JP2001503025A - ゼオライトβを用いるアルキル化方法 - Google Patents

ゼオライトβを用いるアルキル化方法

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Abstract

(57)【要約】 C2〜C4オレフィンアルキル化剤を用いる、芳香族化合物のアルキル化方法。ゼオライトβ触媒の存在下において、化学量論量又は過剰量のエチレンのベンゼンとの反応による、エチルベンゼンを製造する方法。この方法は、接触蒸留塔における、希釈されたエチレンの希釈されたベンゼンとの反応に、特に適する。

Description

【発明の詳細な説明】 ゼオライトβを用いるアルキル化方法 発明の分野 本発明は、オレフィンアルキル化剤を用いる、芳香族炭化水素のアルキル化方 法に関する。具体的な態様は、ベンゼンを含む組成物とエチレンを含む他の組成 物から、エチルベンゼンを製造する方法に関する。エチルベンゼンは、商業的に は、主としてスチレンの製造における原料として使用される。他の態様は、ベン ゼンを含む組成物とプロピレンを含む他の組成物から、クメンを製造する方法に 関する。クメンは、フェノールの製造における原料として使用される。 発明の背景 本発明は、ゼオライトβを含む触媒の存在下において、芳香族炭化水素を、化 学量論量又は過剰量のC2〜C4オレフィンアルキル化剤と接触させることを含む 、芳香族炭化水素のアルキル化方法である。これは、希釈されたエチレンと希釈 されたベンゼンとの反応による、エチルベンゼンとジエチルベンゼンとの混合物 の製造に、特に有用である。それは、固定床反応器中で、より好ましくは接触蒸 留反応器中で、行われ得る。 エチルベンゼンの製造のための公知の方法では、エチレンによるベンゼンのア ルキル化のフリーデル−クラフツ反応を用いる。同様に、プロピレンによるベン ゼンのアルキル化のフリーデル−クラフツ反応が、クメンの製造に使用される。 この反応のための触媒は、一般的には、アルミナ上に沈殿された三弗化ホウ素 又は塩化アルミニウムを含むブローンステッド又はルイス酸類、又は液又は気相 中で使用されるゼオライト類である。 この反応が直面した困難の一つは、例えば、エチレンがアルキル化剤として使 用されるとき、エチレンに関して、形成されたエチルベンゼンは、ベンゼンより も反応性であり、これは、ジエチルベンゼン類の製造をもたらし、また、ジエチ ルベンゼン類それら自体が、エチルベンゼンよりも反応性であり、それゆえ、ト リエチルベンゼン類を形成する傾向を有するということである。これらのポリア ルキル化反応を制限するために、先行技術は、アルキル化反応器の入り口におい て、エチレンとの関係で大過剰のベンゼンを使用することを教示している。つま り、ベンゼン/エチレンモル比は、塩化アルミニウムを用いる方法では一般的に 2と2.5との間であり、気相中でゼオライトを用いる方法では、その比率は8 と16との間の値にさえ到達し得る。ポリエチルベンゼン類の形成を最小化する ための、エチレンとの関係での過剰のベンゼンの使用にもかかわらず、そのよう な形成は、完全には避けられ得ない。 環境上の規制に合致させるために、ガソリンとブレンドされる流れから、ベン ゼンの大部分を経済的に除去できることが、益々望ましくなってきている。先行 技術は、ベンゼンをアルキル化することによってこれを達成する手段を記載して いる。そのような試みでは、ガソリン中に含まれるベンゼンを、それをより高沸 点のアルキルベンゼン類に転化することにより、うまく低減させているけれども 、一般的に芳香環を除去しない。それゆえ、ガソリン中の総芳香族含有量は、本 質的に変わらないままである。ガソリン及び留出物燃料油に対する環境上の規制 は、ベンゼンと総芳香族含有量の両者を、益々制限しつつある。それゆえ、環境 上の観点から、ガソリンからベンゼン環を除去することがより望ましい。 工業において現在実施されているように、供給材料として精製されたベンゼン 流れを要求する代りに、エチルベンゼン及びクメン等の高価値の石油化学製品を 製造するプロセスにおける供給材料としてのそのような流れ中において、ベンゼ ンを利用することもまた、経済的に魅力的である。 米国特許第4,891,458号は、少なくとも部分的には液相である条件下に おいて、且つ、ゼオライトβを含む触媒の存在下で、芳香族炭化水素をC2〜C4 オレフィンと接触させることを含む、芳香族炭化水素のアルキル化方法を開示す る(2欄、33〜39行)。この同じ特許は、「アルキル化が、本発明に従って 行われた方法であるとき、反応条件は、次のとおりである。芳香族炭化水素フィ ードは、化学量論的に過剰に存在するべきである。急速な触媒の汚損を防ぐため には、芳香族類のオレフィン類に対するモル比は、少なくとも約4:1であるこ とが好ましい。」ということを更に開示する(5欄、24〜29行)。米国特許 第5,081,323号(同第4,891,458号の継続出願)には、反応床間に お ける芳香族流れの一部の供給が開示されている。 発行された欧州特許公開公報第571,701号は、水素化された希釈ベンゼ ンの、希釈オレフィン流れを用いるアルキル化方法を開示する。希釈されたベン ゼンは、先ず、C5〜C7オレフィン類を除去するために水素化される。ゼオライ トβが、適切な触媒として、具体的に開示されている。芳香族類のオレフィン類 に対するモル比は、少なくとも約3:1であることが要求されている。更に、芳 香族炭化水素フィードは、化学量論的に過剰に存在すべきであり、且つ、触媒の 汚損を防ぐためには、芳香族類のオレフィン類に対するモル比は、少なくとも3 :1であることが好ましい(6頁、42〜44行)。 このように大いに議論された先行技術においては、化学量論的に過剰のベンゼ ンが使用され、これは、商業的に純粋なベンゼンが供給材料として使用されると きには、容易に達成され得る。当該技術分野で周知のように、この場合は、未反 応のベンゼンが、蒸留により、下流で回収され、反応器に再循環されて戻される ことは殆どない。これは、アルキル化反応器のフィード中に、化学量論的に過剰 のベンゼンを維持し、且つ、ベンゼンの高い最終的な転化を達成するものである 。しかしながら、化学量論的な過剰がその方法によって要求されるとき、供給材 料流れがベンゼンについて希釈されていると、ベンゼンの高い転化は、そのよう に容易には達成可能ではない。この後者の状況では、未反応ベンゼンは、蒸留に よって容易には分離されない物質によって希釈されるであろう。それゆえ、その ような物質は、それらを含む流れがアルキル化反応器に再循環されるならば、急 速にその量を増す。この望ましくない結果を避けるための普通の試みは、未反応 ベンゼンを含む蒸気の意味ある量の留分を取り除くことであり、これは、必然的 に、元々供給材料流れ中に含まれていたベンゼンの比較的低い最終的な転化をも たらす。 前記の理由のために、ガソリン沸騰範囲において、ベンゼンを炭化水素流れか ら除去でき、同時に、過剰のベンゼンの使用を要求せず、高いレベルでのベンゼ ンの除去を達成し、アルキル化剤として希釈エチレン又はプロピレンを使用する ことができ、且つ、エチルベンゼンやクメンのような価値が高い石油化学製品の 回収を可能にする方法についての要求がある。