JP2001356899A - プリント出力方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びプリント出力システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】より付加価値の高いプリントサービスを提供可
能なプリント出力方法及びプリント出力システムを提供
する。 【解決手段】日時に関する付帯情報は情報の新しさの目
安となり、識別もしくは分類の付帯情報は、顧客の好み
のジャンルから情報を選択するのに利用できる。従っ
て、例えば顧客が若い女性と判っていれば、星占いなど
に興味があると考えられるので、今週の星占いに関する
付帯情報を、サーバー３０から検索して読み出すことに
より、印画紙Ａの画像Ｇ１の脇に画像Ｇ２として形成し
て提供することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリントに付加価
値を与えることが出来るプリント出力方法及びプリント
出力システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ラボ等においては、銀塩カメ
ラの撮影によって銀塩ネガフィルムなどに露光された画
像をプリントして顧客に提供するサービスを行ってい
る。又、近年のデジタル技術の向上に伴い、デジタルス
チルカメラなどが急速に発展していることに対応し、顧
客から提供された画像データに基づき画像をプリントす
るサービスも行われている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる分野
においては、画像がプリントされる印画紙に、撮影画像
と共に、例えば「賀正」の文字や「門松」などの画像を
プリントすることによって、年賀状などのポストカード
を提供するサービスが既に行われている。しかるに、か
かるサービスによって提供されるポストカードなどにつ
いては、顧客は、メーカーから供給される既製のテンプ
レート画像しか選択できないという問題がある。

【０００４】一方、近年のデジタルプリンターの普及に
よって、顧客が指定した文字やイラストを自由に画像と
合成してプリント出力するサービスも行われている。し
かし、プリントしようとする画像データを顧客自身があ
らかじめ加工するには、専用のソフトが必要であり、加
工にはある程度の習熟が必要である。逆にプリント出力
を業務とする店舗が顧客の要望に応じて画像データの加
工をすることは、能力に限界があり、写真入り名刺のよ
うに同じ画像を何十枚もプリント出力する場合には対応
できるが、１枚１枚違う文字やイラストを合成するのに
は適さないのが現状である。

【０００５】そこで本発明は、かかる問題点に鑑みて、
顧客が撮影した画像以外に楽しめる要素をプリントに書
き込むことによって、より付加価値の高いプリントサー
ビスを簡単な操作で提供可能なプリント出力方法及びプ
リント出力システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】第１の本発明のプリント
出力方法は、被写体を撮影した画像データを可視画像と
してプリント出力するに際し、プリント上に特定情報を
書き込んでプリント出力するプリント出力方法であっ
て、少なくとも該特定情報の日時に関する付帯情報およ
び該特定情報を識別もしくは分類するための付帯情報を
該特定情報に関連づけてサーバー内に記憶させ、プリン
ターに接続されたコンピューターがネットワークを介し
て該サーバーに記憶された複数の特定情報を付帯情報と
ともに読み込み、読み込んだ複数の特定情報のうち一部
を付帯情報に基づいて選択し、撮影画像と同一のプリン
ト上に該特定情報を書き込むことを特徴とする。

【０００７】第２の本発明のプリント出力方法は、撮影
画像のプリント出力を業務とする店舗において、被写体
を撮影した画像データを可視画像としてプリント出力す
るに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプリント
出力する方法であって、複数の特定情報をあらかじめ優
先度づけして、又は順位付けしてコンピューターに記憶
させておき、顧客の撮影画像とは無関係に、該優先度ま
たは順位に基づいて特定情報を抽出して、連続するプリ
ント同士では異なる特定情報を、撮影画像と同一のプリ
ント上に書き込むことを特徴とする。

【０００８】第３の本発明のプリント出力方法は、撮影
画像のプリント出力を業務とする店舗において、被写体
を撮影した画像データを可視画像としてプリント出力す
るに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプリント
出力する方法であって、複数の情報をあらかじめコンピ
ューターに記憶させておき、該コンピューター上で乱数
を発生させることにより、顧客の撮影画像とは無関係に
特定情報を抽出して、連続するプリント同士では異なる
特定情報を、撮影画像と同一のプリント上に書き込むこ
とを特徴とする。

【０００９】第４の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、少なく
とも該特定情報の日時に関する付帯情報および該特定情
報を識別もしくは分類するための付帯情報を該特定情報
に関連づけて記憶するサーバーと、前記サーバーとネッ
トワークを介して接続されており、特定情報の種類を選
択するための入力手段と、前記入力手段により入力され
た情報をもとに、前記付帯情報を参照して、サーバー内
に記憶した特定情報を選択する選択手段と、を有する端
末と、撮影画像と同一のプリント上に該特定情報を書き
込む手段と、を有することを特徴とする。

