JP2001504802A - 非水性プロトン性ペプチド配合物 - Google Patents

非水性プロトン性ペプチド配合物

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Abstract

(57)【要約】 この発明はペプチド化合物の安定な非水性プロトン性配合物に関する。これらの安定な配合物は非水性プロトン性溶媒中のペプチドからなる。それらは長期間高められた温度で貯蔵されることが出来そして医薬の長期間送り出しのための植え込み可能な送り出し器具において特に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 非水性プロトン性ペプチド配合物関連出願に対する相互参照 この出願は1996年7月3日に出願された米国出願シリアル第60/021 ,129号に対して35合衆国法典119(e)下に優先権を主張し、前記米国 特許出願の開示を参照することにより本明細書に組み入れる。発明の分野 この発明はペプチド化合物の安定な非水性プロトン性(protic)配合物 に関する。特に、高い濃度のペプチド化合物を有する配合物が提供される。発明の背景 上記刊行物、特許又は特許出願の各々の開示は、各々それぞれの刊行物、特許 および特許出願の言語が特定され、個々に参照されることにより、その全体が同 じ範囲で本明細書に組み入れられる。 黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)はまた、性腺刺激ホルモン放出ホ ルモン(GnRH)として知られており、構造: pGlu-His-Trp-Ser-Tyr-Gly-Leu-Arg-Pro-Gly-NH2 を有するデカペプチド類である。それは視床下部により分泌されそして下垂体上 の受容体に結合し、黄体形成ホルモン(LH)および卵胞刺激ホルモン(FSH )を放出する。LHおよびFSHは性腺を刺激してステロイドホルモンを合成す る。作動薬として働くLHRHに関連するペプチドおよび拮抗薬として働くLH RHに関連するペプチドを包含するLHRHの多くの類似体が知られている〔1 −15〕。LHRH類似体は前立腺癌、良性前立腺肥大、子宮内膜症、子宮筋腫 、子宮線維腫、性的早熟または乳癌のようなホルモン依存性疾患を治療するため に有用であることおよび避妊薬として有用であることが知られている〔8〕。繰 り返しての投与の後、有効受容体の数を減少させ、ステロイドホルモンの生成を 抑制する作動薬LHRH−関連化合物、および内因性LHRHの持続的抑制のた めに連続的に投与されなければならない拮抗薬LHRH−関連化合物の両方のた めに持続的放出性投与が好ましい〔8〕。 医薬、特にペプチド医薬の持続的非経口送り出しは多くの利点を提供する。広 い種々の医薬または他の有益な薬剤の持続的送り出しの植え込み可能な器具(i mplantable device)の使用は当業界において周知である。典 型的な器具は例えば、米国特許第5,034,229号、同第5,057,31 8号および同第5,110,596号に記載されている。これらの特許の各々の 開示を参照することにより本明細書に組み入れる。 一般にLHRH−関連化合物を包含する、ペプチド類の経口生体内利用性能は 低い〔16−17〕。 非経口注射のために使用される、LHRH、その類似体および関連化合物の現 在市販されている配合物は比較的に低い濃度のLHRH−関連化合物(0.05 〜5mg/ml)を含有する水性の溶液であってマンニトールまたはラクトース のような賦形剤をまた含有してもよい〔18−20〕。LHRH−関連化合物の そのような配合物は冷却して貯蔵されなければならないかあるいは短期間であれ ば室温で貯蔵されることが出来る。 1〜3か月の期間にわたっての持続的放出のために投与されるLHRH−関連 化合物の市販の貯留(depot)配合物は、皮下に注射されるべきシリンダー として提供されるD,L−乳酸とグリコール酸との共重合体のマトリックス中に 分散された15%LHRH−関連化合物から構成される配合物や〔1〕、D,L −乳酸とグルコール酸との共重合体の殻により取り囲まれたLHRH−関連化合 物およびゼラチンの核からなる微小粒子から構成される配合物を包含する。これ らの微小粒子は皮下にまたは筋肉内に注射するための希釈剤中に懸濁される〔2 1、26〕。これらの製品は、室温またはそれ以下で貯蔵されなければならない 。LHRH−関連化合物の水性配合物は、化学的不安定性および物理的不安定性 ならびに照射線照射後の劣化を示すことが知られている〔12−16、22−2 5〕。 安定であること(t90 約5年間)が示された配合物は室温(25℃)より高 くない温度で貯蔵される非常に低い濃度(25μg/ml)の水性緩衝化(10 mM、0.15のイオン強度)溶液であった〔15〕。 ペプチド類の安定な配合物の必要性がある。発明の概要 本発明は、非水性プロトン性溶媒中のペプチド化合物の溶液である安定な非水 性配合物を提供する。特に、少なくとも約10%のペプチドの濃度を有する配合 物が提供される。これらの安定な配合物は、長い時間期間にわたって、高められ た温度(例えば37℃)で貯蔵されることが出来そして医薬の長期間送り出し( 例えば、1〜12か月またはそれより長い期間)のための植え込み可能な送り出 し器具(implantable delivery device)において 特に有用である。 一つの面において、本発明はペプチド化合物の安定な非水性配合物を提供し、 前記配合物は少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒中に少なくとも1種のペプ チド化合物を含む。特に好ましい配合物は少なくとも約10%(重量/重量)の ペプチド化合物を含む。 他の面において、本発明は、ペプチド化合物の安定な非水性配合物を製造する 方法を提供し、前記方法は少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒中に少なくと も1種のペプチド化合物を溶解することからなる。好ましい配合物は少なくとも 約10%(重量/重量)のペプチド化合物を含む。 なお別の面において、本発明は、ベプチド化合物を投与することにより緩和さ れることが出来る症状を患っている患者を治療する方法を提供し、前記方法は、 少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒中に少なくとも1種のペプチド化合物を 含む有効な量の安定な非水性配合物を前記患者に投与することからなる。