JP2001502958A - 流動固相抽出装置 - Google Patents

流動固相抽出装置

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JP2001502958A JP10516480A JP51648098A JP2001502958A JP 2001502958 A JP2001502958 A JP 2001502958A JP 10516480 A JP10516480 A JP 10516480A JP 51648098 A JP51648098 A JP 51648098A JP 2001502958 A JP2001502958 A JP 2001502958A
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アール. アンダーソン,デイル
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体中に前記懸濁固体粒子が留まることが可能な状態で前記溶解している化学種を前記流体から除去する方法。この方法は、第1の端部と、該第1の端部に対向する第2の端部と、該第1の端部から該第2の端部まで延在する軸線と、該軸線の周囲に螺旋構成に形成された多孔性の粒子充填繊維シート材料とを含む。該シート材料は、該シート材料自体の周囲に巻くことが好ましく、該シート材料の各々の層は、該シート材料の各隣接層から間隔を置いて配置することが好ましく、該シート材料は、第1の作用面と、該第1の作用面に対向する第2の作用面と、該第1および第2作用面の間の内側部分とを備え、該内側部分は活性粒子を含む。この方法は、溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体を前記固相抽出製品の該第1の端部から該第2の端部まで軸線方向に通過させることをさらに含む。前記懸濁固体粒子は、前記第1または第2作用面を実質的に塞がず、その結果、溶解している化学種を含む前記流体が前記シート材料の前記内側部分に達することが可能であることが好ましい。前記流体はさらに、前記固相抽出製品を通過する際に、前記シート材料の前記第1および第2作用面並びに前記シート材料内に含まれる活性粒子の両方に接触して、前記溶解している化学種が前記流体から除去されることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 流動固相抽出装置技術分野 本発明は、懸濁または分散固体物質を含む流体から固相を抽出する方法および 装置に関する。さらに詳しく述べるなら、固相抽出は、中心軸線周囲に螺旋状に 巻かれた多孔性の粒子充填ウェブを使用して行い、流体はウェブの表面に沿って 軸線方向に流れる。背景技術 固相抽出を使用して溶解している化学種を流体から除去することは、粒子充填 多孔性ウェブにより小規模な分析または大規模な精製を行う際に一般的なことで ある。こうした目的に有用なウェブは、フィブリル化ポリマーウェブ(たとえば ポリテトラフルオロエチエン(PTFE))、不織ポリマーウェブ(たとえば、ポリエチ レンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン)、湿式堆積またはポリマー紙 ウェブ(セルロースなどの繊維質パルプ、ガラス、アラミドまたはポリエチレン 繊維から製造されたウェブ)である。さらに、粒子充填多孔性ウェブに使用され る微粒子は、収着性もしくは反応性であるか、またはこの2つの組合せで良い。 これらのウェブに一般に使用される材料としては、たとえば活性炭、シリカ、ア ルミナ、有機材料および無機材料で被覆されたシリカ、並びにポリ(スチレン-コ -ジビニルベンゼン)がある。 しかし、支持流体が溶解している化学種と懸濁物質の両方を含む抽出工程に上 記のタイプのウェブを使用する場合、ウェブ内の細孔は懸濁物質によって急速に 閉塞するので、抽出工程を通して圧力を 増加して支持流体を動かす必要があり、溶解している化学種を流体から除去する ウェブの効果が低下する。ウェブ細孔のこうした閉塞、および結果として生じる ウェブが溶解している化学種を除去する能力の低下は、ウェブの汚損と呼ばれる 。こうした抽出工程で使用される流体の例としては、血液またはその他の生理学 的流体、湖沼または河川の水などの環境的流体、および果肉またはその他の懸濁 物質を含む果汁がある。ウェブの汚損を最小限にするために使用されてきた方法 としては、ガラスビード予備濾過器(たとえば米国特許第5,366,632号)および密 度勾配予備濾過器(たとえば米国特許第5,472,600号)を使用して、懸濁物質が微 粒子充填多孔性ウェブに達する前に、懸濁物質を支持流体から予備濾過する方法 がある。ガラスビード予備濾過器は、従来の予備濾過器の材料、たとえば珪藻土 、砂、セルロースまたは真珠岩膨張火山岩に比べて、濾過時間が迅速になり、圧 力降下が少ないという点で性能が優れている。こうしたビードは、その球形およ び不活性などの特徴により長所があるといわれている。密度勾配予備濾過器は、 検体が固相分離媒体に接触する前に、多量の様々な懸濁物質または妨害物質を分 離する能力により長所がある。これらの長所にも関わらず、この2つのタイプの 予備濾過器は、それ自体で閉塞し、抽出工程の効率を低下させる可能性がある。 各分離媒体の変化について、これらの予備濾過器手段の何れかで可能な生産実行 時間より長時間を要する大規模な工業分離工程では、分離工程は、多くの場合、 予備濾過器手段が閉塞していない時間の長さによって制限される。発明の開示 本発明の一態様では、懸濁固体粒子が流体中に留まることが可能な状態で溶解 している化学種を流体から除去し、流体が溶解してい る化学種および懸濁固体粒子を含む方法を提供する。この方法は、第1の端部と 、第1の端部に対向する第2の端部と、第1の端部から第2の端部まで延在する 軸線と、この軸線周囲に螺旋構成に形成された多孔性の粒子充填繊維シート材料 とを含む固相抽出製品を含む。この製品の場合、シート材料は、シート材料自体 の周囲に巻くことが好ましく、シート材料の各々の層は、シート材料の各隣接層 から間隔を置いて配置することが好ましく、シート材料は、第1の作用面と、第 1の作用面に対向する第2の作用面と、前記第1作用面と第2作用面の間の内側 部分とを備え、該内側部分は活性粒子を含む。この方法はさらに、溶解している 化学種および懸濁固体粒子を含む流体を固相抽出製品の第1の端部から軸線方向 に第2の端部まで通過させることを含む。懸濁固体粒子は、第1または第2の作 用面を実質的に塞がず、溶解している化学種を含む流体がシート材料の内側部分 に達することが可能であることが好ましい。流体は、さらに、シート材料の第1 および第2の作用面の両方に接触し、シート材料内に含まれる活性粒子は、流体 が固相抽出製品を通過する際に溶解している化学種を流体から除去することが好 ましい。 本発明のもう1つの態様では、この方法は、材料支持層を粒子充填繊維シート 材料に取り付けることをさらに含む。本発明の他の態様では、粒子充填シート材 料は、フィブリル化ポリテトラフルオロエチレンを含むか、またはポリアミド、 ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリビニルハロゲン化物、ガラ ス繊維、セラミック繊維もしくは石英繊維から成る材料のグループから選択した 不織ウェブを含むことができる。本発明のさらに他の態様では、活性粒子を多孔 性繊維材料の膜に絡ませる。 本明細書では、 「セラミック」は、非金属、無機材料を意味する。 