【００１０】第５の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、複数の
特定情報を優先度又は順位と関連づけて記憶する手段
と、該優先度又は順位に基づいて特定情報を顧客の撮影
画像とは無関係に自動的に抽出する手段と、前記抽出さ
れた特定情報を、撮影画像と同一のプリント上に連続す
るプリント同士では異なるように書き込む手段とを有す
ることを特徴とする。

【００１１】第６の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、複数の
特定情報を記憶する手段と、コンピューター上で乱数を
発生させることによって、連続するプリント同士では異
なる特定情報を顧客の撮影画像とは無関係に自動的に抽
出する手段と、前記抽出された特定情報を、撮影画像と
同一のプリント上に連続するプリント同士では異なるよ
うに書き込む手段とを有することを特徴とする。

【００１２】

【作用】第１の本発明のプリント出力方法は、被写体を
撮影した画像データを可視画像としてプリント出力する
に際し、プリント上に特定情報を書き込んでプリント出
力するプリント出力方法であって、少なくとも該特定情
報の日時に関する付帯情報および該特定情報を識別もし
くは分類するための付帯情報を該特定情報に関連づけて
サーバー内に記憶させ、プリンターに接続されたコンピ
ューターがネットワークを介して該サーバーに記憶され
た複数の特定情報を付帯情報とともに読み込み、読み込
んだ複数の特定情報のうち一部を付帯情報に基づいて選
択し、撮影画像と同一のプリント上に該特定情報を書き
込むものである。

【００１３】第１の本発明のプリント出力方法によれ
ば、サーバーにあらかじめ複数の特定情報を記憶させて
おき、ネットワーク（インターネットを含む）を介して
プリンター側のコンピューターに特定情報を読み込み、
得られた複数の情報から任意の情報を選択して、写真を
プリントする際に書き込むことができる。この際に、少
なくとも特定情報の日時に関する付帯情報および情報を
識別もしくは分類するための付帯情報を、該特定情報に
関連づけてサーバー内に記憶させておき、プリンター側
のコンピューターに読み込む際も、特定情報を付帯情報
とともに読み込み、プリントに書き込む情報の選択にこ
の付帯情報を抽出すると良い。日時に関する付帯情報は
情報の新しさの目安となり、識別もしくは分類の付帯情
報は、顧客の好みのジャンルから情報を選択するのに利
用できる。ネットワークを介した特定情報の供給は、よ
り多くの情報を複数の店舗に供給できるメリットがあ
る。業者が情報サイトを提供し、店舗側が情報サイトへ
アクセスする方法をとれば、店側は自分で情報を収集す
る手間が無く居ながらに多数の情報を得ることができ
る。情報を提供する業者は、サーバーに記憶させた情報
を、一定期間毎に更新し、店側が毎日アクセスして情報
を店側のコンピューターに読み込めば、日々の最新情報
がプリントに書き込めるので好ましい。尚、プリンター
に接続されたコンピューターとは、プリンターに内蔵さ
れたコンピューターを含むものである。

【００１４】第２の本発明のプリント出力方法は、撮影
画像のプリント出力を業務とする店舗において、被写体
を撮影した画像データを可視画像としてプリント出力す
るに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプリント
出力する方法であって、複数の特定情報をあらかじめ優
先度づけして、又は順位付けしてコンピューターに記憶
させておき、顧客の撮影画像とは無関係に、該優先度ま
たは順位に基づいて特定情報を抽出して、連続するプリ
ント同士では異なる特定情報を、撮影画像と同一のプリ
ント上に書き込むことを特徴とするものである。

【００１５】第２の本発明のプリント出力方法は、複数
の特定情報をあらかじめ優先度付けして、又は順位付け
してコンピューターに記憶させておき、その優先度又は
順位付けにしたがって、情報をプリントに書き込んでい
くので、好みの順序で情報をプリントに書き込める。か
かる優先度又は順位付けは、特定情報をネットワークを
介して読み込む場合には、特定情報を記憶したサーバー
内で設定しておいてもよいし、サーバーからプリンター
側のコンピューターに情報を読み込んだ後に設定しても
よい。１顧客が複数のプリントを注文した際には、側々
の連続するプリント同士では異なる情報が書き込まれる
よう、プリントされる順に優先度にしたがって情報を書
き込むことができるので、特に特定情報が広告などであ
れば、広範囲な情報を提供できるため好ましい。尚、撮
影画像のプリント出力を業務とする店舗とは、例えばラ
ボのようなものを言う。

