JP2001503612A - 新規ヘモポイエチン受容体およびこれをコードする遺伝子配列 - Google Patents

新規ヘモポイエチン受容体およびこれをコードする遺伝子配列

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JP2001503612A JP51338998A JP51338998A JP2001503612A JP 2001503612 A JP2001503612 A JP 2001503612A JP 51338998 A JP51338998 A JP 51338998A JP 51338998 A JP51338998 A JP 51338998A JP 2001503612 A JP2001503612 A JP 2001503612A
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哲郎 小嶋
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康文 菊池
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Abstract

(57)【要約】 本発明は一般に新規ヘモポイエチン受容体、またはその誘導体およびこれをコードする遺伝子配列に関する。本発明の新規受容体とサイトカインリガンド間の相互作用は広範な種類の細胞の増殖、分化および生存を容易にする。本発明の新規受容体、またはその誘導体およびこれをコードする遺伝子配列は、その受容体とのリガンドと相互作用に基づく広範囲のアゴニスト、アンタゴニスト、治療剤および診断試剤の開発に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 新規ヘモポイエチン受容体およびこれをコードする遺伝子配列 本発明は新規ヘモポイエチン受容体、またはその誘導体およびこれをコードす る遺伝子配列に関する。本発明の新規受容体とリガンド間の相互作用は広範な種 類の細胞の増殖、分化および生存を容易にする。本発明の新規受容体、またはそ の誘導体およびこれをコードする遺伝子配列は、その受容体とのリガンドと相互 作用に基づく広範囲のアゴニスト、アンタゴニスト、治療剤および診断試剤の開 発に有用である。 この明細書中に挙げられた大量の刊行物の書誌的事項は詳細な説明の後に記載 されている。明細書中に挙げられたヌクレオチドの配列番号(SEQ ID N0s.)およ びアミノ酸配列は参考文献一覧表に従って定義されている。 この明細書および下記の請求の範囲を通じて特に断らなければ、用語「含む(c omprise、comprisesまたはcomprising)」ははっきりと述べられた整数または整 数群を含むことを意味し、他の整数または整数群を排除するものではない。 急速に進歩する高度な組換DNA技術は医学および同類の健康分野への研究を 非常に容易にしている。サイトカインの研究は特に重要であり、具体的にはこれ らの分子は広範な種類の細胞の増殖、分化および機能の制御するからである。組 換サイトカインの投与およびサイトカイン機能および/または合成の制御は次第 にある種の疾患の症状の処置の医学的研究の焦点になりつつある。 あの種のサイトカインおよび細胞機能の他の分泌制御剤の発見にもかかわらず 、治療計画に直接用いられ、標的とされるサイトカインは比較的少ない。例えば 、インターロイキン(IL)−11は機能的に多面発現的分子(1、2)であり、最初 はIL−6依存性形質細胞腫細胞株、T11 65(3)の増殖を刺激する能力を もつことを特徴とした。IL−11の他の生物学的作用には多能力ヘモポイエチ ン親細胞の増殖(4、5、6)、巨核球および血小板形成の増大(7、8、9、10)、急性 期蛋白合成の刺激(11)および脂肪細胞リポ蛋白リパーゼ活性(11、13)の阻害が含 まれる。IL−11群の他の重要なサイトカインには、IL−6、白血病阻害因 子(LI F)、オンコスタチンM(OSM)およびCNTFが含まれる。これらすべてのサ イトカインは、細胞の増殖、分化および生存における著しい活性を伴なう多面発 現的性質を示す。ヘモポイエチン受容体群の構成員は細胞外領域の保存アミノ酸 ドメインの存在によって区別される。しかし、種々の受容体の他のヘモポイエチ ン受容体ドメイン間の低いアミノ酸配列保存にもかかわらず、それらはすべて2 個のフィブロネクチン−型III繰り返し単位を中心に置く類似の3次構造である と仮定されると予告されている(18、19)。 ヘモポイエチン受容体族の規模は現在は大きくなっており、インターロイキン −2(IL−2)、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL− 9、IL−11、IL−12、IL−13、IL−15、顆粒球コロニー刺激因 子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージ−CSF(GM−CSF)、エリスロポ イエチン、スロンボポイエチン、レプチン、白血病阻害因子、オンコスタチン− M、線毛神経栄養因子、カルディオトロフィン、成長ホルモンおよびプロラクチ ンを含む多数のサイトカインのための細胞表面受容体を含む。ヘモポイエチン受 容体族の構成員の多くは古典的な細胞表面受容体として作用し、細胞表面でそれ らの同族のリガンドと結合し、細胞間シグナル形質導入を開始し、受容体のある ものは天然生成可溶体で産生される。これらの可溶性受容体はいずれもサイトカ インアンタゴニストとして作用し、サイトカインに結合し、細胞表面受容体(例 えば、LIF結合蛋白)との生産的相互作用を阻害するか;(20)、またはアゴニ ストとして、サイトカインと結合し、細胞表面受容体成分(例えば、可溶性イン ターロイキン−6受容体a−鎖)との相互作用を増大させる;(21)。さらに、こ の族の他の構成員は、細胞表面形態の証拠はなく、分泌蛋白としてのみ産生され るようである。これに関して、IL−12 p40サブユニットは有用な例であ る。このサイトカインIL−12は、IL−6などのサイトカインとの類似性を 示すp35サブユニット(22)と、IL−6受容体a−鎖との類似性を有するp40 サブユニット(23)から構成されるヘテロ2量体として分泌される。この場合、こ の可溶性受容体はサイトカインそれ自体の一部として働き、活性蛋白の形成に必 須である。サイトカイン(例えば、IL−p40)、サイトカインアゴニスト(例え ば、IL−6受容体a−鎖)またはサイトカインアンタゴニスト(例えば、LIF 結合 蛋白)として作用するのに加えて、ヘモポイエチン受容体の構成員は小さい分子 のサイトカイン様物質の発見に有用であった。例えば、2個の商業的に価値のあ るサイトカインのペプチド様物質、エリスロポイエチンおよびスロンボポイエチ ン、の発見は、エリスロポイエチンおよびスロンボポイエチン受容体(24、25)の 可溶性体に結合可能なペプチドの選択に集中して行われた。これらのサイトカイ ンの重要性および多因子的性質のために、多面発現的サイトカインについて細胞 結合性および可溶性の両方を含む受容体を確認する必要があった。このような受 容体の確認は多面発現的サイトカインおよびある範囲の治療および診断試剤の開 発を可能にする。 従って、本発明の1つの態様は新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体を コードする配列をコードするか、または相補的であるヌクレオチドの配列を含む 核酸分子に関する。 さらに具体的には、本発明は、モチーフ: Trp Ser Xaa Trp Ser[SEQ ID NO:1] (式中、Xaaはいずれかのアミノ酸であり、好ましくはAsp、Gluである) を有する新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードする配列をコード するか、または相補的であるヌクレオチドの配列を含む核酸分子を提供する。 なおさらに具体的には、本発明は新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードする配列をコードするか、または相補的であるヌクレオチドの配列を含 む核酸分子であり、上記受容体は、モチーフ: Trp Ser Xaa Trp Ser[SEQ ID NO:1] (式中、Xaaはいずれかのアミノ酸であり、好ましくはAsp、Gluである)を含み、 上記核酸分子は上記分子と低いストリンジェントな条件下で、42℃にて、 5N(A/G)CTCCA(A/G)TC(A/G)CTCCA 3N[SEQ ID NO:7] および 5N(A/G)CTCCA(C/T)TC(A/G)CTCCA 3N[SEQ ID NO:8] とのハイブリッド形成によって同定可能である。 なおまたさらに具体的には、本発明は、実質的にSEQ ID NO:12に記 載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:12に記載のヌクレオチド配 列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれと低いス トリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレオチド配 列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 関連する具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO:14に記載 のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:14に記載のヌクレオチド配列 と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれと低いスト リンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列 、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体を コードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 別の関連する具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO:16に 記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:16に記載のヌクレオチド 配列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれと低い ストリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレオチド 配列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導 体をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 さらなる関連する具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO:1 8に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:18に記載のヌクレオ チド配列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれと 低いストリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレオ チド配列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはその 誘導体をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 なおさらに関連する具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO: 24に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:24に記載のヌクレ オチド配列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれ と低いストリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレ オチド配列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはそ の誘導体をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 なおさらにさらなる具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO: 28に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:28に記載のヌクレ オチド配列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれ と低いストリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレ オチド配列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはそ の誘導体をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 なおさらに、別の具体例において、本発明は、実質的にSEQ ID NO:3 8に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:38に記載のヌクレオ チド配列と少なくとも60%の類似性を有するヌクレオチド配列、またはこれと 低いストリンジェントな条件下で、42℃にてハイブリッド形成可能なヌクレオ チド配列、ここで上記ヌクレオチド配列は新規ヘモポイエチン受容体またはその 誘導体をコードしている、を含む分離された核酸分子を提供する。 用語「受容体」はその最も広い意味に用いられ、リガンドと、結合し(binding )、共同し(associating)、またはさもなくば、相互作用し(interacting)得る分 子を含む。一般に、本発明は必ずしもそのように限定されないが、相互作用は信 号を伝える作用(signalling effect)を有する。例えば、この「受容体」は可溶 性であってもよく、しばしばサイトカイン結合蛋白と称される。受容体はそのリ ガンドまたは複数のリガンドが同定されているかされていないかにかかわらず、 受容体と見なされ得る。 好ましくは、新規受容体は哺乳動物または鳥類から誘導され得る。具体的には 、好ましい哺乳動物には、ひと、霊長類、実験動物(例えば、マウス、ラット、 ウサギ、モルモット)、家畜動物(例えば、羊、馬、豚、牛)、愛玩動物(例えば、 犬、猫)、狩猟可能な野生動物(例えば、鹿、狐、カンガルー)が含まれる。本発 明はマウスに関して例示されているが、本発明はすべての動物、特にひとに及ぼ すことができる。 本発明は部分的に有限の配列類似性によるヘモポイエチン受容体族の構成員を 同定する能力に基礎をおいている。この研究法に基づいて、新規受容体をコード する遺伝子配列が本発明に従って同定された。発現された遺伝子配列はこの明細 書で「NR6」と称する。NR6の種々の形態は、例えば、NR6.1、NR6. 2およびNR6.3と命名する。これらの分子のヌクレオチドおよび対応するア ミノ酸はそれぞれSEQ ID NOs:12、14および16に示されている。 