JP2001354728A - 新規なフッ素系共重合体エマルジョン及びその製造方法 - Google Patents

新規なフッ素系共重合体エマルジョン及びその製造方法

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JP2001354728A
JP2001354728A JP2000178274A JP2000178274A JP2001354728A JP 2001354728 A JP2001354728 A JP 2001354728A JP 2000178274 A JP2000178274 A JP 2000178274A JP 2000178274 A JP2000178274 A JP 2000178274A JP 2001354728 A JP2001354728 A JP 2001354728A
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Hiroyuki Hidaka
日高博幸
Shinichi Kuwamura
桑村慎一
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,3−ジオキソラン−2−オン−4−イル
基を含有し、かつ主鎖を形成する炭素原子に直接結合し
たフッ素原子を含有するフッ素系共重合体エマルジョ
ン,及び容易に該フッ素系共重合体エマルジョンを製造
する方法を提供すること。 【解決手段】 特定の1,3−ジオキソラン−2−オン
−4−イル基を含有するエチレン系ラジカル重合性単量
体及びフルオロオレフィンを必須成分とし、必要に応じ
てビニルエーテル化合物及びビニルエステル化合物から
なる群より選ばれる1種以上の化合物とを、乳化剤の存
在下、水中でラジカル重合する事を特徴とするフッ素系
共重合体エマルジョンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフッ素系共
重合体エマルジョン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ素系共重合体エマルジョン、及びそ
の製造方法に関しては、従来より多数報告されている。
また、共重合体エマルジョン中に1,3−ジオキソラン
−2−オン−4−イル基を導入する方法も、多数報告さ
れている。しかし、従来の1,3−ジオキソラン−2−
オン−4−イル基の共重合体中への導入方法は、(メ
タ)アクリル系単量体を使用するものであり、その反応
性から、フルオロオレフィンとの共重合性が低く、主鎖
に直接結合したフッ素原子をもつ共重合体エマルジョン
(以下フッ素系共重合体エマルジョン)中に1,3−ジ
オキソラン−2−オン−4−イル基を導入する事は困難
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1,3−ジ
オキソラン−2−オン−4−イル基を含有するフッ素系
共重合体エマルジョン、並びに、1,3−ジオキソラン
−2−オン−4−イル基を含有するフッ素系共重合体エ
マルジョンを製造する方法を、提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、特定の1,3−ジオキソラン−2−オン−
4−イル基含有単量体を使用する事により、容易に1,
3−ジオキソラン−2−オン−4−イル基を含有するフ
ッ素系共重合体エマルジョンが得られる事を見いだし、
本発明を完成させるに至った。
【0005】即ち本発明は、 1.下記式(1)に示す1,3−ジオキソラン−2−オ
ン−4−イル基を含有し、かつ主鎖を形成する炭素原子
に直接結合したフッ素原子を含有するフッ素系共重合体
エマルジョン、
【0006】
【化4】
【0007】2.フッ素系共重合体中のフッ素原子の含
有量が15〜70重量%である、上記1記載のフッ素系
共重合体エマルジョン、
【0008】3.必須成分として下記式(1)に示す
1,3−ジオキソラン−2−オン−4−イル基を含有す
るエチレン系ラジカル重合性単量体及びフルオロオレフ
ィンを、乳化剤の存在下、水中でラジカル重合する事を
特徴とする、フッ素系共重合体エマルジョンの製造方
法、
【0009】
【化5】
【0010】4.1,3−ジオキソラン−2−オン−4
−イル基を含有するエチレン系ラジカル重合性単量体
が、下記式(2)に示す単量体である、上記3記載のフ
ッ素系共重合体エマルジョンの製造方法、
【0011】
【化6】
【0012】(式中、x、zは0、1又は2、yは0ま
たは1である。) 5.ビニルエーテル化合物及びビニルエステル化合物か
ら成る群より選ばれる1種以上の化合物を共重合する、
上記3又は4記載のフッ素系共重合体エマルジョンの製
造方法、を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳しく説明す
る。本発明のフッ素系共重合体エマルジョンを製造する
為には、1,3−ジオキソラン−2−オン−4−イル基
を含有するエチレン系ラジカル重合性単量体を使用する
が、特に下記式(2)に示す化合物が好ましい。
【0014】
【化7】
【0015】(式中、x、zは0、1又は2、yは0ま
たは1である。) ここで、かかる1,3−ジオキソラン−2−オン−4−
イル基を含有するエチレン系ラジカル重合性単量体は、
オキシ基を含まないものとしては、4−エテニル−1,
3−ジオキソラン−2−オン、4−(3−ブテニル)−
1,3−ジオキソラン−2−オン、4−(5−ヘキセニ
ル)−1,3−ジオキソラン−2−オン、等が挙げら
れ、オキシ基を含むものとしては、1,3−ジオキソラ
