JP2001504734A - 斜位画像面を有するctシステム - Google Patents

斜位画像面を有するctシステム

Info

Publication number
JP2001504734A
JP2001504734A JP52447798A JP52447798A JP2001504734A JP 2001504734 A JP2001504734 A JP 2001504734A JP 52447798 A JP52447798 A JP 52447798A JP 52447798 A JP52447798 A JP 52447798A JP 2001504734 A JP2001504734 A JP 2001504734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slices
axial
data
slice
oblique
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP52447798A
Other languages
English (en)
Inventor
フレウンドリッヒ デビッド
ザスラフスキー アレックス
ルイミ デビッド
Original Assignee
ピッカー メディカル システムズ リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ピッカー メディカル システムズ リミテッド filed Critical ピッカー メディカル システムズ リミテッド
Publication of JP2001504734A publication Critical patent/JP2001504734A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/003Reconstruction from projections, e.g. tomography
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法であって、軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することと、減衰データを処理して、1つまたは複数の非軸画像スライスのそれぞれに個々に対応する1つまたは複数の表面に沿った複数の点でCT値を決定することとを含み、減衰データを処理することが、1つまたは複数の表面のそれぞれに沿った複数の点に、データを直接背面投影することを含む方法。

Description

【発明の詳細な説明】 斜位画像面を有するCTシステム 発明の分野 本発明は一般にコンピュータ断層撮影(CT)の撮像、特に斜位画像面に沿っ てCT画像を再構築する方法に関する。 発明の背景 当技術分野で知られるCTスキャナは、通常、複数の平行な平面画像スライス を生成する。スライス面は一般に、X線管の回転面によって規定され、X線管は 撮像される被験者を中心に回転するよう、環状ガントリ上に装着される。被験者 はベッドに横たわり、ベッドは走査軸に沿ってガントリ中を平行移動する。X線 管と被験者を介して反対側にある列状のX線検出器が、被験者を透過した放射線 を受ける。検出器はそれぞれ、減衰してそこに入射したX線束に比例する信号を 生成する。これらの信号は、前処理して減衰データを生成し、これはフィルタに かけられ、背面投影されて、複数の平面画像スライスのそれぞれにおける複数の 点で画像データを表すCT値を決定する。これらのスライスは、対応する数の相 互に間隔をあけた軸方向の位置に配置され、統合されて被験者の全身または身体 の一部の3次元画像を提供する。 通常、走査軸は被験者の身体の長軸にほぼ平行で、管の回転面に対して垂直で あり、したがって画像スライスは身体を通る一連の軸方向の断面を表す。このよ うなスライスは「軸スライス」として知られる。軸スライスは、一般に、各スラ イスの面内では、例えば1mm以下など、比較的高い画像解像度を有するが、軸 方向では、例えば約5mmなど、これより解像度が低い。この軸方向解像度はス ライスの「厚さ」として知られる。通常、1つの軸スライスと次の軸スライスと の間の間隔は、スライスの厚さとほぼ等しく設定される。 しかし、被験者を検査する医師が、軸画像スライスではなく、身体の長軸に対 して角度がある面に沿って身体と交差する斜位画像スライスを獲得したいと考え る場合もある。このような斜位スライスを観察できるようにするため、当技術分 野では幾つかの方法が知られている。 幾つかのCTスキャナでは、斜位画像スライス・データは、管の回転面に対し てベッドに角度をつけるか、ベッドを旋回させる、管の回転面を傾斜させる、あ るいはこれらを組み合わせることによって捕捉される。しかし、傾斜および旋回 機能を実現し、制御するのに必要な機構が、CTスキャナのコストを大幅に増加 させる。さらに、機械的および他の実用的な考慮事項により、傾斜および旋回角 度が約30°以内に制限され、したがって被験者の身体を通る矢状または冠状ス ライスなど、より多くの斜位画像スライスを直接生成することができない。 あるいは、元の軸画像スライスにCT値を補間することにより、斜位画像スラ イスを再構築することができる。このような補間方法は、例えば参照により本明 細書に組み込まれるOzeki,etalの米国特許第4,674,046号に記載されているよう に、当技術分野でよく知られている。この方法で斜位画像スライスを見るには、 医師などCTシステムの使用者は、一般に、まず被験者の身体の全部、または少 なくともかなりの部分をカバーする軸画像の全シリーズを収集して表示するよう システムを操作しなければならない。その後にのみ、使用者はシステムに所望の 斜位スライスの位置および方向を入力することができる。 この方法で再構築される各斜位スライスは、幾つかの軸スライスと交差する。 斜位スライスにある複数の点のそれぞれについて、補間されたCT値は、1つま たは複数の元の軸画像スライスで、隣り合う点のグループでCT値の重み付けし た統合をとることによって求められる。この方法を用いる場合は、コンピュータ ・メモリに通常はCT値のみが保存され、CT値を得るために使用した減衰デー タは、メモリ・スペースを節約するために削除される。 軸画像の補間によって斜位スライスを導出することには、幾つか重大な欠点が ある。CT値を補間すると、データの軸方向の解像度が低いので、必然的に斜位 画像スライスの解像度が失われるのである。補間された斜位画像スライスは、通 常、画像品質が低下したように見え、特にノイズ・レベルが高くなった場合にそ のように見え、階段状効果などのアーティファクトを呈することがある。さらに 、補間操作は計算集中的であり、したがって時間がかかり、非常に大きいコンピ ュ ータ・メモリを必要とする。 発明の概要 迅速にかつ改善された画像品質で、斜位CT画像スライスを再構築する方法を 提供することが、本発明の目的である。 CTシステムに旋回または傾斜を導入する必要なく、ほぼ全ての所望のスライ ス角度で斜位CT画像スライスを再構築する方法を提供することが、本発明のも う一つの目的である。 本発明の一つの態様では、CT画像は、矢状面および冠状面、例えば脊髄を通 る矢状および冠状切断部に沿って直接再構築される。 本発明の別の態様では、CT画像は、被験者の身体を通る非平面の切断部に沿 って、例えば脊髄または主要血管など解剖学的特徴を辿る切断部に沿って再構築 される。 本発明のさらに別の態様では、各画像スライスの厚さ、つまりスライス面に垂 直の方向におけるスライスの解像度は、減衰データの取得に使用するCTスキャ ナの幾何学的制限内で、ほぼ全ての所望の値に設定される。 本発明のさらに別の態様では、例えば単一の走査から得た様々な解像度を有す る複数のスライスを含む被験者の頭部のCT画像を提供するために、種々のスラ イス厚さを有する複数の斜位スライスを再構築する。 最初にデータを背面投影して軸画像スライス全体のCT値を獲得せず、X線減 衰データから直接、斜位CT画像スライスを再構築し、したがって所望の斜位ス ライス画像を獲得するのに必要な計算時間およびフィルム消費量を削減する方法 を提供することが、本発明の幾つかの態様のさらなる目的である。 本発明の幾つかの態様のさらに別の目的は、CTシステムの使用者が、被験者 の身体を走査する前に、1つまたは複数の所望の斜位画像スライスを特定するこ とができ、システムによるX線減衰データの取得および処理が最適化され、適切 な解像度の斜位スライスを生成しながら、被験者への放射線被曝量および走査お よび計算時間を最小限に抑えることである。 本発明の一つの態様では、使用者は身体を通る非平面の切断部、例えば脊髄を 辿る切断部を特定することができる。 本発明の別の態様では、使用者は、例えば被験者の脊椎間の1つまたは複数の 円板空間を撮像するよう、複数の非平行の斜位スライスを特定することができる 。複数のスライスの1つ、または幾つかは、1つまたは複数の円板空間のそれぞ れを通過するか、それと隣接する。スライスは、スライスが配置された円板空間 で、各スライスの面が被験者の脊髄の軸に対してほぼ垂直になるよう配向される 。 スパイラル走査CTシステムによって取得したX線減衰データから直接、斜位 スライスを再構築する方法を提供することが、本発明の幾つかの態様の追加の目 的である。 本発明の好ましい実施形態では、スパイラル走査CTスキャナは、被験者が横 たわるベッドを中心に環状ガントリ上で回転するよう装着されたX線管と、検出 器アレイとを備える。ベッドは、被験者の身体の長軸にほぼ平行な並進軸に沿っ て、ガントリ中を前進する。したがって、X線管は、被験者の身体を中心にほぼ 螺旋形の軌道を描き、この軌道に沿って複数の位置、つまり「視野(views)」か ら被験者を照射する。