好ましいNR6のひとおよびネズミの核酸配列は脳、肝臓、腎臓、新生児、胎 芽または癌から誘導された組織からの配列を含む。 42℃における低いストリンジェントというのは、ハイブリッド形成条件のた めの少なくとも約1v/v%〜少なくとも約15v/v%のホルムアミドおよび少なく とも約1M〜少なくとも約2Mの塩、および洗浄条件のための少なくとも約1M 〜少なくとも約2Mの塩を含みまた包囲する。別のストリンジェントな条件は、 必要ならば例えば中程度のストリンジェントの場合に適用することができ、ハイ ブリッド形成条件のための少なくとも約16v/v%〜少なくとも約30v/v%のホ ルムアミドおよび少なくとも約0.5M〜少なくとも約0.9Mの塩、および洗浄 条件のための少なくとも約0.5M〜少なくとも約0.9Mの塩を含みまた包囲す る。または高いストリンジェントというのは、ハイブリッド形成条件のための少 なくとも約31v/v%〜少なくとも約50v/v%のホルムアミドおよび少なくとも 約0.01M〜少なくとも約0.15Mの塩、および洗浄条件のための少なくとも 約0.01M〜少なくとも約0.15Mの塩を含みまた包囲する。 本発明によって意図される核酸分子は一般に分離された形態であり、好ましく はcDNAまたはゲノムDNA分子である。好ましい具体例において、核酸分子 はベクター中に、最も好ましくは適当な宿主細胞中に発現可能な発現ベクター中 に存在する。具体的には有用な宿主細胞には、原核細胞、哺乳動物細胞、酵母細 胞および昆虫細胞が含まれる。細胞はまた細胞系であってもよい。 従って、本発明の他の態様は前記の新規ヘモポイエチンまたはその誘導体をコ ードする核酸分子を含み、選択された宿主細胞中に発現可能である発現ベクター を提供する。 本発明の別の態様は、NR6またはその誘導体をコードするヌクレオチド配列 をクローニングする方法であって、上記方法はSEQ ID NO:1に記載さ れたアミノ酸配列をコードする配列についてヌクレオチドデータベースを検索し 、検索中に存在するヌクレオチドに基づいて1またはそれ以上のオリゴヌクレオ チ ドプライマーを設計し、上記1またはそれ以上のオリゴヌクレオチドを用いて核 酸をスクリーニングし、ついで、上記NR6またはその部分をコードするクロー ンを得ることを特徴とする方法を提供するものである。 上記のようにしてNR6をコードする新規ヌクレオチド配列を得た後、高いス トリンジェントの条件でcDNAクローンを結合するオリゴヌクレオチドを設計 することができる。直接コロニーハイブリッド形成を採用しても良いし、または PCR増幅を用いることもできる。高いストリンジェント条件下で結合するオリ ゴヌクレオチドプライマーは新規NR6をコードする分子の高速クローニングを 確実にし、クローニングアーチファクトをスクリーニングするのに時間が短くて よい。しかし、用いられたプライマーによっては、低いかまたは中程度のストリ ンジェントな条件を用いてもよい。 別法として、SEQ ID NO:7またはSEQ ID NO:8に記載の オリゴヌクレオチドを用いるなどして、ライブラリーを直接スクリーニングする か、または両方の混合物のオリゴヌクレオチドを用いてもよい。さらに、SEQ ID NO:2〜11に記載の1またはそれ以上のオリゴヌクレオチドも用い ることができる。 好ましくは、核酸ライブラリーはcDNA、ゲノム、cDNA発現、またはm RNAのライブラリーである。 好ましくは、核酸ライブラリーはcDNA発現ライブラリーである。 好ましくは、ヌクレオチドデータベースは、ひとまたはネズミ由来の、および 脳、肝臓、腎臓、新生児組織、胎芽組織、腫瘍または癌組織由来のものである。 当該ヌクレオチド配列との好ましい類似%は少なくとも約70%、より好まし くは少なくとも約80%、なおより好ましくは少なくとも約90%、なおさらに より好ましくは約95%またはそれ以上である。 本発明の別の態様は、SEQ ID NO:13に記載のアミノ酸配列または それらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を有する、新規ヘモポイ エチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの配列を含む分離され た核酸分子を提供する。 さらに、本発明の別の態様は、SEQ ID NO:15に記載のアミノ酸配 列またはそれらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を有する、新規 ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの配列を含む 分離された核酸分子を提供する。 なおさらに、本発明の別の態様は、SEQ ID NO:17に記載のアミノ 酸配列またはそれらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を有する、 新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの配列を 含む分離された核酸分子を提供する。 本発明のさらなる態様は、SEQ ID NO:19に記載のアミノ酸配列ま たはそれらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を有する、新規ヘモ ポイエチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの配列を含む分離 された核酸分子を提供する。 なおまた、本発明のさらなる態様は、SEQ ID NO:25に記載のアミ ノ酸配列またはそれらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を有する 、新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの配列 を含む分離された核酸分子を提供する。 本発明の別の態様は、SEQ ID NOs:29の1またはそれ以上に記載 のアミノ酸配列またはそれらの全部または部分に少なくとも約50%の類似性を 有する新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードするヌクレオチドの 配列を含む分離された核酸分子を提供する。 好ましくは、アミノ酸の類似性のパーセントは少なくとも約60%、より好ま しくは少なくとも約70%、さらにより好ましくは少なくとも約80−85%お よびなおさらに好ましくは少なくとも約90−95%またはそれ以上である。 従って、本発明により意図されるNR6ポリペプチドは、SEQ ID NO :12または14または16または18または25または20または24または 28または38に実質的に記載されたヌクレオチド配列の全部または部分によっ て好ましくはコードされた新規ヘモポイエチン受容体の成分、部分、フラグメン ト、相同体または類似体、またはそれらの全部または部分と少なくとも約60% のヌクレオチド類似性を有する分子、またはSEQ ID NO:12または1 4または16または18または20または24または28または38に記載 されたヌクレオチド配列またはそれらの相補形とハイブリダイズし得る分子であ る、誘導体を含む。NR6分子は非グリコシル化またはグリコシル化されていて もよい。グリコシル化形においては、グリコシル化は実質的に天然由来のヘモポ イエチン受容体と同じであってもよく、またはグリコシル化の修飾体であっても よい。変更されたかまたは特異なグリコシル化状態は新規受容体の結合活性に影 響を与えるかもしれないし、与えないかもしれない。 NR6ヘモポイエチン受容体は可溶体であってもよく、または細胞表面に発現 さてもよく、または固体支持体または他の分子に接合されるか、または融合され ていてもよい。 上述のように、本発明にはさらにある範囲のNR6の誘導体が考えられる。誘 導体には、NR6ポリペプチドおよび対応する遺伝子配列のフラグメント、部分 、一部、突然変異体、相同体および類似体が含まれる。誘導体にはまた、NR6 に対する単一また複数のアミノ酸の置換、削除および/または付加、またはNR 6をコードする遺伝子配列に対する単一また複数のヌクレオチドの置換、削除お よび/または付加が含まれる。アミノ酸配列またはヌクレオチド配列への「付加 には他のペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質との融合、またはヌクレオ チド配列への融合を含む。この明細書において、ANR6αという場合、機能的 誘導体またはNR6の遺伝的相互作用誘導体を含むそれらの誘導体すべてをいう 。ここで考えられるNR6の類似体には、これに限定されるものではないが、側 鎖の修飾、ぺプチド、ポリペプチド、またはタンパク合成中の非天然アミノ酸お よび/またはそれらの誘導体の組み入れ、および架橋体およびタンパク質性分子 またはそれらの類似体への立体配座の拘束を課す他の方法の使用を含む。 この発明で考えられる側鎖修飾の例としては、アルデヒドとの反応後NaBH4 での還元による還元的アルキル化;メチルアセトイミデートによるアミジン化 ;無水酢酸によるアシル化;シアネートによるアミノ基のカルバモイル化;2, 4,6−トリニトロベンゼンスルホン酸(TNBS)によるアミノ基のトリニト ロベンジル化;無水コハク酸および無水テトラヒドロフタール酸によるアミノ基 のアシル化;およびピリドキサール−5−ホスフェートによるリジンのピリドキ シル化後NaBH4での還元、などのアミノ基の修飾が含まれる。 アルギニン残基のグアニジン基は2,3−ブタンジオン、フェニルグリオキサ ールおよびグリオキサールなどの試剤によるヘテロ環縮合生成物の形成により修 飾され得る。 カルボキシル基はO−アシルイソウレア形成を経るカルボジイミド活性化後誘 導体化によって、例えば対応するアミドに変更することができる。 スルフィドリル基はヨード酢酸またはヨードアセトアミドによるカルボキシメ チル化;システイン酸への過蟻酸酸化;他のチオール化合物との混合ジスルフィ ド形成;マレイン酸イミド、無水マレイン酸または置換マレイン酸イミドとの反 応;4−クロロメルクリベンゾエート、4−クロロメルクリフェニルスルホン酸 、フェニルメリクリクロリド、2−クロロメリクリ−4−ニトロフェノールおよ び他の水銀化合物を用いる水銀誘導体の形成;アルカリ性pHにおけるシアナー トによるカルバモイル化などの方法によって修飾ざれ得る。 トリプトファン残基は、例えば、N−ブロモスクシンイミドによる酸化または 2−ヒドロキシ−5−ニトロベンジルブロミドまたはスルフェニルハロゲン化物 によるインドール環のアルキル化によって修飾され得る。他方チロシン残基はテ トラニトロメタンによってニトロ化し、3−ニトロチロシン誘導体を形成させる ことによって修飾され得る。 ヒスチジン残基のイミダゾール環の修飾はヨード酢酸誘導体によるアルキル化 またはジエチルピロカルボネートによるN−カルベトキシル化によって行い得る 。 ペプチド合成中の非天然由来のアミノ酸の導入の例としては、これに限定され るものではないが、ノルロイシン、4−アミノらく酸、4−アミノ−3−ヒドロ キシ−5−フェニルペンタン酸、6−アミノーヘキサン酸、t−ブチルグリシン 、ノルバリン、フェニルグリシン、オルニチン、ザルコシン、4−アミノ−3− ヒドロキシ−6−メチルペンタン酸、2−チエニルアラニンおよび/またはアミ ノ酸のD−異性体の使用が挙げられる。ここで使用される非天然アミノ酸をTabl e1に示す。 これらの型の修飾は患者に投与したとき、または診断剤として使用したとき、 NR6を安定化させるために重要である。 架橋剤は3D立体配座を安定させるために用いることができる。例えば、n= 1〜n=6の(CH2)nスペーサーを有する二官能イミドエステル、グルタルアル デヒド、N−ヒドロキシスクシンイミドエステルなどのホモ−二官能基架橋剤、 および通常は、N−ヒドロキシスクシンイミドなどのアミノー反応性基と、マレ イミドまたはジチオ基(SH)またはカルボジイミド(COOH)などの別の基特異 的反応性基を含むヘテロ−二官能基試剤を用いる。さらに、ペプチドは、例えば 、CαおよびNα−メチルアミノ酸の導入、アミノ酸のCαおよびCβ原子の間 への二重結合の導入、および環状ペプチド、またはNおよびC末端間、二個の側 鎖間または1個の側鎖とNまたはC末端間のアミド結合の形成など共有結合の導 入による環状ペプチドまたは類似体の形成によって、立体配座的に拘束され得る 。 本発明はさらに、NR6のアンタゴニストまたはアゴニストまたはNR6の機 能的な類似体として作用することできるNR6の化学的類似体を含む。化学的類 似体はNR6に必ずしも由来しなくてもよいが、ある立体構造上の類似点をもっ ていてもよい。別法として、化学的類似体は具体的にはNR6様のある種の生理 化学的特性をもつように設計してもよい。例えば、化学的類似体は化学的に合成 するかまたは天然生成物のスクーリング後に検出され得る。 NR6の同定はNR6の発現を調節するかまたはNR6の活性を調節すること ができるある範囲の治療上の分子の生産を可能にする。本発明にいうモジュレー ターにはNR6発現のアゴニストおよびアンタゴニストが含まれる。NR6発現 のアンタゴニストはアンチセンス分子、リボザイムおよび同時抑圧分子(co-sup pression molecules)を含む。アゴニストはプロモーター能力を増強するかまた は負の調節機構を妨害する分子を含む。NR6のアゴニストには任意の負の調節 機構を克服する分子を含む。NR6のアンタゴニストには抗体およびインヒビタ ーペプチド断片を含む。 本発明で考えられる他の誘導体には、完全にグリコシル化されていない分子か ら修飾されてグリコシル化されている分子までのある範囲のグリコシル化変異体 を含む。変更されたグリコシル化パターンは、種々の宿主細胞中の組換え分子の 発現からもたらされ得る。 本発明の他の態様はヒトまたはマウスなどの患者におけるNR6の発現を調節 する方法、上記方法は、NR6を上方調節または下方調節またはさもなくばNR 6の発現を調節するのに十分な時間および条件下のNR6発現のモジュレーター の有効量とNR6をコートするNR6遺伝子配列を接触させることを含む。NR 6発現の調節はNR6−リガンド相互作用または細胞活性のNR6刺激の調節手 段を提供する。 本発明の他の態様はヒトにおけるNR6の活性を調節する方法が含まれ、上記 方法はNR6活性を増加または減少させるのに十分な時間と条件下の分子の調節 有効量を上記哺乳動物に投与することを含む。この分子はタンパク様の分子また は化学的物質 であってもよく、NR6の誘導体またはそのリガンド、または化学的類似体また はNR6の切断した形態の変異体またはそのリガンドであってもよい。 従って、本発明はNR6またはその誘導体またはNR6発現またはNR6活性 のモジュレーターおよび1つまたはそれ以上の製薬学的に許容され得る担体およ び/または希釈剤を含む医薬組成物を含む。これらの成分は活性成分と称される 。 注入使用に適した製薬学的形態には滅菌水溶液(その場合水溶性)または滅菌 注入可能な溶液または一時的調製のための滅菌粉末が挙げられる。上記形態は製 造および保存の条件下で安定でなければならず、細菌および真菌などの微生物の 汚染作用に対して保護されていなければならない。担体は例えば、水、エタノー ル、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリ エチレングリコールなど)、適切なその混合物および植物油を含む溶媒または希 釈媒であることができる。適当な流動性は、例えば、界面活性剤の使用によって 維持することができる。