JP2001503962A - 細胞のゲノム中に組込まれる付加核酸物質を細胞に付与するためのベクターおよび方法 - Google Patents

細胞のゲノム中に組込まれる付加核酸物質を細胞に付与するためのベクターおよび方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は組換え核酸分子および/または組換え細胞を製造するための因子を提供する。該因子は所望の核酸物質を他の核酸物質、特に宿主細胞のゲノムに組込むことができる。該因子はトランスポゾンから、またはトランスポゾンに基づき、特にTc/マリナー上科から誘導される。とりわけ、所望の核酸物質の切除・結合を可能にするTc1の実質的な因子が、シスまたはトランスの関連トランスポザーゼ活性と共に付与される。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞のゲノム中に組込まれる付加核酸物質を細胞に付与するためのベクターお よび方法 本発明は遺伝子工学領域、特に、対象となる核酸を含む組換えベクターの作製 法の分野、組換え細胞、好ましくは組換え生産物を発現する組換え細胞の作製法 の分野、および/または対象となる核酸の製造の分野に関する。 さらなる実施の形態において、本発明は医学上、化学上もしくは経済上の興味 の対象となる動物、植物、または他の生物のトランスジェネシスに関する。さら に他の実施の形態において、本発明は突然変異誘発の手段ならびに宿主ゲノムの (遺伝子などの)対象核酸配列の位置特定および/または同定の手段および方法 に関する。 付加核酸を有する細胞を付与する方法については多くの方法が当該分野で知ら れている。多くのタンパクが、原核細胞細菌および桿菌から酵母および真菌を経 て、植物細胞、昆虫細胞および哺乳動物細胞に至る多様な細胞中で発現されてい る。 上に述べたタンパクの発現は多くの場合成功するが、組換え技術分野のある領 域では、導入すべき付加核酸の安定性など、安全性の問題あるいは技術上の問題 などのために容易に成功し得ない場合がある。また、生成物がタンパクではなく 、たとえば、対象の核酸(たとえば、DNA,RNAまたはアンチセンス構成物 )である遺伝子工学の応用においては、同様のあるいは類似の問題が生じている 。本発明が利用できるのは特にそういった領域である。 組換え技術において生じる問題の一つは、宿主細胞に導入する付加核酸物質を 該宿主細胞のゲノムに組込むことがしばしば必要となることである。一旦、該付 加核酸がゲノムに組込まれると、その安定性はあまり問題とならない。さらに、 組込まれた物質はゲノムと一緒に複製され、且つ、同様に組換え細胞の子孫にも 存在することになる。宿主細胞に付加核酸物質を組込むために付与することので きるベクターは知られてはいるが、それらには以下に述べるような幾つかの欠陥 がある。 本発明は、当該宿主細胞のゲノムに所望の付加核酸を組込むために広範な種類 のベクターを変化させることのできる方法を提供する。 その意味するところは、所望の付加核酸物質を宿主細胞のゲノムに(効果的に )組込めなかったベクターが、今や当該能力を備えることができるようになると いうことである。 先行技術における組込みベクターの欠陥の一つは、それらがしばしば宿主細胞 に効果的に形質導入し得ないということである。それ故、エレクトロポレーショ ンなどの技術が、形質導入を遂行するために必要である。 ある領域では細胞をそのように処理することは望ましくないか、あるいは不可 能である。そのような領域の一つが、たとえば、遺伝子治療である。そのような 場合、宿主細胞それ自身に効果的に形質導入することのできるベクター、あるい は組換えウイルス粒子に入れ込み、宿主細胞を感染させることのできるベクター をしばしば採用する。 しかし、それらベクターの多くは宿主のゲノムに所望の付加核酸物質を(効果的 に)組込むことができない。したがって、本発明は双方の世界にとって最良のも のを提供するものであって、所望の付加核酸物質を宿主細胞に効果的に形質導入 し、効果的に組込むことのできるベクターを調製し得るものである。本発明は、 宿主細胞ゲノムに組込むべき核酸を機能的トランスポゾンの範囲内で付与する問 題を解決する。外来DNAはトランスポゾンを用いて宿主のゲノムに導入されて きたが、しかしながら、本発明までは、トランスポゾンはむしろ種特異的と考え られてきたので、そのような系の適用範囲は非常に限られたものであると考えら れていた。一種のミバエに機能するトランスポゾンが他の種のミバエゲノムにD NAを組込むために用いることもできるということが示された程度であった(ル ーサリス(Loutheris)ら、1995)。本発明者らは、少なくともあるクラスの トランスポゾンにあっては、広範な系統発生的障壁を越えてこれらのトランスポ ゾンが使用可能であり、多種類の宿主ゲノムにDNAを組込む手段としてのこれ らのトランスポゾンの広範な応用が見込まれることを発見した。 本発明はある属の細胞に、そのゲノムに組込む付加核酸物質を付与するためのベ クターを提供するもので、当該ベクターは2つのトランスポザーゼ結合部位を含 み、該トランスポザーゼ結合部位は同一であっても異なっていてもよく、他の属 に見出されるトランスポゾンから誘導される。また、それぞれが該トランスポザ ーゼの切断部位に近接しておい、該付加核酸物質は該2つのトランスポザーゼ結 合部位の間に位置している。