図面の簡単な記載 図1は、逆相HPLC(RP−HPLC)により測定されたとき、80℃で2 か月後の、プロピレングリコール(PG)中の40%酢酸ロイプロリド(leu prolide acetate)溶液の安定度を例示する。 図2は、サイズ排除クロマトグラフィ(ゲル濾過クロマトグラフィ)(SEC )上に注入された、図1と同じサンプルのRP−HPLCを示し、高くない程度 の凝集体である二量体および三量体の3%の形成が検出されたことを示している 。 図3は、プロピレングリコール(PG)中の酢酸ロイプロリドの40%溶液か らのロイプロリドの損失を示すアレニウスプロットを表す。 図4は、37℃、50℃、65℃または80℃で4〜6か月の期間にわたって PG中の40%ロイプロリド溶液からのロイプロリドの損失を例示する。 図5は、80℃で4か月後の、PG中40%ロイプロリド溶液の化学的および 物理的安定性を例示する。 図6は、37℃で9か月後の、PG中40%酢酸ロイプロリド溶液の化学的安 定性を例示する。 図7は、37℃で1年後の、PG/酢酸緩衝液(30:70)中の40%酢酸 ロイプロリド溶液の化学的安定性を例示する。 図8は、37℃で1年後の、PG/酢酸緩衝液(30:70)中の40%酢酸 ロイプロリド溶液の物理的安定性を例示する。 図9は、照射線照射後60℃で6か月後の、保存料を有するPG/水(30: 70)中の40%酢酸ロイプロリド溶液の安定性を例示する。 図10は、照射線照射後に37℃で6か月の期間にわたってのPG/水(30 :70)中の40%酢酸ロイプロリド溶液の長期間安定性を例示する。 図11は、80℃で14日後の、PEG600/酢酸緩衝液(30:70)中 の30%ゴセレリン(goserelin)溶液の安定性を例示する。発明の詳細な記載 本発明は、非水性プロトン性溶媒中にペプチド化合物を溶解すると安定な配合 物を生ずることの予想外の発見に基づいている。低い温度(4〜25℃)で貯蔵 されなければならないEDTΛまたはアスコルビン酸のような賦形剤を含有する 希薄な緩衝化水溶液である、ペプチド化合物の従来知られている配合物は、酸/ 塩基触媒作用加水分解、脱アミド化、ラセミ化および酸化のような劣化の経路を 経て劣化生成物を形成する。対照的に、本請求の範囲の配合物は高められた温度 (例えば37℃〜80℃)そして高い濃度(即ち、少なくとも約10%)でペプ チド化合物を安定化する。 標準のペプチドおよびたんぱく質の配合物は、希薄な水溶液からなる。ペプチ ド配合物の2つの重要な面は、医薬分子の溶解化および安定化である。 水性条件下のペプチドの溶解化は、それが性質を似せる故に、標準である。し かしながら、非水性条件下での溶解化は知られていない。本発明者は、ペプチド 配合物が非水性プロトン溶媒において可能であることを見い出した。 ペプチドの安定化は、通常、pH、緩衝液タイプ、イオン強度、賦形剤(ED TA、アスコルビン酸、等)の1つまたはそれ以上を変えることにより達成させ る。しかし、これらの配合物について、水を要する劣化経路(加水分解、脱アミ ド化、ラセミ化)は十分に安定化させることが出来ない。対照的に、本発明にお いて、プロピレングリコールおよびポリエチレングリコールのような非水溶液中 に配合された高い濃度のペプチド類は、化学的におよび物理的に安定であること が示された。そのような溶媒は非水性プロトン性溶媒であると考えられる。非水 性プロトン性溶媒は、それらが速度決定化工程の安定化に必要とされる大きな双 極モーメントを有しないので、劣化の速度を減少させる機能を果たすことが出来 る。 本発明は、化学的且つ物理的劣化の両方に対して、高い濃度のペプチドおよび たんぱく質配合物を安定化させるためにプロピレングリコールおよびポリエチレ ングリコールのような非水性プロトン性溶媒を使用することからなる。その発見 は、高い濃度および高められた温度を包含する、広い範囲の配合条件においてペ プチドの全体的溶解性および安定性を改良し、その結果、他の場合では実施可能 でない植え込み可能な送り出し器具でペプチド類の送り出しを可能にすることの 実現化からなる。A.定義 本明細書において用いられるものとして以下の用語は以下の意味を有する: 用語“化学的安定性”とは酸化または加水分解のような化学的経路により許容 出来るパーセンテージの劣化生成物が形成されることを意味する。特に、37℃ で2か月後に約20%より多くない分解生成物が形成されるならば、配合物は化 学的に安定であると考えられる。 用語“物理的安定性”とは許容出来るパーセンテージの凝集体(例えば、二量 体、三量体およびそれより大きな形態)が形成されることを意味する。特に、配 合物は37℃で2か月後に、約15%より多くない凝集体が形成されるならば物 理的に安定であると考えられる。 用語“安定な配合物”とは37℃で2か月後(または高められた温度で均等な 条件で)少なくとも約65%の化学的に且つ物理的に安定なペプチド化合物が残 っていることを意味する。特に好ましい配合物はこれらの条件下で少なくとも約 80%の化学的に且つ物理的に安定な化合物を維持している配合物である。特に 好ましい安定な配合物は殺菌用照射線照射(例えば、ガンマ線、ベータ線または 電子ビーム照射)後に劣化を示さない配合物である。 用語“ペプチド”および(または)“ペプチド化合物”とはアミド(CONH )結合により一緒に結合された約50までのアミノ酸残基の重合体を意味する。 これらのいずれかの類似体、誘導体、作動薬、拮抗薬および製薬的に許容出来る 塩は、これらの用語に包含される。その用語はまた、それらの構造の 一部としてのD−またはL−配置および(または)ペプトン擬態(peptom imetic)単位におけるD−アミノ酸、変性された、誘導体化されたまたは 非天然由来のアミノ酸を有するペプチド類および(または)ペプチド化合物を包 含する。 用語“LHRH−関連化合物”とは黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH )およびその類似体およびその製薬的に許容出来る塩を意味する。オクター、ノ ナーおよびデカペプチドLHRH作動薬および拮抗薬は、天然のLHRHと同様 に用語LHRH−関連化合物に包含される。