JP3332735B2 - カンプトテシン誘導体 - Google Patents
カンプトテシン誘導体Info
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Description
作用を示す新規なカンプトテシン誘導体およびその中間
体に関する。さらに詳しくは、本発明は、アミノアルコ
キシ−またはヒドロキシアルコキシ−カンプトテシン類
化合物をアミノ酸またはペプチドを介してカルボキシル
基を有する多糖類に結合させてなる新規なカンプトテシ
ン誘導体およびその中間体、さらにそれらの製造法に関
する。本発明のカンプトテシン誘導体は、標的作用部位
に多量かつ選択的に送達され、その部位で所望の薬理学
的作用を発揮することができるものであって、カンプト
テシン類化合物の有する抗腫瘍作用が著しく増強される
と共に、その副作用が軽減され、医薬品として極めて有
用なものである。
種であって、下記の化学構造式:
知られており、その誘導体であるイリノテカン塩酸塩
(CPT−11)はすでに市販にも供されている。しかし
ながら、この化合物は、臨床において強い抗腫瘍活性を
示す反面、他の抗腫瘍剤等と同様に副作用が強く、その
使用に制限を受けている[癌と化学療法、21巻、70
9頁(1994年)]。一方、この種の副作用の強い薬物
について抗腫瘍活性を増大させると共にその副作用をで
きるだけ抑えるために、近年、薬物を必要な組織に必要
な量だけ送達する、いわゆるドラッグ・デリバリー・シ
ステム(Drug Delivery System)の技術が研究されて
いる。特に、癌化学療法においては、腫瘍細胞と正常細
胞との間で抗癌剤感受性に十分な差異が得られないこと
が問題であり、抗癌剤を癌病巣へ選択的に送達するター
ゲッティング型ドラッグ・デリバリー・システムの研究
が盛んに行われており、例えば、ドキソルビシン−多糖
類複合体(WO 94/19376号)、ドキソルビシン
封入リポソーム[抗癌剤の効果増強とターゲッティング
療法(サイエンス・フォーラム株式会社発行)、227頁
(1987年)]、デキストラン結合マイトマイシン[抗癌
剤の効果増強とターゲッティング療法(サイエンス・フ
ォーラム株式会社発行)、278頁(1987年)]等が知
られている。
物は、上述の如く、優れた抗腫瘍作用を有し、医薬とし
て極めて有用である反面、その強い副作用のためにその
使用が著しく制限されるという問題がある。したがっ
て、その優れた薬物活性を保持しつつ、好ましくない副
作用の発現を抑えた新しい誘導体の開発が望まれてい
る。
プトテシン類化合物の持つ問題点を排除した優れたカン
プトテシン誘導体を得るべく、前記ドラッグ・デリバリ
ー・システムの技術を応用し、WO 94/19376
号に記載の方法をさらに発展させてカンプトテシン類化
合物に応用する研究を重ねた結果、反応性基を有するカ
ンプトテシン化合物に、アミノ酸またはペプチドを介し
てカルボキシル基を有する多糖類を結合させることによ
り、所望の効果を有するカンプトテシン誘導体が得られ
ることを見い出し、本発明を完成するに至った。
式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル基を
表す)または−OHで示される基、Alkは酸素原子が介
在していることもある直鎖または分枝鎖アルキレン基を
表す]で示されるアミノアルコキシ基またはヒドロキシ
アルコキシ基を有するカンプトテシン化合物に、アミノ
酸またはペプチドを介して、カルボキシル基を有する多
糖類と結合させたところ、得られたカンプトテシン誘導
体は著しく強い抗腫瘍作用を有すると共に毒性が低いこ
とが判明した。
示される新規カンプトテシン化合物およびそれにアミノ
酸またはペプチドが結合した化合物が、最終目的物であ
るカンプトテシン誘導体のための中間体として有用であ
るばかりでなく、それらカンプトテシン化合物自体優れ
た抗腫瘍作用を有することが判明した。
トテシン化合物とカルボキシル基を有する多糖類とをア
ミノ酸またはペプチドを介して結合させてなる新規なカ
ンプトテシン誘導体を提供するものである。本発明の他
の目的は、式[I]で示されるカンプトテシン化合物およ
び該化合物[I]にアミノ酸またはペプチドを結合させて
得られるカンプトテシン化合物から選ばれる新規な中間
体を提供するものである。本発明のさらに他の目的は、
これらカンプトテシン誘導体および中間体の製造法を提
供するものである。
しては、カンプトテシン化合物[I]とカルボキシル基を
有する多糖類とがアミノ酸またはペプチドを介して結合
してなるものをあげることができる。その具体例として
は、多糖類のカルボキシル基の一部または全部とアミノ
酸またはペプチドのアミノ基が酸アミド結合し、そのア
ミノ酸またはペプチドにおけるカルボキシル基の全部ま
たは一部と化合物[I]のX1とが酸アミド結合またはエ
ステル結合している化合物をあげることができ、より具
体的には多糖類のカルボキシル基の一部または全部とア
ミノ酸またはペプチドのN末端アミノ基が酸アミド結合
し、そのアミノ酸またはペプチドのC末端カルボキシル
基と化合物[I]のX1とが酸アミド結合またはエステル
結合している化合物等をあげることができる。
各置換基はつぎの基を含む。R1およびX1が式:−NH
R2である場合とするR2における低級アルキル基として
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル等の炭素数1〜4個のア
ルキル基が挙げられ、R1における低級アルキル基の置
換基としては、保護されていてもよい水酸基、メルカプ
ト基、アミノ基等(例えば、アルキル基またはアシル基
で保護されていてもよい)を挙げることができる。
ともある直鎖または分枝鎖アルキレン基」としては、メ
チレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、1−メチ
ルエチレン、1−メチルプロピレン、2−メチルプロピ
レン等の炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖アルキレン
基、および−CH2CH2−O−CH2CH2−,−CH2C
H2CH2−O−CH2CH2−,−CH2CH(CH3)−O
−CH2CH2−,−CH2CH2−O−CH2CH2−O−
CH2CH2−等の一個またはそれ以上の酸素原子が介在
している炭素数2〜6個の直鎖または分枝鎖アルキレン
基が挙げられる。
R2である下記の式
合物が好ましく、上記化合物[I']中、R1が非置換低級
アルキル基、R2が水素原子、Alkが炭素数2〜4個の
直鎖アルキレン基(酸素原子が介在していない)である化
合物がより好ましい。上記化合物[I]のうち、R1がエ
チル基、X1−Alk−O−が3−アミノプロピルオキシ
基であって、カンプトテシン骨格10位に結合している
化合物がとりわけ好ましい。
[I]とアミノ酸またはペプチドを介して結合される「カ
ルボキシル基を有する多糖類」とは、前記WO 94/
19376号に開示されている物質と同じものを含み、
本来的にその構造中にカルボキシル基を有する多糖類
(例えば、ヒアルロン酸、ペクチン酸、アルギン酸、コ
ンドロイチン、ヘパリンなど)と、本来的にカルボキシ
ル基を有さない多糖類(例えば、プルラン、デキストラ
ン、マンナン、キチン、マンノグルカン、キトサンな
ど)にカルボキシル基を導入したものを含む。このう
ち、多糖類としてはデキストランが特に好ましく、その
平均分子量は20,000〜400,000、とりわけ5
0,000〜150,000[ゲル浸透クロマトグラフィ
ー(GPC)法、新生化学実験講座第20巻第7頁]の範
囲であるのが好ましい。本来的にカルボキシル基を有さ
ない多糖類にカルボキシル基を導入したものは、そのカ
ルボキシル基を有さない多糖類の、一部もしくは全部の
水酸基の水素原子がカルボキシ−C1-4アルキル基で置
換されているものを意味する。また、本発明の「カルボ
キシル基を有する多糖類」には、本来的にカルボキシル
基を有さない多糖類をいったん還元剤で処理後、一部ま
たは全部の水酸基の水素原子をカルボキシ−C1-4アル
キル基で置換したものも含まれる。
るカルボキシ−C1-4アルキル基のアルキル部分は直鎖
または分枝鎖のいずれであってもよい。カルボキシ−C
1-4アルキル基の好ましい例としては、カルボキシメチ
ル基、1−カルボキシエチル基、3−カルボキシプロピ
ル基、1−メチル−3−カルボキシプロピル基、2−メ
チル−3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチ
ル基などが挙げられ、特にカルボキシメチル基、1−カ
ルボキシエチル基が好ましい。本発明においては、カル
ボキシル基を有する多糖類がカルボキシメチル化された
デキストランまたはプルランであるものが好ましい。な
お、上記のカルボキシアルキル基を導入する場合、その
導入の程度は、糖残基一つあたりのカルボキシアルキル
基の数(ペプチド鎖がさらにこれらに導入された基も含
む)として定義される「置換度」によって表すことがで
きる。すなわち、
キシアルキル基がカルボキシメチル基である場合には
「カルボキシメチル(CM)化度」ということがある。多
糖類がプルラン、デキストランまたはマンノグルカンの
場合、全ての水酸基が置換された場合には置換度は3で
あり、0.3以上0.8以下が好ましい。多糖類がキチン
である場合、全ての水酸基が置換された場合には置換度
は2であり、0.3以上0.8以下が好ましい。なお、多
糖類が元来カルボキシル基を有するものである場合を除
き、多糖類分子中に少なくとも1つのカルボキシアルキ
ル基が存在していることが必要である。従って、この意
味で置換度が0である化合物は本発明の多糖類から除か
れる。これらのカルボキシル基を有する多糖類は、WO
94/19376号に記載の方法によって製造されう
る。
基を有する多糖類との結合に際して介在させるべきアミ
ノ酸としては、天然アミノ酸および合成アミノ酸(D−
アミノ酸、L−アミノ酸、これらの混合物を含む)のい
ずれも含み、また中性アミノ酸、塩基性アミノ酸および
酸性アミノ酸のいずれであってもよい。さらにα−アミ
ノ酸に限らず、β−アミノ酸、γ−アミノ酸、ε−アミ
ノ酸等も含まれる。具体例としては、グリシン、α−ア
ラニン、β−アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、セリン、スレオニン、システイン、メチオニン、ア
スパラギン酸、グルタミン酸、リシン、アルギニン、フ
ェニルアラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファ
ン、プロリン、オキシプロリン、γ−アミノ酪酸、ε−
アミノカプロン酸等が挙げられる。
導かれるペプチドのほか、鎖中の一部にアミノ酸以外の
化合物を含む場合も包含する。例えば、コハク酸のよう
なジカルボン酸、エチレンジアミンの様なジアミンある
いはエチレングリコールの様なジオールがペプチド鎖の
中にまたは末端に存在していてもよい。また、ペプチド
鎖の結合方向は、多糖類のカルボキシル基にN末端から
酸アミド結合によって結合しているのが通常であるが、
ペプチド鎖中に塩基性アミノ酸(例えば、リジン)が存在
する場合にはそのε−アミノ基を多糖類のカルボキシル
基と結合させ、α−アミノ基をペプチド鎖のC末端と結
合させることによってペプチド鎖の結合方向を逆転させ
てもよい。このようなペプチドは2以上のアミノ酸がペ
プチド結合したもの、すなわちペプチド鎖2以上のもの
であって、好ましくは、ペプチド鎖2〜5のものであ
る。その具体的なペプチド鎖の例としては、例えば、−
Gly−Gly−LまたはD−Phe−Gly−、−LまたはD
−Phe−Gly−、−LまたはD−Tyr−Gly−、−Lま
たはD−Leu−Gly−、−Gly−Gly−、−Gly−Gly
−Gly−、−Gly−Gly−Gly−Gly−または−Gly−
Gly−Gly−Gly−Gly−および鎖中にこの配列を含む
ペプチド鎖が挙げられる(ここで、これらペプチドおよ
びこれら配列を含むペプチド鎖のN末端側が多糖類のカ
ルボキシル基に導入される)。これらペプチドのうち、
−Gly−Gly−LまたはD−Phe−Gly−、−Gly−G
ly−、−Gly−Gly−Gly−、−Gly−Gly−Gly−G
ly−、−Gly−Gly−Gly−Gly−Gly−、−Lまたは
D−Phe−Gly−および−LまたはD−Leu−Gly−で
あるものがより好ましい。また、これらのうち、−Gly
−Gly−L−Phe−Gly、−Gly−Gly−、−Gly−G
ly−Gly−、−Gly−Gly−Gly−Gly−、−Lまたは
D−Phe−Gly−がとりわけ好ましい。
には、通常、式[I]で示される化合物にアミノ酸または
ペプチドを結合させ、ついでこれにカルボキシル基を有
する多糖類を反応させて結合させる方法が採用される。
化合物[I]とアミノ酸またはペプチドとの反応により、
式[I]中X1が式:−NHR2のときはアミノ酸またはペ
プチドのC末端カルボキシル基との間で酸アミド結合さ
れ、またX1が−OHのときはエステル結合される。こ
の際、該酸アミド結合またはエステル結合にあずからな
いアミノ酸またはペプチド中の他の官能基、例えばN末
端アミノ基また他のカルボキシル基等は常法により保護
しておくのが好ましい。そのような保護基は一般にアミ
ノ酸の保護に用いられているものであればとくに制限さ
れないが、例えばアミノ基の保護基としてはt−ブトキ
シカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニ
ル基などが、またカルボキシル基の保護基としては低級
アルキル基(例えばt−ブチル基)、ベンジル基などを挙
げることができる。
成は、常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶
媒中、縮合剤の存在下で行うことができる。溶媒として
は、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、クロロホ
ルム、塩化メチレン等を、縮合剤としてはジシクロヘキ
シルカルボジイミド、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩等を用いるのが
好ましい。
ペプチドが結合したカンプトテシン化合物を、アミノ基
が保護されている場合はその保護基を常法により除去し
たのち、カルボキシル基を有する多糖類を反応させるこ
とにより目的とするカンプトテシン誘導体が製造され
る。この反応により、多糖類のカルボキシル基の一部ま
たは全部と、上記カンプトテシン化合物[I]に結合した
アミノ酸またはペプチドのN末端アミノ基とが酸アミド
結合する。
はペプチドが結合したものとカルボキシル基を有する多
糖類との反応は、常法に従って行うことができ、例え
ば、適当な溶媒中、縮合剤の存在下で行うことができ
る。溶媒としては、水、エタノール、ジメチルホルムア
ミドおよびそれらの混合溶媒を、縮合剤としては、1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩、2−エチルオキシ−1−エチルオキシカル
ボニル−1,2−ジヒドロキノリン等を用いるのが好ま
しい。
多糖類と薬効成分たるカンプトテシン化合物[I]との結
合割合は多糖類の種類によって適宜選択されるが、一般
的にカンプトテシン化合物[I]の含有率は以下の割合と
するのが好ましい。多糖類がプルラン、デキストラン、
キチン、マンノグルカンおよびN−アセチル−脱N−硫
酸化ヘパリンの場合には0.1〜20重量%が好まし
く、2〜10重量%が特に好ましい。本発明のカンプト
テシン誘導体の平均分子量(GPC法で測定)は、多糖類
がデキストランである場合、30,000〜500,00
0が好ましく、とりわけ60,000〜200,000が
好ましい。
ン誘導体は、所望により、その薬理学的に許容される塩
に導くことができる。そのような塩としては、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の塩、アルギニン塩、リジン塩
のようなアミノ酸塩などが挙げられる。
は下記反応式1で示す方法で製造される。
表し、R1、R2、X1およびAlkは前記に同じ]
を公知物質のピラノインドリジン(2)(EP−0220
601−Aを参照)とフリードランダー縮合反応として
知られている方法(オルガニック・リアクションズ(Org
anic Reactions)28,pp37〜202,John Wiley
& Sons.Inc.New York(1982)を参照)によって
縮合させ、ついで保護基を除去することにより目的とす
るカンプトテシン化合物[I]を得る。なお、上記の製法
において、R1で示される基は該フリードランダー縮合
反応後に導入することもできる。すなわち、出発化合物
(1)の代わりに、該化合物(1)においてR1で示される
基の代わりに水素を有する化合物を用い、それを化合物
(2)とフリードランダー縮合反応に付し、ついで得られ
た縮合生成物に、式:R1−CO−X(Xは水素または反
応性基)で示される誘導体を、例えば、Chem.Pharm.B
ull.39,2574−2580(1991)に記載のラジ
カル反応に付すことにより化合物[I]を得る。また、上
記反応式1において、アミノカルボニル化合物(1)のか
わりに、一般式[II]:
R3はアミノ基の保護されたアミノ酸またはペプチドか
らカルボキシル基の水酸基を除いた基を表し、R1、R2
およびAlkは前記に同じ]で示される化合物を用いれ
ば、カンプトテシン化合物[I]にアミノ酸またはペプチ
ドが結合した化合物を直接得ることもできる。
のアミノカルボニル化合物(1)は、基X2が保護基−N
(R2)−である場合は、例えば下記反応式2で示される
方法で製造される。
しくは非置換低級アルケニル基またはアルキル基、R4
は保護されたアミノアルキル基、Protは保護基、Tは
トシル基またはメシル基を意味する]
導入して保護されたアミノアルカノール(a)を得、これ
をトシル化またはメシル化して水酸基を活性化した化合
物(b)を得る。一方、水酸基置換o−ニトロベンズアルデ
ヒドにグリニヤール試薬(R3MgBr)を作用させ、得ら
