JP2001160103A - 注文状況追跡システム、プリント注文受付装置及び画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばデジタルカメラで撮像された画像のプリ
ント注文処理状況を把握できる注文状況追跡システムを
提供する。 【解決手段】サーバー３０は、画像データとプリント注
文情報とを出力可能な少なくとも一つのプリント注文受
付装置１０と、プリント注文受付装置１０から出力され
たプリント注文情報に基づいてプリントを形成する画像
形成装置２０とに接続されており、プリント注文受付装
置１０と画像形成装置２０からの信号に基づいて、プリ
ント注文受付からプリント終了までの処理状況を検出
し、処理状況に応じて、プリント注文に関するバックア
ップデータを記憶し、検出された処理状況に関する情報
を出力するので、現時点でプリント作成処理がどの段階
まで行われたか把握することができ、また不測の事態に
より処理されたデータが失われても、前記記憶手段に記
憶されたバックアップデータに基づき、直ちに処理を続
行できるという利点がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、注文状況追跡シス
テム、プリント注文受付装置及び画像形成装置に関し、
特に画像データに基づきプリントの注文を行えるプリン
ト注文受付装置と、かかるプリント注文受付装置から成
されたプリント注文の状況を追跡できる注文状況追跡シ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】被写体の光学像を、デジタル画像データ
に変換してメモリカードなどに記憶可能なデジタルカメ
ラが開発され、既に市販されている。デジタルカメラに
は、画像表示用の液晶パネルが通常装備されているの
で、記憶された画像データに基づいて、かかる液晶パネ
ルに撮像した画像を表示させることができる。

【０００３】ところで、銀塩写真等とは異なり、デジタ
ルカメラの液晶パネルに表示された画像は、例えばデジ
タルカメラの電源をオフにすると消えてしまうような一
時的なものであるため、長時間にわたって画像を鑑賞す
るような場合には、液晶パネルによる表示は不適切であ
るという問題がある。また、複数人を被写体としてデジ
タルカメラにより撮像した後に、各人に画像を提供した
い場合があるが、画像データ自体は別な記憶媒体にコピ
ーできるとしても、画像の表示手段を有しない者は、コ
ピーされた画像データを記憶した記憶媒体などを提供さ
れた場合には、そのままでは、かかる画像を鑑賞できな
いという問題がある。

【０００４】これに対し、記憶媒体に記憶された画像デ
ータをパソコンなどに読み込んで、画像としてディスプ
レイに表示させたり、パソコンに接続されたプリンタを
介して画像をプリントするということは可能である。し
かしながら、パソコン及びプリンタなどの周辺機器は一
般的に高価であるため、デジタルカメラにより撮像され
た画像を鑑賞しようとする全ての者が、パソコンなどを
使用できるとは限らない。従って、デジタルカメラによ
り撮像された画像を、より簡易に鑑賞できるシステムが
必要とされている。

【０００５】このような問題に対し、たとえばデジタル
カメラの撮像によって得られた画像データに基づいて、
画像をプリントするサービスが考えられている。かかる
サービスは、顧客が画像データを記憶した記憶媒体（メ
ディア）をラボなどに持参することによって、ラボ側で
かかる画像データをプリントとして出力し、所定の料金
と引き替えにプリントを顧客に提供するものである。か
かるサービスを利用する顧客は、画像をプリントするの
に何ら特殊な装置を所有する必要はなく、銀塩写真など
と同様に簡易にプリントを得ることができる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタルカ
メラの撮像した画像データに基づいて画像を形成する場
合、銀塩写真並の高画質を得るためには、パソコンに接
続可能な汎用プリンタのごとき簡易な装置では足らず、
より高精度の画像形成装置が必要となる。かかる画像形
成装置は、現時点では比較的高価であるため、すぐに広
範囲に導入される可能性は低い。従って、かかる画像装
置が広範囲に導入されるまでに、デジタルカメラの画像
をプリントするサービスは、例えば複数の取次店などで
顧客から、記憶装置を有するプリント注文受付装置を介
して画像データや注文内容を含む情報を受け取った後、
かかる情報を特定の場所に設置された画像形成装置に送
って、所望の画像をプリントした後、注文を受けた取次
店を介して、プリント画像を顧客に提供するという形を
とると考えられる。

【０００７】ここで、プリント注文に関する情報は、電
子的な信号により画像形成装置へと送信されるため、か
かるプリント注文に基づく処理が現在どのような状況に
なっているか把握できないという問題がある。

【０００８】更に、画像形成装置側に万が一トラブルが
生じた場合、プリント注文情報に基づいて合成された画
像データが失われてしまう恐れもある。これに対し、銀
塩写真用ネガフィルムと異なり、デジタルカメラなどの
画像データについては、顧客がオリジナルデータを所持
していることが多いので、かかるオリジナルデータに基
づいて、新たに画像データの合成を行うことも考えられ
る。しかし、新たに最初からデータの入力や合成をやり
直すと時間がかかるという問題が生じる。又、注文後に
顧客側で画像データを消してしまったというようなこと
もあり得るが、そのような場合、合成画像をプリントす
ることは永久にできなくなってしまう。

【０００９】また、プリント注文に係る費用が入金され
た段階で、プリント作成処理を開始するようにすれば、
顧客がプリント注文を取り消した場合にも、無用な処理
を行わなくて済むため便利である。

【００１０】そこで本発明は、かかる従来技術の問題点
に鑑み、例えばデジタルカメラで撮像された画像のプリ
ント注文処理状況を把握できる注文状況追跡システム及
びプリント注文受付装置を提供すること、プリント注文
処理状況を把握できるようにするための画像形成装置を
提供すること、及びプリント注文処理状況を把握できる
ようにするための画像形成装置を提供することを目的と
する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべ
く、第１の本発明の注文状況追跡システムは、画像デー
タとプリント注文情報とを出力可能な少なくとも一つの
プリント注文受付装置と、前記プリント注文受付装置か
ら出力されたプリント注文情報に基づいてプリントを形
成する画像形成装置とに接続されており、前記プリント
注文受付装置と前記画像形成装置からの信号に基づい
て、プリント注文受付からプリント終了までの処理状況
を検出する検出手段と、前記処理状況に応じて、プリン
ト注文に関するバックアップデータを記憶する記憶手段
と、前記検出手段により検出された処理状況に関する情
報を出力する出力手段とを有することを特徴とする。

