JP2001506445A - オーバラップgmskを用いたスペクトル効率が高い変調方式 - Google Patents

オーバラップgmskを用いたスペクトル効率が高い変調方式

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying

Abstract

(57)【要約】 伝送される情報ストリームが第1のストリームと第2のストリームに分割され、まだ受信されていない信号の信号値を予測する方法および装置が開示される。第1のQ成分は、第1のビット・ストリームの状態メモリに記憶された値に基づいて予測される。第1のI成分は、第1の予測されたQ成分と第1のビット・ストリームの状態メモリの以前のビットを用いて予測される。次いで、第2のQ成分が、第2のビット・ストリームの状態メモリの値に基づいて予測される。次いで、第2のI成分が、第2の予測されたQ成分と第2のビット・ストリームの以前のビットを用いて予測される。第1のI成分および第2のQ成分は加算されて、結合されたI値が得られ、第1のQ成分と第2のI成分が加算されて、結合されたQ値が得られる。最後に、結合されたI値と、結合されたQ値と、チャネル係数とが複素乗算器に入力され、複素乗算器から信号予測値が出力される。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 オーバラップGMSKを用いたスペクトル効率が高い変調方式発明の分野 本発明は、帯域幅効率が高い方式でデジタル情報ストリームを伝送する装置に 関するものである。例えば、割り当てられた無線帯域内でデジタル符号化された 音声データを伝送して最大の通話量を獲得しようとするデジタル無線電話システ ムにおいて、このような必要が生じている。本発明はまた、MODEMを使用し て電話線を通じてデジタルデータを伝送することに対しても適用される。発明の背景 Minimum Shift Keying(MSK)は、伝送中の情報ビットの極性に応じて以前の 値から+90°乃至−90°の範囲に位相をスムースに回転することで、無線周 波数の搬送波にバイナリ情報ビットを乗せる周知の2進変調方式である。したが って、位相は名目上、偶数ビットの末尾で0°から180°、奇数ビットの末尾 で90°または−90°にある。適切な事前コード化を行えば、偶数ビットB(2 i)が常に「1」では終端位相が0°、「0」では180°で表わされ、奇数ビッ トB(2i+1)が常に「1」では90°、「0」では−90°で表される。 MSKの場合、位相は時計回りまたは反時計回りに一定速度でスムースに回転 する。位相変化の一定の速度は、名目の(nominal)無線周波数からの正の周波数 オフセットまたは負の周波数オフセットを表している。周波数オフセットは、デ ータの極性によって位相の回転方向が変化すると突然に変化する。 Gaussian Filtered Minimum Shift Keying(GMSK)と呼ばれるMSKの周知 の変形方式では、ガウス・フィルタを用いて周波数の移行を平滑化し、位相の回 転により回転方向が突然に変化しないようにしている。ガウス・フィルタによる この平滑化効果によって、データ推移を丸めること(rounding)でデータ「1」と「 0」の後で位相が期待される最終端に到達せず、雑音への免疫性(immunity)が当 然わずかに減少することもあるが、隣接する無線周波数チャネルでスペクトル・ エネルギーが低減され、隣接チャネルの干渉特性が改善される。過去において、 ガウス・フィルタは、所与の丸めの損失に対して隣接チャネルのエネルギーを最 も低減する効果が経験的に認められている。GMSK変調技術は、ユーロッパG SMのセルラー電話システムで使われている。 GMSKは、信号が位相でのみ変動する定振幅変調方式である。振幅の変動が 許される、所謂線形変調では、より良いスペクトル分布が得られる可能性がある 。スペクトル効率は、1ヘルツの伝送帯域幅当たりのビット/秒で測定される。 スペクトル効率は、2進(binary)変調の代わりに4進(quaternary)変調を使うこ とによって向上する。例えば、2ビットを同時に組み合わせて、0°、90°、 270°、または180°の信号位相を伝送することでそれぞれが搬送される、 0、1、2または3の値をもった4変数シンボルを形成できる。このような変調 方式は4相PSK(QPSK)と呼ばれる。あるいは、コンステレーション(const ellation)ポイントとしても知られる4つの位相を、連続的なシンボル周期の間 に45°系統的に偏移させ、偶数シンボルを0°、90°、270°、または1 80°で表し、奇数シンボルを45°、135°、−135°、または−45° で表すことができる。この代替の変調方式は、Pi/4−QPSKと呼ばれる。 Pi/4−QPSKにおいて、データシンボルが、以前の値から4つの回転であ る+/−45°または+/−135°という次の値への位相変化によって表され る場合、差動Pi/4−QPSKまたはPi/4−DQPSKとして知られてい る。QPSK、Pi/4−QPSKおよびPi/4−SQPSKのすべては、時 間変化の実座標(I)と時間変化の虚座標(Q)とを有する2次元複素平面の時間変 化のベクトルと見なされる。IおよびQ波形が別々に線形的にフィルタリングさ れた場合、スペクトル内容はフィルタ特性が可能な程度まで向上するが、振幅変 調を導入しなくてはならないために位相変調と比べて伝送がより困難になる。に もかかわらず、I−QフィルタリングされたPi/4−DQPSKは、米国のデ ジタル・セルラー・システムIS−54で用いられる変調方式である。GSMの 1ヘルツあたり1.35ビット/秒に対して、IS−54変調方式は1ヘルツ あたり1.62ビット/秒を達成する。 更に別の変調方式は、4種類の位相偏移、すなわち+/−45°および+/− 135°を用いて4変数シンボル(ビットペア)を表すが、振幅変調を導入せずに 位相変化をGMSKと同様に平滑化して、スペクトル分布を提供する。ただし、 4−ary CPMと呼ばれるこの技法は、Pi/4−DQPSKほどスペクト ル効率が高くなく電力効率も高くない。 本発明は、第1のGMSK信号のため搬送されるすべての情報ビットの前半A (1)、A(2)...A(n)と、第2のGMSK信号を変調する全情報ビットの後 半B(1)、B(2)...B(n)とを用いて、まず2つのバイナリ変調された定包絡 GMSK信号を生成するという点で、上記のすべての方式と異なる。発明の概要 Bビット/秒の第1のバイナリ・データストリームは、GMSKを用いて無線 周波数に乗せられ、他の方式では不可能な1ヘルツ当たり約1.35ビット/秒 のスペクトル効率が達成できる伝送を提供する。Bビット/秒の第2のバイナリ ・データストリームは、同じ搬送周波数上で同じように変調されるが、前記第1 の無線搬送波から90°位相が偏移している。次いで、この2つの変調搬送波は 線形的に加えられ、2Bビット/秒で変調され1ヘルツあたり2.7ビット/秒 のスペクトル効率を達成する無線信号を形成する。