JP4392758B2 - 遊技制御装置 - Google Patents

遊技制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4392758B2
JP4392758B2 JP2005205989A JP2005205989A JP4392758B2 JP 4392758 B2 JP4392758 B2 JP 4392758B2 JP 2005205989 A JP2005205989 A JP 2005205989A JP 2005205989 A JP2005205989 A JP 2005205989A JP 4392758 B2 JP4392758 B2 JP 4392758B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
game
gaming
data bus
microcomputer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005205989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007020807A (ja
Inventor
定男 井置
欽章 園田
Original Assignee
株式会社ソフィア
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソフィア filed Critical 株式会社ソフィア
Priority to JP2005205989A priority Critical patent/JP4392758B2/ja
Publication of JP2007020807A publication Critical patent/JP2007020807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4392758B2 publication Critical patent/JP4392758B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットルマシン等の遊技機に用いられる遊技制御装置に関し、特に、不正マイコンの組み込み防止対策を講じた遊技制御装置に関する。
遊技機、たとえば、パチンコ遊技機は、遊技盤前面に設けられた入賞口への打球の入賞または通過をセンサで検出し、そのセンサ信号を遊技制御装置に取り込み、この遊技制御装置からの指令に応答して、遊技盤前面のチューリップ等の電動開閉入賞装置や、液晶ディスプレイ等の図柄変動表示装置といった、いわゆる電動役物を駆動するように構成されている。
図10(a)は、遊技機の概略構成図である。遊技機に設けられた遊技制御装置1は、各種の遊技センサ信号を取り込む入力ポート2、各種の遊技駆動信号を出力する出力ポート3、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用ワンチップマイコンという)4、及び、それら各部の間を接続する内部バス5を有している。
遊技機の動作、とりわけ、電動役物の動作は、もっぱら遊技用ワンチップマイコン4に組み込まれた遊技用プログラムによってコントロールされるため、この遊技用ワンチップマイコン4を不正に改造された物に置き換えるという行為が社会問題化している。
かかる不正行為の対策としては、たとえば、特許文献1に記載されているものが知られている。この従来技術では、遊技用ワンチップマイコン4に、その遊技用ワンチップマイコン4のチップIDに対応する固有識別情報を予め書き込んでおくとともに、遊技制御装置1の外部に遊技監視装置6を設けておき、必要に応じて、遊技用ワンチップマイコン4から遊技監視装置6へと固有識別情報を送信するように構成されている。遊技監視装置6は、初回の固有識別情報受信の際にはその固有識別情報を記憶保存し、2回目以降の受信の際には記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合することにより、照合一致の場合には遊技用ワンチップマイコン4が正規品であると判断し、照合不一致の場合には不正品と判断する。
特開2001−137516号公報
しかしながら、上記の従来技術にあっては、遊技用ワンチップマイコン4に予め書き込まれた固有識別情報を外部の遊技監視装置6で評価して正規品であるか否かを判定する仕組みになっているため、以下の不正行為にまったく対応できないという問題点がある。
図10(b)は、不正行為の概念図である。この図において、遊技制御装置1′は、入力ポート2、出力ポート3′、遊技用ワンチップマイコン4、及び、内部バス5を含む点で、上記の遊技制御装置1と類似する。相違点は、出力ポート3′の内部に遊技用ワンチップマイコン4と同等の働きをする不正なマイコン(以下、不正マイコン7という)が組み込まれている点、並びに、遊技用ワンチップマイコン4と内部バス5との間の接続が絶たれている(切断箇所8)点にある。なお、切断箇所8の位置は便宜上である。実際には、たとえば、遊技用ワンチップマイコン4などの実装部品の裏側等で切断し、見た目上、簡単に分からないように偽装されることが多い。
このような不正行為が行われた遊技制御装置1′の正規の遊技用ワンチップマイコン4に対して、外部の遊技監視装置6から固有識別情報の要求を行うと、遊技用ワンチップマイコン4は、通常どおり自己の固有識別情報を遊技監視装置6に送信する。このため、遊技監視装置6は、その固有識別情報が初回の受信であれば、その固有識別情報を記憶保存し、2回目以降の受信であれば、記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合するので、当然ながら、常に照合一致となってしまい、結局、不正行為(不正マイコン7の存在)を見抜けない。
一方、不正行為が行われた遊技制御装置1′の実際の遊技制御は、正規の遊技用ワンチップマイコン4で行われず、出力ポート3′に組み込まれた不正マイコン7で行われる。この不正マイコン7が入力ポート2や出力ポート3′を乗っ取るからである。
ちなみに、図10(b)では、不正マイコン7が出力ポート3′に組み込まれているが、これは一例である。組み込み対象の構成品の条件は、パッケージサイズが大きいこと、入出力ポートを乗っ取りやすい位置にあることである。これらの点(パッケージサイズの点及び入出力ポートの乗っ取りやすさの点)を満たす限り、出力ポート3′以外の構成品、たとえば、入力ポート2などに不正マイコン7が組み込まれることもあり得る。
そこで、本発明の目的は、不正マイコンの組み込みを確実に発見できるようにした遊技制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明は、遊技機の遊技制御を行う遊技用CPUを含んでパッケージされた遊技用ワンチップマイコンと、遊技で用いられる検出手段からの信号を前記遊技用CPUへ伝達する入力ポート回路とを制御基板に実装し、
前記遊技用ワンチップマイコンと入力ポート回路とを所定のデータバスで接続して構成するとともに、不正マイコンが組み込まれているか否かによって該データバスの信号伝播特性が異なる遊技制御装置であって、
前記入力ポート回路は、前記遊技用ワンチップマイコンからの選択信号が入力されると、前記検出手段からの信号を前記データバスへ伝達する検出信号伝達手段を備え、
前記遊技用ワンチップマイコンは、
前記入力ポート回路へ選択信号を出力する選択信号出力手段と、