微生物の作用の妨害を例えば、パラベン、クロロブタノ ール、フェノール、ソルビン酸、チルメローザル(thirmerosal)などの多様な 抗細菌および抗真菌剤によって達成することができる。多くの場合、例えば糖、 塩化ナトリウムなどの等張剤を含むのが好ましい。注入可能な組成物の吸収遅延 は、例えば、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンなどの吸収遅延剤の 組成物の使用によって達成することができる。 滅菌注入可能な溶液を、上記に列挙した種々の他の成分と共に、適当な溶媒中 に必要量の活性成分を処方し、必要ならば滅菌ろ過して調製する。滅菌注入可能 な溶液の調製のための滅菌粉末の場合、好ましい調製方法は、あらかじめ滅菌濾 過した活性成分およびさらに必要な成分の溶液から粉末を生産する真空乾燥およ び凍結乾燥技術である。 活性成分が適切に保護される場合、それらは経口的に投与され、例えば、不活 性希釈剤または吸収可能な可食担体とともに投与するか、または成分は硬また軟 ゼラチンカプセルに封入することができ、また、錠剤に打錠することができ、日 常食事の食物と一緒に直接処方することもできる。経口治療剤投与のため、活性 化合物は賦形剤とともに処方することができ、摂取可能な錠剤、バッカル錠剤、 トローチ、カプセル、エリキシル剤、懸濁液、シロップ、オブラートなどの形態 において使用することができる。そのような組成物および製剤は少なくとも1重 量%の活性化合物を含むべきで ある。勿論、組成物および製剤の比率は変えることができ、単位の投与量の約5 〜約80重量%の間の都合よい量である。適当な投与量中に治療学的に有用な組 成物中の活性化合物の量を得ることができる。本発明の好ましい組成物または製 剤は経口投与量単位形態が約0.1μg〜2000mgの間で活性化合物を含むよ う調製される。別の投与量として約1Fg〜約1000mgおよび約10Fg〜約50 0mgが挙げられる。 錠剤、トローチ、ピル、カプセルなどはまた以下に挙げる成分をも含む:樹脂 、アラビアゴム、コーンスターチまたはゼラチンなどの結合剤;リン酸二カルシ ウムなどの賦形剤;コーンスターチ、ポテトスターチ、アルギニン酸などの崩壊 剤;ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤;およびスクロース、ラクトースま たはサッカリンなどの甘味料が添加されるか、ペパーミント、冬緑油、チェリー フレーバーなどの賦香剤を添加してよい。投与単位形態がカプセルの場合、カプ セルは上記種類の物質に加えて、液体担体を含むことができる。他の種々の物質 はコーティングとして存在するか、または投与形態の物理的形態を改良するもの である。例えば、錠剤、ピルまたはカプセルはシェラック、糖または両方でコー ティングすることができる。シロップまたはエリキシル剤は活性化合物、甘味料 としてのスクロース、保存料としてのメチルおよびプロピルパラベン、チェリー またはオレンジフレーバーなどの着色料および賦香剤を含んでいてもよい。勿論 、投与形態を調製するのに使用されるいずれの物質も製薬学的に純粋であり、使 用される量では実質的に無毒であるべきである。さらに、活性化合物は持続性放 出製剤および処方に調製することができる。 本発明はまた、クリーム、ローションおよびゲルなどの局所的投与に適した形 態に適用でき、皮膚を通して活性物質が吸収される顔料の範囲にまで及ぶことが できる。 製薬学的に許容され得る担体および/または希釈剤には任意のおよびすべての 溶媒、分散媒体、コーティング、抗細菌剤および抗真菌剤、等張および吸収遅延 剤などを含む。そのような製薬学的に活性な物質の為の媒体および試剤の使用は 当該技術分野においてよく知られている。任意の従来の媒体または薬剤が活性成 分と両立しないものを除く限り、治療組成物中のそれらの使用は含まれる。補足 的活性成分もまた組成物に処方することができる。 投与の容易化および用量の均一化のための用量単位形態に非経口組成物を製剤 化することは特に有益である。本明細書で使用する用量単位形態とは、治療され るべき哺 乳動物患者のための単一用量として適した物理的に個別の単位;必要な製薬学的 担体に関して望ましい治療効果を生じさせるために計算された活性物質の前もっ て決定した量を含む各単位をいう。本発明の新規の用量単位形態の使用説明書は (a)活性物質の独特の性質および達成されるべき特定の治療効果、および(b )本明細書に詳細が示される肉体的健康が損なわれ疾患症状を有する生存患者の 疾患の治療のために活性物質などを調合する分野における固有の制限、によって 指示され直接依存するものである。 主要な活性成分は上記のように用量単位形態中の適切な製薬学的に許容し得る 担体とともに有効量にて便利にかつ有効に投与するために調合される。例えば、 単位投与形態は0.5μg〜約2000mgの間にわたる量である主要活性成分 を含む。比率で示すと活性成分は一般的に約0.5μg〜約2000mg/ml 担体で存在する。補足的な活性成分を含む組成物の場合、用量を上記成分の通常 投与および投与方法を参照して決定する。 投与量はまた患者の体重当たりで表わされてもよい。例えば、約10ng〜約1 000mg/kg体重、約100ng〜500mg/kgおよび約1Fg〜250mg/kg体重が 投与されてもよい。 医薬組成物はまた、ベクターがNR6発現またはNR6活性を調節することが できる核酸分子を担持する標的細胞をトランスフェクションすることができるベ クターなどの遺伝的分子をも含むことができる。このベクターは、例えばウイル スベクターであってよい。 本発明のさらに他の態様は、NR6およびその誘導体に対する抗体に関する。 そのような抗体はモノクローナル抗体またはポリクローナル抗体であってよく、 NR6に対する天然に存在する抗体から選択されてよく、またはNR6またはそ の誘導体に特異的に作成されてもよい。後者の場合、NR6またはその誘導体は 、まず担体分子に結合する必要がある場合がある。本発明の抗体および/または 組換え体NR6またはその誘導体は、特に治療剤または診断剤として有用である 。例えば、NR6抗体またはそのリガンドに対する抗体はアンタゴニストとして 機能し得る。 例えば、NR6およびその誘導体はNR6に対する天然に存在する抗体に関し てスクリーニングするために使用することができる。これらは例えばいくつかの 自己免疫疾患に起こり得る。別法として特異的な抗体を使用してNR6をスクリ ーニングすることができる。そのようなアッセイに関する技術は当該技術分野に おいては公知であり、例えばサンドイッチアッセイおよびELISAアッセイなどが 含まれる。NR6濃度の知識はある種の癌または癌になりやすい素因の診断また はある種の治療プロトコールをモニターするのに重要であり得る。 本発明のNR6に対する抗体はモノクローナルまたはポリクローナルであって よい。代わりに抗体の断片はFab断片などの抗体の断片として使用されてよい。 さらに、本発明は組換え抗体および合成抗体および抗体ハイブリッドに拡大する 。「合成抗体」は本明細書では抗体断片および抗体ハイブリッドを含むとみなさ れ得る。本発明のこの局面の抗体は免疫療法に関して特に有用であり、またアポ トーシスの査定または治療治療体制のプログラムをモニターする診断道具として もまた使用することができる。 例えば、特異的抗体を使用してNR6タンパク質をスクリーニングすることが できる。後者は、例えば細胞抽出物中または他の生物学的液体中のNR6の濃度 に関するスクリーニング、または培養上清液体からの組換え手段によって作成さ れるNR6を精製する手段として重要であろう。本明細書で考えられるアッセイ のための技術は当該技術分野において公知であり、例えばサンドイッチアッセイ およびELISAアッセイなどが含まれる。 本発明の範囲内に上記で議論した最初に記載した抗体に対する任意の第2抗体 (モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体または抗体の断片または合成抗体の 断片)を含む。第1抗体および第2抗体の両者は検出アッセイにおいて使用する ことができ、または第1抗体は、市販で入手可能な抗免疫グロブリン抗体を用い ることができる。本明細書で考えられるような抗体はNR6の任意の領域に特異 的である任意の抗体を含む。 ポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体の両者は酵素またはタンパク質 で免疫化することによって入手することができ、ついでいずれかの型が免疫アッ セイに関して利用可能である。血清の両型を入手する方法は当該技術分野におい てよく知られている。ポリクローナル血清はあまり好まれないが、NR6または その抗原部位の有効量で適当な研究室動物の注入によって容易に調製され、動物 から血清を回収し、ついで公知の免疫吸着技術法によって特異的な血清を単離す る。この方法によって産生された抗体は実際上任意の型の免疫アッセイにおいて 利用できるが、それらは一般的に製造物の潜在的な不均一性のためにあまり好ま れない。 免疫アッセイにおけるモノクローナル抗体の使用は特に製造物の大量および均 一性において製造できる能力のために好ましい。不死細胞株および免疫原調製物 に対して感作したリンパ球を融合することによって得られるモノクローナル抗体 製造物のためのハイブリドーマ細胞株の調製は、当業者によく知られた技術によ って行うことができる。 本発明の他の態様は、患者からの生物学的試料中のNR6を検出する方法であ って、抗体−NR6複合体を生成させるのに十分な時間および条件下でNR6ま たはその誘導体に特異的な抗体または相同体を生物学的試料と接触させ、ついで 複合体を検出する方法である。NR6の存在はウエスタンブロットおよびELI SA製造物などにより、複数の方法において達成されるであろう。広範囲の免疫 アッセイ技術が、米国特許第4,016,043号、4,424,279号および4 ,018,653号を参照することにより知ることができ、利用可能である。これ らは勿論単一部位および二部位の両方または非競合タイプの「サンドイッチ」ア ッセイ並びに伝統的な競合結合アッセイの両者を含む。これらのアッセイはまた 標識した抗体を標的に直接結合させることも含む。 サンドイッチアッセイは中でも、最も有用で一般に使用されているアッセイで あり、本発明でも好んで使用している。サンドイッチアッセイの多数の修正技術 が存在し、ついでそのすべては本発明により包含するものとする。要約すれば、 典型的なフォワードアッセイにおいて、非標識抗体を固相基質に固定し、ついで 試験しようとするサンプルを結合分子と接触させる。適当なインキュベーション 期間の後、その期間は抗体一抗原錯体の形成を可能にするのに十分な時間であり 、抗原に特異的な第2抗体、検出可能なシグナルを産生できるリポーター分子で 標識し、ついで抗体−抗原−標識抗体の別の複合体の形成に十分な時間放置する 。未反応物質を洗い流し、抗原の存在はリポーター分子によって産生されたシグ ナルの観察によって決定される。その結果は可視シグナルの単純な観察によって 定性することができ、または既知のハプテンの量を含むコントロールサンプルと 比較することによって定量することができる。該フォワードアッセイの修正技術 には同時アッセイ、サンプルおよび標識した抗体の両方が同時に結合抗体に加え られるアッセイを含む。これらの技術は当業者によく知られており、わずかな修 正は容易に明らかである。本発明により、該サンプルはNR6含有の細胞抽出物 、組織生検またはおそらく血清、唾液、粘液分泌物、リンパ球、組織液および呼 吸器官の液体を含む。従って、該サンプルは、一般的に生体液ならびに細胞培養 物からなどの発酵液および上清液を含む生物学的サンプルに及ぶ。 典型的なフォワードサンドイッチアッセイにおいて、NR6またはその抗原部 位に特異性を有する第1抗体は、固相表面に共有結合するかまたは受動的結合す るかである。該固相表面は典型的にガラスまたはポリマーであり、最も一般に使 用されるポリマーはセルロース、ポリアクリルアミド、ナイロン、ポリスチレン 、塩化ポリビニルまたはポリプロピレンである。固相支持体は管、ビーズ、微小 円盤またはイムノアッセイを行うのに適しているそのほか任意の表面であってよ い。結合プロセスは当該技術分野においてよく知られており、かつ架橋した共有 結合または物理的吸着を含み、該ポリマー抗体複合体は試験サンプルの調製時に 洗浄される。試験されるべきサンプルのアリコートは、ついで固相複合体に添加 され、かつ十分な時間インキュベートし(例えば2−40分または一層都合よけ れば一夜)、適当な条件下(例えば約室温から約37℃)で抗体に存在する任意 のサブ ユニットの結合を可能にする。インキュベーション期間の後、抗体サブユニット 固相を洗浄し乾燥し、ついでハプテンの一部に特異的な第2抗体とインキュベー トする。第2抗体のハプテンに対する結合を示すために用いるリポーター分子に 第2抗体を結合させる。 別法は生理学的サンプル中の標的分子を固定化し、ついでリポーター分子で標 識されるかまたはされていない特異的抗体に対して固定化標的を暴露する方法で ある。標的の量およびリポーター分子シグナルの強度に依存して、結合標的は抗 体で直接標識することによって検出することができる。別法として第2の標識し た抗体は第1抗体に特異的であり、標的−第1抗体複合体にさらして標的−第1 抗体−第2抗体の第3次複合体を形成させる。該複合体はリポーター分子によっ て発せられたシグナルによって検出される。 他の別法においてNR6リガンドを固相支持体に固定し、ついでNR6を含む 生物学的サンプルを固定化したリガンドと接触させる。NR6とそのリガンド間 の結合は、それ自体リポーター分子で標識されたNR6に対する抗体を用いて測 定することができ、またはリポーター分子で標識されたさらなる抗−免疫グロブ リン抗体をNR6に対する抗体の検出に使用することができる。 本明細書において使用する「リポポーター分子またはーター分子」とはその化 学的性質によって、抗原−結合抗体の検出を可能にする分析的に同定可能なシグ ナルを提供する分子をいう。検出は定性的であるかまたは定量的であってよい。 このタイプのアッセイにおいて、最も普通に使用されるリポーター分子は酵素、 蛍光団または複数の分子を含むラジオヌクレオチド(すなわちラジオアイソトー プ)および化学蛍光分子のいずれかである。エンザイムイムノアッセイの場合、 一般にグルタルアルデヒドまたは過ヨウ素酸塩によって酵素は第2抗体にコンジ ュゲートされる。しかしながら容易に認識されるように、多様な異なる結合技術 が存在しており、それらは当業者には容易に利用できるものである。一般に使用 される酵素にはとりわけ西洋ワサビペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ 、β−ガラクトシダーゼおよびアルカリホスファターゼなどである。特異的な酵 素と使用される基質は、一般に対応する酵素による加水分解の際の検出可能な色 の変化の生成物に関して選択される。適当な酵素の例にはアルカリホスファター ゼ およびペルオキシダーゼを含む。蛍光原基質を使用することも可能であり、上記 の色素原基質よりむしろ蛍光生成物を産生する。すべての場合において、酵素標 識した抗体を第1抗体ハプテン複合体に加え、結合可能とし、ついで過剰な試薬 剤を洗い流す。ついで、適当な基質を含む溶液を抗体−抗原−抗体の複合体に添 加する。基質は第2抗体に結合した酵素と反応させ、定性的な可視シグナルを得 、さらに、通常は分光光度計を使用して定量化し、サンプル中に存在するハプテ ンの量の指数を得る。「リポーター分子」はまた細胞凝集またはラテックスビー ズ上の赤血球などの凝集の阻害の使用に及ぶ。 