JP2001353337A - 遊技装置 - Google Patents

遊技装置

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JP2001353337A JP2001166249A JP2001166249A JP2001353337A JP 2001353337 A JP2001353337 A JP 2001353337A JP 2001166249 A JP2001166249 A JP 2001166249A JP 2001166249 A JP2001166249 A JP 2001166249A JP 2001353337 A JP2001353337 A JP 2001353337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乱数の発生処理における不正を防止すると共
に制御回路を構成する回路素子の基板への実装を容易に
する。 【解決手段】 集積回路60は、CPU40で実行され
るパチンコ遊技装置1の制御プログラムを記憶したRO
M62と、CPU40からの制御信号に応じて16ビッ
トの乱数を発生する乱数発生回路64と1つのパッケー
ジに封入したICである。ROM62と乱数発生回路6
4は、集積回路60の内部で分岐した各種バスによりC
PU40と接続しているので、CPU40は、ROM6
2と乱数発生回路64とを別個のパッケージに封入した
場合と全く同様に取り扱うことができる。この結果、R
OM62と乱数発生回路64とを別個のパッケージとし
た場合に比して基板の配線を簡易なものとすることがで
き、制御装置30を小型化することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技装置に関し、
詳しくは遊技状態に基づいて乱数を用いた所定の処理を
実施し、その処理結果により遊技状態の有利さを変更す
る制御回路を備える遊技装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の遊技装置として、パチン
コ遊技装置やアレンジボール遊技装置あるいはスロット
マシーンまたはカードゲーム機など、種々のものが知ら
れており、遊技状態の有利さ変更することで、遊技性を
高める工夫がなされている。乱数を用いて遊技状態の有
利さを変更するこうした遊技装置について、以下パチン
コ遊技装置を例にとって説明する。
【0003】パチンコ遊技装置では、特定入賞口へパチ
ンコ玉が入賞した際、所定の確率で大当たりといった状
態となるものが提案されている。特定入賞口にパチンコ
玉が入ると、不揮発性記憶素子に記憶しておいた乱数テ
ーブルに基づいて乱数を発生させ、この乱数を用いて所
定の処理を実施し、特定の条件が揃ったときに大当たり
といって遊技者に有利な遊技状態を現出させるのである
(例えば、特開平2−98381号公報)。このパチン
コ遊技装置では、2桁の異なる数値をランダムに配列し
た乱数テーブルを制御回路中の不揮発性記憶素子に記憶
しておき、この乱数テーブルから所定時間毎に順番に読
み出した2桁の数値と別に用意した1桁の数値とで2桁
の数値間に1桁の数値を割り込ませた3桁の乱数を発生
させている。乱数の発生に用いられる1桁の数値は、乱
数テーブルを一巡して繰り返し読み返した回数の一位の
桁を用いている。
【0004】特定入賞口にパチンコ玉が入賞すると、パ
チンコ遊技装置は、遊技面の中央に配置された3桁の数
値表示器の数値を順次変化させ、その後所定時間経過し
たときあるいは使用者が数値表示器の変化を停止するス
イッチを押したときに発生している乱数に基づいて大当
たりか否かを判定する。そして、大当たりのときには、
パチンコ玉が入賞しやすくなるように遊技盤上の部材を
駆動するなどの大当たり処理を実行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乱数テ
ーブルを制御回路中の不揮発性記憶素子に記憶してお
き、この乱数テーブルを用いて乱数を発生させる装置で
は、乱数をソフト的に発生させるので、乱数を調整する
ことによる当たり確率の操作が容易となり不正が生じや
すいといった問題があった。例えば、不揮発性記憶素子
に記憶した乱数テーブルを所望の当たり確率となる乱数
テーブルに書き替える乱数テーブルの改竄や、不揮発性
記憶素子に記憶した乱数テーブルの他に所望の当たり確
率の乱数テーブルを用意して乱数テーブルをすり替えて
偏った乱数を発生させるすり替え等の不正が生じやす
い。
【0006】この問題を解決するために、所定の制御信
号に対して8ビット,16ビットあるいはそれ以上の乱
数を発生する素子(乱数発生素子)を新たに設ける構成
も考えられるが、この場合には、CPUとの接続の必要
性から配線が複雑なものとなり、基板への組み付けや取
り扱いが困難なものとなる。
【0007】本発明の遊技装置は、こうした問題を解決
し、乱数の発生処理における不正を防止すると共に基板
への組み付けや取り扱いを容易にすることを目的とし
て、次の構成を採った。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の遊技装置は、遊技状態に基づいて乱数を用いた所
定の処理を実施し、その処理結果により遊技状態の有利
さを変更する制御回路を備えると共に、該制御回路を、
CPUを有する算術論理演算回路として構成した遊技装
置において、前記制御回路は、前記算術論理演算回路を
構成する少なくとも一部の回路と、前記所定の処理に用
いられる乱数を発生させる乱数発生回路とを1つのパッ
ケージに封入してなる集積回路を備えたことを要旨とす
る。
【0009】以上のように構成された本発明の遊技装置
は、乱数発生回路が、遊技状態に基づいて所定の処理に
用いられる乱数を発生する。この乱数発生回路は、算術
論理演算回路を構成する少なくとも一部の回路と共に1
つのパッケージに封入されて集積回路を構成する。この
結果、乱数の発生処理における不正の防止が可能とな
る。また、集積回路が実装される基板の配線は簡易なも
のとなり、制御回路の小型化が可能となる。
【0010】本発明の遊技装置では、算術論理演算回路
を構成する少なくとも一部の回路と、所定の処理に用い
られる乱数を発生させる乱数発生回路とを1つのパッケ
ージに封入してなる集積回路を用いたので、乱数テーブ
ルの改竄んや乱数テーブルのすり替えといった乱数を調
整する不正を防止することができる。また、別個のパッ
ケージに封入した場合に比して基板の配線を簡易なもの
とすることができる。この結果、制御回路を構成する回
路素子の基板への実装を容易なものとすることができ、
制御回路を小型化することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成、作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な一実施
例としてのパチンコ遊技装置1について説明する。図1
は、このパチンコ遊技装置1の外観を示す正面図であ
る。
【0012】図示するように、パチンコ遊技装置1の額
縁状に形成された前面枠2の開口には金枠3が周設さ
れ、その金枠3にはガラス扉枠4と前面板5とが開閉自
在に設けられている。ガラス扉枠4の後方には、前面枠
2の裏面に固定される遊技盤固定枠(図示せず)に着脱
自在に取り付けられた遊技盤6が配設されている。遊技
盤6の前面には、パチンコ玉を誘導する誘導レール8が
ほぼ円状に植設され、この誘導レール8によって囲まれ
た領域に遊技領域9が構成されている。
【0013】遊技領域9のほぼ中央には、変動入賞装置
10が設けられている。変動入賞装置10とは、一対の
開閉翼片11a,11bを有し、一定の条件下において
この開閉翼片11a,11bを一定期間(例えば、30
秒あるいは入賞球10個分)に亘って開放し、かつその
ような開放状態を複数回(例えば、16回)繰り返して
短時間に多量の入賞球を発生させる大当たり動作を行な
う。また、この変動入賞装置10の背面には大当たりラ
ンプ1aが設けられており、大当たり動作中にランプ1
aを点滅させることで、通常の遊技状態と異なる大当た
り動作中であることを遊技者に視覚的に表示する。
【0014】変動入賞装置10の下方には複数のデジタ
ル表示器よりなる可変表示器12が形成されており、そ
の表示態様は、遊技領域9の下方に設けられる始動入賞
口13a〜13cにパチンコ玉が入賞することによりラ
ンダムに変化し、前記前面枠2に設けられたストップス
イッチ14を押圧、あるいは一定時間(例えば、5秒)
経過したとき停止する。そして、この停止したときの可
変表示器12の表示態様が予め定められた表示態様(例
えば、同一の数字3桁)であるとき、上記変動入賞装置