発明の概要 本発明は、ベンゼンが希釈されている流れとエチレンが希釈されている流れか ら、エチルベンゼンを製造することができるという要求を満たす方法に向けられ ている。具体的には、本発明は、ゼオライトβを含む触媒の存在下において、芳 香族炭化水素を、化学量論量又は過剰量の、エチレン、プロピレン、ブチレンか らなる群から選択される少なくとも一つのオレフィンアルキル化剤と接触させる ことを含む、芳香族炭化水素のアルキル化方法に向けられている。 より具体的には、炭化水素流れを加工処理し、一つの芳香族化合物以外のすべ ての芳香族化合物類を実質的に除去する;炭化水素流れを処理し、本質的にすべ てのオレフィン化合物類を除去する;ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アル キル化条件下で、当該炭化水素流れを、少なくとも一つのオレフィンを含む流れ と接触させ(それらの流れは、前記オレフィンの前記芳香族に対するモル比が1 以上であるような割合で接触させられる)、モノ−及びポリアルキル化芳香族類 を形成する;及びアルキル化反応で形成されたモノ−及びポリアルキル化芳香族 類を、残りの炭化水素類から分離する;ことを含む、炭化水素流れに含まれてい る芳香族炭化水素のアルキル化方法である。 他の態様は、炭化水素流れを加工処理し、炭化水素流れから、ベンゼン以外の 実質的にすべての芳香族類を除去する;炭化水素流れを処理し、本質的にすべて のオレフィン化合物類を除去する;ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アルキ ル化条件下で、当該炭化水素流れを、エチレンを含む流れと接触させ(それらの 流れは、エチレンのベンゼンに対するモル比が1以上であるような割合で接触さ せられる)、エチルベンゼンとポリエチルベンゼン類を形成する;及びアルキル 化反応で形成されたエチルベンゼンとポリエチルベンゼン類を、残りの炭化水素 類から分離する;ことを含む、炭化水素流れに含まれているベンゼンのエチル化 方法である。生成物のエチルベンゼンは、その後、ポリエチルベンゼン類から分 離され得る。 他の態様においては、改質ガソリン(リフォメート)のハートカットに含まれ ているベンゼンが、改質ガソリンを水素で処理し、本質的にすべてのオレフィン 化合物類をパラフィン類に転化させる;ゼオライトβを含む触媒の存在下で、ア ルキル化条件下で、改質ガソリンのハートカットを、エチレンを含み本質的に他 のオレフィンを含まない流れと接触させ(それらの流れは、エチレンのベンゼン に対するモル比が1超であるような割合で接触させられる)、モノ−及びポリエ チルベンゼン類を形成する;形成されたエチルベンゼン及びポリエチルベンゼン 類を、残りの炭化水素類から分離する;及び、エチルベンゼンをポリエチルベン ゼンから分離する;ことによってエチル化される。 他の態様においては、炭化水素流れを加工処理し、炭化水素流れから、ベンゼ ン以外の実質的にすべての芳香族類を除去する;炭化水素流れを処理し、本質的 にすべてのオレフィン化合物類を除去する;ゼオライトβを含む触媒の存在下で 、アルキル化条件下で、このように処理された炭化水素流れを、プロピレンを含 む流れと接触させ(それらの流れは、プロピレンのベンゼンに対するモル比が1 以上であるような割合で組み合わされる)、モノ−及びポリイソプロピルベンゼ ンを形成する;形成されたモノ−及びポリイソプロピルベンゼンを、残りの炭化 水素類から分離する。 本発明の、これら及び他の特徴、側面及び利点は、以下の図面、説明及び付随 する請求の範囲を参照することにより、よりよく理解されるようになるであろう 。 図面の簡単な説明 図1は、固定床又は移動床反応器中でアルキル化が生じるという一態様を示す 。図2は、接触蒸留反応器中の触媒床中でアルキル化が生じるという一態様を示 す。いずれかの場合において、生成物のアルキルベンゼンを回収するために、更 なる蒸留が必要とされる。 後続の説明は、芳香族炭化水素がベンゼンであり、オレフィンアルキル化剤が エチレンであるという好適態様を含む。当業者は、異なる芳香族炭化水素類及び オレフィンアルキル化剤が用いられる態様に、実質的に類似の流れ図が適用され るであろうということを認識するであろう。具体的なそのような態様は、芳香族 炭化水素がベンゼンであり、オレフィンアルキル化剤がプロピレンであるという 、クメンの製造である。 図1では、ベンゼン含有流れ(1)及びエチレン含有流れ(2)が、固定又は 移動床アルキル化反応器(3)に供給される。エチレン、水素、メタン、エタン 、 ベンゼン及びC6〜C7パラフィン類のような未反応低沸点物質が、第一の蒸留塔 の塔頂留出物中において除去される。その搭の残油は、生成物のエチルベンゼン とポリアルキル化ベンゼン(5)を含む。生成物のエチルベンゼンとポリアルキ ル化ベンゼンを含む残油流れは、第二の塔(6)中での蒸留によって、塔頂に行 く生成物のエチルベンゼン(7)と、残油中のポリアルキル化ベンゼン類(8) とに分離される。これらのポリアルキル化ベンゼン類は、発明の詳細な説明にお いて議論されるように、アルキル交換反応により、更にエチルベンゼンに転化さ れ得る。 第一の搭からの塔頂留出物は、液体留出物(9)及び蒸気留出物(10)とに 分けられる。蒸気留出物は、エチレン含有流れからの未反応エチレンを含み、こ れは、所望により、第二の反応器又は接触蒸留塔における純粋なベンゼンとの反 応によって回収され得る。第一の蒸留塔からの液体留出物とも呼称される濃縮さ れた塔頂留出物は、未反応C5〜C7パラフィン類と、少量の未反応ベンゼンとを 含む。本発明の特別の特徴は、モル換算で過剰のエチレンの使用が、ベンゼンの 非常に高い転化率をもたらし、その結果、ベンゼン含有供給材料流れ中に含まれ ていたベンゼンのごく少量(非常に小さい百分率)が反応されていないだけであ ることである。ベンゼンがまったく枯渇しているこの流れは、ガソリン・プール に有利に添加され得る。小さな安定化搭が、なんらかの残留軽質物質を除去する ために必要とされ得る。 図2において、接触蒸留塔中において反応が行われる場合には、ベンゼン含有 流れ(1)とエチレン含有流れ(2)が、接触蒸留塔に直接供給される。 図2に示されたこのケースにおいては、第一の分離は、触媒(8)が配置され ているのと同じ蒸留塔(3)中でおきる。図1に示された場合と類似して、生成 物のエチルベンゼンとポリアルキル化ベンゼン類(4)とを含む残油流れが、蒸 留塔(5)中で、塔頂に行く生成物エチルベンゼン(6)と残油中のポリアルキ ル化ベンゼン類とに分離される。これらのポリアルキル化ベンゼン類は、発明の 詳細な説明で議論されるように、アルキル交換反応により、更にエチルベンゼン に転化され得る。 第一の搭(3)の塔頂留出物は、留出物の蒸気(10)と液体留出物(9)と を含む。蒸気留出物は、エチレン含有流れからの未反応エチレンを含み、これは 、所望により、第二の反応器又は接触蒸留塔中で、純粋なベンゼンとの反応によ って回収され得る。その場合におけるように、接触蒸留塔からの液体留出物とも 呼称される濃縮された塔頂留出物は、未反応C5〜C7パラフィン類と、少量の未 反応ベンゼンとを含み得る。