JP2001504453A - 改変カンプトテシン誘導体からの複合糖質(20―o―結合) - Google Patents

改変カンプトテシン誘導体からの複合糖質(20―o―結合)

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Abstract

(57)【要約】 少なくとも1種の糖成分が、カンプトテシン誘導体の20−ヒドロキシル基に結合されている改変カンプトテシン誘導体が開示される。また、それらの製造、および特にがん疾患に対する医薬品としてのそれらの使用が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 改変カンプトテシン誘導体からの複合糖質(20−O−結合) 本発明は、少なくとも1種の炭水化物成分が、カンプトテシン誘導体の20− ヒドロキシル基と、適当なスペーサーを介して結合されているカンプトテシン誘 導体の複合糖質に関する。さらにまた、本発明は、本発明による化合物を製造す る方法、および特にがんに関連する、医薬としてのそれらの使用に関する。 20(S)−カンプトテシンは、Wallらによって1966年に単離された5環 式アルカロイドである(J.Am.Chem.Soc.88,3888(1966))。それは、多数の イン・ビトロおよびイン・ビボ試験において、潜在的に高い抗腫瘍活性をもつ。 しかしながら、不幸にも、有望な潜在力は、毒性と溶解度の問題のために、臨床 においては実現できなかった。 E環ラクトンの開環とナトリウム塩の形成によって、閉環型とpH依存的平衡 関係にある水溶性化合物が得られた。ここでもまた、臨床研究は、今日まで成功 していなかった。 約20年後、その生物活性が、トポイソメラーゼIの酵素阻害に寄与している ことが見い出された。それ以来、研究活動が、イン・ビボで、より適合性と活性 のあるカンプトテシン誘導体を発見するために、再び、拡大されてきた。 水溶性を改良するために、イオン化基をもっているA環とB環を改変 したカンプトテシン誘導体および20−O−アシル誘導体の塩が報告されている (Vishnuvajjala et al.米国特許第4943579号)。また、後者のプロドラッグ概 念は、後に、改変カンプトテシン誘導体にも適用された(Wani et al.WO 960 2546)。しかしながら、イン・ビボでは、前記20−O−アシル・プロドラッグ は、非常に短い半減期をもち、そして非常に急速に切断されて元の構造を生成し た。 驚くべきことに、A環とB環を改変されたカンプトテシン誘導体の20−ヒドロ キシル基への、例えばペプチドスペーサーを介する炭水化物誘導体の結合が、 − 20−ヒドロキシル基へのキャリヤー基のエステル様結合によって、作用 のために重要であるカンプトテシン誘導体におけるラクトン環が安定化される、 − この方法において得られる複合体(conjugate)は、腫瘍細胞系 および腫瘍異種移植片に対する高いイン・ビトロ活性をもつ、 − 基礎になる毒素族と比べて、それらは、顕著に、より高い寛容性と腫瘍選 択性および特に水性媒質中での改良された溶解度をもつ、 − イン・ビボで、それらは、数用量段階にわたって優れた治療活性を発揮す る、 − 細胞外培質中および血液中で、それらは、上記カンプトテシンの20−O −アシルプロドラッグよりも、かなり安定である: という高度に興味ある性質をもつ化合物類をもたらすことが、ここに見い出され た。 本発明は、一般式(I) A−Cp−B (I) の化合物、およびそれらの異性体、異性体混合物および塩に関する。 上式中、 Cpは、式 [式中、 R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、水素、炭素原子3個までをもつ アルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシルもしくはニトロを表すことができ、 または R2およびR3は、一緒になって、式 (この場合、mは値1もしくは2をもつことができる)の基を表し、そして R5は、H,−CH2CH3,−CH2−O−*,−CH2−NH*を表すか、 または−CH2−N(CH2CH3)R6もしくは−CH2−N*6 (式中、R6は、アリールメチルもしくはヘタリールメチルを表す)を表す]か 、 [式中、 R7およびR8は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこれ らと同じでも異なっていてもよい]か、 [式中、 R9は、水素、または−CH2−N(CH32を表し、そして R10は、水素またはエチルを表す]か、[式中、 R11およびR12は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこ れらと同じでも異なっていてもよい]か、 あるいは [式中、 R13およびR14は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこ れらと同じでも異なっていてもよい] の基を表していて、 ここで、Cpは、#を付した位置においてAに結合され、そして*を付した位 置においてBに結合されており、 Aは、式 (ここで、1≦(n+o+p)≦3)の基を表し、 Bは、水素か、または式(ここで、0≦(q+r+s)≦3)の基を表すが、式中、 M1およびM2は、互いに独立して各々、主鎖が、直線状態で21個までの原子 を含む架橋基を表し、 L1,L2,L3,L4,L5およびL6は、互いに独立して各々、複合糖質化学に おいて常用されるリンカー基を表し(参考文献、Lee Y.C.and Lee R.in Lecti ns and Cancer 1991,53-69,ed.by Gabius H.J.and Gabius S.,Springer-Ve rlag、参照)、 Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5およびSp6は、互いに独 立して各々、各場合、場合によっては置換されてもよい、炭素原子10個までを もつアリーレンを表すか、炭素原子8個までをもつアルキレンを表し、そして K1,K2,K3,K4,K5およびK6は、互いに独立して各々、式(II) [式中、 Cは、メチル、ヒドロキシメチル、炭素原子6個までをもつアルコキシメチル 、炭素原子6個までをもつアシルオキシメチルか、または Dが式(II)の基を表す式−CH2−Dの基を表し、 R15、R16およびR17は、互いに独立して各々、水素、ヒドロキシル、場合に よってはヒドロキシル置換された炭素原子6個までをもつアルコキシ、炭素原子 6個までをもつアルキルもしくはアシルによって場合によっては置換されてもよ いアミノ、ハロゲン、スルフェート、または式(式中、R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子6 個までをもつアルコキシを表すか、または炭素原子6個までをもつアルキルによ って場合によっては置換されてもよいアミノを表し、そしてuおよびvは、互い に独立して各々、値0,1,2,3もしくは4、特に値1,2,3もしくは4を もつことができる)の基を表すか、あるいは R15、R16およびR17は、互いに独立して各々、式(II)の基を表すか、あ るいは 基R15、R16、R17の2つが、一緒になって、エポキシ基を表す] の基を表す。 本発明の文脈上、別に記述しない限り、用語「アルキル基」は、直鎖、分枝、 環式およびシクロアルキルの基を含有するアルキル基を含む。対応して、またこ の定義は、アルキル基を含有するすべての他の基、例えば、アルコキシ、アシル などにも適合する。 R6の定義において示された用語アリールメチルおよびヘタリールメチルは、 例えば、フェニルメチルもしくはピリジルメチルを表してもよい。 好適な化合物は、K1,K2,K3,K4,K5およびK6が、互いに独立して各々 、次の場合の式(II)の基を表すことのできる一般式(I)の化合物、および それらの異性体、異性体混合物および塩である。ここで、 Cは、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチルもしくはアセトキシメチル を表し、 R15は、水素、ヒドロキシル、メトキシ、または式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表す]の基を表すか、あるいは R15は、式(II)の基を表し、 R16は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、炭素原子4個までをもつアルコキシ 、スルフェートまたは式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表すか、または炭素原子4個までをもつアルキルによって、 場合によっては置換されてもよいアミノを表す]の基を表し、 R17は、ヒドロキシル、ヒドロキシルによって場合によっては置換されてもよ い炭素原子4個までをもつアルコキシ、炭素原子4個までをもつアルキルもしく はアシルによって場合によっては置換されてもよいアミノ、または式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表す]の基を表すか、 あるいは、 R15およびR16は、一緒になって、エポキシ基を表す。 著しく特に好ましくは、K1,K2,K3,K4,K5および/またはK6は次の場 合の式(II)の基を表す。 Cは、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチルもしくはアセトキシメチル を表し、 R15およびR17は、各々、ヒドロキシル基を表し、そして R16は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、炭素原子4個までをもつアルコキシ 、スルフェートまたは式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表すか、または炭素原子4個までをもつアルキルによって場 合によっては置換されてもよいアミノを表す]の基を 表す。 特に好適な実施態様によれば、炭水化物構成単位K1,K2,K3,K4,K5およ び/またはK6は、各場合において最大で2つの単糖の構成単位を含む。 さらにまた、好適な化合物は、次の場合の一般式(I)の化合物、およびそれ らの異性体、異性体混合物および塩である。 Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5および/またはSp6は、互いに独立して 各々、各場合、1個の基K1,K2,K3,K4,K5もしくはK6およびL1,L2, L3,L4,L5もしくはL6に結合され、そしてまた、ヒドロキシル、カルボキシ ル、炭素原子4個までをもつカルボキシアルキル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、 炭素原子4個までをもつアルキル、炭素原子4個までをもつハロゲノアルキルに よるか、または炭素原子4個までをもつアルコキシによって、場合によっては一 置換または多置換されてもよい、炭素原子10個までをもつアリーレンを表して もよい。 