10が大当たり動作を実行するようになっている。
【0015】更に遊技領域9には、前述した変動入賞装
置10および始動入賞口13a〜13cの他に一般入賞
口15a〜15dが設けられ、また、前述したいずれの
入賞装置、あるいはいずれの入賞口にも入賞しなかった
パチンコ玉が誘導されるアウト口16が形成されてい
る。
【0016】前面板5の表面には、入賞球の発生により
払い出された景品球(パチンコ玉)を優先的に貯溜し、
かつパチンコ玉を発射位置に誘導する上皿18が取り付
けられている。また、前面枠2には2つのランプ1b,
1cが埋設されており、遊技者がパチンコ遊技装置1で
の遊技を開始した状態、または不正を働いたりした遊技
状態を明示的に表示する。
【0017】この他に前面枠2の下方には、遊技者によ
り操作される発射強度調節ハンドル20が突設固定され
ている。この発射強度調節ハンドル20には、パチンコ
玉の弾発力を調節する調節レバーXが回動自在に設けら
れている。前面枠2の下方であって発射強度調節ハンド
ル20の側方には、上皿18が一杯になったとき、更に
払い出される景品球を貯溜する下皿23が取り付けられ
ている。
【0018】図2は、パチンコ遊技装置1の電気的な構
成の概略を例示したブロック図である。図示するよう
に、パチンコ遊技装置1は、電気的には制御装置30を
中心として構成されている。制御装置30は、CPU4
0と、制御に必要なデータ等を一時的に記憶するRAM
42と、パチンコ遊技装置1が備える各種電装機器との
入出力を司る入出力インターフェース(以下「I/O」
と略す。)44と、集積回路60およびCPU40に所
定のクロック信号を出力するクロック発生回路46とか
ら構成されている。
【0019】CPU40は、「Z80」系の8ビットマ
イクロコンピュータであり、RAM42,I/O44お
よび集積回路60とコントロールバスCB,アドレスバ
スABおよびデータバスDBにより接続されている。R
AM42は、後述するROM62に記憶された制御プロ
グラムをCPU40が実行する際に、必要なデータが一
時的に記憶される記憶素子である。
【0020】I/O44は、制御装置30とパチンコ遊
技装置1に備えられた各種の電装機器との整合を図る回
路である。従って、I/O44は、開閉翼片11a,1
1bを駆動するソレノイド11,可変表示器12および
大当たりランプ1a等に接続されたドライバ50、始動
入賞口13a〜13cへのパチンコ玉の入賞を検出する
入賞スイッチ13およびストップスイッチ14に接続さ
れた波形整形回路52等に接続されている。
【0021】集積回路60は、ROM62と乱数発生回
路64とを一つのパッケージに封入したICである。R
OM62と乱数発生回路64は、集積回路60の内部で
分岐した各種バスによりCPU40と接続している。ま
た、ROM62と乱数発生回路64とではメモリマップ
上の割り当てが異なる。したがって、集積回路60は、
ROM62と乱数発生回路64とを別個のパッケージに
封入し、各種バスで接続した状態と同様の状態となる。
この結果、電気的には、CPU40は、ROM62と乱
数発生回路64とを別個のパッケージに封入した場合と
全く同様に取り扱うことができる。なお、乱数発生回路
64が、乱数の発生のために必要とするクロックは、C
PU40用にクロック発生回路46が発生する基本クロ
ックをコントロールバスCBを介して受け取り、これを
利用している。
【0022】ROM62は、電気的に書き込み可能なプ
ログラマブルROMであり、CPU40の実行する制御
プログラムやそのプログラムの実行に必要な各種データ
を不揮発的に記憶している。ROM62は、M1サイク
ルではプログラムカウンタで指定されたアドレスに記憶
している命令をCPU40からの制御信号に応じてデー
タバスDBに出力する。CPU40は、この命令を読み
込んでその処理を実行する。また、ROM62は、始動
入賞口13a〜13cにパチンコ玉が入賞した際の処理
において、外れと判定されたときに可変表示器12に表
示される外れ数値をランダムに並べた外れ数値テーブル
と、大当たりと判定されたときに可変表示器12に表示
される大当たりの数値を並べた当たり数値テーブルとを
記憶している。外れ数値テーブルの一例を図3に、当た
り数値テーブルの一例を図4に示す。さらにROM62
は、始動入賞口13a〜13cにパチンコ玉が入賞した
際に乱数発生回路64により発生された乱数との比較に
おいて大当たりか否かを判定するために大当たりの数値
(16ビットの数値)を並べた当たり判定テーブル(図
示せず)を記憶している。
【0023】乱数発生回路64は、CPU40からの制
御信号に応じて16ビットの乱数を出力する回路であ
る。CPU40は、乱数発生回路64が出力する16ビ
ットの乱数を上位8ビットと下位8ビットの2回に分け
てデータバスDBを介して読み込む。
【0024】次に、こうして構成されたパチンコ遊技装
置1の動作について、図5に例示する乱数発生ルーチ
ン,図6に例示する入賞判定ルーチン,図7に例示する
当たり判定ルーチンおよび図8に例示する当たり処理ル
ーチンに基づき説明する。パチンコ遊技装置1が電源オ
ンされると、まず図示しない初期化ルーチンが実行さ
れ、各ルーチンで用いられる変数やフラグに初期値を設
定する。その後、各ルーチンが、各ルーチンに設定され
た所定時間毎に実行される。
【0025】乱数発生ルーチン(図5)は、所定時間毎
(例えば、1msec毎)に実行される。本ルーチンが
実行されると、まず、CPU40は、乱数の出力を要求
する制御信号を乱数発生回路64に出力し、この制御信
号に基づいて乱数発生回路64が出力する16ビットの
乱数を2回に分けてデータバスDBを介して読み込む処
理を実行する(ステップS100)。そして、読み込ん
だ乱数をRAM42の所定アドレスADに書き込む(ス
テップS110)。
【0026】次に、外れ数値テーブルのアドレスJを設
定値Jsetと比較し(ステップS120)、アドレス
Jが設定値Jset以上のときはアドレスJに値1を代
入し(ステップS130)、アドレスJが設定値Jse
tより小さいときアドレスJをインクリメントする(ス
テップS135)。ここで、設定値Jsetは、外れ数
値テーブルの最終アドレスの値である。続いて、当たり
数値テーブルのアドレスKを設定値Ksetと比較し
(ステップS140)、アドレスKが設定値Kset以
上のときはアドレスKに値1を代入し(ステップS15
0)、アドレスKが設定値Ksetより小さいときはア
ドレスKをインクリメントして(ステップS155)、
本ルーチンを終了する。ここで、設定値Ksetは、当
たり数値テーブルの最終アドレスの値である。
【0027】以上より、所定時間毎(本ルーチンが実行
される毎)に、乱数発生回路64により発生される乱数
で所定アドレスADの内容を書き換え、外れ数値テーブ
ルのアドレスJおよび当たり数値テーブルのアドレスK
をインクリメントする。
【0028】入賞判定ルーチン(図6)は、所定時間毎
(例えば、1msec毎)に実行される。本ルーチンが
実行されると、CPU40は、始動入賞口13a〜13
cのいずれかにパチンコ玉が入賞した際にオンとなる入
賞スイッチ13の状態を読み込む(ステップS20
0)。次に、入賞スイッチ13の状態(オンかオフか)
を判定し(ステップS210)、入賞スイッチ13がオ
フのときは本ルーチンを終了する。入賞スイッチ13が
オンのときには、入賞カウンタC1を値1だけインクリ
メントし(ステップS220)、本ルーチンを終了す
る。ここで、入賞カウンタC1は、始動入賞口13a〜
13cに入賞したパチンコ玉の数をカウントするもので
ある。入賞カウンタC1は、パチンコ遊技装置1の電源
がオンされたときには初期化ルーチンにより値0が設定
される。
【0029】以上本ルーチンにより、短時間に複数個の
パチンコ玉が始動入賞口13a〜13cに入賞しても、
その後の処理に関わらず入賞したパチンコ玉をカウント
することができる。実施例では、パチンコ玉が始動入賞
口13a〜13cに入賞する毎に入賞カウンタC1をイ
ンクリメントしたが、入賞カウンタC1の上限値(例え
ば、値4)を設定し、入賞カウンタC1が上限値のとき
にはインクリメントしない構成も好適である。
【0030】当たり判定ルーチン(図7)は、所定時間
毎(例えば、2msec毎)に実行される。本ルーチン
が実行されると、大当たりの処理の実行中か否かを示す
当たり判定フラグFの値を調べる(ステップS30
0)。この当たり判定フラグFは、前述した図示しない
初期化ルーチンで値0にセットされ、後述するように大
当たりのときに値1がセットされる。当たり判定フラグ
Fが値1のとき、即ち大当たりのときには何もせずに本
ルーチンを終了する。当たり判定フラグFが値0のとき
