JP2001507009A - コルディア・ディコトマの抽出物の使用 - Google Patents

コルディア・ディコトマの抽出物の使用

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Abstract

(57)【要約】 植物のコルディア・ディコトマ(Cordia dichotoma)の抽出物の化粧学的及び薬学的分野、特に、皮膚科分野における使用本発明は、特に、皮膚の生体力学的作用、特にその弾力性を保持若しくは向上させること、皺の出現を遅らせ又はその深さを減少させること、及び、皮膚の引き締めを向上させることによる、皮膚に対する老化の影響を妨げる目的の化粧用組成物の活性成分としての植物のコルディア・ディコトマの抽出物の使用に関する。また、抽出物が薬学的に許容される賦形剤に配合されたものであって、本質的又は化学線による皮膚の老化の影響を治療する目的の医薬組成物、特に皮膚科用組成物の調製のための植物のコルディア・ディコトマの抽出物の使用にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 コルディア・ディコトマの抽出物の使用 本発明は、植物であるコルディア・ディコトマ(Cordia dichot oma)の抽出物の化粧学的及び薬学的分野、特に、皮膚科分野における使用に 関する。 植物であるコルディア・ディコトマは、特にニューカレドニアで発見されるム ラサキ科に属するものである。 この植物は、伝統的ポリネシア薬剤においては、炎症抑制剤として用いられて おり、よく知られている。 特に巴布(cataplasm)は、この植物から調製されるものである。 この植物の皮膚軟化作用は、防腐性と同様によく知られている。 本願の発明者は、この植物の抽出物が優れた抗弾性作用を更に有しており、皮 膚の老化に関連する全ての影響を妨げることを目的とする化粧学又は薬学、特に 皮膚科組成物における活性成分として使用できることを発見した。 更に詳しくは、本発明は、コルディア・ディコトマの抽出物の酵素反応を研究 する目的で本発明者によって実施された系統的実験の結果である。 この系統的実験では、上記抽出物のエラスターゼに対するある一定の活性が示 された。 更に詳しくは、本発明者が行った系統的実験は、次のような酵素に関するもの である:即ち、エラスターゼ、チロシナーゼ及び3’,5’−cAMPホスホジ エステラーゼである。 エラスターゼ、即ち、エラスチン分解酵素は、細胞中、上皮細胞(表皮ケラチ ン細胞)中にも少量存在するが、特に真皮細胞(繊維芽細胞)中に存在するもの である。化学線によるものと同様に本質的に皮膚が老化する過程の間、エラスタ ーゼの量及び活性が増加することが確認されている。エラスチン繊維の分解によ って、エラスターゼ作用は、結果として、皮膚の弾性喪失、皮膚の弛み及び皺の 出現を引き起こすこととなる。 3’,5’−cAMPホスホジエステラーゼ、以下、「ホスホジエステラーゼ 」又は「PDE」というが、細胞の代謝をコントロールしている第二メッセンジ ャーであるcAMPを不活性AMPに変換する酵素である。従って、特にプロテ インキナーゼAを活性化する作用を有し、この過程を通して脂質の分解を促進す ることができるcAMPの細胞内レベルは、阻害剤によるPDEの阻害によって 、高く維持することができるようになる。 更に、cAMPは、ある特定の炎症の過程を妨げる役割を果たすことも知られ ている(Hitchcock M.,J.Immunol(1977)188 557)。同様に、ホスホジエステラーゼは、年齢とともに増加することも記載 されている(Puri S.K.及びVolicer L.,Mechanis ms of Ageing and Dev.(1981)15 239)。従 って、ホスホジエステラーゼの阻害は、特に皮膚における加齢の影響を妨げるこ とに寄与するものである。 チロシナーゼは、メラニンの合成、従って、皮膚の色素沈着の代謝における鍵 となる酵素である。化粧品においては、適当な試薬によるチロシナーゼの阻害に は、老齢の色素沈着した斑点等の皮膚の色素沈着亢進における局所治療の用途が ある。 