特に好ましいLHRH−関連化合物 は、LHRH、ロイプロリド、ゴセレリン(goserelin)、ナファレリ ン(nafarelin)および他の既知の活性な作動薬および拮抗薬を包含す る〔1−21〕。 用語“高い濃度”とは特定の化合物の少なくとも約10%(重量/重量)およ び最大溶解度までを意味する。 用語“賦形剤”とは、希釈剤またはビヒクルとして形状および粘稠度を与える ために加えられる、配合物中の多かれ少なかれ不活性な物質である。賦形剤は、 配合物中に医薬を溶解するために用いられるEtOHのような溶媒からそして配 合物中に医薬を溶解化するために用いられるTween20のような非イオン性 界面活性剤からそして微生物の増殖を防止しまたは阻止するために用いられるベ ンジルアルコール、メチルパラベンまたはプロピルパラベンのような保存料から 、区別される。 用語“非水性プロトン性(protic)溶媒”とは、水素結合を形成するこ とが出来るかまたはプロトンを与えることが出来るように、酸素または窒素に結 合された水素を含有する非水性溶媒を意味する。非水性プロトン性溶媒の例はポ リエチレングリコール類(PEG類)、プロピレングリコール(PG)、ポリビ ニルピロリドン(PVP)、メトキシプロピレングリコール(MPEG)、グリ セロールおよびグリコフロール(glycofurol)である。 用語”極性非プロトン性(aprotic)溶媒”とは酸性水素を含有しない そして水素結合供与体として働かない極性溶媒を意味する。極性非プロトン性溶 媒の例はジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF) 、 ヘキサメチルホスホロトリアミド(HMPT)およびn−メチルピロリドンであ る。B.配合物の製造 本発明は、高められた温度で長期間安定である、非水性プロトン性溶媒中のペ プチド化合物の非水性配合物に関する。標準の希薄な水性ペブチドおよびたんぱ く質配合物は安定性を達成させるために、緩衝液のタイプ、イオン強度、pHお よび賦形剤(例えば、EDTAおよびアスコルビン酸)のてぎわのよい処理を必 要とする。対照的に、本請求の範囲の配合物は非水性プロトン性溶媒の使用によ りペプチド化合物の安定化を達成する。特に、高い濃度(少なくとも約10%( 重量/重量))の化合物の安定性が本発明の配合物により提供された。 本発明を用いて配合されることが出来るペプチド類およびペプチド化合物の例 は、生物学的活性を有する、あるいは疾患または他の病的症状を治療するために 用いられることが出来るペプチド類を包含する。それらは副腎皮質刺激ホルモン 、アンギオテンシンI、アンギオテンシンII、心房性ナトリウム排泄増加性ペプ チド、ボンベシン、ブラジキニン、カルシトニン、セレベリン、ジノルフィンA 、アルファ−エンドルフィン、ベータエンドルフィン、エンドセリン、エンケフ ァリン、表皮成長因子、フェルチレリン(fertirelin)、小胞性性腺 刺激ホルモン放出ペプチド、ガラニン(galanin)、グルカゴン、ゴナド レリン、性腺刺激ホルモン、ゴセレリン(goserelin)、成長ホルモン 放出ペプチド、ヒストレリン(histrelin)、インシュリン、ロイプロ リド、LHRH、モチリン、ナファレリン(nafarelin)、ニューロテ ンシン、オキシトシン、ソマトスタチン、P物質(サブスタンスP)、腫瘍壊死 因子、トリプトレリン(triptorelin)およびバソプレシンを包含す るが、しかしそれらに限定されない。上記物質の類似体、誘導体、拮抗薬、作動 薬および製薬的に許容出来る塩がまた使用されることが出来る。 本発明の配合物および方法において有用なペプチド化合物は、塩、好ましくは 製薬的に許容出来る塩の形で使用されることが出来る。有用な塩は当業者に知ら れておりそして無機酸、有機酸、無機塩基または有機塩基との塩を包含する。好 ましい塩は酢酸塩である。 非水性プロトン性溶媒に容易に溶解することが出来るペプチド類およびペプチ ド化合物が本発明において使用するために好ましい。当業者は化合物の溶解度に 基づいてどの化合物が有用であるかを容易に決定することが出来、即ち、その化 合物は、製薬的に有効な量であり得る、少なくとも許容出来る量に、特定の非水 性プロトン性溶媒に溶解出来なければならない。好ましい溶解度は、少なくとも 約10%(重量/重量)である。特に好ましいペプチド化合物はロイプロリドお よび酢酸ロイプロリドを包含する、LHRH−関連化合物である。 ペプチドの割合は、化合物、治療される症状、化合物の溶解度、予期される投 与量および投与の期間に依存して変化させることが出来る。(例えばGilma n等著、The Pharmacological Basis of The rapeutics、 第7版(1985)およびRemingtonのPhar maceutical Sciences、 第18版,(1990)参照:それ らの開示を参照することにより本明細書に組み入れる)。高い濃度の配合物中の ペプチドの濃度は、少なくとも約10%(重量/重量)から化合物の最大溶解度 までの範囲であり得る。好ましい範囲は約20〜約60%(重量/重量)である 。現在さらに好ましい範囲は約30〜約50%(重量/重量)でありそして最も 好ましい範囲は約35〜約45%(重量/重量)である。 一般に、本発明の安定な配合物は、選ばれた非水性プロトン性溶媒中に所望の ペプチド化合物の所望量を単に溶解することにより造られることが出来る。本発 明者は、PEGのような重合体溶媒について、溶解度が溶媒の分子量に逆比例す る傾向があることが分かった。好ましい非水性プロトン性溶媒は、プロピレング リコール(PG)、ポリエチレングリコール(PEG)、メトキシプロピレング リコール(MPEG)、グリセロール、およびポリビニルピロリドン(PVP) を包含する。 水、緩衝剤、非イオン性界面活性剤のような溶解化剤、EDTAのような賦形 剤およびベンジルアルコール、メチルパラベンまたはプロピルパラベンのような 保存料が製薬的ペプチド配合物に加えることが有益であり得ることは当業者に知 られている。(例えば、RemingtonのPharmaceutical Sciences、 第18版(1990)参照)。そのような薬剤は場合により 、本請求の範囲の配合物に加えられてよい。C.方法論 本発明者は、非水性プロトン性溶媒中に、配合されるべきペプチド化合物を溶 解することにより、ペプチド化合物の安定な非水性配合物が造られることが出来 ることを見い出した。 