JP2001357958A - 端子挿着装置 - Google Patents

端子挿着装置

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JP2001357958A
JP2001357958A JP2000178368A JP2000178368A JP2001357958A JP 2001357958 A JP2001357958 A JP 2001357958A JP 2000178368 A JP2000178368 A JP 2000178368A JP 2000178368 A JP2000178368 A JP 2000178368A JP 2001357958 A JP2001357958 A JP 2001357958A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継端子を被挿着部品の複数のタブ状端子部
に迅速に挿着すること。 【解決手段】 下端部に端子保持部20を有する複数の
端子チャック手段10が、端子供給ステーションAから
端子挿着ステーションBを通って順次循環的に回転移動
される。端子チャック手段10はパイプ状支持部11の
下部にブラケット体15が連接されると共にそのパイプ
状支持部11に挿通軸部25が挿通されその挿通軸部2
5のスライド移動に連動してブラケット体15の下端部
の保持爪部22A,22Bが開閉する。端子供給ステー
ションAでは、挿通軸部25を押下げて保持爪部22
A,22Bを開きつつ当該端子チャック手段10を下降
させその保持爪部22A,22B間に中継端子150を
挟込み保持する。端子挿着ステーションBでは端子チャ
ック手段10を下降させ、端子チャック手段10に保持
された中継端子150をステーションBに配設されたタ
ブ状端子部156に押圧挿着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、中継端子等の端
子を、被挿着部品の被接続端子部に挿着するための端子
挿着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車やその他の電気製品に用いられる
電気接続箱は、ケース体内にバスバー配線体が収容配置
された構成とされ、そのバスバー配線体は、積層状に重
ね合された複数の絶縁基板上にバスバーによって所定の
電気回路が形成された構成となっている。また、上記バ
スバーが部分的に略L字状に曲げ起されることによりバ
スバー配線体上に複数のタブ状端子部が立設されてお
り、この各タブ状端子部に中継端子を挿着して、ケース
体に形成された各開口部内に配設するようにしている。
【0003】かかる電気接続箱を組立てるにあたって
は、上記バスバー配線体に立設された複数のタブ状端子
部のそれぞれに、中継端子を挿着した後、その各中継端
子をケース体の開口部内に配設するようにしてバスバー
配線体をケース体内に組込むようにする。そして、この
ように組立てられた電気接続箱のケース体に形成された
開口部内の中継端子に、リレー又はヒューズ等の各種接
続部品の脚部(タブ状の雄端子部)を接続すると、当該
接続部品が中継端子を介してバスバーに電気的に接続さ
れる構成となる。
【0004】上述のような各タブ状端子部に中継端子を
挿着する装置としては、単一の端子チャック機構部によ
り、所定の中継端子供給機構から供給される中継端子を
掴んだ後、これを前記タブ状端子部上に移動させて、中
継端子をタブ状端子部に押圧挿着するようにしたものが
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単一の
挿着チャック機構部により中継端子を掴んでこれをタブ
状端子部に挿着していたのでは、上述の電気接続箱のよ
うに、バスバー配線体に多数のタブ状端子部が立設され
そのそれぞれに中継端子を挿着する必要があるような場
合には、当該中継端子の挿着に多大な時間が必要とな
る。
【0006】そこで、この発明の課題は、中継端子等の
端子を、被挿着部品に設けられた複数の被接続端子部に
迅速に挿着することができる端子挿着装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
請求項1記載の端子挿着装置は、端子を被接続端子部に
押圧挿着可能な姿勢で保持可能な端子保持部が下端部に
設けられた複数の端子チャック手段と、所定の鉛直軸周
りに回転自在に支持され、前記各端子チャック手段を、
前記鉛直軸を中心とする周方向に沿って一定間隔をあけ
て配設した状態でそれぞれ昇降自在に保持した回転保持
手段と、前記各端子チャック手段の回転軌跡に沿って設
けられた端子供給ステーション及び端子挿着ステーショ
ンに、前記各端子チャック手段が、順次循環的に回転移
動するように、前記回転保持手段を前記鉛直軸回りに断
続的に回転駆動する回転駆動手段と、前記端子供給ステ
ーションに配設され、端子を前記端子チャック手段の端
子保持部に受渡し可能な姿勢で仮保持するための供給機
構部と、前記端子供給ステーションに回転移動された前
記端子チャック手段に、前記供給機構部に仮保持された
端子の受取り動作を、行わせる供給用駆動部と、を有す
る端子供給手段と、前記端子挿着ステーションに回転移
動された前記端子チャック手段に端子挿着動作を行わせ
るための挿着用駆動部を有する端子挿着手段と、を備
え、前記各端子チャック手段は、筒軸方向を鉛直方向に
揃えた状態で前記回転保持手段に昇降自在に支持されて
付勢手段により上昇付勢されたパイプ状支持部と、前記
パイプ状支持部の下端部側に配されて閉開自在に保持さ
れた一対の保持爪部を有する前記端子保持部と、前記パ
イプ状支持部内に昇降自在に挿通されて、その下端部が
前記一対の保持爪部に連結され、前記パイプ状支持部に
対し相対的に上昇,下降することにより前記一対の保持
爪部を閉成、開成作動する挿通軸部と、前記挿通軸部
を、前記パイプ状支持部に対し相対的に上昇付勢するた
めの軸部付勢部と、を備え、前記供給用駆動部は、前記
端子供給ステーションにおいて、前記パイプ状支持部を
その上端側より押下げ及びその押下の解除自在で、その
押下げにより、前記端子チャック手段を、前記付勢手段
の付勢力に抗して前記供給機構部に仮保持された端子を
保持可能な位置まで下降駆動する供給用下降駆動部と、
前記供給用下降駆動部による下降駆動の際に、前記挿通
軸部をその上端側より前記軸部付勢部の付勢力に抗して
押下げてからその押下げを解除することにより、前記一
対の保持爪部を一旦開いてから閉じて前記供給機構部に
仮保持された端子を保持させるための保持爪部開閉用駆
動部と、を備え、前記挿着用駆動部は、前記端子挿着ス
テーションにおいて、前記パイプ状支持部をその上端側
より遅下げ及びその押下げの解除自在で、その押下げに
より、前記端子チャック手段を、前記付勢手段の付勢力
に抗して下降駆動することにより、その端子保持部に保
持された端子を前記端子挿着ステーションに配設された
被接続端子部に押圧挿着するための挿着用下降駆動部を
備えたものである。
【0008】なお、請求項2記載のように、前記供給口
駆動部による端子の受取り動作時に、前記一対の保持爪
部を閉じてそれらの間に中継端子を保持した際に、前記
挿通軸部の下端部がその中継端子の上端部に当接可能な
ように、前記挿通軸部の下端部が前記パイプ状支持部の
下方に突出されていてもよい。
【0009】さらに、請求項3記載のように、前記各端
子チャック手段の回転軌跡に沿って端子排出ステーショ
ンがさらに設けられ、前記回転駆動手段が、前記各端子
チャック手段を、順次前記端子供給ステーションから前
記端子挿着ステーションを通って前記端子排出ステーシ
ョンに循環的に回転移動させるように、前記回転保持手
段を断続的に回転させるものであり、前記端子排出ステ
ーションに、前記挿通軸部を前記軸部付勢部の付勢力に
抗してその上端側より前記パイプ状支持部に対し相対的
に下方へ押下げることにより、前記一対の保持爪部を開
いて端子の保持を解除させるための保持爪部開閉用駆動
部を有する端子排出手段が設けられていてもよい。
【0010】また、前記端子保持部に前記一対の保持爪
部が複数組設けられた端子挿着装置にあっては、請求項
4記載のように、前記供給機構部は、複数の端子を一列
に並べて連続的に搬送可能な搬送路が形成されると共
に、側面に前記搬送路の送出口が設けられた搬送部と、
前記搬送部の側面に自己の側面を摺接させるようにして
スライド自在に保持されると共に、それぞれ端子を前記
端子保持部により受渡し可能な姿勢で収容保持可能でか
つ前記自己の側面に開口して前記搬送路の送出口に対向
配置可能な取入口を有する保持凹部が、前記各組の一対
の保持爪部に対応して複数設けられた端子仮保持本体部
と、前記各保持凹部の取入口を選択的に或は順次に前記
搬送路の送出口に対向配置させるように、前記端子仮保
持本体部をスライド移動させることにより、前記搬送路
から前記保持凹部内に送込まれた端子を、前記端子供給
ステーションにおける端子チャック手段の下方位置に配
設するためのスライド駆動手段と、を備えたものであっ
てもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる実施の形
態の端子挿着装置について説明する。
【0012】この端子挿着装置は、端子を被挿着部品の
被接続端子に押圧挿着するための装置であり、例えば、
上述のような電気接続箱を組立てる際において、ケース
体に収容する前のバスバー配線体155(被挿着部品)
に立設された複数の各タブ状端子部156(被接続端子
部)に中継端子150(端子)を挿着するための装置と
して用いられる(図2参照)。
【0013】この端子挿着装置の概略を説明すると、こ
の端子挿着装置は、図1〜図3に示すように、中継端子
150を保持するための複数(本実施形態では4つ)の
端子チャック手段10と、所定の鉛直回転軸X周りに回
転自在に支持され、前記各端子チャック手段10を、前
記鉛直回転軸Xを中心とする周方向に沿って一定間隔
(本実施形態では鉛直回転軸Xを中心に90度の間隔)
をあけて配設した状態でそれぞれ昇降自在に保持する回
転保持手段30と、前記各端子チャック手段10を前記
鉛直回転軸X周りに所定方向(本実施形態では図1の矢
符P方向)に向けて断続的に回転駆動する回転駆動手段
50とを備えている。
【0014】また、上記各端子チャック手段10の回転
軌跡に沿って鉛直回転軸Xを中心に180度又は90度
の間隔で、端子供給ステーションA,端子挿着ステーシ
ョンB及び端子排出ステーションCが設けられており、
各端子チャック手段10が、順次循環的に端子供給ステ
ーションAから端子挿着ステーションBを通って端子排
出ステーションCに、それら各ステーションA,B,C
で一旦停止しつつ回転移動される構成となっている。
【0015】また、上記端子供給ステーションAには、
その端子供給ステーションAに回転移動された端子チャ
ック手段10に中継端子150を供給するための端子供