勿論、広範な系統発生的障害を越えたトランスポゾ ンを使用し得ることが非常に好ましいことは明らかである。本発明はしたがって 応用範囲の広いトランスポゾン依拠組込みシステムを提供する。 この系には以下の明らかな利点がある。たとえば、トランスポゾンを用いるこ とで、多くの場合、宿主細胞ゲノムへの組込みがより効果的になること、トラン スポゾンを用いることで組込み配列(組込み因子の末端は既知である)が完全に 制御されること、遺伝子(またはDNA)の位置特定が望まれる態様においては 、トランスポゾンをゲノムのいずれの部位にも組込むことが可能であることは利 点である(特に、遺伝子機能を目指すいわゆる突然変異誘発実験、または対象と なる発現パターンの遺伝子追跡を目的とする「遺伝子トラップ」実験で有用である )。発現を目的とするためには、ゲノムのより特異的組込み部位を有するトラン スポゾンを開発すること、またはより特異的な組込み部位に導く組込み法を開発 することが望ましい。 好ましくは、該トランスポザーセ結合部位および該切断部位は、トランスポゾ ンのTc1/マリナー(mariner)上科からのトランスポゾンの対応する部位に 基づいており、より好ましくは、それらはTc1様トランスポゾンに基づいてい る。非常に有用なトランスポゾン因子のセットはTc1トランスポゾンに必要な 最小のセット、すなわち、Tc1の末端26塩基対および近接のTc1トランス ポザーゼ切断部位(TA)を含む。 本発明に従ったトランスポゾンの重要な利点は、それらが自己充足性(self-s ufficient)であるということである。必要とされるのは、機能的トランスポゾ ン結合部位、トランスポザーゼ切断部位、およびこれらの部位に機能するトラン スポザーゼ活性だけである。必要とするトランスポザーゼ活性は可能な限り制限 すべきである。好ましいクラスのトランスポゾンは単一のトランスポザーゼだけ を必要とする。今日までに報告されたトランスポゾンが種特異性である理由は、 ジャンプを可能とするために、宿主タンパクを必要とするトランスポゾンが使用 されてきたということである。宿主タンパクはそれ故に、細菌由来の、またはP −因子の種特異性に関連する。本発明が提供するクラスのものは宿主因子を必要 とせず、適度のシス−トランス要件を備えている。それ故、これらのトランスポ ゾンは多様な宿主のゲノムに対象とする核酸を組込むのに遥かに適している。 Tc1に基づく因子が用いられる好ましい実施の形態において、そのようなト ランスポゾン結合部位は少なくとも26末端塩基対であるように思われる。恐ら く、これら塩基対の全てがこの結合部位の機能に必須というものではない。それ 故、そのような結合部位におけるある(保守的)変化を許容する。凡そ100b pの配列がトランスポゾン認識部位としてもっとも効果があるように思われる。 本発明にとって、その要件は対応するトランスポゾン活性に機能的であるとい うことであって、そのトランスポゾンは勿論、関係するトランスポザーゼ活性を 有する限り、当初トランスポゾンと比べて、修飾されていてもよく、突然変異変 化を受けていてもよく、短縮または伸長されていてもよい。トランスポザーゼ活 性は他のトランスポゾン因子と同様のベクター上に、場合により所望の付加核酸 物質(シス)と共に該トランスポゾンの一部としてコードしてもよいが、非常に 適切には本発明による他のベクターあるいは他のベクター(トランス)によって 形質導入される細胞に付与してするのがよい。 トランスポザーゼ活性がトランスの形態で付与され、好ましくは誘導性および /または抑制性プロモーターの制御のもとで配列によりコードされている場合、 トランスポゾンの「跳躍(jumping)」のオン、オフが可能である。宿主ゲノムへ の組込みが一旦行われると、これは非常に有用なものとなる。 本発明が目的とするベクターは、所望の付加核酸物質を担持することができる 、好ましくは宿主細胞の形質導入および/または複製を可能とする核酸伝達体で ある。 所望の付加核酸物質とはあるタンパクをコードするものであり、それ故、遺伝 子と発現を制御する因子を含む。発現すべきタンパクは形質導入の目的に依存す る。多くの応用が可能な多くの有用タンパクが組換え発現用の適切な候補として 同定されている。これらの全てが本発明を用いて発現可能である。 また、付加核酸物質(DNA)は宿主細胞(またはウイルス性)核酸の転写ま たは翻訳を阻止するRNA分子に転写(一旦形質導入)することができる。その ような付加核酸物質は、たとえば、アンチセンスRNA分子である。 上述から明らかなとおり、遺伝子治療分野で本発明を使用することが特に有利 である。遺伝子治療にしばしば企図されるウイルス性ベクター(、アデノウイル ス、レトロウイルス、またはアデノ随伴ウイルス)は所望の核酸物質を感染細胞 のゲノムに効率的に組込むことができないものであるが、今やこれらにそのよう な能力を付与することが可能となる。ウイルスに基づくものではないが、標的と する細胞集団にそれらを送達する手段の備わっている他のベクターにもまた、勿 論有利に本発明による組込みシステムを付与することができる。特に、標的とす る系としてリポソームまたはポリマーを使用することが期待される。 先に述べたように、細胞の子孫もまたその能力を持つであろう。それ故、本発 明により幹細胞が産生された場合、それは非常に効果的な遺伝子治療法となり得 る。