JP2001355775A - 可撓管継手 - Google Patents

可撓管継手

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JP2001355775A
JP2001355775A JP2000176687A JP2000176687A JP2001355775A JP 2001355775 A JP2001355775 A JP 2001355775A JP 2000176687 A JP2000176687 A JP 2000176687A JP 2000176687 A JP2000176687 A JP 2000176687A JP 2001355775 A JP2001355775 A JP 2001355775A
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慎一 西堀
Masao Nishina
雅雄 仁科
Totaro Horiguchi
東太郎 堀口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 筒状の継手本体(1)と、それに挿入される締
付筒(2)及び半径方向に拡縮自在なリテーナ(3)とからな
り、締付筒(2)を仮止め位置から最終締付け位置まで締
付けると、リテーナ(3)が蛇腹管(8)に外嵌して蛇腹管
(8)が接続される形式の可撓管継手に関し、部品点数を
減らして蛇腹管の接続作業を一層容易にすること。 【解決手段】 締付筒(2)の胴部外周に雄ネジ部(29)を
形成し、継手本体(1)内の後方開放端から第1雌ネジ部
(11)、無ネジ部(13)、第2雌ネジ部(12)を順に形成し、
無ネジ部(13)の内径は雄ネジ部(29)の山径よりも大きく
且つその軸方向の長さは雄ネジ部(29)のそれよりも長く
設定され、リテーナ(3)は第2雌ネジ部(12)内で拡開可
能とし、第2雌ネジ(12)の後端部に雄ネジ部(29)の前端
部が当接した状態が締付筒(2)を継手本体(1)内で前記仮
止め位置に位置決めした状態とし、このとき、リテーナ
(3)は第2雌ネジ部(12)に対応するように設定されてい
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可撓管継手、特
に、可撓性を有する金属製の蛇腹管が接続される可撓管
継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】可撓管継手として、図6及び図7に示す
ものがある。この可撓管継手は、ガスコックのガス入口
部(G)に接続される継手本体(5) と、この継手本体(5)
の後部(図面では左端部)から螺入される締付筒(51)
と、締付筒(51)の前端部に回転自在に連結され且つ締付
筒(51)の締め付けによって前記継手本体(5) のリテーナ
収容筒部(50)に押し込まれる環状のリテーナ(52)とから
なる構成であり、図6は締付筒(51)の最終締め付け前の
仮締め状態を示す断面図であり、図7は締付筒(51)の締
付完了時(蛇腹管(8)の接続完了時)を示す断面図であ
る。
【0003】前記締付筒(51)は前記継手本体(5)内に螺
入される小径胴部と前記小径筒部の後方に連続している
スパナ係合部(51a)とから構成されている。リテーナ(5
2)は、その前端側から周方向に形成された複数のスリッ
トによって複数の分割部材に分かれており、その前端部
は蛇腹管(8)の谷部に外嵌する食込み部(53)が形成され
ているとともに後端部は締付筒(51)の前端部に回転自在
に装着されている。
【0004】このものでは、継手本体(5) に締付筒(51)
を挿入させて、リテーナ(52)の食込み部(53)と、継手本
体(5)のリテーナ収容筒部(50)よりも前方に位置する管
受け面(55)との間に、蛇腹管(8)の一山分の寸法以上の
大きさの間隔が形成されているとともに、前記食込み部
(53)を継手本体(5)内に形成されているリテーナ拡開許
容凹部(54)に対応させる仮止め位置に達するまで締付筒
(51)を締め付ける。
【0005】前記仮止め位置に位置決めするために、締
付筒(51)のスパナ係合部(51a)の前端面と継手本体(5)の