給手段60が設けられ、上記端子挿着ステーションBに
は、その端子挿着ステーションBに回転移動された端子
チャック手段10に保持された中継端子150を、バス
バー配線体155のタブ状端子部156に押圧挿着する
ための端子挿着手段100が設けられ、上記端子排出ス
テーションCには、その端子排出ステーションCに回転
移動された端子チャック手段10に中継端子150が残
留保持されたままであるときに、当該中継端子150を
排出させるための端子排出手段120が設けられる。
【0016】そして、各端子チャック手段10を断続的
に回転移動させつつ、上記端子供給ステーションAで、
端子供給手段60により端子チャック手段10に中継端
子150を供給し、次に、端子挿着ステーションBで、
端子チャック手段10に保持された中継端子150をタ
ブ状端子部156に押圧挿着し、その次に、端子排出ス
テーションCで端子チャック手段10に残留保持された
ままの中継端子150を排出させる動作を繰り返し行わ
せることにより、端子挿着ステーションBに配設された
バスバー配線体155の複数のタブ状端子部156に対
して連続的に中継端子150を挿着可能な構成となって
いる。
【0017】次に、本端子挿着装置の各構成要素につい
て詳述する。
【0018】各端子チャック手段10は、図1〜図5に
示すように、ロッド状の部材で、鉛直方向に沿って配設
されたパイプ状支持部11と、パイプ状支持部11の下
端部に設けられたブラケット体15と、ブラケット体1
5の下端部に設けられた端子保持部20と、前記パイプ
状支持部11内にスライド自在に挿通された挿通軸部2
5とを備える。
【0019】パイプ状支持部11は、挿通軸部25をス
ライド自在に挿通可能な管状に形成され、後述する回転
保持手段30の孔部31h内に挿通されることにより、
上方の待機位置(図2及び図3における端子チャック手
段10の位置)と、それよりも下方の下降位置との間で
昇降自在に支持される。
【0020】また、このパイプ状支持部11の上端部
に、その径方向外側に張出し状に鍔部12が取付けられ
(図2及び図3参照)、その上面側が、後述する供給用
下降駆動部62側の当接部65や挿着用下降駆動部10
2側の当接部105により下方へ押下げられることによ
り、当該パイプ状支持部11が下降可能な構成となって
いる。
【0021】パイプ状支持部11の下端部にはブラケッ
ト体15が設けられており、これらブラケット体15と
パイプ状支持部11とは、全体として一定範囲内で伸縮
自在となるように連結されると共に、付勢部14により
その伸長方向に付勢された構成となっている。
【0022】具体的には、図4に示すように、ブラケッ
ト体15には、その上部から下部に向けて、パイプ状支
持部11を挿通自在な挿通孔16h,その挿通孔16h
よりも大径の大径空洞部18h,その大径空洞部18h
よりも小径で挿通軸部25を挿通自在な挿通孔19hが
形成されている。そして、上記パイプ状支持部11の下
端部が挿通孔16h内にスライド自在に挿通されると共
に、当該パイプ状支持部11の下端縁部にその周方向に
沿って外側に張出すように形成されたフランジ部11a
が、上記大径空洞部18h内に収容配置される。これに
より、フランジ部11aが挿通孔16hと大径空洞部1
8h間の下向き段部18haに当接する位置(図2参
照)と、フランジ部11aが後述する挿通軸部25のス
トッパ部27に当接する位置(図14参照)間でスライ
ド自在となって、この範囲で、パイプ状支持部11とブ
ラケット体15とが全体として伸縮自在となる。
【0023】なお、本実施形態では、製造都合上、ブラ
ケット体15を、パイプ状支持部11の下端部に外嵌め
された第1ブラケット部16とその第1ブラケット部1
6の下端部に一体的に取付けられた第2ブラケット部1
7とによって構成している。また、このブラケット体1
5には、外方に向けて検知片140が突出形成されてお
り、この検知片140を利用して後述する検出手段14
1により、適切な押圧挿着が行われたか否かを検出する
ようにしている(後に詳述する)。
【0024】また、パイプ状支持部11の外周部であっ
てその下端部から所定距離上方へ離れた位置にストッパ
体13が固定されると共に、ブラケット体15の挿通孔
16hの内周面の上部に付勢部14を収容配置可能な収
容凹部16haが形成され、コイルバネ等の付勢部14
が、上記ストッパ体13と収容凹部16haの下側底面
間に介在した状態で、パイプ状支持部11に外装され、
この付勢部14によりパイプ状支持部11とブラケット
体15とが全体として伸長方向に付勢された構成となっ
ている。
【0025】端子保持部20は、図2〜図6に示すよう
に、それぞれ単一の中継端子150を保持可能な2つの
単一保持部21A,21Bを有し、各単一保持部21A
又は単一保持部21Bは、ブラケット体15の下端部に
開閉自在に取付けられた一対の保持爪部22A又は一対
の保持爪部22Bを有する。
【0026】保持爪部22A(本段落では、これに隣設
される保持爪部22Bの対応する構成要素の符号をかっ
こ内に示す)は、保持片22Aa(22Ba)と開閉連
結片22Ab(22Bb)とが略L字状に連結された部
材に形成される。ここで、ブラケット体15の下端部に
は、所定間隔をあけて一対の支持片17A,17Bが垂
設されると共に、この支持片17A,17B間に掛渡す
ようにピン部Pが設けられており、上記保持片22Aa
(22Ba)と開閉連結片22Ab(22Bb)との屈
曲部分が、当該ピン部Pに回転自在に軸支される。この
際、各保持爪部22A(22B)は、それぞれの保持片
22Aa(22Ba)を下向きに、かつ、各開閉連結片
22Ab(22Bb)を支持片17A,17B間で互い
に向い合わせる姿勢となっており、後述する挿通軸部2
5の昇降動作に連動して一対の保持片22Aa(22B
a)が開閉動作されるようになっている(閉成した状態
につき図4参照、開成した状態につき図6参照)。
【0027】挿通軸部25は、パイプ状支持部11内に
スライド自在に挿通された棒状の部材であり、その下端
部が、パイプ状支持部11の下端部より突出して、ブラ
ケット体15内の大径空洞部18h及び挿通孔19h内
を通りブラケット体15の下方側に引出されている。
【0028】この挿通軸部25の下端部の両側部には凸
部26が形成されており、この凸部26が、ブラケット
体15の下側の支持片17A,17Bの内面側で、各保
持爪部22A,22Bの開閉連結片22Ab,22Bb
の端部に形成された切欠凹部23A,23Bに嵌まり込
むようになっている。これにより、挿通軸部25の昇降
動作に伴って、開閉連結片22Ab,22Bbがピン部
Pを支点に揺動し、各保持爪部22A,22Bが開閉す
るようになっている。
【0029】また、上記大径空洞部18h内において、
挿通軸部25に上下に所定間隔あけて鍔状の第1ストッ
パ部27及び第2ストッパ部28が固定されている。
【0030】このうち上側の第1ストッパ部27は、挿
通軸部25の上方向への移動を規制するもので、その第
1ストッパ部27の上端面がパイプ状支持部11の下端
面に当接するまで、当該挿通軸部25が上方へ移動可能
になっている。
【0031】下側の第2ストッパ部28は、挿通軸部2
5の下方向への移動を規制するもので、その第2ストッ
パ部28の下面が大径空洞部18hの上向き段部18h
bに当接するまで下方へ移動可能になっている。
【0032】また、挿通孔19hの内面側の上部に軸部
付勢部29を収容配置可能な収容凹部19haが形成さ
れ、コイルバネ等の軸部付勢部29が、上記ストッパ部
28と収容凹部19haの下側の底面間に介在されるよ
うにして、挿通軸部25に外装される。この軸部付勢部
29は、図4に示すように、自然状態においてその第2
ストッパ部28が大径空洞部18hの上向き段部18h
aから若干浮上がるように挿通軸部25を上方へ付勢支
持し、この状態では第1ストッパ部27はパイプ状支持
部11の下端面から下方に離れた位置にある。このと
き、保持爪部22A,22Bが閉じた状態で、かつ、パ
イプ状支持部11の上端部に挿通軸部25が僅かに突出
した状態となっている(図2及び図3参照)。この状態
から、前記軸部付勢部29の付勢力に抗して、パイプ状
支持部11の上端部に突出する挿通軸部25を押下げる
と、図6に示すように、その挿通軸部25の下降に伴っ
て開閉連結片22Ab,22Bbが下向きに傾動し、各
保持爪部22A,22Bが開くようになる。また、この
状態で、挿通軸部25の下方への押込みを解除すると、
軸部付勢部29の付勢力により、挿通軸部25が上昇し
て図4に示す状態に復帰するようになる。
【0033】このように構成された各端子チャック手段
10については、次の3つの状態を想定したものとなっ
ている。
【0034】第1の状態は、端子チャック手段10に外
部からの力を加えていない自然な状態で、待機状態又は
中継端子150の保持時の状態であり(図2〜図4,図
13参照)、即ち、付勢部14の付勢力によりパイプ状
支持部11とブラケット体15とが伸長した状態(パイ
プ状支持部11の下端部のフランジ部11aが大径空洞
部18hの下向きの段部18haに当接した状態)で、
かつ、軸部付勢部29の付勢力により保持爪部22A,
22Bが閉じた状態(挿通軸部25の第2ストッパ部2
8が軸部付勢部29により大径空洞部18hの下向きの
段部18haから若干浮上がった状態)である。なお、
この状態では、挿通軸部25の上端部が僅かにパイプ状
支持部11の上方に突出している。また、中継端子15
0の上端部を挿通軸部25の下端部に当接させて当該中
継端子150の上半部を保持爪部22A,22Bで挟込
むことにより、当該中継端子150をタブ状端子部15
6に押圧挿着可能な鉛直姿勢で保持可能となっている。
【0035】第2の状態は、挿通軸部25をパイプ状支
持部11に対して相対的に押下げることにより、上記待
機状態から保持爪部22A,22Bを開いた状態であり
(図6,図12及び図15参照)、即ち、軸部付勢部2
9の付勢力によりパイプ状支持部11とブラケット体1
5とが伸長した状態(パイプ状支持部11の下端部のフ
ランジ部11aが大径空洞部18hの下向きの段部18
haに当接した状態)で、かつ、軸部付勢部29の付勢
力に抗して保持爪部22A,22Bが開いた状態(挿通
軸部25が、その第2ストッパ部28が大径空洞部18
hの上向きの段部18hbに当接するまで、押下げられ
た状態)である。
【0036】第3の状態は、上記待機状態から、パイプ
状支持部11に対して相対的にパイプ状支持部11とブ
ラケット体15とが一緒に上方へ持上げられた状態(中
継端子150の挿着時の状態)であり(図14参照)、
即ち、付勢部14の付勢力に抗してパイプ状支持部11
とブラケット体15とが所定量Nだけ圧縮した状態(パ
イプ状支持部11の下端部のフランジ部11aが大径空
洞部18hの下向きの段部18haから離れた位置にあ
る状態)で、かつ、保持爪部22A,22Bが閉じた状
態(挿通軸部25の第2ストッパ部28が軸部付勢部2