【００１２】第２の本発明の注文状況追跡システムは、
画像データとプリント注文情報を出力可能な少なくとも
一つのプリント注文装置と、前記プリント注文受付装置
から出力されたプリント注文情報に基づいてプリントを
形成する画像形成装置と、前記プリント注文受付装置お
よび前記画像形成装置に接続されており、前記プリント
注文受付装置と前記画像形成装置からの信号に基づい
て、プリント注文受付からプリント終了までの処理状況
を検出する検出手段と、前記処理状況に応じて、プリン
ト注文に関するバックアップデータを記憶する記憶手段
と、前記検出手段により検出された処理状況に関する情
報を出力する出力手段と、を有することを特徴とする。

【００１３】第３の本発明のプリント注文受付装置は、
画像データとプリント注文情報を出力可能な出力手段を
有し、前記プリント注文受付装置は、前記出力手段から
出力されたプリント注文情報に基づいてプリントを形成
する画像形成装置と、前記プリント注文受付装置と前記
画像形成装置からの信号に基づいて、プリント注文受付
からプリント終了までの処理状況を検出し、前記処理状
況に応じて、プリント注文に関するバックアップデータ
を記憶し、検出された処理状況に関する情報を出力する
注文状況追跡装置とに接続され、前記処理状況に関する
情報を入力して表示する表示手段を有することを特徴と
する。

【００１４】第４の本発明の画像形成装置は、プリント
注文受付装置から出力されたプリント注文情報および画
像データに基づいて、プリントを形成するプリンタと、
前記プリンタによる前記プリントの形成が終了したら、
前記プリントの形成が終了したことを示す情報を注文状
況追跡装置に出力する出力手段と、を有し、前記プリン
ト注文受付装置および前記注文状況追跡装置と接続され
ていることを特徴とする。

【００１５】

【作用】本発明の注文状況追跡システムによれば、画像
データとプリント注文情報とを出力可能な少なくとも一
つのプリント注文受付装置と、前記プリント注文受付装
置から出力されたプリント注文情報に基づいてプリント
を形成する画像形成装置とに接続されており、前記プリ
ント注文受付装置と前記画像形成装置からの信号に基づ
いて、プリント注文受付からプリント終了までの処理状
況を検出する検出手段と、前記処理状況に応じて、プリ
ント注文に関するバックアップデータを記憶する記憶手
段と、前記検出手段により検出された処理状況に関する
情報を出力する出力手段とを有するので、現時点でプリ
ント作成処理がどの段階まで行われたか把握することが
でき、また不測の事態により処理されたデータが失われ
ても、前記記憶手段に記憶されたバックアップデータに
基づき、直ちに処理を続行できるという利点がある。

【００１６】尚、前記バックアップデータは、元の画像
データ、又は前記プリント注文情報に基づき処理された
画像データを含むと好ましい。

【００１７】更に、前記処理とは画像の合成であってよ
いが、合成を行わず画像データに基づいて画像をそのま
ま形成することも含む。

【００１８】又、前記注文状況追跡システムが、前記プ
リント受付装置から出力される、プリント注文に関する
費用が入金されたことを示す情報を入力する制御手段を
有し、前記制御手段が前記入力に応じて、制御信号を出
力することにより、前記画像形成装置が、プリント作成
処理を開始するようになっていれば、注文がキャンセル
された時点で、既に処理が行われているといったことが
なくなり便利である。

【００１９】更に、前記出力手段が、ネットワークを介
して前記処理状況に関する情報を出力すれば、例えばプ
リント注文受付装置において、現在の処理状況を確認で
きるため便利である。

【００２０】又、前記処理状況に関する情報が、インタ
ーネットのホームページに掲載されれば、顧客がパソコ
ン等を介して前記ホームページにアクセスすることによ
って、現在の処理状況を確認できるため便利である。

【００２１】尚、プリント注文受付装置が、前記処理状
況に関する情報を入力して表示する表示手段を有すれば
好ましい。かかる場合、表示手段は、ディスプレイに限
らずプリンタであっても良い。

【００２２】更に、前記検出手段が、前記画像形成装置
から送られてくるプリント形成終了を示す情報に基づい
て、プリント形成が終了した状況を検出すると、プリン
ト形成の終了を把握できるので好ましい。

【００２３】又、前記検出手段が、前記画像形成装置か
ら出力される処理状況と画像データを特定するための情
報とが対応付けられた信号に基づいて、前記処理状況を
検出すると好ましい。

【００２４】第２の本発明の注文状況追跡システムは、
画像データとプリント注文情報を出力可能な少なくとも
一つのプリント注文装置と、前記プリント注文受付装置
から出力されたプリント注文情報に基づいてプリントを
形成する画像形成装置と、前記プリント注文受付装置お
よび前記画像形成装置に接続されており、前記プリント
注文受付装置と前記画像形成装置からの信号に基づい
て、プリント注文受付からプリント終了までの処理状況
を検出する検出手段と、前記処理状況に応じて、プリン
ト注文に関するバックアップデータを記憶する記憶手段
と、前記検出手段により検出された処理状況に関する情
報を出力する出力手段と、を有するので、現時点でプリ
ント作成処理がどの段階まで行われたか把握することが
でき、また不測の事態により処理されたデータが失われ
ても、前記記憶手段に記憶されたバックアップデータに
基づき、直ちに処理を続行できるという利点がある。

【００２５】更に、前記プリント注文受付装置に接続さ
れ、前記処理状況に関する情報を入力して表示する表示
手段を有すると、入力を容易に行えるので好ましい。

【００２６】又、前記画像形成装置が、プリントの形成
が終了したことを示す情報を出力し、前記検出手段が、
前記画像形成装置が出力した前記プリントの形成が終了
したことを示す情報に基づいて、プリント形成が終了し
たという状況を検出すると、プリント形成の終了を把握
できるので好ましい。

【００２７】更に、前記画像形成装置が、プリントの形
成が終了したことを示す情報と前記画像データを特定す
るための情報とが対応づけられた信号を出力し、前記検
出手段が、前記画像形成装置からの信号に基づいて、処
理状況を検出すると好ましい。

【００２８】第３の本発明のプリント注文受付装置は、
画像データとプリント注文情報を出力可能な出力手段を
有し、前記プリント注文受付装置は、前記出力手段から
出力されたプリント注文情報に基づいてプリントを形成
する画像形成装置と、前記プリント注文受付装置と前記
画像形成装置からの信号に基づいて、プリント注文受付
からプリント終了までの処理状況を検出し、前記処理状
況に応じて、プリント注文に関するバックアップデータ
を記憶し、検出された処理状況に関する情報を出力する
注文状況追跡装置とに接続され、前記処理状況に関する
情報を入力して表示する表示手段を有するので、前記表
示手段を介して表示される情報に基づき、例えば前記画
像形成装置でプリント形成が終了したことなどを把握で
きるため便利である。