本発明のベクター(または組込みシステム)は勿論、科学的、経済的もしく は医学的に興味の対象となる形質転換動物、植物または他の生物を生産するため にも用いることができる。トランスジェネシスの有用な応用については当業にお いてよく知られている。 このように、細胞または動物、植物などを形質転換する本発明ベクターを使用 する方法を開示するが、本発明の一部はそのような方法により得られる細胞、動 物または植物などである。本発明を突然変異誘発の研究などに使用することも、 上述したように他の好ましい実施の形態である。本発明を、Tc1の一例をもっ てより詳細に説明するが、本発明はこれに限るものではない。 詳細な説明 Tc1は線虫、節足動物および脊索動物に見出されるトランスポゾンのTc1 /マリナー上科に属する(ヘニコッフ(Henikoff)1992、ラディス(Raddice)ら ,1994、ロバートソン(Robertson)1995、プラスターク(Plasterk)199 5)。垂直および水平転移の双方が動物界全般にわたってこれら因子の拡大に寄 与している(ロバートソン(Robertson)1993、ラディス(Radice)ら、1994 、ロバートソンおよびランペ(Lampe)1995)。トランスポゾンのTc1/マリ ナー科が広範に存在していることは、異なった種間の転移を制限する種特異的宿 主ファクターなど存在しないことの証と捉えることができる。それ故、Tc1/ マリナー因子は遺伝子送達ベクター開発においての魅惑的候補である。 Tc1様因子は1.7kbの長さに近く、トランスポザーゼ遺伝子をフランキン グする短い逆方向の末端繰返しを有し、その末端に標的部位を意味するTAによ り両側を挟まれた保存配列CAGTを有し、それが組込みに際し複製される(バ ン・リューネン(Van Luenen)ら、1994)。該因子−コードタンパクは細菌性 トランスポザーゼとレトロウイルス性インテグラーゼを有する相同性触媒ドメイ ンを分け合っている(ドーク(Doak)ら、1994)。シー・エレガンス(C.elegans )からのTc1は1612bpの長さのトランスポゾンであり、343アミノ酸 のトランスポザーゼをコードする遺伝子をフランキングする54bpの逆方向繰 返しを有するもの(エモンズ(Emmons)ら、1983、ローゼンツバイク(Rosenzw eig)ら、1983、ボス(Vos)ら、1993)であって、逆方向繰返しに結合し ている(ボスら、1993、ボスおよびプラスターク(Plasterk)1994)。該因 子の最末端保存ヘキサヌクレオチド配列TACAGTはトランスポザーゼ結合部 位の部分ではないが、転位反応の触媒作用において役割を演じていると考えられ る(ボスおよびプラスターク、1994)。 ここに我々は、形質転換線虫から調製した抽出物を用いて、Tc1のイン・ビ トロ切除および転位について記載する。転位の最少シス−要件を定義し、イン・ ビトロでの標的部位選択についてイン・ビボのものと比較する。さらに我々は、 大腸菌(E.coli)から精製した組換えトランスポザーゼが転位を維持することが 可能であり、イン・ビトロでのTc1転位にとって必須の他のファクターは存在 しないことを証明する。 結果 Tc1のイン・ビトロ転位 我々は熱ショックプロモーターの制御下でTc1トランスポザーゼ遺伝子を有 する形質転換虫を生成せしめた。このものは高レベルのトランスポザーゼ核抽出 物の調製を可能とし、活性検出に非常に重要であることを証明していた。該抽出 物をTc1因子含有プラスミドで培養した。物理的アッセイにより切除を検討し た。反応物のサザン・ブロット分析により切除したTc1因子の概観を示す(図 1、レーン1)。 さらに、電気泳動に先立って(レーン2)、プラスミドバックボーン内で生成物を Scalで消化すると、Tc1の左端または右端のいずれかでの切断が検出され る。切断は二価のカチオン(Mg2+またはMn2+)を必要とし、エチレングリコ ールまたは5%DMSO(データ未開示)の存在により促進される。トランスポ ゾンの一方の端での切断効率は、基質が線状であれば低下することはない(レー ン2および5と比較せよ)。また、トランスポゾンの両端の欠失は残り末端(レー ン6および11)での切断を無効とするものではなく、切断が二つの末端間での 相互作用を必要としないことを示唆している。単一端での切断に対比して、完全 因子の切除は基質が線状であれば、約2倍減少するが、このことは両末端の同調 切断が基質の超コイル化により促進されることを示唆している。線状基質で観察 される大部分の完全切除生成物が、両端での非同調切断により説明することがで きる。 二本鎖切断の位置をヌクレオチド・レベルで決定するために、PCRによるプ ライマー拡張を各鎖に特異的な末端標識オリゴヌクレオチドを用いて実施した( 図2)。最大量と認められるPCR産生物に基づくと、5’切断はトランスポゾ ン内2bpであり、3’切断はトランスポゾンの末端に位置づけられる。これは 関連するシー・エレガンス(C.elegans)トランスポゾンTc3のイン・ビボ研 究に某づくモデルを確認するものであるが、その理由は切除が結果として2b pスタッガー3’オーバーハングに至るということが示されたからである(バン ・ルーネンら、1994)。Tc1の完全切除は転位が切断・結合(cut.and-pas te)工程を経て生起することを示しているが、結果はTc1切除に基づく供与体 DNA分子の二本鎖切断修復の遺伝的データと矛盾しない(プラスターク(Plast erk)1991)。 