JP2001507394A - 包装用フィルムまたはシート - Google Patents

包装用フィルムまたはシート

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(57)【要約】 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を有する単層または多層の包装用フィルムまたはシートにおいて、該ポリアミド系樹脂組成物層が、脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)とを含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポリアミド系樹脂組成物からなる層(A)であることを特徴とする包装用フィルムまたはシート。

Description

【発明の詳細な説明】 包装用フィルムまたはシート 技術分野 本発明は、ポリアミド系樹脂組成物層を有する単層または多層の包装用フィル ムまたはシートに関し、さらに詳しくは、成形性、熱収縮性、ガスバリヤー性、 柔軟性、及び高周波シール等のシール機構を有する自動包装機械適性などの特性 のバランスに優れた包装用フィルムまたはシートに関する。 本発明の包装用フィルムまたはシートは、ソーセージなどの流動体または半流 動体状の食品、加工肉やハムなどの固形状の食品等を充填し、包装するためのケ ーシングフィルム、ピロー包装用フィルムまたはシート、及び深絞り包装用フィ ルムまたはシートとして特に好適である。 背景技術 近年、食品包装分野での技術革新はめざましく、常に各食品の包装、保存、輸 送などに最適な包装用素材が求められている。また、生産量の増大やコスト低減 等を目的として、自動包装システムの開発が進められており、包装用素材には、 自動包装機械適性に優れていることが要求されている。 ソーセージ等の畜産加工品、魚肉ソーセージ等の水産加工品、こんにゃく、う いろう等の農産加工品や調理食品などの流動体・半流動体状食品、及び加工肉や ハム等の固形状の食品などを充填し、包装するためのケーシングフィルム、ピロ ー包装用フィルムまたはシート、及び深絞り包装用フィルムまたはシートの分野 では、各種合成樹脂からなる単層 または多層のフィルムまたはシートが汎用されている。例えば、ケーシングフィ ルムの分野では、ナイロンとポリオレフィン系樹脂との樹脂組成物からなるフィ ルム、あるいはナイロン層とポリオレフィン系樹脂層とを積層した多層フィルム が多く使用されている。 これらの中でも、ナイロン層とポリエチレン層とを積層した多層フィルム(以 下、「Ny/PEフィルム」と略記)は、良好なヒートシール性、ガスバリヤー 性を有しているため、広く使用されている。しかしながら、このNy/PEフィ ルムは、柔軟性に欠けるという問題があった。しかも、Ny/PEフィルムは、 ポリエチレン層をシール層とした合掌型ヒートシール法(シール面がポリエチレ ン層同士)を適用することは可能であるが、いわゆる封筒貼り型シール法(シー ル面がナイロン層とポリエチレン層)を適用することができない。そのため、N y/PEフィルムを封筒貼り型シール機構を備えた自動充填包装機械に適用する ことができなかった。 単層により、ケーシングフィルムとしての諸特性を満足させるポリアミド系樹 脂組成物について、幾つかの提案がなされている。例えば、特開平4−1227 32号公報には、ナイロン6、及びヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸とイ ソフタル酸との重縮合物からなる芳香族コポリアミド(以下、「ナイロン6I/ 6T」と略記)の混合物から形成されたケーシングフィルムが提案されている。 しかしながら、このケーシングフィルムをインフレーション法により製造する場 合、インフレーション延伸時のチューブ状パリソンの内部応力が高いため、延伸 バブル内のエアー圧が高くなり、バブルの破裂が多発して安定なインフレーショ ン延伸を行うことが困難であった。しかも、このケーシングフィルムに、常法に よりソーセージを充填し、ボイルクッキング後、冷却すると、製品の表面にしわ が発生したり、製品寸法が安定しにくいという問 題があった。さらに、このケーシングフィルムは、剛性が高く、シャーリング及 び充填性などの作業性が悪い。 上記のポリアミド系樹脂組成物において、ナイロン6I/6Tに代えて、アジ ピン酸とメタキシリレンジアミンからなる芳香族ナイロン(以下、「ナイロンM XD6」と略記)を用いると、前述の傾向がさらに顕著になる。また、ナイロン MXD6を用いてブロー成形したフィルムまたはシートは、深絞り成形すると、 深絞り成形金型の底部コーナーから側壁部にかけての部分での伸びが均一ではな く、深絞り成形が難しい。 発明の目的と要約 本発明の目的は、成形性、熱収縮性、ガスバリヤー性、柔軟性などに優れた単 層または多層の包装用フィルムまたはシートを提供することにある。 また、本発明の目的は、ケーシングフィルムとして使用した場合に、充填性に 優れ、しわの発生がなく、寸法安定性に優れた単層または多層の包装用フィルム またはシートを提供することにある。 本発明の他の目的は、このような優れた特性を有するフィルムまたはシートを 用いた流動体または半流動体状食品や固体状食品の包装用ケーシングフィルム、 ピロー包装用フィルムまたはシート、及び深絞り包装用フィルムまたはシートを 提供することにある。 本発明者らは、前記従来技術の問題点を克服するために鋭意研究した結果、ポ リアミド系樹脂組成物からなる層を有する単層または多層の包装用フィルムまた はシートにおいて、特定の共重合ナイロンを含有するポリアミド系樹脂組成物を 使用することにより、前記目的を達成できることを見いだした。 本発明の包装用フィルムまたはシートは、単層で使用できるが、所望 により、ポリオレフィン系樹脂層などの他の層と積層して、多層とすることもで きる。本発明のポリアミド系樹脂組成物層の単層または該ポリアミド系樹脂組成 物層が表面層にある多層フィルムは、高周波シール機構を有する自動包装機械に 対する適性に優れており、超音波シールも可能である。 本発明の包装用フィルムまたはシートは、延伸フィルムとすることにより、熱 収縮性フィルム、特にケーシングフィルムとして好適に使用することができる。 ポリアミド系樹脂組成物層にポリオレフィン系樹脂層を積層した多層フィルムま たはシートは、ポリオレフィン系樹脂層によりヒートシールすることができる。 インフレーション法により得られた単層または多層のチューブ状フィルムは、そ のままでケーシングフィルムとして使用することができる。さらに、本発明の未 延伸の包装用フィルムまたはシートは、自動包装機械適性や深絞り成形性に優れ ており、ピロー包装用及び深絞り包装用のフィルムまたはシートとして好適であ る。 本発明は、これらの知見に基づいて完成するに至ったものである。 本発明によれば、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を有する単層ま たは多層の包装用フィルムまたはシートにおいて、該ポリアミド系樹脂組成物層 が、脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分 (2)とを含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポ リアミド系樹脂組成物からなる層(A)であることを特徴とする包装用フィルム またはシートが提供される。 