本発明の実験では、エラスターゼ阻害に対する植物のコルディア・ディコトマ の抽出物の非常に明瞭な活性が示され、本発明の発明者は、皮膚の老化を防止す る目的のいかなる用途にも有用な化粧用又は皮膚科用組成物を調製した。 即ち、本発明は、その本質的特徴の1つによれば、特に、皮膚の生体力学的作 用、特にその弾力性を保持若しくは向上させること、皺の出現を遅らせ又はその 深さを減少させること、及び、皮膚の引き締め(firmness)を向上させ ることによる、皮膚に対する老化の影響を妨げる目的の化粧用組成物の活性成分 としての植物のコルディア・ディコトマの抽出物の使用に関する。 本発明の別の本質的特徴によれば、抽出物が薬学的に許容される賦形剤に配合 されたものであって、本質的又は化学線による皮膚における老化の影響を治療す る目的の医薬、特に皮膚科用組成物の調製のための、植物のコルディア・ディコ トマの抽出物の使用にも関する。 化粧用又は皮膚科用の2つの分野において、本質的に、本発明の抽出物の調製 において有用であるのは、葉である。 抽出物は、好ましくは、植物又は植物の一部を極性溶媒又は極性混合溶媒中で 浸漬し、次いで濾過することによって得られるものである。得られる溶液の溶媒 は、所望により留去して、乾燥抽出物とすることができる。 上記蒸留は、好ましくは、減圧下で行う。 好適に使用される溶媒としては、以下のものが挙げられる: −水 −メタノール、エタノール及びイソプロパノール等のC1〜C6アルコール −プロピレングリコール又はグリセロール等のC2〜C6ポリオール、並びに、そ の混合物。 水は、特に有用な抽出溶媒であることがわかっている。 上記植物抽出物は、いわゆる超臨界二酸化炭素抽出法によって得ることもでき た。 好適な態様においては、上記組成物は、最終組成物の全重量に対して、0.0 01〜10重量%、特に、0.02〜1重量%の乾燥植物抽出物からなるもので ある。 更に、本発明者によって行われた実験では、抽出の収量だけでなく、抽出物の 酵素活性も、使用する溶媒の種類に関係するものであることが明確に示されてい る。添付の実施例では、抽出物の酵素活性に対する溶媒の選択の影響が明確に示 されている。 本発明の化粧用又は医薬用組成物は、化粧学又は薬学、特に皮膚科学において 使用が許容されるいかなる形態においても調製することができる。特に、上記組 成物は、局所用に適当な形態、特にクリーム又はゲルの形態、及び、特に顔、手 、胸若しくは身体用のクリーム又はゲルの形態で、調製することができる。 別の態様によれば、本発明は、化粧剤が上で規定したような化粧用組成物に配 合されているものであって、上記植物の抽出物の化粧剤としての使用に関する。 上記化粧剤は、特にエラスターゼの作用を阻害することを目的とする全ての用 途において特に使用される。 本発明の化粧用組成物は、特に、皮膚の生体力学的作用、特にその弾力性を保 持若しくは向上させること、皺の出現を遅らせ又はその深さを減少させること、 及び、皮膚の引き締めを向上させることによる、皮膚の老化の影響を妨げるため にも使用される。 即ち、本発明は、別の態様によれば、スキンケア、及び、特に皮膚の老化の影 響を妨げることを目的とする化粧用組成物に関する。 上述したように、上記皮膚科用組成物と同様に化粧用組成物の効果と、上記抽 出物の抗弾性作用とを関連付けることができた。 全ての用途において、使用した組成物は、好ましくは、皮膚に対する用途を目 的とする局所用組成物である。 以下の実施例は、単に、本発明を説明するために挙げられたものである。 特に示さない限り、組成物の実施例中の量は、重量%で表されるものである。実施例1 本発明の水溶性抽出物の調製 予め乾燥、粉砕した植物のコルディア・ディコトマの葉1gを、水200mL 中に入れた。懸濁液を適度に攪拌しながら、室温にて4時間放置した。次いで、 混合液を濾過し、得られた濾液から溶媒を減圧下で留去した。乾燥抽出物が得ら れた。本発明の組成物は、この乾燥抽出物を使用するか、又は、所望により濃縮 した抽出溶媒中の植物抽出物の溶液を使用することによって、調製することがで きる。実施例2 異なる酵素に対する抽出物の阻害活性の証明 2.1 使用した抽出物 酵素阻害実験を水溶性媒体中で行う場合、水混和性抽出溶媒を使用する必要が あった。 即ち、実施例1に記載された手順に従って、水、メタノール及びDMSOによ って、それぞれ3つの異なる抽出物を調製した。