JP2006288707A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 不正なマイコンの存在を確実に発見できるようにした遊技機を提供する。
【解決手段】 正規の遊技用マイクロコンピュータ(45)からの制御信号に応答して動作する出力手段(65、66、・・・・)の動作状態を状態検出手段(58、59、・・・・)で検出し、その検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価する。たとえば、正規の遊技用マイクロコンピュータ以外に前記の出力手段を制御する不正な制御手段(不正マイコン等)が組み込まれていた場合には、前記の検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価できなくなるため、不正マイコンの存在を確実に発見できる。前記の検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価できている間は、常に、遊技用マイクロコンピュータが入出力を管理している正常な状態にあることを把握できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットルマシン等の遊技機に関し、特に、不正改造の発見対策を講じた遊技機に関する。
遊技機、たとえば、パチンコ遊技機は、遊技盤前面に設けられた入賞口への打球の入賞または通過をセンサで検出し、そのセンサ信号を遊技制御装置に取り込み、この遊技制御装置からの指令に応答して、遊技盤前面のチューリップ等の電動開閉入賞装置や、液晶ディスプレイ等の図柄変動表示装置といった、いわゆる電動役物を駆動するように構成されている。
図14(a)は、遊技機の概略構成図である。遊技機に設けられた遊技制御装置1は、各種の遊技センサ信号を取り込む入力ポート2、各種の遊技駆動信号を出力する出力ポート3、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用ワンチップマイコンという)4、及び、それら各部の間を接続する内部バス5を有している。
遊技機の動作、とりわけ、電動役物の動作は、もっぱら遊技用ワンチップマイコン4に組み込まれた遊技用プログラムによってコントロールされるため、この遊技用ワンチップマイコン4を不正に改造された物に置き換えるという行為が社会問題化している。
かかる不正行為の対策としては、たとえば、特許文献1に記載されているものが知られている。この従来技術では、遊技用ワンチップマイコン4に、その遊技用ワンチップマイコン4のチップIDに対応する固有識別情報を予め書き込んでおくとともに、遊技制御装置1の外部に遊技監視装置6を設けておき、必要に応じて、遊技用ワンチップマイコン4から遊技監視装置6へと固有識別情報を送信するように構成されている。遊技監視装置6は、初回の固有識別情報受信の際にはその固有識別情報を記憶保存し、2回目以降の受信の際には記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合することにより、照合一致の場合には遊技用ワンチップマイコン4が正規品であると判断し、照合不一致の場合には不正品と判断する。
特開2001−137516号公報
しかしながら、上記の従来技術にあっては、遊技用ワンチップマイコン4に予め書き込まれた固有識別情報を外部の遊技監視装置6で評価して正規品であるか不正品であるかを判定する仕組みとなっているため、以下の不正行為にまったく対応できないという問題点がある。
図14(b)は、不正行為の概念図である。この図において、遊技制御装置1′は、入力ポート2、出力ポート3′、遊技用ワンチップマイコン4、及び、内部バス5を含む点で上記の遊技制御装置1と類似する。相違点は、出力ポート3′の内部に遊技用ワンチップマイコン4と同等の働きをする不正なマイコン7(以下、不正マイコン7という)が組み込まれている点、並びに、遊技用ワンチップマイコン4と内部バス5との間の接続が絶たれている(切断箇所8)点にある。なお、切断箇所8は便宜上である。実際には、たとえば、遊技用ワンチップマイコン4などの実装部品の裏側等で切断し、見た目上、簡単に分からないように偽装されることが多い。
このような不正行為が施された遊技制御装置1′の正規の遊技用ワンチップマイコン4に対して、外部の遊技監視装置6から固有識別情報の要求を行うと、遊技用ワンチップマイコン4は、通常どおり自己の固有識別情報を遊技監視装置6に送信する。このため、遊技監視装置6は、その固有識別情報が初回の受信であれば、その固有識別情報を記憶保存し、2回目以降の受信であれば、記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合するので、当然ながら、常に照合一致となってしまい、結局、不正行為(不正マイコン7の存在)を見抜けない。
一方、不正行為が施された遊技制御装置1′の実際の遊技制御は、正規の遊技用ワンチップマイコン4で行われず、出力ポート3′に組み込まれた不正マイコン7で行われる。この不正マイコン7が入力ポート2や出力ポート3′を乗っ取るからである。
ちなみに、図14(b)では、不正マイコン7が出力ポート3′に組み込まれているが、これは一例である。組み込み対象の構成品の条件は、パッケージサイズが大きいこと、入出力ポートを乗っ取りやすい位置にあることである。これらの点(パッケージサイズの点及び入出力ポートの乗っ取りやすさの点)を満たす限り、出力ポート3′以外の構成品、たとえば、入力ポート2などに不正マイコン7が組み込まれることもあり得る。
そこで、本発明の目的は、不正なマイコンの存在を確実に発見できるようにした遊技機を提供することにある。
請求項1記載の発明は、遊技機の動作を制御する遊技用マイクロコンピュータを備えた遊技機において、データバスを介した前記遊技用マイクロコンピュータからの出力信号に基づいて出力状態が変化する出力手段と、前記出力状態を検出する状態検出手段と、前記遊技用マイクロコンピュータを実装するとともに前記遊技用マイクロコンピュータから外部に出力する信号を伝送するためのプリント配線を形成した遊技制御基板と、を備え、前記遊技用マイクロコンピュータは、少なくとも所定時間毎に前記出力手段の出力状態を変化させたときに、前記状態検出手段によって検出された前記出力状態が所定時間毎に変化しているか否かを判定する状態変化判定手段と、前記状態変化判定手段による判定結果を前記データバス及び前記プリント配線を介さない出力信号に基づいて報知する報知手段と、を備えることを特徴とする遊技機である。