発明を実施するための最良の形態共重合ナイロン(c) 本発明では、ポリアミド系樹脂組成物層(A)を形成するためのポリアミド系 樹脂組成物として、脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と、芳香族ナイロン (共)重合体成分(2)とを含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の 割合で含有するポリアミド系樹脂組成物を使用する。 脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)としては、例えば、ナイロン6、ナイ ロン11、ナイロン12、ナイロン66、ナイロン69、ナイロン610、ナイ ロン6/66、ナイロン6/12などを挙げることができる。これらの中でも、 ナイロン6成分、ナイロン66成分、ナイロン610成分からなる群より選ばれ る少なくとも一種の(共)重合ナイロン成分が好ましく、特に、ナイロン6/1 2、ナイロン66/69、ナイロン66/610がより好ましい。 芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)としては、芳香族ジアミン単位を有す るもの、または芳香族ジカルボン酸単位を有するものが好ましく用いられる。具 体例としては、キシリレン系ポリアミドを挙げることができる。キシリレン系ポ リアミドは、メタキシリレンジアミン単独、またはメタキシリレンジアミン60 重量%以上、好ましくは70重量%以上と、パラキシリレンジアミン40重量% 以下、好ましくは30重量%以下とのジアミン混合物と、炭素数6〜12の脂肪 族二塩基酸、例えば、アジピン酸、セバチン酸、スベリン酸、ウンデカン二酸、 ドデカン二酸等との重縮合反応により合成されるポリアミド樹脂である。より具 体的には、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキシリレンセバカミド、ポ リメタキシリレンスベラミド等の単独重合体、メタキシリレン/パラキシリレン アジパミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド共重合体、メ タキシリレン/パラキシリレンアゼラミド共重合体、メタキシリレン/パラキシ リレンアジパミド/セバカミド共 重合体等が挙げられる。これらの中でも、ポリメタキシリレンアジパミド(MX D6)が好ましい。 また、芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)としては、ヘキサメチレンジア ミンと、テレフタル酸及びイソフタル酸からなる群より選ばれる少なくとも一種 の芳香族ジカルボン酸との重縮合物が挙げられる。 共重合ナイロン(c)における芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)の共重 合割合は、多くとも40重量%であることが、成形性、熱収縮性、ガスバリヤー 性、柔軟性などの観点から好ましい。 共重合ナイロン(c)の好ましい例としては、脂肪族ナイロン(共)重合体成 分として、ナイロン6成分45〜92重量%と、ナイロン6成分とは異なる 脂肪族ナイロン成分4〜25重量%とを含み、かつ、芳香族ナイロン(共)重合 体成分として、キシリレンジアミン単位を含む芳香族ナイロン成分4〜40重 量%を含む共重合ナイロンが挙げられる。その具体例として、ナイロン6/12 /MXD6が挙げられる。 また、共重合ナイロン(c)の好ましい例としては、脂肪族ナイロン(共)重 合体成分として、ナイロン610成分もしくはナイロン66/610成分60 〜96重量%と、芳香族ナイロン(共)重合体成分として、キシリレンジアミ ン単位を含む芳香族ナイロン成分4〜40重量%とを含む共重合ナイロンが挙げ られる。その具体例として、ナイロン610/MXD6、ナイロン66/610 /MXD6が挙げられる。 共重合ナイロン(c)の他の例としては、脂肪族ナイロン(共)重合体成分と して、ナイロン6成分もしくはナイロン66/69成分60〜96重量%と、 芳香族ナイロン(共)重合体成分として、ヘキサメチレンジアミンと、イソフ タル酸及びテレフタル酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の芳香族ジカル ボン酸との重縮合体成分4〜40重量%とを含む共重合ナイロンが挙げられる。 その具体例として、ナイロ ン6/6I、ナイロン66/69/6Iが挙げられる。 本発明で使用する共重合ナイロン(c)は、結晶性ポリアミドであり、通常、 結晶化速度τ1/2が20秒以上である。この共重合ナイロン(c)を配合するこ とにより、ポリアミド系樹脂組成物を70〜95℃に加熱して延伸するいわゆる 加熱延伸を行う際に、ポリアミド系樹脂組成物の結晶化速度を遅くして、加熱延 伸操作を容易にすることができる。すなわち、共重合ナイロン(c)は、延伸性 、製膜性、高周波シール性の改善に寄与する。また、この共重合ナイロンは、フ ィルムまたはシートの柔軟性を向上させ、それによって、ソーセージ等の充填性 を改善し、さらには、シャーリング適性、リング加工性、フィルム切断性、ピロ ー包装機械適性、深絞り成形性などの二次加工性を改善する。この共重合ナイロ ンは、フィルムまたはシートのガスバリヤー性をある程度向上させる。共重合体 ではなく、例えば、ナイロン6などの脂肪族ナイロンと芳香族ナイロンとのブレ ンド物では、これらの特徴のバランスが取れない。 共重合ナイロン(c)中、ナイロンMXD6などの芳香族ナイロン(共)重合 体成分(2)の共重合割合は、多くとも40重量%、好ましくは4〜40重量% である。この共重合割合が小さすぎるとフィルムまたはシートの酸素ガスバリヤ ー性が低下し、逆に、大きすぎると剛性が高くなり、柔軟性が損なわれる。共重 合ナイロン(c)中、脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)の割合が小さすぎ るとフィルムまたはシートの柔軟性が損なわれ、逆に、大きすぎるとフィルムま たはシートの酸素透過度及び透湿度の改善効果が小さくなる。 ナイロン6/12/MXD6、ナイロン66/610/MXD6などの脂肪族 ナイロン/他の脂肪族ナイロン/芳香族ナイロン共重合体の共重合組成をもつ共 重合ナイロン(c)において、ナイロン66以外の他 の脂肪族ナイロン成分が存在することにより、柔軟性が改善される。この特定の 共重合ナイロンの代わりに通常のナイロンMXD6を使用すると、柔軟性と延伸 性に劣り、ソーセージなどのペースト状物質包装用ケーシングフィルムとしては 、硬すぎてシャーリング適性が悪く、フィルム寸法性もあまりよくならない。 ポリアミド系樹脂組成物中の共重合ナイロン(c)の配合割合は、少なくとも 5重量%、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは5〜30重量%である。 この配合割合が小さすぎると、ポリアミド系樹脂組成物の結晶化速度の遅延効果 が小さくなり、逆に、大きすぎるとフィルムが柔らかくなりすぎて、フィルムか らなるケーシングフィルムにソーセージ等を充填する際に、充填圧によりフィル ムが伸びてしまい、製品の寸法が一定とならず、形状にばらつきが生じ、寸法安 定性及び形状安定性が損なわれる。共重合ナイロン(c)の配合割合が40重量 %を越える場合には、それと異なるポリアミド樹脂層、例えば脂肪族(共)重合 ナイロン、ナイロンMXD6と積層すると、これらの諸特性がバランスし易い。