ン−2−オン−4−イルメチル ビニル エーテル、
1,3−ジオキソラン−2−オン−4−イルメチル ア
リル エーテル、1,3−ジオキソラン−2−オン−4
−イルメチル 3−ブテニル エーテル、等が挙げられ
る。
【0016】また、本発明のフッ素系共重合体エマルジ
ョンの製造に用いるフルオロオレフィンとしては、フッ
化ビニル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレン、
テトラフルオロエチレン、ブロモトリフルオロエチレ
ン、クロロトリフルオロエチレン、ペンタフルオロプロ
ピレン、ヘキサフルオロプロピレン、フルオロアルキル
トリフルオロビニルエーテル、等が挙げられる。
【0017】フッ素系共重合体にビニルエーテル化合物
を共重合する場合、ビニルエーテル化合物の代表例とし
てはメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n
−プロピルビニルエーテル、i−プロピルビニルエーテ
ル、n−ブチルビニルエーテル、i−ブチルビニルエー
テル、t−ブチルビニルエーテル、n−ペンチルビニル
エーテル、n−ヘキシルビニルエーテル、n−オクチル
ビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル等
のアルキルビニルエーテル類;
【0018】ベンジルビニルエーテル、フェネチルビニ
ルエーテル等のアラルキルビニルエーテル類;2,2,
3,3−テトラフルオロプロピルビニルエーテル、2,
2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロペンチル
ビニルエーテル、パーフルオロメチルビニルエーテル、
パーフルオロエチルビニルエーテル、パーフルオロプロ
ピルビニルーエテル、パーフルオロオクチルビニルエー
テル、パーフルオロシクロヘキシルビニルエーテル等の
フルオロアルキルビニルエーテル類;
【0019】2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3
−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシ
プロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニル
エーテル、3−ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、5−
ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキシヘ
キシルビニルエーテル等のヒドロキシアルキルビニルエ
ーテル、等が挙げられる。
【0020】フッ素系共重合体にビニルエステル化合物
を共重合する場合、ビニルエステル化合物の代表例とし
ては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、
イソ酪酸ビニル、ピバル酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、
オクタン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、p−t−ブチル安息香酸ビニ
ル、サリチル酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニ
ル等が挙げられる。
【0021】更に、フッ素系共重合体には前述のビニル
エーテル化合物或いはビニルエステル化合物以外のラジ
カル重合性単量体を共重合することも可能で、その代表
例としては、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、アリルエーテル類、アリルエステル類、
(メタ)アクリル酸エステル類、等が挙げられる。
【0022】ラジカル重合の方法としては、乳化剤の存
在下、水中で、上記モノマー類を一度に混合または滴下
して乳化し、ラジカル発生剤によりラジカル重合を開始
させ、適当な重合温度で適当な時間ラジカル重合を行え
ば良い。
【0023】乳化剤としては、公知慣用の乳化剤が使用
し得るが、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アル
キルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、アルキル
硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、燐
酸エステル塩、パーフルオロアルキル脂肪酸塩等のアニ
オン性界面活性剤;
【0024】アルキルフェノールエチレンオキサイド付
加物、高級アルコールエチレンオキサイド付加物、エチ
レンオキサイド・プロピレンオキサイド・ブロックコポ
リマー等のノニオン性界面活性剤;ビニルスルホン酸ま
たはその塩、アルキルアリルスルホこはく酸またはその
塩、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン
酸またはその塩等の反応性界面活性剤、等が挙げられ
る。
【0025】これらの乳化剤は、単独で使用しても、2
種以上を同時に使用しても構わない。
【0026】乳化剤の使用量としては、共重合する単量
体の種類、反応条件、目的とするエマルジョンの粒子径
等により適宜決定されるが、概ね共重合させる単量体総
量の0.01〜20重量%程度で良く、共重合体エマル
ジョンの安定性、共重合体の物性等から、0.1から1
0重量%が好ましい。