並進軸は、X線管の回転面に対してほぼ垂直であることが 好ましいが、本発明の原理は、当技術分野で知られているように、ベッドが回転 面に対して角度があるCTシステムにも同様に適用されることが理解される。 検出器アレイは、好ましくは平行な1列以上のX線検出器エレメントを備え、 各列は被験者の身体の長軸に対してほぼ円周方向に配置された長軸を有する。検 出器エレメントは、視野のそれぞれで被験者の身体を通過した放射線を受け、X 線の減衰に対応する信号を生成する。検出器アレイは、X線管とは反対側のガン トリ上に装着され、「第3世代」CTスキャナのように、管に沿ってベッドの周 囲を回転することが好ましい。あるいは、検出器アレイは、検出器エレメントの 環状リングを備え、これが被験者を囲み、「第4世代」スキャナのように、管が 回転する間、ほぼ静止位置に保持される。種々の好ましい実施形態に関して本明 細書で述べるような本発明の原理は、第3および第4世代のスキャナ、さらに当 技術分野で知られる他のタイプのスキャナにも同等に適用されることが理解され る。 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、CTスキャナの使用者、例えば医師 は、スライスのシーケンスを再構築するため、所望のスライス方向、スライス間 隔および走査範囲を選択する。スライス方向は、所望のスライスの角度において 被験者の身体を通過するスライスの軸によって規定され、スライス角度は、上記 のように、軸スライスをゼロとする。スライス角度は、一般に3次元空間の角度 であり、例えば走査軸に対する角方位、仰角および回転座標について表すことが できる。本明細書で使用する「スライス方向」および「スライス角度」という用 語は、この文脈で理解されたい。 スライス軸方向に沿ったスライス間隔は、一般にスライス厚さ以下に設定され ることが好ましく、スライス軸の方向のスライスの解像度として規定される。ス ライス間隔はスライスごとに変化してよい。走査範囲は、第1スライスの前縁と シーケンスにおける最終スライスの後縁との間の走査軸に沿った距離で規定され る。 あるいは、使用者は、所望の方向および厚さで、単一のスライスのみ見るよう 選択することができる。本発明の原理は、以下で述べるように、この場合にも同 様に適用することができる。 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、使用者は、身体内の湾曲した経路を 指示することにより、好ましくはCTスキャナで獲得した身体の予備画像を見る ことにより、1つまたは複数の再構築すべきスライスを選択する。経路を指示し 、スライスを選択する方法は、Elscint Ltd.によって1996年6月に出版され た「Elscint Report」,vol.8,no.2に記載され、これは参照により本明細書に 組み込まれる。使用者は、再構築するために、経路に対して概ね垂直である斜位 スライスを選択することができる。それに加えて、あるいはそれに代わって、使 用者は、湾曲した経路、好ましくは経路を含む身体内の湾曲表面によって規定さ れた非平面の切断部を選択することができ、この表面の平面画像を再構築するこ とができる。 本明細書では、平面の斜位スライスに関して好ましい実施形態を述べているが 、本発明の原理は、このような湾曲表面の平面画像を直接再構築するため、同様 に適用できることが理解される。本発明の出願の文脈では、「表面」という用語 は、平面の斜位画像スライスと非平面の画像表面との両方をまとめて指すものと する。 本発明の好ましい実施形態では、非トラバース画像表面またはこのような表面 の各シーケンスを、複数の平行な背面投影線に分割する。このような線はそれぞ れ、複数の軸方向平面の1つが身体を通る状態で、表面の平面の交差によって規 定される。軸方向平面間の距離は、スライス角度(つまり表面と軸スライスとの 間の角度)および所望の解像度よび画像品質に従って選択されるが、軸スライス 厚さ以下であることが好ましい。同じ複数の軸方向平面を使用して、スライスの シーケンスごとに個々の背面投影線を規定することが好ましい。 視野ごとに、X線管は螺旋形経路に沿って前進し、1列以上の検出器アレイが それぞれ、対応する線減衰信号を生成する。これらの信号は当技術分野で知られ ているように、前処理され、好ましくはフィルタにかけられる。その結果生じた 線減衰データを補間して、背面投影線に関連の各軸方向平面内で複数の光線それ ぞれの有効減衰値を生成する。 フィルタにかけた線減衰データは、スキャナのメモリ、例えばディスクに保存 することが好ましい。というのは、フィルタにかけたデータは、通常、占有する メモリ・ボリュームが「生(raw)」または前処理した信号より大幅に少ないから である。次に、フィルタにかけて保存したデータを補間して、スパイラル走査路 によってカバーされた軸方向範囲内で、所望の軸方向平面に有効減衰値を生成す ることができる。この方法で、本発明の原理を適用し、X線減衰データの獲得の 前と後との両方で指定される非トラバース表面の画像を再構築することができる 。 本発明の好ましい実施形態では、各斜位スライスの背面投影線のそれぞれに沿 った複数の点のそれぞれについて、点を通過する光線の有効減衰値を背面投影し 、その点のCT値を決定する。この背面投影は、当技術分野で知られているのと 同様のアルゴリズムを使用して実施するが、CT値はほぼ背面投影線に沿っての み決定され、軸方向平面の残りの部分では決定されない。斜位スライスごとに、 対応する複数の背面投影線のCT値を使用して、対応する斜位スライス映像を直 接再構築し、表示する。 軸方向平面全体ではなく背面投影線に沿ってのみCT値を決定する背面投影は 、計算時間を大幅に節約する。背面投影作業は、さらに計算が単純になるよう、 座標軸の1つが背面投影線に平行になるよう回転した軸方向平面の座標系を使用 して実行する。さらに、軸の1つが背面投影線と一致するよう、背面投影線の計 算ごとに、座標系の軸をシフトすることが好ましい。 上述したように斜位スライス画像を再構築した後、画像をさらに後処理し、画 像細部の可視性を向上させ、アーティファクトを除去することが好ましい。当技 術分野で知られているCT画像の後処理の方法は、大部分がこの目的のために使 用することができるが、走査軸からの斜位スライスの角度を考慮に入れるため、 修正しなければならない方法もある。例えば、リング状のアーティファクトは、 通常は軸方向CT画像に現れ、後処理の間に認識されて画像から除去されるが、 斜位スライス画像では楕円または楕円の部分として現れる。これらの楕円のアー ティファクトは、X線管の回転の中心に対応する画像の点を中心とし、短軸に対 する長軸の比率が既知の値で、斜位スライスにおけるこれらの軸の角方向も既知 であり、スライス角度にのみ依存する。CTスキャナに連結された画像処理コン ピュータは、回転の中心を中心とし、短軸に対する長軸の比率が分かっている楕 円を認識し、これを斜位スライス画像から除去するようプログラムすることが好 ましい。 本発明の幾つかの実施形態では、複数の軸方向平面が、一般に軸スライス厚さ の半分以下である距離だけ、互いに間隔をあける。スライス厚さは、通常、特に X軸管によって描かれるスパイラル経路のピッチに依存し、したがってピッチの 変化によって制御することができる。それに加えて、あるいはそれに代わって、 例えばX線管が放出するX線の視準など、スライス厚さに影響を及ぼす他の要素 を変化させて、スライス厚さを制御することができる。軸方向平面の間隔は、ス パイラル走査CTシステムでは、ほぼ全ての適切な値に設定することができる。 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、平行で互いに隣接する複数の斜位ス ライスを再構築し、スライスは軸スライス厚さより有意に小さい距離だけ間隔を あける。これらのスライスは「融合(fused)」、つまりそのCT値が互いに加算 および/または平均化され、改良された画像品質の統合スライスを生成する。統 合スライスが解像度を測定した角度とはほぼ無関係に等方性の解像度を有するよ う な方法で、複数の斜位スライスを選択し、融合することが好ましい。 それに加えて、あるいはそれに代わって、間隔が狭い複数の軸方向平面に対応 し、前処理した、または前処理してフィルタにかけた減衰データは、好ましくは 重み付け平均値をとることによって、互いに加算および/または平均化すること により同様に融合することができる。融合したデータを背面投影し、上述したよ うに1つまたは複数の斜位画像スライスを生成する。 本発明の原理は、一般に、第3および第4世代両方のタイプのスキャナ、18 0°または360°の画像再構築を使用するシステム、および種々の医療用ばか りでなく産業用スキャナを含め、当技術分野で知られている任意のタイプのスパ イラル走査CTシステムに適用できることが理解される。 さらに、本明細書ではスパイラル走査CTシステムに関して好ましい実施例を 述べているが、本発明の原理は当技術分野で周知の軸方向走査CTシステムにも 適用できることが理解される。このようなシステムでは、ベッドはX線管の回転 と交互に前進し、したがって減衰データが複数の別個の軸方向平面のそれぞれで 複数の視野について取得される。これらの減衰データは、本発明に従って背面投 影し、斜位画像スライスを再構築することができる。 したがって、本発明の好ましい実施形態により、CTスキャナで1つまたは複 数の非軸画像スライスを再構築する方法で、 軸方向範囲にわたってX線減衰データを取得することと、 減衰データを処理して、1つまたは複数の非軸画像スライスのそれぞれに対応 する1つまたは複数の表面に沿った複数の点で、CT値を決定することとを含み 、 減衰データの処理が、1つまたは複数の表面のそれぞれに沿った複数の点にデ ータを直接背面投影することを含む方法が提供される。 