K1,K2,K3,K4,K5もしくはK6およびL1,L2,L3,L4,L5もしく はL6を考慮しなければ、特に好ましくは、Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5 および/またはSp6は、非置換であるか、またはハロゲン、ニトロ、炭素原子 6個までをもつアルキル、炭素原子2個までをもつアルコキシ、−OCF3およ び/またはCF3によって、場合によっては置換されてもよい。 著しく特に好ましくは、Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5および/または Sp6は、互いにパラ位に結合している基K1,K2,K3,K4,K5もしくはK6お よび基L1,L2,L3,L4,L5もしくはL6の各々とは別に、他の置換基を担持 しない。 さらにまた、好適な化合物は、L1,L2,L3,L4,L5およびL6が、互いに 独立して各々、 [式中、R20は、塩素を表すか、または炭素原子6個までをもつヒドロキシアル キルアミノを表す] を表す、一般式(I)の化合物である。 特に好ましくは、L1,L2,L3,L4,L5およびL6は、各々、 を表す。 さらにまた、好適な化合物は、M1およびM2が、互いに独立して各々、アミノ 官能基を介してL1,L2,L3,L4,L5および/またはL6に結合され、アシル 官能基を介してCpに結合され、そしてアミノ酸構成単位が、場合によっては保 護基を担持していてもよいペプチドを表すことができる。一般式(I)の化合物 である。特に好適なものは、モノ−、ジ−およびトリペプチド、特にモノ−およ びジペプチドである。 アミノ酸構成単位は、好ましくは、グリシル、アラニル、バリル、ロイシル、 リジル、セリル、グルタミル、スレオニル、アスパラギル、イソロイシル、ジア ミノプロピオニル、ジアミノブチリール、アルギニル、 ヒスチジルおよび/またはオルニチルからなる群から選ばれる。 特に好適なアミノ酸構成単位は、グリシル、アラニル、バリル、ロイシル、リ ジル、セリル、アスパラギル、ヒスチジルおよび/またはグルタミルである。 本発明に従う化合物は、立体異性型において、例えば鏡像異性体またはジアス テレオマーとして、それらの混合物、例えばラセミ体として存在してもよい。本 発明は、純粋な立体異性体およびそれらの混合物の両方に関する。 必要であれば、立体異性体の混合物は、それ自体既知の方法、例えばクロマト グラフィーか、または結晶化法によって立体異性的に均一な成分に分割できる。 炭水化物構成単位K1,K2,K3,K4,K5および/またはK6のアノマ一中心 における立体化学は、αまたはβである。さらにまた、それらは、DまたはL型 で存在することもできる。他の中心における立体化学は、グルコ、マンノ、ガラ クト、グロ、ラムノもしくはフコ配置をもたらすことができる。 アミノ酸構成単位は、各場合、DまたはL型で存在する。 カンプトテシン構成単位Cpは、20−(R)または20−(S)立体配置で 存在するか、またはこれらの2つの立体異性体型の混合物として存在することが できる。好適なものは、20−(S)立体配置である。 さらにまた、束縛回転のために、本発明による化合物は、各回転異性体の状態 か、それらの混合物として存在できる。本発明は、純粋な回転異性体およびそれ らの混合物の両方に関する。 回転異性体の混合物は、必要であれば、既知の方法を用いて、例えば クロマトグラフィー(例えばHPLC)または結晶化法により、場合によっては 均一な成分に分離できる。これは、最終化合物の段階でも、また、適当であれば 、中間段階でも実施できる。適当であれば、回転異性的に純粋な最終生成物は、 回転異性的に純粋な中間体から、適当な様式における合成を実施することによっ て製造できる。 カンプトテシン構成単位の好適な例は、以下のものである: これらの例の中で、特に好適なものは、[A3],[A7],[A8],[A 9],[A10],[A11],[A14],[B1],[B2],[C2]お よび[D1]である。 個々の基について与えられた好適な、または特に好適な意味を合わせることに よって、著しく特に好適な一般式(I)の化合物が、対応して提供される。 また、本発明による化合物は、それらの塩の型でも存在してもよい。一般に、 有機または無機塩基または酸との塩、そしてまた分子内塩が、ここに挙げられる 。 好ましくは、付加できる酸は、例えば、塩化水素酸および臭化水素酸、特に塩 化水素酸のようなハロゲン化水素酸類、さらにリン酸、硝酸、硫酸、例えば、酢 酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、マロン酸、シュウ酸、グルコン酸、コハク 酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビン酸および乳酸のような ーおよび二官能性カルボン酸類ならびにヒドロキシカルボン酸類、そしてまた、 例えば、p−トルエンスルホン酸、1,5−ナフタレンジスルホン酸または、カ ンファースルホン酸のようなスルホン酸類を包含する。 また、生理学的に許容しうる塩は、遊離カルボキシル基をもつ本発明による化 合物の金属またはアンモニウム塩であってもよい。特に好適な塩は、例えば、ナ トリウム、カリウム、マグネシウムもしくはカルシウム塩、そしてまた、アンモ ニアまたは有機アミン類、例えばエチルアミン、ジ−またはトリエチルアミン、 ジ−またはトリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエ タノール、アルギニン、リジン、エチレンジアミンもしくはフェネチルアミン、 から得られるアンモニウム塩である。 本発明による複合糖質は、例えば、改変カンプトテシン誘導体に、活性化され たカルボキシル成分を結合することによって製造することができ、それらの部分 は、保護されたアミノ酸、ペプチドまたは炭水化物で修飾されたペプチドの部分 であってもよい。 かくして、さらに本発明は、一般式(I)の化合物の製造方法であって、一般 式(III) HB−Cp−HA (III) [式中、Cpは、先に定義されたとおりであり、そして水素原子HAお よびHBは、それぞれ、#および*を付した位置に位置する]の化合物が、適当 であれば、保護基によってHBを取り替えた後、適当な溶媒中、適当であれば塩 基の存在下で、慣用の方法によって、先に定義された基M1に対応し、場合によ っては保護基を担持してもよい活性化されたカルボキシル成分M1 aと反応され、 1個、1個以上または全てのM1の保護基が、適当であれば、既知の方法によっ て選択的に除去され、そして生成物が、一般式(IV) K1−Sp1−L1 a (IV) [式中、K1およびSp1は、各々、先に定義されたとおりであり、L1 aは、基L1 の反応性前駆体を表す]の化合物と反応されるが、この場合、保護基は、適当 であれば、選択的に除去され、そして種々の基K2−Sp2−L2−およびK3−S p3−L3−が、匹敵する方法で段階的に導入できる、そして、もし炭水化物成分 が、*を付した位置に結合される必要があれば、HBを置換する保護基が、適当 であれば、既知の方法によって選択的に除去され、基M2、および所望のように 、式K4−Sp4−L4−、K5−Sp5−L5−およびK6−Sp6−L6−の基が、 前記方法で導入されるか、 あるいは、もしM1および/またはM2が、ペプチドであれば、最初のアミノ酸 基が、場合によっては保護基を担持してもよい対応するカルボキシル成分の型に おいて、慣用の方法によって同様に導入され、保護基が、適当であれば除去され 、場合によっては保護基を担持してもよいアミノ酸基が結合され、保護基が、適 当であれば再び除去され、前記式K1−Sp1−L1−、K2−Sp2−L2−、K3 −Sp3−L3−、K4−Sp4−L4−、K5−Sp5−L5−および/またはK6− Sp6−L6−の基が 導入され、そして必要であれば、保護基が除去される、 ことを特徴とする方法に関する。 反応は、種々の圧力と温度条件下、例えば0.5〜2bar、−30〜+10 0℃で、適当な溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフ ラン(THF)、ジクロロメタン、クロロホルム、低級アルコール類、アセトニ トリル、ジオキサン、水もしくは前記溶媒の混合物中で、実施される。一般には 、DMFもしくはTHF/ジクロロメタン中、室温および常圧における反応が好 適である。 カルボキシル基の活性化のために、可能なカップリング剤は、例えば、 ptides,Proteins];Verlag Chemie 1982またはTetrahedr.Lett.34,6705(1993 )に記載のようなペプチド化学において既知のものである。 例えば、塩化アシル、無水N−カルボン酸もしくは混合無水物が好適である。 さらにまた、カルボキシル基の活性化のためには、カルボジイミド類、例えば N,N’−ジエチルー、N,N’−ジイソプロピル−、N,N’−ジシクロヘキ シルカルボジイミド、塩酸N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル カルボジイミド、メト−p−トルエンスルホン酸N−シクロヘキシル−N’−( 2−モルホリノエチル)−カルボジイミド、またはカルボニル化合物、例えばカ ルボニルジイミダゾール、または1,2−オキサゾリウム化合物、例えば3−硫 酸2−エチル−5−フェニル−1,2−オキサゾリウムもしくは過塩素酸2−t ert−ブチル−5−メチルーイソオキサゾリウム、またはアシルアミノ化合物 、例えば2−エトキシ−1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノ リン、または無水プロパンホスホン酸、またはクロロギ酸イソブチル、またはヘ キサフルオロリン酸1−ベンゾトリアゾリルオキシ−トリス(ジメチルアミノ) ホスホニウム、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールエステルもしくはヒドロキシ スクシンイミドエステル、との付加物の形成が適当である。さらにまた、アミノ 酸成分も、Leuchs無水物の形成に使用することができる。 使用される塩基は、例えば、トリエチルアミン、エチル−ジイソプロピルアミ ン、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジンもしくはその他であってもよい 。 カンプトテシン部分におけるすべての他の反応性官能基、またはアミノ酸の第 3官能基のために使用される保護基は、ペプチド化学において既知である、例え ばウレタン、アルキル、アシル、エステルもしくはアミドタイプの保護基であっ てもよい。 本発明の文脈上のアミノ保護基は、ペプチド化学において使用される慣用のア ミノ保護基である。 