JP2001355579A - エンジン用オイルポンプの構造 - Google Patents

エンジン用オイルポンプの構造

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JP2001355579A
JP2001355579A JP2000175655A JP2000175655A JP2001355579A JP 2001355579 A JP2001355579 A JP 2001355579A JP 2000175655 A JP2000175655 A JP 2000175655A JP 2000175655 A JP2000175655 A JP 2000175655A JP 2001355579 A JP2001355579 A JP 2001355579A
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oil
scavenge
rotor
feed
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JP2000175655A
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Noboru Suganuma
昇 菅沼
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/02Pressure lubrication using lubricating pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M1/00Pressure lubrication
    • F01M1/02Pressure lubrication using lubricating pumps
    • F01M2001/0253Pressure lubrication using lubricating pumps characterised by the pump driving means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータハウジングとロータの幅が厚くてもオ
イル汲上能力を向上させる。 【解決手段】 エンジン6で駆動され、潤滑オイルをエ
ンジン6に供給するとともにエンジン6の余剰潤滑オイ
ルを回収するトロコイド式オイルポンプ47であって、
ロータハウジング50(A,B)内を回転するロータ5
1,52の軸方向の両側に、潤滑オイルの入口49b,
50dと出口49c,50eとがそれぞれ形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン用オイル
ポンプの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば小型滑走艇は、エンジンで駆動さ
れるジェット推進機のインペラで発生する噴流を噴射ノ
ズルから後方に噴射することにより推進するものであ
る。
【0003】上記のようなエンジンのオイル潤滑システ
ムに、エンジンで駆動され、オイルタンクの潤滑オイル
をエンジンの潤滑部に供給するフィード側オイルポンプ
と、エンジンの潤滑部に供給された余剰潤滑オイルをオ
イルタンクに回収するスカベンジ側オイルポンプとが軸
方向に連設されたトロコイド式オイルポンプを用いたも
のがある。
【0004】上記のようなオイルポンプにおいて、フィ
ード側を重視して、フィード側ロータハウジングをエン
ジンに近い位置に配置して、エンジン側の片側に潤滑オ
イルの入口と出口とをそれぞれ形成することにより通路
長を短くすると、スカベンジ側ロータハウジングはエン
ジンから遠い位置に配置することになるから、反エンジ
ン側の片側に潤滑オイルの入口と出口とをそれぞれ形成
することにより通路長が長くなるので、通路抵抗が大き
くなってオイル汲上能力が低下する。
【0005】そこで、フィード側とスカベンジ側の各ロ
ータハウジングとロータの外径が同径のままでスカベン
ジ側のオイル汲上能力を上げるためには、スカベンジ側
のロータハウジングとロータの幅を厚くすれば良い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スカベ
ンジ側のロータハウジングとロータの幅を厚くした場
合、潤滑オイルの入口と出口とは片側に形成しているこ
とから、エンジンの高回転時(例えば4,000〜7,
