JP2001506671A - 癌、関節炎および網膜症の治療用抗脈管形成薬 - Google Patents

癌、関節炎および網膜症の治療用抗脈管形成薬

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Abstract

(57)【要約】 式:T-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-U、V-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-W、X-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Y、およびZ-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Ile-Uを有するペプチド(式中、Tは存在しないか、またはN−保護基および12個までのアミノ酸残基を含み、場合によりN−保護基を末端にもつポリペプチドの中から選択され、UはArgおよびArg−NR12(ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して水素および炭素原子1〜4個のアルキルの中から選択される)の中から選択され、Vは存在しないか、またはN−保護基であり、WはD−ArgおよびD−Arg−NR12の中から選択され、Xは存在しないか、またはN−保護基であり、YはGlyおよびGly−NR12の中から選択され、Zは1〜12個のアミノ酸残基であり、場合によりN−保護基を末端にもつ。ただし、少なくとも1個のアミノ酸残基はD−アミノ酸残基である)は、脈管形成を抑制し、脈管形成がなんらかの役割を果たす癌、関節炎、乾癬、黄斑変性および糖尿病性網膜症のような疾患状態の治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 癌、関節炎および網膜症の治療用抗脈管形成薬 技術分野 本発明は、脈管形成により発生または悪化する病状を治療するのに有用な化合 物に関する。特に、本発明は、脈管形成を抑制する特定のペプチド、これらの化 合物を含む薬剤組成物および脈管形成を抑制する方法に関する。 発明の背景 脈管形成は、新しい血管が形成される基本的プロセスであり、種々の正常な身 体活性(例えば、生殖、発育、および傷修復)に必須のものである。このプロセ スは完全には理解されていないが、内皮細胞、すなわち毛細管の一次細胞の成長 を刺激すると共に抑制する分子の複合的相互作用を含むと考えられている。正常 状態においては、これらの分子は、微小脈管構造を、数週間、場合によっては数 十年間の長期間、休止状態(すなわち毛細管が成長しない状態)に維持するよう である。しかしながら、必要な場合(例えば傷修復中)、これらの細胞は5日間 で急速に増殖および成長する(Folkman,J.およびShin g,Y・著,The Journal of Biological Chem istry,第267(16)巻;10931〜10934頁、およびFolk man,J.およびKlagsbrun,M.著,Science,第235巻 ;442〜447頁(1987年))。 脈管形成は正常状態においては高度に制御されたプロセスであるが、制御され ない継続的脈管形成により多くの病気(「脈管形成的疾患」と呼ぶ)が引き起こ される。言い換えれば、非制御脈管形成は、特定の疾患を直接引き起こす、また は存在している病状を悪化させ得る。例えば、眼内真性血管形成は盲目の最も一 般的な原因であると言われてきており、約20種の眼疾患の原因となる。関節炎 のような特定の存在している症状において、新しく形成された毛細血管は関節に 侵入し、軟骨を破壊する。糖尿病においては、網膜で形成された新しい毛細管が 硝子体に侵入し、出血させ、盲目を生じさせる。固体腫瘍の成長および代謝も脈 管形成に依存している(Folkman,J.著,Cancer Resear ch,第46巻;467〜473頁(1986年),Folkman,J.著, Journal of the National Cancer In stitute,第82巻,4〜6頁(1989年))。例えば、2mm以上に 成長する腫瘍はそれ自体の血液供給を得なければならす、新規毛細血管の成長を 誘発することによりそうすることが示された。これらの新規毛細血管が一旦、腫 瘍中に収められると、腫瘍細胞が循環系に入り、肝臓、肺または骨のような離れ た部位に転移する手段が提供される(Widner,N.ら著,The New England Journalof Medicine,第324(1)頁 ;1〜8頁(1991年))。 トロンボスポンジン(Thrombosponin−1:TSP1,分子量4 50,000)は生体内での新生血管形成を抑制する大きな変性マトリックスタ ンパクである(Goodら著,Proc.Natl.Acad.Sci.USA .,第87巻,6624頁(1980年))。TSP1の主要な抗脈管形成活性 は、中心の70kDの柄領域に存在する。TSP1分子の中心柄領域のプロペル ジン様修復領域において見られる配列に似ている合成ペプチドが調製された。こ れらのペプチドの一つである所謂MalIIは、19merの式:Ser−Pr o−Trp−Ser−Ser−Ala−Ser−Val−Thr −Ala−Gly−Asp−Gly−Val−Ile−Thr−Arg−Ile −Argで示されるものである(Tolsmaら著,J.Cell.Biol, 第122巻,497頁(1993年))。MalIIペプチドは、ラット角膜に おける生体内新規血管形成を阻害し、ED50が約1μMである培養内皮細胞の移 動を抑制した。 最近、脈管形成疾患の治療に用いるために幾つかの脈管形成抑制薬が開発され ているが(Gasparini,GおよびHrris,A.L.著,J.Cli n.Oncol,第13(3)巻;765〜782頁(1995年))、これら の化合物の幾つかには不利益があった。例えば、スラミン(suramin)は 有効な脈管形成抑制薬であるが、(抗腫瘍活性の達成に必要な量の場合は)ヒト において激しい全身的毒性を引き起こす。レチノイド、インターフェロンおよび アンチエストロゲンのような他の化合物はヒトの使用に安全であるが、弱い抗脈 管形成効果しか有さない。さらに他の化合物は、製造が困難で費用がかかる。短 いペプチドは比較的製造が簡単で、脈管形成が作用する病状の治療においておよ び目的の脈管形成抑制薬の設計において費用効果的方法を提供する。発明の概要 主要な態様において、本発明は、下記式からなる群より選択されるペプチドま たはその薬学的に許容できる塩を提供する: T−Gly−Val−D−Ile−Thr−Arg−Ile−U I、 および Z−Gly−Val−Ile−Thr−Arg−Ile−U IV ここで、Tは存在しない、またはN−保護基および任意にN−保護基が末端とな る12個までのアミノ酸残基のポリペプチドから選択され:UはArgおよびA rg−NR12(ここでR1およびR2は独立して水素および炭素原子数1〜4の アルキルから選択される)から選択され:Zは、任意に、アミノ酸残基の少なく とも一つがD−アミノ酸残基であるN−保護基で終わっている1〜12アミノ酸 残基である。 本発明の好ましい化合物は次式で示される: T−Gly−Val−D−Ile−Thr−Arg−Ile−U ここで、Tは存在しない、またはN−保護基および任意にN−保護基が末端とな る12個までのアミノ酸残基のポリペプチドから選択され、UはArgおよびA rg−NR12から選択される。 より好ましい化合物は次式で示される: T−Gly−Val−D−Ile−Thr−Arg−Ile−U ここで、Tは存在しないまたはアセチルであり、UはArg、Arg−NH2お よびArg−NHCH2CH3から選択される。 もう一つの態様において、本発明は、前記ペプチドの後方異性体、前記ペプチ ドの逆後方(retro−inverso)異性体、またはそれらの薬学的に許 容できる塩を提供する。後方異性体および逆後方異性体の例は、下記群から選択 される。 V−D−Gly−D−Val−Ile−D−Thr−D− Arg−D−Ile−W II および X−D−Arg−D−Ile−D−Arg−D−Thr− Ile−D−Val−Y III ここで、Vは存在しない、またはN−保護基:WはD−ArgおよびD−Arg NR12から選択され:Xは存在しない、またはN−保護基:およびYはGly およびGly−NR12から選択される。 もう一つの態様において、本発明は、先に定義したペプチド を薬学的に許容できるキャリアと組み合わせて含んでなる、抗脈管形成治療の必 要のある患者を治療するための組成物を提供する。 さらにもう一つの態様において、本発明は、治療有効量の先に定義したペプチ ドを患者に投与することを含んでなる、抗脈管形成治療の必要のある患者を治療 するための方法を提供する。 さらにもう一つの態様において、本発明は、先に定義したペプチドを薬学的に 許容できるキャリアと組み合わせて含んでなる、ガン、関節炎、乾癬、感染また は手術による眼脈管形成、黄斑変性および糖尿病性網膜症からなる群より選択さ れる疾患を治療するための組成物を提供する。 さらにもう一つの態様において、本発明は、治療有効量の先に定義したペプチ ドを患者に投与することを含んでなる、ガン、関節炎、黄斑変性および糖尿病性 網膜症からなる群より選択される疾患の治療を提供する。 さらにもう一つの態様において、本発明は、式IおよびIVのペプチドをレセ プターに結合させ、ペプチドレセプター複合体を単離し、レセプターを精製する ことを含んでなる、内皮細胞からTSP−1レセプターを単離する方法を提供す る。詳細な説明 「アルキル」という用語は、直鎖状または分岐鎖状飽和炭化水素から一つの水 素原子を除去することにより由来する1価基を意味する。アルキル基は、メチル 、エチル、n−およびイソ−プロピル、n−、sec−、イソ−およびtert −ブチル等により例示される。 ここで用いられる「N−保護基」という用語は、合成手順中の望ましくない反 応に対してアミノ酸を保護すると共に、選択的に除去し得ることが当業者に知ら れている除去の容易な基を意味する。N−保護基の使用は、合成手順中の望まし くない反応に対して基を保護することが当業者に知られており、そのような保護 基が例えば、T.H.GreeneおよびP.G.M.Wuts著,Prote ctive Groups inOrganic Synthesis,第2版 ,JohnWiley & Sons,ニューヨーク在(1991年);におい て知られている。N−保護基の例は、限定はされないが、アセチル、トリフルオ ロアセチル、アシルイソチオシアネート、アミノカプロイル、ベンゾイル等を含 むアシル基、t−ブチロキシカルボニル(BOC)およびカルボベンジロキシ等 を含む アシロキシ基を含む。 ここで用いられる「後方異性体」という用語は、式IおよびIVのLおよびD アミノ酸が逆転されたペプチド、すなわちLアミノ酸がDアミノ酸に置換され、 Dアミノ酸がLアミノ酸に置換されたペプチドを意味する。 