請求項2記載の発明は、遊技機の動作を制御する遊技用マイクロコンピュータを備えた遊技機において、データバスを介した前記遊技用マイクロコンピュータからの出力信号に基づいて出力状態が変化する出力手段と、前記出力状態を検出する状態検出手段と、を備え、前記遊技用マイクロコンピュータは、少なくとも所定時間毎に前記出力手段の出力状態を変化させたときに、前記状態検出手段によって検出された前記出力状態が所定時間毎に変化しているか否かを判定する状態変化判定手段と、前記状態変化判定手段による判定結果をワイヤレスで報知する報知手段と、を備えることを特徴とする遊技機である。
請求項3記載の発明は、前記遊技用マイクロコンピュータは、マイクロコンピュータの集積回路とともに樹脂モールドした本体に前記報知手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4記載の発明は、前記遊技用マイクロコンピュータは、遊技制御処理を行う遊技ブロック及び遊技ブロックから独立して動作する管理ブロックを有し、前記遊技ブロックは、前記状態検出手段が検出した出力状態の情報を、前記遊技ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域に設定する設定手段を備え、前記管理ブロックは、前記遊技ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域から前記管理ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域に、前記出力状態の情報を転送する遊技情報転送手段と、前記状態変化判定手段と、前記報知手段と、を備えることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の遊技機である。
ここで、「遊技機の動作を制御する遊技用マイクロコンピュータ」とは、遊技制御プログラムを保持するROM、そのプログラムを実行するCPU、プログラム実行用のRAM及びその他の周辺回路を一つのパッケージに収めた遊技用演算処理装置のことをいい、一般的に遊技用ワンチップマイコンなどと称されているものである。
また、「データバスを介した前記遊技用マイクロコンピュータからの出力信号に基づいて出力状態が変化する出力手段」とは、前記の遊技用マイクロコンピュータによって使用されるデータバスを介して、その遊技用マイクロコンピュータから出力される遊技用制御信号に応答して動作する様々なアクチュエータや表示器等のことをいう。たとえば、ある種のパチンコ遊技機にあっては、特図表示器、特図記憶表示器、普図表示器、普図記憶表示器、遊技状態表示器などの表示器類、普電SOLや大入賞SOLなどのアクチュエータが相当する。
また、「出力状態を検出する状態検出手段」とは、前記様々なアクチュエータや表示器等の状態(たとえば、アクチュエータにあってはその作動状態または表示器にあってはその表示状態)を検出するためのセンサ若しくはそれに相当するもののことをいう。たとえば、ある種のパチンコ遊技機が具備するSOL動作検出器は、前記のアクチュエータに相当する普電SOL等の作動状態を検出するので、このSOL動作検出器を上記の状態検出手段とみなすことができる。あるいは、ある種のパチンコ遊技機が具備する特図表示検出器は、前記の表示器に相当する特図表示器の表示状態を検出するので、この特図表示検出器を上記の状態検出手段とみなすことができる。
さらに、前記の出力手段や状態検出手段は、パチンコ遊技機等の遊技機が元々具備しているアクチュエータや表示器等及びそれらのアクチュエータや表示器等と対で設けられているセンサ類を利用してもよいが、コストの点で許されるのであれば、別途に専用の出力手段や状態検出手段を設けてもよいことは勿論である。
また、「所定時間毎に前記出力手段の出力状態を変化させたときに」とは、たとえば、遊技制御プログラムの実行周期毎に前記出力手段の出力状態を変化させることをいう。一般的にこの実行周期は数ミリ秒ないしはそれに相当するきわめて短い時間である。この実行周期は一定の時間であってもよく、異なる時間であってもよい。
また、「出力状態が所定時間毎に変化しているか否かを判定する」とは、遊技用マイクロコンピュータから所定時間毎に出力される遊技用制御信号に応答して期待通りに正しく動作しているか否かのことをいう。たとえば、その遊技用制御信号が対象とするアクチュエータを動作状態にする信号である場合、そのアクチュエータが動作すれば「変化あり」、動作しなければ「変化なし」と判定する。または、その遊技用制御信号が対象とする表示器を表示状態にする信号である場合、その表示器が表示状態になれば「変化あり」、表示状態にならなければ「変化なし」と判定する。なお、アクチュエータや表示器の状態が複数の状態に変化する場合は、その遊技用制御信号で示された状態になることを「変化あり」、他の状態になることを「変化なし」として判定する。
また、「状態変化判定手段による判定結果を前記データバス及び前記プリント配線を介さない出力信号に基づいて報知する」とは、要するに、ワイヤレスで報知することをいう。このワイヤレスの具体的態様は、たとえば、光によるもの無線電波によるものが考えられる。
また、「マイクロコンピュータの集積回路とともに樹脂モールドした本体に前記報知手段を備える」とは、少なくとも、樹脂モールドによってパッケージングされた遊技用マイクロコンピュータそれ自体に報知手段を実装することをいい、遊技用マイクロコンピュータと報知手段が物理的に分離していない状態、または、分離させることが困難な状態のことをいう。
請求項1及び請求項2記載の発明によれば、正規の遊技用マイクロコンピュータからの制御信号に応答して動作する出力手段の動作状態を状態検出手段で検出し、その検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価するので、たとえば、正規の遊技用マイクロコンピュータ以外に前記の出力手段を制御する不正な制御手段(不正マイコン等)が組み込まれていた場合には、前記の検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価できなくなるため、不正マイコンの存在を確実に発見できる。したがって、前記の検出結果を正規の遊技用マイクロコンピュータに取り込んで評価できている間は、常に、遊技用マイクロコンピュータが入出力を管理している正常な状態にあることを把握することができる。
また、この発明においては、前記状態変化判定手段による判定結果を前記データバス及び前記プリント配線を介さない出力信号に基づいて報知する、より具体的には請求項2に記載のようにワイヤレスで報知する報知手段を備えるので、報知経路上に“ぶら下がり基板”等の不正物を入れられるおそれがない。