軸方向範囲にわたってデータを取得することは、1つまたは複数の非軸画像ス ライスの軸方向範囲によって規定された範囲にわたってデータを取得することを 含み、データを背面投影することは、データを背面投影して、ほぼ1つまたは複 数の非軸方向平面のそれぞれにおける複数の点でのみCT値を決定することを含 むことが好ましい。 軸方向範囲にわたってX線減衰データを取得することは、範囲をトラバースす るスパイラル走査路に沿ってX線減衰データを取得することを含むことが好まし い。 1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することは、1つまたは複数の湾 曲表面の画像を再構築することを含み、減衰データを処理して1つまたは複数の 表面に沿ってCT値を決定することは、データを処理して、湾曲表面に沿った点 でCT値を決定することを含むことが好ましい。 それに代わって、あるいはそれに加えて、1つまたは複数の非軸画像スライス を再構築することは、スキャナの軸に対して傾斜した方向の平面斜位画像スライ スを再構築することを含み、減衰データを処理して、1つまたは複数の表面に沿 ってCT値を決定することは、データを処理して、画像スライスによって規定さ れた1つまたは複数の斜位面の点でCT値を決定することを含む。 上述した方法は、さらに、複数の軸方向平面を選択することを含み、複数の軸 方向平面は、軸方向平面と1つまたは複数の非軸スライスとの個々の交差部で複 数の線を規定し、この線に沿ってCT値が決定されることが好ましい。 本発明の好ましい実施形態により、さらに、CTスキャナで1つまたは複数の 非軸画像スライスを再構築する方法で、 間に所定の軸間隔を有する複数の軸方向平面を選択し、それによって面と1つ または複数の非軸画像スライスとの交差部で複数の線を規定することと、 複数の軸方向平面によって規定された軸方向範囲をトラバースする既知のピッ チを有するスパイラル走査路に沿って、X線減衰データを取得することと、 X線減衰データを処理して、複数の線に沿った複数の点で、CT値を直接決定 することとを含む方法が提供される。 X線減衰データを処理することは、減衰データを背面投影して、ほぼ複数の線 に沿った複数の点でのみCT値を決定することを含むことが好ましい。 さらに、X線減衰データを処理することは、複数の軸方向平面の中で複数の互 いに隣接する面から減衰データを融合して、統合データを生成することを含み、 減衰データを背面投影することは、統合データを背面投影することを含むことが 好ましい。 減衰データを処理することは、データを背面投影する前に減衰データをフィル タにかけることを含み、複数の線に沿ってCT値を決定するのに使用されないデ ータは、フィルタリング作業から削除されることが好ましい。 減衰データを処理することは、減衰データを補間して、複数の軸方向平面で有 効な減衰値を発見することを含むことが好ましい。 複数の軸方向平面を選択することは、軸方向平面の1つに対応する軸画像スラ イスの厚さより有意に小さい距離、より好ましくは軸画像スライスの厚さの半分 以下の距離、最も好ましくは軸画像スライスの厚さの3分の1以下の距離だけ、 互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することを含むことが好ましい。 上述した方法は、さらに、X線減衰データを処理して、少なくとも1つの軸方 向平面で1つまたは複数の線の近傍にある追加の点でCT値を決定し、追加の点 におけるCT値を使用して少なくとも1つの軸方向平面にあるアーティファクト 、好ましくはリング状アーティファクトを検出することを含むことが好ましい。 アーティファクトが、少なくとも1つの非軸画像スライスから除去されることが 、さらに好ましい。 1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することは、1つまたは複数の湾 曲表面の画像を再構築することを含み、減衰データを処理して1つまたは複数の 表面に沿ってCT値を決定することは、データを処理して、湾曲表面に沿った点 でCT値を決定することを含むことが好ましい。 それに代わって、あるいはそれに加えて、1つまたは複数の非軸画像スライス を再構築することは、スキャナの軸に対して傾斜した方向づけられた平面斜位画 像スライスを再構築することを含み、減衰データを処理して、1つまたは複数の 表面に沿ってCT値を決定することは、画像スライスによって規定された1つま たは複数の斜位面にある点でCT値を決定することを含む。 アーティファクトは、少なくとも1つの斜位画像スライスにある楕円を特定す ることにより、好ましくは既知の短軸に対する長軸の比率を有する楕円を発見す るか、1つまたは複数の斜位画像スライスのうち1つの面で軸の既知の角方向を 有する楕円を発見する、あるいはその両方により、1つまたは複数の斜位画像ス ライスで検出されることが好ましい。 本発明の好ましい実施形態によると、追加的に、CTスキャナで複数の非軸画 像スライスを再構築する方法で、 複数の非軸スライスのそれぞれについて、位置および方向を選択することと、 上述したようにスライスをそれぞれ再構築することとを含み、複数の軸方向平面 を選択することが、複数の非軸スライスのうち2つのそれぞれの少なくとも一部 を再構築するため、少なくとも1つの共通軸方向平面を選択することを含む方法 が提供される。 複数の非軸画像スライスを再構築することは、複数の平面斜位スライスを再構 築することを含み、複数の非軸スライスのそれぞれについて、位置および方向を 選択することは、斜位スライスのうち少なくとも2つについて、共通方向を選択 することを含むことが好ましい。 複数の斜位スライスのそれぞれについて位置および方向を選択することは、斜 位スライスの少なくとも3つでできたグループの共通方向を選択することと、グ ループ中のスライスが等間隔になるよう、スライスの位置を選択することとを含 むことが、さらに好ましい。 それに加えて、あるいはその代わりに共通方向の斜位スライスのうちの少なく とも2つが融合して斜位統合スライスを生成し、斜位統合スライスは、角度に依 存しない解像度を有することが好ましい。 さらにその代わりに、複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択 することが斜位スライスのうち少なくとも3つからなるグループで共通の方向を 選択し、グループのスライスが不均等な間隔になるようなスライスの位置を選択 することを含む。 それに代わって、あるいはそれに加えて、複数の斜位スライスのそれぞれにつ いて位置および方向を選択することは、スライスの少なくとも2つについて異な る方向を選択することを含む。 減衰データを処理してCT値を決定することは、CT走査中に減衰データを処 理することと、前処理したデータを保存することと、保存したデータを処理して CT値を決定することを含むことが好ましく、データを予備処理することは、デ ータをフィルタにかけることを含むことが好ましい。 本発明は、本発明の好ましい実施形態に関する以下の詳細な記述を、図面と併 せ考慮することによって、より完全に理解されよう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の好ましい実施形態により作動するスパイラル走査CTスキャ ナの概略図である。 図2は、本発明の好ましい実施形態によるCT画像再構築の方法の態様を示す 、図1のスキャナの斜位画像スライスおよび軸方向平面の概略等角図である。 図3は、本発明の好ましい実施形態による斜位および非平面画像表面の位置お よび方向を示す、図1のスキャナ内にいる被験者の概略側断面図である。 図4は、本発明の好ましい実施形態によるCT画像再構築の別の方法の態様を 示す、図1のスキャナの斜位画像スライスおよび軸方向平面の側面図を示す概略 図である。 好ましい実施形態の詳細な説明 次に、図1を参照すると、これは本発明の好ましい実施例により作動するCT スキャナ20を示す。スキャナ20は、ベッド24を備え、これはベース26に 支持され、被験者22は、その身体がスキャナによって撮像されている間、ベッ ド上に横たわる。スキャナ20は、さらに、被験者22を照射するX線管28と 、管28からX線を受けて、被験者の身体を通過したX線の減衰に対応する信号 を生成する検出器アレイ30とを備える。アレイ30は、平行な1列以上のX線 検出器エレメント23を備えることが好ましい。管28およびアレイ30は、被 験者22の周囲で回転するよう、環状ガントリ32に装着される。それと同時に 、ベッド24が軸34に沿ってガントリ32中を前進する。軸34は、被験者の 身体の長軸に概ね平行であり、好ましくは管28の回転軸に平行であるが、軸3 4は、あるいは回転軸に対して角度をつけてもよい。 図1に描かれたようなスキャナ20は、当技術分野で第3世代CTスキャナと して知られるタイプであり、管28および検出器アレイ30との両方が被験者2 2の周囲で回転することを特徴とする。しかし、本発明の原理および以下で述べ る画像再構築の方法は、例えば第4世代CTスキャナなど、検出器アレイが静止 リングを形成し、X線管のみが回転する他のタイプのCTスキャナにも同様に適 用できることが理解される。 管28が回転し、ベッド24が前進するにつれ、管は軸34の周囲に概ね螺旋 形の経路を描く。スパイラル経路が一定のピッチを有するよう、ベッド24は、 ほぼ一定の速度で移動することが好ましい。この路に沿って選択した複数の管2 8の位置のそれぞれで、データ収集回路36は「視野」を取得する。つまり、回 路は、アレイ30の各エレメント23から、管28からエレメントへの光線に沿 ったX線減衰に対応する信号を受信する。 CTスキャナ20は、本明細書ではスパイラル走査モードで作動するものとし て述べているが、スキャナは軸方向走査モードで作動させることもできることが 理解される。