加えられた信号は、情報を主 に位相で搬送するが振幅変動によっても搬送する不定包絡信号である。この信号 は、4相信号に類似しており、ビット対を解明するために適用されるビタビ等化 器を用いて受信できる。 送信する情報ストリームまたはビットブロックは、A(1)、A(2)...A(n) のラベルが付いたビットからなる前半と、B(1)、B(2)...B(n)のラベルが 付いたビットからなる後半に分割される。A側半分のビットを用いて第1のGM SK信号が変調され、B側半分のビットを用いて第1の搬送周波数と同一で90 °位相が異なる搬送周波数上で第2のGMSK信号が変調される。次いで、この 2つのGMSK信号は加えられ、以後「直交オーバラップ(Quadrature Overlapp ed)GMSK」または略称でQO−GMSKと呼ばれる、本発明による変 調信号を形成する。 A側半分の偶数ビットA(2i)では、第1のGMSK信号は名目上0°〜18 0°の終端位相値を採用し、一方奇数ビットA(2i+1)では、名目上の終端位 相値が+/−90°になる。他方、B側半分の偶数ビットB(2i)では、第2の GMSK信号は第1のGMSK信号が名目上0°〜180°になるのと同時に、 名目上+/−90°の終端位相を採用する。同様に、B側半分の奇数ビットB( 2i+1)では、第2のGMSK信号は第1のGMSK信号が名目上+/−90 °になるのと同時に、名目上0°〜180°の終端位相を採用する。このように して、2つのGMSK信号は互いに別個になり、受信した信号内でAビットもB ビットも識別できる。 それぞれの個々のGMSK信号をガウス・フィルタリングすると、位相値が名 目位相値からずれ、2つのGMSK信号は完全には分離されなくなる。ただし、 等化器を用いて、一方のGMSK信号の他方のGMSK信号への干渉を解決でき る。本発明で用いる好ましいタイプの等化器は、それぞれ1つのAビットと1つ のBビットを含むビット対のシーケンスを要求するビタビ最大予想順序推定器( maximum likelihood sequence estimator;MLSE)である。通常、QO−GM SK信号の複素ベクトル瞬時値を予測するには、3つの連続するビット対が要求 される。ビタビMLSEプロセッサ内で、実際の信号値が予測信号値と比較され 、それぞれの要求されたシーケンス・ビット対について累積不一致値または経路 距離が測定され、最終的に最も短い経路距離をもつシーケンスがビット対の最大 予測シーケンスとして出力され、QO−GMSK信号が復調される。 本発明を実施する場合、通信システムはチャネル帯域幅の1ヘルツあたり2. 7データ・ビット/秒のスペクトル効率を達成する。このような値は、線形PI /4−QPSKの1ヘルツあたり1.6ビット/秒と比べて大幅な進歩である.図面の簡単な説明 本発明の上記および他の機能と利点は、添付図面に関連して行われる以下の説 明から当業者には明らかであろう。 図1(a)及び図1(b)は、従来技術のGMSK変調装置を示す図である. 図2は、典型的な従来技術のGMSK波形を示す図である。 図3は、典型的な従来技術のGMSK波形を示す図である。 図4は、GMSKに適したビタビMLSE復調装置を示す図である。 図5は、1チャネル係数だけを用いたGMSK復調の非線形予測を示す図であ る。 図6は、本発明の一実施形態によるBT=0.5のQO−GMSK波形を示す 図である。 図7は、本発明の一実施形態によるBT=0.3のQO−GMSK波形を示す 図である。 図8は、QO−GMSKの振幅変動を示す図である。 図9は、本発明の一実施形態によるQO−GMSKのMLSE復調装置を示す 図である。 図10は、オーバラップ・パルスの形状を示す図である。発明の詳細な説明 図1(a)ないし図1(b)に、GMSK変調信号を生成する2つの従来技術の方 法を示す。図1(a)で、バイナリ「1」ではデータ信号が+1の信号値をとり、 逆にバイナリ「0」では−1の信号値をとる。データ信号は、ガウス・フィルタ 応答を有する低域フィルタを通過して、丸めた周波数変調波形を生成する。ガウ ス・フィルタが単位のDCゲインを備える場合、フィルタリングされたデータ値 のピークは、入力に加えられる一連の連続するバイナリ「1」で+1を示し、一 連のバイナリ「0」で−1を示す。 丸めた周波数変調波形は、入力で値が+1の場合は周波数(Fo+ビットレー ト/4)を、入力で値が−1の場合は(Fo−ビットレート/4)を生成する高精 度周波数変調器11に加えられる。入力で+1に対応する+ビットレート/4の 周波数偏差があると、1ビット周期で位相の4分の1(すなわち90°)が偏移し 、−ビットレート/4のオフセットがあると1ビット周期で位相が−90°偏移 する。これらの周波数オフセットは精度が高いことが重要であり、そうでない場 合は、一連の「1」または「0」が加えられるときに予測される位相値から信号 位 相値の累積的な偏差が起こる。この理由から、直接周波数変調はGMSKを生成 するのに好ましい方法ではない。 図1(b)に、GMSK信号を生成するI、Q方法を示し、さらに本明細書に参 照として組み込まれる米国特許出願第08/305702号に記載する「ROM 変調器」の技法を示す。ROM変調器は、ガウス・フィルタの丸め効果によりメ モリが制限されるという事実に基づく。言い換えると、波形上の以前のビットの 効果は、終息するまでに数ビット以上は継続しない。例えば、フィルタリングさ れた波形の瞬時値は、現在のビット、以前のビット、および後続ビット以外のビ ットによって実質的には影響されない。波形が3つの連続的なビット値にのみ実 質的に依存する場合には、異なる8つの波形しか存在せず、これらの8つの波形 は事前計算されて読出し専用メモリ(ROM)14に数値として記憶することがで きる。 データビットはシフトレジスタ12bに入力され、(例えば)3つの最近のビ ットがROM14にアドレスとして加えられ、記憶された8つの波形から所望の 波形が選択される。それぞれの波形は、例えば1ビット周期にわたって等間隔に 並んだ一連の48ポイントからなることができる。この場合、48×ビットレー ト・クロックが48分割カウンタ13を駆動して、出力ラインがROM14にア ドレス・ビットとして加えられ、それぞれの波形ポイントが順次選択される。し たがって、48の波形ポイントが各ビット周期で正しい順序で選択される。GM SK変調は、モジュロ2Pi位相累積方式であるため、2ビット・ラッチ18が どの象限に最近位相が回転したかを追跡する。 選択された波形ポイントはいくつかの数値からなり、D/A変換器15a、1 5b、およびそれに続く平滑フィルタ16a、16bによって、アナログ信号波 形に変換される。生成された波形は、一般にI(同相)およびQ(直角位相)信号と して知られ、それぞれ所望の瞬間信号位相の余弦と所望の信号位相値の正弦とを 表す。直角変調器17は、I信号で所望の無線搬送周波数の余弦波を乗算して、 所望値の正弦波信号を出力し、Q信号で正弦波を乗算して、正しい量の余弦波信 号を出力する。余弦および正弦出力を加算した後に、所望の瞬間位相値を有する 信号ベクトルが生成される。 