請求項3記載の発明によれば、マイクロコンピュータの集積回路とともに樹脂モールドした本体に前記報知手段を備えるので、報知手段の取り替えや加工等の不正行為を困難にすることができ、報知の信頼性を向上できる。
請求項4記載の発明によれば、遊技制御とセキュリティ管理とを別ブロックで行うことができ、セキュリティ管理に伴う遊技制御処理の負担軽減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を、パチンコ遊技機への適用を例にして、図面を参照しながら説明する。
まず、パチンコ遊技機の構成を説明する。
図1は、パチンコ遊技機10(遊技機)の正面図である。このパチンコ遊技機10は、遊技機本体11と、その遊技機本体11の側方に併設されたカードユニット12とを対にして遊技場に多数設けられる。
遊技機本体11は、機枠13の前面側に額縁状の前面枠14を開閉可能に設け、該前面枠14に開設した窓部15の前面側にガラス枠16と開閉扉17を開閉可能に軸着し、窓部15の背面側には、この窓部15を塞ぐようにして遊技盤18(遊技盤18の詳細構成は図2を参照のこと)を装着し、前面枠14の下部前面側に球受皿19と、遊技球の発射操作ハンドル20などを取り付けているとともに、開閉扉17には遊技球貯留手段として球供給皿21を設け、該球供給皿21より打球発射機構(図示省略)へ供給された遊技球が弾発され、遊技盤18に到達するようになっている。
また、カードユニット12は、遊技球を貸し出すためのプリペイドカードを処理するものであり、遊技者がプリペイドカードで遊技球を借り受ける場合、カードユニット12のカード挿入口22にプリペイドカードを挿入すると、そのプリペイドカードでの球貸が可能であれば使用可能な度数が遊技機側に設けられた度数表示器23に表示され、その度数表示器23の左側に設けられている球貸スイッチ24を操作する毎に単位度数分(例えば、100円に相当する1度数分)の球貸動作が行われる。なお、球貸スイッチ24の右隣のカード返却スイッチ25が操作されると、プリペイドカードがカード挿入口22より排出されるようになっている。
図2は、遊技盤18の正面図である。遊技盤18の表面に形成された遊技領域26のほぼ中央には、装飾図柄表示装置27としての画像表示装置が設けられている。この装飾図柄表示装置27は、センターケース27aに形成された凹部の前面より奥まった位置に設けられている。
装飾図柄表示装置27は、例えば、LCD(液晶表示器)やCRT(ブラウン管)等で表示画面が構成されている。表示画面の画像を表示可能な領域には、複数の変動表示領域が設けられており、各変動表示領域に識別情報(装飾図柄:特別図柄に対応して変動表示する図柄)や特図変動表示ゲームを演出するキャラクタが表示される。すなわち、表示画面の左、中、右に設けられた変動表示領域には、識別情報として割り当てられた装飾図柄(例えば、「0」〜「9」までの数字及び「A」、「B」の英文字による12種類の図柄)が変動表示(可変表示)して特図変動表示ゲームが行われる。その他、表示画面には遊技の進行に基づく画像が表示される。
装飾図柄表示装置27の右上方には装飾用ランプやLED等の装飾装置28が設けられ、これらの装飾装置28は、大当り等のイベント発生時に遊技の進行に応じて様々な態様で装飾発光する。センターケース27aの枠上には、装飾図柄表示装置27の左側の位置に“ワープ入口”と称される球通路(以下、ワープ入口29)が設けられる。ワープ入口29へ流下した遊技球は、ワープ出口30から排出され、装飾図柄表示装置27の下辺に設けられた溝を通過して、装飾図柄表示装置27の中央直下に設けられた孔に流下する。そして、始動口31の直上に設けられた連通口から排出されることによって、後述の始動口31への入賞可能性が高められるようになっている。
センターケース27aの左側には、普通図柄始動ゲート32及び方向転換部材33が配置される。また、センターケース27aの下方には、複数個(左側3個、右側1個)の一般入賞口34が配置されるとともに、普通変動入賞装置(普通電動役物)35を備えた始動口31、及び、大入賞口36を備えた特別変動入賞装置37が配置される。特別変動入賞装置37の左側には、特図変動表示ゲームの特別図柄の変動表示及び特別図柄入賞記憶数を表示する特図表示器38が設けられる。特図表示器38には、特図表示部38a及び特図記憶表示部38bが設けられる。
また、特別変動入賞装置37の右側には、普通図柄変動表示ゲームが実行され、または、普通図柄入賞記憶数を表示する普図表示器39が設けられる。普図表示器39には、普図表示部39a及び普図記憶表示部39bが設けられる。
パチンコ遊技機10は、打球発射装置(図示省略)から遊技領域26に向けて遊技球(パチンコ球)が打ち出されることによって遊技が行われる。打ち出された遊技球は、遊技領域26内の各所に配置された風車等の方向転換部材33や釘によって転動方向を変えながら遊技領域26を流下し、一般入賞口34、始動口31または特別変動入賞装置37に入賞するか、遊技領域26の最下部に設けられたアウト口40から排出される。遊技領域26の左側に配置された一般入賞口34への遊技球の入賞は、これらの一般入賞口34に備えられた入賞口センサL63(図4参照)によって検出される。また、遊技領域26の右側に配置された一般入賞口34への遊技球の入賞は、これらの一般入賞口34に備えられた入賞口センサR64(図4参照)によって検出される。なお、入賞口センサL63や入賞口センサR64の“L”、“R”は、それらの位置(左、右)を示す。
始動口31、一般入賞口34、大入賞口36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から排出され、球供給皿21に供給される。
始動口31への遊技球の入賞は、始動口SW60(図4参照)によって検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された特別図柄乱数カウンタ値は、後述の遊技制御装置41内の特図記憶領域に特別図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この特別図柄入賞記憶の記憶数は、特図記憶表示部38bに表示される。遊技制御装置41は、特別図柄入賞記憶に基づいて、特図表示部38aにて特図変動表示ゲームを行う。
始動口31へ遊技球の入賞があると、装飾図柄表示装置27では、前述した数字等で構成される装飾図柄(識別情報)が順に変動表示して、特図変動表示ゲームに関する画像が表示される。つまり、装飾図柄表示装置27では、特図表示部38aの表示に対応する装飾図柄の変動表示が行われる。特図表示部38aは、変動表示状態と変動表示結果とを遊技者に正確に知らしめる役割を有し、装飾図柄表示装置27は、興趣向上のために多様な表示を演出する役割を有する。
