JP2001509882A - 測定装置において更新速度を高めるための方法と装置 - Google Patents

測定装置において更新速度を高めるための方法と装置

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Abstract

(57)【要約】 非常に複雑な特性方程式を取り扱うときに更新が速く行われるように測定装置における読み取りを処理する方法を実現している。この方法は、このような複雑な方程式を利用して正確なプロセス変数を幾分低頻度で計算する一方で、テイラーの理論に基づいて比較的複雑でない特性方程式推定を使って更新を実行できるようにするものである。測定装置において更新速度を高速化することによって、プロセス制御システムがよりタイトな制御を行うために必要な速度とパフォーマンスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 測定装置において更新速度を高めるための方法と装置 発明の背景 本発明は一般に、測定装置制御および操作に関する。具体的には、本発明は測 定装置における更新速度(更新頻度)を高めるための効果的な装置および方法を 提供する。さらに、本発明は制御の応用分野において使用される工業用測定装置 の更新速度を高めるための方法を提供する。 多くの制御システムでは、装置やプロセスを制御するために多数の測定装置を 必要とする。特に、さまざまなプロセス変数(つまり、圧力、温度などの動作の パラメータ)を監視するために測定装置を使用する。たとえば、化学薬品や流体 を伴う製造プロセスの制御では、プロセス全体を制御するために多数の測定装置 (たとえば、圧力センサ、温度センサ、および流量センサ)を使用する。具体的 応用例に応じて、これらの測定装置はさまざまな場所に配置される。動作のさま ざまな態様を制御するためにこれらの測定装置を工場やプラント全体を通して配 置するのが一般的である。このような状況において、測定装置は通常、中央制御 システムまたは制御コンピュータからかなり離れた場所に配置される。 あるいは、測定装置および制御システムは1つの小さなプロセスまたは装置を 制御する小規模な自蔵式ユニットとすることもできる。たとえば、流量センサは 弁のごく近くに配置することができる。制御システムを使って、この弁を流れる 流体を簡単に制御し、目的とする流量を得るために弁の開き具合を適切に調整す ることができる。 制御システムに対する測定装置の位置に関係なく、各測定装置に対し専用電子 回路を同一ハウジング内に収納するという方法が次第に一般的になってきている (したがって、測定装置にはセンサと処理用電子回路が含まれる)。このような 構成には多数の利点がある。通常、センサの多くはアナログ出力を持つ。このア ナログ出力を即座に処理する(たとえば、ディジタル出力に変換する)ことによ り、ノイズがなくなり、測定装置の精度が向上する。さらに、すべての処理が単 一の測定装置内で実行でき、非常に正確で堅牢な出力が得られる。また、この方 式で構成した場合、測定装置(これもまた、センサ自体と指定電子回路)は簡単 に取り外し、制御システム全体の再較正を必要とせず交換が行える。 要約すると、専用電子回路を内蔵する測定装置を利用することには非常に大き な利点がある。この構成を使用することによって、特に大規模な制御システムで 使用した場合に多数の利点が生まれる。 制御システム分野の技術者にはよく知られているように、装置やプロセスを制 御する場合には閉ループ・システムを使用するのが最も有利であり、効果的な手 段となっている。閉ループ制御システムでは、このシステムの各部が充分な精度 と速度を持っていることが不可欠である。制御システムの精度は、感知素子の精 度の制約を受ける。また、制御システムが装置やプロセスを制御する能力は各素 子の応答速度によって左右される。すべての素子が割り当てられているタスクを 非常に速くこなせるなら、非常に迅速な方法で制御を簡単に実現できる。たとえ ば、測定装置が感知条件の変化に対し高速に応答できる場合には、制御機構を素 早く調整し、目的の動作レベルを維持するように制御システムを適合させること ができる。この応答能力は、コントローラ、制御対象のシステム、およびセンサ 素子の周波数応答によって制限される安定性基準によって決まる。応答が高速で あり、正確な制御を行える安定した制御システムのことを一般に「タイトな」制 御システムであるという。 多くの種類の制御システムが現在、さまざまなプロセスや装置の制御に使われ ており、すべて上述の特性を示す。このような制御システムの例としては、化学 薬品精製プロセス、流量制御システム、温度制御システム、圧力制御システム、 製造プロセス制御システム、車両制御システムなどがある。 一般に、測定装置で使用されるセンサには固有の問題や厄介な点がある。これ らの問題には、非線形性、温度感度、ユニット間変動、各種バイアス・レベル、 および可変スケール要因が関わる。これらの要因のすべてがセンサの精度に影響 を及ぼす。これらの要因のそれぞれを是正するために、一般に専用電子回路を使 って数学的補正を実行し、発生する不正確さをなくし、目的の測定値あるいはプ ロセス変数を出力する。