JP2001508343A - 長手支持体を小柄状ねじと結合するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、脊柱を固定するシステムの一部を構成する、小柄状ねじ（２）に長手支持体を結合させる装置に関する。この装置は、上方端部（２３）、下方端部（２４）、軸線（４）を有していて少なくとも下方に開放する孔（２５）、および軸線（４）に対して垂直に位置しかつ孔（２５）を通って延びる通路開口部（６）を有する部材（３）を備えており、この通路開口部を通って、軸線（４）に対して垂直に延びる長手支持体を挿入できる。この装置はまた、軸線（４）に沿ってコレット（７）が滑走できるように、部材（３）の内側に同軸的に備えられたコレット（７）を備えている。このコレットは、部材（３）の通路開口部（６）と一列に置かれた通路開口部（１７）、および前記軸線（４）に対してばね弾性的に構成された舌片（８）によって限定された少なくとも下方に向かう室（１９）を備えている。小柄状ねじ（２）のヘッド（９）は、下方からばね弾性的に前記室内へ係合できる。この装置は使いやすく、一定の範囲内で小柄状ねじが傾くことを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 長手支持体を小柄状ねじと結合するための装置 本発明は特許請求の範囲第１項の上位概念に記載された装置に関する。 従来の技術により、既に、脊柱固定のための多数の小柄状ねじが公知であり、 これらの小柄状ねじの利点は、固定機構全体が分解される必要なしに、複数の小 柄状ねじが、常に長手支持体に固定され、あるいは再び遠ざけられることができ ることである。このような小柄状ねじは、例えばヨーロッパ特許第０３３０８８ １号明細書シェルマン(SHERMAN)により公知である。 公知の小柄状ねじの欠点は、開放して構成された小柄状ねじヘッドの中に入れ られた長手支持体を固定するために比較的複雑にされた閉鎖機構にある。その上 、ほとんどの場合に、小柄状ねじのヘッドは、長手支持体の位置に対して制限さ れてしか整列されず、このことが、長手支持体の不経済な整合を生じる。 ここで、本発明は手段を講じられる。本発明の課題は、簡単に操作され、かつ 小柄状ねじのある程度の範囲内での曲げを許すような、長手支持体を小柄状ねじ と結合するための装置を提供することにある。 本発明は、請求の範囲第１項に記載された特徴を有する装置によって、前述の 課題を解決する。 実施態様において、本発明による装置は、所望の数で長手支持体上に並べられ 、かつそのあとで、椎体内に既に植え込まれた、球状ヘッドを有する小柄状ねじ の上で簡単に回して開かれることができ、その結果、長手支持体と小柄状ねじと の間の一次の結合が製造される。本発明による装置の別の実施態様は、長手支持 体を、側方からあるいは上方からあとから嵌め込むことを許す。調節ねじを固定 装置内に捩じ込むことによって、同時に、長手支持体は装置内に軸方向に、及び 相対的にロックされ、かつ装置は角度を安定されて固定される。この場合、調節 ねじが、装置内に差し込まれた長手支持体を押しており、この長手支持体は、固 定装置のスリーブを直接押しており、かつスリーブが、有利には円錐状に構成さ れた一致するスリーブの内周面とコレットの外周面とを介して、小柄状ねじの有 利には球状のヘッドにコレットを締め付ける。さらに別の実施態様は、長手支持 体の連続的な、かつ独立したロックおよび小柄状ねじに関する装置の回転を許す 。 これによって、本発明による装置は、公知の装置に比べて、小柄状ねじが、長 手支持体に対して正確に垂直に固定可能であるだけでなく、±２５°までの曲げ を許すという利点を与える。このことは、長手支持体が不精確に曲げられた場合 に特に重要であり、前記の不精確な曲げは、従来の機構では組立て時に大きな困 難を招く。 本発明による装置の有利な改良は、装置が、有利には球状のヘッドを備えた小 柄状ねじを付加的に有していることにある。小柄状ねじのヘッドは、有利には、 良好な固定（コレットに対する緊定）を達成するために、横方向みぞあるいは横 方向リブの形の構造部を備えている。小柄状ねじを骨内に捩じ込むことができる ために、小柄状ねじは、球状ヘッド内に有利には内側六角縁を備えている。 本発明及び本発明の改良を、以下に実施例を用いてなお詳しく説明する。 