JP2001358590A - アナログ・ディジタル変換器 - Google Patents

アナログ・ディジタル変換器

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JP2001358590A
JP2001358590A JP2000174160A JP2000174160A JP2001358590A JP 2001358590 A JP2001358590 A JP 2001358590A JP 2000174160 A JP2000174160 A JP 2000174160A JP 2000174160 A JP2000174160 A JP 2000174160A JP 2001358590 A JP2001358590 A JP 2001358590A
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JP2000174160A
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Kiwamu Yoda
究 依田
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Micro Design Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/06Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters
    • H03M1/08Continuously compensating for, or preventing, undesired influence of physical parameters of noise
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/50Analogue/digital converters with intermediate conversion to time interval
    • H03M1/52Input signal integrated with linear return to datum

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部雑音の影響が少ない二重積分型アナログ
・ディジタル変換器を提供する。 【解決手段】 入力電圧Vi及び参照電圧VRnを連続
して積分して得られた積分電圧V14は、電圧比較器1
7によって基準電圧GNDと比較され、その比較結果が
反転するまでの時間がカウンタ23でカウントされ、カ
ウント結果がディジタル信号OUTとして出力される。
同時に、積分信号V14は、電圧比較器17p,17n
で、それぞれ基準電圧GNDよりも一定電圧だけ高い電
圧及び低い電圧と比較される。電圧比較器17,17p
の比較結果が反転する時間の差が減算器24pで測定さ
れ、電圧比較器17,17nの比較結果が反転する時間
の差が減算器24nで測定される。減算器24p,24
nの測定結果の差が許容値なら、積分電圧V14の変化
率が均一で雑音の影響はないと見なされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ電圧をデ
ィジタル信号に変換するアナログ・ディジタル変換器
(以下、「ADC」という)、特に二重積分型ADCの
外部雑音による誤り防止技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の二重積分型ADCの構成
図である。この二重積分型ADCは、変換対象の入力電
圧Viと参照電圧−Vrとを切り替えて入力するための
アナログスイッチ1を有している。アナログスイッチ1
の出力側には、ボルテージフォロワを構成する演算増幅
器2が接続され、この演算増幅器2の出力側が抵抗3を
介して、演算増幅器4の反転入力端子に接続されてい
る。演算増幅器4の反転入力端子と出力端子の間には、
キャパシタ5及びアナログスイッチ6が並列に接続され
ている。演算増幅器4の非反転入力端子は基準電圧GN
Dに接続され、この演算増幅器4の出力側が電圧比較器
7の第1入力端子に接続されている。電圧比較器7の第
