【発明の詳細な説明】
モルフィナン類の新規な製造方法発明の分野
本発明は、14−アルコキシインドロモルフィナン類および14−アルコキシベン
ゾフラノモルフィナン類の新規な製造方法を目的としている。発明の背景
オピオイド拮抗薬は、オピオイド研究における道具としてこれまで欠くことの
できないものであった。例えば、オピオイド受容体に仲介されるものとしてのあ
るアゴニスト効果の分類のための主たる判定基準は、公知のオピオイド拮抗薬の
ナロキソンまたはナルトレキソンが競合的にこの効果に可逆的に拮抗する能力で
ある。この目的のためのナロキソンおよびナルトレキソンの有用性は、これらが
普遍的なオピオイド拮抗薬である;すなわち、これらは、多数のタイプのオピオ
イド受容体によって仲介されるアゴニスト効果に拮抗することができる、という
事実に由来する。
その薬理学的道具としての用途に加えて、選択的、非−ペプチドオピオイド拮
抗薬は、内因性オピオイドがモジュレーターの役割を演じる種々の病気の治療に
おいて有力な臨床用途を有するものとして記述されてきた。これらには、例えば
食物摂取の障害、ショック、便秘、精神障害、CNS傷害、アルコール中毒、およ
び免疫機能がある(P.S.Portoghese外、J.Med.Chem.、第34巻:1757−1762、19
91)。
非−ペプチドの、競合的で、δ−選択的なオピオイド拮抗薬は、免疫抑制力を
有していて、現在使用されている免疫抑制化合物のサイクロスポリンよりも毒性
が低いことがわかった(EP 456833;EP 485636;EP 614898;K.Arakawa外、Tran
splantation、第53巻:951−953、1992;K.Arakawa外、Transplant Proc.、第2
4巻:696−697、1992;K.Arakawa外、Trans-
plant Proc.、第25巻:738−740、1993)。このような免疫抑制剤は、臓器移植後
に外来器官の拒絶を抑制するために、そしてまた自己免疫疾患(例えば慢性関節
リウマチ)の治療にも、使用することができる。
US 5223507およびUS 5225417には、14−O−置換インドロモルフィナン類およ
びベンゾフラノモルフィナン類の合成が開示された。US 5223507で特許請求され
、開示されたこれらの化合物を製造するために使用された方法に従えば、1種類
の3,14−ジメトキシ置換されたベンゾフラノモルフィナンのみが製造された。US
5225417で特許請求され、開示された化合物を製造するために使用された方法に
従えば、2種類の14−O−アルキル置換されたベンゾフラノモルフィナンが製造
された。これらの2つの上記先行技術文献の両方の化合物を製造するために使用
された方法に従えば、3−ヒドロキシ基がメチル基によって保護されたが、この
メチル基は、収率の損失なしに容易に除去することはできない。
先行技術から公知の方法に従えば、3−ヒドロキシ基が分子内に存在すると思
われるときは、14位の酸素における置換基の変化は、極めて限定される。例えば
、14−位の酸素に置換基をもつ化合物を製造することは、この位置が3−メトキ
シ基の開裂のために使用される条件に対して不安定なので、不可能である。
その結果、本発明の目的は、14−O−置換インドロモルフィナン類およびベン
ゾフラノモルフィナン類の製造を容易にする新規な方法を発見することであった
。
本特許出願は、ナロキソン、ナルトレキソンまたはオキシモルホンを出発物質
として使用し、3−位の酸素を、容易に除去できる保護基、好ましくはベンジル
、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリルで保護した後に14−
アルコキシ基を導入する方法を開示しており、それに
よって14−O−置換を包含する化合物の合成を可能にする方法を提供する。発明の概要
本発明は、一般式(I)
{式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルを表し、
R2は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルケニルオキシ、C7−C16アリールアルキ
ルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルオキシはC1−C6ア
ルキルオキシである)、C7−C16アリールアルケニルオキシ(ここでアリールはC6
−C10アリールであり、アルケニルオキシはC1−C6アルケニルオキシである)、C1
−C6アルカノイルオキシ、C7−C16アリールアルカノイルオキシ(ここでアリー
ルはC6−C10アリールであり、アルカノイルオキシはC1−C6アルカノイルオキシ
である)を表し;
R3は、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C7−C16アリールアルキルオキシ(こ
こでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルオキシはC1−C6アルキルオキ
シである)、C1−C6アルケニルオキシ、C1−C6アルカノイルオキシ、C7−C16ア
リールアルカノイルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルカノ
イルオキシはC1−C6アルカノイルオキシである)、C2−C10アルキルオキシアルコ
キシ(ここでアルキルオキシはC1−C4アルキルオキシであり、アルコキシはC1−
C6アルコキシである)を表し;
そして
Xは、O、NHまたはNR4[ここでR4は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルケニル
オキシ、C7−C16アリールアルキルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールで
あり、アルキルオキシはC1−C6アルキルオキシである)、C7−C16アリールアル
ケニルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニルオキシはC1
−C6アルケニルオキシである)、C1−C6アルカノイルオキシ、C7−C16アリール
アルカノイルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルカノイル
オキシはC1−C6アルカノイルオキシである)である]を表す}
の化合物の新規な製造方法に関する。
この一般式(I)の化合物の製造方法は、下記の工程:
(i)式のナロキソン(II)、ナルトレキソン(III)またはオキシモルホン(IIIa)を、酸
、好ましくはメタンスルホン酸、硫酸または塩酸の存在においてフェニルヒドラ
ジン塩酸塩と反応させて、下記式:
のナロキシインドール(naloxindole)(NLI)、ナルトルインドール(naltr-indole
)(NTI)もしくはオキシモルフインドール(oxymorphindole)(OMI)(P.S.Porto
ghese外、J.Med.Chem.第31巻:281−282、1988)を得るか、または;
ナロキソン(II)、ナルトレキソン(III)もしくはオキシモルホンを、酸、
好ましくはメタンスルホン酸、硫酸または塩酸の存在においてO−フェニル−ヒ
ドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式
のベンゾフラン誘導体NLB、ナルトリベン(naltriben)(NTB)(P.S.Portoghese
外、J.Med.Chem.、第34巻:1715−1720、1991)またはOMB(US 5223507)を
得る;
(ii)3−ヒドロキシ基を、溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミド、ジ
クロロメタンまたはテトラヒドロフラン中で、弱塩基ではない塩基、好ましくは
炭酸カリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミドまたはジ
イソプロピルエチルアミンの存在において、臭化ベンジル、臭化メトキシメチル
、臭化エトキシメチル、塩化トリチルまたはシリル化剤、好ましくは塩化ジメチ
ルイソブチル−シリル、塩化トリメチルシリル、塩化トリエチルシリル、塩化t