別法として、フルオレセインおよびローダミンなどの蛍光化合物は、その化学 的結合能力を変えずに抗体に化学的に結合され得る。特定の波長の光の照射によ って活性化される場合、フルオロクロム−標識抗体は光エネルギーを吸収し、分 子の励起状態に誘導され、光学顕微鏡で可視的に検出可能な特徴的な発色をする 。EIAにおけるように、蛍光標識抗体を第1抗体−ハプテン複合体に結合させ るのは可能である。未結合試薬を洗い流し、残った第3複合体を適当な波長の光 に暴露させると、観察される蛍光が当該ハプテンの存在を示す。免疫蛍光および EIA技術は両者とも当該技術分野においてよく確立されており、特に本方法に 関して好ましい。しかしながら、ラジオアイソトープ、化学蛍光分子または生物 蛍光分子などの他のリポーター分子もまた使用することができる。 本発明はまた、NR6遺伝子またはその誘導体を検出するためのPCR分析に 関する遺伝子アッセイを含む。結合に用いられる別法には、特異的なオリゴヌク レオチドハイブリダイゼーションとしての一本鎖DNA高次構造多型分析(SSCP) などの直接的ヌクレオチドスキャニングまたは突然変異スキャニング、直接タン パク質切断試験(direct protein truncation test)などの方法を含む。 本発明の核酸分子はDNAまたはRNAであってよい。核酸分子がDNA形態 にある時、ゲノムDNAまたはcDNAであってよい。本発明の核酸RNA形態 は一般的にmRNAである。 本発明の核酸分子は一般的に単離された形態にあるが、ベクター分子、特に発 現ベクター分子などの他の遺伝子分子に、組込まれるか、またはライゲーション されるかあるいは融合し、または結合され得る。ベクターおよび発現ベクターは 一般的に複製可能であり、もし適用可能であるならば、原核細胞または真核細胞 の1つまたは両者において発現する。好ましくは原核細胞には大腸菌(E.colil) 、バシラス種(Bacillus sp)およびシュードモナス種(Pseudomonas sp)が含 まれる。好ましい真核細胞には酵母、真菌類、哺乳動物細胞および昆虫細胞が含 まれる。 従って、本発明の他の態様は、ベクター部分および哺乳動物の、より具体的に はひとのNR6遺伝子部分を含む遺伝子構築物を含み、このNR6遺伝子部分は NR6ポリペプチドまたはその機能的または免疫学的相互作用的誘導体をコード することができる。 好ましくは遺伝子構築物のNR6遺伝子部分は、ベクター上のプロモーターに 機能可能に結合しており、このプロモーターは適当な細胞における該NR6遺伝 子部位の発現を目的とし得る。 さらに、遺伝子構築物のNR6遺伝子部分はマルトース結合タンパク質または グルタチオン−S−トランスフェラーゼまたはその一部をコードするヌクレオチ ド配列などの他の遺伝子配列に融合した遺伝子すべてまたは一部を含むことがで きる。 本発明はそのような遺伝子構築物およびそれを含む原核細胞または真核細胞を も含む。 本発明はまた、突然変異体、その一部、断片、部分、ホモログおよび類似体を 含む任意またはすべてのNR6誘導体またはそれらをコードする遺伝子配列であ って、天然に存在するヌクレオチドまたはアミノ酸配列の単一または複数のヌク レオチドまたはアミノ酸の置換、付加および/または欠失を含む遺伝子配列に及 ぶ。 NR6は細胞型の多様な配列の増殖、分化および生存に重要である。従って、 NR6またはその機能的な誘導体は、イン・ビトロおよびイン・ビボの異なる細 胞および組織の配列における増殖、維持または再生を調節するために使用される ことが提案されている。例えば、NR6は神経増殖、分化および生存の調節に有 用であると考えられている。 可溶性NR6ポリペプチドはまた、疾患、傷害または異常の範囲の治療におい て有用であると考えられる。 膜結合または可溶性NR6は、神経細胞または組織にイン・ビトロで使用され ることができ、例えば移植手法または移植などにおける増殖、分化または生存を 調節することができる。 上記のように、本発明のNR6またはその機能的誘導体はNR6と1またはそ れ以上の製薬学的に許容し得る担体および/または希釈剤を含む医薬組成物に提 供され得る。さらに、本発明は本発明のNR6の有効な量を投与することを含む 治療方法を含む。本発明はまたNR6sのアンタゴニストまたはアゴニストに及 び、その治療用組成物および方法論におけるそれらの使用に及ぶ。 本発明の更なる態様は、NR6伝達の欠陥または低下症状の処置のための薬物 の製造におけるNR6またはその機能的誘導体の使用を含む。 本発明の更に別の態様はNR6のリガンド、好ましくはそのリガンドの単離形 態または組換体またはその誘導体を含む。 本発明はさらに同種および異種ノックアウト動物を含むNR6遺伝子のための マウスまたは他のネズミ科の種などのノックアウト動物を含む。そのような動物 は、NR6の効果の検討ならびにNR6のアゴニストまたはアンタゴニストとし て作用することができる薬剤のスクリーニングをするための、特に有用な生きた イン・ビボモデルを提供する。 この具体例では、NR6をコードする遺伝子の少なくとも1つのアレルにおけ る1つの突然変異を含むトランスジェニック動物を提供する。さらに、本発明は NR6をコードする遺伝子の2つのアレルにおける1つの突然変異を含むトラン スジェニック動物を提供する。好ましくはトランスジェニック動物はマウスまた はラットなどのげっ歯類の動物である。 本発明はさらに以下の図および実施例によって具体的に説明するが、これに限 定されるものではない。 図面において: 図1はNR6 cDNA、NR6.1、NR6.2およびNR6.3の3形態で観 察されるスプライシングパターンを示すマウスNR6遺伝子の配列決定された領 域を拡大した図である。 図2は、NR6.1、NR6.2およびNR6.3の両者によって共有された3 ’(3N)非翻訳領域の末端にSEQ ID NO:12および14において示さ れるcDNAのD50をコードするヌクレオチド148からのcDNAをコード するエクソンを含む、マウスNR6遺伝子のヌクレオチド配列を示す。この図に おいて、この領域はヌクレオチドg1182からg6617までを含む。この配 列はまた配列番号28と定義される。 図3は、5’(5N)配列をさらに付加したマウスゲノムNR6遺伝子のヌクレ オチド配列を表すものである。NR6のコーディングエクソンはマウスゲノムの 約11kbにわたる。8イントロンによって分離される9つのコーディングエクソ ンが存在する: エクソン1 少なくとも 239nt イントロン1 5195nt エクソン2 282nt イントロン2 214nt エクソン3 130nt イントロン3 107nt エクソン4 170nt イントロン4 1372nt エクソン5 158nt イントロン5 68nt エクソン6 169nt イントロン6 2020nt エクソン7 188nt イントロン7 104nt エクソン8 43nt イントロン8 181nt エクソン9 252nt エクソン1はシグナル配列をコードし、エクソン2はIg様ドメイン、エクソ ン3〜6はヘモポイエチンドメインをコードする。エクソン7、8および9はか わりにスプライシングされる。 図4はマウスNR−6のゲノム構造を図式で表したものである。 図5は同種組換えによるNR6遺伝子座のターゲティングを図式で表したもの である。 本発明で使用したアミノ酸残基の1文字および3文字略号は表2にまとめてい る: 1ポリアデニル化シグナルAATAAATAAAはヌクレオチド1451から1460の位 置である;NR6.1(配列番号:12)およびNR6.2(配列番号:14)は エクソンの末端を示すQ407をコードするヌクレオチド1223と同一である 。NR6.1はNR6.2にのみ存在するエクソンをスプライシングし、NR6. 2と共有する最終エクソンのために異なるリーディングフレームを使用する;こ れはアミノ酸残基部位408−413のアミノ酸VLPAKLに対応する。NR6.1 、NR6.2およびNR6.3によって共有される3N−非翻訳DNAの領域はヌ クレオチド1240から1475である。WSXWSモチーフはアミノ酸残基330 〜334にある。2 ポリアデニル化シグナルAATAAAはヌクレオチド1494〜1503の位置であ る。WSXWSモチーフはアミノ酸残基330〜334である。NR6.1およびNR 6.2はエクソンの末端を表すQ407をコードするヌクレオチド1223に一 致する。NR6.2はアミノ酸残基D408、ヌクレオチド1224で開始し、 G422、ヌクレオチド1264で終了するエクソンでスプライシングする。N R6.1、NR6.2およびNR6.3によって共有される3N−非翻訳DNAの 領域はヌクレオチド1283から1517の位置である。3 ヌクレオチドおよびアミノ酸番号は配列番号12および14に対応する。 WSXWSモチーフはアミノ酸残基330〜334である。ポリアデニル化シグナルA ATAAATAAAはヌクレオチド1781から1780の位置である。NR6.1、NR 6.2およびNR6.3はQ407(エクソンの末端を表す)をコードするヌクレ オチド1223に一致する。NR6.3はこの位置からのスプライシングに失敗 し、それゆえ翻訳はイントロンを通して続けられ、アミノ酸残基408〜461 からのC−末端タンパク質領域を生じる。NR6.1、NR6.2およびNR6. 3によって共有される3N−非翻訳DNAの領域は、ヌクレオチド1469から 1804までである。4 該ヌクレオチド配列は、ヌクレオチドC151、Pro51の最初のヌクレオチド からのNR6.1、NR6.2およびNR6.3に同一である。このヌクレオチド からの番号付けは、配列番号14および16と同一である。この点の5NはNR 6.1、NR6.2およびNR6.3において見出されない5N RACEによって製 造される製造物に独特であり、配列番号20および21に示されている。5 マウスゲノムNR6遺伝子座の構造。NR6のコーディングエクソンはマウス ゲノムの約11kbにわたる。8つのイントロンによって分離された9つのコーデ ィングエクソンが存在する: エクソン1 少なくとも 239nt イントロン1 5195nt エクソン2 282nt イントロン2 214nt エクソン3 130nt イントロン3 107nt エクソン4 170nt イントロン4 1372nt エクソン5 158nt イントロン5 68nt エクソン6 169nt イントロン6 2020nt エクソン7 188nt イントロン7 104nt エクソン8 43nt イントロン8 181nt エクソン9 252nt エクソン1はシグナル配列をコードし、エクソン2はIg様ドメイン、エクソ ン3〜6はヘモポイエチンドメインをコードする。エクソン7、8および9は、 選択的にスプライシングされる。 本発明のNRG分子は当該明細書に記載された利用性の範囲を保有する。さら なる利用性には以下が含まれる: 1.NR6と相互作用する分子の同定。これらには: a)標準オルファン受容体(orphan)法(26)を用いた対応するリガンド b)受容体アンタゴニストまたはアゴニストのいずれかとして機能するモノクロ ーナル抗体、 c)ファージディスプレイ法(27、28)を用いて単離した模擬(mimetic)ま たはアンタゴニストペプチド d)アンタゴニストまたはアゴニストのいずれかとして機能する小分子天然産物 2.NR6遺伝子中の欠失/再配列を検出するための診断剤の開発。 本明細書に記載されたNR6ノックアウトマウス実験はこの利用性のために有 用なモデルを提供する。再生分野における応用も存在する。例えば、NR6状態 に関して試験することができる。NR6+/−保因者は発達問題を有する子孫を 生むことが予想される。 実施例1 実施例2 ヘモポイエチン受容体ファミリーのメンバーにおいて見出される保存されたWS XWSモチーフに対して設計されたオリゴヌクレオチドを用いての最初のNR6 cDNAクローンの単離 (i)UNI−ZAPバクテリオファージ(ストラタジーン(Stratagene)、 カリフォルニア、米国;カタログ番号937 308)にクローニングした市販 されている成体マウス睾丸cDNAライブラリーを使用して大腸菌株LE392 に感染させる。感染した菌を20の150mmアガープレート上で増殖させ、1プ レート当たり約50,000プラークを得る。ついでプラークを直径150mmの ナイロン膜に同じものを2枚トランスファーさせ(コロニー/プラークスクリー ン、NENリサーチ・プロダクツ(NEN Research Products)、マサチューセッツ、 米国)、溶菌し、DNAを変性させ、ついで乾熱で100℃で1分間オートクレ ーブすることによって固定する。そのフィルターを室温にて0.1%(w/v) ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、0.1×SSC(SSCは150mMの塩化 ナトリウム、15mMのクエン酸ナトリウム二水和物)中で二回すすぎ、ついで2 mg/mlウシ血清アルブミン、2mg/mlフィコール、2mg/mlポリビニルピロリド ン、100mM ATP、10mg/ml tRNA、2mM ピロリン酸ナトリウム、2mg/mlサ ケ精子DNA、0.1%(w/v)SDSおよび200mg/mlアジ化ナトリウム を含む6×SSC中42℃で一晩プレハイブリダイズした。そのプレハイブリダ イゼーションバッファーを除去した。ハイブリダイゼーションのための変性オリ ゴヌクレオチド1.2Fg(WSDWS;実施例1)を960mCiのy32P−ATP (ブレサテク(Bresatec)、S.A.、オーストラリア)を用いてT4ポリヌクレオ チドキナーゼでリン酸化した。単一に取り込まれたATPを前もってパックされ たゲル濾過カラム(NAP−5;ファルアマシア(Pharmacia)、ウプサラ、ス ウェーデン)を用いて標識したオリゴヌクレオチドから分離した。フィルターを 42℃でNP40よりはむしろ0.1%(w/v)SDS、標識したオリゴヌク レオチドの106−107cpm/mlを含むプレハイブリダイゼーションバッファー 80ml中で一晩ハイブリダイズした。フィルターを簡単に二回室温で6×SSC 、0.1%(v/v)SDS中ですすぎ、45℃で30分間二回、同バッファー 1.51を含むウォーターバス中で振盪させ、ついで室温で6×SSCで簡単に すすいだ。ついでフィルターをブロッティングして乾燥させて、ついで−70℃ で、増感スクリーンを用いてオートラジオグラフフィルムで被曝させ現像まで7 −14日間置いた。向き合った二枚のフィルターに陽性と思われるプラークを取 りだし、100mM NaCl、10mM MgCl2、0.5%(w/v)ゼラチン0.5%( v/v)クロロホルムを含むおよび10mM Tris.HCl pH7.4で溶出し、4℃で保 存した。二日後、LE392細胞を初代プラグからの溶出物で感染させ、ついで 第2次スクリーニングためにリプレートした。このプロセスをハイブリダイゼー ションプラークが純粋になるまで繰り返した。 一旦精製されると、陽性のcDNAsを製造者(ストラタジーン、カリフォル ニア、米国)による指示書によりZAPIIバクテリオファージから切り出しプラ スミドpBluescriptにクローニングした。CsCl精製したDNA調製物を作成し、 ついでこれを両鎖についてシークエンシングした。シークエンシングはアプライ ド・バイオシステムズ自動化DNAシークエンサー(Applied Biosystems autom ated DNA sequencer)で製造者の指示書に従って蛍光ジデオキシヌクレオチド類 似体を用いて行った。そのDNA配列をアプライド・バイオシステムズにより提 供されたソフトウェアを用いて分析した。 