2入力端子は基準電圧GNDに接続され、出力側が制御
回路8に接続されている。制御回路8は、アナログスイ
ッチ1,6に対する制御信号C1,C6を出力すると共
に、電圧比較器7の出力信号S7に基づいてカウンタ9
に対する制御信号C9を出力するものである。カウンタ
9は、制御信号C9に基づいて図示しないクロック信号
をカウントするものであり、このカウンタ9のカウント
値が入力電圧Viに対応したディジタル信号OUTとし
て出力されるようになっている。
【0003】図3は、図2の動作を示す信号波形図であ
る。この図3では、入力電圧Viが大きい場合の演算増
幅器4の出力側の積分電圧V4を実線で、この入力電圧
Viが小さい場合の積分電圧V4を破線で示している。
まず、時刻0から時刻T0までのリセット期間中、制御
回路8から出力される制御信号C6によって、アナログ
スイッチ6が短絡されてキャパシタ5が放電される。演
算増幅器4の非反転入力端子は基準電圧GNDに接続さ
れているので、反転入力端子の電位も基準電圧GNDと
なり、積分電圧V4は基準電圧GND(即ち、0V)と
なる。次に、時刻T0において、制御信号C6によって
アナログスイッチ6が開放されると共に、制御信号C1
によってアナログスイッチ1の入力電圧Vi側が選択さ
れる。これにより、演算増幅器2の出力側から抵抗3に
流れる電流は、Vi/R(但し、Rは抵抗3の抵抗値)
となる。理想的な演算増幅器4では、反転入力端子の電
位は基準電圧GNDで、入力インピーダンスは無限大で
あるから、抵抗3に流れる電流はすべてキャパシタ5に
充電される。従って第1積分期間の一定時間t1後の積
分電圧V4は、−(1/CR)Vi・t1(但し、Cは
キャパシタ5の容量)となる。
【0004】時刻T0から時間t1が経過した時刻T1
において、第2積分期間が開始される。制御回路8から
カウンタ9に対して、カウント動作を開始させるための
制御信号C9が出力されると共に、制御信号C1によっ
てアナログスイッチ1が参照電圧−Vr側に切り替えら
れる。これにより、演算増幅器2の出力側から抵抗3
に、−Vr/Rの電流が流れる。時刻T1から時間t2
の経過後の積分電圧V4は、(1)式のように表され
る。 V4=−(1/CR)Vi・t1+(1/CR)Vr・t2 ・・(1) 積分電圧V4が基準電圧GNDに等しくなると、電圧比
較器7から制御回路8に対して信号S7が出力され、こ
の制御回路8は制御信号C9を停止して、カウンタ9の
動作を停止させる。(1)式から、時間t2は(2)式
のようになる。 t2=(Vi/Vr)t1 ・・(2) ここで、Vr及びt1は予め定められた一定値であるの
で、時間t2は入力電圧Viに比例し、カウンタ9から
出力されるディジタル信号OUTは、入力電圧Viに比
例した値となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重積分型ADCでは、次のような課題があった。変換
動作中に外部から雑音が入力されると、キャパシタ5に
充電される電圧が影響を受ける。第1積分期間は、予め
一定の時間に定められているので、想定される電源雑音
等の周期の整数倍となるような期間を設定すれば、雑音
の正の成分と負の成分を相殺することが可能である。し
かし、第2積分期間は、入力電圧Viに比例して変化す
るので、外部雑音を相殺することはできない。このた
め、外部雑音によって変換誤りが発生するという課題が
あった。本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解
決し、外部雑音の影響を受けることが少ない二重積分型
のADCを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、ACDにおいて、変換
対象のアナログ電圧及び該アナログ電圧とは極性の異な
る参照電圧を切り替えて順次出力する切替手段と、前記
切替手段から出力される前記アナログ電圧及び前記参照
電圧を連続して積分して積分電圧を生成する積分手段
と、前記積分電圧を基準電圧と比較して第1の比較結果
を出力する第1の比較手段と、前記積分電圧を前記基準
電圧よりも一定電圧だけ高い電圧と比較して第2の比較
結果を出力する第2の比較手段と、前記積分電圧を前記
基準電圧よりも一定電圧だけ低い電圧と比較して第3の
比較結果を出力する第3の比較手段と、前記積分手段に