9により大径空洞部18hの下向きの段部18haから
所定量Nだけ持上げられた位置で弾性支持され、しか
も、第1ストッパ部27がパイプ状支持部11の下端部
のフランジ部11aに当接した状態)である。なお、こ
の状態では、挿通軸部25がパイプ状支持部11の上端
側に突出する長さは、上記待機状態における突出長より
も大きくなる。
【0037】回転保持手段30は、図1〜図3に示すよ
うに、各端子チャック手段10を、前記鉛直回転軸Xを
中心とする周方向に沿って、当該鉛直回転軸Xを中心に
90度の間隔で昇降自在に支持するもので、具体的に
は、一定位置に水平姿勢で配設支持された固定板部39
に、回転自在支持部38介して、鉛直回転軸X周りに回
転自在に支持された回転支持板部31を備える。
【0038】回転支持板部31は、円板状に形成され、
その外周部に鉛直回転軸Xを中心に90度の間隔毎に合
計4つの支持孔部31hが形成されると共に、各支持孔
部31hの下側に、当該支持孔部31hよりも若干小径
でパイプ状支持部11を挿通可能な孔部を有する補助支
持部32が取付けられる。
【0039】そして、上記各端子チャック手段10のパ
イプ状支持部11が前記各支持孔部31h及び補助支持
部32の孔部内に通されることにより、当該端子チャッ
ク手段10が図2及び図3に示す待機位置とそれよりも
下方の位置との間で昇降自在に支持され、また、回転保
持手段30を鉛直回転軸X周りに回転させると、各端子
チャック手段10が鉛直回転軸X周りに回転移動される
ことになる。なお、各端子チャック手段10が最も上昇
できる位置は図2及び図3に示す待機位置である。
【0040】また、回転支持板部31の下面から前記各
端子チャック手段10に対応してガイドレール支持部材
35がそれぞれ垂設されると共に、各ガイドレール支持
部材35に上下方向に沿ってガイドレール36が設けら
れる。そして、端子チャック手段10のパイプ状支持部
11の長手方向中間部に設けられたガイド部材41及び
ブラケット体15に設けられたガイド部材42が、この
ガイドレール36にスライド自在に係合されることによ
り、各端子チャック手段10の昇降動作がガイドされて
昇降時のぶれが可及的に防止されるようになっている。
【0041】また、各端子チャック手段10を上方に向
けて付勢するための付勢手段40が設けられる。具体的
には、付勢手段40は、コイルバネ等により構成される
ものであり、端子チャック手段10側の鍔部12及び回
転支持板部31側の補助支持部32間に介在させた状態
で、パイプ状支持部11に外装され、この付勢手段40
の付勢力により各端子チャック手段10が上方の前記待
機位置に向けて付勢される。
【0042】なお、端子供給ステーションA及び端子挿
着ステーションBには、図2に示すように、端子チャッ
ク手段10が待機位置に移動したか否かを検出するため
の検出手段148,149が設けられる。具体的には、
各検出手段148,149は、上記待機位置に移動した
端子チャック手段10の上端部の高さ位置に配設された
光反射型の光センサ等により構成されるもので、それら
から出射された検出光148L,149Lが端子チャッ
ク手段10の上端部の鍔部12により反射されて受光可
能に構成されており、その反射された検出光148L,
149Lの受光の有無を示す検出信号が制御部5に与え
られる。そして、例えば、付勢手段40の付勢力が金属
疲労、経年劣化等により弱まって、上記端子チャック手
段10が待機位置まで上昇移動できなかったような場合
には、検出光148L,149Lが反射されなくなるの
で、制御部5ではその検出信号に基づいて当該異常状態
を検出するようにしている。
【0043】また、回転駆動手段50は、制御部5から
の指令に応じて、回転保持手段30を鉛直回転軸X周り
に、90度の回転角毎に断続的に図1の矢符P方向に回
転させるもので、回転自在支持部38部分に設けられた
エアアクチュエータ等により構成される。
【0044】そして、この回転駆動手段50により回転
保持手段30を断続的に回転させると、これに伴って回
転保持手段30に支持された各端子チャック手段10
が、X軸回りに90度ずつ回転移動する。これにより、
当該各端子チャック手段10が、端子供給ステーション
Aから、端子供給ステーションAと端子挿着ステーショ
ンB間であって端子排出ステーションCの反対側に位置
する待機ステーションW(図1参照)、端子挿着ステー
ションB、端子排出ステーションCに順次回転移動して
いく構成となる。
【0045】端子供給手段60は、図1及び図2に示す
ように、制御部5からの指令に応じて端子供給ステーシ
ョンAに回転移動された端子チャック手段10に端子供
給動作を行わせるための供給用駆動部61と、端子供給
ステーションAの下方に配設され同じく制御部5からの
指令に応じて中継端子150を端子チャック手段10の
端子保持部20により保持可能な姿勢で仮保持する供給
機構部75とを備える。
【0046】前記供給用駆動部61は、挿通軸部25を
避けてパイプ状支持部11の上端部側に当接することに
より、端子チャック手段10を供給機構部75の位置ま
で下降移動させるための供給用下降駆動部62と、パイ
プ状支持部11を避けて挿通軸部25の上端側に当接し
てその挿通軸部25を押下げることにより、保持爪部2
2A,22Bを開くための保持爪部開閉用駆動部70と
を備える。
【0047】供給用下降駆動部62は、図1,図2及び
図7に示すように、エアシリンダ等により構成されるも
ので、端子供給ステーションAにおいて固定板部39上
にブラケット39Bを介して取付けられた駆動本体部6
3と、この駆動本体部63から固定板部39に形成され
た孔部39hを通って下方に進退自在とされたロッド部
64と、このロッド部64の先端部に取付けられた当接
部65とを備える。また、当接部65は、ロッド部64
の先端部に連結された基部プレート66と、この基部プ
レート66の両側部より垂設された一対のサイドプレー
ト67と、各サイドプレート67の下端部に連結された
一対の押プレート68とを備える。両サイドプレート6
7間には、挿通軸部25が挿通可能な程度の間隔があい
ている。従って、ロッド部64を進出駆動させて当接部
65を下降させると、押プレート68が、挿通軸部25
を避けた位置でパイプ状支持部11の上端部に固着され
た鍔部12の上面に当接して当該パイプ状支持部11を
下方に押下げる。これにより、パイプ状支持部11に対
して相対的に挿通軸部25を押下げることなく、端子チ
ャック手段10を下降させることが可能な構成となって
いる。
【0048】また、保持爪部開閉用駆動部70は、エア
シリンダ等により構成されるもので、上記基部プレート
66と押プレート68間に固着された駆動本体部71
と、駆動本体部71から一対の押プレート68間を通っ
て下方に進退自在とされたロッド部72と、ロッド部7
2の先端部に連結された押部73とを備える。上記駆動
本体部71及びロッド部72は、エアシリンダ等により
構成される。上記ロッド部72は、押部73の下端面
を、押プレート68の下端面から寸法L1だけ上方に配
設した退避位置と、押プレート68の下端面と同一高さ
位置となる進出位置との間で進退自在に構成される。こ
こで、上記寸法L1は、挿通軸部25がパイプ状支持部
11の上方に突出する長さ寸法L2より若干大きくなっ
ている。そして、上記当接部65を下降させてその押プ
レート68の下端面で鍔部12の上端面を押下げる一
方、押部73を退避位置に退避させた状態では、パイプ
状支持部11の上端面と押部73の下端面との間に若干
の隙間が形成されており、この状態から挿通軸部25
を、パイプ状支持部11に対して相対的に(L1−L
2)だけ上方へ移動可能な構成となっている。これは、
端子チャック手段10の鍔部12を当接部65により押
下げた状態で、当該端子チャック手段10が上記第1の
状態から第3の状態に移行できるようにするためであ
る。
【0049】また、上記当接部65を下降させてその押
プレート68により鍔部12を押下げた状態で、押部7
3を下方へ進出させると、当該押部73がパイプ状支持
部11の上端面やその上端側の鍔部12を避けた位置
で、挿通軸部25の上端面に当接し、当該挿通軸部25
を、その上端面がパイプ状支持部11の上端面に達する
位置まで押下げて保持爪部22A,22Bを開く構成と
なっている。
【0050】供給機構部75は、図1〜図3,図8〜図
10に示すように、端子供給ステーションAで、中継端
子150を端子チャック手段10の端子保持部20によ
り保持可能な姿勢で仮保持するもので、中継端子150
の搬送路77が形成された搬送部76と、それぞれ中継
端子150を端子保持部20により保持可能な姿勢で収
容して仮保持するための一対の保持凹部79A,79B
が形成された端子仮保持本体部78と、この端子仮保持
本体部78をスライド移動させるためのスライド駆動手
段81とを備える。
【0051】上記搬送部76は、略直方体形状に形成さ
れ、その上面に水平方向に延びる搬送路77が形成され
ている。搬送路77は、中継端子150の幅寸法よりも
僅かに大きな幅を有する溝状に形成されて中継端子15
0を鉛直姿勢で一列に並べて搬送可能に形成されると共
に、その先端側の送出口77mが搬送部76の一側面7
6aに位置している。
【0052】そして、図示省略の端子貯留部内の中継端
子150が、ローラ等を用いた周知の送り機構によって
本搬送部95を通って上記搬送路77内に供給される
と、当該中継端子150がその送出口77mに向けて一
列に並べた状態で順次搬送されるようになっている。
【0053】また、この搬送部76の側面76a側の下
端より外方に向けて支持板底部85が一体的に延設され
ると共に、この支持板底部85上に前記搬送路77にお
ける中継端子150の搬送方向と直交する方向に沿って
レール体86が形成されており、このレール体86上に
端子仮保持本体部78がそのレール体86に沿ってスラ
イド自在に支持されることになる。
【0054】端子仮保持本体部78は、前記側面76a
に摺接可能な摺接側面78aを有する略直方体形状に形
成されており、その側面76aの上縁部に、それぞれ中
継端子150を一つずつ収容可能な一対の保持凹部79
A,79Bが形成される。なお、2つの保持凹部79
A,79Bを形成しているのは、端子保持部20により
保持可能な中継端子150の数に対応させたものであ
る。
【0055】各保持凹部79A,79Bは、端子仮保持
本体部78の上面側に開口してその平面視形状が中継端
子150の軸方向の投影形状よりも僅かに大きく形成さ
れると共に、その深さ寸法が中継端子150の長さ寸法
の約半分程度に形成されており、中継端子150が、そ
の上半部を端子仮保持本体部78の上方へ突出させた鉛
直姿勢、即ち、端子チャック手段10の端子保持部20
により保持可能な姿勢でその下半部が収容保持される構
成となっている。
【0056】また、各保持凹部79A,79Bは、端子
仮保持本体部78の摺接側面78a側にも開口して取入
口79Am,79Bmを有しており、一方側の保持凹部