れる化合物(c)に、先に調製した活性化した保護アミノ
アルカノール(b)を反応させてフェノール性水酸基をア
ルキル化した化合物(d)を得、これを酸化剤、例えば活
性二酸化マンガンで処理してケトン(e)とし、ついでこ
れを適当な接触還元剤、例えばPd−Cの存在下に接触
還元することにより化合物(11)を得る。なお、この化
合物(11)は単離できるが、単離精製することなく、そ
のまま化合物(2)との縮合反応に使用することもでき
る。また、上記反応式2において、ケトン(e)のR4にお
けるアミノ基の保護基を常法により除去したのち、化合
物[I]の場合と同様に、アミノ基の保護されたアミノ酸
またはペプチドと反応させて、ペプチド結合させ、生成
物をケトン(e)と同様に接触還元すれば、アミノカルボ
ニル化合物(1)のX2における保護基の代わりに、アミ
ノ基の保護されたアミノ酸またはペプチドからカルボキ
シル基の水酸基を除いた基に変換した化合物を得ること
もできる。
ル化合物(1)のうち、X2が保護基−O−である化合物
は、例えば下記反応式3で示される方法によって製造さ
れる。
ルキル基、X3はハロゲン原子、R6はヒドロキシアルキ
ル基、R7は保護されたヒドロキシアルキル基を意味す
る]
ルデヒド ジアルキルアセタールにヒドロキシアルキル
ハライドを作用させてフェノール性水酸基をヒドロキシ
アルキル化し、そのヒドロキシアルキル基の水酸基を例
えば、t−ブチルジメチルシリル基等で保護した後、得
られたアセタールを加水分解してアルコキシ置換o−ニ
トロベンズアルデヒド誘導体を得、ついでこれに前記反
応式2の方法と同様にグリニヤール試薬を反応させ、得
られる化合物(d1)を上記反応式2と同様に酸化して化合
物(e1)を得、さらに接触還元して化合物(l11)を得る。
また、上記反応式3において、化合物(e1)の水酸基の保
護基を常法により除去した後、化合物[I]の場合と同様
に、アミノ基の保護されたアミノ酸またはペプチドと反
応させて、エステル結合させ、生成物をケトン体(e1)と
同様に接触還元すれば、化合物[II]を得ることもでき
る。
薬理的に許容しうる塩は、各種腫瘍に対し、優れた抗腫
瘍作用を示し、とりわけ、固形腫瘍[例えば、肺癌、子
宮癌、卵巣癌、乳癌、消化器癌(大腸癌、胃癌等)]に対
して優れた治療効果を有する。
薬理的に許容しうる塩は、非経口的(例えば、静脈注射)
に投与するのが好ましく、通常、液剤(例えば、溶液、
懸濁液、エマルジョン)として用いられる。
者の年令、体重、状態等によっても異なるが、通常、1
日あたり、カンプトテシン化合物[I][X1が式:−NH
R2である場合には、塩酸塩]に換算して、0.02〜5
0mg/kg、とりわけ0.1〜10mg/kgとなるような範
囲で投与するのが好ましい。
例によってさらに具体的に説明するが、本発明はこれら
に限定されない。
0S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)3−t−ブトキシカルボニルアミノプロパノールの
合成 3−アミノプロパノール6.0gを塩化メチレン50mlに
溶解し氷冷撹拌下にてジ−t−ブチルジカルボネート1
8.3gを滴下する。室温2時間撹拌後反応液を濃縮、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して無色
油状の3−t−ブトキシカルボニルアミノプロパノール
13.98gを得る。 収率:99.9% IR(Neat):νmax cm-1=3380,1790 Mass:m/z=176(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.45(9H,
s),1.62−1.72(2H,m),3.0(1H,brs),3.2
9(2H,dd,J=12Hzおよび6Hz),3.66(2H,d
d,J=12Hzおよび6Hz),4.80(1H,brs)
ロピル トシレートの合成 3−t−ブトキシカルボニルアミノプロパノール10.0
gを塩化メチレン100mlに溶解し氷冷撹拌下にてトリ
エチルアミン8.66g並びにトシルクロリド16.3gを
加え、室温一夜撹拌する。反応液を濃縮し、残渣を水−
酢酸エチルに溶解後、有機層を分離、飽和食塩水洗、硫
酸ナトリウム乾燥後溶媒留去、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製して淡黄色油状の3−t−ブト
キシカルボニルアミノプロピル トシレート15.37g
を得る。 収率:82% IR(Neat):νmax cm-1=3400,3340,170
0,1600 Mass:m/z=352(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.42(9H,
s),1.78−1.90(2H,m),2.45(3H,s),3.1
1−3.22(2H,m),4.09(2H,t,J=6Hz),4.
5−4.65(1H,m),7.36(2H,d,J=8Hz),7.
77−7.83(2H,m)
フェニル)−2−プロペン−1−オールの合成 5−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド6.0gを
乾燥テトラヒドロフラン90mlに溶解し、−78℃で撹
拌下、2.3当量のビニルマグネシウムブロミドを滴下
する。徐々に昇温して反応終了後、1N−塩酸を加え、
酢酸エチル抽出、有機層を分離、飽和食塩水洗、硫酸ナ
トリウム乾燥後溶媒留去、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーにより精製して黄褐色粉末状の1−(5'−ヒド
ロキシ−2'−ニトロフェニル)−2−プロペン−1−オ
ール5.09gを得る。 収率:73% 融点:126−130℃ IR(Nujol):νmax cm-1=3440,1600 Mass:m/z=195(M+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=2.4(1H,b
r),5.19(1H,dd,J=10.5Hzおよび1.5Hz),
5.38(1H,dd,J=17Hzおよび1.5Hz),5.89
(1H,m),6.08(1H,ddd,J=17Hz,10.5Hzお
よび5Hz),6.80(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),
7.22(1H,d,J=3Hz),7.97(1H,d,J=9H
z),9.90(1H,brs)
ニルアミノプロピルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−
2−プロペン−1−オールの合成 1−(5'−ヒドロキシ−2'−ニトロフェニル)−2−プ
ロペン−1−オール2.0gを乾燥DMF100mlに溶解
し、ヨウ化ナトリウム1当量及び炭酸カリウム並びに3
−t−ブトキシカルボニルアミノプロピル トシレート
1.5当量を加える。50℃にて6時間撹拌後、酢酸エ
チルを加え、飽和食塩水洗、硫酸ナトリウム乾燥する。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して淡
褐色カラメル状の1−[5'−(3"−t−ブトキシカルボ
ニルアミノプロピルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−
2−プロペン−1−オール3.53gを得る。 収率:98% IR(Neat):νmax cm-1=3400,1690,1680 Mass:m/z=375(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),1.96−2.06(2H,m),2.80(1H,brs),3.
33(2H,q,J=6.5Hz),4.11(2H,t,J=6H
z),4.8(1H,brs),5.24(1H,dd,J=10.5Hz
および1.5Hz),5.42(1H,dd,J=17Hzおよび
1.5Hz),5.92(1H,d,J=5Hz),6.08(1H,d
dd,J=17Hz,10.5Hzおよび5Hz),6.86(1
H,dd,J=9Hzおよび3Hz),7.25(1H,d,J=3
Hz),8.04(1H,d,J=9Hz)
ニルアミノプロピルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−
2−プロペン−1−オンの合成 1−(5'−(3"−t−ブトキシカルボニルアミノプロピ
ルオキシ)−2'−ニトロフェニル)−2−プロペン−1
−オール9.66gをクロロホルム300mlに溶解し、活
性二酸化マンガン72gを加えて加熱環流する。反応終
了後、無機物をセライト濾過して除き、濾液を濃縮、5
0℃にて6時間撹拌後、酢酸エチルを加え、飽和食塩水
洗、硫酸ナトリウム乾燥する。シリカゲルカラムクロマ
トグラフィーにより精製して黄色の1−[5'−(3"−t
−ブトキシカルボニルアミノプロピルオキシ)−2'−ニ
トロフェニル]−2−プロペン−1−オン6.01gを得
る。 融点:65−71℃ 収率:63% IR(Neat):νmax cm-1=3350,1700 Mass:m/z=351(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),1.98−2.18(2H,m),3.28−3.37(2H,
q,J=6.5Hz),4.08−4.16(2H,m),4.67
(1H,brs),5.85(1H,d,J=17.5Hz),6.02
(1H,d,J=10.5Hz),6.62(1H,dd,J=17.
5Hzおよび10.5Hz),6.82(1H,d,J=3Hz),7.0
3(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.17(1H,d,J
=9Hz)
ニルアミノプロピルオキシ)−2'−アミノフェニル]−
プロパン−1−オンの合成 1−[5'−(3"−t−ブトキシカルボニルアミノプロピ
ルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−2−プロペン−1
−オン325mgをエタノール15mlに溶解し、10%パ
ラジウム炭素40mgを加えた後、水素気流下1.5時間
撹拌する。触媒を濾過して除き、濾液を濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより精製して黄色粉末状
の1−[5'−(3"−t−ブトキシカルボニルアミノプロ
ピルオキシ)−2'−アミノフェニル]−プロパン−1−
オン248mgを得る。 融点:112−115℃ 収率:83% IR(Nujol):νmax cm-1=3450,3400,334
0,1700,1650Mass:m/z=323(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.21(3
H,t,J=7Hz),1.45(9H,s),1.90−2.01
(2H,m),2.95(2H,q,J=7.5Hz),3.33(2
H,q,J=6.5Hz),3.97(2H,t,J=6.5Hz),
4.48(1H,brs),5.96(2H,brs),6.62(1H,
d,J=9Hz),6.95(1H,dd,J=9Hzおよび3H
z),7.24(1H,d,J=3Hz)
ニルアミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−
カンプトテシンの合成 1−[5'−(3"−t−ブトキシカルボニルアミノプロピ
ルオキシ)−2'−アミノフェニル]−プロパン−1−オ
ン4.54gをエタノール200mlに溶解し、(4S)−
7,8−ジヒドロ−4−エチル−4−ヒドロキシ−1H
−ピラノ[3,4−f]インドリジン−3,6,10(4H)−
トリオン1.85gおよびp−トルエンスルホン酸134m
gを加え、加熱環流する。反応終了後溶媒留去、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーにより分離精製して淡黄
色粉末状の10−(3'−t−ブトキシカルボニルアミノ
プロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン2.47gを得る。 融点:196−201℃(分解) 収率:64% IR(Nujol):νmax cm-1=3450,3385,174
0,1715,1685,1665,1620 Mass:m/z=550(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.03(3H,
t,J=7.5Hz),1.39(3H,t,J=7.5Hz),1.4
6(9H,s),1.82−1.98(2H,m),2.04−2.1
6(2H,m),3.12(2H,q,J=7.5Hz),3.41(2
H,q,J=6Hz),3.93(1H,s),4.20(2H,t,J
=6Hz),4.84(1H,brs),5.21(2H,s),5.29
(1H,d,J=16Hz),5.74(1H,d,J=16Hz),
7.28(1H,d,J=3Hz),7.43(1H,dd,J=9H
zおよび3Hz),7.60(1H,s),8.12(1H,d,J=
9Hz)
ピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
の合成 対応原料化合物から上記(1)〜(7−1)と同様にして、
10−(3'−アセチルアミノプロピルオキシ)−7−エ
チル−(20S)−カンプトテシンを得る。 融点:240−245℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3405,3330,173
0,1680,1655Mass:m/z=492(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.82(3H,s),1.80−2.0(4H,m),3.1−
3.2(2H,m),3.26(2H,dt,J=13Hzおよび6
Hz),4.21(2H,t,J=6Hz),5.26(2H,s),5.
42(2H,s),6.51(1H,s),7.25(1H,s),7.4
5(1H,d,J=3Hz),7.49(1H,dd,J=9Hzおよ
び3Hz),7.98(1H,t,J=5Hz),8.05(1H,d,
J=9Hz)
キシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩
の合成 10−(3'−t−ブトキシカルボニルアミノプロピルオ
キシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン641m
gをジオキサン10mlに溶解し、氷浴上撹拌しながら1
8%塩酸−ジオキサン11mlを滴下する。室温撹拌、反
応終了後イソプロピルエーテル15mlを加え撹拌、析出
した粉末を濾取、エーテル洗後、減圧乾燥して、得られ
た粉末を水に溶解後、凍結乾燥して黄色粉末状の10−
(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩563mgを得る。 融点:218℃以上(分解) 収率:99% IR(Nujol):νmax cm-1=3370,1745,165
5 Mass:m/z=450[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=8Hz),1.7
8−1.95(2H,m),2.08−2.19(2H,m),3.0
−3.1(2H,m),3.13−3.25(2H,m),4.32
(2H,t,J=6Hz),5.32(2H,s),5.43(2H,
s),7.28(1H,s),7.5−7.56(2H,m),7.99
(3H,brs),8.11(1H,d,J=10Hz)
シ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 (7−2)の生成物を塩酸−メタノールで処理することに
より、10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチ
ル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。本品の物
理化学定数は上記(8−1)の生成物と一致する。
S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、黄色粉末の10−(2'−アミノ
エチルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩を得る。 融点:249℃以上(分解) 収率:97% IR(Nujol):νmax cm-1=3400,1745,165
5,1620 Mass:m/z=436[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.94(2H,m),3.21(2H,q,J=7
Hz),3.27−3.37(2H,m),4.45(2H,t,J=
5Hz),5.31(2H,s),5.43(2H,s),7.28(1
H,s),7.54−7.58(2H,m),8.13(1H,d,J=
10Hz),8.31(3H,brs)
0S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、黄色粉末状の10−(5'−アミ
ノペンチルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプト
テシン塩酸塩を得る。 融点:179℃以上(分解) 収率:98% IR(KBr):νmax cm-1=3420,1745,166
0,1615 Mass:m/z=478[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.49−1.59(2H,m),1.63−1.73(2H,
m),1.80−1.91(4H,m),2.77−2.88(2H,
m),3.19(2H,q,J=8Hz),4.21(2H,t,J=6
Hz),5.29(2H,s),5.43(2H,s),7.28(1H,
s),7.48−7.53(2H,m),7.98(3H,brs),8.