ポリアミド系樹脂組成物 本発明では、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を有する単層または 多層の包装用フィルムまたはシートにおいて、該ポリアミド系樹脂組成物層を形 成するポリアミド系樹脂組成物として、共重合ナイロン(c)を少なくとも5重 量%の割合で含有するポリアミド系樹脂組成物を使用する。ポリアミド系樹脂組 成物は、共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%と、共重合ナイロン(c) とは異なるナイロン(共)重合体を多くとも95重量%の割合で含有するもので あり、必要に応じて、非晶性ナイロン(b)及び/またはポリオレフィン系樹脂 などの他の樹脂成分を少量の範囲内でブレンドすることができる。 ポリアミド系樹脂組成物としては、ナイロン6(a)40〜70重量%、非晶 性ナイロン(b)5〜20重量%、共重合ナイロン(c)5〜30重量%、及び ポリオレフィン系樹脂(d)10〜30重量%を含有するポリアミド系樹脂組成 物が好ましい。 この他、ポリアミド系樹脂組成物として、ナイロン6(a)50〜95重量% と、共重合ナイロン(c)5〜50重量%とを含有するポリアミド系樹脂組成物 を使用することができる。さらに、ポリアミド系樹脂組成物として、ナイロンM XD6(e)50〜95重量%と、共重合ナイロン(c)5〜50重量%とを含 有するポリアミド系樹脂組成物を好ましく使用することができる。ナイロン6 ポリアミド系樹脂組成物中のナイロン6(Ny6)は、製膜時の成形性、酸素 ガスバリヤー性のバランスに関係する。ナイロン6の配合割合は、他のブレンド 成分に応じて適宜定めることができるが、ナイロン6(a)、非晶性ナイロン( b)、共重合ナイロン(c)、及びポリオレフィン系樹脂(d)を含有するポリ アミド系樹脂組成物においては、通常、40〜70重量%、好ましくは50〜7 0重量%である。 また、ナイロン6(a)と共重合ナイロン(c)とを含有するポリアミド系樹 脂組成物においては、ナイロン6の配合割合は、通常、50〜95重量%、好ま しくは40〜95重量%である。したがって、共重合ナイロン(c)の配合割合 は、通常、5〜50重量%、好ましくは5〜40重量%である。 ナイロン6の配合割合が大きすぎると、得られた延伸フィルムの酸素透過度及 び透湿度が低下し、逆に、少なすぎると、インフレーションフィルム製膜時の延 伸性が低下する。非晶性ナイロン ポリアミド系樹脂組成物中の非晶性ナイロンは、主鎖及び/または側鎖に芳香 族環を有し結晶性がないか、結晶性が非常に乏しいポリアミドである。具体的に は、テレフタル酸、イソフタル酸等のジカルボン酸と、ヘキサメチレンジアミン 等のジアミンとの重縮合物、またはこれらの共重合体を挙げることができる。例 えば、テレフタル酸10〜50重量%とイソフタル酸90〜50重量%とからな るジカルボン酸と、ヘキサメチレンジアミンとを重縮合して得られるポリアミド (ナイロン6I/6T)が挙げられる。 ポリアミド系樹脂組成物中の非晶性ナイロンの割合により、ポリアミド系樹脂 組成物の延伸性、酸素ガスバリヤー性が影響を受ける。非晶性ナイロンの配合割 合は、ポリアミド系樹脂組成物中、通常、5〜20重量%、好ましくは5〜15 重量%である。非晶性ナイロンの配合割合が大きすぎると、フィルムの剛性が高 くなり、柔軟性が低下する。フィルムが充分な柔軟性を持っていないと、例えば 、ケーシングフィルムとして実用化するに際して、ソーセージ等の充填時に取り 扱いが難しかったり、シャーリング適性、リング加工性が悪くなったり、あるい はフィルム切断時のカッターの寿命が短くなるなど、二次加工性に問題を生じる 。特定の共重合組成物との組み合わせにより、これらのバランスが取り易くなる 。非晶性ナイロンの配合割合が小さすぎると、良好な形性を維持することが難し くなる。ポリオレフィン系樹脂 本発明で使用するポリオレフィン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレ ン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレンなどのエチレン やα−オレフィンのホモポリマー;線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超 低密度ポリエチレン(VLDPE)などのエチレンとα−オレフィンとの共重合 体(商品名アフィニティーなどメタ ロセン触媒を用いて得られる共重合体など);アイオノマー樹脂、ポリアミド変 性アイオノマー樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリ レート共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メチルアクリレー ト共重合体、エチレン・メチルメタクリレート共重合体、エチレン・メタアクリ ル酸共重合体などを挙げることができる。これらのポリオレフィン系樹脂は、そ れぞれ単独で、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。 ポリアミド系樹脂組成物中に混合するポリオレフィン系樹脂は、エチレン・ア クリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体などのエチレン系共重合体 、及びポリアミド変性アイオノマー樹脂が、各ポリアミド成分との混和性の観点 から好ましい。 ポリアミド変性アイオノマー樹脂とは、エチレンとα,β−不飽和カルボン酸 との共重合体を、亜鉛、リチウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、ナト リウム等の金属イオンでイオン化したアイオノマーに、ポリアミドを添加・混合 し、200〜350℃の高温で溶融混練し、変性させることにより得られる樹脂 である。ここで用いられるポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、ナイロン 66、ナイロン6/66、ナイロン6/10、ナイロン6/12、ナイロン11 、ナイロン12、及びこれらの2種以上の混合物を挙げることができる。これら の中でも、ナイロン6とその共重合体が好ましい。 ポリオレフィン系樹脂の配合割合は、ポリアミド系樹脂組成物中、通常、10 〜30重量%である。この配合割合が小さすぎると、フィルムの透湿度が大きく なりすぎて、ソーセージ等を包装して保存する際に、内容物の目減りが大きくな る。この配合割合が大きすぎると、延伸性が悪くなることに加えて、酸素透過度 が増大し、内容物の酸化劣化による腐敗が起こりやすくなる。フィルムまたはシート 本発明で使用するポリアミド系樹脂組成物は、各成分を公知の方法により混合 して調製することができる。例えば、フィルムまたはシート成形時に、各ポリマ ーのペレット、顆粒、粉末などの原料を混合することにより、均一な組成物とす ることができる。ポリアミド系樹脂組成物には、所望により、フィルムの特性を 損なわない範囲内で、可塑剤、安定剤、滑剤、抗酸化剤、顔料、染料等の各種添 加剤を配合することができる。 ポリアミド系樹脂組成物の製膜法は、特に限定されず、例えば、Tダイ法、イ ンフレーション法などを採用することができる。通常は、インフレーション法が 用いられる。樹脂の溶融温度は、通常、300℃以下で、好ましくは240〜2 80℃、より好ましくは240〜260℃である。Tダイ法により得られた未延 伸フィルムは、通常、120℃以下の延伸温度で、テンター法により、同時また は逐次に2軸延伸される。