JP2001353421A - ガス除害システム及びその運転方法 - Google Patents

ガス除害システム及びその運転方法

Info

Publication number
JP2001353421A
JP2001353421A JP2000175614A JP2000175614A JP2001353421A JP 2001353421 A JP2001353421 A JP 2001353421A JP 2000175614 A JP2000175614 A JP 2000175614A JP 2000175614 A JP2000175614 A JP 2000175614A JP 2001353421 A JP2001353421 A JP 2001353421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abatement
gas
temperature
tower
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000175614A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Mangyo
大貴 万行
Yoshiaki Sugimori
由章 杉森
Osayasu Tomita
修康 富田
Shuichi Koseki
修一 小関
Akiko Nakajima
晶子 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP2000175614A priority Critical patent/JP2001353421A/ja
Publication of JP2001353421A publication Critical patent/JP2001353421A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 除害剤の温度上昇を防止して安全性を十分に
確保しながら、希釈ガスの消費量を大幅に削減すること
が可能なガス除害システム及びその運転方法を提供す
る。 【解決手段】 温度計13a〜13dで測定した除害剤
12の温度に基づいて希釈ガス導入手段16からの希釈
ガス導入量を調節したり、半導体製造装置15の運転を
制御したりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス除害システム
及びその運転方法に関し、詳しくは、半導体製造工程や
液晶製造工程で使用されるシラン、ホスフィン、塩化水
素、ジクロルシラン、アンモニア、その他の各種特殊材
料ガスのような有害物質を含む排ガスの除害処理を行う
ためのガス除害システム及びその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シラン等の特殊材料ガスを使用する特殊
材料ガス使用装置、例えば半導体製造装置から排出され
る排ガス中には、原料等として使用した未反応のままの
特殊材料ガスや反応生成物が含まれている。これらの特
殊材料ガスや反応生成物の多くは、人体に対して有害で
あることから、排ガスを除害装置で処理して無害化して
から大気に放出するようにしている。
【0003】このような除害装置の一例として、乾式除
害装置が知られている。この乾式除害装置は、除害剤を
充填した充填塔内に有害物質を含む排ガスを流入させ、
有害物質と除害剤との化学的、物理的な親和力等によっ
て有害物質を除去あるいは無害化して排ガスの除害を行
う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、乾式除害装置
は、有害物質を高濃度で含む排ガスの処理には適してい
ないため、装置上流側で窒素等の希釈ガスを導入し、排
ガスを希釈して有害物質の濃度を低くするようにしてい
る。
【0005】さらに、除害剤として金属酸化物を用いた
場合、有害物質との反応が発熱反応であるため、水素ベ
ースの排ガス中に高濃度に有害物質が含まれていると、
有害物質との反応で昇温した金属酸化物が水素還元され
てしまい、除害剤としての処理能力が失われることがあ
り、しかも、水素還元反応によって発熱が促進され、加
速度的に温度が上昇するおそれもあるため、水素を含む
排ガスの除害処理においては、除害剤の水素還元が発生
するとされている温度以上に除害剤が昇温することを避
けなければならない。
【0006】したがって、前記希釈ガスの導入によって
有害物質の濃度を十分に低くしておく必要があるが、従
来は、有害物質等の濃度に関係なく希釈ガスの導入量を
一定量以上に保つようにしていたため、希釈ガスとして
使用する窒素等の消費量が膨大なものとなり、除害コス
ト等に大きな影響を及ぼしていた。
【0007】そこで本発明は、除害剤の温度上昇を防止
して安全性を十分に確保しながら、希釈ガスの消費量を
大幅に削減することが可能なガス除害システム及びその
運転方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガス除害システムは、半導体製造装置、液
晶製造装置等の特殊材料ガス使用装置から排出される排
ガスの除害処理を行う除害剤を充填した除害塔の上流側
に、希釈ガスを導入する希釈ガス導入手段を備えたガス
除害システムにおいて、前記除害塔内の除害剤の温度を
測定する温度測定手段と、該温度測定手段で測定した温
度情報に基づいて前記希釈ガス導入手段からの希釈ガス
導入量を調節する制御手段とを備えていることを特徴と
し、さらに、該制御手段が、前記温度情報に基づいて前
