JP2001355918A - 温水装置 - Google Patents

温水装置

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JP2001355918A
JP2001355918A JP2000181087A JP2000181087A JP2001355918A JP 2001355918 A JP2001355918 A JP 2001355918A JP 2000181087 A JP2000181087 A JP 2000181087A JP 2000181087 A JP2000181087 A JP 2000181087A JP 2001355918 A JP2001355918 A JP 2001355918A
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hot water
water
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JP2000181087A
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English (en)
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Hideki Morozumi
英樹 両角
Tadashi Nakatani
直史 中谷
Keijiro Kunimoto
啓次郎 國本
Kazunari Nishii
一成 西井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯湯槽内部の水位を検知するための穴を設け
ることなく、貯湯槽内部の水位を検知する。 【解決手段】 貯湯槽1と、その内部に配設された加熱
手段2と、貯湯槽1の底部から上部に液体を循環するポ
ンプ3及びその配管と、加熱手段2とポンプ3を制御す
る制御手段6と、ポンプ3が有する羽根車を回転駆動す
る電動機7に流れる電流に相当する値を検知する電流検
知手段8を有し、制御手段6は電流検知手段8の出力を
受けて、貯湯槽内の水位を検出するとともに加熱手段2
を制御する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽などに給湯す
る温水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の温水装置の構成を図10に示す。
この温水装置は貯湯槽101の内部に加熱手段102で
あるシーズヒータが配設されている。またポンプ103
は貯湯槽101の底部の出水口に第一の配管104を介
して接続し、貯湯槽101の上部の入水口に第二の配管
105を介して接続し、第一の配管104、ポンプ10
3、第二の配管105の経路で貯湯槽101内部の水を
強制的に循環し、貯湯槽1内部の水温を均一にしてい
る。
【0003】制御手段106はマイクロコンピュータや
複数の論理回路、トランジスタ、抵抗、コンデンサなど
で構成され、加熱手段102をオンオフ制御すると共
に、ポンプ103の動力源である電動機107の速度な
どを制御する。
【0004】混合弁109は制御手段106が内蔵する
電動機を駆動することで貯湯槽101の湯と給水口より
供給される水を所望の比率で混合する。混合弁109は
給水口側に逆止弁110を設けるように構成されてい
る。
【0005】水位検知手段111は貯湯槽101の上部
に穴を設け、この穴に電極に配置することで構成され、
貯湯槽101の底部と前記電極間の抵抗値に応じた電圧
を制御手段106に出力する。制御手段106は水位検
知手段111の出力値に応じて、貯湯槽101内部の水
位を判定し、水位が加熱手段102であるヒータまで達
していない場合は、加熱手段102を停止する。12は
給水弁、13は排水弁である。
【0006】図11は図10とは異なる従来の温水装置
を示している。水位検知手段は水位センサ114と配管
115により構成され、水位センサ114は貯湯槽10
1の底部に設けられた穴と第五の配管115を介して接
続している。水位センサ114はコイル114aとコイ
ル114a内部に配置された移動可能な磁性体114
b、コイル114aのインダクタンスを検知する検知回
路114cにより構成される。磁性体114bは水圧に
よりコイル114a内部を移動し、これにより磁束の流
れが変わるのでコイル114aのインダクタンスが変化
する。検知回路114cはコイル114aと並列接続さ
れたコンデンサと複数の論理回路により発振回路を構成
し、この発振周波数を制御手段106に出力する。制御
手段106は検知回路114cの出力信号の周波数を検