始動口31への入賞が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、入賞検出時の特別図柄乱数カウンタ値が当り値であるとき)には大当り状態となり、表示図柄が特定の結果態様を導出する。具体的には、特図表示部38aは、当り図柄である一桁の特別図柄で停止して、装飾図柄表示装置27は、三つの装飾図柄が揃った状態(大当り図柄)で停止する。このとき、特別変動入賞装置37は、大入賞口SOL71(図4参照)への通電によって、大入賞口36が所定の時間(例えば、30秒)だけ、遊技球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から遊技球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に変換される。すなわち、大入賞口36が所定の時間だけ大きく開くので、この間遊技者は多くの遊技球を獲得することができるという遊技価値が付与される。
特別変動入賞装置37への遊技球の入賞は、カウントSW(図4参照)によって検出される。
普通図柄始動ゲート32への遊技球の通過は、ゲートSW62(図4参照)で検出される。この遊技球の通過タイミングによって抽出された普通図柄乱数カウンタ値は、遊技制御装置41内の普図記憶領域に普通図柄入賞記憶として所定回数(例えば、最大で4回分)を限度に記憶される。そして、この普通図柄入賞記憶の記憶数は、普図記憶表示部39bに表示される。
普通図柄始動ゲート32を遊技球が通過すると、遊技制御装置41は普通図柄入賞記憶に基づいて普図表示器39で普図変動表示ゲームが開始される。すなわち、普通図柄始動ゲート32への通過検出が所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当り値であるときには)には当り状態となり、普図表示部39aに表示される普通図柄が当り状態で停止する。このとき、始動口31の上部に設けられた普通変動入賞装置35は、普電SOL70(図4参照)への通電により、始動口31への入口が所定の時間だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口31への入賞可能性が高められる。なお、普通変動入賞装置35の開放時間は、例えば、特定遊技状態(確率変動状態及び変動時間短縮状態)では2.9秒間、通常遊技状態では0.5秒間として、遊技状態に応じて開放態様が変化するとよい。
このようにして、一般入賞口34、始動口31及び大入賞口36に遊技球が入賞すると、入賞した入賞口の種類に応じた数の賞球が払出ユニット(排出装置)から、前面枠14の球供給皿21または球受皿19に排出される。
図3は、パチンコ遊技機10の背面図である。この図に示すように、パチンコ遊技機10の背面には、遊技機としての諸機能を実現するための機構、例えば、遊技場の島設備より供給される遊技球を受けて貯留して球貸要求に応じた球排出や賞球排出を行う機構、遊技盤に設けられた各種入賞口へ入賞して回収された遊技球や何れの入賞口にも入賞せずにアウト口から回収された遊技球を機外の回収球搬送路へ導く遊技球回収機構などのほか、遊技盤18に設けた遊技装置の動作制御などを行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御装置41、球排出や打球の発射制御を行う排出・発射制御装置42、各部へ所定の電源を供給する電源装置43などを適所に設けてある。なお、本実施形態における遊技制御装置41は、遊技盤18の裏面下方部に装着される遊技盤裏面構成部材44に着脱可能に取り付けるものとしてある。
パチンコ遊技機10の上方側の島設備内には、後述の情報収集端末46が設けられており、この情報収集端末46とパチンコ遊技機10の背面の情報出力端子(遊技制御装置41の後述の管理ブロックBの情報出力端子11aや遊技盤18の情報出力端子11b)との間が不図示の信号ケーブルで接続されているとともに、さらに、この情報収集端末46の構成部品の一つである後述の受光素子76及び受信器77が遊技制御装置41の近く(たとえば、遊技制御装置41のケース前面)に配置され、これらの受光素子76及び受信器77と情報収集端末46との間がケーブル46aで接続されている。
図4は、遊技制御装置41の電気的な内部ブロック構成図である。遊技制御装置41は、パチンコ遊技等に必要な役物制御を行う、いわゆる“アミューズメントチップ”としての遊技用ワンチップマイコン45と、外部の情報収集端末装置46に実装された通信端子47との間でデータのやり取りを行うための外部通信端子48と、ロジック用電源やドライブ用電源を発生する電源回路49と、入力ポート回路50と、複数(ここでは便宜的に4個)の出力ポート回路51〜54を内蔵したI/Oエキスパンダ55と、それらの出力ポート回路51〜54から取り出された各々の信号を所要の制御負荷を駆動し得る電力に増幅するドライブ回路56と、それらの各部を接続する基板内バス57(データバス、アドレスバス及びコントロールバスの総称)とを備える。これらの各部は、ケースによって閉鎖された遊技制御基板に実装されており、同基板上には、基板内バス57が形成されているとともに、様々なプリント配線、たとえば、遊技用ワンチップマイコン45と通信端子47との間を接続するプリント配線48aが形成されている。
入力ポート回路50には、遊技機本体11に設けられた各種センサ、たとえば、SOL(ソレノイド)動作検出器58、特図表示検出器59、始動口SW(スイッチ)60、カウントSW61、ゲートSW62、入賞口センサL63、入賞口センサR64などからの検出信号が入力されており、また、複数の出力ポート回路51〜54からは、ドライブ回路56を介して、遊技機本体11に設けられた電動役物等の各種制御負荷、たとえば、特図表示器65、特図記憶表示器66、普図表示器67、普図記憶表示器68、遊技状態表示器69、普電SOL70、大入賞口SOL71、排出制御装置72、演出制御装置73、盤用外部情報74などへの駆動信号などが取り出されている。
情報収集端末装置46は、上記のとおり、遊技制御装置41の外部通信端子48に接続された通信端子47を備える他、パチンコ遊技機10の盤用外部情報74やカードユニット12に接続された情報収集端子75と、後で詳しく説明する受光素子76及び受信器77などを備えており、パチンコ遊技機10やカードユニット12から様々な情報信号、たとえば、売り上げ信号、補給球数信号、回収球数信号、大当たり信号、特図回転信号及び確変信号などを取り込み、遊技場内部ネットワークを介して、不図示の場内管理装置に対して所要の情報送信を行うとともに、遊技制御装置41に実装されている遊技用ワンチップマイコン45の正当性評価、すなわち、遊技用ワンチップマイコン45に対して定期的または不定期に固有識別情報の送信要求を出し、その要求に応答して遊技用ワンチップマイコン45から送信された固有識別情報を初回受信の際には内部に記憶保存し、2回目以降の受信の際には記憶保存されている固有識別情報と受信した固有識別情報とを照合することによって遊技用ワンチップマイコン45の正当性評価を行い、加えて、たとえば、I/Oエキスパンダ55などの大型パッケージチップ内に密かに組み込まれる可能性がある不正マイコンの有無を判定する等のセキュリティ処理を実行する。