記特殊材料ガス使用装置の運転を制御することを特徴と
している。
【0009】また、本発明のガス除害システムの運転方
法は、半導体製造装置、液晶製造装置等の特殊材料ガス
使用装置から排出される排ガスの除害処理を、該排ガス
を希釈ガスで希釈してから除害塔に導入し、該除害塔内
に充填した除害剤で行うガス除害システムの運転方法に
おいて、前記除害塔内の除害剤の温度を測定し、測定し
た温度に基づいて前記排ガスに導入する希釈ガスの導入
量を調節したり、前記特殊材料ガス使用装置の運転を制
御したりすることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明のガス除害システム
の一形態例を示す概略系統図である。このガス除害シス
テムは、除害塔11の内部に金属酸化物や金属水酸化物
等の除害剤12を充填するとともに、除害剤12の温度
を測定する温度測定手段として4本の温度計13a〜1
3dを設けたものであって、入口側経路14には、半導
体製造装置15と希釈ガス導入手段16とが接続されて
いる。
【0011】特殊材料ガス使用装置の一つである半導体
製造装置15は、例えば有害物質であるシラン等の特殊
材料ガスを原料として使用するCVD装置であって、原
料ガス等を供給するガス供給手段17を有している。半
導体製造装置15の排ガス経路18は、弁19を介して
前記除害塔11の入口側経路14に接続されている。
【0012】また、希釈ガス導入手段16は、除害剤1
2や排ガス成分と反応しないガス、通常は窒素を希釈ガ
スとして排ガス中に導入するものであり、マスフローコ
ントローラーのような流量調節手段を有している。
【0013】前記温度計13a〜13dは、その測定部
を除害剤中心部に位置させた状態で、ガス流れ方向に所
定間隔で設けられており、各温度計13a〜13dが測
定した温度情報が、ガス供給手段17を含む半導体製造
装置15及び希釈ガス導入手段16を制御する機能を持
った制御手段20に入力される。
【0014】通常の運転状態では、ガス供給手段17か
ら原料ガス等の各種ガスが半導体製造装置15に導入さ
れ、半導体製造装置15からは、特殊材料ガス等の有害
物質を含む排ガスが排ガス経路18に導出される。この
排ガスは、弁19を通り、塔入口側経路14で希釈ガス
導入手段16から逆止弁21及び弁22を経て導入され
る希釈ガスと混合した後、除害塔11内に導入される。
除害塔11内では、排ガス中の有害物質を除害剤12に
吸着させたりして排ガスの除害処理を行い、有害物質濃
度が許容濃度未満となった排ガスが塔出口側経路23の
弁24を通って排出される。
【0015】前記制御手段20には、各種制御温度があ
らかじめ入力されており、例えば、各温度計13a〜1
3dのいずれかの測定温度が25℃を超えたら、排ガス
の成分に応じてあらかじめ設定されている導入量で希釈
ガス導入手段15からの希釈ガスの導入を開始し、40
℃を超えたら希釈ガス導入量を、例えば2倍に増量し、
80℃を超えたらガス供給手段17から半導体製造装置
15に供給するガスを停止、あるいは、反応性ガスの供
給を停止して半導体製造装置15の運転を中断する。ま
た、設定温度以下であっても、除害剤12の温度が急激
に上昇した場合は、希釈ガスの増量や半導体製造装置1
5の運転中断を行うようにしてもよい。
【0016】さらに、希釈ガス導入量を増量していると
きに、測定温度が30℃を下回ったら希釈ガス導入量を
通常の設定量に減少させ、25℃を下回ったら希釈ガス
の導入を中止するような制御も行うことができる。
【0017】このような制御を行うことにより、通常運
転時は必要最低限の希釈ガスを導入すればよく、大量の
希釈ガスを常時導入しておく必要がないので、希釈ガス
の消費量を大幅に節減できる。また、除害剤12の温度
が設定温度より上昇したときには、希釈ガスの導入量を
増量したり、半導体製造装置15の運転を中断したりす
ることにより、除害塔11内での除害反応による発熱を
抑制して暴走反応を防止することができるので、安全性
は十分に確保できる。
【0018】さらに、複数の温度計をガス流れ方向に所
定間隔で設けておくことにより、除害反応の進行に伴っ
て破過帯が移動しても、反応中の除害剤の温度を確実に
測定することができるとともに、各温度計の測定温度を
表示しておくことにより、破過帯の移動状況を外部から
容易に知ることができる。また、除害剤終端部分に設け
た温度計13dの測定温度が除害反応によって上昇した
ときに、除害剤の破過が近いことを察知して半導体製造
装置15の運転を中断させたり、警報を発したりするこ
ともできる。
【0019】なお、上記形態例では、各種制御を組合わ
せた例を説明したが、温度上昇によって希釈ガスの導入
量を増量する制御を行うだけでも除害剤の過度の温度上
昇を防止でき、また、半導体製造装置15における原料
ガス等の供給を停止する制御を行うだけでもよい。
【0020】
【実施例】内径43mmの除害塔に水酸化銅を主成分と
する除害剤を充填高さ200mmで充填し、除害剤内
に、上流側から50mm、100mm、150mm、2
00mm(除害剤終端)の位置にそれぞれ温度計を挿入
した。この除害塔に、シラン2%を含む窒素(希釈ガス
を含む)を空塔速度1cm/sで導入してシランの除害
処理を行った。
【0021】除害処理中、いずれかの温度計の測定温度
が40℃を超えた時点で希釈ガスの窒素を増量し、塔入
口部のシラン濃度が1%になるようにした。その結果、
図2のグラフに示すように、除害剤の最高温度はいずれ
も80℃以下であり、除害剤の水素還元が加速度的に進