後端部との間には、位置決め用のスペーサリング(56)が
介在されている。これにより、締付筒(51)の前記小径筒
部を継手本体内(5)内に螺入させ締め付けていくと、ス
ペーサリング(56)がスパナ係合部(51a)の前端面と継手
本体(5)の後端部に同時に当接した時点で締付筒(51)は
それ以上締め付けることができない。この締め付けが阻
止された状態が前記仮止め位置に位置決めされた状態と
なる。
【0006】この締付筒(51)が仮止め位置にセットされ
た可撓管継手内に蛇腹管(8)を締付筒(51)の後方から差
し込み、リテーナ(52)の前端部を拡開方向に弾性変形さ
せながら、図6に示すように、蛇腹管(8)の挿入端部を
リテーナ(52)よりも前方へ突出させる。このとき、リテ
ーナ(52)の前端部はリテーナ拡開許容凹部(54)内に嵌ま
り込む態様となるから、リテーナ(52)の前記拡開は阻止
されることなく、スムーズに蛇腹管(8)を挿通させるこ
とができる。
【0007】この状態で、前記スペーサリング(56)を取
り外し、締付筒(51)を最終締付位置までさらに締め付け
る。すると、図7に示すように、リテーナ(52)は締付筒
(51)に押されて継手本体(5) の前方(図面では右側)へ
移動させられ、リテーナ収容筒部(50)内へ押し込まれる
と共に、これによって縮径させられるリテーナ(52)の前
記食込み部(53)が、蛇腹管(8)の谷部に食込む。この状
態で、さらに締付筒(51)を締め付けることにより、蛇腹
管(8)の挿入端部分は、食込み部(53)の前面部と前記管
受け面(55)との間で圧縮されることとなり、蛇腹管(8)
の接続が完了する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来のものでは、
リテーナ(52)を具備させた締付筒(51)を継手本体(5)に
螺合させることにより仮止めしておけば、施工時に分解
しなくても蛇腹管(8)を差し込んで締付筒(51)を最終締
付位置にまで締め付けるだけで蛇腹管(8)を接続するこ
とができる。
【0009】しかしながら、従来の可撓管継手では、締
付筒(51)を継手本体(5)内で仮止め位置に位置決めする
ために、位置決め用のスペーサリング(56)を介在させる
構成であるから、その分、部品点数が多く、構造が複雑
である。しかも、一旦嵌め込んだこのスペーサリング(5
6)は締付筒(51)を最終締め付け位置にまで締め付ける際
には取り外さなければならないため、蛇腹管の接続作業
が面倒であるという問題がある。特に、継手本体(5)
が、外から見えにくく且つ狭い個所に配設されているガ
スコックのガス入口部(G)に予め取り付けられている場
合では、スペーサリング(56)の取り外し作業がやりにく
く不便であるという問題がある。
【0010】本発明は、『筒状の継手本体と、前記継手
本体に後方から挿入されると共に前記継手本体内で仮止
め位置に位置決めされる締付筒と、前記締付筒の前端に
連結されている環状のリテーナとからなり、前記締付筒
は前記仮止め位置において蛇腹管を仮止め状態に保持す
るものとし、前記リテーナは半径方向に拡縮自在に構成
されているとともに、前記締付筒を前記仮止め位置から
最終締付位置にまで締め付けたとき、前記蛇腹管に外嵌
しながら前記継手本体内の前方端に設けられているリテ
ーナ収容筒部内に押し込まれてその前端部が拡開阻止状
態に維持される可撓管継手』において、位置決め用のス
ペーサリングなしでも締付筒を継手本体内で容易に仮止
めできるようにして、蛇腹管の接続作業を容易にするこ
とを課題とする。 <1項>
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために講じた発明の解決手段は、『前記締付筒の胴部外
周の一定範囲に雄ネジ部が形成され、前記継手本体内に
は、前記雄ネジ部が螺合する第1、第2雌ネジ部が無ネ
ジ部を介して前後に設けられると共に、前記第1雌ネジ
部は前記継手本体の後方開放端近傍に、前記第2雌ネジ
部は前記リテーナ収容筒部近傍に位置するように形成さ
れており、前記無ネジ部の内径は前記雄ネジ部の山径よ
りも大きく設定されていると共にその軸方向の長さは前
記雄ネジ部のそれよりも長く設定されており、前記リテ
