JP2001357500A - 空港面交通管制装置及び空港面交通管制方法 - Google Patents

空港面交通管制装置及び空港面交通管制方法

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JP2001357500A
JP2001357500A JP2000178172A JP2000178172A JP2001357500A JP 2001357500 A JP2001357500 A JP 2001357500A JP 2000178172 A JP2000178172 A JP 2000178172A JP 2000178172 A JP2000178172 A JP 2000178172A JP 2001357500 A JP2001357500 A JP 2001357500A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空港面交通管制装置においては、移動
体運動に大きな影響を及ぼす気象条件、具体的には風
向、風速等の気象条件、さらにこの気象条件の影響を受
ける空港面の路面状況が考慮された交通管制(交通警報
発生、移動経路決定)が行われていないという問題点が
あった。 【解決手段】 空港面領域の気象を観測する気象観測部
50と、上記観測された気象による空港面上の交通管制
への影響度を判定する気象監視部60と、空港面上の移
動体の位置を検出する移動体検出部10と、上記移動体
の相互の位置から衝突の危険度を判定し、その程度を示
す危険レベルを設定する危険レベル判定部、上記気象に
よる交通管制への影響度に応じて衝突の警報発生の基準
となる異常検出レベルを設定する異常検出レベル設定
部、上記衝突の危険レベルを上記衝突の警報発生の基準
となる異常検出レベルと比較し、衝突の危険度が衝突の
警報発生の基準より高い場合に衝突の異常警報を発する
異常警報発生部とを有する交通監視部20とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空港における移動
体の交通管制に供する空港面交通管制装置及び空港面交
通管制方法、特に空港面領域の気象状況を考慮すること
により、管制官による交通管制をより効果的に補助でき
る空港面交通管制装置及び空港面交通管制方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空港の移動体の交通管制では、管
制官が空港面上の交通状況を管制塔から目視により確
認、または空港面探知レーダの画面により確認したの
ち、安全な経路を判断し、音声通信により前記移動体の
パイロットに指示を与えることにより行われていた。し
かしこのような交通管制では、交通量が増えた場合や視
界の悪い状況下では管制官の負荷が増え、安全性や運航
効率の点で問題が生じることがあった。
【0003】このような問題に対処するため、管制官の
経路判断、誘導及び管制指示を支援する空港面交通管制
装置が検討されている。例えば、特開平9−28260
0号公報に示された従来の装置の概念構成図を図18に
示す。
【0004】図18中、移動体検出部10においては、
各種の位置検出センサー(ASDE(Airport Surface D
etection Equipment)、GPS(Global Positioning Sys
tem)、光学カメラ等)により移動体が観測され、追尾処
理、相関処理を経て、各移動体の位置情報が出力され
る。
【0005】交通監視部20においては、交通の混雑度
と視程とが所定の条件を満たした場合に、上記位置情報
の他、図には示していない移動計画情報、空港設備情報
及び経路計画情報等に基づいて移動体の交通監視が行わ
れる。具体的には、計画された移動経路からの逸脱や衝
突の恐れ等の異常の有無が監視される。交通の異常が検
出された場合、その異常のレベルが予め定められたしき
い値より大きい場合に交通警報が発せられる。また、こ
の警報は、必要に応じ表示統合部40に表示される。
【0006】また、経路計画処理部30においては、上
記位置情報、移動計画情報及び空港設備情報等に基づ
き、各移動体の移動計画対応の経路計画が作成される。
この経路計画は、移動体の移動経路の候補情報である経
路計画情報として記憶される。また、経路候補の中から
実際の移動経路を決定する。この決定された移動経路
は、必要に応じ表示統合部40に表示される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の空港面交通管制
装置は以上のように構成されており、気象条件として視
程のみを考慮した交通管制(交通警報発生、移動経路決
定)が行われていたに過ぎない。すなわち、空港面交通
管制において、移動体運動により大きな影響を及ぼす他
の気象条件、具体的には風向、風速等の気象条件、さら
にこの気象条件の影響を受ける空港面の路面状況が考慮
された交通管制が行われていないという問題点があっ
た。
【0008】また、従来の空港面交通管制では、視程は
交通監視を行うか否かの判断に用いられるだけであり、
実際に交通監視が行われているときの警報発生の判断に
は用いられていなかった。そのため、悪天候時でも視程
さえ良ければ好天候時と同じ管制基準で交通管制が行わ
れるという問題点があった。具体的には、降雨時や降雪
時には航空機の制動距離が長くなる、強風時には航空機
の経路が蛇行する等の現象を伴うため、特に交通密度が
高い場合に事故を生ずる危険が予測される。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、気象条件に応じてより信頼