行する90℃に達することはなかった。約90分後に吸
着剤が破過点に達したので除害処理を終了した。
【0022】一方、希釈ガスの増量を行わずに、シラン
濃度が2%のままで除害処理を継続した場合は、図3の
グラフに示すように、除害剤温度が100℃を超えて最
高120℃に達したため、この時点で除害処理を中断し
た。
【0023】なお、除害塔出口に設けたガスモニター
(バイオニクス社製TG−4000BA)でシランの濃
度を監視したが、処理終了時点まで、いずれの場合も許
容濃度未満であった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常運転時には、少量の希釈ガスで除害処理を行えるの
で、希釈ガスとして使用する窒素等の消費量を削減で
き、ランニングコストの低減が図れる。そして、何らか
の要因で除害剤温度が上昇した場合は、希釈ガスの増量
や有害ガス使用装置の運転中断で対応するので、有害物
質と除害剤との暴走反応を未然に防止でき、安全性も十
分に確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス除害システムの一形態例を示す
概略系統図である。
【図2】 実施例において、シラン濃度を1%に希釈し
たときの各温度計の測定温度の状態を示す図である。
【図3】 実施例において、シラン濃度が2%のときの
各温度計の測定温度の状態を示す図である。
【符号の説明】
11…除害塔、12…除害剤、13a〜13d…温度
計、14…入口側経路、15…半導体製造装置、16…
希釈ガス導入手段、17…ガス供給手段、18…排ガス
経路、20…制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富田 修康 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 (72)発明者 小関 修一 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 (72)発明者 中島 晶子 東京都港区西新橋1−16−7 日本酸素株 式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA23 FA30 MA20 4D002 AA13 AA17 AA19 AA26 AA27 AC10 BA04 CA07 DA12 DA23 EA01 GA02 GA03 GB03 GB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体製造装置、液晶製造装置等の特殊
    材料ガス使用装置から排出される排ガスの除害処理を行
    う除害剤を充填した除害塔の上流側に、希釈ガスを導入
    する希釈ガス導入手段を備えたガス除害システムにおい
    て、前記除害塔内の除害剤の温度を測定する温度測定手
    段と、該温度測定手段で測定した温度情報に基づいて前
    記希釈ガス導入手段からの希釈ガス導入量を調節する制
    御手段とを備えていることを特徴とするガス除害システ
    ム。
  2. 【請求項2】 半導体製造装置、液晶製造装置等の特殊
    材料ガス使用装置から排出される排ガスの除害処理を行
    う除害剤を充填した除害塔を備えたガス除害システムに
    おいて、前記除害塔内の除害剤の温度を測定する温度測
    定手段と、該温度測定手段で測定した温度情報に基づい
    て前記特殊材料ガス使用装置の運転を制御する制御手段
    とを備えていることを特徴とするガス除害システム。
  3. 【請求項3】 半導体製造装置、液晶製造装置等の特殊
    材料ガス使用装置から排出される排ガスの除害処理を、
    該排ガスを希釈ガスで希釈してから除害塔に導入し、該
    除害塔内に充填した除害剤で行うガス除害システムの運
    転方法において、前記除害塔内の除害剤の温度を測定
    し、測定した温度に基づいて前記排ガスに導入する希釈
    ガスの導入量を調節することを特徴とするガス除害シス
    テムの運転方法。
  4. 【請求項4】 半導体製造装置、液晶製造装置等の特殊
    材料ガス使用装置から排出される排ガスの除害処理を除
    害塔に充填した除害剤で行うガス除害システムの運転方
    法において、前記除害塔内の除害剤の温度を測定し、測
    定した温度に基づいて前記特殊材料ガス使用装置の運転
    を制御することを特徴とするガス除害システムの運転方
    法。
JP2000175614A 2000-06-12 2000-06-12 ガス除害システム及びその運転方法 Withdrawn JP2001353421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000175614A JP2001353421A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 ガス除害システム及びその運転方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000175614A JP2001353421A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 ガス除害システム及びその運転方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001353421A true JP2001353421A (ja) 2001-12-25