本発明の特別の特徴は、モル換算で過剰のエチレン の使用が、ベンゼンの非常に高い転化率をもたらし、その結果、ベンゼン含有供 給材料流れ中に含まれていたベンゼンのごく少量(非常に小さい百分率)が反応 されていないだけであることである。この流れは、ガソリン・プールに有利に添 加され得る。小さな安定化搭が、なんらかの残留軽質物質を除去するために必要 とされ得る。 発明の詳細な説明 本発明は、ゼオライトβを含む触媒の存在下で、芳香族炭化水素を、化学量論 量又は過剰量の少なくとも一つのC2〜C4オレフィンアルキル化剤と接触させる ことを含む、芳香族炭化水素のアルキル化法である。本発明は、希釈されたエチ レンと希釈されたベンゼンとの反応で、エチルベンゼンとジエチルベンゼンとの 混合物を製造するのに、特に有用である。軽質の改質ガソリン・ハートカットが 、特に好ましいフィードである。好ましい態様では、接触蒸留反応器で反応を実 施する。接触蒸留反応器で実施する場合、本発明の方法は、エチレンとベンゼン が化学量論量に近い量で存在する場合には両者の高い転化を、エチレンが過剰に 存在する場合にはベンゼンの高い転化をもたらすことが意図されている。C2流 れ(例えば、水素、メタン、エタンなど)中及びC6流れ(ヘキサン類)中の不 活性希釈剤は、接触蒸留反応器中で、生成物であるエチルベンゼン、ジエチルベ ンゼン及びポリエチルベンゼンから、蒸留によって除去される。生成物のエチル ベンゼンは、さらなる蒸留によって回収される。ジエチルベンゼン及び他のポリ エチルベンゼン類は、従来の方法により、追加のベンゼンを用いるアルキル交換 反応により、エチルベンゼンに転換され得る。 先行技術は、(1)芳香族化合物の過度の多段階アルキル化を防ぎ、且つ、( 2)固体触媒の急速な汚損及び不活性化を防ぐために、オレフィンに対して過剰 の芳香族が存在しなければならないと教示している。本発明者らは、驚くべきこ とに、 ゼオライトβ触媒が、化学量論量又は過剰量のオレフィンを用いたときに、安定 な活性を示し、且つ、ゼオライトβ触媒が多段階アルキル化の程度をも制限する ことを見出した。勿論、過剰量のオレフィンを使用すると、ある種の多段階アル キル化は避けられないが、本発明者らは、驚くべきことに、多段階アルキル化が 主にジエチルベンゼンに向かうことを見出した。 本発明は、高価値で、高い純度の生成物の生産に向けられているため、アルキ ル化することが望まれている芳香族種以外の本質的にすべての芳香族種を除去す るために、炭化水素供給材料流れを加工処理することが、本質的に重要である。 これは、アルキル化された芳香族化合物類の望ましくない混合物の形成を防ぐ。 この方法は、例えば二段階での炭化水素供給材料流れの蒸留により、成し遂げら れ得る。ここで、一方の蒸留は、より低沸点の成分を除去し、他方はより高沸点 の成分を除去する。この方法は、当技術分野において、ハートカットの調製とし て知られている。 本発明の方法によってアルキル化されるのが望ましい適する芳香族炭化水素供 給材料の例は、ベンゼン、トルエン、キシレン及びナフタレンのような芳香族化 合物を含む流れである。個々のケースで、炭化水素供給材料流れは、実質的に芳 香族炭化水素の一種のみが存在するようになるように、加工処理される。好まし い芳香族炭化水素供給材料は、ベンゼンを含む。 ベンゼン供給材料流れは、純粋なベンゼンであるか、又は少なくとも10重量 %のベンゼンを含む希釈されたベンゼンである。その流れは、好ましくは少なく とも20重量%のベンゼン、より好ましくは少なくとも30重量%のベンゼンを 含む。有利なことに、アルキル化反応は、存在するベンゼンを希釈している飽和 炭化水素類をも含むベンゼン供給材料流れを使用すると、本発明によって工業的 に実施可能である。 有利なことに、飽和炭化水素類中に希釈されたベンゼンを含むベンゼン供給材 料流れは、原油の精製に由来する軽質の改質ガソリンである。これらの一般に豊 富な軽質の改質ガソリンの使用と、ほとんどすべてのそれらのベンゼン含有量の 消失の可能性により、現在の規制を満たすガソリン類が入手可能になる。 アルキル化される芳香族を含む炭化水素流れを処理して、別のやり方でアルキ ル化反応に関与するかもしれず、且つ、望ましくない副生成物を生成するかもし れないオレフィン類のような反応性化合物類を除去することも、重要である。反 応性オレフィン化合物類を除去するための好ましい手段は、それらを水素化して パラフィン類にすることである。本発明を実施するのに有用である、適する水素 化触媒は、担体上に沈殿され得るニッケル、ニッケル−モリブデン、コバルト− モリブデン、パラジウム触媒を含む。使用される場合、担体は、好ましくはアル ミナ、シリカ又はアルミナ−シリカである。アルミナは、最も好ましい担体であ る。この目的のために一般的に使用される条件は、当技術分野で知られている。 本発明の一つの実施態様では、軽質の改質ガソリン中に存在するC5〜C7オレ フィン類が、水素化触媒の存在下で水素化される。好ましい触媒は、アルミナ上 に沈殿されたパラジウム触媒を含む。好ましい水素化反応条件は、以下の通りで ある。水素/C5〜C7オレフィン類モル比は、1と4との間に含まれる。反応温 度は、一般に、50℃〜150℃、好ましくは80℃〜120℃の範囲内である 。反応圧力は、典型的には約1MPaである。接触時間は、10秒間〜10時間 の範囲に亘ることができるが、通常は1分間〜1時間である。毎時重量空間速度 (WHSV、1時間当たり触媒1g当たりの改質ガソリンの重量(g)に換算し て)は、一般に1〜50の範囲内である。 本発明のもう一つの実施態様では、熱分解ガソリン中に存在するC5〜C7オレ フィン類が、水素化触媒の存在下で水素化される。好ましい触媒は、コバルト− モリブデン触媒を含む。好ましい水素化反応条件は、以下の通りである。水素/ C5〜C7オレフィン類モル比は、5と25との間に含まれる。反応温度は、一般 に、150℃〜250℃、好ましくは200℃〜220℃の範囲内である。反応 圧力は、典型的には約4MPaである。接触時間は、10秒間〜10時間の範囲 に亘ることができるが、通常は1分間〜1時間である。毎時重量空間速度(WH SV、1時間当たり触媒1g当たりの改質ガソリンの重量(g)に換算して)は 、一般には1〜50の範囲内である。 本発明では、水素化工程に、種々のタイプの反応器を使用することができる。 例えば、水素化は、上昇流又は下降流様式の固定床反応器で実施することができ る。 芳香族炭化水素のアルキル化に適するオレフィン類は、エチレン、プロピレン 、1−ブテン、トランス−2−ブテン、及びシス−2−ブテン、又はこれらの混 合物のような、2〜4の炭素原子を含むものである。好ましいオレフィン類は、 エチレン及びプロピレンである。特に好ましいオレフィンは、エチレンである。 これらのオレフィン類は、水素、メタン、C2〜C4パラフィン類との混合物とし て存在し得るが、急速な触媒の不活化を防ぐために、オレフィン供給材料流れ中 に存在する可能性のある、ジエン類、アセチレン類、硫黄化合物類又は塩基性窒 素化合物類(NH3又はアミン類)を除去することが、通常は好ましい。 エチレン供給材料流れは、2以下の炭素を有する炭化水素類を含む、流動接触 分解装置からの又は水蒸気分解装置からの、気体の蒸留留分であり得る。エチレ ン供給材料流れは、純粋なエチレン、又は、好ましくは少なくとも10重量%の エチレンを含む希釈されたエチレンであることができる。