性の高い交通管制を行うことのできる空港面交通管制装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の空港面
交通管制装置は、空港面領域の気象を観測する気象観測
部と、上記観測された気象による空港面上の交通管制へ
の影響度を判定する気象監視部と、空港面上の移動体の
位置を検出する移動体検出部と、上記移動体の相互の位
置から衝突の危険度を判定し、その程度を示す危険レベ
ルを設定する危険レベル判定部、上記気象による交通管
制への影響度に応じて衝突の警報発生の基準となる異常
検出レベルを設定する異常検出レベル設定部、上記衝突
の危険レベルを上記衝突の警報発生の基準となる異常検
出レベルと比較し、衝突の危険度が衝突の警報発生の基
準より高い場合に衝突の異常警報を発する異常警報発生
部とを有する交通監視部とを備えたものである。
【0011】また、請求項2に記載の空港面交通管制装
置は、上記移動体検出部は移動体の位置と速度を検出
し、上記危険レベル判定部は移動体の相互の位置と速度
から衝突の危険度を判定し、その程度を示す危険レベル
を出力するようにしたものである。
【0012】また、請求項3に記載の空港面交通管制装
置は、発生した上記異常警報を表示部に表示するように
したものである。
【0013】また、請求項4に記載の空港面交通管制装
置は、空港面領域の気象を観測する気象観測部と、上記
観測された気象による空港面上の交通管制への影響度を
判定する気象監視部と、空港面上の移動体の位置を検出
する移動体検出部と、フライトプランから移動体の空港
面上の移動経路候補を計画する経路計画抽出部、上記気
象による交通管制への影響度に応じて移動経路の使用制
限条件を設定する経路使用制限条件設定部、上記移動体
の位置と経路の使用制限条件を基に上記移動経路候補の
中から実際に使用できる移動経路を決定する経路計画決
定部とを有する経路計画処理部とを備えたものである。
【0014】また、請求項5に記載の空港面交通管制装
置は、決定した上記移動経路を表示部に表示するように
したものである。
【0015】また、請求項6に記載の空港面交通管制装
置は、観測する気象の情報は、視程、風向、風速、温
度、湿度、雨量、雷情報、ウインドシア情報、マイクロ
バースト情報、乱気流情報、雲高情報のうち少なくとも
1つであるようにしたものである。
【0016】また、請求項7に記載の空港面交通管制装
置は、上記気象観測部は、観測された気象の情報の観測
値を出力し、上記気象監視部は、予め設定された基準値
と上記観測値とを比較し交通管制への影響度を判定する
ようにしたものである。
【0017】また、請求項8に記載の空港面交通管制方
法は、気象観測部にて空港面領域の気象の情報を収集す
るステップと、上記収集した気象の情報により気象が空
港面上の交通管制へ及ぼす影響度を判定するステップ
と、上記気象が交通管制へ及ぼす影響度に基づき空港面
上の交通管制の基準を変更するステップとを備えたもの
である。
【0018】また、請求項9に記載の空港面交通管制方
法は、気象観測部にて空港面領域の気象の情報を収集す
るステップと、上記収集した気象の情報により気象が空
港面上の交通管制へ及ぼす影響度を判定するステップ
と、移動体検出部にて空港面上の移動体の位置を検出す
るステップと、上記移動体の位置の情報と上記交通管制
への影響度から上記空港面上の移動体の相互の衝突の危
険度を判定するステップとを備えたものである。
【0019】また、請求項10に記載の空港面交通管制
方法は、フライトプランから移動体の空港面上の移動経
路候補を計画するステップと、気象観測部にて空港面領
域の気象の情報を収集するステップと、上記収集した気
象の情報により気象が空港面上の交通管制へ及ぼす影響
度を判定するステップと、移動体検出部にて空港面上の
移動体の位置を検出するステップと、上記移動体の位置
の情報と上記交通管制への影響度から上記移動経路候補
の中から実際に使用できる移動経路を決定するステップ
とを備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図について説明する。図1は、この発明
の実施の形態1における空港面交通管制装置の主要部の
概念構成図である。図1において、10〜40は、従来
の空港面交通管制装置の構成と同様であるので説明を省
略する。50は、空港面領域の気象を観測する気象観測
部、60は、観測された気象による空港面上の交通管制
への影響度を判定する気象監視部である。上記交通監視
部20、経路計画処理部30においては、この影響度を
用いることにより、気象の影響を反映した交通監視、経
路計画処理を行う。また、必要に応じて気象警報情報が
表示統合部40に表示される。
【0021】図2は、周辺装置も含むより具体的な空港
面交通管制装置の構成図である。図において11は、レ
ーダ(ASDE等)、GPS、光学カメラ等で構成さ
れ、航空機や車両等の移動体の位置を検出する移動体検
出センサーである。12は、各種の移動体検出センサー
11からの目標の情報を収集し、同一目標の情報を統合
するセンサー統合部である。13は、センサー統合部1
2からの統合された目標情報に基づいて、目標を追尾す
る追尾処理部である。14は、追尾処理部13からの追
尾目標をフライトプランと相関をとって目標の識別を行
う相関処理部である。移動体検出部10は、上記移動体
検出センサー11、センサー統合部12、追尾処理部1
3、相関処理部14及び後述する移動体情報15、移動
計画情報16により構成される。
【0022】また、71は、空港の設備情報に関してそ
の内容や設備の使用状況を管理する設備情報管理部であ
る。20は、移動体情報15、移動計画情報16、空港
設備情報72、及び経路計画情報73に基づき、空港内