知することで水位を判定し、加熱手段102であるヒー
タまで水位が達していない場合は加熱手段102を停止
する。なお、その他の構成については図10と同様であ
るので、ここでの説明は省略する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
温水装置は貯湯槽1内部の水位を検知するために、貯湯
槽1の上部または底部などに穴を設け、そこに水位検知
手段を配置していたが、前記穴から水漏れが生じないよ
うに十分な対策をする必要ががあるという課題を有して
いた。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、貯湯
槽に水位検知用の穴を設けることなく貯湯槽内部の水位
を検知することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、貯湯槽と、前記貯湯槽内部に配設された加
熱手段と、前記貯湯槽の底部から上部に液体を循環する
ポンプ及びその配管と、前記加熱手段と前記ポンプとを
制御する制御手段と、前記ポンプが有する電動機の電流
に相当する値を検知する電流検知手段を有し、前記制御
手段は前記電流検知手段の出力を受けて、前記貯湯槽内
の水位を検知するとともに加熱手段を制御するものであ
る。
【0010】これにより、貯湯槽に穴を開けることなく
貯湯槽内の水位を検知できるので、この穴より湯または
水が漏れることを確実に防止できる。また、加熱手段の
空焼きを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
貯湯槽と、前記貯湯槽内部に配設された加熱手段と、前
記貯湯槽の底部から上部に液体を循環するポンプ及びそ
の配管と、前記加熱手段と前記ポンプとを制御する制御
手段と、前記ポンプが有する電動機の電流に相当する値
を検知する電流検知手段を有し、前記制御手段は前記電
流検知手段の出力を受けて、前記貯湯槽内の水位を検知
するとともに加熱手段を制御するようにしたものであ
り、貯湯槽に穴を開けることなく水位を検知できるので
水(湯)漏れを防止できる。また、加熱手段の空焼きを
防止できる。
【0012】また、本発明の請求項2記載の発明は、請
求項1記載の発明に加えて、ポンプの入水口を加熱手段
より高い位置に配設したものであり、貯湯槽内の水位が
前記ポンプの入水口より低い場合には前記ポンプの負荷
は空気になり、前記貯湯槽の水位が前記ポンプの入水口
より高い場合は前記ポンプの負荷は水になるので、ポン
プにかかる負荷は変化し、電動機に流れる電流が変化す
る。従って、貯湯槽内の水位がポンプより上にあるか下
にあるかを判定できる。
【0013】また、本発明の請求項3記載の発明は、請
求項1記載の発明に加えて、配管は少なくとも二つの屈
曲部を有する構成とし、前記屈曲部の一つは、加熱手段
の高さより高い位置に設け、ポンプは前記屈曲部の以降
の配管に配設するようにしたものであり、前記屈曲部の
高さと同じ水位になるまで、ポンプに水は達しないの
で、ポンプの負荷が空気と水により変動することを利用
でき、確実に貯湯槽内の水位が前記屈曲部の上か下かを
判定できる。また、ポンプの位置を自由に設定すること
ができる。
【0014】また、本発明の請求項4記載の発明は、請
求項1、2、3いずれか1項に記載の発明に加えて、制
御手段は加熱手段を駆動する前にポンプを駆動し、電流
検知手段の出力値により前記加熱手段を制御するように
したものであり、確実に前記加熱手段の空焼きを防止で
きる。
【0015】また、本発明の請求項5記載の発明は、請
求項4に記載の発明に加えて、制御手段は電力投入時に
ポンプを駆動し、電流検知手段の出力値により前記加熱
手段を制御するようにしたものであり、電源投入直後の
貯湯槽内の水位を検知し、加熱手段の空焼きを防止でき
る。
【0016】また、本発明の請求項6記載の発明は、請
求項4に記載の発明に加えて、制御手段は水位検知の時
には、ポンプを停止し、所定時間後に、ポンプを起動し
た時の電流検知手段の出力に応じて水位を検知するよう
にしたものであり、前記ポンプが貯湯槽内の水を吸い上
げることによる負荷変動を防止するので、正確な水位を
検知できる。
【0017】また、本発明の請求項7記載の発明は、請
求項1、4、5、6いずれか1項に記載の発明に加え
て、制御手段は電動機の速度を所定値としたときの電流
検知手段の出力に応じて貯湯槽内の水位を検知するよう
にしたものであり、ポンプの負荷が水のときと空気のと
きとの電流検知手段の出力値の差を大きくできる。ま
た、低速駆動にすることにより、ポンプの騒音を抑える
ことができる。
【0018】また、本発明の請求項8記載の発明は、請
求項7に記載の発明に加えて、制御手段は、ポンプを起
動後、電流検知手段の出力が所定値に達するまでの時間