図面中： 図１は、長手支持体、球状ヘッドを備えた小柄状ねじ、及び調節ねじと一緒に 本発明による装置を組み立てる前の状態で示した斜視図を示しており； 図２は、図１に示された本発明による装置を、図平面において細長く切り開か れた縦断面図で示しており； 図３は、長手支持体及び小柄状ねじを調節ねじによってロックした後の組み立 て状態における、図１に示された装置の斜視図を示しており； 図４は、調節ナット及び分割されたスリーブを有している、図１に示された装 置の変化実施例の斜視図を示しており； 図５は、コレット及び安全ピンにおいて上方へ開放する通路を有している、図 ４に示された装置の変化実施例の斜視図を示しており； 図６は、小柄状ねじの球状ヘッドを固定するための調節ナットと、長手支持体 をロックするための調節ねじとを有している、図１に示された装置の変化実施例 の斜視図を示しており； 図７は、締付けねじに組み込まれた調節ねじを有している、図６に示された装 置の変化実施例の縦断面図を示しており； 図８は、長手支持体を受容するために側方に開放するコレットと、長手支持体 を同時にロックするための、及び小柄状ねじの球状ヘッドを固定するための締付 け部材としての調節ナットとを有している、図５に示された装置の変化実施例の 斜視図を示しており； 図９は、安全ピンを有していない、図５に示された装置の変化実施例の斜視図 を示しており； 図１０は、調節ねじと、コレットにおける内ねじ山とを有している、図５に示 された装置の変化実施例の斜視図を示しており； 図１１は、小柄状ねじの球状ヘッドを固定するための調節ナットと、長手支持 体をロックするための調節ねじとを有している、図８に示された装置の変化実施 例の斜視図を示しており； 図１２は、上方に開放するコレットを有している、図１１に示された装置の変 化実施例の斜視図を示しており； 図１３は、スリーブ内に側方に開放する通路開口部を有している、図１１に示 された装置の変化実施例の斜視図を示しており； 図１４は、スリーブ内に上方に開放する通路開口部を有している、図１２に示 された装置の変化実施例の斜視図を示している。 図１及び図２に示された本発明による装置は、大体において、軸線４（中空円 筒体の軸線）を有する中空円筒状のスリーブの形の部材３と、この部材３の内部 に同軸的に滑動可能に配置された中空円筒状のコレット７とから成っている。 前記の部材３は、軸線４に対して横方向に延びる−中空円筒体の周面を、軸線 ４に対して対称的に二箇所において突き抜ける−通路開口部６を有しており、さ らに、コレット７も、軸線４に対して横方向に延びる通路開口部１７を有してい る。前記の通路開口部６と１７とを同列に置く配置によって、図２において示さ れているように、軸線４に対して横方向に延びる長手支持体１の導入が可能にな る。 コレット７は、その上方部分において、（中空円筒状の）部材３の内部にプレ スばめ(Presssitz)によって固定されており、かつプレスばめの比較的高い力を 克服する際に、部材３に対して相対的に軸方向に移動することができる。目的に 合った形式で、（中空円筒状の）部材３とコレット７とは、例えば軸方向に延び る相応する小溝／みぞ−ガイドを介して、互いに相対回動不能に配置されている 。コレット７は、下方へ向いていて軸線４に対してばね弾性的に形成された複数 の舌片８を有して構成されており、これらの舌片の中に下方から小柄状ねじ２の 球状ヘッド９がばね弾性的にスナップ係合可能である。 コレット７の上方の部分には、内側六角縁２０を備えている調節ねじ１２を受 容するために、内ねじ山１１を備えている孔１０が設けられており、前記調節ね じは、装置内に差し込まれた長手支持体１に力を及ぼすことができ、これによっ て、長手支持体１は、図３において示されているように、部材３に対して相対的 に軸方向かつ回転方向でロックされることができる。コレット７は、その下方の 端部において次のように、つまり、小柄状ねじ２の、球状ヘッド９に接続された ねじシャフト１３が、軸線４に対して−２５°〜＋２５°の角度αでロックされ ることができるように構成されている。 部材３は、その下方の端部２４において、下方へ拡開された円錐状の内周面１ ４を有しており、この内周面に対して、コレット７の舌片８の自由端部における 相応して形成された円錐状の外周面１８が滑動可能に当接される。調節ねじ１２ が、装置内に差し込まれた長手支持体１にぶつかるとすぐに、コレット７は、部 材３に対して相対的に上方へ移動し始める。このような過程は図２において示さ れており、ここにおいて、左側の半部には、上方移動の前の状態が示されており 、かつ右側の半部には、コレット７が上方移動する際の円錐状の内周面１４と外 周面１８との相互滑動が示されており、この場合、コレット７の、スリット２２ によってばね弾性的に構成された舌片８が円筒体の軸線４に向かって圧縮され、 その結果、中空球状の室１９が縮小され、かつこの室の中に導入された、小柄状 ねじ２のヘッド９を固定的に掴む。