これらは、好ましくは、ベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキシベン ジルオキシカルボニル、3,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2,4 −ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニ ル、4−ニトロベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキシカルボニ ル、2−ニトロ−4,5−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、メトキシカル ボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル(BOC)、アリ ルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル、3,4,5−トリメトキシベン ジルオキシカルボニル、フタロイル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニ ル、2,2,2−トリクロロ−tert−ブトキシカルボニル、メンチルオキシ カルボニル、4−ニトロフェノキシカルボニル、フルオレニル−9−メトキシカ ルボニル(Fmoc)、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ピバロイル、2− クロロアセチル、2−ブロモアセチル、2,2,2−トリフルオロアセチル、2 ,2,2−トリクロロアセチル、ベンゾイル、ベンジル、4−クロロベンゾイル 、4−ブロモベンゾイル、4−ニトロベンゾイル、フタルイミド、イソバレロイ ルもしくはベンジルオキシメチレン、4−ニトロベンジル、2,4−ジニトロベ ンジル、4−ニトロフェニルもしくは2−ニトロフェニルスルフェニルを含む。 Fmoc基およびBOC基は、特に好適である。 好適なカルボキシル保護基は、直鎖または分枝C1〜C4−アルキルエステルで ある。 架橋基M1および/またはM2と結合されるカンプトテシン誘導体は、種々の方 法およびリンカー基を用いて、炭水化物基により改変することができる。例えば 、p−アミノ−フェニル配糖体をイソチオシアン酸エステルおよび例えばアミノ 基をもつ結合に転化するのが好適である。さらにまた、カルボキシアルキルまた はアミノアルキル配糖体をアミノまたはカルボキシル基とカップリングさせるこ とも容易にできる。 適当な反応段階における保護基の除去は、例えば、酸または塩基の作用によっ て、その他の方式で水素化分解的または還元的に実施できる。 生物学的試験 1.細胞障害性の定量のための増殖抑制試験: ヒト大腸細胞系SW480およびHT29(ATCC No.CCL228お よびHBT38)、およびマウス黒色腫細胞系B16F10を、 Rouxフラスコ中、10%FCS添加のRPMI 1640培地において増殖 させた。次いで、それらを、トリプシン分解させ、そしてRPMI+10%FC S中に採取して、細胞数50,000細胞/mlにした。細胞懸濁液100μl /ウエルを、96穴ミクロウエルプレートに添加し、そしてCO2培養器中37 ℃で1日間培養した。次いで、さらなるRPMI培地100μlと試験物質を含 有するDMSO 1μlを添加した。増殖を、3日および6日後にチェックした 。この最後に、H2O初発濃度5mg/mlを含むMTT溶液(臭化3−(4, 5−ジメチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジフェニルテトラゾリン)40 μlを各ミクロウエルに添加した。培養を、CO2培養器中37℃で5時間実施 した。次いで、培地を吸引し、そしてi−プロパノール100μl/ウエルを添 加した。H2O100μlと30分間振盪した後、吸光を、Titertek Multiscan MCC/340(Flow)を用いて540nmにおいて 測定した。 細胞障害作用を、SW480およびHT29、およびB16F10細胞系につ いて、各場合IC50値として表1に示した:表1: 2.基礎になる活性化合物と比較した複合糖質の造血活性: 材料および方法: 骨髄細胞を、マウス大腿骨から洗い落とした。105細胞を、組み換えマウス GM−CSF(Genzyme;幹細胞コロニー形成)および物質(10-4〜100μg /ml)とともにMcCoy5A培地(0.3%寒天)において、37℃、7% CO2で培養した。7日後、コロニー(<50細胞)およびクラスター(17〜 50細胞)をカウントした。 結果: 表2に示すように、供試複合糖質は、基礎になる活性化合物と比較して骨髄幹 細胞増殖の著しく低い抑制を示す。表2: マウス骨髄幹細胞のCSFに誘導される増殖の抑制 3.ヌードマウス・モデルにおけるイン・ビボの腫瘍成長の抑制 材料: 腫瘍成長の抑制研究のための全てのイン・ビボ実験では、無胸腺のヌードマウ ス(NMRInu/nu株)を使用した。選択されたラージ・セル(large −cell)肺がん腫LXFL529を、ヌードマウスにおける連続継代によっ て成長させた。腫瘍のヒト起源を、ィソ酵素的および免疫組織化学的方法によっ て確認した。 実験の組立て: 腫瘍を、6〜8週令のnu/nuマウスの両脇腹の皮下に移植した。処理を、 倍加時間に応じて、腫瘍が直径5〜7mmに達してから直ぐに開始した。マウス を、処理群と対照群(8〜10個の評価しうる腫瘍をもつ1群あたり5匹のマウ ス)にランダムに割り当てた。対照群の個々の腫瘍全ては、進行的に成長した。 腫瘍サイズを、スライドゲージを用いて2次元において測定した。次いで、細 胞数とよく相関する腫瘍体積を、あらゆる評価のために使用した。体積は、式「 長さx巾x巾/2」([axb2]/2、aおよびb は、直角における2つの直径)にしたがって計算した。 相対腫瘍体積(RTV)の値は、X日目の腫瘍サイズを0日目(ランダム化の 時点)の腫瘍サイズで割ることによって各個々の腫瘍について計算した。次いで 、RTVの平均値をさらなる評価のために使用した。 腫瘍体積増大(試験群/対照群の腫瘍体積、T/C、%)の抑制は、最終測定 値であった。 処理: 化合物の投与を、ランダム化後1,2および3日目に腹腔内(i.p.)に実施 した。 結果: 例1.1からの化合物を用いて、本発明による複合糖質の治療効力を、ラージ ・セルヒト肺腫瘍異種移植片LXFL529と比較した。最大許容用量(MTD )および1/2MTDの場合において、治療は、顕著な腫瘍寛解をもたらす。表3: 両イン・ビトロおよびイン・ビボで、本発明による化合物は、非悪性細胞に比 べて高い選択性を合わせもちつつ、種々の腫瘍、特に、肺および大腸の腫瘍に対 して、驚くほど強い抗腫瘍活性をもつ。 したがって、それらは、がん、特に、肺および大腸のがんを治療するのに適当 である。 本発明は、無毒で、不活性な薬物学的に適当な添加物に加えて、1種以上の本 発明による化合物を含有するか、または1種以上の本発明による活性化合物から なる医薬調製物、およびこれらの調製物の製造方法を含む。 活性化合物は、場合によっては、1種以上の前記添加物中、およびま たミクロカプセル剤形中に存在してもよい。 好ましくは、治療学的に活性な化合物は、上記医薬調製物中、全混合物の約0 .1〜99.5、好ましくは約0.5〜95重量%の濃度で存在すべきである。 本発明による化合物とは別に、また、上記医薬調製物は、さらなる薬物学的に 活性な化合物を含んでもよい。 一般に、本発明による活性化合物を、所望の成績を達成するために、適当であ ればいくつかの個別用量の剤形において、総量約0.5〜約500、好ましくは 5〜100mg/体重kgで投与することが、ヒトおよび動物医学の両方におい て有利であることが証明される。個別用量は、本発明による活性化合物を、好ま しくは、約1〜約80、特に3〜30mg/体重kgの量において含有する。 実施例 炭水化物出発物質 例I.1: p−アミノフェニル3−O−メチル−β−L−フコピラノシド I.1.a)p−ニトロフェニル3−O−メチル−β−L−フコピラノシド: 無水メタノール300ml中p−ニトロフェニルβ−L−フコピラノシド6g (21mmol)を、酸化ジブチルスズ7.84g(31.5 mmol)で処理し、そして還流下で2時間加熱する。次いで、混合液を濃縮し 、残渣を乾燥し、次いで、DMF300ml中に採取する。ヨウ化メチル15. 7mlの添加後、全液を70℃40時間撹拌する。溶媒を減圧下で除去し、残渣 を、ジクロロメタン300ml中に採取する。その懸濁液を濾過し、残りの溶液 を再び濃縮し、そしてフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノ ール 99:1)にかける。濃縮により、標的生成物3.82g(61%)を得 る。 I.1)p−アミノフェニル3−O−メチル−β−L−フコピラノシド: p−ニトロフェニル3−O−メチル−β−L−フコピラノシド3.81g(1 2.73mmol)をメタノール中に溶解し、そして二酸化プラチナの添加後、 水素雰囲気中、弱加圧下で水素化する。触媒を濾別し、エーテルで沈殿させた後 、標的生成物3g(88%)を得る。[TLC:ジクロロメタン/メタノール9 :1 Rf=0.53]。 例I.2: p−アミノフェニル3−O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノシド I.2.a)p−ニトロフェニル3−O−メトキシカルボニルメチル−β−L −フコピラノシド: メタノール50ml中p−ニトロフェニルβ−L−フコピラノシド1g(3. 5mmol)および酸化ジブチルスズ1.3g(5.2mmol)を、還流下で 2時間加熱する。その溶液を濃縮し、残渣を、ジオキサン50ml中に採取し、 ブロモ酢酸メチル2mlおよびヨウ化テトラブチルアンモニウム100mgを混 合し、そして混合液を、還流下で16時間加熱する。溶媒を蒸発させ、そして生 成物を、フラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 99: 1)によって精製する。適当な画分を濃縮し、メタノール/エーテルから沈殿さ せた後、標的生成物455mg(37%)を得る。 I.2)p−アミノフェニル3−O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノ シド: p−ニトロフェニル3−メトキシカルボニルメチル−β−L−フコピラノシド 282mg(0.79mmol)をメタノール20ml中に溶解し、そして2N 水酸化リチウム水溶液440μlと混合する。混合液を室温で2時間撹拌し、次 いで、酸性イオン交換体SC108を用いてpH3に調整し、濾過する。活性炭 素担持パラジウム250mgを濾液に添加する。続いて、混合液を、やや水素加 圧下で1.5時間水素化し、そして触媒を濾別し、メタノールで洗浄する。濃縮 し、水に採取し、そして凍結乾燥して、標的生成物(212mg)を86%収率 で得る。[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸5:1:0.2 Rf=0.2 4]。 