JP2001355249A - 木製化粧型枠 - Google Patents

木製化粧型枠

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JP2001355249A
JP2001355249A JP2001185911A JP2001185911A JP2001355249A JP 2001355249 A JP2001355249 A JP 2001355249A JP 2001185911 A JP2001185911 A JP 2001185911A JP 2001185911 A JP2001185911 A JP 2001185911A JP 2001355249 A JP2001355249 A JP 2001355249A
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concrete
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Yoshio Matsushita
義雄 松下
Manabu Tokunaga
学 徳永
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EHIMEKEN SHINRIN KUMIAI RENGOK
EHIMEKEN SHINRIN KUMIAI RENGOKAI
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EHIMEKEN SHINRIN KUMIAI RENGOK
EHIMEKEN SHINRIN KUMIAI RENGOKAI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に施工可能で、しかも構成部品点数を少
なくして製作コストを低減可能しつつ強度的に優れた木
製化粧型枠を提供する。 【解決手段】 柱状木材の外側面に少なくとも1組の略
平行な対向面を形成するとともに、対向面の一方に嵌合
溝部12を、他方に嵌合溝部12に凹凸嵌合する嵌合突
部13を夫々形成した型枠構成材10を備え、嵌合突部
13を嵌合溝部12に嵌合させて複数の型枠構成材10
をコンクリート構造物としての擁壁の見付面に沿って併
設固定することでコンクリート打設用の型枠を構成し、
擁壁の施工後においてもこの型枠構成材10を化粧材と
してそのまま残すように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁等の構造物を
施工するために用いる型枠に関し、特に柱状木材を併設
して構成した木製化粧型枠に関する。
【0002】
【従来の技術】森林資源を有効利用するため、従来ほと
んど利用されていなかった間伐材を利用する技術が多数
提案されている。例えば、特公平7−26404号公報
には、コンクリート擁壁を施工するための型枠として、
間伐材からなる型枠を用いたコンクリート擁壁の施工方
法が提案されている。このコンクリート擁壁の施工方法
では、基礎上に配置する型枠のうちの見付側に配置する
型枠として、間伐材としての落葉松材を上下に千鳥状に
所望の高さまで積み重ねてなる丸太型枠を設け、型枠内
にコンクリートを打設して擁壁を施工した後においても
この丸太型枠を取り除かないで残すことで、間伐材を有
効活用しつつ自然に溶け込んだ優れた外観の擁壁を施工
できるようにされている。しかし、この施工方法では、
落葉松材を1本ずつ積み重ねる必要があり積み重ね作業
が煩雑であこと、上下に配置した落葉松材の結合強度が
十分に得られず打設したコンクリート圧により不陸等が
発生し易いこと、隣接する落葉松材間の隙間からコンク
リートミルが流れだすこと、などの問題があった。
【0003】そこで、実用新案登録第3015848号
公報に記載のように、角柱状に加工した複数本の角材を
上下に積み重ねた状態で止金具により結合固定した型枠
ユニットを製作し、この型枠ユニットに止金具及び角材
を上下方向に貫通する貫通孔を形成し、貫通孔を基礎に
一定間隔置きに立設固定したアンカーボルトに挿通させ