ヘッド９のロックを最良にするために、ヘッ ドは、有利には横方向みぞもしくは横方向リブの形の構造部１５を備えている。 小柄状ねじ２は、その他の点では、周知のねじ−構造に相応しており、かつ目的 に合わせた形式で内側六角縁１６を備えている。 中空球状の室１９は、それ自体が、有利には横方向みぞもしくは横方向リブの 形の構造部２１を備えていることができる。構造部２１と１５との組合せも、中 空球状の室１９内へのヘッド９の固定をさらに改善することができる。 中空球状の室１９は、目的に合わせた形式で、小柄状ねじ２の収容されるヘッ ド９の形状に対して相補的に構成されている。 本発明による装置の、図４に示された変化実施例は、通路開口部６の中央で軸 線４に対して横方向に下方部材５２と上方部材５３とに分割された部材３を、調 節ナット２６と関連させて使用するものを示している。部材３の下方部材５２は 、長手支持体１が常に下方部材５２の上に載っているだけの高さでなければなら ない。コレット７１は、上方の端部において内ねじ山１１が調節ナット２６を使 用するための外ねじ山２７と代替されているということによってのみ、図１にお いて示されたコレット７と異なっている。調節ナットが締められる場合に、この 調節ナット２６は、部材３の上方部材５３を押しており、続いて、この上方部材 が、長手支持体１を直接押している。さらに、長手支持体１が、部材３の下方部 材５２に圧着され、その場合、図２に示されているように前記下方部材が球状ヘ ッド９をロックする。 本発明による装置の、図５に示された変化実施例は、調節ナット２６を締める 場合にピン５５が通路５４によって弱体化されたコレット７２の衰弱を阻止する ということによってのみ、図９において示された変化実施例と異なっている。ピ ン５５が外へ落ちることを回避するために、ピンは、有利には外ねじ山を備えら れ、かつ捩じ込まれる。 本発明による装置の、図６に示された変化実施例は、図４に示された変化実施 例と以下の点によってのみ異なっている。つまり、 ａ）コレット７３が、外ねじ山２７の他にさらに内ねじ山１１を有している。 ｂ）部材３が一体であり、さらに、通路開口部６が、調節ナット２６を締める場 合に球状ヘッド９のみがロックされるように、通路開口部１７に対して相対的に 位置決めされている。このことが、角度を安定された伸延もしくは圧縮を可能に する。調節ナット２６が部材３を押しており、かつこれによって達成された部材 ３とコレット７３との緊定部が、ロックされる長手支持体１なしに、小柄状ねじ ２の球状ヘッド９を固定する。長手支持体１は、調節ねじ１２によって別個に、 部材３の通路開口部６の下方の縁に押し付けられる。これによって、部材３はコ レット７３によってなお一層楔を打ち込まれ、これによって、球状ヘッド９の強 化された締め付けが生じる。通路開口部６は、調節ナット２６を締めた後でも長 手支持体１が通路開口部６の下方の縁の上に載るように、部材３内に位置決めさ れていなければならない。 本発明による装置の、図７に示された変化実施例は、締付けねじ９１の構成と 、通路開口部１７に対する通路開口部６の位置決めとによってのみ、図１〜図３ に示された装置と異なっている。コレット７は内ねじ山１１を備えている。球状 ヘッド９及び長手支持体１をロックするために、内ねじ山１１内に捩じ込まれる 締付けねじ９１と、この締付けねじ９１内に組み込まれている調節ねじ１２とが 役立つ。部材３は、図１〜図３の実施例に類似して一体に構成されており、かつ 上方に締付けねじ９１のショルダー９３を受容する転削部９４を備えている。部 材３における通路開口部６は、コレット７における通路開口部１７に対して、締 付けねじ９１を締める場合に球状ヘッド９のみがロックされるように、位置決め されている。 長手支持体１は、調節ねじ１２によってあとから固定される。調節ねじ１２が 完全に締付けねじ９１内に捩じ込まれており、かつ締付けねじ９１が、長手支持 体１が部材３における通路開口部６の下方の縁に接触するまで逆にねじ回されて いる限りでは、球状ヘッド９は任意に掛けられ、かつ外されることができる。さ らに、しっかり締められた状態から締付けねじ９１を逆にねじ回す場合に、コレ ット７は再び自由にされる。コレット７は、長手支持体１を受容するために、図 ４に示された通路開口部１７を、図９に示されたさらに上方に開放する通路５４ あるいは図８に示された側方に開放する通路４２を備えることができる。