JP2001356104A - 電子マイクロアナライザーのx線像の画像処理方法及び装置 - Google Patents

電子マイクロアナライザーのx線像の画像処理方法及び装置

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JP2001356104A JP2000176715A JP2000176715A JP2001356104A JP 2001356104 A JP2001356104 A JP 2001356104A JP 2000176715 A JP2000176715 A JP 2000176715A JP 2000176715 A JP2000176715 A JP 2000176715A JP 2001356104 A JP2001356104 A JP 2001356104A
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浩 坂前
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きなビーム電流のX線分析条件で分析した
場合においても高分解能のX線像を得ることができる電
子マイクロアナライザーのX線像の画像処理方法及び装
置を提供する。 【解決手段】 試料を異なる電子ビーム条件で分析して
X線像と組成像を求め、X線像よりも高分解能の組成像
を用いてX線像の表示領域を制限することによって、高
分解能のX線像を得るものであり、電子マイクロアナラ
イザーにおいて、X線分析条件によるX線像と、X線分
析条件よりも電子ビーム電流が小さなSEM観察条件に
よる組成像を求め、X線像と組成像の信号強度関係を用
いて組成像に対応するX線像を求めることによって、X
線像の表示領域を組成像で制限してX線像の分解能を高
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マイクロアナ
ライザーに関し、特に電子マイクロアナライザーを用い
た特性X線の分布像の画像処理に関する。
【0002】
【従来の技術】電子マイクロアナライザーでは、細く集
束させた電子ビームを試料表面に照射し、試料から放出
される特性X線の波長と強度をX線分光器で分析するも
のである。一般に、電子マイクロアナライザーの構造は
走査顕微鏡と類似しており、電子検出器を設けることに
よって、試料から放出される電子(例えば、二次電子、
反射電子、背面散乱電子)を検出することによって、試
料表面の組成像を得ることができる。X線を信号とする
走査像は、X線の発生強度及び分光効率が小さいために
大きな入射電流を要する。そのため、プローブ径が大き
くなることに加えて、X線の発生領域が大きく、また試
料による吸収も小さいので、電子像に比べて空間分解能
が劣ることになる。
【0003】そのため、従来では、検出されたX線像に
対して画像処理を施すことによって分解能を高めてい
る。画像処理としては、例えば、検出されたX線強度の
中から所定のしきい値よりも高いデータのみを抽出し、
これによってX線像を形成する方法が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電子マイクロア
ナライザーでは、X線像の形成に要する電子ビーム条件
(以下、X線分析条件)は、通常走査顕微鏡による観察
に用いる電子ビーム条件(以下、SEM観察条件とす
る)よりも大きな電流である。X線分析条件で得られる
画像データの分解能は、照射される電子ビーム径に依存
するため、大きな電流を要するX線分析条件では高い分
解能を得ることができないという問題がある。
【0005】しきい値を用いた画像処理では、該しきい
値の選択によって得られるX線像が変化することにな
り、再現性や正確性の点で問題を含むことになる。そこ
で、本発明は前記した従来の問題点を解決し、大きなビ
ーム電流のX線分析条件で分析した場合において高分解
能のX線像を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、試料を異なる
電子ビーム条件で分析してX線像と組成像を求め、X線
像よりも高分解能の組成像を用いてX線像の表示領域を
制限することによって、高分解能のX線像を得るもので
ある。本発明による画像処理方法は、電子マイクロアナ
ライザーにおいて、X線分析条件によるX線像と、X線
分析条件よりも電子ビーム電流が小さなSEM観察条件
による組成像を求め、X線像と組成像の信号強度関係を
