JP2001356909A - 作業プロセス管理装置 - Google Patents

作業プロセス管理装置

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JP2001356909A
JP2001356909A JP2000174297A JP2000174297A JP2001356909A JP 2001356909 A JP2001356909 A JP 2001356909A JP 2000174297 A JP2000174297 A JP 2000174297A JP 2000174297 A JP2000174297 A JP 2000174297A JP 2001356909 A JP2001356909 A JP 2001356909A
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JP2000174297A
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Koji Maehara
孝治 前原
Mikio Mori
幹雄 森
Noriyasu Takenaka
憲康 竹中
Kazumasa Ohashi
一正 大橋
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NTT Comware Corp
Original Assignee
NTT Comware Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固有のシステムに依存することなく、汎用性
を持たせた作業プロセス管理システムを提供する。 【解決手段】 作業プロセス管理システムは、作業者が
操作する作業者用端末(40)と、作業者用端末で為さ
れた作業プロセスを管理しユーザに対して作業の進捗状
況や稼働時間等の情報を提供する作業プロセス管理装置
(10)とからなる。作業プロセス管理装置は、作業者
が行う作業と作業に対応する各プログラムのシステム機
能とを対応づけたプロセス情報が複数格納されている作
業・プロセス情報DB(5)を備え、作業・システム情
報DBに格納されている複数のプロセス情報から、作業
者によって行われた作業に対応するプロセス情報を抽出
し、このプロセス情報に作業に関する情報を付加した第
2のプロセス情報を作成し、プロセス情報蓄積DB
(6)に蓄積する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェア開発
等の一連の作業からなる業務の進捗状況を管理するとと
もに、その業務の作業工程の分析を行う作業プロセス管
理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、一連の作業からなる業務の工
程管理や、その進捗状況などを管理するシステムはよく
知られている。このようなシステムでは、作業実施、実
施状況に基づいたデータを蓄積することにより作業工程
を管理し、更に、これらの蓄積されたデータを分析する
ことにより、当該作業に費やされた稼働時間、人件費、
コスト、当該作業に携わった人数などを算出する。そし
て、これらのデータをユーザに提供することにより、作
業の見直し、コスト削減に貢献することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の作業工程の進捗状況管理は、種々の業種
に依存して構築された専門のシステムによって行われて
いたため、他の業種(工程)の進捗状況等を管理したい
場合には、新たにその開発作業に属したシステムを構築
し直さなければならず、多大なコストがかかってしまう
という問題があった。また、各システムが独立して動作
していたため、それぞれのデータをリアルタイムで共有
することが不可能であり、また、各システムの作業プロ
セス情報が統一されていなかったため、作業管理、作業
分析が不可能であるという問題があった。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、固有のシステムに依存することなく、汎用性を
持たせた作業プロセス管理システムを提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、作業者が操作する作業者用端末と通信に
より接続可能であって、該作業者用端末で為された作業
プロセスを管理し、ユーザに対して作業の進捗状況や、
稼働時間等の情報を提供する作業プロセス管理装置にお
いて、前記作業プロセス管理装置は、前記作業者が行う
作業と該作業に対応する各プログラムのシステム機能と
を対応づけたプロセス情報が複数格納されている作業・
システム情報蓄積手段(図1の作業・プロセス情報デー
タベース5)と、作業者によって作業が行われた場合
に、前記作業・システム情報蓄積手段に格納されている
複数のプロセス情報から、該作業者によって行われた作
業に対応するプロセス情報を抽出し、該プロセス情報に
該作業に関する情報を付加した第2のプロセス情報を作
成するプロセス情報作成手段(図1の処理部20が有す
る機能であり、具体的には処理部20内に設けられた記
憶部に格納されているプログラムを実行することにより
行われる)と、前記プロセス情報作成手段によって作成
された第2のプロセス情報を蓄積するプロセス情報蓄積
手段(図1のプロセス情報蓄積データベース6)と、前
記プロセス情報蓄積手段に蓄積されている第2のプロセ
ス情報に基づいて、所定の作業の進捗状況を分析する分
析手段(図1の処理部20が有する機能であり、具体的
には処理部20内に設けられた記憶部に格納されている
プログラムを実行することにより行われる)とを具備す
ることを特徴とする。
【0006】また、上記発明の前記作業プロセス管理装
置において、前記プロセス情報作成手段は、前記作業の
開始作業情報と終了作業情報とに基づいて前記作業・シ
ステム情報蓄積手段から対応する前記プロセス情報を抽
出することを特徴とする。また、上記発明の前記作業プ
ロセス管理装置において、前記プロセス情報は、作業者
によって行われる作業の開始作業と完了作業(実施形態
においては、作業情報データベース4にオペレータによ
って定義された作業4a、4b、4c)とを、それぞれ
対応するシステム機能(図2のシステム内機能データベ
ース2にオペレータによって定義された作業機能2a、
2b、…)で示した情報であることを特徴とする。
【0007】また、上記発明の前記作業プロセス管理装
置において、前記プロセス情報作成手段は、作業者によ
