JP2001355993A - 積層型熱交換器 - Google Patents

積層型熱交換器

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JP2001355993A
JP2001355993A JP2000178054A JP2000178054A JP2001355993A JP 2001355993 A JP2001355993 A JP 2001355993A JP 2000178054 A JP2000178054 A JP 2000178054A JP 2000178054 A JP2000178054 A JP 2000178054A JP 2001355993 A JP2001355993 A JP 2001355993A
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refrigerant
outflow
side tank
heat exchange
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JP2000178054A
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Hirotaka Shibata
弘貴 柴田
Tadayoshi Ohashi
忠善 大橋
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Resonac Holdings Corp
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Showa Denko KK
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Publication date
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    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
    • F28D1/02Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0308Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other
    • F28D1/0325Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another
    • F28D1/0333Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members
    • F28D1/0341Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits the conduits being formed by paired plates touching each other the plates having lateral openings therein for circulation of the heat-exchange medium from one conduit to another the plates having integrated connecting members with U-flow or serpentine-flow inside the conduits

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒の分散性に優れ、偏流を防止できる積層
型熱交換器を提供する。 【解決手段】 この発明の熱交換器としての蒸発器は、
端部に流入側及び流出側タンク部9a、9bが設けら
れ、中間部に熱交換路7a、7bが設けられた帯板状チ
ューブエレメント5が、各タンク部9a、9bを対応さ
せた状態で厚さ方向に積層されるとともに、対応し合う
タンク部間の冷媒流通孔10a、10bによって、流入
側タンク部9a同士及び流出側タンク部9b同士がそれ
ぞれ連通される。流入側タンク部9a群の冷媒流通孔1
0aが、流出側タンク部9b群の冷媒流通孔10bに対
し、開孔面積が小さく設定される。そして、冷媒が流入
側タンク部9a群にその一方側から流入されて、各チュ
ーブエレメント5の熱交換路7a、7bを通って流出側
タンク部9b群に導かれるよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーエアコン用の