例えば、次の誘導体が、さらに、炭水化物構成単位として使用できる: p−アミノフェニルβ−L−フコピラノシド p−アミノフェニル2−O−メチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル2−O−ヒドロキシエチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル4−O−メチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−O−メチル−α−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−O−n−プロピル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−デオキシ−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3,4−ジデオキシ−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3,4−エポキシ−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル4−デオキシ−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−O−メトキシカルボニルメチル−β−L−フコピラノ シド p−アミノフェニル3−O−ヒドロキシエチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル2−O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−O−サクシニル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3,4−ジ−O−メチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニル3−O−カルバモイルメチル−β−L−フコピラノシド p−アミノフェニルα−L−ラムノピラノシド p−アミノフェニルβ−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル2−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル3−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル4−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル6−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル2,3−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル2,4−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル2,6−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル3,4−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド、 酢酸塩 p−アミノフェニル3,6−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル4,6−ジ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル2,3,4−トリ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ シド p−アミノフェニル2,3,6−トリ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ シド p−アミノフェニル2,4,6−トリ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ シド p−アミノフェニル3,4,6−トリ−O−メチル−β−D−ガラクトピラノ シド p−アミノフェニル3−デオキシ−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル3,4−ジデオキシ−β−D−ガラクトピラノシ ド p−アミノフェニル6−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシド p−アミノフェニル3−O−メトキシカルボニルメチル−β−D−ガラクトピ ラノシド p−アミノフェニル3−O−カルボキシメチル−β−D−ガラクトピラノシド 、ナトリウム塩 p−アミノフェニル3−O−カルバモイルメチル−β−D−ガラクトピラノシ ド p−アミノフェニル3−O−(N−メチル−カルバモイルメチル)−β−D− ガラクトピラノシド p−アミノフェニルα−D−マンノピラノシド p−アミノフェニル3−O−メチル−α−D−マンノピラノシド p−アミノフェニル2,3−ジ−O−メチル−α−D−マンノピラノシド p−アミノフェニル3−O−メトキシカルボニルメチル−α−D−マンノピラ ノシド p−アミノフェニル3−O−カルボキシメチル−α−D−マンノピラノシド p−アミノフェニル3−O−カルバモイルメチル−α−D−マンノピラノシド p−アミノフェニル4−O−(β−D−ガラクトピラノシル)−β−D−グル コピラノシド p−アミノフェニル4−O−(3’−硫酸−β−D−ガラクトピラノシル)− β−D−グルコピラノシド、ナトリウム塩 p−アミノフェニル4−O−(3’−O−メチル−β−D−ガラクトピラノシ ル)−β−D−グルコピラノシド p−アミノフェニル2−O−メチル−4−O−(3’−O−メチル−β−D− ガラクトピラノシル)−β−D−グルコピラノシド p−アミノフェニル4−O−(3’,4’−ジ−O−メチル−β−D−ガラク トピラノシル)−β−D−グルコピラノシド 次の炭水化物構成単位の合成は、既に、欧州特許第501 250号に記述されてい る。 カルボキシメチルβ−L−フコピラノシド 5−カルボキシペンチルβ−L−フコピラノシド これらの2つの構成単位は、欧州特許第501250号記載の方法でペプチド複合体 (peptide conjugate)と結合することができる。 複合糖質 例1.1: 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O− メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカ ルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン: 1.1.a) 20(S)−7−エチル−20−O−[N−(tert−ブト キシカルボニル)−アラニル]−カンプトテシン: 無水ジメチルホルムアミド100ml中20(S)−7−エチル−カンプトテ シン(S.Sawadaetal.,Chem.Pharm.Bull.,39(1991)1446-1454)1.88 g(5.0mmol)溶液を、無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−ア ラニン−N−カルボン酸2.15g(10.0mmol)および4−(N,N− ジメチルアミノ)−ピリジン150mg(1.2mmol)と撹拌しながら混合 する。室温で3時間後、さらに無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−ア ラニン−N−カルボン酸2.15g(10.0mmol)および4−(N,N− ジメチルアミノ)−ピリジン150mg(1.2mmol)を添加し、そして混 合液を室温で一夜撹拌する。続いて、混合液を、減圧濃縮し、そして残 渣を、フラッシュクロマトグラフィー[石油エーテル/酢酸エチル2:1→1: 1→酢酸エチル]によって精製する。これにより、無色の結晶(2.02g,7 3.8%)を得る;TLC[酢酸エチル]:Rf=0.56;m.p.=206 −212℃;FAB−MS:m/z=548(M+H+)。 1.1.b) 20(S)−20−O−アラニル−7−エチル−カンプトテシ ン,トリフルオロ酢酸塩: ジクロロメタン70mlおよび無水トリフルオロ酢酸7mlの混合液中化合物 1.1.a(1.81g,3.3mmol)の溶液を、室温で90分間撹拌する 。減圧下で、混合液を小容量まで濃縮し、次いで、生成物を、ジエチルエーテル で沈殿させ、ジエチルエーテルで徹底的に洗浄する。生成物を、明黄色結晶(1 .34g,72.3%)として得る;TLC[酢酸エチル]:Rf=0.05; m.p.=242℃(分解)。 1.1.c) 20(S)−7−エチル−20−O−[Nα,Nε−ジ−(t ert−ブトキシカルボニル)−リジル−アラニル]−カンプトテシン: N,N−ジ−(tert−ブトキシカルボニル)−リジン1.57g(4.5 5mmol)および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール水和物923m g(6.83mmol)を、ジメチルホルムアミド35ml中に溶解する。N− エチル−N’−(ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩1.09g (5.7mmol)およびエチルジイソプロピルアミン990μl(5.7mm ol)の添加後、混合液を、室温で30分間撹拌する。続いて、ジメチルホルム アミド35ml中化合物1.1.b(1.3g,2.32mmol)溶液および エチルジイ ソプロピルアミン408μl(2.32mmol)を添加し、そのバッチを室温 でさらに16時間撹拌する。減圧濃縮およびフラッシュクロマトグラフィー[石 油エーテル/酢酸エチル2:1→1:1→酢酸エチル]による精製により、明黄 色結晶(1.38g,75.3%)を得る;TLC[酢酸エチル]:Rf=0. 53;m.p.=125℃(分解)。 1.1.d) 20(S)−7−エチル−20−O−(リジル−アラニル)− カンプトテシン、ジ−トリフルオロ酢酸塩: ジクロロメタン(50ml)中上記化合物(1.18g,1.5mmol)の 懸濁液を、無水トリフルオロ酢酸(5ml)と混合し、そして得られる溶液を、 室温で1時間撹拌する。小容積まで減圧濃縮続した後、生成物を、ジエチルエー テルの添加によって析出させる。沈殿物を濾別し、酢酸エチルから再結晶化する 。これにより、黄色結晶(862mg,71.5%)を得る;TLC[酢酸エチ ル]:Rf=0.05;m.p.=137℃(分解)。 1.1) 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O− (3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミ ノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン: ジオキサン/水1:1(1Oml)中p−アミノフェニル−3−O−メチル− β−L−フコピラノシド(例I.1)269.4mg(1.0mmol)溶液を 、チオホスゲン(150μl,2.0mmol)と撹拌しながら混合する。10 分間混合後、混合液を、エチルジイソプロピルアミン4当量と混合し、続いて、 減圧濃縮し、そして残渣を、オイルポンプ真空下で1時間乾燥する。