おける前記参照電圧の積分開始から前記第1の比較結果
が反転するまでの時間を計数して計数結果を前記アナロ
グ電圧に対応するディジタル信号として出力する計数手
段と、前記第1及び第2の比較結果が反転する時間の差
を測定する第1の測定手段と、前記第1及び第3の比較
結果が反転する時間の差を測定する第2の測定手段と、
前記第1及び第2の測定手段の測定結果を比較してその
差が許容値であるか否かを判定する比較手段とを備えて
いる。
【0007】第1の発明によれば、以上のようにADC
を構成したので、次のような作用が行われる。まず切替
手段から変換対象のアナログ電圧が出力され、積分手段
によって積分される。続いて切替手段から参照電圧が出
力され、積分手段によって連続して積分される。積分手
段で生成された積分電圧は、第1の比較手段で基準電圧
と比較されて第1の比較結果が出力される。積分手段に
よる参照電圧の積分開始から第1の比較結果が反転する
までの時間が、計数手段によって計数されてその計数結
果がディジタル信号として出力される。一方、積分電圧
は、第2の比較手段で基準電圧よりも一定電圧だけ高い
電圧と比較されて第2の比較結果が出力され、第3の比
較手段でこの基準電圧よりも一定電圧だけ低い電圧と比
較されて第3の比較結果が出力される。第1の測定手段
によって第1及び第2の比較結果が反転する時間の差が
測定され、また、第2の測定手段によって第1及び第3
の比較結果が反転する時間の差が測定される。第1及び
第2の測定手段の測定結果は、比較手段によって比較さ
れ、その差が許容値であるか否かが判定される。第2の
発明のADCは、第1の発明と同様の切替手段と、積分
手段と、第1、第2及び第3の比較手段と、計数手段
と、前記第2または第3の比較結果が反転してから前記
第1の比較結果が反転するまでの間、雑音発生源となる
外部回路に対する動作停止用の制御信号を出力する外部
制御手段とを備えている。
【0008】第2の発明によれば、次のような作用が行
われる。まず切替手段から変換対象のアナログ電圧が出
力され、積分手段によって積分される。続いて切替手段
から参照電圧が出力され、積分手段によって連続して積
分される。積分手段で生成された積分電圧は、第1の比
較手段で基準電圧と比較されて第1の比較結果が出力さ
れる。積分手段による参照電圧の積分開始から第1の比
較結果が反転するまでの時間が、計数手段によって計数
されてその計数結果がディジタル信号として出力され
る。一方、積分電圧は、第2の比較手段で基準電圧より
も一定電圧だけ高い電圧と比較されて第2の比較結果が
出力され、第3の比較手段でこの基準電圧よりも一定電
圧だけ低い電圧と比較されて第3の比較結果が出力され
る。第2及び第3の比較結果は外部制御手段に与えら
れ、この第2または第3の比較結果が反転してから第1
の比較結果が反転するまでの間、雑音発生源となる外部
回路を停止させるための制御信号が出力される。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
二重積分型ADCの構成図である。この二重積分型AD
Cは、変換対象となるアナログの入力電圧Viと正の参
照電圧VRp(例えば、+10V)または負の参照電圧
VRn(例えば、−10V)とを切り替えて入力するた
めの切替手段(例えば、アナログスイッチ)11を有し
ている。アナログスイッチ11の出力側には、ボルテー
ジフォロワを構成する演算増幅器12が接続され、この
演算増幅器12の出力側が積分手段(例えば、抵抗1
3、演算増幅器14、及びキャパシタ15)の抵抗13
を介して、演算増幅器14の反転入力端子に接続されて
いる。演算増幅器14の反転入力端子と出力端子の間に
は、キャパシタ15及びアナログスイッチ16が並列に
接続されている。演算増幅器14の非反転入力端子は基
準電圧GND(例えば、0V)に接続され、この演算増
幅器14の出力側が、比較手段(例えば、電圧比較器)
17,17p,17nの第1入力端子に共通に接続され
ている。
【0010】電圧比較器17の第2入力端子は、基準電
圧GNDに接続されている。電圧比較器17pの第2入
力端子には、参照電圧VRpを抵抗18a,18bで分
圧して生成された基準電圧VRpp(例えば、+1V)
が与えられ、電圧比較器17nの第2入力端子には、参