【００２９】第４の本発明の画像形成装置は、プリント
注文受付装置から出力されたプリント注文情報および画
像データに基づいて、プリントを形成するプリンタと、
前記プリンタによる前記プリントの形成が終了したら、
前記プリントの形成が終了したことを示す情報を注文状
況追跡装置に出力する出力手段と、を有し、前記プリン
ト注文受付装置および前記注文状況追跡装置と接続され
ているので、それら前記プリント注文受付装置および前
記注文状況追跡装置に対して、プリント形成が数量した
ことを示す情報を的確に伝達することができる。

【００３０】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明を説明する。図１は、本実施の形態にかかるプリント
注文受付器の上面図である。図１において、プリント注
文受付器１０は矩形板状であって、上面に入力手段及び
表示手段としてのタッチパネル式の液晶画面１１を有
し、側面（図１の下側）に電源スイッチ１７を有してい
る。又、プリント注文受付器１０は、対向する側面（図
１の上側）に２つの開口１２，１３を形成している。開
口１２，１３内には、それぞれデータの読取装置（読出
手段）１４及び読み取り・書き込み装置１５が形成され
ている。

【００３１】開口１２は、デジタルカメラによって撮像
された画像に対応する画像データが記憶されているリム
ーバブルメディアＣ、例えばＰＣカードを受け入れ自在
となっており、開口１３は、記憶手段又は記憶媒体とし
てのリムーバブルメディアＭ、例えばＰＣカードを受け
入れ自在となっている。リムーバブルメディアＭは、リ
ムーバブルメディアＣよりも、それぞれが記憶している
データがない、つまり空の状態での記憶容量が大きいこ
とが好ましい。尚、リムーバブルメディアＣ、Ｍは、こ
こに示したＰＣカード、ＩＣカードに限られない。

【００３２】図２は、本実施の形態にかかるプリント注
文受付器１０、１０’、１０’’と、外部の画像形成装
置２０，２０’とを接続した状態を示す図である。図２
において、取次店Ａに配置されたプリント注文受付器１
０と、取次店Ｂに配置されたプリント注文受付器１０’
と、取次店Ｃに配置されたプリント注文受付器１０’’
は、インターネットＮＴを介してサーバー３０に接続さ
れ、一方サーバー３０は、第１の画像形成装置２０と、
第２の画像形成装置２０’とに接続されている。

【００３３】プリント注文受付器１０は、開口１２に挿
入されたリムーバブルメディアＣから画像データを読み
取り可能な読取装置１４と、開口１３に挿入されたリム
ーバブルメディアＭに画像データ及び後述するプリント
注文情報を記憶可能な読み取り・書き込み装置１５と、
これらに連結されたＣＰＵ１６とを有する。ＣＰＵ１６
は、タッチパネル式の液晶画面１１から、所定の情報を
入力可能であると共に、不図示のドライバを介して液晶
画面１１に所定の画像を表示可能となっている。

【００３４】プリント受付器１０は、ＣＰＵ１６と、外
部の印字プリンタ１９との間で通信を可能とするＲＳ−
２３２ＣやＵＳＢ形式のインタフェース１７を有し、Ｃ
ＰＵ１６と、外部の画像形成装置２０との間で、インタ
ーネットＮＴを介して通信を可能とするインタフェース
（例えばＬＡＮ端子）１８を有している。尚、インタフ
ェース１８は、ダイヤルアップルータを含んでいても良
い。尚、プリント受付器１０’、１０’’も同様な構成
を有しているので、その詳細な説明は省略する。

【００３５】図３は、本実施の形態にかかるプリント作
成装置（画像形成装置）の斜視図である。ここでは、第
１の画像形成装置の一例としてプリント作成装置２０
は、感光材料に露光して現像し、プリントを作成するも
のが例示されているが、これに限らず、画像情報に基づ
いてプリントを作成できるものであればよく、例えば、
インクジェット方式、電子写真方式のプリント作成装置
であってもよいが、特にこの発明では感光材料を用いる
方式が好ましい。尚、第２の画像形成装置２０’も同様
な構成を有するので、その詳細な説明は省略する。

【００３６】この実施の形態のプリント作成装置２０
は、本体２０２の左側面にマガジン装填部２０３を備え
ている。本体２０２内には記憶媒体である感光材料に露
光する露光処理部２０４と、露光された感光材料を現像
処理して乾燥し、プリントを作成するプリント作成部２
０５が備えられ、作成されたプリントは本体２０２の右
側面に設けられたトレー２０６に排出される。さらに、
本体２０２の内部には、露光処理部２０４の上方位置に
制御部２０７が備えられている。

【００３７】また、本体２０２の上部には、ＣＲＴ２０
８が配置されている。このＣＲＴ２０８がプリントを作
成しようとする画像情報の画像を画面に表示する表示手
段を構成している。ＣＲＴ２０８の左側に、透過原稿を
読み込む画像読取部であるところのフィルムスキャナ部
２０９が配置され、右側に反射原稿入力装置２１０が配
置されている。

【００３８】フィルムスキャナ部２０９や反射原稿入力
装置２１０から読み込まれる原稿として写真感光材料が
あり、この写真感光材料としては、カラーネガフィル
ム、カラーリバーサルフィルム、白黒ネガフィルム、白
黒リバーサルフィルム等が挙げられ、アナログカメラに
より撮像した画像データが記憶される。フィルムスキャ
ナ部２０９のフィルムスキャナーでデジタル情報に変換
し、画像データとすることができる。また、写真感光材
料がカラーぺーパーの場合、反射原稿入力装置２１０の
フラットべットスキャナーで画像データにすることがで
きる。

【００３９】また、本体２０２の制御部２０７の位置に
は、画像転送部２１４が設けられている。画像転送部２
１４には、上述したリムーバブルメディアＭ（ＩＣカー
ド）の他、画像データを記憶しているＰＣカード２１３
ａやフロッピー（登録商標）ディスク２１３ｂなども差
し込み可能になっており、差し込まれた記憶媒体の画像
データ等が読み出される。

【００４０】ＣＲＴ２０８の前側に操作部２１１が配置
され、この操作部２１１に情報入力手段２１２が設けら
れ、情報入力手段２１２は、例えばタッチパネル等で構
成される。

【００４１】また、本体２０２には、記憶メディア書込
み部２１５が設けられ、画像データを有するリムーバブ
ルメディアＭ等から、画像データを出力しプリントを作
成する際に、記憶媒体中の画像データを磁気記憶メディ
ア、光記憶メディア等に書き込む書込み手段Ｋ（図４）
が設けられている。