って開始された作業機能が前記作業・システム情報蓄積
手段内に格納されているプロセス情報の開始機能に設定
されているか否かを判定し、前記開始機能に設定されて
いた場合には、前記開始機能の情報と該作業に関連する
情報とを対応づけて前記プロセス情報蓄積手段に一時格
納し、前記作業者によって作業終了の指示が出された場
合に、該作業の開始作業と該作業の終了作業に対応する
作業機能が設定されているプロセス情報を前記作業・シ
ステム情報蓄積手段から抽出し、該プロセス情報に該作
業に関連する情報を付加して前記プロセス情報蓄積手段
に格納することを特徴とする。
【0008】また、本発明は、上記作業プロセス管理装
置により実現される方法や、上記プロセス管理装置をコ
ンピュータを用いて実現するためのプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0009】なお、以上の発明の概要は、本発明に必要
なすべての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴
群のサブコンビネーションもまた特許となり得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明する。ただし、以下の実施の形態は特許請
求の範囲に記載された発明を限定するものではなく、ま
た実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの
すべてが発明の解決手段に必要であるとは限らない。以
下、図面を参照し、本発明における作業プロセス管理シ
ステムの一実施形態を説明する。まず、本発明の作業プ
ロセス管理システムのシステム構成について図1を参照
して説明する。同図において、符号40は作業者用端末
であり、作業者はこの端末を使用することにより作業を
進める。符号10は作業者によって為される作業を一元
管理するプロセス管理装置であり、ネットワーク100
を介して作業者用端末40に接続している。この作業プ
ロセス管理装置10は、処理部20、作業・プロセス情
報データベース5及びプロセス情報蓄積データベース6
から構成されており、更に処理部20はプログラムを実
行する演算部、演算部で実行されるプログラムが記録さ
れているROM(Read Only Memory)、及び一時的にデ
ータを記憶する書き換え可能なRAM(Random Access
Memory)から構成される。
【0011】作業・プロセス情報データベース5は、作
業者によって為される作業とプログラムのシステム機能
とが対応づけられたプロセス情報が格納されているデー
タベースである。プロセス情報蓄積データベース6は、
作業者によって為された作業のうち、作業プロセス管理
装置10が管理対象とする作業のプロセス情報が格納さ
れている。
【0012】また、オペレータ用端末30は、作業・プ
ロセス情報データベース5に格納するプロセス情報を設
定する時に使用される端末である。作業プロセス管理装
置10に対し、作業工程を管理する者によって進捗状況
表示要求等が発行された場合に、作業プロセス管理装置
10内の処理部20は、プロセス情報蓄積データベース
6から要求のあった作業に関するプロセス情報を読み出
し、これらのファイルデータを分析することにより、作
業の進捗状況等の情報をネットワーク100を介して接
続されるプロセス管理用端末50へ送出する。この結
果、プロセス管理用端末50には作業の進捗状況が表示
される。
【0013】なお、本実施形態においては、プロセス管
理の情報を表示する専門の端末であるプロセス管理用端
末50を設けたが、作業者用端末40に表示させること
も可能である。すなわち、本実施形態においては、ネッ
トワーク100に接続しており作業プロセス管理装置1
0に対して進捗状況表示依頼を発行できる端末であれば
よく、特にプロセス管理の情報を表示する端末を限定す
るものではない。
【0014】次に、上述した作業・プロセス情報データ
ベース5に格納するプロセス情報の定義、また、作業プ
ロセス管理装置10の動作の概念を図2を参照して説明
する。図2は、作業プロセス管理システムにおいて参照
される作業・プロセス情報データベース5に格納される
プロセス情報の作成工程を説明するための概念図であ
る。まず、この作業・プロセス情報データベース5に格
納されるプロセス情報は、図1に示したオペレータ用端
末30からオペレータによって設定されるものである。
ここで、オペレータとは例えばプロセス情報を設定する
者を指し、これに対し、作業者とは作業プロセス管理装
置10が管理対象とする作業を作業者用端末40を使用
して行う者と定義する。
【0015】図2において、プログラム群1は、複数の
プログラム1a、1b、1c…から構成されている。こ
のプログラム1a、1b、1c…は、任意の機能単位に
区切ったプログラムからなり、また、これらプログラム
1a、1b、1c…は、互いに相関を持たない独立した
プログラムとする。なお、これらプログラムは作業プロ
セス管理装置10が管理対象とする作業において使用さ
れる専用のプログラムでも、汎用のプログラムでもよ
い。なお、ここで、これらプログラムを論理システムと
定義する。
【0016】オペレータは、オペレータ用端末30を用
いて、これらプログラム1a〜1dを論理システムとし
て定義し、更に、各論理システム1a、1b、1c…毎
に1または複数の作業機能(図2の2a、2b、…)を
定義し、システム内機能データベース2に格納する作業
を行う。この定義は、オペレータ用端末30の表示設定
画面を確認しながら、入力部を操作することにより行わ
れる。また、ここでシステム内機能データベース2に格
納される作業機能については、例えば、今、論理システ
ムA(プログラムA・1a)を「文書作成専用のプログ
ラム」とした場合、「編集」、「表示」、「保存」、
「置換」、「挿入」、「印刷」等の項目が、それぞれ作
業機能として定義される。
【0017】上述の操作がオペレータによって行われる
ことにより、システム内機能データベース2には、プロ
グラム群1を構成する論理システム1a、1b、1c…
の作業機能2a、2b、…が全て格納される。なお、シ
ステム内機能データベース2に格納される作業機能2
a、2b、…は、オペレータが適宜変更できるものとす
る。
【0018】一方、上述のプログラム群1に対し、業務
群3は、複数の業務3a…から構成されている。ここ
で、この業務3a…は、作業者によって図1の作業者用
端末40から行われる業務である。オペレータは、まず
業務毎に作業4a、4b、4c…を定義し、作業情報デ
ータベース4に格納する作業を行う。例えば、今、業務