【００１６】かかる優先度又は順位付けとして、２０個
の特定情報をプリントする場合を例にとり説明する。か
かる例としては、顧客の切れ目を識別せずに、一方向的
に情報を選択していく方法（ア）と、顧客の切れ目毎に
優先順位１に戻して情報を選択していく方法（イ）を任
意に選択できる。顧客Ａが、８枚のプリント注文を行
い、顧客Ｂが、６枚のプリント注文を行い、顧客Ｃが、
８枚のプリント注文を行い、顧客Ｄが、６枚のプリント
注文を行ったとすると、各顧客の受け取るプリントに
は、以下の数字で示す特定情報がプリントされる。 （ア） 顧客Ａ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ 顧客Ｂ ９ １０ １１ １２ １３ １４ 顧客Ｃ １５ １６ １７ １８ １９ ２０ １ ２ 顧客Ｄ ３ ４ ５ ６ ７ ８ （イ） 顧客Ａ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ 顧客Ｂ １ ２ ３ ４ ５ ６ 顧客Ｃ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ 顧客Ｄ １ ２ ３ ４ ５ ６

【００１７】方法（ア）によれば、全ての特定情報をま
んべんなくプリントできるという効果があるが、方法
（イ）によれば、優先度又は順位付けの高い特定情報が
プリントされる頻度が高くなるという利点がある。従っ
て、特定情報が、広告等であれば、より優先度又は順位
付けの高いものほどアピール度が高まり、従ってより高
額な広告料を徴収できることとなる。

【００１８】尚、優先度又は順位付けを行う場合、作業
者が手入力で優先度等を入力しても良いが、所定のプロ
グラムに従い、例えば広告料の高低に応じて、コンピュ
ーター内部で自動的に優先度等を付与することもでき
る。

【００１９】第３の本発明のプリント出力方法は、撮影
画像のプリント出力を業務とする店舗において、被写体
を撮影した画像データを可視画像としてプリント出力す
るに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプリント
出力する方法であって、複数の情報をあらかじめコンピ
ューターに記憶させておき、該コンピューター上で乱数
を発生させることにより、顧客の撮影画像とは無関係に
特定情報を抽出して、連続するプリント同士では異なる
特定情報を、撮影画像と同一のプリント上に書き込むこ
とを特徴とするものである。

【００２０】第３の本発明のプリント出力方法によれ
ば、複数の特定情報をあらかじめコンピューターに記憶
させておき、１顧客が複数のプリントを注文した際に、
側々の連続するプリント同士では異なる特定情報が書き
込まれるよう、コンピューター内で乱数を発生させ、そ
の乱数をもとに情報を自動的に抽出することで、無作為
に情報をプリントに書き込んでいくことができる。もし
くは、特定情報をコンピューターに記憶させる際に付加
される意図的ではない付加情報をもとにコンピューター
の認識順（例えば数字やアルファべット、５０音順）に
したがって、無作為に情報を抽出し、プリントに書き込
んでいっても良い。

【００２１】顧客の好みに応じて情報の特定種類を選択
したい場合には、あらかじめ顧客の性別や年齢、興味対
象などの情報を聞いておき、この顧客情報を蓄積して、
プリントに書き込む特定情報の種類の選択に反映させる
ことも好ましい態様である。また、顧客の撮影画像の種
類に関する情報を蓄績しておき、プリントに書き込む特
定情報の種類の選択に反映させることもできる。

【００２２】更に、プリント上に書き込む前記特定情報
が可視情報であると好ましい。

【００２３】又、あらかじめ蓄積された顧客情報に応じ
てプリント中に書き込む特定情報の種類を選択すると好
ましい。

【００２４】第４の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、少なく
とも該特定情報の日時に関する付帯情報および該特定情
報を識別もしくは分類するための付帯情報を該特定情報
に関連づけて記憶するサーバーと、前記サーバーとネッ
トワークを介して接続されており、特定情報の種類を選
択するための入力手段と、前記入力手段により入力され
た情報をもとに、前記付帯情報を参照して、サーバー内
に記憶した特定情報を選択する選択手段と、を有する端
末と、撮影画像と同一のプリント上に該特定情報を書き
込む手段と、を有することを特徴とするものである。