GMSKは定包絡信号であるため、ROMに記憶されたIおよびQ波形値は、 一般に以下の特性を有する。 I2+Q2=定数 ただし、ROM変調器は必ずしもIおよびQを上記の関係式にあてはめなくても 、所望のIおよびQ信号を記憶することで不定包絡信号を生成するのにも用いら れる。 図2に、0.3のビットレート(BT=0.3)に等しい−3dBの帯域幅を有 するガウス・フィルタを通した、典型的なGMSK信号のIおよびQ波形を示す 。これらの波形は、その特徴的な形状からアイダイヤグラム(eye-diagrams)とし て知られる。上部の眼のような開口(opening)は、+1と−1の値を交互にとる 偶数ビットによって生成され、一方下部の眼のような開口は奇数データビットで あるために+1/−1ビット周期だけずれている。このようなGMSK信号は、 偶数ビットでは最適なアイオープニング(eye opening)でのI波形の符号(上また は下)に注意し、また奇数ビットの極性を決定するための中間の各瞬間ではQ波 形の符号に注意することで復調できる。したがって、I波形値から偶数ビットを 決定する際には、Q波形がその瞬間に必ずしもゼロでないといういう事実は関係 なく、偶数ビットの決定には影響しない。 図2の波形のさらなる分析によって、偶数ビットA(2i)のアイオープニング の中央が次式で近似されることがわかる。 Q(2i)=0.25[A(2i−1)+A(2i+1)] 式(1) したがって、A(2i−i)とA(2i+i)の極性が反対の場合、Q波形は中央で ゼロを通過するが、極性が同じ場合にはQ波形は約+0.5または−0.5まで 低下する。後者の値は、上で選択した例示のガウス・フィルタのBT積である0 .3に一致し、BT=0.5の場合の図3に示すように、他のフィルタまたはB T積では+/−0.5以上の値になることがある。アイオープニングの中央のI 波形はほぼA(2i)に等しい。 より正確に言うと、I2+Q2=1(典型的なスケーリングにより)となるため、 正確な+/−1の値は、Q波形がゼロを通過する場合にのみ得られる。Q波形が ゼロの場合、I波形は次式で表される。 I(2i)=A(2i)[1−Q2(2i)]1/2 式(2) 上式でQ(2i)に式(1)を代入して、A(2i−1)、A(2i)およびA(2i+ 1)に依存するI(2i)の式が得られる。 ビットA(2i)は最も強くI(2i)に影響し、A(2i−1)およびA(2i+ 1)は多少それよりI(2i)への影響が弱く、その合計の平方を介してのみであ り、ゼロまたは+4の値だけをとる。したがって、I(2i)は、4つの値+/− 1(Q(2i)=0の場合)または+/−31/2/2(Q(2i)=+/−0.5の場合 )の1つだけをとる. これらの値I(2i)、Q(2i)は、ビット周期での+/−90°の位相の回転 または周波数移行のガウス・ラウンディングによって引き起こされる+/−60 °という減少した値に対応する。生成される+/−60°の部分位相回転値は、 ガウス・フィルタのBT積の0.3の選択に等しく、その他のBT積は部分位相 回転のその他の値を生成する。実際にGMSKは、「部分応答信号方式」として 知られる変調クラスに属する。 奇数サンプリングの瞬間(2i+1)に、I(2i+1)およびQ(2i+1)の値 は、IとQの公式が交換され奇数ビットのアイオープニングがQチャネルに表示 される以外は、同様に3つの周囲のビット値A(2i)、A(2i+1)およびA( 2i+2)に関係している。したがって、上に示すように、所与のサンプリング 瞬間のIおよびQの期待値は、3つの連続ビットを仮定することで予測できる。 予測値は受信値と比較されて、最も可能性が高い推定を決定して、それにより信 号が復号できる。 信号は、送信機から受信機へ伝搬される場合に、減衰、予期しない位相の回転 および時折は遅延エコーの重なりを含むいくつかの悪影響を受けることがある。 少なくとも伝搬経路で発生した受信振幅および位相偏移を決定して、予測値と受 信値の公平な比較を行うことが必要である。次いで、予測値はこの位相偏移によ って回転され適切な振幅にスケーリングされてから、受信値と比較される。スケ ーリングと位相回転は、予測値に伝搬経路によって引き起こされる位相偏移と振 幅の減衰を表す、「チャネル係数」として知られる複素数を乗算することで、同 時に達成される。チャネル係数は、「シンクワード(syncword)」と呼ばれる周知 の データ・シンボル・ビットのパターンを送信シーケンスに含ませ、受信信号を周 知のシンクワードから計算される予測信号と相関させることで決定できる。この 相関の結果、必要なチャネル係数が得られる。 また、予測シンクワード信号の偏移バージョンを関連付けることで、追加の遅 延エコーを補償することもできる。これによって、不明のデータ・ビット・シー ケンスの所与の推定のため受信信号I、Qの値を予測できるように、直接波形の ためのチャネル係数と併用できる遅延エコーのためのチャネル係数が得られる。 周知の技術に属する装置の一般原則では、タップ信号に加えられる複素数倍さ れた重み(チャネル係数)を有するタップ遅延回線からなる線形的な有限のインパ ルス応答を用いることである。この重み付きタップ信号は、予測受信信号のI、 Q値を予測するために加えられる。遅延ビット極性の重み付き総和の使用は、送 信されたI、Q波形のいくつかの連続的なビット値に対する依存と伝搬経路エコ ーの両方を補償すると考えられる。GMSKのI、Q波形の式(1)および式(2) で与えられる連続ビットに対する非線形的な依存に鑑みれば、線形の重み付き総 和の使用は送信機および伝搬経路の近似モデルであり、従来のGMSKに関して はかなり有効に機能する。 チャネル係数が数データビットの復調周期にわたって安定している場合、タッ プ遅延回線を満たすことができるすべての可能なデータビットの予測値を、事前 計算してルックアップテーブルに記憶しておくことができる。可能な値の数は、 遅延パイプラインを満たすのに必要なバイナリビットの数で2を羃乗した値に等 しい。この遅延拡散ウィンドウ外のビットは、今の信号値には影響しないが以前 または将来の値には影響する。したがって、従来技術のGMSK受信機は、GM SKを重み付き遅延ビット・シーケンスの線形的総和として近似し、上記の式( 1)および式(2)のより精度が高い非線形式を使用しない。線形近似では、少し の一般には許容範囲の雑音免疫性の劣化が発生し、復調器からのビット誤り率が 僅かに高いことが示される。 図4に、GMSKに適したビタビMLSE復調装置を示す。状態メモリ21は 、多少のビットは予期されるエコーの遅延拡散に応じて使用できるが、図4に例 示の配置構成における4つの連続ビットのすべての可能なパターンを含む。それ ぞ れの「状態」または4ビットパターンが、今度は新しいビット推定と共に選択さ れ、5つのビットがアドレスとしてルックアップテーブル26に加えられ、伝搬 経路遅延拡散および伝送変調がそれぞれのI、Q波形ポイントを5つの連続する ビットに依存させるように結合するという前提に基づき、32の事前計算された 信号予測値から1つが選択される。