79A,79Bの取入口79Am,79Bmを前記搬送
路77の送出口77mに対向配置して搬送路77と保持
凹部79A,79Bを連通させることにより、当該搬送
路77内を搬送される中継端子150が一つだけ、送出
口77mから取入口79Am,79Bmを通って保持凹
部79A,79B内に送込まれて、当該保持凹部79
A,B内に収容保持されるようになっている。
【0057】搬送部76の一端部には、前記端子仮保持
本体部78をスライド移動させるためのスライド駆動手
段81が設けられる。
【0058】スライド駆動手段81は、端子仮保持本体
部78を、中継端子150を端子供給ステーションAに
おける端子チャック手段10の真下に配設可能な端子渡
し位置(図8参照)と、その端子渡し位置から搬送部7
6の他端側へM1だけスライド移動させて一方側の保持
凹部79Bの取入口79Bmを搬送路77の送出口77
mに対向配置した第1取入位置(図11の実線参照)
と、その位置からさらに搬送部76の他端側へM2だけ
スライド移動させて他方側の保持凹部79Aの取入口7
9Amを搬送路77の送出口77mに対向配置した第2
取入位置(図11の一点鎖線参照)との間で、スライド
移動させるためのものであり、制御部5からの指令に応
じて、各保持凹部79A,79bの取入口79Am,7
9Bmを選択的に或は順次に搬送路77の送出口77m
に対向配置させるように、端子仮保持本体部78をスラ
イド可能に構成される。なお、取入口79Amを送出口
77mに対向配置した状態では、端子仮保持本体部78
の他端部が、支持板底部85側に固設されたストッパ8
7に当接して、その端子仮保持本体部78のそれ以上の
移動が規制される。
【0059】具体的には、スライド駆動手段81は、搬
送部76の一端側に固設された駆動本体部82と、この
駆動本体部82から進退自在とされたロッド部83とを
備え、前記ロッド部83が端子仮保持本体部78に連結
されており、そのロッド部83を進退駆動させることに
より、上記端子仮保持本体部78が端子渡し位置,第1
取入位置及び第2取入位置の間でスライド移動されるよ
うに構成される。
【0060】そして、単一の中継端子150のみを端子
保持部20に受渡す場合には、一方側の保持凹部79B
の取入口79Bmを搬送路77の送出口77mに対向配
置させるまで端子仮保持本体部78をスライド移動させ
て搬送路77内の中継端子150をひとつだけ保持凹部
79B内に送込んだ後、端子仮保持本体部78を端子渡
し位置にスライド移動させる。これにより、単一の中継
端子150が、搬送路77内の中継端子保持凹部79B
に収容された状態で端子供給ステーションAの端子チャ
ック手段10の真下の位置に仮保持されることになる。
【0061】また、2つの中継端子150を端子保持部
20に受渡す場合には、まず、一方側の保持凹部79B
の取入口79Bmを搬送路77の送出口77mに対向配
置させるまで端子仮保持本体部78をスライド移動させ
て搬送路77内の中継端子150をひとつだけ保持凹部
79B内に送込んだ後、さらに、他方側の保持凹部79
Aの取入口79Amを搬送路77の送出口77mに対向
配置させるまで端子仮保持本体部78をスライド移動さ
せて搬送路77内の中継端子150をひとつだけ保持凹
部79A内に送込み、この後、端子仮保持本体部78を
上記端子渡し位置にスライド移動させる。これにより、
2つの中継端子150が、保持凹部79A,79Bにそ
れぞれ収容された状態で、端子供給ステーションAの端
子チャック手段10の真下の位置に仮保持されることに
なる。
【0062】なお、支持板底部85の側縁部側に端子仮
保持本体部78が渡し位置にスライド移動したことを検
出するための検出手段88が設けられており、この検出
手段88の検出信号が制御部5に与えられる。この検出
手段88は、具体的には、反射型の光センサ等により構
成されるもので、端子仮保持本体部78が渡し位置から
一端側にスライド移動した状態では、それから出射され
て端子仮保持本体部78の側面で反射された検出光が受
光可能となる一方、端子仮保持本体部78が渡し位置に
位置する状態では、当該検出光が受光されなくなるの
で、制御部5では、当該検出光の受光の有無により、端
子仮保持本体部78が渡し位置にスライド移動したか否
かが判断されるようになっている。
【0063】そして、端子仮保持本体部78を渡し位置
に移動させた状態で、端子供給ステーションAに回転移
動された端子チャック手段10を、その保持爪部22
A,22Bを開きつつ、下降させると、その保持爪部2
2A,22B間に保持凹部79A,79B内に収容保持
された2つの中継端子150が配設されるようになる。
この後、保持爪部22A,22Bを閉じるとそれらの間
に中継端子150が挟持され、この状態から、端子チャ
ック手段10を待機位置に向けて上昇させると、中継端
子150が保持凹部79A,79Bから上方へ引抜かれ
ることになる。このようにして、当該各中継端子150
が端子保持部20に保持されたままた、端子チャック手
段10が前記待機位置まで上昇する。
【0064】なお、この供給機構部75において、端子
チャック手段10に供給する中継端子150の数を、2
つ同時に又は1つだけと変更可能としているのは、タブ
状端子部156の配設パターンに応じて中継端子150
の挿着パターンを任意に選択できるようにするためであ
る。
【0065】例えば、端子チャック手段10に同時に2
つの中継端子150を供給して、その中継端子150を
バスバー配線体155に立設された複数のタブ状端子部
156に順次押圧挿着していった場合、バスバー配線体
155に奇数個のタブ状端子部156が立設されている
場合には、最後には単一のタブ状端子部156に中継端
子150を1つだけ押圧挿着すればよい状態となってし
まう。このような場合に、中継端子150を一つだけ端
子チャック手段10に供給して無駄な中継端子150の
供給を無くすることが可能となる。
【0066】また、上記端子仮保持本体部78の他側面
から各保持凹部79A,79B内に向けて一対の貫通孔
79hが形成されると共に、各貫通孔79h内に当該保
持凹部79A,79B内に中継端子150が収容配置さ
れたか否かを検出するための検出手段89がそれぞれ設
けられる。各検出手段89としては、光反射型の光セン
サ等が用いられ、それぞれから出射されて各保持凹部7
9A,79B内の中継端子150により反射される検出
光を受光可能に構成されており、その検出光の受光の有
無に応じて保持凹部79A,79B内に中継端子150
が収容されたか否かを示す検出信号を、制御部5に与え
るようにしている。そして、制御部5では、各検出手段
89からの検出信号に基づいて各保持凹部79A,79
B内における中継端子150の有無を検出可能な構成と
なっている。
【0067】次に、端子挿着ステーションBに設けられ
た端子挿着手段100は、制御部5からの指令に応じ
て、端子挿着ステーションBにおいて、挿通軸部25を
避けてパイプ状支持部11の上端部側に当接して、端子
チャック手段10を、付勢手段40の付勢力に抗して下
降駆動することにより、その端子保持部20に保持され
た中継端子150を端子挿着ステーションBに配設され
たタブ状端子部156に押圧挿着するための挿着用駆動
部101を備えて構成される。
【0068】本実施形態では、挿着用駆動部101とし
て、上記供給用駆動部61と同様構成のものが用いられ
ており、即ち、図1及び図2に示すように、固定板部3
9上に取付けられた駆動本体部103(駆動本体部63
に相当)からロッド部104(ロッド部64に相当)が
進退自在とされると共にそのロッド部104の先端部に
当接部105(当接部65に相当)が取付けられてなる
挿着用下降駆動部102(供給用下降駆動部62に相
当)と、上記当接部105に固着された駆動本体部11
1(駆動本体部71に相当)からロッド部112(ロッ
ド部72に相当)が進退自在とされると共にそのロッド
部112の先端部に押部113(押部73に相当)が取
付けられてなる保持爪部開閉用駆動部110(保持爪部
開閉用駆動部70に相当)とを備えた構成となってい
る。
【0069】もっとも、この端子挿着ステーションBで
は、上記端子供給ステーションAの場合よりも大きくな
ストロークで端子チャック手段10を押下げるようにし
ているので、挿着用下降駆動部102のロッド部104
のストローク量は、供給用下降駆動部62のロッド部6
4のストローク量よりも大きくしている。
【0070】そして、上記保持爪部開閉用駆動部110
の押部113を後退させたまま、挿着用下降駆動部10
2のロッド部104を進出させると、そのロッド部10
4の先端部に取付けられた当接部105が、挿通軸部2
5の上端部を避けて、端子チャック手段10のパイプ状
支持部11の上部に取付けられた鍔部12の上面に当接
し、端子保持部20に中継端子150が保持されたまま
端子チャック手段10がその下方のバスバー配線体15
5に向けて所定量だけ押下げられるようになる。
【0071】また、図2に示すように、端子挿着ステー
ションBの下方には、バスバー配線体155がXYテー
ブルT上に載置固定される。このXYテーブルTは、バ
スバー配線体155の上面に立設された複数のタブ状端
子部156のうち挿着の対象となるものが、端子チャッ
ク手段10の端子保持部20により保持された中継端子
150の真下に位置するように、当該バスバー配線体1
55を水平2軸方向に沿って移動可能に構成されてい
る。
【0072】そして、このようにバスバー配線体155
を配設した状態で、上記端子挿着手段100の駆動によ
り、端子チャック手段10を下降させると、その端子チ
ャック手段10により保持された中継端子150内にタ
ブ状端子部156が挿入され、当該中継端子150がタ
ブ状端子部156に押圧挿着されるようになる。
【0073】この際、XYテーブルT上に搭載された上
記バスバー配線体155の高さ位置は、バスバー配線体
155が設けられていない状態で挿着用下降駆動部10
2により端子チャック手段10が挿着位置まで押下げら
れた際に、その端子保持部20により保持された中継端
子150の下端部が位置する位置(図14に細線で示す
端子保持部20参照)よりも、所定量Laだけ上方に位
置するように設定されている。従って、上述のように中
継端子150がタブ状端子部156に押圧挿着されて、
当該中継端子150がバスバー配線体155の上面に当
接した状態(適正な挿着状態)では、当該中継端子15
0の上方に位置する挿通軸部25と中継端子150を挟
込むように保持した保持爪部22A,22Bが取付けら
れたブラケット体15とが、挿着用下降駆動部102の
当接部105により下方に押下げられたパイプ状支持部
11に対して相対的に上方へ押戻される力を受ける。こ
こで、付勢部14の付勢力は当該押戻される力よりも小
さく、しかも、挿通軸部25の上端面と押部113間に
は、既述したように若干の隙間が形成されているので、
挿通軸部25及びブラケット体15は共に、パイプ状支
持部11に対して相対的に持上げられて、パイプ状支持