本発明者は、高められた温度で、LHRH−関連化合物ロイプロリドを促進エ ージングに付しそして配合物の化学的且つ物理的安定性を測定することにより、 これらのペプチド化合物の配合物、特にLHRH−関連化合物ロイプロリドの配 合物を、安定性について試験した。(例えば表IIIおよび図1、2、6および7 に示される)これらの研究の結果は、37℃で1年間の貯蔵を想定する条件また はそれを越える条件で安定であったことを示している。 本発明者はまた、2.5メガラドのガンマ線照射後の安定性について本明細書 において記載されたとおりにして造られたペプチド化合物の配合物を試験した。 表IVに示された結果は、そのような照射線照射の後に、これらの配合物が化学的 に且つ物理的に安定な状態のままであったことを示している。電子ビーム照射に 付された配合物がまた安定であることが分かった。 表Iに示されるように、本発明者は、水中にペプチド化合物を溶解し(または 溶解するように試み)、次にそれらを高められた温度で促進エージングに付すこ とにより、安定性について、広い種々のペプチド配合物、特にロイプロリド、ゴ セレリン(goserelin)、LHRH、ブラジキニン、インシュリンおよ びトリプシノーゲンを試験した。配合物の安定性が測定された。結果は、Ea= 22.2キロカロリー/モルを想定する37℃での半減期として表Iに提供され る。試験された広い範囲のペプチドは、試験された非水性プロトン性溶媒に可溶 性でありそして試験条件下に安定な状態のままであった。水中への特定のペプチ ドの溶解度および得られた溶液の安定性は当業者に知られている慣用の方法を用 いて容易に決定される。表I:非水性プロトン性溶媒中のペプチド類の安定性 * Ea=22.2キロカロリー/モルを想定しての37℃での半減期 37℃で6か月間貯蔵されたプロピレングリコール中40%ロイプロリドの配 合物は、溶液からのペプチドの全体的損失により測定された線形劣化を示した。 これらのデータの分析は16.6キロカロリー/モルの活性化エネルギー(Ea )および9.6カ月のt90を提供し、高められた温度でのこれらの配合物の安定 性を示している。 本発明者はまた、本発明の成る種のペプチド配合物が静菌性(即ち、細菌の増 殖を阻止する)、殺菌性(細菌の死滅を生じさせる)および殺胞子性(胞子を殺 す)であることが予想外に分かった。特に、50〜400mg/mlのロイプロ リド配合物は、静菌活性、殺菌活性および殺胞子活性を示した。それらのサンプ ルの安定性は細菌を用いてのスパイキング(spiking)により影響されず 、殺菌され且つ溶解された細菌から放出された酵素が、本生成物の安定性に有害 な影響を与えなかったことを示した。このことは、これらの配合物が酵素活性に 対して伝達性でなかったことを示している。 或る種のペプチド類、例えばカルシトニンおよびロイプロリドは、物理的に不 安定であり、非水性プロトン性溶媒中の溶液としたとき、水溶液中の溶液とした ときと同様に、凝集化、ゲル化および繊維化を示すことが知られている。例えば 、ロイプロリドは、ペプチド濃度の増大、塩の導入または穏やかなかき混ぜによ りゲルに誘導される可能性がある。物理的安定性を改良すると、植え込み可能な 医薬送り出しシステムを用いての投与を含めて、より容易な非経口投与を可能に す ることが出来る。 ロイプロリド、ゴセレリン(goserelin)およびカルシトニンのよう な或る種のペプチド類の非水性プロトン性溶媒配合物にDMSOのような極性非 プロトン性溶媒を加えると配合物のゲル化を防止することが予想外に分かった。 このことは明らかに非水性極性非プロトン性溶媒が、ベータシート構造に復元し ないランダムコイル/アルファらせん構造をペプチドに形成させそしてそれ故に ゲル化させないからである。したがってこれらの溶媒はゲル化防止の効果を有す る。 さらに、非水性プロトン性溶媒PG中の液体および(かき混ぜによる)ゲル化 ロイプロリド配合物(370mg/ml)の安定性が37℃でインビトロでそし てラットにおけるインビボで、それぞれ研究された。結果が表IIにおいて示され そしてゲル化配合物および液体配合物の両方が12週間の期間にわたって安定な 状態であったことを示している。 表II:PG中の液体およびゲル化ロイプロリド配合物の安定性研究 非水性プロトン性溶媒中にペプチド化合物を含有する非水性溶液が長い期間に わたって高い温度で安定であることは本発明の主要な面である。そのような配合 物は高い濃度を用いる場合でさえ安定である。したがって、これらの配合物はそ れらが室温であるいは室温以上で長い期間にわたって貯蔵されることが出来る点 において有利である。それらはまた、植え込み可能な送り出し器具において使用 されるのに適している。発明の例の開示 以下の例において研究を行うために以下の方法を用いた。1.酢酸ロイプロリド溶液の製造 (例えば、ミズリー州、セントルイスのMallinckrodt市販の)酢 酸ロイプロリドを秤量しそして必要に応じて、加熱(80℃)、回転かき混ぜ、 かき混ぜおよび(または)遠心分離を用いて適当な濃度(重量/重量)で、ビヒ クル(PG)PEG、MPEG、PG/H2O、PEG/PG、MPEG/H2O あるいはEDTAと共にPG)中に溶解した。他のように示されない限り、用語 PEGはPEG300を意味する。用語乾燥PGとは低い水分環境(即ち、乾燥 N2雰囲気)中で造られたPG配合物を言う。 他のように示されない限り、ロイプロリド遊離塩基含有量は、37%遊離塩基 であることの分析力価(potency)値の検定証(certificate )から計算された。これは特に示されない限り、40%酢酸ロイプロリドであっ た。2.液貯めの製造 (米国特許出願シリアル第08/595,761号(これを参照することによ り本明細書に組み入れる)に開示されているような)植え込み可能な医薬送り出 し器具の液貯め(reservoir)に適当な酢酸ロイプロリド溶液を充填し た。充填された器具は次に安定性試験を受けた。その配合物は各々の末端を封鎖 する重合体プラグを有するチタンまたは重合体液貯め中に充填された。その充填 された液貯めは次にポリホィル(polyfoil)バッグ中に封入されそして 安定性試験用オーブン中に置かれた。 これらの器具の液貯め内の配合物は外側の環境から完全に隔離されていること に留意されるべきである。3.