ルックアップテーブル26からの予測値は、 受信信号I、Q値と共に比較器27に加えられ、複素ベクトルの不一致の平方の 大きさが決定されて加算器23に入力され、(例えば)状態0000のための以前 の累積経路距離を、状態0000および新しいビット予測値「0」のための比較 器27からの新たに計算された不一致に加算し、新しい累積経路距離の候補値が 得られる。同様に、加算器25は状態1000の新しい累積経路距離の候補値を 計算し、続けて新しいビット予測値「0」を計算する。新しい累積経路距離の2 つの候補値は、比較器24内で比較され、小さい方の値が選択される。これは、 新たに推定された「0」ビットが4ビット状態数の右端の位置まで左シフトされ 、同じ数の左端のビット(1または0)が経路履歴メモリに移動して、2つの先行 ビット(1000または0000)のどちらが選択されたかが記録される場合に、 状態0000または状態1000のいずれが新しい状態0000への最良の先行 状態であるかを意味する。選択された状態の左側に移動した経路履歴は、次いで 先行状態0000および1000の後続状態と呼ばれる新しい状態0000の新 しい経路履歴となる。新しいビット推定「1」について、上記処理が繰り返され て新しい後続状態0001が生成され、更に、上記処理は、すべての先行状態が 生成されて経路履歴の記憶が1ビットだけ長くなるまで、状態番号の左端のビッ トだけが違う他の先行状態のペア、例えば0100および1000(先行状態1 000および1001を生成する)を用いて繰り返される。すべての経路履歴記 憶の最も古い(左端の)ビットが一致する場合に、そのビット値は最終的に復号化 されたビットとして導出でき、経路履歴は短くされる。そうでなく、すべての最 も古いビットが一致する前に過去の履歴の成長を切り捨てる必要がある場合には 、最も短い累積経路距離を有する状態からの最も古いビットが出力され、経路履 歴はすべて1ビットだけ短くされる。 チャネル係数が多数のデータビット周期にわたって静的でない場合は、予測 ルックアップテーブル26はあまりにも頻繁に変更されるのでこれを全て事前計 算することは無意味であろう。この代わりに、例えばスウェーデン国特許出願第 90850301.4号に記載された方法のいずれかを用いれば、復調が行われ るに従って更新されるチャネル係数から予測値を直ちに計算することができる。 最良の方法は、状態ごとに別々のチャネル係数のセットを維持することである。 いくつかの可能な先行状態の1つが、図3の助けを借りて前述された新しい(後 続)状態への最良の先行状態であると判断された場合は、最良の先行状態のチャ ネル係数が選択されて更新され、新しい状態のチャネル係数になる。以上のよう に、最終的なチャネル係数は、常に現在のところ最良の復調されたデータ・シー ケンスから導出され、基礎となるデータの完全に誤った仮説からは導出されない のは確かである。 米国特許第5331666号は、チャネル係数を更新せず、その代わりに、チ ャネル係数を直接更新するステップを通らず、直接ルックアップ・テーブル26 に記憶された信号予測値を更新する適合ビタビ等化器について記載している。米 国特許第5133666号およびスウェーデン国特許出願第90850301. 4号は、本明細書に参照として組み込まれる。 このように、周知のビタビMLSE復号器は、いくつかのステップを組み込ん でいる。第1に、チャネルの有限インパルス応答のタップ係数が決定される。こ れは、以下の式で係数c1、c2、c3...を予測することを意味する。 Si=c1・Di+c2・D(i−1)+3c+c3・D(i−2)... 上式で、Di、D(i−1)、D(i−2)...はすべての要求されるデータ・シン ボル・シーケンスで、Siはこのモデルがそのシーケンスについて予測する信号 である。係数は、一般に伝送データに埋め込まれた周知のトレーニング・パター ンから計算される。第2に、上で決定された係数を用いてすべての可能なデータ ・ビット・シーケンスDi、D(i−1)、D(i−2)...について、受信するは ずの信号波形が予測される。予測値の数は、バイナリ信号方式では2を予測式に 含まれるビット数で幕乗した値である。次に、予測値は受信信号サンプルと比較 され、一般には複素平面上で離れた距離の平方である不一致が計算される。次い で、この不一致がそれぞれの新しい予測値と一致する以前のシーケンスの累積不 一致 に加算される。累積不一致の値は「経路距離」と呼ばれる。最後に、どのシーケ ンスで新しい状態の経路距離が最短になるかに基づいて、それぞれの新しい状態 に推移できる最良の可能な先行シーケンスが選択される。 重大な遅延の経路エコーが存在せず、データビットへのI、Q値の依存だけが 式(1)および式(2)によって与えられる場合には、経路減衰と位相偏移、すなわ ち受信信号の振幅および位相を記述する単一のチャネル係数だけが必要である。 米国特許第5136616号には、信号位相および周波数を追跡する手段が記載 され、参照として本明細書に組み込まれる。米国特許出願第08/305651 号には、受信信号の位相および振幅を追跡する好ましい手段が記載され、やはり 参照として本明細書に組み込まれる。 遅延エコーが重要でないために単一のチャネル係数だけが必要な場合は、単一 のチャネル係数を式(1)および式(2)と併用して、性能が向上したGMSK復号 器を提供することができる。受信信号は3つの連続ビット(2つの以前のビット と1つの新しいビット)にのみ依存するため、図5に例示する復調器のようにM LSE復調器で必要な状態の数は4に低減される。図5に、この場合に用いる予 測ユニット26の詳細を示す。例えば推定された新しいビットと組み合わせて状 態番号(01)のI、Q値を予測するには、以下のように3つのビットがI、Q信 号予測器30、31で用いられる。A(i−2)およびA(i)のラベルが付いた2 つの外側のビット(新しいビット)がQ信号予測器31に加えられ、式(1)が計算 されて偶数ビットのQ値または奇数ビットのI値の予測値が得られる。A(i− 0)のラベルが付いた中央のビットが、Q信号予測器31からの先ほど計算した 値と共にI信号予測器30に加えられ、式(2)が計算されて、偶数ビットのI値 または奇数ビットのQ値の予測値が得られる。予測されたI、Q値は伝搬経路の 位相偏移および振幅減衰を記述するCoのラベルが付いたチャネル係数と共に、 複素乗算器32に読み込まれ、比較器27で実際の受信信号値と比較される信号 予測値として複素数の積が出力される。Coの値は前述したシンクワードを用い た相関によって評価でき、例えば米国特許出願第08/305651号に記載す る方法を用いて必要に応じて更新できる。 実際、伝搬経路が遅延エコーに起因するシンボル間干渉(ISI)を含まない場 合でも、受信機の雑音を抑えるためにやむを得ず帯域フィルタを用いただけでI SIが発生する。