ーナは前記第2雌ネジ部内で拡開可能とし、前記第2雌
ネジの最後尾のネジ山部に前記雄ネジ部の前方端のネジ
山部が当接することにより、前記締付筒は前記継手本体
内で前記仮止め位置に位置決めされると共に前記リテー
ナの前記前端部は前記第2雌ネジ部に対応するように設
定されていること』ことである。
【0012】上記解決手段は次のように作用する。締付
筒を、その前端部に連結させたリテーナ側から継手本体
に挿入すると、前記継手本体内の開放端部側に形成され
ている第1雌ネジ部の最後尾のネジ山に締付筒の胴部に
形成されている雄ネジ部の前方端のネジ山部が当接す
る。当接した時点で締付筒を締め付けて両者を螺合させ
ていくことにより、締付筒は継手本体内を前方へ移動す
る。
【0013】前記雄ネジ部の最後尾が前記第1雌ネジ部
よりも前方に位置した時点で前記雄ネジ部は前記第1雌
ネジ部の次に形成されている無ネジ部内に非螺合状態に
収まる態様となる。前記無ネジ部の軸方向の長さは前記
雄ネジ部の長さよりも長く設定されているから、前記雄
ネジ部は無ネジ部内で前後方向にスライド式に移動可能
であり、前方へスライドさせると、雄ネジ部の前方端の
ネジ山部が前記無ネジ部よりも前方に形成されている第
2雌ネジ部の最後尾のネジ山部に当接し、それ以上はス
ライド式に挿入させることはできない。この位置が継手
本体内における締付筒の仮止め位置であり、後方には前
記第1雌ネジ部があることから、前記締付筒の胴部は継
手本体内で抜け止め状態に位置決めされる。
【0014】このように仮組みされた可撓管継手に、可
撓管としての蛇腹管を締付筒の後方から挿入すると、蛇
腹管の最先端の山部がリテーナの直径を拡開させなが
ら、リテーナの前方へ突出する。リテーナは前記第2雌
ネジ部の形成域内で拡開可能に位置しているから、前記
リテーナは蛇腹管の最先端の山部に押されることによ
り、その直径は拡開し、蛇腹管を通過させることができ
る。リテーナの前端部が蛇腹管の前記山部に続く谷部に
外嵌した状態で、前記蛇腹管は仮止めされることとな
る。この状態から締付筒を締め付けると、第2雌ネジ部
に締付筒の雄ネジ部が螺合することとなり、これによ
り、締付筒の前記仮止め位置での位置決め状態は解除さ
れ、締付筒は継手本体内をさらに前方へ移動させられ
る。その後は従来のものと同様に、リテーナは蛇腹管の
前記山部を押圧しながら継手本体内のリテーナ収容筒部
内に押し込まれると共にその前端部は拡開阻止状態に保
持され、締付筒が最終締付け位置にまで締付けられたと
き、前記蛇腹管の接続が完了する。
【0015】<2項>前記1項に詳述した発明におい
て、『前記リテーナは、前記前端部に前記蛇腹管の谷部
に外嵌する食込み部が内方に張り出すように形成されて
いると共に後端部の外周縁には後方に向かって縮径する
テーパ状外周面が形成されている断面略C字状の筒体と
し、前記締付筒の前記胴部の前方には小径筒部が延長形
成されており、前記小径筒部には前記リテーナの前記後
端部が前後方向に移動可能で且つ抜け止め状態に外嵌接
続されるものとし、前記リテーナが前記小径筒部の後端
に移動した状態にて前記テーパ状外周面に対向する前記
締付筒の胴部前端面には前記テーパ状外周面を押圧する
押圧部が形成されている』ものでは、蛇腹管を継手本体
内へ挿入すると、食込み部が蛇腹管の先端の山部に押さ
れて、断面略C字状に形成されたリテーナは、締付筒の
小径筒部の前端側へ移動させられると共に半径方向に拡
開することとなり、前記蛇腹管の山部は前記食込み間を
挿通可能となる。逆に、上記したように食込み部より前
方に前記山部を位置させた状態の蛇腹管を後方へ引き抜
こうとすると、前記山部の後方面で前記食込み部が後方
へ押されてリテーナは後方へ移動させられると共にその
後端部が小径筒部の後端部に当接する。小径筒部の後方
端に相当する前記締付筒の胴部前端面には、リテーナの
後端に形成したテーパ状外周面を押圧する押圧部が形成
されていることから、蛇腹管を引き抜こうとすればする
ほど前記テーパ状外周面が前記押圧部で縮径方向に押圧
されることとなる。
【0016】<3項>前記2項に詳述した発明におい
て、『前記押圧部は、前記テーパ状外周面に対向するよ
うに形成されたテーパ状内周面である』ものでは、蛇腹