蒸発器等として好適に用いられる積層型熱交換器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えばカーエアコン用の蒸発器として、
一対の皿状成形プレートが対向合致されて、端部に流入
側及び流出側タンク部が設けられるとともに、中間部に
熱交換路が設けられた帯板状チューブエレメントが、流
入側及び流出側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚
さ方向に多数積層されてなる積層型蒸発器が周知であ
る。
【0003】このような積層型蒸発器は、対応し合うタ
ンク部間に設けられた冷媒流通孔によって、流入側タン
ク部同士及び流出側タンク部同士がそれぞれ連通されて
おり、流入側タンク部群にその一方側から流入された冷
媒が、各チューブエレメントの熱交換路にそれぞれ流入
されて、その熱交換路において冷媒が外気との間で熱交
換して蒸発された後、流出側タンク部群に導かれて流出
されるよう構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の積層型蒸発器においては、流入側タンク部群にその
一端から流入された冷媒を、各チューブエレメントの熱
交換路に流入させる際に、冷媒を各チューブエレメント
に均等に分散させるのが困難であり、偏流が生じて、熱
交換性能が低下するという問題があった。また十分な熱
交換性能を得るために、例えばコア面積を大きくしよう
とすると、蒸発器自体の大型化及び高重量化を来すとい
う問題が発生する。
【0005】この発明は、上記従来技術の問題を解消
し、冷媒の偏流を防止することにより、十分な熱交換性
能を確保しつつ、小型軽量化を図ることができる積層型
熱交換器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本第1の発明は、一対の皿状成形プレートが対向合
致されて、端部に流入側及び流出側タンク部が設けられ
るとともに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チュ
ーブエレメントを備え、そのチューブエレメントが、流
入側及び流出側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚
さ方向に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク
部間に設けられた冷媒流通孔によって、流入側タンク部
同士及び流出側タンク部同士がそれぞれ連通され、冷媒
が流入側タンク部群にタンク部配列方向の一方側から流
入されて、各チューブエレメントの熱交換路を通って流
出側タンク部群に導かれるようにした積層型熱交換器に
おいて、前記流入側タンク部群の冷媒流通孔が、前記流
出側タンク部群の冷媒流通孔に対し、開孔面積が小さく
設定されてなるものを要旨としている。
【0007】この第1の発明の積層型熱交換器において
は、流入側タンク部群の冷媒流通孔が小さいため、その
小径の冷媒流通孔を冷媒が通過する際に、冷媒が適度に
分流することにより、冷媒が各熱交換路に均等に分散し
て流入される。このため、冷媒の偏流を防止できて、効
率良く熱交換することができる。
【0008】上記第1の発明においては、前記流入側タ
ンク部の冷媒流通孔に、その冷媒流通孔の熱交換路側縁
部を閉塞する態様に抵抗板部が設けられることにより、
前記冷媒流通孔の開口面積が小さく設定されてなる構成
を採用するのが好ましい。
【0009】すなわちこの構成を採用する場合、冷媒流
通路の開孔面積の調整を簡単に行うことができる。
【0010】上記目的を達成するため、本第2の発明
は、一対の皿状成形プレートが対向合致されて、端部に
流入側及び流出側タンク部が設けられるとともに、中間
部に熱交換路が設けられた帯板状チューブエレメントを
備え、そのチューブエレメントが、流入側及び流出側タ
ンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方向に複数枚積
層されるとともに、対応し合うタンク部間に設けられた
冷媒流通孔によって、流入側タンク部同士及び流出側タ
ンク部同士がそれぞれ連通され、冷媒が流入側タンク部
群にタンク部配列方向の一方側から流入されて、各チュ
ーブエレメントの熱交換路を通って流出側タンク部群に
導かれるようにした積層型熱交換器において、前記流入
側タンク部群の各冷媒流通孔の開口面積が、タンク部配
列方向の上流側から下流側に向かうに従って漸次小さく
なるように設定されてなるものを要旨としている。
【0011】この第2の発明の積層型蒸発器において