の移動体の交通監視を行う交通監視部である。30は、
移動体の予定経路を管理する経路計画処理部である。
【0023】ここで、移動体情報15は、移動体の位置
と識別情報からなる情報、移動計画情報16はいわゆる
フライトプランであり、航空機の便名、機種、出発時
刻、到着時刻、使用スポット等の情報である。空港設備
情報72は、設備情報管理部71で管理される設備の使
用可否や使用予定等の情報である。経路計画情報73
は、移動体の移動経路の候補情報である。
【0024】設備情報I/F部81は、空港設備情報7
2の参照及び変更のためのユーザーインタフェースを提
供する。マップI/F部82は、空港設備情報72に基
づいてマップを画面に描画するとともに、マウス等のポ
インティングデバイスによる描画されたマップ上での設
備の選択を可能とし、設備の変更が生じた場合の修正を
可能とする。
【0025】ターゲットI/F部83は、移動体情報1
5に基づいて画面上にターゲットを描画するとともに、
ポインティングデバイスによる描画されたターゲットの
選択を可能とし、これによりターゲットの詳細情報を表
示したり、ターゲットの情報を変更することを可能とす
る。管制表示統合部84は、マップ表示情報とターゲッ
ト表示情報を重畳して表示することにより、ターゲット
の位置状況を視覚的に明確に表示する機能を実現し、そ
のために両者の表示のスケールや座標を統合する働きを
有する。
【0026】交通警報I/F部85は、追尾している移
動体が割当てられた経路を外れたり、あるいは他の移動
体と衝突の恐れがある等の異常状態が交通監視部20に
て検出された場合に、交通警報を表示画面に表示する。
経路計画I/F部86は、経路計画候補属性情報や経路
計画状態情報などについて帳票形式の表示を行う。移動
計画I/F部87は、移動計画属性情報に関し、同様に
帳票形式の表示を行う。上記の各表示情報は、表示統合
部により同じ表示装置上に選択表示あるいはウインドウ
分割表示される
【0027】空港気象センサー51は、風向、風速、温
度、湿度、雨量等の気象観測機器で構成される各種のセ
ンサーである。気象情報収集部52は、空港気象センサ
ー51で観測された情報を収集し、空港気象情報53を
記憶する。気象観測部50は、上記空港気象センサー5
1、気象情報収集部52、空港気象情報53により構成
される。気象監視部60は、空港気象情報52に基づ
き、気象条件を総合的に判断し、交通監視部20及び経
路計画処理部30に通知する。
【0028】次に動作について説明する。各種移動体検
出センサー11で検出された移動体情報は、センサー統
合部12で統合される。この統合処理は、一個の移動体
が複数のセンサーにより検出された場合に、各センサー
からの入力信号を統合し、個々の移動体の抽出を行うも
のである。センサー統合部12にて抽出された個々の移
動体は、その座標データが追尾処理部13に入力され
る。追尾処理部13においては、上記座標データの時系
列を監視することにより、移動体の同一性を判定し、個
々の移動体の追尾を行う。
【0029】相関処理部14においては、追尾している
移動体が何であるかを判定するために、フライトプラン
との相関がとられる。フライトプランは、その移動体を
識別するためのコールサイン情報である航空機の便名、
機種、出発時刻、到着時刻、使用スポット等の情報を保
持しているため、追尾している移動体がどのフライトプ
ランに対応するかを照合することが可能である。相関が
とられた移動体の位置情報は、移動体情報15として蓄
積、更新される。
【0030】また、上記フライトプランのうち、今後の
出発及び到着便の情報は、移動計画情報16として記憶
される。また、空港面内の滑走路、誘導路、エプロン等
の工事等による使用可否の情報やスポットの使用計画の
情報は、設備情報管理部71によりあらかじめ空港設備
情報72として記憶されている。経路計画処理部30で
は、上記移動計画情報16及び空港設備情報72に基づ
き、各移動体の移動計画対応で経路計画が作成される。
この経路計画は、移動体の移動経路の候補情報である経
路計画情報73として記憶される。
【0031】交通監視部20では、後述する気象警報レ
ベルに基づき適正な監視基準を定めるとともに、移動体
情報15、移動計画情報16、空港設備情報72及び経
路計画情報73に基づき移動体の移動経路の監視を行
う。そして、移動体同士の接近の度合い、予定移動路か
らのズレから、交通の危険の度合いを求め、上記監視基
準を参照して、交通警報I/F部85を通じて警報を発
生することで管制官の注意を喚起する。
【0032】空港気象センサー51は、空港面領域の気
象情報、例えば風向、風速、温度、湿度及び降雨量等を
定量的なデータとして観測する。これらのデータは、気
象情報収集部52で収集され、空港気象情報53として
蓄積される。気象監視部60は、空港気象情報53に基
づいて空港の気象条件から交通管制への影響度を総合的
に判断し、気象警報レベルとして出力する。
【0033】この気象警報レベルは、気象警報I/F部
88を通じて気象警報として警報表示される。また、上
記気象警報レベルは、上記交通監視部20及び経路計画
処理部30に通知される。交通監視部20では、上記気
象警報レベルに応じて交通警報発生の基準となる監視基
準を変更する。計画経路処理部30では、上記気象警報
レベルに応じて移動経路の使用制限条件を設定し、その
条件に基づいて使用する経路の選択や使用制限を行う。
【0034】次に、本実施の形態の発明の要部である気
象監視部60、交通監視部20、経路計画処理部30の
細部の動作について説明する。
【0035】図3は、気象監視部60内の構成図であ
る。基準値比較手段61においては、空港気象情報53