我々は組込み事象を検出するために高感度アッセイ法を案出した。我々はトラ ンスポゾン担持抗生物質抵抗性遺伝子を超コイル供与体プラスミドから標的プラ スミドへ跳躍させるために選択した(図3)。 反応生成物を適当な大腸菌(E.coli)にエレクトロポレーションすると、多くの 転位事象を検出できるようになった(図1)。非形質転換N2虫から、またはいわ ゆる高跳躍株、TR679(コリンズ(Collins)ら、1987)から調製した 抽出物は高頻度の生殖系列転位を示すが、このアッセイでは転位生成物を検出可 能レベルまで生成することはない。供与体プラスミドを線状化すると、転位の効 率は略20倍減少した。転位には二つの逆方向反復塩基配列を必要とするが、そ の理由はトランスポゾンの一端を欠失しても組込みは得られなかったからである 。さらに、ATP,GTPまたはdNTPを加えても転位のレベルは上昇しない が(データ未記載)、このことはこの工程ではエネルギー消費が中性であり、補助 因子から独立していることを意味している。約90の独立イン・ビトロTc1の 組込みを配列決定により分析し、TAジヌクレオチドに見出したが、これはこの 工程で複製されたものであった。二つの異常組込み事象を検出したが、そこでは Tc1が配列TTGまたはCCTに組込まれていた。両方の場合に、我々は3b p標的部位の重複を見出した。 標的部位の選択 これまでに、数百種ものイン・ビボTc1およびTc3の組込みがgpa−2 遺伝子の1kb領域で分析されている(バン・ルーネンおよびプラスターク、1 994)。これは組込み標的として、ある制約下でのTAジヌクレオチドセット を選択的に使用したことを示したものであるが、Tc1およびTc3の間の優位 性に決定的な違いがある。クロマチン構造が組込み部位の選択にある役割を果た していたのか否かを検討するために、我々はイン・ビボで以前にアッセイした同 じ標的領域を用いて、裸のDNAへの組込み様式をイン・ビトロで決定した。そ こで我々は我々の標的プラスミドにgpa−2を組み入れた。全体として同じ組 込み様式が見られるのは明らかである(図4)。イン・ビボでのホット部位はイン ・ビトロでもホットであるように思われ、イン・ビトロでのコールド部位はイン ・ビボでもコールドである。このことは少なくともゲノムのこの領域において、 ゲノム、クロマチン構造またはDNAの転写状況がイン・ビボでは標的選択の主 要決定因子ではないことを意味している。 組換えトランスポザーゼによる転位 線虫はトランスポザーゼの大規模精製にとって手ごろなタンパク源ではない。 そこで我々は異種系で該タンパクを発現させた。バキュロウイルス(Baculovirus )およびSf9細胞を用いる発現(データ未記載)あるいは大腸菌(E.coli)での 発現ではいずれもTc1転位を支持することのできるトランスポザーゼを産生し た。組換えトランスポザーゼは封入体から略等質性までに精製した(図5)。表1 は転位の頻度を示すものであって、ここでは虫体抽出物および精製タンパクにつ いてのトランスポゾン相当量を用いた。組換えタンパクの場合における9種の独 立した組換えについての配列分析が示すところによると、複製したTA標的配列 への転位が起こっていて、そこから結論できることは真実転位が起こっていたと いうことである。それ故、我々はTc1トランスポザーゼがTc1転位にとって 必要な唯一のタンパクであると結論する。線虫誘導および細菌性トランスポザー ゼとの間の効率上の差異についてはさらなる研究が必要である。それは精製処理 中に変性および再生された細菌性トランスポザーゼの折りたたみの問題あるいは 線虫抽出物に存在する宿主因子の刺激の役割を反映していると思われる。 最小シス−要件 我々は全トランスポザーゼ結合部位を構成する、両側にTA標的部位を備えた Tc1の末端26bpが、人工トランスポゾンを形成するのに充分であるという 可能性を検討した。これらTc1−特異配列のみから成る因子は、低い頻度なが らなおイン・ビトロで転位することができる(表1)。我々は数種の組込みにつき 配列を決定し、それが正しいことを見出した。 さらに我々は、保存配列であるヘキサヌクレオチドTACAGTの重要性につ き検討した。末端26bpならびにフランキングTAジヌクレオチドのみを有す るミニ−Tc1の一端に変異を導入した。2つの野生型末端をもつ因子の切除は 物理的アッセイにより容易に検出し得るが、トランスポザーゼ結合部位の変異、 末端のフランキングTA配列は、当該因子では切除できなかた(図6)。野生型末 端での二本鎖切断は他のトランスポゾン末端での変異により影響を受けなかった 。PCRに基づくプライマー・エクステンションにより切断を分析した結果、C AからTGへの変異についてのみ、トランスポゾンの5’末端での一本鎖切断が 起こることが分かった(データ未開示)。 我々は無細胞Tc1転位系を開発した。トランスポゾン末端での二本鎖切断に より切除が起こり、2bpスタッガー3'オーバーハングを生じた。転位の切断 ・結合のメカニズムはTc1に対して適応するように思われる(図7)。このメカ ニズムは遺伝子データ(プラスターク(Plasterk)1991)ならびにイン・ビ ボ転位生成物の分析(バン・ルーネン(Van Luenen)1994)に基づきすでに 提案されていた。