「潤滑剤」は、複合製品の製造を容易にするために使用される水ベースの流体 および有機液体またはこれらの組合せを意味する。 「マトリックス」は、マイクロファイバ素材を絡み合わせた開放構造を意味す る。 「粒子」または「微粒子」は、直径0.1〜200μm、好ましくは5〜40μm、ア スペクト比が1対1〜1対1,000,000である固体形状(PTFEを含まない)を意味し 、以下に定義する粒子を含む。 「収着」は、吸収または吸着により巻き取って保持できることを意味する。 「空隙率」は、複合材料構造内の間隙を意味する。図面の簡単な説明 本発明について、添付の図面を参照してさらに説明する。図中、類似の構造は 、いくつかの図面全体で類似の参照符号で表す。 図1は、本発明の固相抽出製品の一実施例を示す斜視図である。 図1Aは、ハウジングの部分を切り取って内部の詳細のいくつかを示す図1の実 施例の斜視図である。 図2は、多孔性の粒子充填繊維シート材料の断面図である。 図3は、支持層を含む多層構成の多孔性の粒子充填繊維シート材料の断面図で ある。 図4は、複数の支持層を含む多層構成の多孔性の粒子充填繊維シート材料の断 面図である。 図5は、本発明の固相抽出製品の一実施例の断面図である。 図6は、固相抽出製品の別の実施例の断面図である。 図7は、固相抽出製品の代替実施例の断面図である。 図8は、固相抽出製品の別の実施例の断面図である。発明を実施するための最良の形態 次に、各々の図面を参照すると、各構成部品は、いくつかの図面で類似の参照 符号で示されており、先ず図1には、固相抽出製品10の好適な一実施例が示され ている。図1Aは製品10の図だが、一部分を切り取って製品内部の詳細のいくつか を示している。固相抽出製品10の基本的な構成部品は、長形の多孔性の粒子充填 繊維シート材料12を含み、このシート材料は、軸線Aを有するロッド14の周囲に 螺旋状に巻かれ、ハウジング16で囲まれている。ハウジング16は、第1の端部18 と、第1の端部から軸線方向にハウジング16の反対側の端部に第2の端部20とを 有する。ロッド14は、第1の端部18に最も近いロッド端部の中心に穴あけされた 第1の軸孔22と、第2の端部20に最も近いロッド端部の中心に穴あけされた第2 の軸孔24とを有することが好ましい。ロッド14は、第1の軸孔22にほぼ垂直であ って、かつこの孔と交差する複数の出口孔26を有する。ロッドは、第2の軸孔24 にほぼ垂直であって、かつこの孔と交差する複数の入口孔28をさらに有すること が好ましい。したがって、この実施例では、第1および第2の軸孔22、24は、少 なくとも出口孔26および入口孔28と各々交差するのに十分なだけロッド14内に延 在する。図示のとおり、製品10は、第1の端部キャップ30と、第2の端部キャッ プ32と、入口34と、出口36とをさらに含む。入口34および出口36は、製品10を流 体供給装置に取り付けることを可能にするようにねじを付けるか、または製品10 を固相抽出工程に使用することを可能にするその他の何らかの構成を有すると良 い。 図2は、長形の多孔性の粒子充填繊維シート材料12の断面図を示し、このシー ト材料12は、図示のとおり第1の作用面40と、 第2の作用面42と、第1および第2作用面40、42間の厚さXとを有する。シート 材料12は、互いに絡み合わせたフィブリル化ポリテトラフルオロエチレン(以下 「PTFE」という)フィブリルから形成されたマトリックス全体に均一に分布した 微粒子材料から成る均一に多孔性の高空隙率の複合シートから構成することが好 ましい。さらに詳しく述べるなら、シート材料12は、本発明の譲受人が共同所有 する米国特許第4,153,661号(Ree等)に記載されているタイプの互いに絡み合わせ たポリテトラフルオロエチレンフィブリルのマトリックス内に分布した微粒子材 料を含むポリテトラフルオロエチレン複合シート材料である。 本発明の好適なPTFEシート材料を製造するのに好適な方法は、 a)多孔性微粒子およびPTFE粒子を含む配合物に潤滑剤(水が好ましい)を混加 して軟質のドウ状素材を形成するステップであって、潤滑剤が、微粒子の収着能 力が少なくとも3重量%超える量だけ存在し、前記素材が凝集稠度を有し、微粒 子対PTFEの割合は40対1〜1対4であるステップと、 b)前記PTFE粒子の内部フィブリル化が生じるのに十分な温度および時間で前 記素材を集中的に混合するステップと、 c)ある温度である時間にわたって保持した圧延ロール内の隙間の問で前記素 材を二軸圧延し、後続の各圧延作業ごとに圧延ロール間の隙間を閉じて、前記PT FE粒子をさらにフィブリル化して、空隙率が30〜80、平均細孔サイズが0.3〜0.5 μmの自らの形態を保つシートを形成するステップであって、前記空隙率および 平均細孔サイズが、工程の際に存在する潤滑剤の量によって直接変化し、かつ調 節されるステップと、を含む。 さらに詳しく述べるなら、多孔性繊維シート材料の製造は、以下のように行う ことができる。A .PTFEシート材料(ウェブ) 本発明の製品の一実施例では、水性PTFE分散液を使用してフィブリル化ウェブ を製造する。この乳白色の分散液は、水中に懸濁した約30〜70重量%の微細なPT FE粒子を含む。これらのPTFE粒子の大部分は、0.05〜約0.5μmのサイズである 。一般に市販されている水性PTFE分散液は、継続的な懸濁を促進する界面活性剤 および安定剤など、その他の成分を含む場合がある。こうした市販の分散液の例 としては、デラウェア州、ウィルミントン、DuPont de Nemours Chemical Corp. のTeflonTM30、TeflonTM30BおよびTeflonTM42がある。TeflonTM30およびTeflonT M 30Bは、PTFE樹脂の重量に基づいて約59〜61重量%のPTFE固体および約5.5〜6.5 重量%の非イオン湿潤剤、一般にオクチルフェニルポリオキシエチレンまたはノ ニルフェニルポリオキシエチレンを含む。TeflonTM42は、約32〜35重量%のPTFE 固体を含むが、湿潤剤は含まない(ただし、蒸発を防ぐために有機溶剤の表面層 を含む)。 フィブリル化PTFEを含むシート材料は、米国特許第4,153,661号、第4,460,642 号および第5,071,610号に記載されているように、固体の収着能力を超えるが、 なおパテ状の稠度を維持するのに十分な潤滑剤が存在する状態で、所望の微粒子 を水性PTFE乳濁液中に配合して製造することが好ましい。次に、このパテ状素材 は、好ましくは40〜100℃の温度で集中的に混合して、PTFE粒子の初期フィブリ ル化を発生させる。次に、結果として得られたパテ状素材は、水分を少なくとも 維持しながら繰り返し二軸圧延してローラ間の隙間を徐々に狭くすると、剪断に よってPTFEがフィブリル化し、微粒子と絡み合って所望の厚さの層が形成される 。有機溶剤を抽出するか、またはシート製品形成後に水で洗浄して、残留界面活 性剤または湿潤剤を除去することが一般に好ましい。次に、結果として得られた シートを乾燥させる。こうしたシートの厚さは、0.1〜0.5mmであることが好まし い。一般に0.05〜10mm厚のシート製品が有用である。 こうした膜内の空隙のサイズおよび量は、米国特許第5,071,610号に記載され ているように、製造の際に潤滑剤のレベルを調節して調整することができる。空 隙のサイズと量はどちらも、フィブリル化工程で存在する潤滑剤の量で直接変え ることができるので、様々なサイズの粒子を閉じ込めることができるウェブが可 能である。