これらの補正は、アナログ回路またはディジタル・プロ セッサを利用して実行できるが、後者のほうが用途が広く、効果的である。 動作中、通常、専用電子回路はセンサから信号を受信し、さまざまな作業を実 行する。多くのセンサはそれ自体アナログ出力を発生するので、多くの場合、ま ず信号をディジタル信号に変換する必要がある。フィルタを使ってセンサ信号の ノイズや不要な部分を除去することも行われる。次に、通常、専用電子回路によ り上述のセンサ問題(非線形性、バイアス、スケール・ファクタ、温度感度など )に対する補正が行われる。最後に、通常、専用電子回路により信号を目的の出 力に変換する。この場合、センサによって直接測定されない一部の値を決定する ために処理が必要になることがある(推定流量など)。固有のセンサ問題に対す る補正を行い、目的の出力を得るためのステップでは、プロセス変数関数または 特性関数(つまり、すべてのセンサ入力を目的プロセス変数に関連付ける単一の 関数)を利用するのがふつうである。 すぐわかるように、上述の一連の事象は非常に入り組んでおり、通常は、非常 に複雑である。たとえば、プロセス変数関数が4または5個の異なる変数を従属 変数とする数式になることはまずない。さらに、この関数は非常に複雑な入り組 んだ関数形態をとる場合がある(たとえば、多変数の高次多項式)。予期したと おり、このような複雑な関数を取り扱うには、センサの電子回路に対し非常に時 間のかかるきわめて厄介な計算が必要である。 前述のように、閉ループ制御システムで利用する場合には、応答速度が重要で ある。したがって、上述の計算をすべて実行するのに要する時間が非常に重要に なってくる。応答速度の遅い測定装置は、フィードバック素子で許容されるゲイ ンの量が低下し、その結果制御の有効性が制限されるため望ましくない。したが って、応答速度が速い測定装置を用意することがきわめて望ましい。測定装置の 応答速度の最も重要な態様は測定装置の更新速度である(測定装置の更新速度と いうのは測定装置出力が得られるまたは更新される頻度のことである)。 多くの個々の応用の制約は更新速度に影響を及ぼす。たとえば、消費電力は多 くの場合システムの制約である。状況によっては、測定装置を非常に危険なある いは爆発が発生するおそれのある環境に配置することもある。より具体的にいう と、製造または精製プロセスの燃料油タンクに配置された圧力センサの場合であ る。このような環境で、大量の動力(電力)をこのような爆発物に近い場所で作 動させるのは非常に望ましくない。 消費電力はまたある種の補助電源あるいは制限された電源で動作する自給自足 型制御システムでは問題となる。このような状況では、測定装置自体が引き込む 電力量を最小限に抑える必要がある。 こうした電力の制約により、センサ電子回路が必要な機能を実施する能力が制 限される。たとえば、指定された時間内にプロセッサが実行できる命令の数は利 用可能な電力によって決まる。これは、速度を高める他の方法を利用する必要が ある1つの状況である。 要約すると、制御用途で使用される測定装置には多くの場合、取り扱わなけれ ばならない多くの固有の制限があるということである。このような問題は、通常 、処理と数学的補正によって取り扱われる。この方法は効果的ではあるが、多く の場合、非常に複雑で厄介な計算を使用する必要がある。このような複雑な計算 により、制御システムのパフォーマンス(特に速度)が低下することがよくある 。このパフォーマンスの低下は測定装置の電力制限が大きな原因である。このよ うな電力制限は、計算速度(または更新速度)を制限するプロセッサの命令実行 速度に影響を及ぼす。したがって、測定装置の更新速度を高めながら、センサの 精度と消費電力条件の範囲内にとどまるような方法を使用することが望ましい。 更新速度を高速化した最終的に望ましい結果が、より効果的で効率が高い制御ル ープまたは制御システムである。 発明の概要 本発明は、更新速度を高めた測定装置を実現するものである。静的状態のもと でシステムの精度に影響を及ぼすことなく、あるいは処理能力を追加することな く、更新速度を高める。 更新速度を上げるために、本発明の測定装置は完全な更新(上述のプロセス変 数関数を使用する完全な計算)をいくぶん低頻度で実行し、より頻繁な間隔で精 密な近似値計算を実行する。このような方法で更新を行うことにより、本発明の システムはシステムの静的精度に及ぼすことなく高速な更新を実現している。 テイラーの理論から、すべての関数は無限級数に展開できる(ただし、無限回 微分可能な関数であるとする)ことがわかっている。テイラーの理論を詳しく調 べると、テイラー級数の最初の2項のみを使用して関数の値を非常に詳しく近似 できることがわかる。これは特に、実変数があまり速く変化せず、導関数が小さ い場合に当てはまる。別の言い方をすると、テイラー級数の最初の2項は、特に 2次導関数が小さいときに関数値の非常に詳しい近似である。本発明では、この 近似を使用して、測定装置の更新速度を高めている。 本発明の方法を動作させるために、まずプロセス変数関数を専用センサ電子回 路に記憶する。