非複製転位は細菌のトランスポゾンTn7(ベイントン(Bain ton)ら、1993)およびTn10(ベンダー(Bender)およびクレックナー( Kleckner)1986)ならびにドロソフィラ(Drosophila)P因子(カウフマン( Kaufman)およびリオ(Rio)1992)と共にしている。逆に、MuおよびTn 3転位可能因子は複製メカニズムを介して転位する(グリンドレイ(Grindley)お よびシェラット(Sherratt)1978、シャピロ(Shapiro)1979、ミズウ チ(Mizuuchi)1992)。Tc1転位はヌクレオチド補助因子の添加と無関係 のように思われるが、一方、P因子はGTPを利用し(カウフマンおよびリオ、 1992)、また、Tn7はATPを補助因子として利用する(ベイントンら、1 993)。 Tc1/マリナー科の著しい特徴はTAジヌクレオチドを標的部位として無条 件に使用することである。標的部位のイン・ビボでの選択について徹底的に研究 した結果、利用可能なTAジヌクレオチドのサブセットのみを使用し、標的選択 ではシー・エレガンス(C.elegans)中の2つの関連トランスポゾンTc1およ びTc3の間には明らかな違いのあることが分かった(バン・ルーネンおよびプ ラスターク、1994)。我々はイン・ビボで観察したと同じ全体にわたる組込 みパターンをイン・ビトロでも見出す。このことが示唆するのは、DNAの染色 体環境が、少なくとも分析したゲノムの領域において標的選択に影響しないとい うことである。それ故に、我々は、強力な共通配列を同定することはできなかっ たが、両側にTAをもつ一次DNA配列に基づいて、転位コンプレックスが最初 にその標的部位を選択するという考えを好む(バン・ルーネンおよびプラスター ク、1994)。クロマチン構造の明らかな影響がレトロウイルスの組込みにつ いて証明されている(プリシアック(Pryciak)およびヴァーマス(Varmus)199 ころによると、恐らくDNAの屈曲の故に、ヌクレオソームDNA内の領域に優 先性がある。我々はDNA結合タンパクがTc1組込みの優先性に影響する可能 性を否定できない。gpa−2遺伝子の染色体構築については何も分かっていな いので、イン・ビトロでの再構築したヌクレオソームDNAを用いて組込み部位 を比較することは興味深い。 イン・ビトロでの転位にはトランスポザーゼ結合部位および保存ヘキサヌクレ オチド配列をもつトランスポゾンの最末端を必要とし、それが切除にとって重要 である。我々の観察によると、トランスポゾン全長の転位と26bp末端逆方向 反復配列をもつTc1因子との間の転位効率が低下するが、このことは付加配列 が転位効率に寄与していることを示唆している。我々は付加的なトランスポザー ゼ結合部位について指し示すものをもたないが、多分、高い易動性群のタンパク に似た小型の塩基性タンパク(グロスシェドル(Grosschedl)ら、1994)が 結合して転位を促進するのかも知れない。あるいは、トランスポゾン末端に見出 される特有のA−Tに富む配列がDNA屈曲の補助に加わっているのかも知れ ない。トランスポゾンの最末端にある保存ヘキサヌクレオチド配列が、少なくと も切断段階において重要であることは示されている。(CAからTGへの)変異 の一つに見られる5'末端一本鎖切断は、恐らく一本鎖切断の特別の状態、すな わち、最初の非転移鎖を示すものであり、これはTc10について報告されてい るもの(ボランド(Bolland)およびクレックナー(Kleckner)1995)と反対で ある。 大腸菌から略均質なものにまで精製したトランスポザーゼはTc1のジャンピ ングを達成することができるが、この事実が示すのはトランスポザーゼがTc1 の切除と組込みのために必要な唯一のタンパクであるということである。線虫の 抽出物で得られた高い効率は、宿主因子が反応の頻度を増大させていることを示 唆している。たとえば、哺乳動物タンパクHMGIおよびHMG2は原核生物の 組換えを促進できることが示されている(ポウルら、1993)。種特異因子の独 立性は、何故Tc1/マリナー科のものが、多分、水平転移という手段によって 非常に多くの異なった門(phyla)に拡散するのかということの説明となる(ロバー トソン(Robertson)およびランペ(Lampe)1995)。このことはドロソフィラ種 に限定されるP因子とは著しく異なっている。他の種でのP因子の転位は観察さ れていない(リオら、1988)。P転位における種特異宿主因子の可能な候補は 逆方向反復結合タンパク、IRBP(ビール(Beall)ら、1994)である。 イン・ビトロTc1転位のための単純なシス−およびトランス−要件は、広範な 動物種での遺伝子送達のためのよいベクターである。マーカー遺伝子を用いて、 Tc3トランスポザーゼが哺乳動物の培養に際して、組換えTc3因子の転位を 触媒することができることが示されている。 材料と方法 プラスミドの構築 pRP466は、BamHI−XbaIフラグメントとしてpUC19にクロ ーン化したp1M40(モリ、1988)から誘導される0.4kbフランキン グ配列を有するTc1因子を包含する。pRP467およびpRP468はpR P466の誘導体であって、いずれにおいてもClaI−Asp718またはP stI−ApaIフラグメントが欠失している。pRP472はpACB104 (ボイド(Boyd)およびシェラット(Sherratt)1995)誘導体であって、Cla IおよびApaI部位の間に挿入されたpBR322のAvaI−HindII Iフラグメントを有するTc1を包含している。