【００４２】画像データ記憶する記憶媒体として、具体
的には、マルチメディアカード、メモリーステック、Ｍ
Ｄ、ＣＤ−ＲＯＭ等のリムーバブルメディアが挙げられ
るが、これらに限られない。

【００４３】なお、操作部２１１、ＣＲＴ２０８、フィ
ルムスキャナ部２０９、反射原稿入力装置２１０、画像
転送部２１４及び記憶メディア書込み部２１５は、本体
２０２に一体的に設けられて装置の構造となっている
が、いずれか１つ以上を別体として設けてもよい。

【００４４】図４は、プリント作成装置の構成を示すブ
ロック図である。

【００４５】プリント作成装置２０の制御部２０７は、
情報入力手段２１２からの指令情報に基づき、フィルム
スキャナ部２０９や反射原稿入力装置２１０からの原稿
情報の読み込みを行い、画像情報を得てＣＲＴ２０８に
表示する。

【００４６】また、プリント作成装置２０は、データ蓄
積手段２７１及びテンプレート記憶手段２７２を有す
る。データ蓄積手段２７１に、リムーバブルメディアＭ
から読み込んだ画像データと、それに対応するプリント
注文情報（どの駒の画像から何枚プリントを作成するか
の情報、プリントサイズの情報等、詳しくは後述す
る。）とを記憶し順次蓄積することができる。フィルム
スキャナ部２０９からは、アナログカメラにより撮像さ
れたネガフィルムを現像して得られる現像済のネガフィ
ルムＮからの駒画像が入力され、反射原稿入力装置２１
０からは駒画像を印画紙に焼き付けて現像処理したプリ
ントＰからの駒画像が入力される。

【００４７】テンプレート記憶手段２７２は、背景画像
と合成領域を設定する少なくとも１個のテンプレート画
像のデータと、それに対応する番号にかかるデータが予
め記憶されている。オペレータの操作により、又はプリ
ント注文情報に含まれたテンプレート画像の番号に基づ
いて、テンプレート記憶手段２７２に予め記憶された複
数のテンプレート画像から所定のテンプレート画像が特
定され、画像データは選択されたテンプレート画像によ
り合成されて、合成された画像データに基づきプリント
が作成される。このテンプレート画像による合成は、周
知のクロマキー法によって行なわれる。

【００４８】また、制御部２０７は、画像処理部２７０
を有し、この画像処理部２７０で画像情報を画像処理し
て露光用画像情報を形成し、露光処理部２０４に送る。
露光処理部２０４では、感光材料に画像の露光が行わ
れ、この感光材料をプリント作成部２０５に送り、プリ
ント作成部２０５で露光された感光材料を現像処理して
乾燥しプリントを作成する。

【００４９】このプリント作成装置２０の画像転送部２
１４には、リムーバブルメディアＭ等の画像データ等を
読み出して転送する読取手段２３０と、サーバー３０と
通信可能な通信手段２４０とが備えられている。読取手
段２３０は、画像転送部２１４に差し込まれたリムーバ
ブルメディアＭから、記憶された画像データを読み取
り、マイクロコンピュータで構成される制御部２０７へ
転送することができる。一方、通信手段２４０は、サー
バー３０に蓄積された画像データなどを入力可能となっ
ている。

【００５０】このプリント作成装置２０では、リムーバ
ブルメディアＭに記憶された画像データと、これに対応
づけて記憶されたプリント注文情報とに基づいて、通常
のプリントＰ１、ファイルプリントＰ２及びインデック
スプリントＰ３を行うことができる。

【００５１】通常のプリントＰ１は、１個の画像データ
を１枚のプリントとして作成するものである。この通常
のプリントＰ１で、例えば所定の模様を有する背景画像
（テンプレート画像）に所定の合成領域を設定し、この
合成領域に１個の駒画像を合成して記憶され、フォトフ
レームで飾った通常のプリントサイズのプリントＰ１を
作成することができる。このように１個の画像データを
１枚のプリントＰ１に記憶することで、例えばポストカ
ードやカレンダー、又は顧客の注文に応じて財布や定期
等に入れたりすることが可能な好みの特殊プリントを作
成することができる。

【００５２】また、ファイルプリントＰ２は、複数の駒
画像を１枚の大判ファイルとして作成するものである。
このファイルプリントＰ２でも例えば、所定の模様を有
する背景画像に、例えば３箇所〜１０箇所に合成領域を
設定し、この３箇所の合成領域にそれぞれ１個の駒画像
が合成して記憶するようにしてもよい。また、ファイル
プリントＰ２では、背景の中に切り取り線を記憶しても
よく、この切り取り線によって容易に、かつ奇麗に切断
して財布や定期等に入れたりすることが可能な好みの特
殊プリントを作成することができる。

【００５３】インデックスプリントＰ３は、再度のプリ
ント注文等に便利なように所定のサイズに画像データに
基づき、全ての画像を１枚のプリントとして作成するも
のである。

【００５４】このプリント作成装置において、現像済み
ネガフィルムまたは現像済みリバーサルフィルムの画像
をプリントするには、これらをフィルムスキャナ部２０
９のフィルムスキャナーによりスキャンして、デジタル
情報に変換したのち、制御部２０７を介して同様にプリ
ントを作成できるようになっている。

【００５５】次に、本実施の形態の動作について、図
１，２を参照して説明する。本実施の形態にかかるプリ
ント注文受付器１０、１０’、１０’’は、コンビニエ
ンスストアなどに設置されても良い。ここで、プリント
を所望する顧客は、自己のデジタルカメラで撮像した画
像に対応する画像データを記憶したリムーバブルメディ
アＣを、取次店Ａに持参したものとする。尚、リムーバ
ブルメディアとしては、画像データを記憶可能な、可搬
的な記憶媒体であれば、その種類は問わない。また、プ
リント注文に関する操作は、取次店の作業者が行っても
良いが、本実施の形態においては顧客自ら行うものとす
る。

【００５６】プリント注文に際し、顧客は、プリント注
文受付器１０の電源スイッチ１７を投入すると、注文情
報を作成する作成手段としてのＣＰＵ１６が初期化され
て動作可能状態となり、まず液晶画面１１に初期画面を
表示する。