ここで用いられる「逆後方異性体」という用語は、(i)式IおよびIVのL およびDアミノ酸が後方異性体におけるように逆転され、(ii)N末端からC 末端に読んだとき、配列が逆になっているペプチドを意味する。逆後方異性体の 例は式IIIのものである。「逆後方異性体」という用語は、そのような異性体 の断片を含む。 「薬学的に許容できる塩」は、健全な医学的判断の範囲において、ヒトおよび 下等動物の組織に、不適切な毒性、刺激、アレルギー反応などを起こすことなく 接触して用いるのに適しており、合理的利益/危険比に相当するものを意味する 。薬学的に許容できる塩は、当業者が良く知っている。例えば、S.M.Ber geらが、J.Pharmaceutical Sciences,1977年 ,第66巻:1〜19頁において薬学的に許容できる塩を詳細に記載している。 これらの塩は、本発 明の化合物の最終的単離および精製中にその場で調製または、別途、遊離塩基を 適当な有機酸と反応させることにより調製することができる。典型的酸付加塩は 、酢酸塩、アピジン酸塩、アルキン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩 、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、硫酸水素塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳酸 塩、樟脳スルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコ ン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸 塩、グリセロ燐酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、臭化水素酸塩 、塩酸塩、ヨー化水素酸塩、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸塩、ラクトビオ ン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル酸塩、硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン 酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチ ン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、蓚酸塩、パルミチン酸塩、パミン酸塩(pam oate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、燐酸塩、 ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫 酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉 酸塩等を含む。典型的アルカリまたはアルカリ土類金属塩は、ナトリウム 塩、リチウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マンガン塩等、ならびに限定はさ れないが、アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウ ム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、エ チルアミン等を含む非毒性アンモニウム塩、4級アンモニウム塩およびアミンカ チオンを含む。 ここで用いられる「薬学的に許容できるエステル」という用語は、生体内で加 水分解するエステルを意味し、ヒトの体内で容易に分解して親化合物またはその 塩を放出するものを含む。適当なエステル基は、例えば、薬学的に許容できる脂 肪族カルボン酸、特に、アルカン酸、アルケン酸、シクロアルカン酸およびアル カン二酸から誘導されるものを含み、ここでアルキルまたはアルケニル部分は6 個未満の原子を有することが有利である。特定のエステルの例は、蟻酸エステル 、酢酸エステル、プロピオン酸エステル、酪酸エステル、アクリル酸エステルお よびエチルコハク酸エステルを含む。 ここで用いられる「薬学的に許容できるプロドラッグ」という用語は、深遠な 医学的判断の範囲において、ヒトおよび下等動物の組織に、不適切な毒性、刺激 、アレルギー反応などを起 こすことなく接触して用いるのに適しており、合理的利益/危険比に相当し、意 図する用途に効果的なものを意味し、可能な場合は本発明の化合物の両性イオン 性物を意味する。「プロドラッグ」という用語は、例えば、血液内での加水分解 により、生体内において迅速に変化して前記式で示される親化合物を産出する化 合物を意味する。充分な説明が、T.HiguchiおよびV.Stella著 ,Pro−drug as Novel Delivery Systems, A.C.S. Synmposium Series.の第14巻およびEdw ard B.Roche.編,Bioreversible Carriers in Drug Design ,American Pharmaceutic al Association and Pergamon Press,19 87年になされており、いずれもここで参考として取り込む。 接頭辞“D”で示さない限りは、この明細書および付属の請求項で説明される ペプチドにおけるアミノ酸およびアミノアシル残基のα炭素の立体配座は、本来 の構造か、または“L”で示す構造となる。Caln−Ingold−Prel ogの“R”および“S”で示す名称は、本発明におけるペプチドのN 末端部においてアシル置換基中の特定の位置にあるキラル中心の立体配座を特定 するために使用される。“R,S”なる名称は、たがいに鏡像体構造をなす2つ のラセミ体の混合物を指すことが意図される。この命名法は、R.S.Caln ,et.al.,Angew,Chem.Int.Ed.Engl.,5,38 5−415(1966)に従っている。 ほとんどの場合、本発明において使用されている自然発生型または非自然発生 型のアミノアシル残基は、邦題「α−アミノ酸の命名法(推奨、1974年)」 (原著:“Nomenclature of α−Amino Acids(R ecommendadations.1974)”Biochemistry, ,14(2),(1975)に説明されている「有機化学の命名法に関するIU PAC委員会と生化学命名法に関するIUPAC−IUB委員会」から提案され ている命名上の慣例に習っている。本発明およびこれに付属する請求項において 扱われるアミノ酸およびアミノアシル残基の名称ならびに略号に限っていえば、 これらの委員会からの提案とは異なっており、以下に示すように、読者に対して 明確にされる。 ペプチドの生物学的機能を実質的に変化させることなくポリ ペプチドの構造を修飾または変化させることが可能なことは、当技術分野におい て周知である。たとえば、該当する特定のアミノ酸類において、その機能をいか なる程度であっても損うことなく別のアミノ酸と置換することが可能である。こ のように構造を変化させる点において、互いに比較的類似している側鎖置換状態 にある置換物、たとえば、大きさ、電荷、疎水性、親水性等の点で、たがいに類 似した置換物の間で、このようなアミノ酸残基の置換を行うことが可能である。 本発明において参考文献として取り込まれる米国特許第4,554,101号に 示すように、以下の疎水性値がアミノ酸残基に割り当てられている。Arg(+ 3.0):Lys(+3.0);Asp(+3.0);Glu(+3.0);S er(+0.3);Asn(+0.2);Gln(+0.2);Gly(0); Pro(−0.5);Thr(−0.4);Ala(−0.5);His(−0 .5);Cys(−1.0);Met(−1.3);Val(−1.5);Le u(−1.8);Ile(−1.8);Tyr(−2.3);Phe(−2.5 )およびTrp(−3.4)である。アミノ酸残基は、類似の(プラスマイナス 2.0以内の)親水性値を有する別のアミノ酸残 基と置換でき、生物学的に等価のポリペプチドを得られることが理解される。 同様に、ヒドロパシー係数が互いに近似していることを基本とした置換が可能 である。各々のアミノ酸残基には、その疎水性と電荷の特徴を基としてヒドロパ シー係数が割り付けられている。それらのヒドロパシー係数値は、Ile(+4 .5);Val(+4.2);Leu(+3.8);Phe(+2.8);Cy s(+2.5);Met(+1.9);Ala(+1.8);Gly(−0.4 );Thr(−0.7);Ser(−0.8);Trp(−0.9):Tyr( −1.3);Pro(−1.6);His(−3.2);Glu(−3.5); Gln(−3.5);Asp(−3.5);Asn(−3.5);Lys(−3 .9)およびArg(−4.5)である。ヒドロパシー係数値に基づく置換を実 施するさいは、プラスマイナス2.0以内の数値で実施することが望ましい。 本発明の範囲内で意図される化合物は、以下の化合物を含むが、これらに限定 されない。 内皮細胞の移入に関する発明の化合物が及ぼす効果 内皮細胞の移入に関する本発明のペプチドが及ぼす効果を、内皮細胞移入アッ セイを使用してin vitroで測定した。このアッセイは、本質的にはPo lverini,P.J.et.al.,Methods Enzymol.1 98:440−450(1991年)に記述されたものであった。簡潔にいうと 、ウシ毛細管(副腎)内皮細胞(略号BCE、ハーバード大学医学部のJuda h folkman氏より供与)を0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)含有 DMEM中で一晩飢餓状態においた。ここで細胞をトリプシン処理によって回収 し、0.1%BSA含有DMEM中に再度懸濁して細胞濃度を1.5X106C e11s/mlとした。この細胞を、48穴の修飾Boydenチャンバー(N ucleopore Corporation.Cabin John.MD) の底部 へ添加した。このチャンバーを組み立てて反転させ、0.1%ゼラチンで一晩洗 浄しておいたポリカーボネート走化性膜(膜孔サイズは5μm)に37度で2時 間付着させて乾燥した。このチャンバーを再度反転させて被験化合物をチャンバ ーの上層へ(総容量を50μlとして)添加し、この装置を37度で4時間培養 した。膜を除去し、固定してから(DiffQuick、Fisher Sch ientitic、Pittsburgh、PAで)染色し、チャンバーの上層 へ移入した高電場10筒所あたりの細胞数を計数した。DMEM+0.1%BS Aにおけるバックグラウンドの移入値を差し引いて、高電場10箇所あたりの移 入細胞数(x400)としてデータを報告するか、または複数回の実験を組み合 わせた数値として報告し、同様の陽性対照に比較した最大移入値の百分率として 示した。本発明における化合物は、表1に示すように細胞移入を阻害する。 表 1 本発明化合物が内皮細胞の移入に及ぼす効果 ラット角膜の血管新生アッセイを使い、in vivoにおける血管新生阻害 を測定した。