XhoI−部位間のpUC4K のHindII KanRカセット(ファルマシア)を有するpRP466のX baI−BamHIフラグメントをpACB104にクローニングしてpRP4 90を得た。pRP491はpRP490に相当する。末端26bp以外の内部 Tc1配列の全てが置き換わっている。 シー・エレガンス(C.elegans)のトランスジェネシス ブリストル(Bristol)系統CB1392株(nuc−1 9e1392)に1 50μg/mlのpRP469および5μg/mlのpRP465(ボス(Vos) ら、1993)、50μg/mlのpRF4(クラマー(Kramer)ら、1990 )を顕微注射し(メロ(Mello)ら、1991)、形質転換したブリストル系を得 た。X線照射により、安定した系、NL818(pk1s221)を生み出した (ウエイ(Way)ら、1991)。 抽出物の調製 安定した系NL818を液体培地中18℃で成長させ、33℃で3時間熱ショ ックに付してトランスポザーゼ発現を誘導した。18℃でさらに2時間成長させ 、ボスら(1993)の記載に従い、バッファーを変えて核抽出物を調製した。 NIB=25mMトリスpH7.5、20mM KCl,0.5Mスクロース、 0.5mM EDTA、5mM β−メルカプトエタノール、0.1mM PMS F、NEB=25mMトリスpH7.5、0.1mM EDTA、500mM N aCl、15%グリセリン、0.25%トイーン(Tween)−20、0.1mM P MSF、1mM DTT。核抽出物は2.5mg/mlタンパクを含有し、Tc 1Aの濃度は約10μg/mlである。 組換えトランスポザーゼの発現および精製 大腸菌(E.coli)BL21pLysS株を、T7プロモーター(ボスら、19 93)の制御下にTc1トランスポザーゼ遺伝子含有pRP470で形質転換し 、2xYT培地で生育し、OD=0.6(600nm)、37℃、3時間、0.5 mM IPTGで誘導した。封入体をナガイおよびソーゲルセン(Thogersen)(1 978)の記載に従い精製した。封入体を8M尿素および20mMリン酸ナトリ ウム(pH6.0)に溶解し、CMセルロースCL−6Bカラム(ファルマシア )に負荷した。タンパクは0〜500mM NaClの直線勾配により溶出した 。トランスポザーゼ含有画分を6Mグアニジン塩酸塩および50mMトリス(p H8.0)で平衡化したセフアクリル(Sephacryl)S400HRゲル濾過カラム に負荷した。トランスポザーゼ画分を8M尿素、50mMトリス(pH8.0) および1mM DTTに対して透析した。該タンパクをセファロースFFカラム に負荷し、同一バッファー中500mM NaClで溶出した。全ての工程は室 温で実施した。タンパクを氷冷バッファー(50mMトリス(pH8.0)、10 0mM NaCl,5mM DTT、5mM MgCl2)中100倍希釈して復元 した。30分後、エッペンドルフ遠心機で15分間遠心して不溶のタンパクを除 去した。トランスポザーゼ濃度は200μg/mlであり、純度90%以上と評 価した。 イン・ビトロ転位反応 標準反応条件:25mMトリス(pH8.0)、25mM NaCl,1mM D TT、10%エチレングリコール、5mM MgCl2(または2.5mM ED TA),4mMスペルミジン、および0.05μg/μl BSA。標的DNA 2.5μg(全容量50μl)を添加する前に、供与体プラスミド200ngを 2.5μl線虫抽出物または0.25μl精製タンパクで氷上5分間前培養した 。培養は30℃で1時間行った。250mMトリス(pH8.0)5.5μl、 50mM EDTA、5%SDSおよびプロティナーゼK2mg/mlを添加し て反 応を停止させた。37℃、1時間後、DNAを沈殿させ、水50μlに再懸濁し た。 イン・ビトロ切断部位の地図作成 直線PCR増幅を、5μl鋳型および0.5pモルプライマーを用い、20μ l中20サイクル行った。条件は実質的にクラックストン(Craxton1991) に従い、1'、94℃、1'、60℃、1'、72℃で実施した。 配列プライマーBIGR= 5'AGATTTCCACTTATATCATGTTTTATGTTTTGC,R2(バン・ルーネンおよびプラスタ ーク、1994)。 遺伝子アッセイ 電子応答能のあるDS941ラムダ溶原菌(フリン(Flinn)ら、1989)を 調製し、記載のとおりに使用した(ザバロフスキー(Zabarovsky)およびワインバ ーグ(Winberg)1990)。供与体プラスミドはラムダ起源の複製を含んでいるが 、DS941ラムダ溶原菌では複製できない。標的プラスミドはCol E1起 源の複製を有する。1回のエレクトロポレーション当たりDNA1〜5μlを用 い、希釈後、バクテリア5%をアンピシリン上に載せた。残りのバクテリアは二 重選択に付した。ここではその効率に依存して200倍の形質転換細胞を産生し た。 図面の説明 図1 イン・ビトロTc1転位反応生成物のサザーン・ブロット分析。イン・ビトロ 転位反応生成物を1%アガロース・ゲル上で分離し、ニトロセルロースに移し、 放射標識したTc1でプローブした。標準反応はMgCl2(レーン1〜3およ び5)またはEDTA(レーン4)を含んでいた。