て、基礎上に型枠ユニットを順次組み付けることで、積
み重ね作業の作業性を向上し、隣接する角材の結合強度
を高めるように構成した丸太型枠ユニットが提案されて
いる。また、この丸太型枠ユニットにおいては、隣接す
る角材間に流止めシートを介装することで、コンクリー
トミルが外面側へ流れ出ることを防止するように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、丸太材や
角材などの柱状木材を用いた擁壁用型枠の最適な構成及
び施工方法について種々検討した結果、前述した丸太型
枠ユニットにおいても次のような課題があることを見い
だした。 擁壁等の施工現場は比較的足場の悪い所で
なので、重機等を用いることが困難なケースが多く、複
数本の角材を1ユニットとすると、人手による輸送作業
や施工作業が重労働となる。 ユニット化するための
止金具やコンクリートミルの流出を防止するためのシー
ルが別部材として必要となり、部品点数が多く製作コス
トが高くなる。
【0005】本発明の目的は、容易に施工可能で、しか
も構成部品点数を少なくして製作コストを低減可能しつ
つ強度的に優れた木製化粧型枠を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】請求項1に係
る木製化粧型枠は、柱状木材の外側面に少なくとも1組
の略平行な対向面を形成するとともに、対向面の一方に
嵌合溝部を、他方に嵌合溝部に凹凸嵌合する嵌合突部を
夫々形成した型枠構成材を備え、嵌合突部を嵌合溝部に
嵌合させて複数の型枠構成材をコンクリート構造物の見
付面に沿って併設固定することでコンクリート打設用の
型枠を構成し、コンクリート構造物の施工後においても
この型枠構成材を化粧材としてそのまま残すものであ
る。
【0007】この木製化粧型枠においては、型枠構成材
を間伐材等で構成できるので、森林資源を有効活用する
ことが可能となる。また、構造物の施工後においても型
枠構成材をそのまま残しておくので、木材の風合いを構
造物の外面に表出させて、構造物の外観を向上できる。
更に、隣接する型枠構成材の嵌合溝部と嵌合突部とを凹
凸嵌合させて型枠を組み立てるので、構造物の壁面直交
方向への型枠構成材の相対移動が規制され、型枠構成材
同士の結合強度を向上できるとともに、隣接する型枠構
成材の隙間形状が複雑になることにより、打設したコン
クリートミルが隣接する型枠構成材間の隙間を通って外
部へ流出することを効果的に防止できる。
【0008】請求項2記載の木製化粧型枠は、前記型枠
構成材を横向きにして複数積み重ね、これら複数の型枠
構成材をアンカーボルトで結合したものである。このよ
うにアンカーボルトを介して複数の型枠構成材を結合す
ると、型枠構成材の凹凸嵌合をより確実なものとし、型
枠の強度剛性を一層向上できる。
【0009】請求項3記載の木製化粧型枠は、前記アン
カーボルトを複数に分割し、継ぎナットを介して連結し
てなるものである。型枠構成材はアンカーボルトの上端
から刺し通して組み付けることになるが、アンカーボル
トが長すぎると、型枠構成材を持ち上げる作業が重労働
となるので、アンカーボルトを複数に分割してアンカー
ボルトの上端を低く設定することで、型枠構成材の組付
性を向上できる。
【0010】請求項4記載の木製化粧型枠は、前記アン
カーボルトの分割長さを1回のコンクリートの打設高さ
と略同じ長さに設定したものである。通常、擁壁等の構
造物は複数回に別けて段階的に施工することになるの
で、アンカーボルトの長さを1回分のコンクリートの打
設高さに設定するとで、アンカーボルトの接続箇所を極
力少なくしてアンカーボルトの強度低下を抑えるととも
に、部品点数の増加に伴う製作コストの上昇を抑えつ
つ、請求項3と同様にアンカーボルトに対する型枠構成
材の組付性を向上できる。
【0011】請求項5記載の木製化粧型枠は、前記型枠
構成材を縦向きにして併設したものである。型枠構成材
は横向きに積み重ねてもよいが、縦向きにして併設する
ことも可能である。
【0012】請求項6記載の木製化粧型枠は、前記型枠