3aを「文書作成業務」とした場合には、オペレータ
は、「ファイルを開く」、「ファイルをセーブする」等
といった1つの論理システムを使用してなされる作業を
作業4a、4bとして定義することも可能であるし、ま
た、「文書作成用プログラムを使用して文章を作成」、
「グラフ作成用プログラムを使用してグラフを作成」、
「作成したグラフを文章に挿入」等といった、複数の論
理システムを使用して為される作業を作業4a、4bと
定義することもできる。
【0019】オペレータは、作業管理という観点から、
これらの作業4a、4b、4c…を任意に決定し、オペ
レータ端末30(図1参照)の入力設定画面を確認しな
がら入力操作を行うことにより、決定した作業4a、4
b…を作業情報データベース4に格納する。この結果、
作業情報データベース4には、業務群3を構成する業務
3a、3b…の作業4a、4b、4c…が格納される。
また、各作業4a、4b、4c…には、必要に応じてそ
の作業の開始予定、終了予定も設定される。
【0020】上述したような操作を行うことにより、シ
ステム内機能データベース2及び作業情報データベース
4にそれぞれ作業機能及び作業を格納すると、次に、オ
ペレータは、システム内機能データベース2に格納され
ている作業機能2a、2b、…と、作業情報データベー
ス4に格納されている作業4a、4b、4c…とを関連
付けてプロセス情報5a、5b…を作成し、このプロセ
ス情報を作業・プロセス情報データベース5に蓄積す
る。
【0021】具体的には、オペレータは作業情報データ
ベース4に格納されている各作業4a、4b、4c…に
おいて、それぞれ開始機能及び完了機能に連動するシス
テムの作業機能を、システム内機能データベース2に格
納されている作業機能2a、2b、…から選択すること
により、プロセス情報5a、5b…を作成する。作業4
a、4b、4c…に作業の開始予定、完了予定が予め設
定されている場合、プロセス情報は、それら開始予定、
完了予定を含む情報となるまた。また、プロセス情報5
a、5b…の設定において、定めた作業4a、4b、4
c…を複数に分割する際、そのプロセス情報には必要に
応じて作業の開始予定、完了予定が別途必要に応じて設
定される。また、各プロセス情報は、そのプロセス情報
を一意に特定する番号を含む。
【0022】例えば、作業4aの作業を作業者が作業者
用端末40で開始した場合に、連動して動作するプログ
ラムが論理システムAの作業機能A1に該当するなら
ば、この作業機能A1をA作業の開始機能として設定す
る。また、A作業を作業者が終了する際に、連動して動
作するプログラムが論理システムBの作業機能B4であ
れば、作業機能B4をA作業の完了機能として設定す
る。
【0023】これにより、開始機能に作業機能A1が、
完了機能に作業機能B4が設定されたプロセス情報5a
が作成され、このプロセス情報5aを作業・プロセス情
報データベース5に格納する処理をオペレータ端末30
からオペレータが行うことにより、作業プロセス情報5
aが作業・プロセス情報データベース5に格納される。
【0024】以下、同様に各作業毎にその開始機能と、
完了機能とをシステム内機能データベース2に格納され
ている作業機能から選択して、それぞれ設定することに
より複数のプロセス情報を作成することができる。そし
て、オペレータは作成したプロセス情報を作業・プロセ
ス情報データベース5に格納する処理を行うことによ
り、作成した全てのプロセス情報を作業・プロセス情報
データベースに格納する。
【0025】なお、このプロセス情報5a、5b、5c
…は、作業情報データベース4に格納されている各作業
4a、4b…に1対1で対峙するものではなく、1つの
作業において複数作成することも可能である。これによ
り、同一の作業において、開始機能や完了機能が異なる
プロセス情報をバリエーション豊富に作成することがで
き、作業状況の管理を効率よく行うことができる。
【0026】次に、上述した操作によって作成されたプ
ロセス情報を参照して、作業者によって為される作業プ
ロセスの管理を行う作業プロセス管理システムの一実施
形態について図を参照して具体的に説明する。まず、作
業者によって作業が開始された場合について図3〜図5
を参照して説明する。なお、図3〜図5において、作業
プロセス管理装置10が行う処理は、作業プロセス管理
装置10内の処理部20が所定のプログラムを実行する
ことにより行われる。
【0027】まず、図3のステップS1において、作業
者が作業者用端末40(図1参照)より、ネットワーク
100を介して、統合システムを起動させる。ここで、
統合システム起動とは、図1に示したシステム構成図の
うち少なくとも作業者用端末40の作業者の情報を作業
プロセス管理装置10がネットワーク100を介して取
得・管理できる状態をいう。
【0028】作業プロセス管理装置10はネットワーク
100を介して作業者用端末40かからの起動指令を検
出すると、起動を要求した作業者用端末40に対してメ
ニューを表示させる(図3のステップS2)。これによ
り、作業者用端末40の表示画面には、「文書新規作
成」、「文書作成作業継続」、「文書中断作業再開」、
「グラフ新規作成」、「グラフ作成作業継続」、「グラ
フ作成中断再開」作業等のメニュー項目が表示される。
ここで、メニュー項目は、論理システムの作業機能に相
当する情報であり、例えば図2を参照すると、作業・プ
ロセス情報データベース5に格納されている種々のプロ
セス情報5a、5b、5c…において、開始機能に設定
されている作業機能A・1、作業機能A・2、作業機能
B・1等の作業機能となる。なお、このメニュー項目と
して、作業プロセス管理装置10が管理対象外とする論
理システムの作業機能もともに作業者に提供される。
【0029】次に、作業者は、画面に表示された複数の
メニューのうち該当する項目をクリックすることにより
選択する。ここでは、例えば「文書新規作成」の項目が
選択された場合について説明をする。作業者が「文書新
規作成」の項目を選択すると、選択されたメニュー項目
の情報はネットワーク100を介して作業プロセス管理
装置10内の処理部20へ送信される(図3のステップ
S3)。
【0030】処理部20は、作業者によって選択された
メニュー項目の情報、即ち作業開始における作業機能の
情報を受信すると、この作業機能が開始機能として設定
されているプロセス情報が作業・プロセス情報データベ
ース5に格納されているか否かを判定する(ステップS
4)。以下に処理部20により行われる上述の判定の一
例を示す。作業・プロセス情報データベース5に設定さ