マウス睾丸cDNAライブラリーから単離した2つのクローンは68−1およ び68−2のヌクレオチド配列同一性の大きな領域を持っており、ヘモポイエチ ン受容体ファミリーの新規メンバーをコードするようであり、かつ発明者らはそ の推定受容体に「NR6」という便宜上の名称(working name)を与えた。 (ii)実験の平行系列において、市販されているマウス脳cDNAライブラリ ー(ストラタジーン967319号、balb/c、20日齢、全脳cDNA/ Uni-ZAP XRベクター)を使用して、大腸菌XL1-Blue MRF=株を感染させた。感染 した菌を90×135mmの角アガープレート上で増殖させて、1プレートあたり 約25,000プラークを得た。ついでプラークをハイボンド−N(+)(アマ シャムRPN 203B)の正に帯電したナイロン膜にトランスファーし、溶菌しついで そのDNAを室温で7分間、変性0.5MNaOH、1.5M NaClで変性さ せた。その膜を室温で10分間0.5M Tris-HCL pH7.2、1.5M NaCl、1 mM EDTAで中和し、ついでDNAをUV架橋によって固定した。 WSDWSおよびWSEWSオリゴヌクレオチドプローブ(配列番号:7および8)の混 合物を[α−32P]−ATP(東洋紡#PNK-104 Kination kit)で標識した。つい でマウス脳cDNAライブラリーからの膜をWSDWSおよびWSEWSオリゴヌクレオチ ドプローブと42℃で16時間ラピッド・ハイブリダイゼーション・バッファー (Rapid Hybridization Buffer)(アマシャム、RPN1636)中でハイブリダイズ させた。フィルターを42℃で1×SSC/0.1%(w/v)SDSで洗浄し てオートラジオグラフィーにかけた。向き合った2枚のフィルター上で陽性であ ると思われるプラークを取り上げて大腸菌XL1-Blue MRFN上でナイロン膜に固定 するプロセスにてリプレートし、オリゴヌクレオチドプローブと膜をハイブリダ イズし、純粋なプラークが得られるまで洗浄とオートラジオグラフィーを反復し た。 純粋に陽性であるハイブリダイゼーションプラークからのcDNA断片を製造 者の指示書に従って、ヘルパーファージ株ExAssist(ストラタジーン、9673 19号)での切り出しにより単離した。Ampli-Taq DNAポリメラーゼおよびTaqジ デオキシ・ターミネーター・サイクル・シークエンシング・キット(Taq dideox y terminator cycle sequencing kit)(パーキン・エルマー(Perkin Elmer) 、401150号)を96℃で10秒間の25サイクル、50℃を5秒、60℃ で4分間増殖させた後、ABIモデル377DNAシークエンサー上でシークエン シングプライマーでシークエンシングを行った。 マウス脳ダイブラリーからの1クローンであるMBC−8クローンは、マウス 睾丸cDNAライブラリーから単離された68−1および68−2の両クローン と大領域のヌクレオチド配列と同一性を共有した。 (iii)実験の第3系列において、総RNAをマウス骨芽細胞株から調製し、 シルグウィン(Chirgwin)らの方法(15)に従って、KUSAを調製し、つい でポリ(A)+RNAをさらにオリゴー(dT)−セルロースクロマトグラフィ ー(ファルマシア・バイオテク(Pharmacia Biotech))によって精製した。相 補的DNAをオリゴヌクレオチド(dT)プライミングによって合成し、UniZAP XR方向クローニングベクター(ストラタジーン)に挿入し、ついでギガパック・ ゴールド(Gigapack Gold)(ストラタジーン)を用いて8ファージにパッケー ジングして、1.25×107の独立したクローンを得た。 約106クローンを本質的に上記(ii)に記載と同様にスクリーニングした。 要約すればプローブをT4ポリヌクレオチドキナーゼを用いて32Pで標識し、つ いでプレハイブリダイゼーションを42℃でラピッド・ハイブリダイゼーション ・バッファー(アマシャムLIFE SCIENCE)中で4時間行った。ついでフィルター (ハイボンドN+、アマシャム)を同条件で19時間、32P−標識したWSXWS混 合オリゴヌクレオチドでハイブリダイゼーションし、ついで3回洗浄した。最終 の洗浄を42℃にて1×SSPE、0.1%(w/v)SDSで30分間洗浄し た。ついでフィルターをコダックX−OMAT ARフィルムに増感スクリーン とともに5日間露光した。 単離したクローンをpBluescript SK(+)ファージミド(ストラタジーン)の イン・ビボエキサイジョンにかけ、ついでプラスミドDNAを標準的方法により 調製した。DNA配列をABI PRISM 377 DNAシークエンサー(パ ーキン・エルマー)で適当な合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いて決定し た。クローンpKUSA166はMBC−8、マウス脳および睾丸cDNAライブラリー から単離した68−1および68−2クローンとヌクレオチド配列同一性の大領 域を持っていた。 実施例 3 NR6に特異的なプローブを用いたさらなるNR6cDNAの単離 (i)NR6に関するcDNAクローンを含む他のcDNAライブラリーを同 定するために、発明者は、プライマーとして68−1および68−2の配列から 設計されたオリゴヌクレオチド2070および2057を用いて多様なヒト組織 からmRNAから作成されたλ−バクテリオファージの1μ1アリコートに関し てPCRを行った。反応液には5μlの10×濃縮PCRバッファー(ベーリン ガー・マンハイムGmbH、マンハイム、ドイツ連邦共和国)、1μlの10mMdA TP、dCTP、dGTPおよびdTTP、2.5μlのオリゴヌクレオチドHYB2およびT3また はT7のいずれかを100mg/mlの濃度の2.5μl、0.5μlのTaqポリメラーゼ (ベーリンガーマンハイムGmbH)および水を最終容量が50μlになるまで含ん だ。PCRは、パーキン・エルマー9600で反応液を96℃で2分間加熱し、 ついで96℃で30秒、55℃で30秒および72℃で2分間を25サイクル行 った。PCR産物をアガロースゲル上で分離してナイロン膜に固定し、32P−標 識したオリゴヌクレオチド1943(配列番号:42)とハイブリダイズした。 オリジナルライブラリーに加えて、マウス脳cDNAライブラリーはNR6c DNAsを含むと思われた。これらを32P−標識したオリゴヌクレオチド194 4、2106、2120(実施例1)またはランダムデカヌクレオチドラベリン グキット(ブレザテク(Bresatec))を用いて32Pで標識した68−1(図1に おけるNR6.1のヌクレオチド934から末端まで)からのオリジナルNR6 cDNAクローンの断片でスクリーニングした。使用した条件は、標識したオリ ゴヌクレオチドに関して、フィルターを45℃よりは55℃で洗浄するが、NR 6cDNA断片に関してはプレハイブリダイゼーションおよびハイブリダイゼー ションを2×SSC中で行い、フィルターを65℃で0.2×SSCで洗浄した 点以外は(i)に記載と同様である。再び、上記(i)と同様に、陽性にハイブリ ダイズしたプラークを精製し、cDNAを回収し、pBluescriptIIまたはpUC19プ ラスミドにクローニングした。独立したcDNAクローンを両鎖に関してシーク エンシングした。 本方法を用いて、さらに6つのクローン68−5、68−35、68−41、 68−51、68−77および73−23が、68−1、68−2MBC−8お よびpKUSA166との配列同一性の大領域を保有した。 平行実験系列において、さらにスクリーニングをpKUSA166から切り出した1. 7kbp EcoRI−XhoI断片から調製されたハイブリダイゼーションプローブを用い て行った。この断片を切り出し、ついでT7QuickPrime Kit(ファルマシアバイオ テク)を用いて32Pで標識した。約6×105クローンをスクリーニングした。 ハイボンドN+フィルター(アマシャム)を最初に42℃で4時間、50%(v /v)ホルムアミド、5×SSPE、5×Denhardt's solution、0.1%(w/v )SDSおよび0.1mg/ml変性サケ精子DNA中でプレハイブリダイズした。 ハイブリダイゼーシヨンを同条件の下で32P−標識したNR−6cDNA断片プ ローブを添加して16時間行った。最終的にそのフィルターを68℃で1時間、 0.2×SSC、0.1%(w/v)SDS中で1回洗浄した。8クローンを単離 し、ついでファージクローンをpBluescript SK(-)ファージミド(ストラタジー ン)のイン・ビボエキサイジョンにかけた。プラスミドDNAsを標準的方法に よって調製した。DNA配列をABI PRISM 377 DNAシークエンサ ーによって適当な合成オリゴヌクレオチドプライマーを用いて決定した。この手 法を用いて、68−1、68−2、MBC−8、pKUSA166、68−5、 68−35、68−41、68−51,68−77および77−23との配列の 同一性の大領域を含むKUSAライブラリーからのさらに8つのクローンを単離した 。 実施例 4 NR6をコードするゲノムDNAの単離 ネズミNR6ゲノム遺伝子座をコードするDNAもまた68−1cDNAをプ ローブとして用いて単離した。2つの陽性のクローン、2−2および57−3を λFIXにクローニングしたマウス129/Sv株ゲノムDNAライブラリーから単離 した。これらのクローンを重複させ、ついで制限部位の位置、イントロンおよび エクソンを従来方法にて決定した。エクソンおよび介在イントロンを含むゲノム クローンの領域を、アプライド・バイオシステムズ自動化DNAシークエンサー を製造者の指示書に従って蛍光ジデオキシヌクレオチド類似体を用いて両鎖に関 してシークエンシングした。図2はヌクレオチド配列および翻訳領域の対応する アミノ酸配列を示している。これはまた、配列番号:30および31にも示され る。図3はさらに5N配列を添加したゲノムNR6遺伝子配列を提供している。 これはまた、本配列に関連して配列番号:38にて表されている。NR6のコー ディングエクソンはマウスゲノムの約11kbにわたっている。8イントロンに よって分離される9つのコーディングエクソンが存在する: エクソン1 少なくとも 239nt イントロン1 5195nt エクソン2 282nt イントロン2 214nt エクソン3 130nt イントロン3 107nt エクソン4 170nt イントロン4 1372nt エクソン5 158nt イントロン5 68nt エクソン6 169nt イントロン6 2020nt エクソン7 188nt イントロン7 104nt エクソン8 43nt イントロン8 181nt エクソン1はシグナル配列をコードし、エクソン2はIg様ドメイン、エクソ ン3〜6はヘモポイエチンドメインをコードする。エクソン7、8および9は選 択的にスプライシングされる。 実施例 5 NR6の5'レース分析 5'−レースを使用してNR6.1、2および3のIle 321をコードするヌクレオチド 960の5'配列の性質を検討した。ヌクレオチドおよび対応するアミノ酸配列 をそれぞれ配列番号:12、14、16に示す。5'−レースを製造者の指示書 によりマウス脳マラソン−レディーcDNA(クローンテク(CLONETECH)、CATNo .7450-1)でAdvantage KlenTaqポリメラーゼ(クローンテク、CAT No.K1905-1 )を用いて行った。要約すれば、増幅の最初のラウンドは、50μlの総容量の うち5μlのcDNAを用いて、94℃×0.5分、68℃×2.0分をGeneAmp 2400(パーキン・エルマー)35サイクルによって各1mMのプライマーAP1& M116[配列番号:2]またはAP1&M159[配列番号:4]を用いて行 った。最初の増幅からの50倍希釈産物の5μlの量をついで再度増幅した:最 初の増幅のプライマー、AP1およびM116[配列番号2]で製造さ れた産物に関して、プライマーAP2およびM108[配列番号:3]の1mMを第 2次増殖に用いた。最初の増幅のプライマー、AP1およびM116[配列番号 2]で製造された産物に関して、別個の2つの2次反応を行った。1つの反応は 1mMのプライマーAP2&M242[配列番号:5]およびもう一方の反応はA P2&M112[配列番号:6]で行った。増幅は94℃×0.5分、68℃× 2.0分を25サイクルで行った。これらのサンプルをアガロースゲル電気泳動 によって分析した。1つのエチジウムブロミド染色増幅産物が観察されると、そ れは製造者の指示書に従って(キアゲン(Qiagen)、CAT No.DG-0281)QIAquic k PCR精製キットによって精製し、ついでその配列を2次増幅工程において使用 された両プライマー、すなわちAP2および[配列番号:3]、M242[配列 番号:5]またはM112[配列番号:6]のいずれかを用いて、直接決定した 。 実施例 6 NR6のクローニング マウス脳および睾丸cDNAライブラリーの変性WSXWSオリゴヌクレオチドで の最初のスクリーニングおよび後のマウス睾丸、マウス脳およびKUSA骨芽細胞株 からcDNAライブラリーのスクリーニングから、NR6cDNAsの総量が単 離された。NR6のヌクレオチド配列はまた脳cDNAの5'レース分析からも 決定された。さらに、NR6をコードする2つのネズミゲノムDNAクローンも また単離された。 NR6cDNAクローンの比較は、123塩基対5'−非翻訳領域および12 221塩基対のオープンリーディングフレームを含むヌクレオチド配列の共通領 域が推定開始メチオニンMet 1から始まりGln 407(それぞれ配列番号12、14 および16)までであることを明らかにした。この共通のオープンリーディング フレーム内に、4つの保存されたシステイン残基およびヘモポイエチン受容体フ ァミリーのメンバーに典型的な5つのアミノ酸モチーフWSXWSが含まれるヘモポ イエチン受容体ドメインが観察された。 さらなる分析はヌクレオチド1221の後に、3つの異なる種類のNR6 c DNAが見出され、これらはNR6.1NR6.2およびNR6.3(それぞれ配 列番号12、14および16)と命名された。それぞれは古典的な膜貫通領域を 欠いており、それゆえ細胞外環境に分泌されやすいように思われる受容体をコー ドしていた。3種類のNR6タンパク質の推定C−末端領域が異なっているよう であるが、それらをコードするcDNAsもまた3'−非翻訳領域の共通領域を 持つ。 配列番号12、14、16に関して両ヌクレオチドおよびアミノ酸の数は推定 開始メチオニンで始まる。NR6.1およびNR6.2はQ407をコードするヌ クレオチド1223に同一であり、これはエクソンの末端を表す。NR6.1は NR6.2にのみ存在するエクソンをスプライシング(out)し、NR6.2と共有 する最終エクソンについて異なるリーディングフレームを用いる。3'−非翻訳 領域はNR6.1、NR6.2およびNR6.3によって共有され、NR6.2はD 408をコードするヌクレオチド1224で開始し、G422のコドンにおける 最初のヌクレオチドをコードするヌクレオチド1264で終了するエクソンにス プライシング(in)し、NR6.2(図1参照)と共有する最終エクソンについて 異なるリーディングフレームを用いる。NR6.3はヌクレオチド1224位か らスプライシングできず、それゆえイントロンを介して翻訳は続行され、C−末 端タンパク質領域を生じる。 マウス脳cDNA調製物からの5'−RACE増幅によって製造されたNR6 cDNA産物の配列は配列番号:18に示される。