電気泳動に先立って、生成物 をベクターDNA中のScaI(レーン2,7,10)またはTc1DNA中の ApaIで消化した。レーン5,8および11は基質をイン・ビトロ切断に先立 ってScaIで線状化したときの反応生成物を示す。レーン1〜5は、完全Tc 1因子を有する基質としてpRP466を用いた反応生成物を示す(図4参照)。 レーン6〜8ではTc1の左方末端が欠失しているpRP467を基質として用 いており、一方、レーン9〜11はTc1の右端が欠失している基質としてのp RP4678を示す。RECおよびLECはそれぞれ右端および左端の切断を表 す。RHおよびLHはTc1の右方側および左方側の位置を示す。ScaI線状 化pRP466の図式を本図の下部に示してある。 図2 ヌクレオチドレベルでのイン・ビトロ切断部位のマッピング。PCRによるプ ライマー拡張を、供与体としてpRP466を用い、MgCl2(+)またはE DTRA(−)の存在下に得た反応生成物について実施した。PCR生成物の末 端にTaqポリメラーゼにより1ケの余分のヌクレオチドが付加するのを証明す るために、比較対照反応はEcoRVで消化したpRP466(RVレーン)を 用い実施した(クラーク(Clark)1988参照)。生成物を配列決定用ゲル上で分析 した。配列反応物(GATC)をマーカーとして加えた。PCRはプライマーR 2(右パネル)またはプライマーBIGR(左パネル)で実施した。関連配列に ついてはEcoRV部位を四角で囲み、また、TA標的部位には下線を引いて示 してある。切断部位は矢印で示す。他のトランスポゾンでの切断位置を決めた際 に同じ結果が得られた。 図3 遺伝子転位アッセイの図解。ラムダ起源の複製を有する供与体プラスミド、p ACB104誘導体(ボイドおよびシェラット、1995)は抗生物質耐性遺伝 子をもつTc1因子を含有している。標的プラスミドpRP475は1,4kb のhindII gpa−2フラグメントおよびCol E1起源の複製(pSP 72、プロメガ(Promega))を有する。反応生成物をラムダ溶原菌にエレクトロ ポレーションした。大腸菌株を供与体に対して逆選択した。組込み事象は2種の 抗生物質上で選択した。 図4 標的部位選択。イン・ビトロ(黒棒)およびイン・ビボ(白抜き棒)でのTc 1挿入分布の比較。pRP472を供与体として、pRP475を標的として、 シー・エレガンス(C.elegans)抽出物を用いる標準イン・ビトロ転位反 応において使用した。X軸上のいずれのマークも文献(バン・ルーネンおよびプ ラスターク、1994)に詳細に記載されたgpa−2フラグメント中のTAジ ヌクレオチドを表す。 図5 大腸菌からのTc1トランスポザーゼの精製。封入体から精製したトランスポ ザーゼの12%SDS−ポリアクリルアミド・ゲル上の分析。レーンM=分子量 マーカー(KDaで表示)。レーン1=誘導前の細菌溶菌物。レーン2=誘導後の 細菌溶菌物。レーン3=精製封入体。レーン4=再折りたたみ後の精製トランス ポザーゼ。 図6 Tc1関与切除の最末端での変異。MgCl2(+)またはEDTE(−)の 存在下にシー・エレガンス抽出物を用い、上部に示したように、供与体としてp RP480(wt)、pRP481(TA)、pRP482(CA)、pRP483( GT)またはpRP484(BS)を用い、イン・ビトロ反応生成物を得た。生 成物を1%アガロース・ゲル上で分離し、ニトロセルロースに移し、放射標識K anR遺伝子フラグメントでプローブした。供与体プラスミドは、pUC19の SmaI部位(wt配列)とHindII部位(wtまたは変異体配列)との 間にpUC4KをKanRカセットでクローン化した28−マーを含む。TAは CGに、CAはTGに、GTはACにそれぞれ変異した。トランスポザーゼ結合 部位変異において、BalIおよびEcoRV部位はそれぞれTCCCAおよび GGGCCCに変異している(ボスおよびプラスターク1994参照)。 図7 Tc1転位のモデル。2bpスタッガー・オーバーハングをもつ切除した線状 因子を示す非複製Tc1転位のモデル。組込みの結果はTA標的部位の複製であ った。二本鎖切断を修復すると特徴的なフットプリントを生成する(バン・ルー ネンら1994も参照)。 表1 転位頻度。イン・ビトロTc1転位反応を超コイルまたは線状プラスミドを用 い、また、表に示したタンパク源を用い実施した。ampR−kanR対ampR コロニーの比(*108)を二つの別の実験で示す。反応をEDTAの存在下に実 施した場合、組込み生産物は回収されなかった。 表1
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年4月20日(1998.4.20) 【補正内容】 請求の範囲 1.特定属の細胞に、そのゲノムに組込まれる付加核酸物質を付与するための ベクターであって、当該ベクターは2つのトランスポザーゼ結合部位を含み、該 トランスポザーゼ結合部位は同一であっても異なっていてもよく、他の属に見出 されるトランスポゾンのTc1/マリナー上科のトランスポゾンから誘導され、 また、それぞれが該トランスポゾンの切断部位に近接しており、該付加核酸物質 はトランスポゾンのTc1/マリナー上科から誘導される付加核酸物質ではなく 、該付加核酸物質は該2つのトランスポザーゼ結合部位の間に位置している、細 胞に付加核酸物質を付与するためのベクター。 2.