構成材にコンクリートの打設空間側へ突出するアンカー
金具を固定したものである。このように構成すると、ア
ンカー金具がコンクリートに埋設されるので、コンクリ
ートと型枠構成材との結合強度を向上できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1に示すように、擁
壁を施工するための型枠1は、周知の施工方法にて基礎
2上に立設施工した背面側型枠3及び左右型枠(図示
略)と、本発明に係る見付面側の木製化粧型枠4とを備
えており、擁壁は、この型枠1で囲まれるコンクリート
の打設空間5内にコンクリートを打設して養生固化させ
てから、背面側型枠3及び左右型枠を除去するこで製作
され、木製化粧型枠4を擁壁の表面材としてそのまま残
すことにより、木材の風合いを生かした優れた外観の擁
壁が得られるように構成されている。但し、擁壁以外の
コンクリート構造物、例えば建築物の壁や塀等に対して
も本発明を同様に適用することが可能であり、特に、木
質系の外観に対する要求のある構造物に対して好適に適
用できる。
【0014】基礎2上には、図示していないが、擁壁内
部に埋設配置される複数の鉄筋が、その下端を基礎2に
埋設させて固定されるとともに、図1〜図3に示すよう
に、木製化粧型枠4を固定するためのアンカーボルト6
が、その下端を基礎2に埋設させて一定間隔おきに立設
固定されている。アンカーボルト6としては、その全長
に亙ってネジを形成したものを用いてもよいが、上端部
にのみネジを形成したものを使用すると部品コストを低
減できるので好ましい。また、アンカーボルト6は、基
礎2の施工後に基礎2に対して埋め込み施工してもよ
い。
【0015】木製化粧型枠4は、図1〜図4に示すよう
に、間伐材などの丸太材を略角柱状に加工した柱状木材
からなる型枠構成材10を複数積み重ねて構成されてい
る。また、型枠構成材10としては、柱状木材に対して
薬剤や樹脂等を注入して防腐処理や強化処理を施したも
のや、圧縮木材等を用いることも可能で、これにより木
製化粧型枠4の耐久性を向上できる。防腐処理として
は、例えば銅を主成分にし、ほう酸とテブコナゾールを
補助殺菌剤として含有する銅・アゾール系の防腐防蟻剤
(ヒクソン社製のタナリスCuAzなど)が好適に利用
できる。型枠構成材10の具体的な構成について説明す
ると、型枠構成材10には長さ方向に一定間隔おきに上
下方向の貫通孔11が形成され、型枠構成材10は、こ
の貫通孔11を基礎2に立設固定したアンカーボルト6
に挿通させて、基礎2上に図2に示すように千鳥状に積
み重ねられている。
【0016】型枠構成材10の上下の対向面の一方には
長さ方向に連続的に嵌合溝部12が形成され、他方には
嵌合突部13が長さ方向に連続的に形成され、型枠構成
材10を積み重ねた状態で隣接する型枠構成材10の嵌
合溝部12と嵌合突部13とが凹凸嵌合し、見付面と直
交する方向への型枠構成材10の相対移動を規制するよ
うに構成されている。但し、嵌合突部13及び嵌合溝部
12は、型枠構成材10の長さ方向に適当間隔おきに形
成してもよい。また、嵌合溝部12を上面側に配置し、
嵌合突部13を下面側に配置してもよいが、嵌合溝部1
2内に雨水等が侵入することが考えられるので、嵌合溝
部12を下面側にし、嵌合突部13を上面側に配置する
ことが好ましい。型枠構成材10の長さ方向の端部には
相じゃくり14が形成され、左右に隣接する型枠構成材
10は相じゃくり14を介して接続されている。また、
上下及び左右に隣接する型枠構成材10は単に組み合わ
せるだけでもよいが、両者間に接着剤やシール剤を介装
して、結合強度やシール性を高めるようにしてもよい。
【0017】木製化粧型枠4と背面側型枠3とは左右方
向及び高さ方向に一定間隔おきに設けたセパレータ15
を介して両者間の間隔が設定されている。セパレータ1
5としては、帯板状の連結プレート16を棒材17に溶
接固定したものを使用したが、これに限定されるもので
はない。木製化粧型枠4側においてセパレータ15の連
結プレート16の端部をアンカーボルト6に連結するた
め、貫通孔11を含む位置において型枠構成材10の上