前記データバスの信号を前記遊技用CPUに取り込むための信号取り込み手段と、
前記選択信号の出力タイミングからの前記データバスの信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間が、前記不正マイコンが組み込まれていないときの時間値となっているか否かを判定して、前記不正マイコンが組み込まれているか否かを判定する正当性判定手段と、
前記正当性判定手段による判定結果により前記不正マイコンが組み込まれていると判定された場合に、所定の異常対応処理を行う異常対応処理手段と、
一定のタイミング又は任意のタイミングで割り込み信号を発生する割り込み信号発生手段と、を備えるとともに、
前記信号取り込み手段は、前記割り込み信号の発生に応答して、前記遊技用CPUと前記データバスとの間のデータ移動を許容した状態にて、前記検出手段からの信号を前記入力ポート回路から前記データバスを介して前記遊技用CPU側に取り込み、
前記測定手段は、前記信号取り込み手段が前記遊技用CPUと前記データバスとの間のデータ移動を禁止している状態にて、前記データバスの信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間を測定し、
前記正当性判定手段は、前記遊技用CPUが前記データバスの信号を前記割り込み信号の発生に対応して繰り返し取り込む処理に並行しながら、前記測定手段による測定結果に基づいて前記不正マイコンが組み込まれているか否かを判定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記遊技用ワンチップマイコンからの選択信号が入力されていないときに、前記データバスの信号レベルを所定のレベルに維持させるレベル維持手段が設けられ、
常態における前記検出手段からの信号が前記入力ポート回路から前記データバスへ伝達される際の信号レベルと、前記レベル維持手段により維持される信号レベルとは、互いに逆の論理であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記遊技機は、所定の遊技を行う補助遊技手段と、当該補助遊技手段を始動する始動検出手段とを備えるとともに、当該補助遊技手段の遊技結果が特定の結果になると、遊技者に特典を付与する特別遊技状態を発生し、
前記検出手段が当該始動検出手段であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、データバスの信号伝播特性を判定することにより、データバスに接続されている負荷が正当なものであるか否かを判定することができる。このため、不正マイコンが接続されていることを検出できる。
特に、データバスに接続されている負荷が正当でない場合に、データバスの信号伝播特性が通常とは異なるものとなり、具体的には、データバスの信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間に違いが生じるため、不正マイコンの有無、すなわち、正当性を判定することができる。
また、タイマ割り込み毎に繰り返し信号波形変化測定を実行するので、営業時間中における不正マイコンの組み込みにも対応することができ、不正行為が行いにくくなるうえに、信号波形変化測定を行っている時点では、遊技用CPUとデータバスとの間のデータ移動が禁止されているので、遊技用CPUが信号波形変化測定中のデータバスの信号レベルに影響を与えることがなく、正確な信号波形変化測定を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、遊技用ワンチップマイコンからの選択信号が入力されていないときに、データバスの信号レベルが所定のレベルに維持させられるとともに、この所定の信号レベルと、常態における検出手段からの信号が入力ポート回路からデータバスへ伝達される際の信号レベルとが互いに逆の論理になっているため、たとえば、前記の所定の信号レベルを論理1に相当するHレベルとし、常態における検出手段からの信号が入力ポート回路からデータバスへ伝達される際の信号レベルを論理0に相当するLレベルとすると、検出手段からの信号がデータバスへ出力されていないときには、データバス上の信号論理が必ず“1”(Hレベル)になり、且つ、検出手段からの信号がデータバスへ出力されているときには、データバス上の信号論理が必ず“0”(Lレベル)になるので、こうした信号の論理変化により、検出手段からの信号がデータバスへ出力されているかを容易に判別することができる。
請求項3記載の発明によれば、補助遊技手段を始動する始動検出手段からの信号を判定しているので、始動検出手段と前記遊技用ワンチップマイコンとの接続状態を監視できるため、他の検出信号を監視する構成と比較して、不正行為が行いにくくなる。
以下、本発明の実施形態を、パチンコ遊技機への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
まず、パチンコ遊技機の構成を説明する。
図1は、パチンコ遊技機10(遊技機)の正面図である。このパチンコ遊技機10は、遊技機本体11と、その遊技機本体11の側方に併設されたカードユニット12とを対にして遊技場に多数設けられている。
遊技機本体11は、機枠13の前面側に額縁状の前面枠14を開閉可能に設け、該前面枠14に開設した窓部15の前面側にガラス枠16と開閉扉17を開閉可能に軸着し、窓部15の背面側には、この窓部15を塞ぐようにして遊技盤18(遊技盤18の詳細構成は図2を参照のこと)を装着し、前面枠14の下部前面側に球受皿19と、遊技球(パチンコ球)の発射操作ハンドル20などを取り付けているとともに、開閉扉17には遊技球貯留手段として球供給皿21を設け、該球供給皿21より打球発射機構(図示省略)へ供給された遊技球が弾発され、遊技盤18に到達するようになっている。
また、カードユニット12は、遊技球を貸し出すためのプリペイドカードを処理するものであり、遊技者がプリペイドカードで遊技球を借り受ける際に、カードユニット12のカード挿入口22にプリペイドカードを挿入すると、そのプリペイドカードでの球貸が可能であれば、遊技機側に設けられた度数表示器23に使用可能な度数が表示され、その度数表示器23の左側に設けられている球貸スイッチ24を操作する毎に単位度数分(たとえば、100円に相当する1度数分)の球貸動作が行われるようになっている。なお、球貸スイッチ24の右隣のカード返却スイッチ25を操作すると、カードユニット12のカード挿入口22からプリペイドカードが排出されるようになっている。
図2は、遊技盤18の正面図である。遊技盤18の表面に形成された遊技領域26のほぼ中央には、演出制御装置27の画像表示部(装飾図柄表示部ともいう)27aが設けられている。この画像表示部27aは、センターケース27bに形成された凹部の前面より奥まった位置に設けられている。
演出制御装置27の画像表示部27aは、たとえば、LCD(液晶表示器)やCRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(装飾図柄:特別図柄に対応して変動表示する図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた装飾図柄(たとえば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