【００２５】第４の本発明のプリント出力システムによ
れば、サーバーにあらかじめ複数の特定情報を記憶させ
ておき、ネットワーク（インターネットを含む）を介し
て端末に特定情報を読み込み、得られた複数の情報から
任意の情報を選択して、写真をプリントする際に書き込
むことができる。この際に、少なくとも特定情報の日時
に関する付帯情報および情報を識別もしくは分類するた
めの付帯情報を、該特定情報に関連づけてサーバー内に
記憶させておき、端末に読み込む際も、特定情報を付帯
情報とともに読み込み、プリントに書き込む情報の選択
にこの付帯情報を抽出すると良い。日時に関する付帯情
報は情報の新しさの目安となり、識別もしくは分類の付
帯情報は、顧客の好みのジャンルから情報を選択するの
に利用できる。ネットワークを介した特定情報の供給
は、より多くの情報を複数の店舗に供給できるメリット
がある。業者が情報サイトを提供し、店舗側が情報サイ
トへアクセスする方法をとれば、店側は自分で情報を収
集する手間が無く居ながらに多数の情報を得ることがで
きる。情報を提供する業者は、サーバーに記憶させた情
報を、一定期間毎に更新し、店側が毎日アクセスして情
報を店側のコンピューターに読み込めば、日々の最新情
報がプリントに書き込めるので好ましい。

【００２６】第５の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、複数の
特定情報を優先度又は順位と関連づけて記憶する手段
と、該優先度又は順位に基づいて特定情報を顧客の撮影
画像とは無関係に自動的に抽出する手段と、前記抽出さ
れた特定情報を、撮影画像と同一のプリント上に連続す
るプリント同士では異なるように書き込む手段とを有す
ることを特徴とするものである。

【００２７】第５の本発明のプリント出力システムは、
複数の特定情報をあらかじめ優先度付けして、又は順位
付けしてコンピューターに記憶させておき、その優先度
又は順位付けにしたがって、情報をプリントに書き込ん
でいくので、好みの順序で情報をプリントに書き込め
る。かかる優先度又は順位付けは、特定情報をネットワ
ークを介して読み込む場合には、特定情報を記憶したサ
ーバー内で設定しておいてもよいし、サーバーから端末
側に情報を読み込んだ後に設定してもよい。１顧客が複
数のプリントを注文した際には、側々の連続するプリン
ト同士では異なる情報が書き込まれるよう、プリントさ
れる順に優先度にしたがって情報を書き込むことができ
るので、特に特定情報が広告などであれば、広範囲な情
報を提供できるため好ましい。

【００２８】第６の本発明のプリント出力システムは、
被写体を撮影した画像データを可視画像としてプリント
出力するに際し、プリント上に特定情報を書き込んでプ
リント出力するプリント出力システムであって、複数の
特定情報を記憶する手段と、コンピューター上で乱数を
発生させることによって、連続するプリント同士では異
なる特定情報を顧客の撮影画像とは無関係に自動的に抽
出する手段と、前記抽出された特定情報を、撮影画像と
同一のプリント上に連続するプリント同士では異なるよ
うに書き込む手段とを有することを特徴とするものであ
る。

【００２９】第６の本発明のプリント出力システムによ
れば、複数の特定情報をあらかじめコンピューターに記
憶させておき、１顧客が複数のプリントを注文した際
に、側々の連続するプリント同士では異なる特定情報が
書き込まれるよう、コンピューター内で乱数を発生さ
せ、その乱数をもとに情報を自動的に抽出することで、
無作為に情報をプリントに書き込んでいくことができ
る。もしくは、特定情報をコンピューターに記憶させる
際に付加される意図的ではない付加情報をもとにコンピ
ューターの認識順（例えば数字やアルファべット、５０
音順）にしたがって、無作為に情報を抽出し、プリント
に書き込んでいっても良い。

【００３０】更に、特定情報をプリント上に可視的に書
き込む手段を有すると好ましい。

【００３１】又、顧客情報を顧客ごとに分類して蓄積す
る記憶手段を有し、該記憶手段により蓄積された顧客情
報に応じてプリント中に書き込む特定情報の種類を選択
する手段を有すると好ましい。

【００３２】尚、プリントに形成される特定情報として
は、ニュース、天気予報、ランキング情報、売れ筋商品
情報、イべント情報、観光案内、新製品情報、求人情
報、広告、クーポン券、抽選券、占い、イラストなどこ
れらの情報は、文字や図表などそのまま認識できる可視
情報でもバーコードや磁気情報など判別に専用の読み取
り装置が必要なものでもよいが、可視情報がより好まし
い。

【００３３】更に、特定情報を書き込む位置は、撮影画
像の上部、下郎、左右、画像と重ね合わせるなど任意に
設定できる。特定情報の供給および書き込み方法につい
て、以下に詳しく説明する。