部11とブラケット体15とは上記所定量Laだけ圧縮
する構成となっている(図14参照)。
【0074】なお、図2に示すように、このように押下
げられた端子チャック手段10のブラケット体15の外
側方に、中継端子150がタブ状端子部156に適切に
挿着されたか否かを検出するための検出手段141が設
けられており、この検出信号が制御部5に与えられる。
この検出手段141は、具体的には、光透過型の光セン
サ等により構成されるもので、上記適正な挿着状態で、
その光出射部より出射された検出光が、ブラケット体1
5に突設された検知片140の孔部140hを通って
(図4参照)反対側の受光部により受光可能な構成とな
っている。従って、上記適正な挿着状態では、各検出光
が受光部で受光される一方、不適な挿着状態(例えば、
端子保持部20の下降途中で中継端子150が脱落して
しまった場合や、中継端子150がタブ状端子部156
の上端部に係合して下まで押下げられなかったような場
合)では、中継端子150の下端部が正しい鉛直姿勢で
バスバー配線体155の上面に当接しなくなるため、検
知片140の下降位置が上記適正な挿着状態での下降位
置よりも下方又は上方に位置ずれすることになる。その
結果、検出手段141の各検出光は、各孔部140hを
通過することなく検知片140により遮光されて受光部
により受光されなくなるので、制御部5ではこの検出光
の受光の有無から適正な挿着状態か否かの判断がなされ
るようになっている(図14参照)。
【0075】そして、このように中継端子150がタブ
状端子部156に押圧挿着された状態から、挿着用下降
駆動部102のロッド部104を後退させると、付勢手
段40の付勢力により、端子チャック手段10が上昇す
る。この際、端子保持部20の保持爪部22A,22B
の先端部は充分に円滑な表面に仕上げられており、保持
爪部22A,22Bによる中継端子150の保持力は、
中継端子150とタブ状端子部156との嵌合力よりも
小さく設定されている。従って、端子チャック手段10
の上昇に伴い、バスバー配線体155のタブ状端子部1
56に挿着された中継端子150が保持爪部22A,2
2B間から抜出て、当該タブ状端子部156に挿着され
て残ったままとなる。
【0076】なお、この端子挿着ステーションBには、
待機位置にある端子チャック手段10に中継端子150
が保持されているか否かを検出するための検出手段14
2が設けられており、その検出信号が制御部5に与えら
れるように構成されている。この検出手段142は、具
体的には、光透過型の光センサ等により構成されるもの
で、端子保持部20により保持される各中継端子150
に対応して複数(ここでは2つ)設けられており、各光
出射部142oからの検出光142Lを、待機位置にあ
る端子チャック手段10に保持される各中継端子150
の下半部の位置を通って反対側の各受光部142iによ
りそれぞれ受光可能な構成となっている。そして、端子
チャック手段10の端子保持部20に中継端子150が
保持されている場合には、検出光142Lがその中継端
子150により遮光されて受光部142iに受光されな
くなる一方、端子保持部20に中継端子150が保持さ
れていない場合には、検出光142Lがそのまま受光部
142iで受光されることになるので、制御部5では、
受光部142iからの検出信号により端子保持部20に
中継端子150が保持されているか否かが検知可能とな
っている。
【0077】なお、この端子挿着ステーションBにおい
ては、一対の保持爪部22A,22Bを開く動作を行わ
せる必要はないので、挿着用駆動部101の保持爪部開
閉用駆動部110を省略した構成としてもよい。
【0078】端子排出手段120は、図1及び図3に示
すように端子排出ステーションCに設けられ、制御部5
からの指令に応じて、端子排出ステーションCに回転移
動された端子チャック手段10の端子保持部20に中継
端子150が残留保持されたままの状態であるときに、
パイプ状支持部11を避けて挿通軸部25の上端部側に
当接して、その挿通軸部25を軸部付勢部29の付勢力
に抗して押下げることにより、一対の保持爪部22A,
22Bを開いて中継端子150の保持を解除させるため
の排出用駆動部121を備えて構成される。
【0079】即ち、端子挿着ステーションBにおいて中
継端子150の押圧挿着を行う際に、例えば、バスバー
配線体155上に立設されたタブ状端子部156が傾い
ていて当該中継端子156と中継端子150との嵌合接
続を行えなかったような場合や、バスバー配線体155
自体にバスバーの組付忘れがあって予定の位置にタブ状
端子部156が立設されていないような場合には、端子
チャック手段10が下降しても、その端子保持部20に
中継端子150が残留保持されたまま、当該端子チャッ
ク手段10が上昇することになる。このような場合に、
その端子チャック手段10の端子保持部20に残留保持
された中継端子150の保持を解除させるための手段で
ある。
【0080】本実施形態では、排出用駆動部121とし
て、上記供給用駆動部61と同様構成のものが用いられ
ており、即ち、図1及び図3に示すように、固定板部3
9上に取付けられた駆動本体部123(駆動本体部63
に相当)からロッド部124(ロッド部64に相当)が
進退自在とされると共にそのロッド部124の先端部に
当接部125(当接部65に相当)が取付けられてなる
排出用下降駆動部122(供給用下降駆動部62に相
当)と、上記当接部125に固着された駆動本体部13
1(駆動本体部71に相当)からロッド部132(ロッ
ド部72に相当)が進退自在とされると共にそのロッド
部132の先端部に押部133(押部73)が取付けら
れてなる保持爪部開閉用駆動部130(保持爪部開閉用
駆動部70)とを備えた構成となっている。
【0081】そして、当接部125の下面が鍔部12の
上面に当接するまで排出用下降駆動部122のロッド部
124を若干量進出させると共に、保持爪部開閉用駆動
部130のロッド部132を進出させて押部133を下
方へ移動させると、当該押部133がパイプ状支持部1
1の上端面やその上端側の鍔部12を避けた位置で、挿
通軸部25の上端面に当接し、当該挿通軸部25を、そ
の上端面がパイプ状支持部11の上端面と同一高さ位置
となるまで押下げる構成となっている。これにより、保
持爪部22A,22Bが開いて中継端子150の保持が
解除され、当該中継端子150が自重により落下して、
その下方に配設された排出トレイ135上に集められて
回収されることになる。
【0082】また、図3に示すように、この端子排出ス
テーションCにも、前述のように排出を行った後に、そ
の端子保持部20に中継端子150がなおも残留保持さ
れたままであるか否かを検出するための検出手段143
が設けられ、この検出信号が制御部5に与えられる。こ
の検出手段143は、光透過型の光センサ等により構成
されるもので、その光出射部からの検出光が、端子排出
ステーションCにおける端子保持部20により並列状態
で保持される一対の中継端子150の下半部の位置をそ
の側方から横切るように通って反対側の受光部により受
光可能な構成となっている。そして、上記排出用駆動部
121の作動により端子保持部20に残留保持されてい
た中継端子150が正しく排出された場合には、検出光
が受光部で受光される一方、排出用駆動部121の作動
にも拘らず、端子保持部20に中継端子150がなおも
保持されたままである場合には、検出光が当該中継端子
150により遮光されて、受光部で受光されなくなるの
で、制御部5ではこの検出光の受光の有無により端子保
持部20に残留保持された中継端子150が正しく排出
されたか否かを検出可能となっている。
【0083】なお、この端子排出ステーションCでは、
パイプ状支持部11から挿通軸部25を相対的に押下げ
ることによって、保持爪部22A,22Bを開くことが
できればよいので、排出用下降駆動部122を省略した
上で、保持爪部開閉用駆動部130を直接固定板部39
に取付けて、その押部133で挿通軸部25のみを押下
げるようにしてもよい。
【0084】本端子挿着装置は、以上のように構成され
ており、この装置は、制御部5の制御により次のように
動作する。なお、上記制御部5には、予め対象となるバ
スバー配線体155上に立設されたタブ状端子部156
の配列パターンが入力・記憶されており、制御部5はこ
の配列パターンに基づいて本装置の動作を制御する。
【0085】まず、本端子挿着装置の全体的な動作につ
いて概略的に説明する。
【0086】本装置では、各端子チャック手段10の回
転移動時には、その回転移動を妨げないように、供給用
下降駆動部62のロッド部64,挿着用下降駆動部10
2のロッド部104及び排出用下降駆動部122のロッ
ド部124が共に後退動作して、各端子チャック手段1
0が上方の待機位置に配設された状態となっている(図
2及び図3参照)。
【0087】そして、制御部5から回転駆動手段50に
回転指令が与えられて、各端子チャック手段10が鉛直
回転軸Xを中心に図1の矢符P方向へ90度回転移動し
た後一旦停止すると、各端子チャック手段10が、端子
供給ステーションA,待機ステーションW,端子挿着ス
テーションB,端子排出ステーションCにそれぞれ配設
された状態となる(図1参照)。
【0088】この状態で、制御部5から端子供給手段6
0の供給用駆動部61及び供給機構部75に動作指令が
与えられると共に、端子挿着手段100の挿着用駆動部
101に動作指令が与えられる。これにより、端子供給
ステーションAに位置する端子チャック手段10が下降
してその端子保持部20に中継端子150が供給される
のと同時に、端子挿着ステーションBに位置する端子チ
ャック手段10が下降してその端子保持部20に保持さ
れた中継端子150がバスバー配線体155のタブ状端
子部156に押圧挿着されるようになる。
【0089】また、この際、端子排出ステーションCに
位置する端子チャック手段10の端子保持部20に中継
端子150が残留保持されている場合には、端子排出手
段120の挿着用駆動部101に排出指令が与えられ
て、端子保持部20による中継端子150の保持が解除
される。
【0090】そして、上記供給動作及び挿着動作が終了
して、各端子チャック手段10が待機位置に上昇した
後、制御部5から回転駆動手段50に再度回転指令が与
えられて、各端子チャック手段10が矢符P方向にさら
に90度回転移動し、即ち、端子供給ステーションAの
端子チャック手段10が待機ステーションWに、待機ス
テーションWの端子チャック手段10が端子挿着ステー
ションBに、端子挿着ステーションBの端子チャック手
段10が端子排出ステーションCに、端子排出ステーシ
ョンCの端子チャック手段10が端子供給ステーション
Aにそれぞれ回転移動した後、一旦停止し、端子供給ス
テーションA,端子挿着ステーションB,端子排出ステ
ーションCにおいて、それぞれ上述と同じ動作が行われ
ることになる。
【0091】本装置では、以上の動作を繰返して行うこ