得られるイ ソチオシアン酸エステルを、 無水ジメチルホルムアミド50ml中に溶解し、そして化合物1.1.d361 .7mg(0.45mmol)およびエチル−ジイソプロピルアミン317μl (1.8mmol)と混合する。混合液を、室温で16時間撹拌し、次いで減圧 濃縮し、そして残渣を、フラッシュクロマトグラフィー[アセトニトリル/水1 5:1→10:1→5:1]によって精製する。生成物を、ジエチルエーテルを 用いてジクロロメタン/メタノールから再結晶化する。これにより、標的生成物 203.3mg(37.7%)を黄色結晶として得る;m.p.=196−198 ℃(分解)。 例1.2: 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O− カルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミ ノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン、2ナトリウム塩 : 例1.1の方法によって、複合糖質を、ペプチド複合体1.1.d361.7 mg(0.45mmol)およびp−アミノフェニル−3−O−カルボキシメチ ル−β−L−フコピラノシド(例I.2)313.3mg(1.0mmol)か ら製造する。 フラッシュクロマトグラフィー[アセトニトリル/水10:1→5:1]によ る精製。0.1N水酸化ナトリウム水溶液2当量を用いる2ナトリウム塩への転 化。これにより、黄色無定形固形物(162.8mg,27.2%)を得る;T LC[アセトニトリル/水5:1];Rf=0.09。 例1.3: 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O−カル ボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ− チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン、塩酸塩: 1.3.a) 20(S)−7−エチル−20−O−[Nε−(フルオレニル −9−メトキシカルボニル)−リジル−アラニル]−カンプトテシン、トリフル オロ酢酸塩: 例1.1.cの操作方法によって、例1.1.bからの複合体を、Nα−(t ert−ブトキシカルボニル)−Nε−(フルオレニル−9−メトキシカルボニ ル)−リジンに結合させ、続いて、例1.1.dによりα−アミノ官能基におい て脱ブロックする。 1.3.b) 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O −カルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルア ミノ−チオカルボニル]−Nε−[フルオレニル−9−メトキシカルボニル]− リジル−アラニル}−カンプトテシン: 例1.1の方法によって、例1.3.aからの化合物を、例I.2からの炭水 化物誘導体1.2当量と反応させる。 1.3) 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O−カ ルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ −チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン、塩酸塩: 複合体1.3.bを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。30分後 、混合液を濃縮し、そして残渣を、ジクロロメタンで2回蒸解する。次いで、残 渣をDMF中に採取し、そしてメタノール/エーテルで沈殿させる。生成物を、 吸引濾別し、エーテルで洗浄し、次いで、ジオキサン/水から凍結乾燥する。凍 結乾燥物を、続いて、水中に再び採取し、0.01N HCl溶液1当量と混合 し、そしてもう1回凍結乾燥する。 例1.4: 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O−カルボキシメ チル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカル ボニル]−リジル−バリル}−カンプトテシン、塩酸塩: 化合物を、例1.3の方法によって製造する。 例1.5: 7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラ ノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル−バリ ル}−カンプトテシン、塩酸塩: 1.5.a) 20−O−[N−(tert−ブトキシカルボニル)−バリル] −7−エチル−カンプトテシン: 1.1.aに記載の方法を用いて、化合物を、20(S)−7−エチル−カン プトテシン(S.Sawada et al.,Chem.Pharm.Bull.,39(1991)1446-1454) 1.88g(5.0mmol)および無水N−(tert−ブトキシカルボニル )−バリン−N−カルボン酸2.43g(10.0mmol)から製造する。こ れにより、ベージュ色結晶1.46g(51%)を得る[TLC(アセトニトリ ル):Rf=0.86;m.p.=224−227℃(分解);FAB−MS: m/z=576(M+H+)]。 1.5.b) 7−エチル−20−O−バリル−カンプトテシン,トリフルオ ロ酢酸塩: 化合物1.5.a(1.44g,2.5mmol)から、N−(tert−ブ トキシカルボニル)基を、1.1.b記載のように開裂する。これにより、黄色 結晶626mg(43%)を得る[TLC(アセトニトリル):Rf=0.45 ;m.p.=160℃(分解)]。 1.5.c) 20−O−[Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−Nα −(フルオレニル−9−メトキシカルボニル)−リジル−バリル] −7−エチル−カンプトテシン: 例1.1.cの方法によって、Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−Nε −(フルオレニル−9−メトキシカルボニル)−リジン797mg(1.7m mol)を、化合物1.5b(590mg,1.0mmol)と反応させる。減 圧濃縮およびフラッシュクロマトグラフィー[石油エーテル/酢酸エチル1:2 ]による精製により、ベージュ色結晶を得る。収量:287mg(31%)[T LC(酢酸エチル):Rf=0.50:m.p.=172℃(分解)]。 1.5.d) 7−エチル−20−O−[Nε−(フルオレニル−9−メトキ シカルボニル)−リジル−バリル]−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸塩: 上記化合物(277.8mg,0.3mmol)を、ジクロロメタン中トリフ ルオロ酢酸を用いて、前述のように脱保護する。これにより、黄色結晶209m g(74%)を得る[TLC(酢酸エチル):Rf=0.06;m.p.=19 9℃(分解)]。 1.5.e) 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−(O−(3−O −メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオ カルボニル]−Nε−[フルオレニル−9−メトキシカルボニル]−リジル−バ リル}−カンプトテシン: 例1.1の方法によって、例1.5.dからの化合物を、例I.1からの炭水 化物誘導体1.2当量と反応させ、そして生成物を、ジエチルエーテルを用いて ジクロロメタン/メタノール1:1からの沈殿によって精製する。これにより、 ベージュ色結晶を収率35%で得る[TLC(アセトニトリル/酢酸エチル1: 1):Rf=0.68]。 1.5) 20(S)−7−エチル−20−O−{Nα−[O−(3−O−メ チル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカル ボニル]−リジル−バリル}−カンプトテシン、塩酸塩: 複合体1.5.eを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。30分後 、混合液を濃縮し、そして残渣を、ジエチルエーテルを用いてジクロロメタン/ メタノール1:1から2回沈殿させる。続いて、生成物を、水中に採取し、0. 01N HCl溶液1当量と混合し、そして凍結乾燥する。 例2.1: 20(R,S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα,Nε− ビス−[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ− フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 2.1.a) 20(R,S)−10,11−メチレンジオキシ−カンプトテ シン: このカンプトテシン誘導体は、Wall et al.(J.Med.Chem.,29(1986),2358) によりラセミ三環式化合物から製造される。 2.1.b) 20(R,S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O− アラニル−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸塩: 無水ジメチルホルムアミド30ml中20(R,S)−10,11−メチレン ジオキシ−カンプトテシン300mg(0.765mmol)溶液を、撹拌しな がら、無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−アラニン−N−カルボン酸 330mg(1.53mmol)および4−(N,N−ジメチルアミノ)−ピリ ジン30mgと混合する。室温で撹拌24時間後、各場合2回、同量の無水N− (tert−ブトキシカルボニル)−アラニン−N−カルボン酸および4−(N ,N−ジメチルアミノ)−ピリジン30mgを添加する。反応終了後、混合液を 減圧濃縮する。エーテルを用いてジクロロメタンからの沈殿により、保護された 中間体を、80%の収率で得る。[TLC:ジクロロメタン/メタノール95: 5 Rf=0.38]。中間体を、ジクロロメタン10ml中に採取し、そして 0℃において、無水トリフルオロ酢酸2mlを添加する。15分後、混合液を濃 縮し、生成物を、エーテルを用いてジクロロメタン/メタノールからの沈殿させ る。 収率:97%[FAB−MS:m/z=464=M+H]。 2.1) 20(R,S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα ,Nε−ビス−[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒ ドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル −アラニル}−カンプトテシン 1.1.c、1.1.dおよび1.1に関する操作方法によって、複合糖質を 、例2.1.bからのアラニル複合体から製造する。 