その流れは、好ましく は少なくとも20重量%のエチレン、そして最も好ましくは少なくとも30重量 %のエチレンを含む。接触分解装置からの好ましいエチレン源は、時に「ドライ ・ガス」とも称される、脱エタン装置の搭頂留出物である。水蒸気分解装置から の好ましいエチレン源は、C2スプリッターとも称されるエチレン/エタン分離 装置への供給材料流れである。 有利なことに、エチレン供給材料流れは、飽和炭化水素類中に希釈されており 、一方、エチレン以外の不飽和炭化水素類は除去されている。つまり、例えばプ ロピレンが存在しないということは、得られるアルキル化物の組成を簡素にし、 且つ、特に一以上の蒸留操作による、その構成成分の分離を容易にする。 本発明にしたがってアルキル化方法が行われる場合、反応条件は、以下のよう に説明される。本発明の特別な特徴は、オレフィンのフィードが、アルキル化さ れることが求められている芳香族化合物よりも、化学量論量的に過剰で存在すべ きであることである。 オレフィン類の芳香族類に対するモル比は、少なくとも化学量論量であるべき である。オレフィン類の芳香族類物に対するモル比が1〜5であるのが好ましい 。より好ましくは、オレフィン類の芳香族類に対するモル比が1.1〜3である 。反応温度は、38℃〜315℃(100°F〜600°F)、好ましくは120 ℃〜 235℃(250°F〜450°F)の範囲に亘ることができる。クメンの製造の 場合、120℃〜190℃(250°F〜375°F)の温度範囲が、生成物の不 純物を減らすのに最も好ましい。反応圧力は、触媒の汚損を遅らせるために、少 なくとも部分的に液相を維持するのに十分であるべきである。これは、供給材料 及び反応温度によるが、典型的には345kPa〜6,900kPa(50〜10 00psig)である。接触時間は、10秒間〜10時間の範囲に亘ることがで きるが、通常は5分間〜1時間である。毎時重量空間速度(WHSV、1時間当 たり触媒1g(又は1ポンド)当たりの芳香族炭化水素及びオレフィンの重量( g又はポンド)に換算して)は、一般に約0.5〜50の範囲内である。 本発明のアルキル化方法では、種々のタイプの反応器を使用することができる 。例えば、触媒及び芳香族供給材料を、撹拌されたオートクレーブに添加し、反 応温度まで加熱し、次にオレフィンがモル換算で過剰になるまでオレフィン供給 材料を徐々に添加することにより、バッチ様式でその方法を実施することができ る。反応熱を除去し、一定の温度を維持するために、熱媒液がオートクレーブの ジャケットを通って循環され得、あるいはコンデンサーが提供され得る。大規模 での連続式の工業的方法は、上昇流又は下降流様式で運転される固定床反応器、 又は並流又は向流の触媒及び炭化水素の流れで運転される移動床反応器を使用す ることができる。これらの反応器は、一つの触媒床又は多数の触媒床を含むこと ができ、且つ、オレフィン類又はオレフィン含有流れの工程内での添加及び工程 内での冷却のための装置が、備えつけられていてもよい。工程内でのオレフィン の添加及びより等温に近い運転は、生成物の性質及び触媒の寿命を高める。移動 床反応器は、再生のための使用された触媒の連続的な除去と、新鮮な又は再生さ れた触媒による置換を可能にする。 接触蒸留塔は、本発明のアルキル化方法を実施するのに、特に適する装置であ る。希釈されたオレフィン及び希釈された芳香族供給材料流れを使用する場合、 特に好ましい。 接触蒸留構造物は、触媒部分及び蒸留部分の両方を備え付けている。アルキル 化されたベンゼン生成物は、触媒床よりも低いところで蒸留塔反応器から抜き取 られ、且つ、未反応の芳香族供給材料流れ化合物は、搭頂留出物として取り除か れ得る。 より具体的には、触媒は、充填床を通って蒸気を流れさせるような方法である 性質の充填床に含まれ、しかし未だに、触媒の接触のための十分な表面積を提供 する。このタイプの充填物の数多くの例が、当技術分野で知られている。その数 例は、米国特許第4,443,559号、同第4,215,011号、同第4,30 2,356号、同第5,496,446号及び同第5,275,790号(これらの 全てを参照によって本明細書に組み入れる)である。触媒充填物は、好ましくは 蒸留塔反応器の上方部分に配置される。それは、塔の約3分の1〜2分の1を占 めることができ、且つ、実質的にその上方の末端まで広がっている。 反応に供されるオレフィン(例えば、エチレン)フィードは、好ましくは触媒 床の下方へ導入され、それにより、触媒床と接触する前に反応体同士が混合され る。他の実施態様では、反応に供されるオレフィン・フィードは、好ましくは固 定床の底部とその上方4分の1の部分(好ましくは固定床の中間の2分の1の部 分)との間で、触媒床に導入される。 希釈されたベンゼンもまた、床の下方へ導入される。ベンゼンは、塔の上部又 は還流流れへは添加されない。 アルキル化された生成物は、最も高い沸点を有する物質であり、それは、塔の 下方部分で、通常は残油として分離される。ベンゼンとオレフィン・フィード中 の未反応の成分とを含む流れ中に存在する非芳香族化合物類は、搭頂から離れる 。 接触蒸留装置の使用は、本発明の実施にいくつかの利点を提供する。第一に、 反応が蒸留と同時に生じるので、反応生成物は、生成されたままで反応帯から除 去される。アルキル化生成物の除去は、アルキル化生成物のポリアルキル化を最 小限にするのに役立つ。第二に、芳香族化合物は沸騰しているので、反応温度は 、システムの圧力でのその成分の沸点によって制御される。反応熱は、単純によ り多くの蒸気を生じさせるが、温度の上昇はない。 本発明を実施するのに好ましい触媒は、ゼオライトβである。ゼオライトβは 、米国特許第3,308,069号及び再発行特許第28,341号(これらの文献 は、ゼオライトβのさらなる詳細と、その製造方法及び特性に役立ち、且つ、参 照により、本明細書に組み込まれる)に元々は記載されている、既知の合成結晶 性ア ルミノケイ酸塩である。ゼオライトβは、その特徴的なX線回折パターンにより 同定され、それは、米国特許第3,308,069号及び再発行特許第28,34 1号の表4に発表されている。このパターンを、重要なd値(Å、照射:銅のK α二重線、ガイガー計数分光計)に換算して、以下の表1に再現する: 表1 ゼオライトβの屈折d値 11.4±0.2 7.4±0.2 6.7±0.2 4.25±0.1 3.97±0.1 3.0±0.1 2.2±0.1 米国特許第3,308,069号及び再発行特許第28,341号は、その合成 された形におけるゼオライトβの組成を、以下のようであると記載している: [XNa(1.0±0.1−X)TEA]AlO2・YSiO2・WH2O (式中、脱水の条件及び存在する金属カチオンによって、Xは1未満、好ましく は0.75未満であり、TEAはテトラエチルアンモニウムイオンを意味し、Y は5超且つ100未満であり、Wは約4までである。)これらの特許は、イオン 交換技術を使用して、ナトリウムが他の金属イオンで置換され得ることも教示し ている。 次の刊行物、すなわち、欧州特許出願第95,304号、同第159,846号 、同第159,847号及び同第164,939号は、水酸化テトラエチルアンモ ニウム以外のテンプレーティング剤を使用して調製された物質、及び100より 大きいSi/Al原子比を有する物質を含むように、ゼオライトβの定義を広げ ている。