図5は、情報収集端末装置46のブロック図である。この情報収集端末装置46は、リセット回路78、クロック発生回路79、CPU80、ROM81、RAM82、EEPROM83、CTC(Counter Timer Circuit)回路84、割り込みコントローラ85、I/Oポート86、受光素子76、受信器77、ネットワーク通信ポート87、通信端子47、75、通信ポート88及びバス89などを備える。
CPU80は、バス89を介して、ROM81、RAM82、EEPROM83、ネットワーク通信ポート87、通信ポート88及びI/Oポート86などに接続されている。ROM81にはCPU80で実行されるプログラム等が予め格納されており、RAM82はCPU80によるプログラム実行時のワークエリアとして使用される。
EEPROM83は、不揮発性のメモリであって、ネットワーク構成及びアドレスの指定情報、識別コード等の情報収集端末装置46に設定される情報等を記憶している。EEPROM83のプログラムによって書き換え可能な領域及びROM81には、遊技情報の収集に用いられるプログラムが記憶されている。
ネットワーク通信ポート87は、所定の通信プロトコルに従ってデータ通信を行うためのポートである。ネットワーク通信ポート87は、ドライバを介して不図示のネットワーク接続端子に接続されており、遊技場内部管理装置との間で信号(データ信号、指令信号)を送受信する。
通信ポート88は、遊技制御装置41に設けられた遊技用ワンチップマイコン45や遊技制御装置41外部の盤用外部情報74及びカードユニット12との間で所定のプロトコルで通信を行う通信ポートであり、遊技制御装置41に設けられた外部通信端子48と通信端子47の間をケーブルで接続し、また、盤用外部情報74及びカードユニット12と情報通信端子75との間をケーブルで接続している。
I/Oポート86は、パラレルまたはシリアルの入出力ポートであり、ドライバを介して受光素子76や受信器77に接続されており、受光素子76や受信器77には、遊技制御装置41に設けられた遊技用ワンチップマイコン45から出力された様々な遊技情報(賞球信号、特賞信号、確変信号、スタート信号など)がワイヤレスで入力される。
遊技制御装置41から情報収集端末装置46に遊技情報が入力されると、CPU80によって遊技情報の累積値が算出される。また、算出された遊技情報の累積値はネットワーク通信ポート87から遊技場内部管理装置に出力され、この遊技場内部管理装置にて管理される。
図6は、遊技機本体11に設けられた各種センサと電動役物等の各種制御負荷との関係図である。まず、(a)に示すセンサ90は、LED等の発光素子91とフォトセンサ等の受光素子92とを近距離で対向配置すると共に、その対向間隙内に光遮蔽体90aを配置して構成されている。光遮蔽体90aは、このセンサ90と対をなす各種制御負荷の動きに連動して発光素子91から受光素子92への光路を遮断したり開放したりする。“各種制御負荷”とは、遊技用ワンチップマイコン45からの制御出力に応答して動作する、たとえば、普電SOL70や大入賞SOL71などのソレノイド類であるが、これに限定されない。遊技用ワンチップマイコン45からの制御出力に応答して動作するものであればソレノイドに限らず、たとえば、モータ等如何なるものであってもよい。ここでは、説明の便宜上、上記の各種制御負荷を普電SOL70とする。この場合、図示のセンサ90は、普電SOL70の動作を検出するためのセンサ、つまり、SOL動作検出器58と読み替えられる。
既述のとおり、普電SOL70は、「普通図柄始動ゲート32への遊技球の通過タイミングが所定のタイミングでなされたとき(具体的には、通過検出時の普通図柄乱数カウンタ値が当り値であるときには)に当り状態となり、普図表示部39aに表示される普通図柄が当り状態で停止し、このとき、始動口31の上部に設けられた普通変動入賞装置35は、普電SOL70への通電により、始動口31への入口が所定の時間だけ拡開するように変換され、遊技球の始動口31への入賞可能性が高められる。」ので、普電SOL70の非動作時(非通電時)の光遮蔽体90aの位置を図示の光路遮断位置としておけば、センサ90(SOL動作検出器58)は、当たり状態のときに、発光素子91からの光を受光素子92で受光し、その受光光量に対応した検出信号を出力する。
したがって、センサ90(SOL動作検出器58)から出力される検出信号は、普電SOL70の動きを表す信号であり、普電SOL70の動きは、遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号(普通変動入賞装置35の制御信号)に応答したものであるから、結局、センサ90(SOL動作検出器58)から出力される検出信号は、遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号(普通変動入賞装置35の制御信号)の「フィードバック信号」ということができる。
遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号は、普電SOL70などの駆動信号だけでなく、特図表示器65などの点灯表示用制御信号もある。このような点灯表示用制御信号に適用する場合は、たとえば、(b)のようにしてもよい。すなわち、センサ90(この場合のセンサ90は特図表示検出器59となる)の受光素子92を、特図表示器65などに設けられている表示ランプ(特図表示部38aや特図記憶表示部38b)のいずれか(ここでは便宜的に特図記憶表示部38bとする)に対向配置してもよい。このようにすると、特図記憶表示部38bの点灯/非点灯に対応した検出信号をセンサ90から取り出すことができる。特図記憶表示部38bの点灯/非点灯は、遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号(特図表示器38の制御信号)に応答したものであるから、この場合のセンサ90(特図表示検出器59)から出力される検出信号は、遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号(特図表示器38の制御信号)の「フィードバック信号」ということができる。