もちろん、これは測定装置を使用できるようにするために実行す るのである。さらに、専用電子回路により特性関数の導関数が求められる。これ ら2つの値を使って、目的のプロセス変数の中間近似を得る。 実施中、本発明は完全な計算を実行して、プロセス変数を幾分低頻度で求める 。この詳細なプロセス変数更新頻度は通常、目的とする更新速度よりもかなり低 い。プロセス変数の更新速度を高めるために、上述の近似を使って多数の中間プ ロセス変数近似を得る。この方法により、プロセス変数に対する更新速度全体が 高まり、その一方でこのタスクを実行するために必要なプロセッサのパワー量は 目的のレベルにとどまる。たとえば、約2ヘルツの更新速度を得るのが望ましい のに、システムが更新する最高速度が1ヘルツであれば(完全な計算を実行した 場合)、本発明の方法を使用してこの2ヘルツの更新速度条件を達成できる。こ の更新速度を達成する際に、システムは関数の特定の値とその導関数を5秒ごと に計算する一方で、それと同時に、各詳細計算の間の1/2秒間隔で近似値を求 めることができる。これは、プロセッサでタスク切り替えを実行し、同時に、し かし低速で、複数のタスクを実行しているように見せかけるマルチ・タスク環境 で実行できる。したがって、目的の更新速度である2ヘルツ(1秒に2回)を実 現できる。 この更新方法を使用することによって、本発明はこの更新速度を達成しながら 、指定されたすべての電力および精度制約の範囲内でそのまま動作する。 もちろん、このような更新速度の向上は動的精度を犠牲にして実現されている ことが認識される。しかし、発生する誤差はほとんどの時間で非常に小さく、静 的条件のもとでは0である。 非常にタイトな制御システム内で使用できる望ましい更新速度を測定装置に実 現することが本発明の目的である。さらに、必要なプロセッサ・パワー条件を高 めることなく更新速度を高めることも本発明の目的である。さらに、必要な更新 速度を実現する測定装置によって使用される処理方法を作成することも本発明の 目的である。 さらに、堅牢でタイトな制御システム内で使用する測定装置を作成することも 本発明の目的である。 更新速度も高めながら、静的条件のもとで非常に正確な測定装置を作成するこ とも本発明の追加目的である。 制御システムがプロセス変数の変化に素早く応答できる被制御システム内で使 用する測定装置を作成することも本発明のもう1つの目的である。 図面の詳細な説明 本発明のさらにその他の目的と利点は、下記の図面とともに以下の詳細な説明 を読むことによってよくわかる。 第1図は、本発明の更新方法を利用している圧力センサの透視図である。 第2図は、閉ループ制御システムで利用しているような本発明の概念を説明す る構成図である。 第3図は、更新速度を高めるために使用する更新方法を説明している状態図で ある。 第4図は、例のプロFッサによって実行される本発明の更新タイミングを説明 するタイミング図である。 第5図は、本発明の応用例を示すグラフである。 好ましい実施形態の詳細な説明 第1図には、本発明の概念を利用する測定装置10が示されている。具体的に いうと、第1図に示されている測定装置10は差圧を測定し、その差圧の信号を 発生する圧力伝送器である。この圧力伝送器10を用いて、本発明の詳細を説明 する。ただし、本発明の概念はその他多数の測定装置にも等しく適用できる。 当分野の技術者が理解しているとおり、圧力伝送器10は製造プロセスの2点 間の差圧レベルを測定する場合に使用される。たとえば、第1の入力12がオリ フィスの片側に配置され、第2の入力14が反対側に配置されるように、圧力伝 送器10を配置することができる。オリフィスの構成に応じて、この差圧はオリ フィス間の圧力低下を示し、パイプ断面を通過する流量を示すことができる。 上述の機能を実現するために、圧力伝送器10ではセンサ・ハウジング16を 第1の圧力入口12と第2の圧力入口14の間に配置している。センサ・ハウジ ング16内には、測定対象のプロセス変数を示す信号を発生するプロセス変数セ ンサがある。この例では、プロセス変数センサは差圧信号(たとえば、ダイアフ ラム形差圧センサ)である。一般に、センサは第1の圧力入口12で流体に露出 しており、また第2の圧力入力14で流体に露出している。そこでセンサはこれ ら2つの入力の間の差圧を示す圧力信号を発生する。 センサからの差圧信号はセンサ・ハウジング16からプロセッサ・ハウジング 20内の処理電子回路18へ送信される。処理電子回路18には通常、(前述の プロセス変数関数を使って)差圧信号に合わせた補正または調整を行う電子回路 が含まれている。通常、このようなものとして、センサ出力の特性に合わせて調 整するプロセッサ/アナログ回路がある。たとえば、多くの装置は非線形である ことがよく知られている。したがって、出力をそれに応じて調整し、使用可能な 圧力信号を決定しなければならない。さらに、センサは通常、温度に敏感であり 、この温度感度を補正しなければならない。圧力センサには、数学的補正を用い ると簡単に補正できる特性がほかにも多数存在する。通常、プロセッサ・ハウジ ング20はほかにも、プロセッサによる機能の実行を補助する追加情報を出力す る温度センサ入力22など多数の他の入力を持つ。 