たとえば、潤滑剤が、粒子の潤滑剤収着能力を少なくとも3重量%か ら200重量%まで超える点まで潤滑剤の量を増加すると、平均細孔サイズを0.3〜 5.0μm、少なくとも90%の細孔のサイズを3.6μm未満にすることができる。こ の工程を使用すると、微粒子が内部で絡み合ったウェブを形成することができる 。内部に微粒子が閉じ込められたウェブを形成するPTFEは、PTFEおよび潤滑剤が 既に予備混合されている樹脂乳濁液の形態で得ることができる(たとえば、デラ ウェア州、ウィルミントンのDuPont de Nemoursが市販しているTeflonTM30また は30B)。この乳濁液に、水、水-アルコール溶液などの水ベースの溶剤、または ケトン、エステルおよびエーテルなどの容易に除去可能な有機溶剤の形態の潤滑 剤をさらに添加すると、上記の所望の割合の潤滑剤および微粒子を得ることがで きる。B .非PTFEシート材料(ウェブ) 本発明の他の実施例では、シート材料は、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ エステル、ポリウレタン、ポリビニルハロゲン化物から成るポリマー、ガラス、 セラミックもしくは石英繊維、またはこ れらの組合せのグループから優先的に選択した不織ポリマーマクロおよびマイク ロファイバから構成することができる。ポリビニルハロゲン化物を使用する場合 、ポリビニルハロゲン化物は、多くて75重量%の弗素を含むことが好ましく、多 くて65重量%の弗素であればさらに好ましい。界面活性剤をこうしたウェブに添 加することは、複合繊維の湿潤性を高める上で好ましい。 1.マイクロファイバ ウェブは、機械的に圧延、乾式堆積またはスパンボンドされた熱可塑性溶融押 出大径繊維を含むことができる。これらの繊維の平均直径は、一般に50〜100011 μmである。 大径繊維を含むこうした不織ウェブは、先行技術で公知のスパンボンド法によ り製造することができる。(たとえば、米国特許第3,338,992号、第3,509,009号 および第3,528,129号参照。)これらの特許に記載されているように、自らの形態 を保つウェブを製造するには、後繊維紡糸ウェブ圧縮ステップ(つまり圧延)が必 要である。スパンボンドウェブは、たとえばイリノイ州、ネーパーヴィルのAMOC O,Inc.から市販されている。 大径ステープルファイバから製造される不織ウェブは、先行技術で公知のよう に、ニューヨーク州、イーストロチェスターのCurlator Corp.が製造するRando- WebberTMモデル12BSなどのカーディングまたは乾式堆積機械上で形成することが できる。たとえば、米国特許第4,437,271号、第4,893,439号、第5,030,496号お よび第5,082,720号参照。 結合剤は、乾式堆積およびカーディング工程により製作される自らの形態を保 つウェブを製造するために一般に使用され、スパンボンド法を使用する場合は任 意である。こうした結合剤は、ウェブ形 成後に適用される樹脂組織の形態を取るか、または乾式堆積工程の際にウェブに 組み込まれる結合剤繊維の形態を取ることができる。こうした樹脂組織の例とし ては、フェノール樹脂およびポリウレタンがある。一般的な結合剤繊維の例とし ては、テネシー州、キングスポートのEastman Chemical Productsが市販してい るKodelTM43UDなど、接着剤専用タイプの繊維、および日本国、大阪のChisso Co rp.がChisso ES繊維として何れかの並置形態で市販しているか、または日本国、 大阪のUnitika Ltd.がMeltyTM繊維タイプ4080などのシースコア形態で市販して いるバイコンポーネントファイバがある。熱および/または放射線をウェブに付 与すると、両方のタイプの結合剤組織を「硬化」させ、ウェブを圧縮する。 一般に、マクロファイバから成る不織ウェブは、比較的大きい空隙を有する。 したがって、こうしたウェブは、ウェブに組み込まれる小径微粒子の捕獲効率が 低い。にも関わらず、微粒子は、少なくとも4つの手段により不織ウェブに組み 込むことができる。第1に、比較的大きい微粒子を使用する場合、上記のPTFEウ ェブの場合と同様、微粒子はウェブに直接添加し、次に圧延して微粒子をウェブ 内の微粒子に実際に絡み合わせる。第2に、微粒子は、不織ウェブに塗布される 上記の一次結合剤組織に組み込むことができる。この結合剤が硬化すると、微粒 子がウェブに接着される。第3に、二次結合剤組織をウェブに組み込むことがで きる。微粒子をウェブに添加すると、一次組織に関係なく二次結合剤が硬化し、 微粒子がウェブに接着して組み込まれる。第4に、乾式堆積またはカーディング 工程の際に結合剤繊維をウェブに組み込むと、こうした繊維はその軟化温度を超 えて加熱することができる。これは、ウェブ内に導入される微粒子を接着剤で捕 獲する。非PTFEマクロファイバを含むこれらの方法のうち、結合剤組織を使用す る方法は、 微粒子を捕獲する点で一般に最も効果的である。接着剤のレベルは、点接触接着 を促進するレベルが好ましい。 微粒子を添加した後、充填ウェブは、たとえば圧延工程により一般にさらに圧 縮される。その結果、ウェブ構造内の微粒子がさらに絡み合う。 比較的大径の繊維、つまり平均直径が50〜1000μmの繊維から成るウェブは、 平均空隙サイズが比較的大きいため、流量が比較的高い。 2.マイクロファイバ シート材料が不織マイクロファイバから成る場合、こうしたマイクロファイバ は、収着性または活性微粒子が内部に分散した溶融吹込ポリマー材料を形成する 。好適なポリマー材料としては、ポリプロピレンおよびポリエチレンなどのポリ オレフィンがあり、たとえば米国特許第4,933,229号に記載されているように界 面活性剤をさらに含むことが好ましい。あるいは、界面活性剤は、ウェブ形成後 に吹込マイクロファイバ(BMF)ウェブに塗布することができる。微粒子は、米国 特許第3,971,373号に記載されているようにBMFウェブに組み込むことができる。 本発明のマイクロファイバウェブの平均繊維直径は50μm以下であるが、2〜2 5μmであれば好ましく、3〜10μmであれば最も好ましい。こうしたウェブ内の 空隙のサイズは0.1〜10μm、好ましくは0.5〜5μmであるから、こうしたウェ ブを貫通する流れは、上記のマクロファイバウェブを貫通する流れほど大きくな い。 3.流延多孔性膜 溶液流延多孔性膜は、先行技術で公知の方法で形成することがで きる。こうした多孔性膜は、たとえばポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポ リアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニルおよびポリビニルアセテート繊維、ま たはこれらの任意の組合せで良い。 4.繊維パルプ 本発明は、活性粒子、好ましくはポリマー炭化水素結合剤を機械的に閉じ込め る複数の繊維を含む繊維パルプ、好ましくはポリマーパルプから成る固相抽出シ ートをさらに提供する。粒子対結合剤の重量比は少なくとも13対1であり、未圧 延シートの平均厚さ対有効平均粒径の割合は少なくとも125対1であることが好 ましい。 一般に、本発明の固相抽出シートの多孔性ポリマーパルプは、パルプ化可能な 繊維、つまり多孔性パルプに加工することができる任意の繊維で良い。好適な繊 維は、放射線および/または様々なpH、特に非常に高いpH(たとえば、pH=14)お よび非常に低いpH(たとえば、pH=1)に対して安定性がある繊維である。