【００３４】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明を説明する。図１は、本発明のプリント出力システム
の概念図である。図１において、プリント出力システム
は、ネットワークに接続された端末の機能を有するプリ
ンターとしてのプリント出力装置２０と、サーバー３０
とから構成される。ラボなどに設置されると好ましいプ
リント出力装置２０は、感光材料に露光して現像し、プ
リントを作成するものが例示されているが、これに限ら
ず、画像情報に基づいてプリントを作成できるものであ
ればよく、例えば、インクジェット方式、電子写真方式
のプリント出力装置であってもよいが、特にロール状の
画像形成体を用いるものが好ましい。

【００３５】この実施の形態のプリント出力装置２０
は、本体２０２の左側面にマガジン装填部２０３を備え
ている。本体２０２内には画像形成体であるロール状の
感光材料（印画紙）に露光する露光処理部２０４と、露
光された感光材料を現像処理して乾燥し、プリントを作
成し、所定の長さに切断するプリント作成部２０５が備
えられ、作成されたプリントは、本体２０２の右側面に
設けられたトレー２０６に排出される。さらに、本体２
０２の内部には、露光処理部２０４の上方位置に制御部
２０７が備えられている。尚、異なる幅を有する複数の
感光材料を装填可能なマガジン装填部２０３は、装填さ
れるロール状の感光材料の種類（幅サイズなど）に応じ
て、対応する信号を制御部２０７に送信することができ
るようになっている。尚、制御部２０７が選択手段及び
自動的に抽出する手段を構成する。

【００３６】また、本体２０２の上部には、ＣＲＴ２０
８が配置されている。このＣＲＴ２０８がプリントを作
成しようとする画像情報の画像を画面に表示する表示手
段を構成している。ＣＲＴ２０８の左側に、透過原稿を
読み込む画像読取部であるところのフィルムスキャナ部
２０９が配置され、右側に反射原稿入力装置２１０が配
置されている。

【００３７】フィルムスキャナ部２０９や反射原稿入力
装置２１０から読み込まれる原稿として写真感光材料が
あり、この写真感光材料としては、カラーネガフィル
ム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白
黒リバーサルフィルム等が挙げられ、アナログカメラに
より撮像した画像データが記憶される。フィルムスキャ
ナ部２０９のフィルムスキャナーでデジタル情報に変換
し、画像データとすることができる。また、写真感光材
料がカラーぺーパーの場合、反射原稿入力装置２１０の
フラットべットスキャナーで画像データにすることがで
きる。

【００３８】また、本体２０２の制御部２０７の位置に
は、画像転送部２１４が設けられている。画像転送部２
１４には、上述したリムーバブルメディアＭ（ＰＣカー
ド）の他、画像データを記憶しているＩＣカード２１３
ａやフロッピー（登録商標）ディスク２１３ｂなども差
し込み可能になっており、差し込まれた記憶媒体の画像
データ等が読み出される。

【００３９】ＣＲＴ２０８の前側に操作部２１１が配置
され、この操作部２１１に情報入力手段２１２が設けら
れ、情報入力手段２１２は、例えばタッチパネル等で構
成される。

【００４０】また、本体２０２には、記憶メディア書込
み部２１５が設けられ、画像データを有するリムーバブ
ルメディアＭ等から、画像データを出力しプリントを作
成する際に、記憶媒体中の画像データを磁気記憶メディ
ア、光記憶メディア等に書き込む書込み手段Ｋ（図２）
が設けられている。

【００４１】画像データ記憶する記憶媒体として、具体
的には、マルチメディアカード、メモリーステック、Ｍ
Ｄ、ＣＤ−ＲＯＭ等のリムーバブルメディアが挙げられ
るが、これらに限られない。

【００４２】なお、操作部２１１、ＣＲＴ２０８、フィ
ルムスキャナ部２０９、反射原稿入力装置２１０、画像
転送部２１４及び記憶メディア書込み部２１５は、本体
２０２に一体的に設けられて装置の構造となっている
が、いずれか１つ以上を別体として設けてもよい。

【００４３】図２は、プリント出力装置２０の構成を示
すブロック図である。

【００４４】プリント出力装置２０の制御部２０７は、
情報入力手段２１２からの指令情報に基づき、フィルム
スキャナ部２０９や反射原稿入力装置２１０からの原稿
情報の読み込みを行い、画像情報を得てＣＲＴ２０８に
表示する。

【００４５】また、プリント出力装置２０は、データ蓄
積手段２７１及び特定情報記憶手段２７２を有する。デ
ータ蓄積手段２７１に、リムーバブルメディアＭから読
み込んだ画像データと、それに対応するプリント注文情
報（どの駒の画像から何枚プリントを作成するかの情
報、プリントサイズの情報等、詳しくは後述する。）と
を記憶し順次蓄積することができる。フィルムスキャナ
部２０９からは、アナログカメラにより撮像されたネガ
フィルムを現像して得られる現像済のネガフィルムＮか
らの駒画像が入力され、反射原稿入力装置２１０からは
駒画像を印画紙に焼き付けて現像処理したプリントＰか
らの駒画像が入力される。