プロセッサ/処理電子回路18が必要なすべての計算、補正、および調整を実 行した後、圧力伝送器はプロセス変数出力30にプロセス変数信号を発生する。 この場合、プロセス変数出力30は圧力伝送器10が感知した差圧を示す信号で ある。 よく理解されているように、または明らかでもあるが、上述の原理はすべての 種類の測定装置に等しく適用することができる。一般に、それぞれの測定装置は センサおよび処理システムまたは調整/補正を実行するタイプのプロセッサを持 つ。 第2図には、本発明の測定装置10の一応用例が示されている。前述のように 、測定装置10をプロセス制御システムの一部として利用している。第2図には 、本発明の測定装置の応用例を説明する構成図が示されている。測定装置10に は、プロセッサ・ハウジング20、第1のセンサ42、第2のセンサ44、およ び第3のセンサ46が含まれている。それぞれのセンサを目的のプロセス変数の 計算に寄与する別々の数量またはパラメータの感知に使用することができる。 測定装置10を使用する一応用例では、第1のセンサ42は温度センサ、第2 のセンサ44は差圧センサ、第3のセンサ46は静止圧センサとすることができ る。これらのセンサをまとめて、パイプを通過する流量の検出に使用できる。温 度センサは圧力センサ44とともにオリフィス上またはその付近に配置できる。 静止圧センサ46は流量検出のため差圧センサ44とともに使用できる。第1の センサ42は測定装置10の温度を検出し、第2のセンサ44と第3のセンサ4 6は両方とも圧力を感知する。これらの装置はすべて、それぞれの数量を示す信 号をプロセッサ・ハウジング20に送信する。 処理電子回路18は前述のプロセス変数関数または式を記憶しており、これを 使って、内在する不正確さについてセンサ出力を補正し調整する。前述のように 、圧力センサ44は非線形の伝達関数を持つことがあり、そのためセンサの出力 は入力に直線的に比例しない。また、圧力センサ44は温度に敏感なので、その 出力は温度の影響を受ける。 好ましい実施形態において、処理電子回路18にはその他の機能を制御、計算 、実行するためのプロセッサ60が含まれている。さらに、プロセッサ・ハウジ ング20内には、第1のセンサ42に取り付けられている第1のコンバータ52 がある。同様に、第2のコンバータ54が第2のセンサ44に取り付けられ、第 3のコンバータ56が第3のセンサ46に取り付けられている。それぞれのセン サ信号は通常アナログ信号なので、この信号をディジタル形式に変換すると都合 がよい。第1のコンバータ52、第2のコンバータ54、および第3のコンバー タ56はアナログ−ディジタル・コンバータという形態をとり、それぞれのセン サ(第1のセンサ42、第2のセンサ44、および第3のセンサ46)から直接 受信したアナログ信号を示すディジタル信号を発生することができる。次にそれ ぞ れのコンバータの出力はプロセッサ60の中に送り込まれる。プロセッサ60は 測定ユニットに適用できる各種の計算を実行することができる汎用プロセッサの 形態をとる。より具体的にいうと、プロセッサ60は受信したそれぞれの入力に 基づいて目的プロセス変数を計算することができる。その後、すべての計算結果 を入出力装置62へ送信し、他の装置(マスタ制御システムなど)に通信できる ようにする。 測定装置10は計算したこれらのプロセス変数を追加装置へ送信するための出 力30を持つ。プロセス変数出力30は通信バスあるいは少数の通信線を含む多 数の形態をとることができる。好ましい実施形態では、プロセス変数出力30は プロセス変数信号を目的の装置へ送信することができ、また他の装置から制御信 号を受信することもできる。第2図に示されているように、測定装置10はプロ セス制御システム70に取り付けられている。プロセス制御システム70は単一 のコントローラという形態をとることも、また非常に複雑な制御システムという 形態をとることもある。一般に、このプロセス制御システム70は1つ以上の測 定装置と通信し、測定装置10から受信した信号に基づいて、特定の制御レベル を維持するため特定の装置を制御する信号を出力する。 第2図では、プロセス制御システム70はプロセス制御システム70から受信 した信号に基づいてある種の状態を制御または調整することができる制御装置7 2に取り付けられている。制御装置72の一例として、流体の流量の調節のため 調整できる流体弁がある。第2図で説明されている装置を使って弁を通過する流 体の流量を制御すると仮定すると、閉ループ制御システムが作成される。一般に 、センサ42、44、46は弁の周囲の適切な状態を感知し、それらの状態を示 す信号を処理電子回路18に送信する。処理電子回路18は各信号を処理し、プ ロセス変数信号(この例では、弁の差圧信号)を出力し、この信号をプロセス制 御システム70へ送信する。プロセス制御システム70はこの流れ状態が適切な 上下限値の範囲内にあるかどうかを調べ、適宜制御装置72を調整することがで きる。たとえば、流量が低すぎる場合には、制御装置72(流体弁)を調整して 、通過する流量レベルを上げることができる。 