れたプロセス情報が時系列的に順次作業者により行われ
る場合、この判定は、次に行われるであろうプロセス情
報の開始機能と、作業開始における作業機能とが一致す
るか否かにより行う。例えば、図2において、処理部2
0は、作業開始における作業機能とプロセス情報5a、
5b、5c・・・の開始機能とを比較することで判定を
行う。
【0031】作業・プロセス情報データベース5に設定
されたプロセス情報が一部並列的に作業者により行い得
る場合、この判定は、次に行われるであろう複数のプロ
セス情報の開始機能と、作業開始における作業機能との
間で一致するものがあるか否かにより行う。例えば、図
2において、次の作業はプロセス情報5cと5dを並列
的に行い得る場合、処理部20は、プロセス情報5cお
よび5dの開始機能と、作業開始における作業機能を比
較することで判定を行う。
【0032】この作業機能を開始機能として設定された
プロセス情報が作業・プロセス情報データベース5に格
納されている場合、処理部20は、当該作業機能の情報
に作業開始日時(システムが起動された日時[システム
Date])、開始作業者情報、作業期間予定、作業者
への連絡用メールアドレス等の情報を付加し、また、作
業状態として作業中を設定して、この情報をプロセス情
報蓄積データベース6に一時格納する(図3のステップ
S5)。なお、作業開始者情報は、作業者が作業者用端
末40を利用する際のログイン情報より取得できる。作
業期間予定は、プロセス情報に予め設定されている場合
その設定された情報を用い、設定されていない場合作業
者に作業期間予定を入力させることにより取得する。作
業者への連絡用メールアドレスは、作業者と連絡用メー
ルアドレスとを関連付けたデータベース(図示せず)を
参照することで取得する。また同時に、処理部20は作
業者用端末40に対し、選択されたメニュー項目に対応
する個別システムを起動する。これにより、作業者は作
業者用端末40から作業を開始する。
【0033】なお、作業者によって行われた作業に対応
する作業機能が開始機能として設定されているプロセス
情報が作業・プロセス情報データベース5に格納されて
いなかった場合は、作業プロセス管理装置10は、管理
対象外の作業であると判断して作業者によって指定され
たプログラムを起動するに留まり、作業の管理は行わな
い。
【0034】なお、図3では文書の新規作成を例に挙げ
て説明したが、文書の新規作成に限らず、「新規作成」
に関する作業機能が指定された場合には上述したような
処理が行われることとする。従って、「グラフの新規作
成」、「表の新規作成」等、如何なる論理システムにお
ける「新規作成」に関する指示が作業者からされた場合
において、上述の処理を行うものとし、特に限定された
論理システムにおいて為される処理ではないものとす
る。
【0035】次に、図3のステップS3において、作業
者が複数のメニューの中から「文書作成作業継続」の項
目を選択した場合について図4を参照して説明する。図
4におけるステップSA1〜ステップSA2の処理につ
いては、上述した図3のステップS1〜ステップS2と
同様の処理であるため説明を省略する。表示された複数
のメニュー項目の中から、作業者が「文書作成作業継
続」の項目を選択すると、選択されたメニュー項目の情
報はネットワーク100を介して作業プロセス管理装置
10内の処理部20へ送信される(図4のステップSA
3)。
【0036】処理部20は、作業者によって選択された
メニュー項目が「文書作成作業継続」であると認識する
と、処理部20は作業者用端末40に対し、指定された
項目に対応するシステムを起動する(図4のステップS
A4)。これにより、作業者は作業者用端末から作業を
開始する。
【0037】なお、図4では文書の作業継続を例に挙げ
て説明したが、文書の作業継続に限らず、「作業継続」
に関する作業機能が指定された場合には上述したような
処理が行われることとする。従って、「グラフの作成作
業継続」、「表の作成作業継続」等、如何なる論理シス
テムにおける「作成作業継続」に関する指示が作業者か
らされた場合において、上述の処理を行うものとし、特
に限定された論理システムにおいて為される処理ではな
いものとする。
【0038】次に、図3のステップS3において、作業
者が複数のメニューの中から「文書中断作業再開」の項
目を選択した場合について図5を参照して説明する。こ
こで、「××中断作業再開」とは、作業中に項目「××
作業中断」が作業者により選択され作業が中断した後
に、その作業を再開する際に選択される項目である。な
お、項目「××作業中断」が作業者により選択された場
合、処理部20は、作業者より中断理由を取得し、その
プロセス情報内に作業中断理由を設定して、プロセス情
報蓄積データベース6に保存する。図5において、ステ
ップSB1〜ステップSB2の処理については、上述の
図3のステップS1〜ステップS2と同様の処理である
ため説明を省略する。
【0039】作業者が「文書中断作業再開」の項目を選
択すると、選択されたメニュー項目の情報はネットワー
ク100を介して作業プロセス管理装置10内の処理部
20へ送信される(図5のステップSB3)。
【0040】処理部20は、作業者によって選択された
メニュー項目が「中断作業再開」に関する作業機能であ
ることを認識すると、プロセス情報蓄積データベース6
にアクセスし、選択された作業機能に該当するプロセス
情報の作業中断理由を取り消し、また、作業状態を作業
中に設定する(図5のステップS4)。また、作業者用
端末40に対し、指定された項目に対応するシステムを
起動する(図5のステップSB5)。これにより、作業
者は作業者用端末40から中断していた作業を開始す
る。
【0041】なお、図4では文書の中断作業再開を例に
挙げて説明したが、文書の中断作業再開に限らず、「中
断作業再開」に関する作業機能が指定された場合には上
述したような処理が行われることとする。従って、「グ
ラフの中断作業再開」、「表の中断作業再開」等、如何
なる論理システムにおける「中断作業再開」に関する指
示が作業者からされた場合において、上述の処理を行う
ものとし、特に限定された論理システムにおいて為され
る処理ではないものとする。
【0042】また、本実施形態において、メニューの項
目は作業プロセス管理装置10が管理対象とする作業プ
ロセスであるなしに関わらず、如何なるプログラムの作
業機能(例えば、個別開発専用のプログラムの作業機
能、汎用のプログラムの作業機能)でもよく、また、こ
のメニュー項目の設定は、設計者が適宜設定・変更する
ことができるものとする。
【0043】なお、本実施形態において、汎用のプログ