画像表示部27aの右上方には装飾用ランプやLED等の装飾装置28が設けられており、これらの装飾装置28は、大当り等のイベント発生時に遊技の進行に応じて様々な態様で装飾発光する。さらに、センターケース27bの枠上には、画像表示部27aの左側の位置に“ワープ入口”と称される球通路(以下、ワープ入口29)が設けられる。ワープ入口29へ流下した遊技球は、ワープ出口30から排出され、画像表示部27aの下辺に設けられた溝を通過して、画像表示部27aの中央直下に設けられた孔に流下する。そして、始動口31の直上に設けられた連通口から排出されることによって、後述の始動口31への入賞可能性が高められるようになっている。
センターケース27bの左側には、普通図柄始動ゲート32及び方向転換部材33が配置される。また、センターケース27bの下方には、複数個(図では左側3個、右側1個)の一般入賞口34が配置されるとともに、普通変動入賞装置(普通電動役物)35を備えた始動口31、及び、大入賞口36を備えた特別変動入賞装置37が配置される。特別変動入賞装置37の左側には、特図変動表示ゲームの特別図柄の変動表示及び特別図柄入賞記憶数を表示する特図表示器38(補助遊技手段)が設けられる。特図表示器38には、特図表示部38a及び特図記憶表示部38bが設けられる。
また、特別変動入賞装置37の右側には、普通図柄変動表示ゲームが実行され、または、普通図柄入賞記憶数を表示する普図表示器39が設けられる。普図表示器39には、普図表示部39a及び普図記憶表示部39bが設けられる。
パチンコ遊技機10の遊技は、打球発射装置(図示省略)から遊技領域26に向けて遊技球が打ち出されることによって行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域26内の各所に配置された風車等の方向転換部材33や釘によって転動方向を変えながら遊技領域26を流下し、一般入賞口34、始動口31または特別変動入賞装置37に入賞するか、遊技領域26の最下部に設けられたアウト口40から排出される。遊技領域26の左側に配置された一般入賞口34への遊技球の入賞は、これらの一般入賞口34に備えられた入賞口センサL57(図3参照)によって検出される。また、遊技領域26の右側に配置された一般入賞口34への遊技球の入賞は、これらの一般入賞口34に備えられた入賞口センサR58(図3参照)によって検出される。なお、入賞口センサL57や入賞口センサR58の“L”、“R”は、それらの位置(左、右)を示す。
始動口31、一般入賞口34、大入賞口36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、球供給皿21に供給される。始動口31への遊技球の入賞は、始動口SW54(図3参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、後述の遊技制御装置41内の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶として所定回数(たとえば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特別図柄入賞記憶の記憶数は、特図記憶表示部38bに表示される。遊技制御装置41は、特別図柄入賞記憶に基づいて、特図表示部38aにて特図変動表示ゲームを行う。
始動口31へ遊技球の入賞があると、画像表示部27aでは、前述した数字等で構成される装飾図柄(識別情報)が順に変動表示して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、画像表示部27aでは、特図表示部38aの表示に対応する装飾図柄の変動表示が行われる。特図表示部38aは、変動表示状態と変動表示結果とを遊技者に正確に知らしめる役割を有し、画像表示部27aは、興趣向上のために多様な表示を演出する役割を有する。
始動口31への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当り値であるとき)には大当り状態(特別遊技状態)となり、表示図柄が特定の結果態様を導出する。具体的には、特図表示部38aは、当り図柄である一桁の特別図柄で停止して、画像表示部27aは、三つの装飾図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置37は、大入賞口SOL(ソレノイド)65(図3参照)への通電によって、大入賞口36が所定の時間(たとえば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口36が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
特別変動入賞装置37への遊技球の入賞は、カウントSW55(図3参照)によって検出される。普通図柄始動ゲート32への遊技球の通過は、ゲートSW56(図3参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置41内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(たとえば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普図記憶表示部39bに表示される。
普通図柄始動ゲート32を遊技球が通過すると、遊技制御装置41により、普通図柄入賞記憶に基づく普図表示器39を用いた普図変動表示ゲームが開始される。すなわち、普通図柄始動ゲート32への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当り値であるときには)には当り状態となり、普図表示部39aに表示される普通図柄が当り状態で停止する。このとき、始動口31の上部に設けられた普通変動入賞装置35は、普電SOL64(図3参照)への通電により、始動口31への入口が所定の時間だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口31への入賞可能性が高められる。なお、普通変動入賞装置35の開放時間は、たとえば、特定遊技状態(確率変動状態及び変動時間短縮状態)では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するとよい。
このようにして、一般入賞口34、始動口31及び大入賞口36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から、前面枠14の球供給皿21または球受皿19に排出される。
図3は、遊技制御装置41の電気的な内部ブロック構成図である。遊技制御装置41は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行う、いわゆる“アミューズメントチップ”としての遊技用ワンチップマイコン42と、外部の情報収集端末装置43に実装された通信端子44との間でデータのやり取りを行うための外部通信端子45と、入力ポート回路46と、複数(ここでは便宜的に4個)の出力ポート回路47〜50を内蔵したI/Oエキスパンダ51と、それらの出力ポート回路47〜50から取り出された各々の信号を所要の制御負荷を駆動し得る電力に増幅するドライブ回路52と、それらの各部を接続する基板内バス53(データバス)とを備える。
I/Oエキスパンダ51は、パッケージサイズが大きく、しかも、入出力ポートにつながっているため、不正マイコンの組み込み対象として狙われやすい構成部品である。
