JP2001355395A - コンクリート構造物の継手構造 - Google Patents

コンクリート構造物の継手構造

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JP2001355395A
JP2001355395A JP2000179078A JP2000179078A JP2001355395A JP 2001355395 A JP2001355395 A JP 2001355395A JP 2000179078 A JP2000179078 A JP 2000179078A JP 2000179078 A JP2000179078 A JP 2000179078A JP 2001355395 A JP2001355395 A JP 2001355395A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物同士の継手の剛性を、取
り扱い性を損なうことなく高める。 【解決手段】 支持部12の先端側及び後端側に、ボル
ト挿通部11と鉄筋連結部13との連結方向に沿って肉
厚を厚くした増強部12aが設けられているので、該増
強部12aによって支持部12自体の剛性を上げること
ができるばかりでなく、ボルト挿通部11,鉄筋連結部
13の剛性を補強できる結果、継手10全体としての剛
性を確実に高めることができる。この点から、重量が嵩
んで取り扱い性が低下するようなことなく、継手10と
しての信頼性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001 】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下鉄トンネル,
上下水道,貯水槽等を構築する際に使用されるコンクリ
ート構造物の継手構造に関するものである。
【0002 】
【従来の技術】近年、地下鉄トンネル,上下水道,貯水
槽等を構築する際、工事期間の短縮,構築現場のスペー
スの縮小などの目的から、予め工場で規格化して生産さ
れた円弧状のコンクリート構造物が使用されている。こ
のコンクリート構造物を工場から構築現場に運搬して、
構築現場でプレハブ方式にて締結して組み立てて地下鉄
トンネルや上下水道等が構築されている。
【0003 】ところで、従来のこの種のコンクリート
構造物に設けられた継手は、図16に示すように構成さ
れていた。即ち、円弧板状のコンクリート構造物である
セグメント1の周囲端面に継手板2が複数個埋設されて
おり、隣り合うセグメント1同士の連結は、セグメント
1の端面を互いに突き合わせて、それぞれの端面に設け
られたそれぞれの継手板2をボルト締めすることによっ
て行っていた。
【0004 】この継手板2は、図17及び図18に示
すように、ボルト挿通孔3を有する継手板部4の両側部
に設けられた側板部5にアンカー6が溶接によって固定
されたもので、継手板部4を端面に露出させた状態に、
両側部部5とアンカー6とがセグメント1内に埋設され
ている。
【0005 】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術のセグメント1において、セグメント1同士に、互い
に引き離される方向に引張力が強く作用した場合、締結
された継手板部5の中央部7に応力が集中し、図19に
示すように、継手板部5が湾曲してボルト締めをした中
央部7が外方に膨出し、このため、両セグメント1の接
合端面が互いに引き離される恐れがあった。このこと
は、水密性を要する上下水道や貯水槽にとっては極めて
重大であり、また上下水道や貯水槽の構造自体が弱体化
する点においても極めて重大である。
【0006 】そこで、継手板2の継手板部5を補強で
きるよう、継手板2として、肉厚を厚くすることが考え
られるが、この場合、継手板2自体の重量が嵩んでしま
うので、取り扱い性が悪くなり、作業性の低下をきたす
問題があり、しかもそれだけコストの高騰を招くという
問題がある。
【0007 】本発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、剛性を確実に高めることができ、しかも耐引張性
に優れ、さらには扱い性が容易なコンクリート構造物の
継手構造を提供することを目的としている。
【0008 】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のコンクリート構造物の継手構造は、
コンクリート構造物に設けられ、ボルトによって互いに
締結固定されて、前記コンクリート構造物を接合するコ
ンクリート構造物の継手構造であって、前記コンクリー
ト構造物は、前記ボルトが挿通されるボルト挿通孔を有
する円筒状のボルト挿通部と、このボルト挿通部に支持
部を介し連結された鉄筋連結部とを有する継手によって
互いに接合され、前記鉄筋連結部は、その先端位置が、
前記ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら
鉄筋連結部とボルト挿通部とを連結する前記支持部は、
その先端側の縁部が、前記ボルト挿通部から前記鉄筋連
結部側へ向かって次第に後方へ傾斜されていることを特