逆相−HPLC(RP−HPLC) サンプルの劣化を最小にするために、冷却自動サンプル採取器(4℃)を用い 、勾配溶離逆相HPLCを用いて、ロイプロリド濃度および%ピーク面積につい てすべての安定性サンプルを分析した。用いられたクロマトグラフィ条件は下に 示される。RP−HPLCクロマトグラフィ条件 4〜6つの異なる濃度水準、典型的には0.1〜1.2mg/mlで(水中の )ロイプロリド標準を安定性サンプルと一緒に実験した。標準セット間において 40より多くないサンプルで、安定性サンプルと標準セットをまとめて扱った。 空隙容量と実験の45分との間のすべてのピークは集積された。ロイプロリド標 準についての集積されたピーク面積は、濃度の関数としてプロットされた。安定 性サンプルについてのロイプロリド濃度は次に線型回帰を用いて計算された。ロ イプロリドピークについての%ピーク面積、ロイプロリド以前(標識化された“ 他のもの”を)溶離するすべてのピークの合計およびロイプロリドの後に(標識 化された“凝集体”を)溶離するすべてのピークの合計がまた記録されそしてサ ンプル時間点の関数としてプロットされた。4.サイズ排除クロマトグラフィ(ゲル濾過クロマトグラフィ)(SEC) 冷却自動サンプル採取器(4℃)を用い、定組成(isocratic)溶液 SECアッセイを用いて、選ばれた安定性サンプルのピーク面積%および分子量 について分析した。用いられたクロマトグラフィの条件を下に挙げる。SECクロマトグラフィ条件 サイズ排除(ゲル濾過:size exclusion)カラムについての空 隙容量および合計容量は分子量計算のために必要であった。Bio−Rad高分 子量標準および0.1%アセトンは空隙容量および合計容量のそれぞれを決定す るために用いられた。Bio−Rad標準における第1ピークおよびアセトンピ ークについての保持時間が記録され、そして下記の方程式を用いて容量単位に変 換された。これらの値は特定のSECカラムまたはHPLCシステムについて一 定であるので、SECカラムまたはHPLCシステムへの変更がなされるときは 何時でも空隙容量および合計容量は再決定された。次に標準実験を行い、次に安 定性サンプルの実験を行った。標準の混合物は以下のペプチド類の約0.2mg /mlを含有した:ブルシン(Bursin)(分子量=449)、WLFRペ プチド(分子量=619)、アンギオテンシン(分子量=1181)、GRF( 分子量=5108)およびシトクロムC(分子量=12394)。これらの標準 は、それらがロイプロリドの分子量を括弧くくりしそしてすべてがロイプロリド に類似の塩基性pH(9.8〜11.0)を有したので、選ばれた。 %ピーク面積はすべてのピークについて記録された。分離された種(spec ies)についての分子量は下記の方程式を用いて計算された。 Vs=流速(ml/分)xサンプルピーク保持時間(分) Vo=流速(ml/分)x空隙容量ピーク保持時間(分) Vt=流速(ml/分)x合計容量ピーク保持時間(分) (但し、Vs=標準またはサンプル容量、 Vo=空隙容量、 Vt=合計容量)。 Vsは各々のペプチド標準ピークに対して計算された。次に各々のペプチド標 準についてのKdが先に決定されていたVtおよびVoについての値を用いて計算 された。Kd-1に対するlogMWのプロットからの線形回帰線が安定性サンプ ルにおける各々のピークについての分子量を決定するために用いられた。安定性 サンプルについての%ピーク面積がまた記録された。5.機器および材料 RP−HPLCおよびSECのために用いられた機器および材料は以下のとお りであった: ・717自動サンプル採取器、626ポンプ、6000S制御器、900光ダ イオード配列検出器および414屈折率検出器からなるWaters Mi llennium HPLCシステム(マサチューセッツ州、ミルフォード のWaters Chromatography製)。 ・48−位置および96−位置のためのHPLCバィアル(マサチューセッツ 州、ミルフォードのWaters Chromatography製)。 ・HaiSil C18,120A、5μm、4.6x250mmHPLCカ ラム(カリフォルニア州、マウンテン ビューのHiggins Anal ytical製)。 ・Phamacia Peptide,HR10/30SECカラム(ニュー ジャージー州piscatawayのPharmacia Biotech 製)。6.純度 安定性サンプルはRP−HPLCを用いて分析された。すべてのピークの曲線 下の面積の合計により割算されたロイプロリドピークについての曲線下の面積は %純度を提供する。〔%純度データ(例6、8、9および10)で示された%濃 度についてのデータは不確定的であることに留意すべきである。これらの実験に おいて%濃度を決定するために用いられた分析方法は確かなものではない〕。 以下の例はこの発明を例示するために提供されそしていかなるやりかたであっ てもこの発明の範囲を限定するものとして解釈されることを意味しない。例 1: 酢酸ロイプロリド配合物の促進安定性研究 ビヒクル中の(37%ロイプロリド遊離塩基に相当する)40%(重量/重量 )の酢酸ロイプロリドの配合物を上記のとおりにして造りそしてまた上記のとお りにして植え込み可能な医薬送り出し器具(device)の液貯め(rese rvoir)に充填するために用いられた。幾つかの液貯めは重合体材料から造 られ、一方では幾つかはチタンから造られた。 充填された器具(device)は、インキュベーター(Precision Scientific製またはThelco製)中で7日間、高められた温度 (80〜88℃)でこれらを貯蔵することにより促進エージングに付された。こ れは16.6キロカロリー/モルの活性化エネルギー(Ea)と想定して、37 ℃で約6か月あるいは室温(25℃)で約1年に相当する。 サンプルは、エージングされた配合物の化学的および物理的安定性を決定する ために上記のとおりにしてRP−HPLCおよびSECを用いて分析された。 表IIIに示される結果は、これらの配合物がLHRH−関連化合物ロイプロリ ドの安定性を維持することが出来たことを示す。各々の場合において、少なくと も65%のロイプロリドが維持された。 表III:高められた温度で7日後での酢酸ロイプロリド非水性プロトン性配合物 の安定性 例 2: 照射線照射された酢酸ロイプロリド配合物の安定性研究 PG中40%(重量/重量)酢酸ロイプロリド(37%ロイプロリド遊離塩基 に相当する)の配合物を上記のとおりにして調製し、そしてまた上記のとおりに して医薬送り出し器具の液貯めに充填するために用いた。