次に、これらの抽出物の濃度は 、抽出溶媒を追加するか、又は、留去することによって、0.5%の乾燥植物抽 出物となるように調整した。 以下に記載した全ての試験は、3連で行った。報告する値は、計算による平均 値である。2.2 エラスターゼ阻害 a)実験の原理: エラスターゼ阻害を示した技術は、様々な著者によって記載されている(J. S.Baumstark,et al.,Biochim.Biophys.A cta(1963),77 676;Bieth,B.et al.,Bioc hem.Med.,(1974),11,350;Franck C.,Byr jalsen I.,Biol.Chem.Hoppe Seyler,(19 88)369(8)677−82)。 活性原理は、以下の通りとした:基質を水性媒体中でエラスターゼと接触させ 、次に、インキュベーションの後、反応生成物を測定した。 本願の場合、基質は、pH8.8の0.2Mトリス−塩酸緩衝液に0.5mg /mL含む溶液のシグマ(ref.:S4760)から入手可能なN−スクシニ ル−(Ala)3−パラニトロアニリンであった。反応溶媒に添加したエラスタ ーゼは、パラニトロアニリン及びペプチド残基を遊離した。反応の進行は、37 .A.)で観察した。 反応溶媒の組成は、以下の通りとした: −基質溶液(緩衝液の0.5mg/mL): 200μL −トリス−塩酸緩衝液: 600μL −抽出溶液: 100μL 抽出溶液は、エフェクターを含む試験又はエフェクターを含まない試験(酵素 のベースライン活性)のいずれを実施するかによって、エフェクター、即ち、0 .5重量%濃度の植物のコルディア・ディコトマの抽出物を含むか、又は、含ま ないものであった。 上記反応溶媒900μLに、トリス−塩酸緩衝液中に35U/mL含む酵素溶 液100μLを使用する直前に添加した。 次いで、パラニトロアニリンの遊離速度を、分光光度計の波長379nmの単 色光の吸収によって測定し、阻害%IEを下記式に従って計算した: 式中、ΔAbB/分はベースライン活性の反応溶媒における1分間毎の吸光度の 変化であり、ΔAbE/分はエフェクターを含む試験の反応溶媒における吸光度 の変化である。検討した吸光値は、時間の関数としての吸光度の変化の直線的な 期間に該当するものとした。 結果を下記表Iに示す。2.3 ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害 本試験の原理は、サイクリック3’,5’−アデノシンモノホスフェート(c AMP)のアデノシンモノホスフェート(AMP)への加水分解に基づいた。A MPの生成は、HPLC分析によって測定した。 反応溶媒の組成は、下記に示す。試薬の溶液は、pH7.5の0.05Mトリ ス−塩酸緩衝液中で調製した。 −緩衝液中の0.25%における cAMP(基質)溶液 80μL −0.5%におけるエフェクターを含まない又は含む溶液 80μL −トリス−塩酸緩衝液 480μL トリス−塩酸緩衝液中の0.5U/mLの濃度におけるPDE160μLは、 使用する直前に、上記溶媒中へ添加した。 t=5分のときに、HPLC装置(KONTRON S.A.)からのクロマ トグラムにおけるAMPのピークの積分の表面積を計算することによって、生成 したAMPの量を測定した。 次に、エフェクターによるPDEの阻害レベルIAは、下記式に従って評価す ることができる: 式中、SAMPbは酵素のベースライン活性(エフェクターを含まない)におけ るAMPのピークの積分の表面積を表し、SAMPeはエフェクターの存在下に おける酵素活性のAMPのピークの積分の表面積を表す。 結果を下記表Iに示す。2.4.チロシナーゼ阻害 本試験の原理は、チロシナーゼの作用によるL−チロシンからのドーパクロー ム(dopachrome)の生成に基づいた。 チロシナーゼ及び酸素の存在下、L−チロシンはL−ドーパに酸化され、次に 、再びチロシナーゼの作用を通してドーパキノンに酸化されることを指摘してお く。次いで、ドーパキノンはシクロドーパに環化され、ドーパクロムへと酸化さ れる;これは、メラニンの前駆体であり、波長480nmにおける光を吸収する 。 