には、入賞カウンタC1の値を調べ(ステップS30
2)、入賞カウンタC1が値0のときは始動入賞口13
a〜13cへのパチンコ玉の入賞がなかったと判断して
本ルーチンを終了する。入賞カウンタC1が値1以上の
ときは、始動入賞口13a〜13cへのパチンコ玉の入
賞があったと判断し、以下の処理を行なう。
【0031】CPU40は、タイマT1の値を調べ(ス
テップS305)、値1のときには可変表示器12の数
値を順次変化させる処理を開始し(ステップS30
7)、タイマT1が設定値T1set以上となるかスト
ップスイッチ14が押されるまで、可変表示器12の数
値を順次変化させた状態でタイマT1をインクリメント
する処理(ステップS305ないしS330)を繰り返
す。ここで、設定値T1setは、ストップスイッチ1
4が押されなくても押された後の処理に移行させるタイ
ミング(例えば、タイマT1がカウントを開始し始めて
から5秒経過後)を決定するものである。
【0032】タイマT1が設定値T1set以上となる
かストップスイッチ14が押されたときには、CPU4
0は、RAM42の所定アドレスADに記憶された乱数
を読み込み(ステップS340)、読み込んだ乱数をR
OM62に記憶されている図示しない当たり判定テーブ
ルの数値と比較して大当たりか否かを判定する(ステッ
プS345)。判定の結果は、フラグなどにセットされ
る。次にこのフラグなどを参照して、大当たりと判定す
る(ステップS350)と、可変表示器12の変化する
速度を遅くし、停止するときに当たり数値テーブルのア
ドレスKに記憶されている数値を可変表示器12に表示
する処理を実行し(ステップS360)、当たり判定フ
ラグFを値1にセットする(ステップS365)。一
方、ステップS350で外れと判定すると、可変表示器
12の変化する速度を遅くし、停止するときに外れ数値
テーブルのアドレスJに記憶されている数値を可変表示
器12に表示する処理を実行する(ステップS36
2)。次に、タイマT1に値1を代入し(ステップS3
70)、入賞カウンタC1をデクリメントして(ステッ
プS375)、本ルーチンを終了する。
【0033】当たり処理ルーチン(図8)は、所定時間
毎(例えば、2msec毎)に実行される。本ルーチン
が実行されると、当たり判定フラグFの値を調べ(ステ
ップS400)、当たり判定フラグFが値0のときには
大当たりの処理は不要と判断して本ルーチンを終了す
る。当たり判定フラグFが値1のときには、大当たりの
処理が必要と判断して以下の処理を実行する。まず、タ
イマT2が値1か否かを判定し(ステップS410)、
値1のときにはソレノイド11により開閉翼片11a,
11bを解放し(ステップS415)、タイマT2が値
1でないときには次のステップS420に進む。
【0034】続いて、タイマT2をインクリメントし
(ステップS420)、タイマT2と設定値T2set
とを比較する(ステップS430)。ここで、設定値T
2setは、開閉翼片11a,11bが解放している時
間(例えば、30秒等)を設定するものである。タイマ
T2が設定値T2setより小さいときには、まだ解放
時間が経過していないと判断して開閉翼片11a,11
bを解放した状態のまま本ルーチンを終了する。タイマ
T2が設定値T2set以上のときには、解放時間が経
過したと判断して開閉翼片11a,11bを閉じる(ス
テップS440)。
【0035】次に、タイマT2に値1を代入し(ステッ
プS445)、開閉カウンタC3と値16とを比較する
(ステップS450)。開閉カウンタC3は、大当たり
一回につき開閉翼片11a,11bを開閉する回数をカ
ウントするものである。本実施例では、開閉翼片11
a,11bが16回開閉するよう設定されている。開閉
カウンタC3が値16より小さいとき、すなわち開閉翼
片11a,11bが16回開閉していないときには開閉
カウンタC3をインクリメントして(ステップS45
5)、本ルーチンを終了する。開閉カウンタC3が値1
6以上のときには、開閉翼片11a,11bが16回開
閉したと判断し、開閉カウンタC3に値1を代入し(ス
テップS460)、当たり判定フラグFに値0をセット
して(ステップS465)、本ルーチンを終了する。
【0036】実施例では、大当たりのとき、開閉翼片1
1a,11bを所定時間(例えば30秒)解放する動作
を16回繰り返す処理としたが、開閉翼片11a,11
bをパチンコ玉が10個入賞するまで解放する動作を複
数回繰り返す処理、開閉翼片11a,11bの内側にV
入賞口を設け、V入賞口にパチンコ玉が入賞したときに
は最大16回まで開閉翼片11a,11bを所定時間解
放する動作を繰り返す処理等の種々の対応が可能であ
る。
【0037】以上説明した実施例としてのパチンコ遊技
装置1によれば、ROM62と乱数発生回路64とを一
つのパッケージに封入したので、乱数の改ざんや乱数発
生回路のすり替えといった不正を防止することができ
る。また、集積回路60の内部で分岐する各種バスでR
OM62および乱数発生回路64を接続したので、RO
M62と乱数発生回路64とを別個のパッケージにした
場合に比して基板の配線を簡易なものとすることがで
き、制御装置30を小型化することができる。さらに、
乱数発生回路64で発生する乱数を16ビットとしたの
で、大当たりの確率を1/216単位で設定することがで
きる。
【0038】もとより、実施例のパチンコ遊技装置1に
よれば、始動入賞口13a〜13cへのパチンコ玉の入
賞に関わらず所定時間毎に乱数を読みに行くので、乱数
発生回路64が規則的な乱数を発生する回路であっても
その規則性を使用者に察知されることがない。また、外
れ数値テーブルのアドレスJと当たり数値テーブルのア
ドレスKを所定時間毎にインクリメントするので、可変
表示器12に表示される数値の規則性を排除することが
できる。
【0039】実施例では、乱数発生回路64を16ビッ
トの乱数を発生する回路として構成したが、如何なるビ
ット数の乱数を発生する回路として構成してもよい。乱
数のビット数は、大当たりの確率の設定によって定まる
ものだからである。
【0040】実施例では、当たりの種類を大当たりの1
種類としたが、大当たり,中当たり,小当たり等の複数
の種類を設ける構成も好適である。この場合、実施例を
次のように変形すればよい。例えば、ROM62内に、
発生した乱数との比較により当たりを判定する当たり判
定テーブルを当たりの種類毎に記憶させておき、当たり
処理ルーチンの設定値T2setを当たりの種類毎に設
定する。こうすれば、当たりの種類によって開閉翼片1
1a,11bの一回当たりの解放時間を変えることがで
きる。あるいは、当たり処理ルーチンのステップS45
0で開閉カウンタC3と比較する数値を当たりの種類毎
に変える。こうすれば、当たりの種類によって開閉翼片
11a,11bを解放する回数を変えることができる。
【0041】本実施例では、乱数発生回路64が乱数発
生のために必要とするクロックは、CPU40のために
クロック発生回路64が生成するものを用いたが、図9
に示すように、集積回路60内部にクロック発生回路6
5を設け、CPU40のクロックとは異なるクロックに
より、乱数発生回路64を動作させるものとすることが
できる。この場合、CPU40の動作と、乱数発生回路
64の動作とは、システムクロックのレベルで見ても完
全に非同期となるので、CPU40の動作を何らかの条
件(例えば可変表示器12の点滅タイミングなど)から
検知して乱数発生のタイミングを読み取るといったこと
も不可能となる。従って、CPU40の動作タイミング
を解析して、乱数の発生に人為的に介入しようとする試
みを一切排除することができる。なお、クロック発生回
路65は、集積回路60に外付けしても差し支えない。
また、クロック発生回路65に発振用のクリスタルや音
叉振動子,CRやLC等の発振回路などを外付けする構
成としても差し支えない。この場合、クリスタルや音叉
振動子などの環境(例えば温度等)への依存性を高いも
のにしたり、CRやLC発振回路を構成する抵抗器やコ
ンデンサの温度依存性を高いものとし、クロック発生回
路65が発生するクロックの周波数を、わざと変動し易
いものとすることも好適である。
【0042】次に、本発明の第2の実施例としてのパチ
ンコ遊技装置1Aについて図10に基づき説明する。図
10は、第2実施例のパチンコ遊技装置1Aの電気的な
構成の一部を例示したブロック図である。図示するよう
に、第2実施例のパチンコ遊技装置1Aは、集積回路7
0に関わる構成およびROM62Aを除いて第1実施例
のパチンコ遊技装置1と同一の構成をしている。したが
って、パチンコ遊技装置1Aの構成のうち第1実施例の