中の各気象観測データを、各観測データ毎に設定された
基準値と比較し、その比較の結果を出力する。上記基準
値は、個々の気象要因が交通管制へ与える影響の程度を
判断する基準である。例えば、降雨量の場合だと、過去
の降雨の交通管制への影響などから、所定の基準となる
降雨量を基準値として設定しておき、実際に観測された
降雨量をこの基準降雨量と比較し、降雨の交通管制への
影響が、「大」であるか、「小」であるかを個別影響度
として出力する。
【0036】この比較結果である個別影響度は、定量的
に出力してもよい。例えば、基準降雨量より「大」きい
場合には「100」を割り当て、交通管制への影響が大
きいことを表し、「小」さい場合には「50」を割り当
て、影響が小さいことを表す。他の気象情報について
も、同様の方法で、交通管制に与える影響度を個々に判
断する。
【0037】なお、上記説明では、比較の基準値が一つ
の場合について説明したが、図4の基準値比較手段の構
成図に示すように、複数段階での比較を行う(交通管制
への影響度を細かく判定する)ために複数個の基準値を
設けても構わない。例えば3段階の場合では、2個の基
準値が設けられ、比較の結果は、「大」、「中」、
「小」と判定される(定量化した場合には、「100」
(「大」に相当)、「75」(「中」に相当)、「5
0」(「小」に相当)というように割り当てられる)。
【0038】気象状態判定部62においては、上記個々
の気象要因の比較結果を基に交通管制への影響度を総合
的に判断し、気象警報レベルを決定する。この気象警報
レベルは、例えば、レベル1(通常レベル)、レベル2
(注意レベル)、レベル3(警戒レベル)の3段階のレ
ベルであらわすことができる。
【0039】また、上記基準値比較手段61での比較結
果のように、定量的に出力しても構わない。例えば、レ
ベル1には「30」を割り当て、交通管制への影響が通
常レベルであることを、レベル2には「60」を割り当
て、交通管制への影響が注意レベルであることを、レベ
ル3には「100」を割り当て、交通管制への影響が警
戒レベルであることを表す。以下に、上記気象の交通管
制への影響度の総合的な判断の仕方の一例を説明する。
【0040】気象要因の交通管制への影響度を考える場
合、各気象要因を独立に扱うよりも、気象要因の性質に
応じ、複数の気象要因を組み合わせて複合的に気象要因
を考え、それによって交通管制への影響度を判断する方
が望ましい場合がある。例えば、視程は、他の気象要因
に関わりなく、単独で気象警報レベルに寄与するが、風
向と風速は、組み合わせて一対で気象警報レベルへ寄与
する。また、降雨と温度も、組み合わせて新たに降雪と
して気象警報レベルへ寄与する。湿度は特に異常乾燥の
判断に使用する、といったことが考えられる。
【0041】図5は、上記の複合的に気象要因を判定す
る処理に関わる部分の構成図でありる。図5(a)にお
いては、気象センサで観測された降雨量の観測データと
温度の観測データとを用い、温度のデータを、降雨があ
ったときに雨か雪かの判断に利用することで、降雪量と
いう新たな観測データ(ここでは、「拡張観測データ」
という)を作り出している。この拡張観測データに対し
基準値比較の処理が行われ、個別影響度が出力される。
【0042】また、図5(b)においては、気象センサ
で観測された風速の観測データと風向の観測データとを
用い、風をベクトル量で捉え風速ベクトルという新たな
拡張観測データを作り出している。この風速ベクトル
は、例えば滑走路領域で、離・着陸機に対する風の向き
(例えば追い風、向かい風、横風等)が、交通管制に影
響を及ぼすことによる。この拡張観測データに対し基準
値比較の処理が行われ、個別影響度が出力される。
【0043】また、各気象要因の影響を同列に扱うので
はなく、気象要因毎に重みづけを行うといった判断の仕
方も考えられる。例えば交通管制への影響度の大きい視
程や降雨量は、温度や湿度よりも大きい重みづけを行う
ことが望ましい。この重みづけは、例えば以下のような
数式で実現できる。ここでは、観測される気象の種類は
n個あるものとする。また、上記の降雪量や、風速ベク
トル等の拡張観測データに基づく個別影響度も気象要因
の一つとして扱うものとする。
【0044】 y=w1*x1+w2*x2+・・・・・・・+wn*xn ・・・(1) ここで、各文字の意味は以下のとおりである。y:気象
状態判定部62の出力であり、定量化された気象警報レ
ベル、(x1、x2、・・・・・・・、xn):個々の気象要因毎
の基準値比較手段61の比較結果出力であり、定量化さ
れた交通管制に与える影響度、(w1、w2、・・・・・・・、
n):定量化された交通管制に与える影響度への重み
付け量であって、個々の気象要因毎に独立に割り当てら
れる重み付け量。
【0045】上記(1)式において、例えば交通管制へ
の影響度の大きい視程や降雨量に対する重み付け量を、
温度や湿度に対する重み付け量より大きくすれば、視程
や降雨量による影響を重視した気象警報レベルの算出、
さらにこの気象警報レベルに基づく交通管制が可能とな
る。また、温度が低く降雪の状態の場合には、降雨量に
対する重み付け量を0とすれば、降雪量に基づく判定を
行うことができる。
【0046】なお、上記重み付け量をどのように設定す
るかについては、交通管制が、空港の設置地域、空港の
構造、周辺の環境、地域の気象の特徴等の影響を大きく
受けるので、一概に決めることは困難である。従って上
記の特徴を考慮し、個々の空港毎に適宜設定するのが望
ましい。
【0047】図6は、上記(1)式の演算処理を行う気
象状態判定部62内の構成図である。上記処理は、個別
影響度ベクトルと重み付けベクトルの内積で表される。
なお、重み付け量は重み付け設定部により上述のとお