インフレーション法により得られたチューブ状のパリ ソンは、120℃以下の延伸温度で、空気を吹き込んで膨張させて2軸延伸され る。延伸倍率は、通常、縦横両方向とも各々2.0〜10.0倍、好ましくは2 .2〜8.0倍、2.2〜5.0倍がさらに好ましい。延伸により、適度な熱収 縮性とクリープ特性などの寸法安定性が得られる。 本発明のフィルムの厚さは、単層の場合、通常、10〜100μm、好ましく は10〜50μm、より好ましくは20〜40μmである。フィルムの厚みが小 さすぎると、酸素ガスバリヤー性及び水蒸気バリアー性が低下するので好ましく ない。この厚みが大きすぎると、剛性が高くなり、柔軟性に劣るため好ましくな い。多層の場合、10〜250μmの範囲で使用される。 食肉加工品の包装においては、商品美観の見地から、ソーセージ等の 包装品にしわが発生することを嫌う。しわの発生を防ぐには、ボイルクッキング または殺菌処理に際し、熱によりフィルムが収縮し、張りのある状態を保つこと が必要である。本発明の延伸フィルムは、80℃の熱水中に浸漬した場合、通常 、縦横各々5%以上、好ましくは8%以上、より好ましくは10%以上の収縮率 (熱水収縮率)を有する。 本発明のフィルムは、曇度(ヘイズ)が好ましくは20%以下である。曇度が 小さいことにより、ソーセージ等の内容物が包装フィルムの外側から目視するこ とができる。 本発明のフィルムまたはシートは、30℃、100%RH(相対湿度)の条件 下で測定した酸素透過度が300cm3/m2・day・atm(厚み35μm) 以下、より好ましくは200cm3/m2・day・atm以下であり、40℃、 90%RHで測定した透湿度は、好ましくは70g/m2・day以下であり、 包装した食品の長期保存の際、内容物の酸素による腐敗や水分の目減りを抑え、 また、内容物の香味を保持することができる。 本発明のケーシングフィルムにおいて、80℃での熱水収縮率が5%未満であ ると、例えば、流動体または半流動体のソーセージを充填し、クッキングした後 に、製品表面にしわが発生するので好ましくない。 フィルムの寸法安定性の評価基準として、80℃、10秒間での熱水クリープ を採用することができる。本発明の延伸フィルムの熱水クリープは、20%以下 が好ましく、より好ましくは18%以下である。熱水クリープが大きすぎると、 例えば、ソーセージを充填し、クッキングした後に、製品寸法のばらつきが大き くなりすぎるため好ましくない。 本発明のフィルムまたはシートは、優れた高周波シール性を有する。従来より 、ポリアミドとポリオレフィン系樹脂等との樹脂組成物からなるフィルムは数多 く提案され使用されているが、高周波シールについて 特に言及しているものはない。本発明者らは、このシール性について鋭意検討し た結果、ポリアミド単体からなるフィルム、例えばナイロン6フィルムは、自動 充填包装機(呉羽化学社製ソーセージ等の自動充填包装機械KAP)にて高周波 シールを行うと、シール部で放電が発生し、良好なシール性が得られなかった。 これに対して、本発明のポリアミド系樹脂組成物からなるフィルムまたはシート は、高周波シール機構を有する自動充填包装機を用いて高周波シールを行っても 、放電のない安定した連続シールが可能である。本発明のフィルムまたはシート は、高周波シールのみならずヒートシール、超音波シール等のシール性も良好で ある。 本発明のフィルムまたはシートは、単層で用いることができるが、ヒートシー ル性を付与し、あるいは向上させるために、例えば、少なくとも1層のポリオレ フィン系樹脂層(接着樹脂層と兼ねてもよい)を共押出またはラミネート法によ り積層して、多層フィルムまたはシートとしてもよい。 より具体的には、ポリアミド系樹脂組成物層(A)に、必要に応じて接着性樹 脂層(B)を介して、ポリオレフィン系樹脂層(C)が積層された少なくとも3 層(例えば、A/B/C、A/C/A、A/B/A、C/A/C、A/B/C/ B/A、C/B/A/B/C)の積層構成を有する多層フィルムまたはシートで ある。所望により、付加的な樹脂層を設けることができる。このうち、ポリアミ ド系樹脂組成物層(A)が表面層にある多層フィルムまたはシートは、高周波シ ールが可能である。 ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、 中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロ プレンなどのホモポリマー;直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、超低密 度ポリエチレン(VLDPE)などのエチレ ン・α−オレフィン共重合体(商品名アフィニティーなどメタロセン触媒を用い て得られる共重合体、特に密度0.900g/cm3以上のものが好ましい); エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン・エチルアクリレート共重 合体(EEA)、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMA)、エチレン・アク リル酸共重合体(EAA)、アイオノマー等のエチレン系共重合体;及びこれら の2種以上の混合物が例示される。 接着性樹脂としては、例えば、ポリエチレン系樹脂(LLDPE、VLDPE などのα−オレフィン系樹脂を含む)、ポリプロピレン、ポリブテン、これらの モノマー相互の共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体、 エチレン・酢酸ビニル共重合体等のオレフィン類の単独または共重合体に、マレ イン酸、フマル酸、アクリル酸等の不飽和カルボン酸または酸無水物、エステル をグラフト共重合した変性重合体、及びこれらの2種以上の混合物が挙げられる 。 その他の樹脂層や付加的な樹脂層としては、例えば、エチレン−酢酸ビニル共 重合体のケン化物(EVOH)層、ナイロンMXD6などのガスバリヤー性樹脂 層が挙げられる。これらのガスバリヤー性樹脂層は、通常、多層フィルムまたは シートの中間層に配置される。この場合、ガスバリヤー性樹脂の製膜性や延伸性 を高めるために、ガスバリヤー性樹脂層をポリアミド系樹脂組成物層(A)に 隣接して配置させるか、ガスバリヤー性樹脂層を2つのポリアミド系樹脂組成 物層(A)で挟むか、ナイロンMXD6の場合には、共重合ナイロン(c)を ブレンドした組成のポリアミド系樹脂層(A)とすることが好ましい。 また、その他の樹脂層や付加的な樹脂層として、その他のポリアミド樹脂層、 ポリエチレンテレフタレート樹脂層などを挙げることができる。 本発明の多層の包装用フィルムまたはシートとしては、少なくとも一 層のポリアミド系樹脂組成物層(A)を含む多層の延伸フィルムまたはシート、 及び少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)を含む多層の未延伸フィ ルムまたはシートが挙げられる。 具体的には、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあ る多層の包装用フィルムまたはシートがある。より具体的には、少なくとも一層 のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、接着剤層を介して、最外層 及び最内層にポリオレフィン系樹脂層が配置されている多層の包装用フィルムま たはシートがある。 