000rpm)には、入口からロータハウジングとロー
タとの間のオイル室にオイルが満たされる前に、そのオ
イル室が出口方向に回転してしまうので、ロータハウジ
ングとロータの幅を厚くしても、スカベンジ側のオイル
汲上能力が上がらないという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、ロータハウジングとロータの幅が厚くても
オイル汲上能力が向上するエンジン用オイルポンプの構
造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1は、エンジンで駆動され、潤滑オ
イルをエンジンの潤滑部に供給するとともにエンジンの
潤滑部の供給された余剰潤滑オイルを回収するトロコイ
ド式オイルポンプであって、ロータハウジング内を回転
するロータの軸方向の両側に、潤滑オイルの入口と出口
とがそれぞれ形成されていることを特徴とするエンジン
用オイルポンプの構造を提供するものである。
【0009】請求項1によれば、ロータハウジングとロ
ータの幅が厚くても、ロータの軸方向の両側に潤滑オイ
ルの入口と出口とをそれぞれ形成することにより、エン
ジンの高回転時でも、両側の入口から同時にロータハウ
ジングとロータとの間のオイル室にオイルが充分に満た
されるとともに、両側の出口からオイル室のオイルが同
時に排出されるようにしたから、オイル汲上能力が向上
するようになる。なお、このエンジン用オイルポンプ
は、オイルタンクを用いたドライサンプ方式以外に、オ
イルパンを用いたウエットサンプ方式にも適用可能であ
る。
【0010】本発明の請求項2は、エンジンで駆動さ
れ、オイルタンクの潤滑オイルをエンジンの潤滑部に供
給するフィード側オイルポンプと、エンジンの潤滑部に
供給された余剰潤滑オイルをオイルタンクに回収するス
カベンジ側オイルポンプとが軸方向に連設されたトロコ
イド式オイルポンプであって、フィード側ロータハウジ
ング内を回転するフィード側ロータとスカベンジ側ロー
タハウジング内を回転するスカベンジ側ロータとが同軸
に設けられて、フィード側ロータの軸方向の片側に潤滑
オイルの入口と出口とがそれぞれ形成され、スカベンジ
側ロータの軸方向の両側に潤滑オイルの入口と出口とが
それぞれ形成されていることを特徴とするエンジン用オ
イルポンプの構造を提供するものである。
【0011】請求項2によれば、オイルタンクを用いた
ドライサンプ方式において、スカベンジ側のロータハウ
ジングとロータの幅が厚くても、ロータの軸方向の両側
に潤滑オイルの入口と出口とをそれぞれ形成することに
より、エンジンの高回転時でも、両側の入口から同時に
ロータハウジングとロータとの間のオイル室にオイルが
充分に満たされるとともに、両側の出口からオイル室の
オイルが同時に排出されるようにしたから、オイル回収
能力が向上するようになる。
【0012】請求項3のように、上記フィード側ロータ
ハウジングはエンジンに近い位置に配置されて、エンジ
ン側の片側に潤滑オイルの入口と出口とがそれぞれ形成
される一方、上記スカベンジ側ロータハウジングはエン
ジンから遠い位置に配置されて、エンジン側と反エンジ
ン側の両側に潤滑オイルの入口と出口とがそれぞれ形成
されている構成であれば、フィード側を重視して、フィ
ード側ロータハウジングをエンジン近くに位置させ、ス
カベンジ側ロータハウジングをエンジンから離れて位置
させることにより、スカベンジ側の通路抵抗が大きくな
ってもオイル回収能力が向上するようになる。
【0013】請求項4のように、上記エンジンは小型滑
走艇に搭載されている構成が好適であるが、オートバイ
等に搭載されるものでも良い。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0015】図1及び図2に示すように、小型滑走艇1
は、ハル部材2とデッキ部材3とがその周縁部で接合さ
れて艇体4が構成されて、この艇体4の内部の前後方向
のほぼ中央位置に形成されたエンジンルーム5にはエン
ジン6が搭載され、このエンジン6の前方には燃料タン
ク7が設置され、このエンジン6の後方にはジェット推
進機8が設置されている。
【0016】上記デッキ部材3の両側にはフートステッ
プ3aがそれぞれ形成される一方、デッキ部材3の前上
部にはカバー部材10が設けられ、このカバー部材10
の前部にはハッチカバー11が取付けられるとともに、
後部には操舵ハンドル12が設けられている。なお、9
は、ベンチレーションダクトである。