徴としている。
【0009 】このように、鉄筋連結部の先端位置が、
ボルト挿通部の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋
連結部とボルト挿通部とを連結する支持部の先端側の縁
部が、ボルト挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に
後方へ傾斜されているので、ボルト挿通部をコンクリー
ト構造物の接合面に露出させたとしても、ボルト挿通部
より後方位置に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これ
らボルト挿通部と鉄筋連結部とを連結する支持部も確実
にコンクリート内に埋設することができ、これにより、
この継手のコンクリート構造物への定着力を大幅に向上
させることができ、接合させたコンクリート構造物同士
に引張力が作用したとしても、継手の変形はもとより、
継手がコンクリート構造物から外れるような不具合を確
実になくし、良好な接合状態を維持させることができ
る。
【0010 】請求項2記載のコンクリート構造物の継
手構造は、請求項1記載のコンクリート構造物の継手構
造において、前記継手の支持部に、前記ボルト挿通孔と
前記鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くしてな
る増強部が形成されていることを特徴としている。
【0011 】このように、支持部に、ボルト挿通部と
鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くした増強部
が設けられているので、この増強部によって支持部自体
の剛性を上げることができるばかりでなく、ボルト挿通
部,鉄筋連結部の剛性をも上げることができる結果、継
手全体としての剛性を確実に高めることができる。この
点から、継手としての信頼性を高めることができる。し
かも、支持部に増強部が設けられただけであるので、従
来のように重量が大きく嵩むようなことがないばかり
か、取り扱い性が低下するようなこともない。
【0012 】請求項3記載のコンクリート構造物の継
手構造は、請求項1または請求項2記載のコンクリート
構造物の継手構造において、前記継手が、複数の前記ボ
ルト挿通部を有し、これらボルト挿通部同士が支持部に
よって互いに連結され、該支持部には、前記ボルト挿通
部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる増強部が
形成されていることを特徴としている。
【0013 】このように、複数のボルト挿通部を有
し、これらボルト挿通部同士を連結する支持部にも、ボ
ルト挿通部同士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる
増強部が設けられているので、支持部自体の剛性を上げ
ることができるばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に
高めることができ、信頼性の高い継手構造とすることが
できる。
【0014 】請求項4記載のコンクリート構造物の継
手構造は、請求項1〜3のいずれか1項記載のコンクリ
ート構造物の継手構造において、前記増強部が、前記支
持部の先端側及び後端側の両方もしくは少なくともいず
れか一方に形成されていることを特徴としている。
【0015 】つまり、支持部の先端側及び後端側の両
方もしくはいずれか一方に設けられた増強部によって支
持部はもとより継手全体の強度を大幅に向上させること
ができる。また、先端側及び後端側に増強部が形成され
ているので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図
ることができる。
【0016 】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のコン
クリート構造物の継手構造を、図1〜図14を参照して
説明する。なお、この実施形態例では、コンクリート構
造物として、円弧版状に形成されて、互いに接合される
ことにより、トンネルの覆工体を構成するセグメントを
例にとって説明する。図1に示すように、セグメント2
0は、円弧版状に湾曲しており、その周囲に沿って複数
の継手10が埋設されている。そして、この継手10
は、図2及び図3に示すように、円筒状のボルト挿通部
11と、これに連結された鉄筋連結部13とを有して構
成されている。
【0017 】ボルト挿通部11は、セグメント20を
互いに連結するためのものであって、その中心部に軸方
向に沿って貫通するボルト挿通孔11aが設けられてお
り、本例では鋳造によって形成されている。
【0018 】鉄筋連結部13は、ボルト挿通部11よ
り小径をなしており、ボルト挿通部11の周囲における
相対向する位置に支持部12を介し取り付けられてい
る。また、鉄筋連結部13は、アンカー鉄筋14の一端
部が取り付けられ、該アンカー鉄筋14の他端部がボル
ト挿通部11の軸方向に沿い後方(セグメント20の内
部方向)に延びている。この場合、アンカー鉄筋14と
鉄筋連結部13との取り付けは図示していないが、以下
のようにしている。