パチンコ遊技装置1と同一の構成については同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0043】パチンコ遊技装置1AのROM62Aは、
乱数発生回路64と1つのパッケージに封入されていな
い点を除いて第1実施例のパチンコ遊技装置1のROM
62と同一である。
【0044】集積回路70は、乱数発生回路64Aとセ
キュリティCPU72とを1つのパッケージに封入した
ICである。乱数発生回路64AとセキュリティCPU
72は、集積回路70の内部で分岐した各種バスにより
CPU40と接続している。したがって、集積回路70
は、乱数発生回路64AとセキュリティCPU72とを
別個のパッケージに封入し、各種バスで接続した状態と
同様の状態となる。この結果、CPU40は、乱数発生
回路64AとセキュリティCPU72とを別個のパッケ
ージに封入した場合と全く同様に取り扱うことができ
る。
【0045】乱数発生回路64Aは、第1実施例の乱数
発生回路64と同一の構成であり、CPU40からの制
御信号に応じて16ビットの乱数を出力する回路であ
る。
【0046】セキュリティCPU72は、その内部に備
えたROM(図示せず)に予め記憶されたチェックプロ
グラムによりROM62Aが正規品であるか否かをチェ
ックする算術論理演算回路である。セキュリティCPU
72は、信号P1\およびP2\を出力する出力ポート
P1\およびP2\、信号P3\および割込信号を入力
する入力ポートP3\およびINT\を備える。ここ
で、「\」は、その信号が「ローアクティブ(負論
理)」であることを表わす。
【0047】セキュリティCPU72の出力ポートP1
\は、制御装置30Aの外部からの信号線と共にOR回
路76を介してCPU40のポートRESET\に接続
されており、セキュリティCPU72が信号P1\をロ
ーレベル(以下「L」と記す)とすることによりCPU
40をリセット状態とする。出力ポートP2\は、CP
U40のポートBUSRQ\に接続されており、セキュ
リティCPU72が信号P2\を「L」とすることによ
りCPU40に対して各種バスの占有を要求する。入力
ポートP3\は、CPU40のポートBUSAK\に接
続されている。したがって、セキュリティCPU72
は、CPU40が各種バスの占有の要求に対して出力す
るローレベルの信号BUSAK\を受け取ることにより
各種バスの占有が可能となったことを知る。なお、各種
バスと接続しているセキュリティCPU72の各ポート
は、通常ハイインピーダンス状態となっており、ポート
P2\から「L」を出力し、その結果としてポートP3
\から「L」を入力したときにのみ各種バスとの接続を
有効とする。
【0048】セキュリティCPU72の入力ポートIN
T\は、割込信号発生回路74に接続されている。この
割込信号発生回路74は、割込信号をランダムに発生す
る論理回路である。セキュリティCPU72は、割込信
号発生回路74が発生する割込信号を入力ポートINT
\に入力したとき、予め定めたシーケンスにより割込処
理を起動し、後述するチェックプログラムを実行する。
【0049】以上のように構成されたパチンコ遊技装置
1AのCPU40は、電源オン直後に第1実施例のパチ
ンコ遊技装置1のCPU40で実行される図示しない初
期化ルーチンと同一のルーチンを実行し、その後同じく
第1実施例のパチンコ遊技装置1のCPU40で所定時
間毎に実行される乱数発生ルーチン(図5)、入賞判定
ルーチン(図6)、当たり判定ルーチン(図7)および
当たり処理ルーチン(図8)と同一のルーチンを実行す
る。パチンコ遊技装置1AのCPU40がこうしたルー
チンを実行しているとき、セキュリティCPU72は、
図11のフローチャートに示すチェックプログラムを実
行している。図11に示すチェックプログラムは、セキ
ュリティCPU72の内部ROMに焼き付けられたプロ
グラムであり、割込信号発生回路74からの信号がIN
T\に入力される毎にこのチェックプログラムに基づい
た処理が開始され、電力が供給されている間は繰り返し
実行される。
【0050】セキュリティCPU72のポートINT\
にローレベルの割込信号が入力されると、セキュリティ
CPU72は、まず信号P2\を「L」とする(ステッ
プS500)。ローレベルの信号P2\がポートBUS
RQ\に入力される、CPU40は、現在実行中のマシ
ンサイクルの終了後各種バスとの接続をハイインピーダ
ンス状態とし、パチンコ機の制御を中断する。なお、後
述するように、パチンコ機の制御の中断は、セキュリテ
ィCPU72のマシンサイクルの数個分にすぎないの
で、遊技は見掛け上、支障なく継続する。
【0051】次に、セキュリティCPU72は、入力ポ
ートP3\にローレベルの信号が入力されるのを待って
(ステップS510)、各種バスとの接続を有効とする
(ステップS520)。CPU40は、各種バスとの接
続がハイインピーダンス状態となると、信号BUSAK
\を「L」とするので、セキュリティCPU72がこの
信号を受けて各種バスとの接続を有効とすれば、CPU
40とセキュリティCPU72とが同時に各種バスとの
接続が有効となることはない。
【0052】こうしてセキュリティCPU72との接続
が有効となった各種バスを用いてROM62Aの所定ア
ドレスから識別コードを読み込む(ステップS53
0)。識別コードを読み込むと、セキュリティCPU7
2と各種バスとの接続をハイインピーダンス状態とし
(ステップS540)、信号P2\を「H」とする(ス
テップS550)。信号P2\を「H」とすることによ
り、CPU40と各種バスとの接続を有効とし、CPU
40によるパチンコ機器の制御を再開始する。したがっ
て、CPU40によるパチンコ機器の制御の中断は、R
OM62Aにアクセスする時間だけであり、極めて僅か
であるので、パチンコ機の使用者に対して制御の中断に
より与える影響はない。
【0053】次に、ROM62Aから読み込んだ識別コ
ードが予め定めた正しい値であるか否かを判断し(ステ
ップS560)、正しい場合には本ルーチンを終了す
る。識別コードが正しくないと判断すると、出力ポート
からの信号P1\を「L」として(ステップS57
0)、CPU40をリセット状態とする。
【0054】ここで、ROM62Aが正規のものである
か否かの判断は、ROM62Aに書き込まれているプロ
グラムコードと相関のある値をセキュリティCPU72
の内部ROMに書き込んでおきこれを判別する手法の
他、ROM62Aの複数アドレスに記憶されたデータに
対する所定の計算結果を予めROM62Aの特定アドレ
スに記載しておき、セキュリティCPU72でROM6
2Aの各アドレスのデータを読み込んで所定の計算を
し、その結果を特定アドレスの値と比較して判別する手
法、セキュリティCPU72の内部ROMとROM62
Aとの双方に予め所定の識別コードを書き込むものと
し、この識別コードの一致を判別する手法、セキュリテ
ィCPU72の内部ROMにROM62Aに記載された
プログラムコードと同じものを予め記録しておき、RO
M62Aの内容と内部ROMの内容を照合して判別する
手法、ROM62Aに記載されたプログラムコードのチ
ェックサムを計算し、これが予め内部ROMに記載され
た値であるかを判定する手法、ROM62Aの複数のア
ドレスの値を読み込んで所定の計算をし、この計算結果
を予めROM62Aの所定アドレスまたはセキュリティ
CPU72の内部ROMの所定アドレスに記載された値
と比較して判別する手法など、様々な手法を用いること
ができる。
【0055】また、第2実施例では、識別コードが正し
くないと判断したとき、CPU40をリセットする構成
としたが、CPU40の通常の動作を禁止する手段であ
ればよいので、割込処理によりCPU40が自らの動作
を停止する構成等でもかまわない。また、通常の動作を
停止すればよいので、デモを実行するといった種々の対
応も考えることができる。
【0056】以上説明した第2実施例としてのパチンコ
遊技装置1Aによれば、セキュリティCPU72と乱数
発生回路64Aとを一つのパッケージに封入したので、
乱数の改ざんや乱数発生回路のすり替えといった不正を
防止することができる。また、集積回路70の内部で分
岐する各種バスでセキュリティCPU72および乱数発
生回路64Aと接続したので、セキュリティCPU72
と乱数発生回路64Aとを別個のパッケージにした場合
に比して基板の配線を簡易なものとすることができ、制
御装置30Aを小型化することができる。
【0057】もとより、電源オン直後からセキュリティ
CPU72で実行されるチェックプログラムによりRO
M62Aが正規品であるか否かを繰り返し判断し、不正
品と判断したときはCPU40をリセット状態として動
作を禁止するので、不正なROMに記載された不当な制