は、流入側タンク部群を流通する冷媒が、次第に小さく
なる冷媒流通孔を通過するごとに、適量ずつ分流してい
き、各熱交換路に均等に分散して流入される。このた
め、冷媒の偏流を防止できて、効率良く熱交換すること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1はこの発明
の第1実施形態であるカークーラー用の積層型蒸発器の
コア(1)を示す斜視図、図2ないし図5はその蒸発器
のチューブエレメントを示す図である。
【0013】これらの図に示すように、この蒸発器のコ
ア(1)は、帯板状のチューブエレメント(5)と、コ
ルゲートフィンからなるアウターフィン(3)とを備
え、多数枚のチューブエレメント(5)が、それらの各
間にアウターフィン(5)を介在させた状態で厚さ方向
に積層されて構成されている。
【0014】チューブエレメント(5)は、コア(1)
における積層方向の一端に配置される入口側チューブエ
レメント(51)と、他端に配置される出口側チューブ
エレメント(52)と、中間に配置される中間チューブ
エレメント(53)との3種類のチューブエレメント
(51)〜(53)が使用されている。
【0015】各チューブエレメント(5)は、対向合致
される一対の皿状成形プレート(6)(6)により構成
されている。なお、本実施形態においては、対向合致さ
れる皿状成形プレート(6)(6)は、互いに連結片
(6a)を介して一体に形成されているが、言うまでも
なく、本発明においては、対向合致される成形プレート
(6)(6)が互いに別体に形成されいても良い。
【0016】皿状成形プレート(6)は、例えばアルミ
ニウムブレージングシートのプレス成形品からなり、外
周長方形状に形成されている。
【0017】この成形プレート(6)の内面部の長手方
向両端部を除く中間部には、長手方向に延びる熱交換路
形成用凹部(7a)(7b)が幅方向に2つ並んでプレ
ス成形されている。そして、一対の皿状成形プレート
(6)(6)を対向合致させた状態では、対応し合う熱
交換路形成用凹部(7a)(7a)(7b)(7b)に
より、内部に、幅方向に並んで長さ方向(上下方向)に
延びる2つの熱交換路(7a)(7b)が形成される。
【0018】なお、本明細書においては、符号過多によ
る混乱を防止するため、熱交換路形成用凹部と熱交換路
とは共に同一符号を付す。以下同様に、「冷媒ターン部
形成用凹部(8)と冷媒ターン部(8)」及び「タンク
部形成用凹部(9a)(9b)とタンク部(9a)(9
b)」においてもそれぞれ同一符号を付す。
【0019】皿状成形プレート(6)(6)の内面部に
おける下端部には、両熱交換路形成用凹部(7a)(7
b)の下端同士を繋ぐようにして、U字状の冷媒ターン
部形成用凹部(8)がプレス成形されている。そして、
一対の皿状成形プレート(6)(6)を対向合致させた
状態では、対応し合う冷媒ターン部形成用凹部(8)
(8)により、冷媒ターン部(8)が形成されている。
この対向合致状態においては、両熱交換路(7a)(7
b)は、冷媒ターン部(8)を介して連通されている。
【0020】更に成形プレート(6)(6)の内面部に
おける一方側の熱交換路形成用凹部(7a)に対応する
位置には、その凹部(7a)よりも深い流入側タンク部
形成用凹部(9a)がプレス成形されるとともに、他方
側の熱交換路形成用凹部(7b)に対応する位置には、
その凹部(7b)よりも深い流出側タンク部形成用凹部
(9b)がプレス成形されている。そして、一対の皿状
成形プレート(6)(6)を対向合致させた状態では、
対応し合うタンク部形成凹部(9a)(9a)(9b)
(9b)により、流入側タンク部(9a)及び流出側タ
ンク部(9b)が形成されている。この対向合致状態に
おいては、流入側タンク部(9a)は一方側の熱交換路
(7a)に連通されるとともに、流出側タンク部(9
b)は他方側の熱交換路(7b)に連通されている。
【0021】なお、本実施形態のチューブエレメント
(5)においては、皿状成形プレート(6)(6)にお
ける熱交換路形成用凹部(7a)(7b)の内面に、イ
ンナーフィン(7c)が一体に形成されているが、本発
明において、インナーフィンは、皿状成形プレート
(6)に、必ずしも一体に形成する必要はなく、別体の
インナーフィン部材を一対の皿状成形プレート(6)
(6)に挟み込むようにしても良い。
【0022】チューブエレメント(5)のうち、中間チ
ューブエレメント(53)は、その皿状成形プレート
(6)(6)における各タンク部形成用凹部(9a)
(9b)の底壁に、冷媒流通孔(10a)(10b)が
形成されている。