また、欧州特許出願第55,046号(“Nu−2”)及び同第64,3 28号、及び英国特許出願第2,024,790号(“Boralite B”) に記載されているゼオライト類は、ゼオライトβに非常に似た構造及びX線回折 パタ ーンを有し、本明細書中で使用されている「ゼオライトβ」という用語の定義の 範囲内に含まれる。 本発明で最も有用なゼオライトβの形は、以下の実験で得た式を有する結晶性 アルミノケイ酸塩類である: (X/n)M・(1.0±0.1−X)Q・AlO2xYSiO2・WH2O (式中、Xは1未満、好ましくは0.75未満であり、Yは5超且つ100未満 であり、Wは約4までであり、Mは金属イオンであり、nはMの原子価であり、 Qは水素イオン、アンモニウムイオン又は有機カチオン、又はこれらの混合物で ある。)本発明の目的のために、Yは、好ましくは5超且つ約50未満である。 結果として、上記式中のケイ素のアルミニウムに対する原子比は、5:1超且つ 100:1未満、好ましくは5:1超且つ約50:1未満である。 ガリウム、ホウ素及び鉄のような他の元素が、上記式中のアルミニウムを不定 に置換することができることも予想される。同様に、ゲルマニウム及びリンのよ うな元素も、ケイ素を不定に置換することができる。 適する有機カチオンは、水溶液中における、臭化又は水酸化テトラエチルアン モニウム、塩化ジベンジル−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、 塩化ジメチルジベンジルアンモニウム、二臭化又は二水酸化1,4−ジ(1−ア ゾニウムビシクロ[2.2.2]オクタン)ブタンなどに由来するカチオンであ る。これらの有機カチオンは、当技術分野で知られており、且つ、例えば、欧州 特許出願第159,846号及び同第159,847号、及び米国特許第4,50 8,837号に記載されている。好ましい有機カチオンは、テトラエチルアンモ ニウムイオンである。 Mは、典型的には、元々の合成に由来するナトリウムイオンであるが、イオン 交換技術によって添加された金属イオンであってもよい。適する金属イオンは、 周期律表の第IA族、第IIA族又は第IIIA族、又は遷移金属に由来するものを 含む。このようなイオンの例は、リチウム、カリウム、カルシウム、マグネシウ ム、バリウム、ランタン、セリウム、ニッケル、白金、パラジウムなどのイオン を含む。 高い触媒活性のために、ゼオライトβは、主に、その水素イオン型であるべき である。一般に、ゼオライトは、アンモニウム交換及びそれに続くか焼により、 水素型へ変換される。ゼオライトが、高くて十分な、ナトリウムイオンに対する 有機窒素カチオンの比を有して合成されているならば、か焼のみで十分であるか もしれない。か焼の後、カチオン部分の大部分が水素イオン及び/又は希土類イ オンで占領されるのが好ましい。カチオン部分の少なくとも80%が、水素イオ ン及び/又は希土類イオンで占領されることが特に好ましい。 純粋なゼオライトは、触媒として使用され得るが、しかし、一般には、ゼオラ イト粉末をアルミナ、シリカ、シリカ/アルミナ又は天然に産するクレイのよう な無機酸化物バインダーと混合し、その混合物をタブレット又は押出物に形成す ることが好ましい。最終的な触媒は、1〜99重量%のゼオライトβを含み得る 。通常、ゼオライトβの含有量は、10〜90重量%、より典型的には60〜8 0重量%の範囲に亘るであろう。好ましい無機バインダーは、アルミナである。 混合物を、当技術分野で周知の方法により、所望の形を有するタブレット又は押 出物に形作ることができる。押出物又はタブレットは、通常は円筒状の形態であ る。フルート状、又は突出部の多い筒状のような、高い表面対体積比を有する他 の形も、物質移動速度を高め、従って触媒活性を高めるために使用できる。 ゼオライトβは、5.5×5.5Å及び7.6×6.4Åの孔径を有する12環構 造を有する。ゼオライトβは、3つの区別され、配列されたポリタイプの内部成 長したものである(Higginsら、Zeolites、8巻、446頁(1 988年);Treacyら、Nature、332巻、249頁(1988年 ))。純粋なポリタイプは、本明細書で使用されている「ゼオライトβ」という 用語の範囲内に含まれる。 固定床又は移動床反応器又は接触蒸留反応器内の触媒床のいずれで反応が生じ る場合でも、生成物であるアルキルベンゼンの回収のために、追加の蒸留が要求 される。固定又は移動床反応器が使用され、且つ、反応体がエチレン及びベンゼ ンである場合、未反応のエチレン、水素、メタン、エタン、未反応のベンゼン及 びC6〜C7パラフィン類は、第一の蒸留塔の搭頂留出物中で除去される。この塔 の残油は、生成物であるエチルベンゼン及びポリアルキル化されたベンゼン類を 含む。反応が接触蒸留塔中で行われる場合、上記の分離は、触媒が配置されてい るものと同じ蒸留塔内で生じる。いずれの場合も、それに続く分離は、当技術分 野で公知の技術を使用して、従来の蒸留カラムを使用して行われる。それに続く 蒸留塔のいくつかの異なる配置が可能であり、これは、当業者の知識の範囲内で ある。 好ましい態様では、生成物であるエチルベンゼンとポリアルキル化されたベン ゼン類を含む残油流れが、蒸留により、搭頂へ行く生成物であるエチルベンゼン と、残油中のポリアルキル化されたベンゼン類とに分離される。 蒸気の搭頂留出物は、未反応のエチレン及び軽質パラフィン類を含む。エチレ ン含有流れからの未反応エチレンは、所望により、第二の反応器又は接触蒸留塔 での純粋なベンゼンとの反応により、回収され得る。場合場合により、第一の蒸 留塔又は接触蒸留塔からの液体留出物として通常は知られている、濃縮された搭 頂生成物は、未反応のC5〜C7パラフィン類及び少量の未反応ベンゼンを含む。 本発明の特別の特徴は、モル換算で過剰のエチレンを使用すると、ベンゼンの高 い割合での転化が生じ、その結果、ベンゼン含有供給材料流れに含まれているベ ンゼンの高い割合が反応することである。このベンゼンが枯渇した流れは、ガソ リン・プールへ送られ得る。それは、最終のガソリン生成物に対して意味のない 量のベンゼンを添加するのみである。小さい安定化塔は、なんらかの残留してい る軽質物質の除去のために、必要とされ得る。 付加的な、モノアルキル化された生成物は、ポリアルキル化された物質から、 当技術分野で公知のアルキル交換方法によって製造され得る。ポリアルキル化さ れた生成物は、別の反応器中で追加の芳香族フィードと反応させられ得る。この 態様においては、モノアルキル化された生成物の蒸留に由来する残油を、化学量 論的に過剰の好ましい芳香族フィードとブレンドし、その混合物を、別の反応器 で適するアルキル交換触媒上で反応させることが好ましい。適するアルキル交換 触媒は、蒸気安定化されたYゼオライト及びゼオライトβを含む。アルキル交換 反応器からの流出物は、アルキル化反応器の流出物とブレンドされ、その組み合 わされた流れが蒸留される。ループから未反応の重質物を除去するために、ポリ アルキル化生成物流れから抜き取りがなされ得るか、あるいは、アルキル交換反 応の前に重質物を除去するために、ポリアルキル化された生成物流れが蒸留され 得る。 