入力ポート回路46には、遊技機本体11に設けられた各種センサ、たとえば、始動口SW(スイッチ)54(検出手段、始動検出手段)、カウントSW55、ゲートSW56、入賞口センサL57、入賞口センサR58などからの検出信号が入力されており、また、複数の出力ポート回路47〜50からは、ドライブ回路52を介して、遊技機本体11に設けられた電動役物等の各種制御負荷、たとえば、特図表示器59、特図記憶表示器60、普図表示器61、普図記憶表示器62、遊技状態表示器63、普電SOL64、大入賞口SOL65、排出制御装置66、演出制御装置27、盤用外部情報68などへの駆動信号などが取り出されている。
これらの入力ポート回路96やI/Oエキスパンダ51には、遊技用ワンチップマイコン42からのチップ選択信号CSin、CSoutが加えられており、入力ポート回路96は、入力ポート用チップ選択信号CSinに従って所要の入力信号(始動口SW54、カウントSW55・・・・等で検出された信号)を選択して基板内バス53に伝達し、また、I/Oエキスパンダ51は、出力ポート用チップ選択信号CSoutに従って基板内バス53の信号を取り出して所要の負荷(特図表示器59、特図記憶表示器60・・・・等)に出力する。
情報収集端末装置43は、上記のとおり、遊技制御装置41の外部通信端子45に接続された通信端子44を備える他、パチンコ遊技機10の盤用外部情報68やカードユニット12に接続された情報収集端子69などを備えており、パチンコ遊技機10などからの様々な情報信号、たとえば、売り上げ信号、補給球数信号、回収球数信号、大当たり信号、特図回転信号及び確変信号などを取り込み、遊技場内部ネットワークを介して、不図示の場内管理装置に対して所要の情報送信を行うとともに、遊技制御装置41に実装されている遊技用ワンチップマイコン42の正当性評価、すなわち、遊技用ワンチップマイコン42に対して定期的または不定期に固有識別情報の送信要求を出し、その要求に応答して遊技用ワンチップマイコン42から送信された固有識別情報を初回受信の際には内部に記憶保存し、2回目以降の受信の際には記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合することによって遊技用ワンチップマイコン42の正当性評価を行ったりする等のセキュリティ処理を実行する。
図4は、遊技用ワンチップマイコン42のブロック図である。遊技用ワンチップマイコン42は、遊技制御を行う遊技ブロックAと、情報管理を行う管理ブロックBとを共通の半導体基板上に実装してワンチップ化したものである。
遊技ブロックAは、リセット回路70と、クロックジェネレータ71と、CTC(Counter Timer Circuit)72と、割込みコントローラ73(割り込み信号発生手段)と、遊技用CPU74と、遊技プログラムを不揮発的に記憶する遊技用ROM75と、遊技プログラムのワークエリアとして用いられる遊技用RAM76と、チップ選択回路77(選択信号出力手段)と、外部バス監視回路78(正当性判定手段)と、外部バスインターフェース79(信号取り込み手段)と、チップ内バス80とを含む。
遊技用CPU74は、図示は略すが、各種のレジスタ群、演算・論理部(ALU)、命令レジスタ(IR)、デコーダ、プログラムカウンタ(PC)、スタックポインタ(SP)、これらを結ぶデータバス、アドレスバスおよび各種の制御部をコア内に含む、たとえば、Z80アーキテクチャのCPUコアであり、遊技用ROM75に格納された遊技プログラムを遊技用RAM76にロードして実行することにより、パチンコ遊技機10の遊技制御に必要な各種機能をソフト的に実現する。
遊技用RAM76は、遊技用CPU74の主記憶に相当し、たとえば、SRAM等の高速半導体デバイスで構成され、遊技ブロックAにおける遊技プログラムに基づく処理を実行する際にワークエリア(作業領域)として用いられる。なお、遊技用RAM76は、遊技用ワンチップマイコン42の端子群の一つに割り当てられた専用の端子を用いて、バッテリバックアップ機能を付与できるようになっており、パチンコ遊技機10の電源オフ後もその記憶内容を保持することが可能になっている。
リセット回路70は、パチンコ遊技機10の電源投入時に不図示の電源投入検出回路で作られるシステムリセット信号に応答して遊技用CPU74をシステムリセットするとともに、遊技用ワンチップマイコン42の各種内部リソースを初期状態に設定し、割込みコントローラ73は、定期的又は不定期に様々な割り込み信号を発生する。
クロックジェネレータ71は、不図示の高精度発振器で作られた基準信号を基に遊技用CPU74を含む遊技用ワンチップマイコン42の各ブロックの動作に必要なクロック信号を発生し、CTC72は、タイマモードまたはカウンタモードといったモードに応じてクロック入力を数え、割り込みの可否などを決定する。
チップ選択回路77は、遊技用CPU74からのコントロールに従って、入力ポート用チップ選択信号CSinや出力ポート用チップ選択信号CSoutを生成出力する。これらのチップ選択信号CSin、CSoutは、入力ポート回路46の入力ポート数及びI/Oエキスパンダ51の出力ポート数に対応した複数の信号からなり、たとえば、入力ポート回路46を介してある信号(始動口SW54等の検出信号)を取り込む場合は、その入力信号に対応したチップ選択信号CSinをアクティブにする。あるいは、I/Oエキスパンダ51を介してある負荷(特図表示器59等)を駆動する場合は、その負荷に対応したチップ選択信号CSoutをアクティブにする。
外部バスインターフェース79は、チップ内バス80と遊技制御装置41の基板内バス53(図3参照)との間のデータ入出力を制御するものである。
図5は、外部バスインターフェース79の一例構成図である。この図において、外部バスインターフェース79には、たとえば、LS245等の汎用のスリーステートバストランシーバを用いることができる。このバストランシーバは、8ビットの入出力端子A1〜A8、B1〜B8を有しており、さらに、DIRとGバーの二つの制御端子を有している。
図中の真理値表に示すように、Gバーに“L”を加え、DIRに“H”を加えると、端子Aから端子Bへのデータ移動(チップ内バス80→基板内バス53)が許容される。この場合、外部バスインターフェース79は出力バッファとして動作する。また、Gバーに“L”を加え、DIRにも“L”を加えると、端子Bから端子Aへのデータ移動(基板内バス53→チップ内バス80)が許容される。この場合、外部バスインターフェース79は入力バッファとして動作する。さらに、Gバーに“H”を加えると、DIRの論理に関わらず、端子Aと端子Bとの間のデータ移動が禁止される。この場合、外部バスインターフェース79は遮断(アイソレーション)状態となり、基板内バス53とチップ内バス80との間の接続が絶たれる。このように、外部バスインターフェース79にLS245等の汎用のスリーステートバストランシーバを用いた場合は、二つの制御端子(Gバー、DIR)の論理に応じて、データ出力、データ入力及びアイソレーションの三つの状態(ステート)をとることができる。
再び図4に戻り、外部バス監視回路78は、本実施形態のポイントとなる回路である。この外部バス監視回路78は、チップ選択回路77からの入力ポート用チップ選択信号CSinによって所定の入力信号が選択されているときに、基板内バス53の特定のデータ(当該入力信号に対応するデータ)を監視し、その監視結果に基づいて、基板内バス53の異常を判定する。