御プログラムに基づく処理を一切行なうことがない。ま
た、セキュリティCPU72がチェックプログラムを実
行するタイミングをランダムに発生する割込信号により
決定するので、セキュリティCPU72からROM62
Aへの読み出しを予め察知することを防止することがで
きる。したがって、不正なROMでの制御を行なうこと
がない。さらに、セキュリティCPU72は、CPU4
0によるパチンコ機の制御に支障をきたさない程度の時
間だけ各種バスを用いてROM62Aのチェックを行な
うので、遊技に支障をきたすことがない。しかも、CP
U40によるパチンコ遊技装置1の制御プログラムは、
従来のものから一切変更する必要がない。ROM62A
のチェックを動作中常時行なうので、電源オンから所定
時間まで正規のROM62Aで動作し、所定時間経過後
に不正なROMに切り換えるといった不正も検出するこ
とができる。
【0058】実施例では、セキュリティCPU72は、
ROM62Aが正規品であるかをチェックするが、乱数
発生回路64Aが正規品であるかチェックする構成も好
適である。特に後述するセキュリティCPUと乱数発生
回路とが異なるパッケージに封入される態様では、この
乱数発生回路をチェックする構成は不正を防止するとい
う観点より極めて好適な構成ということができる。
【0059】また、図12に示すように、乱数発生回路
64A用のクロック発生回路65AをCPU40用のク
ロック発生回路46とは別体に設け、乱数発生回路64
Aの動作タイミングを、CPU40の動作タイミングと
完全に非同期なものとすることも、第1実施例同様好ま
しい。クロック発生回路65Aは、集積回路70内に作
り込んでも良いし、集積回路70とは別体に設けても差
し支えない。更に、外付けのクリスタルや音叉振動子あ
るいはCRやLC等の発振回路などを外付けする構成と
しても差し支えない。この場合、クリスタルや音叉振動
子などの環境(例えば温度等)への依存性を高いものに
したり、CRやLC発振回路を構成する抵抗器やコンデ
ンサの温度依存性を高いものとし、クロック発生回路6
5Aが発生するクロックの周波数を、わざと変動し易い
ものとすることも好適である。
【0060】次に、本発明の第3の実施例としてのパチ
ンコ遊技装置1Bについて図13に基づき説明する。図
13は、第3実施例のパチンコ遊技装置1Bの電気的な
構成の一部を例示したブロック図である。第3実施例の
パチンコ遊技装置1Bのうち第1実施例のパチンコ遊技
装置1と同一の構成または第2実施例のパチンコ遊技装
置1Aと同一の構成については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。第3実施例のパチンコ遊技装置1B
は、集積回路32と、ROM62と、ドライバ50と、
波形整形回路52とから構成される制御装置30Bを備
える。集積回路32は、CPU40Bと、RAM42
と、I/O44と、クロック発生回路46と、割込信号
発生回路74と、乱数発生回路64とを一つのパッケー
ジに封入したICである。
【0061】CPU40Bは、内部にROMを備えてお
り、内部ROMには、ROM62が正規品であるかを判
定するチェックプログラムが記憶されている。CPU4
0Bは、電源オン時に第1実施例で説明した図示しない
初期化ルーチンを実行した後に、遊技プログラムに先立
って内部ROMに記憶したチェックログラムを実行す
る。そして、ROM62が正規品のときには、第1実施
例で説明した各ルーチン等からなる遊技プログラムを実
行して遊技を可能とし、ROM62が正規品でないとき
には、それ以降の処理を中止して停止する。
【0062】ROM62が正規品であると判定されて遊
技が開始されると、制御装置30Bは、第1実施例の制
御装置30で実行される乱数発生ルーチン(図5),入
賞判定ルーチン(図6),当たり判定ルーチン(図7)
と同一のルーチンによる乱数発生回路64を用いた処理
を実行する。
【0063】以上説明した第3実施例のパチンコ遊技装
置1Bによれば、ROM62を除くほとんどの制御回路
と乱数発生回路64とを一つのパッケージに封入したの
で、乱数の改ざんや乱数発生回路のすり替えといった不
正を防止することができる。また、基板に実装するチッ
プが少なくなるので、基板の配線を簡易なものとするこ
とができ、制御装置30Bを小型化することができる。
【0064】また、第3実施例のパチンコ遊技装置1B
において、第1,第2実施例と同様、乱数発生回路64
用のクロックを生成するクロック発生回路65Bを、C
PU40B用のクロック発生回路46とは、別体に設け
ることも好適である。図14に、CPU40B用のクロ
ック発生回路46には、外付けのクリスタル48を設
け、乱数発生回路64用のクロック発生回路64Bに
は、外付けのCR発振回路68を設けた構成を示す。こ
の場合にも、乱数発生回路64の乱数発生のタイミング
はCPU40Bの動作と完全に非同期となり、しかも、
CPU40B用のクロック発生回路46はクリスタルを
用いているのでその発振周波数は温度に比較的依存せ
ず、乱数発生回路64用のクロック発生回路65BはC
R発振回路68を用いているのでその温度依存性などに
より、動作クロックは変動する。従って、CPU40B
の動作タイミングを解析して、乱数の発生に人為的に介
入しようとする試みを一切排除することができる。
【0065】<発明の概念の展開>第1実施例では、パ
チンコ遊技装置を例にとり、乱数発生回路64とROM
62とを1つのパッケージに封入したが、本発明の好適
な態様としては、アレンジボール遊技装置やスロットマ
シーンあるいはカードゲーム機等の各種遊技装置におけ
るCPU,ROM,RAMおよびI/O等の回路素子の
少なくとも1つと乱数発生回路とを1つのパッケージに
封入するものがある。すなわち、CPU,ROM,RA
MおよびI/Oのうちいずれか1つと乱数発生回路とを
1つのパッケージに封入する態様(4態様)、CPU,
ROM,RAMおよびI/Oのうちの2つと乱数発生回
路とを1つのパッケージに封入する態様(6態様)、C
PU,ROM,RAMおよびI/Oのうちの3つと乱数
発生回路とを1つのパッケージに封入する態様(4態
様)、CPU,ROM,RAM,I/Oおよび乱数発生
回路のすべてを1つのパッケージに封入する態様(1態
様)である。
【0066】また、第2実施例では、パチンコ遊技装置
を例にとり、乱数発生回路64AとセキュリティCPU
72とを1つのパッケージに封入したが、本発明の好適
な態様としては、アレンジボール遊技装置やスロットマ
シーンあるいはカードゲーム機等の各種遊技装置におけ
るCPU,ROM,RAM,I/Oおよびセキュリティ
CPU等の回路素子の少なくとも1つと乱数発生回路と
を1つのパッケージに封入するものがある。すなわち、
CPU,ROM,RAM,I/OおよびセキュリティC
PUのうちいずれか1つと乱数発生回路とを1つのパッ
ケージに封入する態様(5態様)、CPU,ROM,R
AM,I/OおよびセキュリティCPUのうちの2つと
乱数発生回路とを1つのパッケージに封入する態様(1
0態様)、CPU,ROM,RAM,I/Oおよびセキ
ュリティCPUのうちの3つと乱数発生回路とを1つの
パッケージに封入する態様(10態様)、CPU,RO
M,RAM,I/OおよびセキュリティCPUのうちの
4つと乱数発生回路とを1つのパッケージに封入する態
様(5態様)、CPU,ROM,RAM,I/O,セキ
ュリティCPUおよび乱数発生回路のすべてを1つのパ
ッケージに封入する態様(1態様)である。
【0067】第3実施例では、パチンコ遊技装置を例に
とり、ROM62を除くほとんどの制御回路と乱数発生
回路64とを1つのパッケージに封入したが、本発明の
好適な態様としては、第1実施例において展開される態
様と同様に、アレンジボール遊技装置やスロットマシー
ンあるいはカードゲーム機等の各種遊技装置におけるC
PU,ROM,RAMおよびI/O等の回路素子の少な
くとも1つと乱数発生回路とを1つのパッケージに封入
するものが考えられる。
【0068】以上説明した各実施例の変形例として説明
したように、乱数発生回路を算術論理演算回路を構成す
る少なくとも一部の回路と同一のパッケージに封入する
と共に、そのクロックを算術論理演算を行なう回路のク
ロックとは異なるクロック発生回路により発生させるも
のとすれば、乱数発生と遊技装置の制御のタイミングを
完全に分離することができ、乱数発生のタイミングに外
部から人為的に介入したり、乱数発生のタイミングを知
って遊技に介入しようとするといった試みを一切排除す
ることができる。
【0069】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、遊技装置に組み込まれる制御回路を構成す