収率:87%[TLC:アセトニトリル/水10:1 Rf=0.33][F AB−MS:m/z=1214=M+H]。 例2.2: 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα,Nε−ビス −[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェ ニルアミノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 2.2.a) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−カンプトテシン : このカンプトテシン誘導体は、Wall et al.(J.Med.Chem.,29(1986),2358) により、ラセミ体の分割によって得られるS−立体配置の鏡像異性的に純粋な三 環式化合物から製造される。 2.2) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα, Nε−ビス−[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロ キシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシ ン 例2.1の方法によって製造。 例2.3: 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα−[O−(3 −O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニ ルアミノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カ ンプトテシン、塩酸塩: 2.3.a) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−アラ ニル−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸塩: この複合体は、2.1.bの方法によって、化合物2.2.aから製造する。 収率:2段階にわたって72%[FAB−MS:m/z=464=M+H]。 2.3.b) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nε −[フルオレニル−9−メトキシカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプ トテシン、トリフルオロ酢酸塩: 例1.1.cの操作方法によって、例2.3.aからの複合体を、Nα−(t ert−ブトキシカルボニル)−Nε−(フルオレニル−9−メトキシカルボニ ル)−リジンと結合させ、続いて、トリフルオロ酢酸の作用によってα−アミノ 官能基において脱ブロックする。 収率:2段階にわたって52%。 2.3.c) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα −[O−(3−O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒド ロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−Nε−[フルオレニル−9−メト キシカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン: 例1.1の方法によって、例2.3bからの化合物を、例I.2からの炭水化 物誘導体1.2当量と反応させる。粗生成物を、水と撹拌し、続いて、エーテル を用いるジクロロメタン/メタノールからの沈殿によって精製する。 収率:88%[TLC:ジクロロメタン/メタノール/17%濃度アンモニア 15:4:0.5 Rf=0.27]。 2.3) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα− [O−(3−O−カルボキシメチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキ シ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 、塩酸塩: 複合体2.3.cを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。20分後 、混合液を濃縮し、そして残渣を、ジクロロメタンで2回蒸解する。生成物を吸 引濾別し、エーテルで再度洗浄し、次いで、ジオキサン/水から凍結乾燥する。 凍結乾燥物を、続いて、ジオキサン/水中に採取し、0.1N HCl溶液1当 量と混合し、そしてもう1回凍結乾燥する。 収率:定量的[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸5:1:0.2 Rf= 0.26][FAB−MS:m/z=947=M+H]。例2.4: 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα−[O−(3 −O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ− チオカルボニル]−リジル−ロイシル}−カンプトテシン、塩酸塩 2.4.a) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−ロイ シル−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸塩 例2.1.bの方法および20(S)−10,11−メチレンジオキシ−カン プトテシン(化合物2.2.a)から出発することによって、標的化合物を、無 水N−(tert−ブトキシカルボニル)−ロイシン−N−カルボン酸を用いて 製造する。 2.4.b) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nε −[フルオレニル−9−メトキシカルボニル]−リジル−ロイシル}−カンプ トテシン、トリフルオロ酢酸塩: 例1.1.cの操作方法によって、例2.4.aからの複合体を、Nα −(tert−ブトキシカルボニル)−Nε−(フルオレニル−9−メトキシ カルボニル)−リジンと結合させ、続いて、トリフルオロ酢酸の作用によってα −アミノ官能基において脱ブロックする。 収率:2段階にわたって69%。 2.4.c) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα −[O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フ ェニルアミノ−チオカルボニル]−Nε−[フルオレニル−9−メトキシカルボ ニル]−リジル−ロイシル}−カンプトテシン: 例1.1の方法によって、例2.4.bからの化合物を、例I.1からの炭水 化物誘導体1.2当量と反応させる。粗生成物を、エーテルを用いるジクロロメ タン/メタノールからの沈殿によって精製する。 収率:95%[TLC:アセトニトリル/水20:1 Rf=0.48]。 2.4) 20(S)−10,11−メチレンジオキシ−20−O−{Nα− [O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニ ルアミノ−チオカルボニル]−リジル−ロイシル}−カンプトテシン、塩酸塩 複合体2.4.cを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。20分後 、混合液を濃縮し、そしてジクロロメタン添加後、各場合2回蒸留する。生成物 を、ジクロロメタン/メタノールからエーテルを用いて沈殿させる。続いて、そ れを、水中に採取し、0.1N HCl溶液1当量と混合し、そして凍結乾燥す る。 収率:75%[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸5:1:0.2 Rf=0.47]。 例3.1: 20(S)−9−アミノ−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O− メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカ ルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 3.1.a) 20(S)−9−ニトロ−カンプトテシン: この誘導体は、Wall et al.(J.Med.Chem.,29(1986),2358)の操作によって 製造される。 3.1.b) 20(S)−9−ニトロ−20−O−アラニル−カンプトテシ ン、トリフルオロ酢酸塩: 無水ジメチルホルムアミド55ml中例3.1.aからの化合物516mg( 1.31mmol)溶液を、撹拌しながら、無水N−(tert−ブトキシカル ボニル)−アラニン−N−カルボン酸846mg(3. 9mmol)および4−(N,N−ジメチルアミノ)−ピリジン55mgと混合 する。4時間後、混合液を減圧濃縮し、そして残渣を、ジクロロメタン/酢酸エ チル2:1を用いてシリカゲル上でクロマトグラフィーを行う。回収された出発 物質を、同条件下でもう1度反応させて、保護された中間体を、54%の収率で 得る。[TLC:ジクロロメタン/メタノール95:5 Rf=0.5]。中間 体を、ジクロロメタン40ml中に採取し、そして0℃において、無水トリフル オロ酢酸4mlを添加する。15分後、混合液を濃縮し、生成物を、エーテルを 用いて粉砕して精製する。収率:80%。 3.1.c) 20(S)−9−アミノ−20−O−アラニル−カンプトテシ ン、トリフルオロ酢酸塩: 3.1.bからの化合物320mg(0.55mmol)を、エタノール30 ml中に採取し、そして二酸化プラチナ10mgで15分間水素化する。触媒を 濾別し、溶液を濃縮し、そしてメタノールを用いてジクロロメタンから沈殿させ た後、生成物を次の段階に使用する。 3.1.d) 20(S)−9−アミノ−20−O−(リジル−アラニル)− カンプトテシン、2トリフルオロ酢酸塩: ジメチルホルムアミド5ml中N,N−ジ−(tert−ブトキシカルボニル )−リジン31mg(0.09mmol)を、N−ヒドロキシ−スクシンイミド 15mg(0.135mmol)およびジシクロヘキシル−カルボジイミド22 mg(0.11mmol)により2時間予備活性化する。続いて、化合物3.1 .c(60mg,0.09mmol)およびエチル−ジイソプロピルアミン31 μlを添加し、そしてそのバッチを、室温でさらに16時間撹拌する。減圧濃縮 およびフラッシュクロ マトグラフィー[トルエン/エタノール8:1]による精製によって、中間体を 、47%の収率で得る。[TLC:ジクロロメタン/メタノール9:1 Rf= 0.31]。ジクロロメタン(10ml)中30mg(0.039mmol)を 、無水トリフルオロ酢酸(2ml)と混合し、得られる溶液を、室温で30分間 撹拌する。