り、任意に設定可能である。
【0048】次に、交通監視部20の細部の動作につい
て説明する。図7は、交通監視部20内の構成図であ
る。また、図8は、交通監視部20内の動作フローチャ
ートである。接近検出手段21においては、定期的に更
新される移動体情報15を入力とし、対象となる移動体
と周辺の他の移動体の移動状況(位置と速度)を調べ、
両者の相対距離と接近速度を計算し、接近の度合いを出
力する(ステップ11、12)。
【0049】経路比較手段22においては、移動体情報
15と経路計画情報73とを入力とし、移動体情報15
から判る対象となる移動体の実際の移動経路と経路計画
情報73による計画された移動経路との比較により、逸
脱の度合いを計算し、出力する(ステップ13)。
【0050】危険レベル判定手段23においては、上記
の他の移動体との接近の度合いや計画経路との逸脱度合
いを基に、総合的に、数値化された交通管制の危険レベ
ルを算出する(ステップ14)。この危険レベル判定の
処理においても、図6に示した気象状態判定における処
理と同様の処理を考えることができる。つまり、接近度
合いと逸脱度合いに対し、重み付けを行い、個々の空港
における空港管制の事情に応じて、重み付けを変えて危
険レベルを判定するというものである。図9は、上記の
考え方に基づく、危険レベル判定部の構成図である。図
において、重み付けを任意に変えることで、接近度合
い、逸脱度合いのいづれかを重要視した判定を行うこと
が可能となる。
【0051】図10に異常検出レベル選択手段の構成図
を示す。異常検出レベル選択手段24においては、上記
気象監視部60からの気象警報レベルに応じて異常検出
レベルを設定する。ここで、異常検出レベルとは、後述
する異常警報発生手段25において交通管制の警報発生
を判定する場合のしきい値であり、気象警報レベルに応
じて選択されるように複数個のデータが準備されてい
る。上記異常検出レベルの選択においては、例えば、気
象警報レベルが高いほど異常検出レベルは低い値のもの
が選択されることになる。つまり、気象要因の交通管制
への影響度が大きいほど、警報が出やすくする。
【0052】異常警報発生手段25においては、上記交
通管制の危険レベルと警報発生のしきい値である異常検
出レベルとを比較し、危険レベルが異常検出レベルを超
える場合に交通警報を発し管制官に通知する(ステップ
15、16)。危険レベルが異常検出レベルを超えない
場合には交通警報を発しない(ステップ15、17)。
【0053】次に、経路計画処理部30の細部の動作に
ついて説明する。図11は、経路計画処理部20内の構
成図である。また、図12は、経路計画処理部30内の
動作フローチャートである。経路計画抽出手段31にお
いては、移動体の移動計画情報16を入力とし(ステッ
プ21)、この情報に基づいて経路計画情報73より対
応する移動体の移動経路候補を抽出する(ステップ2
2)。
【0054】使用可能判定手段32においては、個々の
移動体の移動体情報15と各移動体に割当てられた経路
計画情報73を入力とし、これらの情報に基づいて、複
数の移動体で共用される誘導路等の設備が使用可能か否
かを判定する(ステップ23)。具体的には、各移動体
の移動経路候補、各移動体の現在位置、移動経路上の設
備の使用制限条件に基づき、異なる移動体同士での移動
経路の重なりの有無等を判断し、移動経路の使用可否の
判定結果を出力する。
【0055】この判定の際に、気象の交通管制への影響
度が考慮される。つまり気象監視部60の出力である気
象警報レベルに応じて、移動経路、設備の使用制限条
件、例えば誘導路等の同時最大使用可能数が設定され
(例えば、悪天候時には同時に誘導路を使用する移動体
数が制限され)、この使用制限条件の基で、上記判定が
行われる。
【0056】図13に使用可能判定手段の内部の構成図
を示す。経路使用制限条件設定手段34には、例えば、
各設備の使用条件のテーブルが気象警報レベルに応じて
複数用意されており、気象警報レベルが入力されると、
対応する使用条件が選択され出力される。経路使用可否
判定部では、経路計画情報73による各移動体の移動経
路候補、移動体情報15による各移動体の現在位置、経
路使用制限条件設定手段34からの出力である移動経路
上の設備の使用制限条件に基づき、移動経路の使用可否
の判定が行われる。
【0057】経路計画決定手段33においては、経路計
画抽出手段31により抽出された移動経路候補の中か
ら、使用可能判定手段32により使用可能と判定された
設備を有する使用可能な経路を移動経路として決定する
(ステップ24)。この決定された移動経路は、気象条
件も考慮した経路計画情報73として更新・再登録され
る。
【0058】この実施の形態1の発明は、以上のように
構成され、気象センサー51から空港面領域の各種の気
象の情報を取り込み、気象による交通管制への影響度を
判定し、この影響度に応じて交通管制の基準を変更でき
るようにした。具体的には、移動体同士の衝突の危険を
判断し警報を発する基準や空港面上の移動体の移動経路
の使用制限条件を変更できるようにした。このように交
通管制の基準を変更することにより、気象条件に応じた
木目の細かい、柔軟性のある、安全を考慮した空港面交
通管制装置が提供できるという効果を奏する。
【0059】実施の形態2.上記実施の形態1では、気
象情報として空港の視程、風向、風速、温度、湿度及び
降雨量の情報を使用するものを示したが、他の気象情報
として雷情報をさらに使用しても構わない。
【0060】この発明の実施の形態2の空港面交通管制
装置の構成図を図14に示す。図14において、雷セン
サー54からの情報は、気象情報収集部52で収集さ