面には型枠構成材10を上下に積み重ねた状態でコンク
リート打設用の打設空間5側に向けて開口する装着溝1
8が形成され、連結プレート16は、その端部に形成し
た連結孔16aをアンカーボルト6に挿通させた状態で
装着溝18に嵌め込んで、打設空間5側へ突出状に配置
されている。
【0018】次に、擁壁の施工方法について簡単に説明
する。先ず、図示外の基礎用の型枠を配置するとともに
必要な配筋を施した後、この型枠内にコンクリートを打
設して基礎2を施工する。このとき、アンカーボルト6
もその下端を基礎2に埋設させた状態で一定間隔おきに
施工する。
【0019】次に、基礎2上に背面側型枠3及び左右型
枠(図示略)と木製化粧型枠4とを組み立てる。背面側
型枠3及び左右型枠は外面側を図示外の支柱やフレーム
で支持する周知の施工方法により施工する。また、木製
化粧型枠4は、図3に示すように、複数の型枠構成材1
0を千鳥状に積み重ねて施工することになる。より具体
的には、嵌合突部13を上側にした横向き姿勢に型枠構
成材10を支持しながら、型枠構成材10の貫通孔11
をアンカーボルト6に挿通させ、下側に隣接する型枠構
成材10の嵌合突部13に嵌合溝部12を凹凸嵌合させ
るとともに、左右に型枠構成材10の相じゃくり14を
相互に組み合わせて、基礎2上に順次千鳥状に積み重ね
る。そして、複数段積み重ねる毎に、セパレータ15の
連結プレート16をアンカーボルト6に連結させて、セ
パレータ15を介してアンカーボルト6と背面側型枠3
との間隔を一定間隔に設定する。こうして、型枠構成材
10を順次積み重ねて最上段の型枠構成材10を積み重
ねた後、アンカーボルト6の上端にナット部材19を締
結して木製化粧型枠4の組み立てを完了することにな
る。
【0020】次に、背面側型枠3及び左右型枠(図示
略)と木製化粧型枠4とで囲まれる打設空間5内にコン
クリートを打設し、コンクリートを養生固化させてか
ら、背面側型枠3及び左右型枠(図示略)を除去し、木
製化粧型枠4はそのまま残した状態として、必要な埋め
戻しを行って施工を完了することになる。但し、大型な
擁壁を施工する場合には、所望高さまで型枠を施工して
コンクリートを打設し、コンクリートの固化後に、更に
型枠を所望高さまで積み重ねてコンクリートを打設する
という作業を複数回繰り返し行うことになる。
【0021】次に、前記木製化粧型枠4の構成を部分的
に変更した他の実施例について説明する。 (1) 図5に示す木製化粧型枠4Aのように、アンカ
ーボルト6としてその全長に亙ってネジを形成した全ネ
ジのアンカーボルト6Aを用い、各セパレータ15の連
結プレート16をアンカーボルト6Aに締結したナット
部材19を介して型枠構成材10に固定してもよい。こ
の場合には、型枠構成材10とアンカーボルト6Aとの
結合強度を高めて、木製化粧型枠4Aの強度剛性を一層
向上できる。
【0022】(2) 図6に示す木製化粧型枠4Bのよ
うに、型枠構成材10にその長さ方向に一定間隔おきに
打設空間5内に突出するアンカー金具20を固定しても
よい。この場合には、アンカー金具20が打設したコン
クリートに埋設されるので、型枠構成材10とコンクリ
ート部分との結合強度を一層向上できる。アンカー金具
20としては、単なる棒状の部材を用いてもよいが、コ
ンクリートとの係合を高めるため、外方へ突出した膨出
部20aを形成したり、L字状等に折曲させた折曲部を
形成してもよい。最も簡単な構成としては、型枠構成材
10にボルトを締結して、ボルト頭部を膨出部20aと
して利用することが考えられる。
【0023】(3) 図7に示す木製化粧型枠4Cのよ
うに、型枠構成材10として前後両面に丸太の外面形状
をそのまま残した型枠構成材10Cを用いたり、図8に
示す木製化粧型枠4C’のように、型枠構成材10とし
て前面に丸太の外面形状をそのまま残した型枠構成材1
0C’を用いてもよい。この場合には、丸太の外面形状
が擁壁の表面に表出されるので、より自然にマッチした
外観の擁壁が得られる。また、木製化粧型枠4C’にお
いては後面がフラットになるので、打設したコンクリー
トと木製化粧型枠4C’間に空隙等が形成されることを