る上記以外の回路と乱数発生回路とを1つのパッケージ
に封入する態様など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々なる態様で実施し得ることは勿論であ
る。また、乱数発生回路は、ワイヤードロジックで構成
してもよく、CPUの計算によるもの(ソフト的なも
の)でもよい。乱数発生回路がCPUの計算によるもの
の場合、CPUは、ROMまたは/および乱数発生回路
に対するセキュリティ機能を有するものでもよいことは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのパチンコ遊技装置1
の外観を示す正面図である。
【図2】実施例としてのパチンコ遊技装置1の電気的な
構成を例示したブロック図である。
【図3】ROM62に記憶される外れ数値テーブルの一
例を示す説明図である。
【図4】ROM62に記憶される当たり数値テーブルの
一例を示す説明図である。
【図5】CPU40で実行される乱数発生ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】CPU40で実行される入賞判定ルーチンを示
すフローチャートである。
【図7】CPU40で実行される当たり判定ルーチンを
示すフローチャートである。
【図8】CPU40で実行される当たり処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図9】第1実施例としてのパチンコ遊技装置1の変形
例を示す概略構成図である。
【図10】第2実施例としてのパチンコ遊技装置1Aの
電気的な構成の一部を例示したブロック図である。
【図11】第2実施例のCPU40で実行されるチェッ
クプログラムを例示するフローチャートである。
【図12】第2実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図13】第3実施例としてのパチンコ遊技装置1Bの
電気的な構成の一部を例示したブロック図である。
【図14】第3実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1,1A,1B…パチンコ遊技装置 1a…大当たりランプ 1b,1c…ランプ 2…前面枠 3…金枠 4…ガラス扉枠 5…前面板 6…遊技盤 8…誘導レール 9…遊技領域 10…変動入賞装置 11…ソレノイド 11a,11b…開閉翼片 12…可変表示器 13…入賞スイッチ 13a〜13c…始動入賞口 14…ストップスイッチ 15a〜15d…一般入賞口 16…アウト口 18…上皿 20…発射強度調節ハンドル 23…下皿 30,30A,30B…制御装置 32…集積回路 40,40B…CPU 42…RAM 44…I/O 46…クロック発生回路 50…ドライバ 52…波形整形回路 60…集積回路 62,62A…ROM 64,64A…乱数発生回路 65,65A,65B…クロック発生回路 70…集積回路 72…セキュリティCPU 74…割込信号発生回路 76…OR回路 AB…アドレスバス CB…コントロールバス DB…データバス X…調節レバー
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月2日(2001.7.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】本発
明の遊技装置は、遊技状態に基づいて乱数を用いた所定
の処理を実施し、その処理結果により遊技状態の有利さ
を変更する制御回路を備えた遊技装置であって、該制御
回路を、CPUを有する算術論理演算回路として構成
ると共に、少なくとも、前記所定の処理に用いられる乱
数を発生させる乱数発生回路と、遊技装置のセキュリテ
ィを実現する回路とを1つのパッケージに封入してなる
集積回路を備えたことを要旨とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】以上のように構成された本発明の遊技装置
は、乱数発生回路が、遊技状態に基づいて所定の処理に
用いられる乱数を発生する。この乱数発生回路は、遊技
装置のセキュリティを実現する回路と共に1つのパッケ
ージに封入されて集積回路を構成する。この結果、乱数
の発生処理における不正の防止が可能となる。また、集
積回路が実装される基板の配線は簡易なものとなり、制
御回路の小型化が可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明の遊技装置では、遊技装置のセキュ
リティを実現する回路と、所定の処理に用いられる乱数
を発生させる乱数発生回路とを1つのパッケージに封入
してなる集積回路を用いたので、乱数テーブルの改竄ん
や乱数テーブルのすり替えといった乱数を調整する不正
を防止することができる。また、別個のパッケージに封
入した場合に比して基板の配線を簡易なものとすること
ができる。この結果、制御回路を構成する回路素子の基
板への実装を容易なものとすることができ、制御回路を
小型化することができる。なお、セキュリティを実現す
る回路としては、前記CPUとは異なる専用のCPUを
備え、前記制御回路に備えられたROMの内容が正規で
あるか否かをチェックする集積回路として実現すること
ができる。また、乱数発生回路に、前記CPUに入力さ
れるクロック信号とは異なるクロック信号を入力するク
ロック発生回路を設け、このCPUと乱数発生回路と
を、動作クロックにおいて非同期とすることも好適であ
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成、作用
を一層明らかにするために、以下本発明の好適な一実施
例としてのパチンコ遊技装置1について説明するが、
説明の便宜上、図1ないし図9を用いて、遊技装置1の
基本構成について説明し、その後、図10以下を参照し
て、実施例としての遊技装置1Aの構成について説明す
る。図1は、基本構成であるパチンコ遊技装置1の外観
を示す正面図である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】以上本ルーチンにより、短時間に複数個の
パチンコ玉が始動入賞口13a〜13cに入賞しても、
その後の処理に関わらず入賞したパチンコ玉をカウント
することができる。基本構成例では、パチンコ玉が始動
入賞口13a〜13cに入賞する毎に入賞カウンタC1
をインクリメントしたが、入賞カウンタC1の上限値
(例えば、値4)を設定し、入賞カウンタC1が上限値
のときにはインクリメントしない構成も好適である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】次に、タイマT2に値1を代入し(ステッ
プS445)、開閉カウンタC3と値16とを比較する
(ステップS450)。開閉カウンタC3は、大当たり
一回につき開閉翼片11a,11bを開閉する回数をカ
ウントするものである。この基本構成例では、開閉翼片
11a,11bが16回開閉するよう設定されている。
開閉カウンタC3が値16より小さいとき、すなわち開
閉翼片11a,11bが16回開閉していないときには
開閉カウンタC3をインクリメントして(ステップS4
55)、本ルーチンを終了する。開閉カウンタC3が値
16以上のときには、開閉翼片11a,11bが16回
開閉したと判断し、開閉カウンタC3に値1を代入し
(ステップS460)、当たり判定フラグFに値0をセ
ットして(ステップS465)、本ルーチンを終了す
る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】基本構成例では、大当たりのとき、開閉翼
片11a,11bを所定時間(例えば30秒)解放する
動作を16回繰り返す処理としたが、開閉翼片11a,
11bをパチンコ玉が10個入賞するまで解放する動作
を複数回繰り返す処理、開閉翼片11a,11bの内側
にV入賞口を設け、V入賞口にパチンコ玉が入賞したと
きには最大16回まで開閉翼片11a,11bを所定時
間解放する動作を繰り返す処理等の種々の対応が可能で
ある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】以上説明した基本構成例としてのパチンコ
遊技装置1によれば、ROM62と乱数発生回路64と
を一つのパッケージに封入したので、乱数の改ざんや乱
数発生回路のすり替えといった不正を防止することがで
きる。また、集積回路60の内部で分岐する各種バスで
ROM62および乱数発生回路64を接続したので、R
OM62と乱数発生回路64とを別個のパッケージにし
た場合に比して基板の配線を簡易なものとすることがで