外部バス監視回路78の“外部バス”とは、基板内バス53を指しており、外部バス(したがって、基板内バス53)の異常とは、不正マイコン等の存在に起因する基板内バス53の線路インピーダンスの変化のことをいう。より正確には、その基板内バス53の信号伝播特性が正常時と異なるものになることをいう。これは、I/Oエキスパンダ51等に組み込まれた不正マイコンは、その入出力が基板内バス53に接続されるため、不正マイコンが組み込まれていないときの基板内バス53と比べて、基板内バス53の線路インピーダンスが変化するからである。そして、その線路インピーダンスの変化によって、基板内バス53の信号伝播特性(とりわけ、信号の立ち上がりや立ち下がりの時間)が正常時と異なるものになるからである。
次に、遊技用ワンチップマイコン42における情報管理を行う管理ブロックBの構成を説明する。管理ブロックBは、管理用ファーム81と、管理用ワークRAM82と、セキュリティメモリ83と、バスモニタ回路84と、通信ポート85と、管理バス86とを含んで構成されている。
管理用ファーム81はブートプログラムを格納しており、遊技用ワンチップマイコン42のシステムリセット時(正確には、システムリセット直後に実行される管理ブロックBの自己診断および初期化処理の正常完了後に)、このブートプログラムが立ち上がって、所定の簡易チェックを行い、正常であれば、プロテクト設定処理を実行した後、遊技プログラムの所定アドレス(遊技用CPU74のアドレス空間内における所定アドレス;一般に当該アドレス空間の先頭番地0000h)に処理を渡す。
バスモニタ回路84は、チップ内バス80の状態監視を行い、チップ内バス80が遊技用CPU74によって使用されていないときに、必要に応じて、チップ内バス80を介して遊技ブロックAの遊技用ROM75や遊技用RAM76及び外部バス監視回路78などをアクセスし、所要のデータ(遊技プログラムや遊技用RAM76の内容及び外部バス監視回路78のバス監視結果、つまり、不正マイコンの組み込みの判定結果など)を管理ブロックBに取り込む。
セキュリティメモリ83(ワンタイムPROMで構成)には、遊技用ワンチップマイコン42の識別や正当性の判定のために使用する固有識別情報(固有ID)が書き込まれている。さらに、この固有IDに加え、遊技種別コード、ランクコード、メーカ番号、機種コードおよび検査番号などの各情報が書き込まれることもある。ちなみに、遊技種別コードとは、パチンコ遊技機やスロットルマシン等を区別するための情報であり、たとえば、パチンコ遊技機の場合は“P”、スロットルマシンの場合は“G”を表すコードである。また、ランクコードとは、遊技機の機種ランクコード(第1種、第2種等を区別するためのコード)、メーカ番号当該遊技機の製造メーカを識別するためのメーカID(またはメーカコード)であり、機種コードとは、製造メーカが設定する当該遊技機の製品コードであり、検査番号(または検定コード)とは、第3者機関による検査に合格した遊技機に付与される番号である。
管理用ワークRAM82は、バスモニタ回路84を介して読み込まれた遊技ブロックAの情報(遊技プログラムや遊技用RAM76の内容及び外部バス監視回路78のバス監視結果、つまり、不正マイコンの組み込みの判定結果など)を一時的に保持するための記憶領域である。
通信ポート85は、情報収集端末装置43との通信を行うもので、その情報収集端末装置43からの要求に応答して、管理用ワークRAM82の記憶内容(遊技プログラムや遊技用RAM76の内容及び外部バス監視回路78のバス監視結果、つまり、不正マイコンの組み込みの判定結果など)を要求元の情報収集端末装置43に転送する。
このような電気的ブロック構成を有する遊技制御装置41は、遊技用ワンチップマイコン42に収められた遊技プログラムを逐次に実行しつつ、入力ポート回路46を介して、始動口SW54、カウントSW55、ゲートSW56、入賞口センサL57、入賞口センサR58などからの各種遊技センサ信号を取り込みながら、それらのセンサ信号に基づいて、各種の駆動信号を発生し、それらの駆動信号を、適宜の出力ポート回路47〜50からドライブ回路52を介して、所要の制御負荷、すなわち、特図表示器59、特図記憶表示器60、普図表示器61、普図記憶表示器62、遊技状態表示器63、普電SOL64、大入賞口SOL65、排出制御装置66、演出制御装置27、盤用外部情報68などに出力することにより、パチンコ遊技機10の遊技制御をコントロールする。
一方、この遊技制御装置41の正当性判定、すなわち、遊技制御装置41に実装されている遊技用ワンチップマイコン42が正規のものであるか否かの判定は、この遊技用ワンチップマイコン42のセキュリティメモリ83に書き込まれている固有識別情報としてのID情報を情報収集端末装置43で評価することによって行われる。かかる正当性判定の具体的仕組みは、冒頭の従来技術(特許文献1)にも詳しく述べられているが、その概略の手順は次のとおりである。まず、情報収集端末装置43から遊技制御装置41に対して定期的または不定期に情報要求を出す。遊技制御装置41は、その要求に応答してセキュリティメモリ83に書き込まれているID情報を読み出して情報収集端末装置43に送信する。情報収集端末装置43は、初回の情報受信の場合にその情報を保存格納し、2回目以降の情報受信の場合に保存済の情報と受信した情報とを照合する。そして、情報一致の場合には、正当な遊技用ワンチップマイコン42を搭載した遊技制御装置41であると判断し、一方、情報不一致の場合には、不正に改造された遊技用ワンチップマイコン42を搭載した遊技制御装置41であると判断する。
しかしながら、このような仕組みは、遊技用ワンチップマイコン42の不正交換を検知できる点で有益であるが、正規の遊技用ワンチップマイコン42を残したまま他の周辺回路、たとえば、I/Oエキスパンダ51に不正マイコンが組み込まれた場合にまったく対処できないという不都合がある。
上記の手順、つまり、情報収集端末装置43から遊技制御装置41に対して定期的または不定期に情報要求を出すと、遊技制御装置41は、その要求に応答してセキュリティメモリ83に書き込まれているID情報を読み出して情報収集端末装置43に送信し、情報収集端末装置43は、初回の情報受信の場合にその情報を保存格納し、2回目以降の情報受信の場合に保存済の情報と受信した情報とを照合し、情報一致の場合に正当な遊技用ワンチップマイコン42を搭載した遊技制御装置41であると判断するからであり、正規の遊技用ワンチップマイコン42を残したままの場合には、情報収集端末装置43で常に「情報一致」が判定されてしまうからである。
そこで、本実施形態では、不正マイコンが組み込まれた遊技制御装置41は、その不正マイコンの存在に伴って、基板内バス53の線路インピーダンスが変化し、これにより、基板内バス53の信号伝播特性が正常時と異なることになることに着目し、電源投入時、又は遊技待ち状態や遊技中であっても遊技に影響を与えない状況下における任意のタイミング(たとえば、割り込みコントローラ73による割り込みタイミング)で、所定の入力ポートから基板内バス53に試験信号を加えるとともに、その試験信号を遊技用ワンチップマイコン42に取り込んで正常時の信号との違い(とりわけ、信号の立ち上がりや立ち下がり特性)を測定することにより、不正マイコンの組み込みの有無を判定するようにしたものである。
図6は、外部バス監視回路78の詳細回路を含む不正マイコン判定のための全体構成図である。この図において、外部バス監視回路78は、プルアップ電源回路78a(レベル維持手段)、プルアップ抵抗78b(レベル維持手段)及び信号波形変化測定回路78c(測定手段)を含む。プルアップ電源回路78aは、Hレベル相当のプルアップ電圧を生成し、プルアップ抵抗78bは、そのプルアップ電圧を基板内バス53の特定の信号線(図では便宜的に1Aとする)に印加する。