こうし た繊維の例としては、芳香族および非芳香族ポリアミド繊維、およびパルプに加 工することができるポリオレフィン繊維があり、ポリエチレンおよびポリプロピ レンを含むが、これらだけに限らない。特に好適な繊維は、放射線および高苛性 アルカリ流体に対する安定性の点で、芳香族ポリアミド繊維およびアラミド繊維 である。有用な非芳香族ポリアミド繊維の例としては、ナイロン族の繊維がある 。ポリアクリロニトリルセルロースおよびガラスは、パルプと組み合わせて使用 することもできる。 有用なアラミド繊維の例としては、デラウェア州、ウィルミントンのDuPontが KevlarTMとして市販している繊維がある。KevlarTM繊維パルプは、パルプを構成 する繊維の長さに基づいて3種類のグレードで市販されている。パルプを構成す るために選択した繊維 の種類または繊維の組合せに関係なく、結果として得られる固相抽出シート中の 繊維の相対量は、乾燥時で約12.5〜約30重量%の繊維であり、約15〜25重量%の 繊維であれば好ましい。 本発明のシート材料に有用な結台剤は、高いpHを含む広範囲のpHにたいして安 定性があり、パルプの繊維または繊維中に閉じ込められている粒子の両方に対し て殆ど、あるいはまったく相互作用、つまり化学反応を生じない材料である。本 来ラテックスの形態のポリマー炭化水素材料は、特に有用であることが分かって いる。有用な結合剤の一般的な例は、天然ゴム、ネオプレン、スチレン-ブタジ エンコポリマー、アクリレート樹脂およびポリビニルアセテートである。好適な 結合剤は、ネオプレンおよびスチレン-ブタジエンコポリマーである。使用する 結合剤の種類に関係なく、結果として得られる固相抽出シート中の結合剤の相対 量は、乾燥時で約3〜約7重量%であり、約5重量%であれば好ましい。約5%の 結合剤を有するシートは、約7%の結合剤を含むシートとほぼ同じ物理的完全性 を有し、できる限り多くの粒子を充填することが可能であることが分かっている 。界面活性剤を繊維パルプに添加することが好ましいが、複合材料の約0.25重量 %以下の少量だけ添加することが好ましい。 シート材料の能力および効率は、シート材料中に含まれる粒子の量によって決 まるので、多量に粒子を充填する必要がある。本発明のあるシート材料中の粒子 の相対量は、少なくとも約65重量%であることが好ましく、少なくとも約70重量 %であればさらに好ましく、少なくとも約75重量%であれば最も好ましい。さら に、結果として得られるシート材料中の粒子の重量%は、結合剤の重量%の少な くとも13倍であるが、結合剤の重量%の少なくとも14倍であれば好ましく、結合 剤の重量%の少なくとも15倍であればさ らに好ましい。 本発明のシート材料に使用される粒子の種類および量に関係なく粒子は多孔性 パルプの繊維中に機械的に閉じ込められるかまたは絡み合わされる。つまり、粒 子は、一般に繊維に共有結合するのではない。 本発明に有用な微粒子材料は、1つの材料であるかまたは複数の材料の組合せ で良いが、水または溶離溶剤に実質的に不溶性である。1.0g以下の微粒子は、 微粒子が20℃で混合される100gの水性媒体または溶離溶剤中で溶解する。微粒 子材料は、有機化合物、ポリ(スチレン-コ-ジビニル-ベンゼン)などのポリマー 、またはシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニアおよびその他のセラミックな どの無機酸化物、およびこれらの組合せの少なくとも1つであるか、イオン交換 体もしくはキレート化粒子またはこれらの組合せであるか、または炭素で良い。 好適な微粒子材料としては、ポリマー、シリカおよびジルコニアがあるが、シリ カは、様々な疎水性およびその他の官能性コーティングをその表面に付着させや すく、市販されているという点で特に好適である。シリカおよびその他の無機酸 化物などの微粒子は、たとえばウィスコンシン州、ミルウォーキーのAldrich Ch emical Co.が市販している。ジルコニアは、ニューハンプシャー州、バウのZ-Te ch Corporationが市販している。 適切な微粒子材料は、本発明の目的上粒子とも呼び、固有収着性を持つ任意の 粒子であるか、あるいは実質的に不溶性かつ収着性材料で被覆可能であるか、ま たは外部および/または内部表面を誘導化して、実質的に不溶性かつ収着性材料 のコーティングを形成することができる粒子がある。こうしたコーティングに好 適な支持体としては、無機酸化物粒子があるが、シリカ粒子が最も好ましい。 不溶性かつ収着性コーティングの厚さは、一般に1molの単分 子層から約1μmである。表面が被覆されたこうした粒子は先行技術で公知であ り、たとえば1979年にJohn Wiley & Sons,Inc.が発行したSnyderおよびKerkla ndの「Introduction to Modern Liquid Chromatography」第2版、および1986年 発行のH.Figge等の「Journal of Chromatography」351の393〜408ページ参照。 コーティングは、ポリマーを現場架橋させて機械的に塗布するか、または有機も しくは無機粒子の表面に共有結合する官能基で良い。シリカ粒子に塗布すること ができるコーティングは、架橋シリコーン、ポリブタジエンなどの非膨潤性ポリ マー、または様々な鎖長(たとえば、C2H5、C4H9、C8H17およびC18H37)の脂肪族 基およびアミン、ニトリル、ヒドロキシル、キラルを含む脂肪族基および芳香族 基、およびコーティングの収着性を変えるその他の官能基などの共有結合有機基 で良い。多くのこうした被覆粒子は市販されており、たとえばイリノイ州、ディ アフィールドのAlltechが市販しているC18結合相シリカがある。 被覆粒子を使用する場合、シリカまたはその他の支持体粒子は、有機コーティ ングの支持体または基材として主に作用し、被覆粒子は、膨潤性コーティングの 薄い層を使用する場合もほぼ非膨潤性である。コーティングの組成によって化学 的選択性は多様になり、極性は分離および性能に影響する。これは、当業者が周 知のとおりである。 微粒子材料は、球または立方体などの規則的な形状でも、不規則な形状でも良 い。本発明に有用であることが分かっている微粒子材料は、0.1〜約200μmの範 囲内の見かけのサイズを有するが、このサイズは、1.0〜100.0μmの範囲であれ ば好ましく、5.0〜40μmの範囲であればさらに好ましい。 本発明は、別の態様では、反応性支持体を提供する。この支持体 は、微粒子、被覆微粒子、被覆繊維、または支持体が接触する少なくとも1つの 化学種と反応するか、もしくは少なくとも1つの化学種の反応を触媒することが できるその他の多孔性かつ高表面積の製品で良い。こうした化学種は、イオン、 分子、分子凝集体、ポリマー、または流動媒体中に溶解したかまたはイオン分散 したその他の化学種で良い。 必要なら、粒子充填シート材料の複数の層を使用し、シート材料の各々の層を シート材料の他の粒子充填層から少なくとも1つの保護層により分離することが 好ましい。粒子充填シート材料の複数の層は、様々なタイプの化学種に応じて選 択される活性微粒子を含むことができる。この方法では、複数の異なる化学種を 1つの固相抽出製品で除去することができる。 図3に示すように、シート材料12は、シート材料を構造上支持する支持体層44 に取り付けられ、支持体層44は、紙、金属(たとえば、ステンレス鋼)、不織ポリ マーウェブ、またはポリマースクリーンもしくはスクリム(細目ポリプロピレン スクリム材料)などの材料を含むことができる。