5'−RACEを用いて同定 されたヌクレオチド配列はヌクレオチドC151からのNR6.1、NR6.2お よびNR6.3をコードするcDNAsの配列に同一であるようであり、Pro51の ためのコドンの最初のヌクレオチドである。このヌクレオチドの5'、配列(複数 )は異なり、その配列はNR6.1、NR6.2およびNR6.3には見出されない 独特のものである。さらに、1つのヌクレオチド差異が存在し、ヌクレオチド4 75にAよりGを含むRACEからの配列を有し、結果Thr159がAlaとなった。 ゲノムクローンの分析は、それらに重複およびNR6の3形態のコーディング 領域(図1、2および3)のコーディング領域の大部分をコードするエクソンを 含むことを明らかにした。これらのゲノムクローンは、NR6cDNAsのAsp5 0(ヌクレオチド148)からコードされるエクソンを含む。cDNAsのこの 5'配列は、5'-非翻訳領域およびMet1からGln49までをコードする領域(配列 番号12、14、16)を含み、かつ5'RACE産物(配列番号18)の分析 から推定される5'末端は単離された2つのゲノムクローン中に存在しなかった 。 NR6ゲノムDNAクローン分析はまた、見出された3種類のNR6cDNA sの説明も提供した。NR6.1、NR6.2およびNR6.3はNR6mRNA (図1)の別のスプライシングによって生じるようである。3つの異なるNR6 タンパク質が共有すると推定される最終のアミノ酸残基はGln407である。配 列番号:18はGln407が、ヌクレオチドg5850〜g6037(図2参照 )をカバーするエクソンによってコードされる最終アミノ酸であることを示して いる。このエクソンの末端からの別のスプライシング(図1)はNR6.1(配 列番号:12)、NR6.2(配列番号:14)およびNR6.3(配列番 号:16)をコードするcDNAsの生成を説明する。NR6.1の場合は、g 6938〜g6425の領域はスプライシングされ、g6037およびg642 6の近位に導入される。NR6.2の場合、g6038からg6141の領域が スプライシングされ、6142からg6183からのエクソンが保存され、つい で、g183からg6425までの領域がスプライシング(out)される。NR6. 3はヌクレオチドg6038からスプライシングが全く無い時に生じるようであ る。3つ全部の形態に関して、膜貫通よりはむしろ分泌型が製造されるが、これ は推定C−末端領域において異なっている。追加の5N配列を有するゲノムNR 6配列は図3に示す。 実施例 7 ESTs 配列番号:16に示されるスプライシングされていない型に対応するネズミN R6とデータベースを調査した。使用されたネズミNR6配列を配列番号:22 に示す。 調査したデータベースは: (i)dbEST−発現された配列タグのデータベース ナショナル・センター・フォー・バイオテクノロジー・インフォメーション・ ナショナル・ライブラリー・オブ・メディスン(National Center for Biotechn ology Information National Library of medicine)、38A、8N80586 00ロックビル・パイク(Rockville Pike)、ベテスダ(Bethesda)、メリーラン ド20894電話番号:0011−1−301−496−2475FAX番号: 0015−1−301−480−9241米国。 (ii)日本DNAデータベースのDNAデータベースリリース3689。 サンゾ・ミヤガワ(Sanzo Miyagawa)監督/データベース管理者、ヒデノリ・ ハヤシダ(Hidenori Hayashida)、科学論評家ユキコ・ヤマザキ(Yukiko Yamaz aki)/エリコ・ハタダ(Eriko Hatada)/ヒロアキ・セリザワ(Hiroaki Seriz awa)、注釈家/論評家モトノ・ホリエ(Motono Horie)/シゲコ・スズキ(Shi geko Suzuki)/ユミコ・サタオ(Yumiko Satao)、秘書/タイピスト、日本国 411静岡県三島市谷田1111、国立遺伝子情報分析遺伝子情報研究所の 遺伝的センターのDNAデータバンクによって調製された。 (iii)EMBL核酸配列データ・バンク・リリース47.0。 (iv)EMBL核酸配列データ・バンク・ウイークリー・アップデイツ・シンス・リ リース44。 (v)ジェネティック・シークエンス・データ・バンク・NCBI−ジーンバン ク・リリース94。 ナショナル・センター・フォー・バイコテクノロジー・インフォメーション・ナ ショナル・ライブラリー・オプ・メディスン(National Center for Biotechnol ogy Information National Library of Medicine)38A、8N805 860 0ロックビル・パイク、ベテスダ、メリーランド20894、電話番号:001 1−1−301−295−2475、FAX番号:0015−1−301−48 0−9241米国。 (vi)キュムラティブ・アップデイツ・シンスNCBI−ジーンバンク・リリー ス88(Cumulative Updates since NCBI-GenBank Release 88)。 ナショナル・センター・フォー・バイコテクノロジー・インフォメーション・ナ ショナル・ライブラリー・オブ・メディスン、38A、8N805 8600ロ ックビル・パイク、ベテスダ、メリーランド20894、電話番号:0011− 1−301−295−2475、FAX番号:0015−1−301−480− 9241米国。 ネズミプローブを用いてのデータベースの調査によりそのプローブに対しての 配列の類似性を有するいくつかのESTの配列が同定された。そのESTは: W66776(マウス配列) MM5839(マウス配列) AA014965(マウス配列) W46604(ヒト配列) W46603(ヒト配列) H14009(ヒト配列) N78873(ヒト配列) R87407(ヒト配列) 実施例 8 ヒトNR6をコードする3'cDNAクローンの単離 ヒトNR6をコードするPCR産物を、マウスNR6配列(配列番号:22) で調査したデータベースから同定されたヒトESTに基づくオリゴヌクレオチド UP1およびLP1(以下参照)を用いて製造し(ジーンバンク受領番号:H1 4009、ジーンバンク受領番号:AA042914)、。PCRをヒト胎児肝 臓cDNAライブラリー(マラソン既製cDNAクローンテク7403−1)に 関してアドバンテージ・クレン・Taqポリメラーゼミックス(クローンテク84 17−1)を用いて、94℃で30秒間から、ついで68℃3分間を35サイク ルの後、68℃で4分間ついで15℃で停止させて提供されたバッファー中で行 った。パーキン・エルマー・GeneAmp PCTシステム2400サーマル・サイクル に関する標準的PCRプログラムを使用した。PCRは約560塩基対(bp;配 列番号:18)の主要産物を産生し、それはランダム・プライマー法を用いて[ α−32P]dCTPで放射性標識し(アマシャム、RPN、1607、メガ・プ ライム・キット)、ついでヒト胎児腎臓5N−STRETCHPLUScDNA ライブラリー(クローンテク#HL1150x)をスクリーニングするために使 用した。ライブラリースクリーニングをラピッド・ハイブリダイゼーション・バ ッファー(Rapid Hybridization Buffer)(アマシャムRPN1636)を用い て製造者の指示書により行い、ついで膜を0.1×SSC/0.1%(w/v)S DS中で65℃で30分間洗浄した。2つの独立したcDNAクローンをラムダ ファージとして入手し、続いてサブクローニングおよびシークエンシングした。 両クローン(HFK−63およびHFK−66)は、マウスNR6と配列類似性 を示す1.4キロベース(kb)インサートを含む。HFK−66のの配列および 対応するアミノ酸翻訳は配列番号:24に示す。 クローンHFK−66の翻訳タンパク質配列はマウスNR6と高い配列類似性 を示す。 オリゴヌクレオチド 実施例 9 ヒトNR6のゲノム構造 ヒトNR6をコードするヒトゲノムDNAクローンを放射性標識したオリゴヌ クレオチド2199および2200(以下参照)を用いてヒトゲノムライブラリ ー(ラムダFIXJIIストラタジーン946203)をスクリーニングするこ とによって単離した。これらのオリゴヌクレオチドをヒトESTs(ジーンバン ク受領番号:R87407、ジーンバンク受領番号:H14009)に基づいて 設計されたものであり、マウスNR6で調査したデータベースから同定されたも のである。フィルターを37℃で一晩2mg/mlのウシ血清アルブミン、2mg/ml のフィコール、2mg/mlのポリビニルピロリドン、100mM ATP、10mg/mlの tRNA、2mMピロリン酸ナトリウム、2mg/mlのサケ精子DNA、0.1%( w/v)SDSおよび200mg/mlのアジ化ナトリウムを含む6×SSC中でハ イブリダイズし、ついで65℃にて6×SSC/0.1%SDSで洗浄した。5 つの独立したゲノムクローンを得てシークエンシングした。得られた配列の範囲 を決定し、それらのクローンは重複し、マウスNR6と類似のゲノム構造を示す ことを表した。エクソンコーディング領域は、ゲノムクローンによってカバーさ れる領域に関してほとんど同一であるが、イントロンコーディング領域は異なっ ており、イントロンの大きさは共通点がある。既知の重複の程度は図5に示す。 オリゴヌクレオチド: 実施例 10 ヒトNR6mRNA発現のノザンブロット分析 クローンテク多数組織ノザンブロット(Human MTN Blot、クローンテク#77 60−1、ヒトMTN Blot IV、クローンテク#7766−1、ヒト脳MT N Blot II、クローンテク#7755−1、ヒト脳MTN Blot III、クローン テク#7750)を放射性標識した3NヒトNR6cDNAクローン、HFK− 66(配列番号:24)でプローブ化した。そのクローンをランダム・プライマ ー法を用いて[α−32P]dCTPで放射性標識した(アマシャム、RPN、1 607、メガ・プライム・キット)。ハイブリダイゼーションをエクスプレスハ イブリダイゼーション溶液(クローンテクH50910)中で67℃で3時間行 い、膜を50℃で6×SSC/0.1%w/v SDSで洗浄した。 1.8kbの転写産物が生殖組織、消化組織および中性の組織にわたる多様なヒ ト組織中で検出された。心臓、胎盤、骨格筋、前立腺および脳の多様な領域では 高程度で観察され、低いレベルでは皐丸、子宮、小腸および大腸において観察さ れる。これらのノザンブロットを示す写真は必要ならば利用できる。この発現パ ターンはマウスNR6で観察される発現パターンとは異なる。 実施例 11 マウスNR6発現ベクター pEF-FLAG/mNR6.1 マウスNR6.1の成熟コーディング領域を以下のオリゴヌクレオチド: を用いて増幅して、その成熟コーディング領域の5'末端でのイン・フレームで のAsc I制限酵素部位、および3'末端ではMlu I部位を導入した。 DNA断片由来の得られたPCRをついでAsc IおよびMlu Iで消化し、ついで pEF−FLAGのMlu I部位にクローニングした。NR6の発現は、(16) 記載と同様に、ポリペプチド・チェイン・エロンゲーション・ファクタ−1αプ ロモーターの制御下にあり、pEF−FLAGからのIL3シグナル配列を用い ると、FLAGタグしたNR6タンパク質のN−末端の分泌が得られた。 pEF-FLAGを以下のように発現ベクターpEF-BOSを修飾することによって製造し た: pEF-BOS(16)をXba Iで消化してマウスIL3シグナル配列(MVLASSTTSIHT MLLLLLMLFHLGLQASIS)およびFLAGエピトープ(DYKDDDDK)をコードするリン カーを合成した。Asc IおよびMlu I制限酵素部位をクローニングサイトとして導 入した。リンカーの配列は以下である: 2つのオリゴヌクレオチドを一緒にアニーリングし、ついでpEF-BOSのXba I部位にライゲーションしてpEF-FLAGを得た。 pCOS1/FLAG/mNR6およびpCHO1/FLAG/mNR6 IL3シグナル配列/Flag/mNR6およびヒトG−CSF cDNAからのポリ (A)アデニル化シグナルをコードする配列を有するDNA断片を制限酵素EcoR Iを用いてpEF-FLAG/mNR6から切り出した。ついでこのDNA断片をpCOS1およびp CHO1のEcoRIクローニングサイトに挿入した。 pCOSIおよびpCHO1ベクターは以下のようにして構築された。pCHO1はまた参照 文献(17)にも記載されるが異なる選択マーカーを使用した。 pCOS1を、HEF-12h-gα1をEcoRIおよびSma Iで消化し(国際出願公開番号WO92 /19759の図24参照)、消化産物をEcoRI-Not-I-BamHIアダプター(タカラ45 10)とライゲーションすることによって調製した。得られたプラスミドはEFI αプロモータ-/エンハンサー、Ncorマーカー遺伝子、SV40E、OriおよびAmpr マーカー遺伝子を含む。 実施例 12 mNR6は、CHO細胞のトランスフェクションの後NN Flagタグタンパク 質として、KUSA細胞のトランスフェクションの後CN Flagタンパク質として発 現され、両方の場合に、種々の濃度の2量体および凝集体のNR6が分泌された 。 実施例 13 マウスNR6発現 NR6発現実験をマウスノザンブロットにおいて行った。成体マウスに使用し た感作レベルで、NR6発現は唾液腺、肺および睾丸に検出された。胚発達中、 NR6は受精第10日目から誕生までのあいだの胎児組織において発現している 。細胞株において、NR6発現はTリンパ球株CTLL−2ならびにFD−Py MT(ポリオーマミドルT遺伝子を発現するFDC−P1ミエローマ細胞)、お よび骨髄を含む繊維芽細胞および胎児肝ストローマ細胞で観察された。 実施例 14 CHOおよびKUSA mNR6の発現、精製および特徴付け この方法は再度折り畳みなしにCHO由来のNN FLAG-mNR6の2量体の製造を 提供する。すべての他の方法によってNR6は製造でき、本発明にそれらは包含 され得る。 A.CHO由来N'FLAG−mNR6(2量体)の製造 (i)タンパク質の製造 構造および機能的活性を分析するために、N−末端FLAG(NN FLAG )配列を有するマウスNR6の全コーディング配列を含むcDNA断片を発現ベ クターpCHO1のEcoRIサイトにクローニングする。N−末端FLAG−タグ NR6の安定した製造のために、該ベクターはEF1aプロモーターのコント ロール下でNR6遺伝子とともに選択マーカーとしてのDHFR(ジヒドロ葉酸 レダクターゼ)を含む。CHO細胞をポリカチオンリポソームトランスフェクシ ョン剤(リポフェクタミン(Lipofectamine)、ギブコBRL(GibcoBRL)を用 いてこの構築物でトランスフェクションした。 (ii)リポソームトランスフェクション法 6ウェル組織培養プレートを用いて、2mlIMDM+10%(v/v)FCS 中の2×105KUSA細胞または2mla-MEM+10%(v/v)FCS中の2×105 CHO細胞を70%コンフルエントまで培養した。100F1 OPTI−ME M Iに希釈した2Fg DNA(ギブコBRL、米国)を100F1 OPTI −MEM Iに希釈した12Flリポフェクタミンと緩やかに混合し、ついで室 温で30分間インキュベートしてDNA複合体を形成させた。DNA複合体をO PTI−MEM Iの総1ml容量に緩やかに希釈し、ついで洗浄したKUSAまたはC HO細胞単層上にのせた。さらに1ml IMDM+20%(v/v)FCS(KUSA細胞 )または1mlα−MEM+20%(v/v)FCS(CHO細胞)を5時間後にトラン スフェクションした細胞に加えた。