【0023】一方側(後側)の冷媒流通孔(10a)
は、他方側(前側)の冷媒流通孔(10b)よりも開孔
面積が小さく設定されている。具体的には、図3に示す
ように流入側冷媒流通孔(10a)の下端位置(La)
が流出側冷媒流通孔(10b)の下端位置よりも上方に
位置するように、流入側冷媒流通孔(10a)を形成す
るとともに、その冷媒流通孔(10a)の下縁閉塞部
を、抵抗板部(11)として構成する。
【0024】図4に示すように、チューブエレメント
(5)のうち、流入側チューブエレメント(51)は、
その一方側(内側)の皿状成形プレート(6)は、上記
と同様、流入側タンク部形成用凹部(9a)の底壁に、
開孔面積の小さい冷媒流通孔(10a)が形成されると
ともに、流出側タンク部形成用凹部(9b)の底壁に、
開孔面積の大きい冷媒流通孔(10b)が形成されてい
る。また他方側(外側)の皿状成形プレート(6)は、
流入側タンク部形成用凹部(9a)の底壁に、冷媒入口
(1a)が形成されており、流出側タンク部形成用凹部
(9b)の底壁には、孔が形成されず、閉塞壁(20)
として構成されている。
【0025】図5に示すように、流出側チューブエレメ
ント(52)は、その一方側(内側)の皿状成形プレー
ト(6)は、上記と同様、流入側タンク部形成用凹部
(9a)の底壁に、開孔面積の小さい冷媒流通孔(10
a)が形成されるとともに、流出側タンク部形成用凹部
(9b)の底壁に、開孔面積の大きい冷媒流通孔(10
b)が形成されている。また他方側(外側)の皿状成形
プレート(6)は、流入側タンク部形成用凹部(9a)
の底壁に、孔は形成されず、閉塞壁(20)として構成
されるとともに、流出側タンク部形成用凹部(9b)の
底壁に、冷媒出口(1b)が形成されている。
【0026】そして、両端に流入側チューブエレメント
(51)及び流出側チューブエレメント(52)が配置
されるとともに、中間に多数の中間チューブエレメント
(53)が配置されるようにして、各チューブエレメン
ト(5)を、それらの各間にアウターフィン(5)を介
在させて、厚さ方向に積層されることにより、蒸発器コ
ア(1)が形成される。
【0027】この蒸発器コア(1)においては、各チュ
ーブエレメント(5)の流入側タンク部(9a)及び流
出側タンク部(9b)が、厚さ方向に並んで配置される
とともに、各タンク部(9a)(9b)同士が、冷媒流
通孔(10a)(10b)を介して連通されて、厚さ方
向に連続して延びる流入側冷媒タンク部(9a)群及び
流出側タンク部(9b)群が形成される。
【0028】また本実施形態においては、上記蒸発器コ
ア(1)に、適宜、出入口部材、出入口配管及びブラケ
ット等の周辺固定部材が固定されて、蒸発器が形成され
る。
【0029】なお、この蒸発器は、各チューブエレメン
ト(5)の成形プレート(6)がアルミニウムブレージ
ングシートの成形品により構成されるとともに、アウタ
ーフィン(5)や周辺固定部材がアルミニウム成形品に
より構成されており、これらが必要に応じてろう材を介
して仮組状態に組み付けられて、その仮組製品が炉中に
て一括ろう付けされることにより一体化されている。
【0030】図6及び図8に示すように、本実施形態の
蒸発器において、流入側チューブエレメント(51)の
冷媒入口(1a)から流入された冷媒は、流入側タンク
部(9a)群をタンク部配列方向(積層方向)に沿って
流通しつつ、各チューブエレメント(5)の流入側熱交
換路(7a)内に順次流入する。
【0031】このとき、本実施形態においては、図6に
示すように隣合うタンク部(9a)間の冷媒流通孔(1
0a)に、その開孔面積が小さくなるように下縁部に抵
抗板部(11)を形成しているため、冷媒がタンク部
(9a)群を下流側に流通する際に、その流通冷媒に対
し、各冷媒流通孔(10a)の抵抗板部(11)が適度
な抵抗となって作用し、冷媒が各タンク部(9a)内で
適量ずつ分流して各熱交換路(7a)に均等に分散され
て流入する。
【0032】こうしてチューブエレメント(5)の各熱
交換路(7a)に冷媒が均等に分散されて流入され、偏
流のない状態で、流入側熱交換路(7a)、冷媒ターン
部(8)及び流出側熱交換路(7b)を通って、流出側
タンク部(9b)に導かれる。このように冷媒が均等に
分流されて各熱交換路(7a)(7b)を通過して、外
気との間で熱交換して蒸発されるので、効率良く熱交換
できて、十分な蒸発性能(熱交換性能)を得ることがで
きる。
【0033】各流出側タンク部(9b)に流入された冷
媒は、タンク部(9b)群を通って冷媒出口(1b)か
ら流出される。この場合図7に示すように、隣合う流出
側タンク部(9b)(9b)間の冷媒流通孔(10b)