照電圧VRnを抵抗19a,19bで分圧して生成され
た基準電圧VRnn(例えば、−1V)が与えられてい
る。これらの基準電圧VRpp,VRnnは、基準電圧
GNDに対して極性が反対で絶対値が等しい電圧に設定
されている。電圧比較器17,17p,17nの出力側
には、制御処理回路20及び外部制御手段(例えば、外
部制御回路)30が接続されている。制御処理回路20
は、排他的論理和ゲート(以下、「EOR」という)2
1,21p,21nを有しており、これらの第1入力端
子に電圧比較器17,17p,17nの出力側がそれぞ
れ接続されている。EOR21,21p,21nの第2
入力端子には、後述する選択信号SL2が共通に与えら
れるようになっており、これらのEOR21,21p,
21nの出力側が、それぞれ2入力の論理積ゲート(以
下、「AND」という)22,22p,22nの第1入
力端子に接続されている。AND22,22p,22n
の第2入力端子には、イネーブル信号ENが与えられて
いる。
【0011】AND22,22p,22nの出力側は、
計数手段(例えば、カウンタ)23,23p,23nの
イネーブル端子Eにそれぞれ接続されている。カウンタ
23,23p,23nのリセット端子Rには、これらの
カウント値を0にリセットするためのリセット信号RS
Tが共通に与えられるようになっている。カウンタ2
3,23p,23nは、それぞれAND22,22p,
22nからイネーブル端子Eに与えられる信号S22,
S22p,S22nに従い、図示しない共通のクロック
信号をカウントし、そのカウント値を出力端子Qから出
力するものである。カウンタ23,23pの出力側は、
第1の測定手段(例えば、減算器)24pの入力側に接
続されている。また、カウンタ23,23nの出力側
は、第2の測定手段(例えば、減算器)24n入力側に
接続されている。減算器24p,24nは、それぞれ入
力側に与えられた2つの値の差を算出するものであり、
これらの減算器24p,24nの出力側が、比較手段
(例えば、比較器)25の入力側に接続されている。比
較器25は、入力側に与えられた2つの値の差が、許容
値か否かを比較判定するものである。比較器25の比較
判定結果とカウンタ23のカウント値は、データラッチ
26に与えられるようになっている。データラッチ26
は、ラッチ信号LATに基づいて、与えられたデータを
保持して出力するものである。
【0012】制御処理回路20は、共通のクロック信号
に基づいて処理のタイミングを制御する制御部27を有
している。制御部27は、変換処理に先立ってアナログ
スイッチ16を閉じてキャパシタ15を放電すると共
に、カウンタ23,23p,23nのカウント値を初期
値(即ち、0)にリセットするためのリセット信号RS
Tを出力するものである。また、制御部27は、選択信
号SL1によってアナログスイッチ11を入力信号Vi
側に切り替えて第1積分期間を開始させるものである。
制御部27は、第1積分期間にキャパシタ15に充電さ
れた電圧の極性に基づいて、第2積分期間に使用する参
照電圧を選択すると共に、比較器17,17p,17n
の出力信号の反転制御を行うための選択信号SL2を出
力する機能を有している。更に、制御部27は、カウン
タ23,23p,23nを動作させるためのイネーブル
信号EN、及び変換結果のデータを保持してディジタル
信号OUTとして出力するためのラッチ信号LATを出
力する機能を有している。外部制御回路30は、外部雑
音によるカウント時の誤動作を回避するために、カウン
ト動作が影響を受け易い状態にある最小限の時間帯の
み、外部の回路の動作を停止させるための停止信号ST
Pを出力するものである。外部制御回路30は、EOR
31と2入力のAND32で構成されている。EOR3
1の入力側は、比較器17p,17nの出力側に接続さ
れている。EOR31とAND22の出力側がAND3
2の入力側に接続され、このAND32の出力側から停
止信号STPが出力されて外部回路40に与えられるよ
うになっている。
【0013】図4は、図1の各部の動作を示す信号波形
図である。以下、この図4を参照しつつ、図1の動作
を、(I)制御処理回路20の動作と、(II)外部制御
回路30の動作とに分けて説明する。なお、入力電圧V
iは正の電圧であるとして説明する。 (I) 制御処理回路20の動作 時刻0から時刻T0までのリセット期間中、制御部27