を検知し、この時間により貯湯槽内の水位を検知するよ
うにしたものであり、前記貯湯槽内の水位が前記ポンプ
よりも低い場合でも、前記貯湯槽内の水位を検知でき
る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0020】(実施例1)図1に本発明の実施例である
温水装置のシステム構成図を示す。
【0021】貯湯槽1の内部に加熱手段2であるシーズ
ヒータが配設されている。ただし、シーズヒータに限定
するものではなく、例えば、誘導加熱を利用して、加熱
対象物のみを貯湯槽1内部に配置するようにしてもよ
い。
【0022】ポンプ3は遠心ポンプであり、貯湯槽1の
底部の出水口に第一の配管4を介して接続し、貯湯槽1
の上部の入水口に第二の配管5を介して接続し、その高
さは加熱手段2の最上部hよりも高くなるように配置さ
れている。第一の配管4、ポンプ3、第二の配管5から
なる配管系の水位と貯湯槽1内部の水位はほぼ同じにな
るので、ポンプ3の高さに水位が達したことを判定すれ
ば、加熱手段2が水中にあるかを判定することができ、
加熱手段2の空焼きを防止できる。ポンプ3は制御手段
6により、その羽根車を回転駆動し、第一の配管4、第
二の配管5を経由して貯湯槽1内部の水を強制的に循環
する。
【0023】制御手段6はマイクロコンピュータや複数
の論理回路、トライアックやMOSFETなどのパワー
半導体素子などで構成され、加熱手段2をオンオフ制御
すると共に、ポンプ3の動力源である電動機7の速度を
制御する。
【0024】電動機7はDCブラシレスモータで構成さ
れ、制御手段6により入力電圧を制御することで所定の
速度で回転する。ただし、これは一例であり、電動機7
は整流子を有するDCモータや、誘導電動機を使用して
もよい。
【0025】電流検知手段8は電動機7の入力電流を検
知する大電力、低抵抗値の抵抗とこの抵抗の出力電圧の
ピーク値を検知するダイオードとコンデンサおよび放電
抵抗からなるピークホールド回路で構成され、制御手段
6に出力している。
【0026】混合弁9は内蔵された電動機を制御手段6
により駆動することで貯湯槽1の湯と給水口より供給さ
れる水を所望の比率で混合する。混合弁9は給水口側に
逆止弁10を設けるように構成されている。12は給水
弁、13は排水弁である。
【0027】次に図1に示した温水装置の水位検知につ
いて説明する。
【0028】ポンプ3の負荷が水の場合と空気の場合と
では、ポンプ3の羽根車にかかる重量および粘性が異な
るため、回転駆動に必要なトルクが異なる。つまり、負
荷が水の場合の方が、重量、粘性とも大きくなり、回転
駆動に必要なトルクは負荷が空気の場合に比べ大きくな
る。本実施例では、電動機7はトルクと電流が比例関係
にあるDCブラシレスモータで構成されているので、電
流検知手段8の出力値でトルクを検知することができ
る。従って、制御手段6は電流検知手段8の出力が所定
値Isより大きいか小さいかを判定することで、ポンプ
3の高さまで水位が達しているかを判定できる。
【0029】なお、所定値Isはポンプ3の負荷が水で
あるときの電流値Iwとポンプ3の負荷が空気であると
きの電流値Iaの間に設定される。電動機7が直流モー
タの場合でもDCブラシレスモータと同様の方式で水位
を判定できる。電動機7が誘導電動機の場合には、トル
クによりすべりが生じ、このすべりにより電流が変化す
るので、これを電流検知手段8が検知し、制御手段6が
電流検知手段8の出力値と所定値の大小を比較して、水
位の判定を行うことができる。
【0030】図2はトルクと速度の関係を示すグラフで
ある。(a1)は電動機7の一例であるDCブラシレス
モータのトルクと速度の関係である。これは電動機7へ
の入力電圧を一定としたときの関係である。(a2)は
(a1)に比べ入力電圧を低くしたときのDCブラシレ
スモータのトルクと速度の関係である。つまり電動機7
への入力電圧を制御することで、電動機7の特性を制御
できるので、電動機7の速度を制御することができる。
(b)はポンプ3の負荷が水であるときの負荷特性であ
る。(c)はポンプ3の負荷が空気であるときの負荷特
性を示している。制御手段6が速度制御を行わない場
合、ポンプ3の速度およびトルクは電動機7のトルクと
速度の関係式(a)とポンプ3の負荷特性(b)、
(c)の交点になり、それぞれの交点におけるトルクを
水負荷の場合はTw、空気負荷の場合はTaとする。
【0031】図3はDCブラシレスモータのトルクと前
記DCブラシレスモータを構成する巻線電流の実効値と
の関係を示している。トルクと巻線電流は殆ど比例関係
になる。水負荷時のトルクTwに対する電流値をIw、
空気負荷時のトルクTaに対する電流値をIaとする