−ブチルジメチルシリルまたは塩化トリ−i−プロピルシリルを用いてアルキル
化することによって保護して、式(IV)
(式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリル、
好ましくはジメチルイソブチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロピルシリルであり;そして
Xは、NH、O、N−ベンジル、N−メトキシメチル、N−エトキシメチル、N
−トリチルまたはN−シリル、好ましくはジメチルイソブチルシリル、トリメチ
ルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロ
ピルシリルである)
の化合物を得る;
(iii)式(IV)の化合物を、溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドまた
はテトラヒドロフラン中で、強塩基、好ましくは水素化ナトリウム、水素化カリ
ウムまたはナトリウムアミドを用いて、硫酸C1−C2ジアルキル、ハロゲン化C1−
C6アルキル、ハロゲン化C1−C6アルケニル、ハロゲン化C7−C16アラルキル(ここ
でアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルである)、ハロ
ゲン化C7−C16アリールアルケニル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、
アルケニルはC2−C6アルケニルである)、ハロゲン化C2−C6アルカノイル、ハロ
ゲン化C7−C16アリールアルカノイル(ここでアリールはC6−C10アリールであり
、アルカノイルはC2
−C6アルカノイルである)で処理して、式(V)
[式中、
R1は、アリルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリル、
好ましくはジメチルイソブチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロピルシリルであり;そして
R3は、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル;C7−C16アリールアルキル(ここ
でアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルである);C7
−C16アリールアルケニル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニ
ルはC1−C6アルケニルである);C1−C6アルカノイル、C7−C16アリールアルカ
ノイル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキル
である)であり;
Xは、上記式(IV)で定義したとおりである]
の化合物を得る;および
場合により次の工程(iv)
(iv)XがNH、O、N−ベンジル、N−メトキシメチル、N−エトキシメチル、
N−トリチルまたはN−シリル、好ましくはジメチルイソブチルシリル、トリメ
チルシリル、トリエチルシリル、t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プ
ロピルシリルである式(V)の化合物を、場合により
溶媒、好ましくはアルコール、特にメタノール、エタノールまたはn−プロパノ
ールの存在において、希酸、好ましくは塩酸または硫酸中で加水分解して、式(
VI)
(式中、R1、およびR3は、式(V)において上に定義したとおりであり、Xは、
NH、OまたはN−ベンジルである)
の化合物を得る;および
(v)式(VI)の化合物をアルキル化するかまたはアシル化して、式(I)の化
合物を得る;
ことより成る。発明の詳述
本発明を、以下の実施例によりさらに詳細に説明する。実施例 実施例1
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−14-ヒドロ
キシ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナ
ン(化合物1)の合成
水素化ナトリウム(426mg、17.7ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより
油中の水素化ナトリウム分散物710mgから得た)を、0℃で30mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中のナルトリベンメタンスルホン酸塩(2.0g、3.9ミリモル)の
溶液に加えた。得られた混合物を0℃で20分間撹拌し、
室温でさらに60分間撹拌した。0℃に冷却した後、臭化メトキシメチル(653μl
、8ミリモル)を加えて、撹拌を0℃で15分間、次に室温でさらに120分間続け
た。過剰の水素化ナトリウムを、メタノールおよびH2Oの添加によって分解した
。得られた混合物を酢酸エチル(4×50ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2
×50ml)およびブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、油状物を
得た。この油状物をMeOHから結晶化させて、1.0g(56%)の化合物1を得た。融
点129−130℃。
元素分析値:C28H29NO5.0.2MeOH(465.95)
計算値:C72.69,H6.45,N3.01
実測値:C72.58,H6.28,N3.00実施例2
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−14-ヒドロ
キシ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−(N−メトキシメチルインドロ
)モルフィナン(化合物2)の合成。
水素化ナトリウム(492mg、20.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより
油中の60%分散物820mgから得た)を、0℃で30mlの無水N,N−ジメチルホルムア
ミド中のナルトルインドール塩酸塩(1.5g、3.3ミリモル)の溶液に加えた。0
℃で15分間、そしてさらに室温で30分間撹拌した後、混合物を0℃に再冷却して
、臭化メトキシメチル(1.27g、10.2ミリモル)を加えた。0℃で30分間撹拌した
後、室温でさらに120分間撹拌を続けた。メタノールおよびH2Oを添加して過剰の
水素化ナトリウムを分解した。混
合物を酢酸エチル(3×60ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×50ml)および
ブライン(2×50ml)で洗浄し、蒸発させて、黄色がかった油状物を得た。この
油状物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;CH2Cl2/MeOH/濃NH4OH 245
:10:1を用いて溶離)によって精製して、500mg(30%)の純粋な化合物2を
無色泡沫として得た。 元素分析値:C30H34N2O5(502.61)
計算値:C71.69,H6.82,N5.57
実測値:C71.92,H6.94,N5.34実施例3
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−14−(2',6'−ジクロロベンジ
ルオキシ)−4,5α−エポキシ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−ベン
ゾ[b]フラノモルフィナン(化合物3)の合成。
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で8mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。0℃
で15分間撹拌した後、撹拌を室温でさらに60分間続けて、混合物を0℃に再冷却
した。臭化2,6−ジクロロベンジル(240g、1ミリモル)を一度に加えて、撹拌
を0℃で15分間、次に室温で3時間続けた。過剰の水素化ナトリウムを、MeOHお