これにより、ペプチドのみを含有する6%ハイドロンペレット、ま たは0.15MbFGF共存下のペプチドを、ラットの角膜から1−1.5mm 離れた位置に移植し、7日目にラットを屠殺して、コロイド状カーボンを還流さ せて血管を目視可能にし、角膜を摘出した。活発な血管内皮の陥入を陽性の血管 新生反応として記録した。誘導対照により、0.15bFGF単独への反応が認 められた。陰性対照は0.1%BSAに対して実施したが、血管の陥入誘導は認 められなかった。本発明における化合物がもたらす血管新生阻害を表2に示す。 表 2 本発明の化合物(実施例で特定された化合物を非限定的に含む)は抗脈管形成活 性を有する。このような化合物は、脈管形成阻害剤として、原発性および転移性 固体腫瘍(胸、大腸、直腸、肺、口腔咽頭、下咽頭、食道、胃、膵臓、肝臓、胆 嚢及び朋管、小腸、尿管(腎臓、膀胱およびウロセリウムを含む)、女性生殖系 (子宮頚部、子宮及び卵巣、並びに絨毛膜癌および妊娠栄養芽層疾患を含む)、 男性生殖系(前立腺、精嚢、精巣、性細胞癌)、内分泌腺(甲状腺、副腎および 下垂体を含む)及び皮膚の癌、血管腫、メラノーマ、サタローマ(骨及び軟組織 由来のもの並びにカポジ肉腫を含む)および脳、神経、目、髄膜(星細胞腫、グ リオーム、グリオーム性芽腫、レチノ芽腫、神経芽 腫、神経鞘腫および髄膜腫を含む)の癌を含む)の両方の治療に有用である。か かる化合物は、白血病(例えば緑色腫、骨髄腫及び真菌症ポリープのプラーク及 び腫瘍、皮膚性T細胞リンパ腫/白血病)のような造血性悪性腫瘍に由来する固 体腫瘍並びにリンパ腫(ホジキンおよび非ホジキンリンパ腫の両方)の治療にも 有用である。加えて、これらの化合物またはこれらの発現をコードする遺伝子は 単独で又は放射線治療及び/又は他の化学治療剤と組合わせて、上記腫瘍から転 移を防止するのに有用であろう。 更なる用途は自己免疫性疾患(例えばリューウマチ、免疫性及び変性関節炎; 各種眼病(糖尿性網膜症、早期網膜症、網膜移植拒絶、水晶体線維組織形成、新 生血管緑内障、血管新生、黄斑変性による網膜新生血管侵入、低酸素症、感染又 は手術介在に関連する目の脈管形成及びその他の目の異常新生血管侵入症状;乾 せんのような皮膚病;ヘマジオーマのような血管疾患及び動脈硬化プラーク内の 毛細血管増殖;オスラー−ウェーバー症候群;心筋脈管形成;プラーク新生血管 侵入;毛細血管拡張症;血友病性関節、腺維性血管腫及び創傷顆粒の治療及び予 防を含む。その外の用途は内皮細胞の過剰又は異常刺激を特長 とする疾患(非限定的に腸癒着、クローン疾患、動脈硬化症、強皮症、及びケロ イドのような搬痕ケロイドを含む)の治療を含む。他の用途は排卵及び胎盤確立 の阻害による産児制限剤である。本発明の化合物は猫の引っ掻き病(Rochele mi nalia quintosa)のような病的症状としての脈管新生を有する疾患の治療に有用 である。本発明の化合物は特に切除可能な腫瘍のために手術前投与して出血を減 少するのにも有用である。 本発明の化合物は疾患治療用の他の組成物および手順と組合わせて使用し得る 。例えば、腫瘍は本発明のペプチドと組合わせた手術、放射線又は化学療法によ り都合よく処置し得、次いで本発明のペプチドはミクロ転移の休止状態を延長す るためおよび全ての残留原発性腫瘍の成長を安定化及び阻害するために患者に引 き続き投与し得る。さらに、本発明の化合物は医薬的に許容可能な賦形剤及び任 意に徐放性マトリクス(例えば生分解性ポリマー)と組合わせて医薬組成物としえ る。 本明細書では徐放性マトリクスは、酵素的又は酸−塩基加水分解により又は溶 解により分解可能な材料(通常ポリマー)で作られたマトリクスである。マトリク スは体内に一旦挿入されると、酵素および体液によって作用をうける。好ましい 徐放性マ トリクスはリポソーム、ポリラクチド(ポリ乳酸)、ポリグリコリド(グリコー ル酸ポリマー)、ポリアクチドコグリコリド(乳酸とグリコール酸のコポリマー )ポリ無水物、ポリ(オルト)エステル、ポリペプチド、ヒアルロン酸、コラー ゲン、コンドロイチン硫酸、カルボン酸、脂肪酸、リン脂質、多糖、核酸、ポリ アミノ酸、アミノ酸(例えばフェニルアラニン、チロシン、イソロイシン)、ポ リヌクレオチド、ポリビニルプロピレン、ポリビニルピロリドン及びシリコーン のような生体相容性材料から選択される。好ましい生分解性マトリクスはポリ乳 酸、ポリグリコリド、及びポリ乳酸コグリコリド(乳酸とグルコール酸のコポリ マー)の一つのマトリクスである。 上記または他の治療で使う時、治療有効量の本発明の化合物の一つを純粋な形 で又はそのような形態が存在する場合には、医薬的に許容可能な塩の形態で使う ことができる。「治療有効量」の本発明化合物の一つとは、いかなる医療処置に も適用できる合理的な効果/危険比において脈管形成疾患を治療するのに充分( 例えば腫瘍成長の制限又は腫瘍転移の抑制又は遮断)な量の化合物を意味する。 しかし、化合物の一日当たりの総投与量は関係する医師による根拠のある医療判 断により決定され ることが理解されるであろう。それぞれの患者に対する特定の治療有効投与レベ ルは治療すべき障害、障害の程度;用いる特定の化合物の活性;用いる組成;患 者の年齢、体重、健康状態、性別、食事;投与時間;投与経路;および用いる特 定化合物の排泄速度;治療期間;使用特定化合物と組合わせて又は同時に用いる 薬剤を含む各種要因並びに医療分野で周知の同様な要因に依存する。例えば、所 望の治療効果を達成するのに必要な投与量より低い投与量で開始し、所望の投与 量が得られるまで徐々に投与量を増加することは当業者の技術の範囲内である。 本発明の化合物は無機又は有機酸から誘導した塩の形態で使用し得る。非限定 的に、これらの塩はアセテート、アジペート、アルギネート、シトレート、アス パルテート、ベンゾエート、ベンゾスルホネート、ビスルフェート、ブチレート 、カンホレート、カンホスルホネート、ジグルコネート、グリセロホスフェート 、ヘミスルフェート、ヘプタノエート、ヘキサノエート、フマレート、ヒドロク ロリド、ヒドロブロミド、ヒドロアイオダイド、2−ヒドロキシ−エタンスロホ ネート、(イセチオネート)、ラクテート、マレエート、メタンスルホネート、 ニコチネート、2−ナフタレンスルホネート、オキサレート、パモ エート、ペクチネート、ペルスルフェート、3−フェニルプロピオネート、ピバ レート、プロピオネート、スクシネート、タータレート、チオシアネート、ホス フェート、グルタメート、ビカーボネート、p−トルエンスルホネート、及びウ ンデカノエートを含む。水又は油溶性又は分散性産物もこれから得られる。 医薬的に許容可能な酸付加塩を形成するのに用いる酸の例は無機酸(塩酸、硫 酸、及び燐酸)及び有機酸(マレイン酸、こはく酸、クエン酸)を含む。その他 の塩はアルカリ金属、又はアルカリ土類金属(例えばナトリウム、カリウム、カ ルシウム又はマグネシウム)との又は有機ベースとの塩を含む。本発明の化合物 の好ましい塩はホスフェート、トリス及びアセテートである。 本発明の化合物のヒト又は下等動物への一日当たりの総投与量は患者体重/日 当たり約0.001〜約1mg/kgである。もし望ましければ、効果的な一日投与 量を投与の目的に応じて複数回投与量に分割してもよい。従って、単一投与組成 物はこのような量又は一日投与量を作り上げるサブ多数回量を含んでもよい。 または、本発明の化合物は目的の化合物を一つ以上の医薬的に許容可能な賦形 剤と組合わせて含む医薬組成物として投与し得る。医薬的に許容可能なキャリア または賦形剤とは全てのタイプの無毒性固体、半固体又は液体フィラー、希釈剤 、カプセル化材料又は配合助剤を意味する。組成物は非経口、くも膜内、膣内、 腹膜間、局所的(粉末、軟膏、ドロップ又は経皮パッチによるような)、直胞的 、又は口腔的に投与し得る。用語「非経口」は静脈内、筋肉内、腹膜内、胸骨内 、皮下及び関節内注射又は点滴を含む投与方法を示す。 非経口注射のための医薬組成物は医薬的に許容可能な無菌水性または非水性溶 液、分散液、懸濁液または乳濁液、並びに使用直前に無菌注射可能溶液を再構成 するための無菌粉末を含む。適切な水性又は非水性キャリア、希釈剤、溶剤、ま たはビヒクルには水、エタノール、ポリオール(グリセリン、プロピレングリコ ール、ポリエチレングリコール等)、カルボキシメチルセルロース及びこれらの 適切な混合物、オリーブ油のような植物油、エチルオレエートのような注射可能 な有機エステルを含む。適切な流動性は、例えば、レシチンのようなコーチング 材料の使用により、分散物の場合は必要な粒子径を保持すること により、及び表面活性剤の使用により維持し得る。 これらの組成物は保存剤、湿潤剤、乳化剤、及ひ分散剤のようなアジュバント も含み得る。微生物の活動を防止することは各種抗細菌剤および抗かび剤(例え ばパラベン、クロロブタノール、フェノールソルビン酸等)の封入によって達成 し得る。等張剤(糖、塩化ナトリウム等)を含むことも好ましい。注射可能医薬 形態のより延長された吸収は吸収を遅らせる薬剤(例えばアルミニウムモノステ アレート及びゼラチン)を加えることによってもたらされる。 注射可能デポー形態は生分解性のポリマー(例えばポリラクチドーポリグリコ リド、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物))中の薬剤のミクロカプセ ルマトリクスを形成することにより製造される。薬剤とポリマーの比率および用 いる特定のポリマーの性質により、薬剤の放出速度は調整し得る。注射可能デポ ー配合物は薬剤を体組織と相容性のリポソーム又はミクロエマルジョン中に封入 することによっても製造し得る。 注射可能配合物は例えば細菌保持フィルターによるろ過又は使用直前に殺菌水 又はその他の殺菌注射可能媒体中に溶解又は分散し得る殺菌固体組成物の形態の 殺菌剤を加えることによっ て殺菌し得る。 局所投与には、肺及び眼への表面を含む、皮膚又は粘膜への投与が含まれる。 局所投与のための組成物は、吸入のための組成物を含み、加圧されていてもされ ていなくともよい乾燥粉末として調製してもよい。加圧されていない粉末組成物 においては、微細に分割された形態の活性成分は、例えば直径100μmまでの 粒子サイズを含むより大きなサイズの医薬的に許容される不活性担体との混合物 として用いてもよい。適切な不活性担体としてラクトース等の糖が含まれる。少 なくとも重量比95%の活性成分粒子が0.01から10μmの範囲の有効粒子 サイズを有していることが望ましい。 代替として、組成物が加圧され、窒素ガスまたは液化ガス推進剤のような加圧 ガスを含有していてもよい。この液化推進剤媒体や実際の全体の組成物は、活性 成分が実質的な範囲でそこに溶け込まないようなものが好ましい。加圧組成物は また、液体もしくは固体の非イオン界面活性剤または固体陰イオン界面活性剤で あってもよい、界面活性剤を含んでいてもよい。 局所投与のさらなる形態は眼への投与である。本発明の化合物は、医薬的に許 容される目薬ビヒクル中にて、角膜及び目の 内部領域(例えば前眼房、後眼房、硝子体、房水、硝子体水、角膜、虹彩/毛様 体、レンズ、脈絡膜/網膜および強膜)に浸透するのに十分な時間この化合物と 目表面との接触が保たれるように、送達される。