なお、以上の説明では、遊技用ワンチップマイコン45から出力される制御信号の「フィードバック信号」を得るために、既存のセンサ(SOL動作検出器58、特図表示検出器59等)や制御負荷(普電SOL70、特図表示器38等)を利用しているが、これに限定されない。コストが許されれば、フィードバック信号生成用の専用のセンサや制御負荷を設けても構わない。たとえば、(c)に示すように、遊技用ワンチップマイコン45から出力されるテスト用制御信号に応答して点灯/非点灯する発光素子93と、この発光素子93の光を受けて検出信号を出力する受光素子94とを対向配置した専用のセンサ95を設けてもよい。この場合、発光素子93と受光素子94とを一つのパッケージ部品とすれば、フィードバック信号のやり取りを外部から見えないように秘匿できるので好ましい。
また、出力される制御信号は、遊技者による遊技進行に関わらず所定タイミング毎に変化するものであることが望ましい。そうすれば、稼働のない遊技機であってもフィードバック信号による自己診断が可能になる。また、装飾部品(たとえば、装飾用LEDや演出役物駆動用アクチュエータ)に用いることが望ましい。そうすれば、遊技進行や遊技球に影響を与えることがないので、自己診断を行うタイミングが遊技進行や遊技球の状態に影響されない。
図7は、遊技用ワンチップマイコン45の外観図である。一般に遊技用ワンチップマイコン45は、ZIP(Zigzag Inline Package)と呼ばれる比較的大きな汎用パッケージに収められている。このパッケージは、薄板矩形状本体96の長手方向一端側に植設された多数のピン97を備えており、このピン97を遊技制御装置41のプリント基板(遊技制御基板)に半田で固定して使用する。薄板矩形状本体96は、プラスチック等の素材で一体成形されており、一般的には、その内部に遊技に必要な様々な電子回路(図8参照)を実装しているが、本実施形態の遊技用ワンチップマイコン45は、それらの電子回路を実装することに加え、さらに、LED等の発光素子98と空中線99aを含む発振器99とを一体化して備えている点で通常の遊技機のものと相違する。
図8は、遊技用ワンチップマイコン45のブロック図である。遊技用ワンチップマイコン45は、遊技制御を行う遊技ブロックAと、情報管理を行う管理ブロックBとを共通の半導体基板上に実装してワンチップ化したものである。
遊技ブロックAは、リセット回路100と、クロックジェネレータ101と、遊技用CPU102と、遊技プログラムを不揮発的に記憶する遊技用ROM103と、遊技プログラムのワークエリアとして用いられる遊技用RAM104と、CTC105と、割込みコントローラ106と、外部バスインターフェース107と、I/Oポート108と、CPUバス109とを含む。
遊技用CPU102は、図示は略すが、各種のレジスタ群、演算・論理部(ALU)、命令レジスタ(IR)、デコーダ、プログラムカウンタ(PC)、スタックポインタ(SP)、これらを結ぶデータバス、アドレスバスおよび各種の制御部をコア内に含む、例えば、Z80アーキテクチャのCPUコアであり、遊技用ROM103に格納された遊技プログラムを遊技用RAM104にロードして実行することにより、パチンコ遊技機10の遊技制御に必要な各種機能をソフト的に実現する。
外部バスインターフェース107は、遊技制御装置41の基板内バス57(図4参照)との間でアドレス信号やデータ信号、メモリリクエスト信号、入出力リクエスト信号、メモリ書込み信号、メモリ読み出し信号およびモード信号などの信号インターフェース処理を行う。
遊技用RAM104は、遊技用CPU102の主記憶に相当し、例えば、SRAM等の高速半導体デバイスで構成され、遊技ブロックAにおける遊技プログラムに基づく処理を実行する際にワークエリア(作業領域)として用いられる。なお、遊技用RAM104は、遊技用ワンチップマイコン45の端子群の一つに割り当てられた専用の端子を用いて、バッテリバックアップ機能を付与できるようになっており、パチンコ遊技機10の電源オフ後もその記憶内容を保持することが可能になっている。
リセット回路100や割込みコントローラ106は、パチンコ遊技機10の電源投入時に不図示の電源投入検出回路で作られるシステムリセット信号に応答して遊技用CPU102をシステムリセットするとともに、遊技用ワンチップマイコン45の各種内部リソースを初期状態に設定する。
クロックジェネレータ101は、不図示の高精度発振器で作られた基準信号を基に遊技用CPU102を含む遊技用ワンチップマイコン45の各ブロックの動作に必要なクロック信号を発生する。
CTC105は、タイマモードまたはカウンタモードといったモードに応じてクロック入力を数え、割り込みの可否などを決定する。
次に、遊技用ワンチップマイコン45における情報管理を行う管理ブロックBの構成を説明する。管理ブロックBは、管理用ファーム110と、管理用ワークRAM111と、セキュリティメモリ112と、バスモニタ回路113と、通信ポート114と、出力ポート115と、発光素子98と、発振器99と、管理バス116とを含んで構成されている。
管理用ファーム110はブートプログラムを格納しており、遊技用ワンチップマイコン45のシステムリセット時(正確には、システムリセット直後に実行される管理ブロックBの自己診断および初期化処理の正常完了後に)、このブートプログラムが立ち上がって、所定の簡易チェックを行い、正常であれば、プロテクト設定処理を実行した後、遊技プログラムの所定アドレス(遊技用CPU102のアドレス空間内における所定アドレス;一般に当該アドレス空間の先頭番地0000h)に処理を渡す。
バスモニタ回路113は、CPUバス109の状態監視を行い、CPUバス109が遊技用CPU102によって使用されていないときに、必要に応じて、CPUバス109を介して遊技ブロックAの遊技用ROM103や遊技用RAM104などをアクセスし、所要のデータ(遊技プログラムや遊技用RAM104の内容など)を管理ブロックBに取り込む。
セキュリティメモリ112(ワンタイムPROMで構成)には、遊技用ワンチップマイコン45の識別や正当性の判定のために使用する固有識別情報(固有ID)が書き込まれている。さらに、この固有IDに加え、遊技種別コード、ランクコード、メーカ番号、機種コードおよび検査番号などの各情報が書き込まれることもある。ちなみに、遊技種別コードとは、パチンコ遊技機やスロットルマシン等を区別するための情報であり、例えば、パチンコ遊技機の場合は“P”、スロットルマシンの場合は“G”を表すコードである。また、ランクコードとは、遊技機の機種ランクコード(第1種、第2種等を区別するためのコード)、メーカ番号当該遊技機の製造メーカを識別するためのメーカID(またはメーカコード)であり、機種コードとは、製造メーカが設定する当該遊技機の製品コードであり、検査番号(または検定コード)とは、第3者機関による検査に合格した遊技機に付与される番号である。