軸方向走査モードでは、当技術分野で知られているように、ベッド 24は管28の回転と交互に前進する。以下で述べる本発明の原理は、一般に、 CT走査の軸方向走査モードにも適用することができる。 視野ごとに、データ収集回路36は信号を前処理し、当技術分野で知られてい るように、一般に信号の正規化と対数演算を実行して、エレメント23のそれぞ れに対応するX線減衰値を導き出す。画像再構築回路40は、これらの値を受信 し、以下でさらに詳細に述べるように、補間、フィルタリングおよび背面投影作 業を実行して、被験者22の身体内の表面の平面画像を再構築する。あるいは、 回路40は、補間する前に、前処理した減衰値を最初にフィルタにかけてもよい 。次に、フィルタにかけた値を補間し、即座に背面投影するか、後に補間および 背面投影するためにメモリに保存する、あるいはその両方を実行してもよい。 以下で述べるように、被験者22の身体内の表面は、身体を通る平面スライス または非平面湾曲切断部に対応することができる。身体の3次元CT画像を生成 するよう、複数のこれらの平面画像を生成することができる。これらの画像スラ イスは、画像メモリ42に保存して、表示ユニット44で表示することが好まし く、当技術分野で知られているように、他の方法で印刷および/または処理して もよい。 システム制御ユニット46は、以下で述べるように、スキャナ20の他の様々 なエレメントの機能、さらにスキャナのユーザからの入力命令の受信および実行 を制御する。 図2で概略的に示すように、本発明の好ましい実施形態では、CTスキャナ2 0が生成した平面画像は、斜位平面スライス、例えば斜位スライス50、52お よび54に対応することができる。このような斜位スライスは、一般に軸34に 垂直でない任意の面に沿って取られる。スライス50、52および54は互いに 平行で、スライス50と52の間は距離Δ1、スライス52と54の間は距離Δ2 だけ間隔をあけることが好ましい。スライス50、52および54の面の方向は 、スライスの面に対して垂直なスライス軸56によって規定され、スライス軸は 、上述したように、管28の回転軸によって規定されたZ軸から配向角θだけ偏 る。θは3次元空間の角度を表し、一般に仰角、方位角および回転座標を含むこ とが理解される。 距離Δ1およびΔ2はほぼ等しく、一般にスライス厚さ、つまり軸56の方向に おけるスライス50、52および54の解像度にも概ね等しいことは、必要では ないが、好ましいことである。配向角およびスライス厚さは、任意の所望の値に 設定することができるが、スライス厚さは実際上、スキャナ20の最小画像解像 度によって制限され、これはアレイ30中の検出器エレメント23のサイズおよ び間隔(周方向の幅および軸方向長さを含む)、および管28が描くスパイラル 経路のピッチによって決まる。さらに、スキャナの最小画像解像度は、一般に等 方性ではなく、軸スライスの面の中で半径方向の方が、軸方向より細かい。した がって、スライス50、52および54の解像度の下限も、配向角θによって決 まる。 CTスキャナ20の使用者、例えば医師は、スライス50、52および54な ど、再構築すべき一連のスライス、およびそれらのスライスに平行な追加のスラ イスを、所望のスライス配向角θ、スライス厚さ、およびシーケンス中の最初お よび最後のスライスの個々の位置によって規定される所望の走査範囲を設定する ことによって選択することが好ましい。スライスは、互いに平行で、等しい厚さ であることが好ましいが、本発明の他の好ましい実施形態により、スキャナ20 の単一の走査から、非平行スライスおよび/または様々な厚さのスライスも生成 することができる。このような非平行スライスは、以下で述べるように、身体中 の任意に選択した湾曲路に沿って配列させることができる。非平行スライス、種 々の厚さのスライス、および非平面表面の画像を再構築する方法は、平行の斜位 スライスの再構築について本明細書で述べた方法とほぼ同じである。 例えば図3は、本発明の一つのこのような好ましい実施形態により、再構築の ために複数の非平行斜位スライス66を選択する様子を概略的に示す。この場合 、スライス66は脊椎69の方向に従い、湾曲路65に沿って配列する。スライ ス66は、それぞれが1対の椎骨68の中間にある円板空間67の画像を提供す るよう選択される。円板空間67の最善の診断視野を得るため、スライス66は それぞれ、スライスとの交差点において湾曲路65の規定した軸と垂直であるこ とが好ましい。図は、円板空間67ごとに1枚のスライス66しか示していない が、円板空間ごとに数枚の平行なスライスを選択し、再構築することもできる。 使用者が選択した湾曲路65およびスライス66を、例えばCTスキャナ20が 生成した被験者22の予備平面X線画像上にグラフィックで入力することができ る。 あるいは、使用者は、撮像される身体22内の非平面スライスまたは表面、特 に脊髄69など、解剖学的特徴に従うスライスまたは表面を選択することができ る。この場合、例えば湾曲路65を辿って、これを含み、図3の面に垂直である 湾曲表面を示す画像を、スキャナ20で生成することができる。湾曲表面の画像 は、平面斜位スライスの再構築について本明細書で述べたのとほぼ同じ方法を用 いて、X線減衰データから再構築される。 同様に、使用者は、下行大動脈などの主要血管、または消化管の一部を辿る非 平面スライスを選択することができた。対応する湾曲表面および/または血管ま たは消化管を通る一連の断面スライスの画像が、上述のように再構築される。 さらにその代わりとして、使用者は、例えば図3の面で身体22に沿った矢状 切断部など、再構築するための矢状または冠状切断部を指示することができる。 この場合、スキャナ20は、脊髄69、脊椎68および円板空間67を通る矢状 断面を示す画像を生成する。本発明によると、矢状画像は、以前に再構築した軸 画像スライスを補間するのではなく、以下で述べるように、減衰値から直接背面 投影することによって生成される。 使用者が路65の経路および/またはスライス66に関する位置、方向および スライス厚さなどの他の所望の品質要素を指示した後、スキャナ20は、走査範 囲および他の走査パラメータを自動的に決定する。これらのパラメータは、いか に述べるように、補間および背面投影のために最適の軸方向平面を選択し、斜位 スライス66または湾曲路65を辿る湾曲表面の画像を、所望の画像品質で、被 験者22への放射線量および/または計算時間を最小限に抑えて生成することが 好ましい。 斜位スライス66は、軸画像スライスを必ずしも再構築、保存、表示、印刷な どすることなく、回路40によって再構築され、メモリ42に保存され、表示ユ ニット44に表示され、その他の方法で適宜印刷および/または処理されること が好ましい。 あるいは、使用者は、例えば上述した米国特許第4,674,046号に記載されたよ うに、当技術分野で知られる任意の適切な走査計画方法を用いて、1枚または一 連の斜位スライスを指定することができる。さらに、減衰データが、あるいはよ り好ましくはスパイラル走査からの減衰値を前処理またはフィルタリングした値 が、上述したようにメモリに保存されている場合、使用者は、走査が終了した後 に、本明細書で述べた方法により、再構築のために斜位スライスを指定すること もできる。 次に図2に戻ると、スライス50、52、54などのシーケンスを選択した後 、図2に示したように、スライス50を横切る線60、62および64によって 、各スライス内に複数の平行な背面投影線が規定される。各線60、62、64 は、斜位スライス50と、身体を通る複数の軸方向平面70、72、74などの うち1つとの交差面によって規定される。同じ軸方向平面70、72、74など を使用して、スライス50、52、54などのシーケンスごとに平行の背面投影 線を規定することが好ましい。軸方向平面70、72、74は、等間隔であるこ とが好ましいが、この間隔は変化してもよい。以下の記述から明白になるように 、この間隔は、斜位スライス50、52、54の解像度、アーティファクトおよ びノイズを含め、再構築された画像の品質を決定する際の要素である。面70、 72および74の間隔は、画像スライスが所望の品質を有するよう選択すること が好ましい。図の明快さを期して面70、72および74は、図2で比較的広い 間隔をあけたものとして概略的に図示されているが、実際には、面は互いに接近 し、Z方向では、xおよびy方向のスライスの程度と比較すると一般に小さい距 離で間隔をあけることが好ましい。 X線管28がスパイラル経路に沿って前進するにつれ、複数の視野で減衰信号 が収集されて前処理され、好ましくは上述したようにフィルタリングされる。そ の結果生じた減衰データは、補間されて軸方向平面70、72、74などのそれ ぞれに関して有効な減衰値を生成する。例えば本出願の譲受人に譲渡され、参照 により本明細書にその開示が組み込まれた、「Multiple Slice CT Scanner」と 題した1995年11月2日出願の米国特許出願第08/556,824号および「Multi- Slice Detector Array」と題した1996年8月7日出願のイスラエル特許出願 第119,033号で記載された方法など、任意の適切な補間方法を使用して、スパイ ラル走査減衰データから有効な減衰値を導くことができる。 本発明の幾つかの好ましい実施形態では、有効な減衰値を背面投影して、斜位 スライス50の背面投影線60に沿って、さらにスライス52、54などと面7 0との交差部にある対応の背面投影線に沿ってCT値を決定する。線62および 64、さらにスライス52、54などの対応する線に沿ったCT値は、同様に導 かれる。斜位スライスごとに、対応する複数の軸線のCT値を使用して、斜位ス ライス全体の対応する画像を直接再構築し、表示する。 