このよ うな両方の場合には、長手支持体の差し込みを簡単にするために、部材３の二部 に分けられた構成あるいは図１１及び図１２に示された構成が有利である。しか し、二部構成の場合には、部材の両方の部材は、上方部材５３が締付けの後にも 下方部材５２を直接押しており、かつ長手支持体１を押していないように、設計 されていなければならない。 本発明による装置の、図８に示された変化実施例は、コレット７１に対して、 コレット７４が、長手支持体１を受容するために、通路開口部１７の代わりに側 方に開放する通路４２を有しており、この場合、スリット２２がこの通路内には 達していないということによってのみ、図４に示された変化実施例と異なってい る。 本発明による装置の、図９に示された変化実施例は、コレット７１に対して、 コレット７２が、長手支持体１を受容するために、通路開口部１７の代わりに上 方に開放する通路５２を有しており、この場合、スリット２２がこの通路内には 達していないということによってのみ、図４に示された変化実施例と異なってい る。調節ナット２６を締める際のコレット７２の衰弱を阻止するために、ねじ山 は、締める際に無視できるほどの小さい半径方向の力が生じるように構成されな ければならない。例えば、このような要求は、鋸歯状ねじ山が満たす。 本発明による装置の、図１０に示された変化実施例は、コレット７５の使用を 示しており、このコレットは、図５及び図９に示されたコレット７２に対して、 外ねじ山２７の代わりに内ねじ山１１を備えている。締付け部材として、外ねじ 山５７及びフランジ５８を備えている調節ねじ５６が使用される。調節ねじ５６ は、締める際に長手支持体１を直接押しており、長手支持体自体は、部材３の下 方部材５２を押している。下方部材５２とコレット７５とのこのような緊定部は 、図２に示されているように、小柄状ねじ２の球状ヘッド９をロックする。部材 ３の上方部材５３は、調節ねじ５６を締める際にコレット７５の拡開を阻止する 。上方部材５３は、ショルダー６３の上に起立する。 本発明による装置の、図１１に示された変化実施例は、コレット７３に対して 、コレット７６が、長手支持体１を受容するために、通路開口部１７の代わりに 側方に開放する通路４２を有しており、さらにスリット２２がこの通路内には達 していないということによってのみ、図６に示された変化実施例と異なっている 。長手支持体１の妨げられない差し込みのために、図１３に相応して、部材３に おける通路開口部６は、有利には側方に開放している（８０）。 本発明による装置の、図１２に示された変化実施例は、コレット７６に対して 、コレット７７が、長手支持体１を受容するために上方に開放する通路５４を有 しているということによってのみ、図１１に示された変化実施例と異なっている 。長手支持体１の妨げられない差し込みのために、図１４に相応して、部材３に おける通路開口部６は、有利には上方に開放している（８１）。 本発明による装置の、図１３に示された変化実施例は、部材３において側方に 開放する通路開口部８０が形成されているということによってのみ、図１１に示 された変化実施例と異なっている。 本発明による装置の、図１４に示された変化実施例は、部材３において上方に 開放する通路開口部８１が形成されているということによってのみ、図１２に示 された変化実施例と異なっている。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年１２月２３日（１９９８．１２．２３） 【補正内容】 別の結合装置が、アメリカ合衆国出願第５，５４９，６０８号明細書エーリコ （ERRICO）において開示されている。このような公知の発明は、同様に、小柄状 ねじ又は一般的な骨固着部材を長手支持体と結合することを許す装置を有してい る。二部構成のスリーブは、止めナットを介して、中央部材に沿ってこの中央部 材の下方端部に取り付けられた外側の円錐状のコレットに圧着され、これによっ て、下方のスリーブを介してコレットは圧縮され、かつ、長手支持体が両スリー ブの間でロックされる間に、コレット内に存在するねじヘッドは固定される。こ のような装置の別の構成では、下方のスリーブが、別個のねじ結合部によってコ レットを介してねじ締められ、このことが、小柄状ねじと長手支持体との別個の ロックを可能にする。このような公知の結合装置の場合にも、小柄状ねじは、長 手支持体の位置に対して制限されてしか整列されない。 コレット７は、その上方部分において、（中空円筒状の）部材３の内部にプレ スばめ(Presssitz)によって固定されており、かつプレスばめの比較的高い力を 克服する際に、部材３に対して相対的に軸方向に移動することができる。