よびH2Oを用いて分解して、混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出した。合わ
せた有機層をH2O(2×30ml)およびブライン(2×30ml)で洗浄し、Na2SO4上
で乾燥させ、蒸発さ
せた。残留物(400mgの無色の油状物)をMeOHから結晶化させて、300mg(75%)
の化合物3を得た。融点180−182℃。 実施例4
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−14−(2',6'−ジクロロベンジ
ルオキシ)−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラ
ノモルフィナン(化合物4)の合成
MeOH(4ml)および1N HCl(2ml)中の化合物3(150mg、0.24ミリモル)の
溶液を1時間還流させた。冷却後に、この溶液を濃NH4OHでアルカリ性化し、酢
酸エチル(3×15ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×15ml)およびブラ
イン(10ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、油状残留物を得た。
残留物をMeOHら結晶化させて、70mg(51%)の化合物4を得た。融点193−195℃
(分解)。
元素分析値:C33H29Cl2NO4(574.51)
計算値:C68.79,H5.09,N2.44
実測値:C68.97,H5.05,N2.44実施例5
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−(メト
キシメトキシ)−14−(3'−ニトロベンジルオキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b
]フラノモルフィナン(化合物5)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で6mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。得ら
れた混合物を0℃で15分間、次に室温でさらに30分間撹拌した。0℃に冷却した
後、臭化3−ニトロベンジル(216mg、1ミリモル)を加えて、撹拌を最初に0℃
で15分間、次に室温で3時間続けた。過剰の水素化ナトリウムをMeOHおよびH2O
の添加によって分解した。得られた混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、
合わせた有機層をH2O(2×20ml)およびブライン(2×20ml)で洗浄し、Na2SO4
上で乾燥させ、蒸発させて、380mgの褐色油状物を得た。この油状物をカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2/MeOH/濃NH4OH 240:10:1で溶離)に
よって精製して、100mg(26%)の化合物5を無色泡沫として得た。
実施例6
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−(3'−ニトロベンジルオキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]
フラノモルフィナン塩酸塩(化合物6)の合成
MeOH(4ml)および1N HCl(2ml)中の化合物5(80mg、0.13ミリモル)の溶
液を1時間還流させた。冷却後に、この溶液を濃NH4OHでアルカリ性化し、酢酸
エチル(3×20ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×15ml)およびブライン
(15ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させた。油状残留物をアセトンに
溶解させ、エーテル性HClの添加によって塩酸塩(化合物6)に変換した。収量5
0mg(66%)。融点>230℃(分解)。
元素分析値:C33H30N2O6×HCl(587.08)
計算値:C67.52,H5.32,N4.77
実測値:C67.78,H5.25,N4.76実施例7
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−(メト
キシメトキシ)−14−(2−ナフチルメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フ
ラノモルフィナン(化合物7)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で5mlの無水N,N−ジメチル
ホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。得られた
混合物を0℃で15分間、次に室温でさらに30分間撹拌した。0℃に冷却した後、
2−(ブロモメチル)ナフタレン(221mg、1ミ
リモル)を加えて、撹拌を最初に0℃で15分間、次に室温で2時間続けた。過剰
の水素化ナトリウムをMeOHおよびH2Oの添加によって分解した。得られた混合物
を酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×20ml)およびブ
ライン(2×10ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、結晶質残留物
を得た。この残留物を再結晶させて、285mg(73%)の化合物7を得た。融点198−
201℃。 元素分析値:C39H37NO5×0.2EtOAc(C4H8O2)(617.35)
計算値:C77.43,H6.30,N2.27
実測値:C77.40,H6.27,N2.27実施例8
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−(2'−ナフチルメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフ
ィナン塩酸塩(化合物8)の合成
MeOH(5ml)および1N HCl(3ml)中の化合物7(180mg、0.3ミリモル)の溶液
を30分間還流させ、冷却し、一晩冷蔵庫内に保存した。形成された結晶を単離し
て、少量のMeOHおよびエーテルで洗浄して、150mg(84%)の化合物8を得た。融
点>215℃。
元素分析値:C37H33NO4×HCl.0.3MeOH(601.75)
計算値:C74.45,H5.90,N2.33
実測値:C74.47,H5.76,N2.35実施例9
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−14−(2'−
フルオロベンジルオキシ)−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[
b]フラノモルフィナン(化合物9)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で5mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。得ら
れた混合物を0℃で10分間、そして室温でさらに30分間撹拌した。0℃に冷却し
た後、臭化2−フルオロベンジル(120μl、1ミリモル)を加えて、撹拌を最初
に0℃で15分間、次に室温で2時間続けた。過剰の水素化ナトリウムをMeOHおよ
びH2Oの添加によって分解した。得られた混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出
し、合わせた有機層をH2O(2×20ml)およびブライン(2×20ml)で洗浄し、N
a2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、油状物を得た。この油状物をカラムクロマト
グラフィー(シリカゲル、酢酸エチル/n−ヘキサン1)1:3 2)1:1で
溶離)によって精製して、215mg(58%)の化合物9を無色泡沫として得た。
元素分析値:C35H34NO5(567.66)
計算値:C74.06,H6.04,N2.47
実測値:C73.71,H5.92,N2.42実施例10