フィルタおよび伝搬経路のISIは、3入力ビットが以下の状 態で、図5の予測方法を用いて共に補償できる: (A(i−3)、A(i−2)、A(i−1)) 予想値P1を得るため; (A(i−2)、A(i−1)、A(I)) 予想値P2を得るため; (A(i−1)、A(i)、A(I+1)) 予想値P3を得るため。 次いで3つの予測値は、チャネル+受信機フィルタのインパルス応答を記述する チャネル係数C1、C2、およびC3を用いて組み合わされ、総合予測値P=C 1*P1+C2*P2+C3*P3が得られる。 上記の従来技術のGMSK復調器の改良は、本発明のQO−GMSK信号を復 調するにも有用である。この改良は、上記の非線形式(1、2)とチャネル係数を 併用して受信I、Q値を予測するステップを含む。この改良のQO−GMSKへ の応用については、QO−GMSK信号の生成を説明した後に詳述する。 図6に、図3のタイプ(BT=0.5)の2つのGMSK波形が90°の位相差 で加えられた場合に、生成されるQO−GMSK波形を示す。図7に、BT=0 .3のQO−GMSK波形を示す。第1のGMSK波形はビットA(1)、A(2) ...を用いて計算され、第2の波形はビットB(1)、B(2)...を用いて計、算さ れる。90°回転した後で第1の波形が第2の波形に加えられる。この結果、B ビットによる(図3の)Q波形が90°回転した後にI波形に加えられ、またその 逆のことが起こる。この結果、生成されたQO−GMSK波形は定包絡変調波形 ではなく、図8に示すように振幅が変動している。振幅は名目上のサンプリング の瞬間に5つの値の1つをとり、サンプリング間のポイントでは3つの値0、1 、また 以上のように、図6のサンプリング・ポイント1の波形値は、図3の同じポイ ントでIおよびQ波形を加えた結果である。そのポイントのQの値はIの値より 小さくて効果が限定されているので、アイオープニングがまだ見える状態である 。図6のQ波形値は、Q波形に図3のI波形を加えた結果であり、図3のGMS K波形のように1ビット周期だけ時間がずれてはなく、QO−GMSKのI波形 と正確に同じ形状を達成している。 このように、図6のサンプリング・ポイント1のI波形は、主として1つのA ビットと2つのBビットの影響を受けるが、Q波形は、1つのBビットと2つの Aビットの影響を受ける。したがって、I(サンプリング・ポイント1の)=A( i)−a(B(i−0)+B(i+1))で、Q(サンプリング・ポイント1の)=B(i )+a(A(i−1)+A(i+1))である。ここで、「a」はBT値に依存するパ ラメータである。 式(1)および式(2)から導出されるより精度が高い非線形モデルは、次のよう になる。 Qa=a(A(i−1)+A(i+1)) 式(3) Ia=A(i)[1−Qa21/2 式(4) Qb=a(B(i−1)+B(i+1)) 式(5) Ib=B(i)[1−Qb21/2 式(6) I=Ia−Qb 偶数ビット対の場合の Q=Ib+Qa 式(7) I=Qa−Ib 奇数ビット対の場合の Q=Qb+Ia 式(8) 線形または非線形モデルを用いると、予測値IおよびQは、3つのAビットと 3つのBビット、すなわち、総計で6ビットまたは3つのビット対の関数になる 。図9に、QO−GMSKのビット対を復調するためのMLSEの適応例を示す 。状態メモリ35は、ビット対シーケンスと関連付けられている。例えば、信号 I、Q値が依存する2つの以前のビット対+1つの新しいビット対のすべての可 能なシーケンスは、2つの古いビット対のすべての可能な値に関連付けられた状 態メモリ、すなわち総計で4ビット、つまり24(=16)の状態メモリを必要と する。 例えば、新しいビットペアA(i)、B(i)と組み合わされる以前のビット対、 A(i−2)A(i−1) 0 1 が である推定をテストする場合、 B(i−2)B(i−1) 0 0 予測されるI、Q波形は、以下のように予測器(30a、30b、31aおよび 31b)によって計算される。第1に、A(i−2)、A(i)からのAビット・ス トリームにより、Qの成分Qaが、予測器31aで前述の式(3)を用いて予測さ れ、次いで、A(i−1)およびQaから、Iの成分Iaが、予測器30aで式( 4)を用いて予測される。次いで、B(i−2)およびB(i)からのBビット・ス トリームにより、Qの成分Qbが、予測器31bで式(5)を用いて予測され、次 いで、B(i−1)およびQbから、Iの成分Ibが、予測器30bで式(6)を用 いて予測される。偶数ビット対では式(7)を、奇数ビット対では式(8)を用いて 、IaおよびQbが結合器34で加算されて結合されたI値が得られ、QaとI bが結合器33で加算されて結合されたQ値が得られる。式(7)および(8)を用 いた場合には、奇数ビット対については結合器33、34のIおよびQ出力を入 れ替える必要があることに注意すべきである。このことは複素乗算器32で扱う ため、図9にはこのことは示していない。別法としては、受信した信号サンプル の位相を90°の倍数だけ漸進的に回転させる方法がある。この場合、シーケン ス内のサンプル番号「n」はn×90°だけ回転する。GSMのGMSK変調規 格に規定する事前符号化を併用した場合には、この方法によりビット対が切り替 わるたびにIとQの予測値を入れ替える必要がなくなる。最後に、I、Q予測値 は複素乗算器32を用いてチャネル推定値Coにより乗算される。 上記で計算した予測値は、図4に示すビタビMLSEプロセッサによって用い られるが、4つの候補先行値を比較し、最も短い累積距離を生成する候補先行値 が選択され、状態番号の右端の位置に新しいビット対を含む新しい状態の先行値 になるという点が異なっている。 GMSKに関して述べたように、受信機の帯域フィルタまたは伝搬経路に線形 的な追加のシンボル間干渉が発生した場合、図9の予測方法を拡張して、チャネ ルと受信機フィルタの結合インパルス応答が引き起こすISIを補償するため、 複数のチャネル係数を複素数重みとして使用し、拡張された状態メモリから選択 された3つのビット対の異なる偏移を用いて計算したI、Q値の重み付き総和を 計算するステップを含むようにする。本発明のQO−GMSK変調の非線形受信 機の最適な構造は、「Maximum Likelihood Sequence Estimation of Digital Se quences in the Presence of Intersymbol Interference」、Trans IEEE on Inf ormation Theory 、vol.1、IT18、No.3、1972年5月、363 頁に記載された、線形受信機に関するForneyの著作から導出することができる。 QO−GMSKのForney受信機は、受信信号+雑音を、送信される信号スペクト ルと同じ形状のスペクトルを有する受信機フィルタに通す。QO−GMSKの信 号スペクトルは、GMSKの信号スペクトルと同じである。QO−GMSK内の シンボルはビット対を含み、QO−GMSKのシンボル周期間隔は基礎のGMS K信号のビット周期間隔と同じである。次いで、信号サンプルがノイズ・ホワイ トニング・フィルタ(noise-whitening filter)で処理される。