管を引き抜こうとすると、リテーナに形成されているテ
ーパ面が締付筒に形成されているテーパ面にちょうど接
触する態様で押されることとなり、リテーナは縮径方向
に確実に押圧される態様となる。
【0017】
【発明の効果】締付筒を継手本体内に捩じ込んでいくだ
けで、締付筒は、継手本体の第1雌ネジ部との螺合から
外れて前記雄ネジ部の前方端のネジ山部が第2雌ネジ部
の最後尾のネジ山部に当接した時点で、締付筒は蛇腹管
を挿入させる前の仮止め位置に抜け止め状態に位置決め
されることとなるから、スペーサリング等の位置決め用
の他の部材を別途用意する必要がない。よって、部品点
数が減り、その分コストも削減できる。又、狭い場所
等、施工作業のやりにくい個所に取り付けられている継
手本体であっても、締付筒を最終締め付け位置にまで締
め付ける際に、従来のもののように、位置決め用部材を
取り外す作業が不要となるから、蛇腹管の接続作業が容
易となる。
【0018】2項のものでは、上記効果に加えて、リテ
ーナは容易に拡開可能となると共に、締付筒が最終締め
付け位置にまで締め付けられる前に、蛇腹管が不用意に
後方に引っ張られることがあっても、リテーナの後端部
に形成されているテーパ状外周面が締付筒に形成されて
いる押圧部に押されることにより、リテーナには縮径方
向の力が加わることとなるから、蛇腹管の前記谷部に食
込み部が食込んだ状態にあるリテーナの姿勢は確実に維
持され、一旦挿入させた蛇腹管が不用意に引き抜かれる
不都合がないという効果がある。3項の構成のもので
は、2項の効果がより一層確実なものとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。本願発明の実施の形態に於け
る可撓管継手は、図1に示すように、筒状の継手本体
(1) と、継手本体(1) の前方(図面では左側)へ押し込
まれる締付筒(2) と、締付筒(2)の前方端に装着させた
リテーナ(3) とを具備するものであり、図1は、締付筒
(2)を継手本体(1)内で仮止め位置に位置させた状態を示
した全体図であり、図2はその要部拡大断面図である。
尚、これら継手本体(1) 、締付筒(2) 及びリテーナ(3)
は真鍮又は黄銅等の金属材料で形成されている。
【0020】まず、継手本体(1) について説明する。上
記の継手本体(1) は、前端の外周に、例えば、ガスコッ
クのガス入口部に螺入接続する為の雄ネジ(100)が刻設
されている。そして、継手本体(1) の内周には、後述す
る締付筒(2) の挿入口となる後方開放端から、前記締付
筒(2)の胴部に形成されている雄ネジ部(29)が螺合する
第1雌ネジ部(11)、第1雌ネジ部(11)の谷径に一致する
か又は雄ネジ部(29)の山径よりも大径な内径を有する無
ネジ部(13)、前記第1雌ネジ部(11)と同径の第2雌ネジ
部(12)が順に形成されており、第2雌ネジ部(12)のさら
に前方には、小径円筒状のリテーナ収容筒部(17)が連続
して形成されている。
【0021】言い換えれば、無ネジ部(13)形成域の前後
に、第1、第2雌ネジ部(11)(12)が形成されており、そ
の各々に前記雄ネジ部(29)が螺合する構成となってい
る。このリテーナ収容筒部(17)のさらに前方には、小径
のガス通路(18)が形成されている。このガス通路(18)の
後端部とリテーナ収容筒部(17)の前方側端部との間は、
環状の管受け面(15)がリテーナ収容筒部(17)の内周面に
対して直角に位置するように形成されている。そして、
管受け面(15)の外側には、環状溝(19)が形成されてお
り、環状溝(19)内には蛇腹管(8) との気密を確保する為
のOリング(14)が装填されている。
【0022】次に、締付筒(2) について説明する。締付
筒(2) は、外周が六角状のスパナ係合部(22)と、この前
方に続く胴部(23)とから構成されている。胴部(23)の前
端部から、小径筒部(24)がさらに延長形成されており、
前記胴部(23)の前記前端部近傍の外周所定範囲には、前
述した雄ネジ部(29)が刻設されている。又、前記小径筒
部(24)の外周面には、後述するリテーナの後端部を係合
させるための係合凹部(20)が環状に形成されていると共