08(1H,d,J=9Hz)
S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、9−(3'−アミノプロピルオキ
シ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を
得る。
0S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、11−(3'−アミノプロピルオ
キシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩
を得る。
−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、黄色粉末状の10−[2'−(2"
−アミノエチルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:135℃以上(徐々に分解) IR(KBr):νmax cm-1=3405,1745,165
5,1615 Mass:m/z=480[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.94(2H,m),2.97−3.06(2H,
m),3.20(2H,q,J=7.5Hz),3.75(2H,t,J
=5.5Hz),3.89−3.92(2H,m),4.38−4.
40(2H,m),5.30(2H,s),5.43(2H,s),7.2
9(1H,s),7.52−7.56(2H,m),8.10(1H,
d,J=9.5Hz),8.04−8.23(3H,brs)
ル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、黄色粉末状の10−(3'−メチ
ルアミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カ
ンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:180℃以上(分解) 収率:97% IR(KBr):νmax cm-1=3410,1745,166
0,1615 Mass:m/z=464[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.94(2H,m),2.15−2.24(2H,
m),2.57−2.61(3H,m),3.17−3.24(4H,
m),4.33(2H,t,J=6Hz),5.31(2H,s),5.4
3(2H,s),7.28(1H,s),7.52−7.55(2H,
m),8.10(1H,d,J=10Hz),9.00(2H,brs)
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−チロシ
ルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カ
ンプトテシンの合成 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩200mgを乾燥DMF1
0mlに溶解し、氷冷下撹拌しながらt−ブトキシカルボ
ニル−L−チロシン139mg、トリエチルアミン44m
g、N−ヒドロキシコハク酸イミド85mg、および1−
(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩95mgを順次加える。触媒量の4−ジメチル
アミノピリジン(DMAP)を加えた後室温撹拌し、反応
終了後溶媒留去、クロロホルム抽出、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより分離精製して淡黄色粉末状の
10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−チロシル
アミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カン
プトテシン181mgを得る。 収率:62% IR(Nujol):νmax cm-1=3280,1750,171
0 Mass:m/z=735(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=0.92(3H,t,
J=7Hz),1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.41(9
H,s),1.75−2.02(4H,m),2.86−3.10(4
H,m),3.3−3.6(2H,m),3.8−4.0(2H,m),
4.24−4.38(1H,m),4.78(1H,brs),5.00
(2H,s),5.21(1H,d,J=16.5Hz),5.26−
5.37(1H,m),5.64(1H,d,J=16.5Hz),
6.56(1H,br),6.81(2H,d,J=8.5Hz),7.
06(2H,d,J=8.5Hz),7.12(1H,d,J=2.5
Hz),7.22−7.31(1H,m),7.60(1H,s),8.
16(1H,d,J=9Hz)
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−チロシルア
ミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシン157mgをジオキサン5mlに溶解し、氷浴上撹
拌しながら18%塩酸−ジオキサン2mlを滴下する。室
温撹拌、反応終了後イソプロピルエーテル20mlを加え
撹拌、析出した粉末を濾取、エーテル洗後、減圧乾燥
し、水に溶解後凍結乾燥して、黄色粉末状の10−[3'
−(L−チロシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル
−(20S)−カンプトテシン塩酸塩120mgを得る。 融点:190℃以上(分解) 収率:84% IR(Nujol):νmax cm-1=3375,3240,174
0 Mass:m/z=613[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=8Hz),1.7
5−1.98(4H,m),2.93(2H,d,J=7Hz),3.
14−3.43(4H,m),3.87(1H,t,J=7Hz),
4.05−4.23(2H,m),5.30(2H,s),5.43
(2H,s),6.71(2H,d,J=8.5Hz),7.03(2
H,d,J=8.5Hz),7.28(1H,s),7.43−7.5
4(2H,m),8.09(1H,d,J=9Hz),8.3(3H,
m),8.66(1H,t,J=5Hz)
エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例8と同様にして、黄色粉末状の10−[3'−(グ
リシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:190℃以上(分解) 収率:93% IR(Nujol):νmax cm-1=3355,3225,174
5,1655 Mass:m/z=507[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.85
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=8Hz),
1.79−1.94(2H,m),1.94−2.06(2H,m),
3.20(2H,q),3.37(2H,q),3.52−3.60
(2H,m),4.28(2H,t,J=6Hz),5.29(2H,
s),5.43(2H,s),7.29(1H,s),7.47−7.5
6(1H,m),7.51(1H,s),8.09(1H,d,J=9H
z),8.20(3H,m),8.71(1H,t,J=5.5Hz)
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−セリル
アミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カン
プトテシンの合成 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩320mgを用いて、前記
実施例8−(1)と同様に処理し、淡黄色粉末状の10−
[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−セリルアミノ)プ
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン351mgを得る。 融点:123−129℃ 収率:84% IR(Nujol):νmax cm-1=3305,1750,170
5 Mass:m/z=637(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.00(3H,
t,J=7Hz),1.35(3H,t,J=8Hz),1.45(9
H,s),1.7−1.95(2H,m),2.08−2.20(2
H,m),2.94−3.15(2H,m),3.53−3.64(2
H,m),3.66−3.77(2H,m),4.12(1H,d,J=
4Hz),4.18(2H,t,J=6Hz),4.2−4.3(1
H,m),5.05(2H,s),5.26(1H,d,J=16Hz),
5.70(1H,d,J=16Hz),5.74(1H,d,J=8.
5Hz),7.13−7.24(1H,m),7.40(1H,dd,J
=9Hzおよび3Hz),7.56(1H,s),8.02(1H,
d,J=9Hz)
ピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
塩酸塩の合成 前記実施例8−(2)と同様にして、黄色粉末状の10−
[3'−(L−セリルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチ
ル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩262mgを得る。 融点:173−177℃(分解) 収率:88% IR(Nujol):νmax cm-1=3350,3240,174
5 Mass:m/z=537[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.86
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=8Hz),1.7
7−1.95(2H,m),1.95−2.07(2H,m),3.1
3−3.26(2H,m),3.32−3.45(2H,m),3.6
8−3.78(2H,m),3.78−3.86(1H,m),4.2
7(2H,t,J=6Hz),5.30(2H,s),5.43(2
H,s),7.29(1H,s),7.48−7.56(1H,m),7.
51(1H,brs),8.09(1H,d,J=9Hz),8.17−
8.28(3H,m),8.72(1H,t,J=5Hz)
プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩の合成 (1)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−フェニ
ルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エ
チル−(20S)−カンプトテシンの合成 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩200mgを乾燥DMF2
0mlに溶解し、氷冷下撹拌しながらt−ブトキシカルボ
ニル−L−フェニルアラニルグリシン199mg、トリエ
チルアミン44mg、N−ヒドロキシベンゾトリアゾール
28mgおよび1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド塩酸塩118mgを順次加える。触
媒量の4−ジメチルアミノピリジンを加えた後室温撹拌
し、反応終了後溶媒留去、クロロホルム抽出、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより分離精製して淡黄色
粉末状の10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−フ
ェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン228mgを得る。
5,1625 Mass:m/z=754(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.02(3H,
t,J=7Hz),1.37(3H,t,J=7Hz),1.38(9
H,s),1.81−1.97(2H,m),2.06−2.17(2
H,m),2.95(1H,dd,J=14Hzおよび8Hz),3.
01−3.16(2H,m),3.12(1H,dd,J=14Hz
および6Hz),3.39−3.62(2H,m),3.93(2
H,m),4.12−4.27(3H,m),5.03(1H,d,J=
6.5Hz),5.13(2H,s),5.26(1H,d,J=16.
5Hz),5.71(1H,d,J=16.5Hz),6.7(1H,b
r),6.9(1H,br),7.09−7.17(1H,m),7.18
−7.33(5H,m),7.35−7.43(1H,m),7.55
(1H,s),8.04(1H,d,J=9Hz)
−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−フェニルア
ラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル
−(20S)−カンプトテシン197mgをジオキサン5ml
に溶解し、氷浴上撹拌しながら18%塩酸−ジオキサン
2.5mlを滴下する。室温撹拌、反応終了後イソプロピ
ルエーテル30mlを加え撹拌、析出した粉末を濾取、エ
ーテル洗後、減圧乾燥し、得られた粉末を水に溶解後凍
結乾燥することにより、黄色粉末状の10−[3'−(L
−フェニルアラニルグリシルアミノ)プロピルオキシ]−
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩152mg
を得る。 融点:190℃以上(分解) 収率:84% IR(Nujol):νmax cm-1=3230,1745 Mass:m/z=654[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,J=7Hz),1.7
8−1.93(2H,m),1.93−2.06(2H,m),2.9
8(1H,dd,J=13.5Hzおよび7.5Hz),3.11
(1H,dd,J=13.5Hzおよび6Hz),3.1−3.25
(2H,m),3.25−3.38(2H,m),3.6−3.71
(1H,m),3.75−3.9(1H,m),4.09(1H,m),
4.25(2H,t,J=6Hz),5.29(2H,s),5.43
(2H,s),7.2−7.35(6H,m),7.50(1H,s),
7.47−7.55(1H,m),8.08(1H,d,J=9H
z),8.20(1H,m),8.4(3H,brs),8.92(1H,m)
2〜15の化合物を得る。 実施例12 10−[2'−(L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)
エチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩
プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩
オキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸
塩
ニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−
グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プ
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ンの合成 10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩650mgを用いて実施例
11−(1)と同様に合成し、淡黄色粉末状の10−[3'
−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリシル−L−
フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−
7−エチル−(20S)−カンプトテシン714mgを得
る。 収率:62% IR(Nujol):νmax cm-1=3290,1750,165
5,1625 Mass:m/z=890(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3−d6DMSO):δTMS=
1.02(3H,t,J=7.5Hz),1.36(3H,t,J=
7.5Hz),1.43(9H,s),1.82−1.98(2H,
m),2.12(2H,m),3.00(1H,dd,J=14.5Hz
および10Hz),3.05−3.15(2H,m),3.19−
3.29(1H,dd,J=14.5Hzおよび6Hz),3.49
(2H,m),3.65−3.85(4H,m),3.90(2H,m),
4.18(2H,t,J=6Hz),4.43−4.54(1H,
m),4.80(1H,brs),5.15(2H,s),5.28(1H,
d,J=16.5Hz),5.70(1H,d,J=16.5Hz),
5.85−5.95(1H,m),7.08−7.3(6H,m),
7.28(1H,d,J=3Hz),7.42(1H,dd,J=9H
zおよび3Hz),7.50(1H,d,J=7Hz),7.56(1
H,s),7.61(1H,m),7.66−7.78(1H,m),8.
04(1H,d,J=9Hz)
L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキ
シ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリ
シル−L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピ
ルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン6
80mgを用いて実施例8−(2)と同様に脱保護し、黄色
粉末状の10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フェ
ニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−
エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩556mgを得
る。 融点:185℃以上(分解) 収率:88% IR(Nujol):νmax cm-1=3240,1745 Mass:m/z=768[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,J=8Hz),1.7
9−1.93(2H,m),1.93−2.05(2H,m),2.8
3(1H,dd,J=14Hzおよび10Hz),3.05(1H,
dd,J=14Hzおよび4Hz),3.1−3.25(2H,m),
3.25−3.4(2H,m),3.53−3.61(2H,m),
3.64(1H,m),3.69(1H,m),3.76(1H,dd,J
=16Hzおよび6Hz),3.85(1H,dd,J=16Hz
および6Hz),4.25(2H,t,J=6Hz),4.52(1
H,m),5.28(2H,s),5.43(2H,s),7.12−7.
19(1H,m),7.19−7.27(5H,m),7.30(1
H,s),7.48−7.57(2H,m),7.91(1H,t,J=
6Hz),8.09(1H,d,J=9Hz),8.17(3H,br),
8.36(1H,t,J=6Hz),8.43(1H,d,J=8.5
Hz),8.65(1H,t,J=5Hz)
ニル−グリシルアミノ)ペンチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の10−[5'−(グリシル−グリシル−L−
フェニルアラニル−グリシルアミノ)ペンチルオキシ]−
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:185℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3250,1740,166
0 Mass:m/z=796[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.56−1.60(4H,m),1.77−1.94(4H,
m),2.79−2.89(1H,m),3.02−3.23(5H,
m),3.58−3.90(6H,m),4.20(2H,t,J=6
Hz),4.49−4.60(1H,m),5.29(2H,s),5.
43(2H,s),7.14−7.27(5H,m),7.30(1
H,s),7.47−7.54(2H,m),7.85(1H,t,J=
6Hz),8.08(1H,d,J=9Hz),8.04−8.20
(3H,br),8.33(1H,t,J=6Hz),8.42(1H,
d,J=8Hz),8.64(1H,t,J=6Hz)
アラニル−グリシル)−N−メチルアミノ)プロピルオキ
シ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の10−[3'−(N−(グリシル−グリシル−
L−フェニルアラニル−グリシル)−N−メチルアミノ)
プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩を得る。 融点:190℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3230,1745,165
5 Mass:m/z=782[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.29−1.34(3H,m),1.
80−1.94(2H,m),2.00−2.15(2H,m),2.
65−2.84(1H,dd,J=14Hzおよび10Hz),
3.01(3H,s),3.06(1H,dd,J=14Hzおよび
4Hz),3.14−3.25(2H,m),3.82−4.40
(8H,m),4.20−4.30(2H,m),4.53−4.64
(1H,m),5.28(2H,s),5.30(2H,s),7.13−
7.27(5H,m),7.30(1H,s),7.49−7.57
(2H,m),8.08(1H,dd,J=9Hzおよび3.5Hz),
8.10−8.18(3H,m),8.31−8.39(1H,m),
8.47(1H,t,J=5.5Hz),8.53−8.60(1
H,m)
ニル−グリシルアミノ)エチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の10−[2'−(グリシル−グリシル−L−
フェニルアラニル−グリシルアミノ)エチルオキシ]−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:189℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3210,1745,165
5,1615 Mass:m/z=754[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.26−1.33(3H,m),1.
80−1.93(2H,m),2.81(1H,dd,J=14Hz
および10Hz),3.06(1H,dd,J=14Hzおよび5
Hz),3.21(2H,q,J=7.5Hz),3.54−3.90
(8H,m),4.26(2H,t,J=5.5Hz),4.52−4.
60(1H,m),5.30(2H,s),5.43(2H,s),7.1
7−7.25(5H,m),7.29(1H,s),7.50−7.5
6(2H,m),8.09(1H,d,J=9Hz),8.12(3H,
br),8.21(1H,t,J=6Hz),8.39(1H,d,J=
5.5Hz),8.40(1H,t,J=5.5Hz),8.60(1
H,t,J=5.5Hz)
キシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合
成 実施例8と同様にして、黄色粉末状の10−[3'−(γ
−アミノブチロイルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチ
ル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:>152℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3255,1745,165
5,1615 Mass:m/z=535[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=7Hz),1.7
5−1.99(6H,m),2.23(2H,t,J=7Hz),2.