すべての液貯めは、重 合体材料から造られた。 充填された器具は2.5メガラドのガンマ線照射に付された。サンプルは、( カリフォルニア州Tustinの)Sterigenicsに移送されそして回 分方式でガンマ線照射(コバルト60)された。“冷”と標識化されたサンプル が移送されそしてドライアイス上で照射線照射された。次にサンプルは例1にお けるとおりにして促進エージングに付された。サンプルを0日および7日で取 り出しそして照射線照射配合物の化学的および物理的安定性を決定するために上 記のとおりにしてRP−HPLCおよびSECを用いて分析した。 表IVに示される結果は、これらの酢酸ロイプロリド配合物が照射線照射後に安 定であったことを示している。すべての場合において、低い水準の凝集体形成と 共に、少なくとも65%のロイプロリドが維持された。 表 IV 重合体液貯めにおける2.5メガラドのガンマ線照射後の40%(重量/重量) 酢酸ロイプロリドプロトン性配合物の安定性 例 3: PG中酢酸ロイプロリドの溶解性研究 PG中の酢酸ロイプロリド配合物を上記のとおりにして調製した。PG中への 溶解を促進するために配合物を80℃に加熱した。データを下記の表Vに示す。表 V PG中ロイプロリド% 例 4: PG中酢酸ロイプロリドの長期間促進安定性研究 PG中40%酢酸ロイプロリド(重量/重量)の溶液を調製し、液貯め中に装 入し、80℃で2か月間貯蔵しそして上記のとおりにして分析した。図1(RP −HPLC)および図2(SEC)において示された結果は、2か月の期間後に ほんの37.2%の化学的劣化および15.2%の物理的凝集と共に55.9% ロイプロリドが回収されたことを示す。これらの配合物は37℃で2か月に相当 する80℃で7日後に(上に定義したとおりに)安定であった。 PG中40%酢酸ロイプロリド(重量/重量)の溶液を調製し、液貯め中に装 入し、4カ月間80℃で貯蔵しそして上記のとおりにしてRP−HPLCを用い て分析した。図5はロイプロリドそして4か月の期間にわたって回収されたその 化学的および物理的劣化生成物のプロットである。これらの3つの要素の総計は また物質収支として示される。それらの結果は、安定性研究が、知られていない 劣化過程または劣化生成物を見落とさないことを示す、完全なロイプロリドまた は劣化種(species)のいずれかとしてのすべてのペプチド物質について 、本発明者が考慮しているということが出来ることを示す。 PG中40%酢酸ロイプロリド(重量/重量)の溶液を調製し、液貯め中に装 入し、4〜6カ月間、37℃、50℃、65℃または80℃で貯蔵しそして上記 のとおりにしてRP−HPLCを用いて分析した。図4に示される結果は、ロイ プロリド劣化が疑似一次速度論にあてはまることを示している。さらに、下に記 載するように、図3はPG中ロイプロリド劣化が線形アレニウス速度論にあては まることを示している。したがって、促進安定性研究はロイプロリドの安定性を 評価しそして37℃まで下がって補外するための正当な技術である。 PG中40%酢酸ロイプロリド(重量/重量)の溶液を調製し、液貯め中に装 入し、37℃、、50℃、65℃または80℃で貯蔵しそして上記のとおりにし てRP−HPLCを用いて分析した。結果はMartin等によるPhysical Pharmacy:Physical Chemical Principles in the Pharmaceutical Sciences 、第3版、第14章(1983)において記載されたとおりに して計算されそして37℃で9.6か月のt90と共に、これらの溶液のEaが1 6.6キロカロリー/モルであることを示した。そのデータを下に示しそしてデ ータのアレニウスプロットを図3に示す。a=16.6キロカロリー/モル例 5: PG中酢酸ロイプロリドの長期間安定性研究 上記のとおりにして造られそして分析された40%酢酸ロイプロリド溶液の化 学的な安定性が図6において示される。37℃で9か月後に、90%以上(90 .1%)のロイプロリドが存在し、RP−HPLCデータに基づいてだがしかし SECデータと良好に一致して、5%未満(3.1%)の(“早期”として示さ れた)化学的劣化および10%未満(5.6%)の(“後期”として示された) 物理的凝集が形成された。例 6: PG/酢酸緩衝液中の酢酸ロイプロリドの長期間安定性研究 PG/酢酸緩衝液(pH5.0、0.0282M)(30:70)中の30 %酢酸ロイプロリド(重量/重量)の溶液を上記のとおりにして調製し、次にガ ラスアンプル中に装入し、上記のとおりにして照射線照射しそして1年間37℃ で貯蔵した。RP−HPLC(図7)およびSEC(図8)による(上記したと おりの)分析は、これらの配合物が安定であったことを示した。9か月後に、R P−HPLCは70%以上の化学的に活性なロイプロリドが配合物中に存在した ことを示した。SECの結果は37℃で9か月後に90%以上の物理的に安定な ロイプロリドが存在したことを示した。例 7: PG/水中の酢酸ロイプロリドの長期間促進安定性研究 保存料を有するPG/水(30:70)中の40%酢酸ロイプロリド(重量/ 重量)の配合物は、0.18%のメチルパラベンおよび0.025%のプロピル パラベンを水と混合し、保存料を有する30:70のPG/水溶液を造りそして 上記のとおりにしてこの溶液中に酢酸ロイプロリドを溶解することにより造られ た。配合物をガラスアンプルに装入し、次に上記のとおりにして照射線照射しそ して60℃で貯蔵した。 上記のとおりにして6か月の期間にわたって純度を評価分析した。結果を図9 に示す。これらのデータは、これらの配合物が45日で90%以上そして6か月 で約65%の純度を有したことを示す。90日データ点は非常に高い標準偏差を 示した。例 8: PG/水中の酢酸ロイプロリド長期間安定性研究 上記のとおりにしてPG/水(30:70)中の40%酢酸ロイプロリド(重 量/重量)の配合物を調製し、上記のとおりにして、ガラスアンプルに装入し、 照射線照射しそして6か月間37℃で貯蔵し、次にHPLCを用いて評価分析を した。 図10に示される結果は6か月後に70%以上のロイプロリドが残ったことを 示している。