に、前記環状凹部(20)の後方側の側壁と前記胴部(23)の
前端部外周端縁とは後方に向かって縮径するテーパ状内
周面(21)によって連続している。
【0023】尚、前記胴部(23)における前記雄ネジ部(2
9)は前記継手本体(1)の後方開放端側の第1雌ネジ部(1
1)と、リテーナ収容筒部(17)側の第2雌ネジ部(12)に螺
合可能であると共に、その長さは無ネジ部(13)の軸方向
の長さよりも短く設定されている。さらに、スパナ係合
部(22)の内周には、全周に亙って延びる凹部(25)が形成
されており、この凹部(25)には、環状パッキン(27)が装
填されている。この環状パッキン(27)は、蛇腹管(8) の
外周を被覆する合成樹脂製の被覆管(80)に接触してこの
可撓管継手内への雨水等の侵入を防止する為のものであ
る。
【0024】最後に、リテーナ(3) について説明する。
リテーナ(3) は、図3に示すように、軸方向に1本スリ
ットが形成された、半径方向に拡縮自在な断面略C字状
の筒体であり、その直径を拡大させながら後端の係合部
(30)を前記締付筒(2)の小径筒部(24)の係合凹部(20)に
強制的に係合させることができる。これにより、リテー
ナ(3)は締付筒(2)の前方に回転自在に連結されることと
なる。
【0025】尚、係合部(30)の軸方向の長さは、前記係
合凹部(20)の軸方向の幅よりも小さく設定されているも
のとする。又、係合部(30)の後端部外周端縁は後方に向
かって縮径するテーパ状外周面(31)となっており、前記
テーパ状外周面(31)のテーパの大きさは前記締付筒(2)
のテーパ状内周面(21)のそれに一致させている。
【0026】リテーナ(3)の前端部には食込み部(33)が
内方に向かって張り出しており、その先端側の内径は、
拡大又は収縮しない自由状態における蛇腹管(8) の山部
(81)の直径より小さく且つ谷部(82)の直径より若干大き
く設定されている。又、前記前端側の外径は、強制的に
縮径させた状態において前記リテーナ収容筒部(17)内に
収容可能となる程度に、前記リテーナ収容筒部(17)の内
径よりも若干大きく設定されている。
【0027】この可撓管継手を組立てる手順について説
明する。まず、上記した要領でリテーナ(3)の直径を拡
大させて後端の係合部(30)を締付筒(2)の小径筒部(24)
の係合凹部(20)に嵌め込み、リテーナ(3)と締付筒(2)と
を一体化させる。この状態において、リテーナ(3)の係
合部(30)は、小径筒部(24)の係合凹部(20)に回転自在に
且つ前後方向に摺動自在に装着されることとなる。
【0028】この締付筒(2)とリテーナ(3)の連結体を、
リテーナ(3)側から、継手本体(1)の後方開放部に差し込
むと同時に、第1雌ネジ部(11)に雄ネジ部(29)を螺合さ
せていく。これにより、締付筒(2)の胴部(23)が継手本
体(1)内を前方へ向かって移動していき、雄ネジ部(29)
が第1雌ネジ部(11)を超えて、次の無ネジ部(13)に嵌り
込む。
【0029】無ネジ部(13)の軸方向の長さは上記したよ
うに、雄ネジ部(29)の長さよりも長く設定されているか
ら、雄ネジ部(29)は無ネジ部(13)内で前後方向にスライ
ド可能となる。そこで、締付筒(2)を前方へ移動させる
と、図2に示すように、雄ネジ部(29)の前方端の山部(2
9a)が第2雌ネジ部(12)の最後尾の山部(12a)に当接す
る。これにより、締付筒(2)は継手本体(1)へのそれ以上
の挿入が阻止される。又、雄ネジ部(29)の後方には、継
手本体(1)の第1雌ネジ部(11)が位置していることか
ら、雄ネジ部(29)の最後尾の山部が第1雌ネジ部(11)の
山部に当接することにより、締付筒(2)は抜け止め状態
にも保持されることとなる。
【0030】この状態が、締付筒(2)を継手本体(1)内で
仮止め位置に位置決めさせた状態である。この状態にお
いて、リテーナ(3) は、継手本体(1) の第2雌ネジ部(1
2)形成域内に位置すると共にリテーナ(3) の前記前端面
とこれに対向する管受け面(15)との距離は、蛇腹管(8)
の一山分の寸法に略一致する程度に設定されているもの
とする。尚、第2雌ネジ部(12)の内径はリテーナ(3)が