防止できるという利点もある。
【0024】(4) 図9に示す木製化粧型枠4Dのよ
うに、型枠構成材10として上面側及び下面側を倒立V
字状にカットした嵌合突部13D及び嵌合溝部12Dを
有する型枠構成材10Dを用いてもよい。この場合に
は、図10に示すように、正面視において2枚の丸鋸2
3をV字状に配置した上下1組のカッティングユニット
を用いることで、嵌合突部13D及び嵌合溝部12Dを
有する型枠構成材10Dを容易に製作することが可能と
なる。
【0025】(5) 図11に示す木製化粧型枠4Eの
ように、アンカーボルト6を複数のアンカーボルト6E
に分割構成し、これらアンカーボルト6Eを継ぎナット
24で連結してもよい。大型のコンクリート構造物を施
工する場合には、アンカーボルト6も長尺なものとな
り、型枠構成材10をアンカーボルト6にその上端から
挿通させる作業が煩雑になる。このため、アンカーボル
ト6を複数に分割し、必要長さだけのアンカーボルト6
Eを基礎2に固定することで、型枠構成材10の持ち上
げる高さを極力低くして、アンカーボルト6に対する型
枠構成材10の組付け作業性を向上できる。また、大型
コンクリート構造物においては、前述したように、コン
クリートの打設を複数回に別けて行うので、アンカーボ
ルト6Eの長さを1回分の打設量の高さに設定すること
で、アンカーボルト6Eの接続箇所を少なくして強度低
下を防止しつつ、アンカーボルト6Eに対する型枠構成
材10の組付け作業性を向上できる。
【0026】(6) 図12に示す木製化粧型枠4Fよ
うに、型枠構成材10を縦向きに配置してもよい。基礎
2に対する型枠構成材10の固定は、例えば基礎2に対
して型枠構成材10の下端部が嵌合する嵌合溝25を形
成するとともに、型枠構成材10の上端近傍部を背後か
ら支持する支持フレーム26を基礎2に固定的に設け、
型枠構成材10の下端部を嵌合溝25で保持し、型枠構
成材10の上端部をボルト等を介して支持フレーム26
に固定することが好ましい。また、支持フレーム26に
対する型枠構成材10の固定は、支持フレーム26に一
定間隔おきにボルト27を突出状に設け、型枠構成材1
0の上端近傍部に貫通孔28を形成し、ボルト27に対
して貫通孔28を挿通させてからナット29を締結して
固定すると、型枠構成材10の組立作業が全て前側から
の作業となるので、作業性を大幅に向上できる。尚、こ
の木製化粧型枠4においては、隣接する型枠構成材10
を必ずしも凹凸嵌合させる必要はない。また、前述した
(1)〜(6)の他の実施例は任意に組み合わせること
が可能である。
【0027】
【発明の効果】請求項1に係る木製化粧型枠によれば、
型枠構成材を間伐材等で構成できるので、森林資源を有
効活用することが可能となる。また、構造物の施工後に
おいても型枠構成材をそのまま残しておくので、木材の
風合いを構造物の外面に表出させて、構造物の外観を向
上できる。更に、隣接する型枠構成材の嵌合溝部と嵌合
突部とを凹凸嵌合させて型枠を組み立てるので、部品点
数を増やすことなく、隣接する型枠構成材の結合強度を
向上できるとともに、打設したコンクリートミルの流出
を効果的に防止できる。
【0028】請求項2記載のように、型枠構成材を横向
きにして複数積み重ね、これら複数の型枠構成材をアン
カーボルトで結合すると、型枠構成材の凹凸嵌合をより
確実なものにして、型枠の強度剛性を一層向上できる。
【0029】請求項3記載のように、アンカーボルトを
複数に分割し、継ぎナットを介して連結すると、型枠構
成材を持ち上げる作業が軽減してアンカーボルトに対す
る型枠構成材の組付性を向上できる。
【0030】請求項4記載のように、アンカーボルトの
分割長さを1回のコンクリートの打設高さと略同じ長さ
に設定すると、アンカーボルトの接続箇所を極力少なく
してその強度低下及び部品点数の増加に伴う製作コスト
の上昇を抑えつつ、アンカーボルトに対する型枠構成材
の組付性を向上できる。
【0031】請求項5記載のように、型枠構成材を縦向
きにして併設すると、下端を接地した状態での施工が可
能なので、横積みよりも施工作業の労力を軽減できる。