例 9: PEG600/酢酸緩衝液中のゴセレリンの促進安定性の研究 酢酸ロイプロリドについて上に記載したとおりにして調製されたPEG600 /酢酸緩衝液(30:70)中の30%ゴセリレン(goserelin)(重 量/重量)の配合物は80℃で14日間ガラスアンプル中で貯蔵されそして上記 のとおりにして純度について分析された。 図11における結果は、9日後に65%以上のゴセレリンが残ったことを示し ている。例 10: ゴセリレン配合物の安定性研究 PEG600またはPEG/酢酸緩衝液(30:70)のいずれか中の40〜 45%(重量/重量)ゴセレリンの配合物を上記のとおりにして調製しそして重 合体容器中に入れた。その容器をインキュベーター中で1か月間37℃で貯蔵し た。サンプルは、エージングされた配合物の化学的安定性を決定するためにRP −HPLCを用いて分析された。 下に示された結果は、これらの配合物がLHRH−関連化合物ゴセレリンの安 定性を維持することが出来たことを示す。各々の場合において、純度データによ り示されるように、少なくとも98%のゴセレリンが維持された。 例 11: ナファレリン配合物の安定性研究 PEG600またはプロピレングリコール中の15%(重量/重量)ナファレ リン(nafarelin)の配合物は、ロイプロリドについて上に記載したと おりにして調製されそして重合体容器中に入れられた。 インキュベーター中で1か月間37℃でその容器を貯蔵した。 エージングされた配合物の化学的安定性を決定するためにRP−HPLCを用 いてサンプルは分析された。 下に示された結果は、これらの配合物がLHRH−関連化合物ナファレリンの 安定性を維持することが出来たことを示した。各々の場合において、純度データ により示されるように少なくとも99%のナファレリンが維持された。 この発明の種々の態様を実施する上記方式の修正は本明細書に記載されたとお りのこの発明の教示に従って、当業者に明らかであろう。上記例は限定的なもの ではなく、しかしこの発明の単なる例示にすぎず、その範囲は以下の請求の範囲 により規定される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年6月25日(1998.6.25) 【補正内容】 請求の範囲 1.a)少なくとも1種のペプチド化合物;および b)少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒; を含む、ペプチド化合物の安定な非水性配合物であって、しかも前記配合物が少 なくとも3か月間37℃で安定である、前記配合物。 2.少なくとも約10%(重量/重量)のペプチド化合物を含む、請求項1の 配合物。 3.少なくとも約30%(重量/重量)のペプチド化合物を含む、請求項1の 配合物。 4.前記ペプチド化合物がLHRH−関連化合物である、請求項1の配合物。 5.前記ペブチド化合物がロイプロリド、LHRH、ナファレリンおよびゴセ レリンからなる群から選ばれる、請求項4の配合物。 6.照射線照射後に安定である、請求項1の配合物。 7.少なくとも1年間37℃で安定である、請求項1の配合物。 8.植え込み可能な医薬送り出し器具において使用するために適合されている 、請求項1の配合物。 9.前記少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒が、PG、PEGおよびグリ セロールからなる群から選ばれる、請求項1の配合物。 10.ゲルを形成する、請求項1の配合物。 11.少なくとも1種の非水性極性非プロトン性溶媒をさらに含む、請求項1 の配合物。 12.前記極性非プロトン性溶媒がDMSOまたはDMFである請求項11の 配合物。 13.さらに水を含む、請求項1の配合物。 14.賦形剤、界面活性剤、溶解化剤および保存料からなる群から選ばれる、 少なくとも1種をさらに含む、請求項1の配合物。 15.PGまたはPEGまたはそれらの混合物中の約30%〜約50%(重量 /重量)のLHRH−関連化合物酢酸ロイプロリドから本質的になる、請求項1 の配合物。 16.少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒中に少なくとも1種のペプチド 化合物を溶解することからなる、請求項1の安定な非水性配合物の製造方法。 17.少なくとも10%(重量/重量)のペプチド化合物が溶解される、請求 項16の方法。 18.少なくとも30%(重量/重量)のペプチド化合物が溶解される、請求 項16の方法。 19.前記ペプチド化合物が、LHRH−関連化合物である、請求項16の方 法。 20.前記ペプチド化合物がロイプロリド、LHRH、ナファレリンおよびゴ セレリンからなる群から選ばれる、請求項19の方法。 21.賦形剤、界面活性剤、溶解化剤およ保存料からなる群から選ばれる少な くとも1種を加える工程をさらに含む、請求項16の方法。 22.少なくとも1種の非水性極性非プロトン性溶媒を加える工程をさらに含 む、請求項16の方法。 23.前記極性非プロトン性溶媒がDMSOまたはDMFである、請求項22 の方法。 24.水を加える工程をさらに含む、請求項16の方法。 25.前記少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒がPG、PEGおよびグリ セロールからなる群から選ばれる、請求項16の方法。 26.PGまたはPEGあるいはそれらの混合物中に約30%〜約50%(重 量/重量)のLHRH−関連化合物酢酸ロイプロリドが溶解される、請求項16 の方法。 27.請求項1の配合物の有効量を下記の患者に投与することからなる、ペプ チド化合物の投与により緩和されることが出来る症状を患っている患者を治療す る方法。 28.前記投与が非経口投与である、請求項27の方法。 29.前記投与が長期間連続投与である、請求項27の方法。 30.前記投与が植え込み可能な医薬送り出し器具の使用により行われる、請 求項27の方法。 31.前記症状が前立腺癌でありそして前記ペプチド化合物がロイプロリドで ある、請求項27の方法。 32.少なくとも約80ミクログラムのロイプロリドが毎日投与される、請求 項27の方法。 33.前記の毎日投与が3か月、6か月および12か月からなる群から選ばれ る期間続ける、請求項32の方法。 34.前記期間の前記毎日投与が植え込み可能な医薬送り出しシステムを用い て行われる連続投与である、請求項33の方法。 35.前記症状が前立腺癌でありそして前記ペプチド化合物がLHRHK拮抗 薬である、請求項27の方法。 