拡開可能な大きさに設定されているものとする。
【0031】次に、この可撓管継手に対して可撓管であ
る蛇腹管(8)を締付筒(2) の後方から挿入する。する
と、図1の実線で示すように、この蛇腹管(8) の最前端
の山部(81)がリテーナ(3) の食込み部(33)に後方から当
接する。この当接状態から、蛇腹管(8) をさらに強く押
し込んで、リテーナ(3)を拡開させながら山部(81)を食
込み部(33)間に通過させる。この時、リテーナ(3)は、
リテーナ(3)の拡開を許容する大きさの第2雌ネジ部(1
2)内に位置することから、リテーナ(3) の前端側は前記
第2雌ネジ部(12)内で半径方向に拡開し、前記山部(81)
は食込み部(33)間を通過することができる。その後、リ
テーナ(3)はその弾性復帰力によって上記自由状態に復
帰し、食込み部(33)は前記山部(81)に続く谷部(82)に食
い込むと共に、蛇腹管(8) の最先端の山部(81)のみが、
同図の二点鎖線で示すように、リテーナ(3) から前方に
突出する。
【0032】この状態において、図4の矢印に示すよう
に、蛇腹管(8)に抜き方向の力が加えられた場合、前記
最前端の山部(81)の後方側の面がリテーナ(3)の食込み
部(33)を後方へ押し、それに伴って、係合部(30)は係合
凹部(20)内を後方へ移動する。係合部(30)の後方端が締
付筒(2)の胴部(23)の前端面(係合凹部(20)の後方側側
壁に相当する。)に当接すると、これと同時に、係合部
(30)のテーパ状外周面(31)が締付筒(2)側のテーパ状内
周面(21)に押圧される態様となる。
【0033】これにより、リテーナ(3)には、締付筒(2)
の前記テーパ状内周面(21)によって、縮径方向の力が加
えられることとなるから、食込み部(33)が山部(81)の後
方側の面で拡開方向に押されても、リテーナ(3)の拡開
は阻止される。このように、蛇腹管(8)は継手主体(1)内
において確実に仮止め状態に位置決めされることとな
り、不用意に抜け落ちることはない。
【0034】この蛇腹管の仮止め状態から、締付筒(2)
をさらに締め付けて、雄ネジ部(29)を継手本体(1)の第
2雌ネジ(12)に螺合させる。すると、図5に示すよう
に、リテーナ(3)は食込み部(33)が蛇腹管(8) の前記山
部(81)に続く谷部(82)に外嵌した状態で、前記山部(81)
の前記後方側の面が食込み部(33)によって前方へ押さ
れ、リテーナ(3)の前端部分はリテーナ収容筒部(17)内
に押し込まれて、拡開阻止状態に保持されることとな
る。
【0035】これにより、前記食込み部(33)の前面部
と、管受け面(15)の外側端縁に相当する環状溝(19)の開
放端縁との間に位置していた蛇腹管(8) の最前端の山部
(81)は、食込み部(33)の前面部によって環状溝(19)の開
放端縁に押し付けられて押し潰されるとともに前記外側
端縁よりも外方に突出している山部(81)の一部分は環状
溝(19)内に押し込まれ、分割部材(30)の前記前面部によ
って、Oリング(14)と共に圧接状態に押圧されることと
なる。これが、蛇腹管(8)の接続が完了した状態であ
る。
【0036】蛇腹管(8) の接続が完了した状態であって
も、締付筒(2)の締付けを緩めることにより、蛇腹管(8)
を締付筒(2)及びリテーナ(3)と共に継手本体(1)から引
き抜くことができるので、各種部品の交換も容易に行う
ことができる。尚、上記実施の形態では、リテーナ(3)
のテーパ状外周面(31)を縮径方向に押圧するための押圧
部として、締付筒(2)の胴部(23)の前端部にテーパ状内
周面(21)を形成したが、前記押圧部としては、テーパ面
に限定されることなく、例えば、係合凹部(20)の後方側
の側壁上部に環状凸部を張り出す構成としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒及び蛇腹管を仮止め位置に位置決めした状態を示す
一部切欠断面図。
【図2】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒及び蛇腹管を仮止め位置に位置決めした状態を示す
要部拡大断面図。
【図3】本願発明の実施の形態における可撓管継手にお