本発明の測定装置10を構成する部分を説明し、またその一応用例についても 説明したが、この測定装置に関して以下の観察が必要である。一般に、測定装置 10はプロセス制御システム70から離れたところに配置されている。したがっ て、プロセス変数出力30を介した通信は長い距離に渡る可能性がある(長距離 ではアナログ信号を送信するよりもディジタル信号を送信するほうが遙かに容易 である)。また、用途によっては、測定装置10は非常に危険な場所に置かれる こともある。たとえば、危険な物質(爆発材料や可燃物など)の処理では、揮発 性気体の爆発の危険なしで大量のエネルギーを測定装置10に伝達することは不 可能である。したがって、これらの測定装置は使用可能な電力量および送信可能 な信号レベルの制約を受ける。爆発の危険性の高い、あるいは危険な環境で使用 する場合には、消費電力に対する制約が装置のパフォーマンスに対する制限とな る。たとえば、電力の制約により、本発明の測定装置内では高速高出力プロセッ サを使用できない。したがって、所望の高速の更新速度と高精度を達成するのは 難しい。 前述のように、処理電子回路18および特にプロセッサ60は、一般に、セン サの読み取り値を目的のプロセス変数に関連づけるプロセス変数方程式を含む。 しかし、当分野の技術者であれば、これらのプロセス変数方程式が一般に非常に 複雑であることを認識している。たとえば、実際のプロセス変数を計算するには 、高次の複雑な多項式を解かなければならない場合があり、3つあるいは4つの 異なる変数に従属することがある。この方程式の複雑さのため、プロセス変数を 計算するには非常に長い時間がかかる。 本発明の測定装置10を制御システムで使用する場合、測定装置自体の応答速 度により制御システムのパフォーマンスと応答能力が決まる。したがって、「タ イトな」つまり非常に応答性のある制御システムを作るには、制御ループ内の各 素子による高速な応答が必要である。その結果、測定装置10の高速な更新ある いは高速な応答を実現するために必要な機構を利用するのが望ましい。 本発明では効率の良い近似方式を採用してプロセス変数の更新速度を高速化し ている。前述のように、プロセス変数は、プロセス変数関数を使って計算する。 ここでもやはり、この関数は非常に複雑で詳細であるのがふつうである。しかし 、テイラーの理論により、関数を無限級数として表すことができる(ただし、関 数 は無限回微分可能であるとする)。したがって、プロセス変数関数は次のように 表すことができる。 この無限級数を使用すると、初期値(x0)におけるプロセス変数関数f(x) の値がわかっている場合、第2の入力(x1)でのセンサの妥当な近似は次の式 で表される。 本発明は、詳細特性関数(f(x))をあまり頻繁に使用しない実際のプロセス 変数を計算する一方で、上述の近似方式(式(2))を使用する頻繁な更新を行 うことによって更新速度を高める。この近似方式を使用すると、プロセス変数関 数全体を計算する場合に要するプロセッサ・パワーに比べて少ないパワーで素早 算頻度が低く(つまり、10回センサを読み取るごとに1回)、式(2)を使っ て更新近似を素早く計算できる。 第3図では、本発明のプロセスを説明する状態図を示している。前述のように 、本発明の実際のプロセスは通常、測定装置10内のプロセッサ60によって実 行される。最初は、プロセッサ60は可能な最も効率の良い方法で動作すると理 解すべきである。この動作には、複数の計算が同時に実行されるマルチタスキン グが含まれる。再び第3図を見ると、測定装置10は通常、計算状態80にあり 、そこではプロセス変数関数(f(x))の値をいくつかの変数値に対して計算 し、 時間のかかる厄介なプロセスである。プロセス変数関数(f(x))の値を求め 、 れら2つの値は後から使用できるように記憶される。 これらの値を計算した後、システムは直ちに次のプロセス変数関数値の再計算 を開始する。ここでは、新しい変数値(x1)を求め、目的の関数値(f(x1一番最近の変数値(x)におけるプロセス変数関数(f(x))の値を連続的に に計算する。これは第3図において計算ループ82として示されている。 プロセス変数更新を行うことが必要な場合、システムに割り込みをかけて推定 値の計算を開始する。第3図では、これは推定状態86として状態図に示されて いる。次に、システムは特定の変数値のプロセス変数関数値である推定値を計算 する作業に移る。推定が完了した後、システムは計算状態80に戻り、そこでプ (x))の計算を続ける。図に示されているように、次にシステムは目的の頻度 でプロセス変数の更新を実行し、その一方でプロセッサ時間を全部利用して「バ ックグラウンド」で詳細計算を実行することができる。 そこで第4図を見ると、プロセッサ60が実行する方法のタイミングを説明す るタイミング図が示されている。このタイミング図はシステムの連続的動作を説(x))を初期プロセス変数(x0)について解き、初期変数(x0)(つまり、 の導関数を求めなければならない。最初に解いたら、これらの値を使い、本発明 の方法により目的の推定を実行することができる。 第4図を詳しく見ると、時間t090で、一番最近の変数値を使ってプロセス 変数関数f(x)の詳細計算が開始するサイクルが始まる。