従って、ドーパクロームの生成は、分光光度計によって追跡することができる 。 上記方法については、特に、引例として、Pomerantz S.H.,A rch.Biochem.Biophys.(1974)160 73−82、 又は、Barber J.,J.Invest.Dermatol.(1984 )83 145−149による刊行物を挙げることができる。 反応溶媒の組成は、下記に示す。試薬の溶液は、pH6.9の0.02Mリン 酸緩衝液中で調製した。 −緩衝液中の1mMにおける L−チロシン(第1基質)溶液 333μL −緩衝液中の1mMにおける L−ドーパ溶液(第2基質) 333μL −0.5%におけるエフェクターを含まないか又は含む溶媒 333μL リン酸緩衝液中の2400U/mLの濃度におけるチロシナーゼ溶液33μL は、使用直前に上記反応溶媒へ添加した。 ドーパクロームの生成速度は、Uvikon941分光光度計(KONTRO N S.A.)における波長480nmの単色光の吸収によって測定し、時間の 関数としての吸光度の変化の直線部分に対して、下記式に従ってチロシナーゼの 阻害%ITを計算することができる: 式中、ΔAbB/分は酵素のベースライン活性(エフェクターを含まない)にお ける反応溶媒の1分間毎の吸光度の変化であり、ΔAbE/分はエフェクターを 含む試験における反応溶媒の吸光度の変化である。 結果を下記表Iに示す。表I 本発明の抽出物による酵素阻害レベル water:0.5% 水抽出物 Emethanol:0.5% メタノール抽出物 EDMSO:0.5% DMSO抽出物 上記表Iに示した結果は、化粧品及び医薬品分野、特に、皮膚科学分野におい て本発明の抽出物は有用であることが示されており、いずれにおいても、ある特 定の酵素の作用が阻害され、量的に減少し又は制御されるものである。 更に詳しくは、コルディア・ディコトマの水抽出物の作用が、エラスターゼ阻 害に対して特に顕著であることは明らかである。しかしながら、この抽出物は、 チロシナーゼ又はホスホジエステラーゼの阻害に対しては活性がない。上記植物 のメタノール及びDMSO抽出物は、試験した他の酵素に対して阻害作用を有し ていないようである。 従って、コルディア・ディコトマの抽出物、特に、水抽出物は、皮膚の引き締 め、及び、皺の出現等の皮膚の老化作用を妨げる等のエラスターゼの阻害から導 かれる上述の異なる用途に好適に使用することができる。実施例3 化粧用皺防止ゲル −実施例1の乾燥抽出物 0.05g −カルボマー(Carbomer) 0.3g −グリセロール 3.0g −テトラソジウムEDTA 0.05g −アメリカマンサクの水抽出物 3.00g −ポリメチルメタクリレート 1.00g −香料、保存料、色素、中和剤 必要量 −蒸留水 合計して100gとなる量 このゲルは、鎮静皺防止作用を持つ。実施例4 顔用皺防止クリーム −実施例1の乾燥抽出物 0.5g −グリセリルステアレート+PEG100ステアレート 5.0g −セチルアルコール 1.0g −ステアリルアルコール 1.0g −蜜ろう 1.50g −スクアラン 3.0g −水添ポリイソブテン 4.0g −セテアリルオクタノエート 1.50g (Cetearyl octanoate) −グリセロールトリカプリレート/カプレート 3.0g −ジメチコーン(Dimethicone) 1.0g −キサンタンゴム 0.2g −カルボマー 0.15g −グリセロール 2.0g −中和剤、保存料、香料、色素 必要量 −水 合計して100gとなる量実施例5 敏感肌用クリーム −実施例1に従って調製した、 コルディア・ディコトマの葉の乾燥抽出物 0.2g −メチルグルコースセスキステアレート 3.0g −蜜ろう 3.0g −ベヘニルアルコール 3.0g −オクチルオクタノエート 5.0g −液体鉱油 7.0g −セトステアリルオクタノエート 5.0g (Cetostearyl octanoate) −グリセロール 3.0g −キサンタンゴム 0.50g −香料 0.30g −保存料、色素 必要量 −水 合計して100gとなる量 このクリームは、顔や首の皮膚を引き締めるために使用される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月4日(1999.1.4) 【補正内容】 請求の範囲 1/ 特に、皮膚の生体力学的作用、特にその弾力性を保持若しくは向上させる こと、皺の出現を遅らせ又はその深さを減少させること、及び、皮膚の引き締め を向上させることによる、皮膚に対する老化の影響を妨げる目的の活性成分とし ての植物のコルディア・ディコトマ(Cordia dichotoma)の抽 出物の化粧用組成物における使用。 