と、電流値Iw、Iaの間に所定値Isを設定し、所定
値Isと電流検知手段8の出力値を比較することで、ポ
ンプ3の負荷が水か空気かを判定し、貯湯槽1内部の水
位がポンプ3の高さに達しているかどうかを判定でき
る。
【0032】以上のように、ポンプ3の負荷が水の場合
と空気の場合で異なることを利用し、電動機7の電流値
を検知することで貯湯槽1内部の水位を検知できる。よ
って、貯湯槽1に水位検知用の穴を設けることなく水位
検知ができ、信頼性の高い温水装置を実現できる。
【0033】(実施例2)図4に本発明の第二の実施例
である温水装置のシステム構成図を示す。第一の配管4
は加熱手段2の最上部hより高い位置で第一の屈曲部2
1aを設け、前記第一の屈曲部21aより低い位置に第
二の屈曲部21bを設けている。その他の構成について
は実施例1と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0034】動作について説明する。実施例1と同様
に、第一の配管4内の水位と貯湯槽1内の水位はほぼ同
じになる。従って、前記第一の屈曲部21aの高さに水
位が達するまで、ポンプ3には水がない状態になる。前
記第一の屈曲部21aにまで水位が達すると、徐々にポ
ンプ3に水が供給され、最終的に第一の配管4および第
二の配管5内には空気がなくなり水だけとなる。従っ
て、実施例1と同様にポンプ3の負荷が水であるか空気
であるかを、電流検知手段8の出力で制御手段6が判定
することで、水位検知ができ、加熱手段2の空焼きを防
止できる。
【0035】(実施例3)図5に本発明の第三の実施例
である温水装置の加熱手段2の空焼き防止サブルーチン
のフローチャートを示す。温水装置の構成は図1と同様
とする。
【0036】運転が開始すると、ステップ31で制御手
段6がポンプ3を駆動する。ステップ32では、電流検
知手段8の出力値と所定値Isを比較し、所定値Isよ
り大きければ、ステップ33でポンプ3まで水位が達し
ていると判定し、加熱手段2をオンにする。ステップ3
2で、電流検知手段8の出力値が所定値Isより小さい
場合は、ステップ34でポンプ3まで水位が達していな
いと判定し、加熱手段2をオフにする。
【0037】以上のように、加熱手段2をオンする前に
ポンプ3を駆動し、電流検知手段8の出力値に応じて、
加熱手段2のオン、オフを決定することで、加熱手段2
の空焼きを防止できる。
【0038】(実施例4)図6は本発明の第四の実施例
である温水装置の電源投入時のフローチャートを示して
いる。温水装置の構成は図1と同様である。
【0039】ステップ41で電源投入されると、温水装
置を構成する制御手段6がオン状態になる。ステップ4
2では制御手段6がオンするとすぐに加熱手段2である
シーズヒータをオフに保持する。ステップ43では、図
5に示した加熱手段2の空焼き防止サブルーチンを行
う。
【0040】以上のように、電源投入時に加熱手段2を
オフ状態に保持し、その後、加熱手段2の空焼き防止サ
ブルーチンを行うことで、加熱手段2の不用意な空焼き
を防止することができる。
【0041】(実施例5)図7に本発明の第五の実施例
である温水装置の加熱手段2の空焼き防止サブルーチン
のフローチャートを示す。温水装置の構成は図1と同様
である。
【0042】加熱手段2の空焼き防止サブルーチンを開
始すると、ステップ51でポンプ3を停止する。
【0043】ステップ52で、制御手段6に設けられた
タイマにより、所定時間Tが経過したことを検知する
と、ステップ53で制御手段6がポンプ3を駆動する。
ステップ54では、電流検知手段8の出力値と所定値I
sを比較し、所定値Isより大きければ、ステップ55
でポンプ3まで水位が達していると判定し、加熱手段2
をオンにする。ステップ54で、電流検知手段8の出力
値が所定値Isより小さい場合は、ステップ56で、ポ
ンプ3まで水位が達していないと判定し、加熱手段2を
オフにし、再びステップ51に戻る。
【0044】以上のように、ポンプ3運転中に貯湯槽1
内部の水位が低下しても、一旦ポンプ3を停止すること
で、第一の配管4、第二の配管5、ポンプ3からなる配
管系の水位を貯湯槽1内部の水位と同じ状態にするの
で、確実に貯湯槽1内部の水位を検知でき、加熱手段2
の空焼きを防止できる。
【0045】(実施例6)図8に本発明の第六の実施例
である温水装置の加熱手段2の空焼き防止サブルーチン
のフローチャートを示す。温水装置のその他の構成は図
1と同様である。
【0046】加熱手段2の空焼き防止サブルーチンを開
始すると、ステップ61で制御手段6はポンプ3を駆動
すると共に、ステップ62でポンプ3の速度すなわち、
ポンプ3を構成する羽根車の速度が所定値Nsになるよ
うに電動機7を制御する。具体的に説明すると、本実施