クメンは、エチルベンゼンと類似して、すなわち、ベンゼンとプロピレンとの フリーデル・クラフツアルキル化により、製造される。本発明は、ベンゼンに対 してモル換算で過剰のモル数のプロピレンを、両者ともに希釈された流れ中で使 用できる。これらの希釈された流れは、ゼオライトβ触媒を使用して反応させら れ、そこで、クメン、ジ及びトリイソプロピルベンゼンの混合物が製造されるで あろう。次に、ジイソプロピルベンゼン及びトリイソプロピルベンゼンは、追加 のベンゼンを用いて、クメンへとアルキル交換され得る。ベンゼンを含む流れは 、好ましくはエチルベンゼンの製造のために言及されたものと同じ流れの中から 、選択されるであろう。プロピレンを含む流れは、好ましくは製油所及び化学プ ラントで入手可能な希釈されたプロピレン流れから選択され得る。その例は、接 触分解装置及び水蒸気分解装置からの希釈されたプロピレンを含む。他の態様は 、これらの源からのC3マイナス・カット(プロパン及びプロピレンの沸点以下 で沸騰する全ての分子)の使用を含むであろう。 以下の実施例は、記載される原理にしたがって、本発明をさらに説明するため に提供され、請求の範囲によって示されているものを除き、決して本発明を制限 するためのものとは解釈されない。 実施例1 この実施例は、ゼオライトβ触媒上での連続反応における、化学量論量のエチ レンを用いるベンゼンのアルキル化を示す。先行技術のゼオライト触媒(実施例 2を参照のこと)と比較して、良好な触媒活性の維持が見出される。また、テト ラエチルベンゼン及びより高次のアルキル化化合物を殆ど有さず、エチルベンゼ ン、ジエチルベンゼン及びトリエチルベンゼンに対する良好な選択性が見出され る。 乾燥したベンゼン(54.6g/時、0.70モル/時)及びエチレン(0.2 4標準L/分、0.64モル/時)を、200℃に維持された300ccの撹拌 された(750rpm)オートクレーブに入れた。固体触媒(15.6g)を、 スチールメッシュの2つの同心円状のシリンダーで形成された固定されたバスケ ット(ロビンソン・マーオネイ(Robinson-Mahoney)反応器)中に保持した。オ ー トクレーブの撹拌機は、触媒バスケットを通って液体及び気体の両方が循環する ように設計されている。これは、触媒粒子への良好な物質移動を伴う等熱反応条 件をもたらす。反応器中の液体量は、触媒バスケットより上の点まで延長された 給水用パイプにより、一定に保たれた。この給水用パイプを通り、次に反応器中 の総圧力を965kPaゲージ(140psig)に維持している背圧調節器を 通つて、液体及び気体の両者が反応器から出ていった。これらの液体と気体の流 れは、138kPaゲージ(20psig)の圧力で小さい容器中で分離された 。気体の流れ(ほとんど全てがエチレン)は、ガスクロマトグラフにより定期的 に分析された。液体生成物流れの試料を定期的に集め、これもガスクロマトグラ フで分析した。気体の体積は、湿ったテスト・メーターで測定した。液体生成物 の蓄積された重量が記録された。 本実施例に使用された触媒はゼオライトβであり、UOPから1/16インチ の押出物の形で入手したものであった。押出物の含有量は、70%のゼオライト β及び30%の無機バインダーであった。触媒は、水素型で回収され、X線回折 により、ゼオライトβであることを確認した。使用する前に、それを200℃で 真空下で一晩乾燥した。触媒を反応器内に配置するとき、反応温度まで上昇する 間に触媒を湿った状態に維持するために、最初に投入されたエチルベンゼンで、 触媒を覆った。反応器が反応温度に達した後、ベンゼン及びエチレンの流れを開 始した。 結果を表Iに示す。重量%での液体生成物の組成は、運転の進行にしたがって 示されている。触媒は、100時間の運転の間、良好な活性を維持し、且つ、エ チルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリエチルベンゼンの混合物に選択的であ ったことに注目されたい。費消された触媒粒子は、均一な薄い茶色であった。新 鮮な触媒は褐色である。 比較例2 この例は、使用した触媒が蒸気安定化Yゼオライトであったこと以外は、厳密 に実施例1と同様の方法で実施された。これは、エチレンとベンゼンを反応させ てエチルベンゼンを形成するための、少なくとも2つの市場で入手可能な技術に おいて、現在使用されている触媒である。しかし、これらの技術は、反応器への フィードにおいて、エチレンに対してモル換算で大過剰のベンゼンを使用する。 この比較例は、この先行技術の触媒が、ベンゼンと、モル換算で化学量論量又は 過剰量のエチレンとの反応に適しないことを示す。 蒸気安定化Yゼオライト触媒は、UOPから受け取り、LZY−48と命名さ れている(以前はLZY−82と命名されていた)。LZY−48は、1/16 インチの押出物の形であり、これは、20%の無機バインダーを含む。ベースの ゼオライトは、5.3のアルミナに対するシリカのモル比を有する。ゼオライト は、水素型で受け取り、使用する前に、200℃で真空下で一晩乾燥させた。前 記の実施例におけると同様に、965kPaゲージ(140psig)の決めら れた総圧力で、200℃までの初期加熱の間、触媒が湿ったままであるのを維持 する ために、反応器中に触媒を入れる時に、触媒(17.9g)をエチルベンゼンで 覆った。 結果を表IIに示す。重量%での液体生成物の組成は、運転の進行にしたがって 示されている。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリエチルベンゼンの生 成に関する触媒活性は、迅速に減少し、運転は、わずか28時間後に終った。費 消された触媒粒子は、非常に濃い色で、紫又はほとんど黒のいずれかであった。 新鮮な触媒は褐色である。 実施例3 この実施例は、ゼオライトβ触媒が異なる起源に由来するものであったこと以 外は、実施例1と同じ方法で行われた。ベンゼン供給速度は、54.6g/時( 0.70モル/時)であり、エチレン供給速度は、0.26標準L/分(0.70 モル/時)であった。反応温度は200℃であり、総圧力は140psigであ った。ゼオライトβ(12.9g)は、PQ Corporationから、1/ 16インチの押出物の形で入手し、これは、80%がゼオライトβで20%がア ルミナバインダーであった。ゼオライトβのアルミナに対するシリカの比率は、 50:1であった。ゼオライトは、水素型で受け取り、X線回折によりゼオライ トβであることを確認した。使用する前に、200℃で真空下で一晩乾燥させた 。 結果を表IIIに示す。再度、100時間にわたる運転で、良好な活性が維持さ れることが見出された。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリエチルベン ゼンに対する良好な選択性もまた見出された。 実施例4 この実施例は、実施例3で使用したゼオライトβ触媒を同じ充填量で使用し、 180℃での、化学量論量のエチレンとベンゼンとの反応を示す。ベンゼン供給 速度は28.3g/時(0.36モル/時)であり、エチレン供給速度は0.14 標準L/分(0.38モル/時)であった。総圧力は100psigであった。 結果を表IVに示す。