また、型枠構成材の下端を基礎等に固定できるので、上
端の固定構造のみ考慮すればよく、型枠構成材の組付構
造を簡素にできる。
【0032】請求項6記載のように、型枠構成材にコン
クリートの打設空間側へ突出するアンカー金具を固定す
ると、コンクリートと型枠構成材との結合強度を向上で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 擁壁用型枠の側面図
【図2】 擁壁用型枠の要部正面図
【図3】 木製化粧型枠の組立方法の説明図
【図4】 木製化粧型枠の縦断面図
【図5】 他の実施例の木製化粧型枠の縦断面図
【図6】 他の実施例の木製化粧型枠の縦断面図
【図7】 他の実施例の木製化粧型枠の縦断面図
【図8】 他の実施例の木製化粧型枠の縦断面図
【図9】 他の実施例の木製化粧型枠の縦断面図
【図10】 同木製化粧型枠の型枠構成材の加工方法の
説明図
【図11】 他の実施例の木製化粧型枠を含む擁壁の説
明図
【図12】 他の実施例の木製化粧型枠を含む擁壁の説
明図
【符号の説明】
1 型枠 2 基礎 3 背面側型枠 4 木製化粧型
枠 5 打設空間 6 アンカーボ
ルト 10 型枠構成材 11 貫通孔 12 嵌合溝部 13 嵌合突部 14 相じゃくり 15 セパレータ 16 連結プレート 16a 連結孔 17 棒材 18 装着溝 19 ナット部材 4A 木製化粧型枠 6A アンカーボ
ルト 4B 木製化粧型枠 20 アンカー金
具 20a 膨出部 4C 木製化粧型枠 10C 型枠構成材 4C’ 木製化粧型枠 10C’型枠構成材 4D 木製化粧型枠 10D 型枠構成材 12D 嵌合溝部 13D 嵌合突部 23 丸鋸 4E 木製化粧型枠 24 継ぎナット 6E アンカーボルト 4F 木製化粧型枠 25 嵌合溝 26 支持フレーム 27 ボルト 28 貫通孔 29 ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状木材の外側面に少なくとも1組の略
    平行な対向面を形成するとともに、対向面の一方に嵌合
    溝部を、他方に嵌合溝部に凹凸嵌合する嵌合突部を夫々
    形成した型枠構成材を備え、嵌合突部を嵌合溝部に嵌合
    させて複数の型枠構成材をコンクリート構造物の見付面
    に沿って併設固定することでコンクリート打設用の型枠
    を構成し、コンクリート構造物の施工後においてもこの
    型枠構成材を化粧材としてそのまま残すことを特徴とす
    る木製化粧型枠。
  2. 【請求項2】 前記型枠構成材を横向きにして複数積み
    重ね、これら複数の型枠構成材をアンカーボルトで結合
    した請求項1記載の木製化粧型枠。
  3. 【請求項3】 前記アンカーボルトを複数に分割し、継
    ぎナットを介して連結してなる請求項2記載の木製化粧
    型枠。
  4. 【請求項4】 前記アンカーボルトの分割長さを1回の
    コンクリートの打設高さと略同じ長さに設定した請求項
    3記載の木製化粧型枠。
  5. 【請求項5】 前記型枠構成材を縦向きにして併設した
    請求項1記載の木製化粧型枠。
  6. 【請求項6】 前記型枠構成材にコンクリートの打設空
    間側へ突出するアンカー金具を固定した請求項1〜5の
    いずれか1項記載の木製化粧型枠。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100998501B1 (ko) * 2010-06-30 2010-12-07 (주)대우건설 붕괴방지망과 와이어를 이용하여 사면 밀착이 가능한 중력식 프리캐스트 옹벽
KR100998502B1 (ko) * 2010-06-11 2010-12-07 (주)대우건설 전단키와 강관을 구비한 중력식 프리캐스트 옹벽
KR101039094B1 (ko) * 2010-04-07 2011-06-13 김광원 친환경 통나무 식생 블록

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