ラムの作業機能をメニュー項目として提供する場合にお
いては、そのプログラムを当該作業プロセス管理装置1
0において管理しやすい形式にフィルタリングする必要
がある。即ち、通常汎用のプログラム、例えば文書作成
用の汎用プログラムを用いて新規に文書を作成したい場
合には、作業者はまず使用したいこの文書作成用の汎用
プログラム(論理システム)をダブルクリック等をする
ことにより起動させ、その論理システムが起動した後
に、「新規作成」の指示を出さなければならない。ここ
で、作業者は「新規に文書を作成する」という作業に対
し、まず論理システムを起動させる、そして新規作成の
指示を出すという2回の操作を端末から行う必要があ
る。
【0044】これに対し、本実施形態においては、メニ
ュー項目として作業機能を表示させるため、作業者は所
望のメニュー項目をクリックするという1回の操作を端
末から行うだけで、上述の論理システムを起動させて新
規作成を指定するという一連の作業を行うことができる
ようになっている。上述したように、本実施形態におい
ては、作業機能をメニュー項目として作業者に提示する
ことにより、作業者が端末から行わなければならない操
作を簡略化している。
【0045】次に、本実施形態において、作業者が作業
を終了した場合について図6〜図8を参照して説明す
る。まず、作業者が「終了」ボタンをクリックすること
により、実作業終了の操作を行うと、実作業終了を通知
する情報がネットワーク100を介して作業プロセス管
理装置10へ送信される(図6のステップSC1)。作
業プロセス管理装置10内の処理部20は、この情報を
受信すると、作業者用端末40に対して、「作業完全終
了」か「途中終了」かを作業者に選択させるダイアログ
を表示させる(図6のステップSC2)。これにより、
作業者用端末の画面には、「作業完全終了」及び「途中
終了」のダイアログが表示される。
【0046】ここで、作業者が「作業完全終了」を選択
した場合には、処理部20に「作業完全終了」が選択さ
れた旨を通知する情報が送信される。処理部20は、ま
ず「作業完全終了」が選択されたと認識する。次に、処
理部20は、この完全完了した機能が完了機能として設
定されているプロセス情報が作業・プロセス情報データ
ベース5に格納されているか否かを判定する(ステップ
S4)。以下に処理部20により行われる上述の判定の
一例を示す。作業・プロセス情報データベース5に設定
されたプロセス情報が時系列的に順次作業者により行わ
れる場合、この判定は、現在行われているプロセス情報
の完了機能と、完全終了した作業機能とが一致するか否
かにより行う。例えば、図2において、プロセス情報5
bの作業が行われている場合、処理部20は、プロセス
情報5bの完了機能と、完全終了した作業機能を比較す
ることで判定を行う。作業・プロセス情報データベース
5に設定されたプロセス情報が一部並列的に作業者によ
り行い得る場合、この判定は、現在行われている複数の
プロセス情報の完了機能と、完全終了した作業機能との
間で一致するものがあるか否かにより行う。例えば、図
2において、現在の作業がプロセス情報5cと5dとで
ある場合、処理部20は、プロセス情報5cおよび5d
の完了機能と、完全終了した作業機能とを比較すること
で判定を行う。なお、上述の処理で一致がある場合、処
理部20は一致のあったプロセス情報に対応するプロセ
ス情報をプロセス情報蓄積部データベース6より抽出す
る。
【0047】続いて、処理部20は、プロセス情報蓄積
データベース6より抽出したプロセス情報に対し、作業
完了日時、作業完了作業者、作業完了方法(自動あるい
は管理者による強制完了)等を付加し、さらに必要であ
れば作業者への連絡用メールアドレスを更新し、このプ
ロセス情報をプロセス情報蓄積データベース6に格納す
る(図6のステップSC4)。さらに、処理部20は、
このプロセス情報の作業状態に作業完了を設定する。な
お、処理部20は、作業者と連絡用メールアドレスとを
関連付けたデータベース(図示せず)を参照すること
で、作業者への連絡用メールアドレスを取得する。
【0048】処理部20は、上述したようにプロセス情
報をプロセス情報蓄積データベース6に格納すると同時
に、作業者用システムで起動していたシステムを終了さ
せる。
【0049】なお、処理部20は、作業者用端末40か
ら受信した開始及び完了の作業機能が設定されているプ
ロセス情報が作業・プロセス情報データベース5に格納
されていなかった場合には、そのまま作業者用端末で起
動しているシステムを終了させる。
【0050】次に、図6のステップS3において、作業
者用端末の表示画面に表示されているダイアログから作
業者が「作業途中終了」を選択した場合について説明す
る。なお、図7のステップSD1〜ステップSD2につ
いては、図6に示したステップSC1〜ステップSD2
と同様の処理であるので、説明を省略する。作業者が
「作業途中終了」のダイアログを選択すると、処理部2
0に「作業途中終了」が選択された情報が送信される
(図7のステップSD3)。処理部20は、「作業途中
終了」が選択されたと認識すると、作業者用システムで
起動していたシステムを終了させる(図7のステップS
D4)。
【0051】上述したように、作業者によって為された
作業が、作業プロセス管理装置10が管理対象とする作
業に該当するものであった場合には、作業プロセス管理
装置10は、その作業プロセスをプロセス情報蓄積デー
タベースに格納する。また、作業者によって為された作
業が管理対象であるか否かは、作業者によって為された
作業のうち、その開始作業と完了作業とに対応する作業
機能が、開始機能と、完了機能とに設定されているプロ
セス情報が、作業プロセス管理装置10内の作業・プロ
セス情報データベース5内に格納されているか否かによ
って判定される。
【0052】なお、上述の実施形態においては、作業開
始時に作業者へ提供するメニュー項目として、論理シス
テムの作業機能に相当する情報を提供するとしたが、こ
れに代わって、論理システムを提供するようにしても良
い。即ち、作業者は作業者用端末の表示画面に表示され
ている複数の論理システムの中から、まず所望の論理シ
ステムを選択し、次に選択した論理システムが有する複
数の作業機能の中から所望の作業機能を選択するように
してもよい。この場合、作業プロセス管理装置10の処
理部20は、作業者用端末40から送信されてくる作業
機能情報が、作業・プロセスデータベース5内のプロセ
ス情報に設定されている作業機能と一致するか否かを判
定することにより、今作業者によって為されている作業