100時間にわたる運転で、良好な活性が維持されることが 見出された。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリエチルベンゼンに対す る良好な選択性もまた見出された。費消された触媒は、新鮮な触媒よりも濃い褐 色であった。 実施例5 この実施例は、実施例1と同様の方法で行われた。ゼオライトβ触媒(15. 1g)は、同じ起源に由来するものであった。ベンゼン供給速度は54.6g/ 時(0.70モル/時)であり、エチレン供給速度は0.355標準L/分(0. 95モル/時)であった。反応温度は200℃であり、総圧力は170psig であった。この実施例では、触媒はすでに異なる条件設定の下で運転されており 、加熱の間、湿った状態に維持されたままであったので、(実施例1〜4のよう に)触媒を、初めに投入されたエチルベンゼンで覆わなかった。 結果を表Vに示す。45時間にわたる運転で、良好な活性の維持が見出された 。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリメチルベンゼンに対する良好な選 択性が見出された。 実施例6 この実施例は、ベンゼンの希釈された流れ(ヘキサン類中5%ベンゼン)とエ チレンの希釈された流れ(水素中のエチレン)の両者の使用を示す。触媒が、初 めに投入されたエチルベンゼンで覆われなかったこと以外は、実施例1と同様の 方法で実施した。ゼオライトβ触媒(15.5g)は、同じ起源に由来するもの であった。含有されていたベンゼンの供給速度は、初めは6.14g/時(0.0 79モル/時)で、後に6.25g/時(0.080モル/時)に高められ、一方 、含有されていたヘキサン類の供給速度は、112g/時であった。エチレン供 給速度は、30.0標準cc/分(0.080モル/時)であり、一方、水素供給 速度は、70標準cc/分であった。反応温度は180℃であり、総圧力は25 0psigであった。 結果を表VIに示す。71時間にわたる運転で、良好な活性の維持が見出された 。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリメチルベンゼンに対する良好な選 択性が見出された。 実施例7 この実施例は、実施例3と同じ起源に由来するゼオライトβ触媒(16.1g )を使用すること以外は、実施例6と同一である。含有されていたベンゼンの供 給速度は、初めは6.61g/時(0.085モル/時)で、後に6.64g/時 (0.085モル/時)に高められ、一方、含有されていたヘキサン類の供給速 度は、111g/時であった。エチレン供給速度は、31.5標準cc/分(0. 084モル/時)であり、一方、水素供給速度は、70標準cc/分であった。 反応温度は180℃であり、総圧力は250psigであった。 結果を表VIIに示す。104時間にわたる運転で、良好な活性の維持が見出さ れた。エチルベンゼン、ジエチルベンゼン及びトリメチルベンゼンに対する良好 な選択性が見出された。 実施例8 この実施例は、ゼオライトβ触媒を使用する、希釈された流れに含まれていた モル換算で過剰のエチレンとの反応により、希釈された流れからの、エチルベン ゼン、ジエチルベンゼン及びトリメチルベンゼンの混合物としてのベンゼンの回 収を説明するための、コンピューター・シミュレーションである。表VIIIは、こ の実施例のためのフィード及び生成物組成を提供する。ベンゼンを含む流れ(9 ,000kg/時、合計)は、少量のオレフィン類を除去するために水素化され る改質ガソリン・ハートカットの代表例である。これは35.6重量%のベンゼ ンと、残部は主にC6アルカン類であり、本質的にトルエンを含まない。エチレ ンを含む流れ(9,100kg/時、合計)は、流動接触分解装置から得られ得 るものの代表例であり、付加的に、エタン、メタン、水素、窒素、及びエタン及 びエチレンよりも軽質の他の種を含む。その流れは、硫化水素、二酸化炭素及び アンモニアのような種を除去するために、精製される。流れは、37.8重量% のエチレンを含み、本質的にプロピレン及びエタンよりも重質の他の種を含まな い。 充填構造中に組込まれたゼオライトβ触媒を17,600kg含む蒸留塔中で 、 反応が進行する。触媒部分は、シミュレーション中、11の理論蒸留段数を達成 する。二つの供給材料流れが、触媒部分の底部で塔に入る。二つの供給材料流れ 中に含まれるエチレンのベンゼンに対するモル比は、3.0である。反応性蒸留 塔の決められた総圧力は、17.9kg/cm2である。ゼオライトβ触媒上での ベンゼンのエチレンとの反応のために実験的に導かれた速度定数が、シミュレー ションで使用される。塔中のゼオライト充填物の底部での計算された温度は、1 82℃であり、頭部では185℃である。塔中において、ゼオライト充填物の上 方に、3つの理論上のトレーが存在し、0.6のモル還流比が使用される(還流 /総留出物として定義される)。ベンゼン流れからの不活性なC6アルカン類は 、部分的に枯渇されたエチレン含有流れとして、塔の頭部から除去される。塔の 底部で除去された、エチルベンゼン(40.4重量%)、ジエチルベンゼン(5 2.6重量%)、トリエチルベンゼン(5.3重量%)及びテトラエチルベンゼン (1.7重量%)の混合物としてのベンゼン転化率は、95.9%である。残油生 成物からベンゼン及び他のC6類を除去するために、追加の蒸留トレーが触媒部 分の下方に要求される。エチレン含有流れ中の残りのエチレンは、所望により、 第二の接触蒸留塔で純粋なベンゼンと反応させることにより、回収することがで きる。エチルベンゼン生成物は、蒸留により回収することが出来、エチルベンゼ ン、トリエチルベンゼン及びテトラエチルベンゼンは、当技術分野で周知の方法 を使用して、過剰のベンゼンでアルキル交換することにより、追加のエチルベン ゼンへ転化することができる。 本発明が、ある好ましい実施態様に関してかなり詳細に説明されたが、他の実 施態様も可能である。したがって、随伴された請求の範囲の意図及び範囲は、本 明細書に含まれる好ましい態様の記載に限定されるべきものではない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT, UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ヤンセン、メヒリウム・ジェイ・ジー ベルギー国、ベー―3010 ルーベン、ブル ークストラート 102