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−14−(2'−
フルオロベンジルオキシ)−3−ヒドロキシ−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノ
モルフィナン塩酸塩(化合物10)の合成
MeOH(3ml)および1N HCl(3ml)中の化合物9(160mg、0.28ミリモル)の
溶液を20分間還流させた後、冷却し、一晩冷蔵庫内に保存した。形成された結晶
を単離して、少量のMeOHおよびエーテルで洗浄して、110mg(70%)の化合物10
を得た。融点>215℃。 元素分析値:C33H30FNO4×HCl.1.4H2O(585.29)
計算値:C67.72,H5.82,N2.39
実測値:C67.63,H5.56,N2.51実施例11
14−(シンナミルオキシ)−17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5
α−エポキシ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモ
ルフィナン(化合物11)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で5mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。得ら
れた混合物を0℃で15分間、その後室温でさらに30分間撹拌した。0℃に冷却し
た後、臭化シンナミル(197mg、1ミリモル)を
加えて、撹拌を最初に0℃で10分間、次に室温で2時間続けた。過剰の水素化ナ
トリウムをMeOHおよびH2Oの添加によって分解した。得られた混合物を酢酸エチ
ル(3×30ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×20ml)およびブライン(
1×20ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、結晶質残留物を得た。
この油状物を沸騰メタノールで処理して、200mg(53%)の化合物11を得た。融
点156−159℃。 元素分析値:C37H37NO5.0.1EtOAc(584.52)
計算値:C76.85,H6.52,N2.40
実測値:C76.70,H6.48,N2.41実施例12
14−(シンナミルオキシ)−17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5
α−エポキシ−3−ヒドロキシ−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナンサ
リチル酸塩(化合物12)の合成
MeOH(3ml)および1N HCl(3ml)中の化合物11(160mg、0.28ミリモル)の
溶液を1時間還流させた。冷却後に、この溶液を濃NH4OHでアルカリ性化し、酢
酸エチル(3×15ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×15ml)およびブライ
ン(10ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、無色泡沫(100mg)を得
た。少量のメタノール中のこの泡沫の溶液に30mgのサリチル酸を加え、形成され
た結晶を集めて、冷メタノールで洗浄して、100mg(53%)の化合物12を得た。
融点>170℃。
元素分析値C35H33NO4.サリチル酸(C7H6O3).1MeOH(701.82)
計算値:C73.57,H6.18,N2.00
実測値:C73.56,H5.96,N2.06実施例13
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−14−メトキ
シ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン
(化合物13)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で5mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物1(300mg、0.65ミリモル)の溶液に加えた。得られ
た混合物を0℃で15分間、そして室温でさらに30分間撹拌した。0℃に冷却した
後、硫酸ジメチル(100μl、1ミリモル)を加えて、撹拌を最初に0℃で15分間
、次に室温で2時間続けた。過剰の水素化ナトリウムをMeOHおよびH2Oの添加に
よって分解した。得られた混合物を酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、合わせた
有機層をH2O(2×20ml)およびブライン(2×20ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾
燥させ、蒸発させて、化合物13の無色泡沫(280mg)を得た。この泡沫はTLCおよび
NMRによって純粋であった。
元素分析値:C29H31NO5.0.2MeOH(479.98)
計算値:C73.07,H6.68,N2.92
実測値:C72.94,H6.60,N2.92実施例14
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−メトキシ−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン塩酸塩(化
合物14)の合成
MeOH(3ml)および1N HCl(2ml)中の化合物13(160mg、0.28ミリモル)の
溶液を20分間還流させた後、冷却し、一晩冷蔵庫内に保存した。形成された結晶
を単離して、少量のMeOHおよびエーテルで洗浄して、70mg(36%)の化合物14を
得た。融点>240℃。 元素分析値:C27H27NO4×HCl.1.5H2O(493.00)
計算値:C65.78,H6.34,N2.84
実測値:C65.89,H6.20,N2.85実施例15
17−(シクロプロピルメチル)−14−(2'−クロロベンジルオキシ)−6,7−デヒ
ドロ−4,5α−エポキシ−3−(メトキシメトキシ)−6,7−2',3'−(N−メトキ
シメチルインドロ)モルフィナン(化合物15)の合成
水素化ナトリウム(36mg、1.5ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物60mgから得た)を、0℃で5mlの無水N,N−ジメ
チルホルムアミド中の化合物2(327mg、0.65ミリモル)の
溶液に加えた。得られた混合物を0℃で15分間、その後室温でさらに30分間撹拌
した。0℃に冷却した後、臭化2−クロロベンジル(205mg、1ミリモル)を加え
て、撹拌を最初に0℃で15分間、次に室温で3時間続けた。過剰の水素化ナトリ
ウムをMeOHおよびH2Oの添加によって分解した。得られた混合物を酢酸エチル(
3×30ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×40ml)およびブライン(2×30m
l)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、370mgの化合物15を無色泡沫と
して得た。この泡沫は、TLCおよびNMRによれば純粋であった。 実施例16
17−(シクロプロピルメチル)−14−(2'−クロロベンジルオキシ)−6,7−デヒ
ドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ−6,7−2',3'−インドロモルフィナン
塩酸塩(化合物16)の合成
MeOH(5ml)および1N HCl(3ml)中の化合物15(300mg、0.48ミリモル)の溶
液を1時間還流させた。冷却後に、この溶液を濃NH4OHでアルカリ性化し、酢酸
エチル(3×20ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×20ml)およびブライン
(20ml)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、無色油状物を得た。少量
のメタノール中のこの泡沫の溶液にエーテル性HClを加え、形成された結晶を集