Family

ID=18677468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000175614A Withdrawn JP2001353421A (ja) 2000-06-12 2000-06-12 ガス除害システム及びその運転方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001353421A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530821A (ja) * 2006-03-16 2009-08-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 軽減システムの改善された操作方法及び装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530821A (ja) * 2006-03-16 2009-08-27 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 軽減システムの改善された操作方法及び装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7608232B2 (en) Treatment method and treatment apparatus for gas containing nitrous oxide
JP2001353421A (ja) ガス除害システム及びその運転方法
US6488906B1 (en) Method for removing nitrogen oxides in exhaust gas
JP6209786B2 (ja) 排気ガス処理システム
JP4292052B2 (ja) Co及びh2を含むガスの処理方法及び装置
CA2065646A1 (en) Nox reduction and control using hydrogen peroxide in the absorber column
JPH04290525A (ja) 排ガス処理方法および装置
US11565062B2 (en) Apparatus for catalytic decomposition of nitrous oxide in a gas stream
JP2021164904A (ja) N2oの処理方法及びn2oの除害装置
JPH05261247A (ja) 三フッ化窒素の除害方法
JPH0871368A (ja) 排ガス中ヨウ素の除去方法
JP3673006B2 (ja) シラン系ガスの除害方法
JP6050093B2 (ja) フッ素含有化合物の分解処理装置及び分解処理方法
JPH0710334B2 (ja) Nf3 排ガス処理方法および装置
JP4553705B2 (ja) 除害装置及びその管理方法
JP2003205219A (ja) 排ガスの処理方法及び処理装置
JPS60147220A (ja) アンモニア接触還元脱硝装置
JP2004267982A (ja) 滅菌排ガスの処理方法及び装置
JP5785979B2 (ja) 排ガス処理装置
JPH10249143A (ja) 排ガスの処理方法
JPH08257357A (ja) Nf3ガスの処理方法およびそれに用いる装置
JPH08269502A (ja) 活性金属の活性能抑制法
JPH0910545A (ja) 有害ガスの浄化方法
JPH0710335B2 (ja) Nf3 排ガス処理方法および装置
JPH01313929A (ja) 電気炉

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070502

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20080221