管理用ワークRAM111は、バスモニタ回路113を介して読み込まれた遊技ブロックAの情報(遊技プログラムや遊技用RAM104の内容など)を一時的に保持するための記憶領域である。
通信ポート114は、情報収集端末装置46との通信を行うもので、その情報収集端末装置46からの要求に応答して、管理用ワークRAM111の記憶内容を要求元の情報収集端末装置46に転送する。
同様に、出力ポート115も、情報収集端末装置46との通信を行うもので、その情報収集端末装置46からの要求に応答して、あるいは自発的に、管理用ワークRAM111の記憶内容を発光素子98や発振器99を介して要求元の情報収集端末装置46に転送する。上記の通信ポート114は“ケーブル”を介して要求元の情報収集端末装置46に所要の情報を転送するのに対して、この出力ポート115は、たとえば、光(発光素子98)や無線電波(発振器99)により、“ワイヤレス”で要求元の情報収集端末装置46に所要の情報を転送する点で相違する。
このような電気的ブロック構成を有する遊技制御装置41は、遊技用ワンチップマイコン45に収められた遊技プログラムを逐次に実行しつつ、入力ポート回路50を介して、SOL動作検出器58、特図表示検出器59、始動口SW60、カウントSW61、ゲートSW62、入賞口センサL63、入賞口センサR64などからの各種遊技センサ信号を取り込みながら、それらのセンサ信号に基づいて、各種の駆動信号を発生し、それらの駆動信号を、適宜の出力ポート回路51〜54からドライブ回路56を介して、所要の制御負荷、すなわち、特図表示器65、特図記憶表示器66、普図表示器67、普図記憶表示器68、遊技状態表示器69、普電SOL70、大入賞口SOL71、排出制御装置72、演出制御装置73、盤用外部情報74などに出力することにより、パチンコ遊技機10の遊技制御をコントロールする。
一方、この遊技制御装置41の正当性判定、すなわち、遊技制御装置41に実装されている遊技用ワンチップマイコン45が正規のものであるか否かの判定は、この遊技用ワンチップマイコン45のセキュリティメモリ112に書き込まれている固有識別情報としてのID情報を情報収集端末装置46で評価することによって行われる。かかる正当性判定の具体的仕組みは、冒頭の従来技術(特許文献1)にも詳しく述べられているが、その概略の手順は次のとおりである。まず、情報収集端末装置46から遊技制御装置41に対して定期的または不定期に情報要求を出す。遊技制御装置41は、その要求に応答してセキュリティメモリ112に書き込まれているID情報を読み出して情報収集端末装置46に送信する。情報収集端末装置46は、初回の情報受信の場合にその情報を保存格納し、2回目以降の情報受信の場合に保存済の情報と受信した情報とを照合する。そして、情報一致の場合には、正当な遊技用ワンチップマイコン45を搭載した遊技制御装置41であると判断し、一方、情報不一致の場合には、不正に改造された遊技用ワンチップマイコン45を搭載した遊技制御装置41であると判断する。
しかしながら、このような仕組みは、遊技用ワンチップマイコン45の不正交換を検知できる点で有益であるが、正規の遊技用ワンチップマイコン45を残したまま他の周辺回路、たとえば、I/Oエキスパンダ55に不正マイコンが組み込まれた場合にまったく対処できないという不都合がある。
上記の手順、つまり、情報収集端末装置46から遊技制御装置41に対して定期的または不定期に情報要求を出すと、遊技制御装置41は、その要求に応答してセキュリティメモリ112に書き込まれているID情報を読み出して情報収集端末装置46に送信し、情報収集端末装置46は、初回の情報受信の場合にその情報を保存格納し、2回目以降の情報受信の場合に保存済の情報と受信した情報とを照合し、情報一致の場合に正当な遊技用ワンチップマイコン45を搭載した遊技制御装置41であると判断するからであり、正規の遊技用ワンチップマイコン45を残したままの場合には、情報収集端末装置46で常に「情報一致」が判定されてしまうからである。
そこで、本実施形態では、パチンコ遊技機10の遊技制御は、入力ポート回路50から取り込まれた各種センサ信号に基づいて遊技用ワンチップマイコン45から所要の制御信号を出力し、その制御信号により所要の制御負荷(特図表示器65、特図記憶表示器66、普図表示器67、普図記憶表示器68、遊技状態表示器69、普電SOL70、大入賞SOL71等々)を駆動して、この制御負荷の動きまたは表示態様を、再び各種センサ(SOL動作検出器58、特図表示検出器59等々)で検出していること、
つまり、「遊技用ワンチップマイコン45からの制御信号出力」→「制御負荷の動きまたは表示態様の変化」→「センサ信号」→「遊技用ワンチップマイコン45への入力」というループを形成している点に着目し、
遊技中または遊技を行っていないとき若しくはパチンコ遊技機10への電源投入時などの任意のタイミングで、所定の制御負荷を試験的に駆動しまたはその表示態様を試験的に変化させるとともに、その制御負荷の動きまたは表示態様の変化を、当該所定の制御負荷に対応するセンサで検出して、その検出結果が期待値に一致しているか否かを判定することにより、上記の不都合、すなわち、他の周辺回路(たとえば、I/Oエキスパンダ55)への不正マイコンの組み込みの有無を確実に判定するようにしたものである。
このようにすると、I/Oエキスパンダ55などに不正マイコンが組み込まれている場合は、上記のループが形成されないので、仮に、正規の遊技用ワンチップマイコン45から所定の制御負荷を駆動しまたはその表示態様を変化させる制御信号を出力しても、その制御信号は目標の制御負荷に届かないからであり、したがって、その制御負荷に対応するセンサの検出信号は期待値に一致せず、その結果、不正マイコンの組み込みを判別することができるからである。
次に、作用を説明する。
図9は、遊技制御装置41の制御処理を示す図であり、(a)の起動処理では、パチンコ遊技機10への電源投入時に行われる初期化処理(ステップS11)と乱数更新処理1(ステップS12)が示されている。また、(b)のタイマ割り込み処理では、数ミリ秒程度の短い周期で発生するタイマ割り込み毎に実行される一連の遊技制御処理が示されており、この遊技演算処理では、たとえば、割り込み禁止レジスタの待避(ステップS13)を行った後、入力処理(ステップS14)と出力処理(ステップS15)を行い、その後、コマンド送信処理(ステップS16)、乱数更新処理2(ステップS17)、エラー監視処理(ステップS18)、スイッチ監視処理(ステップS19)、特図ゲーム処理(ステップS20)、普図ゲーム処理(ステップS21)、外部情報編集処理(ステップS22)及びレジスタの復帰/割り込み許可(ステップS23)等を実行する。