詳細計算中何回も、 システムは中断して、推定計算92を実行する。この推定中に、プロセス変数計 算91が中断し、プロセッサは式(2)の中の上記の近似関数を使って素早く簡 単に推定値を計算できる。推定値を計算し、出力した後、システムはプロセス変 数関数91の計算作業へ戻る。 一定期間の後、システムは詳細プロセス変数関数(f(x))が解ける点に到 達し、そのときに、プロセスはその同じ変数値でプロセス変数関数の導関数を解 き始める。これは第4図のタイミング図の時間t193に示されている。再び、 に必要な期間に、システムに対しプロセス変数値の新しい推定値を出力するよう 要求する時間92に何回も割り込みが発生する。2度目の時間t0'に、プロセス 詳細計算が完了し、システムは再び新しい変数値を使ってプロセス変数関数の新 しい詳細計算を開始する。 さらに、時間t0'にプロセス変数関数の初期値f(x0)とプロセス変数関数 単に実行できることが理解される。第4図に示されている時間t0'95で、fて記憶され、推定計算を実行する際に使用される。この方法で、初期値は計算さ れるとすぐに更新され、新しい詳細計算が完了するまで推定関数により初期値と して使用される。このプロセスは、精度と目的の高速な更新速度を得るために頻 繁に繰り返される。 第5図は、本発明の概念と精度および速度に関するトレードオフ条件をグラフ で表したものである。前述のように、高速な更新を実現するために使用した近似 理論では、動的条件のもとで精度を犠牲にしている。しかし、完全に正確なプロ セス変数は幾分頻繁に再計算されるので、本発明の方法により目的の精度が得ら れるように適宜再調整する。 第5図には、本発明の概念とそれに関係するトレードオフ条件を示すグラフ1 00が示されている。第4図の例では、特性方程式は説明目的のため1変数のみ に従属するよう簡略化されている。しかし、この同じ概念をさらに複雑な関数に 適用できることは理解されるはずである。グラフ形式で示されているのは、プロ セス変数関数f(x)102である。変数値x0106で、特性関数はある初期 プロセス変数値f(x0)108を持つ。また、この点で計算されるのは、x= 次導関数は第5図で曲線104として示されている。 プロセス変数を更新する必要がある場合には、新しいセンサ値が読み取られる (x1)110。プロセス変数値(f(x1))112は、この点でプロセス変数 関数を使って計算できる。しかし、前述のように、これは非常に時間のかかる作 業である。したがって、上述の近似方程式を使ってx1におけるプロセス変数値 を近似するのが時間も短く、またあまり複雑でない。この方程式を使用して、プ ロセス変数f*(x1)114の近似値を求めることができる。第5図に示されて いるような例の関数f(x)102を使い、f(x1)112とf*(x1)11 4の両方を示す。この図から、ある誤差(E)116が存在することが明らかで ある。しかし、この誤差は通常小さく、完全な計算をもう一度実行するときに補 正される。さらに、関数の2次導関数が小さく、変数xが大きく変動しなければ 、この誤差は大幅に小さくできる。さらに、この最小誤差はプロセッサ更新の向 上を考慮した場合に許容できる。 本発明についてかなり詳細に、好ましい実施形態を用いて説明してきた。当分 野の技術者であれば、この原理から逸脱することなく本発明に対し変更を加える ことができることを理解するであろう。下記の請求の範囲と精神の範囲に含まれ るすべての発明を請求する。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年9月29日(1998.9.29) 【補正内容】 補正明細書 多くの個々の応用の制約は更新速度に影響を及ぼす。たとえば、消費電力は多 くの場合システムの制約である。状況によっては、測定装置を非常に危険なある いは爆発が発生するおそれのある環境に配置することもある。より具体的にいう と、製造または精製プロセスの燃料油タンクに配置された圧力センサの場合であ る。このような環境で、大量の動力(電力)をこのような爆発物に近い場所で作 動させるのは非常に望ましくない。 消費電力はまたある種の補助電源あるいは制限された電源で動作する自給自足 型制御システムでは問題となる。このような状況では、測定装置自体が引き込む 電力量を最小限に抑える必要がある。 こうした電力の制約により、センサ電子回路が必要な機能を実施する能力が制 限される。たとえば、指定された時間内にプロセッサが実行できる命令の数は利 用可能な電力によって決まる。これは、速度を高める他の方法を利用する必要が ある1つの状況である。 要約すると、制御用途で使用される測定装置には多くの場合、取り扱わなけれ ばならない多くの固有の制限があるということである。このような問題は、通常 、処理と数学的補正によって取り扱われる。この方法は効果的ではあるが、多く の場合、非常に複雑で厄介な計算を使用する必要がある。このような複雑な計算 により、制御システムのパフォーマンス(特に速度)が低下することがよくある 。このパフォーマンスの低下は測定装置の電力制限が大きな原因である。