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 炭化水素流れに含まれている芳香族炭化水素のアルキル化方法であって 、 (a) 炭化水素流れを加工処理し、当該流れから、一つの芳香族化合 物以外のすべての芳香族化合物類を実質的に除去する; (b) 炭化水素流れを処理し、本質的にすべてのオレフィン化合物類 を除去する; (c) ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アルキル化条件下で、こ のように処理された炭化水素流れを、エチレン、プロピレン及びブチレ ンから選択される少なくとも一つのオレフィンを含む流れと接触させ( それらの流れは、オレフィン(類)の芳香族化合物に対するモル比が1 以上であるような割合で接触させられる)、モノ−及びポリアルキル化 芳香族類を形成する;及び (d) (c)で形成されたモノ−及びポリアルキル化芳香族類を、残 りの炭化水素類から分離する; ことを含む方法。 2. 芳香族炭化水素が単環芳香族炭化水素である、請求項1の方法。 3. 接触が、液体と蒸気相の両者の存在下で行われる、請求項1又は2の方 法。 4. (c)が蒸留塔中で生じる、請求項1、2又は3の方法。 5. オレフィン含有流れが、エチレンとプロピレンとを含み、本質的に他の オレフィン類を含まない、いずれかの先行する請求項の方法。 6. オレフィンの芳香族化合物に対するモル比が1超である、いずれかの先 行する請求項の方法。 7. オレフィンの芳香族化合物に対するモル比が1.1超である、いずれか の先行する請求項の方法。 8. (b)において、オレフィン類のパラフィン類への水素化によってオレ フィン類が除去される、いずれかの先行する請求項の方法。 9. 炭化水素流れに含まれているベンゼンのエチル化のための、いずれかの 先行する請求項の方法であって、 (a) 炭化水素流れを加工処理し、当該炭化水素流れから、ベンゼン 以外の実質的にすべての芳香族類を除去する; (b) 炭化水素流れを処理し、本質的にすべてのオレフィン化合物類 を除去する; (c) ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アルキル化条件下で、こ のように処理された炭化水素流れを、エチレンを含み本質的に他のオレ フィンを含まない流れと接触させ(それらの流れは、エチレンのベンゼ ンに対するモル比が1以上であるような割合で接触させられる)、モノ −及びポリエチルベンゼン類を形成する;及び (d) (c)で形成されたモノ−及びポリエチルベンゼン類を、残り の炭化水素類から分離する; ことを含む方法。 10. 分別蒸留により、ベンゼンよりも高い沸点を有する芳香族類が除去され る、請求項9の方法。 11. ベンゼンよりも高い沸点を有する芳香族類のベンゼンに対するモル比が 約0.01未満である、請求項9又は10の方法。 12. 炭化水素流れから、オレフィン化合物類が水素化によって除去されてパ ラフィン類を生じる、請求項9、10又は11の方法。 13. 約100℃〜300℃で、約205kPa〜約3,450kPaの圧力 にて、アルキル化反応が生じる、請求項9、10、11又は12の方法 。 14. ベンゼンを含む炭化水素流れが、軽質改質ガソリン又は熱分解ガソリン である、請求項9〜13のいずれかの方法。 15. エチレンを含む流れが、接触分解脱エタン装置の塔頂からのドライ・ガ ス又は蒸気分解エチレン/エタン分離装置へのフィードである、請求項 9〜14のいずれかの方法。 16. エチレンを含む流れが、C2及びより低沸点の化合物類を含む流れであ る、請求項9〜15のいずれかの方法。 17. エチルベンゼンが、ポリエチルベンゼンから分離され、且つ、その後、 当該ポリエチルベンゼンが、ベンゼンを用いてアルキル交換されてエチ ルベンゼンを生じる、請求項9〜15のいずれかの方法。 18. 改質ガソリンのベンゼン・ハートカット流れに含まれているベンゼンを エチル化する方法であって、 (a) 改質ガソリンのハートカット流れを水素で処理し、本質的にす べてのオレフィン化合物類をパラフィン類に転化する; (b) ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アルキル化条件下で、改 質ガソリンのハートカット流れを、エチレンを含み本質的に他のオレフ ィン類を含まない流れと接触させ(それらの流れは、エチレンのベンゼ ンに対するモル比が1以上であるような割合で接触させられる)、モノ −及びポリエチルベンゼンを形成する; (c) (b)で形成されたエチルベンゼン及びポリエチルベンゼンを 、残りの炭化水素類から分離する;及び (d) エチルベンゼンを他のポリエチルベンゼンから分離する; ことを含む方法。 19. (b)が接触蒸留塔にて生じる、請求項17の方法。 20. 接触が、液体と蒸気相の両者の存在下で行われる、請求項17又は18 の方法。 21. エチレンのベンゼンに対するモル比が1超である、請求項17、18又 は19の方法。 22. 前記オレフィンの前記芳香族に対するモル比が1.1超である、請求項 17、18又は19の方法。 23. 約100℃〜300℃の温度で、約205kPa〜約3,450kPa の圧力にて、アルキル化反応が生じる、請求項17〜22のいずれかの 方法。 24. エチレンを含む流れが、接触分解脱エタン装置の塔頂からのドライ・ガ ス、又は蒸気分解装置エチレン/エタンへのフィードである、請求項1 7〜23のいずれかの方法。 25. その後、ポリエチルベンゼン類がベンゼンを用いてアルキル交換されて エチルベンゼンを生じる、請求項17〜24のいずれかの方法。 26. 炭化水素流れに含まれているベンゼンのアルキル化のための方法であっ て、 (a) 炭化水素流れを加工処理し、炭化水素流れから、ベンゼン以外 の実質的にすべての芳香族類を除去する; (b) 炭化水素流れを処理し、本質的にすべてのオレフィン化合物類 を除去する: (c) ゼオライトβを含む触媒の存在下で、アルキル化条件下で、こ のように処理された炭化水素流れを、プロピレンを含む流れと接触させ (それらの流れは、プロピレンのベンゼンに対するモル比が1以上であ るような割合で組み合わされる)、モノ−及びポリイソプロピルベンゼ ン類を形成する;及び (d) (c)で形成されたモノ−及びポリイソプロピルベンゼン類を 、残りの炭化水素類から分離する; ことを含む方法。 27. 接触が、液体と蒸気相の両者の存在下で行われる、請求項26の方法。 28. 分別蒸留により、ベンゼン以外の芳香族類が除去される、請求項26又 は27の方法。 29. 接触が、液体と蒸気相の両者の存在下で行われる、請求項26、27又 は28の方法。 30. (c)が蒸留塔にて生じる、請求項26〜29の方法。 31. 前記オレフィンの前記芳香族に対するモル比が1超である、請求項26 〜30のいずれかの方法。 32. 前記オレフィンの前記芳香族に対するモル比が1.1超である、請求項 26〜30のいずれかの方法。 33. ベンゼンよりも高い沸点を有する芳香族類のベンゼンに対するモル比が 約0.01未満である、請求項26〜32のいずれかの方法。 34. 前記炭化水素流れから、オレフィン類が水素化によって除去されてパラ フィン類を生じる、請求項26〜33のいずれかの方法。 35. 約100℃〜300℃の温度で、205kPa〜約3,450kPaの 圧力にて、アルキル化反応が生じる、請求項26〜34のいずれかの方 法。 36. ベンゼンを含む炭化水素流れが、軽質改質ガソリン又は熱分解ガソリン である、請求項26〜35のいずれかの方法。 37. プロピレンを含む流れが、接触分解脱プロパン装置の塔頂留出物、又は プロパン/プロピレン分離装置へのフィードである、請求項26〜36 のいずれかの方法。 38. プロピレンを含む流れが、C3及びより低沸点の成分類を含む流れであ る、請求項26〜37のいずれかの方法。
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