れ、空港気象センサー51からの気象情報とともに、空
港気象情報53として記憶される。この気象情報53を
用いた気象監視部60、経路計画部30及び交通監視部
20の構成・動作及びその他の構成要素の動作は、実施
の形態1の場合と同じであるので、ここでは説明を省略
する。
【0061】なお、雷情報を特に重視した交通管制を行
う場合には、式(1)において、雷情報に対する重み付
け量を他の気象情報に対する重み付け量より大きくすれ
ばよい。
【0062】この実施の形態2の発明は、以上のように
構成され、雷センサー54からの雷情報を入力し、落雷
が空港付近に予想される場合に、気象警報を発生すると
ともに気象警報レベルを上昇して交通監視部20及び経
路計画処理部30に通知するようにしているので、より
安全を考慮した空港面交通管制装置が提供できるという
効果を奏する。
【0063】実施の形態3.上記実施の形態2では、他
の気象情報として雷情報を使用したが、気象情報として
ドップラ気象レーダーで得られるウインドシア及びマイ
クロバースト等の乱気流情報を使用しても構わない。
【0064】この発明の実施の形態3の空港面交通管制
装置の一部である空港面気象監視系の構成図を図15に
示す。図15において、ドップラー気象レーダー55か
らのウインドシアやマイクロバーストの乱気流の情報
は、気象情報収集部52で収集され、空港気象センサー
51からの気象情報とともに、空港気象情報53として
記憶される。この気象情報53を用いた気象監視部6
0、経路計画処理部30及び交通監視部20の構成・動
作及びその他の構成要素の動作は、実施の形態1の場合
と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0065】なお、ウインドシアやマイクロバーストの
乱気流の情報を特に重視した交通管制を行う場合には、
式(1)において、上記乱気流の情報に対する重み付け
量を他の気象情報に対する重み付け量より大きくすれば
よい。
【0066】この実施の形態3の発明は、以上のように
構成され、ドップラー気象レーダー55からのウインド
シア及びマイクロバースト等の乱気流情報を入力し、ウ
インドシアやマイクロバーストが空港付近に検出された
場合に、気象警報を発生するとともに気象警報レベルを
上昇して交通監視部20及び経路計画処理部30に通知
し、航空機の離発着を停止するような交通警報を発生す
るようにしているので、より安全を考慮した空港面交通
管制装置が提供できるという効果を奏する。
【0067】実施の形態4.上記実施の形態3では、他
の気象情報としてウインドシア及びマイクロバースト等
の乱気流情報を使用したが、気象情報としてレーザーレ
ーダーで得られる後方乱気流情報を使用しても構わな
い。
【0068】この発明の実施の形態4の空港面交通管制
装置の一部である空港面気象監視系の構成図を図16に
示す。図16において、レーザーレーダー56からの後
方乱気流の情報は、気象情報収集部52で収集され、空
港気象センサー51からの気象情報とともに、空港気象
情報53として記憶される。この気象情報53を用いた
気象監視部60、経路計画処理部30及び交通監視部2
0の構成・動作及びその他の構成要素の動作は、実施の
形態1の場合と同じであるので、ここでは説明を省略す
る。
【0069】なお、後方乱気流の情報を特に重視した交
通管制を行う場合には、式(1)において、上記後方乱
気流の情報に対する重み付け量を他の気象情報に対する
重み付け量より大きくすればよい。
【0070】この実施の形態4の発明は、以上のように
構成され、レーザーレーダー56からの後方乱気流情報
を入力し、後方乱気流が空港付近に検出された場合に、
気象警報を発生するとともに気象警報レベルを上昇して
交通監視部20及び経路計画処理部30に通知し、出発
機の離陸を待たせるように交通警報を発生し交通管制す
るようにしているので、より安全を考慮した空港面交通
管制装置が提供できるという効果を奏する。
【0071】実施の形態5.上記実施の形態5では、他
の気象情報として後方乱気流情報を使用したが、気象情
報として、雲高測定器で得られる雲高情報を使用しても
構わない。
【0072】この発明の実施の形態5の空港面交通管制
装置の一部である空港面気象監視系の構成図を図17に
示す。図17において、雲高測定器57からの雲高の情
報は、気象情報収集部52で収集され、空港気象センサ
ー51からの気象情報とともに、空港気象情報53とし
て記憶される。この気象情報53を用いた気象監視部6
0、経路計画処理部30及び交通監視部20の構成・動
作及びその他の構成要素の動作は、実施の形態1の場合
と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0073】なお、雲高の情報を特に重視した交通管制
を行う場合には、式(1)において、上記雲高の情報に
対する重み付け量を他の気象情報に対する重み付け量よ
り大きくすればよい。
【0074】この実施の形態5の発明は、以上のように
構成され、雲高測定器57からの雲高情報を入力し、雲
高が一定高度以下になった場合に、気象警報を発生する
とともに気象警報レベルを上昇して交通監視部20及び
経路計画処理部30に通知し、出発機の離陸を待たせる
ように交通警報を発生し交通管制するようにしているの
で、より安全を考慮した空港面交通管制装置が提供でき
るという効果を奏する。
【0075】なお、上記実施の形態2から実施の形態5
では気象情報としてそれぞれの気象センサーを単独で付
加するものを示したが、いくつかを組合せることでより
安全な空港面交通管制装置が提供できるという効果を奏
する。
【0076】
【発明の効果】以上のようにこの請求項1に記載の発明