24時間で、培養培地を新鮮完全増殖培地で 置換した。トランスフェクション48時間後に、選択を適用した。相対的に高い 濃度のNR6の分泌するメトトレキサート耐性クローンを選択し、ついでさらな る分析を行った。 (iii)タンパク質発現 CHO細胞をヌクレオチド無含有α−MEM+10%(v/v)FCS中のローラー ボトル中でコンフルエンスまで増殖させた。製造者の指示書に従って条件付けた 培地中での100ng/mlを用いて選択を維持した。発現をバイオセンサー(Bios ensor)によってモニターし、その回収は3日または4日で最良であることが判 明した。 B.タンパク質分析 (i)バイオセンサー分析 発現および精製をバイオセンサー分析(BiaCoreTM、スウェーデン)によって モニターし、その際FLAGペプチド配列に特異的な抗FLAGペプチドM2抗体(コダッ ク・イーストマン(Kodak Eastman)、米国)をセンサーチップに結合した。画 分をセンサー表面(共鳴単位)への結合について分析し、ついでサンプルを次の 画分の分析の前に50mMジエチルアミン(pH12.0)を用いて表面から除去し た。そのバイオセンサーの固定および実行条件は製造者の指示書に従った。 (ii)タンパク質の製造 NR6の製造および分析のために、CHO細胞から製造された条件付けた培地 (2L)を第3日の後、コンフルエンスの後に回収した。調整培地は、分子量1 0,000カットオフのジアフィルトレーションを用いて濃縮した(イージー・ フロー・サルトリアス(Easy Flow,Sartorius,Aus)。200mlの容量(すなわ ち10×濃縮)で、サンプルを20mM Tris、0.15M NaCl、0.02%(v/v )Tween 20(pH7.5)(バッファーA)に変えた。 (iii)mNR6の免疫沈降およびウエスタン・ブロット分析 濃縮調整培地(1ml)をM2アフィニティー樹脂(20F1、コダック・イース トマン)で免疫沈降した。mNR6の構造上の特徴を調べるためにSDS PA GEを還元および非還元条件の下で行った。分離はNOVEX4-20%(v/v)Tris/グ リシン勾配ゲル上で行い、ついでタンパク質をPVDF膜へとトランスファーし た。ウエスタンブロットをビオチン化したM2抗体(第1抗体、1:500)で プロービングし、ついでストレプトアビジンペルオキシダーゼ(第2抗体、1: 3000)でプロービングした。サンプルを電気化学蛍光(ECL、デュポン(Dup ont)、米国)を用いてオートラジオグラフィーによって可視化した。 前染色標準の回帰分析によって(バイオラド(BIORAD)、Aus)モノマー単位 の分子量を65,000ダルトンであると算定した。非還元条件の下で分子量を 127,000であると算定したが、これはNR6がジスルフィド結合した2量 体であることを示唆する。約250,000ダルトンでの4量体複合体流出も観 察された。約50,000ダルトンの流出バンドが観察されたが、非還元条件の 下でモノマーNR6が全く検出されなかったことはこの系で発現したNR6の多 数がジスルフィド結合体であることを示唆している。 (iv)mNR6のアフィニティークロマトグラフィー 濃縮調整培地(200ml)を重力に従いM2アフィニティー樹脂(5ml)にか けた。回収を増強するために未結合画分をカラムに繰り返して4回かけ、バッフ ァーAの200容量でカラムを十分に洗浄した。バイオセンサー分析は濃縮液中 にもともと存在するM2結合の約20%が未結合画分中に存在することを示唆し ている。結合画分を免疫脱吸着剤(50ml);アクチセプ(actisep)(ストラ タジーン・ラブズ(Stratagene Labs)、米国)を用いてカラムから溶出させた 。 (v)mNR6のイオン交換および脱塩 陰イオンクロマトグラフィーの前にmNR6のバッファー交換をするために、 溶出した画分(50ml)の10ml分をG25セファロース(ファルマシア、スウ ェーデン)を含むXKカラム(400×26mm I.D.)にかけた。クロマトグラ フィーをオンラインUV280および誘電性モニターを備えたFPLC(ファル マシア、スウェーデン)を用いて4ml/分で行った。移動相は10mM Tris、0. 1M NaCl、0.02%v/v Tween、pH8.0であった。10ml画分を12.5分〜 25分の間で回収して最良の塩回収および脱塩した。画分をバイオセンサー分析 し、結合により保存した。 すべての保存活性画分を等容量の20mM Tris、0.02%(v/v)Tween、pH8. 5(バッファーB)で希釈し、ついでMono Q 5/5(ファルマシア、スウェーデン )に2ml/分の流速でかけた。そのカラムをバッファーBで洗浄した。溶出はバ ッファーBと0.6M NaClを含むバッファーBの直線勾配を用い、流速1ml/分 にて30分かけて行った。画分(1分)を回収し、ついでバイオセンサーで分析 し、SDS PAGEおよびウエスタンブロットでも分析した。画分15〜26 (約0.4M NaCl)はバイオセンサーにより示されるように、mNR6の大部分 を含むようである。 C.CHO由来N'FLAG−mNR6(モノマー形態)の製造 (i)タンパク質の製造 マウスNR6の全コーディング領域とN−末端FLAGJ配列を含むcDNA 断片をN−末端FLAG−タグタンパク質の製造のために発現ベクターpCHO 1にクローニングした。このベクターはEF1αプロモーターのコントロール下 でNR6遺伝子の発現を伴うネオマイシン耐性遺伝子を含む。この発現構築物を CHO細胞にリポフェクタミン(ギブコBRL、米国)を用いて製造者の指示書 に従い、トランスフェクションした。トランスフェクションした細胞は、ゲネチ シン(geneticin)(600Fg/ml、ギブコBRL、米国)で選択した耐性細 胞を有するIMDM+10%(v/v)FCS中で培養した。ネオマイシン耐性クロー ンは比較的高濃度でNR6を分泌するものを選択し、さらなる分析を行った。 (ii)タンパク質発現 血清無含有調整培地中で発現したN'FLAG−NR6(10リットル)をト ランスフェクションしたCHOおよび細胞から回収した。回収された培地をSl Y10カートリッジ(アミシオン分子量は10,000減少)を備えたCH2ウル トラフィルトレーション系を用いて濃縮した。還元および非還元SDS PAG E条件下で発現生成物の予備試験を行い、ついでウエスタンブロット分析が行わ れた。ウエスタン上のタンパク質の可視化は第1抗体抗FLAG M2に特異的 であった。還元条件下で約65,000ダルトンのバンドが観察された。非還元 条件下で、2量体およびより大きい分子量の凝集体が観察された。これらは、還 元ゲル中では存在しないジスルフィド結合モノマーである。少量のモノマーは非 還元ゲルに存在すると思われる。 (iii)NR6のアフィニティークロマトグラフィー 濃縮調整培地をFLAG M2アフィニティー樹脂(100×16mm I.D.)に かけた。未結合タンパク質をカラムから洗浄した後、結合したタンパク質をPB S中、FLAGペプチド(60Fg/ml)を用いて溶出した。 (vi)NR6のイオン交換クロマトグラフィー アフィニティーカラムからの溶出した画分を、25,000カットオフ透析チ ュービング(cut-off dialysis tubing)(spectra/Por7、スペクトラム)を用 いて50mMジチオトレイトール(DTT)を含む20mM Tris-HCl pH8.5(バッ ファーC)に対して一夜透析した。透析した画分を、前もって5mM DTTを含むバ ッファーCで平衡化したMONO Q 5/5(ファルマシア、スウェーデン)にかけた。 クロマトグラフィーをバッファーCと0.1M NaClを含むバッファーC間の直線 勾配を用いて流速0.5ml/分で行った。 (v)NR6の再生(refolding) Mono QからのNR6を含む画分を50mM DTTに調整し、4℃で一夜放置した。 再生を開始するために、ついでサンプルを最終タンパク質濃度100Fg/mlで、 50mM Tris-HCl(pH8.5)、2M尿素、0.1%(v/v)Tween20、10mMグル タチオン(還元)および2mMグルタチオン(酸化)に対して透析した。折り畳み (folding)を24時間かけてバッファーを1回取り換えて環境温度にて行った。 (v)逆相高速液体クロマトグラフィー(RP−HPLC) 折り畳まれた製造物を、前もって0.1%(v/v)トリフルオロ酢酸(TFA) にて平衡化したVydac C4樹脂(250×4.6mm I.D.)を用いてRP−HPLC によりさらに精製した。0〜80%(v/v)アセトニトリル/0.1%(v/v)T FAの直線勾配を用いて流速1ml/分で溶出を行った。 D.pCHO1/NR6/FLAG NR6の本来のN末端を決定するために、C末端FLAG NR6 CHO細胞 株を確立した。 プラスミドpKUSA166(pBLUESCRIPTのEcoRIサイトにクローニングしたマウスN R6cDNA)をBamHIで消化してマウスNR6の最終の15アミノ酸をコード する配列を除去した。マウスNR6の3'末端の後にFLAGペプチドタグをコード する合成オリゴヌクレオチドをアニーリングし、pKUSA166のBamHIサイトにライ ゲーションした。オリゴヌクレオチドの配列は以下である:− リンカーの5'末端がサイレント突然変異を導入し(CTG>TTG)、リンカ ーの挿入の際に5'BamHIを破壊する。C−末端FLAGを有するNR6cDNA (本来のシグナル配列)をEcoRIおよびBamHIでpKUSA166から切りだし、pCHO のEcoRI-BamHIクローニングサイトにクローニングした。このベクターがC−末 端FLAGタグ(CN FLAG-mNR6)を有するNR6タンパク質の分泌をもたらす。 このベクターはKUSA細胞からのNR6タンパク質の分泌をもたらす。ベクター pCHO1は異なる分泌可能なマーカーであるが(17)に既述のものである。 (i)ポリクローナルNR6抗血清の製造 NR6のN末端領域からの以下のペプチドはNR6に対するポリクローナル抗 血清の製造のために選択された そのペプチドをKLHにコンジュゲートし、ウサギに注入した。NR6ペプチ ド配列に特異的であるポリクローナル抗体の製造および精製は標準的方法に従う 。 (ii)タンパク質発現 C末端タグmNR6のcDNAでトランスフェクションしたKUSA細胞を、1o %(v/v)FBSを含むIMDM培地を用いてフラスコ(800ml)中でコンフ ルエンスに達するまで増殖させた。調整培地(100ml)をコンフルエンスに達 した後3−4日に回収した。 (iii)免疫沈降およびウエスタンブロットによるNR6の特徴分析 推定配列を有するNR6がcDNAでトランスフェクションしたKUSA細胞 において製造されることを確立するために、M2抗体およびに精製NR6特異的 ウサギ抗体の両者を用いたウエスタンブロット分析を行った。調整培地(1〜5 ml)を、M2アフィニティー樹脂(10−20F1)で免疫沈降した。ついで結合 に十分な時間ののち、ビーズをMT−PBSで洗浄し、続いてNR6を100Fg /mlFLAGペプチド(40F1、(1、5分インキュベート))で溶出させた 。ついでサンプルを還元および非還元SESPAGE、ついでウエスタンブロッ ト分析にかけた。精製したNR6ポリクローナル抗体(Gタンパク質によって精 製)およびM2抗体の両者は約65,000ダルトンの分子量のサイズの還元条 件の下でのバンドを認識する。N末端およびC末端での2つの抗体認識が存在す るので、NR6の全長が製造されるとみなすのが合理的である。標準的方法によ るそれぞれの抗体のビオチン化はバックグランドを減少させる。非還元条件下で 約127,000の分子量のバンドに対するポリクローナルNR6結合抗体はダ イマーNR6ジスルフィド結合形態と一致する。微量成分の4量体NR6が存在 し、ポリクローナルNR6抗体を用いるとモノマーNR6は明らかでない。 実施例 15 NR6ノックアウトマウスの産生 NR6標的ベクターを構築するために、エクソン2〜6を含む4.1kbのゲノ ムNR6DNAを削除し、G418−耐性カセットで置換し、それぞれ2.9お よび4.5kbの5Nおよび3N NR6アームを残した。エクソン7,8および3 Nフランキング配列を含むマウスゲノムNR6クローン2.2(図3)の4.5kb XhoI断片をpBluescriptのXhoIサイトにサブクローニングし、pBSNR6Xho4.5を 産生させた。同じゲノムクローンからのNR6イントロン1内の2.9kb NotI-S tuI断片をpBSNR6Xho4.5をNotIおよびEcoRV消化したものにクローニングし、pN R6−Ex2−6を製造する。このプラスミドを、2つのNR6断片間に位置す るClaIで消化し、平滑末端を続け、lacZ遺伝子およびPKGneoカセットを含む placZneoから平滑末端化した6kbのHindIII断片でライゲーションし、最終的な ターゲティングベクターpNR6lacZneoを製造する。pNR6lacZneoをNotIで直 線化し、W9.5胚幹細胞にエレクトロポレーションした。48時間後、トラン スフェクションした細胞を175Fg/ml G418中で選択し、耐性クローンを取 りだし、ついでさらに8日後膨張させた。 標的ベクターが内在性NR6遺伝子で組換えられたクローンをゲノムNR6ク ローン2.2からの0.6kbShoI-StuI断片を有するSpeI-消化したゲノムDNAを ハイブリダイズすることによって同定した。このプローブ(プローブA,図4) 、これは標的ベクターにおけるNR6配列に対する3Nに位置し、内在性(9. 9kb)および標的化した(7.1kb)NR6遺伝子座(図5)を区別した。 ゲノムDNAを37℃で16時間、SpeIで消化し、0.8%(w/v)アガロース で電気泳動し、ナイロン膜にトランスファーし、ついで0.5Mリン酸ナトリウ ム、7%(w/v)SDS、1mM EDTAを含む溶液中で32P−標識したプローブ にハイブリダイズさせ、ついで40mMリン酸ナトリウム、1%(w/v)SDSを 含む溶液中で65℃にて洗浄した。ハイブリダイズしたバンドをコダックXAR −5フィルムおよび増感スクリーンを用いて−70℃で16時間オートラジオグ ラフィーによって可視化した。2つのターゲティングES細胞クローン、W9. 5NR6−2−44およびW9.5NR6−4−2をC57B1/6芽細胞に注 入してキメラマウスを製造する。雄性キメラをC57B1/6雌性と交配させて NR6異種接合子を生み出し、野生型(NR6+/+)、異種(NR6+/-)および 変異種(NR6-/-)マウスを作成した。子孫の遺伝子型を尾の生検から抽出し たゲノムDNAのサザンブロット分析によって決定した。 両方が標的化したES細胞クローン由来のNR+/-異種マウス間で交配からの 幼マウスの遺伝子型は同種NR6-/-変異体が存在しないことを明らかにした。 誕生から幼マウスまでに異常にマウスが減少したことはないから、これはNR6 の欠如が胚発達または誕生直後で死滅したことを示唆している。発生の多様な段 階での胚組織の遺伝子型は妊娠後期(16日以降)または誕生の際に死が起こる ことを示唆している。 実施例 16 オリゴヌクレオチド 当業者は本明細書に記載された発明が具体的に記載されたもの以外に多様な変 化および修飾が可能であることを理解するであろう。本発明にはそのような変更 および修飾のすべてが含まれると理解されるべきである。本発明はまた、本明細 書で引用されるかまたは指摘された、工程、特徴、組成および化合物のすべてを 個々にまたは集合的に、ついで上記工程または特徴の任意の2つまたはそれ以上 の任意のかつすべての組み合わせを含む。