からリセット信号RSTが出力され、カウンタ23,2
3p,23nがリセットされると共に、アナログスイッ
チ16が短絡されてキャパシタ15が放電される。演算
増幅器14の非反転入力端子は基準電圧GNDに接続さ
れているので、反転入力端子の電位も基準電圧GNDと
なり、この演算増幅器14の出力側の積分電圧V14は
基準電圧GND(即ち、0V)となる。時刻T0におい
て、リセット信号RSTが解除されてアナログスイッチ
16が開放されると共に、選択信号SL1によってアナ
ログスイッチ11の入力電圧Vi側が選択される。これ
により、演算増幅器12の出力側から抵抗13に電流が
流れる。演算増幅器14を理想的なものと仮定すれば、
反転入力端子の電位は基準電圧GNDであり、入力イン
ピーダンスは無限大であるから、抵抗13の抵抗値をR
とすれば、この抵抗13に流れる電流はVi/Rの一定
値となる。抵抗13に流れる電流はキャパシタ15に充
電される。キャパシタ15の容量をCとすれば、第1積
分期間における一定時間t1後の積分電圧V14は、−
Vi・t1/CRとなる。
【0014】時刻T0から時間t1が経過した時刻T1
において、積分電圧V14は負の値であるので、電圧比
較器17,17p,17nの出力信号は、レベル“L”
となる。電圧比較器17の出力信号は制御部27へ与え
られ、この制御部27において入力電圧Viが正である
と判定される。これにより、アナログスイッチ11を負
の基準電圧VRnに切り替えるための選択信号SL1
と、電圧比較器17,17p,17nの出力信号を反転
するための“L”の選択信号SL2とが、制御部27か
ら出力される。これと同時に、制御部27から各カウン
タ23,23p,23nのカウント動作を開始させるた
めのイネーブル信号ENが出力される。各AND22,
22p,22nから出力される信号S22,S22p,
S22nはレベル“H”になり、各カウンタ23,23
p,23nは共通のクロック信号のカウントを開始す
る。
【0015】このようにして第2積分期間が開始される
と、演算増幅器12の出力電圧は負の参照電圧VRnと
なり、抵抗13にVRn/Rの電流が流れる。従って、
時刻T1から時間tが経過した後の積分電圧V14は、
次の(3)式のように表される。 V14=−(1/CR)Vi・t1+(1/CR)VRn・t ・・(3) (3)式に示すように、積分電圧V14は一定の上昇率
で上昇を続ける。時刻T2で積分電圧V14が基準電圧
VRnnに達すると、電圧比較器17nの出力信号が反
転し、AND22nの出力信号S22nは“L”となっ
てカウンタ23nの動作は停止する。時刻T3で積分電
圧V14が基準電圧GNDになると、電圧比較器17の
出力信号が反転し、AND22の出力信号S22は
“L”となってカウンタ23の動作は停止する。時刻T
1から時刻T3までの経過時間をt2とすると、時間t
2は、(3)式から次のように求められる。 t2=(Vi/VRn)t1 ここで、VRn及びt1は予め定められた一定値である
ので、時間t2は入力電圧Viに比例し、カウンタ23
のカウント値は、入力電圧Viに対応した値となる。
【0016】時刻T4で積分電圧V14が基準電圧VR
ppに達すると、電圧比較器17pの出力信号が反転
し、AND22pの出力信号S22pは“L”となって
カウンタ23pの動作は停止する。カウンタ23n,2
3のカウント値は減算器24nに与えられ,その差、即
ち時刻T2から時刻T3までの時間t21に対応した値
が算出される。また、カウンタ23,23pのカウント
値は減算器24pに与えられ,その差、即ち時刻T3か
ら時刻T4までの時間t22に対応した値が算出され
る。更に、減算器24n,24pで算出された値は、比
較器25に与えられて許容値か否かが比較判定され、そ
の比較判定結果がデータラッチ26に与えられる。時刻
T5において、制御部27からラッチ信号LATが出力
されると、データラッチ26によって比較器25の比較
判定結果と、カウンタ23のカウント値とが保持され、
ディジタル信号OUTとして出力される。
【0017】ここで、外部雑音の影響がなければ、第2
積分期間中における積分電圧V14の上昇率は一定であ
る。また、時刻T2から時刻T3までの積分電圧V14
の上昇分(即ち、基準電圧VRnn)と、時刻T3から