背面投影作業のための斜位座標軸(X’,Y’)は、軸方向平面70、72、 74で規定される。斜位軸の1本、例えばY’軸が線60、62および64に平 行になるように、斜位軸はスキャナ20の標準(X,Y)座標軸に対して角度φ だけ回転する。この回転角度φは一般にX−Y面上のスライス方向角度θ投影に 等しい。この方法で軸を回転させることにより、線60、62および64のそれ ぞれに沿った点が全て、同じX’座標を有し、作業がさらに単純化される。例え ばY’軸が線60、62および64のいずれか1本とほぼ合同になるよう、斜位 軸の原点を、XおよびY方向の一方または両方で変位量δだけ並進させることが 、より好ましい。さらに、線60、62および64のそれぞれについて、この方 法で原点を異なった変位量だけ並進させることができる。 スライス50のCT値を背面投影して決定することは、軸方向平面70、72 および74全体ではなく、背面投影線60、62および64のそれぞれに沿って のみ実施され、したがって当技術分野で知られている斜位スライスの再構築方法 と比較すると、計算時間が大幅に節約される。再構築の背面投影部分に必要とさ れる計算時間は、通常は全計算時間の20〜30%を占め、その90%以上は、 標準的な512本の線ではなく、面70全体から1本の線60のみ計算すること によって節約することができる。背面投影線60に使用しない光線に対応するデ ータをフィルタリング作業から削除すると、減衰データのフィルタリングにおい て、さらに計算時間を節約することができる。 有効な減衰値を線60および同様に他の軸方向背面投影線に直接背面投影する ことにより、斜位スライス50、52、54などを、CTスキャナ20の同じ走 査から再構築された軸画像スライスで獲得できたものに可能な限り画像解像度が 近づいた状態で、再構築することができる。上述したように、スキャナ20の解 像度は一般に非等方性であるが、ほぼ角度とは無関係な解像度を有する統合スラ イスを提供し、したがって融合で獲得されるスライスの画像品質を改善するため 、この方法で複数の間隔が密な平行の斜位スライスを再構築し、次に「融合」、 つまり加え合わせることができる。各スライスの厚さ、つまりスライス軸56の 方向の解像度は、各スライスの全体にわたってほぼ一定である。 あるいは、複数の間隔が密な軸方向平面からの前処理した減衰値または前処理 してフィルタリングした値を「融合」することにより、ほぼ同様の結果を獲得す ることができる。これらの値は、好ましくは重み付けした平均化によって、互い に加算するか、平均化して、面70、72、74などのそれぞれの減衰統合値を 生成する。次に、統合値を背面投影して、上述したように線60、62、64な どに沿ってCT値を求める。複数の斜位スライスを再構築し、次に融合するので はなく、減衰値を「融合」することにより、斜位統合スライスの再構築の計算時 間を短縮することができる。 上述した方法と対照してみると、当技術分野で知られている方法に従って、軸 スライスを背面投影した後、軸スライスのCT画像値を補間することによって斜 位スライスを再構築すると、斜位スライスの画像品質は一般に劣化する。という のは、補間が2段階あるからである。軸スライスの有効減衰値を決定する第1段 階と、斜位スライスでCT画像値を求める第2段階である。斜位スライスの異な る点におけるCT画像値は、補間の異なる重み付け関数を用いて異なる軸スライ スから補間されるので、補間した斜位スライスの厚さは、明瞭に規定されない。 したがって、本発明は、斜位CT画像スライスの再構築を迅速化するばかりでな く、画像品質も向上させる。 図4は、本発明の別の好ましい実施形態を概略的に示し、ここで斜位画像スラ イス50(および同様にスライス52、54など)は、軸方向平面70、72お よび74、さらに追加の介入軸方向平面80および82の有効減衰値を背面投影 することによって再構築される。スライス50および面70、72、74、80 および82を、図4で側面図で示す。スライス52および54は、図の明快さを 期して図4から削除されているが、これらのスライスに対応する画像は、スライ ス50の画像と同様に導かれることが理解される。線60に沿ったCT画像は、 上述したように、面70の有効減衰値を背面投影することによって求められ、同 様に面50と面72、74、80および82との交差線に沿ったCT画像もそう である。 上述したように、面70、72および74は、これらの面で再構築される軸画 像スライスの厚さと概ね等しい軸距離だけ、互いに間隔をあけることが好ましい 。面70と72との間にある面80は、面70および72のそれぞれから、厚さ の半分とほぼ等しい距離だけ間隔をあけ、面72と74との間の面82でも同様 であることが好ましい。したがって、複数の軸方向平面70、80、72、82 、74などは、X線管によって描かれたスパイラル経路に沿って、対応する軸画 像スライスの厚さの概ね半分以下である距離だけ、間隔をあける。 軸方向平面70、80、72、82、74などを、このような軸スライスの厚 さの半分以下の距離だけ間隔をあけることにより、斜位スライスの先行技術の補 間方法で遭遇する画像アーティファクトが、ほぼ除去されることが判明した。軸 方向平面を、例えば軸スライス厚さの3分の1未満の距離だけなど、軸方向平面 の間隔をさらにつめると、画像品質はさらに改善されるが、その代償として計算 時間が長くなる。さらに、面80および82など、軸方向平面をさらに介入させ るこの方法は、管28の走査路によって、減衰データを軸位置の連続体で収集す ることができるスパイラル走査CTシステムで、アーティファクトを削除するの に最も効果的に使用することができる。この方法は、減衰データを複数の互いに 間隔をあけた別個の軸位置で収集する軸方向走査CTシステムでは、それほど有 効ではない。 また、CT画像値は、面70内の線60の近傍90にある他の点、および面7 2、74、80および82内の同様の近傍で求めることができる。これらのCT 画像値は、スライス50に平行で間隔が密な複数の斜位画像スライスを生成する のに使用することが好ましく、これは、上述したように、スライス50の画像品 質を向上するために融合することができる。スライス50は平面スライスである が、この方法で非平面表面の画像の品質も同様に改善できることが理解される。 軸方向平面70、72、74、80および82の近傍90に見られるCT画像 値は、さらに、そこから導かれた斜位スライス50の画像品質を改善するよう、 当技術分野で知られている画像処理方法を用いて処理することができる。例えば 、近傍90のCT値を使用して、リング状アーティファクトを検出することがで き、したがってスライス50からアーティファクトを、より簡単に特定し、削除 することができる。リング状アーティファクトは、軸方向CT画像では一般に、 管28の回転中心を中心とする円形として現れる。アーティファクトは、当技術 分野で知られている画像処理方法を用いて、軸方向平面の近傍90のCT画像値 を分析するCTスキャナ20に関連する画像処理コンピュータにより、自動的に 認識されることが好ましい。次に、例えばアーティファクトの位置に隣接する点 のCT値を補間することにより、当技術分野で知られているように、後処理中に 斜位スライス画像50、52、54からアーティファクトを削除する。このアー ティファクト修正方法は、非平面表面の画像の後処理にも、同様に使用すること ができる。 あるいは、リング状アーティファクトを、斜位スライス50、52、54内で 直接特定し、処理することができる。リング状アーティファクトは、斜位スライ ス画像では、管28の回転中心を中心とする楕円または楕円の一部として現れる 。(特に、斜位スライス角度θが90°に近い場合は、スライス内に楕円の一部 しか含まれないことがある。)これらの楕円は、長軸と短軸の比率が分かってお り、スライス角度θに依存する斜位スライス面のこれらの軸の方向も分かってい る。上述した画像処理コンピュータは、回転中心を中心とし、長軸と短軸との比 率および軸方向が分かっている楕円および楕円の一部を認識し、斜位スライス画 像50、52、54からこれを削除するようプログラムすることが好ましい。 上記の好ましい実施形態は、一般に、厚さが等しい単一の斜位画像スライスま たは複数の斜位平行スライスについて述べてきたが、本発明の原理は、図3に示 すように、単一の走査から複数の非平行スライス、さらの厚さが異なる複数のス ライスを再構築するのに、同様に適用できることが理解される。これと厚さが異 なるスライスは、例えば複数の軸方向平面からの減衰値を融合するか、幾つかの スライスを再構築して融合し、上述したようにより厚いスライスを構成するか、 あるいは軸方向平面70、72、74などの間隔を変化させることにより、同じ 走査から再構築することができる。厚さが異なるスライスは、例えば被験者の頭 部および脳の検査に有用である。 さらに、上述したように前処理またはフィルタリングした減衰データがメモリ 内に保存されている場合、CT走査が完了した後に、追加の斜位スライスを様々 なスライス角度および位置で、本発明の原理に従い再構築することができる。 上述した好ましい実施形態は例証により引用したものであり、本発明の完全な 範囲は請求の範囲によってのみ制限されることが理解される。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年12月7日(1998.12.7) 【補正内容】 請求の範囲 1.CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法であっ て、 軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することと、 減衰データを前処理して、1つまたは複数の非軸画像スライスのそれぞれに対 応する1つまたは複数の表面に沿って、複数の点でCT値を決定することにより 、1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築すること、及び 再構築画像からリング状アーティファクトを除去すること、を含み、 減衰データを処理することが、データを1つまたは複数の表面のそれぞれに沿 った複数の点に、直接背面投影することを含む方法。 