めて、冷メタノールで洗浄して、120mg(43%)の化合物16を得た。融点>250℃
(分解)。
元素分析値:C33H31N2O3×HCl.(575.54)
計算値:C68.87,H5.60,N4.87
実測値:C68.81,H5.59,N4.77実施例17
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−3,14−ジメトキシ−4,5α−エポ
キシ−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン(化合物17)の合成
水素化ナトリウム(144mg、6ミリモル;n−ヘキサンで洗浄することにより油
中の60%水素化ナトリウム分散物240mgから得た)を、0℃で10mlの無水N,N−ジ
メチルホルムアミド中のナルトリベンメタンスルホン酸塩(500mg、0.97ミリモ
ル)の溶液に加えた。得られた混合物を0℃で15分間、次に室温でさらに30分間
撹拌した。0℃に冷却した後、硫酸ジメチル(380μl、4ミリモル)を加えて、
撹拌を最初に0℃で30分間、次に室温で3時間続けた。過剰の水素化ナトリウム
をMeOHおよびH2Oの添加によって分解した。得られた混合物を酢酸エチル(3×4
0ml)で抽出し、合わせた有機層をH2O(2×30ml)およびブライン(2×30ml)で
洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、蒸発させて、結晶質残留物を得た。この残留物を
MeOHから再結晶させて、320mg(74%)の化合物17を得た。融点221−224℃(分
解)。
元素分析値:C28H29NO4.0.3MeOH(453.16)
計算値:C75.01,H6.72,N3.09
実測値:C74.97,H6.68,N3.05実施例18
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−(3'−クロロベンジルオキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフ
ィナン塩酸塩(化合物19)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトリベンメタンスル
ホン酸塩(256mg、0.5ミリモル)の溶液に水素化ナトリウム(油中の60%分散物
、60mg、1.5ミリモル)を0℃で加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0
℃に冷却してから、ブロモメチルメチルエーテル(125mg、1.0ミリモル)を添加し
た。混合物を1時間室温まで温め、0℃に再冷却した後、水素化ナトリウム(油
中の60%分散物、100mg、2.5ミリモル)を加えた。1時間後に、この溶液に臭化
3−クロロベンジル(308mg、1.5ミリモル)を加え、得られた混合物を20℃で4
時間撹拌した後、5mlのメタノールおよび5mlの酢酸エチルを0℃でゆっくり加
え、続いて飽和NH4Cl水溶液(20ml)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×50ml)
で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、蒸発させ
て、粗製の17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−
3−(メトキシメトキシ)−14−(3'−クロロベンジルオキシ)−6,7−2',3'−ベ
ンゾ[b]フラノモルフィナン(化合物18)を得た。この粗生成物を5mlのエタノ
ールおよび1.5mlの1N塩酸に溶解させ、1時間還流させた。この反応混合物を
1N NH4OH水溶液でアルカリ性化し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、合わせ
た有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮して、粗生成物を得た
。この粗生成物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー[ヘキサン:CHCl3(75:25→50:50→25:75→100:0)→CHCl3
:AcOEt(80:20→50:50→0:100)]によって精製して、標題化合物を遊離塩基
として得た(無色油状物;232mg、86%)。
無水ジエチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基の溶液を、0℃でHCl/エーテ
ル溶液(1M、2ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物19を固体として
得た。融点>230℃(分解)。
元素分析値:C33H30ClNO4.HCl.1.5H2O
計算値:C65.67,H5.68,N,2.32
実測値:C65.31,H5.37,N,2.33実施例19
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−(2'−クロロベンジルオキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフ
ィナン塩酸塩(化合物21)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトリベンメタンスル
ホン酸塩(256mg、0.5ミリモル)の溶液に水素化ナトリウム(油中の60%分散物、
100mg、2.5ミリモル)を0℃で加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0
℃に冷却してから、ブロモメチルメチルエーテル(125mg、1.0ミリモル)を加えた
。混合物を1時間室温まで温め、0℃に再冷却した後、水素化ナトリウム(油中
の60%分散物、100mg、2.5ミリモル)を加
えた。1時間後に、この溶液に臭化2−クロロベンジル(205mg、1.0ミリモル)
を加え、得られた混合物を20℃で12時間撹拌した後、5mlのメタノールおよび5
mlの酢酸エチルを0℃でゆっくり加え、続いて飽和NH4Cl水溶液(20ml)を加えた
。混合物を酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し
、MgSO4上で乾燥させ、濃縮して、粗製の17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デ
ヒドロ−4,5α−エポキシ−3−(メトキシメトキシ)−14−(2'−クロロベンジル
オキシ)−6,7−2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン(化合物20)を得た。こ
の粗生成物を5mlのエタノールおよび2mlの1N塩酸に溶解させ、2時間還流さ
せた。この反応混合物を1N NH4OH水溶液でアルカリ性化し、酢酸エチル(3×5
0ml)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、蒸発
させて、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[ヘキサン:CHCl3(75:25→50:50→25:75→100:0)]によって精製して、標題
化合物を遊離塩基として得た(無色油状物;236mg、87%)。
無水ジエチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基の溶液を、0℃でHCl/エーテ
ル溶液(1M、2ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物を固体として得
た。融点>220℃。
元素分析値:C33H30ClNO4×HCl.1.5H2O
計算値:C65.67,H5.68,N2.32
実測値:C65.72,H5.48,N2.25実施例20
14−アリルオキシ−17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポ
キシ−3−ヒドロキシ−1'−アリル−6,7−2',3'−インドロモルフィナン塩酸塩
(化合物22)の合成