【0027】また一般に乳化剤ではないが、保護コロイ
ドを形成する水溶性高分子化合物として、ポリビニルア
ルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ポリアクリル酸ナトリウム、エチレン−無水マ
レイン酸共重合体、等を使用する事もできる。
【0028】またラジカル発生剤としては、公知慣用の
ラジカル重合開始剤が使用し得るが、代表的なものとし
ては、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、
2,2’−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾ
リン−2−イル)プロパン]ジハイドロクロライド、
2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イ
ル)プロパン]ジハイドロクロライド等のアゾ化合物;
【0029】t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブ
チルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシ−
2−エチルヘキサノエート、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド、アセチルパーオキサイ
ド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキ
サイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハ
イドロパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート等の過酸
化物;過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム、過酸化水素等の酸化剤;亜硫酸ナトリウム、
ハイドロサルファイトナトリウム、アスコルビン酸等の
還元剤、等が挙げられる。
【0030】これらのラジカル発生剤は単独で使用して
も良いし、2種以上を同時に使用しても構わない。
【0031】ラジカル発生剤の使用量としては、ラジカ
ル発生剤の種類、重合温度、共重合体の分子量等に応じ
て適宜決定されるが、概ね共重合させる単量体総量の
0.01〜10重量%程度で良い。
【0032】またラジカル乳化重合には、公知慣用の連
鎖移動剤、pH緩衝剤等も、適宜使用可能である。
【0033】また本発明のフッ素系共重合体エマルジョ
ンの製造方法におけるラジカル重合温度としては、通常
のラジカル重合反応温度を選択できるが、10〜100
℃が好ましく、30〜90℃が特に好ましい。
【0034】重合時間としては、特に制限は無いが、
0.5〜50時間が好ましく、1〜30時間が特に好ま
しい。
【0035】本発明のフッ素系共重合体エマルジョンの
製造方法におけるラジカル重合は、前述の単量体類、乳
化剤類、ラジカル発生剤類を一括仕込みしての重合、ま
たはこれらの一部または全部を分割仕込みしての重合
等、通常のラジカル乳化重合反応の方法を用い得る。
【0036】かくして得られる組成物は、1,3−ジオ
キソラン−2−オン−4−イル基を含有するフッ素系共
重合体エマルジョンである。
【0037】
【実施例】原料合成1 1,2−エポキシ−5−ヘキセン 200g、LiBr
9g、N−メチル−2−ピロリドン 2Lを反応器に
入れ、反応系に二酸化炭素を導入しながら100℃で2
4時間撹拌後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、4−(3−ブテニル)−1,3−ジオキソラ
ン−2−オン 188gを得た。
【0038】原料合成2 アリルグリシジルエーテル 200g、LiBr 8
g、N−メチル−2−ピロリドン 1.8Lを反応器に
入れ、反応系に二酸化炭素を導入しながら100℃で2
4時間撹拌後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、1,3−ジオキソラン−2−オン−4−イル
メチル アリル エーテル 165gを得た。
【0039】実施例1 窒素で内部を置換した2リットルステンレス製オートク
レーブに、ノイゲンEA−120(第一工業製薬
(株))18部、ノイゲンEA−170(第一工業製薬
(株))22部、エマールO(花王(株))9部、ビニル
スルホン酸ナトリウム9部、炭酸水素ナトリウム9部、
水690部を仕込み、撹拌溶解した。
【0040】次に、反応系内にエチレンを導入して窒素
を除去し、撹拌、加熱しながらエチレンを更に導入し
て、80℃に昇温し、オートクレーブ内圧が50Kgf
/cm2となるように調節した。ここに、クロロトリフ
ルオロエチレン405部、酢酸ビニル180部とビニル
エチレンカーボネート(イーストマンケミカル(株))
90部の混合物、過硫酸カリウム9部を水270部に溶
解した水溶液、をそれぞれ4時間、4時間、5時間かけ
て滴下し、滴下後更に5時間80℃で撹拌し、不揮発分
47.5%、平均粒子径150nmのフッ素系共重合体
エマルジョンを得た。
【0041】実施例2 窒素で内部を置換した2リットルステンレス製オートク
レーブに、ノイゲンEA−130T(第一工業製薬
(株))18部、ノイゲンEA−170(第一工業製薬
(株))22部、レベノールWZ(花王(株))36部、
ビニルスルホン酸ナトリウム9部、炭酸水素ナトリウム
9部、水660部を仕込み、撹拌溶解した。
【0042】次に、ヘキサフルオロプロピレン495部