2.軸方向範囲にわたってデータを収集することが、1つまたは複数の非軸画像 スライスの軸方向範囲によって規定された範囲にわたって、データを収集するこ とを含む、請求項1に記載の方法。 3.データを背面投影することが、データを背面投影して、ほぼ1つまたは複数 の非軸方向平面のそれぞれにある複数の点又はその近傍でのみCT値を決定する ことを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。 4.軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することが、範囲をトラバース するスパイラル走査路に沿ってX線減衰データを収集することを含む、請求項1 から3のいずれか一項に記載の方法。 5.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、1つまたは複数の 湾曲表面に沿って画像を再構築することを含み、減衰データを処理して、1つま たは複数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを処理して、湾曲表面 に沿った点でCT値を決定することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記 載の方法。 6.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、スキャナの軸に対 して傾斜した方向の平面斜位画像スライスを再構築することを含み、減衰データ を処理して1つまたは複数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを処 理して、画像スライスによって規定された1つまたは複数の斜位面の点でCT値 を決定することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 7.再構築された軸方向画像上でリング状アーティファクトが検出され且つ補正 される、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。 8.斜位画像スライスの少なくとも1つで少なくとも楕円の一部を特定すること により、1つまたは複数の斜位画像スライスで前記リング状アーティファクトを 検出することを含む、請求項7に記載の方法。 9.少なくとも楕円の一部を特定することが、既知の長軸と短軸との比率を有す る楕円を求めることを含む、請求項8に記載の方法。 10.少なくとも楕円の一部を特定することが、1つまたは複数の斜位画像スラ イスのうち1つの面で、既知の軸の角方向を有する楕円を求めることを含む、請 求項8または9に記載の方法。 11.リング状アーティファクトを除去することが、 複数の軸方向平面を選択し、軸方向平面と1つ又は複数の非軸スライスとの交 差部各々で、複数の線であってそれに沿ってCT値を決定するものを規定するこ と、及び X線減衰データを処理して、少なくとも1つの軸方向平面で1本以上の線の近 傍にある追加の点でCT値を決定すること、 を含む請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。 12.リング状アーティファクトを除去することが、追加の点におけるCT値を 使用して、少なくとも1つの軸方向平面におけるアーティファクトを検出するこ と、を含む請求項11に記載の方法。 13.CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法で、 間に所定の軸方向の間隔を有する複数の軸方向平面を選択し、それによって面 と1つまたは複数の非軸画像スライスとの交差部で複数の線を規定することと、 複数の軸方向平面によって規定された軸方向範囲をトラバースする既知のピッ チを有するスパイラル走査路に沿って、X線減衰データを収集することと、 X線減衰データを処理して、複数の線に沿った複数の点及び線の近傍でのみ軸 方向平面内でのみCT値を直接決定することとを含む方法。 14.X線減衰データを処理することが、複数の軸方向平面の中から複数の互い に隣接する面の減衰データを融合して統合データを生成することを含み、減衰デ ータを背面投影することが、統合データを背面投影することを含む、請求項11 から13のいずれか一項に記載の方法。 15.減衰データを処理することが、データを背面投影する前に減衰データをフ ィルタにかけることを含み、複数の線に沿ってCT値の決定に使用されないデー タが、フィルタリング作業から削除される、請求項11から14のいずれか一項 に記載の方法。 16.減衰データを処理することが、減衰データを補間して、複数の軸方向平面 で有効減衰値を求めることを含む、請求項11から15のいずれか一項に記載の 方法。 17.複数の軸方向平面を選択することが、軸方向平面の1つに対応する軸画像 スライスの厚さより有意に小さい距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択 することを含む、請求項11から16のいずれか一項に記載の方法。 18.ほぼ軸方向平面の1つに対応する軸画像スライスの厚さ以下の距離だけ互 いに間隔をあけた軸方向平面を選択することが、軸画像スライスの厚さの半分以 下の距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することを含む、請求項17 に記載の方法。 19.軸方向平面の1つに対応する軸画像スライスの厚さのほぼ半分以下の距離 だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することが、軸画像スライスの厚さの 3分の1以下の距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することを含む、 請求項18に記載の方法。 20.CTスキャナで複数の非軸画像スライスを再構築する方法で、 複数の非軸スライスのそれぞれの位置および方向を選択することと、 請求項13から19のいずれか一項の方法により各スライスを再構築すること とを含み、複数の軸方向平面を選択することが、複数の非軸スライスのうち2つ のそれぞれで、少なくとも一部を再構築するため、少なくとも1つの共通軸方向 平面を選択することを含む方法。 21.複数の非軸画像スライスを再構築することが、複数の平面斜位スライスを 再構築することを含み、複数の非軸スライスのそれぞれで位置および方向を選択 することが、斜位スライスのうち少なくとも2つに共通の方向を選択することを 含む、請求項20に記載の方法。 22.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、斜位 スライスのうち少なくとも3つのグループで共通の方向を選択し、そのグループ のスライスが等間隔になるようスライスの位置を選択することを含む、請求項2 1に記載の方法。 23.共通方向の斜位スライスのうち少なくとも2つを融合して、斜位統合スラ イスを生成することを含む、請求項21または22に記載の方法。 24.少なくとも2つの共通方向の斜位スライスを融合して斜位統合スライスを 生成することが、角度に依存しない解像度を有する統合スライスを生成すること を含む、請求項23に記載の方法。 25.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、斜位 スライスのうち少なくとも3つからなるグループで共通の方向を選択し、グルー プのスライスが不均等な間隔になるようスライスの位置を選択することを含む、 請求項24に記載の方法。 26.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、少な くとも2つのスライスに異なる方向を選択することを含む、請求項20から25 のいずれか一項に記載の方法。 27.減衰データを処理してCT値を決定することが、CT走査中に減衰データ を前処理して、前処理データを保存し、保存データを処理してCT値を決定する ことを含む、前記請求項のいずれか一項に記載の方法。 28.データを前処理することが、データをフィルタリングすることを含む、請 求項27に記載の方法。 29.CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法であ って、 軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することと、 減衰データを前処理して、1つまたは複数の非平面画像スライスのそれぞれに 対応する1つまたは複数の表面に沿って、複数の点でCT値を決定することによ り、1つまたは複数の非平面画像スライスを再構築すること、及び 再構築画像からリング状アーティファクトを除去すること、を含み、 減衰データを処理することが、データを1つまたは複数の表面のそれぞれに沿 った複数の点に、直接背面投影することを含む方法。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法であっ て、 軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することと、 減衰データを前処理して、1つまたは複数の非軸画像スライスのそれぞれに対 応する1つまたは複数の表面に沿って、複数の点でCT値を決定することとを含 み、 減衰データを処理することが、データを1つまたは複数の表面のそれぞれに沿 った複数の点に、直接背面投影することを含む方法。 