JPH0987163A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH0987163A
JPH0987163A JP8203115A JP20311596A JPH0987163A JP H0987163 A JPH0987163 A JP H0987163A JP 8203115 A JP8203115 A JP 8203115A JP 20311596 A JP20311596 A JP 20311596A JP H0987163 A JPH0987163 A JP H0987163A
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skin
extract
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hyaluronic acid
mesoyi
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JP8203115A
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Yumiko Suzuki
裕美子 鈴木
Masahiro Ota
正弘 大田
Yoshihiro Yokogawa
佳浩 横川
Naomi Tanaka
直美 田中
Eiichiro Yagi
栄一郎 八木
Okihiko Sakamoto
興彦 阪本
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 日焼け後の色素沈着・しみ・そばかす・肝斑
等の予防および改善に有効なチロシナーゼ活性阻害作用
を有して皮膚の美白に優れた効果を有すると共に、皮膚
のヒアルロン酸産生能を高めて皮膚の老化を防止するこ
とのできる皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 メソイ(Mesoyi、学名:Massoia
aromatica Becc.)の植物抽出物を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特定の植物の抽出物
を配合する事により、日焼け後の色素沈着・しみ・そば
かす・肝斑等の予防および改善に有効なチロシナーゼ活
性阻害作用を有して皮膚の美白に優れた効果を有すると
共に、皮膚のヒアルロン酸産生能を高めて皮膚の老化を
防止することのできる皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚のしみなどの発生機序については一
部不明な点もあるが、一般には、ホルモンの異常や日光
からの紫外線の刺激が原因となってメラニン色素が形成
され、これが皮膚内に異常沈着するものと考えられてい
る。皮膚の着色の原因となるこのメラニン色素は、表皮
と真皮との間にあるメラニン細胞(メラノサイト)内の
メラニン生成顆粒(メラノソーム)において生産され、
生成したメラニンは、浸透作用により隣接細胞へ拡散す
る。このメラノサイト内における生化学反応は、次のよ
うなものと推定されている。
【0003】すなわち、必須アミノ酸であるチロシンが
酵素チロシナーゼの作用によりドーパキノンとなり、こ
れが酵素的または非酵素的酸化作用により赤色色素およ
び無色色素を経て黒色のメラニンへ変化する過程がメラ
ニン色素の生成過程である。従って、反応の第1段階で
あるチロシナーゼの作用を抑制することがメラニン生成
の抑制に重要である。
【0004】一方、近年老化に関する研究が進められ、
皮膚老化の原因としてはマクロ的にみれば加齢が重要な
因子であり、さらに乾燥、酸化、太陽光(紫外線)によ
る影響等も皮膚老化に関わる直接的な因子として挙げら
れてきている。皮膚老化の具体的な現象としては、コラ
ーゲンの架橋反応、ヒアルロン酸をはじめとするムコ多
糖類の減少、紫外線による細胞の損傷などが知られてい
る。
【0005】このうち、ヒアルロン酸は、細胞間隙への
水分の保持、組織内にジェリー状のマトリックスを形成
することに基づく細胞の保持、組織の潤滑性と柔軟性の
保持、機械的障害などの外力への抵抗、および、細菌感
染の防止などの多くの機能を有している(BIO IN
DUSTRY、8巻、346頁、1991年)。たとえ
ば、皮膚のヒアルロン酸は、齢をとるにつれて減少し、
その結果、小ジワやかさつきなどの老化をもたらすとい
われている。このような老化した皮膚の改善剤として、
コラーゲンやヒアルロン酸を配合した化粧料が数多く提
案されているが、表面の保湿効果が改善されるだけであ
り、本質的に老化肌を改善するものではない。その他、
皮膚細胞賦活剤としてビタミン類や生薬類が使用されて
いるが、やはり、老化肌の治療にまでは至っていないの
が現状である。
【0006】また、関節液中のヒアルロン酸は、関節軟
骨の表面を覆い、関節機能の円滑な作動に役立ってい
る。正常人関節液中のヒアルロン酸は約2.3mg/m
lであるが、慢性関節リウマチの場合、関節液中のヒア
ルロン酸濃度は約1.2mg/mlへと低下し、同時に
関節液の粘度も著しく低下する(ArthritisR
heumatism、10巻、357頁、1967
年)。また、化膿性関節炎や痛風性関節炎などでも慢性
関節リウマチの場合と同様、ヒアルロン酸含量の低下が
起こることが知られている[結合組織(金原出版)、4
81頁、1984年]。上記疾患において、潤滑機能の
改善、関節軟骨の被覆・保護、疼痛抑制および病的関節
液の性状改善をするために、関節液中のヒアルロン酸量
を増加させることが考えられる。たとえば、慢性関節リ
ウマチ患者にヒアルロン酸ナトリウムの関節注入療法を
行うと、上記の改善が認められている(炎症、11巻、
16頁、1991年)。同様に、外傷性関節症、骨関節
炎や変形性関節症においても、ヒアルロン酸の関節注入
療法により上記の改善効果が報告されている[結合組織
と疾患(講談社)、246頁、1980年]。しかし、
上記疾患の治療は長期にわたり、しかも医師の処方を必
要とする。従って、日常の生活の中で手軽に治療できる
ヒアルロン酸産生促進剤を含有させた軟膏あるいはゲル
が望まれていた。また、熱傷受傷後の治癒過程で、壊死
組織の下方から増生してくる肉芽組織の初期から組織全
体が肉芽組織に置き換えられるまでの期間では、肉芽中
にヒアルロン酸が著しく増加することが知られており
[結合組織と疾患(講談社)、153頁、1980
年]、熱傷の初期の治療薬としても、ヒアルロン酸産生
促進剤が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】チロシナーゼ作用を抑
制する化合物はハイドロキノンを除いてはその効果の発
現がきわめて緩慢であるため、皮膚色素沈着の改善効果
が十分でない。一方、ハイドロキノンは効果は一応認め
られているが、感作性があるため、一般には使用が制限