【００４６】特定情報記憶手段２７２は、背景画像と合
成領域を設定する少なくとも１個の画像データと、それ
に対応させる特定情報をサーバー３０から読み出して記
憶するようになっている。特定情報記憶手段２７２に記
憶された複数の特定情報から、後述する態様で一つの特
定情報が選択され、画像データは選択された特定情報と
合成されて、合成された画像データに基づきプリントが
作成される。ここでは、特定情報記憶手段がプリント出
力装置２０に格納されているケースで説明したが、特定
情報記憶手段がプリント出力装置から独立したコンピュ
ータ内にあり、合成された画像データをプリント出力装
置２０に送ってプリントさせてもよい。

【００４７】特定情報の記憶については、通信手段２４
０から、インターネットなどのネットワークＮを介して
特定情報がストックされているサーバー３０にアクセス
することで、記憶された特定情報を読み出すことが出来
るが、予め特定情報記憶手段２７２の中に、複数の特定
情報をダウンロードさせておくことでも構わないし、プ
リントするときに所望の特定情報だけをダウンロードし
て合成した後プリントすることでも良い。

【００４８】また、制御部２０７は、画像処理部２７０
を有し、この画像処理部２７０で画像情報を画像処理し
て露光用画像情報を形成し、露光処理部２０４に送る。
露光処理部２０４では、感光材料に画像の露光が行わ
れ、この感光材料をプリント作成部２０５に送り、プリ
ント作成部２０５で露光された感光材料を現像処理して
乾燥しプリントを作成する。

【００４９】このプリント出力装置２０の画像転送部２
１４には、リムーバブルメディアＭ等の画像データ等を
読み出して転送する読取手段２３０と、サーバー３０と
通信可能な通信手段２４０とが備えられている。読取手
段２３０は、画像転送部２１４に差し込まれたリムーバ
ブルメディアＭから、記憶された画像データを読み取
り、マイクロコンピュータで構成される制御部２０７へ
転送することができる。一方、通信手段２４０は、ネッ
トワークＮを介してサーバー３０と通信し、画像データ
などを入力可能となっている。

【００５０】次に、本実施の形態にかかるプリント出力
装置２０のプリントにかかる動作について、図３を参照
して説明する。図３は、プリント出力装置２０によるプ
リントを説明するための図である。尚、プリント出力装
置２０は、記録媒体である内部のハードディスクに格納
されたプログラムに基づいて、以下のプリント出力方法
を実行できるようになっている。

【００５１】まず、サーバー３０にあらかじめ複数の特
定情報が、日時に関する付帯情報と、それを識別もしく
は分類する付帯情報と対応づけて記憶されているものと
する。ここで、作業者が、顧客の性別・年齢などの参照
情報を入力手段としての操作部２１２から入力すると、
プリント出力装置２０の制御部２０７（コンピュータ
ー）は、通信手段２４０からサーバー３０にアクセスし
て、かかる参照情報に基づいて、記憶されている特定情
報から、顧客が興味を持つと思われる特定情報を自動的
に抽出して、抽出された特定情報を付帯情報と共にダウ
ンロードする。

【００５２】ダウンロードされた特定情報は、ＣＲＴ２
０８に表示されるので、付帯情報に基づき、プリントに
付与すべき特定情報を選択することが出来る。ここで、
日時に関する付帯情報は情報の新しさの目安となり、識
別もしくは分類の付帯情報は、顧客の好みのジャンルか
ら情報を選択するのに利用できる。従って、例えば顧客
が若い女性の場合には、星占いなどに興味があると考え
られるので、今週の星占いに関する付帯情報を、サーバ
ー３０から検索して読み出すことにより、図３（ａ）に
示すよう、印画紙Ｐの画像Ｇ１の脇に画像Ｇ２として形
成して提供することが出来る。

【００５３】一方、例えば顧客が若いサラリーマンなど
であれば、パソコンなどの情報機器などに興味があると
考えられるので、例えば激安パソコンなどに関する付帯
情報を、サーバー３０から検索して読み出すことによ
り、図３（ａ）に示すよう、印画紙Ｐの画像Ｇ１’の脇
に画像Ｇ２’として形成して提供することが出来る。か
かる選択は、作業者が行っても良いが、制御部２０７が
自動的に行うと好ましい。