用いて組成像に対応するX線像を求めることによって、
X線像の表示領域を組成像で制限してX線像の分解能を
高める。
【0007】また、本発明による画像処理装置は、電子
マイクロアナライザーにおいて、X線分析条件によって
X線像を形成するX線像形成手段と、X線分析条件より
も電子ビーム電流が小さなSEM観察条件によって組成
像を形成する組成像形成手段と、X線像及び組成像の各
信号強度を用いてX線像と組成像の信号強度関係を形成
する信号強度関係形成手段と、信号強度関係を用いて組
成像に対応するX線像を求め、X線像の表示領域を組成
像で制限するX線像表示領域制限手段とを備える構成と
する。
【0008】図1は、本発明の電子マイクロアナライザ
ーのX線像の画像処理を説明するための概略図である。
図1において、X線像(図1中の)は電子マイクロア
ナライザーの電子ビーム条件をX線分析条件として得ら
れる特性X線による像であり、組成像(図1中の)は
電子ビーム条件をX線分析条件よりも電子ビーム電流が
小さなSEM観察条件として得られる電子線(例えば、
背面散乱電子BSE)により得られる像である。このX
線像及び組成像は、電子マイクロアナライザーの電子ビ
ーム条件を変更することによって、それぞれ求めること
ができる。
【0009】本発明は、このX線像及び組成像の信号強
度の対応関係を求め(図1中の)、この対応関係を用
いて高分解能の組成像に対応するX線像の表示領域を求
め(図1中の)、このX線像の表示領域によってX線
像の表示領域を制限する画像処理を行う(図1中の
)。これによって、画像処理されて得られたX線像の
表示領域は高分解能の組成像に基づいたものとなるた
め、表示されるX線像の分解能は、X線像取得時の照射
ビーム径で得られる分解能よりも高いものとすることが
できる。
【0010】なお、X線分析条件及びSEM観察条件
は、電子マイクロアナライザーにおいて試料に照射する
電子ビームの電流条件を含むものであり、X線分析条件
はX線像の形成に要する電子ビーム条件であり、SEM
観察条件は走査顕微鏡による観察に用いる電子ビーム条
件である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を参照しながら詳細に説明する。本発明の電子マイクロ
アナライザーのX線像の画像処理を図2〜図4を用いて
説明する。図2は、本発明の電子マイクロアナライザー
のX線像の画像処理装置を説明するための概略図であ
る。なお、図2では電子マイクロアナライザーが備える
構成については省略している。画像処理装置1は、X線
像形成手段2と組成像形成手段3と信号強度関係形成手
段4とX線像表示領域制限手段5を備え、画像処理され
たX線像は表示手段6に表示することができる。
【0012】X線像形成手段2は、電子マイクロアナラ
イザーが通常備える構成において電子ビーム条件をX線
分析条件に設定してX線信号を検出し、これによってX
線像を形成する。また、組成像形成手段3は、電子マイ
クロアナライザーの電子線検出器を設けた構成とし、電
子ビーム条件を走査顕微鏡で用いられるSEM観察条件
に設定して電子線を検出し、これによって組成像を形成
する。以下、検出する電子線として背面散乱電子線を用
いてBSE像を形成する場合について説明する。
【0013】BSE像等の組成像の信号強度は、ビーム
照射位置における試料の平均元素番号に依存した強度を
持つ。したがって、特性X線が検出される領域とBSE
像の信号強度とはある程度の相関関係を有する。信号強
度関係形成手段4は、X線像と組成像の信号強度の相関
関係に基づいて両者の対応関係を求めるものであり、X
線像形成手段2で形成したX線像の信号強度と組成像形
成手段3で形成した組成像の信号強度とから求めること
ができる。対応関係は、線型あるいは非線型の式で求め
ることも、あるいは対応テーブルで求めることもでき
る。
【0014】X線像表示領域制限手段5は、組成像に基
づいてX線像の表示領域を制限することによって表示さ
れるX線像の分解能を高めるものであり、組成像に対し
て信号強度関係形成手段4で形成された対応関係を適用
することによって、X線像上で組成像と対応する部分を
抽出することによって、表示領域の制限を行う。X線像
表示領域制限手段5で形成されたX線像は、表示手段6
で表示したり、あるいは図示しない分析装置等の処理装
置に送ることができる。
【0015】次に、図3のフローチャート及び図4の概
略図を用いてより詳細に説明する。電子マイクロアナラ