このよ うな電力制限は、計算速度(または更新速度)を制限するプロセッサの命令実行 速度に影響を及ぼす。したがって、測定装置の更新速度を高めながら、センサの 精度と消費電力条件の範囲内にとどまるような方法を使用することが望ましい。 更新速度を高速化した最終的に望ましい結果が、より効果的で効率が高い制御ル ープまたは制御システムである。 発明の概要 本発明は、下記の請求項1で定義されているような測定装置を実現する。 測定装置は、従属する請求項2ないし8までの特徴のうち任意の1つまたは複 数を含むことができる。 本発明は、さらに、下記の請求項9で定義されているような方法も実現する。 前記の方法は、従属する請求項10ないし16までの特徴のうち任意の1つま たは複数を含むことができる。 本発明は、更新速度を高めた測定装置を実現するものである。静的状態のもと でシステムの精度に影響を及ぼすことなく、あるいは処理能力を追加することな く、更新速度を高める。 更新速度を上げるために、本発明の測定装置は完全な更新(上述のプロセス変 数関数を使用する完全な計算)をいくぶん低頻度で実行し、より頻繁な間隔で精 密な近似値計算を実行する。このような方法で更新を行うことにより、本発明の システムはシステムの静的精度に及ぼすことなく高速な更新を実現している。 補正請求の範囲 1.プロセス変数を測定し、前記のプロセス変数を示す信号を制御システム(7 0)に送信する、更新速度が高速な測定装置(10)であって、 測定対象のプロセス変数に従属するプロセス変数センサ出力を発生する、プロ セス変数を測定するプロセス変数センサ(44または46)と、 プロセス変数センサ(44または46)の動作に影響を及ぼす動作状態を測定 し、動作状態を示す第2のセンサ出力を発生する第2のセンサ(42)と、 プロセス変数センサ出力を受信するようにプロセス変数センサ(44または4 6)出力に接続され、さらに第2のセンサ出力を受信するように第2のセンサ( 42)に接続され、プロセス変数関数に基づいてプロセス変数センサ出力と第2 のセンサ出力を処理する処理システム(18)とを備え、処理システム(18) がプロセス変数センサ出力と第2のセンサ出力を使ってプロセス変数関数を計算 することにより測定対象のプロセス変数を示す詳細なプロセス変数出力を発生し 、処理システム(18)がさらにプロセス変数を示す高速測定装置更新信号を発 生し、その高速測定装置更新信号は近似方程式を使って計算され、前記の高速測 定装置更新信号が第1の頻度で計算され、詳細プロセス変数出力が第2の頻度で 計算され、第2の頻度が第1の頻度に比べてかなり低いことを特徴とする測定装 置。 2.近似方程式が下記のとおりで、 fupdate(x)=f(x0)+(x1−x0)・f(x)x=x0 上式でxがプロセス変数センサ出力を表し、f(x)がプロセス変数関数であ り、f(x0)が初期プロセス変数値であることを特徴とする請求項1に記載の 測定装置(10)。 3.第1の頻度が2ヘルツで、第2の頻度が0.1ヘルツであることを特徴とす る請求項1または2に記載の測定装置(10)。 4.第2のセンサ(42)が温度センサであることを特徴とする前記請求項のい ずれかに記載の測定装置(10)。 5.プロセス変数センサが静止圧力センサであることを特徴とする前記請求項の いずれかに記載の測定装置。 7.最初にプロセス変数関数の導関数を計算し、次にプロセス変数関数の導関数 にプロセス変数センサ(44、46)で測定した未補正のプロセス変数の変化量 を乗じ、この量を初期補正詳細プロセス変数出力に加算することによって詳細プ ロセス変数出力が初期補正出力から更新されることを特徴とする前記請求項のい ずれかに記載の測定装置(10)。 8.更新がプロセス変数関数のテイラー級数の最初の2項に等しいことを特徴と する前記請求項のいずれかに記載の測定装置(10)。 9.プロセス変数を示す信号を制御システム(70)に送信する測定装置(10 )が、プロセス変数を測定するため少なくとも1つの第1のセンサ(44、46 )と、第1のセンサ(44および46)の動作に影響を及ぼす動作状態を測定す るための第2のセンサ(42)と、第1と第2のセンサの出力を補正する処理シ ステム(18)とを含むものであるときに、その測定装置(10)が出力するプ ロセス変数出力の更新速度を高める方法であって、 第1のセンサ(44、46)の出力を読み取ることによってプロセス変数の値 を測定するステップと、 第2のセンサ(42)の出力を読み取ることによって動作状態の値を測定する ステップと、 プロセス変数の値と動作状態の値を処理システム(18)に転送するステップ と、 第1のセンサ出力と第2のセンサ出力を使ってプロセス変数関数に基づき測定 されるプロセス変数を示す詳細プロセス変数出力を計算するするステップと、 プロセス変数を示す近似方程式を使用して高速測定装置更新信号を計算するス テップとを有し、 高速測定装置更新信号が第1の頻度で計算され、詳細プロセス変数出力が第1 の頻度よりもかなり低い第2の頻度で計算されることを特徴とする方法。 10.近似方程式がプロセス変数関数のテイラー級数表現の第1項と第2項を含 むことを特徴とする請求項9に記載の方法。 11.