【手続補正書】 【提出日】平成12年7月27日(2000.7.27) 【補正内容】 表3 配列番号のまとめ 配列 配列番号 アミノ酸配列 WSXWS 1 実施例1に挙げられているオリゴヌクレオチドプライマーおよび プローブ 2-11 NR6.11のヌクレオチド配列 12 NR6.1のアミノ酸配列 13 NR6.22のヌクレオチド配列 14 NR6.2のアミノ酸配列 15 NR6.33のヌクレオチド配列 16 NR6.3のアミノ酸配列 17 NR6特異的なプライマー4を用いての脳cDNAの 5N RACEによって製造される産物の ヌクレオチド配列 18 配列番号:18のアミノ酸配列 19 脳cDNAの5N RACEに固有の ヌクレオチド配列 20 配列番号:20のアミノ酸配列 21 スプライシングしていないマウスNR6ヌクレオチド配列 22 ヒトNR6に対するPCR産物 23 ヒトNR6をコードするクローンHFK−66の ヌクレオチド配列 24 配列番号:24のアミノ酸配列 25 UP1およびLP1オリゴヌクレオチド配列、 それぞれ 26-27 マウスNR6のゲノムヌクレオチド配列 28 配列番号:28のアミノ酸配列 29 マウスNR6.1オリゴヌクレオチドプライマー 30,31 マウスIL−3シグナル配列 32 マウスIL−3シグナル配列およびFLAGエピトープの リンカー配列 33-35 さらに5N配列を含むマウスNR6の ゲノムヌクレオチド配列 38 オリゴヌクレオチド2199および2200、それぞれ 36,37 NR6のN−末端領域 39 オリゴヌクレオチド1943、2070および2057それぞれ 40,41,42 入してキメラマウスを製造する。雄性キメラをC57B1/6雌性と交配させて NR6異種接合子を生み出し、野生型(NR6+/+)、異種(NR6+/-)および 変異種(NR6-/-)マウスを作成した。子孫の遺伝子型を尾の生検から抽出し たゲノムDNAのサザンブロット分析によって決定した。 両方が標的化したES細胞クローン由来のNR+/-異種マウス間で交配からの 幼マウスの遺伝子型は同種NR6-/-変異体が存在しないことを明らかにした。 誕生から幼マウスまでに異常にマウスが減少したことはないから、これはNR6 の欠如が胚発達または誕生直後で死滅したことを示唆している。発生の多様な段 階での胚組織の遺伝子型は妊娠後期(16日以降)または誕生の際に死が起こる ことを示唆している。 実施例 16 オリゴヌクレオチド 当業者は本明細書に記載された発明が具体的に記載されたもの以外に多様な変 化および修飾が可能であることを理解するであろう。本発明にはそのような変更 および修飾のすべてが含まれると理解されるべきである。本発明はまた、本明細 書で引用されるかまたは指摘された、工程、特徴、組成および化合物のすべてを 個々にまたは集合的に、ついで上記工程または特徴の任意の2つまたはそれ以上 の任意のかつすべての組み合わせを含む。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61K 45/00 48/00 48/00 A61P 43/00 105 A61P 43/00 105 C07K 14/715 C07K 14/715 16/28 16/28 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ファーレイ,アリソン オーストラリア3068ビクトリア州ノース・ フィッツロイ、ミラー・ストリート27/9 ―19番 (72)発明者 ウィルソン,トレイシー オーストラリア3104ビクトリア州ノース・ ボールウィン、フォーチュナ・アベニュー 26番 (72)発明者 ツァン,ジャン―グオ オーストラリア3029ビクトリア州ホッパー ズ・クロッシング、カリ・クレセント3番 (72)発明者 アレキサンダー,ウォーレン オーストラリア3039ビクトリア州ムーニ ー・ポンズ、パーク・ストリート13番 (72)発明者 ラカー,スティーブン オーストラリア3034ビクトリア州アボンデ イル・ハイツ、リバーサイド・アベニュー 26番 (72)発明者 ファブリ,ルイス オーストラリア3082ビクトリア州ミル・パ ーク、レイバー・コート8番 (72)発明者 小嶋 哲郎 東京都大田区南六郷1―8―1―302 (72)発明者 前田 正嗣 茨城県つくば市春日1―6―2―606 (72)発明者 菊池 康文 茨城県土浦市小松1―29―5―110 (72)発明者 ナッシュ,アンドリュー オーストラリア3070ビクトリア州ノースコ ート、グリーン・ストリート24番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.モチーフ: Trp Ser Xaa Trp Ser[SEQ ID NO:1] (式中、Xaaはいずれかのアミノ酸である) を有する新規ヘモポイエチン受容体またはその誘導体をコードする配列をコード するか、または相補的であるヌクレオチドの配列を含む核酸分子。 2.XaaがAspまたはGluである、請求項1記載の核酸分子。 3.上記核酸分子が、42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 5N(A/G)CTCCA(A/G)TC(A/G)CTCCA 3N[SEQ ID NO:7] および 5N(A/G)CTCCA(C/T)TC(A/G)CTCCA 3N[SEQ ID NO:8] とのハイブリッド形成可能である、請求項1または2記載の核酸分子。 4.実質的にSEQ ID NO:12に記載のヌクレオチドの配列、またはS EQ ID NO:12に記載のヌクレオチド配列と少なくとも60%の類似性を 有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請求項3記載の核酸分 子。 5.実質的にSEQ ID NO:14に記載のヌクレオチドの配列、またはS EQ ID NO:14に記載のヌクレオチド配列と少なくとも60%の類似性を 有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請求項3記載の核酸分 子。 6.実質的にSEQ ID NO:16に記載のヌクレオチドの配列、またはS EQ ID NO:16に記載のヌクレオチド配列と少なくとも60%の類似性を 有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請求項3記載の核酸分 子。 7.実質的にSEQ ID NO:18または24に記載のヌクレオチドの配列 、またはSEQ ID NO:18または24に記載のヌクレオチド配列と少なく と も60%の類似性を有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジ ェントな条件下で、これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請 求項3記載の核酸分子。 8.実質的にSEQ ID NO:28に記載のヌクレオチドの配列、またはS EQ ID NO:28に記載のヌクレオチド配列と少なくとも60%の類似性を 有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請求項3記載の核酸分 子。 9.実質的にSEQ ID NO:38に記載のヌクレオチドの配列、またはS EQ ID NO:38に記載のヌクレオチド配列と少なくとも60%の類似性を 有するヌクレオチド配列、または42℃にて低いストリンジェントな条件下で、 これとハイブリッド形成可能なヌクレオチド配列を含む、請求項3記載の核酸分 子。 10.上記ヘモポイエチン受容体がげっ歯類由来のものである、請求項4〜9 のいずれか1項記載の核酸分子。 11.上記ヘモポイエチン受容体がひと由来のものである、請求項9記載の核 酸分子。 12. (i)SEQ ID NO:12記載のヌクレオチド配列; (ii)SEQ ID NO:14記載のヌクレオチド配列; (iii)SEQ ID NO:16記載のヌクレオチド配列; (iv)SEQ ID NO:18記載のヌクレオチド配列; (v)SEQ ID NO:24記載のヌクレオチド配列; (vi)SEQ ID NO:28記載のヌクレオチド配列;および (vii)SEQ ID NO:38記載のヌクレオチド配列 からなる一覧表から選ばれる核酸分子を含む発現ベクター。 13.NR6またはその誘導体の特徴を有するヘモポイエチン受容体をコード するヌクレオチド配列をクローニングする方法であって、上記方法は、SEQ ID NO:1、SEQ ID NO:7および/またはSEQ ID NO: 8の1つまたはそれ以上に記載されたアミノ酸配列をコードする配列についてヌ クレオチドデータベースを検索し、上記検索で突きとめられたヌクレオチド配列 に基づいて1またはそれ以上のオリゴヌクレオチドプライマーを設計し、上記1 またはそれ以上のオリゴヌクレオチドを用いて核酸ライブラリーをスクリーニン グし、ついで、上記NR6またはその部分または誘導体をコードするクローンを 得ることを特徴とする方法。 14.実質的にSEQ ID NO:13に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 15.実質的にSEQ ID NO:15に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 16.実質的にSEQ ID NO:17に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 17.実質的にSEQ ID NO:19に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 18.実質的にSEQ ID NO:25に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 19.実質的にSEQ ID NO:29に記載のアミノ酸配列またはそれと 少なくとも約50%の類似性を有する、ヘモポイエチン受容体またはその誘導体 をコードするヌクレオチドの配列を含む分離された核酸分子。 20.アミノ酸モチーフ: Trp Ser Xaa Trp Ser[SEQ ID NO:1] (式中、Xaaはいずれかのアミノ酸である) を含む分離された新規ヘモポイエチン受容体。 21.XaaがAspまたはGluである、請求項20記載の分離されたヘモポイエ チン受容体。 22.実質的にSEQ ID NO:13に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 23.実質的にSEQ ID NO:15に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 24.実質的にSEQ ID NO:17に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 25.実質的にSEQ ID NO:19に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 26.実質的にSEQ ID NO:25に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 27.実質的にSEQ ID NO:29に記載されたアミノ酸配列を含む、請 求項21記載の分離されたヘモポイエチン受容体。 28.哺乳動物におけるNR6の発現をモジュレーションする方法であって、 上記方法が上記NR6をコードする遺伝子配列を、アップレギュレーションまた はダウンレギュレーションするか、かさもなくばNR6の発現をモジュレーショ ンするのに十分である、時間および条件下でNR6発現のモジュレーターの有効 量と接触させる方法であり、上記NR6をコードする遺伝子配列が、SEQ I D NO:12、または14、または16、または18、または24、または28 、または38に記載のヌクレオチド配列から選ばれるか、またはSEQ ID N O:12、または14、または16、または18、または24、または28、ま たは38の少なくとも1つと少なくとも約60%の類似性を有する配列であり、 かつ42℃にて低いストリンジェントな条件下でこれらとハイブリッド形成し得 ることを特徴とする方法。 29.哺乳動物におけるNR6の活性をモジュレーションする方法であって、 上記方法が哺乳動物にNR6活性を増大または減少させるのに十分である、時間 および条件下で分子の有効量を投与する方法であり、上記NR6が、アミノ酸配 列: (i)SEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または 24、または28、または38に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または24、または28、 または38に記載のヌクレオチド配列と少なくとも約60%の類似性を有する配 列から選ばれ、かつ42℃にて低いストリンジェントな条件下でこれらとハイブ リッド形成し得るヌクレオチド配列によってコードされており;かつ (ii)実質的にSEQ ID NO:12、または14、または16、または18 、または32、または30に記載されているか、またはこれらと少なくとも約5 0%の類似性を有する配列、 を含むことを特徴とする方法。 30.可溶性のNR6受容体および1またはそれ以上の医薬学的に許容ざれ得 る担体および/または希釈剤を含む医薬組成物であって、上記NR6が、アミノ 酸配列: (i)SEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または 24、または28、または38に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または24、または28、 または38に記載のヌクレオチド配列と少なくとも約60%の類似性を有する配 列から選ばれ、かつ42℃にて低いストリンジェントな条件下でこれらとハイブ リッド形成し得るヌクレオチド配列によってコードされており;かつ (ii)実質的にSEQ ID NO:12、または14、または16、または18 、または32、または30に記載されているか、またはこれらと少なくとも50 %の類似性を有する配列、 を含むことを特徴とする医薬組成物。 31.NR6受容体に対する分離された抗体または抗体の製剤であって、上記 NR6受容体が、アミノ酸配列: (i)SEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または 24、または28、または38に記載のヌクレオチド配列、またはSEQ ID NO:12、または14、または16、または18、または24、または28、 または38に記載のヌクレオチド配列と少なくとも約60%の類似性を有する配 列から選ばれ、かつ42℃にて低いストリンジェントな条件下でこれらとハイブ リッド形成し得るヌクレオチド配列によってコードされており;かつ (ii)実質的にSEQ ID NO:12、または14、または16、または18 、または24、または28、または38に記載されているか、またはこれらと少 なくとも50%の類似性を有する配列、 を含む抗体または抗体の製剤。 32.NR6をコードする遺伝子のアレルの少なくとも1つに突然変異を含む 形質転換動物。 33.NR6をコードする遺伝子のアレルの2つに突然変異を含む、請求項3 2記載の形質転換動物。 34.上記動物がげっ歯動物である、請求項32または33記載の形質転換動 物。
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