支持体層として選択される材料 は、シート材料12を支持するのに十分な剛性があり、しかもシート材料を容易に 螺旋状に巻くか、またはその他の構成にするのに十分な可撓性があることが好ま しい。さらに、支持休層44は、支持体層44を通過する1つまたは複数の流体に対 して化学的に不活性であるように選択すべきである。シート材料12は、公知の接 着方法により支持体層44に接着することができ、たとえば、感圧接着剤をシート 材料12と支持体層44との間に塗布し、層を互いに圧迫して多層シート材料を形成 する方法がある。あるいは、支持体層44は、本発明の譲受人が共同所有する係属 米国特許出願第08/500,230号「Reinforced Particle-Loaded Fibrillated PTFE Web」(Balsimo 等)に記載されているように、シート材料12中に少なくとも部分的に埋め込むこ とができる。 図4は、シート材料層12および支持体層44の別の構成を示し、シート材料層12 は、2つの支持体層44の間に配置される。追加のシート材料層12および支持体層 44は、必要に応じてこの構成に迫加することができるが、この場合、シート材料 層12と支持体層44は、材料の厚さ全体で互いに1つ置きに配置することが好まし い。あるいは、支持体層44は、2つのシート材料層(図示しない)の間に配置する ことができる。追加のシート材料層12および支持体層44は、必要に応じてこの構 成にさらに追加することができる。多くのその他の多層構成を使用することがで き、たとえば、互いに隣接する複数のシート材料層12および1つまたは複数の隣 接する支持体層44を使用することができる。多層構成を使用する場合、各々の層 は、複数の層が、シート材料12を支持するのに十分な剛性があり、しかもシート 材料を容易に螺旋状に巻くか、または他の構成にするのに十分な可撓性があるよ うに選択することが好ましい。 固相抽出製品10のシート材料層のもう1つの代替実施例を図5に示す。この図 は、上記の支持体層44に取り付けられたシート材料層12を示す。しかし、この実 施例では、層を螺旋状に巻いた場合、スペーサ材料46が少なくともいくつかの巻 の間に設けられ、各々の層を互いに離す。スペーサ材料は、抽出製品10の軸線方 向かつ螺旋巻の間に挿入されるロッドまたは管などの個々の断片から構成するこ とができる。あるいは、スペーサ材料は、第1作用面40または第2作用面42に沿 って配置され、シート材料12とともに螺旋構成に巻かれた材料のストリップであ るか、またはその他の何らかのスペーサ構成を使用しても良い。スペーサ材料46 は、その形状を維持し、かつスペーサ材料を通過する1つまたは複数の流 体に対して不活性である、たとえばポリマー系、セルロース系またはその他の材 料で良い。上記の何れかの多層構成をこの実施例に使用することも考えられ、ス ペーサ材料46は少なくともいくつかの多層巻の間に設ける。 再び図1を参照すると、図示の実施例は、軸線Aを有するロッドを備え、ロッ ドの周囲にはシート材料が螺旋状に巻かれている。しかし、固相抽出製品10がロ ッド14を備えないことも考えられる。その代わりに、シート材料は、固相抽出製 品10のハウジング16内にシート材料自体の周囲に螺旋構成で巻くことができる。 固相抽出製品60内のシート材料の代替構成の断面を図6に示す。この実施例で は、長形の多孔性の粒子充填繊維シート材料62は、矩形のハウジング64内で折り たたまれている。図示のとおり、シート材料62は、ロッド66またはその他の何ら かの装置の周囲に折りたたむことができる。このロッド66は、シート材料より剛 性の表面を提供し、シート材料をハウジング64内に正確に配置することができる 。しかし、シート材料62は、ロッド66を使用しなくてもハウジング64内で折りた たむことができる。好適な実施例では、折りたたまれたシート材料62は、装置を 貫通して流れる本質的にすべての流体がシート材料の少なくとも一部分に密接に 接触するのに十分に緊密に充填され、しかも装置を貫通して流れる流体の流れが 著しく損なわれない程度にゆるく充填されるようにハウジング64を実質的に充填 しなければならない。シート材料の充填密度の調節は、処理する特定の流体およ び流体内の懸濁物質の量および性質に基づいて行う必要がある。さらに、ハウジ ング64は、必ずしも矩形である必要はなく、楕円形、五角形、三角形など、その 他の形状の断面にしても良い。ハウジング64にこうした別の形状の1つを使用す る場合、折りたたまれたシート材料62はやはりハ ウジング64を実質的に充填しなければならない。 あるいは、シート材料72は、図7に示し、本発明の譲受人が共同所有する係属 米国特許出願第08/590,978号「Cartridge Absorption Device」(White等)に記載 されているように、固相抽出製品70内で折りたたんでシート材料自体に結合し、 円筒を形成しても良く、この円筒はコア74を囲むことが好ましい。この実施例で は、折りたたまれたシート材料は、ハウジング76によって囲まれる。ハウジング 76は、図示のとおり円筒であるか、または断面がその他の何らかの形状でも良い 。 固相抽出製品80のもう1つの代替実施例の断面を図8に示す。 この実施例では、材料82の個々のシートは、装置84をハウジング86内に固定また は固締して固定される。ハウジング86は、円形、矩形、三角形など、所望のどの 形状でも良い。固定または固締装置84は、ハウジング86の幅を横断する位置に材 料の個々のシート82を保持するのに適する任意の装置で良い。上記の他の実施例 と同様、材料のシート82はハウジング86の内部を実質的に充填することが好まし い。 次に、本発明に従って溶液から溶解している化学種を抽出する方法について、 図1および図1Aを参照して説明する。1つの好適な方法では、流体は、固相抽出 製品10のD方向に供給されるので、流体の流れは、粒子充填繊維シート材料12の 表面にほぼ平行、つまりシートの縁部に対して0°の角度である。さらに詳しく 述べるなら、流体は、入口34に供給され、ロッド14の第1の軸孔22に流入する。 次に、この流体は、ロッド14を貫通して流れ、出口孔26から第1の端部キャップ 30に出る。次に、流体は、ハウジング16の第1の端部18に入り、螺旋状に巻かれ たシート材料12の縁部に接触する。図示のとおり、螺旋状に巻かれたシート材料 12は ハウジング16を実質的に充填するので、ハウジング16を貫通して第1端部18から 第2端部20に向かって流れる流体は、粒子充填繊維シート材料12の少なくとも一 方の表面に沿って通過しなければならない。ポンプ(図示しない)を使用して、ハ ウジング16を貫通して動く流体の量および速度を調節することが好ましい。流体 は次に、ハウジング16を貫通して第2端部20に移動し、そこでハウジング16から 出て、第2端部キャップ32およびロッド14の複数の入口孔28に流入する。流体は 次に、製品10の出口36から出る。 溶液から溶解している化学種を抽出する上記の方法は、上記の代替実施例また はこれと等価な実施例に使用することもできる。どの実施例の場合も、処理され る流体は、固相抽出シートの主面に対して軸線方向に導入されるので、流体はシ ート材料の少なくとも一方の面に沿って流れる。つまり、流体は、シートの主平 面つまり主面ではなくシート材料の縁部で導入されるので、流体は、シート材料 に垂直ではなくシート材料の面に沿って流れる。 固相抽出製品10の端部に流体を供給する1つの特定の手段について説明してき たが、多くの代替手段が考えられ、本明細書の記載の範囲に含む。たとえば、多 くのオリフィスを有するニップル(図示しない)を入口34の遠位の端部または内側 端部に取り付けると、供給される流体を第1端部キャップ30の範囲内のハウジン グ16に吹き付けることができる。あるいは、入口34を出る流体は、入口34の内側 端部と螺旋状に巻かれたシート材料12の縁部との間に配置された平らなプレート またはディスクなどの分配要素に向けると、供給流体は、シート材料の縁部を横 断して均一に分配することができる。流体を第1端部キャップ30内に均一に分配 する他の代替手段は、本明細書に記載する実施例と等価であると考えられる。 流体が、上記のとおりシート材料12に沿って通過する際、シート材料12内に閉 じ込められた活性粒子は、化学種を優先的に結合させて除去する。溶解している 化学種は、拡散によってシート材料中に押し込められる。しかし、懸濁固体粒子 は、シート材料12の孔を塞がずにハウジング16を通過することができる。なぜな ら、シート材料を貫通する流体の流れは本質的にないからである。一般に、流体 は製品10の入口34から入り、出口36から出るが、これと反対の流れの配置も考え られる。 特定の固相抽出製品10のシート材料12にできる限り多くの汚れが結合した場合 、製品10を取り外して新しい製品10に交換することができる。必要なら、吸収さ れた化学種を剥離溶液で溶出させて結合粒子から解放すると、製品10を使用して 流体から化学種を再び除去することができる。この結合-剥離-再生過程を何回か 続けると、製品10は、化学種を除去するのに何度も使用することができる。ユー ザが、複数の使用可能な製品10を用意していれば、結合化学種を完全に充填され た製品10から溶出させている際に、別の製品10を使用して、同じ工程内の流体か ら化学種を除去することができる。 次に、本発明の動作について、以下の詳細な実施例に関してさらに説明する。 これらの実施例は、様々な特定かつ好適な実施例および技術を具体的に示すため に記載する。しかし、本発明の範囲内で、多くの変形および変更を行うことがで きることを理解すべきである。産業上の利用可能性 実施例1 固相抽出製品は、以下のとおりに構成した。直径6mm、深さ2cmの孔を直径1. 59cm×長さ9.52cmの鋼ロッドの各端部の中心に軸 線方向に孔あけした。直径3mmの追加の孔を2つ、ロッドの各端部の端部から2 cmの位置に、互いに直交し、各々の軸孔と交差するように孔あけした。この方法 で製作した鋼ロッドによって、液体はロッドの端部に入り、4つの孔を介してロ ッドの側部から流出することができる。 固相抽出膜またはシート材料は、以下のとおりに製作した。C18-変性シリカ粒 子を含む市販のEMPORETM固相抽出シート(ニュージャージー州、フィリップスバ ーグのJ.T.BakerCo.)を0.38mmおよび0.20mmで連続的に乾式圧延し、元の厚さを 0.50mmから0.25mmに減少させた。9.52cm×28.6cm×0.25cmの圧延膜の一部分を切 断して、カートリッジに使用した。9.52cm×28.6cm×0.77mmの細目ポリプロピレ ン膜(テキサス州、オースチンのNalle Plastics,Inc.が市販するNaltexTMZicotT M 対称スクリム、25本/2.54cm)の一部分を、両面アクリル転写テープ(ミネソタ 州、セントポールの3M Co.が市販しているScotchTMVHBテープ)を使って、孔あけ した鋼ロッドの中央部に取り付けた。このメッシュをロッドの周囲に1回巻き付 け、圧延膜をメッシュの巻の中に挿入し、膜-メッシュ構成を鋼ロッドの周囲に 巻き付けた。その際、直交孔の4つの集合が巻き付けた膜の両端で露出し、螺旋 構成の直径が約2.34cmになるようにした。この構成の端部の空隙空間には、RTV シリコーン接着剤を充填した。こうした接着剤としては、ミシガン州ミッドラン ドのDow Corning Corp.がDow Cording SilasticTM732 RTVシーラントとして市販 しているものなどがある。この螺旋巻構成を内径2.54cmのポリ(塩化ビニル)(PVC )管内に導入し、管の端部を閉じてキャップで密封した。このキャップは、中心 に取り付けられたニップルを有し、ニップルは、鋼中心コア内の中心軸孔に接す る内側端部と、可撓性の管を介して実験用ポンプに接続することがで きる外側端部とを有していた。 表1に示すように、5個のカートリッジをこの方法で製作した。カートリッジ はすべて、内径2.54cmのPVC管を使って製作した。 表1 1NaltexTMZicotTM対称ポリプロピレンスクリム。25本/2.54cm2 NaltexTMS.627MDTMに類似の膨張性ポリプロピレンスクリム。製造方向に12本/ 2.54cmおよびこの方向に対して45°の角度で30本/2.54cm3 NaltexTM ZicotTM対称ポリプロピレンスクリム。40〜45本/2.54cm実施例2 実施例1で作製したカートリッジは、青色染料溶液で圧延して、固相抽出装置 としてのその効果を試験した。水性メタノール染料溶液、Azure Blue Dye(コネ チカット州、ウォーターベリー、Pfalz and Bauer)、0.1g/Lを用意し、#14Maste rflex管でカートリッジに接続した蠕動ポンプ(イリノイ州、ヴァーノンヒルズ、 Cole-Parmer Instrument Co.のMasterflexモデル7518-00)を使って、指定の流量で各々の列に 揚送した。どの場合にも、150mlのメタノールをカートリッジから揚送してから 染料溶液を導入し、膜の状態を調節した。カートリッジからの流出液をUV/VIS分 光光度計(デラウェア州・ウイルミントン、Hewlett-Packard Instrument Co.の モデル8452Aダイオード配列分光光度計)で412nmで分析し、染料の濃度を判定し た。結果を表2に示す。 表2 脱イオン水の空試験値★★ 染料供給溶液★★★ 1000mlのMeOHで予備調整 試験1Dの終了後、カートリッジを分解した。螺旋状に巻かれた膜を通る染料溶 液の著しいチャネリングが観察された。これは、螺旋状に巻かれたカートリッジ による染料の吸収が比較的低いためである。この観察の結果、カートリッジ1Eの 組立体を変更して、前のスクリムよりメッシュがはるかに細かいスクリム、つま りテキサ ス州、オースチン、Nalle Plastics,Inc.の40〜45本/2.54cmのNaltexTMZicotT M 対称ポリプロピレンスクリムを備えた。また、追加のRTVシリコーンシーラント をスクリムおよび膜の外側端部に塗布し、染料溶液のチャネリングを防止した。 より細かいスクリムおよびより優れた密封の組合せにより、カートリッジの染料 の維持は改善された。 2ml/minで染料を除去するカートリッジの効果を表3に示す。この効果は、以 下の式に従って、染料濃度の低下の割合として計算した。 ここで、dyefeed=染料の供給、effluent=流出液、%effectiveness=効果の割 合。 表3 表2および表3のデータは、「流動」法により染料を水性メタノール溶液から 除去できること、およびカートリッジIEは最も効果的に染料を除去したことを示 している。実施例3 実施例1に記載したように、2つのカートリッジを作製した。カートリッジ3A は内径2.54cm×長さ9.52cm、カートリッジ3Bは内径2.54cm×長さ19.69cmだった 。厚さ1.125mmの固相抽出膜は、米国特許第5,279,742号の実施例1に記載されて いるように、平均直径8μmのスチレン-ジビニルベンゼン粒子(カリフォルニア 州、サンタクララ、Sarasep,Inc.)を使って、この粒子がウェブ全体の重量の90 %を占めるように作製した。膜は、0.275mm厚になるまでさらに圧延し、複合材 料を0.50mmの隙間で圧延して、0.50mm厚のポリプロピレンスクリーン(テキサス 州、オースチン、Nalle Plastics,Inc.)に積層した。 33.02cm×9.52cmの膜の部分を巻いて上記のとおりにカートリッジ3Aに組み付 け、35.6cm×19.69cmの部分を巻いてカートリッジ3Bに組み付けた。限外濾過透 明化グレープフルーツ果汁を、表4に記載したように、蠕動ポンプを使って5ml /minでカートリッジに揚送し、苦味成分のリモネンを除去した。流出液中のリモ ネンの濃度を液体クロマトグラフ法で測定した。 表4 表4では、記入がない項目は、その時点で測定を行わなかったことを意味する 。表4は、カートリッジ内に螺旋状に巻かれた固相抽出膜により長時間にわたっ て、柑橘類(グレープフルーツ)果汁の流れから、リモネンを部分的に除去できる ことを示す。カートリッジ3Aは、合計745mlの果汁を受け入れ、カートリッジ3B は1595mlの果汁を受け入れた。これらの2つの列では、著しい破過は観察されず 、流量は試験期間全体で維持され、膜が著しく汚損することはなかった。実施例4 3つの固相抽出カートリッジを上記のとおりに作製した。内径3.81cm×長さ19 .69cmのPVC管を膜のハウジングとして使用した。90重量%のスチレンジビルベン ゼン粒子を含み、19.69cm×121.9cmの膜を作製し、実施例1に記載したように孔 あけした直 径2.22cmの鋼ロッドの周囲に螺旋状に巻いた。限外濾過透明化グレープフルーツ 果汁を、表5に記載したように、選択した流量でカートリッジに揚送した。リモ ネンの濃度は、液体クロマトグラフ器具で測定した。 表5 1流量=15ml/min 2流量=50ml/min 3流量=75ml/min 表5から、15ml/minの流量の場合、本発明のカートリッジは約85%のリモネン をグレープフルーツ果汁から除去し、カートリッジ4Aおよび4Bは8.5時間にわた って汚損または閉塞を生じなかったことが分かる。これより流量が多い場合、破 過が生じ、約4.5時間後、カートリッジ4Cはリモネンの1/2未満(50ml/min)を除去 し、約3.5時間後、カートリッジ4Dはリモネンの1/2未満(75ml/min)を除去してい る。実施例5 本発明の螺旋状に巻いた固相抽出製品が著しく汚損する条件に耐える能力を試 験するため、カートリッジを以下のとおりに構成して試験した。内径2.54cm×長 さ9.52cmの管状PVCカートリッジ本体に、細目スクリーンに積層した固相抽出膜 を充填した。この膜は、実施例1に記載したように約90重量%のC18変性シリカ を含んでおり、この膜のキャリパは、0.375mm、0.25mm、0.175mmおよび0.125mm で連続的に圧延して、形成時の0.50mm厚から0.25mm厚に減少し、次に、複合品を 0.50mmの隙間で圧延して0.50mm厚の細目(対角パターン)ポリマースクリムに積層 し、厚さ0.61mmの積層複合品を形成した。9.52cm×34.3cmの膜の部分は、孔あけ した鋼シャフトに固定してその周囲に巻き、カートリッジハウジング内に挿入し 、上記のとおりに密封した。 200mlの標準淡青色染料溶液(実施例1)中で60mgの試験用標準微細塵粒(ミシガ ン州、フリント、General Motors Corp.、AC Spark Plug Div.のAC微細空気清浄器試験用塵)のスラリを生成した。AC微細塵の 粒度分布は、5.5μ未満が38%、11μ未満が54%、22μ未満が71%、および44μ 未満が89%だった。このスラリを5ml/minでカートリッジに揚送したところ、明 確な流量の低下または汚損は見られなかった。200mlの染料溶液中で600mgのAC微 細塵の第2のスラリを生成し、カートリッジに揚送した。180mlの第2粒子充填 スラリが通過した後、流量は4.3ml/minに低下し、カートリッジに多少の汚損が 見られた。 本発明について、いくつかの実施例を参照して説明してきた。上記の詳細な説 明および実施例は、理解しやすくするために記載したにすぎない。これらの説明 および実施例から、不要な制約を考えるべきではない。当業者には、本発明の範 囲を逸脱せずに、上記の実施例に多くの変更を加えることができることが明白で ある。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載された構造に限定されるの ではなく、請求の範囲の文言により記述される構造、およびこうした構造と等価 な構造によってのみ限定されるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP ,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU, LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI ,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ, VN,YU 【要約の続き】 体はさらに、前記固相抽出製品を通過する際に、前記シ ート材料の前記第1および第2作用面並びに前記シート 材料内に含まれる活性粒子の両方に接触して、前記溶解 している化学種が前記流体から除去されることが好まし い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体中に前記懸濁固体粒子 が留まることが可能な状態で、前記溶解している化学種を前記流体から除去する 方法であって、 第1の端部と、該第1の端部に対向する第2の端部と、該第1の端部から該第 2の端部に延在する軸線と、該軸線周囲に螺旋構成に形成された多孔性の粒子充 填繊維シート材料とを含む固相抽出製品を提供するステップであって、前記シー ト材料が前記シート材料自体の周囲に巻かれ、前記シート材料の各々の層が、前 記シート材料の各々の隣接層から間隔を置いて配置され、前記シート材料が、第 1の作用面と、該第1の作用面に対向する第2の作用面と、該第1および第2の 作用面の間に活性粒子を含む内側部分とを含むステップと、 溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体を前記固相抽出製品の前記 第1端部から前記第2端部まで軸線方向に通過させるステップであって、前記懸 濁固体粒子が、前記第1または第2作用面を実質的に塞がず、その結果、溶解し ている化学種を含む前記流体が前記シート材料の前記内側部分に達することがで き、前記流体が、前記固相抽出製品を通過する際に、前記シート材料の前記第1 および第2作用面並びに前記シート材料内に含まれる活性粒子の両方に接触する ステップと、を含む方法。 2.固相抽出製品の提供が、前記シート材料がハウジング内に挿入される固相 抽出製品を提供することをさらに含む、請求項1記載の方法。 3.前記ハウジングがほぼ管状の形状を有する、請求項2記載の方法。 4.固相抽出製品の提供が、シート材料の隣接層の間に少なくとも1つのスペ ーサを提供して、シート材料の隣接層を互いに間隔を置いて配置することをさら に含む、請求項1記載の方法。 5.固相抽出製品を提供する前記ステップが、材料支持層を前記粒子充填繊維 シート材料に取り付けて、その結果、前記材料支持層が、前記粒子充填繊維シー ト材料を螺旋構成に支持することをさらに含む、請求項1記載の方法。 6.前記材料支持層がワイヤスクリーンである、請求項5記載の方法。 7.前記ワイヤスクリーンがステンレス鋼である、請求項6記載の方法。 8.前記材料支持層が不織ポリマーウェブである、請求項5記載の方法。 9.前記材料支持層がポリマースクリム材料である、請求項5記載の方法。 10.固相抽出製品を提供するステップが、フィブリル化ポリテトラフルオロエ チレンを含む多孔性の粒子充填シート材料を提供することをさらに含む、請求項 1記載の方法。 11.固相抽出製品を提供するステップが、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリ エステル、ポリウレタン、ポリビニルハロゲン化物、ガラス繊維、セラミック繊 維および石英繊維から成るグループから選択される不織ウェブを含む多孔性の粒 子充填シート材料を提供することをさらに含む、請求項1記載の方法。 12.前記不織ウェブが繊維パルプを含む、請求項11記載の方法。 13.前記繊維パルプの繊維が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、 アラミド、ポリアクリロニトリル、セルロースおよびガラスから成るグループか ら選択される、請求項12記載の方法。 14.固相抽出製品を提供するステップが、多孔性繊維膜に絡み合った活性粒子 を提供することをさらに含む、請求項1記載の方法。 15.前記活性粒子が、炭素、有機化合物、ポリマー、無機酸化物、イオン交換 体およびキレート化粒子の少なくとも1つである、請求項14記載の方法。 16.前記活性粒子が炭素である、請求項14記載の方法。 17.前記活性粒子がポリ(スチレン-コ-ジビニルベンゼン)である、請求項14記 載の方法。 18.前記活性粒子が共有結合官能コーティングを含む、請求項14記載の方法。 19.前記活性粒子がシリカ、アルミナ、チタニアおよびジルコニアの少なくと も1つである、請求項14記載の方法。 20.前記活性粒子がシリカである、請求項19記載の方法。 21.前記活性粒子が共有結合脂肪族基を含む、請求項18記載の方法。 22.前記共有結合脂肪族基がC2H5、C4H9、C8H17およびC18H37の少なくとも1 つである、請求項21記載の方法。 23.溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体中に前記懸濁固体粒子 が留まることが可能な状態で、前記溶解している化学種を前記流体から除去する 方法であって、 第1の端部と、該第1の端部に対向する第2の端部と、該第1の端部から該第 2の端部まで延在する長手方向軸線と、折りたたみ構成に形成された多孔性の粒 子充填繊維シート材料とを含む固相抽出製品を提供するステップであって、前記 シート材料の各々の層が前記シート材料の各々の隣接層から間隔を置いて配置さ れ、前記シート材料が、第1の作用面と、該第1の作用面に対向する第2 の作用面と、該第1作用面に垂直な第1の縁部と、該第2作用面に垂直であって 、該第1縁部に対向する第2の縁部と、該第1および第2の作用面の間に活性粒 子を含む内側部分とを含み、前記シート材料の前記第1縁部が前記固相抽出製品 の前記第1端部に面し、前記シート材料の前記第2縁部が前記固相抽出製品の前 記第2端部に面するステップと、 溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体を前記固相抽出製品の前記 第1端部から前記第2端部まで軸線方向に通過させるステップであって、前記懸 濁固体粒子が、前記第1または第2作用面を実質的に塞がず、その結果、溶解し ている化学種を含む前記流体が前記シート材料の内側部分に達することができ、 前記流体が、前記固相抽出製品を通過する際に、前記シート材料の前記第1およ び第2作用面並びに前記シート材料内に含まれる活性粒子の両方に接触するステ ップと、を含む方法。 24.固相抽出製品を提供するステップが、前記シート材料がハウジング内に挿 入される固相抽出製品を提供することをさらに含む、請求項23記載の方法。 25.固相抽出製品を提供するステップが、材料支持層を前記粒子充填繊維シー ト材料に取り付けて、その結果、該材料支持層が、前記粒子充填繊維シート材料 を前記折りたたみ構成に支持できることをさらに含む、請求項23記載の方法。 26.前記材料支持層がワイヤスクリーンである、請求項23記載の方法。 27.前記材料支持層が不織ポリマーウェブである、請求項25記載の方法。 28.前記材料支持層がポリマースクリム材料である、請求項25記載の方法。 29.溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体中に前記懸濁固体粒子 が留まることが可能な状態で、前記溶解している化学種を前記流体から除去する 方法であって、 第1の端部と、該第1の端部に対向する第2の端部と、該第1の端部から該第 2の端部まで延在する長手方向軸線と、複数の多孔性の粒子充填繊維シートとを 含む固相抽出製品を提供するステップであって、各々のシートが、隣接シートに 平行に、かつ隣接シートから間隔を置いて配置され、第1の作用面と、該第1の 作用面に対向する第2の作用面と、該第1の作用面に垂直な第1の縁部と、該第 2作用面に垂直であって、該第1縁部に対向する第2の縁部と、該第1および第 2の作用面の間に活性粒子を含む内側部分とを含み、各シートの前記第1縁部が 前記固相抽出製品の前記第1端部に面し、各シートの前記第2緑部が前記固相抽 出製品の前記第2端部に面するステップと、 溶解している化学種および懸濁固体粒子を含む流体を前記固相抽出製品の前記 第1端部から前記第2端部まで軸線方向に通過させるステップであって、前記懸 濁固体粒子が、前記第1または第2作用面を実質的に塞がず、その結果、溶解し ている化学種を含む前記流体が前記シート材料の内側部分に達することができ、 前記流体が、前記固相抽出製品を通過する際に、前記シート材料の前記第1およ び第2作用面並びに前記シート材料内に含まれる活性粒子の両方に接触して、前 記溶解している化学種が前記流体から除去されるステップと、を含む方法。 30.第1の端部と、該第1の端部に対向する第2の端部と、該第1の端部から 該第2の端部まで延在する軸線と、該軸線の周囲に螺旋構成に形成された多孔性 の粒子充填繊維シート材料とを含む固相抽出製品であって、前記シート材料が前 記シート材料自体の周 囲に巻かれ、前記シート材料の各々の層が、前記シート材料の各隣接層から間隔 を置いて配置され、前記シート材料が、第1の作用面と、該第1の作用面に対向 する第2の作用面と、該第1および第2作用面の間に活性粒子を含む内側部分と を含む、固相抽出製品。 31.前記固相抽出製品が、該製品の前記第1端部に流体入口と、該製品の前記 第2端部に流体出口とをさらに含む、請求項30記載の固相抽出製品。 32.前記シート材料がハウジング内に挿入される、請求項30記載の固相抽出製 品。 33.前記ハウジングがほぼ管状の形状を有する、請求項30記載の固相抽出製品 。 34.前記固相抽出製品が、前記シート材料の隣接層の間に少なくとも1つのス ペーサを含み、その結果、前記シート材料の隣接層が互いに間隔を置いて配置さ れる、請求項30記載の固相抽出製品。 35.前記固相抽出製品が、前記粒子充填繊維シート材料に取り付けられた材料 支持層をさらに含み、該材料支持層が、前記粒子充填繊維シート材料を螺旋構成 に支持する、請求項30記載の固相抽出製品。
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