2.軸方向範囲にわたってデータを収集することが、1つまたは複数の非軸画像 スライスの軸方向範囲によって規定された範囲にわたって、データを収集するこ とを含む、請求項1に記載の方法。 3.データを背面投影することが、データを背面投影して、ほぼ1つまたは複数 の非軸方向平面のそれぞれにある複数の点でのみCT値を決定することを含む、 請求項1または2に記載の方法。 4.軸方向範囲にわたってX線減衰データを収集することが、範囲をトラバース するスパイラル走査路に沿ってX線減衰データを収集することを含む、請求項1 から3のいずれか一項に記載の方法。 5.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、1つまたは複数の 湾曲表面に沿って画像を再構築することを含み、減衰データを処理して、1つま たは複数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを処理して、湾曲表面 に沿った点でCT値を決定することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記 載の方法。 6.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、スキャナの軸に対 して傾斜した方向の平面斜位画像スライスを再構築することを含み、減衰データ を処理して1つまたは複数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを処 理して、画像スライスによって規定された1つまたは複数の斜位面の点でCT値 を決定することを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。 7.複数の軸方向平面を選択することを含み、軸方向平面が、軸方向平面と1つ または複数の非軸スライスとの個々の交差部で複数の線を規定し、その線に沿っ てCT値が決定される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。 8.CTスキャナで1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築する方法で、 間に所定の軸方向の間隔を有する複数の軸方向平面を選択し、それによって面 と1つまたは複数の非軸画像スライスとの交差部で複数の線を規定することと、 複数の軸方向平面によって規定された軸方向範囲をトラバースする既知のピッチ を有するスパイラル走査路に沿って、X線減衰データを収集することと、 X線減衰データを処理して、複数の線に沿った複数の点でCT値を直接決定す ることとを含む方法。 9.X線減衰データを処理することが、減衰データを背面投影して、ほぼ複数の 線に沿った複数の点でのみCT値を決定することを含む、請求項8に記載の方法 。 10.X線減衰データを処理することが、複数の軸方向平面の中から複数の互い に隣接する面の減衰データを融合して統合データを生成することを含み、減衰デ ータを背面投影することが、統合データを背面投影することを含む、請求項9に 記載の方法。 11.減衰データを処理することが、データを背面投影する前に減衰データをフ ィルタにかけることを含み、複数の線に沿ってCT値の決定に使用されないデー タ が、フィルタリング作業から削除される、請求項7、9または10に記載の方法 。 12.減衰データを処理することが、減衰データを補間して、複数の軸方向平面 で有効減衰値を求めることを含む、請求項7から11のいずれか一項に記載の方 法。 13.複数の軸方向平面を選択することが、軸方向平面の1つに対応する軸画像 スライスの厚さより有意に小さい距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択 することを含む、請求項7から12のいずれか一項に記載の方法。 14.ほぼ軸方向平面の1つに対応する軸画像スライスの厚さ以下の距離だけ互 いに間隔をあけた軸方向平面を選択することが、軸画像スライスの厚さの半分以 下の距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することを含む、請求項13 に記載の方法。 15.軸方向平面の1つに対応する軸画像スライスの厚さのほぼ半分以下の距離 だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することが、軸画像スライスの厚さの 3分の1以下の距離だけ互いに間隔をあけた軸方向平面を選択することを含む、 請求項14に記載の方法。 16.X線減衰データを処理して、少なくとも1つの軸方向平面で1本以上の線 の近傍にある追加の点でCT値を決定することと、追加の点におけるCT値を使 用して、少なくとも1つの軸方向平面でアーテイファクトを検出することとを含 む、請求項7から15のいずれか一項に記載の方法。 17.アーティファクトを検出することが、リング状アーティファクトを検出す ることを含む、請求項16に記載の方法。 18.少なくとも1つの非軸画像スライスからアーティファクトを除去すること を含む、請求項16または17に記載の方法。 19.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、1つまたは複数 の湾曲表面の画像を再構築することを含み、減衰データを処理して1つまたは複 数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを処理して湾曲表面に沿った 点でCT値を決定することを含む、請求項7から18のいずれか一項に記載の方 法。 20.1つまたは複数の非軸画像スライスを再構築することが、スキャナの軸に 対して傾斜した方向の平面斜位画像スライスを再構築することを含み、減衰デー タを処理して1つまたは複数の表面に沿ってCT値を決定することが、データを 処理して、画像スライスに規定された1つまたは複数の斜位面にある点でCT値 を決定することを含む、請求項7から18のいずれか一項に記載の方法。 21.斜位画像スライスの少なくとも1つで少なくとも楕円の一部を特定するこ とにより、1つまたは複数の斜位画像スライスでアーテイファクトを検出するこ とを含む、請求項6または20に記載の方法。 22.少なくとも楕円の一部を特定することが、既知の長軸と短軸との比率を有 する楕円を求めることを含む、請求項21に記載の方法。 23.少なくとも楕円の一部を特定することが、1つまたは複数の斜位画像スラ イスのうち1つの面で、既知の軸の角方向を有する楕円を求めることを含む、請 求項21または22に記載の方法。 24.CTスキャナで複数の非軸画像スライスを再構築する方法で、 複数の非軸スライスのそれぞれの位置および方向を選択することと、 請求項7から23のいずれか一項の方法により各スライスを再構築することと を含み、複数の軸方向平面を選択することが、複数の非軸スライスのうち2つの それぞれで、少なくとも一部を再構築するため、少なくとも1つの共通軸方向平 面を選択することを含む方法。 25.複数の非軸画像スライスを再構築することが、複数の平面斜位スライスを 再構築することを含み、複数の非軸スライスのそれぞれで位置および方向を選択 することが、斜位スライスのうち少なくとも2つに共通の方向を選択することを 含む、請求項24に記載の方法。 26.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、斜位 スライスのうち少なくとも3つのグループで共通の方向を選択し、そのグループ のスライスが等間隔になるようスライスの位置を選択することを含む、請求項2 5に記載の方法。 27.共通方向の斜位スライスのうち少なくとも2つを融合して、斜位統合スラ イスを生成することを含む、請求項25または26に記載の方法。 28.少なくとも2つの共通方向の斜位スライスを融合して斜位統合スライスを 生成することが、角度に依存しない解像度を有する統合スライスを生成すること を含む、請求項27に記載の方法。 29.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、斜位 スライスのうち少なくとも3つからなるグループで共通の方向を選択し、グルー プのスライスが不均等な間隔になるようスライスの位置を選択することを含む、 請求項25に記載の方法。 30.複数の斜位スライスのそれぞれで位置および方向を選択することが、少な くとも2つのスライスに異なる方向を選択することを含む、請求項24から29 のいずれか一項に記載の方法。 31.減衰データを処理してCT値を決定することが、CT走査中に減衰データ を前処理して、前処理データを保存し、保存データを処理してCT値を決定する ことを含む、請求項1から30のいずれか一項に記載の方法。 32.データを前処理することが、データをフィルタリングすることを含む、請 求項31に記載の方法。
JP52447798A 1996-11-28 1997-01-29 斜位画像面を有するctシステム Withdrawn JP2001504734A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL119714 1996-11-28
IL11971496A IL119714A0 (en) 1996-11-28 1996-11-28 CT system with oblique image planes
PCT/IL1997/000038 WO1998024063A1 (en) 1996-11-28 1997-01-29 Ct systems with oblique image planes