き、制御装置30を小型化することができる。さらに、
乱数発生回路64で発生する乱数を16ビットとしたの
で、大当たりの確率を1/216単位で設定することがで
きる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】もとより、基本構成例のパチンコ遊技装置
1によれば、始動入賞口13a〜13cへのパチンコ玉
の入賞に関わらず所定時間毎に乱数を読みに行くので、
乱数発生回路64が規則的な乱数を発生する回路であっ
てもその規則性を使用者に察知されることがない。ま
た、外れ数値テーブルのアドレスJと当たり数値テーブ
ルのアドレスKを所定時間毎にインクリメントするの
で、可変表示器12に表示される数値の規則性を排除す
ることができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】基本構成例では、乱数発生回路64を16
ビットの乱数を発生する回路として構成したが、如何な
るビット数の乱数を発生する回路として構成してもよ
い。乱数のビット数は、大当たりの確率の設定によって
定まるものだからである。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】基本構成例では、当たりの種類を大当たり
の1種類としたが、大当たり,中当たり,小当たり等の
複数の種類を設ける構成も好適である。この場合、基本
構成例を次のように変形すればよい。例えば、ROM6
2内に、発生した乱数との比較により当たりを判定する
当たり判定テーブルを当たりの種類毎に記憶させてお
き、当たり処理ルーチンの設定値T2setを当たりの
種類毎に設定する。こうすれば、当たりの種類によって
開閉翼片11a,11bの一回当たりの解放時間を変え
ることができる。あるいは、当たり処理ルーチンのステ
ップS450で開閉カウンタC3と比較する数値を当た
りの種類毎に変える。こうすれば、当たりの種類によっ
て開閉翼片11a,11bを解放する回数を変えること
ができる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】この基本構成例では、乱数発生回路64が
乱数発生のために必要とするクロックは、CPU40の
ためにクロック発生回路64が生成するものを用いた
が、図9に示すように、集積回路60内部にクロック発
生回路65を設け、CPU40のクロックとは異なるク
ロックにより、乱数発生回路64を動作させるものとす
ることができる。この場合、CPU40の動作と、乱数
発生回路64の動作とは、システムクロックのレベルで
見ても完全に非同期となるので、CPU40の動作を何
らかの条件(例えば可変表示器12の点滅タイミングな
ど)から検知して乱数発生のタイミングを読み取るとい
ったことも不可能となる。従って、CPU40の動作タ
イミングを解析して、乱数の発生に人為的に介入しよう
とする試みを一切排除することができる。なお、クロッ
ク発生回路65は、集積回路60に外付けしても差し支
えない。また、クロック発生回路65に発振用のクリス
タルや音叉振動子,CRやLC等の発振回路などを外付
けする構成としても差し支えない。この場合、クリスタ
ルや音叉振動子などの環境(例えば温度等)への依存性
を高いものにしたり、CRやLC発振回路を構成する抵
抗器やコンデンサの温度依存性を高いものとし、クロッ
ク発生回路65が発生するクロックの周波数を、わざと
変動し易いものとすることも好適である。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】次に、本発明の第1の実施例としてのパチ
ンコ遊技装置1Aについて図10に基づき説明する。図
10は、第1実施例のパチンコ遊技装置1Aの電気的な
構成の一部を例示したブロック図である。図示するよう
に、第1実施例のパチンコ遊技装置1Aは、集積回路7
0に関わる構成およびROM62Aを除いて基本構成例
のパチンコ遊技装置1と同一の構成をしている。したが
って、パチンコ遊技装置1Aの構成のうち基本構成例
パチンコ遊技装置1と同一の構成については同一の符号
を付してその説明を省略する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】パチンコ遊技装置1AのROM62Aは、
乱数発生回路64と1つのパッケージに封入されていな
い点を除いて基本構成例のパチンコ遊技装置1のROM
62と同一である。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】乱数発生回路64Aは、基本構成例の乱数
発生回路64と同一の構成であり、CPU40からの制
御信号に応じて16ビットの乱数を出力する回路であ
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】以上のように構成されたパチンコ遊技装置
1AのCPU40は、電源オン直後に基本構成例のパチ
ンコ遊技装置1のCPU40で実行される図示しない初
期化ルーチンと同一のルーチンを実行し、その後同じく
基本構成例のパチンコ遊技装置1のCPU40で所定時
間毎に実行される乱数発生ルーチン(図5)、入賞判定
ルーチン(図6)、当たり判定ルーチン(図7)および
当たり処理ルーチン(図8)と同一のルーチンを実行す
る。パチンコ遊技装置1AのCPU40がこうしたルー
チンを実行しているとき、セキュリティCPU72は、
図11のフローチャートに示すチェックプログラムを実
行している。図11に示すチェックプログラムは、セキ
ュリティCPU72の内部ROMに焼き付けられたプロ
グラムであり、割込信号発生回路74からの信号がIN
T\に入力される毎にこのチェックプログラムに基づい
た処理が開始され、電力が供給されている間は繰り返し
実行される。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】また、第1実施例では、識別コードが正し
くないと判断したとき、CPU40をリセットする構成
としたが、CPU40の通常の動作を禁止する手段であ
ればよいので、割込処理によりCPU40が自らの動作
を停止する構成等でもかまわない。また、通常の動作を
停止すればよいので、デモを実行するといった種々の対
応も考えることができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】以上説明した第1実施例としてのパチンコ
遊技装置1Aによれば、セキュリティCPU72と乱数
発生回路64Aとを一つのパッケージに封入したので、
乱数の改ざんや乱数発生回路のすり替えといった不正を
防止することができる。また、集積回路70の内部で分
岐する各種バスでセキュリティCPU72および乱数発
生回路64Aと接続したので、セキュリティCPU72
と乱数発生回路64Aとを別個のパッケージにした場合
に比して基板の配線を簡易なものとすることができ、制
御装置30Aを小型化することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】また、図12に示すように、乱数発生回路
64A用のクロック発生回路65AをCPU40用のク
ロック発生回路46とは別体に設け、乱数発生回路64
Aの動作タイミングを、CPU40の動作タイミングと
完全に非同期なものとすることも、基本構成例同様好ま
しい。クロック発生回路65Aは、集積回路70内に作
り込んでも良いし、集積回路70とは別体に設けても差
し支えない。更に、外付けのクリスタルや音叉振動子あ
るいはCRやLC等の発振回路などを外付けする構成と
しても差し支えない。この場合、クリスタルや音叉振動
子などの環境(例えば温度等)への依存性を高いものに
したり、CRやLC発振回路を構成する抵抗器やコンデ
ンサの温度依存性を高いものとし、クロック発生回路6
5Aが発生するクロックの周波数を、わざと変動し易い
ものとすることも好適である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】次に、本発明の第2の実施例としてのパチ
ンコ遊技装置1Bについて図13に基づき説明する。図
13は、第2実施例のパチンコ遊技装置1Bの電気的な
構成の一部を例示したブロック図である。第2実施例の
パチンコ遊技装置1Bのうち基本構成例のパチンコ遊技
装置1と同一の構成または第1実施例のパチンコ遊技装
置1Aと同一の構成については、同一の符号を付してそ
の説明を省略する。第2実施例のパチンコ遊技装置1B
は、集積回路32と、ROM62と、ドライバ50と、
波形整形回路52とから構成される制御装置30Bを備
える。集積回路32は、CPU40Bと、RAM42
と、I/O44と、クロック発生回路46と、割込信号