によれば、空港面領域の気象を観測し、この気象による
交通管制への影響度に応じて警報発生の基準を変更する
ようにし、この変更した基準と移動体の相互の位置から
判定された危険度とを比較し、警報を発するようにした
ので、気象条件に応じた木目の細かい、安全を確保した
警報発生を行うことができるという効果を有する。
【0077】また、この請求項2に記載の発明によれ
ば、請求項1の発明において、危険度の判定を位置と速
度から行うようにしたので、より精度良く衝突の警報発
生を行うことができるという効果を有する。
【0078】また、この請求項3に記載の発明によれ
ば、請求項1または2の発明において、異常警報を表示
できるようにしたので、管制官に対し正確に警報を通知
できるという効果を有する。
【0079】また、この請求項4に記載の発明によれ
ば、空港面領域の気象を観測し、この気象による交通管
制への影響度に応じて移動経路の使用制限条件を設定す
るようにし、この使用制限条件に基づいて移動体の移動
経路を決定するようにしたので、気象条件に応じた木目
の細かい、安全を確保した移動経路の計画を行うことが
できるという効果を有する。
【0080】また、この請求項5に記載の発明によれ
ば、請求項4の発明において、移動経路を表示できるよ
うにしたので、管制官に対し正確に移動経路を通知でき
るという効果を有する。
【0081】また、この請求項6に記載の発明によれ
ば、請求項1乃至5の発明において、視程、風向、風
速、温度、湿度、雨量、雷情報、ウインドシア情報、マ
イクロバースト情報、乱気流情報、雲高情報等の様々な
気象情報を用いるようにしたので、移動経路を表示でき
るようにしたので、より安全が考慮された警報の発生や
移動経路の計画を行うことができるという効果を有す
る。
【0082】また、この請求項7に記載の発明によれ
ば、請求項1乃至5の発明において、気象の情報を数値
化し、これを予め設定された基準値と比較し交通管制へ
の影響度を判定するようにしたので、コンピュータ処理
に適した、精度の高い影響度の判定を行うことができる
という効果を有する。
【0083】また、この請求項8に記載の発明によれ
ば、空港面領域の気象を観測し、この気象による交通管
制への影響度に応じて交通管制を行う基準を変更するよ
うにしたので、気象条件に応じた木目の細かい、安全を
確保した交通管制を行うことができるという効果を有す
る。
【0084】また、この請求項9に記載の発明によれ
ば、空港面領域の気象を観測し、この気象による交通管
制への影響度に応じて警報発生の基準を変更するように
し、この変更した基準と移動体の相互の位置から判定さ
れた危険度とを比較し、警報を発するようにしたので、
気象条件に応じた木目の細かい、安全を確保した警報発
生を行うことができるという効果を有する。
【0085】また、この請求項10に記載の発明によれ
ば、空港面領域の気象を観測し、この気象による交通管
制への影響度に応じて移動経路の使用制限条件を設定す
るようにし、この使用制限条件に基づいて移動体の移動
経路を決定するようにしたので、気象条件に応じた木目
の細かい、安全を確保した移動経路の計画を行うことが
できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の概念構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の気象監視部の構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の基準値比較部の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の気象要因判定処理の説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の気象状態判定部の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の交通監視部の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の交通監視部の動作フローチャートである。
【図9】 この発明の実施の形態1による空港面交通管
制装置の危険レベル判定部の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態1による空港面交通
管制装置の異常検出レベル選択部の構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態1による空港面交通
管制装置の経路計画処理部の構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態1による空港面交通
管制装置の経路計画処理部の動作フローチャートであ
る。
【図13】 この発明の実施の形態1による空港面交通
管制装置の使用可能判定部の構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態2による空港面交通
管制装置の構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態3による空港面交通
管制装置の気象監視系の構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態4による空港面交通
管制装置の気象監視系の構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態5による空港面交通
管制装置の気象監視系の構成図である。
【図18】 従来の空港面交通管制装置の概念構成図で
ある。
【符号の説明】
10 移動体検出部、20 交通監視部、21 接近検