ノイズ・ホワイト ニング・フィルタは、移動するウィンドウでサンプルの重み付き総和を形成する ステップを含む。重みは、主として受信機フィルタの帯域幅に制約があることに 由来するサンプル間の雑音の相関に従って選択される。ノイズ・ホワイトニング ・フィルタの出力サンプルが削除された連続するサンプル間の雑音相関を有する ように、重みが選択される。したがって、出力サンプル上のノイズは「シリアル には非相関」であると記述される。最後に、ノイズ・ホワイトニング・フィルタ の出力サンプルは、図9のQO−GMSKの変調に適合された非線形予測を採用 するMLSEを用いて処理される。MLSEマシンは、伝搬経路のエコーを大幅 に補償するために選択された、より厳密に言えば、伝播経路、受信機フィルタお よびノイズ・ホワイトニング・フィルタの結合の影響を補償するために選択され た、いくつかのチャネル係数を使用する。 図2に示すGMSK信号の最大のアイオープニングのポイントに対応する、図 6でサンプリング・ポイント1と示すポイントで信号がサンプリングされる場合 には、式(1〜8)が適用される。 GMSKの場合は図2で、QO−GMSKの場合は図6で、事前サンプリング ・ポイントおよび事後サンプリング・ポイントと示した代替のサンプリング・ポ イントも使用できる。これらのポイントでは、GMSK信号はI信号およびQ信 号 わかる。したがって、これらのポイントの信号は次のように表される。 2つのGMSK信号が加えられてQO−GMSK信号が形成され、その和がさら ルを維持する場合に、事前および事後サンプリング・ポイントの結果は、 これから、IおよびQ成分は事前および事後サンプリング・ポイントで3値をと ることが明らかになる。 上記の9つの複素数1+j、0+j、−1+j、1+j0、0+j0、−1+ j0、1−j、0−j、−1−jのいずれを受信したかを判断することで得られ る情報は、4ビットの情報を生成せず、log2(9)または3ビットにわたる情 報しか生成しない。しかしながら、事前サンプリング・ポイントおよび事後サン プリング・ポイントの両方で9つの値のいずれを受信したかを判断することで、 図2および図6に示す間隔の周期当たりの4つのデータビットを決定するのに十 分な情報が得られる。 図2を参照すると、Aビット・ストリームから導出されたI成分が、同じAビ ットから導出された事前および事後サンプリング・ポイントの値と同じ値を示す ことがわかる。同様に、Bビット・ストリームによるQ成分は、同じBビットか ら導出された事前および事後サンプリング・ポイントの値と同一である。他方、 事前および事後サンプリング・ポイントでのBビット・ストリームによるI成分 は、異なるBビットによる。しかしながら、事前サンプリング・ポイントおよび 以前の事後サンプリング・ポイントでのI値は、同じBビットに依存する。また 、事後サンプリング・ポイントおよび次の事前サンプリング・ポイントでのI値 も同様である。 ウィンドウ(k)における、現在の事前サンプリング・ポイントおよび事後サン プリング・ポイント値を、 I1(k)+jQ1(k) (事前サンプリング値) I2(k)+jQ2(k) (事後サンプリング値) で表すと、これらの値の近似値を次式で表すことができる。 I1(k)=(A(2k)+B(2k−1))/2) Q1(k)=(B(2k)+A(2k−1))/2) I2(k)=(A(2k)+B(2k+1))/2) 式(9) Q2(k)=(B(2k)+A(2k+1))/2) 式(9)は、期待I、Q値をAおよびBビット・シーケンスの線形関数として表現 するので、もし信号が事前および事後サンプリング・ポイントでサンプリングさ れるならば、データビットは線形MLSEマシンを用いて復号化できる。ただし 、事前および事後サンプリング・ポイントを用いることで、以下に述べるように 16ではなく4つの状態しかないMLSEを用いることができる。 ポイントI1、Q1を受信したばかりでこれから処理されると仮定する。これ らの値は、式(9)から、1つの新しいビット対A(2k)、B(2k)および1つの 古いビット対A(2k−1)、B(2k−1)に依存することがわかる。2つの以前 のビットA(2k−1)、B(2k−1)のすべての可能な値について距離と経路履 歴を維持するには、4つの状態が必要がある。2つの新しいビットA(2k)、B (2k)が推定され、I1、Q1が第1の2つの式(1)を用いて予測される。(乗 算器32を用いて)伝搬経路位相および減衰を補償するためにチャネル係数でス ケーリングした後で、予測値が受信値I1、Q1と比較され、平方の不一致が計 算される。平方の不一致は、先行ビット対に関連付けられた新しい累積経路距離 を計算するため、特定の古いビット対A(2k−1)、B(2k−1)の経路距離に 加算される。所与の新しいビット対の推定、例えば00のために、4つの可能な 先行ビット対を順番に用いて新しい累積経路距離が計算され、4つの新しい距離 のうち最も短い値が選択される。最も短い距離が得られた古いビット対は、次い で新しい状態00の経路履歴に載せられ、この状態で最短距離が保持される。新 しいビットA(2k)、B(2k)のそれぞれの推定を順次試験することで、新しい 状態00、01、10、11が上記のように生成される。 今や、事後サンプリング・ポイントの信号がサンプリングされて、I2、Q2 が得られる。式(9)から、12、Q2はもはやA(2k−1)およびB(2k−1) には依存していないことがわかる。これは、A(2k−1)およびB(2k−1)の 状態番号から経路履歴にへの移行を正当化する。I2、Q2はビットA(2k+ 1)、B(2k+1)およびA(2k)、B(2k)に依存し、これらのビットのすべ の可能な値が上記で推定され、その結果が4つの新しい値に保持されている。こ こで、新しいビット対A(2k+1)、B(2k+1)を、今では4つの状態に 対し保持されている以前のビット対A(2k)、B(2k)と結合して推定する必要 がある。式(9)の後ろの2つを用いて、12(k)、Q2(k)が予測され、スケー リングされ、受信信号と比較されて、A(2k+1)、B(2k+1)の4つの可能 な値に関連付けられた4つの後続状態が生成される。 次のタイム・ウィンドウで、次の事前サンプル、すなわちI1(k+1)および Q1(k+1)の値を受信した時、それらの値は、式(9)の最初の2つを用い、「 k」を1だけ増やして予測できる。この処理は、事前サンプリングと事後サンプ リングを交互に繰り返し、その後に、4つの最良の状態が保持され、関連付けら れた経路履歴が処理されるサンプルごとにさらに1つの復号化ビット対だけ延長 される。経路履歴は、最も古いビット対がすべての状態で一致すればいつでも短 縮でき、また、正しい可能性が最も高いことを示す累積経路距離が最短の状態か ら、最も古いビット対を選択することで、経路履歴を強制的に切り詰めることも できる。 「等間隔に並んだ」MLSEマシンと呼ばれるMLSE受信機のさらに別の形 式を用いて、サンプリング・ポイント1で収集した受信サンプルと事前および事 後サンプリング・ポイントで収集したサンプルとを共に処理できる。