発生回路74と、乱数発生回路64とを一つのパッケー
ジに封入したICである。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】CPU40Bは、内部にROMを備えてお
り、内部ROMには、ROM62が正規品であるかを判
定するチェックプログラムが記憶されている。CPU4
0Bは、電源オン時に基本構成例で説明した図示しない
初期化ルーチンを実行した後に、遊技プログラムに先立
って内部ROMに記憶したチェックログラムを実行す
る。そして、ROM62が正規品のときには、基本構成
で説明した各ルーチン等からなる遊技プログラムを実
行して遊技を可能とし、ROM62が正規品でないとき
には、それ以降の処理を中止して停止する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】ROM62が正規品であると判定されて遊
技が開始されると、制御装置30Bは、基本構成例の制
御装置30で実行される乱数発生ルーチン(図5),入
賞判定ルーチン(図6),当たり判定ルーチン(図7)
と同一のルーチンによる乱数発生回路64を用いた処理
を実行する。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】以上説明した第2実施例のパチンコ遊技装
置1Bによれば、ROM62を除くほとんどの制御回路
と乱数発生回路64とを一つのパッケージに封入したの
で、乱数の改ざんや乱数発生回路のすり替えといった不
正を防止することができる。また、基板に実装するチッ
プが少なくなるので、基板の配線を簡易なものとするこ
とができ、制御装置30Bを小型化することができる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】また、第2実施例のパチンコ遊技装置1B
において、第1実施例と同様、乱数発生回路64用のク
ロックを生成するクロック発生回路65Bを、CPU4
0B用のクロック発生回路46とは、別体に設けること
も好適である。図14に、CPU40B用のクロック発
生回路46には、外付けのクリスタル48を設け、乱数
発生回路64用のクロック発生回路64Bには、外付け
のCR発振回路68を設けた構成を示す。この場合に
も、乱数発生回路64の乱数発生のタイミングはCPU
40Bの動作と完全に非同期となり、しかも、CPU4
0B用のクロック発生回路46はクリスタルを用いてい
るのでその発振周波数は温度に比較的依存せず、乱数発
生回路64用のクロック発生回路65BはCR発振回路
68を用いているのでその温度依存性などにより、動作
クロックは変動する。従って、CPU40Bの動作タイ
ミングを解析して、乱数の発生に人為的に介入しようと
する試みを一切排除することができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】削除
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】また、第1実施例では、パチンコ遊技装置
を例にとり、乱数発生回路64AとセキュリティCPU
72とを1つのパッケージに封入したが、本発明の好適
な態様としては、アレンジボール遊技装置やスロットマ
シーンあるいはカードゲーム機等の各種遊技装置におけ
るCPU,ROM,RAM,I/Oおよびセキュリティ
CPU等の回路素子の少なくとも1つと乱数発生回路と
を1つのパッケージに封入するものがある。すなわち、
CPU,ROM,RAM,I/OおよびセキュリティC
PUのうちいずれか1つと乱数発生回路とを1つのパッ
ケージに封入する態様(5態様)、CPU,ROM,R
AM,I/OおよびセキュリティCPUのうちの2つと
乱数発生回路とを1つのパッケージに封入する態様(1
0態様)、CPU,ROM,RAM,I/Oおよびセキ
ュリティCPUのうちの3つと乱数発生回路とを1つの
パッケージに封入する態様(10態様)、CPU,RO
M,RAM,I/OおよびセキュリティCPUのうちの
4つと乱数発生回路とを1つのパッケージに封入する態
様(5態様)、CPU,ROM,RAM,I/O,セキ
ュリティCPUおよび乱数発生回路のすべてを1つのパ
ッケージに封入する態様(1態様)である。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】第2実施例では、パチンコ遊技装置を例に
とり、ROM62を除くほとんどの制御回路と乱数発生
回路64とを1つのパッケージに封入したが、本発明の
好適な態様としては、アレンジボール遊技装置やスロッ
トマシーンあるいはカードゲーム機等の各種遊技装置に
おいて、同様の構成をとることができる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】以上説明した各実施例の変形例として説明
したように、乱数発生回路を遊技装置のセキュリティを
実現する回路と同一のパッケージに封入すると共に、そ
のクロックを算術論理演算を行なう回路のクロックとは
異なるクロック発生回路により発生させるものとすれ
ば、乱数発生と遊技装置の制御のタイミングを完全に分
離することができ、乱数発生のタイミングに外部から人
為的に介入したり、乱数発生のタイミングを知って遊技
に介入しようとするといった試みを一切排除することが
できる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、例えば、遊技装置に組み込まれる制御回路を構成す
る回路のうち上記以外の回路を、セキュリティを実現す
る回路と乱数発生回路とに加えて1つのパッケージに封
入する態様など、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にお
いて、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。ま
た、乱数発生回路は、ワイヤードロジックで構成しても
よく、CPUの計算によるもの(ソフト的なもの)でも
よい。乱数発生回路がCPUの計算によるものの場合、
CPUは、ROMまたは/および乱数発生回路に対する
セキュリティ機能を有するものでもよいことは勿論であ
る。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための基本構成例
してのパチンコ遊技装置1の外観を示す正面図である。
【図2】基本構成例としてのパチンコ遊技装置1の電気
的な構成を例示したブロック図である。
【図3】ROM62に記憶される外れ数値テーブルの一
例を示す説明図である。
【図4】ROM62に記憶される当たり数値テーブルの
一例を示す説明図である。
【図5】CPU40で実行される乱数発生ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】CPU40で実行される入賞判定ルーチンを示
すフローチャートである。
【図7】CPU40で実行される当たり判定ルーチンを
示すフローチャートである。
【図8】CPU40で実行される当たり処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図9】基本構成例としてのパチンコ遊技装置1の変形
例を示す概略構成図である。
【図10】第1実施例としてのパチンコ遊技装置1Aの
電気的な構成の一部を例示したブロック図である。
【図11】第1実施例のCPU40で実行されるチェッ
クプログラムを例示するフローチャートである。
【図12】第1実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。
【図13】第2実施例としてのパチンコ遊技装置1Bの
電気的な構成の一部を例示したブロック図である。
【図14】第2実施例の変形例を示す概略構成図であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技状態に基づいて乱数を用いた所定の
    処理を実施し、その処理結果により遊技状態の有利さを
    変更する制御回路を備えると共に、 該制御回路を、CPUを有する算術論理演算回路として
    構成した遊技装置において、 前記制御回路は、前記算術論理演算回路を構成する少な
    くとも一部の回路と、前記所定の処理に用いられる乱数
    を発生させる乱数発生回路とを1つのパッケージに封入
    してなる集積回路を備えた遊技装置。
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Cited By (3)

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