混合液を濃縮し、次いで、生成物を、エーテルを用いてジクロロメタ ン/メタノールから沈殿させる(20mg,57%)。[TLC:アセトニトリ ル/水/氷酢酸10:5:3 Rf=0.44]。 3.1) 20(S)−9−アミノ−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O− (3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミ ノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 例1.1の方法によって、複合糖質を、3.1.dおよび1.1からの化合物 から製造する。収率:58%[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸5:1:0 .2 Rf=0.6]。例4.1: 20(S)−7−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O−メチル−β−L−フ コピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]−リジル −アラニルオキシメチル}−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O− メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカ ルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 4.1.a) 20(S)−7−ヒドロキシメチル−カンプトテシン: この化合物は、Miyasaka et al.(Chem.Pharm.Bull.,39(1991)2574)の操 作によって製造される。 4.1.b) 20(S)−7−(アラニルオキシメチル)−20−O−アラ ニル−カンプトテシン、2トリフルオロ酢酸塩: DMF100ml中に、20(S)−7−ヒドロキシメチル−カンプトテシン 1g(2.64mmol)を溶解し、次いで、4−N,N−ジメチルアミノピリ ジン100mgおよび無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−アラニ ン−N−カルボン酸1.5当量と混合し、そして懸濁液を、室温で16時間撹拌 する。完全な二重アシル化を達成するために、さらなる4−N,N−ジメチルア ミノピリジン100mgお よび無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−アラニン−N−カルボン酸1 .5当量を添加し、そして混合液を室温でさらに16時間放置する。混合液を濃 縮し、そして酢酸エチル/石油エーテル1:1を用いるフラッシュクロマトグラ フィーによって精製する。精製物質を、ジクロロメタン30ml中に採取し、そ して0℃において、トリフルオロ酢酸5mlと混合する。混合液を30分間撹拌 し、次いで、濃縮し、そしてアミノ脱ブロックされた生成物を、ジクロロメタン /エーテルから沈殿させ、続いて、ジオキサン/水から凍結乾燥する。[TLC :アセトニトリル/水/氷酢酸10:5:5 Rf=0.17][FAB−MS :m/z=777=M+H}。 4.1) 20(S)−7−{Nα,Nε−ビス−[O−(3−O−メチル− β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル ]−リジル−アラニルオキシメチル}−20−O−{Nα,Nε−ビス−[O− (3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミ ノ−チオカルボニル]−リジル−アラニル}−カンプトテシン 例1.1.c,1.1.dおよび1.1の方法によって、複合体を、例4.1 .bの化合物から製造するが、全段階において、問題の反応物量を2倍量用いる 。[TLC:アセトニトリル/水10:1 Rf=0.2][MALDI−MS :m/z=2047=M(+3)+Na]。 例5.1: 20(S)−7−[4−(メチルピペラジノ)メチル]−10,11−(エチ レンジオキシ)−20−O−{Nα−[O−(3−O−メチル−β−L−フコピ ラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオ カルボニル]−リジル−ロイシル}−カンプトテシン、塩酸塩 5.1.a) 20(S)−7−[(メチルピペラジノ)メチル]−10,1 1−(エチレンジオキシ)−カンプトテシン、トリフルオロ酢酸塩 この誘導体は、Luzzio et al.(J.Med.Chem.38(1995),396)の操作にしたが って製造される。 5.1.b) 20(S)−7−[4−(メチルピペラジノ)メチル]−10 ,11−(エチレンジオキシ)−20−O−ロイシル−カンプトテシン、3トリ フルオロ酢酸塩 例2.1.bの方法によって、標的化合物を、例5.1.a)からの化合物か ら出発し、そして無水N−(tert−ブトキシカルボニル)−ロイシン−N− カルボン酸(10当量)を用いて製造する。Boc保護された中間体を、フラッ シュクロマトグラフィー[ジクロロメタン/ メタノール/17%濃度アンモニア15:1:0.1]によって精製する。収率 :2段階にわたって62%[ESI−MS:m/z=632=M+H;m/z= 654=M+Na]。 5.1.c) 20(S)−7−[4−(メチルピペラジノ)メチル]−10 ,11−(エチレンジオキシ)−20−O−{Nε−[フルオレニル−9−メト キシカルボニル]−リジル−ロイシル}−カンプトテシン、3トリフルオロ酢酸 塩: 例1.1.cの操作方法によって、例5.1.bからの複合体を、Nα−(t ert−ブトキシカルボニル)−Nε−(フルオレニル−9−メトキシカルボニ ル)−リジンと結合させ、続いて、トリフルオロ酢酸の作用によってα−アミノ 官能基において脱ブロックする。Boc保護された中間体を、フラッシュクロマ トグラフィー[ジクロロメタン/メタノール10:1]によって精製する。収率 :2段階にわたって53%[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸5:1:0. 2 Rf=0.13] [FAB−MS:m/z=982=M+H]。 5.1.d) 20(S)−7−[4−(メチルピペラジノ)メチル]−10 ,11−(エチレンジオキシ)−20−O−{Nα−[O−(3−O−メチル− β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル ]−Nε−[フルオレニル−9−メトキシカルボニル]−リジル−ロイシル}− カンプトテシン: 例1.1の方法によって、例5.1.cからの化合物を、例I.1からの炭水 化物誘導体1.2当量と反応させる。粗生成物を、エーテルを用いるメタノール からの沈殿によって精製する。収率:83%[TLC:アセトニトリル/水/氷 酢酸5:1:0.2 Rf=0.21]。 5.1) 20(S)−7−[4−(メチルピペラジノ)メチル]−10,1 1−(エチレンジオキシ)−20−O−{Nα−[O−(3−O−メチル−β− L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニル]− リジル−ロイシル}−カンプトテシン、塩酸塩 複合体5.1.dを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。20分後 、混合液を濃縮し、そしてジクロロメタン添加後、残渣を2回蒸留する。生成物 を、ジクロロメタン/メタノールからエーテルを用いて沈殿させる。続いて、そ れを、水中に採取し、0.1N HCl溶液1当量を混合し、そして凍結乾燥す る。収率:95%[TLC:アセトニトリル/水/氷酢酸10:3:1.5 Rf =0.15][FAB−MS:m/z=1071=M+H]。例6.1: 7−エチル−10−ヒドロキシ−20−O−{Nα−[O−(3−O−メチル −β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニルアミノ−チオカルボニ ル]−リジル−バリル}−カンプトテシン、塩酸塩: 6.1.a) 20−O−[N−(tert−ブトキシカルボニル) −バリル]−7−エチル−10−ヒドロキシ−カンプトテシン: 1.1.aに記載の方法を用いて、化合物を、20(S)−7−エチル−10 −ヒドロキシ−カンプトテシン(S.Sawada et al.,Chem.Pharm.Bull.,39( 1991)3183-3188)392.4mg(1.0mmol)および無水N−(ter t−ブトキシカルボニル)−バリン−N−カルボン酸を6日間にわたって全2. 43g(10.0mmol)から製造する。フラッシュクロマトグラフィー[石 油エーテル/酢酸エチル5:1→2:1→1:1]により、明黄色結晶353m g(45%)を得る[TLC:アセトニトリル/酢酸エチル1:1 Rf=0. 63;m.p.=95−97℃]。 6.1.b) 7−エチル−10−ヒドロキシ−20−O−バリル−カンプト テシン,トリフルオロ酢酸塩: 化合物6.1.a(340mg,0.43mmol)から、N−(tert− ブトキシカルボニル)基を、1.1.b記載のように切り離す。これにより、黄 色結晶255mg(98%)を得る[TLC(アセトニトリル/酢酸エチル1: 1):Rf=0.04;m.p.=189℃(分解)]。 6.1.c) 20−O−[Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−Nε −(フルオレニル−9−メトキシカルボニル)−リジル−バリル]−7−エチル −10−ヒドロキシ−カンプトテシン: 例1.1.cの方法によって、Nα−(tert−ブトキシカルボニル)−Nε −(フルオレニル−9−メトキシカルボニル)−リジン562.3mg(1. 2mmol)を、化合物6.1.b(242.2mg,0.4mmol)と反応 させる。減圧濃縮およびフラッシュクロマトグ ラフィー[石油エーテル/酢酸エチル5:1→3:1→1:1]による精製によ り、黄色結晶を得る。収量:251mg(67%)[TLC(アセトニトリル/ 酢酸エチル1:1):Rf=0.68;m.p.=163℃(分解)]。 6.1.d) 7−エチル−20−O−[Nε−(フルオレニル−9−メトキ シカルボニル)−リジル−バリル]−10−ヒドロキシ−カンプトテシン、トリ フルオロ酢酸塩: 上記化合物(244.9mg,0.26mmol)を、ジクロロメタン中トリ フルオロ酢酸を用いて、前述のように脱保護する。これにより、黄色結晶115 mg(46%)を得る[TLC(アセトニトリル/酢酸エチル1:1):Rf= 0.05;m.p.=196℃(分解)]。 6.1.e) 20(S)−7−エチル−10−ヒドロキシ−20−O−{Nα −(O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フ ェニルアミノ−チオカルボニル]−Nε−[フルオレニル−9−メトキシカルボ ニル]−リジル−バリル}−カンプトテシン 例1.1の方法によって、例6.1.dからの化合物を、例I.1からの当量 の炭水化物誘導体と反応させ、そして生成物を、フラッシュクロマトグラフィー [石油エーテル/酢酸エチル1:1→2:3→1:2]によって精製する。ベー ジュ色結晶を収率36%で得る[TLC(アセトニトリル/酢酸エチル1:1) :Rf=0.55]。 6.1) 20(S)−7−エチル−10−ヒドロキシ−20−O−{Nα− [O−(3−O−メチル−β−L−フコピラノシル)−4−ヒドロキシ−フェニ ルアミノ−チオカルボニル]−リジル−バリル}−カ ンプトテシン、塩酸塩: 複合体6.1.eを、DMF中ピペリジンを用いて脱ブロックする。2時間後 、混合液を濃縮し、そして残渣を、ジエチルエーテルを用いてジクロロメタン/ メタノール1:1から2回沈殿させる。次いで、沈殿物を水中に採取し、0.0 1N HCl溶液1当量を混合し、そして凍結乾燥する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS, LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,M X,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE ,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN,YU (72)発明者 バウムガルテン,イエルク ドイツ連邦共和国デー―42115ブツペルタ ール・ヘンゼルベーク13 (72)発明者 シユペルツエル,ミヒヤエル ドイツ連邦共和国デー―42275ブツペルタ ール・ノルマネンシユトラーセ31