また、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、接 着剤層を介して、一方の表面層にポリエチレンテレフタレート樹脂層、及び他方 の表面層にポリオレフィン系樹脂層が配置されている多層の包装用フィルムまた はシートがある。表面層のポリエチレンテレフタレート樹脂には、フィルムまた はシートの滑り性を調整するためにシリカ粒子を添加することができる。シリカ 粒子の添加方法として、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂97.5重量 %にシリカ粒子2.5重量%を配合した滑剤を作り、この滑剤をポリエチレンテ レフタレートに添加する方法がある。樹脂中のシリカ粒子の濃度は、1000p pm以上になると滑り過ぎによるピロー包装適性が悪くなるので、通常、200 〜800ppm程度とするのが好ましく、500ppm程度にするのがより好ま しい。このように滑り性が調整されたポリエチレンテレフタレート樹脂層が表面 層に配置された多層フィルムまたはシートは、ピロー包装適性に非常に優れてい る。 中間層としては、例えば、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A )と、少なくとも一層のポリアミド層とが隣接して積層された層構成を有するも の、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)と、少なくとも一層の ガスバリヤー性樹脂層とが隣接して積層さ れた層構成を有するものなどがある。 ポリアミド系樹脂組成物層(A)が表面層の少なくとも一方の側にある多層の 包装用フィルムまたはシートがある。この場合、中間層にポリオレフィン系樹脂 層を配置し、あるいは、他の表面層に他のポリアミド系樹脂(他のポリアミド系 樹脂組成物を含む)の層を配置してもよい。すなわち、ポリアミド系樹脂組成物 層(A)が表面層の一方の側にあり、他方の表面層がポリアミド樹脂層である多 層の包装用フィルムまたはシートがある。 なお、脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体 成分(2)とを含む共重合ナイロン(c)からなる層と、該共重合ナイロン(c )とは異なるポリアミド層の少なくとも2層が隣接した層構成を含む多層の包装 用フィルムまたはシートも、良好な諸特性を示すことができる。例えば、脂肪族 ナイロン(共)重合体層/接着樹脂層/共重合体ナイロン(c)層/接着樹脂層 /ポリエチレン層、脂肪族ナイロン(共)重合体と非晶性ナイロン(b)の混合 層/接着樹脂層/共重合体ナイロン(c)層/接着樹脂層/ポリエチレン層と防 曇剤の混合層などがある。 脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ジアミン単位の芳香族ナイロ ン(共)重合体成分(2)とからなる共重合ナイロン(c)を含むポリアミド系 樹脂組成物の層と、それと異なるポリアミド系樹脂組成物の層及びガスバリヤー 性樹脂の層の内の少なくとも一層とからなる少なくとも2層構成の多層の包装用 フィルムまたはシートも、良好な諸特性を示すことができる。 本発明の単層または多層の延伸フィルムまたはシートは、ケーシングフィルム として好適に使用することができる。本発明のポリアミド系樹脂組成物からなる フィルムまたはシートは、フィルム製造時の製膜性及 び延伸性が良好であり、しかも適度の柔軟性、熱水収縮率、クリープ性、強靭性 、ガスバリヤー性、寸法安定性、自動包装機械適性などの特性を有するので、ハ ム、ソーセージなどの畜産加工品、魚肉ソーセージなどの水産加工品、こんにゃ く、ういろうなどの農産加工品や調理食品などの流動体・半流動体状の食品等を 充填し包装するケーシングフィルムとして特に好適である。 本発明の単層または多層の未延伸フィルムまたはシートは、深絞り包装用フィ ルムまたはシート、あるいはピロー包装用フィルムまたはシートとして好適であ る。ブロー容器 脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分( 2)とを含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポリ アミド系樹脂組成物及び共重合ナイロン(c)自体は、成形性に優れ、偏肉が均 一になり易く、特に延伸ブロー成形には好適に使用できる。 したがって、本発明によれば、少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を 有する単層または多層のブロー容器であって、該ポリアミド系樹脂組成物層が脂 肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分(2) とを含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポリアミ ド系樹脂組成物または共重合ナイロン(c)単独からなる層(A)であることを 特徴とするブロー容器が提供される。 発明の効果 本発明によれば、成形性、熱収縮性、ガスバリヤー性、柔軟性などに優れ、さ らには、高周波シール、ヒートシール、超音波シールなどの各 種シール機構を有する自動包装機械への適性に優れた単層または多層の包装用フ ィルムまたはシートが提供される。本発明の包装用フィルムまたはシートは、ソ ーセージなどの流動体または半流動体状の食品や加工肉、ハムなどの固型状の食 品等を充填し包装するためのケーシングフィルム、ピロー包装用フィルムまたは シート、深絞り包装用フィルムまたはシートとして好適である。 実施例 以下に、実施例及び比較例を挙げて、より具体的に本発明を説明する。なお、 各物性測定は、以下のとおりである。 (1)結晶融点(Tm) 結晶融点は、パーキンエルマー社製DSC7を用いて測定した。測定条件は、 サンプル5〜10mgを秤量し、一度樹脂を溶融させ、その時の融点より40℃ 高い温度で2分間保持後、200℃/分で0℃まで急冷し2分間保持した。その 後、20℃/分で昇温し、その過程での融解ピーク温度を結晶融点とした。 (2)延伸性(延伸フィルム製膜時における成形性) 樹脂組成物を用いて、インフレーション法により円筒状のパリソンを作製し、 これに空気を注入してインフレーション延伸した際に、以下の基準で延伸性を評 価した。 ○:バブルの破壊が極めて少なく、連続的に延伸することができる、 △:バブルの破壊が時々発生する(8時間に1回位)、 ×:バブルの破壊が頻繁に発生する(8時間に2〜3回以上)。 (3)収縮率 フィルムを80℃の熱水中に10秒間浸漬した後、縦方向及び横方向の収縮率 を測定した。 (4)クリープ フィルムを80℃の熱水中に10秒間浸漬した際のクリープを測定した。 (5)酸素透過度 ASTM D3985−81に従い、MODERN CONTROL社製MO CON OXTRAN−100型を用い、30℃、100%RHの条件で測定し た。 (6)透湿度 LYSSY社製VAPOR PERMEATION TESTER−400を 用い、40℃、90%RHの条件で測定した。 (7)オーバーフィル率(最大充填率) ケーシングフィルムにソーセージを充填した時の最大オーバーフィル率を測定 した。 (8)充填性 オーバーフィル率測定の際に、充填性を以下の基準で評価した。 ○:半流動体状のソーセージの充填がスムーズに可能である、 △:フィルムが硬く、シャーリング及び充填がしにくい、 ×:フィルムが伸び、直径方向の寸法維持が難しい。 (9)しわ発生 チューブ状の延伸フィルムにソーセージを充填し、80℃湯水中で60分間ボ イルクッキング後、直ちに5℃の冷水中で冷却し、製品の外観を目視にて観察し た。