時刻T4までの積分電圧V14の上昇分(即ち、基準電
圧VRpp)は、等しく設定してある。従って、比較器
25の比較判定結果によって、時間t21と時間t22
が異なっていると判定されていれば、この期間に外部雑
音の影響が発生し、カウンタ23のカウント値は外部雑
音の影響を受けていると考えることができる。一方、時
間t21と時間t22の差が許容値であると判定されて
いれば、カウンタ23のカウント値は、外部雑音の影響
を受けていないと見なすことができる。なお、図4中の
破線で示した積分電圧V14のように、入力電圧Viの
絶対値が小さくて、時刻T1における電圧が基準電圧V
Rnnよりも高ければ、有効な時間t21をカウントす
ることができず、比較器25において許容値を外れてい
ると判定される。この場合、カウンタ23のカウント値
は、入力電圧Viに対応して小さな値となっているの
で、比較器25の比較判定結果を参照せずに、そのまま
変換結果と見なすようにすれば良い。
【0018】(II) 外部制御回路30の動作 図4の時刻T2において、積分電圧V14が基準電圧V
Rnnに達すると、電圧比較器17nの出力信号が反転
し、外部制御回路30内のEOR31の出力信号が
“H”となる。この時、AND22の出力信号S22は
“H”となっているので、AND32の出力信号は
“H”となり、これが停止信号STPとして外部回路4
0に与えられる。これにより、外部回路40の動作が一
時停止され、外部雑音の影響は完全になくなる。時刻T
3において、第2積分期間が終了してAND22の出力
信号S22が“L”になると、AND32の出力信号は
“L”となり、停止信号STPは解除される。これによ
り、外部回路40の動作は再開される。以上の動作説明
では、入力電圧Viを正の電圧として説明したが、負の
電圧でもほぼ同様の動作が行われる。但し、第1積分期
間において、積分電圧V14は正の電圧に充電される。
これにより、第2積分期間では、選択信号SL1によっ
て正の参照電圧VRpが選択されると共に、選択信号S
L2が“H”に設定されて、電圧比較器17,17p,
17nの出力信号は、反転されずにそのままAND2
2,22p,22nに与えられる。その他の動作は、入
力電圧Viが正の電圧の場合と同様である。
【0019】このように、本実施形態の二重積分型AD
Cは、次の(1),(2)のような利点がある。 (1) 第2積分期間中に、積分電圧V14の上昇率が
一定であるか否かを判定するために、ADC本来の電圧
比較器17及びカウンタ23に加えて、電圧比較器17
p,17n、カウンタ23p,23n、減算器24p,
24n、及び比較器25を設けている。これにより、積
分電圧V14の上昇率が一定であるか否かに基づいて外
部雑音の影響を判定することができる。 (2) 第2積分期間中に、積分電圧V14が基準電圧
GNDに達する直前の所定電圧の間のみ、外部回路40
の動作を停止させるための外部制御回路30を設けてい
る。これにより、カウント動作が影響を受け易い状態に
ある最小限の時間帯のみ、外部回路40の動作を停止さ
せることが可能になり、外部回路40への影響が少な
く、かつ誤動作を防止することができる。
【0020】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。 (a) 正負の極性の入力電圧Viを変換できるように
構成しているが、いずれか一方の極性のみを変換するも
のに対しても適用可能である。 (b) 制御処理回路20の構成は、図1中の構成に限
定されない。例えば、カウンタ23nで図4中の時刻T
2〜T3の時間t21をカウントし、カウンタ23pで
時刻T3〜T4の時間t22をカウントするように構成
すれば、減算器24n,24pは不要になる。 (c) 外部制御回路30によって完全に外部雑音を停
止させることが可能であれば、制御処理回路20におけ
る外部雑音の影響を判定するための構成要素(例えば、
カウンタ23p,23n、比較器25等)を削除するこ
とができる。 (d) 変換動作に影響を与えるような雑音を発生する
外部の回路が存在しない場合、又は外部回路40を停止
することが不可能な場合、外部制御回路30は不要であ
る。 (e) 制御処理回路20及び外部制御回路30は、論
理ゲート等のハードウエアで構成しているが、マイクロ