74−2.81(2H,m),3.18−3.40(4H,m),4.
25(2H,t,J=6Hz),5.30(2H,s),5.43(2
H,s),7.29(1H,s),7.50−7.54(2H,m),8.
02(3H,br),8.09(1H,d,J=9Hz),8.18(1
H,t,J=6Hz)
ノブチロイル)アミノ}プロピルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11と同様にして、黄色粉末状の10−[3'−
{(N−(γ−アミノブチロイル)−γ−アミノブチロイ
ル)アミノ}プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−
カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:>134℃(分解) IR(KBr):νmax cm-1=1745,1655 Mass:m/z=620[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.58−1.70(2H,m),1.70−1.82(2H,
m),1.82−2.02(4H,m),2.11(2H,t,J=7.
5Hz),2.18(2H,t,J=7.5Hz),2.70−2.8
1(2H,m),2.99−3.08(2H,q),3.15−3.3
3(4H,m),4.24(2H,t,J=6Hz),5.31(2H,
s),5.43(2H,s),7.30(1H,s),7.49−7.5
5(2H,m),7.86−8.10(5H,m),8.09(1H,
d,J=9Hz)
ン・ナトリウム塩を表す]CM−デキストラン・ナトリ
ウム塩1.5g(CM化度=0.4)を水150mlに溶解
し、10℃以下にて撹拌しながら実施例16−(2)で得
た10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フェニルア
ラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル
−(20S)−カンプトテシン塩酸塩75mgを加える。1
−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジ
イミド塩酸塩(EDC)3gを含む水溶液約4mlを加え、
その間反応液のpHを7.0〜6.5に保つ(0.1規定塩
酸を使用)。10℃以下にて撹拌しながら2時間反応
後、pHを9に調製し(0.1N−水酸化ナトリウムを使
用)、フィルター濾過後、濾液にエタノール750mlを
加え、生成した沈殿を遠心分離して集め、水50mlに溶
解後、イオン交換樹脂AGMP−50(Na type、Bio
Rad社製)に賦し、目的物を含むフラクションをフィル
ター濾過し、エタノールを加え生成した沈殿を遠心分離
して集め、溶媒洗浄した後、減圧乾燥して所望のカンプ
トテシン誘導体1.17gを得る。380nmにおける吸収
により10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチ
ル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−(8−
1)の化合物)として求めた含量は1.4%である。ゲル
浸透カラムクロマトグラフィー(GPC)による分析の結
果、求められる平均分子量は137,000、多分散度
Mw/Mnは2.3である。 *:GPC分析条件:G4000PWXL、0.2Mリ
ン酸緩衝液(pH7.0):アセトニトリル=80:20、
またはG4000SWXL(東ソー社製)、0.2Mりん
酸緩衝液(pH7.0)
1.0gを水100mlに溶解し、10℃以下にて撹拌しな
がら実施例16−(2)で得た10−[3'−(グリシル−
グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プ
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩120mgを加える。EDC 3gを含む水溶液約
10mlを加え、その間反応液のpHを7.0−6.5に保
つ(0.1N塩酸を使用)。以下実施例22と同様にして
所望のカンプトテシン誘導体1.03gを得る。380nm
における吸収により10−(3'−アミノプロピルオキ
シ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実
施例1−(8−1)の化合物)として求めた含量は4.6%
である。GPC分析による分析の結果、求められる平均
分子量は132,000、多分散度Mw/Mnは2.3であ
る。
1.2gと10−[3'−(L−フェニルアラニル−グリシ
ルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カ
ンプトテシン塩酸塩(実施例11の化合物)130mgよ
り、実施例23と同様にして所望のカンプトテシン誘導
体1.24gを得る。380nmにおける吸収により10−
(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化合物)
として求めた含量は5.7%である。GPC分析による
分析の結果、求められる平均分子量は139,000、
多分散度Mw/Mnは2.2である。
500mgと10−[2'−(グリシル−グリシル−L−フ
ェニルアラニル−グリシルアミノ)エチルオキシ]−7−
エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例19
の化合物)50mgより、実施例23と同様にして所望の
カンプトテシン誘導体345mgを得る。380nmにおけ
る吸収により10−(2'−アミノエチルオキシ)−7−
エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例2の
化合物)として求めた含量は4.1%である。GPC分析
による分析の結果、求められる平均分子量は169,0
00、多分散度Mw/Mnは1.4である。
1.0gと10−[3'−(N−(グリシル−グリシル−L−
フェニルアラニル−グリシル)−N−メチルアミノ)プロ
ピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
塩酸塩(実施例18の化合物)100mgより、実施例23
と同様にして所望のカンプトテシン誘導体943mgを得
る。375nmにおける吸収により10−(3'−メチルア
ミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシン塩酸塩(実施例7の化合物)として求めた含量は
3.3%である。GPC分析による分析の結果、求めら
れる平均分子量は129,000、多分散度Mw/Mnは
2.4である。
ム塩(CM化度=0.5)1.2gと後記実施例43で得る
10−(3'−(グリシル−グリシル−グリシル−グリシ
ルアミノ)プロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カ
ンプトテシン塩酸塩160mgより所望のカンプトテシン
誘導体1125mgを淡黄色粉末状複合体として得る。3
80nmにおける吸収により10−(3'−アミノプロピル
オキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸
塩として求めた含量は5.3%である。GPC分析によ
る分析の結果、求められる平均分子量は155,00
0、多分散度Mw/Mnは1.46である。
5)1154mgと実施例20で得た10−[3'−(γ−ア
ミノブチロイルアミノ)プロピルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩150mgを実施例23
と同様に処理して淡黄色粉末状の所望のカンプトテシン
誘導体1100mgを得る。380nmにおける吸収により
10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化
合物)として求めた含量は2.9%である。GPC分析に
よる分析の結果、求められる平均分子量は149,00
0、多分散度Mw/Mnは1.53である。
5)1359mgを水80mlに撹拌溶解し、氷冷下にて実
施例21で得た10−[3'−{(N−(γ−アミノブチロ
イル)−γ−アミノブチロイル)アミノ}プロピルオキシ]
−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩135
mgを加える。DMF45ml、EEDQ(2−エトキシ−
1−エトキシカルボニル−1,2−ジヒドロキノリン)2
755mgを順次加える。室温にて16時間撹拌後、エタ
ノール600ml中に注ぎ、3M食塩水3mlを加えて、
沈殿生成する。生じた沈殿を遠心分離して集め、水15
0mlに溶解後、陽イオン交換カラム(Bio−Rad AGM
P−50、Naタイプ)に賦し、主分画を集め、フィルタ
ー濾過(0.22μm)し、4倍量のエタノールと3M食塩
水を沈殿剤として沈殿精製する。さらに、水に溶解後、
フィルター濾過、エタノールより沈殿精製する操作を繰
り返し、得られた沈殿を90%エタノール、99.5%
エタノール、アセトン、エーテルにて順次洗浄し、減圧
乾燥して淡黄色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体1
254mgを得る。380nmにおける吸収により10−
(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化合
物)として求めた含量は4.9%である。GPC分析に
よる分析の結果、求められる平均分子量は147,00
0、多分散度Mw/Mnは1.63である。
ナトリウム塩を表す]CM−プルラン・ナトリウム塩(C
M化度=0.5)616mgと実施例11で得た10−[3'
−(L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオ
キシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩
63mgを実施例23と同様に処理して淡黄色粉末状の所
望のカンプトテシン誘導体543mgを得る。380nmに
おける吸収により10−(3'−アミノプロピルオキシ)
−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施
例1−(8)の化合物)として求めた含量は4.7%であ
る。GPC分析による分析の結果、求められる平均分子
量は190,000、多分散度Mw/Mnは1.8である。
−(20S)−カンプトテシンの合成 (1)5−[3'−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)プ
ロピルオキシ]−2−ニトロベンズアルデヒドの合成 5−ヒドロキシ−2−ニトロベンズアルデヒド ジメチ
ルアセタール5.33gを乾燥DMF50mlに溶解し、炭
酸カリウム6.91g、ヨウ化ナトリウム7.5g、並び
に3−クロロプロパノール4.73gを加え70℃にて
22時間撹拌する。酢酸エチルを加えた後不溶物を濾過
して除き、濾液を減圧濃縮、シリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより分離して淡黄色油状の5−(3'−ヒド
ロキシプロピルオキシ)−2−ニトロベンズアルデヒド
ジメチルアセタール6.39gを得る。 収率:93% NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.60(1H,
t,J=5Hz),2.08(2H,quintet,J=6Hz),3.4
4(6H,s),3.87(2H,q,J=6Hz),4.22(2H,
t,J=6Hz),6.01(1H,s),6.91(1H,dd,J=
9Hzおよび3Hz),7.31(1H,d,J=3Hz),7.9
7(1H,dd,J=9Hz)
2−ニトロベンズアルデヒド ジメチルアセタール6.3
5gを70%酢酸に加え60℃にて1.5時間撹拌する。
減圧濃縮した残渣を飽和重層水、飽和食塩水で洗浄後、
乾燥し減圧濃縮する。残渣を乾燥DMF50mlに溶解
し、t−ブチルジメチルシリルクロリド4.55gとイミ
ダゾール3.42gを加え室温にて2時間撹拌する。溶媒
濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精
製して淡黄色油状の5−[3'−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)プロピルオキシ]−2−ニトロベンズアルデヒ
ド5.82gを得る。 収率:73% IR(Neat):νmax cm-1=1700 Mass:m/z=340(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=0.04(6H,
s),0.88(9H,s),2.03(2H,quintet,J=6H
z),3.80(2H,t,J=6Hz),4.22(2H,t,J=6
Hz),7.14(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),7.33
(1H,d,J=3Hz),8.16(1H,d,J=9Hz),10.
49(1H,s)
シリルオキシ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}
−2−プロペン−1−オンの合成 5−[3'−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピル
オキシ]−2−ニトロベンズアルデヒド5.80gを乾燥
THF35mlに溶解し、ドライアイス−アセトン浴上撹
拌しながら1.7当量のビニルマグネシウムブロミド−
THF溶液を加える。2時間撹拌後5%塩酸30mlを加
え、室温撹拌、酢酸エチル抽出、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで精製することにより1−{5'−[3"−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルオキシ]−
2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オール5.
02gを得る。 収率:80% IR(Nujol):νmax cm-1=3420 Mass:m/z=390(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=0.04(6
H,s),0.88(9H,s),2.00(2H,quintet,J=6
Hz),2.67(1H,brs),3.80(2H,t,J=6Hz),
4.16(2H,t,J=6Hz),5.24(1H,dd,J=1
0.5Hzおよび1.5Hz),5.41(1H,dd,J=17H
zおよび1.5Hz),5.90(1H,d,J=5Hz),6.08
(1H,ddd,J=17Hz,10.5Hzおよび1.5Hz),
6.87(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),7.24(1
H,d,J=3Hz),8.04(1H,d,J=9Hz)
ルオキシ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2
−プロペン−1−オール4.98gをクロロホルム140
mlに溶解し、活性二酸化マンガン36gを加え、6時間
加熱撹拌する。不溶物を濾過後、濾液を濃縮、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー精製して1−{5'−[3"−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)プロピルオキシ]−
2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オン2.8
7gを得る。 収率:58% IR(Nujol):νmax cm-1=1680 Mass:m/z=364(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.01
(6H,s),0.84(9H,s),1.93(2H,quintet,J=
6Hz),3.75(2H,t,J=6Hz),4.22(2H,t,J
=6Hz),5.85(1H,d,J=17.5Hz),6.15(1
H,d,J=10.5Hz),6.65(1H,dd,J=17.5H
zおよび10.5Hz),7.04(1H,d,J=3Hz),7.2
5(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.22(1H,d,J
=9Hz)
シ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの合成 1−{5'−[3"−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペ
ン−1−オン765mgをエタノール10mlに溶解し、1
0%パラジウム炭素156mgを加えて室温常圧にて水素
気流下撹拌する。触媒を濾過して除き溶媒を濃縮する。
残渣をエタノール20mlに溶解し、(4S)−7,8−ジ
ヒドロ−4−エチル−4−ヒドロキシ−1H−ピラノ
[3,4−f]インドリジン−3,6,10(4H)−トリオン
220mg並びにp−トルエンスルホン酸32mgを加え、
加熱環流する。反応終了後溶媒留去し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより分離精製して淡黄色粉末状
の7−エチル−10−(3'−ヒドロキシプロピルオキ
シ)−(20S)−カンプトテシン343mgを得る。 融点:233.5−234.5℃ 収率:91% IR(Nujol):νmax cm-1=3380,1750,164
5 Mass:m/z=451(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.89
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.76−1.95(2H,m),1.97(1H,quintet,
J=6.5Hz),3.17(2H,q,J=7.5Hz),3.63
(2H,dt,J=6.5Hzおよび5Hz),4.26(2H,t,
J=6.5Hz),4.62(1H,t,J=5Hz),5.25(2
H,s),5.42(2H,s),6.49(1H,s),7.26(1
H,s),7.45−7.51(2H,m),8.05(1H,d,J=
9.5Hz)
(20S)−カンプトテシンの合成 (1)1−{5'−[2"−(tert−ブチルジメチルシリルオ
キシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロ
ペン−1−オンの合成 前記実施例31−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルオ
キシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オ
ンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=1680 Mass:m/z=352(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=0.09(6H,
s),0.90(9H,s),3.99(2H,t,J=5Hz),4.1
6(2H,t,J=5Hz),5.84(1H,d,J=17.5H
z),6.01(1H,d,J=11Hz),6.62(1H,dd,J
=17.5Hzおよび11Hz),6.84(1H,d,J=3H
z),7.06(1H,dd,J=10Hzおよび3Hz),8.17
(1H,d,J=9Hz)
シ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの合成 前記実施例31−(3)と同様にして、10−(2'−ヒド
ロキシエチルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシンを合成する。 融点:251−254℃ IR(Nujol):νmax cm-1=3470,1730,165
5 Mass:m/z=436(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.93(2H,m),3.17(2H,q,J=7.
5Hz),3.83(2H,q,J=5Hz),4.23(2H,t,J
=5Hz),4.96(1H,t,J=5.5Hz),5.27(2
H,s),5.42(2H,s),6.49(1H,s),7.26(1
H,s),7.49−7.51(2H,m),8.06(1H,d,J=
9Hz)
キシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの合成 (1)1−{5'−[2"−(2"'−(tert−ブチルジメチルシ
リルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロ
フェニル}−2−プロペン−1−オンの合成 実施例31−(1)および(2)と同様にして1−{5'−
(2"−(2"'−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エ
チルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2
−プロペン−1−オンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=1680 Mass:m/z=396(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=0.06(6H,
s),0.89(9H,s),3.62(2H,t,J=6Hz),3.7
5(2H,t,J=6Hz),3.87−3.92(2H,m),4.
20−4.25(2H,m),5.83(1H,d,J=17.5H
z),6.01(1H,d,J=10.5Hz),6.62(1H,dd,
J=17.5Hzおよび10.5Hz),6.84(1H,d,J
=3Hz),7.05(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.
17(1H,d,J=9Hz)
オキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシンの合成 前記実施例31−(3)と同様にして、1−{5'−[2"−
(2"'−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)エチルオ
キシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロ
ペン−1−オンより10−[2'−(2"−ヒドロキシエチ
ルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カン
プトテシンを合成する。 融点:230−231.5℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=1735,1655 Mass:m/z=481(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.79−1.94(2H,m),3.18(2H,q,J=7.