の内50部、エチルビニルエーテル135部と酢酸ビニ
ル135部と4−(3−ブテニル)−1,3−ジオキソ
ラン−2−オン135部の混合物合計405部の内40
部、過硫酸カリウム9部を水270部に溶解した触媒水
溶液合計279部の内30部を投入し、撹拌しながら8
0℃へ昇温して、1時間反応した。
【0043】更に、ヘキサフルオロプロピレン残り44
5部、エチルビニルエーテルと酢酸ビニルと4−(3−
ブテニル)−1,3−ジオキソラン−2−オンの混合物
残り365部、触媒水溶液の残り249部、をそれぞれ
3時間、3時間、4時間かけて滴下し、滴下後更に80
℃で3時間撹拌し、不揮発分48.1%、平均粒子径1
30nmのフッ素系共重合体エマルジョンを得た。
【0044】実施例3 窒素で内部を置換した2リットルステンレス製オートク
レーブに、ノイゲンEA−120(第一工業製薬
(株))18部、ノイゲンEA−170(第一工業製薬
(株))22部、エマールO(花王(株))9部、メチル
ポリエチレンオキサイドアリルエーテル(分子量約11
00)27部、Borax(テトラボレートナトリウム
10水和物)4.5部、水680部を仕込み、撹拌溶解
した。
【0045】次に、反応系を撹拌しながら50℃へ昇温
して、クロロトリフルオロエチレン405部、n−ブチ
ルビニルエーテル198部とVEOVA−10(シェル
化学(株))180部と1,3−ジオキソラン−2−オ
ン−4−イルメチル アリルエーテル90部の混合物、
VA−044(和光純薬工業(株))9部を水270部
に溶解した水溶液、をそれぞれ5時間、5時間、6時間
かけて滴下し、滴下後更に50℃で3時間撹拌し、不揮
発分48.7%、平均粒子径70nmのフッ素系共重合
体エマルジョンを得た。
【0046】実施例4 窒素で内部を置換した2リットルステンレス製オートク
レーブに、ノイゲンEA−130T(第一工業製薬
(株))18部、ノイゲンEA−170(第一工業製薬
(株))22部、レベノールWZ(花王(株))36部、
メチルポリエチレンオキサイドアリルエーテル(分子量
約1100)27部、Borax(テトラボレートナト
リウム10水和物)4.5部、塩化鉄(III)6水和物
1.5部、水650部を仕込み、撹拌溶解した。
【0047】次に、クロロトリフルオロエチレン450
部を仕込んで、反応系を撹拌しながら60℃へ昇温した
後、n−ブチルビニルエーテル243部と酢酸ビニル1
35部とビニルエチレンカーボネート45部の混合物、
過硫酸ナトリウム4.5部を水135部に溶解した水溶
液、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート2水
和物4.5部を水135部に溶解した水溶液、をそれぞ
れ3時間、4時間、4時間かけて滴下し、滴下後更に6
0℃で5時間撹拌し、不揮発分47.9%、平均粒子径
120nmのフッ素系共重合体エマルジョンを得た。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、1,3−ジオキソラン
−2−オン−4−イル基を含有し、かつ主鎖を形成する
炭素原子に直接結合したフッ素原子を含有する、フッ素
系共重合体エマルジョンを製造することができる。得ら
れたフッ素系共重合体エマルジョンは、塗料用、シーリ
ング剤用、フィルム用等の各種用途に使用可能である。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J011 AA07 BA03 DA01 KA01 KA02 KA04 KA05 KA06 KA08 4J100 AC22P AC23P AC24P AC25P AC26P AC27P AC30P AC37P AE02R AE03R AE04R AE09P AE09Q AE09R AE18Q AG02R AG04R AG05R AG08R BA03R BB07R BB12R BB18P BB18R BC04R BC43R BC60Q CA05 FA20 JA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)に示す1,3−ジオキソラ
    ン−2−オン−4−イル基を含有し、かつ主鎖を形成す
    る炭素原子に直接結合したフッ素原子を含有することを
    特徴とするフッ素系共重合体エマルジョン。 【化1】
  2. 【請求項2】 フッ素系共重合体中のフッ素原子の含有
    量が15〜70重量%である、請求項1記載のフッ素系
    共重合体エマルジョン。
  3. 【請求項3】 必須成分として下記式(1)に示す1,
    3−ジオキソラン−2−オン−4−イル基を含有するエ
    チレン系ラジカル重合性単量体及びフルオロオレフィン
    を、乳化剤の存在下、水中でラジカル重合する事を特徴
    とするフッ素系共重合体エマルジョンの製造方法。 【化2】
  4. 【請求項4】 1,3−ジオキソラン−2−オン−4−
    イル基を含有するエチレン系ラジカル重合性単量体が、
    下記式(2)に示す単量体である、請求項3記載のフッ
    素系共重合体エマルジョンの製造方法。 【化3】 (式中、x、zは0、1又は2、yは0または1であ
    る。)
  5. 【請求項5】 ビニルエーテル化合物及びビニルエステ
    ル化合物から成る群より選ばれる1種以上の化合物を共
    重合する、請求項3または4記載のフッ素系共重合体エ
    マルジョンの製造方法。
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