信号波形変化測定回路78cは、チップ選択回路77から出力される入力ポート用チップ選択信号Sinのうち特定の信号(入力ポート回路46の特定の入力ポート46a(検出信号伝達手段)をオンにするための信号:以下、CSinaとする)がローアクティブ(Lレベル)にあるとき、基板内バス53の特定の信号線1Aによって伝送される信号をモニタし、その信号の立ち下がり時間を測定して基準値と比較し、基準値から外れていなければ、不正マイコンの組み込みがない正常な状態であると判断する一方、その信号の立ち下がり時間が基準値から外れている場合には、不正マイコンの組み込みの可能性がある異常な状態であると判断し、それらの判断結果をチップ内バス80を経由して遊技用CPU74等に出力する。
ここで、入力ポート回路46の特定の入力ポート46aに加えられる入力信号INは、少なくとも、チップ選択回路77から出力される入力ポート用チップ選択信号CSinのうち特定のチップ選択信号CSinaがローアクティブ(Lレベル)になっている間、Lレベルを維持する信号である。この信号INには、たとえば、始動口SW54の検出信号を利用することが好ましい。
始動口SW54の検出信号は、通常はLレベルを維持し、始動口31への遊技球の入賞があるとLレベルからHレベルに変化するからであり、しかも、この始動口SW54の検出信号は、いわゆる“大当たり”を引くための特図変動表示ゲームのスタート信号であって、遊技に不可欠な信号であるからである。
もし仮に、入力信号INとして、遊技にそれほど必要でないスイッチ(たとえば、入賞口センサL57や入賞口センサR58などの検出頻度が低いスイッチ)の信号を用いた場合には、遊技用CPU74と当該スイッチとの間が断線していても気付かれない可能性が高く、不正の発見が遅れてしまうと考えられるのである。
なお、本実施形態では、特図変動表示ゲームの実行結果によって“大当たり”が発生することを開示しているが、“大当たり”を発生する補助遊技は特図変動表示ゲームに限定されない。所謂、普図変動表示ゲームや入賞球をVゾーンに入賞させるゲームも補助遊技であり、普図変動表示ゲームが実行される表示装置や、Vゾーンを有する変動入賞装置は補助遊技手段に対応すると考えられる。この場合、普図変動表示ゲームを始動させるスイッチや、Vゾーンを有する変動入賞装置を作動させるスイッチも、始動検出手段に相当するものになることは言うまでもない。
なお、以上の説明では、信号INの常態の論理(通常の論理)をLレベルとし、それをプルアップした信号IN′を基板内バス53を介して遊技用ワンチップマイコン42に伝達するようにしているが、信号INの論理とプルアップの論理を入れ替えてもよい。すなわち、信号INの常態の論理とプルアップ又はプルダウンの論理は互いに逆の論理であればよく、信号INの状態の論理(通常の論理)がHレベルである場合には、それをプルダウンした信号IN′を基板内バス53を介して遊技用ワンチップマイコン42に伝達するようにしてもよい。この場合、図中のプルアップ電源回路78a及びプルアップ抵抗78b並びにプルアップ電源回路78aで作られるプルアップ電圧の“プルアップ”は、それぞれ“プルダウン”と読み替えるものとする。
図7は、図6の要部を抜き出した概念図である。この図において、基板内バス53の特定の信号線1Aに挿入された回路53aは、信号線1Aのインピーダンスを模式化したものである。この回路53aは、便宜的に、抵抗53b、インダクタンス53c及び容量53dなどの各成分からなっており、各々の成分の大きさは、基板内バス53の特定の信号線1Aの線路自体のインピーダンスと、その信号線1Aにつながる各種回路の入出力インピーダンスとの組み合わせによって与えられる。
今、遊技制御装置41の内部に不正マイコンが組み込まれていない場合を考える。この場合、信号線1Aのインピーダンスは、信号線1Aの線路自体のインピーダンスと、その信号線1Aにつながる各種回路の入出力インピーダンス、つまり、入力ポート回路46やI/Oエキスパンダ51(の内部の各入力ポート回路47〜50)及び遊技用ワンチップマイコン42の入出力インピーダンスとの組み合わせで与えられる。このときのインピーダンスを便宜的に「正常時インピーダンスZa」ということにする。
一方、遊技制御装置41の内部に不正マイコンが組み込まれている場合の信号線1Aのインピーダンスも、上記と同様に、信号線1Aの線路自体のインピーダンスと、その信号線1Aにつながる各種回路の入出力インピーダンス、つまり、入力ポート回路46やI/Oエキスパンダ51(の内部の各入力ポート回路47〜50)及び遊技用ワンチップマイコン42の入出力インピーダンスとの組み合わせで与えられるが、この場合には、たとえば、I/Oエキスパンダ51の内部に不正マイコンが組み込まれているとすると、信号線1Aにつながる各種回路の入出力インピーダンスが、その不正マイコンの分だけ変化するので、結局、不正マイコン組み込み時のインピーダンスを便宜的に「異常時インピーダンスZb」ということにすると、この異常時インピーダンスZbと上記の正常時インピーダンスZaとの間に差が生じることになる。
本実施形態の信号波形変化測定回路78cは、以上の原理を踏まえ、かかる異常時インピーダンスZbと正常時インピーダンスZaとの間の差に起因する物理現象を検出し、その検出結果から不正マイコンの有無を推測判断するための回路である。
たとえば、インピーダンスのうちの抵抗53bの変化は、信号レベルの変化として現れ、また、インピーダンスのうちのインダクタンス53bや容量53dの変化は、時定数の変化、つまり、信号の立ち下がりや立ち上がりの時間変化となって現れるから、これらの信号変化のいずれか又はそれらの組み合わせを計測して基準値(正常時の値)と比較することにより、間接的に、異常時インピーダンスZbと正常時インピーダンスZaとの間の差を判別し、その判別結果から不正マイコンの有無を推測判断することができる。
図8は、信号波形変化測定回路78cの動作波形図である。この図において、信号INは、前記のとおり、始動口SW54の検出信号(遊技球を検出していない通常の状態におけるLレベルの信号)である。この信号INは、特定のチップ選択信号CSinaがローアクティブにある期間(図中の期間イ)、基板内バス53の特定の信号線1Aを介して遊技用ワンチップマイコン42に伝送される。一方、基板内バス53の特定の信号線1Aは、遊技用ワンチップマイコン42の内部に設けられたプルアップ電源回路78a及びプルアップ抵抗78bによってHレベル相当の電圧に昇圧されているため、この信号線1Aを介して前記の信号INが遊技用ワンチップマイコン42に入力される際には、図中の信号IN′で示すように、期間イだけがLレベルとなり、その前後でHレベルになっている。
ここで、信号IN′のHレベルからLレベルへの立ち下がり部分(拡大図ロ)に注目すると、この立ち下がりに要する時間(立ち下がり時間)TL は、基板内バス53の特定の信号線1Aのインピーダンスによって一義的に決まる所定値(0を越える時間)である。一般的に信号の立ち下がり時間はインピーダンスの時定数に応じて変化し、このことは、本実施形態の立ち下がり時間TL についても同様であるから、前述の二つのインピーダンス、すなわち、正常時インピーダンスZaの場合と、異常時インピーダンスZbの場合で信号IN′の立ち下がり時間TL が異なることになる。