以下の基準で評価した。 ○:しわの発生がない、 ×:しわの発生がある。 [実施例1] ナイロン6(東レ社製、アミランCM1021XF)56重量%、非 晶性ナイロン(エムスケミカル社製、グリボリーG21)12重量%、ナイロン 6/12/MXD6(共重合比=72/8/20重量%、Tm=168℃)12 重量%、ポリエチレン(住友化学社製、スミカセンF114−1、Tm=106 ℃)10重量%、及びエチレン・アクリル酸共重合体(エクソン化学社製、エス コールTR5001、Tm=102℃、アクリル酸含有量=6%)10重量%を 混合し、2軸押出機(プラスチック工学研究所社製、BT−30)を用いて、2 45℃にて溶融押出し、環状ダイより吐出した溶融樹脂を直ちに15℃の水で急 冷して、円筒状のパリソンを得た。 このパリソンを90℃の湯水で加熱後、直ちにパリソン内に空気を注入し、空 気圧力により、縦軸方向/横軸方向=3.1/4.1倍の延伸倍率でインフレー ション延伸し、厚さ35μm、巾70mmのチューブ状の延伸フィルムを得た。 この延伸フィルム製膜時における成形性(延伸性)、及び得られたフィルムの収 縮率、クリープ、酸素透過度、透湿度、実用特性としてソーセージ充填時の最大 オーバーフィル率、充填性、クッキング・冷却後のしわの発生について、それぞ れ評価した。結果を表1に示す。 [実施例2] 実施例1において、共重合ナイロンとして、ナイロン6/12/MXD6に代 えて、ナイロン610/MXD6(共重合比=80/20重量%、Tm=173 ℃)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、延伸フィルムを作製し、評価 した。結果を表1に示す。 [比較例1〜3] 表1に示す組成の樹脂組成物を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、延 伸フィルムを作製し、評価した。結果を表1に示す。 表1の結果から、本発明の延伸フィルムは、安定した延伸性と諸物性を有し、 さらには、ケーシングフィルムとして優れた実用性能を有することがわかる。 [実施例3〜5] 実施例1で用いたのと同じ樹脂を用い、表2に示す組成の樹脂組成物を用いた こと以外は、実施例1と同様にして、延伸フィルムを作製し、 評価した。結果を表2に示す。表2の結果から、本発明の延伸フィルムは、延伸性、収縮性、ガスバリヤー性な どの特性がバランスし、かつ、ケーシングフィルムとして優れた実用性能を有し ていることがわかる。 [実施例6] 実施例2で得られたチューブ状の延伸フィルムをそのままケーシングフィルム として使用し、ポークソーセージ300gを充填率10%にて充填し、100本 の充填品を製造した。これらを80℃の湯水中で60分間ボイルクッキング後、 直ちに5℃の冷水中で冷却し、5℃の冷蔵庫 中に1日保管後、包装品の寸法を測定した。長さ及び胴周の寸法のばらつきを表 3に示した。本発明品は、ばらつきが小さいことがわかる。 [比較例4] ケーシングフィルムとして、比較例1で得られたチューブ状の延伸フィルムを 用いたこと以外は、実施例6と同様にして、ポークソーセージを充填し、同様に 評価した。結果を表3に示す。ただし、このケーシングフィルムは、ソーセージ 充填の際、充填率10%のものが安定に得られなかった。 [比較例5] ケーシングフィルムとして、比較例2で得られたチューブ状の延伸フィルムを 用いたこと以外は、実施例6と同様にして、ポークソーセージを充填し、同様に 評価した。結果を表3に示す。得られた包装品は、長さ、胴周ともに、寸法ばら つきが大きかった。 [実施例7] 実施例2と同様にして、幅250mmのチューブ状の延伸フィルムを作成し、 次いで、フィルム巾90mmにスリットし、フラットフィルムを得た。このフィ ルムを用いて、自動充填包装機(呉羽化学製、KAP500型)にて製袋実験を 行った。具体的には、折り巾38mm、製袋速度15m/分でフォーミング部の 滑り性、高周波シール性などの製袋 性を評価した。その結果、安定した良好な自動包装適性を有していることがわか った。 [実施例8] VLDPE(住友化学製、エクセレンVL401)、接着樹脂(三井石油化学 製、SF730)、ナイロン6/66(東レ製、アミランCM6241M)、及 びナイロン6/6I(カッファロー製、スニアミドF36T、Tm=220℃) を4台の押出機を用いて、以下に示す層構成で環状に共押出して冷却パリソン( 未延伸多層チューブ)を得た。次いで、冷却パリソンを再加熱して、インフレー ション法により縦横ともに2.5倍に延伸した。こうして得られたチューブ状フ ィルムを、フィルムの引取り方向に対してカットし、折幅450mmフィルムに した。このフィルムを封筒貼り型シール法によりセンターシームしてケーシング フィルムとした後、その中に加工肉を充填し、90℃で1分間加熱収縮させたと ころ、フィルムが加工肉に美麗にフィットし、耳部フィルムは柔らかく、指先に 傷を付けるような感触でなかった。 層構成は、外層(VLDPE:10μm)/接着剤層(1μm)/中間層(ナ イロン6/66層:12μm)/中間層(ナイロン6/61層:6μm)/接着 剤層(1μm)/内層(VLDPE:18μm)であった。 この多層フィルムは、延伸性が良く(評価=○)、酸素透過度が250cm3 /m2・24h・atmで、熱水収縮率がL/T=27/26%であった。 [実施例9] co−PET(鐘紡製ベルペット、IFG−8L、融点226℃)、接着樹脂 (三井石油化学製、SF730)、60重量%ナイロン6(東レ製、アミランC M6001)と40重量%ナイロン6/6I(カッ ファロー製、スニアミドF36T、Tm=220℃)との混合物、EVOH(ク ラレ製、EP−S105A)、及びVLDPE(住友化学製、エクセレンVL4 01)を5台の押出機を用いて、以下に示す層構成で環状に共押出して冷却パリ ソン(未延伸多層チューブ)を得た。次いで、冷却パリソンを再加熱してインフ レーション法により縦横ともに2.9〜3.0倍に延伸した。こうして得られた チューブ状フィルムを、フィルムの引取り方向に対してカットし、折幅450m mフィルムにした。このフィルムを用いてピロー包装機により加工肉を充填し、 シールし、所定の寸法に切断した後、90℃で1分間熱収縮させたところ、スム ーズな自動包装機械適性が得られ、ボイル後のフィルムが加工肉に美麗にフィッ トし、表面光沢がすばらしかった。 層構成は、外層(co−PET:2μm)/接着剤層(1μm)/中間層(6 0重量%ナイロン6と40重量%ナイロン6/6Iとの混合物:6μm)/中間 層(EVOH:5μm)/接着剤層(1μm)/内層(VLDPE:18μm) であった。 この多層フィルムは、延伸性が良く(評価=○)、酸素透過度が90cm3/ m2・24h・atmで、熱水収縮率がL/T=34/32%であった。 [実施例10] 90重量%ナイロン6(東レ製、アミランCM1021XF)と10重量%ナ イロン610/MXD6(共重合比=80/20重量%、Tm=173℃)との 混合物、接着樹脂(三菱化学製、F3100K)、VLDPE(住友化学製、エ クセレンVL401)、及び98重量%ナイロン6(東レ製、アミランCM10 21XF)と2重量%滑剤(EEA/CaCO3=94/6重量比)との混合物 を4台の押出機を用いて、以下に示す層構成で環状に共押出して冷却パリソン( 未延伸多層チュー ブ)を得た。次いで、冷却パリソンを再加熱して、インフレーション法により縦 /横=2.5/3.1倍に延伸し、温度80℃で緩和率5〜7%で緩和し、約5 0μmのチューブ状フィルムを得た。