いて採用されるリテーナの断面図。
【図4】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒及び蛇腹管を仮止め位置に位置決めした状態から、
前記蛇腹管に引き抜き方向の力が加えられた様子を示す
要部拡大断面図。
【図5】本願発明の実施の形態における可撓管継手の締
付筒を最終締付け位置まで締付けた状態を示す一部切欠
断面図。
【図6】従来の可撓管継手に蛇腹管を挿入させた状態を
示す締め付け前の断面図。
【図7】従来の可撓管継手に蛇腹管を挿入させた状態を
示す締め付け後の断面図。
【符号の説明】
(1)・・・継手本体 (11)・・・第1雌ネジ部 (12)・・・第2雌ネジ部 (13)・・・無ネジ部 (17)・・・リテーナ収容筒部 (2)・・・締付筒 (3)・・・リテーナ (8) ・・・蛇腹管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仁科 雅雄 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 (72)発明者 堀口 東太郎 京都市南区上鳥羽花名18番地の1 株式会 社藤井合金製作所内 Fターム(参考) 3H017 CA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手本体と、 前記継手本体に後方から挿入されると共に前記継手本体
    内で仮止め位置に位置決めされる締付筒と、 前記締付筒の前端に連結されている環状のリテーナとか
    らなり、 前記締付筒は前記仮止め位置において蛇腹管を仮止め状
    態に保持するものとし、 前記リテーナは半径方向に拡縮自在に構成されていると
    ともに、前記締付筒を前記仮止め位置から最終締付位置
    にまで締め付けたとき、前記蛇腹管に外嵌しながら前記
    継手本体内の前方端に設けられているリテーナ収容筒部
    内に押し込まれてその前端部が拡開阻止状態に維持され
    る可撓管継手において、 前記締付筒の胴部外周の一定範囲に雄ネジ部が形成さ
    れ、 前記継手本体内には、前記雄ネジ部が螺合する第1、第
    2雌ネジ部が無ネジ部を介して前後に設けられると共
    に、前記第1雌ネジ部は前記継手本体の後方開放端近傍
    に、前記第2雌ネジ部は前記リテーナ収容筒部近傍に位
    置するように形成されており、 前記無ネジ部の内径は前記雄ネジ部の山径よりも大きく
    設定されていると共にその軸方向の長さは前記雄ネジ部
    のそれよりも長く設定されており、 前記リテーナは前記第2雌ネジ部内で拡開可能とし、 前記第2雌ネジの最後尾のネジ山部に前記雄ネジ部の前
    方端のネジ山部が当接することにより、前記締付筒は前
    記継手本体内で前記仮止め位置に位置決めされると共に
    前記リテーナの前記前端部は前記第2雌ネジ部に対応す
    るように設定されていることを特徴とする可撓管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の可撓管継手において、 前記リテーナは、前記前端部に前記蛇腹管の谷部に外嵌
    する食込み部が内方に張り出すように形成されていると
    共に後端部の外周縁には後方に向かって縮径するテーパ
    状外周面が形成されている断面略C字状の筒体とし、 前記締付筒の前記胴部の前方には小径筒部が延長形成さ
    れており、 前記小径筒部には前記リテーナの前記後端部が前後方向
    に移動可能で且つ抜け止め状態に外嵌接続されるものと
    し、 前記リテーナが前記小径筒部の後端に移動した状態にて
    前記テーパ状外周面に対向する前記締付筒の胴部前端面
    には前記テーパ状外周面を押圧する押圧部が形成されて
    いる可撓管継手。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の可撓管継手において、 前記押圧部は、前記テーパ状外周面に対向するように形
    成されたテーパ状内周面である可撓管継手。
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