したがって、正常時インピーダンスZaのときの立ち下がり時間TL を計測して、その計測結果(又はその計測結果に所定のマージン分を加味したもの)を基準値として保持しておき、以降、信号波形変化測定回路78cで信号IN′の立ち下がり時間TL を計測して、上記の基準値と比較することにより、正常時インピーダンスZaと異常時インピーダンスZbの差を検出し、その結果から、不正マイコンの組み込みの可能性を判断することができるのである。
図9は、不正マイコンの組み込み判定処理を含む遊技制御ブロックの処理フローチャート図である。この図において、遊技制御装置41は、電源投入時に所要の電源投入処理(ステップS11)を行った後、信号波形変化測定を行う(ステップS12)。“信号波形変化測定”とは、「信号波形変化測定回路78cで信号IN′の立ち下がり時間TL を計測して上記の基準値と比較することにより、正常時インピーダンスZaと異常時インピーダンスZbの差を検出し、その結果から、不正マイコンの組み込みの可能性を判断する」という処理のことである。
そして、この電源投入時の信号波形変化測定で異常を判定すると、遊技用CPU(遊技用ワンチップマイコン42)の起動を行わずに、不図示の異常対応処理(たとえば、異常報知ランプの点灯等)を実行する。
一方、電源投入時の信号波形変化測定で異常を判定しなかった場合は、遊技用CPU(遊技用ワンチップマイコン42)を起動し(ステップS14)、タイマ割り込みを待つ(ステップS15)。
さらに、タイマ割り込みが発生すると、外部バスインターフェース79(図5)のGバー制御端子に”L”を加えることにより、チップ内バス80と基板内バス53との間のデータ移動を許容する(ステップS16)。次いで、チップ内バス80と基板内バス53との間でデータを移動させてポートへの入出力を行う(ステップS17)。次いで、外部バスインターフェース79(図5)のGバー制御端子に”H”を加えることにより、チップ内バス80と基板内バス53との間のデータ移動を禁止する(ステップS18)。そして、再び信号波形変化測定を行う(ステップS19)。この“信号波形変化測定”も、ステップS12と同様に「信号波形変化測定回路78cで信号IN′の立ち下がり時間TL を計測して上記の基準値と比較することにより、正常時インピーダンスZaと異常時インピーダンスZbの差を検出し、その結果から、不正マイコンの組み込みの可能性を判断する」という処理のことである。
なお、ステップS19にて信号波形変化測定を行っている時点では、チップ内バス80と基板内バス53との間のデータ移動が禁止されている。そのため、信号波形変化測定中に、遊技用CPU74が遊技用ROM75や遊技用RAM76にアクセスしてチップ内バス80に信号変化が発生しても、基板内バス53の信号レベルには影響を与えることなく、正確な信号波形変化測定を行える構成となっている。
次いで、測定結果を評価し(ステップS20)、信号波形変化測定で異常を判定しなければ(ステップS21の“NO”)、再びステップS15以降をループすることにより、タイマ割り込み毎にポートへの入出力と信号波形変化測定の処理を繰り返すことになるが、異常を判定した場合には(ステップS21の“YES”)、ループを抜け出して不図示の異常対応処理(たとえば、異常報知ランプの点灯等)を実行する(ステップS22:異常対応処理手段)。
なお、始動口SW54で遊技球を検出するタイミングと、ステップS19にて信号波形変化測定を行うタイミングが重なった場合には、信号IN’(図8)の立ち下がり時間を誤って測定する可能性があるので、ステップS20にて測定結果を評価する際には、信号波形変化測定を複数回連続で行った上で評価をすることが望ましい。少なくとも、遊技球が始動口SW54を通過するのに要する時間(例えば、4ミリ秒)以上に渡って、信号波形変化測定を行った上で、評価することが好ましいと考えられる。
このように、図示のフローチャートによれば、まず、電源投入時に1回だけ信号波形変化測定を実行(ステップS12)するので、たとえば、遊技場に搬送される途中で不正マイコンの組み込みが行われたり、又は、夜間等の営業時間外で不正マイコンの組み込みが行われたりした場合には、それらの不正行為を電源投入時の信号波形変化測定で検出することができる。加えて、電源投入後においてもタイマ割り込み毎に繰り返し信号波形変化測定を実行(ステップS19)するので、たとえば、営業時間中における不正マイコンの組み込みにも対応することができる。
なお、以上の説明では、信号IN′の“立ち下がり時間TL ”に基づいて不正マイコンの有無を判定しているが、これに限定されない。基板内バス53のインピーダンス変化は、信号IN′の立ち上がり時間TH (図8の拡大図ハ参照)の影響としても現れるので、この“立ち上がり時間TH ”に基づいて不正マイコンの有無を判定してもよく、あるいは、信号IN′の“立ち下がり時間TL ”と“立ち上がり時間TH ”の双方に基づいて不正マイコンの有無を判定してもよい。
また、以上の説明では、信号INを始動口SW54の検出信号としているが、これに限らず、たとえば、カウントSW55、ゲートSW56、入賞口センサL57または入賞口センサR58などの他の検出信号であってもよい。あるいは、Lレベルの固定論理信号であってもよい。このようなLレベルの固定論理信号としては、たとえば、入力ポート回路46に空きポートが存在する場合、ノイズ対策の点で一般的にその空きポートをグランドに落としてLレベルの固定入力とする設計上の習わしのため、その空きポートの入力信号(Lレベル信号)を前記の信号INをとして用いても構わない。
また、以上の説明では、基板内バス53を介して伝達された信号IN′の立ち下がり時間TL 又は立ち上がり時間TH に基づいて、基板内バス53に接続された不正マイコンの有無を判定しているが、冒頭の従来技術でも説明したように、不正マイコンが組み込まれたときには、基板内バス53と遊技用ワンチップマイコン42との間の接続も同時に絶たれる(図10の切断箇所8参照)ため、前記の信号IN′は当然のことながら遊技用ワンチップマイコン42に伝達されなくなる。したがって、遊技用ワンチップマイコン42の内部に設けられた外部バス監視回路78で信号IN′の“有無”を判定し、つまり、基板内バス53と遊技用ワンチップマイコン42との間の切断を判定することによっても、その判定結果から不正マイコンの組み込みを推測することができる。
パチンコ遊技機10(遊技機)の正面図である。 遊技盤18の正面図である。 遊技制御装置41の電気的な内部ブロック構成図である。 遊技用ワンチップマイコン42のブロック図である。 外部バスインターフェース79の一例構成図である。 外部バス監視回路78の詳細回路を含む不正マイコン判定のための全体構成図である。 図6の要部を抜き出した概念図である。 信号波形変化測定回路78cの動作波形図である。 不正マイコンの組み込み判定処理を含む遊技制御ブロックの処理フローチャート図である。 遊技機の概略構成図及び不正行為の概念図である。
符号の説明
S22 ステップ(異常対応処理手段)
10 パチンコ遊技機(遊技機)
38 特図表示器(補助遊技手段)
41 遊技制御装置
42 遊技用ワンチップマイコン
46 入力ポート回路
46a 入力ポート(検出信号伝達手段)
53 基板内バス(データバス)
54 始動口SW(検出手段、始動検出手段)
73 割込みコントローラ(割り込み信号発生手段)
74 遊技用CPU
77 チップ選択回路(選択信号出力手段)
78 外部バス監視回路(正当性判定手段)
78a プルアップ電源回路(レベル維持手段)
78b プルアップ抵抗(レベル維持手段)
78c 信号波形変化測定回路(測定手段)
79 外部バスインターフェース(信号取り込み手段)

Claims (3)