36.不活性ガスの雰囲気中で行われる、請求項16の方法。 37.前記雰囲気が乾燥窒素である、請求項36の方法。 38.a)少なくとも1種のペプチド化合物;および b)少なくとも1種の極性非プロトン性溶媒; を含む、ペプチド化合物の安定な非水性配合物であって、しかも前記配合物が従 来の静菌剤、殺菌剤または殺胞子剤を使用することなしに、静菌活性、殺菌活性 または殺胞子活性を示す前記配合物。 39.従来の静菌剤、殺菌剤または殺胞子剤を下記配合物に添加しないことを 条件に、少なくとも1種の極性非プロトン性溶媒中に少なくとも1種のペプチド 化合物を溶解することからなる、請求項38の安定な非水性配合物を製造する方 法。 40.請求項38の配合物の有効量を下記の患者に投与することからなる、ペ プチド化合物の投与により緩和されることが出来る症状を患っている患者を治療 する方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 13/08 A61P 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 A61K 37/43 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU (72)発明者 プレストレルスキイ,スチーブン,ジェ イ. アメリカ合衆国94043 カリフォルニア州 マウンテン ビュー,ウエスト ミドルフ ィールド ロード 1971,ナンバー5 (72)発明者 ライト,ジェレミイ,シー. アメリカ合衆国94024 カリフォルニア州 ロスアルトス,クエスタ ドライブ 631 (72)発明者 レオナード,ジョー アメリカ合衆国95014 カリフォルニア州 クパーチノ,ラ ジョラ コート 11236 (72)発明者 エッケンホフ,ジエイムズ ビー. アメリカ合衆国94024 カリフォルニア州 ロスアルトス、オータムン レーン 1080

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.a)少なくとも1種のペプチド化合物;および b)少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒; を含む、ペプチド化合物の安定な非水性配合物。 2.少なくとも約10%(重量/重量)のペプチド化合物を含む、請求項1の 配合物。 3.少なくとも約30%(重量/重量)のペプチド化合物を含む、請求項1の 配合物。 4.前記ペプチド化合物がLHRH−関連化合物である、請求項1の配合物。 5.前記ペブチド化合物がロイプロリド、LHRH、ナファレリンおよびゴセ レリンからなる群から選ばれる、請求項4の配合物。 6.照射線照射後に安定である、請求項1の配合物。 7.少なくとも3か月間37℃で安定である、請求項1の配合物。 8.少なくとも1年間37℃で安定である、請求項1の配合物。 9.植え込み可能な医薬送り出し器具において使用するために適合されている 、請求項1の配合物。 10.前記少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒が、PG、PEGおよびグ リセロールからなる群から選ばれる、請求項1の配合物。 11.ゲルを形成する、請求項1の配合物。 12.少なくとも1種の非水性極性非プロトン性溶媒をさらに含む、請求項1 の配合物。 13.前記極性非プロトン性溶媒がDMSOまたはDMFである請求項12の 配合物。 14.さらに水を含む、請求項1の配合物。 15.賦形剤、界面活性剤、溶解化剤および保存料からなる群から選ばれる、 少なくとも1種をさらに含む、請求項1の配合物。 16.PGまたはPEGまたはそれらの混合物中の約30%〜約50%(重量 /重量)のLHRH−関連化合物酢酸ロイプロリドから本質的になる、請求項1 の配合物。 17.少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒中に少なくとも1種のペプチド 化合物を溶解することからなる、請求項1の安定な非水性配合物の製造方法。 18.少なくとも10%(重量/重量)のペプチド化合物が溶解される、請求 項17の方法。 19.少なくとも30%(重量/重量)のペプチド化合物が溶解される、請求 項17の方法。 20.前記ペプチド化合物が、LHRH−関連化合物である、請求項17の方 法。 21.前記ペプチド化合物がロイプロリド、LHRH、ナファレリンおよびゴ セレリンからなる群から選ばれる、請求項20の方法。 22.賦形剤、界面活性剤、溶解化剤およ保存料からなる群から選ばれる少な くとも1種を加える工程をさらに含む、請求項17の方法。 23.少なくとも1種の非水性極性非プロトン性溶媒を加える工程をさらに含 む、請求項17の方法。 24.前記極性非プロトン性溶媒がDMSOまたはDMFである、請求項23 の方法。 25.水を加える工程をさらに含む、請求項17の方法。 26.前記少なくとも1種の非水性プロトン性溶媒がPG、PEGおよびグリ セロールからなる群から選ばれる、請求項17の方法。 27.PGまたはPEGあるいはそれらの混合物中に約30%〜約50%(重 量/重量)のLHRH−関連化合物酢酸ロイプロリドが溶解される、請求項17 の方法。 28.請求項1の配合物の有効量を下記の患者に投与することからなる、ペプ チド化合物の投与により緩和されることが出来る症状を患っている患者を治療す る方法。 29.前記投与が非経口投与である、請求項28の方法。 30.前記投与が長期間連続投与である、請求項28の方法。 31.前記投与が植え込み可能な医薬送り出し器具の使用により行われる、請 求項28の方法。 32.前記症状が前立腺癌でありそして前記ペプチド化合物がロイプロリドで ある、請求項28の方法。 33.少なくとも約80ミクログラムのロイプロリドが毎日投与される、請求 項28の方法。 34.前記の毎日投与が3か月、6か月および12か月からなる群から選ばれ る期間続ける、請求項33の方法。 35.前記期間の前記毎日投与が植え込み可能な医薬送り出しシステムを用い て行われる連続投与である、請求項34の方法。 36.前記症状が前立腺癌でありそして前記ペプチド化合物がLHRHK拮抗 薬である、請求項28の方法。
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