該トランスポザーゼ結合部位と切断部位はTc1様トランスポゾンに基づ くことを特徴とする請求項1に記載のベクター。 3.Tc1トランスポザーゼのトランスポザーゼ結合部位および切断部位とし てTc1の少なくとも末端26塩基対を含むことを特徴とする請求項2に記載の ベクター。 4.標的細胞に形質導入するための手段をさらに含むことを特徴とする上記請 求項のいずれかに記載のベクター。 5.該ベクター中に存在するトランスポザーゼ結合部位および切断部位に機能 するトランスポザーゼ活性をコードする核酸配列をさらに含むことを特徴とする 上記請求項のいずれかに記載のベクター。 6.該付加核酸物質はタンパクをコードすることを特徴とする上記請求項のい ずれかに記載のベクター。 7.該付加核酸物質は、アンチセンスRNAのようなブロック核酸を付与する ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のベクター。 8.該ベクターはウイルスベクター、好ましくはアデノウイルスベクター、レ トロウイルスベクター、またはアデノ関連ウイルスベクターから誘導されること を特徴とする上記請求項のいずれかに記載のベクター。 9.標的細胞に、そのゲノムに組込まれる付加核酸物質を付与するための方法 において、該細胞に上記請求項のいずれかのベクターを形質導入し、該ベクター 中に存在するトランスポザーゼ結合部位および切断部位に機能するトランスポザ ーゼ活性を該標的細胞に付与することから成る方法。 10.該形質導入は該ベクターを含む感染性粒子を経由して実施されることを 特徴とする請求項9に記載の方法。 11.請求項9または10に記載の方法により得られる組換え標的細胞。 12.対象の核酸を異なった属の細胞ゲノムに組込む際に、特定属に見出され るトランスポゾンのTc1/マリナー上科の機能的トランスポゾンの用途。 13.遺伝子治療法における請求項12に記載の用途。 14.形質転換動物の生産のための請求項12に記載の用途。 15.標的細胞に、そのゲノムに組込まれる付加核酸物質を付与するための請 求項1〜8のいずれかに記載のベクターの用途。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 5/10 C12N 5/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN (72)発明者 フォス,ヤン クリスチアーン オランダ国 エヌエル―1062 カーベー アムステルダム ウィットヘンステインラ ーン 63

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.特定属の細胞に、そのゲノムに組込まれる付加核酸物質を付与するための ベクターであって、当該ベクターは2つのトランスポザーゼ結合部位を含み、該 トランスポザーゼ結合部位は同一であっても異なっていてもよく、他の属に見出 されるトランスポゾンから誘導され、また、それぞれが該トランスポゾンの切断 部位に近接しており、該付加核酸物質は該2つのトランスポザーゼ結合部位の間 に位置している、細胞に付加核酸物質を付与するためのベクター。 2.該トランスポザーゼ結合部位と切断部位が、トランスポゾンのTc1/マ リナー上科からのトランスポゾンの対応部位に基づくことを特徴とする請求項1 に記載のベクター。 3.トランスポザーゼ結合部位と切断部位はTc1様トランスポゾンに基づく ことを特徴とする請求項1または2に記載のベクター。 4.Tc1トランスポザーゼのトランスポザーゼ結合部位および切断部位とし てTc1の少なくとも末端26塩基対を含むことを特徴とする請求項3に記載の ベクター。 5.標的細胞に形質導入するための手段をさらに含むことを特徴とする上記請 求項のいずれかに記載のベクター。 6.該ベクター中に存在するトランスポザーゼ結合部位および切断部位に機能 するトランスポザーゼ活性をコードする核酸配列をさらに含むことを特徴とする 上記請求項のいずれかに記載のベクター。 7.該付加核酸物質はタンパクをコードすることを特徴とする、上記請求項の いずれかに記載のベクター。 8.該付加核酸物質はアンチセンスRNAのようなブロック核酸を付与するこ とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のベクター。 9.該ベクターはウイルスベクター、好ましくはアデノウイルスベクター、レ トロウイルスベクター、またはアデノ関連ウイルスベクターから誘導されること を特徴とする上記請求項のいずれかに記載のベクター。 10.標的細胞に、そのゲノムに組込まれる付加核酸物質を付与するための方 法において、該細胞に上記請求項のいずれかに記載のベクターを形質導入し、該 ベクター中に存在するトランスポザーゼ結合部位および切断部位に機能するトラ ンスポザーゼ活性を該標的細胞に付与することからなる方法。 11.該形質導入は該ベクターを含む感染性粒子を経由して実施されることを 特徴とする請求項10に記載の方法。 12.請求項10または11に記載の方法により得られる組換え標的細胞。 13.対象の核酸を異なった属の細胞ゲノムに組込む際に、特定属に見出され る機能的トランスポゾンの用途。 14.遺伝子治療法における請求項13に記載の用途。 15.形質転換動物の生産のための請求項13に記載の用途。
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