されている。そこでその安全性を向上させるため、高級
脂肪酸のモノエステルやアルキルモノエーテルなどにす
る試み(特開昭58−154507号公報)がなされて
いるが、エステル類は体内の加水分解酵素によって分解
されるため必ずしも安全とはいいがたく、またエーテル
類も安全性の面で充分に満足するものが得られていな
い。
【0008】一方、ヒト細胞のヒアルロン酸を産生促進
する薬剤としてはインシュリン様成長因子−1や上皮成
長因子(Biochimica Biophysica
Acta、1014、305頁、1989年)および
インターロイキン−1(日本産科婦人科学会雑誌、41
巻、1943頁、1989年)などのサイトカイン、あ
るいはフォルボールエステル(Experimenta
l Cell Research、148巻、377
頁、1983年)などが知られているが、いずれも化粧
品、入浴剤や医薬品として安心して使用できるものでは
ない。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らはこれ
らの問題を解決するものとして広く種々の物質について
チロシナーゼ活性阻害能およびヒアルロン酸産生促進能
を調べた結果、メソイの植物抽出物が優れたチロシナー
ゼ活性阻害作用およびヒアルロン酸産生促進作用を有し
ていることを見い出し、本発明を完成するに至った。メ
ソイの植物抽出物のチロシナーゼ活性阻害作用およびヒ
アルロン酸産生促進作用に関する報告はこれまでにな
く、美白剤、抗老化剤への応用はおろか、皮膚外用剤へ
の応用も全く知られていない。本発明者らは上記知見に
基づいて本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち本発明は、メソイ(Mesoy
i、学名:Massoia aromatica Becc.)の植物抽出物を
配合することを特徴とする皮膚外用剤である。本発明の
皮膚外用剤は、チロシナーゼ活性阻害剤または抗老化剤
であることを好適とし、抗老化剤については、そのなか
でもヒアルロン酸産生促進剤であることを好適とする。
【0011】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いられるメソイは、特にインドネシアの乾性草
原、牧草などに生える植物である。本発明に用いられる
メソイ抽出物は、メソイの葉、茎、花、樹皮、種子また
は果実、植物全草等を抽出溶媒と共に浸漬または加熱還
流した後、濾過し、濃縮して得られる。本発明に用いら
れる抽出溶媒は、通常抽出に用いられる溶媒であれば何
でもよく、特にメタノール、エタノール等のアルコール
類、含水アルコール類、アセトン、酢酸エチルエステル
等の有機溶媒を単独あるいは組み合わせて用いることが
できる。
【0012】本発明におけるメソイ抽出物の配合量は、
外用剤全量中、乾燥物として0.0005〜20.0重
量%、好ましくは0.001〜10.0重量%である。
0.0005重量%未満であると、本発明でいう効果が
十分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤化が
難しいので好ましくない。また、10.0重量%以上配
合してもさほど大きな効果の向上はみられない。
【0013】また、本発明の皮膚外用剤には、上記必須
成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用い
られる成分、例えば、その他の美白剤、保湿剤、酸化防
止剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、
アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、各種皮
膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0014】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘
の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、
グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬
剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、
アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の
他の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、
ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合すること
ができる。
【0015】本発明の皮膚外用剤は、例えば軟膏、クリ
ーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、従来皮膚
外用剤に用いるものであればいずれでもよく、剤型は特
に問わない。
【0016】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。尚、本発明はこれにより限定されるものではな
い。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発明の
植物抽出物のチロシナーゼ活性阻害効果およびヒアルロ
ン酸産生促進効果に関する試験方法とその結果について
説明する。
【0017】1.試料の調製 (1) メソイ(Mesoyi)抽出液 メソイ(Mesoyi)の樹皮部分50gを、室温で1
週間エタノールに浸漬し、抽出液を濃縮し、エタノール
抽出物0.4gを得た。この抽出物をDMSOに1%溶
かし、この溶液を希釈して濃度を調整し、これを用いて
以下の実験を行った。
【0018】2.試験方法およびその結果 チロシナーゼ活性阻害効果 (1) 細胞培養法 マウス由来のB16メラノーマ培養細胞を使用した。1
0%FBSおよびテオフィリン(0.09mg/ml)
を含むイーグルMEM培地中でCO2インキュベーター
(95%空気,5%二酸化炭素)内、37℃の条件下で
培養した。培養24時間後に試料溶液を終濃度(抽出乾
燥物換算濃度)で10-2〜10-5重量%になるように添
加し、さらに3日間培養を続け、以下の方法でチロシナ
ーゼ活性阻害効果を測定した。
【0019】(2) チロシナーゼ活性の測定 測定前にウエル中の培地は除去し、PBS100μlで
2回洗う。各ウエルに45μlの1%トライトン−X
(ローム・アンド・ハース社製商品名、界面活性剤)を
含むPBSを加える。1分間プレートを振動させ、よく
細胞膜を破壊し、マイクロプレートリーダーで475n
mの吸光度を測定してこれを0分時の吸光度とした。そ
の後、すばやく5μlの10mMのL−DOPA溶液を
加えて、37℃のインキュベーターに移し、60分間反