目的に 合った形式で、（中空円筒状の）部材３とコレット７とは、例えば軸方向に延び る相応する小溝／みぞ−ガイドを介して、互いに相対回動不能に配置されている 。コレット７は、下方へ向いていて軸線４に対してばね弾性的に形成された複数 の舌片８を有して構成されており、これらの舌片の中に下方から小柄状ねじ２の 球状ヘッド９がばね弾性的にスナップ係合可能である。 コレット７の上方の部分には、内側六角縁２０を備えている調節ねじ１２を受 容するために、内ねじ山１１を備えている孔１０が設けられており、前記調節ね じは、装置内に差し込まれた長手支持体１に力を及ぼすことができ、これによっ て、長手支持体１は、図３において示されているように、部材３に対して相対的 に軸方向かつ回転方向でロックされることができる。コレット７は、その下方の 端部において次のように、つまり、小柄状ねじ２の、球状ヘッド９に接続された ねじシャフト１３が、軸線４に対して−２５°〜＋２５°の角度αでロックされ ることができるように、構成されている。 部材３は、その下方の端部２４において、下方へ拡開された円錐状の内周面１ ４を有している。コレット７の外周面１８は室１９の範囲で球面状に形成されて おり、その結果、部材３の円錐状の内周面１４は外周面１８に対して線形に移動 可能に当接される。 調節ねじ１２が、装置内に差し込まれた長手支持体１にぶつかるとすぐに、コ レット７は、部材３に対して相対的に上方へ移動し始める。このような過程は図 ２において示されており、ここにおいて、左側の半部には、上方移動の前の状態 が示されており、かつ右側の半部には、コレット７が上方移動する際の円錐状の 内周面１４と外周面１８との相互滑動が示されており、この場合、コレット７の 、スリット２２によってばね弾性的に構成された舌片８が円筒体の軸線４に向か って圧縮され、その結果、中空球状の室１９が縮小され、かつこの室の中に導入 された、小柄状ねじ２のヘッド９を固定的に掴む。ヘッド９のロックを最良にす るために、ヘッドは、有利には横方向みぞもしくは横方向リブの形の構造部１５ を備えている。小柄状ねじ２は、その他の点では、周知のねじ−構造に相応して おり、かつ目的に合わせた形式で内側六角縁１６を備えている。 中空球状の室１９は、それ自体が、有利には横方向みぞもしくは横方向リブの 形の構造部２１を備えていることができる。構造部２１と１５との組合せも、中 空球状の室１９内へのヘッド９の固定をさらに改善することができる。 中空球状の室１９は、目的に合わせた形式で、小柄状ねじ２の収容されるヘッ ド９の形状に対して相補的に構成されている。 本発明による装置の、図４に示された変化実施例は、通路開口部６の中央で軸 線４に対して横方向に下方部材５２と上方部材５３とに分割された部材３を、調 節ナット２６と関連させて使用するものを示している。部材３の下方部材５２は 、長手支持体１が常に下方部材５２の上に載っているだけの高さでなければなら ない。 請求の範囲 １． 脊柱固定機構の内部で長手支持体（１）を小柄状ねじ（２）と結合する ための装置において、 Ａ）上方の端部（２３）と、下方の端部（２４）と、軸線（４）を有していて 少なくとも下方に開放する孔（２５）と、前記軸線（４）に対して横方向に前記 孔（２５）を通って形成された通路開口部（６）とを備えている部材（３）が設 けられており、前記の通路開口部を通って、軸線（４）に対して横方向に延びる 長手支持体（１）が差し込み可能であり； Ｂ）前記部材（３）の内部に同軸的に前記軸線（４）に沿って滑動可能に配置 されたコレット（７）が設けられており、このコレットは、部材（３）の通路開 口部（６）に対して一列に置かれた通路開口部（１７）と、前記軸線（４）に対 して弾性的に構成された舌片（８）によって制限された少なくとも下方に向かう 室（１９）とを備えており、この室内に、下方から小柄状ねじ（２）のヘッド（ ９）がばね弾性的にスナップ係合可能であり、かつ Ｃ）コレット（７）の外周面（１８）は、平面進行可能な表面状ではなく、室 （１９）の範囲において凸面として形成されていることを特徴とする、長手支持 体を小柄状ねじと結合するための装置。 ２． 前記室（１９）が、中空球状の窩洞として構成されていることを特徴と する請求項１に記載の装置。 ３． 