2/ 抽出物が薬学的に許容される賦形剤に配合されたものであって、本質的又 は化学線による皮膚の老化の影響を治療する目的の医薬、特に皮膚科用組成物の 調製のための植物のコルディア・ディコトマの抽出物の使用。 3/ 組成物に含有される抽出物は、エラスターゼに対する阻害作用を有してい る請求項1又は2記載の使用。 4/ 植物の抽出物は、葉の抽出物である請求項1〜3のいずれか1項記載の使 用。 5/ 抽出物は、植物又は植物の一部を極性溶媒又は極性混合溶媒中で浸漬し、 次いで濾過し、所望により溶媒を留去することによって得られるものである請求 項1〜4のいずれか1項記載の使用。 6/ 溶媒は、水、メタノール、エタノール及びイソプロパノール等のC1〜C6 アルコール、プロピレングリコール及びグリセロール等のC2〜C6ポリオール、 並びに、その混合物からなる群より選択されるものである請求項5記載の使用。 7/ 溶媒は、水である請求項4〜6のいずれか1項記載の使用。 8/ 抽出物は、超臨界二酸化炭素抽出法によって得られるものである請求項1 〜4のいずれか1項記載の使用。 9/ 組成物は、0.001〜10重量%、特に、0.02〜1重量%の植物の 乾燥抽出物からなるものである請求項1〜8のいずれか1項記載の使用。 10/ 組成物は、局所用に適当な形態、特にクリーム又はゲルの形態、及び、 特に顔、手、胸若しくは身体用のクリーム又はゲルの形態で提供されるものであ る請求項1〜9のいずれか1項記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピエール・カバリオン フランス国 98848 ヌーメア セデック ス トリアノン,18,リュ ボン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1/ 特に、皮膚の生体力学的作用、特にその弾力性を保持若しくは向上させる こと、皺の出現を遅らせ又はその深さを減少させること、及び、皮膚の引き締め を向上させることによる、皮膚に対する老化の影響を妨げる目的の化粧用組成物 の活性成分としての植物のコルディア・ディコトマ(Cordia dicho toma)の抽出物の使用。 2/ 抽出物が薬学的に許容される賦形剤に配合されたものであって、本質的又 は化学線による皮膚の老化の影響を治療する目的の医薬、特に皮膚科用組成物の 調製のための植物のコルディア・ディコトマの抽出物の使用。 3/ 組成物に含有される抽出物は、エラスターゼに対する阻害作用を有してい る請求項1又は2記載の使用。 4/ 植物の抽出物は、葉の抽出物である請求項1〜3のいずれか1項記載の使 用。 5/ 抽出物は、植物又は植物の一部を極性溶媒又は極性混合溶媒中で浸漬し、 次いで濾過し、所望により溶媒を留去することによって得られるものである請求 項1〜4のいずれか1項記載の使用。 6/ 溶媒は、水、メタノール、エタノール及びイソプロパノール等のC1〜C6 アルコール、プロピレングリコール及びグリセロール等のC2〜C6ポリオール、 並びに、その混合物からなる群より選択されるものである請求項5記載の使用。 7/ 溶媒は、水である請求項4〜6のいずれか1項記載の使用。 8/ 抽出物は、超臨界二酸化炭素抽出法によって得られるものである請求項1 〜4のいずれか1項記載の使用。 9/ 組成物は、0.001〜10重量%、特に、0.02〜1重量%の植物の 乾燥抽出物からなるものである請求項1〜8のいずれか1項記載の使用。 10/ 組成物は、局所用に適当な形態、特にクリーム又はゲルの形態、及び、 特に顔、手、胸若しくは身体用のクリーム又はゲルの形態で提供されるものであ る請求項1〜9のいずれか1項記載の使用。
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