例の場合は電動機7がDCブラシレスモータなので、回
転子の永久磁石の磁極を検知するホールIC、ホール素
子などの出力信号の周期または周波数などを検知するこ
とで速度を判定し、この速度が所定値Nsになるように
DCブラシレスモータの入力電圧を制御する。入力電圧
を制御する方法としては、パルス幅変調(PWM)やパ
ルス振幅変調(PAM)などを用いる。速度を所定値N
sに安定させるために本実施例では所定値Nsと現在の
速度との偏差およびこの偏差の積分値を使用する比例積
分制御を用いている。なお、速度制御の方法は一例であ
り、上述した方法に限定するものではない。
【0047】ステップ63では、電流検知手段8の出力
値と所定値Isを比較し、所定値Isの方が小さけれ
ば、ステップ64で貯湯槽1内部の水位がポンプ3の高
さまで達していると判定し加熱手段2をオンにする。ス
テップ63で、電流検知手段8の出力値が所定値Isよ
り小さければ、ステップ65で、貯湯槽1内部の水位が
ポンプ3の高さに達していないと判定し加熱手段2をオ
フにする。
【0048】以上のように、水位検知の際にポンプ3を
構成する羽根車の速度を所定値Nsに制御することで、
図2に示すようにポンプ3の負荷が水の場合のトルクと
Twと空気の場合のトルクTaの差をより大きくでき、
電流検知手段8の精度が低くても確実に水位判定を行う
ことができる。ポンプ3の速度が過大となることを防止
できる。また、低速駆動にすることで、水位検知の際の
ポンプ3の騒音を低減できる。
【0049】(実施例7)図9に第七の実施例である温
水装置のシステム構成を示す。制御手段 6はタイマ6
2とタイマ62の出力値に対応した水位のデータテーブ
ル63を有する。タイマ62はマイクロコンピュータ内
に設けられ、データテーブル63はマイクロコンピュー
タ内のROMに記憶されている。温水装置のその他の構
成は図1と同様である。
【0050】動作について説明する。貯湯槽1内部の水
位検知を開始すると、制御手段6は一旦ポンプ3をオフ
にする。その後、制御手段6はポンプ3を駆動すると共
に、制御手段6のタイマ62を起動する。ポンプ3が運
転し続けると、貯湯槽1の水位がポンプ3より低い場合
でも、第一の配管4とポンプ3の間が真空状態になり、
水位が徐々に上昇する。つまり、ある程度の時間がたつ
とポンプ3は水を汲み上げることができる。制御手段6
は電流検知手段8の出力値と所定値Isを比較してお
り、所定値Isより電流検知手段8の出力値の方が大き
くなると、タイマ62の値をデータテーブル63に出力
し、データテーブル63に予め設定されたタイマ62の
出力値と水位の関係に基づいて貯湯槽1内部の水位を判
定する。
【0051】以上のように、ポンプ3起動後、電流検知
手段8の出力が変化するまでの時間を検知することで、
ポンプ3の高さまで水位が達していない場合でも貯湯槽
1内部の水位を検知することができる。
【0052】なお、本実施例は本発明の請求項8の一実
施例に相当する。
【0053】
【発明の効果】以上の説明のように本発明の請求項1記
載の発明によれば、貯湯槽に穴を開けることなく水位を
検知できるので水(湯)漏れを防止する効果を有する。
また、加熱手段の空焼きを防止する効果がある。
【0054】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、貯湯槽内の水位が前記ポンプの入水口より低い場合
には前記ポンプの負荷は空気になり、前記貯湯槽の水位
が前記ポンプの入水口より高い場合は前記ポンプの負荷
は水になるので、ポンプにかかる負荷は変化し、電動機
に流れる電流が変化する。従って、貯湯槽内の水位がポ
ンプより上にあるか下にあるかを判定でき、加熱手段の
空焼きを防止する効果がある。
【0055】また、本発明の請求項3記載の発明よれ
ば、屈曲部の高さと同じ水位になるまで、ポンプに水は
達しない。従ってポンプの負荷が空気と水により変動す
ることを利用でき、確実に貯湯槽内の水位が前記屈曲部
の上か下かを判定する効果がある。また、ポンプの位置
を自由に設定することができるので、比較的雰囲気温度
の低い貯湯槽底部に配置することができ、高温耐久性が
低いポンプでも使用できる効果がある。
【0056】また、本発明の請求項4記載の発明によれ
ば、確実に前記加熱手段の空焼きを防止する効果を有す
る。
【0057】また、本発明の請求項5記載の発明によれ
ば、電源投入直後の貯湯槽内の水位を検知し、加熱手段
の空焼きを防止できる効果がある。
【0058】また、本発明の請求項6記載の発明によれ
ば、ポンプが貯湯槽内の水を吸い上げることによる負荷
変動を防止するので、正確な水位を検知できる効果を有
する。
【0059】また、本発明の請求項7記載の発明によれ