前記コレット（７）の外周面（１８）は、室（１９）の範囲におて球面 状に形成されていることを特徴とする、請求項１または２に記載の装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 脊柱固定機構の内部で長手支持体（１）を小柄状ねじ（２）と結合する ための装置において、 Ａ）上方の端部（２３）と、下方の端部（２４）と、軸線（４）を有していて 少なくとも下方に開放する孔（２５）と、前記軸線（４）に対して横方向に前記 孔（２５）を通って形成された通路開口部（６）とを備えている一体の部材（３ ）が設けられており、前記の通路開口部を通って、軸線（４）に対して横方向に 延びる長手支持体（１）が差し込み可能であり； Ｂ）前記部材（３）の内部に同軸的に前記軸線（４）に沿って滑動可能に配置 されたコレット（７）が設けられており、このコレットは、部材（３）の通路開 口部（６）に対して一列に置かれた通路開口部（１７）と、前記軸線（４）に対 して弾性的に構成された舌片（８）によって制限された少なくとも下方に向かう 室（１９）とを備えており、この室内に、下方から小柄状ねじ（２）のヘッド（ ９）がばね弾性的にスナップ係合可能である； ことを特徴とする、長手支持体を小柄状ねじと結合するための装置。 ２． 前記室（１９）が、中空球状の窩洞として構成されていることを特徴と する請求項１に記載の装置。 ３． 前記コレット（７）が、中空球状の窩洞として構成されている室（１９ ）の範囲の外側で、下方へ向かって拡開されて円錐状に構成されていることを特 徴とする請求項２に記載の装置。 ４． 調節ねじ（１２）は、前記調節ねじが下方へ回す際に長手支持体（１） をロックするように、前記コレット（７）内に、あるいは締付け部材（９１）内 に組み込まれていることを特徴とする請求項１から３までのいずれか１つに記載 の装置。 ５． 前記コレット（７）が、回転対称的に構成されていることを特徴とする 請求項１から４までのいずれか１つに記載の装置。 ６． 前記部材（３）が、回転対称的に構成されていることを特徴とする請求 項１から５までのいずれか１つに記載の装置。 ７． 前記部材（３）が、上方部材（５３）と下方部材（５２）とに分割され ており、この場合、分割面が、軸線（４）に対して横方向に前記通路開口部（６ ）の範囲において延びており、かつ前記孔（２５）が、少なくとも下方部材（５ ２）において連続して構成されていることを特徴とする請求項１から６までのい ずれか１つに記載の装置。 ８． 前記部材（３）をコレット（７）に対して相対的に運動させることがで きるような締付け部材（１２；２６；５６；９１）が設けられていることを特徴 とする請求項１から７までのいずれか１つに記載の装置。 ９． 前記締付け部材（１２；５６）が長手支持体（１）を押しており、それ によって、コレット（７）が部材（３）内に引っ張られ、かつこれによって小柄 状ねじ（２）のヘッド（９）と長手支持体（１）とが固く締め付けられることを 特徴とする請求項８に記載の装置。 １０． 前記の締付け部材（２６）が、部材（３）の上方部材（５３）を介し て長手支持体（１）を押していることを特徴とする請求項１から８までのいずれ か１つに記載の装置。 １１． 前記通路開口部（６）の高さは、締付け部材（１２；２６；５６）の それぞれの位置において長手支持体（１）が常にこの通路開口部（６）の下方の 縁の上に載るように設計されていることを特徴とする請求項１から１０までのい ずれか１つに記載の装置。 １２． 前記の部材（３）とコレット（７）とが、互いに相対回動不能に、し かし、軸方向で移動可能に配置されていることを特徴とする請求項１から１１ま でのいずれか１つに記載の装置。 １３． 前記コレット（７）が、プレスばめを介して部材（３）内に配置され ており、かつ締付け部材（１２；２６；５６；９１）を締める場合に初めて、前 記部材（３）から分離されることを特徴とする請求項１から１２までのいずれか １つに記載の装置。 １４． 調節ねじ（１２）を受容するために、前記コレット（７）の上方部分 に、付加的に、内ねじ山（１１）を備えた孔（１０）を有しており、前記調節ね じは、装置内に差し込まれた長手支持体（１）に力を及ぼすことができ、それに よって、長手支持体が部材（３）に対して相対的に軸方向及び回転方向でロック 可能であることを特徴とする請求項１から１３までのいずれか１つに記載の装置 。 １５． 前記の室（１９）及び孔（１０）が、上方から下方へ連続して構成さ れていることを特徴とする請求項１４に記載の装置。 １６． 前記コレット（７）は、装置内に導入された、小柄状ねじ（２）の有 利には球状のヘッド（９）が、同時に長手支持体（１）が装置内に差し込まれて いる場合に、回転方向でロック可能であるように、構成されていることを特徴と する請求項１から１５までのいずれか１つに記載の装置。 １７． 前記コレット（７）は、小柄状ねじ（２）の、有利には球状のヘッド （９）に接続されたねじシャフト（１３）が、軸線（４）に対して−２５°〜＋ ２５°の角度αでロック可能であるように、構成されていることを特徴とする請 求項１６に記載の装置。 １８． 前記部材（３）が、その下方端部（２４）において下方へ拡開された 円錐状の内周面（１４）を有しており、この内周面に対して、コレット（７）の 舌片（８）の自由端部における相応して形成された円錐状の外周面（１８）が滑 動可能に当接されることを特徴とする請求項１から１７までのいずれか１つに記 載の装置。 １９． 前記コレット（７）は、部材（３）との接触範囲において、このコレ ットが前記部材（３）の下方へ拡開された円錐状の内周面（１４）の上に接線方 向で載るように、構成されていることを特徴とする請求項１から１８までのいず れか１つに記載の装置。 ２０． 付加的に、有利には球状のヘッド（９）を備えた小柄状ねじ（２）を 有していることを特徴とする請求項１から１９までのいずれか１つに記載の装置 。 ２１． 前記小柄状ねじ（２）のヘッド（９）が、有利には横方向みぞもしく は横方向リブの形の構造部（１５）を備えていることを特徴とする請求項２０に 記載の装置。 ２２． 前記小柄状ねじ（２）のヘッド（９）が、内側六角縁（１６）を備え ていることを特徴とする請求項２０または２１に記載の装置。 ２３． 前記室（１９）が、有利には、小柄状ねじ（２）の受容されるヘッド （９）の形状に相補的な形状を有している、中空球状の窩洞として構成されてい ることを特徴とする請求項１から２２までのいずれか１つに記載の装置。 ２４． 前記室（１９）が、有利には横方向みぞもしくは横方向リブの形の構 造部（２１）を備えていることを特徴とする請求項１から２３までのいずれか１ つに記載の装置。 ２５． 前記部材（３）が中空円筒状のスリーブとして構成されていることを 特徴とする請求項１から２４までのいずれか１つに記載の装置。 ２６． 前記部材（３）が一体であることを特徴とする請求項２５に記載の装 置。 ２７． 前記部材（３）が、下方部材（５２）と上方部材（５３）とから成っ ていることを特徴とする請求項２５に記載の装置。 ２８． 前記の下方部材（５２）と上方部材（５３）との分割が、通路開口部 （６）の範囲で行われることを特徴とする請求項２７に記載の装置。 ２９． 前記部材（３）の通路開口部（６；８０；８１）が、コレット（７； ７１；７２；７３；７４；７５；７６；７７）の通路開口部（１７；４２；５４ ）に対して、長手支持体（１）が部材（３）の通路開口部（６；８０；８１）の 下方の縁の上に載るように位置決めされていることを特徴とする請求項１から２ ８までのいずれか１つに記載の装置。 ３０． 前記部材（３）の通路開口部（６；８０；８１）が、コレット（７； ７１；７２；７３；７４；７５；７６；７７）の通路開口部（１７；４２；５４ ）に対して、長手支持体（１）がコレット（７）の通路開口部（１７；４２；５ ４）の下方の縁の上に載るように位置決めされていることを特徴とする請求項１ から２８までのいずれか１つに記載の装置。 ３１． 前記部材（３）の上方部材（５３）が長手支持体（１）の上に載るこ とを特徴とする請求項２７から３０までのいずれか１つに記載の装置。 ３２． 前記部材（３）の通路開口部（６；８０；８１）の上方の縁が、長手 支持体の上に位置しないことを特徴とする請求項２６から３０までのいずれか１ つに記載の装置。 ３３． 長手支持体（１）を受容するために、コレット（７４；７６）に側方 に開放する通路（４２）が形成されていることを特徴とする請求項１から３１ま でのいずれか１つに記載の装置。 ３４． 長手支持体（１）を受容するために、コレット（７２；７５；７７） に上方に開放する通路（５４）が形成されていることを特徴とする請求項１から ３１までのいずれか１つに記載の装置。 ３５． 前記コレット（７１；７２；７３；７４；７６；７７）が、上方端部 において外ねじ山（２７）を備えていることを特徴とする請求項１から３４まで のいずれか１つに記載の装置。 ３６． 小柄状ねじ（２）と長手支持体（１）とを固定するために調節ナット （２６）が使用されることを特徴とする請求項３５に記載の装置。 ３７． 前記コレット（７；７５）が、上方端部において内ねじ山（１１）を 備えていることを特徴とする請求項１から３４までのいずれか１つに記載の装置 。 ３８． 小柄状ねじ（２）と長手支持体（１）とを固定するために調節ねじ（ １２；５６）が使用されることを特徴とする請求項３７に記載の装置。 ３９． 前記コレット（７５）が、上方端部においてショルダー（６３）を有 しており、かつ部材（３）の上方部材（５３）が、前記ショルダー（６３）の上 に起立していて、これによって、調節ねじ（５６）を締める際にコレット（７５ ）の拡開を阻止していることを特徴とする請求項３８に記載の装置。 ４０． 前記の締付け部材として、外ねじ山（５７）を備えている調節ねじ（ ５６）が使用されることを特徴とする請求項３９に記載の装置。 ４１． 前記調節ねじ（５６）が、部材（３）の内径より有利には大きい外径 を有するフランジ（５８）を備えていることを特徴とする請求項４０に記載の装 置。 ４２． 前記コレット（７３；７６；７７）が、上方端部において内ねじ山（ １１）を備えていることを特徴とする請求項３５に記載の装置。 ４３． 前記部材（３）における通路開口部（６；８０；８１）が、コレット （７；７３；７６；７７）における通路開口部（１７；４２；５４）に対して相 対的に、締付け部材（２６）を締める際に球状ヘッド（９）のみがロックされる ように、位置決めされていることを特徴とする請求項４２に記載の装置。 ４４． 前記部材（３）における通路開口部（６；８０；８１）が、コレット （７）における通路開口部（１７；４２；５４）に対して相対的に、締付け部材 （９１）を締める際に球状ヘッド（９）のみがロックされるように、位置決めさ れていることを特徴とする請求項３７に記載の装置。 ４５． 前記部材（３）が一体であることを特徴とする請求項４３から４４ま でのいずれか１つに記載の装置。 ４６． 前記部材（３）が、下方部材（５２）と上方部材（５３）とから成っ ていることを特徴とする請求項４３に記載の装置。 ４７． 前記部材（３）における通路開口部（６；８０；８１）が、コレット （７；７１；７２；７４；７５）における通路開口部（１７；４２；５４）に対 して相対的に、締付け部材（２６；９１）を締める前及び締めた後に長手支持体 （１）が通路開口部（６；８０；８１）の下方の縁の上に載るように、位置決め されていることを特徴とする請求項４３から４６までのいずれか１つに記載の装 置。 ４８． 前記部材（３）における通路開口部（６；８０；８１）が、コレット （７；７３；７６；７７）における通路開口部（１７；４２；５４）に対して相 対的に、締付け部材（２６；９１）を締めた後にも長手支持体（１）がコレット （７；７３；７６；７７）における通路開口部（１７；４２；５４）の下方の縁 の上に載るように、位置決めされていることを特徴とする請求項４３から４６ま でのいずれか１つに記載の装置。 ４９． 前記通路開口部（８０）が側方に開放していることを特徴とする請求 項４３から４８までのいずれか１つに記載の装置。 ５０． 前記通路開口部（８１）が上方に開放していることを特徴とする請求 項４３から４８までのいずれか１つに記載の装置。 ５１． 前記調節ねじ（１２）は、この調節ねじが下方へ回す際に長手支持体 （１）をロックするように、締付け部材（２６；９１）内に組み込まれているこ とを特徴とする請求項４３から５０までのいずれか１つに記載の装置。 ５２． 前記部材（３）は、締付け部材（２６；９１）が妨げられずにねじ込 まれかつ逆にねじ回されることができ、かつ締付け部材（２６；９１）を逆にね じ回す際に部材（３）が引き戻され、かつこれによってコレット（７；７３；７ ６；７７）が再び自由にされるように、有利には転削部（９４）を介して引っ張 りに強くかつ圧縮に強く締付け部材（２６；９１）と結合されていることを特徴 とする請求項５１に記載の装置。 ５３． 前記コレット（７；７３；７６；７７）が、上方端部において内ねじ 山（１１）を備えており、長手支持体（１）を別個にロックするために、前記内 ねじ山の中に調節ねじ（１２）がねじ込まれることができることを特徴とする請 求項４３から５０までのいずれか１つに記載の装置。 ５４． 前記通路開口部（６）が、上方部材（５３）が長手支持体（１）の上 には配置しないように、変形されていることを特徴とする請求項４８から５１ま でのいずれか１つに記載の装置。 ５５． ピン（５５）は、通路（５４）によって弱体化されたコレット（７２ ）の衰弱を、調節ねじ（２６）を締める際に阻止しており、かつこのピン（５５ ）が、有利には外ねじ山を備えていてかつコレット（７２）内に捩じ込まれるこ とを特徴とする請求項３６に記載の装置。 ５６． 前記部材（３）における孔（２５）が、下方から上方へ連続して構成 されていることを特徴とする請求項１から５５までのいずれか１つに記載の装置 。