イザーの電子ビーム条件をSEM観察条件に設定して、
電子線(ここでは背面散乱電子線)信号を検出する。図
4(a)は背面散乱電子線によって形成した組成像を模
式的に示している(ステップS1)。また、電子マイク
ロアナライザーの電子ビーム条件をX線分析条件に設定
して、特性X線信号を検出する。図4(b)は特性X線
信号によって形成したX線像を模式的に示している。X
線像の分解能は組成像の分解能よりも低いため、図4
(b)に示す領域の境界は組成像の境界よりも不明瞭と
なる。なお、上記工程では、組成像を先に求めて分析位
置を定め、次にX線像を求めるという順序としている
が、検出順を逆とすることもできる(ステップS2)。
【0016】図4(d)は、X線像のX線信号と組成像
のBSE信号の信号強度、及び信号強度の相関関係を示
している。BSE信号強度A(図中の実線で示す)は、
図4(a)中の一点鎖線におけるBSE像の信号強度を
示し、一方、X線信号強度B(図中の破線で示す)は、
図4(b)中の一点鎖線におけるX線像の信号強度を示
している。X線信号強度Bは低い分解能のために、BS
E信号強度Aよりも広い分布状態を示している。
【0017】図4(g)は、図4(a)のBSE像の信
号レベルと、図4(b)のX線像のX線信号強度を各画
素毎に関連付け、各BSE信号レベルに対して得られる
X線信号強度を平均し、相関関係図として求めたもので
ある。このようにして得られた相関関係図は、どのBS
E信号レベルの場所に目的のX線信号がより多く検出さ
れるかを示すものである。図4(g)の相関関係図にお
いて、Ba,Bbの異なるBSE信号レベルでピークが
現れるのは、目的の元素が単体で存在していたり、他の
元素と結合して存在しているなどの組成の違いにより、
平均元素番号が異なる場合があることを示している。一
般に分析条件ではSEM観察条件よりもビーム径が広が
っているために、X線信号は目的の元素が存在しない領
域まで広がって検出されるが、この領域と同じBSE信
号レベルでX線信号が検出されない場合も同時に存在す
るために、この信号レベルにおいて平均して得られるX
線信号は相対的に低い値を示すことになる。このような
相関関係図を用いて、X線信号の検出と相関性が強いB
SE信号レベルを持つ領域を抽出し、この領域のみでX
線信号を表示することにより、分析条件でのビーム径の
広がりに起因したX線信号を削除し、X線像の分解能の
向上を図ることができる。なお、信号強度の相関関係
は、図4(g)に示すようなグラフで求めることも、あ
るいは式やテーブル形式で求めることもできる(ステッ
プS3)。
【0018】図4(g)に示す相関関係において、X線
信号と相関性が強いBSE信号レベルを選択するため
に、BSE信号レベルのピークの上下で上限値、下限値
を設ける。図4(g)ではピークBaに対する上限値、
下限値をBau,Badで示し、ピークBbに対する上
限値、下限値をBbu,Bbdで示している。ここで
は、相関関係図にピークが2つ存在する場合を例示して
いるが、これ以上のピークが存在する場合、あるいは単
一のピークのみ存在する場合がある。なお、これらの上
限、下限の値は、人為的に設定したり、事前に設定した
条件に基づいてピークの形状から自動的に設定すること
ができる(ステップS4)。
【0019】組成像(図4(d)中のX線信号強度A)
の内で、BSE信号強度の上限Bauと下限Badの範
囲内にある部分は図4(d)中のα1で示される範囲と
なる。同様に、BSE信号強度の上限Bbuと下限Bb
dの範囲内にある部分は図4(d)中のα2,α3で示
される範囲となる。これらの範囲(α1,α2,α3)
は表示するX線象の信号強度に対応する元素の境界を示
すことになる。そこで、図4(e)に示すX線信号強度
Bの表示範囲を、これらの範囲α1,α2,α3で制限
すれば、図4(f)中のCに示すプロファイルが得られ
る。このようにして得られた表示範囲は、組成像の信号
レベルに基づいて制限されたものであるため、表示範囲
を制限されたX線像の分解能は組成像と同程度となる。
【0020】以下、本発明のX線像の画像処理のより詳
細な処理手順例について、図5,6のフローチャート、
及び図7,8の説明図を用いて説明する。はじめに、電
子マイクロアナライザーの電子ビーム条件をSEMの観
察条件に設定し(ステップS11)、背面散乱電子線等
の電子線を検出してBSE像等の組成像を求める。図7
(a),(b)中の右方の分布図は組成像を模式的に示