には、抵抗板部(11)を形成することなく、開孔面積
を大きく形成しているため、流出側タンク部(9b)群
を流通する冷媒は、各冷媒流通孔(10b)を抵抗なく
スムーズに通過して、冷媒出口(1b)に効率良く導か
れて流出される。
【0034】以上のように、本実施形態の積層型蒸発器
によれば、流入側タンク部(9a)群の冷媒流通孔(1
0a)を、その下縁部に抵抗板部(11)を形成して開
孔面積を小さく設定しているため、冷媒が各冷媒流通孔
(10a)を通過するごとに適度に分流していき、冷媒
が各熱交換路(7a)(7b)に均等に分散して流入さ
れる。このため、冷媒の偏流を防止できて、効率良く熱
交換することができる。従って、コア面積を大きくしな
くとも、十分な熱交換性能を確保でき、蒸発器自体の小
型化及び軽量化を確実に図ることができる。
【0035】<第2実施形態>図9ないし図11はこの
発明の第2の実施形態である積層型蒸発器を示す図であ
る。
【0036】これらの図に示すように、この蒸発器にお
いては、チューブエレメント(5)の積層方向に沿って
第1ないし第3の3つのパス(P1)〜(P3)に区分
けされており、第1パス(P1)においては、各チュー
ブエレメント(5)の後部から前部に向けて冷媒が流れ
るように、後部が流入側、前部が流出側として構成さ
れ、第2パス(P2)においては、各チューブエレメン
ト(5)の前部から後部に向けて冷媒が流れるように、
前部が流入側、後部が流出側として構成され、第3パス
(P3)においては、第1パス(P1)と同様、後部か
ら前部に向けて冷媒が流れるように、後部が流入側、前
部が流出側として構成される。
【0037】すなわち、第1パス(P1)のチューブエ
レメント(5)のうち、第2パス((P2)側の端部に
配置されるチューブエレメント(5)において、その第
2パス(P2)側の皿状成形プレート(6)における流
入側(後側)タンク部形成用凹部(9a)の底壁に、孔
は形成されず、閉塞壁(20)として構成される。更に
第2パス(P2)の第1パス(P1)側端部に配置され
るチューブエレメント(5)において、その第1パス
(P1)側の皿状成形プレート(6)における流出側
(後側)タンク部形成用凹部(9b)の底壁に孔は形成
されず、閉塞壁(20)として構成される。これにより
第1パス(P1)における後列側の流入側タンク部(9
a)と、第2パス(P2)の後列側の流出側タンク部
(9b)との間の連通が阻止されている。
【0038】更に第2パス(P2)のチューブエレメン
ト(5)のうち、第3パス(P3)側端部に配置される
チューブエレメント(5)において、その第3パス(P
3)側の皿状成形プレート(6)における流入側(前
側)タンク部形成用凹部(9a)の底壁に、孔は形成さ
れず、閉塞壁(20)として構成される。更に第3パス
(P3)の第2パス(P2)側端部に配置されるチュー
ブエレメント(5)において、その第2パス(P2)側
の皿状成形プレート(6)における流出側(前側)タン
ク部形成用凹部(9b)の底壁に、孔は形成されず、閉
塞壁(20)として構成される。これにより第2パス
(P2)における前列側の流入側タンク部(9a)と、
第3パス(P3)の前列側の流出側タンク部(9b)と
の間の連通が阻止されている。
【0039】また、各パス(P1)〜(P3)におい
て、流入側タンク部(9a)間をそれぞれ連通する冷媒
連通孔(10a)は、タンク部(9a)の配列方向にお
ける上流側から下流側に向かうに従って開孔面積が漸次
小さくなるように設定されている。
【0040】更に各パス(P1)〜(P3)の流出側タ
ンク部(9b)間を連通する冷媒連通孔(10b)は、
上記第1実施形態と同様、開孔面積が大きくそれぞれ同
じ大きさに形成されている。
【0041】なお、入口側端部のチューブエレメント
(51)及び出口側端部のチューブエレメント(52)
は、上記第1実施形態と同様、冷媒入口(1a)及び冷
媒出口(1b)が形成されている。
【0042】その他の構成は、上記第1実施形態のもの
と同様であるため、同一又は相当部分に同一符号を付し
て、重複説明は省略する。
【0043】この第2実施形態の蒸発器において、冷媒
入口(1b)から流入された冷媒は、第1パス(P1)
における流入側タンク部(9a)群をその配列方向に沿
って流通しつつ、各チューブエレメント(5)の流入側
熱交換路(7a)内に順次流入する。
【0044】このとき、本実施形態においては、流入側
タンク部(9a)間を連通する冷媒流通孔(10a)
を、流通方向に向かうに従って漸次小さくなるように形
成しているため、流入側タンク部(9a)群を上流側か