医薬的に許容される目薬ビヒク ルは、例えば軟膏、植物油または封入材料であってもよい。あるいは、本発明の 化合物は硝子体水および房水に直接注射してもよい。 直腸または膣投与のための組成物は、好ましくは座薬である。座薬は、本発明 の化合物と、室温では固体であって体温では液体でありしたがって直腸または膣 腔において溶けて活性化合物を放出する、ココアバター、ポリエチレングリコー ルもしくは座薬ワックスのような非刺激性賦形剤または担体とを、混合すること によって調製してもよい。 本発明の化合物は、また、リポソームの形態で投与してもよい。当分野でよく 知られているように、リポソームはリン脂質または他の脂質物質から一般に誘導 される。リポソームは、水性媒体中に分散されている単層または多層水和結晶と して形成されている。非毒性てあって、生理学的に許容され、代謝され得る、且 つリポソームを形成することができるいかなる脂質も使用することができる。リ ポソーム形態の本発明の組成物は、 本発明の化合物に加えて、安定剤、保存剤、賦形剤およびその他を含むことがで きる。好ましい脂質は、天然および合成の、ホスフォリピド、ホスファチジルコ リン(レシチン)である。リポソームを形成する方法は当分野で知られている( 例えば、Prescott,Ed.,Methods in Cell Biology,XIV巻、Academic Press,N ew York,N.Y.(1976),p.33からを参照)。 本発明の化合物は、単一の医薬活性剤として投与することができるが、また、 血管形成関連症(angiogenic disease)の治療のために患者に慣用的に投与され ている一つまたはそれ以上の薬剤と組み合わせて使用してもよい。例えば、本発 明の化合物は、腫瘍を短期期間に化学薬剤および放射線治療のような伝統的細胞 毒性治療に対しより感受性にするために効果的である。本発明の化合物はまた、 現存する細胞毒性アジュバント抗癌治療の効果を増強する。本発明の化合物はま た、その効果を増すために他の抗血管形成剤と組み合わせてもよいし、他の抗血 管形成剤と組み合わせて他の細胞毒性薬剤と共に投与してもよい。特に、固形腫 瘍の治療に使用されるときは、本発明の化合物は、IL−12、レチオノイド、 インターフェロン、アンジオスタチン、エンドスタチン、サリドマイド、トロン ボスポジン −1、トロンボスポジン−2、カプトプリル、α−インターフェロンのような抗 腫瘍剤、COMP(シクロホスファミド、ビンクリスチン、メトトレキセートお よびプレドニソン)、エトポシド、mBACOD(メトトレキセート、ブレオマ イシン、ドキソルビシン、シクロホスファミド、ビンクリスチンおよびデキサメ タソン)、PRO−MACE/MOPP(プレドニソン、メトトレキセート(ロ イコビン救助と共に)、ドキソルビシン、シクロホスファミド、タキソール、エ トポシド/メクロレサミン、ビンクリスチン、プレドニソンおよびプロカルバジ ン)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、血管形成阻害剤、TNP−470、ペ ンタサンポリサルフェート、血小板因子4、アンジオスタチン、LM−609、 SU−101、CM−101、テクガラン、サリドマイド、SP−PG等と共に 投与してもよいし、放射線と共に投与してもよい。 ヒトまたは他の哺乳動物宿主に単一または分与して投与される、本発明の化合 物の日々の全投与量は、例えば、0.0001から300mg/kg体重であり 、より通常1から300mg/kg体重である。 血管形成関連症の阻害、治療または予防のために本発明の化 合物と組み合わせることができる薬剤は、上述のものに制限されるものではなく 、原則として血管形成関連症の治療または予防のために有用ないかなる薬剤も含 まれることが理解されよう。 本発明のペプチドは、例えば培養内皮細胞中の、本発明のペプチドの血管形成 活性に関連するレセプター(例えばTSP−1レセプター)の単離のためのアフ ィニティーカラムの開発のために使用してもよい。この分野でよく知られている ように、レセプターの単離、精製の後に、アミノ酸配列が決定されて、このレセ プターをコードするポリヌクレオチドが特定および単離される。このレセプター の組換え発現は大量のレセプターの生産を可能にし、例えば他の血管形成阻害剤 を特定するための時間高処理スクリーニングアッセイでの使用に十分な量の、生 産を可能にしよう。 本発明のペプチドは、アイソトープ、酵素、キャリアータンパク質、細胞毒性 薬剤、蛍光分子、化学発光物質、生物発光物質および他の化合物と、多様な用途 のために、化学的に結合させともよい。例えば、ペプチドの抗血清との結合能力 または関連するレセプターを有する細胞型の検出能力のテストを容易にするよう に、ペプチドは標識してもよい。結合方法は、通常、 これに制限されないが、アミノ、スルフヒドリル、カルボキシル、アミド、フェ ノールおよびイミダゾールを含む、ペプチドのアミノ酸上の官能基に基づいて選 択される。このような結合を行うために使用される種々の試薬には、とりわけ、 グルタルアルデヒド、ジアゾ化ベンジジン、カルボジイミドおよびp−ベンゾキ ノンが含まれる。 結合反応の効率は、特定の反応について適した、異なった方法を使用して決定 される。例えば、I125を用いるペプチドの放射標識は、クロラミンTと高比活 性のNaI125を用いて達成される。この反応は、ピロ亜硫酸ナトリウムにより 停止され、反応混合物は使い捨てカラム上にて脱塩される。標識されたペプチド は、このカラムから溶離され、分画が収集される。一部を各分画から取り、ガン マカウンターを用いて放射活性を測定する。この方法により、未反応のNaI12 5 を含まない標識されたペプチドを得ることができる。 本発明のペプチドはまた、ポリクローナルまたはモノクローナル抗体を生成す るための抗原として使用することができる。このような抗体は、体液または組織 における本発明のペプチドまたはそれに関連するペプチドを検出または定量する ための診 断方法およびキットに使用することができる。これらテストの結果はそのような ペプチドの予後の関連を診断しまたは測定するために使用することができよう。 マウス、ウサギまたはヒツジのような動物においてモノクローナル抗体を生成 するための本発明のペプチドの使用は、この分野によく知られている方法に従う 。望むならば、次に抗体は抗イジオタイプ抗体を形成するために使用することが でき、それは、この分野で知られているように、次に免疫学的応答を阻止するた めにヒト化することができる。ヒト化された抗体は血管形成を阻害するために、 あるいはここに述べられているようにレセプターを検出するために、使用するこ とができる。 ウサギ、ヒツジ、ヤギまたは他の動物においてポリクローナル抗血清を生産す るために、本発明のペプチドは、例えばリジン残基を介して、グルタルアデヒド を使用して精製したウシ血清アルブミンに結合される。この反応の効率は放射標 識されたペプチドの導入を測定することにより決定することが可能である。未反 応のグルタルアルデヒドとペプチドは透析により分離することができ、複合体は 次の使用のために保存される。 ポリクローナル血清の生成からの血清サンプルまたはモノク ローナル抗体生産からの培地サンプルは、抗体力価の測定のために、特に高力価 抗血清の決定のために分析されてもよい。次いで、最高の力価の高血清は、次の こと、a)抗原の最高の特異的結合と最低の非特異的結合のための抗血清の最適 希釈、b)標準置換曲線におけるペプチドの増加量に結合する能力、c)免疫学 的に関連するペプチドまたはタンパク質(プラスミノーケン、TSP−1および TSP−1の関連種を含む)との潜在交差反応性、およびd)血漿、尿、組織お よび細胞培養培地の抽出物中の本発明のペプチドを検出する能力、を確定するた めにテストしてもよい。 力価は、ドットブロットおよび密度分析、ならびにプロテインA、二次抗血清 、冷エタノールまたは木炭−デキストランを用いる放射標識されたペプチド一抗 体の沈澱と続いてのガンマカウンターを用いる測定等のこの分野においてよく知 られているいくつかの方法により、確定することができる。望むならば、最高力 価の抗血清はアフィニティカラムにより精製してもよい。例えば、本発明のペプ チドは市販の樹脂と結合させてアフィニティカラムを作るために使用してもよい 。抗血清サンプルを次いでそのカラムを通過させ、本発明のペプチドに対する抗 体が カラムと結合(ペプチドを介して)する。この結合した抗体は次いで溶離され、 集められ、そして力価と特異性決定の評価がされる。 本発明の化合物の測定のためのキットも本発明の部分として意図されている。 最高の力価と特異性を有し、血漿、尿、組織および細胞培養培地中の本発明のペ プチドを検出できる抗血清は、本発明のペプチドの、迅速、確実、高感度および 特異的測定と局在分析のためのキットを確立するために使用することができる。 これらのアッセイキットは、次の技術(これに限定されないが)、競合および非 競合アッセイ、ラジオイムノアッセイ(RIA)、生物発光および化学発光アッ セイ、蛍光アッセイ、サンドイッチアッセイ、免疫放射アッセイ、ドットブロッ ト、エンザイムリンクドアッセイ(ELISAを含む)ミクロタイタープレート 、尿または血液の迅速モニターのための抗体被覆ストリップまたはディップステ ィック、および免疫細胞化学、に使用できる。各のキットについての、アッセイ の限度、感度、精度、信頼度、特異性および再現性は、この分野においてよく知 られている方法により確立することができる。 上に述べたキットは、指示書、抗血清、本発明のペプチドの 一つまたはそれ以上、そして多分標識されたペプチドおよび/または結合ペプチ ド/抗体複合体の沈澱のための試薬を備えていよう。このようなキットは、この 分野でよく知られているように、腫瘍を有しあるいは有していない動物またはヒ トの生物体液および組織抽出物中の本発明のペプチドの測定のために使用するこ とかできる。 他のキットを、組織または細胞中の本発明のペプチドを可視化したり存在位置 を定めるために使用してもよい。このような技術を使用する、例えば免疫組織化 学技術およびキットがこの分野においてよく知られている。そのようなキットは 、本発明のペプチドへの抗血清、ならびに多分ブロッキング血清および(イソチ オシアン酸フルオレセイン等の蛍光分子または第一次抗体を可視化する他の試薬 に結合された)第二次抗血清を備えている。この方法を用いて、切除腫瘍のペプ チド産生の場所またはペプチドレセプターの場所を調べることができよう。代替 として、あるキットは、本発明の化合物をコードするメッセンジャーRNAのそ の場プローブハイブリダイゼーションの使用のための放射標識核酸を供給しよう 。ペプチドの合成 本発明のペプチドは、当業界で公知の任意の方法で合成し得る。固相ペプチド 合成に関しては、多くの合成法の概要が、J.M.Stewart及びJ.D. Young「Solid Phase Peptide Synthesis」 W.H.Freeman Co.(サンフランシスコ)(1963年)、及び、J .Meienhofer「Hormonal Proteins and Pe ptides」第2巻、第46頁、Academic Press(ニューヨー ク)(1973年)に記載されている。