が管理対象の作業なのかを判定する。
【0053】これにより、上述した論理システムの作業
機能をメニューとして提供する場合に対して、汎用のプ
ログラムをフィルタリングすることなく管理対象とする
ことができるため、より汎用性が高いプロセス管理装置
とすることができる。
【0054】以上のようにして、プロセス情報蓄積デー
タベース6に蓄積されるプロセス情報)の一例を図8に
示す。図8に示すように、プロセス情報蓄積データベー
ス6には、作業・プロセス情報データベース5に定義さ
れる各プロセス情報に対応して、プロセス情報を単位と
した作業者による作業状態の情報が作業の進行状況に応
じて順次蓄積される。
【0055】次に、図1のプロセス管理用端末50から
管理者が、プロセス情報蓄積データベース6に蓄積され
たプロセス情報の進捗状況表示要求等を行った場合につ
いて説明する。
【0056】まず、図9のステップSE1において、管
理者がプロセス管理用端末50(図1参照)より、ネッ
トワーク100を介して、統合システムを起動させる。
【0057】作業プロセス管理装置10はネットワーク
100を介してプロセス管理用端末50より起動を検知
すると、起動要求を行ったプロセス管理用端末50に対
してメニューを表示させる(図9のステップSE2)。
ここでは、プロセス管理用端末50の表示画面には、
「作業別プロセス状況表示」、「作業別プロセス状況分
析」、「遅延管理」等のメニュー項目が表示される。
【0058】次に、管理者は、画面に表示された複数の
メニュー項目のうち該当する項目をクリックすることに
より選択する。ここでは、例えば「作業別プロセス状況
表示」のメニュー項目が選択された場合について説明を
する。管理者が「作業別プロセス状況表示」のメニュー
項目を選択すると、選択されたメニュー項目の情報はネ
ットワーク100を介して作業プロセス管理装置10内
の処理部20へ送信される(図9のステップSE3)。
【0059】選択されたメニュー項目に関する情報とし
て「作業別プロセス状況表示」を受けた処理部20は、
プロセス情報蓄積データベース6に蓄積されたプロセス
情報を参照し、各作業を示すプロセス情報内の作業期間
予定(開始予定、完了予定)、および、作業開始日時、
作業完了日時をそれぞれ取得する。次に、処理部20
は、作業別プロセス状況の表示を行うために、各作業別
に作業期間予定と作業開始実績(作業開始日時)と作業
完了実績(作業完了日時)を関連付けて、プロセス管理
用端末50に表示させる。
【0060】また、処理部20は、作業予定期間遅延表
示を行うために、現時点(日時)と各作業の開始予定お
よび完了予定を比較し、現時点を過ぎた開始予定および
完了予定を含む作業を抽出する。そして、処理部20
は、抽出した作業を遅延している作業としてプロセス管
理用端末50に表示させる。なお、作業予定期間遅延表
示のために、処理部20は必要に応じて、作業・プロセ
ス情報データベース5の各プロセス情報に設定された作
業期間予定も参照する。
【0061】また、処理部20は、作業完了期間遅延表
示を行うために、各作業の開始予定と開始実績(作業開
始日時)、および、完了予定と完了実績(作業完了日
時)を比較し、実績が予定日を過ぎた作業を抽出する。
そして、処理部20は、抽出した作業を遅延終了した作
業としてプロセス管理用端末50に表示させる。
【0062】次に、管理者によりメニュー項目「作業別
プロセス状況分析」が選択された場合における、処理部
20による処理を図10を用いて行う。なお、図10に
おいて、ステップSF1〜ステップSF2は、図9のス
テップSE1〜ステップSE2にそれぞれ対応すること
からその説明を省略する。
【0063】選択されたメニュー項目に関する情報とし
て「作業別プロセス状況分析」を受けた(図10のステ
ップSF3)処理部20は、プロセス情報蓄積データベ
ース6に蓄積されたプロセス情報を参照し、各作業を示
すプロセス情報内の作業開始日時、作業完了日時をそれ
ぞれ取得する。次に、処理部20は、作業別プロセス状
況の分析を行うために、各作業種別の平均作業時間を算
出する処理を行う。ここで、作業種別は、例えば、 1)作業・プロセス情報データベース5内に各プロセス
情報5a、5b、5c…を設定する際に、その作業種別
の設定も行う 2)各プロセス情報5a、5b、5c…に設定された開
始機能、完了機能の類似性より処理部20が自動的に作
業種別を決定する 3)メニュー項目「作業別プロセス状況分析」が選択さ
れた際に、管理者に各作業の種別を指定させる。等によ
り定められる。
【0064】処理部20は、プロセス情報蓄積データベ
ース6に蓄積されたプロセス情報内の作業開始日時(開
始実績)および作業完了日時(完了実績)を参照し、プ
ロセス情報により定められる作業毎に、作業時間(=完
了実績−開始実績)を算出する。その後、処理部20
は、求めた作業時間を作業種別毎に分け、平均作業時間
(=その作業種別のトータルの作業時間/その作業種別
に含まれる作業母数)を算出する。処理部20は、求め
た平均作業時間と作業種別を関連付けて、プロセス管理
用端末50に表示させる。
【0065】また、処理部20は、求めた作業時間を利
用して、作業種別の最短作業時間、最長作業時間を求
め、作業種別と関連付けて求めた最短作業時間および最
長作業時間をプロセス管理用端末50に表示させる。
【0066】また、処理部20は、作業時間予定値の正
常分析を行うために、プロセス情報蓄積データベース6
に蓄積されたプロセス情報内の作業開始日時(開始実
績)、作業完了日時(完了実績)を参照し、作業予定期
間内終了件数、作業予定期間延長終了件数、実績作業時
間、作業遅延時間を求める。そして、処理部20は、求
めたこれら値を必要に応じてグラフ化し、プロセス管理
用端末50に表示させる。
【0067】次に、管理者によりメニュー項目「遅延管
理」が選択された場合における、処理部20による処理
を図11を用いて行う。なお、図11において、ステッ
プSG1〜ステップSG2は、図9のステップSE1〜
ステップSE2にそれぞれ対応することからその説明を
省略する。
【0068】選択されたメニュー項目に関する情報とし
て「遅延管理」を受けた(図11のステップSG3)処
理部20は、プロセス情報蓄積データベース6に蓄積さ
れたプロセス情報を参照し、各作業を示すプロセス情報
内の作業機期間予定(開始予定、完了予定)および作業
状況をそれぞれ取得する。なお、処理部20は、必要に
応じて作業・プロセス情報データベース5の参照も行
う。次に、処理部20は、作業期間遅延連絡を行うため
に、現時点と作業の開始予定、完了予定を比較すると共