応させた。1分間プレートを振動させ、60分時の吸光
度(475nm)を測定した。植物抽出物を添加してい
ない試料(コントロール)の場合の0分時と60分時の
吸光度差に対する植物抽出物添加試料の前記吸光度差の
割合をチロシナーゼ活性率(%)とした。その結果を表
1に示す。また、参考例として、すでにチロシナーゼ活
性阻害作用のあることが知られているケイガイ(シソ科
オドリコソウ亜科)のエタノール抽出物についても上記
と同様の試験を行った。その結果を併せて表1に示す。
なお、表中、毒性とあるのは、細胞毒性が認められたこ
とを示し、−は、コントロールに比べて、危険率5%以
内で有意な差が認められなかったことを意味する。
【0020】
【表1】 ───────────────────────────── 試験 チロシナーゼ活性率(%) ──────── ──────────────── 濃度(重量%) 10-5 10-4 10-3 10-2 ───────────────────────────── メソイ抽出物 42 19 毒性 毒性 ケイガイ抽出物 − − − 55 ─────────────────────────────
【0021】ヒアルロン酸産生促進効果 (1) 細胞培養法およびヒアルロン酸産生促進作用の測定 96穴シャーレにヒト皮膚線維芽細胞を2万まき、48
時間10%FBSを含むRITC80−7で培養した
後、FBSを0.5%含んだ培地に交換し、DMSOに
溶解した植物抽出物を加え、さらに48時間培養した。
DMSOは1/200になるように(培地1mlに5μ
l)加えた。抽出液濃度は10-5〜10-2重量%とし
た。培養後培地を採取し、ヒアルロン酸の測定に用い
た。またシャーレ中のDNA量を測定し、細胞数の指標
とした。DNA量の測定はH33258を用いた蛍光測
定法で行った。メソイ抽出物については、10-3重量%
では細胞毒性が認められたが、10-4重量%では毒性は
認められなかった。そこで、植物抽出物を添加していな
い試料(コントロール)のDNAあたりのヒアルロン酸
量を100とした時の、10-4重量%濃度の植物抽出物
添加試料のDNAあたりのヒアルロン酸量をヒアルロン
酸測定キット(中外製薬)で測定し、ヒアルロン酸産生
促進率(%)とした。その結果を表2に示す。また、参
考例として、すでにヒアルロン酸産生促進作用のあるこ
とが知られている高麗人参の溶媒抽出物についても上記
と同様の試験を行い、10-3重量%濃度でのヒアルロン
酸産生促進率を測定した。その結果を併せて表2に示
す。
【0022】
【表2】 ─────────────────────────────── 試験 ヒアルロン酸産生促進効果(%) ─────────────────────────────── メソイ抽出物(10-4%濃度) 295 高麗人参抽出物(10-3%濃度) 130 ───────────────────────────────
【0023】以下に、種々の剤型の本発明による皮膚外
用剤の配合例を実施例として説明する。
【0024】実施例1 クリーム (処方) ステアリン酸 5.0 重量% ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 メソイメタノール抽出物 0.01 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとメソイ
メタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱して7
0℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して7
0℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加
え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせ
る。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきま
ぜながら30℃まで冷却する。
【0025】実施例2 クリーム (処方) ステアリン酸 2.0 重量% ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル)セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 メソイエタノール抽出物 0.05 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0026】実施例3 クリーム (処方) 固形パラフィン 5.0 重量% ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 メソイアセトン抽出物 0.05 メソイエタノール抽出物 0.05 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜ
ながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサ
ーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃ま
で冷却する。
【0027】実施例4 乳液 (処方) ステアリン酸 2.5 重量% セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company) メソイ酢酸エチルエステル抽出物 0.01 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一乳
化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0028】実施例5 乳液 (処方) マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量% 密ロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 メソイアセトン抽出物 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加
熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜなが
らこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化