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 一般式(I) の化合物、およびそれらの異性体、異性体混合物および塩。 A−Cp−B (I) 式中、 Cpは、式 [式中、 R1、R2、R3およびR4は、互いに独立して、水素、炭素原子3個までをもつ アルキル、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシルもしくはニトロを表すことができる か、または R2およびR3は、一緒になって、式 (ここで、mは値1もしくは2をもつことができる)の基を表し、そして R5は、H,−CH2CH3,−CH2−O−*,−CH2−NH*を表すか、 または−CH2−N(CH2CH3)R6もしくは−CH2−N*6 (式中、R6は、アリールメチルもしくはヘタリールメチルを表す)を表す]か 、[式中、 R7およびR8は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこれ らと同じでも異なっていてもよい]か、 [式中、 R9は、水素、または−CH2−N(CH32を表し、そして R10は、水素またはエチルを表す]か、 [式中、 R11およびR12は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこ れらと同じでも異なっていてもよい]か、 あるいは[式中、 R13およびR14は、R2およびR3について定義されたとおりであり、そしてこ れらと同じでも異なっていてもよい] の基を表していて、 この場合、Cpは、#を付した位置においてAに結合され、そして*を付した 位置においてBに結合される、 Aは、式 (ここで、1≦(n+o+p)≦3)の基を表し、 Bは、水素か、または式 (ここで、0≦(q+r+s)≦3)の基を表すが、式中、 M1およびM2は、互いに独立して各々、主鎖が、直線状態で21個までの原子 を含む架橋基を表し、 L1,L2,L3,L4,L5およびL6は、互いに独立して各々、複合糖質化学に おいて常用されるリンカー基を表し、 Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5およびSp6は、互いに独立して各々、各 場合、場合によっては置換されてもよい、炭素原子10個までをもつアリーレン を表すか、炭素原子8個までをもつアルキレンを表し、そして K1,K2,K3,K4,K5およびK6は、互いに独立して各々、式(II) [式中、 Cは、メチル、ヒドロキシメチル、炭素原子6個までをもつアルコキシメチル 、炭素原子6個までをもつアシルオキシメチルか、または Dが式(II)の基を表す式−CH2−Dの基を表し、 R15、R16およびR17は、互いに独立して各々、水素、ヒドロキシル、場合に よってはヒドロキシル置換される炭素原子6個までをもつアルコキシ、炭素原子 6個までをもつアルキルもしくはアシルによって場合によっては置換されてもよ いアミノ、ハロゲン、スルフェート、または式 (式中、R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子6 個までをもつアルコキシを表すか、または炭素原子6個までをもつアルキルによ って場合によっては置換されてもよいアミノを表し、そしてuおよびvは、互い に独立して各々、値0,1,2,3もしくは4をもつことができる)の基を表す か、あるいは R15、R16およびR17は、互いに独立して各々、式(II)の基を表すか、あ るいは 基R15、R16、R17の2つが、一緒になって、エポキシ基を表す] の基を表す。 2. K1,K2,K3,K4,K5およびK6が、互いに独立して各々、次の場合 の式(II)の基を表すことができ、ここで Cは、メチル、ヒドロキシメチル、メトキシメチルもしくはアセトキシメチル を表し、 R15は、水素、ヒドロキシル、メトキシ、または式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表す]の基を表すか、あるいは R15は、式(II)の基を表し、 R16は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、炭素原子4個までをもつアルコキシ 、スルフェートまたは式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表すか、または炭素原子4個までをもつアルキルによって場 合によっては置換されてもよいアミノを表す]の基を表し、 R17は、ヒドロキシル、ヒドロキシルによって場合によっては置換されてもよ い炭素原子4個までをもつアルコキシ、炭素原子4個までをもつアルキルもしく はアシルによって場合によっては置換されてもよいアミノ、または式 [式中、uおよびvは、互いに独立して各々、値1もしくは2をもつことができ 、そして R18およびR19は、互いに独立して各々、ヒドロキシルか、炭素原子4個まで をもつアルコキシを表す]の基を表すか、 あるいは、 R15およびR16は、一緒になって、エポキシ基を表す、請求の範囲1記載の一 般式(I)の化合物、およびそれらの異性体、異性体混合物および塩。 3. Sp1,Sp2,Sp3,Sp4,Sp5およびSp6は、互いに独立して各 々、各場合、1個の基K1,K2,K3,K4,K5もしくはK6およびL1,L2,L3 ,L4,L5もしくはL6に結合され、そしてまた、ヒドロキシル、カルボキシル 、炭素原子4個までをもつカルボキシアルキル、ニトロ、シアノ、ハロゲン、炭 素原子4個までをもつアルキル、炭素原子4個までをもつハロゲノアルキルによ るか、または炭素原子4個までをもつアルコキシによって、場合によっては一置 換または多置換されてもよい、炭素原子10個までをもつアリーレンを表す、請 求の範囲1記載の一般式(I)の化合物、およびそれらの異性体、異性体混合物 および塩。 4. L1,L2,L3,L4,L5およびL6が、互いに独立して各々、 [式中、R20は、塩素を表すか、または炭素原子6個までをもつヒドロキシアル キルアミノを表す] を表す、請求の範囲1記載の一般式(I)の化合物、およびそれらの異性体、異 性体混合物および塩。 5. M1およびM2が、互いに独立して各々、アミノ官能基を介してL1,L2 ,L3,L4,L5および/またはL6に結合され、アシル官能基を介してCpに結 合され、そしてアミノ酸構成単位が、場合によっては保護基を担持していてもよ いペプチドを表す、請求の範囲1記載の一般式(I)の化合物、およびそれらの 異性体、異性体混合物および塩。 6. M1および/またはM2が、モノ−、ジ−またはトリペプチドを表すこと を特徴とする、請求の範囲5記載の化合物。 7. ペプチドが、場合によっては保護基を担持していてもよい、グリシル、 アラニル、バリル、ロイシル、リジル、セリル、グルタミル、スレオニル、アス パラギル、イソロイシル、ジアミノプロピオニル、ジアミノブチリル、アルギニ ル、ヒスチジルおよび/またはオルニチルからなる群から選ばれる、アミノ酸構 成単位を含有することを特徴とする、請求の範囲5または6記載の化合物。 8. 請求の範囲1記載の一般式(I)の化合物の製造方法であって、一般式 (III) HB−Cp−HA (III) [式中、Cpは、先に定義されたとおりであり、そして水素原子HAおよびHBは 、それぞれ、#および*を付した位置に位置する]の化合物が、適当であれば、 保護基によってHBを取り替えた後、適当な溶媒中、適当であれば塩基の存在下 で、慣用の方法によって、先に定義された基M1に対応し、場合によっては保護 基を担持してもよい活性化されたカルボキシル成分M1 aと反応され、1個、1個 以上または全てのM1の保護基が、適当であれば、既知の方法によって選択的に 除去され、そして生成物が、一般式(IV) K1−Sp1−L1 a (IV) [式中、K1およびSp1は、各々、先に定義されたとおりであり、L1 aは、基L1 の反応性前駆体を表す]の化合物と反応されるが、この場合、保護基は、適当 であれば、選択的に除去され、そして種々の基K2−Sp2−L2−およびK3−S p3−L3−が、同様の方法で段階的に導入できる、そして、もし炭水化物成分が 、*を付した位置に結合される必要があれば、HBを取り替える保護基が、適当 であれば、既知の方法によって選択的に除去され、基M2、および所望のように 、式K4−Sp4−L4−、K5−Sp5−L5−およびK6−Sp6−L6−の基が、 前記方法で導入されるか、 あるいは、もしM1および/またはM2が、ペプチドであれば、最初のアミノ酸 基が、場合によっては保護基を担持してもよい対応するカルボキシル成分の状態 で、慣用の方法によって同様に導入され、保護基が、適当であれば除去され、場 合によっては保護基を担持してもよいアミノ酸基が結合され、保護基が、適当で あれば再び除去され、前記式K1−Sp1−L1−、K2−Sp2−L2−、K3−S p3−L3−、K4−Sp4−L4−、K5−Sp5−L5−および/またはK6−Sp6 −L6−の基が導入され、そして必要であれば、保護基が除去される、 そしてさらにまた、必要であれば、立体異性体が、慣用の方法によって分離さ れ、そして化合物が、必要であれば、それらの塩に転化される、ことを特徴とす る方法。 9. 医薬を製造するための請求の範囲1記載の一般式(I)の化合物の使用 。 10.請求の範囲1記載の一般式(I)の化合物を含有する医薬。
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