塩化ジメチルイソブチルシリル(114mg、0.75ミリモル)を、0℃で撹拌された
無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトルインドールメタンスルホン
酸塩(255mg、0.5ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0ミ
リモル)の溶液に加えた。得られた溶液を20℃で1時間撹拌した後、0℃に冷却
してから、水素化ナトリウム(油中の60%分散物、120mg、3.0ミリモル)を加え
た。1時間後に、この混合物に塩化ジメチルイソブチルシリル(114mg、0.75ミリ
モル)を加えた。得られた混合物を20℃で1時間撹拌した後、0℃に冷却してか
ら、水素化ナトリウム(油中の60%分散物、120mg、3.00ミリモル)を加えた。1
時間後に臭化アリル(1.51mg、1.25ミリモル)を加えた。反応混合物を20℃で2
時間撹拌した後、飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチル(3×30ml)で抽
出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、蒸発させて
、黄色油状物を得た。この油状物をメタノール(6ml)および1N塩酸(2ml)
に溶解させ、6時間還流させた。この反応混合物を1N NH4OH溶液でアルカリ性
化し、酢酸エチル(3×30ml)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、
MgSO4上で乾燥させ、蒸発させた。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[ヘキサン:CHCl3(75:25→50:50)→CHCl3:AcOEt→(75:25→50:50
→AcOEt)]によって精製して、標題化合物を遊離塩基として得た(無色油状物;
106mg)。
この遊離塩基をジエチルエーテル(5ml)に溶解させ、0℃でHCl/エーテル溶
液(1M、2ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物22を固体として得た
。実施例21
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−アリルオキシ−6,7,2',3'−インドロモルフィナン塩酸塩(化合物23
)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトルインドール塩酸
塩(220mg、0.5ミリモル)の溶液に水素化ナトリウム(油中の60%分散物、160m
g、4.0ミリモル)を0℃で加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0℃に
冷却してから、ブロモメチルメチルエーテル(250mg、2.0ミリモル)を加えた。混
合物を1時間室温まで温め、0℃に再冷却した後、水素化ナトリウム(60%、10
0mg、2.5ミリモル)を加えた。1時間後に、この溶液に臭化アリル(242mg、2.0
ミリモル)を加え、得られた混合物を20℃で4時間撹拌した後、5mlのメタノー
ルおよび5mlの酢酸エチルを0℃でゆっくり加え、続いて飽和NH4Cl水溶液(20ml
)を加えた。混合物を酢酸エチル(3×50ml)で抽出し、合わせた有機層をブラ
インで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、蒸発させて、粗生成物を得た。この粗生成
物を5mlのエタノール/1mlの6N塩酸に溶解させ、2時間還流させた。この反
応混合物を1N NH4OH水溶液でアルカリ性化し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出
し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮
して、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[
ヘキサン:CHCl3(75:25→50:50→25:75→0:100)→CHCl3:AcOEt(75:25
→50:50→0:100)]によって精製して、化合物23(53mg、23%)を遊離塩基
として得た(無色油状物)。
無水エチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基(53mg)の溶液を、0℃でHCl/
エーテル溶液(1M、1ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物23を固体(
塩酸塩)として得た。融点270−285℃(分解)。
IR(HCl塩,KBr)3087(m),2846(m),1623(s),1505(s),1462(s),1330(s),11
66(s),922(s)cm-1 実施例22
17−シクロプロピルメチル−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロキシ
−14−ベンジルオキシ−6,7,2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン塩酸塩(化
合物24)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトリベンメタンスル
ホン酸塩(256mg、0.5ミリモル)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg
、2.0ミリモル)の溶液に塩化トリイソプロピルシリル(145mg、0.75ミリモル)を
0℃で加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0℃に冷却してから、水素
化ナトリウム(60%、120mg、3.0ミリモル)を加えた。1時間後に、この溶液に
臭化ベンジル(171mg、1.0ミリモル)を滴加した。得られた混合物を20℃で2時
間撹拌した後、0℃で5mlのメタノールおよび5mlの酢酸エチルをゆっくり加え
た。30分後に混合物を酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブ
ラインで洗浄し、
MgSO4上で乾燥させ、濃縮して、黄色油状物を得た。この油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー[ヘキサン:CHCl3(75:25→60:40)→ヘキサン:AcOEt
→(75:25→50:50)]によって精製して、化合物24(206mg、82%)を遊離塩
基として得た(無色油状物)。
無水エチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基の溶液を、0℃でHCl/エーテル
溶液(1M、1ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物24を固体(塩酸塩
)として得た。融点255−270℃(分解)。
IR(HCl塩,KBr)3642(m),3174(s),2936(s),1616(s),1500(s),1457(s),13
09(s),1068(s),932(s)cm-1
元素分析値:C33H31NO4.HCl.0.8OH2O
計算値:C71.23,H6.09,N2.52
実測値:C71.32,H5.78,N2.35実施例23
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−アリルオキシ−6,7,2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン塩酸塩(
化合物25)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトリベンメタンスル
ホン酸塩(256mg、0.5ミリモル)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg
、2.0ミリモル)の溶液に塩化トリイソプロピルシリル(145mg、0.75ミリモル)を
0℃で加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0℃に冷却してから、水素