【００５４】従って、顧客の好みに応じて情報の特定種
類を選択したい場合には、あらかじめ顧客の性別や年
齢、興味対象などの情報を聞いておき、この顧客情報を
蓄積して、プリントに書き込む特定情報の種類の選択に
反映させることも好ましい態様である。また、顧客の撮
影画像の種類に関する情報を蓄績しておき、プリントに
書き込む特定情報の種類の選択に反映させることもでき
る。

【００５５】更に、業者がサーバー３０内で情報サイト
を提供し、ラボ側が情報サイトへアクセスする手法をと
れば、ラボ側は自分で情報を収集する手間が無く居なが
らに多数の情報を得ることができる。情報を提供する業
者は、サーバー３０に記憶させた情報を、一定期間毎に
更新し、ラボ側が毎日アクセスして情報をプリント出力
装置２０に読み込めば、日々の最新情報がプリントに書
き込めるので好ましい。

【００５６】更に、本実施の形態の変形例として、特定
情報記憶手段２７２（コンピューター）には、複数の特
定情報としての広告をあらかじめ優先度付けして、又は
順位付けして記憶させておくことも考えられる。かかる
場合、その優先度又は順位付けにしたがって、広告をプ
リントに書き込んでいくので、好みの順序で情報をプリ
ントに書き込める。かかる優先度又は順位付けされた広
告は、サーバー３０に予め記憶されていても良く、その
場合ネットワークＮを介して読み込むこともできる。
又、広告のみがサーバー３０に記憶され、サーバー３０
からプリント出力装置２０に広告を読み込んだ後に、優
先度等を設定してもよい。

【００５７】本変形例によれば、図３（ｂ）に示すよう
に、１顧客が複数のプリントを注文した際には、例えば
１枚目の画像Ｇ１には、「特許商事」の広告Ｇ２が付与
され、２枚目の画像Ｇ１’には、「発明商事」の広告Ｇ
２’が付与されるというように、連続するプリント同士
では異なる広告が書き込まれるようになっているので、
優先度にしたがって、より広告効果を高めることが出来
る。尚、図４に示すように、特定情報Ｇ３と撮影画像Ｇ
１との間にミシン目を設けて、互いに切り離すことが出
来るようにしても良い。

【００５８】尚、優先度又は順位付けを行う場合、作業
者が手入力で優先度等を入力しても良いが、所定のプロ
グラムに従い、例えば広告料の高低に応じて、コンピュ
ーター内部で自動的に優先度等を付与することもでき
る。しかしながら、広告数が多い場合には、優先度を付
けることが出来ないこともあり得る。そのような場合に
は、広告などの複数の特定情報をあらかじめ特定情報記
憶手段２７２（コンピューター）に記憶させておき、特
定情報記憶手段２７２上で乱数を発生させることによ
り、顧客の撮影画像とは無関係に、また優先度付けする
ことなく任意の広告を抽出して、連続するプリント同士
では異なる広告を撮影画像と同一のプリント上に書き込
むようにしても良い。

【００５９】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。

【００６０】

【発明の効果】本発明によれば、画像形成媒体を効率よ
く使用でき、又アピール度の高い画像を形成できるプリ
ントシステム、プリント方法及び画像形成体を提供する
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態にかかるプリント出力装置（画像
形成装置）の斜視図である。

【図２】プリント出力装置の構成を示すブロック図であ
る。

【図３】プリント出力装置２０によるプリントの例を示
す図である。

【図４】プリント出力装置２０によるプリントの例を示
す図である。

【符号の説明】

２０ プリント出力装置 ２０９ フィルムスキャナ部 ２１０ 反射原稿入力装置 ２３０ 読取手段 ２７０ 画像処理部 Ｃ リムーバブルメディア Ｍ リムーバブルメディア Ｐ 印画紙

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｎ 1/00 １０７ Ｈ０４Ｎ 1/00 １０７Ｚ (72)発明者 佐竹 亘 東京都日野市さくら町１番地 コニカ株式 会社内 Ｆターム(参考） 2C061 AP01 AQ05 AQ06 JJ02 JJ13 2C087 AA13 AC07 AC08 BA03 BD07 CA02 2H106 AB04 BA55 BA71 BA95 5B021 AA01 BB01 BB10 CC05 5C062 AA13 AA35 AB22 AB42 AC04 AC22 AC24 AE01 AE08