【0019 】即ち、アンカー鉄筋14は、ねじふし鉄
筋からなるもので、これが鉄筋連結部13の孔にねじ込
まれて取り付けられている。また、鉄筋連結部13を鋳
造品とした場合、アンカー鉄筋14を鉄筋連結部13へ
一体的に形成した、いわゆる鋳包みすることによって取
り付けても良い。あるいは、アンカー鉄筋14の一端部
及び鉄筋連結部13内にメートルねじ加工を施し、両者
の螺合によって取り付けても良い。何れの方法にしろ、
アンカー鉄筋14の一端部が鉄筋連結部13に対して確
実に取り付けられていれば良い。
【0020 】ここで、上記の構造の継手10では、鉄
筋連結部13の先端位置が、ボルト挿通部11の先端位
置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部13とボルト挿
通部11とを連結する支持部12は、その先端側の縁部
が、ボルト挿通部11から鉄筋連結部13側へ向かって
次第に後方へ傾斜されている。
【0021 】また、ボルト挿通部11及び鉄筋連結部
13を連結する支持部12には、剛性を高めるための増
強部12aが設けられている。この増強部12aは、図
2及び図3に示すように、先端側及び後端側が、ボルト
挿通部11と鉄筋連結部13との連結方向に沿って、途
中部分より肉厚を厚くすることにより形成されたもの
で、これにより、支持部12は、断面I型状に形成され
ている。なお、このような増強部12aが形成された支
持部12としては、剛性を高め得る形状であれば、H型
状,T型状、アレイ状等でもよい。
【0022 】また、前記継手10は、ボルト挿通部1
1及び鉄筋連結部13がテーパ形状をなしている。即
ち、ボルト挿通部11は、その先端が先細形状となるテ
ーパ状であって、先端から後端へ向かって次第に径が大
きくなる円錐形状をなしている。また鉄筋連結部13も
ボルト挿通部11と同様にテーパ状であり、その先端か
ら後端へ向かって次第に径が増大するように形成されて
いる。
【0023 】上記の如き継手10はセグメント20に
一体的に埋設されるが、その場合、継手10のボルト挿
通部11は、その先端面が図1に示す如く、セグメント
20の端面に露出するように配置されることとなる。そ
のため、セグメント20は、継手10のボルト挿通部1
1を挿入して外部に露出させる孔が設けられると共に、
ボルト,ナットで締結するためのボルト締結操作用のボ
ルトボックス21が設けられている。
【0024 】そして、このようなセグメント20によ
ってトンネル覆工体を構築する場合には、セグメント2
0の端面を互いに突き合わせると共に、継手10のボル
ト挿通部11のボルト挿通孔11aの位置を合わせ、ボ
ルト挿通孔11aに挿通してナットで締結することによ
り、互いに連結されることとなる。
【0025 】そして、上記のようなコンクリート構造
物の継手構造によれば、鉄筋連結部13の先端位置が、
ボルト挿通部11の先端位置よりも後方とされ、これら
鉄筋連結部13とボルト挿通部11とを連結する支持部
12の先端側の縁部が、ボルト挿通部11から鉄筋連結
部13側へ向かって次第に後方へ傾斜されているので、
ボルト挿通部11をセグメント20の接合面に露出させ
たとしても、ボルト挿通部11より後方位置に設けられ
た鉄筋連結部13だけでなく、これらボルト挿通部11
と鉄筋連結部13とを連結する支持部12も確実にコン
クリート内に埋設することができ、これにより、この継
手10のセグメント20への定着力を大幅に向上させる
ことができ、接合させたセグメント20同士に引張力が
作用したとしても、継手10の変形はもとより、継手1
0がセグメント20から外れるような不具合を確実にな
くし、良好な接合状態を維持させることができる。
【0026 】さらに、このような構成の継手10は、
前述の如く、支持部12の先端側及び後端側の肉厚を厚
くしてなる増強部12aが設けられているので、この増
強部12aによって支持部12自体の剛性を大幅に上げ
ることができるばかりでなく、ボルト挿通部11,鉄筋
連結部13の剛性をも上げることができる結果、継手1
0全体としての剛性を確実に高めることができる。この
点から、継手10としての信頼性を高めることができ
る。
【0027 】しかも、支持部12に増強部12aが設
けただけであるので、従来技術のように重量が大きく嵩
むことがないばかりでなく、取り扱い性が低下するよう
なこともない。特に、支持部12の先端側及び後端側に
増強部12aが形成されているので、特に、ひねり等の
力に対して高強度化を図ることができる。
【0028 】また、それぞれのセグメント20同士を
接合した状態にて、セグメント20同士に、互いに離さ
れるような引張力が作用したとしても、前述の如く、継
手10のボルト挿通部12や鉄筋連結部13が先細のテ
ーパ形状をなし、ボルト挿通部12や鉄筋連結部13が
セグメント20内で、コンクリートに食い込む如く作用
するので、ボルト挿通部11が従来の継手板のように膨
出したりすることがないばかりでなく、セグメント20
から脱落することがない。その結果、継手としての耐引
張性を確実に高めることができ、継手としての信頼性を
高めることができる。特に、セグメント20を上下水
道,貯水槽等に適用した場合には、セグメント20同士