5Hz),3.55(4H,m),3.86(2H,m),4.34(2
H,m),4.63(1H,brs),5.27(2H,s),5.42(2
H,s),6.48(1H,s),7.26(1H,s),7.48−7.
54(2H,m),8.06(1H,d,J=10Hz)
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)1−[5'−(3"−ヒドロキシプロピルオキシ)−2'
−ニトロフェニル]−2−プロペン−1−オンの合成 1−{5'−[3"−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)
プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペ
ン−1−オン(実施例31−(2)の化合物)1.84gをT
HF20mlならびに50%酢酸水30mlと混じ、室温一
夜撹拌反応させる。反応液を減圧濃縮、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製して1−[5'−(3"−
ヒドロキシプロピルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−
2−プロペン−1−オン1.26gを得る。 収率:95% IR(Neat):νmax cm-1=3420,1675 Mass:m/z=251(M+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=2.08(3H,
m),3.86(2H,t,J=6Hz),4.23(2H,t,J=6
Hz),5.89(1H,d,J=17.5Hz),6.02(1H,
d,J=10.5Hz),6.62(1H,dd,J=17.5Hzお
よび10.5Hz),6.84(1H,d,J=3Hz),7.04
(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.17(1H,d,J=
9Hz)
ニル−L−アラニルオキシ−プロピルオキシ)−2'−ニ
トロフェニル]−2−プロペン−1−オンの合成 1−[5'−(3"−ヒドロキシプロピルオキシ)−2'−ニ
トロフェニル]−2−プロペン−1−オン1.22gとt−
ブトキシカルボニル−L−アラニン2.76gをTHF5
0mlに溶解し、氷冷下撹拌しながらDCC3.01gを加
える。室温反応後反応液を濾過、減圧濃縮、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより精製して1−[5'−
(3"−t−ブトキシカルボニル−L−アラニルオキシ−
プロピルオキシ)−2'−ニトロフェニル]−2−プロペ
ン−1−オン1.19gを得る。 収率:58% IR(Neat):νmax cm-1=3370,1740,1715 Mass:m/z=423(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.38(3H,
d,J=7Hz),1.43(9H,s),2.19(2H,quintet,
J=6Hz),4.16(2H,t,J=6Hz),4.27−4.
42(3H,m),4.98(1H,m),5.85(1H,d,J=1
7.5Hz),6.02(1H,d,J=11Hz),6.62(1
H,dd,J=17.5Hzおよび11Hz),6.82(1H,d,
J=3Hz),7.04(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),
8.17(1H,d,J=9Hz)
−L−アラニルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル
−(20S)−カンプトテシンの合成 1−{5'−[3"−(t−ブトキシカルボニル−L−アラニ
ルオキシ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2
−プロペン−1−オン1.17gをエタノール30mlに溶
解し、10%パラジウム炭素206mgを加えて室温常圧
にて水素気流下撹拌する。触媒を濾過して除き溶媒濃縮
する。残渣をエタノール30mlに溶解し、(4S)−7,
8−ジヒドロ−4−エチル−4−ヒドロキシ−1H−ピ
ラノ[3,4−f]−インドリジン−3,6,10(4H)−ト
リオン290mg並びにp−トルエンスルホン酸10mgを
加え、加熱還流する。反応終了後溶媒留去、シリカゲル
カラムクロマトグラフィーにより分離精製して淡黄色粉
末状の10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−アラ
ニルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−
カンプトテシン257mgを得る。 融点:180℃以上(分解) 収率:38% IR(Nujol):νmax cm-1=3280,1760,171
5,1660 Mass:m/z=622(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.25(3H,t,J=7.5H
z),1.32(3H,t,J=7.5Hz),1.35(9H,s),
1.78−1.95(2H,m),2.08−2.20(2H,m),
3.19(2H,q,J=7.5Hz),3.28−3.34(2
H,m),4.20−4.37(3H,m),5.30(2H,s),5.
43(2H,s),6.50(1H,s),7.27(1H,s),7.3
0(1H,d,J=7.5Hz),7.48−7.54(2H,m),
8.08(1H,d,J=9.5Hz)
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−アラニルオ
キシ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシン240mgをジオキサン2mlに溶解し、氷冷下撹
拌しながら塩酸−ジオキサン4mlを加えて反応し、反応
終了後ジイソプロピルエーテル30mlを加える。生じた
沈殿を濾取し、淡黄色粉末状の10−[3'−(L−アラ
ニルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−
カンプトテシン塩酸塩183mgを得る。 収率:87% IR(Nujol):νmax cm-1=3375,1750,166
0 Mass:m/z=522[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.44(3H,t,J=7Hz),1.76−1.94(2
H,m),2.20(1H,quintet,J=6Hz),3.20(2
H,q,J=7.5Hz),4.05−4.20(1H,m),4.3
4(2H,t,J=6Hz),4.40(2H,t,J=6Hz),5.
29(2H,s),5.43(2H,s),7.28(1H,s),7.4
9−7.55(2H,m),8.08(1H,d,J=10Hz),
8.52−8.73(3H,m)
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)1−{5'−[2"−(t−ブトキシカルボニル−L−ア
ラニルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−
2−プロペン−1−オンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(t−ブトキシカルボニル−L−アラニルオキ
シ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペ
ン−1−オンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=3370,1750,171
5 Mass:m/z=409(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.39(3H,
d,J=7.5Hz),1.43(9H,s),4.29−4.35
(3H,m),4.53(2H,brt),5.00(1H,br),5.8
5(1H,d,J=17Hz),6.03(1H,d,J=10.5
Hz),6.63(1H,dd,J=17.5Hzおよび10.5H
z),6.84(1H,d,J=3Hz),7.06(1H,dd,J=
9Hzおよび3Hz),8.18(1H,d,J=9Hz)
−L−アラニルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシンの合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−[2'−(t−ブ
トキシカルボニル−L−アラニルオキシ)エチルオキシ]
−7−エチル−(20S)−カンプトテシンを合成する。 融点:114−120℃ IR(Nujol):νmax cm-1=3320,1750,171
0,1660 Mass:m/z=608(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.26(3H,d,J=7.5H
z),1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.35(9H,s),
1.80−1.94(2H,m),3.19(2H,q,J=7.5
Hz),3.99−4.10(1H,m),4.43−4.56(4
H,m),5.29(2H,s),5.43(2H,s),6.49(1
H,s),7.27(1H,s),7.32(1H,d,J=7Hz),
7.49−7.53(2H,m),8.08(1H,d,J=10H
z)
チルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
塩酸塩の合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−[2'−(L−
アラニルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩を合成する。 融点:180℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3680,1750,1655 Mass:m/z=508[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.45(3H,d,J=7Hz),1.80−1.94(2
H,m),3.21(2H,q,J=7.5Hz),4.10−4.1
9(1H,m),4.50(2H,m),4.60−4.65(2H,
m),5.30(2H,s),5.43(2H,s),7.29(1H,
s),7.51−7.55(2H,m),8.10(1H,d,J=9.
5Hz),8.56−8.68(3H,m)
エチルオキシ}−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩の合成 (1)10−{5'−[2"−(2"'−(t−ブトキシカルボニ
ル−L−アラニルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]
−2’−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オンの
合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして、10−
{5'−[2"−(2"'−(t−ブトキシカルボニル−L−ア
ラニルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニト
ロフェニル}−2−プロペン−1−オンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=3385,1755,169
0 Mass:m/z=453(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.38(3H,
d,J=7Hz),1.44(9H,s),3.74−3.79(2
H,m),3.85−3.90(2H,m),4.21−4.25(2
H,m),4.29−4.35(3H,m),5.03(1H,br),
5.84(1H,d,J=17Hz),6.02(1H,d,J=1
1Hz),6.62(1H,dd,J=17.5Hzおよび11H
z),6.85(1H,d,J=3Hz),7.07(1H,dd,J=
9Hzおよび3Hz),8.17(1H,d,J=9Hz)
ボニル−L−アラニルオキシ)エチルオキシ]エチルオキ
シ}−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−{2'−[2"−
(t−ブトキシカルボニル−L−アラニルオキシ)エチル
オキシ]エチルオキシ}−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシンを合成する。 融点:164℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3380,1750,170
5,1655 Mass:m/z=652(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.22(3H,t,J=7.5H
z),1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.37(9H,s),
1.75−1.94(2H,m),3.18(2H,q,J=7.5
Hz),3.73(2H,t,J=7Hz),3.87(2H,t,J=
7Hz),3.94−4.05(1H,m),4.10−4.35
(4H,m),5.29(2H,s),5.42(2H,s),6.48
(1H,s),7.27(1H,s),7.27(1H,d,J=6H
z),7.47−7.54(2H,m),8.07(1H,d,J=1
0Hz)
キシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7−エチル−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩 前記実施例34−(4)と同様にして10−{2'−[2"−
(L−アラニルオキシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を合成す
る。 融点:180℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3380,1760,174
0,1660 Mass:m/z=552[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.41(3H,d,J=7Hz),1.79−1.94(2
H,m),3.19(2H,q,J=7.5Hz),3.78(2H,t,
J=7Hz),3.89(2H,t,J=7Hz),4.00−4.
15(1H,m),4.26−4.44(4H,m),5.29(2
H,s),5.43(2H,s),7.28(1H,s),7.49−7.
55(2H,m),8.08(1H,d,J=10Hz),8.52−
8.70(3H,m)
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)1−{5'−[3"−(t−ブトキシカルボニル−L−プ
ロリルオキシ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}
−2−プロペン−1−オンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[3"−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリルオキ
シ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロ
ペン−1−オンを得る。 IR(Neat):νmax cm-1=1750,1700 Mass:m/z=471(M+Na+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),1.81−2.30(6H,m),3.37−3.54(2H,
m),4.13−4.37(5H,m),5.85(1H,d,J=1
7.5Hz),6.01(1H,d,J=10.5Hz),6.62
(1H,dd,J=17.5Hzおよび10.5Hz),6.82
(1H,d,J=3Hz),7.05(1H,dd,J=9Hzおよび
3Hz),8.17(1H,d,J=9Hz)
−L−プロリルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシンの合成 1−{5'−[3"−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリ
ルオキシ)プロピルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2
−プロペン−1−オンを用い、前記実施例34−(3)と
同様の方法により淡黄色粉末の10−[3'−(t−ブトキ
シカルボニル−L−プロリルオキシ)プロピルオキシ]−
7−エチル−(20S)−カンプトテシンを得る。 融点:136−139℃ IR(Nujol):νmax cm-1=3280,1755,170
0,1660 Mass:m/z=648(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.36(9H,s),1.74−1.94(6H,m),2.1
0−2.28(2H,m),3.18(2H,q,J=7.5Hz),
3.27−3.40(2H,m),4.15−4.22(1H,m),
4.24−4.37(4H,m),5.28(2H,s),5.42
(2H,s),6.48(1H,s),7.27(1H,s),7.48−
7.53(2H,m),8.07(1H,d,J=9Hz)
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩の合成 10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリルオ
キシ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプ
トテシンから、前記実施例34−(4)と同様の方法によ
り淡黄色粉末状の10−[3'−(L−プロリルオキシ)プ
ロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩を得る。 IR(Nujol):νmax cm-1=3680,1750,166
0,1620 Mass:m/z=548[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=7.5Hz),
1.81−2.06(6H,m),2.19−2.34(2H,m),
3.17−3.24(4H,m),4.05−4.20(1H,m),
4.34(2H,t,J=6Hz),4.42(2H,t,J=6H
z),5.29(2H,s),5.43(2H,s),7.28(1H,
s),7.50−7.55(2H,m),8.09(1H,d,J=1
0Hz),9.00−9.20(1H,m)
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)1−{5'−[2"−(t−ブトキシカルボニル−L−プ
ロリルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−
2−プロペン−1−オンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリルオキ
シ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペ
ン−1−オンを合成する。 IR(Neat):νmax cm-1=1750,1700 Mass:m/z=435(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.44(9H,
s),1.86−2.29(4H,m),3.37−3.57(2H,
m),4.25−4.35(3H,m),4.48−4.53(2H,
m),5.85(1H,d,J=17.5Hz),6.02(1H,d,
J=10.5Hz),6.63(1H,dd,J=17.5Hzおよ
び10.5Hz),6.83(1H,d,J=3.5Hz),7.04
(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.18(1H,d,J=
9Hz)
−L−プロリルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシンの合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−[2'−(t−ブ
トキシカルボニル−L−プロリルオキシ)エチルオキシ]
−7−エチル−(20S)−カンプトテシンを合成する。 融点:203−205℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=1755,1735,168
5,1670,1610Mass:m/z=634(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.37(9H,s),1.79−1.94および2.16−
2.26(6H,m),3.19(2H,q,J=7.5Hz),3.2
8−3.40(2H,m),4.20−4.24(1H,m),4.4
5−4.56(4H,m),5.29(2H,s),5.43(2H,
s),6.48(1H,s),7.27(1H,s),7.46−7.5
3(2H,m),8.08(1H,d,J=9.5Hz)
チルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
塩酸塩の合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−[2'−(L−
プロリルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)
−カンプトテシン塩酸塩を合成する。 融点:170℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3680,1750,165
5 Mass:m/z=534[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88(3
H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5Hz),
1.80−2.09および2.23−2.35(6H,m),3.
17−3.29(4H,m),4.40−4.47(1H,m),4.
52(2H,m),4.62−4.69(2H,m),5.30(2
H,s),5.43(2H,s),7.29(1H,s),7.51−7.
55(2H,m),8.10(1H,d,J=9.5Hz),9.03
−9.23および10.23−10.43(2H,m)
シ]エチルオキシ}−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩の合成 (1)1−{5'−[2"−(2"'−(t−ブトキシカルボニル
−L−プロリルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]−
2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(2"'−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリ
ルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフ
ェニル}−2−プロペン−1−オンを合成する。 IR(Neat):νmax cm-1=1750,1700 Mass:m/z=479(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.45(9H,
s),1.79−2.30(4H,m),3.33−3.59(2H,
m),3.77(2H,t,J=5Hz),3.87(2H,t,J=5
Hz),4.19−4.26(2H,m),4.26−4.36(3
H,m),5.84(1H,d,J=18Hz),6.01(1H,d,
J=11Hz),6.62(1H,dd,J=18Hzおよび11
Hz),6.85(1H,d,J=3Hz),7.06(1H,dd,J
=9Hzおよび3Hz),8.17(1H,d,J=9Hz)
ルボニル−L−プロリルオキシ)エチルオキシ]エチルオ
キシ}−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの合成 前記実施例34−(3)と同様にして淡黄色粉末状の10
−{2'−[2"−(t−ブトキシカルボニル−L−プロリル
オキシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=3370,1750,170
0,1655 Mass:m/z=678(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.37(9H,s),1.69−1.85(4H,m),1.7
9−1.94(2H,m),3.18(2H,q,J=7.5Hz),
3.24−3.39(2H,m),3.69−3.77(2H,m),
3.83−3.91(2H,m),4.12−4.21(1H,m),
4.21−4.28(2H,m),4.30−4.38(2H,m),
5.29(2H,s),5.43(2H,s),7.27(1H,s),
7.47−7.54(2H,m),8.07(1H,d,J=10H
z)
キシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7−エチル−(20
S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−{2'−[2"−
(L−プロリルオキシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を合成す
る。 融点:170℃以上分解 IR(Nujol):νmax cm-1=3370,1750,166
0 Mass:m/z=578[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.79−2.32(6H,m),3.12−3.28(4H,
m),3.79(2H,m),3.89(2H,m),4.28−4.4
6(5H,m),5.28(2H,s),5.43(2H,s),7.30
(1H,s),7.49−7.54(2H,m),8.09(1H,d,
J=9.5Hz),8.95−9.32(2H,m)
シ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプト
テシン(下記式で表されるカンプトテシン誘導体)塩酸塩
の合成
O−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)プロピルオ
キシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オ
ンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして淡黄色油
状の1−{5'−[3"−(N−t−ブトキシカルボニル−O
−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)プロピルオキ
シ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オン
を合成する。 IR(Neat):νmax cm-1=3370,1740,171
5,1680 NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.26(3H,
t,J=7Hz),1.44(9H,s),2.17(2H,quintet,
J=6Hz),2.84(1H,dd,J=16.5Hzおよび5
Hz),2.97(1H,dd,J=16.5Hzおよび5Hz),
4.15(1H,t,J=5Hz),4.20(4H,m),4.29
(2H,t,J=6Hz),4.53−4.57(1H,m),5.4
3(1H,d,J=8Hz),5.85(1H,d,J=18Hz),
6.02(1H,d,J=11Hz),6.63(1H,dd,J=1
8Hzおよび11Hz),6.83(1H,d,J=3Hz),7.