この場合、 MLSEマシンは図9に対応する16状態のアルゴリズムを用いて、事前または 事後サンプル値を処理するために使用される4状態のアルゴリズムと切り替えな がら、サンプリング・ポイント1の値を処理する。ただし、4つの先行値のうち 最良の値を選択すことで、4状態のアルゴリズムは4つの状態にとどまることな く、16の状態すべてが保持されるが、これはそれらすべてが次のサンプル・ポ イントの処理に必要なためである。断片的に間隔を空けたMLSE手法の利点は 、データビットの可能なシーケンスを復号化するのに失敗して、事前および事後 サンプル値がすべてゼロになってしまうことを防止できる点である。事前および 事後サンプル値がいくつかの連続するサンプルでゼロになったとしても、サンプ ル1の値は決してゼロにはならず、復号器が正しい判断をするように制御する。 前述した本発明のQO−GMSK信号には、2つの定包絡GMSK信号を加え ることができるという利点がある。したがって、複数の移動局と交信するために GMSK信号を生成する設備があるセルラー基地局を、上記の方法を用いて、Q O−GMSKの受信を簡略化するのに推奨される信号間の90°の相対的位相偏 移を観察しながら、2つの定包絡GMSK送信機を用いて同一チャネル上で2つ のGMSK信号を生成することに使用することができる。この結果得られるQO −GMSK信号を用いて、1つの移動局へ2倍の情報速度でデータを伝送したり 、または情報速度は変えずに同一のチャネル周波数を用いて2つの移動局へ同時 にデータを伝送することで、トラフィック容量を倍増することができる。 本発明のQO−GMSK変調方式を用いて、有利な特性を有するその他の関連 する変調方式を導出できる。GMSKと同等の線形変調方式は、データビット値 が交互にIおよびQチャネルで搬送されるオフセットQPSK(OQPSK)であ る。OQPSK信号は、定包絡位相または周波数変調では生成されないが、余弦 搬送波に乗せた偶数ビットを用いて第1のフィルタリングされたバイナリ変調信 号を発生し、正弦搬送波に奇数ビットを乗せて第2のフィルタリングされたバイ ナリ変調信号を発生することで生成される。しかしながら、変調された余弦およ び正弦波を加えた後でも、複合複素信号の振幅が一定であることを保証できない 。 このような2つのOQPSK信号を位相を90°偏移させて加える場合、QO −GMSKに類似した変調が行われる。これはQO−GMSKと同等の線形変調 方式である。同等の線形変調方式は、定包絡変調から生成される変調時のスペク トル分布が優れている。QO−GMSKと同等の線形変調方式は、直交オーバラ ップ・オフセットQPSKまたはQO−OQPSKと呼ばれる。QO−OQPS Kは、Aビットストリームの偶数ビットが生成する第1のバイナリ変調と、ビッ ト間隔がAビットストリームのビット間隔と半分重なっているBビットストリー ムの奇数ビットが生成する第2のバイナリ変調の線形的総和であるI成分を備え る。Q成分も同様に奇数のAビットと偶数のBビットとの生成物である。Iおよ びQ成分は共に、事前および事後サンプリング・ポイントでQO−GMSK信号 の3つのレベルの形式を示し、デュオバイナリ(duobinary)変調方式とTFM(ta medfrequency modulation)などの従来技術の変調方式に関連する。デュオバイナ リもTFMも共に、単相チャネルで用いる部分応答変調方式で、前者の例として は電話回線のペア、後者の例としては周波数変調無線チャネルがある。デュオバ イナリ変調方式は、(現在のビット−以前のビット)に比例する信号を送信する が、 この信号はDC成分がゼロのため、特に電話回線の変圧器に通すのに特に適して いる。TFMは、ビットレートが半分で伝送ゼロのフィルタにバイナリ・ビット ストリームを通過させることで形成され、101010...と交互に変わるビッ ト極性のシーケンスをフラットまたはゼロ変調信号に抑えることができる。 本発明のDQ−GMSKおよび特に上記のそれと同等の線形変調方式は、信号 が依存するデータビットの極性が交互に変化する場合に、IまたはQチャネルま たは両方のチャネルでゼロ信号を生成する。これは、例えばA(2k)=−B(2 k−1)の時にI1(k)がゼロであることを示す式(9)から明らかである。4つ の式(9)は、すべてデュオバイナリの式に似ており、本発明の変調方式はIおよ びQチャネルで同時にデュオバイナリを使用することと同一視できる。 図10に、直交オーバラップ変調を別の観点から示す。Iチャネル信号40は 、フィルタにエリア+1または−1のインパルスを印加して導出されるパルス波 形を重畳することで形成され、インパルスの符号はデータビットの極性に依存す る。フィルタは、フィルタの周波数応答と呼ばれる特徴的な波形でインパルスに 応答して鳴動する。インパルス応答は、フィルタの周波数応答のフーリエ変換で ある。便宜のため、すべてのインパルス応答を同じ符号で示している。通常、シ ンボル間干渉(ISI)がないナイキスト信号方式では、Aビット(2i)および Aビット(2i+2)によって生成されたとラベルが付されたインパルス応答だけ がIチャネルで用いられる。また、Bビット(2i)およびBビット(2i+2)に よって生成されたとラベルが付されたインパルス応答だけがQチャネルで用いら れる。ISIは、ピークから離れたビット周期の倍数の位置でインパルス応答が ゼロになるフィルタを選択することで防止でき、その他のすべてのビット・イン パルスのピーク値で干渉が発生しないことが保証される。このようなフィルタは ナイキスト・フィルタとして知られている。 ただし、最初の信号からオフセットしている独立したビットストリームから生 成した他の信号をオーバラップさせることにより、点線で描かれ、Iチャネル上 ではBビット(2i+1)、またQチャネル上ではAビット(2i+1)によるとい うラベルが付いたインパルスが重畳される。同じフィルタ帯域幅では、Iチャネ ルのビットA(2i)およびA(2i+2)のインパルス応答は、ビットB(2i +1)のピーク時にゼロでなく、Qチャネルでは、ビットB(2i)およびB(2i +2)のインパルス応答は、ビットA(2i+1)のピーク時にゼロではない。ピ ーク時にサンプリングを行わずに、指示された事前および事後サンプリング・ポ イントでサンプリングを行うことで、期待される波形値は、主として2つの連続 するビットの関数になり、そのポイントでインパルス応答がより小さいその他の ビットとはほとんど関係がない。例えば、事前サンプリング・ポイントでは、I 波形は主としてA(2i)およびB(2i+1)に依存し、A(2i+2)にはほとん ど依存しない。事後サンプリング・ポイントでは、I波形は主としてB(2i+ 1)およびA(2i+2)に依存する。必要に応じて、A(2i)とB(2i+1)イ ンパルスの結合部でA(2i+2)インパルスが通過後に正確にゼロになる、やや 帯域幅が広い非ナイキスト・フィルタを用いことができる。 新しいビットストリームA’およびB’の定義を以下に示す。 