【００５７】ここで、顧客が、リムーバブルメディアと
してのリムーバブルメディアＣを、プリント注文受付器
１０の開口１２に挿入すると、リムーバブルメディアＣ
が画像データを読み取り可能に位置に固定されたこと
を、不図示のセンサが検出し、読み取り可能信号を送信
する。かかる読み取り可能信号に応動して、読取装置１
２は、リムーバブルメディアＣに記憶された画像データ
を読み出す。ＣＰＵ１６は、読み出された画像データを
まずリムーバブルメディアＭに記憶し、更に読み出され
た画像データに基づいて、リムーバブルメディアＣに記
憶された画像データに対応する全ての画像を、インデッ
クス的に液晶画面１１の１画面上に表示することができ
る。

【００５８】リムーバブルメディアＣに、同一の画像に
対して、フルサイズの画像データと、フルサイズの画像
データよりもデータ量の小さいサムネール画像データと
が記憶されている場合は、かかるインデックス表示にお
いては、サムネール画像データに基づいて、画像が表示
されることとなる。また、データ量の小さい画像データ
が記憶されていない場合には、読み出されたフルサイズ
の画像データからデータ量の小さい画像データを生成し
て、インデックス表示するようにしても良い。

【００５９】かかる表示を見た顧客は、プリントを所望
する画像を、液晶画面１１の画面を押圧することによっ
て選択する。かかる場合、液晶画面１１において押圧さ
れた画像については、ＣＰＵ１６が、例えばその枠の色
を変えるようにすれば、どの画像が選択されたか一目で
わかり便利である。

【００６０】選択が終了すれば、顧客が、液晶画面１１
の右下に表示された「ＮＥＸＴ」ボタン１１ａ（図５参
照）を押圧することによって、ＣＰＵ１６は、図５に示
すように、記憶されたテンプレート画像（精細なテンプ
レート画像に係る画像データを間引いたもの、以下間引
き画像データとする）と、対応する番号とをインデック
ス的に表示する。かかる表示を見た顧客は、被写体画像
と合成を所望するテンプレート画像を、液晶画面１１の
画面を押圧することによって選択する。かかる場合、液
晶画面１１において押圧された画像については、ＣＰＵ
１６が、例えばその枠の色を変えるようにすれば、どの
画像が選択されたか一目でわかり便利である。尚、合成
を所望しない場合には、テンプレート画像と合成しない
ことを指示する番号９を押圧すればよい。ここで、サブ
情報とは、サムネール画像データと、次の情報を含む。 ・画像の合成位置（画像がはめこまれるテンプレート画
像の左上位置（原点座標）に対する、はめ込まれる画像
の左上位置座標データ ・はめ込まれる画像の縦横サイズ（ピクセル数） ・はめ込まれる画像の拡大率（％） ・使用するテンプレートデザインの、デザイン番号など
のユニーク番号 ・はめ込まれる画像データファイル名 ・はめ込まれる画像データの格納パス（保存されている
場所） ・テンプレート上に合成される窓（マスク部分）の色座
標（指定した色座標を透過させてはめ込み画像を表示さ
せるという処理のために使用するデータ）

【００６１】選択が終了すれば、顧客が、液晶画面１１
の右下に表示された「ＮＥＸＴ」ボタン１１ａを押圧す
ることによって、ＣＰＵ１６は、被写体画像のサムネー
ル画像データと、間引き画像データとを合成して、その
合成データに基づき、図６に示すように合成画像を液晶
画面１１に表示させるが、サブ情報としてのいずれのデ
ータも容量が小さいため、合成処理にかかる時間は短
く、また合成に当たって大きなメモリを必要とすること
はない。

【００６２】このとき顧客は、必要に応じてタッチペン
ＴＰを用いて、液晶画面１１上に所望の色・形の画像Ｇ
１，Ｇ２を手書きすることができる。手書きされた画像
Ｇ１，Ｇ２は、タッチパネル式の液晶画面１１を介して
ＣＰＵ１６に入力され、液晶画面１１に表示されるが、
このときＣＰＵ１６は、ＯＣＲ機能を用いて画像Ｇ２を
文字データに変換し、また表示することもできる。ＯＣ
Ｒ機能については良く知られているため、以下に詳細は
記載しない。

【００６３】従って、液晶画面上１１には、画像形成装
置２０により最終的にプリントされる形態で合成画像が
表示されるため、顧客は一目で仕上がり具合を確認で
き、よりユーザの希望に沿ったプリントを作成すること
ができる。同様の操作を行うことによりプリントを所望
する画像についての注文操作が終了した段階で、液晶画
面１１は、確認のため注文内容（不図示）を表示するの
で、変更を望まないユーザは、確認操作としてＮＥＸＴ
ボタン１１ａを押圧する。ここで、注文に関する情報と
は、例えば、次のようなものがあげられる。 ・画像の合成位置（画像がはめこまれるテンプレート画
像の左上位置（原点座標）に対する、はめ込まれる画像
の左上位置座標データ ・はめ込まれる画像の縦横サイズ（ピクセル数） ・はめ込まれる画像の拡大率（％） ・使用するテンプレートデザインの、デザイン番号など
のユニーク番号 ・はめ込まれる画像データファイル名 ・はめ込まれる画像データの格納パス（保存されている
場所） ・テンプレート上に合成される窓（マスク部分）の色座
標（指定した色座標を透過させてはめ込み画像を表示さ
せるという処理のために使用するデータ） ・顧客の氏名、ＴＥＬ、住所、郵便番号、Ｅ−ｍａｉｌ
アドレス ・プリント枚数 ・プリントサイズ ・プリントの面質（光沢、絹目など） ・プリント料金 ・仕上がり希望日

【００６４】このボタン１１ａの押圧により、出力手段
としてのＣＰＵ１６は、プリント注文の確認操作が行わ
れたと判断し、以下の動作を行う。まず、ＣＰＵ１６
は、リムーバブルメディアＭに、かかる注文に関する情
報を全て記憶する。すなわち、リムーバブルディスクＭ
をハードディスクとして使用するのである。

【００６５】更にＣＰＵ１６は、内部の処理メモリを空
にした状態で、リムーバブルメディアＭから注文に関す
る情報の一部を読み出して、インタフェース１７を介し
て印字プリンタ１９にデータを転送し、図７に示すごと
き注文控えを印字させる。かかる注文控えには、取次店
に関する情報（名称・住所・電話番号）Ｄ１と、顧客に
関する情報（注文日・受付番号・名前・電話番号）Ｄ２
と、プリント費用の明細に関する情報Ｄ３と、仕上がり
日に関する情報Ｄ４とが記載される。更に、被写体画像
のサムネール画像データと間引き画像データとの合成デ
ータに基づいて、粗い合成画像を注文控えに形成しても
良い。かかる注文控えは、顧客が受け取って持ち帰り、
後日プリントが仕上がったときに改めて持参して、所定
の料金と共にプリントと引き替えられることとなる。
尚、印字プリンタ１９は、取次店の控えや画像形成装置
２０側の控えも出力することができる。