とにより、回転移動する各端子チャック手段10に対し
て、順次、中継端子150を供給し、また、この中継端
子150をタブ状端子部156に挿着し、さらに、残留
保持された中継端子150がある場合にはそれら中継端
子150を排出していくことになる。
【0092】次に、所定の端子チャック手段10に着目
して、端子挿着装置のより詳細な動作について説明す
る。
【0093】所定の端子チャック手段10が端子排出ス
テーションCに回転移動されて所定の排出動作が行われ
た後の状態から説明すると、この状態で、制御部5から
回転駆動手段50に回転指令が与えられて、当該端子チ
ャック手段10が端子供給ステーションAに回転移動し
て一旦停止する。その後、制御部5から供給用下降駆動
部62及び保持爪部開閉用駆動部70に動作指令が与え
られて、端子保持部20の保持爪部22A,22Bを開
きながら端子チャック手段10が下降する。
【0094】ここで、端子供給ステーションAにおける
供給機構部75では、上記端子チャック手段10が下降
するまでに次の動作が行われる。
【0095】即ち、供給機構部75では、前回の中継端
子150受渡し後、端子仮保持本体部78が端子渡し位
置(図8参照)にスライド移動した状態となっており、
この状態で、制御部5から供給機構部75のスライド駆
動手段81に、中継端子150の挿着パターンに応じた
動作指令が与えられ、この動作指令に応じて端子仮保持
本体部78をスライド移動させる。
【0096】例えば、中継端子150の挿着パターンに
応じ単一の中継端子150のみを端子保持部20に受渡
す旨の指令が与えられた場合には、一方側の保持凹部7
9Bの取入口79Bmを搬送路77の送出口77mに対
向配置させるまで端子仮保持本体部78をスライド移動
させて、検出手段89により搬送路77から送出されて
くる中継端子150が保持凹部79Bに収容されたこと
を確認した後と、端子仮保持本体部78を端子渡し位置
に再度スライド移動させて、単一の中継端子150を端
子チャック手段10の真下に配設する。また、2つの中
継端子150を端子保持部20に受渡す旨の指令が与え
られた場合には、まず、一方側の保持凹部79Bの取入
口79Bmを搬送路77の送出口77mに対向配置させ
るまで端子仮保持本体部78をスライド移動させて、検
出手段89により搬送路77から送出されてくる中継端
子150が保持凹部79Bに収容されたことを確認した
後、他方側の保持凹部79Aの取入口79Amを搬送路
77の送出口77mに対向配置させるまで端子仮保持本
体部78をスライド移動させて、検出手段89により搬
送路77から送出されてくる中継端子150が保持凹部
79Bに収容されたことを確認し、その後端子仮保持本
体部78を上記端子渡し位置に再度スライド移動させ
て、2つの中継端子150を端子チャック手段10の真
下に配設する。
【0097】そして、端子供給ステーションAにおいて
端子チャック手段10の真下に1又は2の中継端子15
0が配設されて、検出手段88により端子仮保持本体部
78が端子渡し位置にスライド移動したことが検出され
ると、制御部5から供給用下降駆動部62及び保持爪部
開閉用駆動部70にそれらのロッド部64,72を進出
駆動する動作指令が与えられて、端子保持部20の保持
爪部22A,22Bを開きながら端子チャック手段10
が下降し、図12に示すように、端子保持部20が端子
仮保持本体部78の真上近傍に移動する。これにより、
保持凹部79A,79Bに収容保持された中継端子15
0が、その上端面を挿通軸部25の下面に当接させた状
態で、その上半部が端子保持部20の保持爪部22A,
22B間に配設される。この後、保持爪部開閉用駆動部
70のロッド部72が後退駆動されることにより各保持
爪部22A,22Bが閉じてそれらの間に中継端子15
0の上半部が挟込まれるように保持され(この状態で
は、中継端子150の上端部が挿通軸部25の下端部に
当接している)、この状態で、供給用下降駆動部62の
ロッド部64が後退駆動されることにより端子チャック
手段10が上昇して、中継端子150が端子保持部20
により保持されるようにして保持凹部79A,79Bか
ら上方に引抜かれる。このようにして、図13に示すよ
うに、端子供給ステーションAにおいて、端子チャック
手段10が端子保持部20に中継端子150を保持した
状態で待機位置まで上昇する。
【0098】なお、一定期時間内に、検出手段89によ
って各保持凹部79A,79Bへの中継端子150の到
着が検出されない場合や検出手段88により端子仮保持
本体部78が端子渡し位置にスライド移動したことが検
出されない場合には、異常と見なして、図示省略の報知
手段(スピーカ、警告灯等)を通じて異常が通報される
と共に、本装置の動作が停止される。
【0099】そして、端子チャック手段10の上昇完了
後、端子供給ステーションAにおいて、検出手段148
により、端子チャック手段10が待機位置にまで上昇し
たか否かが検出され(図2参照)、制御部5において端
子チャック手段10が待機位置まで上昇していないと判
断された場合には、図示省略の報知手段(スピーカ、警
告灯等)を通じて異常を通報すると共に本装置の動作を
停止させる一方、待機位置まで上昇したと判断された場
合には、次の動作に移る。
【0100】次に、回転駆動手段50に回転指令が与え
られ、端子チャック手段10がさらに90度回転移動さ
れて待機ステーションWに移動される。この待機ステー
ションWでは、待機モードとなって当該所定の端子チャ
ック手段10に関する動作は特に行われない。
【0101】この後、再度回転駆動手段50に回転指令
が与えられて、当該所定の端子チャック手段10が端子
挿着ステーションBに回転移動すると、次の動作が行わ
れる。
【0102】まず、検出手段142の検出信号に基づき
端子保持部20に中継端子150が端子挿着パターンに
応じて所定数正しく保持されているか否かが制御部5に
より判断され、正しく保持されていないと判断されたと
きには、図示省略の報知手段(スピーカ、警告灯等)を
通じて異常が通報されると共に本装置の動作を停止させ
る一方、正しく保持されていると判断されたときには、
挿着用下降駆動部102に進出指令を与えて、端子チャ
ック手段10を下降させる。
【0103】この際、図2及び図14に示すように、各
中継端子150が挿着されることとなる各タブ状端子部
156が、当該中継端子150の真下に配設されるよう
に、予めXYテーブルTによりバスバー配線体155の
水平移動位置が調整されている。従って、端子チャック
手段10が下降すると、バスバー配線体155の各タブ
状端子部156が各中継端子150内に挿入されて、中
継端子150がタブ状端子部156に押圧挿着されるよ
うになる。
【0104】また、上述のように中継端子150を押圧
挿着する際、挿着用下降駆動部102のロッド部104
が最大ストローク量で進出した状態で、検出手段141
からの検出信号に基づいて制御部5により中継端子15
0がタブ状端子部156に正しく挿着されたか否かが判
断され(検出手段141により検出光が検出された場合
に正しく挿着されたと判断される)、正しく挿着されて
いないと判断されたときには、図示省略の報知手段(ス
ピーカ、警告灯等)を通じて異常が通報されると共に本
装置の動作が停止される一方、正しく挿着されたと判断
されたときには、続けて次の動作に移る。
【0105】なお、ここで、端子保持部20に保持され
た単一の中継端子150を単一のタブ状端子部156に
挿着する場合、及び、端子保持部20に保持された2つ
の中継端子150を一括して2つのタブ状端子部156
に挿着できるような場合(2つの中継端子150が保持
された間隔と、この中継端子150の挿着がなされるタ
ブ状端子部156の並列間隔が同じである場合)には、
一度だけ端子チャック手段10を下降させるだけで、中
継端子150の押圧挿着動作が終了する。
【0106】ところが、端子保持部20に2つの中継端
子150を保持しており、しかも、これらの中継端子1
50を一括して2つのタブ状端子部156に挿着できな
いような場合(2つの中継端子150が保持された間隔
と、この中継端子150の挿着がなされるタブ状端子部
156の並列間隔が異なる場合)には、上述のような端
子チャック手段10の下降による中継端子150の押圧
挿着動作を2回行う。
【0107】即ち、一度目の端子チャック手段10の下
降により、一方側の中継端子150をタブ状端子部15
6に押圧挿着する。この後、端子チャック手段10を上
昇させると、当該一方側の中継端子150のみがタブ状
端子部156に押圧挿着され、他方側の中継端子150
はその端子チャック手段10の端子保持部20に保持さ
れたままとなっている。そして、残りの中継端子150
の挿着を行うタブ状端子部156がその真下に位置する
ように、XYテーブルTによりバスバー配線体155を
水平移動させた後、再度、端子チャック手段10を下降
させて、当該残りの中継端子150をタブ状端子部15
6に押圧挿着する。
【0108】このようにして中継端子150の押圧挿着
を終了して、端子チャック手段10が待機位置に上昇す
ると、その後、端子挿着ステーションBにおいて、検出
手段149により端子チャック手段10が待機位置に上
昇したか否かが検出され(図2参照)、端子チャック手
段10が待機位置に上昇していないと判断された場合に
は、図示省略の報知手段(スピーカ、警告灯等)を通じ
て異常が通報されると共に本装置の動作が停止される一
方、待機位置に上昇したと判断された場合には、次の動
作に移る。
【0109】また、端子チャック手段10が待機位置に
上昇した状態で、制御部5により検出手段142からの
検出信号に基づき端子保持部20に残留保持されたまま
の中継端子150が有るか否かが判断され、残留保持さ
れた中継端子150があるときには、次の端子排出ステ
ーションCにおいて当該中継端子150の排出動作を行
い、残留保持された中継端子150が無いときには、次
の端子排出ステーションCにおいて排出動作を行わない
ようにする。
【0110】即ち、端子チャック手段10が上昇した
後、回転駆動手段50に回転指令が与えられて、端子チ
ャック手段10が端子排出ステーションCに回転移動す
る。
【0111】この端子排出ステーションCでは、端子チ
ャック手段10の端子保持部20に中継端子150が残
留保持されていると判断された場合に、制御部5から排
出用駆動部121の排出用下降駆動部122及び保持爪
部開閉用駆動部130に進出指令が与えられて、当接部
125が鍔部12に当接するまで下降駆動されると共
に、押部133が挿通軸部25の上端面に当接して当該
挿通軸部25を押下げる。これにより、図15に示すよ
うに、保持爪部22A,22Bによる中継端子150の
保持が解除されて、当該中継端子150が自重により下
方へ落下し、その下方に配設された排出トレイ135上
に集められて回収されることになる。その後、排出用下
降駆動部122及び保持爪部閉開駆動部130が後退駆