化ナトリウム(60%、120mg、3.0ミリモル)を加えた。1時間後に、この溶液に
臭化アリル(363mg、3.0ミリモル)を滴加した。得られた混合物を20℃で2時間
撹拌した後、0℃で5mlのメタノ
ールおよび5mlの酢酸エチルをゆっくり加えた。30分後に混合物を酢酸エチル(
3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ
、濃縮して、黄色油状物を得た。この油状物をMgSO4に溶解させ、濃縮して、黄
色油状物を得た。これを10mlエタノール/2.0ml 1N塩酸に溶解させ、5時間還
流させた。この反応混合物を1N NH4OH水溶液でアルカリ性化し、酢酸エチル(
3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥さ
せ、濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[ヘキサン:CHCl3(75:25→50:50)→CHCl3:AcOEt(75:25→50:50→
AcOEt)]によって精製して、化合物25(106mg、46%)を遊離塩基として得た(
無色油状物)。
無水エチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基の溶液を、0℃でHCl/エーテル
溶液(1M、1ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物25を固体(塩酸塩
)として得た。融点280−290℃(分解)。
IR(HCl塩,KBr)3642(m),2948(s),1641(s),1500(s),1375(s),1315(s),99
6(s),920(s)cm-1
元素分析値:C29H29NO4.HCl.1.1H2O
計算値:C68.05,H6.34,N2.74
実測値:C67.94,H5.95,N2.53実施例24
17−(シクロプロピルメチル)−6,7−デヒドロ−4,5α−エポキシ−3−ヒドロ
キシ−14−クロチルオキシ−6,7,2',3'−ベンゾ[b]フラノモルフィナン塩酸
塩(化合物26)の合成
撹拌した無水N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)中のナルトリベンメタンスル
ホン酸塩(256mg、0.5ミリモル)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(260mg
、2.0ミリモル)の溶液に、0℃で塩化トリイソプロピルシリル(145mg、0.75ミ
リモル)を加えた。この溶液を20℃で1時間撹拌した後、0℃に冷却してから、
水素化ナトリウム(60%、120mg、3.0ミリモル)を加えた。1時間後に、この溶液
に臭化クロチル(405mg、3.0ミリモル)を滴加した。得られた混合物を20℃で2
時間撹拌した後、0℃で5mlのメタノールおよび5mlの酢酸エチルをゆっくり加
えた。30分後に混合物を酢酸エチル(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層を
ブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮して、黄色油状物を得た。この油
状物を10mlエタノール/2ml 1N塩酸に溶解させ、5時間還流させた。この反
応混合物を1N NH4OH水溶液でアルカリ性化し、酢酸エチル(3×50ml)で抽出
した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、濃縮して、粗
生成物を得た。この粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン
:CHCl3(75:25→50:50)→CHCl3:AcOEt(75:25→50:50→AcOEt)]によって
精製して、化合物26(45mg、19%)を遊離塩基として得た(無色油状物)。
無水エチルエーテル(5ml)中のこの遊離塩基の溶液を、0℃で・Cl/エーテル
溶液(1M、1ml)で処理した。沈殿を単離して、標題化合物26をその塩酸塩の
形で固体として得た。融点245−260℃(分解)。
IR(HCl塩,KBr)3642(m),3024(s),1640(s),1503(s),1325(s),927(s)cm-1
【手続補正書】特許法第184条の8第1項
【提出日】平成10年12月2日(1998.12.2)
【補正内容】
請求の範囲
1.式(I)
{式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルを表し;
R2は、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルケニルオキシ、C7−C16アリールアルキ
ルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルオキシはC1−C6ア
ルキルオキシである)、C7−C16アリールアルケニルオキシ(ここでアリールはC6
−C10アリールであり、アルケニルオキシはC1−C6アルケニルオキシである)、C1
−C6アルカノイルオキシ、C7−C16アリールアルカノイルオキシ(ここでアリール
はC6−C10アリールであり、アルカノイルオキシはC1−C6アルカノイルオキシで
ある)を表し;
R3は、ヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C7−C16アリールアルキルオキシ(こ
こでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルオキシはC1−C6アルキルオキ
シである)、C1−C6アルケニルオキシ、C1−C6アルカノイルオキシ、C7−C16ア
リールアルカノイルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルカノ
イルオキシはC1−C6アルカノイルオキシである)、C2−C10アルキルオキシアルコ
キシ(ここでアルキルオキシはC1−C4アルキルオキシであり、アルコキシはC1−
C6アルコキシである)を表し;そして
Xは、O、NHまたはNR4[ここでR4はC1−C6アルコキシ、C1−C6アル
ケニルオキシ、C7−C16アリールアルキルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリ
ールであり、アルキルオキシはC1−C6アルキルオキシである)、C7−C16アリール
アルケニルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニルオキ
シはC1−C6アルケニルオキシである)、C1−C6アルカノイルオキシ、C7−C16ア
リールアルカノイルオキシ(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルカノ
イルオキシはC1−C6アルカノイルオキシである)である]を表す}
の化合物の製造方法であって、下記の工程:
(i)式
のナロキソン(II)、ナルトレキソン(III)またはオキシモルホン(IIIa)を酸
の存在においてフェニルヒドラジン塩酸塩と反応させて、式
のナロキシインドール(NLI)、ナルトルインドール(NTI)またはオキシモルフ
インドール(OMI)を得るか、または
ナロキソン(II)、ナルトレキソン(III)またはオキシモルホン(IIIa)を、酸
の存在においてO−フェニルーヒドロキシルアミン塩酸塩と反応
させて、式のベンゾフラン誘導体NLB、ナルトリベン(NTB)またはOMBを得る;
(ii)3−ヒドロキシ基を、溶媒および塩基の存在下において、臭化ベンジル、
臭化メトキシメチル、臭化エトキシメチル、塩化トリチル、またはシリル化剤で
アルキル化することによって保護して、式(IV)
(式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリルで
あり;そして
Xは、NH、O、N−ベンジル、N−メトキシメチル、N−エトキシメチル、N
−トリチルまたはN−シリルである)
の化合物を得る;
(iii)式(IV)の化合物を、溶媒、好ましくはN,N−ジメチルホルムアミドまた