【００６６】更に、ＣＰＵ１６は、インタフェース１８
とインターネットＮＴを介して、サーバー３０と通信
し、リムーバブルメディアＭから読み出したプリントに
必要な情報を転送する。ここで、プリントに必要な情報
とは、画像生データからなる主情報と、合成すべきテン
プレート画像の番号及び合成位置と、手書き画像Ｇ１、
Ｇ２に係る画像データ（又はフォント、大きさを含む文
字データ）と、テキスト形式によるその合成位置及び拡
大率とからなる合成情報と、プリントの枚数などにかか
る注文情報である。すなわち、プリント注文受付器１０
側では、画像生データと、精細なテンプレート画像デー
タとを合成しないため、その合成のための時間が不要と
なり、合成するために必要な大容量のメモリが不要であ
り、また通信時間が短縮されて通信コストが低減する。

【００６７】本発明者らが行った実験によれば、２００
万画素程度のＣＣＤを有するデジタルカメラで撮像した
フルサイズ画像に係る画像データは、１ＭＢ程度の容量
を有するため、これを精細なテンプレート画像と合成す
るには、はがきサイズであっても７ＭＢ程度のメモリが
必要であることが判明している。これに対し、本実施の
形態によれば、１ＭＢ強の容量のメモリがあれば、プリ
ントのためのデータ転送が可能であるため、より低コス
トなプリント注文受付器を供することができる。

【００６８】ここで、取次店Ａ側で顧客からプリント注
文にかかる料金を徴収した場合、取次店Ａの店員は、所
定の英数字からなるキーコードを、プリント注文受付器
１０より液晶画面１１を介して入力可能であり、かかる
場合、プリント注文受付器１０は、サーバー３０に対し
て、料金を徴収したことに関する情報を送信する。かか
る情報を受信した時点で、制御手段としてのサーバー３
０はデータの合成処理を開始するため、顧客がプリント
注文をキャンセルしたり、誤ったプリント注文を送信し
たような場合に、余計な処理を行わないで済む。

【００６９】サーバー３０は、予め精細なテンプレート
画像データを記憶しているため、転送された番号と合成
位置とに基づき、画像生データとの合成を行い、更に手
書き画像に係る画像データとの合成も行う。かかる画像
のデータの合成については、比較的時間がかかると考え
られるが、例えば夜間の自動運転などで処理を実行する
ことが可能である。合成された画像データは、サーバー
３０から第１の画像形成装置２０又は第２の画像形成装
置２０’へ送信されて、それに基づきプリントが行われ
るようになっている。

【００７０】画像形成装置２０又は２０’により出力さ
れたプリントは、取次店Ａに搬送され、最終的には顧客
に引き渡されることとなる。

【００７１】尚、例えば第１の画像形成装置２０は、高
精細なテンプレート画像を用いて合成を行い、第２の画
像形成装置２０’は、通常精細のテンプレート画像を用
いて合成を行うことも考えられる。かかる場合、サーバ
ー３０は、合成情報のテンプレート番号などに基づい
て、高精細なテンプレート画像との合成が要求されてい
ると判断すれば、画像データを第１の画像形成装置２０
へと転送して画像形成を行わせ、一方、通常精細のテン
プレート画像との合成が要求されていると判断すれば、
画像データを第２の画像形成装置２０’へと転送して効
率よく画像を形成させることができる。また、例えば第
１の画像形成装置２０は、専用紙に画像を形成し、第２
の画像形成装置２０’は、布帛に画像を形成するように
して、顧客の要求に応じて使い分けることも可能であ
る。

【００７２】更に、本実施の形態にかかる注文状況追跡
システムを説明する。プリント注文受付器１０等は、イ
ンターネットＮＴを介して、以下に述べる態様でサーバ
ー３０より注文状況に関する情報を入力可能となってい
る。検出手段としてのサーバー３０は、本実施の形態に
おいては、各プリント注文毎に、プリント注文受付器１
０等からの信号に基づいてプリント注文を受信したか否
か、及び画像形成装置２０等から出力される処理状況と
画像データを特定するための情報とが対応づけられた信
号に基づいて、処理状況（例えばプリントが終了したか
否か、取次店へのプリント発送が終了したか否かなど）
をそれぞれ検出して、記憶手段であるサーバー３０内に
形成された注文データベースに記憶するようになってい
る。

【００７３】図８は、サーバー３０に形成された注文デ
ータベースにアクセスしたプリント注文受付器１０が、
操作者の入力した検索項目に基づき必要なデータを抽出
し、出力手段としてのサーバー３０から出力された必要
なデータを液晶画面１１に表示した状態を示す図であ
る。図８においては、検索項目として、注文を受信した
がプリント発送をまだ行っていないプリント注文に関し
て、その現況が示されている。検索項目は、注文者氏
名、日付など適宜追加・変更が可能である。表示された
１列目のプリント注文に関しては、右側の「注文状況モ
ニター」を確認することによって、既にプリントは完了
しているが、未発送の状態にあることが判る。一方、２
列目のプリント注文に関しては、同様に「注文状況モニ
ター」を確認することによって、まだプリントが完了し
ていないことが判る。

【００７４】このように、本実施の形態によれば、プリ
ント注文受付器３０において、「注文状況モニター」を
確認することによって、現在の処理状況が一目で判るた
め、例えば顧客の要求に応じて、直ちに現況を知らせる
ことができるので便利である。尚、サーバー３０は、イ
ンターネット上のホームページに、注文状況を掲載する
ことができる。かかる場合、プリント受付器３０でなく
ても、パソコンなどがあれば、各顧客は自己のプリント
注文状況を直ちに確認することができ、便利である。
尚、かかる場合、各顧客毎にキーワードを振り分けるよ
うにすれば、顧客がインプットしたキーワードに基づ
き、その顧客のプリント注文に関してのみ現況を伝達す
るようにでき、それによりプライバシーの保護を図れ
る。

【００７５】次に、注文状況（処理状況）の検出の仕方
について、図９を用いて、検出手段としてのサーバー３
０および画像形成装置間での情報のやりとりを示すこと
により、説明する。なお、図９の構成は、図１のプリン
ト注文受付器１０、１０’・・・とサーバー３０との間
にルーターを介して、センターＷｅｂサーバー５０が接
続されている点が異なる。