が離れる恐れがなくなるので、いっそう有益となるもの
である。
【0029 】次に、他の実施の形態例を説明する。図
4に示すものは、二つのボルト挿通部11が支持部15
によって互いに連結された継手10である。つまり、こ
の継手10は、ボルト挿通部11に支持部12を介して
鉄筋連結部13が連結された第1継手ユニット10Aと
第2継手ユニット10Bとを有しており、これら第1継
手ユニット10A及び第2継手ユニット10Bが、ボル
ト挿通部11同士を連結する支持部15によって一体化
されたものである。
【0030 】そして、この継手10にあっては、その
支持部12の先端側及び後端側に肉厚を厚くしてなる増
強部12aが形成されていると共に、支持部15の先端
側及び後端側にもボルト挿通部11同士の連結方向に沿
って肉厚を厚くしてなる増強部15aが形成されてい
る。なお、この増強部15aは、基本的には前述した支
持部12の増強部12aと同様にして形成されるので、
ここではその説明を省略する。
【0031 】図5に示すものは、第1継手ユニット1
0Aと、第2継手ユニット10Cとを支持部15によっ
て連結することにより構成されている。但し、この場
合、第2継手ユニット10Cは、二つのボルト挿通部1
11,112を有しており、これら二つのボルト挿通部
111,112が支持部16によって互いに連結されて
一体化されている。
【0032 】そして、この継手10にあっても、支持
部12,連結板15の先端側及び後端側に増強部12
a、15aがそれぞれ設けられているほか、第2継手ユ
ニット10Cにおいて、各ボルト挿通部111,112
を連結している支持部16にも、その先端側及び後端側
に、肉厚を厚くしてなる増強部16aが設けられてい
る。なお、この増強部16aも前述した増強部12a、
15aと同様にして形成される。
【0033 】また、継手10としては、一個のボルト
挿通部11の両側に鉄筋連結部13がそれぞれ設けら
れ、全体として直線状とされた継手10を用いた例を示
したが、これに限定されるものではなく、例えば、図6
〜図14に示す如き形状をなす種々の継手10にも適用
することができる。なお、図6〜図14において、図1
〜図3に示すものと同一あるいは相当する構成部分に
は、図1〜図3に示すものと同一符号を付して説明を省
略する。
【0034 】何れにしろ、鉄筋連結部13をボルト挿
通部11よりも後方位置とし、支持部12を鉄筋連結部
13へ向かって次第に後方へ傾斜させ、さらに、増強部
12a、15a、16aを設けることにより、コンクリ
ートへの定着力を高めさらに継手10全体の剛性を確実
にかつ大幅に高めることができる。また、図15に示す
ものは、断面T型に形成された支持部12を有する継手
10であり、この継手10の場合も、上記と同様に、コ
ンクリートへの定着力を高めさらに継手10全体の剛性
を確実にかつ大幅に高めることができる。また、この継
手10にあっては、大きな幅寸法の増強部12a、15
aが形成されているので、接合後において、さらに優れ
た耐引張性を確保することができる。
【0035 】なお、図示した実施形態において、継手
10の支持部12に孔部を形成しても良く、このように
すると、セグメント20の成型時におけるコンクリート
の回り込みが良好に行われる。また、互いに接合させる
セグメント20の一方の継手10を、ボルト挿通部11
のボルト挿通孔11aがネジ孔とされたインサートタイ
プのものとすることにより、接合作業をさらに簡略化す
ることができるとともに、ボルトボックス21の数を削
減することができる。さらに、上記の例では、セグメン
ト20の端面に、ボルト挿通部11を露出するようにし
たが、これに限らず、台座等により端面を塞いだ構造と
しても良い。
【0036 】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のコンク
リート構造物の継手構造によれば、下記の効果を得るこ
とができる。請求項1記載のコンクリート構造物の継手
構造によれば、鉄筋連結部の先端位置が、ボルト挿通部
の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボル
ト挿通部とを連結する支持部の先端側の縁部が、ボルト
挿通部から鉄筋連結部側へ向かって次第に後方へ傾斜さ
れているので、ボルト挿通部をコンクリート構造物の接
合面に露出させたとしても、ボルト挿通部より後方位置
に設けられた鉄筋連結部だけでなく、これらボルト挿通
部と鉄筋連結部とを連結する支持部も確実にコンクリー
ト内に埋設することができ、これにより、この継手のコ
ンクリート構造物への定着力を大幅に向上させることが
でき、接合させたコンクリート構造物同士に引張力が作
用したとしても、継手の変形はもとより、継手がコンク
リート構造物から外れるような不具合を確実になくし、
良好な接合状態を維持させることができる。
【0037 】請求項2記載のコンクリート構造物の継
手構造によれば、支持部に、ボルト挿通部と鉄筋連結部
との連結方向に沿って肉厚を厚くした増強部が設けられ
ているので、この増強部によって支持部自体の剛性を上
げることができるばかりでなく、ボルト挿通部,鉄筋連