【0017】上記デッキ部材3の後上部にはシート台1
3が設けられ、このシート台13の上部には前後方向の
跨座式シート14が着脱可能に取付けられて、このシー
ト台13の上面には、跨座式シート14を取外したとき
に、上記エンジンルーム5内のエンジン6を点検するた
めに点検用開口13aが形成されるとともに、この点検
用開口13aの後側には物品収納ボックス15が設けら
れている。
【0018】上記エンジン6のクランク軸16にはカッ
プリング17を介してインペラ軸18が連結され、この
インペラ軸18には、上記ジェット推進機8のインペラ
ハウジング8aに収容されたインペラ(不図示)が取付
けられ、このインペラハウジング8aの後端部に噴射ノ
ズル19aが設けられ、この噴射ノズル19aにディフ
レクター19bが取付けられている。
【0019】そして、エンジン6で駆動されるジェット
推進機8のインペラで発生した噴流を噴射ノズル19a
から後方に噴射することにより艇体4が推進されるとと
もに、跨座式シート14に跨った乗員が操舵ハンドル1
2を操作して噴射ノズル19aのディフレクター19b
を左右に揺動させることにより旋回されるようになる。
【0020】上記エンジン6は、図3及び図4に示すよ
うに、例えば水冷式の直列4気筒4サイクルエンジンで
あって、上記クランク軸16が艇体前後方向に延在する
ように上記エンジンルーム5のハル部材2にエンジンマ
ウント20を介して搭載されている。
【0021】上記エンジン6のシリンダブロック25の
上部にはシリンダヘッドが取付けられ、このシリンダブ
ロック25の下部にはクランクケース27が取付けられ
ている。
【0022】上記シリンダヘッドの上方には吸気ボック
ス36が配置され、この吸気ボックス36の下方の空間
には、二次空気導入装置(AIS)37(図3参照)が
配置されて、吸気ボックス36の空気をパイプで二次空
気導入装置37に導くとともに、この二次空気導入装置
37からホースを介して後述する排気マニホールド2
9,30内の各排気通路に導くことにより、未燃焼ガス
が燃焼されるようになる。
【0023】上記シリンダヘット26の右舷側の側面に
は、排気マニホールド29,30がそれぞれ取付けら
れ、この両排気マニホールド29,30は右舷側へ斜め
下方に延在されている。
【0024】この両排気マニホールド29,30には、
前後に2分割された後側の第1排気管31Aが接続さ
れ、この後側の第1排気管31Aは前方へ斜め上方に延
在されているとともに、前側の第1排気管31Bは、前
方へ斜め上方に延在されながら大きく湾曲してエンジン
6の前方を左舷方向に横切って幅方向のほぼ中間部分ま
で延在されている。
【0025】上記前側の第1排気管31Bには、第2排
気管32が接続され、この第2排気管32は、エンジン
6の前方の幅方向のほぼ中間部分からエンジン6の前方
を左舷方向に横切って大きく湾曲しながらエンジン6の
左舷側を後方に延在されて、エンジン6の後方に配置さ
れたウォーターロック33に接続されている。
【0026】上記エンジン6は、ドライサンプ方式のオ
イル潤滑装置を備えており、エンジン6の後部側には潤
滑オイルを溜めておくオイルタンク39が設置されてい
る。
【0027】図5及び図6に示すように、上記エンジン
6のクランク軸16の後端部16aはクランクケース2
6から後方に突出されて、この後端部16aに駆動ギヤ
41が固定されている。そして、この駆動ギヤ41に
は、図6(a)の平面視及び図6(b)の後面視で、右
舷側に配置したカップリング用ギヤ42が噛み合うとと
もに、左舷側に配置したオイルポンプ用ギヤ43が噛み
合うようになっている。
【0028】上記各ギヤ41〜43は、クランクケース
26の後面に取付けたギヤカバー44内に収納される。
【0029】上記カップリング用ギヤ42のギヤ軸42
aは、上記ギヤカバー44の貫通穴44aを後方へ水密
に貫通して、ギヤカバー44の外部で軸受け装置45に
より回転自在に支持されて、このギヤ軸42aの後端部
には上記カップリング17の片側が取付けられている。
【0030】上記オイルポンプ用ギヤ43のギヤ軸43
aは、上記ギヤカバー44の内面から内方に突出する軸
受け部44bで回転自在に支持されて、後端にカップリ
ング用凹部43bが形成されている。
【0031】上記オイルポンプ用ギヤ43のギヤ軸43
aと同軸に、ギヤカバー44の後面にはオイルポンプ4
7が固定されている。
【0032】上記オイルポンプ47は、基本的には、前