出部、22 経路比較部、23 危険レベル判定部、2
4 異常検出レベル選択部、25 異常警報発生部、3
0 経路計画処理部、31 経路計画抽出部、32 使
用可能判定部、33 経路計画決定部、34 経路使用
条件設定部、40 表示統合部、50気象観測部、51
空港気象センサー、52 気象情報収集部、53 空
港気象情報、54 雷センサー、55 ドップラ気象レ
ーダー、56 レーザーレーダー、57 雲高計、60
気象監視部、61 基準値比較部、62 気象状態判
定部、63 気象要因判定部、71 設備情報管理部、
72 空港設備情報、73 経路計画情報、81 設備
情報I/F部、82 マップI/F部、83 ターゲッ
トI/F部、84 管制表示統合部、85 交通警報I
/F部、86 経路計画I/F部、87 移動計画I/
F部、88 気象警報I/F部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空港面領域の気象を観測する気象観測部
    と、上記観測された気象による空港面上の交通管制への
    影響度を判定する気象監視部と、空港面上の移動体の位
    置を検出する移動体検出部と、上記移動体の相互の位置
    から衝突の危険度を判定し、その程度を示す危険レベル
    を設定する危険レベル判定部、上記気象による交通管制
    への影響度に応じて衝突の警報発生の基準となる異常検
    出レベルを設定する異常検出レベル設定部、上記衝突の
    危険レベルを上記衝突の警報発生の基準となる異常検出
    レベルと比較し、衝突の危険度が衝突の警報発生の基準
    より高い場合に衝突の異常警報を発する異常警報発生部
    とを有する交通監視部とを備えたことを特徴とする空港
    面交通管制装置。
  2. 【請求項2】 上記移動体検出部は移動体の位置と速度
    を検出し、上記危険レベル判定部は移動体の相互の位置
    と速度から衝突の危険度を判定し、その程度を示す危険
    レベルを出力することを特徴とする請求項1に記載の空
    港面交通管制装置。
  3. 【請求項3】 発生した上記異常警報を表示部に表示す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の空港面交
    通管制装置。
  4. 【請求項4】 空港面領域の気象を観測する気象観測部
    と、上記観測された気象による空港面上の交通管制への
    影響度を判定する気象監視部と、空港面上の移動体の位
    置を検出する移動体検出部と、フライトプランから移動
    体の空港面上の移動経路候補を計画する経路計画抽出
    部、上記気象による交通管制への影響度に応じて移動経
    路の使用制限条件を設定する経路使用制限条件設定部、
    上記移動体の位置と経路の使用制限条件を基に上記移動
    経路候補の中から実際に使用できる移動経路を決定する
    経路計画決定部とを有する経路計画処理部とを備えたこ
    とを特徴とする空港面交通管制装置。
  5. 【請求項5】 決定した上記移動経路を表示部に表示す
    ることを特徴とする請求項4に記載の空港面交通管制装
    置。
  6. 【請求項6】 観測する気象の情報は、視程、風向、風
    速、温度、湿度、雨量、雷情報、ウインドシア情報、マ
    イクロバースト情報、乱気流情報、雲高情報のうち少な
    くとも1つであることを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれか一項に記載の空港面交通管制装置。
  7. 【請求項7】 上記気象観測部は、観測された気象の情
    報の観測値を出力し、上記気象監視部は、予め設定され
    た基準値と上記観測値とを比較し交通管制への影響度を
    判定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一
    項に記載の空港面交通管制装置。
  8. 【請求項8】 気象観測部にて空港面領域の気象の情報
    を収集するステップと、上記収集した気象の情報により
    気象が空港面上の交通管制へ及ぼす影響度を判定するス
    テップと、上記気象が交通管制へ及ぼす影響度に基づき
    空港面上の交通管制の基準を変更するステップとを備え
    たことを特徴とする空港面交通管制方法。
  9. 【請求項9】 気象観測部にて空港面領域の気象の情報
    を収集するステップと、上記収集した気象の情報により
    気象が空港面上の交通管制へ及ぼす影響度を判定するス
    テップと、移動体検出部にて空港面上の移動体の位置を
    検出するステップと、上記移動体の位置の情報と上記交
    通管制への影響度から上記空港面上の移動体の相互の衝
    突の危険度を判定するステップとを備えたことを特徴と
    する空港面交通管制方法。
  10. 【請求項10】 フライトプランから移動体の空港面上
    の移動経路候補を計画するステップと、気象観測部にて
    空港面領域の気象の情報を収集するステップと、上記収
    集した気象の情報により気象が空港面上の交通管制へ及
    ぼす影響度を判定するステップと、移動体検出部にて空
    港面上の移動体の位置を検出するステップと、上記移動
    体の位置の情報と上記交通管制への影響度から上記移動
    経路候補の中から実際に使用できる移動経路を決定する
    ステップとを備えたことを特徴とする空港面交通管制方
    法。
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