  1. 遊技機の遊技制御を行う遊技用CPUを含んでパッケージされた遊技用ワンチップマイコンと、遊技で用いられる検出手段からの信号を前記遊技用CPUへ伝達する入力ポート回路とを制御基板に実装し、
    前記遊技用ワンチップマイコンと入力ポート回路とを所定のデータバスで接続して構成するとともに、不正マイコンが組み込まれているか否かによって該データバスの信号伝播特性が異なる遊技制御装置であって、
    前記入力ポート回路は、前記遊技用ワンチップマイコンからの選択信号が入力されると、前記検出手段からの信号を前記データバスへ伝達する検出信号伝達手段を備え、
    前記遊技用ワンチップマイコンは、
    前記入力ポート回路へ選択信号を出力する選択信号出力手段と、
    前記データバスの信号を前記遊技用CPUに取り込むための信号取り込み手段と、
    前記選択信号の出力タイミングからの前記データバスの信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間が、前記不正マイコンが組み込まれていないときの時間値となっているか否かを判定して、前記不正マイコンが組み込まれているか否かを判定する正当性判定手段と、
    前記正当性判定手段による判定結果により前記不正マイコンが組み込まれていると判定された場合に、所定の異常対応処理を行う異常対応処理手段と、
    一定のタイミング又は任意のタイミングで割り込み信号を発生する割り込み信号発生手段と、を備えるとともに、
    前記信号取り込み手段は、前記割り込み信号の発生に応答して、前記遊技用CPUと前記データバスとの間のデータ移動を許容した状態にて、前記検出手段からの信号を前記入力ポート回路から前記データバスを介して前記遊技用CPU側に取り込み、
    前記測定手段は、前記信号取り込み手段が前記遊技用CPUと前記データバスとの間のデータ移動を禁止している状態にて、前記データバスの信号の立ち上がり時間又は立ち下がり時間を測定し、
    前記正当性判定手段は、前記遊技用CPUが前記データバスの信号を前記割り込み信号の発生に対応して繰り返し取り込む処理に並行しながら、前記測定手段による測定結果に基づいて前記不正マイコンが組み込まれているか否かを判定することを特徴とする遊技制御装置。
  2. 前記遊技用ワンチップマイコンからの選択信号が入力されていないときに、前記データバスの信号レベルを所定のレベルに維持させるレベル維持手段が設けられ、
    常態における前記検出手段からの信号が前記入力ポート回路から前記データバスへ伝達される際の信号レベルと、前記レベル維持手段により維持される信号レベルとは、互いに逆の論理であることを特徴とする請求項1記載の遊技制御装置。
  3. 前記遊技機は、所定の遊技を行う補助遊技手段と、当該補助遊技手段を始動する始動検出手段とを備えるとともに、当該補助遊技手段の遊技結果が特定の結果になると、遊技者に特典を付与する特別遊技状態を発生し、
    前記検出手段が当該始動検出手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技制御装置。
JP2005205989A 2005-07-14 2005-07-14 遊技制御装置 Expired - Fee Related JP4392758B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205989A JP4392758B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 遊技制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005205989A JP4392758B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 遊技制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007020807A JP2007020807A (ja) 2007-02-01
JP4392758B2 true JP4392758B2 (ja) 2010-01-06

Family

ID=37782350

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005205989A Expired - Fee Related JP4392758B2 (ja) 2005-07-14 2005-07-14 遊技制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4392758B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5633177B2 (ja) * 2010-04-26 2014-12-03 株式会社三洋物産 遊技機
JP6241493B2 (ja) * 2016-04-27 2017-12-06 株式会社三洋物産 遊技機
JP6448718B2 (ja) * 2017-07-13 2019-01-09 株式会社大一商会 遊技機
JP2017225848A (ja) * 2017-09-01 2017-12-28 株式会社大一商会 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007020807A (ja) 2007-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5552609B2 (ja) 遊技機
JP4457063B2 (ja) 遊技機
JP4942732B2 (ja) 遊技機
JP4274438B2 (ja) 遊技機
JP2002258964A (ja) 遊技制御用素子の監視システム、遊技制御用集積回路素子、遊技制御用基板、遊技機および監視装置
JP4315389B2 (ja) 遊技制御装置
JP2002306786A (ja) パチンコ遊技機の制御回路
JP4392758B2 (ja) 遊技制御装置
JP5412498B2 (ja) 遊技機
JP4301517B2 (ja) 遊技機
JP2019180589A (ja) 遊技機
JP5838395B2 (ja) 遊技機
JP3078505B2 (ja) パチンコ遊技機
JP5971741B2 (ja) 遊技機
JP2020099394A (ja) 遊技機
JP4290687B2 (ja) 遊技機
JP2020099389A (ja) 遊技機
JP2000126424A (ja) 遊技機
JP2019180996A (ja) 遊技機
JP2019208816A (ja) 遊技機
JP2019180997A (ja) 遊技機
JP4062173B2 (ja) 遊技機
JP2001149552A (ja) 遊技機
JP3462568B2 (ja) 遊技機制御用マイクロコンピュータチップ
JP2741280B2 (ja) 遊技機器の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081209

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090821

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091007

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees