JP2001502171A - インターロイキン―1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ - Google Patents

インターロイキン―1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ

Info

Publication number
JP2001502171A
JP2001502171A JP10516610A JP51661098A JP2001502171A JP 2001502171 A JP2001502171 A JP 2001502171A JP 10516610 A JP10516610 A JP 10516610A JP 51661098 A JP51661098 A JP 51661098A JP 2001502171 A JP2001502171 A JP 2001502171A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lice3
nucleic acid
polypeptide
seq
ice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10516610A
Other languages
English (en)
Inventor
ジユアン,シヤオ―チー
フレツチヤー,フレデリツク・エイ
パターソン,スコツト・デイ
Original Assignee
アムジエン・インコーポレーテツド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アムジエン・インコーポレーテツド filed Critical アムジエン・インコーポレーテツド
Publication of JP2001502171A publication Critical patent/JP2001502171A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N9/00Enzymes; Proenzymes; Compositions thereof; Processes for preparing, activating, inhibiting, separating or purifying enzymes
    • C12N9/14Hydrolases (3)
    • C12N9/48Hydrolases (3) acting on peptide bonds (3.4)
    • C12N9/50Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25)
    • C12N9/64Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue
    • C12N9/6421Proteinases, e.g. Endopeptidases (3.4.21-3.4.25) derived from animal tissue from mammals
    • C12N9/6472Cysteine endopeptidases (3.4.22)
    • C12N9/6475Interleukin 1-beta convertase-like enzymes (3.4.22.10; 3.4.22.36; 3.4.22.63)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 ICE様のシステインプロテアーゼのファミリーの新規メンバーを同定した。該プロテアーゼファミリーをLICE(ICE様)と命名し、本明細書記載のファミリーメンバーはLICE3である。LICE3ポリペプチド、LICE3をコードする核酸、並びにLICE3の発現のためのベクター及び宿主細胞を開示する。LICE3アゴニストとアンタゴニストの同定方法及びアポトーシスの変化が特徴である疾患の治療方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】インターロイキン−1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ 発明の分野 本発明は、インターロイキン−1β変換酵素(ICE)と相同性を有する新規 システインプロテアーゼに関する。該プロテアーゼは、アポトーシスの調節に関 与する可能性のある、LICE(ICE様)と命名したシステインプロテアーゼ のファミリーのメンバーである。発明の背景 アポトーシスとも言われるプログラム細胞死は、多細胞生物の組織のサイズ及 び細胞数のホメオスターシスの維持に必須であり、また癌、自己免疫疾患、ウイ ルス感染、及び神経変性などの疾患の進行にも重要な役割を果たす。細胞増殖と 分化の制御におけるアポトーシスの重要性は最近まで報告されなかった(総説と して、Ellisら、Ann.Rev.Cell Biol.7,663-698(1991);Williams and smith ,Cell 74,777-779(1993);Vauxら、Cell 76,777-779(1994);Hoffman and Lieb ermann,Oncogene 9,1807-1812(1994);White,Genes Dev.10,1-15(1996);Abb as, Cell 84,655-657(1996)を参照されたい)。アポトーシスの分子的研究は線虫で あるCaenorhabditis elegansで始まった。その発生は、アポトーシスを調節する 少なくとも14個の遺伝子で厳密に制御されている(Ellis,上記;Hengartner and Horvitz,Curr.Opin.Genet.Dev.4,581-586(1994a))。これらの遺伝子のう ちで、ced−9はアポトーシスを抑制し、哺乳動物の癌原遺伝子Bcl−2と 相同性を有する(Hengartner and Horvitz,Cell 76,665-676(1994b))。プロ グラム細胞死が起るために、ced−3とced−4を含む他の線虫遺伝子が必 要であり、これらの2個の遺伝子における機能喪失変異により、正常には細胞死 に至る細胞が生残った(Ellis and Horvitz,Cell 44,817-829(1986);Yuan an d Horvitz,Development 116,309-320(1992))。 クローン化されたced−3遺伝子の構造解析により、この遺伝子の産物とイ ンターロイキン−1β変換酵素と言われる哺乳動物の酵素(ICE,Yuanら、Ce ll,75,641-52(1993))の間に構造/機能上の相同性があることが判明した。I CEはインターロイキン−1βのプロ型を切断する(Blackら、FEBS Lett.247, 386-390(1989);Kosturaら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86,5227-5231(1989))、新規クラスのシステインプロテアーゼであることか判明 した(Cerrettiら、Science 256,97-100(1992);Thornberryら、Nature 356,7 68-774(1992);Molineauxら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90,1809-1813(1993 )。しかし、IL−1βの切断がICEの唯一の機能ではないようであった。培 養細胞において、CED−3又はICEの過剰発現はアポトーシスを誘導した( Miuraら、1993)。ICEを微量注入によって背根神経節に導入すると、ICE はまたプログラム細胞死を引起した(Gagliardiniら、Science 263,826-828,(1 994))。これらのデータは、CED−3とICEの両方が、プログラム細胞死の 制御に重要なプロテアーゼ活性を有し、ICE又はICE様システインプロテア ーゼが哺乳動物のアポトーシスの制御に関与することを強く示唆した。 ICEはCED−3との強い相同性を有するが、アポトーシスにおけるその役 割は十分には明らかになっていない。ICE欠失マウスは正常に発生し、組織の ホメオスターシスに殆ど異常性は見られない(Liら、Cell 80,401-411(1995); Kuidaら、Science 267,2000-2003(1995))ので、このサブセットのタンパク質 分解酵素は機能上の冗長性を有するか、又はICEは主 要なアポトーシス機椙に関与していないことを示唆する。 CED−3及びICEとの配列相同性を有するシステインプロテアーゼと推定 されるものをコードする幾つかの遺伝子が最近報告された。ICE関連遺伝子に は、Nedd2もしくはIch1(Kumarら、Genes Dev 8,1613-1626(1994);W angら、Cell 78,739-750(1904))、Tx、Ich2もしくはICErel II( Faucheuら、EMBO J 14,1914-1922(1995);Kamensら、J Biol Chem 270,15250- 15256(1995))、ICErel III(Mundayら、J Biol Chem 270,15870-15876( 1995))、Mch2(Fernandes-Alnemriら、Cancer Res 55,2737-2742(1995)) 、CPP32β(Fernandes-Alnemriら、J Biol Chem 269,30761-30764(1994); Tewariら、Cell 81,801-809(1995))、及びMch3もしくはCMH−1(Ferna ndes-Alnemriら、Cancer Res 55,6045-6052(1995b);Lippkeら、J Biol Chem 2 71,1825-1828(1996)が含まれる。ICEreIIIはまた、Tyとしても単離され た(PCT出願第96/04387号参照)。CPP32βのマウスの相同体も 報告された(Juanら、oncogene 13,749-755(1996))。 アポトーシスの制御におけるICE様プロテアーゼの役割は、 それらが、プログラム細胞死関連の事象の制御に有用であることを示唆する。ア ポトーシスは、過剰細胞死を特徴とする疾患(例えば、自己免疫疾患、ウイルス 感染及び神経細胞変性)、及び細胞増殖の増大を含む疾患(例えば癌)において 重要そうであるので、アポトーシスに関与する遺伝子とそれらがコードするポリ ペプチドの同定が本発明の目的である。アポトーシスを制御する新規遺伝子とタ ンパク質を同定するために、更なるICE関連システインプロテアーゼの同定も 本発明の更なる目的である。発明の概要 ICE様システインプロテアーゼファミリーの新規メンバーを同定した。該プ ロテアーゼファミリーをLICE(ICE様)と命名し、本明細書記載のファミ リーメンバーをLICE3と命名する。図1に示す、LICE3をコードする核 酸配列及びLICE3配列とハイブリダイズし、ストリンジェント条件下でハイ ブリダイズしたままである核酸配列は、本発明に含まれる。LICE3をコード する核酸配列の発現のためのベクターと宿主細胞も提供する。 LICEポリペプチド及び図1に示すLICE3アミノ酸配 列と少なくとも60%の相同性を有するその誘導体も含まれる。LICEポリペ プチド、及びLICEに特異的に結合する抗体もしくはそのフラグメントの製造 方法も本発明の一部と考える。 LICEと、アポトーシスに関与するポリペプチドをコードすることが知られ ている他のICE関連遺伝子の間に観察される相同性は、LICE3も、アポト ーシス又はプログラム細胞死の制御に関与することを示唆する。それ故、LIC E活性を阻害する化合物は、アポトーシスの速度及び/又は程度を減少しうる。 LICE3と相互作用し、その活性を阻害する化合物の同定方法は、本発明に含 まれる。細胞増殖の増大又はアポトーシスの増大を特徴とする疾患の治療方法も 含まれる。図面の説明 図1.ヒトLICE3 cDNAのヌクレオチドと予測アミノ酸配列。ヒトc DNAは389個のアミノ酸の読取り枠を含む。配列の左手側の数はヌクレオチ ドの位置を示し、右手側の数はアミノ酸の位置を示す。子測された翻訳開始コド ン(ATG)と翻訳終止コドン(TAG)は、ホールドフェース体で示す。5’ 非翻訳領域のインフレームの終止コドンには下線が引いてある。基質への共有結 合のために必須のアミノ酸配列QA C(R/Q)Gにも下線が引いてある。 図2.システインブロテアーゼであるLICE3、LICE2、LICE1/ CPP32β、Mch2、ICE、Tx、Ich1、及びCED−3の配列比較 。ヒトLICE3(LICE3)、ヒトLICE2(LICE2)、ヒトLIC E1/CPP32β(LICE1)、ヒトMch2(Mch2)、ヒトICE、 ヒトIch1、ヒトTx、及びC.elegansのCED−3(CED−3)のアミノ 酸配列を、コンピュータープログラムMALIGNEDを用い最良のアラインメ ントを得るように編集した。70%以上の配列(8個のうち少なくとも6個)で 保存されている残基をボールドフェースで示す。アスララギン酸切断の可能性の ある部位(位置281及び295)及び基質触媒のために必要な3個の残基(A rg−167、His−225、Arg−316)をボールドフェースで示し、 アステリスクで示す。触媒的結合に必要なQAC(R/Q)Gのシステイン残基 も示す。アミノ酸残基の位置は記載の通りである。 図3.LICE発現のノーザン解析。示すように、種々の組織からのポリ(A )+mRNAの3つのノーザンブロットを、ヒトLICE3ランダムプライムド DNAプローブとハイブリ ダイズさせた。左手側の数はサイズを示す。グルコース−3−リン酸脱水素酵素 (G3PDH)遺伝子の発現レベルを下のパネルに示し、それは、フィルターを 、1.1kbpのヒトG3PDH cDNAを用いて製造したランダムプライム ドプローブとハイブリダイズさせることによって得られた。右手側の矢印はLI CE3のメッセージを示す。 図4.網状赤血球溶解液でのLICE3ポリペプチドの発現。発現は実施例3 に記載のように行った。発明の詳細な説明 インターロイキン−1変換酵素(ICE)及び他のICE関連ポリペプチドに 相同性を有する新規システインプロテアーゼを同定した。ICEとCED−3に 相同性を有する発現配列タグ(EST)(Genbank受託番号第T9691 2号)をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅させ、ヒト胎児肝cDN Aライブラリーを探索するためにプローブとして用いた。得られた完全長クロー ンを配列決定し、アポトーシス遺伝子であるICE及びCED−3並びにシステ インプロテアーゼをコードする種々の他のICE関連遺伝子に顕著な相同性を有 することを知見した。特に、CPP32βとMch3α(CM H−1)への顕著な相同性が観察された。CPP32β及びMch3α(CMH −1)は、LICE(ICE様)と命名したICE様プロテアーゼファミリーの メンバーとして本明細書で指定する。CPP32βはLICE1であり、Mch 3α(CMH−1)はLICE2であり、本明細書記載の新規メンバーはLIC E3である。 基質結合と触媒に関与する、ICE関連システインプロテアーゼに存在する保 存配列QACRGは、現在単離した遺伝子に高度に保存されている(図2に示す LICE3の残基266−270の配列QACQG)。2種の新規ICE様プロ テアーゼ(一つは択一的にFLICE、MACH1もしくはMch5と命名され (Boldinら、Cell 85,803-815(1996);Musioら、Cell 85,817-827(1996);Ferna ndes-Alnemriら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 93,7464-7469(1996))、第2はMc h4と命名されている(Fernandes-Alnemriら、同上)の最近の報告はまた、配 列QACQGを有する基質結合部位を示す。更に、Mch4は、LICE3アミ ノ酸配列の部分と同一である予測アミノ酸配列を有する。 1.1kbのLICE3DNAプローブを用いるノーザンブ ロット解析によると、種々の組織でLICE3が発現された(実施例2参照)。 LICE3発現は顕著に、脾臓、リンパ節及び末梢血液の白血球で観察され、造 血におけるLICE3の役割の可能性を示唆した。網状赤血球溶解液でのLIC E3のインビトロ発現(実施例3)及びE.coliでのLICE3の発現(実施例4 )を記載する。LICE3のICEとCED−3との広範な相同性、及びシステ インプロテアーゼ活性に必要なLICE3におけるアミノ酸残基の保存は、アポ トーシスにおけるLICE3の役割を示す。 本発明は、LICE3の生物活性の一つ以上を有するポリペプチドをコードす る隼離された核酸を提供する。本明細書で用いる核酸という用語は、cDNA、 ゲノムDNA、全体的もしくは部分的な合成DNA又はRNAを包含する。LI CE3ポリペプチドの生物活性には、タンパク質分解活性及びアポトーシスの刺 激が含まれるが、それらに限定されない。プロテアーゼ活性は、適切なタンパク 質基質もしくはペプチド基質の切断によってアッセイできる。基質には、ポリ( ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)(Lazebnikら、Nature 371,346- 347(1994))、他のプロICE様プロテアーゼ;核ラミンA、B 1/B2、C;Gas2;プロテインキナーゼCδ;ステロール調節要素結合タ ンパク質;及びDEVDなどの合成テトラペプチド(Whyte,Trencds Cell Biol .6,245-248(1996))が含まれうる。アポトーシスを刺激するLICE3活性は 、DNA断片化解析を含む種々の技術でアッセイできる(Martinら、EMBO J.14 ,5191-5200(1995))。 本発明の核酸は、 a)図1に示す核酸(配列番号_)とその相補鎖; b)図1に示す核酸(配列番号_)のポリペプチドコード領域にハイブリダイズ し、高ストリンジェント条件下にその核酸とハイブリダイズしたままである核酸 ;及び c)(a)又は(b)の核酸と縮重している核酸; からなる群から選択される。 一般的に、“高ストリンジェント”条件とは、配列番号1に対応する相補鎖の 一部又は全部の完全なハイブリッドの融解温度(Tm)より約12−20℃低い 温度、あるいは配列番号3に対応する相補鎖の部分又は全部の完全なハイブリッ ドのTmより約12−20℃低い温度及び塩の条件を指す。一実施態様では、“ 高ストリンジェント条件”とは、約65℃で約1M以 下のNa+の条件を指す。インキュベーションの塩濃度、温度、及び/又は長さ は、本発明の核酸分子のハイブリダイゼーションか得られるように、第1又は第 2ハイブリダイゼーション工程で変えることができる。核酸のハイブリダイゼー ション条件及び核酸ハイブリッドのTmの計算は、Sambrookら、Molecular Cloni ng:A Laboratory Manual 2版,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold S pring Harbor,New York(1989)に記載されている。 本発明の核酸は、図1(配列番号_)で示すLICE3のポリペプチドコード 領域の部分又は全部にハイブリダイズしえ、それ故、図1(配列損号_)の核酸 の短縮又は延長を包含しうる。短縮又は延長核酸は、それらがLICE3の生物 的性質の一つ以上を保持するならば、本発明に包含される。ハイブリズする核酸 にはまた、LICE3コード領域に対する5’及び/又は3’に位置する非コー ド配列も含まれうる。非コード配列には、LICE3発現に関与する調節領域、 例えばプロモーター、エンハンサー領域、翻訳開始部位、転写終結部位などが含 まれる。 本発明の核酸は、生物活性を有するLICE3フラグメント とそのアナログをコードする。フラグメントの例には、カルボキシ末端、アミノ 末端、及び/又は内部領域で1個以上のアミノ酸の欠失がある短縮LICE3分 子を得る、核酸配列における変化などがある。一実施態様では、核酸は、少なく とも約10個のアミノ酸からなるポリペプチドをコードする。別の実施態様では 、核酸は、少なくとも約20個のアミノ酸からなるポリペプチドをコードする。 更に別の実施態様では、核酸は、少なくとも約50個のアミノ酸からなるポリペ プチドをコードする。アナログの例には、LICE3コード領域における1個以 上のアミノ酸の置換又は挿入が得られる核酸配列における変化などがある。LI CE3フラグメントとアナログをコードする核酸配列は、標準的組換えDNA法 を用いて製造する。 一つの好適実施態様では、本発明の核酸は、図1と配列番号_に示すヒトLI CE3をコードする。図1に示すヒトLICE3コード領域の配列を有するDN Aクローンは、American Type Culture Collectjon,Rockville,MDに、 年_ 月_日に受託番号_として寄託された。 本発明の核酸は、生物活性LICE3を発現するようにDNA配列と連結され る。発現に必要な配列は当業者公知であり、 RNA合成開始のためのプロモーター及びエンハンサー配列、転写終結部位、タ ンパク質合成の開始のためのリボソーム結合部位、及び分泌のためのリーダー配 列などがある。LICE3の発現及び/又は分泌を可能とする配列は、同種(即 ちLICE3発現と分泌に関与するケノムの配列と同一であるか、もしくは由来 しうる)でありうるし、又は異種(即ち異なる生物もしくは宿主細胞に存在する か、もしくは由来しうる)でありうる。種々のプラスミドベクターが、哺乳動物 、植物、細菌、昆虫、ウイルス及び酵母である宿主細胞でLICE3を発現させ るために利用できる。LICEコード領域はまた、ある特定の宿主での最適発現 のための好適コドンに置換することによって改変できる。細菌、植物、昆虫、酵 母、哺乳動物宿主系でのコドン使用法は公知であり、mRNA翻訳を最適化する ために、当業者が利用できる。更に、ベクターは、トランスジェニック動物にお けるLICE3の組織特異的発現のために利用できる。レトロウイルスとアデノ ウイルスをベースとした遺伝子トランスファーベクターも、インビボ治療のため に、ヒト細胞でのLICE3発現のために使用できる(PCT出願86/009 22参照)。 本発明の核酸は、LICE3の染色体座位の同定と疾患状態を予測できうる染 色体LICE3の異常(例えば、転座、欠損又は挿入)の同定のために使用でき る。LICE3配列の部分又は全部が染色体LICE3のためのプローブとして 使用できる。LICE3染色体遺伝子の変化により、細胞及び病気の組織におけ るアポトーシスの速度及び/又は程度の増大又は減少を可能とするLICE3発 現が変化しうる。造血系(例えば脾臓及びリンパ節)の細胞がLICE3発現の 変化によって最も影響されることが予期される。 LICE3核酸はまた、ICE様プロテアーゼである関連遺伝子を同定するた めにも使用できる。核酸プローブを、ICE様プロテアーゼの保存領域に対し作 製でき、それを用いて、関連分子のためにハイブリダイゼーション又はポリメラ ーゼ連鎖反応(PCR)によってcDNAライブラリー又はゲノムライブラリー をスクリーニングできる。 本発明の核酸はまた、遺伝子治療及びアンチセンス治療のために試薬として使 用し、選択した組織中でのLICE3発現を改変できる。LICE3発現は、L ICE3コード領域を含み、組織特異的様式でLTCE3を産生する発現ベクタ ーで標的組 織を改変することによって増大しうる。遺伝子治療を用いて、癌のようなアポト ーシスの増大が望ましい種々の疾患を治療する。内因性LICE3発現は、LI CE3コード領域の一部、又はそれに機能できるように結合した制御領域に対す るアンチセンス核酸を用いて減少させることができる。アンチセンス核酸は、完 全長LICE3、又は内因性LICE3遺伝子もしくはLICE3の発現を制御 する制御領域にハイブリダイズするそのフラグメントでありうる。アンチセンス 治療を用いて、神経変性疾患及びウイルス感染などの、LICE3の発現又は過 剰発現が望ましくない疾患を治療する(病気の細胞にアポトーシスを起こさせる )。 本発明の核酸配列はまた、下記の組換えLICE3を産生させるために、使用 される。 LICE3を発現する原核及び真核宿主細胞も本発明によって提供される。宿 主細胞には、細菌、酵母、植物、昆虫、又は哺乳動物などの細胞がある。LIC E3はまた、マウス又はヤギなどのトランスジェニック動物でも産生できる。本 発明の核酸を含有するプラスミドやベクターは、当業者公知のトランスフェクシ ョン技術又は形質転換技術を用いて適切な宿主細胞に 導入される。一好適実施態様では、宿主細胞は、図1及び配列番号_で示すLI CE3をコードするDNA配列を含む。LICE3発現のための哺乳動物宿主細 胞の例には、COS,CHOd−、293及び3T3などの細胞があるが、それ らに限定されない。 ICEは、404個のアミノ酸のポリペプチドとして発現するが、それは4個 のアスパラギン酸残基での切断によって改変される。Asp−257とAsp− 316の2個の切断部位を図2に示す。成熟ICEは、10kDaと20kDa の2個のサブユニットからなる30kDaタンパク質である。プロセシングによ って産生される残りのフラグメントは成熟ポリペプチドの一部ではない。ICE の活性型は、各々10kDaと20kDaサブユニットを有する2個のダイマー からなるテトラマーであると考えられている(Thornberryら、上記)。ICE及 び他のICE様プロテアーゼとのアナロジーとして、LICE3はプロ酵素とし て発現し、アスパラギン酸残基での切断によって更にプロセシングを受け、数個 のタンパク質分解フラグメントを与える。LICE3に関し“プロ酵素”という 用語を使用する場合、それは,LICE3コードDNAの発現から得ら れ、ポリペプチドの1個以上のアスパラギン酸残基で切断によって更にプロセシ ングを受けるポリペプチドを指す。他のICE様プロテアーゼの切断部位と比較 して、LTCE3プロセシング部位である可能性のある部位は、位置281と2 95のアスパラギン酸残基を含む(図2の配列のアラインメントに注意)。第3 の切断部位である可能性のある部位は、位置86のアスパラギン酸残基に位置し うる。しかし、この領域における、他のICE様プロテアーゼのアスパラギン酸 残基とのアラインメントは顕著ではない。典型的には、プロ酵素の2個の異なる 分子量の切断産物は多量体(通常、テトラマー)に会合し、生物活性型になる。 残墓86−281(約21kDaフラグメント)のフラグメントと残基295− 389(約10kDaフラグメント)のフラグメントか活性多量体LICE3を 形成するように考えられる。 LICE3ポリペブチド及びLICE3の少なくとも一つの生物活性を有する そのフラグメントは、本発明に包含される。一実施態様では、完全長LICE3 ポリペプチド及びそのフラグメントは、図1(配列番号_)のアミノ酸配列又は その一部を有する。ポリペプチドはアミノ末端メチオニン残基を有して も有しなくともよい。LICE3ポリペプチドは図1(配列番号_)に示される 核酸配列で発現されるプロ酵素でありうるし、又は会合し生物活性分子を形成で きる一つ以上のそのタンパク質分解フラグメントを含みうる。可能性のあるポリ ペプチドフラグメントは、残基86−281及び295−389に及ぶ。 LICE3の誘導体とは、得られたポリペプチドがLICE3の少なくとも一 つの生物活性を有するように、一つ以上のアミノ酸の付加、欠失、挿入、又は置 換を有するポリペプチドを指す。一好適実施態様では、LICE3誘導体は、図 1(配列番号_)に示されるアミノ酸配列の一部又は全部と少なくとも約60% の相同性を有し、LICE3の少なくとも一つの生物活性を有する。誘導体は、 対立遺伝子変異体のポリペプチド産物又はmRNAスプライス変異体のように天 然に存在しうるし、あるいは核酸の操作乃び合成のために当業者が利用できる技 術を用いて構築できる。 本発明は、外因性DNA配列の原核細胞又は真核細胞の発現産物としてもLI CE3を提供する。即ち、LICE3は組換えLICE3である。外因性DNA 配列は、cDNA、ゲノムDNA及び合成DNA配列を含む。LICE3は、細 菌、酵母、 植物、昆虫、又は哺乳動物の細胞の発現産物でありうる。細菌細胞で産生された LICE3はN−末端メチオニン残基を有するであろう。本発明はまた、LIC E3の製造方法であって、LICE3をコードする核酸で形質転換された、又は トランスフェクトされた原核又は真核の宿主細胞を増殖させ、核酸のポリペプチ ド発現産物を単離することを含むことを特徴とする該方法も提供する。 翻訳後修飾(例えば、N−結合又はO−結合炭水化物鎖の付加、N−末端又は C−末端のプロセシング)、アミノ酸骨格への化学的部分の付加、N−結合又は O−結合炭水化物鎖の化学修飾、及び原核宿主細胞発現の結果としてN−末端メ チオニンの付加を受けたLICE3ポリペプチドも本発明に含まれる。ポリペプ チドはまた、タンパク質の検出と単離を可能とする、酵素的標識、蛍光性標識、 アイソトープ標識又はアフィニティ標識などの検出可能標識で修飾されることも できる。 異種アミノ酸配列に融合したLICE3アミノ酸配列の一部又は全部を含むL ICE3キメラタンパク質も本発明に含まれる。異種配列は、得られた融合タン パク質がLICE3の活性を保持することを可能とする任意の配列でありうる。 例えば、 異種配列には、二量体化を可能とする、1gGのFc領域のような免疫グロブリ ンの融合、又はポリペプチドの標識を提供する酵素への融合、又はLICE3の 細胞外輸送を行わせる分泌配列への融合が含まれる。 本発明のポリペプチドは、LICE3を発現する組織と細胞株から、及びLI CE3を発現する形質転換宿主細胞から単離精製される。LICE3は通常、細 胞内タンパク質として産生されるので、それは細胞溶解液から単離される。単離 されたLICE3ポリペプチドは、ヒトタンパク質及び他の細胞構成成分を実質 的に伴っていない。 天然源(例えば、正常にLICE3を発現する組織及び細胞株)及び形質転換 宿主細胞からのLICE3の精製方法も本発明に包含される。精製方法では、適 切な順序で一つ以上の標準的タンパク質精製工程を用い、精製タンパク質を得る ことができる。クロマトグラフィー工程には、イオン交換、ゲル濾過、疎水性相 互作用、逆相、クロマトフォーカシング、抗LICE3抗体もしくはビオチン− ストレプトアビジンアフィニティ複合体などを用いるアフィニティクロマトグラ フィーなどが含まれうる。 安定性の増大、循環時間の延長、又は免疫原性の減少(例えば米国特許第4, 179,337号参照)などの更なる利点を提供するLICE3の化学修飾誘導 体も本発明によって提供される。誘導体化の化学的部分は、ポリエチレングリコ ール、エチレングリコール/プロピレングリコールコポリマー、カルボキシメチ ルセルロース、デキストラン、ポリビニルアルコールなどの水溶性ポリマーから 選択しうる。ポリペプチドは、分子内のランダムな位置又は分子内の予め決めた 位置で修飾できるし、一つ、二つ、又は三つの結合化学部分を含みうる。 LICE3ポリペプチドは、アゴニストとアンタゴニストの同定に有用である 。一般的に、LICE3は、LICE3生物活性を変化させる能力のために、候 補の物質をスクリーニングするための標的である。アゴニスト又はアンタゴニス トの可能性のあるものの同定は、候補の物質の存在下、種々のタンパク質基質の LICE3媒介切断をアッセイすることによって容易に行える。LICE3活性 のアッセイに適したタンパク質基質は上述した。 LICE3ポリペプチドは、LICE3に特異的に結合する抗体の作出のため に有用である。抗LICE3抗体は、当業者 が利用できる方法と試薬を用いて製造する。抗体は診断への適用に有用であり、 又はアゴニストもしくはアンタゴニストとして治療上の価値を有しうる。 LICE3ポリペプチドは、アポトーシスの細胞内調節因子である。細胞内で のLICE3レベルの調節は、アポトーシスの増大(細胞死の過剰)又はアポト ーシスの減少(細胞増殖の過剰)を特徴とする疾患の治療に有用でありうる。治 療薬として直接使用するために、LICE3ポリペプチドは、標的細胞に取込ま れる形態であるべきである。あるいは、LTCE3アゴニスト又はアンタゴニス トを用いて、細胞内LICE3レベルを調節し、それによってアポトーシス疾患 を治療できうる。 LICE3と相互作用する化合物の同定方法も本発明に包含される。この方法 は、化合物がLICE3と結合するのを可能にする条件下でLICE3を化合物 とインキュベートし、結合の度合いを測定することを含む。化合物は実質的に精 製されているか、又は粗混合物中に存在していてもよい。結合化合物は、タンパ ク質、ペプチド、炭水化物、又は小分子量の有機化合物でありうる。化合物は、 LICE3の生物活性を増大させるか、又は減少させる能力によって更に特徴付 けされうるし、それ故 LICE3アゴニスト又はLICE3アンタゴニストとして作用しうる。 本発明はまた、LICE3アンタゴニスト/阻害剤、及びそれらの取得方法も 包含する。アンタゴニストは、LICE3の一つ以上の生物活性を減少させるか 、又は除去するであろう。例えば、LICE3アンタゴニストは、アポトーシス の速度及び/又は程度を減少させうる。LICE3アンタゴニストは、LICE 3活性又は活性LICE3分子の産生を阻止するように、LICE3又はLIC E3エフェクターもしくは活性化因子に結合する物質を含む。LICE3活性は 、触媒部位QACQGでLICE3に結合する物質、又はLICE3に結合し、 触媒部位がもはや基質分子に接近できないようなコンフォメーション変化を誘導 する物質によって阻害されうる。LICE3アンタゴニストの例は、ポリペプチ ドもしくはペプチド(例えば、抗LICE3抗体又はそのフラグメント)、炭水 化物、及び小分子量有機分子である。一実施態様では、アンタゴニストは、LI CE3には結合するが、基質切断は起らないように化学修飾した、切断配列を有 するペプチド誘導体(テトラペプチドDEVDのような)を含む。ペプチド基質 は、アルデヒド及 びフルオロ/クロロメチルケトン誘導体への修飾によってアンタゴニストに変換 できる。この型のLICE3アンタゴニストは、上記のようなタンパク質基質又 はペプチド基質のLICE3媒介切断の阻害能力によって容易にアッセイできる 。他のアンタゴニストは、LICE3発現を調節する物質を含み、典型的には、 LICE3をコードする核酸に相補的で、発現のアンチセンス調節因子として作 用する核酸を含む。 LTCE3の少なくとも一つの生物活性を刺激するLICE3アゴニストも得 ることができる。アゴニストは、LICE3活性の速度及び/又は程度を増大さ せることができる。アゴニストは、ポリペプチドとペプチド、炭水化物及び小分 子量有機分子を含む。 本発明のLICE3ポリペプチドに特異的に結合する抗体も本発明に包含され る。抗体は、完全長LICE3(プロ酵素型)、又は一つ以上のそのフラグメント による免疫化で産生されることができ、抗体はポリクローナル又はモノクローナ ルでありうる。更に、本発明の抗体は、L鎖とH鎖のマウスの定常領域がヒト配 列に置換されていることを特徴とするキメラ抗体や、相補性決定領域だけがマウ ス起源であることを特徴とするCDR −移植抗体のような組換え体でありうる。本発明の抗体はまた、例えばヒト抗体 を産生できるトランスジェニック動物の免疫化によって製造したヒト抗体でもあ りうる(例えば、WO93/12227参照)。抗体は、生物サンプル中のLI CE3を検出するために有用であり、それによってLICE3を産生する細胞又 は組織の同定を可能とし、LICE3発現の定量的ものさしを提供する。更に、 LICE3に結合する抗体又はそのフラグメントを用いて、LICE3の影響を 阻害できる。 本発明はまた、治療有効量のLICE3ポリペプチド、LICE3アゴニスト もしくはLICE3アンタゴニスト、並びに医薬として許容できる希釈剤、担体 、可溶化剤、乳化剤、保存剤及び/又はアジュバントを含む医薬製剤も提供する 。“治療有効量”という用語は、特定の疾患と投与経路のために治療効果を与え る量を意味する。製剤は液体剤形又は凍結乾燥剤形でありえ、種々のpH値とイ オン強度を有する希釈剤(Tris、酢酸、又はリン酸緩衝液)、Tween又 はポリソルベートのような可溶化剤、ヒト血清アルブミン又はゼラチンのような 担体、チメロサール又はベンジルアルコールのような保存剤、及びアスコルビン 酸又はメタ重亜硫酸ナトリウムのような抗酸化 剤を含む。溶解性、安定性、血漿半減期及び生物利用性を増大させる水溶性ポリ マーで修飾したLICE3ポリペプチド、アゴニスト及びアンタゴニストを含む 製剤も本発明に包含される。製剤はまた、延長された期間にわたる制御された薬 物送達のために、リポソーム、微小エマルション、ミセル又は小胞に、LICE 3ポリペプチド、アゴニスト又はアンタゴニストを導入することを含む。特定の 製剤の選択は、治療する疾患、投与経路及び所望の薬物動力学パラメーターを含 む幾つかの因子に依存する。医薬製剤に適した成分のより広範な検討は、Reming ton's Pharmaceutical Sciences,18版,A.R.Gennaro編,Hack,Easton,PA(198 0)に記載されている。 本発明の製剤は、皮下、静脈内、もしくは筋肉内の注射、又は経口投与、鼻内 投与、肺内投与、もしくは直腸投与によって投与できる。最終的に選択される投 与経路は、幾つかの因子に依存し、当業者は確認することができる。 本発明はまた、治療有効量の本発明の核酸と医薬として許容できるアジュバン トを含む医薬製剤も提供する。核酸製剤は、アンチセンス治療法の一部として、 LTCE3コード領域の一部もしくは全部及び/又はフランキング領域の、細胞 と組織へ の送達に適切であろう。 アポトーシスの増大又は細胞増殖の増大を特徴とする疾患の治療方法も本発明 に包含される。治療有効量のLICE3ポリペプチド又はLICE3アゴニスト を投与して、腫瘍細胞のアポトーシスの促進によって癌を治療できうる。あるい は、治療有効量のLICE3アンタゴニストを投与して、ウイルス感染(例えば AIDS)、神経系変性(例えばパーキンソン病、アルツハイマー病)及び自己 免疫疾患のような、アポトーシスの増大が原因の疾患を治療できうる。LICE 3アゴニストはLICE3の活性を刺激しうるか、又はLICE3発現のレベル を増大させうる。LICE3アンタゴニストはLICE3の活性を阻害しうるか 、又はLICE3発現のレベルを減少させうる。細胞増殖の増大を特徴とする疾 患の治療が望まれるときに、LICE3ポリペプチド又はLICE3アゴニスト を単独で、又はアポトーシスを増大させる他の薬剤と組合せて使用して、治療を 行うことができる。アポトーシスの増大を特徴とする疾患の治療が望まれるとき に、LICE3アンタゴニストを単独で、又はアポトーシスを阻害する他の薬剤 と組合せて使用できる。 本発明をより十分に説明するために、以下の実施例を記載するが、本発明の範 囲を限定するものと考えるべきではない。 実施例1 LICE3のクローニングと配列決定 鋳型としてヒト脾臓QUICK−クローンcDNA(Clontech,Palo Alto, CA)を用い、プライマーとして以下のDNAオリゴヌクレオチドを用い、ポリ メラーゼ連鎖反応(PCR)を行った: 得られた、PCRによって産生されたDNAフラグメントは、GenBankの 発現配列決定タグ(EST)クローン#T96912(1995年3月27日入力)の 配列に対応した。このDNAフラグメントをpCRIIベクター(Invitrogen)に サブクローンし、スクリーニングのためのアンチセンスリボプローブを産生させ るために使用した。32P−標識リボプローブを用いて、ヒト胎児肝ライブラリー (カタログ番号#HL1064a, Clontech)の780,000個のプラークをスクリーニングした。ハイブリダイ ゼーションを、Stark溶液(50%ホルムアミド、50mMリン酸カリウム、5 ×SSC、1%SDS、5×Denhardt's、0.05%サルコシル、及び300m g/mLのサケ精子DNA)中で42℃で行った。次に、フィルターを、最終ス トリンジェンシー0.1×SSC、55℃まで洗浄した。2回のスクリーニング 後、2個の陽性クローン、5−1と13−1を得た。これらの2個のクローンか らの挿入物を、λベクターのクローニング部位に隣接する以下のプライマーを用 いるPCRで増幅させた:次に、PCR産物を、配列決定のためにpCRIIにサブクローンした。自動DN A配列決定機(モデル373A,Applied Biosystems)でTaq DyeDeoxy Term inator Cycle Sequencing(Applied Biosystems,Inc.,Foster City,CA)を 用い、両鋳型鎖でDNA配列決定を行った。389アミノ酸の長い読 取り枠を同定した。cDNA配列を図1に示す。 図1に示した配列と、ICEとCED−3と他のICE関連プロテアーゼ遺伝 子との比較により、強い類似性が判明した(図2参照)。重要なことであるが、 LICE3は残基266−270に配列QACQGを有したが、それは、図2に 記載のCED−3と他の全てのICE関連プロテアーゼ遺伝子に存在する配列Q ACRGと類似している。この配列は、基質との共有結合と触媒のための部位で ある。この部位は、ヒトCPP32β/Licelのアミノ酸残基162〜16 6に位置し、ヒトICEのアミノ酸残基283〜287に位置する。CED−3 様システインプロテアーゼは、ICEの場合、2個の保存されたアスパラギン酸 残基、Asp−297とAsp−316で切断され、CPP32β/Licel の場合、Asp−175とAsp−181で切断され、成熟酵素が生成する(Th ornberryら、上記;Fernandes-Alnemriら、上記;Juanら、上記)。両方のアス パラギン酸残基はヒトLICE3に存在した(図2)。更に、ICEの5’領域 の2個の別のアスパラギン酸残基は切断部位であり、LICE3も更なる切断部 位を有するらしい。ヒトICEの基質認識に必要な残基、Arg−178、Hi s −237、Arg−341(Walkerら、Cell 78,343-352(1994);Wilsonら、、 1994;Fernandes-Alnemriら、上記;Juanら、上記)もヒトLICE3で保存さ れていた(図2)。全体として、LICE3は、他のICE関連システインプロ テアーゼと、約43〜57%の範囲の相同性を有する(表1参照)。LICE3 は、LICE2と最も関連しており、LICE2と約57%の相同性を有する。 実施例2 LICE3のノーザンブロット解析 LICE3 cDNAを含むpCRIIベクターをEcoRIで消化して得られ た1.1kbのDNAフラグメントを鋳型として用い、ランダムプライムドDN A標識キット(Boehringer Mannheim)を用いDNAプローブを産生させた。3枚 のヒト多重組織ノーザンブロット(カタログ#7759−1,7760−1、及 び7754−1、Clontech)を、Stark溶液中、42℃で一晩、このDNAブロ ーブとハイブリダイズさせた。これらのフィルターを、室温で6×SSCで簡単 に洗浄し、次に42℃で15分間2×SSCと0.1%SDSで2度、42℃で 15分間1×SSCと0.1%SDSで2度、及び42℃で15分間0.5×S SCと0.1%SDSで2度洗浄した。次にフィルターを、2日間、Kodak X線 フィルムに曝し、現像した。内部対照として、フィルターを、同一条件下、1. 1kbのヒトグリセルアルデヒド3−リン酸脱水素酵素(G3PDH,Clontech )のランダム−プライムドcDNAプローブとハイブリダイズさせた。 LICE3のmRNRは約4kbであり、心臓、胎盤、肺、 肝臓、骨格筋、腎臓、膵臓、前立腺、小腸、卵巣、脾臓、リンパ節、胸腺、虫垂 、末梢血白血球、骨髄、及び胎児肝臓などの種々のヒト組織で発現される(図3 参照)。LICE3は、脾臓やリンパ節のような造血組織で高度に発現され、L 1CE3は造血において役割をもつことか示唆される。ヒト脳は、LICE3の mRNA発現が観察されない唯一の組織である。LICE3の発現パターンは、 発現が脳で検出できるCPP32β/LICE1のそれとは異なる。 実施例3 網状赤血球溶解液でのLICE3の発現 インビトロ翻訳ベクター(S−タグN−末端融合配列を含むpCITE−4b 、Novagen)にクローン化された完全長LICE3配列を用い、タンパク質を標 識するためにε−アミノ酸基でビオチニル化された、前もって添加したE.coliリ シンtRNAを有するPromegaのTnT T7−共役網状赤血球溶解液システム を用い、タンパク質を発現させた。製造業者の推奨に基づき反応を開始し、30 ℃で90分間インキュベートした。各反応のアリコートと分子量マーカーを、予 め準備した10%NuPAGEゲル(Novex)で分離し、製造業者の指示に従い ニ トロセルロース膜(0.45μm,Schleicher and Schuell)に移した。膜を乾 燥し、ブロックし、ストレプトアビジン−アルカリ性ホスファターゼ(ビオチニ ル化タンパク質を認識する)と一緒にインキュベートした。洗浄後、アルカリ性 ホスファターゼのウエスタンブルー安定化基質(Promega)を用い、関連タンパ ク質を検出した。図4は、膜の画像を示す。マーカーの相対的分子量はkDaで 画像の左に示してある。対照であるルシフェラーゼとLICE3は、予期された 相対的分子量に移動する。 実施例4 E.coli 溶菌液でのLICE3の発現 完全長のLICE3配列を、タンパタ質のN−末端にオリゴヒスチジン配列が 導入されたE.coli発現ベクターにクローンした。得られたプラスミドを用いて、 標準的技術を用い、E.coliのBL21(DE3)LysS株(Novagen,Madison ,WI)を形質転換した。形貿転換体を、LBamp中37℃で一晩増殖させ、 一晩培養液を新鮮なLBampで1:100に希釈した。OD600が0.8−1 .0になるまで、培養物を30℃で増殖させ、次に0.5mMイソプロピル−β −D−チオガラク トシダーゼを加え、培養液を30℃で3時間インキュベートし、融合タンパク質 の発現を誘導した。細胞をペレットにし、リン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で 洗浄し、1%アプロチニン、1μg/mLロイペプチン、1μg/mLペプスタ チン、1μg/mL E64、及び1mM PMSFを含む溶菌緩衝液(50m M HEPES,pH7.4,150mM NaCl,2mM EDTA,1% NP−40)に再懸濁した。水浴音波発生器(Branson Ultrasonics Corp.,Dan bury,CT)中で2分間の音波処理によって細胞を溶菌させ、得られた溶菌液を 5,000×gで10分間遠心した。不溶ペレットと可溶性分画からのアリコー ト、及び分子量マーカーを、予め準備した10%NuPAGEゲル(Novex,San Diego,CA)で分離し、製造業者の指示に従いニトロセルロース膜(0.45μ m,Schleicher and Schuell,Keene,NH)に移した。ベクター(Santa Cruz Biotechnology,Santa Cruz,CA)のポリヒスチジンドメインに対する抗体をプ ローブとして膜を処理すると、細胞の不溶ペレットにのみタンパク質が検出され た。そのタンパク質は、完全長のHIS−LICE3融合タンパタ質の予期され た相対的分子量(Mr 46,000)に近いMr約49,000 に移動した。融合タンパク質の一部が細胞の可溶性分画で発現されたが、オリゴ ヒスチジン配列がプロテアーゼによる自己プロセシングで除去されたということ も可能である。細胞の不溶性分画からの組換えLICE3タンパク質は精製され 、再フォールディングが行われる。 好適と考えられる実施態様に関して本発明を記載したが、本発明は開示した実 施態様に限定されるものではなく、逆に、請求の範囲の思想と範囲内に含まれる 種々の改変と均等物を包含するものであり、請求の範囲は、このような全ての改 変と均等物を包含するように、最も広範な解釈を与えられるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 37/02 A61P 37/02 C07K 16/40 C07K 16/40 C12N 1/21 C12N 1/21 9/64 9/64 Z C12P 21/02 C12P 21/02 C C12Q 1/37 C12Q 1/37 G01N 33/573 G01N 33/573 A // C12P 21/08 C12P 21/08 (C12N 1/21 C12R 1:19) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SG,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 パターソン,スコツト・デイ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91320、 ニユーベリー・パーク、コール・リンダ・ ビスタ・3832

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. LICE3の少なくとも1種の生物活性を有するポリペプチドをコードす る単離された核酸であって、 a)図1(配列番号_)に示される核酸; b)図1(配列番号_)に示される核酸のポリペプチドコード領域にハイブリダ イズし、高ストリンジェント条件下でその核酸にハイブリダイズしたままである 核酸;及び c)核酸(a)又は(b)に縮重している核酸; からなる群から選択されることを特徴とする核酸。 2. cDNA、ゲノムDNA、合成DNA又はRNAであることを特徴とする 請求項1に記載の核酸。 3. 請求項1に記載の核酸にコードされることを特徴とするポリペプチド。 4. Escherichia coliでの発現に好適な一つ以上のコドンを含むことを特徴と する請求項1に記載の核酸。 5. 結合した検出可能な標識を有することを特徴とする請求項1に記載の核酸 。 6. 図1(配列番号_)のポリペプチド−コード領域を含む ことを特徴とする請求項1に記載の核酸。 7. 配列番号_のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードすることを特徴 とする核酸。 8. 請求項1に記載の核酸を含むことを特徴とする発現ベクター。 9. 核酸が、図1(配列番号_)に示されるポリペプチド−コード領域を含む ことを特徴とする請求項8に記載の発現ベクター。 10. 請求項8に記載の発現ベクターで形質転換又はトランスフェクトされた 宿主細胞。 11. 原核細胞又は真核細胞であることを特徴とする請求項10に記載の宿主 細胞。 12. Escherichia coliであることを特徴とする請求項11に記載の宿主細胞 。 13. LICE3ポリペプチドの製造方法であって、 請求項1に記載の核酸で形質転換又はトランスフェクトされた宿主細胞を、適切 な栄養条件下で増殖させること;及び 該核酸の発現ポリペプチド産物を単離すること; を含むことを特徴とする該方法。 14. 請求項13に記載の方法で製造されることを特徴とするポリペプチド。 15. 図1(配列番号_)に示されるアミノ酸配列を有するポリペプチド、又 は図1(配列番号_)に示されるアミノ酸配列に少なくとも約60%の相同性を 有するその誘導体であって、LICE3の少なくとも1種の生物活性を有するこ とを特徴とする該ポリペプチド。 16. LICE3に特異的に結合することを特徴とする抗体又はそのフラグメ ント。 17. モノクローナル抗体であることを特徴とする請求項16に記載の抗体。 18. 生物サンプル中のLICE3の存在の検出方法であって、 請求項16に記載の抗体がLICE3へ結合できる条件下、サンプルを該抗体と インキュベートすること;及び 結合抗体を検出すること; を含むことを特徴とする該方法。 19. LICE3に結合する候補化合物の能力の評価方法であって、 結合を可能とする条件下、LICE3を候補化合物とインキュベートすること; 及び 結合化合物を測定すること; を含むことを特徴とする該方法。 20. 化合物がLICE3のアンタゴニストであることを特徴とする請求項1 9に記載の方法。 21. 動物におけるLICE3の発現の調節方法であって、図1(配列番号_ )に示される核酸に相補的な核酸を該動物に投与することを特徴とする該方法。 22. 医薬として許容できる担体、アジュバント、可溶化剤、安定化剤及び/ 又は抗酸化剤中に、治療有効量のLICE3を含むことを特徴とする医薬製剤。 23. LICE3がヒトLICE3であることを特徴とする請求項22に記載 の製剤。 24. アポトーシスの増大を特徴とする疾患の治療方法であって、治療有効量 のLICE3アンタゴニストを投与することを特徴とする該方法。 25. 疾患が、ウイルス感染、自己免疫疾患、又は神経系変性であることを特 徴とする請求項24に記載の方法。 26.細胞増殖の増大を特徴とする疾患の治療方法であって、治療有効量のLI CE3を投与することを特徴とする該方法。 27. 疾患が癌であることを特徴とする請求項26に記載の方法。
JP10516610A 1996-10-01 1997-09-18 インターロイキン―1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ Pending JP2001502171A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/724,378 1996-10-01
US08/724,378 US6512104B1 (en) 1996-10-01 1996-10-01 Interleukin-1β converting enzyme like cysteine protease
PCT/US1997/016841 WO1998014598A1 (en) 1996-10-01 1997-09-18 INTERLEUKIN-1β CONVERTING ENZYME LIKE CYSTEINE PROTEASE

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001502171A true JP2001502171A (ja) 2001-02-20

Family

ID=24910195

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10516610A Pending JP2001502171A (ja) 1996-10-01 1997-09-18 インターロイキン―1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6512104B1 (ja)
EP (1) EP0870038A1 (ja)
JP (1) JP2001502171A (ja)
CA (1) CA2236914A1 (ja)
MX (1) MX9804289A (ja)
WO (1) WO1998014598A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6326479B1 (en) * 1998-01-27 2001-12-04 Boston Probes, Inc. Synthetic polymers and methods, kits or compositions for modulating the solubility of same

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4179337A (en) 1973-07-20 1979-12-18 Davis Frank F Non-immunogenic polypeptides
JPH10501985A (ja) 1994-06-23 1998-02-24 ヒューマン ジノーム サイエンシーズ, インコーポレイテッド インターロイキン−1β変換酵素様アポトーシスプロテアーゼ−1および2
FR2723378B1 (fr) 1994-08-02 1996-10-31 Roussel Uclaf Sequence d'adn codant pour une proteine humaine tx apparentee a l'enzyme de conversion de l'interleukine-1beta, proteine tx, procede de production, compositions pharmaceutiques et leurs applications
US5851815A (en) * 1996-03-19 1998-12-22 Idun Pharmaceuticals, Inc. MCH4 and MCH5, apoptotic proteases
US5786173A (en) 1996-03-19 1998-07-28 Idun Pharmaceuticals, Inc. MCH4 and MCH5, apoptotic protease, nucleic acids encoding and methods of use
AU3514197A (en) * 1996-07-03 1998-01-21 Genetics Institute Inc. Protease fmh-1, an ice/ced-like protease

Also Published As

Publication number Publication date
WO1998014598A1 (en) 1998-04-09
AU724214B2 (en) 2000-09-14
MX9804289A (es) 1998-09-30
EP0870038A1 (en) 1998-10-14
AU4430297A (en) 1998-04-24
US6512104B1 (en) 2003-01-28
US20030170812A1 (en) 2003-09-11
CA2236914A1 (en) 1998-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2001057081A2 (en) Narc-1, subtilase-like homologs
JPH09509567A (ja) 新規なアポトーシス調整タンパク質、そのタンパク質をコードするdnaおよびその使用方法
JPH11503901A (ja) インターロイキン−1β転換酵素様アポトーシスプロテアーゼ−3および4
JPH10179170A (ja) ヒト軟骨gp−39様遺伝子
US7115260B2 (en) Interleukin-1β converting enzyme like apoptotic protease-6
JP2002522081A (ja) プロテアーゼ及び関連タンパク質
JP2002524039A (ja) ヒトアポプトシス阻害剤タンパク質hiap3をコードするdna
EP0807686A2 (en) Interleukin-1 beta converting enzyme like apoptotic protease-7
US6716960B2 (en) Mch3, a novel apoptotic protease, nucleic acids encoding and methods of use
JP2002191375A (ja) ヒト心臓/脳トロイド様タンパク質
US7666613B2 (en) Method for identifying compounds to treat schizophrenia using neurotrypsin
JPH1017600A (ja) 血小板活性化因子アセチルヒドロラーゼおよびその遺伝子
JPH11510366A (ja) ヒトiceホモログ
JP2001502171A (ja) インターロイキン―1β変換酵素様のシステインプロテアーゼ
JPH10201487A (ja) 哺乳動物のfin−1核酸および蛋白質配列およびその使用
JP2003510085A (ja) 新規ヒトユビキチンプロテアーゼ23413
WO1995009913A9 (en) Human monocyte/macrophage derived metalloproteinase inhibitor
WO1995009913A1 (en) Human monocyte/macrophage derived metalloproteinase inhibitor
JP2001503255A (ja) 胎盤から誘導された前立腺の成長因子
AU724214C (en) Interleukin-1beta converting enzyme like cysteine protease
US6890721B1 (en) Interleukin-1β converting enzyme like apoptotic protease-6
EP0808904A2 (en) Interleukin-1 beta converting enzyme like apoptotic protease-6
WO1997046662A1 (en) Interleukin-1 beta converting enzyme like apoptotic protease-7
US20030166192A1 (en) Inhibition of interleukin-1-beta secretion by card proteins
US20040005658A1 (en) Novel polypeptide-human an1-like protein 16 and the polynucleotide encoding the same