伝統的な溶液合成法に関しては、G.S chroder及びK.Lupke「The Peptides」第1巻、Ac ademic Press(ニューヨーク)(1965年)を参照されたい。 一般に、これらの方法は、伸長するペプチド鎖に1個以上のアミノ酸又は1個 以土の適宜保護されたアミノ酸を連続的に付加することを含む。通常、第1アミ ノ酸のアミノ基又はカルボキシル基を適当な保護基で保護する。次いで、アミド 結合を形成するのに適する条件下に適当に保護された相補的(アミノ又はカルボ キシル)基を有する次のアミノ酸を順番に付加するこ とにより、保護された又は誘導体化されたアミノ酸を溶液状で利用し得るか、又 は、不活性固体支持体に結合させ得る。次いで、この新たに付加されたアミノ酸 残基から保護基を除去し、(適当に保護された)次のアミノ酸を付加させる。適当 な順序で全ての所望アミノ酸を結合した後、残留する全ての保護基(及び全ての 支持体)を連続的に又は同時に除去して最終的なポリペプチドを得る。この一般 的な合成法を僅かに変更することで、伸長するペプチド鎖に一度に2個以上のア ミノ酸を付加し得る。例えば、保護されたトリペプチドに適当に保護されたジペ プチドを(キラル中心をラセミ化しない条件下に)結合させて、脱保護後ペンタ ペプチドを得ることができる。 本発明の化合物を調製する特に好ましい方法は、固相ペプチド合成法を使用す る方法である。 この特に好ましい方法においては、α−アミノ基を酸若しくは塩基感受性基で 保護する。その様な保護基は、ペプチド結合形成条件下において安定でありなが ら、同時に、伸長するペプチド鎖を破壊したり当該ペプチド鎖に含まれるキラル 中心をラセミ化したりすることなく容易に除去し得るという特性を有さなくては ならない。適する保護基は、9−フルオレニルメチル オキシカルボニル(Fmoc)、t−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベン ジルオキシカルボニル(Cbz)、ビフェニルイソプロピルオキシカルボニル、 t−アミルオキシカルボニル、イソホルニルオキシカルボニル、(α,α)ジメチ ル−3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、o−ニトロフェニルスルフ ェニル、2−シアノ−t−ブチルオキシカルボニル等である。9−フルオレニル メチルオキシカルボニル(Fmoc)保護基が好ましい。 リシン及びアルギニンの側鎖アミノ基を保護する為の特に好ましい側鎖保護基 は、2,2,5,7,8−ペンタメチルクロマン−6−スルホニル(pmc)、 ニトロ、p−トルエンスルホニル、4−メトキシベンゼンスルホニル、Cbz、 Boc及びアダマンチルオキシカルボニルであり、チロシン用の特に好ましい側 鎖保護基は、ベンジル、o−ブロモベンジルオキシカルボニル、2,6−ジクロ ロベンジル、イソプロピル、t−ブチル(t−Bu)、シクロヘキシル、シクロ ペンチル及びアセチル(Ac)であり、セリン用の特に好ましい側鎖保護基は、 t−ブチル、ベンジル及びテトラヒドロピラニルであり、ヒスチジン用の特に好 ましい側鎖保護基は、トリチル、ベンジル、 Cbz、p−トルエンスルホニル及び2,4−ジニトロフェニルであり、トリプ トファン用の特に好ましい側鎖保護基はホルミルである。 固相ペプチド合成法においては、C−末端アミノ酸を、適当な固体支持体又は 樹脂に結合させる。上記合成法に有用な適する固体支持体は、段階的な縮合反応 −脱保護反応で使用する試薬及び当該反応条件に対して不活性であり、且つ、使 用する媒体に不溶である材料から成るものである。C−末端カルボキシペプチド の合成に使用する為の好ましい固体支持体は、4−ヒドロキシメチルフェノキシ メチル−コポリ(スチレン−1%ジビニルベンゼン)である。C−末端アミドペ プチドの合成に使用する為の好ましい固体支持体は、Applied Bios ystemsから入手可能な、4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fmo c−アミノメチル)フェノキシアセトアミドエチル樹脂である。 C−末端アミノ酸を、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC) 、N,N’−ジイソプロピルカルホジイミド(DIC)又はO−ベンゾトリアゾ ール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロ ホスフェ ート(HBTU)を用いて、同時に、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP) 、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)、ベンゾトリアゾール−1− イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェー ト(BOP)又はビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィンクロリ ド(BOPC1)を用いて若しくは用いずに、ジクロロメタン又はDMFのよう な溶媒中、10〜50℃の温度での約1〜約24時間のカップリングを介して、 樹脂に結合させる。固体支持体が4−(2’,4’−ジメトキシフェニル−Fm oc−アミノメチル)フェノキシアセトアミドエチル樹脂である場合、Fmoc 基を第2級アミン(好ましくはピペリジン)で切断し、その後、上述の様に、C −末端アミノ酸を結合させる。脱保護された4−(2’,4’−ジメトキシフェ ニル−Fmoc−アミノメチル)フェノキシアセトアミドエチル樹脂への好まし い結合方法は、DMF中のO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’, N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU、1当量 )及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT、1当量)を使用する方法 である。 連続する保護アミノ酸の結合は、当業界で公知の全自動ポリペプチド合成装置 中で実施し得る。好ましい実施態様においては、伸長するペプチド鎖のアミノ酸 のα−アミノ基をFmocで保護する。伸長するペプチドのN−末端側鎖のFm oc保護基は、第2級アミン(好ましくはピペリジン)で処理することにより除 去する。次いで、各保護アミノ酸を約3倍モル過剰量で導入し、好ましくは、カ ップリングをDMF中で生起させる。カップリング試薬は、通常、O−ベンゾト リアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフ ルオロホスフェート(HBTU、1当量)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾー ル(HOBT、1当量)である。 固相合成法の最後において、一連の操作又は1回の操作により、ポリペプチド を樹脂から分離し、脱保護する。ポリペプチドの分離及び脱保護は、例えば、チ オアニソール、水、エタンジチオール及びトリフルオロ酢酸等の切断試薬で樹脂 に結合したポリペプチドを処理することにより、1回の操作で実施し得る。 ポリペプチドのC−末端がアルキルアミドである場合、アルキルアミンを用い たアミノリシスにより樹脂を切断する。ある いは、例えばメタノールでのエステル交換反応及びその後のアミノリシス、又は 、直接的アミド交換反応により、ペプチドを分離し得る。保護されたペプチドを 、この段階で精製し得るか、又は、直接次の段階で使用し得る。側鎖保護基は、 上記切断用液を使用して除去し得る。 完全に脱保護されたペプチドを、以下に示す全ての又は任意のタイプを使用す る一連のクロマトグラフィー操作により精製し得る。アセテート形態の弱塩基性 樹脂でのイオン交換;非誘導体化ポリスチレン−ジビニルベンゼン(例えば、A MBER カゲル吸着クロマトグラフィー;カルボキシメチルセルロース−25,LH−20での分配クロマトグラフィー又は向流分配;高速液体クロマ トグラフィー(HPLC)、特に、オクチル−若しくはオタタデシルシリル−シ リカ結合相カラムでの逆相HPLC。 以下の実施例により、本発明の新規化合物の調製を更に説明する。切断試薬の調製 以下に示す順序で、チオアニソール(100μL)、水(50μL)、エタン ジチオール(50μL)及びトリフルオロ酢酸(1.8mL)を混合して切断試 薬(2mL)を調製する。新たに調製した混合物を−5℃〜−10℃に冷却して 、以下に示す様に使用する。 切断手順 樹脂結合ポリペプチドと切断試薬の混合物を0℃で10〜15分間撹拌し、次 いで、周囲温度で更に1.75時間撹拌する。各アルギニンの添加につき、時問 を0.5時間づつ総時間3時間まで増加させる。使用する切断試薬の量は、以下 の様に決定する。 樹脂重量(mg) 切断試薬の量(μL) 0−10 100 10−25 200 25−50 400 50−100 700 100−200 1200 次いで、樹脂を濾去し、純粋なトリフルオロ酢酸で濯ぐ。濾液を、約8mLの 冷ジエチルエーテルを含有する遠心分離管に0.5mLづつ添加する。添加した 懸濁液を遠心分離して上清をデカントする。ペレットを約8mLのエーテルに再 懸濁して、更に0.5mLの濾液を加える。ペプチドが全て沈殿するまで前記操 作を繰り返す。濾液の沈殿物をエーテルで洗浄し、脱水し、及び凍結乾燥する。 エーテルに添加してもペプチドが沈殿しない場合、当該混合物を30%酢酸水 溶液と一緒に振盪する。次いで、有機相を30%酢酸水溶液で2度抽出し、併せ た水性抽出物を凍結乾燥する。 実施例1 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 成機のペプチド合成カラム位置に、Arg(Pmc)ペプチド合成カラム(25μMアミ ノ酸;Applied Biosystems)を置く。アミノ酸を、以下の合成サイクルに従い順 次加える: 0. DMFを用いて約5分間樹脂を溶媒和させる; 1. 約15分間、DMF中ピペリジンを用いて、α−アミノ 酸官能基からFmoc基を除去するために脱ブロックすること; 2. DMFで約15分間洗浄すること; 3. DMSO−NMP(N−メチルピロリドン)中のHBTU(75μM)と HOBT(75μM)の0.2M溶液、及びDMSO−NMP中のジイソプロピ ルエチルアミン(150μM)の0.4M溶液を用いて、入ってくるFmoc保 護アミノ酸(75μM)を活性化すること; 4. 工程3で製造された活性化Fmoc保護アミノ酸のDMF溶液を用いて約 30分間カップリングさせること;及び 5. DMFで約5分間洗浄すること。 記載した条件を用いて、以下の順序でアミノ酸を樹脂にカップリングさせる。 合成が完了すると、樹脂をTHFで約5分間洗浄し、DMFを除去し樹脂を収 縮させる。次いで樹脂を約10分間アルゴン で、更に10分間窒素でガス乾燥し、樹脂結合ペプチド(80mg)を得る。 