第1項が初期値に等しく、第2項が第1のプロセス変数関数と第2のプロ セス変数関数の導関数にセンサ出力の変化量を乗じた値に等しいことを特徴とす る請求項9または10に記載の方法。 12.方程式が下記のとおりで、 上式でxがプロセス変数出力とプロセス変数センサ出力を表し、f(x)がプ ロセス変数関数であり、f(x0)が初期プロセス変数値であることを特徴とす る請求項9ないし11のいずれかに記載の方法。 13.第1の頻度が2ヘルツで、第2の頻度が0.1ヘルツであることを特徴と する請求項9ないし12のいずれかに記載の方法。 14.第2のセンサ(42)が温度センサであることを特徴とする請求項9ない し13のいずれかに記載の方法。 15.プロセス変数センサ(44)が差圧センサであることを特徴とする請求項 9ないし13のいずれかに記載の方法。 16.プロセス変数センサ(46)が静止圧力センサであることを特徴とする請 求項9ないし13のいずれかに記載の方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.測定装置の更新速度を高める方法であって、測定装置がプロセス変数を感知 するためのセンサとセンサ出力を補正するための処理システムを有し、センサ出 力はプロセス変数関数を使って補正され、 センサ出力を読み取り、プロセス変数関数を使ってセンサ出力を処理すること によってプロセス変数の初期値を決定するステップと、 近似方程式がプロセス変数関数を近似する簡略化された方程式である近似方程 式を決定するステップと、 後のセンサ出力と近似方程式を使用してプロセス変数更新を決定するステップ とを含む方法。 2.近似方程式にプロセス変数関数のテイラー級数表現の第1項と第2項を含め る請求項1に記載の方法。 3.第1項が初期値に等しく、第2項がプロセス変数関数の導関数にセンサ出力 の変化量を乗じたものに等しい請求項2に記載の方法。 4.近似方程式が下式のとおりで、 f(x)がプロセス変数関数、f(x0)が初期プロセス変数値である請求項 1に記載の方法。 5.プロセス変数を測定し、そのプロセス変数を示す信号を制御システムに送信 するための更新速度の速い測定装置であって、 測定対象のプロセス変数に従属するセンサ出力を発生するセンサと、 センサ出力に接続され、センサ出力を受信し、プロセス変数関数に基づいてセ ンサ出力を処理するための処理システムとを備え、 センサ補正システムが測定対象のプロセス変数を示す補正出力とやはりプロセ ス変数を示す高速測定装置更新信号を発生し、高速測定装置更新信号が補正出力 に比べてかなり高速に計算できる測定装置。 6.更新システムが、まずプロセス変数関数の導関数を計算し、次にプロセス変 数関数の導関数に未補正変数の変化量を乗じ、さらにこの量を初期補正出力に加 算することによって更新を生成する請求項5に記載の測定装置。 7.更新がプロセス変数関数のテイラー級数の最初の2項に等しい請求項5に記 載の測定装置。 8.高速測定装置更新を下記の方程式を用いて計算し、 上式でf(x)はプロセス変数関数、f(x0)は初期プロセス変数値である 請求項5に記載の測定装置。 9.さらに複数のそれぞれの出力が処理システムに接続された複数の追加センサ を含む請求項5に記載の測定装置。 10.プロセス変数関数がセンサ出力と複数の追加センサのそれぞれの出力とに 依存する請求項9に記載の測定装置。 11.プロセス変数を測定し、そのプロセス変数を示す信号を制御システムに送 信する高速な更新速度を有する測定装置であって、 測定対象のプロセス変数に依存するプロセス変数センサ出力を発生する、プロ セス変数を測定するためのプロセス変数センサと、 プロセス変数センサの動作に影響を及ぼす、動作状態を測定し、動作状態を示 す第2のセンサ出力を発生する第2のセンサと、 プロセス変数センサ出力を受信するようにプロセス変数センサ出力に接続され 、第2のセンサ出力を受信するように第2のセンサに接続され、プロセス変数関 数に基づいてプロセス変数センサ出力と第2のセンサ出力を処理する処理システ ムとを備え、センサ補正システムがプロセス変数センサ出力と第2のセンサ出力 を使ってプロセス変数関数を計算することにより測定対象のプロセス変数を示す 詳細なプロセス変数出力を発生し、処理システムがやはりプロセス変数を示す高 速測定装置更新信号をさらに発生し、高速測定装置更新信号が近似方程式を使っ て計算され、前記の高速測定装置更新信号が第1の頻度で計算され、高速測定装 置更新信号が第2の頻度で計算され、第2の頻度が第1の頻度に比べてかなり高 い測定装置。 12.近似方程式が下式のとおりで、 上式でxがプロセス変数出力を表し、第1のセンサ出力f(x)がプロセス変 数関数であり、f(x0)が初期プロセス変数値である請求項11に記載の測定 装置。 13.第1の頻度が0.1ヘルツで、第2の頻度が2ヘルツである請求項11に 記載の測定装置。 14.第2のセンサが温度センサである請求項11に記載の測定装置。 15.プロセス変数センサが差圧センサである請求項11に記載の測定装置。
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