04(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.18(1H,d,
J=9Hz)
ニル−O−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)プロ
ピルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
の合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−[3'−(N−t
−ブトキシカルボニル−O−エチル−L−β−アスパル
チルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル−(20S)−
カンプトテシンを合成する。 融点:107−110℃ IR(Nujol):νmax cm-1=3260,1750,172
0,1660,1610 Mass:m/z=694(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.14(3H,t,J=7Hz),
1.32(3H,t,J=7.5Hz),1.36(9H,s),1.8
0−1.94(2H,m),2.14(2H,quintet,J=6H
z),2.68(1H,dd,J=16Hzおよび8Hz),2.8
1(1H,dd,J=16Hzおよび6Hz),3.19(2H,q,
J=7.5Hz),4.06(2H,q,J=7Hz),4.23−
4.33(1H,m),4.37(4H,m),5.29(2H,s),
5.43(2H,s),6.48(1H,s),7.27(1H,s),
7.31(1H,d,J=7Hz),7.50−7.53(2H,
m),8.07(1H,d,J=10Hz)
アスパルチルオキシ)プロピルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−[3'−(O−
エチル−L−β−アスパルチルオキシ)プロピルオキシ]
−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を合成
する。 融点:215℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3690,1750,166
0,1620 Mass:m/z=594[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.18(3H,t,J=7Hz),
1.32(3H,t,J=7.5Hz),1.80−1.94(2
H,m),2.18(2H,quintet,J=6Hz),3.00(1
H,dd,J=17.5Hzおよび6Hz),3.08(1H,dd,
J=17.5Hzおよび6Hz),3.20(2H,q,J=7H
z),4.16(1H,m),4.30(2H,t,J=6Hz),4.3
2(2H,t,J=6Hz),5.30(2H,s),5.43(2H,
s),7.28(1H,s),7.50−7.53(2H,m),8.0
9(1H,d,J=10Hz),8.65−8.78(3H,m)
シ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン(下記式で表されるカンプトテシン誘導体)塩酸塩の
合成
−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)エチルオキシ]
−2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1−オンの合
成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(N−t−ブトキシカルボニル−O−エチル−L
−β−アスパルチルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニト
ロフェニル}−2−プロペン−1−オンを合成する。 IR(Nujol):νmax cm-1=3430,1720,168
0 Mass:m/z=481(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.26(3H,
t,J=7Hz),1.44(9H,s),2.88(1H,dd,J=
17Hzおよび5Hz),3.02(1H,dd,J=17Hzお
よび5Hz),4.20(2H,q,J=7Hz),4.27(2H,
m),4.48(2H,m),4.55−4.61(1H,m),5.4
5(1H,brd,J=8Hz),5.85(1H,d,J=17.5
Hz),6.02(1H,d,J=10.5Hz),6.63(1H,d
d,J=17.5Hzおよび10.5Hz),6.85(1H,d,
J=3Hz),7.07(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),
8.19(1H,d,J=9Hz)
ニル−O−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)エチ
ルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテシンの
合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−[2'−(N−t
−ブトキシカルボニル−O−エチル−L−β−アスパル
チルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カ
ンプトテシンを合成する。 融点:111−114℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3310,1745,172
0,1655,1605 Mass:m/z=680(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.15(3H,t,J=7Hz),
1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.37(9H,s),1.8
0−1.94(2H,m),2.72(1H,dd,J=16Hzお
よび6Hz),2.84(1H,dd,J=16Hzおよび6H
z),3.20(2H,q,J=7.5Hz),4.07(2H,q),
4.34−4.47(5H,m),5.29(2H,s),5.43
(2H,s),6.48(1H,s),7.27(1H,s),7.29
(1H,d,J=9Hz),7.50−7.54(2H,m),8.0
8(1H,d,J=10Hz)
アスパルチルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−[2'−(O−
エチル−L−β−アスパルチルオキシ)エチルオキシ]−
7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を合成す
る。 融点:160℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3680,1750,166
0,1615 Mass:m/z=580[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.19(3H,t,J=7Hz),
1.32(3H,t,J=7.5Hz),1.80−1.94(2
H,m),3.03(1H,dd,J=17.5Hzおよび6Hz),
3.12(1H,dd,J=17.5Hzおよび5.5Hz),3.
21(2H,q,J=7.5Hz),4.19(2H,q,J=7.5
Hz),4.36(1H,brm),4.47−4.53(4H,m),
5.30(2H,s),5.43(2H,s),7.29(1H,s),
7.51−7.54(2H,m),8.11(1H,d,J=10H
z),8.67−8.80(3H,m)
ルオキシ)エチルオキシ]エチルオキシ}−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン(下記式で表されるカンプト
テシン誘導体)塩酸塩の合成
ニル−O−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)エチ
ルオキシ)エチルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−
プロペン−1−オンの合成 前記実施例34−(1)および(2)と同様にして1−{5'
−[2"−(2"'−(N−t−ブトキシカルボニル−O−エ
チル−L−β−アスパルチルオキシ)エチルオキシ)エチ
ルオキシ]−2'−ニトロフェニル}−2−プロペン−1
−オンを合成する。 IR(Neat):νmax cm-1=3370,1740,172
0,1680 Mass:m/z=525(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3):δTMS=1.26(3H,
t,J=7Hz),1.44(9H,s),2.85(1H,dd,J=
7Hzおよび5Hz),3.01(1H,dd,J=7Hzおよび
5Hz),3.75(2H,m),3.86−3.90(2H,m),
4.22−4.31(4H,m),4.20(2H,q,J=7H
z),4.50−4.62(1H,m),5.51(1H,brd,J=
8Hz),5.84(1H,d,J=17.5Hz),6.01(1
H,d,J=10.5Hz),6.62(1H,dd,J=17.5H
zおよび10.5Hz),6.86(1H,d,J=3Hz),7.0
8(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),8.17(1H,d,J
=9Hz)
シカルボニル−O−エチル−L−β−アスパルチルオキ
シ)エチルオキシ)エチルオキシ]−7−エチル−(20
S)−カンプトテシンの合成 前記実施例34−(3)と同様にして10−[2'−(2"−
(N−t−ブトキシカルボニル−O−エチル−L−β−ア
スパルチルオキシ)エチルオキシ)エチルオキシ]−7−
エチル−(20S)−カンプトテシンを合成する。 融点:164℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3365,1750,165
5 Mass:m/z=724(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.15(3H,t,J=7Hz),
1.31(3H,t,J=7.5Hz),1.37(9H,s),1.7
9−1.94(2H,m),2.66(1H,dd,J=16Hzお
よび6Hz),2.78(1H,dd,J=16Hzおよび6H
z),3.18(2H,q,J=7.5Hz),3.73(2H,t,J
=5Hz),3.87(2H,m),4.07(2H,q,J=7.0
Hz),4.20(2H,m),4.30−4.39(3H,m),5.
28(2H,s),5.42(2H,s),6.48(1H,s),7.2
6(1H,d,J=6Hz),7.27(1H,s),7.49−7.
54(2H,m),8.07(1H,d,J=10Hz)
−β−アスパルチルオキシ)エチルオキシ]エチルオキ
シ}−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 前記実施例34−(4)と同様にして10−{2'−[2"−
(O−エチル−L−β−アスパルチルオキシ)エチルオキ
シ]エチルオキシ}−7−エチル−(20S)−カンプト
テシン塩酸塩を合成する。 融点:170℃以上(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3375,1750,166
0 Mass:m/z=624[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.19(3H,t,J=7Hz),
1.32(3H,t,J=7.5Hz),1.79−1.94(2H,
m),2.99(1H,dd,J=17.5Hzおよび6Hz),3.
08(1H,dd,J=17.5Hzおよび6Hz),3.19(2
H,q,J=7.5Hz),3.75(2H,m),3.88(2H,
m),4.19(2H,q,J=7Hz),4.28−4.35(5
H,m),5.29(2H,s),5.43(2H,s),7.29(1
H,s),7.50−7.55(2H,m),8.08(1H,d,J=
10Hz),8.66−8.82(3H,m)
シル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カ
ンプトテシン塩酸塩の合成 (1)7−エチル−10−[3'−(t−ブトキシカルボニル
−グリシル−グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プ
ロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシンの合成実施
例8−(1)と同様にして7−エチル−10−(3'−アミ
ノプロピルオキシ)−(20S)−カンプトテシン塩酸
塩200mgと、t−ブトキシカルボニル−グリシル−グ
リシル−グリシル−グリシン2当量より黄色粉末状の7
−エチル−10−[3'−(t−ブトキシカルボニル−グリ
シル−グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プロピル
オキシ]−(20S)−カンプトテシン269mgを得る。 収率:84% IR(Nujol):νmax cm-1=3290,1750,171
0,1650,1625 Mass:m/z=778(M+H+) NMR(300MHz,CDCl3+d6−DMSO):δTMS
=1.01(3H,t,J=7Hz),1.40(3H,t,J=7.
5Hz),1.43(9H,s),1.93(2H,dq,J=7.5H
zおよび3Hz),2.01−2.16(2H,m),3.18(2
H,t,J=7.5Hz),3.47(2H,m),3.74(2H,d,
J=5.5Hz),3.83−3.89(6H,m),4.22(2
H,t,J=6Hz),5.24(2H,s),5.29(1H,d,J
=16Hz),5.64(1H,d,J=16Hz),5.88(1
H,s),6.55(1H,m),7.38(1H,d,J=3Hz),
7.47(1H,dd,J=9Hzおよび3Hz),7.56(1
H,s),7.85(1H,t),8.07(1H,d,J=9Hz),
8.07−8.17(3H,m)
−グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プロピルオキ
シ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例8−(2)と同様にして7−エチル−10−[3'−
(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリシル−グリシ
ル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カン
プトテシン261mgより黄色粉末状の7−エチル−10
−[3'−(グリシル−グリシル−グリシル−グリシルア
ミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸
塩237mgを得る。 収率:99% 融点:>190℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3195,1750,165
5,1615 Mass:m/z=678[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−2.02(4H,m),3.20(2H,q,J=8
Hz),3.31(2H,q,J=7Hz),3.61(2H,q,J=
6Hz),3.70(2H,q,J=6Hz),3.76(2H,q,J
=6Hz),3.84(2H,q,J=6Hz),4.24(2H,t,
J=6Hz),5.31(2H,s),5.43(2H,s),7.29
(1H,s),7.51−7.55(2H,m),8.01(1H,t,
J=5.5Hz),8.09(1H,d,J=9.5Hz),8.14
(3H,br),8.18(1H,t,J=6Hz),8.40(1H,
t,J=6Hz),8.74(1H,t,J=5.5Hz)
−L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)エチルオキ
シ]エチルオキシ}−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 (1)7−エチル−10−{2'−[2"−(t−ブトキシカル
ボニル−グリシル−グリシル−L−フェニルアラニル−
グリシルアミノ)エチルオキシ]エチルオキシ}−(20
S)−カンプトテシンの合成 実施例8−(1)と同様にして7−エチル−10−(2'−
(2"−アミノエチルオキシ)エチルオキシ)−(20S)−
カンプトテシン塩酸塩400mgと、t−ブトキシカルボ
ニル−グリシル−グリシル−L−フェニルアラニルグリ
シン2当量より黄色粉末状の7−エチル−10−{2'−
[2"−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリシル−
L−フェニルアラニルグリシルアミノ)エチルオキシ]エ
チルオキシ}−(20S)−カンプトテシン550mgを得
る。 収率:79% 融点:>160℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3300,1750,165
5 Mass:m/z=898(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.27(3H,t,J=7Hz),1.3
6(9H,s),1.83−1.89(2H,m),2.78(1H,d
d,J=14Hzおよび10Hz),3.04(1H,dd,J=1
4Hzおよび4.5Hz),3.18(2H,q,J=7.5Hz),
3.11−3.80(8H,m),3.29(2H,q,J=6H
z),3.84−3.87(2H,m),4.34−4.36(2H,
m),4.45−4.53(1H,m),5.30(2H,s),5.4
3(2H,s),6.51(1H,s),7.00(1H,t,J=5.
5Hz),7.14−7.25(5H,m),7.27(1H,s),
7.52−7.55(2H,m),7.83(1H,t,J=5.5
Hz),7.93(1H,t,J=5Hz),8.08(1H,d,J=
9.5Hz),8.17(1H,d,J=8Hz),8.29(1H,
t,J=5.5Hz)
リシル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルア
ミノ)エチルオキシ]エチルオキシ}−(20S)−カンプ
トテシン塩酸塩の合成 実施例8−(2)と同様にして7−エチル−10−{2'−
[2"−(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリシル−
L−フェニルアラニル−グリシルアミノ)エチルオキシ]
エチルオキシ}−(20S)−カンプトテシン550mgよ
り黄色粉末状の7−エチル−10−{2'−[2"−(グリ
シル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルアミ
ノ)エチルオキシ]エチルオキシ}−(20S)−カンプト
テシン塩酸塩334mgを得る。 収率:65% 融点:>165℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3225,1750,1655 Mass:m/z=798[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.26−1.34(3H,m),1.
80−1.94(2H,m),2.82(1H,dd,J=14Hz
および10Hz),3.06(1H,dd,J=14Hzおよび
5.5Hz),3.20(2H,q,J=7.5Hz),3.29(2
H,q,J=6Hz),3.55(2H,t,J=6Hz),3.62
−3.80(6H,m),3.82−3.89(2H,m),4.33
−4.37(2H,m),4.51−4.58(1H,m),5.30
(2H,s),5.43(2H,s),7.14−7.25(5H,m),
7.30(1H,s),7.53−7.56(2H,m),7.94
(1H,t,J=5.5Hz),8.09(1H,d,J=9.5H
z),8.14(3H,br),8.32(1H,t,J=6Hz),8.