動されて保持爪部22A,22Bは閉じた状態となる。
【0112】また、この後、確認的に、制御部5により
検出手段143からの検出信号に基づいて端子保持部2
0になおも中継端子150が残留保持されていないかが
判断され、中継端子150が引続き残留保持されている
場合には、図示省略の報知手段(スピーカ、警告灯等)
を通じて異常が通報されると共に本装置の動作が停止さ
れる一方、中継端子150が残留保持されていない場合
には、排出動作を終了する。
【0113】そして、再び、回転駆動手段50に回転指
令が与えられて、端子チャック手段10が端子供給ステ
ーションAに回転移動し、以降、上述の各動作が繰り返
し行われる。
【0114】以上のように構成された端子圧着装置によ
ると、中継端子150をタブ状端子部156に押圧挿着
可能な姿勢で保持可能な端子保持部20が下端部に形成
された複数の端子チャック手段10と、所定の鉛直回転
軸X周りに回転自在に支持され、各端子チャック手段1
0を、前記鉛直回転軸Xを中心とする周方向に沿って一
定間隔をあけ配設した状態でそれぞれ昇降自在に保持し
た回転保持手段30と、各端子チャック手段10の回転
軌跡に沿って設けられた端子供給ステーションA及び端
子挿着ステーションBに、各端子チャック手段10が、
順次循環的に回転移動するように回転保持手段30を鉛
直回転軸X回りに断続的に回転駆動する回転駆動手段5
0と、端子供給ステーションAに配設され、中継端子1
50を端子チャック手段10の端子保持部20に受渡し
可能な姿勢で仮保持するための供給機構部75と、端子
供給ステーションAに回転移動された端子チャック手段
10に、供給機構部75に仮保持された中継端子150
を受取らせる動作を行わせる供給用駆動部61とを有す
る端子供給手段60と、前記端子挿着ステーションBに
回転移動された端子チャック手段10に端子挿着動作を
行わせるための挿着用駆動部101を有する端子挿着手
段100と、を備えているため、各端子チャック手段1
0を断続的に回転移動させつつ、端子供給ステーション
Aで中継端子150の供給を行い、端子挿着ステーショ
ンBで中継端子150の押圧挿着を行って、バスバー配
線体155に立設された複数のタブ状端子部156のそ
れぞれに迅速に中継端子150を押圧挿着することがで
きる。
【0115】特に、各端子チャック手段10は、回転保
持手段30に昇降自在に支持されて付勢手段40により
上方に付勢されたパイプ状支持部11と、パイプ状支持
部11の下端部側に設けられて閉開自在とされた一対の
保持爪部22A,22Bを有する端子保持部20と、パ
イプ状支持部11内に昇降自在に挿通されて、その下端
部が一対の保持爪部22A,22Bに連結され、パイプ
状支持部11に対して相対的に上昇,下降することによ
り前記一対の保持爪部22A,22Bを閉成,開成作動
する挿通軸部25と、この挿通軸部25を上昇付勢する
軸部付勢部29と、を備えており、供給用駆動部61
は、端子供給ステーションAにおいて、端子チャック手
段10を、付勢手段40の付勢力に抗して供給機構部7
5に仮保持された中継端子150を保持可能な位置まで
下降駆動する供給用下降駆動部62と、パイプ状支持部
11をその上端部側より押下げてからその押下げを解除
することにより、前記保持爪部22A,22Bを開閉さ
せて中継端子150を保持させるための保持爪部開閉用
駆動部70とを備えており、挿着用駆動部101は、端
子挿着ステーションBにおいて、パイプ状支持部11を
その上端側より押下げて、その端子保持部20に保持さ
れた中継端子150を端子挿着ステーションBに配設さ
れたタブ状端子部156に押圧挿着するための挿着用下
降駆動部102を備えた構成となっているため、各端子
チャック手段10の昇降用の機構や保持爪部22A,2
2Bの開閉用の機構を、各端子チャック手段10に個別
に設ける必要がなく、従って、各端子チャック手段10
の構成を簡易化することができる。
【0116】また、一対の保持爪部22A,22Bを閉
じてそれらの間に中継端子150を保持した状態で、挿
通軸部25の下端部が当該中継端子150の上端部に当
接しているので、中継端子150をタブ状端子部156
に押圧挿着する際に、当該中継端子150を上方から確
実に押え込むことができる。
【0117】さらに、各端子チャック手段10の回転軌
跡に沿って端子排出ステーションCが設けられ、回転駆
動手段50が、各端子チャック手段10を、順次前記端
子供給ステーションAから端子挿着ステーションBを通
って端子排出ステーションCに循環的に回転移動させる
ように、回転保持手段30を断続的に回転させるもので
あり、端子排出ステーションCに、挿通軸部25をその
上端側から押下げることにより、一対の保持爪部22
A,22Bを開いて中継端子150の保持を解除させる
ための保持爪部開閉用駆動部130を有する端子排出手
段120が設けられているため、端子チャック手段10
に残留した余分な中継端子150を自動的に排出させて
円滑な中継端子150の押圧挿着作業を行うことができ
る。
【0118】また、保持爪部22A,22Bが複数組
(実施形態では2つ)設けられて、それぞれ中継端子1
50を保持可能に構成されており、供給機構部75が、
複数の中継端子150を一列に並べて連続的に搬送可能
な搬送路77が形成されると共に、側面に搬送路77の
送出口77aが形成された搬送部76と、それぞれ中継
端子150を端子保持部20により保持可能な鉛直姿勢
で収容可能でかつ摺接側面78aに開口して搬送路77
の送出口77aに対向配置可能な取入口79Am,79
Bmを有する保持凹部79A,79Bが、各組の一対の
保持爪部22A,22Bに対応して複数(実施形態では
2つ)設けられた端子仮保持本体部78と、各保持凹部
79A,79bの取入口79Am,79Bmを選択的
に、或は、順次に搬送路77の送出口77mに対向配置
させるように、端子仮保持本体部78をスライド移動さ
せることにより、搬送路77から保持凹部79A,79
B内に送込まれた中継端子150を、端子供給ステーシ
ョンAの所定位置で保持させるためのスライド駆動手段
81と、を備えているため、中継端子150の挿着を行
うタブ状端子部156の数に合わせて必要な分の中継端
子150だけを端子チャック手段10の端子保持部20
に保持させることができる。
【0119】なお、本端子挿着装置は、例えば、一端側
のみに雌接続部を有する端子を挿着する場合や、被挿着
部品側に複数の雌接続端子部が形成されており、各雌接
続端子部に雄型の端子部を有する端子を挿着するような
場合にも適用できる。
【0120】また、本端子挿着装置において、端子排出
ステーションC及び端子排出手段120は、省略しても
よい。
【0121】また、本実施形態では、4つの端子チャッ
ク手段10を設けた構成としているが、これに限られな
い。例えば、端子排出ステーションCを省略した場合に
は2つ以上の端子チャック手段10,端子排出ステーシ
ョンCを省略しない場合には3以上の複数の端子チャッ
ク手段10を備えた構成であれば、迅速な中継端子15
0の挿着を行える。この場合、端子供給ステーションA
や端子挿着ステーションBにおける作業空間を確保し得
る程度で、端子チャック手段10の数を多くする程、高
速な作業を行える。なお、この場合、端子供給ステーシ
ョンAや端子挿着ステーションB、端子排出ステーショ
ンCは、端子チャック手段10に対する動作を同時並行
的に行えるように、端子チャック手段10の保持間隔に
対応した間隔で設ける必要がある。
【0122】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1記載
の端子挿着装置によると、端子を被接続端子部に押圧挿
着可能な姿勢で保持可能な端子保持部が下端部に設けら
れた複数の端子チャック手段と、所定の鉛直軸周りに回
転自在に支持され、前記各端子チャック手段を、前記鉛
直軸を中心とする周方向に沿って一定間隔をあけ配設し
た状態でそれぞれ昇降自在に保持した回転保持手段と、
前記各端子チャック手段の回転軌跡に沿って設けられた
端子供給ステーション及び端子挿着ステーションに、前
記各端子チャック手段が、順次循環的に回転移動するよ
うに、前記回転保持手段を前記鉛直軸回りに断続的に回
転駆動する回転駆動手段と、前記端子供給ステーション
に配設され、端子を前記端子チャック手段の端子保持部
に受渡し可能な姿勢で仮保持するための供給機構部と、
前記端子供給ステーションに回転移動された前記端子チ
ャック手段に、前記供給機構部に仮保持された端子の受
取り動作を行わせる供給用駆動部と、を有する端子供給
手段と、前記端子挿着ステーションに回転移動された前
記端子チャック手段に端子挿着動作を行わせるための挿
着用駆動部を有する端子挿着手段と、を備えているた
め、各端子チャック手段を断続的に回転移動させつつ、
端子供給ステーションで端子の供給を行い、端子挿着ス
テーションBで端子の押圧挿着を行って、バスバー配線
体に立設された複数の被接続端子部のそれぞれに迅速に
端子を押圧挿着することができる。
【0123】特に、この端子挿着装置では、前記各端子
チャック手段は、筒軸方向を鉛直方向に揃えた状態で前
記回転保持手段に昇降自在に支持されて付勢手段により
上昇付勢されたパイプ状支持部と、前記パイプ状支持部
の下端部側に配されて閉開自在に保持された一対の保持
爪部を有する前記端子保持部と、前記パイプ状支持部内
に昇降自在に挿通されて、その下端部が前記一対の保持
爪部に連結され、前記パイプ状支持部に対し相対的に上
昇,下降することにより前記一対の保持爪部を閉成、開
成作動する挿通軸部と、前記挿通軸部を、前記パイプ状
支持部に対し相対的に上昇付勢するための軸部付勢部
と、を備え、前記供給用駆動部は、前記端子供給ステー
ションにおいて、前記パイプ状支持部をその上端側より
押下げ及びその押下の解除自在で、その押下げにより、
前記端子チャック手段を、前記付勢手段の付勢力に抗し
て前記供給機構部に仮保持された端子を保持可能な位置
まで下降駆動する供給用下降駆動部と、前記供給用下降
駆動部による下降駆動の際に、前記挿通軸部をその上端
側より前記軸部付勢部の付勢力に抗して押下げてからそ
の押下げを解除することにより、前記一対の保持爪部を
一旦開いてから閉じて前記供給機構部に仮保持された端
子を保持させるための保持爪部開閉用駆動部と、を備
え、前記挿着用駆動部は、前記端子挿着ステーションに
おいて、前記パイプ状支持部をその上端側より遅下げ及
びその押下げの解除自在で、その押下げにより、前記端
子チャック手段を、前記付勢手段の付勢力に抗して下降
駆動することにより、その端子保持部に保持された端子
を前記端子挿着ステーションに配設された被接続端子部
に押圧挿着するための挿着用下降駆動部を備えた構成で
あるため、各端子チャック手段の昇降用の機構や保持爪
部の開閉用の機構を、各端子チャック手段に個別に設け
る必要がなく、従って、各端子チャック手段の構成を簡
易化することができる。
【0124】また、請求項2記載のように、前記供給口