に、作用状況をチェックする。これにより処理部20
は、作業の開始予定を過ぎている作業であって作業が開
始されていない作業、および、作業の完了予定を過ぎて
いる作業であって作業が完了していない作業を抽出す
る。続いて、処理部20は、開始、完了の遅れている作
業のプロセス情報を参照し、作業者への連絡用メールア
ドレスを取得し、作業遅延を通知する。また、処理部2
0は、メールの送信履歴を残すために、プロセス情報蓄
積データベース6に蓄積されたそのプロセス情報に関連
付けて、メールの送信ログを保存する。なお、処理部2
0は、電子メールを通知された作業者から返信の電子メ
ールが届いた場合、その受信した電子メールをプロセス
情報蓄積データベース6に蓄積されたそのプロセス情報
に関連付けて、メールの受信ログとして保存する。
【0069】また、処理部20は、必要に応じて、プロ
セス情報蓄積データベース6に蓄積されたプロセス情報
に関連付けられた電子メールの送信ログを参照すること
より、メール送受信記録の一覧表示をプロセス管理用端
末50に表示させる。
【0070】以上のようにして、作業プロセス管理装置
10は、管理者等からの要求に応じて、プロセス情報蓄
積データベース6に蓄積されたプロセス情報を参照・分
析し、必要な情報を提供する処理を行う。なお、管理者
等からの要求に応じたプロセス情報の参照・分析処理
は、上述の処理に限定されるものではなく、蓄積したプ
ロセス情報を利用した他の分析結果の情報も提供可能で
ある。
【0071】また、図1における処理部の機能を実現す
るためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録
媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラム
をコンピュータシステムに読み込ませ、実行することに
より施工管理を行ってもよい。なお、ここでいう「コン
ピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウ
ェアを含むものとする。また、「コンピュータシステ
ム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、
ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むもの
とする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒
体」とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気デ
ィスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュ
ータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置
のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記
録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話
回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合
のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内
部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログ
ラムを保持しているものも含むものとする。
【0072】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、
前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録され
ているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、い
わゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良
い。
【0073】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の作業プロ
セス管理システムによれば、以下のような効果を得るこ
とができる。
【0075】本発明は記作業者が行う作業とこの作業に
対応する各プログラムのシステム機能とを対応づけたプ
ロセス情報を利用し、作業者によって作業が行われた場
合に、作業・システム情報データベースに格納されてい
るプロセス情報を利用して、このプロセス情報に作業に
関する情報を付加してシステム情報蓄積データベースに
蓄積している。これにより、プロセス情報を定義する際
に定めた各論理システムを、いつ、誰が、何時何分に開
始し、いつ作業を終了したかというような作業のプロセ
ス情報をシステムの利用状況から分析することができる
ようになる。
【0076】また、本発明は、図1に示すプログラムに
関し、専用のアプリケーションソフトあるいは汎用のア
プリケーションソフトのいずれでも良い。よって、本発
明は、既存のアプリケーションソフトウェアを用いた場
合にも、プロセス情報蓄積データベースに作業に関する
状況を蓄積できる。
【0077】また、本発明において、プログラム群に対
する論理システムの定義は、新たなプログラムの利用・
機能定義の変更がない限りシステム内機能データベース
2への一度の登録作業で済む。また、新たな業務に対応
する際には、その業務に含まれる作業を分析し、作業・
プロセス情報データベースに予め定義された論理システ
ム内の機能と関連付けたプロセス情報を設定するだけで
作業プロセス管理を行える。すなわち、本発明は、動的
にいろいろな作業プロセスと容易に連動させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態による作業プロセス管
理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態における作業プロセス情報データ
ベースを作成するまでの動作を説明するための図であ
る。
【図3】 新規に作業を開始する場合におけるプロセス
情報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】 作業を継続する場合におけるプロセス情報蓄
積処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】 中断作業を再開する場合におけるプロセス情