している(ステップS12)。また、同試料の同分析範
囲で、電子マイクロアナライザーの電子ビーム条件をX
線分析条件に設定し(ステップS13)、特性X線を検
出してX線像を求める。図7(a),(b)中の左方の
分布図は組成像を模式的に示している(ステップS1
4)。
【0021】ここで、ステップS15〜ステップS26
の工程によって、BSE信号強度とX線信号強度との相
関関係を求めた後、ステップS27〜ステップS35の
工程によって、求めたBSE信号強度とX線信号強度と
の相関関係を用いて分解能を高めたX線像を求める。B
SE信号強度とX線信号強度との相関関係を求めるため
に、はじめに相関関係を求める範囲をBSE信号強度の
強度範囲によって設定する。ここでは、BSE信号強度
の強度範囲を、図7(a),(b)中に示すBSE信号
強度の下限Bmin〜上限Bmaxの範囲で設定する場合を示
し、このBSE信号強度の範囲内において、BSE信号
強度とX線信号強度との相関関係を求めることにする
(ステップS15)。
【0022】BSE信号強度とX線信号強度との相関関
係は、あるBSE信号強度を示す分布位置におけるX線
信号強度を求め、これらの信号強度間の関係を求めるこ
とによって得ることができる。この関係を求めるため
に、各画素位置におけるBSE信号強度を複数の段階に
振り分け、各段階のBSE信号レベル毎に、それぞれ対
応する画素位置のX線信号強度の平均値を求める。
【0023】ステップS16からステップS26は、B
SE信号強度の最小値から最大値までを複数のレベル
(I段階)に均等に分割し、各画素のBSE信号強度を
対応する信号レベルに当てはめ、各信号レベル毎に該信
号レベルを有する画素のX線信号の平均強度を求める計
算例を示している。このようにして求めたBSE信号レ
ベルと平均X線強度を関係をグラフで図示することによ
り、相関関係を得ることができる。ステップS16から
ステップS26の相関関係を求める工程において、画素
番号nを初期値0からはじめて(ステップS16)順次
1を加えながら(ステップS20)、ステップS17〜
19の工程を全画素数について行う(ステップS2
1)。
【0024】ステップS17〜19の工程は、あるBS
E信号強度を持つ画素のX線信号強度の総和を、BSE
信号強度毎に求める工程であり、ステップS17におい
て以下の式によって選択された画素のBSE信号強度B
[n]をI段階のレベルi(整数値)に規格化し、 i=I×(B[n]−Bmin)/(Bmax−Bmin) ステップS18において、以下の式によって選択された
画素のX線信号強度C[n]をiに関するX線信号強度の
合計S[i]に加算する。なお、S[i]の初期値は0とす
る。 S[i]=S[i]+C[n] また、平均値を求めるために、ステップS19において
以下の式によってS[i]に加算されたデータ数N[i]に
1を追加して、レベルiのX線信号の全データ数N[i]
を求めておく。 N[i]=N[i]+1 次に、レベルiについて、初期値0(ステップS22)
から順次1を加えながら(ステップS24)、ステップ
S23の平均値を求める工程を全レベルについて行う
(ステップS25)。ステップS23では、以下の式に
よってレベルiに関するX線信号強度の合計[i]をレベ
ルiのデータ数N[i]で除算して平均値A[i]を求め
る。 A[i]=S[i]/N[i] 求めた平均値A[i]をBSE信号強度のレベルiに対し
て表示することによって、図4(g)に示すような相関
関係図を得ることができる。
【0025】次に、図6のフローチャートに示すステッ
プS27〜ステップS35の工程により、前記ステップ
S16〜ステップS26の工程で求めた相関関係を用い
てX線像を形成する。相関関係図からX線信号の発生と
相関が強いレベルiの範囲を定め(ステップS27)、求
めたレベルiの範囲に対応するBSE信号強度の範囲を
求める(ステップS28)ことによって、BSE信号レベ
ルの範囲を選択する。この範囲の選択方法としては、相
関が強いレベルを人為的に判断して設定することができ
るほか、相関関係のピークの高さや幅を数値計算により
求め、これらを用いて予め設定した条件に従い自動的に
設定することもできる。
【0026】このBSE信号強度の範囲内において、あ
るBSE信号強度を有する画素位置によって表示するX
線像の範囲を定め、X線像側において対応する画素位置
のX線信号強度を求めることによって、高い分解能のX
線像を得ることができる。そこで、ステップS34,3