ら下流側に向かって流通する冷媒が、各タンク部(9
a)内で適量ずつ分流して、各熱交換路(7a)内にバ
ランス良く均等に分散されるように順次流入していく。
特に本実施形態においては、流入側タンク部(9a)群
を上流側から下流側に向かうに従って、冷媒の分流によ
り冷媒量が次第に減少するのに対し、冷媒流通孔(10
a)の開孔面積は次第に小さくしている。つまり、冷媒
量が減少するに従って、冷媒流通孔(10a)による抵
抗を大きくして分流割合を次第に増加させているため、
このため、冷媒が各タンク部(9a)及び熱交換路(7
a)内に、より一層均等に分散して流入される。
【0045】こうして、チューブエレメント(5)の各
熱交換路(7a)に冷媒が均等に分散されて流入され、
偏流のない状態で流入側熱交換路(7a)、冷媒ターン
部(8)及び流出側熱交換路(7b)を通って、第1パ
ス(P1)の流出側タンク部(9b)に導かれる。
【0046】次に、第1パス(P1)の流出側タンク部
(P1)に導かれた冷媒は、第2パス(P2)における
流入側タンク部(9a)群にその一端側の冷媒流通孔
(10a)から流入し、上記第1パス(P1)と同様
に、流入側タンク部(9a)群を流通しつつ、各チュー
ブエレメント(5)の流入側熱交換路(7a)内に順次
流入する。
【0047】このとき、流入側タンク部(9a)群の冷
媒流通孔(10a)を漸次小さくなるように形成してい
るため、上記第1パス(P1)と同様に、各熱交換路
(7a)内に均等に分散されて流入し、偏流のない状態
で冷媒ターン部(8)及び流出側熱交換路(7b)を通
って、第2パス(P2)の流出側タンク部(9b)に導
かれる。
【0048】続いて、冷媒が第2パス(P2)の流出側
タンク部(9b)群から第3パス(P3)の流入側タン
ク部(9a)群に導かれ、上記と同様に、均等に分散さ
れて偏流のない状態で、流入側熱交換路(7a)、冷媒
ターン部(8)及び流出側熱交換路(7b)を通って、
第3パス(P1)の流出側タンク部(9b)に導かれ、
その後、冷媒出口(1b)から流出される。
【0049】以上のように、本実施形態の蒸発器によれ
ば、冷媒が各熱交換路(7a)(7b)を均等に分散し
て偏流のない状態で流通し、外気との間で効率良く熱交
換できて、十分な熱交換性能を得ることができる。この
ようにコア面積を大きくしなくとも、十分な熱交換性能
を得ることができ、蒸発器自体の小型化及び軽量化を図
ることができる。
【0050】なお、本発明においては、冷媒の流れ方向
や、パス数、各パスの通路本数等は特に限定されるもの
ではなく、どのように設定しても良い。
【0051】また上記実施形態では、本発明をチューブ
エレメントの上端部のにみタンク部を有する片タンク方
式の熱交換器に適用した場合について説明しているが、
本発明は、チューブエレメントの上下両端にタンク部を
有する両タンク方式の熱交換器にも適用することができ
る。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本第1発明の積層型熱交
換器によれば、隣合うチューブエレメントにおける流入
側のタンク部間を連通する冷媒流通孔を小さく形成して
いるため、この小径の冷媒流通孔を冷媒が通過する際
に、冷媒が適度に分流されて、各熱交換路に均等に分散
して流入されるので、効率良く熱交換することができ
る。このため、コア面積を大きくせずに、小型軽量化を
図りつつ、十分な熱交換性能を得ることができるという
効果がある。
【0053】本第1発明において、流入側冷媒流通孔を
その一部を閉塞するように抵抗板部を設けて開孔面積を
小さく形成する場合には、抵抗板部を設けるという簡単
な構成により、上記の効果をより確実に得ることができ
る。
【0054】本第2発明の積層型熱交換器によれば、流
入側タンク部群の冷媒流通孔を、冷媒流通方向に向かう
に従って漸次小さくなるように形成しているため、流入
側タンク部群を流通する冷媒が、冷媒流通孔を通過する
ごとに適量ずつ分流して、冷媒が均等に分散されて各熱
交換路に流入されるので、効率良く熱交換することがで
きる。このため、コア面積を大きくせずに、小型軽量化
を図りつつ、十分な熱交換性能を得ることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である積層型蒸発器のコ
アを示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の蒸発器のチューブエレメントを
分解して示す斜視図である。
【図3】第1実施形態におけるチューブエレメントの皿
状成形プレートの上部を示す側面図である。
【図4】第1実施形態の蒸発器における入口側端部のチ