報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】 作業を完全終了する場合におけるプロセス情
報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】 作業を途中終了する場合におけるプロセス情
報蓄積処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】 プロセス情報蓄積データベースに蓄積される
プロセス情報の一例を示した図である。
【図9】 プロセス情報蓄積データベースに蓄積された
プロセス情報を利用した作業別プロセス状況表示の処理
を説明するためのフローチャートである。
【図10】 プロセス情報蓄積データベースに蓄積され
たプロセス情報を利用した作業別プロセス状況分析の処
理を説明するためのフローチャートである。
【図11】 プロセス情報蓄積データベースに蓄積され
たプロセス情報を利用した遅延管理の処理を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1 プログラム群 2 システム内機能データベース(システム内機能D
B) 3 作業群 4 作業情報データベース(作業情報DB) 5 作業・プロセス情報データベース(作業・プロセス
情報DB) 6 プロセス情報蓄積データベース(プロセス情報蓄積
DB) 10 作業プロセス管理装置 30 オペレータ用端末 40 作業者用端末 50 プロセス管理用端末 100 ネットワーク
フロントページの続き (72)発明者 竹中 憲康 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 (72)発明者 大橋 一正 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 Fターム(参考) 5B049 BB07 CC21 FF01 GG02 5B076 DB04 EC09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業者が操作する作業者用端末と通信に
    より接続可能であって、該作業者用端末で為された作業
    プロセスを管理する作業プロセス管理装置において、 前記作業者が行う作業と該作業に対応する各プログラム
    のシステム機能とを対応づけたプロセス情報が複数格納
    されている作業・システム情報蓄積手段と、 作業者によって作業が行われた場合に、前記作業・シス
    テム情報蓄積手段に格納されている複数のプロセス情報
    から、該作業者によって行われた作業に対応するプロセ
    ス情報を抽出し、該プロセス情報に該作業に関する情報
    を付加した第2のプロセス情報を作成するプロセス情報
    作成手段と、 前記プロセス情報作成手段によって作成された第2のプ
    ロセス情報を蓄積するプロセス情報蓄積手段と、 前記プロセス情報蓄積手段に蓄積されている第2のプロ
    セス情報に基づいて、所定の作業の進捗状況を分析する
    分析手段と、 を具備することを特徴とする作業プロセス管理装置。
  2. 【請求項2】 前記プロセス情報作成手段は、前記作業
    の開始作業情報と終了作業情報とに基づいて前記作業・
    システム情報蓄積手段から対応する前記プロセス情報を
    抽出することを特徴とする請求項1に記載の作業プロセ
    ス管理装置。
  3. 【請求項3】 前記プロセス情報は、作業者によって行
    われる作業の開始作業と完了作業とを、それぞれ対応す
    るシステム機能で示した情報であることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の作業プロセス管理装置。
  4. 【請求項4】 前記プロセス情報作成手段は、作業者に
    よって開始された作業機能が前記作業・システム情報蓄
    積手段内に格納されているプロセス情報の開始機能に設
    定されているか否かを判定し、前記開始機能に設定され
    ていた場合には、前記開始機能の情報と該作業に関連す
    る情報とを対応づけて前記プロセス情報蓄積手段に一時
    格納し、 前記作業者によって作業終了の指示が出された場合に、
    該作業の開始作業と該作業の終了作業に対応する作業機
    能が設定されているプロセス情報を前記作業・システム
    情報蓄積手段から抽出し、該プロセス情報に該作業に関
    連する情報を付加して前記プロセス情報蓄積手段に格納
    することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の作業プロセス管理装置。
  5. 【請求項5】 作業プロセスを管理し、該作業の進捗状
    況や、稼働時間等の作業状況をユーザへ提供する作業プ
    ロセス管理方法において、 作業者が行う作業と該作業に対応する各プログラムのシ
    ステム機能とを対応づけたプロセス情報を複数格納し、 作業者によって作業が行われた場合に、前記格納してい
    た複数のプロセス情報から、該作業者によって行われた
    作業に対応するプロセス情報を抽出し、 該プロセス情報に該作業に関する情報を付加した第2の
    プロセス情報を作成・蓄積し、 前記蓄積した第2のプロセス情報に基づいて、所定の作
    業の進捗状況を分析し、 前記分析した情報をユーザに通知することを特徴とする
    作業プロセス管理方法。
  6. 【請求項6】 作業の進捗状況や、稼働時間等の作業状
    況を管理する作業プロセス管理用のプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 前記プログラムは、 作業者が行う作業と該作業に対応する各プログラムのシ
    ステム機能とを対応づけたプロセス情報を複数格納した
    コンピュータにおいて、 作業者によって作業が行われた場合に、前記格納してい
    た複数のプロセス情報から、該作業者によって行われた
    作業に対応するプロセス情報を抽出し、 該プロセス情報に該作業に関する情報を付加した第2の
    プロセス情報を作成・蓄積し、 前記蓄積した第2のプロセス情報に基づいて、所定の作
    業の進捗状況を分析し、 前記分析した情報をユーザに通知することをコンピュー
    タに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
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