5によって全画素に対して、各画素(例えば、初期値を
0とする画素番号n(ステップS29)毎に、BSE信
号レベルが設定した信号レベルの範囲内にあるかどうか
を求め(ステップS30)、信号レベルが範囲内にある場
合にはX線信号D[n]を当該画素のX線信号強度B[n]
とし(ステップS31)、信号レベルが範囲外である場合
にはX線信号D[n]を0とする(ステップS32)。
【0027】上記工程で得られたX線信号強度D[n]
をBSE像の各対応する画素位置に当てはめることによ
って、表示領域を制限して高分解能としたX線像を得る
ことができる。求めたX線像は、表示手段に表示するこ
とも、あるいはX線像の画像データを他の分析装置に送
信して、分析処理を行うこともできる(ステップS3
3)。本発明の実施態様によれば、X線像とBSE像と
の相関関係を求めることができ、求めた相関関係を用い
て、表示するX線像を制限することによってBSE像と
同程度の高い分解能でX線像を求めることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子マイ
クロアナライザーの方法及び装置によれば、大きなビー
ム電流のX線分析条件で分析した場合においても高分解
能のX線像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子マイクロアナライザーのX線像の
画像処理を説明するための概略図である。
【図2】本発明の電子マイクロアナライザーのX線像の
画像処理装置を説明するための概略図である。
【図3】本発明の電子マイクロアナライザーのX線像の
画像処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の電子マイクロアナライザーのX線像の
画像処理を説明するための説明図である。
【図5】本発明のX線像の画像処理のより詳細な処理手
順例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明のX線像の画像処理のより詳細な処理手
順例を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明のX線像の画像処理のより詳細な処理手
順例を説明するための説明図である。
【図8】本発明のX線像の画像処理のより詳細な処理手
順例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1…画像処理装置、2…X線像形成手段、3…組成像形
成手段、4…信号強度関係形成手段、5…X線像表示領
域制限手段、6…表示手段。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子マイクロアナライザーにおいて、X
    線分析条件によるX線像と、X線分析条件よりも電子ビ
    ーム電流が小さなSEM観察条件による組成像を求め、
    X線像と組成像の信号強度関係を用いて組成像に対応す
    るX線像を求めることによって、X線像の表示領域を組
    成像で制限してX線像の分解能を高めることを特徴とす
    る電子マイクロアナライザーのX線像の画像処理方法。
  2. 【請求項2】 電子マイクロアナライザーにおいて、X
    線分析条件によってX線像を形成するX線像形成手段
    と、X線分析条件よりも電子ビーム電流が小さなSEM
    観察条件によって組成像を形成する組成像形成手段と、
    前記X線像及び組成像の各信号強度を用いてX線像と組
    成像の信号強度関係を形成する信号強度関係形成手段
    と、前記信号強度関係を用いて組成像に対応するX線像
    を求め、X線像の表示領域を組成像で制限するX線像表
    示領域制限手段とを備えることを特徴とする電子マイク
    ロアナライザーのX線像の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006292756A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Jordan Valley Semiconductors Ltd 蛍光x線を用いたディッシングおよびティルティングの検出
JP2013019900A (ja) * 2011-07-11 2013-01-31 Fei Co 多モードデータのクラスタ化

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