駆動部による端子の受取り動作時に、前記一対の保持爪
部を閉じてそれらの間に中継端子を保持した際に、前記
挿通軸部の下端部がその中継端子の上端部に当接可能な
ように、前記挿通軸部の下端部が前記パイプ状支持部の
下方に突出されていると、端子を被接続端子部に押圧挿
着する際に、当該端子を上方から確実に押え込むことが
できる。
【0125】さらに、請求項3記載のように、前記各端
子チャック手段の回転軌跡に沿って端子排出ステーショ
ンがさらに設けられ、前記回転駆動手段が、前記各端子
チャック手段を、順次前記端子供給ステーションから前
記端子挿着ステーションを通って前記端子排出ステーシ
ョンに循環的に回転移動させるように、前記回転保持手
段を断続的に回転させるものであり、前記端子排出ステ
ーションに、前記挿通軸部を前記軸部付勢部の付勢力に
抗してその上端側より前記パイプ状支持部に対し相対的
に下方へ押下げることにより、前記一対の保持爪部を開
いて端子の保持を解除させるための保持爪部開閉用駆動
部を有する端子排出手段が設けられたものにあっては、
端子チャック手段に残留した余分な端子を自動的に排出
させて円滑な中継の押圧挿着作業を行うことができる。
【0126】また、一対の保持爪部が複数組設けられた
端子挿着装置にあっては、請求項4記載のように、前記
供給機構部が、複数の端子を一列に並べて連続的に搬送
可能な搬送路が形成されると共に、側面に前記搬送路の
送出口が設けられた搬送部と、前記搬送部の側面に自己
の側面を摺接させるようにしてスライド自在に保持され
ると共に、それぞれ端子を前記端子保持部により受渡し
可能な姿勢で収容保持可能でかつ前記自己の側面に開口
して前記搬送路の送出口に対向配置可能な取入口を有す
る保持凹部が、前記各組の一対の保持爪部に対応して複
数設けられた端子仮保持本体部と、前記各保持凹部の取
入口を選択的に或は順次に前記搬送路の送出口に対向配
置させるように、前記端子仮保持本体部をスライド移動
させることにより、前記搬送路から前記保持凹部内に送
込まれた端子を、前記端子供給ステーションにおける端
子チャック手段の下方位置に配設するためのスライド駆
動手段と、を備えた構成とすると、端子の挿着を行う被
接続端子部の数に合わせて必要な分の端子だけを端子チ
ャック手段の端子保持部に保持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る端子挿着装置を示
す平面図である。
【図2】図1のII−II線における一部断面正面図で
ある。
【図3】図1のIII−III線における一部断面側面
図である。
【図4】端子チャック手段の要部拡大断面図である。
【図5】端子チャック手段の要部拡大正面図である。
【図6】保持爪部が開いた状態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図7】供給用駆動部の要部拡大図である。
【図8】供給機構部を示す平面図である
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】供給機構部で搬送路から保持凹部に中継端子
が送込まれる状態を示す平面図である。
【図12】供給機構部に仮保持された中継端子を端子チ
ャック手段が保持する状態を示す概略図である。
【図13】待機位置の端子チャック手段に中継端子が保
持された状態を示す概略図である。
【図14】端子チャック手段に保持された中継端子がタ
ブ状端子部に押圧挿着される状態を示す概略図である。
【図15】端子チャック手段に残留保持された中継端子
が排出される状態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 端子チャック手段 11 パイプ状支持部 13 鍔部 14 付勢部 15 ブラケット体 20 端子保持部 22A,22B 保持爪部 25 挿通軸部 29 軸部付勢部 30 回転保持手段 40 付勢手段 50 回転駆動手段 60 端子供給手段 61 供給用駆動部 62 供給用下降駆動部 70 保持爪部開閉用駆動部 75 供給機構部 76 搬送部 77 搬送路 77m 送出口 78 端子仮保持本体部 79A,79B 保持凹部 79Am,79Bm 取入口 81 スライド駆動手段 100 端子挿着手段 102 挿着用下降駆動部 120 端子排出手段 130 保持爪部開閉用駆動部 150 中継端子 155 バスバー配線体 156 タブ状端子部 A 端子供給ステーション B 端子挿着ステーション C 端子排出ステーション

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を被挿着部品の被接続端子部に押圧
    挿着するための端子挿着装置であって、 端子を被接続端子部に押圧挿着可能な姿勢で保持可能な
    端子保持部が下端部に設けられた複数の端子チャック手
    段と、 所定の鉛直軸周りに回転自在に支持され、前記各端子チ
    ャック手段を、前記鉛直軸を中心とする周方向に沿って
    一定間隔をあけて配設した状態でそれぞれ昇降自在に保
    持した回転保持手段と、 前記各端子チャック手段の回転軌跡に沿って設けられた
    端子供給ステーション及び端子挿着ステーションに、前
    記各端子チャック手段が、順次循環的に回転移動するよ
    うに、前記回転保持手段を前記鉛直軸回りに断続的に回
    転駆動する回転駆動手段と、 前記端子供給ステーションに配設され、端子を前記端子
    チャック手段の端子保持部に受渡し可能な姿勢で仮保持
    するための供給機構部と、前記端子供給ステーションに
    回転移動された前記端子チャック手段に、前記供給機構
    部に仮保持された端子の受取り動作を、行わせる供給用
    駆動部と、を有する端子供給手段と、 前記端子挿着ステーションに回転移動された前記端子チ
    ャック手段に端子挿着動作を行わせるための挿着用駆動
    部を有する端子挿着手段と、 を備え、 前記各端子チャック手段は、 筒軸方向を鉛直方向に揃えた状態で前記回転保持手段に
    昇降自在に支持されて付勢手段により上昇付勢されたパ
    イプ状支持部と、 前記パイプ状支持部の下端部側に配されて閉開自在に保
    持された一対の保持爪部を有する前記端子保持部と、 前記パイプ状支持部内に昇降自在に挿通されて、その下
    端部が前記一対の保持爪部に連結され、前記パイプ状支
    持部に対し相対的に上昇,下降することにより前記一対
    の保持爪部を閉成、開成作動する挿通軸部と、 前記挿通軸部を、前記パイプ状支持部に対し相対的に上
    昇付勢するための軸部付勢部と、を備え、 前記供給用駆動部は、 前記端子供給ステーションにおいて、前記パイプ状支持
    部をその上端側より押下げ及びその押下の解除自在で、
    その押下げにより、前記端子チャック手段を、前記付勢
    手段の付勢力に抗して前記供給機構部に仮保持された端
    子を保持可能な位置まで下降駆動する供給用下降駆動部
    と、 前記供給用下降駆動部による下降駆動の際に、前記挿通
    軸部をその上端側より前記軸部付勢部の付勢力に抗して
    押下げてからその押下げを解除することにより、前記一
    対の保持爪部を一旦開いてから閉じて前記供給機構部に
    仮保持された端子を保持させるための保持爪部開閉用駆
    動部と、 を備え、 前記挿着用駆動部は、 前記端子挿着ステーションにおいて、前記パイプ状支持
    部をその上端側より押下げ及びその押下げの解除自在
    で、その押下げにより、前記端子チャック手段を、前記
    付勢手段の付勢力に抗して下降駆動することにより、そ
    の端子保持部に保持された端子を前記端子挿着ステーシ
    ョンに配設された被接続端子部に押圧挿着するための挿
    着用下降駆動部を備える端子挿着装置。
  2. 【請求項2】 前記供給口駆動部による端子の受取り動
    作時に、前記一対の保持爪部を閉じてそれらの間に中継
    端子を保持した際に、前記挿通軸部の下端部がその中継
    端子の上端部に当接可能なように、前記挿通軸部の下端
    部が前記パイプ状支持部の下方に突出された請求項1記
    載の端子挿着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の端子挿着装
    置であって、 前記各端子チャック手段の回転軌跡に沿って端子排出ス
    テーションがさらに設けられ、 前記回転駆動手段が、前記各端子チャック手段を、順次
    前記端子供給ステーションから前記端子挿着ステーショ
    ンを通って前記端子排出ステーションに循環的に回転移
    動させるように、前記回転保持手段を断続的に回転させ
    るものであり、 前記端子排出ステーションに、 前記挿通軸部を前記軸部付勢部の付勢力に抗してその上
    端側より前記パイプ状支持部に対し相対的に下方へ押下
    げることにより、前記一対の保持爪部を開いて端子の保
    持を解除させるための保持爪部開閉用駆動部を有する端
    子排出手段が設けられた端子挿着装置。
  4. 【請求項4】 前記端子保持部に前記一対の保持爪部が
    複数組設けられた請求項1〜請求項3のいずれかに記載
    の端子挿着装置であって、 前記供給機構部は、 複数の端子を一列に並べて連続的に搬送可能な搬送路が
    形成されると共に、側面に前記搬送路の送出口が設けら
    れた搬送部と、 前記搬送部の側面に自己の側面を摺接させるようにして
    スライド自在に保持されると共に、それぞれ端子を前記
    端子保持部により受渡し可能な姿勢で収容保持可能でか
    つ前記自己の側面に開口して前記搬送路の送出口に対向
    配置可能な取入口を有する保持凹部が、前記各組の一対
    の保持爪部に対応して複数設けられた端子仮保持本体部
    と、 前記各保持凹部の取入口を選択的に或は順次に前記搬送
    路の送出口に対向配置させるように、前記端子仮保持本
    体部をスライド移動させることにより、前記搬送路から
    前記保持凹部内に送込まれた端子を、前記端子供給ステ
    ーションにおける端子チャック手段の下方位置に配設す
    るためのスライド駆動手段と、 を備えた端子挿着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106058611A (zh) * 2016-07-28 2016-10-26 深圳市华惠连接器有限公司 电连接器冠簧自动组装设备
CN108767624A (zh) * 2018-06-22 2018-11-06 东莞市新亮点自动化设备科技有限公司 一种d-sub插针机
CN113826284A (zh) * 2019-02-22 2021-12-21 Ppc宽带股份有限公司 具有切口的同轴电缆连接器套管

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