はテトラヒドロフラン中で、塩基を用いて、硫酸C1−C2ジアルキル、ハロゲン化
C1−C6アルキル、ハロゲン化C1−C6アルケニル、ハロゲ
ン化C7−C16アラルキル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1
−C6アルキルである)、ハロゲン化C7−C16アリールアルケニル(ここでアリール
はC6−C10アリールであり、アルケニルはC2−C6アルケニルである)、ハロゲン化
C2−C6アルカノイル、またはハロゲン化C7−C16アリールアルカノイル(ここで
アリールはC6−C10アリールであり、アルカノイルはC2−C6アルカノイルである
)で処理して、式(V)
[式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリルで
あり;そして
R3は、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル;C7−C16アリールアルキル(ここで
アリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルである);C7−C1 6
アリールアルケニル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニルは
C1−C6アルケニルである);C1−C6アルカノイル、C7−C16アリールアルカノイ
ル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルであ
る)であり;
Xは、上記式(IV)で定義したとおりである]
の化合物を得る;
場合により次の工程(iv)
(iv)Xが上記式(IV)で定義したとおりである式(V)の化合物を、
場合により溶媒の存在下において、希酸中で加水分解して、式(VI)
(式中、R1、およびR2は、式(V)において定義したとおりであり、そしてXは
、NH、OまたはN−ベンジルである)
の化合物を得る;および
(v)式(VI)の化合物をアルキル化するかまたはアシル化して、式(I)の化合
物を得る;
ことから成る方法。
2.R1がアリルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2がC1−C6アルコキシ、C1−C6アルケニルオキシ、C7−C16アリールアルキ
ルオキシ、C7−C16アリールアルケニルオキシであり;
R3がヒドロキシ、C1−C6アルコキシ、C1−C6アルカノイルオキシである;
請求項1に記載の方法。
3.工程(i)において使用する酸がメタンスルホン酸、硫酸および塩酸から選
択される、請求項1に記載の方法。
4.工程(ii)における3−ヒドロキシ基の保護を、塩化ジメチルイソブチル−
シリル、塩化トリメチルシリル、塩化トリエチルシリル、塩化t−ブチルジメチ
ルシリルおよび塩化トリ−i−プロピルシリルを用いるアルキル化によって実施
する、請求項1に記載の方法。
5.工程(ii)における溶媒がN,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメ
タンおよびテトラヒドロフランから選択される、請求項1に記載の方法。
6.工程(ii)における塩基が炭酸カリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムアミドおよびジイソプロピルエチルアミンから選択される、請求
項1に記載の方法。
7.工程(iii)における溶媒がN,N−ジメチルホルムアミドおよびテトラヒドロフ
ランから選択される、請求項1に記載の方法。
8.工程(iii)における強塩基が水素化ナトリウム、水素化カリウムおよびナト
リウムアミドから選択される、請求項1に記載の方法。
9.工程(iv)における希酸が塩酸または硫酸である、請求項1に記載の方法。
10.工程(iv)を溶媒の存在下において実施する、請求項1に記載の方法。
11.溶媒がアルコールである、請求項10に記載の方法。
12.溶媒がメタノール、エタノールおよびプロパノールから選択される、請求項
11に記載の方法。
13.式(IV)
[式中、
R1は、アリル、シクロプロピルメチルまたはメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチル、シリル、ジメ
チルイソブチルシリル、トリメチルシリル、トリエチルシリル、
t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロピルシリルであり;そして
Xは、NH、O、N−ベンジル、N−メトキシメチル、N−エトキシメチル、N−
トリチル、N−シリル、ジメチルイソブチルシリル、トリメチルシリル、トリエ
チルシリル、t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロピルシリルである
が;
但し:
(i)R1がシクロプロピルメチルでありそしてR2がメトキシメチルであるとき、
Xは、OまたはN−メトキシメチルではない]
の化合物。
14.式(V)
[式中、
R1は、アリルまたはシクロプロピルメチルであり;
R2は、ベンジル、メトキシメチル、エトキシメチル、トリチルまたはシリルで
あり;そして
R3は、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル;C7−C16アリールアルキル(ここで
アリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルである);C7−C1 6
アリールアルケニル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニルは
C1−C6アルケニルである);C1−C6アルカノイル、C7−C16アリールアルカノイ
ル(ここでアリールはC6−C10アリ
ールであり、アルキルはC1−C6アルキルである)であり;
Xは、NH、O、N−ベンジル、N−メトキシメチル、N−エトキシメチル、N
−トリチル、N−シリル、ジメチルイソブチルシリル、トリメチルシリル、トリ
エチルシリル、t−ブチルジメチルシリルまたはトリ−i−プロピルシリルであ
るが;
但し:
(j) R1がシクロプロピルメチルであり、R2がメトキシメチルであり、
そしてR3がメチルであるとき、XはOではない]
の化合物。
15.式(VI)
[式中、
R1は、アリルまたはシクロプロピルメチルであり;
R3は、C1−C6アルキル、C1−C6アルケニル;C7−C16アリールアルキル(ここで
アリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルである);C7−C1 6
アリールアルケニル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルケニルは
C1−C6アルケニルである);C1−C6アルカノイル、C7−C16アリールアルカノイ
ル(ここでアリールはC6−C10アリールであり、アルキルはC1−C6アルキルであ
る)であり;そして
Xは、NH、OまたはN−ベンジルである]
の化合物。
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(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,
CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G
E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR
,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,
MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P
L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK
,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,
VN
(72)発明者 ウェイ,ゾング―ユング
カナダ国ケベック・エイチ9ジェイ・3エ
ヌ2.ピエールフォン.リュアントワン―
フォコン17750