ば、ポンプの負荷が水のときと空気のときとの電流検知
手段の出力値の差を大きくできる。また、低速駆動にす
ることにより、ポンプの騒音を抑える効果がある。
【0060】また、本発明の請求項8記載の発明によれ
ば、前記貯湯槽内の水位が前記ポンプよりも低い場合で
も、前記貯湯槽内の水位を検知できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における温水装置のシステム
構成図
【図2】同温水装置の電動機およびポンプのトルクと速
度の関係を示すグラフ
【図3】同温水装置の電動機のトルクと電流の関係を示
すグラフ
【図4】本発明の実施例2における温水装置のシステム
構成図
【図5】本発明の実施例3における温水装置の加熱手段
の空焼き防止サブルーチンのフローチャート
【図6】本発明の実施例4における温水装置の電源投入
時のフローチャート
【図7】本発明の実施例5における温水装置の加熱手段
の空焼き防止サブルーチンのフローチャート
【図8】本発明の実施例6における温水装置の加熱手段
の空焼き防止サブルーチンのフローチャート
【図9】本発明の実施例7における温水装置のシステム
構成図
【図10】従来の温水装置のシステム構成図
【図11】従来の他の温水装置のシステム構成図
【符号の説明】
1 貯湯槽 2 加熱手段 3 ポンプ 4 第一の配管 5 第二の配管 6 制御手段 7 電動機 8 電流検知手段 9 混合弁 10 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 國本 啓次郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 西井 一成 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯湯槽と、前記貯湯槽内部に配設された
    加熱手段と、前記貯湯槽の底部から上部に液体を循環す
    るポンプ及びその配管と、前記加熱手段と前記ポンプと
    を制御する制御手段と、前記ポンプが有する電動機の電
    流に相当する値を検知する電流検知手段を有し、前記制
    御手段は前記電流検知手段の出力を受けて、前記貯湯槽
    内の水位を検出するとともに加熱手段を制御する温水装
    置。
  2. 【請求項2】 ポンプの入水口が加熱手段より高い位置
    に配設された請求項1に記載の温水装置。
  3. 【請求項3】 配管は少なくとも二つの屈曲部を有する
    構成とし、前記屈曲部の一つは、加熱手段の高さより高
    い位置に設け、ポンプは前記屈曲部の以降の配管に配設
    する請求項1に記載の温水装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は加熱手段を駆動する前にポン
    プを駆動し、電流検知手段の出力値により前記加熱手段
    を制御する請求項1〜3のいずれか1項に記載の温水装
    置。
  5. 【請求項5】 制御手段は電力投入時にポンプを駆動
    し、電流検知手段の出力値により前記加熱手段を制御す
    る請求項4に記載の温水装置。
  6. 【請求項6】 制御手段は水位検知の時には、ポンプを
    停止し、所定時間後に、ポンプを起動した時の電流検知
    手段の出力に応じて水位を検知する請求項4に記載の温
    水装置。
  7. 【請求項7】 制御手段は電動機の速度を所定値とした
    ときの電流検知手段の出力に応じて貯湯槽内の水位を検
    知する請求項1、4、5または6に記載の温水装置。
  8. 【請求項8】 制御手段は、ポンプを起動後、電流検知
    手段の出力が所定値に達するまでの時間を検知し、この
    時間により貯湯槽内の水位を検知する請求項7に記載の
    温水装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009150642A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Daikin Ind Ltd 給湯機
GB2505233A (en) * 2012-08-23 2014-02-26 Thermal Integration Ltd Fluid heating and storage system

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JP2009150642A (ja) * 2007-11-30 2009-07-09 Daikin Ind Ltd 給湯機
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