する。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0029】実施例6 ゼリー (処方) 95%エチルアルコール 10.0 重量% ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 1.0 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 メソイ50%エタノール水溶液抽出物 7.0 2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05 エチレンジアミンテトラアセテート・3ナトリウム・2水 0.05 メチルパラベン 0.2 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにメソイ50%エタノー
ル水溶液抽出物、ポリオキシエチレン(50モル)オレ
イルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加する。次
いで、その他の成分を加えたのち苛性ソーダ、L−アル
ギニンで中和させ増粘する。
【0030】実施例7 美容液 (処方) (A相) エチルアルコール(95%) 10.0 重量% ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0 パントテニールエチルエーテル 0.1 メソイメタノール抽出物 1.5 メチルパラベン 0.15 (B相) 水酸化カリウム 0.1 (C相) グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 カルボキシビニルポリマー 0.2 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 精製水 残余 (製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA
相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を
行う。
【0031】実施例8 パック (処方) (A相) ジプロピレングリコール 5.0 重量% ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) メソイメタノール抽出物 0.01 オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 13.0 (ケン化度90、重合度2,000) エタノール 7.0 精製水 残余 (製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A
相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加え
たのち充填を行う。
【0032】実施例9 固形ファンデーション (処方) タルク 43.1 重量% カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 メソイエタノール抽出物 1.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜黒色酸化鉄の粉末成分をブレンダーで
十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチル
の油性成分、メソイエタノール抽出物、防腐剤、香料を
加え良く混練した後、容器に充填、成型する。
【0033】実施例10 乳化型ファンデーション(ク
リームタイプ) (処方) (粉体部) 二酸化チタン 10.3 重量% セリサイト 5.4 カオリン 3.0 黄色酸化鉄 0.8 ベンガラ 0.3 黒色酸化鉄 0.2 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5 流動パラフィン 4.5 ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (水相) 精製水 50.0 1,3−ブチレングルコール 4.5 メソイエタノール抽出物 1.5 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)水相を加熱攪拌後、十分に混合粉砕した粉体部
を添加してホモミキサー処理する。更に加熱混合した油
相を加えてホモミキサー処理した後、攪拌しながら香料
を添加して室温まで冷却する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の皮膚外用
剤は、優れたチロシナーゼ活性阻害作用およびヒアルロ
ン酸産生促進作用を有しており、日焼け後の色素沈着・
しみ・そばかす・肝斑等の淡色化、美白に優れた効果を
有すると共に、ヒアルロン酸の産生を促進して、弾力の
ある、シワやたるみのない皮膚を維持することができ、
皮膚の老化を防止し、若々しい肌の状態を維持すること
のできるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA A61K 35/78 ADAC AED AEDC AGZ AGZC C12N 9/99 C12N 9/99 (72)発明者 田中 直美 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 八木 栄一郎 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 阪本 興彦 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メソイ(Mesoyi、学名:Massoia
    aromatica Becc.)の植物抽出物を配合することを特徴
    とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 チロシナーゼ阻害剤である請求項1記載
    の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 抗老化剤である請求項1記載の皮膚外用
    剤。
  4. 【請求項4】 ヒアルロン酸産生促進剤である請求項3
    記載の皮膚外用剤。
JP8203115A 1995-07-13 1996-07-12 皮膚外用剤 Pending JPH0987163A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998029093A1 (fr) * 1996-12-27 1998-07-09 Shiseido Company, Ltd. Agent antivieillissement
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FR2789897A1 (fr) * 1999-02-18 2000-08-25 Oreal Extrait de cryptocarya et son utilisation comme agent antimicrobien dans une composition dermatologique ou cosmetique

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