38(1H,d,J=8.5Hz),8.60(1H,t,J=5.5
Hz)
ム塩(CM化度=0.5)2.3gと実施例44で得た7−
エチル−10−{2'−[2"−(グリシル−グリシル−L
−フェニルアラニルグリシルアミノ)エチルオキシ]エチ
ルオキシ}−(20S)−カンプトテシン塩酸塩310mg
より所望のカンプトテシン誘導体1.83gを淡黄色粉末
状複合体として得る。380nmおける吸収により7−エ
チル−10−(2'−アミノエチルオキシ−エチルオキ
シ)−(20S)−カンプトテシン塩酸塩として求めた含
量は1.6%である。GPC分析による分析の結果、求
められる平均分子量は200,000、多分散度Mw/M
nは1.38である。
フェニルアラニル−グリシルオキシ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 (1)7−エチル−10−[3'−(t−ブトキシカルボニル
−グリシル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシ
ルオキシ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン
の合成 7−エチル−10−(3'−ヒドロキシプロピルオキシ)
−(20S)−カンプトテシン50mgと、t−ブトキシカ
ルボニル−グリシル−グリシル−L−フェニルアラニル
−グリシン2当量並びに触媒量の4−ジメチルアミノピ
リジンを乾燥ジメチルホルムアミド2.5mlに混じ、N,
N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド3当量を加え
る。室温一夜反応後、実施例8−(1)と同様に処理して
黄色粉末状の7−エチル−10−[3'−(t−ブトキシカ
ルボニル−グリシル−グリシル−L−フェニルアラニル
−グリシルオキシ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプ
トテシン71mgを得る。 収率:74% IR(Nujol):νmax cm-1=3300,1750,166
0 Mass:m/z=869(M+H+) NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.37(9H,s),1.80−1.94(2H,m),2.1
1−2.20(2H,m),2.72(1H,dd,J=14Hzお
よび10Hz),3.02(1H,dd,J=14Hzおよび5H
z),3.18(2H,q,J=7Hz),3.52−3.79(4
H,m),3.88(2H,dd,J=6Hzおよび2Hz),4.3
0(4H,t,J=6Hz),4.50(1H,m),5.29(2H,
s),5.43(2H,s),6.50(1H,s),6.98(1H,t,
J=6Hz),7.12−7.25(5H,m),7.27(1H,
s),7.51−7.55(2H,m),7.88(1H,t,J=5
Hz),8.08(1H,d,J=9.5Hz),8.32(1H,t,
J=5Hz)
−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルオキシ)
プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 実施例8−(2)と同様にして7−エチル−10−[3'−
(t−ブトキシカルボニル−グリシル−グリシル−L−フ
ェニルアラニル−グリシルオキシ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン58mgより黄色粉末状の7−
エチル−10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フェ
ニルアラニル−グリシルオキシ)プロピルオキシ]−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩39mgを得る。 収率:72% 融点:>167℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3285,1745,165
5 Mass:m/z=769[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.31(3H,t,J=7.5Hz),
1.80−1.93(2H,m),2.12−2.20(2H,m),
2.72(1H,dd,J=14Hzおよび10Hz),3.02
(1H,dd,J=14Hzおよび4.5Hz),3.18(2H,
q,J=7.5Hz),3.54−3.92(6H,m),4.31
(4H,t,J=6Hz),4.51−4.59(1H,m),5.2
9(2H,s),5.43(2H,s),7.13−7.22(5H,
m),7.27(1H,s),7.51−7.56(2H,m),8.0
3(3H,br),8.09(1H,d,J=9.5Hz),8.35
(1H,d,J=9Hz),8.51(1H,t,J=5.5Hz),
8.60(1H,t,J=6Hz)
ム塩(CM化度=0.5)250mgと実施例46で得た7
−エチル−10−[3'−(グリシル−グリシル−L−フ
ェニルアラニル−グリシルオキシ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩33mgより所望のカン
プトテシン誘導体196mgを淡黄色粉末状複合体として
得る。380nmにおける吸収により7−エチル−10−
(3'−ヒドロキシプロピルオキシ)−(20S)−カンプ
トテシンとして求めた含量は3.6%である。GPC分
析による分析の結果、求められる平均分子量は182,
000、多分散度Mw/Mnは1.48ある。
S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例1と同様にして、黄色粉末状の10−(4'−アミ
ノブチルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩を得る。 融点:>200℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3410,1745,165
5,1615 Mass:m/z=464[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.77−1.93(6H,m),2.90(2H,t,J=7
Hz),3.20(2H,q,J=7.5Hz),4.24(2H,t,
J=6Hz),5.31(2H,s),5.43(2H,s),7.28
(1H,s),7.50−7.53(2H,m),8.00(3H,b
r),8.09(1H,d,J=10Hz)
ニル−グリシルアミノ)ブチルオキシ]−7−エチル−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の10−[4'−(グリシル−グリシル−L−
フェニルアラニル−グリシルアミノ)ブチルオキシ]−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:>156℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3270,1745,1655,
1615 Mass:m/z=782[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.60−1.94(6H,m),2.79−2.87(1H,
m),3.07(1H,dd,J=14Hz,5Hz),3.15−3.
23(4H,m),3.73−3.90(6H,m),4.22(2
H,t,J=6Hz),4.50−4.58(1H,m),5.30
(2H,s),5.43(2H,s),7.17−7.27(5H,m),
7.28(1H,s),7.50−7.53(2H,m),7.87
(1H,t,J=6Hz),8.07−8.12(4H,br),8.3
9(1H,t,J=6Hz),8.40(1H,d,J=8Hz),8.
60(1H,t,J=6Hz)
グリシル−グリシル)−N−メチルアミノ]プロピルオキ
シ}−7−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 実施例8と同様にして、10−{3'−[N−(グリシル−
L−フェニルアラニル−グリシル−グリシル)−N−メ
チルアミノ]プロピルオキシ}−7−エチル−(20S)−
カンプトテシン塩酸塩を得る。
5)1116mgと実施例9で得た7−エチル−10−
[3'−(グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−
カンプトテシン塩酸塩95mgを実施例23と同様に処理
して淡黄色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体111
7mgを得る。380nmにおける吸収により10−(3'−
アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カン
プトテシン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化合物)として
求めた含量は4.8%である。GPC分析による分析の
結果、求められる平均分子量は143,000、多分散
度Mw/Mnは1.53である。
4)1400mgと実施例17で得た10−[5'−(グリシ
ル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルアミ
ノ)ペンチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプト
テシン塩酸塩182mgを実施例23と同様に処理して淡
黄色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体1330mgを
得る。377nmにおける吸収により10−(5'−アミノ
ペンチルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩(実施例3の化合物)として求めた含量は3.
4%である。GPC分析による分析の結果、求められる
平均分子量は193,000、多分散度Mw/Mnは1.5
6である。
4)1400mgと実施例49で得た10−[4'−(グリシ
ル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシルアミ
ノ)ブチルオキシ]−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩182mgを実施例23と同様に処理して淡黄
色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体1390mgを得
る。377nmにおける吸収により10−(4'−アミノブ
チルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシン
塩酸塩(実施例48の化合物)として求めた含量は3.8
%である。GPC分析による分析の結果、求められる平
均分子量は181,000、多分散度Mw/Mnは1.76
である。
の対応する原料化合物から下記表1記載のカンプトテシ
ン誘導体を得る。
プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩の
合成 実施例11と同様にして、黄色粉末状の7−エチル−1
0−[3'−(グリシル−グリシルアミノ)プロピルオキ
シ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:>181℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3300,1750,166
0,1615 Mass:m/z=564[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.93(2H,m),1.93−2.03(2H,
m),3.15−3.26(2H,m),3.27−3.36(2H,
m),3.57−3.64(2H,m),3.79(2H,d,J=5.
5Hz),4.25(2H,brt),5.31(2H,s),5.43
(2H,s),7.28(1H,s),7.49−7.55(2H,m),
8.09(1H,d,J=9Hz),8.05−8.25(3H,b
r),8.21(1H,brt),8.71(1H,brd)
リシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩の合成 実施例11と同様にして、黄色粉末状の7−エチル−1
0−[3'−(D−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プ
ロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得
る。 融点:>180℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3250,1745,165
5,1610 Mass:m/z=654[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.91(2H,m),1.91−2.02(2H,
m),2.97(1H,dd,J=14Hz,7.5Hz),3.10
(1H,dd,J=14Hz,6Hz),3.15−3.29(2H,
m),3.28−3.36(2H,m),3.69(1H,dd,J=1
6Hz,6Hz),3.80(1H,dd,J=16Hz,6Hz),
4.09(1H,m),4.25(2H,t,J=7Hz),5.30
(2H,s),5.43(2H,s),7.22−7.35(6H,m),
7.47−7.55(2H,m),8.08(1H,d,J=9.5
Hz),8.19(1H,brt),8.25−8.42(3H,br)
シルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩の合成 実施例11と同様にして、黄色粉末状の7−エチル−1
0−[3’−(グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プ
ロピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得
る。 融点:>158℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3250,1750,165
5,1615 Mass:m/z=621[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7Hz),1.32(3H,t,J=7Hz),1.8
0−2.20(4H,m),3.20(2H,q,J=7Hz),3.
31(2H,q,J=7Hz),3.61(2H,q,J=6Hz),
3.71(2H,d,J=5.5Hz),3.84(2H,d,J=6
Hz),4.24(2H,t,J=6Hz),5.30(2H,s),5.
43(2H,s),6.56(1H,s),7.29(1H,s),7.5
1(1H,s),7.52(1H,d,J=9Hz),8.06(1H,
t,J=6Hz),8.19(1H,d,J=9Hz),8.19(3
H,br),8.36(1H,t,J=6Hz),8.80(1H,t,J
=5.5Hz)
シル−グリシル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の7−エチル−10−[3'−(グリシル−グ
リシル−グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プロピ
ルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得る。 融点:>186℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3220,1745,1655,
1615 Mass:m/z=735[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.32(3H,t,J=7.5H
z),1.83−1.91(2H,m),1.94−2.02(2H,
m),3.16−3.34(2H,mt),3.30(2H,q,J=6
Hz),3.69(2H,d,J=5.5Hz),3.74−3.78
(4H,m),3.85(2H,d,J=5.5Hz),4.24(2
H,t,J=6Hz),5.31(2H,s),5.43(2H,s),
7.30(1H,s),7.51−7.55(2H,m),8.00
(1H,t,J=6Hz),8.10(1H,d,J=9.5Hz),
8.18(3H,br),8.23(1H,t,J=6Hz),8.28
(1H,t,J=5.5Hz),8.43(1H,t,J=5.5H
z),8.82(1H,t,J=5.5Hz)
フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩の合成 実施例11−(1)および実施例8−(2)と同様にして、
黄色粉末状の7−エチル−10−[3'−(グリシル−グ
リシル−D−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロ
ピルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩を得
る。 融点:>136℃(分解) IR(Nujol):νmax cm-1=3220,1745,165
5 Mass:m/z=768[(M−Cl-)+] NMR(300MHz,d6−DMSO):δTMS=0.88
(3H,t,J=7.5Hz),1.31(3H,t,J=7.5H
z),1.80−1.93(2H,m),1.92−2.04(2H,
m),2.80(1H,dd,J=14Hz,10Hz),3.04(1
H,dd,J=14Hz,4.5Hz),3.14−3.24(2H,
m),3.28−3.35(2H,m),3.54−4.20(6H,
m),4.25(2H,brt),4.48−4.58(1H,m),5.
29(2H,s),5.43(2H,s),7.13−7.27(5
H,m),7.28(1H,s),7.51(1H,m),7.50−7.
56(1H,m),7.95(1H,brt),8.09(1H,d,J=
9Hz),8.04−8.17(3H,br),8.35(1H,br
t),8.39(1H,brd),8.59(1H,brt)
にして、下記表2記載の化合物を得る。
施例11と同様にして、下記表3記載の化合物を得る。
5)2220mgと実施例70で得た7−エチル−10−
[3'−(グリシル−グリシルアミノ)プロピルオキシ]−
(20S)−カンプトテシン塩酸塩222mgを実施例23
と同様に処理して淡黄色粉末状の所望のカンプトテシン
誘導体2310mgを得る。380nmにおける吸収により
10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−エチル−(2
0S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化
合物)として求めた含量は5.2%である。GPC分析に
よる分析の結果、求められる平均分子量は166,00
0、多分散度Mw/Mnは1.55である。
5)2320mgと実施例71で得た7−エチル−10−
[3'−(D−フェニルアラニル−グリシルアミノ)プロピ
ルオキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩291mg
を実施例23と同様に処理して淡黄色粉末状の所望のカ
ンプトテシン誘導体1964mgを得る。380nmにおけ
る吸収により10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7
−エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例1
−(8−1)の化合物)として求めた含量は6.7%であ
る。GPC分析による分析の結果、求められる平均分子
量は184,000、多分散度Mw/Mnは1.57であ
る。
5)2240mgと実施例74で得た7−エチル−10−
[3'−(グリシル−グリシル−D−フェニルアラニル−
グリシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプト
テシン塩酸塩291mgを実施例23と同様に処理して淡
黄色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体2005mgを
得る。380nmにおける吸収により10−(3'−アミノ
プロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化合物)として求めた
含量は5.5%である。GPC分析による分析の結果、
求められる平均分子量は148,000、多分散度Mw/
Mnは1.84である。
5)2000mgと実施例72で得た7−エチル−10−
[3'−(グリシル−グリシル−グリシルアミノ)プロピル
オキシ]−(20S)−カンプトテシン塩酸塩260mgを
実施例23と同様に処理して淡黄色粉末状の所望のカン
プトテシン誘導体1901mgを得る。380nmにおける
吸収により10−(3'−アミノプロピルオキシ)−7−
エチル−(20S)−カンプトテシン塩酸塩(実施例1−
(8−1)の化合物)として求めた含量は5.3%である。
GPC分析による分析の結果、求められる平均分子量は
138,000、多分散度Mw/Mnは1.51である。
5)1640mgと実施例73で得た7−エチル−10−
[3'−(グリシル−グリシル−グリシル−グリシル−グ
リシルアミノ)プロピルオキシ]−(20S)−カンプトテ
シン塩酸塩230mgを実施例23と同様に処理して淡黄
色粉末状の所望のカンプトテシン誘導体1700mgを得
る。380nmにおける吸収により10−(3'−アミノプ
ロピルオキシ)−7−エチル−(20S)−カンプトテシ
ン塩酸塩(実施例1−(8−1)の化合物)として求めた含
量は4.7%である。GPC分析による分析の結果、求
められる平均分子量は149,000、多分散度Mw/M
nは1.50である。
にして、下記表4記載の化合物を得る。
ナトリウム塩を表す]
原料化合物から下記表5記載の化合物を得る。
6〜8記載の対応する原料化合物から下記表6〜8記載
の化合物を得る。
10、平均分子量:100,000(GPC法)]29gと
水290mlに溶解する。この溶液に0〜5℃で水素化ホ
ウ素ナトリウム1.45gを加え、5℃で1夜撹拌する。
反応液に酢酸を滴下してpH5とし、室温で更に3時間
撹拌する。2N水酸化ナトリウムでpH7に調整し、激
しく撹拌しながら、エタノール1.2リットルを加え
る。静置して不溶物を沈殿させたのち、デカンテーショ
ンにより上澄みを除去し、残渣を遠心分離する。残渣を
水0.5リットルに溶解して凍結乾燥し、白色粉末26.