ポンプカバー48と後ポンプカバー49と、これら前後
のポンプカバー48,49の間のロータハウジング50
と、このロータハウジング50の前ポンプカバー48側
に形成されたフィード側ロータハウジング50A内を回
転するフィード側ロータ51と、後ポンプカバー49側
に形成されたスカベンジ側ロータハウジング50B内を
回転するスカベンジ側ロータ52と、これらフィード側
ロータ51とスカベンジ側ロータ52とを同軸に連結す
るロータ軸53とで構成されている。
【0033】詳細には、図7に示すように、上記ロータ
軸53は、後端部が後ポンプカバー49の軸受け穴49
aで、前端部が前ポンプカバー48の軸受け穴48aで
それぞれ回転自在に支持されて、前端部の前端が上記ギ
ヤカバー44の軸受け部44b内に嵌入して、この前端
に形成されたカップリング用凸部53aが上記オイルポ
ンプ用ギヤ43のギヤ軸43aのカップリング用凹部4
3bに係合することにより、エンジン6でロータ軸53
が一方向回りに回転駆動されるようになる。
【0034】このロータ軸53の前後にピン54がそれ
ぞれ打ち込まれ、この各ピン54がフィード側ロータ5
1とスカベンジ側ロータ52の中心穴51a,52aに
形成されたキー溝51b,51bに係合することによ
り、ロータ軸53でフィード側ロータ51とスカベンジ
側ロータ52とが連動して回転駆動されるようになる。
【0035】図8(b)に示すように、上記フィード側
ロータハウジング50Aとスカベンジ側ロータハウジン
グ50Bとは同径のトロコイド状内周面に形成されると
ともに、フィード側ロータハウジング50Aの前後方向
の幅W1に対してスカベンジ側ロータハウジング50B
の前後方向の幅W2が約1.5倍程度で厚く設定されて
いる。また、フィード側ロータ51とスカベンジ側ロー
タ52とは同径のトロコイド状外周面に形成されるとと
もに、フィード側ロータ51の前後方向の幅W1に対し
てスカベンジ側ロータ52の前後方向の幅W2が約1.
5倍程度で厚く設定されている。そして、フィード側ロ
ータハウジング50Aの内周面とフィード側ロータ51
の外周面との間にフィード側オイル室55が形成される
とともに、スカベンジ側ロータハウジング50Bの内周
面とスカベンジ側ロータ52の外周面との間に、フィー
ド側オイル室55よりも前後方向の幅W2が約1.5倍
程度厚いスカベンジ側オイル室56が形成される。
【0036】図7に示すように、上記ロータハウジング
50のフィード側ロータハウジング50Aとスカベンジ
側ロータハウジング50Bとは、前後方向に所定幅W3
の隔壁部50aで隔てられている。
【0037】上記前ポンプカバー48の内面には、上記
フィード側ロータ51の前側に位置して、潤滑オイルの
フィード側入口48bとフィード側出口48cとがそれ
ぞれ円弧状に形成されるとともに、前ポンプカバー48
とギヤカバー44の合面には、フィード側入口48bと
フィード側出口48cとにそれぞれ連通するフィード側
入口通路57aとフィード側出口通路57bがそれぞれ
形成されている。
【0038】このフィード側入口通路57aは上記オイ
ルタンク39に接続され、フィード側出口通路57bは
上記エンジン6の各潤滑部に接続されている。
【0039】上記後ポンプカバー49の内面には、上記
スカベンジ側ロータ52の後側に位置して、潤滑オイル
の第1スカベンジ側入口49bと第1スカベンジ側出口
49bとがそれぞれ円弧状に形成されるとともに、フィ
ード側ロータハウジング50Aとスカベンジ側ロータハ
ウジング50Bの外周部分には、第1スカベンジ側入口
49bに連通するスカベンジ側入口通路50bと、第1
スカベンジ側出口49cに連通するスカベンジ側出口通
路50cとが前後方向にそれぞれ形成されている。
【0040】また、上記ロータハウジング50のフィー
ド側ロータハウジング50Aとスカベンジ側ロータハウ
ジング50Bとの間の隔壁部50aのスカベンジ側ロー
タ52側の面には、スカベンジ側ロータ52の前側に位
置して、潤滑オイルの第2スカベンジ側入口50dと第
2スカベンジ側出口50eとがそれぞれ円弧状に形成さ
れるとともに、この隔壁部50aの外周部分には、第2
スカベンジ側入口50dがスカベンジ側入口通路50b
の途中に連通する穴50gと、第2スカベンジ側出口5
0eがスカベンジ側出口通路50cの途中に連通する穴
50hとが軸直交方向にそれぞれ形成されている。上記
ロータハウジング50の外周面には、各穴50g,50
hの穴あけ加工のための穴50i,50jがそれぞれ残
るが、この各穴50i,50jは埋栓50k,50lを
打ち込むことにより閉鎖すれば良い。
【0041】上記前ポンプカバー48とギヤカバー44
の合面には、ロータハウジング50のスカベンジ側入口
通路50bとスカベンジ側出口通路50cとにそれぞれ
連通するスカベンジ側入口通路58aとスカベンジ側出
口通路58bがそれぞれ形成されている。このスカベン
ジ側入口通路58aは上記エンジン6のオイルパンに接
続され、スカベンジ側出口通路58bは上記オイルタン
ク39に接続されている。
【0042】上記のように構成したオイルポンプ47の
作用を次に説明する。
【0043】エンジン6でオイルポンプ47のロータ軸
53が一方向回りに回転駆動されると、フィード側ロー
タ51とスカベンジ側ロータ52が同時に同方向に回転
される。
【0044】フィード側ロータ51に回転により、オイ
ルタンク39内の潤滑オイルがフィード側入口通路57
a→フィード側入口48b→フィード側オイル室55→
フィード側出口48c→フィード側出口通路57bから
エンジン6の各潤滑部に供給されるようになる。
【0045】また、スカベンジ側ロータ52の回転によ
り、エンジン6のオイルパン内の潤滑オイルがスカベン
ジ側入口通路58a→スカベンジ側入口通路50bか
ら、第1スカベンジ側入口49b→スカベンジ側オイル
室56の後側に至る第1の入口径路aと、穴50g→第
2スカベンジ側入口50d→スカベンジ側オイル室56
の前側に至る第2の入口径路bとを経て、スカベンジ側
オイル室56の両側から同時にスカベンジ側オイル室5
6にオイルが満たされるようになる。
【0046】そして、スカベンジ側オイル室56から、
第1スカベンジ側出口49cを経てスカベンジ側出口通
路50cに至る第1の出口径路cと、第2スカベンジ側
出口50eと穴50hを経てスカベンジ側出口通路50
cに至る第2の出口径路dとを経て、スカベンジ側出口
通路58bからオイルタンク39にオイルが戻されるよ
うになる。
【0047】即ち、フィード側とスカベンジ側の各ロー
タハウジング50A,50Bとロータ51,52の外径
が同径のままでスカベンジ側のオイル汲上能力を上げる
ために、スカベンジ側のロータハウジング50Bとロー
タ52の幅W2を厚くしても、スカベンジ側ロータ52
の軸方向の両側に潤滑オイルのスカベンジ側入口50
d,49bとスカベンジ側出口50e,49cをそれぞ
れ形成することにより、エンジン6の高回転時でも、両
側の入口50d,49bから同時にオイル室56にオイ
ルが充分に満たされ、オイル室56のオイルを両側の出
口50e,49cから同時にスカベンジ側出口通路50
cに排出できるようになるから、オイル室56にオイル
が満たされる前に、そのオイル室56が出口方向に回転
してしまうことがなくなるので、オイル回収能力が向上
するようになる。
【0048】図9に示すように、上記ギヤカバー44の
フィード側出口通路57bに対応する内面に、内方に突
出する突出部44dを一体に設けて、この突出部44d
にフィード側出口通路57bをギヤカバー44内に開放
する弁通路44eを形成する。そして、この弁通路44
eにリリーフ弁60を摺動自在に嵌合するとともに、こ
のリリーフ弁60を閉じ方向に付勢するリリーフバネ6
1を設けて、突出部44dの内端面にリリーフバネ61
の保持板62をボルト63で固定する。
【0049】この構成により、フィード側出口通路57
bのオイル圧が高くなって、リリーフバネ61の付勢力
に抗してリリーフ弁60が開き方向に摺動すると、フィ
ード側出口通路57bからリリーフされたオイルが弁通
路44eを通ってギャカバー44内に放出されるように
なって(矢印e参照)、ギヤカバー44内の各ギヤ41
〜43が潤滑オイルで潤滑されるようになる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1は、ロータハウジングとロータの幅が厚く
ても、ロータの軸方向の両側に潤滑オイルの入口と出口
とをそれぞれ形成することにより、エンジンの高回転時
でも、両側の入口から同時にロータハウジングとロータ
との間のオイル室にオイルが充分に満たされるととも
に、両側の出口からオイル室のオイルが同時に排出され
るようにしたから、オイル汲上能力が向上するようにな
る。
【0051】本発明の請求項2は、オイルタンクを用い
たドライサンプ方式において、スカベンジ側のロータハ
ウジングとロータの幅が厚くても、ロータの軸方向の両