【００７６】各プリント注文受付器１０（または１
０’，１０”、１０”’）からは、プリントに必要な情
報（好ましくは圧縮されたファイルの形で送信する。以
下、圧縮されたファイルの形で送信する場合について説
明する。）がセンターＷｅｂサーバー５０へ送信され、
センターＷｅｂサーバー５０は、その圧縮ファイルを自
動解凍し、画像ファイルと注文情報ファイルに分け、注
文情報ファイルの中から、 ・顧客の氏名、ＴＥＬ、住所、〒番号、Ｅ−ｍａｉｌア
ドレス ・プリント枚数 ・プリントサイズ ・プリントの面質（光沢、絹目など） ・プリント料金 ・仕上がり希望日 と、プリント注文受付器からオーダーが無事に届いた旨
の”オーダー受信完了”というステータスを表す情報を
テキストファイル化し、センターＷｅｂサーバー５０内
のデータベースに登録、更新する。

【００７７】次に、センターＷｅｂサーバー５０は、プ
リントセンター内のサーバー３０へ、上記圧縮されたフ
ァイルをサーバー３０へ送信する。サーバー３０は、受
信したファイルを解凍し、解凍された画像データと注文
情報ファイルからは、プリントセンター内の画像形成装
置２０、２０”・・により、送信された注文情報ファイ
ルに従ってプリント出力用画像が合成され、所定のデジ
タルプリンターによりプリントアウトがなされる。プリ
ントアウトされたプリントを作業者がチェックし、プリ
ントが完了し、顧客への発送パッキングが完了したこと
をサーバー３０に伝達する（例えば、発送パッキングが
完了したら、”発送完了”という文字をオーダー管理Ｐ
Ｃ上で入力するとか、発送用パッケージにバーコードが
印字されており、このバーコードをバーコードリーダー
で読むことにより、発送完了をサーバー３０に連絡す
る）ことにより、サーバー３０はそのオーダーについ
て、”発送完了”というステータスを表す情報ファイル
をセンターＷｅｂサーバー５０に自動アップロードす
る。

【００７８】センターＷｅｂサーバー５０側では、アッ
プロードされた情報ファイルを開き、そのオーダーの発
送に関するステータス情報を”発送完了”としてセンタ
ーＷｅｂサーバー５０内のデータべースに更新する。

【００７９】顧客は、センターＷｅｂサーバー５０上の
オーダー追跡コンテンツに入ると、随時更新されるデー
タべースをみることができ、自分のオーダーのステータ
ス状況（オーダーは届いたか、発送は完了したのか）を
モニターすることができる。

【００８０】以上述べた注文状況追跡システムによれ
ば、画像データとプリント注文情報を出力可能な少なく
とも一つのプリント注文装置であるプリント注文受付器
１０等と、プリント注文受付器１０等から出力されたプ
リント注文情報に基づいてプリントを形成する画像形成
装置２０等と、プリント注文受付器１０等および画像形
成装置２０等に接続されており、プリント注文受付器１
０等と画像形成装置２０等からの信号に基づいて、プリ
ント注文受付からプリント終了までの処理状況を検出す
る検出手段と、処理状況に応じて、プリント注文に関す
るバックアップデータを記憶する記憶手段と、前記検出
手段により検出された処理状況に関する情報を出力する
出力手段と、を兼ねるセンターＷｅｂサーバー５０が設
けられているので、現時点でプリント作成処理がどの段
階まで行われたか把握することができ、また不測の事態
により処理されたデータが失われても、前記記憶手段に
記憶されたバックアップデータに基づき、直ちに処理を
続行できるという利点がある。

【００８１】更に、プリント注文受付器１０等は、画像
データとプリント注文情報を出力可能な出力手段すなわ
ちＣＰＵ１６を有し、ＣＰＵ１６から出力されたプリン
ト注文情報に基づいてプリントを形成する画像形成装置
２０等と、プリント注文受付器１０等と画像形成装置２
０等からの信号に基づいて、プリント注文受付からプリ
ント終了までの処理状況を検出し、前記処理状況に応じ
て、プリント注文に関するバックアップデータを記憶
し、検出された処理状況に関する情報を出力する注文状
況追跡装置としてのセンターＷｅｂサーバー５０に接続
され、前記処理状況に関する情報を入力して表示する表
示手段すなわち液晶ディスプレイ１１を有するので、液
晶ディスプレイ１１を介して表示される情報に基づき、
例えば画像形成装置２０等でプリント形成が終了したこ
となどを把握できるため便利である。

【００８２】又、画像形成装置２０等は、プリント注文
受付器１０等から出力されたプリント注文情報および画
像データに基づいて、プリントを形成するプリンタすな
わちプリント生成部２０５と、プリント生成部２０５に
よるプリントの形成が終了したら、プリントの形成が終
了したことを示す情報を注文状況追跡装置であるセンタ
ーＷｅｂサーバー５０に出力する出力手段としての通信
手段２４０と、を有し、プリント注文受付器１０等およ
びセンターＷｅｂサーバー５０と接続されているので、
それらに対して、プリント形成が終了したことを示す情
報を的確に伝達することができる。

【００８３】更に、サーバー３０は、各処理工程毎にバ
ックアップデータを保存する。例えば、プリント注文受
付時には、プリント注文受付器１０などより送信された
画像データと、テンプレート番号等を含む合成情報とを
バックアップデータとして保存する。続いて、画像デー
タが合成された後は、合成後の画像データをバックアッ
プデータとして保存する。かかるバックアップデータ
は、プリントの発送完了と同時に消去されるが、別な記
録媒体に保存されても良い。又、バックアップデータの
保存状況が、サーバー３０に記憶された注文データベー
スに記憶されれば、バックアップデータの有無を迅速に
確認できるので更に便利である。

【００８４】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。たとえば、プリント注文受付器は、図
１に示すものに限らず、例えばパソコンやＰＤＡのよう
なものであって良い。

【００８５】

【発明の効果】本発明の注文状況追跡システムによれ
ば、画像データとプリント注文情報とを出力可能な少な
くとも一つのプリント注文受付装置と、前記プリント注
文受付装置から出力されたプリント注文情報に基づいて
プリントを形成する画像形成装置とに接続されており、
前記プリント注文受付装置と前記画像形成装置からの信
号に基づいて、プリント注文受付からプリント終了まで
の処理状況を検出する検出手段と、前記処理状況に応じ
て、プリント注文に関するバックアップデータを記憶す
る記憶手段と、前記検出手段により検出された処理状況
に関する情報を出力する出力手段とを有するので、現時
点でプリント作成処理がどの段階まで行われたか把握す
ることができ、また不測の事態により処理されたデータ
が失われても、前記記憶手段に記憶されたバックアップ
データに基づき、直ちに処理を続行できるという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態にかかるプリント注文受付器
の上面図である。