プロセッサ等を用いてソフトウエアで制御するようにし
ても良い。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、積分電圧を基準電圧よりも一定電圧だけ高い
電圧及び低い電圧と比較する第2及び第3の比較手段
と、これらの第2及び第3の比較手段の比較結果に基づ
いて、積分電圧の変化率が一定か否かを判定する第1及
び第2の測定手段と比較手段を有している。これによ
り、変換結果が外部雑音の影響を受けているか否かを判
断することができる。第2の発明によれば、積分電圧を
基準電圧よりも一定電圧だけ高い電圧及び低い電圧と比
較する第2及び第3の比較手段と、これらの第2または
第3の比較手段の比較結果が反転してから第1の比較結
果が反転するまでの間、外部回路を停止させるための制
御信号を出力する外部制御手段を有している。これによ
り、外部雑音の影響を抑制し、正しい変換結果を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す二重積分型ADCの構
成図である。
【図2】従来の二重積分型ADCの構成図である。
【図3】図2の動作を示す信号波形図である。
【図4】図1の各部の動作を示す信号波形図である。
【符号の説明】
11,16 アナログスイッチ 12、14 演算増幅器 13 抵抗 15 キャパシタ 17,17n,17p 電圧比較器 23,23n,23p カウンタ 24n,24p 減算器 25 比較器 30 外部制御回路 40 外部回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変換対象のアナログ電圧及び該アナログ
    電圧とは極性の異なる参照電圧を切り替えて順次出力す
    る切替手段と、 前記切替手段から出力される前記アナログ電圧及び前記
    参照電圧を連続して積分して積分電圧を生成する積分手
    段と、 前記積分電圧を基準電圧と比較して第1の比較結果を出
    力する第1の比較手段と、 前記積分電圧を前記基準電圧よりも一定電圧だけ高い電
    圧と比較して第2の比較結果を出力する第2の比較手段
    と、 前記積分電圧を前記基準電圧よりも一定電圧だけ低い電
    圧と比較して第3の比較結果を出力する第3の比較手段
    と、 前記積分手段における前記参照電圧の積分開始から前記
    第1の比較結果が反転するまでの時間を計数して計数結
    果を前記アナログ電圧に対応するディジタル信号として
    出力する計数手段と、 前記第1及び第2の比較結果が反転する時間の差を測定
    する第1の測定手段と、 前記第1及び第3の比較結果が反転する時間の差を測定
    する第2の測定手段と、 前記第1及び第2の測定手段の測定結果を比較してその
    差が許容値であるか否かを判定する比較手段とを、 備えたことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。
  2. 【請求項2】 変換対象のアナログ電圧及び該アナログ
    電圧とは極性の異なる参照電圧を切り替えて順次出力す
    る切替手段と、 前記切替手段から出力される前記アナログ電圧及び前記
    参照電圧を連続して積分して積分電圧を生成する積分手
    段と、 前記積分電圧を基準電圧と比較して第1の比較結果を出
    力する第1の比較手段と、 前記積分電圧を前記基準電圧よりも一定電圧だけ高い電
    圧と比較して第2の比較結果を出力する第2の比較手段
    と、 前記積分電圧を前記基準電圧よりも一定電圧だけ低い電
    圧と比較して第3の比較結果を出力する第3の比較手段
    と、 前記積分手段における前記参照電圧の積分開始から前記
    第1の比較結果が反転するまでの時間を計数して計数結
    果を前記アナログ電圧に対応するディジタル信号として
    出力する計数手段と、 前記第2または第3の比較結果が反転してから前記第1
    の比較結果が反転するまでの間、雑音発生源となる外部
    回路に対する動作停止用の制御信号を出力する外部制御
    手段とを、 備えたことを特徴とするアナログ・ディジタル変換器。
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