このチューブ状フィルムをケーシングフィ ルムとして使用し、実施例6と同様のポークソーセージの充填実験を行った。得 られた包装品は、ポークソーセージのバラツキも少なく、美麗な仕上がりであっ た。 層構成は、外層(90重量%ナイロン6と10重量%ナイロン610/MXD 6との混合物:20μm)/接着剤層(2μm)/中間層(VLDPE:20μ m)/接着剤層(2μm)/内層(98重量%ナイロン6と2重量%滑剤との混 合物:5μm)であった。 この多層フィルムは、従来のナイロン6使用の構成ではできなかった、延伸性 が良く(評価=○)、酸素透過度が280cm3/m2・24h・atmで、熱水 収縮率がL/T=15/10%であった。 [実施例11] (1)外層:MDPE(BASF製、グレードLUPOLEN 3020F) (2)接着剤層:15重量%接着樹脂(ATO−CHEM製、グレードOREV AC)及び85重量%LDPE(DOW製、グレードATTANE) (3)中間層: ナイロン6/66(BAYER製、グレードULTRAMID C35F)、 80重量%ナイロンMXD6(三菱ガス化学製、グレードMXD66007K )と20重量%ナイロン6/12/MXD6(前記)との混合物、 ナイロン6/66(前記) (4)接着剤層:15重量%接着樹脂(ATO−CHWM製、グレードOREV AC)及び85重量%LDPE(DOW製、グレードATTANE)との混合物 (5)内層:MDPE(前記) を5台の押出機を用いて、上向きのインフレーション法(装置=BARMAG製 )により7層構成の未延伸シートを作成した。厚み層構成は、全層で140μm であり、外層(20μm)/接着剤層(8μm)/中間層(15/15/15μ m)/接着剤層(8μm)/内層(59μm)であった。 この積層構成の多層シートは、インフレーション成形性が安定しており、後記 の比較例6の多層シートと比べて、製造ライン速度を1.3倍以上にすることが 可能であった。得られた多層シートを深絞り成形機で、100℃で2秒間加熱し た後、0.3MPaのゲージ圧で深絞り成形したところ、直径100mm、深さ 30mmの大きさの容器を得ることができた。 [実施例12] 中間層を95重量%ナイロン6(BASF製、グレードDURETHANE B35FKA)と5重量%ナイロン6/12/MXD6(前記)との混合物、 85重量%ナイロンMXD6(前記)と15重量%ナイロン6/12/MXD 6(前記)との混合物、及び95重量%ナイロン6(前記)と5重量%ナイロ ン6/12/MXD6(前記)との混合物に代えたこと以下は、実施例11と同 様にした。 この積層構成の多層シートは、インフレーション成形性が安定しており、後記 の比較例6の多層シートと比べて、製造ライン速度を1.3倍以上にすることが 可能であった。得られた多層シートを深絞り成形機で、100℃で2秒間加熱し た後、0.3MPaのゲージ圧で深絞り成形し たところ、直径100mm、深さ30mmの大きさの容器を得ることができた。 [実施例13] 中間層を90重量%ナイロン6(前記)と10重量%ナイロン6/12/M XD6(前記)との混合物、ナイロンMXD6(前記)、90重量%ナイロ ン6(前記)と10重量%ナイロン6/12/MXD6(前記)との混合物とし たこと以下は、実施例11と同様にした。 この積層構成の多層シートは、インフレーション成形性が安定していた。この 多層シートを深絞り成形機により、100℃で2秒間加熱した後、0.3MPa のゲージ圧で深絞り成形したところ、直径100mm、深さ30mmの大きさの 容器を得ることができた。 [比較例6] 中間層をナイロン6(前記)、ナイロンMXD6(前記)、ナイロン6 (前記)としたこと以外は、実施例11と同様にした。この多層シートは、深絞 り成形がやや困難であった。 [実施例14] 中間層を90重量%ナイロン6(前記)と10重量%ナイロン6/12/M XD6(前記)との混合物、EVOH(前記)、90重量%ナイロン6(前 記)と10重量%ナイロン6/12/MXD6(前記)との混合物とし、厚み層 構成を以下のようにしたこと以外は、実施例11と同様にした。 厚み層構成は、全層で140μmであり、外層(20μm)/接着剤層(8μ m)/中間層(18/10/18μm)/接着剤層(8μm)/内層(58μm )であった。 この多層シートは、インフレーション成形性が安定しており、後記の比較例7 の多層シートに比べて製造ライン速度を1.4倍以上にするこ とができた。こうして得られたチューブ状フィルムを、フィルムの引取り方向に 対してカットし、折幅400mmフィルムにした。このフィルムをピロー包装機 により加工肉を充填し、シールし、所定の寸法に切断したところ、スムーズな自 動包装機械適性が得られた。多層シートは、従来にない柔らかい感触が得られ、 包装機械適性と柔軟性のバランスに優れていた。 [比較例7] 中間層をナイロン6(前記)、EVOH(前記)、ナイロン6(前記) としたこと以外は、実施例14と同様にした。(この多層シートの評価は、実施 例14参照)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を有する単層または多層の 包装用フィルムまたはシートにおいて、該ポリアミド系樹脂組成物層が、脂肪族 ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)とを 含む共重合ナイロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポリアミド系 樹脂組成物からなる層(A)であることを特徴とする包装用フィルムまたはシー ト。 2. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が、共重合ナイロン(c)を少なくと も5重量%と、共重合ナイロン(c)とは異なるナイロン(共)重合体を多くと も95重量%の割合で含有するポリアミド系樹脂組成物からなる層である請求項 1に記載の包装用フィルムまたはシート。 3. 共重合ナイロン(c)における芳香族ナイロン(共)重合体成分(2) が、芳香族ジアミン単位を有するものである請求項1に記載の包装用フィルムま たはシート。 4. 共重合ナイロン(c)における芳香族ナイロン(共)重合体成分(2) が、芳香族ジカルボン酸単位を有するものである請求項1に記載の包装用フィル ムまたはシート。 5. 共重合ナイロン(c)における芳香族ナイロン(共)重合体成分(2) の共重合割合が、多くとも40重量%である請求項1に記載の包装用フィルムま たはシート。 6. 共重合ナイロン(c)が、脂肪族ナイロン(共)重合体成分60〜9 6重量%と、芳香族ナイロン(共)重合体成分として、キシリレンジアミン単 位を含む芳香族ナイロン成分4〜40重量%とを含む共重合ナイロンである請求 項3に記載の包装用フィルムまたはシート。 7. 共重合ナイロン(c)が、脂肪族ナイロン共重合体成分として、ナイ ロン6成分、ナイロン66成分、ナイロン610成分からなる群より選ばれる少 なくとも一種の脂肪族ナイロン成分45〜92重量%と、該成分とは異なる 脂肪族ナイロン成分4〜25重量%とを含み、かつ、芳香族ナイロン(共)重合 体成分として、キシリレンジアミン単位を含む芳香族ナイロン成分4〜40重 量%を含む共重合ナイロンである請求項3に記載の包装用フィルムまたはシート 。 8. 共重合ナイロン(c)が、脂肪族ナイロン(共)重合体成分60〜9 6重量%と、芳香族ナイロン(共)重合体成分として、ヘキサメチレンジアミ ンと、イソフタル酸及びテレフタル酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の 芳香族ジカルボン酸との重縮合体成分4〜40重量%とを含む共重合ナイロンで ある請求項4に記載の包装用フィルムまたはシート。 9. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が、ナイロン6(a)及び非晶性ナイ ロン(b)からなる群より選ばれる少なくとも1種のナイロンを含有するポリア ミド系樹脂組成物からなる層である請求項1に記載の包装用フィルムまたはシー ト。 10. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が、ナイロン6(a)40 〜70重量%、非晶性ナイロン(b)5〜20重量%、共重合ナイロン(c)5 〜30重量%、及びポリオレフィン系樹脂(d)10〜30重量%を含有するポ リアミド系樹脂組成物からなる層である請求項9に記載の包装用フィルムまたは シート。 11. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が、ナイロン6(a)50〜95重 量%と、共重合ナイロン(c)5〜50重量%とを含有するポリアミド系樹脂組 成物からなる層である請求項9に記載の包装用フィルムまたはシート。 12. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が、ナイロンMXD6(e)50〜 95重量%と、共重合ナイロン(c)5〜50重量%とを含有するポリアミド系 樹脂組成物からなる層である請求項1に記載の包装用フィルムまたはシート。 13. ポリアミド系樹脂組成物層(A)からなる単層の延伸フィルムまたは シートである請求項1ないし12のいずれか1項に記載の包装用フィルムまたは シート。 14. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)を含む多層の延伸 フィルムまたはシートである請求項1ないし12のいずれか1項に記載の包装用 フィルムまたはシート。 15. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にある請 求項14に記載の包装用フィルムまたはシート。 16. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、 接着剤層を介して、最外層及び最内層にポリオレフィン系樹脂層が配置されてい る請求項15に記載の包装用フィルムまたはシート。 17. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、 接着剤層を介して、一方の表面層にポリエチレンテレフタレート樹脂層、及び他 方の表面層にポリオレフィン系樹脂層が配置されている請求項15に記載の包装 用フィルムまたはシート。 18. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が表面層の少なくとも一方の側にあ る請求項14に記載の包装用フィルムまたはシート。 19. 中間層がポリオレフィン系樹脂層である請求項18に記載の包装用フ ィルムまたはシート。 20. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が表面層の一方の側にあり、他方の 表面層がポリアミド層である請求項18に記載の包装用フィルムまたはシート。 21. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)と、少なくとも一 層のポリアミド樹脂層及び少なくとも一層のガスバリヤー性樹脂層の内の少なく とも一層とが隣接して積層された層構成を有するものである請求項14に記載の 包装用フィルムまたはシート。 22. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)を含む未延伸フィ ルムまたはシートである請求項1ないし12のいずれか1項に 記載の包装用フィルムまたはシート。 23. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にある請 求項22に記載の包装用フィルムまたはシート。 24. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、 接着剤層を介して、最外層及び最内層にポリオレフィン系樹脂層が配置されてい る請求項23に記載の包装用フィルムまたはシート。 25. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)が中間層にあり、 接着剤層を介して、一方の表面層にポリエチレンテレフタレート樹脂層、及び他 方の表面層にポリオレフィン系樹脂層が配置されている請求項23に記載の包装 用フィルムまたはシート。 26. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が表面層の少なくとも一方の側にあ る請求項22に記載の包装用フィルムまたはシート。 27. 中間層がポリオレフィン系樹脂層である請求項26に記載の包装用フ ィルムまたはシート。 28. ポリアミド系樹脂組成物層(A)が表面層の一方の側にあり、他方の 表面層がポリアミド層である請求項26に記載の包装用フィルムまたはシート。 29. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層(A)と、少なくとも一 層のポリアミド樹脂層及び少なくとも一層のガスバリヤー性樹 脂層の内の少なくとも一層とが隣接して積層された層構成を有するものである請 求項22に記載の包装用フィルムまたはシート。 30. 脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合 体成分(2)とを含む共重合ナイロン(c)からなる層と、該共重合ナイロン( c)とは異なるポリアミド樹脂層の少なくとも2層が隣接した層構成を含む多層 の包装用フィルムまたはシート。 31. 脂肪族ナイロン(共)重合体成分(1)と芳香族ジアミン単位の芳香 族ナイロン(共)重合体成分(2)とからなる共重合ナイロン(c)を含むポリ アミド系樹脂組成物の層と、それと異なるポリアミド系樹脂組成物の層及びガス バリヤー性樹脂の層の内の少なくとも一層とからなる少なくとも2層構成の多層 の包装用フィルムまたはシート。 32. 酸素透過度が300cm3/m2・day・atm以下である請求項1 に記載の包装用フィルムまたはシート。 33. 延伸フィルムであって、熱水収縮率が5%以上である請求項1に記載 の包装用フィルムまたはシート。 34. ケーシングフィルムである請求項1に記載の包装用フィルムまたはシ ート。 35. 深絞り包装用フィルムまたはシートである請求項22に記載の包装用 フィルムまたはシート。 36. ピロー包装用フィルムである請求項14に記載の包装用フィルム。 37. ピロー包装用フィルムまたはシートである請求項22に記載の包装用 フィルムまたはシート。 38. 少なくとも一層のポリアミド系樹脂組成物層を有する単層または多層 のブロー容器であって、該ポリアミド系樹脂組成物層が、脂肪族ナイロン(共) 重合体成分(1)と芳香族ナイロン(共)重合体成分(2)とを含む共重合ナイ ロン(c)を少なくとも5重量%の割合で含有するポリアミド系樹脂組成物また は共重合ナイロン(c)単独からなる層(A)であることを特徴とするブロー容 器。
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