結部の剛性をも上げることができる結果、継手全体とし
ての剛性を確実に高めることができる。この点から、継
手としての信頼性を高めることができる。しかも、支持
部に増強部が設けられただけであるので、従来のように
重量が大きく嵩むようなことがないばかりか、取り扱い
性が低下するようなこともない。
【0038 】請求項3記載のコンクリート構造物の継
手構造によれば、複数のボルト挿通部を有し、これらボ
ルト挿通部同士を連結する支持部にも、ボルト挿通部同
士の連結方向に沿って肉厚を厚くしてなる増強部が設け
られているので、支持部自体の剛性を上げることができ
るばかりでなく、継手全体の剛性も大幅に高めることが
でき、信頼性の高い継手構造とすることができる。
【0039 】請求項4記載のコンクリート構造物の継
手構造によれば、支持部の先端側及び後端側の両方もし
くはいずれか一方に設けられた増強部によって支持部は
もとより継手全体の強度を大幅に向上させることができ
る。また、先端側及び後端側に増強部が形成されている
ので、特に、ひねり等の力に対して高強度化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例のコンクリート構造物
の継手構造を説明するセグメントの斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態例のコンクリート構造物
の継手構造を説明する継手の側面図である。
【図3】 本発明の実施の形態例のコンクリート構造物
の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図5】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図6】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図7】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図9】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート構
造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図10】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図11】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図15】 本発明の実施の形態例の他のコンクリート
構造物の継手構造を説明する継手の斜視図である。
【図16】 従来のコンクリート構造物の継手構造を説
明するセグメントの斜視図である。
【図17】 従来の継手を示す斜視図である。
【図18】 セグメント内の継手を示す断面図である。
【図19】 従来の継手に生じる現象を説明するセグメ
ント内の継手を示す断面図である。
【符号の説明】
10…継手、10A〜10C…継手ユニット、11,1
11,112…ボルト挿通部、12…支持部、13…鉄
筋連結部、15…支持部、16…支持部、12a,15
a,16a…増強部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物に設けられ、ボルト
    によって互いに締結固定されて、前記コンクリート構造
    物を接合するコンクリート構造物の継手構造であって、 前記コンクリート構造物は、前記ボルトが挿通されるボ
    ルト挿通孔を有する円筒状のボルト挿通部と、このボル
    ト挿通部に支持部を介し連結された鉄筋連結部とを有す
    る継手によって互いに接合され、 前記鉄筋連結部は、その先端位置が、前記ボルト挿通部
    の先端位置よりも後方とされ、これら鉄筋連結部とボル
    ト挿通部とを連結する前記支持部は、その先端側の縁部
    が、前記ボルト挿通部から前記鉄筋連結部側へ向かって
    次第に後方へ傾斜されていることを特徴とするコンクリ
    ート構造物の継手構造。
  2. 【請求項2】 前記継手の支持部には、前記ボルト挿通
    部と前記鉄筋連結部との連結方向に沿って肉厚を厚くし
    てなる増強部が形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のコンクリート構造物の継手構造。
  3. 【請求項3】 前記継手は、複数の前記ボルト挿通部を
    有し、これらボルト挿通部同士が支持部によって互いに
    連結され、該支持部には、前記ボルト挿通部同士の連結
    方向に沿って肉厚を厚くしてなる増強部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコン
    クリート構造物の継手構造。
  4. 【請求項4】 前記増強部は、前記支持部の先端側及び
    後端側の両方もしくは少なくともいずれか一方に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    記載のコンクリート構造物の継手構造。
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