上記方法(乾燥樹脂結合ペプチド40mg,切断試薬700μL,切断時間2 .5時間)を用いて切断を行い、粗ペプチド(14mg)を得る。50分間の、 0.1容量%トリフルオロ酢酸を有する5〜100%アセトニトリル−水のグラ ジエントで変化する溶媒混合液を用い、7μm Symmetry Prep C18カラム(7 .8×300mm)を用いるHPLCによる精製、次いで凍結乾燥により、Gly- Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg(5mg)を得る。MS(FAB)m/z 986(M+H)+実施例2 Ac-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg ペプチド合成機中に実施例1で製造した樹脂結合ペプチド40mgを入れ、F moc保護アミノ酸の代わりに酢酸(87μM)に置き換えることを除いて上記 工程3−5を繰返し、HBTUとHOBT各87μMを用いて、所望のペプチド を製造する。実施例1で記載した切断とHPLC精製(15〜100%アセトニ トリル−水のグラジエント)によりAc-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg (4mg)を得た。実施例3 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 ペプチド合成機の合成カラムでアミド合成樹脂を用いることを除いて、実施例 1の方法により、所望の化合物を製造する。記載した条件を用いて、アミノ酸を 樹脂にカップリングさせる。 実施例4 Ac-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例3で製造した樹脂結合ペプチドを用いて、実施例2の方法により、所望 の化合物を製造する。 実施例5 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 工程1 Gly-Asp(Pmc)-Gly-Val-D-Ile-Thr(t-Bu)-Arg(Pmc)-Ile-Arg(Pmc)-NHCH2CH3 実施例1のように製造したペプチド結合樹脂とエチルアミンの混合液をバイア ルに密封し、4時間撹拌する。次いでエチルアミンを蒸発させ、メタノールを残 渣に加える。混合液を濾過し、濾液を真空濃縮する。残渣をメタノール−水(3 :7)にとり、凍結乾燥し、保護ペプチドを得る。 工程2 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 上記切断試薬と方法を用いて、工程1で製造したペプチドの脱保護により所望 の化合物を製造する。 実施例6 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例7 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 実施例6のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例2 の方法により所望の化合物を製造する。MS(FAB)m/z856(M+H)+実施例8 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例9 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例8のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例2 の方法により、所望の化合物を製造する。MS(FAB)m/z855(M+H )+,877(M+Na)+実施例10 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例6の樹脂結合ペプチドに置き換 えることを除いて、実施例5の方法により、所望のペプチドを製造する。 実施例11 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例7の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-A rgから所望の化合物を製造する。 実施例12 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例13 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップ リングさせて、実施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例14 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例12の樹脂結合ペプチドから、所望の化合物を 製造する。 実施例15 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 実施例2の方法により、実施例12の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例16 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例2の方法により、実施例13の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。MS(FAB)m/z1018(M+H)+実施例17 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、樹脂結合Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Argから 所望の化合物を製造する。 実施例18 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例19 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例20 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例19の樹脂結合ペプチドから 所望のペプチドを製造する。 実施例21 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg 実施例2の方法を用い、実施例18の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例22 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NH2 実施例2の方法を用い、実施例19の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例23 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例21の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例24 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップ リングさせて、実施例1の方法により所望の化合物を製造する。 実施例25 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により所望の化合物を製造する。 実施例26 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例24の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。実施例27 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg 実施例2の方法により、実施例24の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例28 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例2の方法により、実施例25の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。MS(FAB)m/z1018(M+H)+実施例29 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例27の樹脂結合Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-A rg-Ile-Argから所望の化合物を製造する。 実施例30 Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg 4−ヒドロキシメチルフェノキシメチル樹脂(Applied Biosystems)を用い、 記載した条件を用い以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせることを除 いて、実施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例31 Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NH2 実施例30に記載のように樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実施例3の 方法により所望の化合物を製造する。 実施例32 Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例30の樹脂結合ペプチドから所望のペプチドを 製造する。 実施例33 Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg 実施例2の方法により、実施例30の樹脂結合ペウチドから所望のペプチドを 製造する。 実施例34 Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NH2 実施例2の方法を用い、実施例31の樹脂結合Gly-D-Val- Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NH2から所望の化合物を製造する。 実施例35 Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例33の樹脂結合Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg -D-Ile-D-Argから所望の化合物を製造する。MS(FAB)m/e855(M+ H)+実施例36 D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly Glyペプチド合成カラムを用い、記載した条件を用い以下の順序で樹脂にア ミノ酸をカップリングさせて、実施例1の方法により、所望の化合物を製造する 。 