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体を撮影した画像データを可視画像
   としてプリント出力するに際し、プリント上に特定情報
   を書き込んでプリント出力するプリント出力方法であっ
   て、 少なくとも該特定情報の日時に関する付帯情報および該
   特定情報を識別もしくは分類するための付帯情報を該特
   定情報に関連づけてサーバー内に記憶させ、 プリンターに接続されたコンピューターがネットワーク
   を介して該サーバーに記憶された複数の特定情報を付帯
   情報とともに読み込み、 読み込んだ複数の特定情報のうち一部を付帯情報に基づ
   いて選択し、 撮影画像と同一のプリント上に該特定情報を書き込むこ
   とを特徴とするプリント出力方法。
2. 【請求項２】 撮影画像のプリント出力を業務とする店
   舗において、被写体を撮影した画像データを可視画像と
   してプリント出力するに際し、プリント上に特定情報を
   書き込んでプリント出力する方法であって、複数の特定
   情報をあらかじめ優先度づけして、又は順位付けしてコ
   ンピューターに記憶させておき、顧客の撮影画像とは無
   関係に、該優先度または順位に基づいて特定情報を抽出
   し、連続するプリント同士では異なる特定情報を、撮影
   画像と同一のプリント上に書き込むことを特徴とするプ
   リント出力方法。
3. 【請求項３】 撮影画像のプリント出力を業務とする店
   舗において、被写体を撮影した画像データを可視画像と
   してプリント出力するに際し、プリント上に特定情報を
   書き込んでプリント出力する方法であって、複数の情報
   をあらかじめコンピューターに記憶させておき、該コン
   ピューター上で乱数を発生させることにより、顧客の撮
   影画像とは無関係に特定情報を抽出して、連続するプリ
   ント同士では異なる特定情報を、撮影画像と同一のプリ
   ント上に書き込むことを特徴とするプリント出力方法。
4. 【請求項４】 プリント上に書き込む前記特定情報が可
   視情報であることを特徴とする請求項１〜３のいずれか
   に記載のプリント出力方法。
5. 【請求項５】 あらかじめ蓄積された顧客情報に応じて
   プリント中に書き込む特定情報の種類を選択することを
   特徴とする請求項１〜４のいずれかに記職のプリント出
   力方法。
6. 【請求項６】 請求項１〜５のいずれかに記載のプリン
   ト出力方法を実行するために必要なプログラムを格納し
   たコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
7. 【請求項７】 被写体を撮影した画像データを可視画像
   としてプリント出力するに際し、プリント上に特定情報
   を書き込んでプリント出力するプリント出力システムで
   あって、 少なくとも該特定情報の日時に関する付帯情報および該
   特定情報を識別もしくは分類するための付帯情報を該特
   定情報に関連づけて記憶するサーバーと、 前記サーバーとネットワークを介して接続されており、
   特定情報の種類を選択するための入力手段と、前記入力
   手段により入力された情報をもとに、前記付帯情報を参
   照して、サーバー内に記憶した特定情報を選択する選択
   手段と、を有する端末と、 撮影画像と同一のプリント上に該特定情報を書き込む手
   段と、を有することを特徴とするプリント出力システ
   ム。
8. 【請求項８】 被写体を撮影した画像データを可視画像
   としてプリント出力するに際し、プリント上に特定情報
   を書き込んでプリント出力するプリント出力システムで
   あって、 複数の特定情報を優先度又は順位と関連づけて記憶する
   手段と、 該優先度又は順位に基づいて特定情報を顧客の撮影画像
   とは無関係に自動的に抽出する手段と、 前記抽出された特定情報を、撮影画像と同一のプリント
   上に連続するプリント同士では異なるように書き込む手
   段とを有することを特徴とするプリント出力システム。
9. 【請求項９】 被写体を撮影した画像データを可視画像
   としてプリント出力するに際し、プリント上に特定情報
   を書き込んでプリント出力するプリント出力システムで
   あって、 複数の特定情報を記憶する手段と、 コンピューター上で乱数を発生させることによって、連
   続するプリント同士では異なる特定情報を顧客の撮影画
   像とは無関係に自動的に抽出する手段と、 前記抽出された特定情報を、撮影画像と同一のプリント
   上に連続するプリント同士では異なるように書き込む手
   段とを有することを特徴とするプリント出力システム。
10. 【請求項１０】 特定情報をプリント上に可視的に書き
    込む手段を有することを特徴とする請求項７〜９のいず
    れかに記載のプリント出力システム。
11. 【請求項１１】 顧客情報を顧客ごとに分類して蓄積す
    る記憶手段を有し、該記憶手段により蓄積された顧客情
    報に応じてプリント中に書き込む特定情報の種類を選択
    する手段を有することを特徴とする請求項７〜１０のい
    ずれかに記載のプリント出力システム。