ューブエレメントの上部を分解して示す斜視図である。
【図5】第1実施形態の蒸発器における出口側端部のチ
ューブエレメントの上部を分解して示す斜視図である。
【図6】第1実施形態の蒸発器における流入側タンク部
群を示す正面断面図である。
【図7】第1実施形態の蒸発器における流出側タンク部
群を示す正面断面図である。
【図8】第1実施形態の蒸発器における冷媒経路を示す
斜視図である。
【図9】この発明の第2実施形態である積層型蒸発器に
おけるタンク部位置での水平断面図である。
【図10】第2実施形態の蒸発器における第1パスのチ
ューブエレメントを分解して示す斜視図である。
【図11】第2実施形態の蒸発器における冷媒経路を示
す斜視図である。
【符号の説明】
5…チューブエレメント 6…皿状成形プレート 7a…流入側熱交換路 7b…流出側熱交換路 9a…流入側タンク部 9b…流出側タンク部 10a…流入側冷媒流通孔 10b…流出側冷媒流通孔 11…抵抗板部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の皿状成形プレートが対向合致され
    て、端部に流入側及び流出側タンク部が設けられるとと
    もに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チューブエ
    レメントを備え、そのチューブエレメントが、流入側及
    び流出側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方向
    に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク部間に
    設けられた冷媒流通孔によって、流入側タンク部同士及
    び流出側タンク部同士がそれぞれ連通され、冷媒が流入
    側タンク部群にタンク部配列方向の一方側から流入され
    て、各チューブエレメントの熱交換路を通って流出側タ
    ンク部群に導かれるようにした積層型熱交換器におい
    て、 前記流入側タンク部群の冷媒流通孔が、前記流出側タン
    ク部群の冷媒流通孔に対し、開孔面積が小さく設定され
    てなることを特徴とする積層型熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記流入側タンク部の冷媒流通孔に、そ
    の冷媒流通孔の熱交換路側縁部を閉塞する態様に抵抗板
    部が設けられることにより、前記冷媒流通孔の開口面積
    が小さく設定されてなる請求項1記載の積層型熱交換
    器。
  3. 【請求項3】 一対の皿状成形プレートが対向合致され
    て、端部に流入側及び流出側タンク部が設けられるとと
    もに、中間部に熱交換路が設けられた帯板状チューブエ
    レメントを備え、そのチューブエレメントが、流入側及
    び流出側タンク部をそれぞれ対応させた状態で厚さ方向
    に複数枚積層されるとともに、対応し合うタンク部間に
    設けられた冷媒流通孔によって、流入側タンク部同士及
    び流出側タンク部同士がそれぞれ連通され、冷媒が流入
    側タンク部群にタンク部配列方向の一方側から流入され
    て、各チューブエレメントの熱交換路を通って流出側タ
    ンク部群に導かれるようにした積層型熱交換器におい
    て、 前記流入側タンク部群の各冷媒流通孔の開口面積が、タ
    ンク部配列方向の上流側から下流側に向かうに従って漸
    次小さくなるように設定されてなることを特徴とする積
    層型熱交換器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012220052A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Calsonic Kansei Corp 熱交換器用扁平チューブ
DE102019215392A1 (de) * 2019-10-08 2021-04-08 Mahle International Gmbh Stapelscheibenwärmetauscher

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JP2012220052A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Calsonic Kansei Corp 熱交換器用扁平チューブ
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