A'(1,2...n)=...A(2i),B(2i+1),A(2i+2),B(2i+3).... B'(1,2,3...n)=...B(2i),A(2i+1),B(2i+2),A(2i+3).... I波形がA’ビットストリームにだけ依存し、Q波形がB’ビットストリームに だけ依存することが理解できよう。チャネルの時間分散またはエコーが引き起こ すI、Qの相互結合が存在しないと、IおよびQストリームは別個に復号化され て、それぞれA’およびB’ビットストリームが生成され、次いでマージされて AおよびBビットストリームが生成される。A’およびB’ビットに関して、式 (9)は次のように表される。 I1(k)=(A'(2k)+A'(2k−1))/2) Q1(k)=(B'(2k)+B'(2k−1))/2) I2(k)=(A'(2k)+A'(2k+1))/2) Q2(k)=(B'(2k)+B'(2k+1))/2) 式(10) 式(10)は、以下のように分割できる。 I1(k)=(A'(2k)+A'(2k−1))/2) I2(k)=(A'(2k)+A'(2k+1))/2) 式(11) Q1(k)=(B'(2k)+B'(2k−1))/2) Q2(k)=(B'(2k)+B'(2k+1))/2) 式(12) 式(11)は、2状態MLSEマシンで用いられて、連続したI値I1(k)、I2 (k)、I1(k+1)、I2(k+1)...を復号化してビットストリームA’ を生成し、一方、式(12)は、並列2状態MLSEマシンで用いられて、連続し たQ値Q2(k)、Q2(k)、Q1(k+1)、Q2(k+1)...を復号化してビッ トストリームB’を生成することができる。別個のIおよびQのMLSEマシン への上記の分割は、伝搬経路に時間分散や遅延エコーがない場合にのみ簡単で、 経路位相偏移および減衰を含む単一チャネル係数Coによって記述される。伝搬 経路に時間分散またはエコーがある場合に、いわゆるトランスバーサル・フィル タを用いてIおよびQ復号器への分割を行って、復号化に先だってエコーを抑止 することも可能である。トランスバーサル・フィルタはチャネルとは逆の極性で なくてはならず、反転に対して数学的に必ずしもうまく配設されているとはいえ ない。例えば、遅延エコーのためにチャネルが伝搬周波数応答でヌル(null)を示 した場合、逆のチャネルはそれを補償するために無限ピークを含む必要があり、 その結果雑音が増加する。この理由から、簡略化されたI−Q分割MLSE手法 ではなく完全MLSEが一般には好ましい。 直交オーバラップGMSK変調の発明について、送信機での生成と受信機での 復号化に関して説明し、関連するまたは導出された変調方式についても述べてき たが、請求の範囲に記載する本発明の精神と範囲を逸脱することなしに、当業者 はさらに多くの変調方式を考案することができよう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 伝送中の情報ストリームにスペクトル効率が高い変調を行う方法であって 、 情報ストリームを第1のストリームと第2のストリームとに分割するステップ と、 前記第1のストリームを変調して、搬送周波数の第1のGMSK信号を得るス テップと、 前記第2のストリームを変調して、搬送周波数であるが位相が90°偏移した 第2のGMSK信号を得るステップと、 前記2つの変調信号を加えて、送信される結合された変調信号を形成するステ ップとを含むことを特徴とする方法。 2. 伝送中の情報ストリームにスペクトル効率が高い変調を行う装置であって 、 情報ストリームを第1のストリームと第2のストリームとに分割する手段と、 前記第1のストリームを変調して、搬送周波数の第1のGMSK信号を得る手 段と、 前記第2のストリームを変調して、搬送周波数であるが位相が90°偏移した 第2のGMSK信号を得る手段と、 前記2つの変調信号を加えて、結合された変調信号を形成する手段と、 前記結合された変調信号を送信する手段とを備えることを特徴とする装置。 3. まだ受信されていない信号の信号値を予測する方法であって、 伝送される情報ストリームが第1のストリームと第2のストリームとに分割さ れており、 第1のビット・ストリームの状態メモリに記憶された値に基づいて、第1のQ 成分を予測するステップと、 前記第1の予測されたQ成分と前記第1のビット・ストリームの状態メモリの 以前のビットとを用いて、第1のI成分を予測するステップと、 第2のビット・ストリームの状態メモリの値に基づいて、第2のQ成分を予測 するステップと、 前記第2の予測されたQ成分と前記第2のビット・ストリームの以前のビット とを用いて、第2のI成分を予測するステップと、 前記第1のI成分および前記第2のQ成分を加算して、結合されたI値を得る ステップと、 前記第1のQ成分および前記第2のI成分を加算して、結合されたQ値を得る ステップと、 前記結合されたI値と、前記結合されたQ値と、チャネル係数とを、信号予測 値を出力する複素乗算器に入力するステップとを含むことを特徴とする方法。 4. 前記チャネル係数が振幅減衰における伝搬経路の位相偏移を記述すること を特徴とする請求項3に記載の方法。 5. 前記第1のQ成分は、新しいビットとその2ビット前のビットとを用いて 予測されることを特徴とする請求項3に記載の方法。 6. 前記第1のI/Q成分は、第2のビット・ストリームの新しいビットとそ の2ビット前のビットとを用いて予測されることを特徴とする請求項3に記載の 方法。 7. まだ受信されていない信号の信号値を予測する装置であって、 伝送される情報ストリームが第1のストリームと第2のストリームとに分割さ れ、 第1のビット・ストリームの状態メモリに記憶された値に基づいて、第1のQ 成分を予測する手段と、 前記第1の予測されたQ成分と前記第1のビット・ストリームの状態メモリの 以前のビットとを用いて、第1のI成分を予測する手段と、 第2のビット・ストリームの状態メモリの値に基づいて、第2のQ成分を予測 する手段と、 前記第2の予測されたQ成分と前記第2のビット・ストリームの以前のビット とを用いて、第2のI成分を予測する手段と、 前記第1のI成分および前記第2のQ成分を加算して、結合されたI値を得る 手段と、 前記第1のQ成分および前記第2のI成分を加算して、結合されたQ値を得る 手段と、 前記結合されたI値と、前記結合されたQ値と、チャネル係数とを、信号予測 値を出力する複素乗算器に入力する手段とを備えることを特徴とする装置。 8. 前記チャネル係数は、伝搬経路の位相偏移と振幅減衰とを記述することを 特徴とする請求項7に記載の装置。 9. 前記第1のQ成分は、新しいビットとその2ビット前のビットとを用いて 予測されることを特徴とする請求項7に記載の装置。 10. 前記第1のI/Q成分は、第2のビット・ストリームの新しいビットと その2ビット前のビットとを用いて予測されることを特徴とする請求項7に記載 の装置。
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