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001504734A true JP2001504734A (ja) 2001-04-10

Family

ID=11069525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52447798A Withdrawn JP2001504734A (ja) 1996-11-28 1997-01-29 斜位画像面を有するctシステム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6178220B1 (ja)
EP (1) EP1010142A1 (ja)
JP (1) JP2001504734A (ja)
IL (1) IL119714A0 (ja)
WO (1) WO1998024063A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160107A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 分解能適応画像フィルタ処理システム及び方法
KR101445143B1 (ko) 2013-07-12 2014-10-01 (주)자비스 다중 영상 결합을 통한 이물 신호 화상 처리 개선 방법

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6542260B1 (en) * 1997-01-13 2003-04-01 Hewlett-Packard Company Multiple image scanner
JP4200546B2 (ja) * 1998-03-09 2008-12-24 株式会社日立メディコ 画像表示装置
DE19832275B4 (de) * 1998-07-17 2006-09-14 Siemens Ag Verfahren zur Rekonstruktion von Bildern aus mittels eines CT-Gerätes durch Spiralabtastung des Untersuchungsobjekts gewonnenen Meßwerten und CT-Gerät zur Durchführung des Verfahrens
US6104775A (en) * 1998-10-29 2000-08-15 Picker International, Inc. 3D image reconstruction for helical partial cone beam scanners using wedge beam transform
JP2000197627A (ja) * 1999-01-05 2000-07-18 Hitachi Medical Corp X線ct装置
DE19928738C2 (de) * 1999-06-23 2003-04-24 Siemens Ag Computertomographie(CT)-Gerät zur Erzeugung von Schnittbildern von zur Längsachse einer Lagerungseinrichtung geneigten Schichten eines Untersuchungsobjektes
US6201849B1 (en) * 1999-08-16 2001-03-13 Analogic Corporation Apparatus and method for reconstruction of volumetric images in a helical scanning cone-beam computed tomography system
DE10009746B4 (de) * 2000-03-01 2008-11-20 Siemens Ag Verfahren zur Reduzierung von Strichartefakten in einem CT-Bild
US6998841B1 (en) * 2000-03-31 2006-02-14 Virtualscopics, Llc Method and system which forms an isotropic, high-resolution, three-dimensional diagnostic image of a subject from two-dimensional image data scans
EP1324694A1 (en) * 2000-10-02 2003-07-09 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and x-ray apparatus for optimally imaging the human anatomy
JP4298205B2 (ja) * 2001-02-12 2009-07-15 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト コンピュータトモグラフィのための方法ならびにコンピュータトモグラフィ装置
US7003175B2 (en) * 2001-03-28 2006-02-21 Siemens Corporate Research, Inc. Object-order multi-planar reformatting
DE10127269B4 (de) * 2001-06-05 2015-09-24 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren für die Computertomographie sowie Computertomographie (CT)-Gerät
US6683935B2 (en) * 2001-09-28 2004-01-27 Bio-Imaging Research, Inc. Computed tomography with virtual tilt and angulation
US7211046B2 (en) * 2002-12-19 2007-05-01 Ge Medical Systems Global Technology Company Llc Systems and methods for creating reformatted computed tomography images
US7433507B2 (en) * 2003-07-03 2008-10-07 Ge Medical Systems Global Technology Co. Imaging chain for digital tomosynthesis on a flat panel detector
US7224764B2 (en) * 2003-08-07 2007-05-29 Xoran Technologies, Inc. Stand-up CT scanner
JP4201686B2 (ja) * 2003-11-04 2008-12-24 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
CN100563569C (zh) * 2004-01-29 2009-12-02 皇家飞利浦电子股份有限公司 使用像素交错排列和焦点调节的计算机断层成像
US7215734B2 (en) * 2004-06-30 2007-05-08 General Electric Company Method and system for three-dimensional reconstruction of images
US8774355B2 (en) * 2004-06-30 2014-07-08 General Electric Company Method and apparatus for direct reconstruction in tomosynthesis imaging
TWI268148B (en) * 2004-11-25 2006-12-11 Univ Chung Yuan Christian Image analysis method for vertebral disease which comprises 3D reconstruction method and characteristic identification method of unaligned transversal slices
US7826684B2 (en) * 2005-09-21 2010-11-02 Siemens Medical Solutions Usa, Inc. Optimization and view dependency reduction for processing slice-based volumes
DE102010041195B4 (de) * 2010-09-22 2016-06-23 Siemens Healthcare Gmbh Verfahren zur Aufnahme von Röntgenprojektionen
EP4086854A1 (en) 2013-05-02 2022-11-09 Smith & Nephew, Inc. Surface and image integration for model evaluation and landmark determination
US11020065B2 (en) * 2013-06-18 2021-06-01 Canon Kabushiki Kaisha Control device for controlling tomosynthesis imaging, imaging apparatus, imaging system, control method, and program for causing computer to execute the control method
CN108738341B (zh) * 2015-12-15 2022-01-28 株式会社岛津制作所 螺旋ct装置
US10492756B2 (en) * 2016-03-29 2019-12-03 NeuroLogica Corporation, a subsidiary of Samsung Electronics Co., Ltd. Correction for drive, tilt, and scanning-speed errors in imaging systems
JP6855237B2 (ja) * 2016-12-27 2021-04-07 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 血管検出装置、磁気共鳴イメージング装置、およびプログラム
EP3829442A4 (en) 2018-08-03 2022-05-11 NeuroLogica Corporation AUTOMATIC AI-BASED RENDERED VOLUME CORRECTION FOR STATIONARY AND MOBILE X-RAY IMAGING MODALITIES AND OTHER IMAGING MODALITIES

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57134142A (en) 1981-02-12 1982-08-19 Tokyo Shibaura Electric Co Computed tomography apparatus
JPS60152942A (ja) 1984-01-23 1985-08-12 Toshiba Corp Nmr―ctスキャン計画装置
JPH0728862B2 (ja) 1989-02-13 1995-04-05 株式会社東芝 Ct装置
JPH0787835B2 (ja) 1990-06-27 1995-09-27 株式会社東芝 X線断層撮影装置
DE69225825T2 (de) * 1991-03-20 1999-02-25 Toshiba Kawasaki Kk Röntgenstrahl-Computertomograph
US5421331A (en) * 1992-03-10 1995-06-06 Siemens Medical Systems, Inc. Automatic identification of the long axis of the left ventricle from nuclear medicine spect data for use in myocardial perufsion studies
US5524130A (en) * 1992-08-28 1996-06-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Computed tomography apparatus
DE69332042T2 (de) * 1992-12-18 2003-01-02 Koninkl Philips Electronics Nv Ortungszurückstellung von relativ elastisch verformten räumlichen Bildern durch übereinstimmende Flächen
US5431161A (en) * 1993-04-15 1995-07-11 Adac Laboratories Method and apparatus for information acquistion, processing, and display within a medical camera system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005160107A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc 分解能適応画像フィルタ処理システム及び方法
KR101445143B1 (ko) 2013-07-12 2014-10-01 (주)자비스 다중 영상 결합을 통한 이물 신호 화상 처리 개선 방법

Also Published As

Publication number Publication date
IL119714A0 (en) 1997-02-18
US6178220B1 (en) 2001-01-23
EP1010142A1 (en) 2000-06-21
WO1998024063A1 (en) 1998-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001504734A (ja) 斜位画像面を有するctシステム
US6970585B1 (en) Real-time dynamic image reconstruction
US6665370B2 (en) Computed tomography method and apparatus for acquiring images dependent on a time curve of a periodic motion of the subject
US6452996B1 (en) Methods and apparatus utilizing generalized helical interpolation algorithm
JP5133690B2 (ja) ボクセルに依存する補間を用いる画像再構成
US6490333B1 (en) Methods and apparatus for cone-tilted parallel sampling and reconstruction
CN101203181B (zh) 用于心脏ct成像的带状伪像降低
JP5537132B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像処理装置、及び医用画像処理プログラム
US20040131140A1 (en) Method for computed tomography of a periodically moving object to be examined, and a CT unit for carrying out this method
JP4553894B2 (ja) 正確な再構成を伴うヘリカルコーンビームコンピュータトモグラフィのためのシステム及び方法
EP1489559B1 (en) Cone-beam reconstruction apparatus and computed tomography apparatus
US6904117B2 (en) Tilted gantry helical cone-beam Feldkamp reconstruction for multislice CT
JP4342164B2 (ja) コンピュータ断層撮影装置
JP2007527253A (ja) 冗長データを含むヘリカルコーンビーム・コンピュータ断層撮像法に対する正確な画像再構成システム及び方法
JP2000102530A (ja) 被検体の中の関心領域の3次元コンピュ―タ断層画像形成のための方法および装置
US7027552B2 (en) High resolution CT scanner
JPH07250832A (ja) 断層写真像を作成する方法
JP3917684B2 (ja) 物体の断層写真像を作成する方法及び装置
JP2007159878A (ja) X線ct装置およびそのx線ct画像再構成方法
JP4686147B2 (ja) 画像データ処理装置
JP4582997B2 (ja) 高速コンピュータ断層撮影方法
US6647084B1 (en) Method and apparatus for filtering projection data of a helical scan
US20050175142A1 (en) Method and apparatus for obtaining data for reconstructing images of an object
JP3023201B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP3376369B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040127

A72 Notification of change in name of applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A721

Effective date: 20040127

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040830

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20050329