【図２】本実施の形態にかかるプリント注文受付器１０
と、外部の画像形成装置とを接続した状態を示す図であ
る。

【図３】本実施の形態にかかるプリント作成装置（画像
形成装置）の斜視図である。

【図４】プリント作成装置の構成を示すブロック図であ
る。

【図５】液晶画面１１の表示形態の一例である。

【図６】液晶画面１１の表示形態の一例である。

【図７】プリント注文控えの一例である。

【図８】サーバー３０に形成された注文データベースに
アクセスしたプリント注文受付器１０が、必要なデータ
のみを検索して液晶画面１１に表示した状態を示す図で
ある。

【図９】別の実施の形態にかかる注文追跡システムを示
す概略構成図である。

【符号の説明】

１０、１０’、１０” プリント注文受付器 １１ 液晶画面 １４ 読取装置 １５ 読み取り・書き込み装置 １６ ＣＰＵ ２０、２０’、２０” 画像形成装置（プリント作成装
置） ３０ サーバー ５０ センターＷｅｂサーバー Ｃ リムーバブルメディア Ｍ リムーバブルメディア ＮＴ インターネット

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０３Ｂ 27/32 Ｇ０３Ｂ 27/32 Ｂ 27/46 27/46 Ｂ Ｃ Ｇ０６Ｆ 3/12 Ｇ０６Ｆ 3/12 Ａ Ｗ

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データとプリント注文情報とを出力
   可能な少なくとも一つのプリント注文受付装置と、前記
   プリント注文受付装置から出力されたプリント注文情報
   に基づいてプリントを形成する画像形成装置とに接続さ
   れており、前記プリント注文受付装置と前記画像形成装
   置からの信号に基づいて、プリント注文受付からプリン
   ト終了までの処理状況を検出する検出手段と、 前記処理状況に応じて、プリント注文に関するバックア
   ップデータを記憶する記憶手段と、 前記検出手段により検出された処理状況に関する情報を
   出力する出力手段とを有することを特徴とする注文状況
   追跡システム。
2. 【請求項２】 前記バックアップデータは、元の画像デ
   ータ、又は前記プリント注文情報に基づき処理された画
   像データを含むことを特徴とする請求項１に記載の注文
   状況追跡システム。
3. 【請求項３】 前記処理とは画像の合成であることを特
   徴とする請求項１又は２に記載の注文状況追跡システ
   ム。
4. 【請求項４】 前記プリント受付装置から出力される、
   プリント注文に関する費用が入金されたことを示す情報
   を入力する制御手段を有し、 前記制御手段が前記入力に応じて、制御信号を出力する
   ことにより、前記画像形成装置は、プリント作成処理を
   開始することを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに
   記載の注文状況追跡システム。
5. 【請求項５】 前記出力手段は、ネットワークを介して
   前記処理状況に関する情報を出力することを特徴とする
   請求項１乃至４のいずれかに記載の注文状況追跡システ
   ム。
6. 【請求項６】 前記処理状況に関する情報は、インター
   ネットのホームページに掲載されることを特徴とする請
   求項５に記載の注文状況追跡システム。
7. 【請求項７】 前記検出手段は、前記画像形成装置から
   送られてくるプリント形成終了を示す情報に基づいて、
   プリント形成が終了した状況を検出することを特徴とす
   る請求項１〜６のいずれかに記載の注文状況追跡システ
   ム。
8. 【請求項８】 前記検出手段は、前記画像形成装置から
   出力される処理状況と画像データを特定するための情報
   とが対応付けられた信号に基づいて、前記処理状況を検
   出することを特徴とする請求項１〜７のいずれかに記載
   の注文状況追跡システム。
9. 【請求項９】 画像データとプリント注文情報を出力可
   能な少なくとも一つのプリント注文装置と、 前記プリント注文受付装置から出力されたプリント注文
   情報に基づいてプリントを形成する画像形成装置と、 前記プリント注文受付装置および前記画像形成装置に接
   続されており、前記プリント注文受付装置と前記画像形
   成装置からの信号に基づいて、プリント注文受付からプ
   リント終了までの処理状況を検出する検出手段と、 前記処理状況に応じて、プリント注文に関するバックア
   ップデータを記憶する記憶手段と、 前記検出手段により検出された処理状況に関する情報を
   出力する出力手段と、を有することを特徴とする注文状
   況追跡システム。
10. 【請求項１０】 前記プリント注文受付装置に接続さ
    れ、前記処理状況に関する情報を入力して表示する表示
    手段を有することを特徴とする請求項９に記載の注文状
    況追跡システム。
11. 【請求項１１】 前記画像形成装置は、プリントの形成
    が終了したことを示す情報を出力し、前記検出手段は、
    前記画像形成装置が出力した前記プリントの形成が終了
    したことを示す情報に基づいて、プリント形成が終了し
    たという状況を検出することを特徴とする請求項９又は
    １０に記載の注文状況追跡システム。
12. 【請求項１２】 前記画像形成装置は、プリントの形成
    が終了したことを示す情報と前記画像データを特定する
    ための情報とが対応づけられた信号を出力し、前記検出
    手段は、前記画像形成装置からの信号に基づいて、処理
    状況を検出することを特徴とする請求項９〜１１のいず
    れかに記載の注文状況追跡システム。
13. 【請求項１３】 画像データとプリント注文情報を出力
    可能な出力手段を有し、 前記プリント注文受付装置は、前記出力手段から出力さ
    れたプリント注文情報に基づいてプリントを形成する画
    像形成装置と、前記プリント注文受付装置と前記画像形
    成装置からの信号に基づいて、プリント注文受付からプ
    リント終了までの処理状況を検出し、前記処理状況に応
    じて、プリント注文に関するバックアップデータを記憶
    し、検出された処理状況に関する情報を出力する注文状
    況追跡装置とに接続され、前記処理状況に関する情報を
    入力して表示する表示手段を有することを特徴とするプ
    リント注文受付装置。
14. 【請求項１４】 プリント注文受付装置から出力された
    プリント注文情報および画像データに基づいて、プリン
    トを形成するプリンタと、 前記プリンタによる前記プリントの形成が終了したら、
    前記プリントの形成が終了したことを示す情報を注文状
    況追跡装置に出力する出力手段と、を有し、 前記プリント注文受付装置および前記注文状況追跡装置
    と接続されていることを特徴とする画像形成装置。