3gを得る。
を水1000mlに溶解し、この溶液に氷冷下で水酸化ナ
トリウム400gを加え、30分間撹拌する。反応液を
室温に戻した後、モノクロロ酢酸220gの水溶液66
0mlを滴下し、40℃で18時間撹拌する。反応液を1
0℃以下に冷却し、酢酸でpH8〜9に調整する。反応
液を激しく撹拌しながら、メタノール8リットルを加
え、不溶物を沈殿させる。不溶物を濾取し、純水5リッ
トルに溶解し、限外濾過で脱塩する。残液を減圧濃縮
し、濃縮液を濾過する。濾液にエタノールを加え、析出
した沈殿物を濾取し、水性エタノール、アセトンで洗浄
後、室温および50℃で減圧乾燥することにより、カル
ボキシメチルデキストラン(CM−デキストラン)ナトリ
ウム塩[カルボキシメチル化度(中和滴定法):0.45]
101gを得る。
することにより、下記表9のCM−デキストラン・ナト
リウム塩を得る。
量:150000(GPC法)]を参考例1と同様に処理
することにより、カルボキシメチルプルラン(CM−プ
ルラン)ナトリウム塩[カルボキシメチル化度(中和滴定
法):0.5]を得る。
Claims (38)
- 【請求項1】 一般式[I]: 【化1】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、X1
は式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または−OHで示される基、Alkは酸素原子
が介在していることもある炭素数1〜6個の直鎖または
分枝鎖アルキレン基を表す] で示される化合物[I]のX1とカルボキシル基を有する
デキストランまたはプルランとがアミノ酸または2〜5
個のアミノ酸からなるペプチドを介して結合してなるカ
ンプトテシン誘導体またはその薬理学的に許容しうる
塩。 - 【請求項2】 化合物[I]のR1が保護されていてもよ
い水酸基、保護されていてもよいメルカプト基および保
護されていてもよいアミノ基からなる群から選ばれた基
で置換された低級アルキル基または非置換低級アルキル
基である請求項1に記載の化合物またはその薬理的に許
容しうる塩。 - 【請求項3】 デキストランまたはプルランのカルボキ
シル基の一部または全部とアミノ酸または2〜5個のア
ミノ酸からなるペプチドのアミノ基が酸アミド結合し、
このアミノ酸または2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドにおけるカルボキシル基の全部または一部と化合物
[I]のX1とが酸アミド結合またはエステル結合してな
る請求項2に記載の化合物またはその薬理的に許容しう
る塩。 - 【請求項4】 デキストランまたはプルランのカルボキ
シル基の一部または全部とアミノ酸または2〜5個のア
ミノ酸からなるペプチドのN末端アミノ基とが酸アミド
結合し、このアミノ酸または2〜5個のアミノ酸からな
るペプチドのC末端カルボキシル基と化合物[I]のX1
とが酸アミド結合またはエステル結合してなる請求項3
に記載の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項5】 化合物[I]のX1が式:−NHR2(R
2は前記に同じ)であり、カルボキシル基を有するデキ
ストランまたはプルランがカルボキシメチル化されたデ
キストランまたはプルランであり、両成分が2〜5個の
アミノ酸からなるペプチドを介して結合してなる請求項
4に記載の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項6】 化合物[I]のR1が非置換低級アルキル
基、X1がアミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖また
は分枝鎖アルキレン基(酸素原子が介在していない)であ
り、カルボキシル基を有するデキストランまたはプルラ
ンがカルボキシメチル化されたデキストランである請求
項5に記載の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項7】 化合物[I]のR1が非置換低級アルキル
基、X1がアミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖アル
キレン基(酸素原子が介在していない)であり、カルボキ
シル基を有するデキストランまたはプルランがカルボキ
シメチル化されたデキストランである請求項5に記載の
化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項8】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチド
がグリシル−グリシル−LまたはD−フェニルアラニル
−グリシン、グリシル−グリシン、グリシル−グリシル
−グリシン、グリシル−グリシル−グリシル−グリシ
ン、グリシル−グリシル−グリシル−グリシル−グリシ
ン、LまたはD−フェニルアラニル−グリシンまたはL
またはD−ロイシル−グリシンである請求項6または7
に記載の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項9】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチド
がグリシル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリシ
ンであり、化合物[I]のR1がエチル基であり、X1−
Alk−O−が3−アミノプロピルオキシ基であって、カ
ンプトテシン骨格10位に結合している請求項8に記載
の化合物またはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項10】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシンであり、化合物[I]のR1がエ
チル基であり、X1−Alk−O−が3−アミノプロピル
オキシ基であって、カンプトテシン骨格10位に結合し
ている請求項8に記載の化合物またはその薬理的に許容
しうる塩。 - 【請求項11】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−グリシンであり、化合物[I]
のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−が3−アミ
ノプロピルオキシ基であって、カンプトテシン骨格10
位に結合している請求項8に記載の化合物またはその薬
理的に許容しうる塩。 - 【請求項12】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−グリシル−グリシンであり、
化合物[I]のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−
が3−アミノプロピルオキシ基であって、カンプトテシ
ン骨格10位に結合している請求項8に記載の化合物ま
たはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項13】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがLまたはD−フェニルアラニル−グリシンであり、
化合物[I]のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−
が3−アミノプロピルオキシ基であって、カンプトテシ
ン骨格10位に結合している請求項8に記載の化合物ま
たはその薬理的に許容しうる塩。 - 【請求項14】 デキストランのカルボキシメチル化度
が0.3以上0.8以下である請求項9、10、11、1
2または13に記載の化合物またはその薬理的に許容し
うる塩。 - 【請求項15】 一般式[I]: 【化2】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、X1
は式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または−OHで示される基、Alkは酸素原子
が介在していることもある炭素数1〜6個の直鎖または
分枝鎖アルキレン基を表す] で示されるカンプトテシン化合物またはその塩。 - 【請求項16】 R1が保護されていてもよい水酸基、
保護されていてもよいメルカプト基および保護されてい
てもよいアミノ基からなる群から選ばれた基で置換され
た低級アルキル基または非置換低級アルキル基である請
求項15に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項17】 R1が非置換低級アルキル基、X1が
アミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖ア
ルキレン基(酸素原子が介在していない)である請求項1
5に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項18】 R1が非置換低級アルキル基、X1が
アミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖アルキレン基
(酸素原子が介在していない)である請求項15に記載の
化合物またはその塩。 - 【請求項19】 R1がエチル基であり、X1−Alk−
O−が3−アミノプロピルオキシ基であって、カンプト
テシン骨格10位に結合している請求項18に記載の化
合物またはその塩。 - 【請求項20】 一般式[I]: 【化3】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、X1
は式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または−OHで示される基、Alkは酸素原子
が介在していることもある炭素数1〜6個の直鎖または
分枝鎖アルキレン基を表す] で示される化合物とアミノ酸または2〜5個のアミノ酸
からなるペプチドとが結合してなるカンプトテシン化合
物またはその塩。 - 【請求項21】 R1が保護されていてもよい水酸基、
保護されていてもよいメルカプト基および保護されてい
てもよいアミノ基からなる群から選ばれた基で置換され
た低級アルキル基または非置換低級アルキル基である請
求項20に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項22】 アミノ酸または2〜5個のアミノ酸か
らなるペプチドにおけるカルボキシル基の全部または一
部と化合物[I]のX1とが酸アミド結合またはエステル
結合してなる請求項21に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項23】 アミノ酸または2〜5個のアミノ酸か
らなるペプチドのC−末端カルボキシル基と化合物[I]
のX1とが酸アミド結合またはエステル結合してなる請
求項22に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項24】 化合物[I]のX1が式:−NHR
2(R2は前記に同じ)である請求項23に記載の化合物
またはその塩。 - 【請求項25】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−LまたはD−フェニルアラニ
ル−グリシン、グリシル−グリシン、グリシル−グリシ
ル−グリシン、グリシル−グリシル−グリシル−グリシ
ン、グリシル−グリシル−グリシル−グリシル−グリシ
ン、LまたはD−フェニルアラニル−グリシンまたはL
またはD−ロイシル−グリシンである請求項24に記載
の化合物またはその塩。 - 【請求項26】 R1が非置換低級アルキル基、X1が
アミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖または分枝鎖ア
ルキレン基(酸素原子が介在していない)である請求項2
5に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項27】 R1が非置換低級アルキル基、X1が
アミノ基、Alkが炭素数1〜6個の直鎖アルキレン基
(酸素原子が介在していない)である請求項25に記載の
化合物またはその塩。 - 【請求項28】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−L−フェニルアラニル−グリ
シンであり、化合物[I]のR1がエチル基であり、X1
−Alk−O−が3−アミノプロピルオキシ基であって、
カンプトテシン骨格10位に結合している請求項27に
記載の化合物またはその塩。 - 【請求項29】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシンであり、化合物[I]のR1がエ
チル基であり、X1−Alk−O−が3−アミノプロピル
オキシ基であって、カンプトテシン骨格10位に結合し
ている請求項27に記載の化合物またはその塩。 - 【請求項30】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−グリシンであり、化合物[I]
のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−が3−アミ
ノプロピルオキシ基であって、カンプトテシン骨格10
位に結合している請求項27に記載の化合物またはその
塩。 - 【請求項31】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがグリシル−グリシル−グリシル−グリシンであり、
化合物[I]のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−
が3−アミノプロピルオキシ基であって、カンプトテシ
ン骨格10位に結合している請求項27に記載の化合物
またはその塩。 - 【請求項32】 該2〜5個のアミノ酸からなるペプチ
ドがLまたはD−フェニルアラニル−グリシンであり、
化合物[I]のR1がエチル基であり、X1−Alk−O−
が3−アミノプロピルオキシ基であって、カンプトテシ
ン骨格10位に結合している請求項27に記載の化合物
またはその塩。 - 【請求項33】 一般式[I]: 【化4】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、X1
は式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または−OHで示される基、Alkは炭素数1
〜6個の酸素原子が介在していることもある直鎖または
分枝鎖アルキレン基を表す] で示される化合物とアミノ酸または2〜5個のアミノ酸
からなるペプチドとが結合してなるカンプトテシン化合
物を、アミノ基が保護されている場合はその保護基を除
去したのち、カルボキシル基を有するデキストランまた
はプルランと反応させ、所望により、生成物を薬理的に
許容しうる塩とすることを特徴とする、化合物[I]のX
1とカルボキシル基を有するデキストランまたはプルラ
ンとがアミノ酸または2〜5個のアミノ酸からなるペプ
チドを介して結合してなるカンプトテシン誘導体または
その薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項34】 一般式[I]: 【化5】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、X1
は式:−NHR2(R2は水素原子または低級アルキル
基を表す)または−OHで示される基、Alkは酸素原子
が介在していることもある炭素数1〜6個の直鎖または
分枝鎖アルキレン基を表す] で示される化合物と、アミノ酸または2〜5個のアミノ
酸からなるペプチドとを反応させ、得られた化合物のア
ミノ基またはカルボキシル基が保護されている場合はそ
の保護基を除去し、所望により、生成物を塩とすること
を特徴とする、化合物[I]のX1とアミノ酸または2〜
5個のアミノ酸からなるペプチドとが結合してなるカン
プトテシン化合物またはその塩の製法。 - 【請求項35】 一般式[II]: 【化6】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、Alk
は酸素原子が介在していることもある炭素数1〜6個の
直鎖または分枝鎖アルキレン基、X3はR3−N(R2)
−またはR3−O−、R2は水素原子または低級アルキ
ル基、R3はアミノ基の保護されたアミノ酸または2〜
5個のアミノ酸からなるペプチドからカルボキシル基の
水酸基を除いた基を表す] で示されるアミノカルボニル化合物と、一般式(2): 【化7】 で示されるピラノインドリジン化合物とを反応させ、得
られた化合物からアミノ基の保護基を除去し、所望によ
り、生成物を塩とすることを特徴とする、一般式[I]: 【化8】 [式中、X1は式:−NHR2または−OHで示される
基、R1、R2およびAlkは前記に同じ] で示される化合物[I]のX1とアミノ酸または2〜5個
のアミノ酸からなるペプチドとが結合してなるカンプト
テシン化合物またはその塩の製法。 - 【請求項36】 一般式(1): 【化9】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、Alk
は酸素原子が介在していることもある炭素数1〜6個の
直鎖または分枝鎖アルキレン基、X2は保護基−N(R
2)−または保護基−O−、R2は水素原子または低級
アルキル基を表す]で示されるアミノカルボニル化合物
と、一般式(2): 【化10】 で示されるピラノインドリジン化合物とを反応させ、得
られた化合物から保護基を除去し、所望により、生成物
を塩とすることを特徴とする一般式[I]: 【化11】 [式中、X1は式:−NHR2または−OHで示される
基、R1、R2およびAlkは前記に同じ] で示されるカンプトテシン化合物またはその塩の製法。 - 【請求項37】 一般式(1): 【化12】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、Alk
は酸素原子が介在していることもある炭素数1〜6個の
直鎖または分枝鎖アルキレン基、X2は保護基−N(R
2)−または保護基−O−、R2は水素原子または低級
アルキル基を表す]で示されるアミノカルボニル化合物
と、一般式(2): 【化13】 で示されるピラノインドリジン化合物とを反応させ、得
られた化合物から保護基を除去して、一般式[I]: 【化14】 [式中、X1は式:−NHR2または−OHで示される
基、R1、R2およびAlkは前記に同じ] で示される化合物を得、ついで、化合物[I]とアミノ酸
または2〜5個のアミノ酸からなるペプチドとを反応さ
せ、得られた化合物のアミノ基またはカルボキシル基が
保護されている場合はその保護基を除去し、さらに、得
られたアミノ酸または2〜5個のアミノ酸からなるペプ
チドを有する化合物とカルボキシル基を有するデキスト
ランまたはプルランとを反応させ、所望により、生成物
を薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする、化合
物[I]のX1とカルボキシル基を有するデキストランま
たはプルランとがアミノ酸または2〜5個のアミノ酸か
らなるペプチドを介して結合してなるカンプトテシン誘
導体またはその薬理的に許容しうる塩の製法。 - 【請求項38】 一般式[II]: 【化15】 [式中、R1は置換または非置換低級アルキル基、Alk
は酸素原子が介在していることもある炭素数1〜6個の
直鎖または分枝鎖アルキレン基、X3はR3−N(R2)
−またはR3−O−、R2は水素原子または低級アルキ
ル基、R3はアミノ基の保護されたアミノ酸または2〜
5個のアミノ酸からなるペプチドからカルボキシル基の
水酸基を除いた基を表す] で示されるアミノカルボニル化合物と、一般式(2): 【化16】 で示されるピラノインドリジン化合物とを反応させ、得
られた化合物からアミノ基の保護基を除去して、一般式
[I]: 【化17】 [式中、X1は式:−NHR2または−OHで示される
基、R1、R2およびAlkは前記に同じ] で示される化合物とアミノ酸または2〜5個のアミノ酸
からなるペプチドとが結合してなるカンプトテシン化合
物を得、この化合物にカルボキシル基を有するデキスト
ランまたはプルランを反応させ、所望により、生成物を
薬理的に許容しうる塩とすることを特徴とする、化合物
[I]のX1とカルボキシル基を有するデキストランまた
はプルランとがアミノ酸または2〜5個のアミノ酸から
なるペプチドを介して結合してなるカンプトテシン誘導
体またはその薬理的に許容しうる塩の製法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19739195 | 1995-08-02 | ||
JP7-197391 | 1995-08-02 | ||
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JP34061995 | 1995-12-27 | ||
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Akio Ejima,et al.,Antitumor agents.V.Synthesis and antileukemic activity of E−ring modified(RS)−camptothecin analog,Chem.Pharm.Bull.,Vol.43,No.3,p.683−688,1992 |
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