実施例37 D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップ リングさせて、実施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例38 D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例36の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例39 Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly 実施例2の方法により、実施例36の樹脂結合ペプチドから所望の化合物を製 造する。 実施例40 Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NH2 実施例2の方法を用い、実施例37の樹脂結合D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile- D-Val-Gly-NH2から所望の化合物を製造する。実施例41 Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例36の樹脂結合Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-I le-D-Val-Glyから所望の化合物を製造する。MS(FAB)m/e855(M+ H)+実施例42 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例43 Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg 実施例42のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により、所望の化合物を製造する。実施例44 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例45 Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例44のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例46 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに、実施例42の樹脂結合ペプチドに置 き換えることを除いて、実施例5の方法により、所望の化合物を製造する。実施例47 Ac−Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例43の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ile -Argから所望の化合物を製造する。 実施例48 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例49 Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg 実施例48のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例50 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により所望の化合物を製造する。 実施例51 Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg-NH2 実施例50のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例52 Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例48の樹脂結合ペプチドに置き 換えることを除いて、実施例5の方法により所望の化合物を製造する。 実施例53 Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例49の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Lys-Arg-Ser -Argから所望の化合物を製造する。実施例54 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例55 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg 実施例54のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例56 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例57 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg-NH2 実施例56のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例58 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例54の樹脂結合ペプチドに置き 換えることを除いて、実施例5の方法により所望の化合物を製造する。 実施例59 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例55の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ser -Argから所望の化合物を製造する。 実施例60 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例61 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg 実施例60のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例62 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により所望の化合物を製造する。 実施例63 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg-NH2 実施例62のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により、所望の化合物を製造する。実施例64 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例60の樹脂結合ペプチドに置き 換えることを除いて、実施例5の方法により、所望の化合物を製造する。 実施例65 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例61の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Ile -Argから所望の化合物を製造する。 実施例66 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により所望の化合物を製造する。 実施例67 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg 実施例66のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例68 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により所望の化合物を製造する。 実施例69 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg-NH2 実施例68のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例70 Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例66の樹脂結合ペプチドに置き換 えることを除いて、実施例5の方法により所望の化合物を製造する。実施例71 Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例67の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Tyr-Arg-Asn -Argから所望の化合物を製造する。 実施例72 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実施 例1の方法により所望の化合物を製造する。 実施例73 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg 実施例72のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例74 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg-NH2 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例3の方法により所望の化合物を製造する。 実施例75 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg-NH2 実施例74のように製造した樹脂結合ペプチドを用いることを除いて、実施例 2の方法により所望の化合物を製造する。 実施例76 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg-NHCH2CH3 実施例1の樹脂結合ペプチドの代わりに実施例72の樹脂結合ペプチドに置き 換えることを除いて、実施例5の方法により所望の化合物を製造する。 実施例77 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn-Arg-NHCH2CH3 実施例5の方法を用い、実施例73の樹脂結合Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Asn -Argから所望の化合物を製造する。実施例78 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により所望の化合物を製造する。 実施例79 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg- Ile-Arg 記載した条件を用い、以下の順序で樹脂にアミノ酸をカップリングさせて、実 施例1の方法により所望の化合物を製造する。 実施例80 Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg- Ile-Arg アミノ酸番号15の代わりにFmoc−D−Ser(tBu)に置き換え、ア ミノ酸番号14の代わりにFmoc−Ser(tBu)に置き換えることを除い て、実施例79の方法により、所望の化合物を製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 35/00 C07K 7/08 C07K 7/08 14/47 14/47 A61K 37/02 (72)発明者 ブーク,ノエル・ピー アメリカ合衆国、イリノイ・60302、オー ク・パーク、ノース・ケニルワース・アベ ニユー・611 (72)発明者 ドーソン,デイビツド・ダブリユ アメリカ合衆国、イリノイ・60613、シカ ゴ、ノース・フリーモント・ストリート・ 3837 (72)発明者 シユナイダー,アンドリユー・ジエイ アメリカ合衆国、イリノイ・60031、ガー ニー、チエスウイツク・ドライブ・980