側に潤滑オイルの入口と出口とをそれぞれ形成すること
により、エンジンの高回転時でも、両側の入口から同時
にロータハウジングとロータとの間のオイル室にオイル
が充分に満たされるとともに、両側の出口からオイル室
のオイルが同時に吐出されるようにしたから、オイル回
収能力が向上するようになる。
【0052】また、請求項3のように、フィード側を重
視して、フィード側ロータハウジングをエンジン近くに
位置させ、スカベンジ側ロータハウジングをエンジンか
ら離れて位置させることにより、スカベンジ側の通路抵
抗が大きくなってもオイル回収能力が向上するようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる小型滑走艇の側面図である。
【図2】 図1の平面図である。
【図3】 エンジンを右斜め前方から見た斜視図であ
る。
【図4】 エンジンを左斜め前方から見た斜視図であ
る。
【図5】 エンジンの後部側の要部側面断面図である。
【図6】 エンジンの後部側であり、(a)は要部平面
断面図、(b)は要部背面図である。
【図7】 オイルポンプの断面図である。
【図8】 (a)は図7のA−A線に相当する断面図、
(b)はロータハウジングとロータの正面図である。
【図9】 リリーフ弁の断面図である。
【符号の説明】
6 エンジン 47 オイルポンプ 48 前ポンプカバー 48b フィード側入口 48c フィード側出口 49 後ポンプカバー 49b スカベンジ側入口 49c スカベンジ側出口 50 ロータハウジング 50A フィード側ロータハウジング 50B スカベンジ側ロータハウジング 50d スカベンジ側入口 50e スカベンジ側出口 51 フィード側ロータ 52 スカベンジ側ロータ 53 ロータ軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04C 15/00 F04C 15/00 K F16N 7/36 F16N 7/36 Fターム(参考) 3G013 AB00 BB04 BB19 BB31 3H041 AA02 BB04 CC15 CC20 DD01 DD05 DD08 DD12 DD13 DD17 DD18 3H044 AA02 BB03 CC14 CC19 DD01 DD05 DD07 DD12 DD13 DD15 DD16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンで駆動され、潤滑オイルをエン
    ジンの潤滑部に供給するとともにエンジンの潤滑部に供
    給された余剰潤滑オイルを回収するトロコイド式オイル
    ポンプであって、 ロータハウジング内を回転するロータの軸方向の両側
    に、潤滑オイルの入口と出口とがそれぞれ形成されてい
    ることを特徴とするエンジン用オイルポンプの構造。
  2. 【請求項2】 エンジンで駆動され、オイルタンクの潤
    滑オイルをエンジンの潤滑部に供給するフィード側オイ
    ルポンプと、エンジンの潤滑部に供給された余剰潤滑オ
    イルをオイルタンクに回収するスカベンジ側オイルポン
    プとが軸方向に連設されたトロコイド式オイルポンプで
    あって、 フィード側ロータハウジング内を回転するフィード側ロ
    ータとスカベンジ側ロータハウジング内を回転するスカ
    ベンジ側ロータとが同軸に設けられて、フィード側ロー
    タの軸方向の片側に潤滑オイルの入口と出口とがそれぞ
    れ形成され、スカベンジ側ロータの軸方向の両側に潤滑
    オイルの入口と出口とがそれぞれ形成されていることを
    特徴とするエンジン用オイルポンプの構造。
  3. 【請求項3】 上記フィード側ロータハウジングはエン
    ジンに近い位置に配置されて、エンジン側の片側に潤滑
    オイルの入口と出口とがそれぞれ形成される一方、上記
    スカベンジ側ロータハウジングはエンジンから遠い位置
    に配置されて、エンジン側と反エンジン側の両側に潤滑
    オイルの入口と出口とがそれぞれ形成されている請求項
    2記載のエンジン用オイルポンプの構造。
  4. 【請求項4】 上記エンジンは小型滑走艇に搭載される
    請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエンジン用オイ
    ルポンプの構造。
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