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. T-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-U、 V-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-W、 X-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-YNおよび Z-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Ile-U より成る群の中から選択されるペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。ただし 、 Tは存在しないか、またはN−保護基および12個までのアミノ酸残基を含み、 場合によりN−保護基を末端にもつポリペプチドの中から選択され、 UはArgおよびArg−NR12(ここで、R1およびR2はそれぞれ独立して 水素および炭素原子1〜4個のアルキルの中から選択される)の中から選択され 、 Vは存在しないか、またはN−保護基であり、 WはD−ArgおよびD−Arg−NR12の中から選択され、 Xは存在しないか、またはN−保護基であり、 YはGlyおよびGly−NR12の中から選択され、 Zは1〜12個のアミノ酸残基であり、場合によりN−保護基を末端にもつ(こ こで、少なくとも1個のアミノ酸残基はD−アミノ酸残基である)。 2. 式 T-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-U を有する、請求項1に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 3. UがArgおよびArg−NHCH2CH3の中から選択される、請求項2 に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 4. Tが存在しない、請求項2に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその 塩。 5. Tがアセチルである、請求項2に記載のペプチドまたは製薬上許容可能な その塩。 6. Tが12個までのアミノ酸残基をもち、場合によりアセチルでキャッピン グされているペプチドである、請求項2に記載のペプチドまたは製薬上許容可能 なその塩。 7. TがGly−Asp−であり、場合によりアセチルを末端にもつ、請求項 6に記載のペプチドまたは製薬上許容可能な その塩。 8. Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Gly-Val-D-IIe-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Ac-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Ac-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Ac-D-Tyr-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Ac-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NH2、 Ac-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg、 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NH2、 Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NH2、および Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NHCH2CH3 より成る群の中から選択される、請求項2に記載のペプチドま たは製薬上許容可能なその塩。 9. 式 V-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-W を有する、請求項1に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 10. Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg、 Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NH2、 Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg、 Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NH2、および Ac-Gly-D-Val-Ile-D-Thr-D-Arg-D-Ile-D-Arg-NHCH2CH3 より成る群の中から選択される、請求項9に記載のペプチドまたは製薬上許容可 能なその塩 11. 式 X-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Y を有する、請求項1に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 12. D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly、 D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NH2、 D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NHCH2CH3、 Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly、 Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NH2、および Ac-D-Arg-D-Ile-D-Arg-D-Thr-Ile-D-Val-Gly-NHCH2CH3 より成る群の中から選択される、請求項11に記載のペプチドまたは製薬上許容 可能なその塩。 13. 製薬上許容可能な担体と共に請求項1記載のペプチドを含む、抗脈管形 成療法が必要な患者の治療用組成物。 14. 抗脈管形成療法が必要な患者に請求項1記載のペプチドを治療上有効な 量で投与することからなる患者の治療法。 15. 製薬上許容可能な担体と共に請求項1記載のペプチドを含む、癌、関節 炎、乾癬、感染または手術に関連する目の脈管形成、黄斑変性および糖尿病性網 膜症より成る群の中から選択される病気の治療用組成物。 16. 請求項1記載のペプチドを治療上有効な量で患者に投与することからな る、癌、関節炎、乾癬、感染または手術に関連する目の脈管形成、黄斑変性およ び糖尿病性網膜症より成る群の中から選択される病気の治療法。 17. Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly- Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg、 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg- Ile-Arg-NH2、 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-Arg- Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-A rg-Ile-Arg、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-A rg-Ile-Arg-NH2、および Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-D-Ile-Thr-A rg-Ile-Arg-NHCH2CH3 より成る群の中から選択される、請求項2に記載のペプチドまたは製薬上許容可 能なその塩。 18. 式 Z-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Ile-U を有する、請求項1に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 19. UがArg、Arg−NH2およびArg−NHCH2CH3の中から選 択され、Zが場合によりN−保護基を末端に もつ、請求項18に記載のペプチドまたは製薬上許容可能なその塩。 20. Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Th r-Arg-Ile-Arg、 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NH2、 Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NH2、 Ac-Ser-Pro-Trp-Ser-D-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg、 Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg-Il e-Arg-NH2、 Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly- Val-Ile-Thr-Arg-Ile-Arg-NHCH2CH3、 Ac-Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg、 Ac-Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NH2、および Ac-Ser-Pro-Trp-D-Ser-Ser-Ala-Ser-Val-Thr-Ala-Gly-Asp-Gly-Val-Ile-Thr-Arg -Ile-Arg-NHCH2CH3 より成る群の中から選択される、請求項18に記載のペプチドまたは製薬上許容 可能なその塩。
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