ここで、ステップS14の「入力処理」では、遊技機本体11に設けられた各種センサ、たとえば、SOL(ソレノイド)動作検出器58、特図表示検出器59、始動口SW(スイッチ)60、カウントSW61、ゲートSW62、入賞口センサL63、入賞口センサR64などからの検出信号が入力ポート回路50を介して遊技用ワンチップマイコン45に取り込まれ、また、ステップS15の「出力処理」では、遊技機本体11に設けられた電動役物等の各種制御負荷、たとえば、特図表示器65、特図記憶表示器66、普図表示器67、普図記憶表示器68、遊技状態表示器69、普電SOL70、大入賞口SOL71、排出制御装置72、演出制御装置73、盤用外部情報74などへの駆動信号が遊技用ワンチップマイコン45から出力ポート回路51〜54及びドライブ回路56を経て出力される。
今、ある割り込みタイミング(以下、Tとする)の「入力処理」で取り込まれた検出信号は、その一つ前の割り込みタイミング(以下、T−1とする)の「出力処理」で、その検出信号に対応する制御負荷に出力された駆動信号の“フィードバック信号”であるから、たとえば、タイミングT−1に特図表示器65を所定の表示態様にするための駆動信号を出力したとすると、タイミングTで入力される特図表示検出器59の検出信号は、上記の「所定の表示態様」に対応したものとなっているはずである。
「入力処理」で取り込まれた検出信号が「所定の表示態様」に対応したものになっていない場合には、その原因として、遊技用ワンチップマイコン45から所定の制御負荷(ここでは特図表示器65)までの信号経路上に断線等が生じている、または、所定の制御負荷(ここでは特図表示器65)やセンサ(ここでは特図表示検出器59)が正常に動作していない、もしくは、センサ(ここでは特図表示検出器59)から遊技用ワンチップマイコン45までの信号経路上に断線等が生じていることが考えられるが、さらに、遊技用ワンチップマイコン45からの駆動信号が所定の制御負荷(ここでは特図表示器65)に届いないことも考えられる。とりわけ、後者のケースは、たとえば、I/Oエキスパンダ55に不正マイコンが組み込まれているときに起こり得る。このケースの場合、所定の制御負荷(ここでは特図表示器65)が不正マイコンの制御下にあり、正規の遊技用ワンチップマイコン45の制御信号の経路が途中で切断(図14の切断箇所8参照)されているからである。
本実施形態では、このような思想の元、「入力処理」で取り込まれた検出信号のうち所定の検出信号をフィードバック入力監視対象としてモニタし、その検出信号が所定の状態にあるか否かを判定することにより、不正マイコンの存在の有無を判断するようにしたものである。
図10は、遊技用ワンチップマイコン45の遊技用ROM103と遊技用RAM104の要部メモリマップ図である。この図において、遊技用ROM103にはパチンコ遊技機10の機種コード(便宜的に“12345”)や機種名(便宜的に“△△△”)、メーカコード(便宜的に“77”)、メーカ名(便宜的に“○○”)などの情報が格納されているほか、フィードバック入力監視領域、つまり、前記の「入力処理」(ステップS14)で取り込まれた検出信号のうちどの検出信号をモニタすべきかを指定するための情報(アドレス、たとえば、“8200H”)が格納されている。このアドレス“8200H”は、遊技用RAM104の特定アドレスを指し示しており、当該特定アドレスには、フィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)が格納されている。
図11は、フィードバック入力データの転送イメージ図である。遊技用ワンチップマイコン45の内部では、遊技用RAM104のアドレス“8200H”に格納されているデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)が遊技制御ブロックAから管理ブロックBの管理用ワークメモリ111に転送されるようになっており、遊技制御ブロックAは、このデータに基づく不正マイコンの有無の判断には直接タッチしない。すなわち、不正マイコンの有無の判断は、データ転送先の管理ブロックBで実行されるようになっている。
図12は、管理ブロックBで実行される異常監視処理及び異常報知処理のフローチャート図である。まず、異常監視処理では、遊技制御ブロックAから管理ブロックBに転送されたフィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化があるか否かを判定する(ステップS24)。
ここで、“変化”とは、正規の遊技用ワンチップマイコン45からの駆動信号に応答して生起する所定の制御負荷の状態変化のことをいう。たとえば、その所定の制御負荷が普電SOL70等のアクチュエータであればそのアクチュエータの動きのことをいい、あるいは、その所定の制御負荷が特図表示器65等の表示ランプであれば、その表示ランプの点灯/非点灯のことをいう。あるいは、アクチュエータの動きや表示器の表示状態が複数種類ある場合には、正規の遊技用ワンチップマイコン45からの制御指示に対応した動きまたは表示状態を検出した場合に“変化あり”を判定し、そうでない場合に“変化なし”を判定する。
フィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化がある場合は、不正マイコンの組み込みがないものと判断し、異常報知フラグをOFF(ステップS25)にすると共に、異常報知タイマをリセット(ステップS26)した後、フローチャートを終了する。
一方、フィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化がない場合は、異常監視タイマのタイムアップを判定(ステップS27)してタイムアップでなければフローチャートを終了し、タイムアップであれば、不正マイコンの組み込みの可能性があると判断し、異常報知フラグをON(ステップS28)にした後、フローチャートを終了する。
そして、異常報知処理では、まず、異常報知フラグがONであるか否かを判定して(ステップS29)異常報知フラグがONでなければ、正常報知LEDを点灯し(ステップS30)、または、異常報知フラグがONであれば、正常報知LEDを消灯して(ステップS31)、異常の有無、すなわち、不正マイコンの組み込みの有無を周囲に報知する。
ここで、上記の「正常報知LED」とは、遊技用ワンチップマイコン45のパッケージ本体(図7の薄板矩形状本体96)に設けられている発光素子98のことである。
本実施形態では、以上のとおり構成したので、次の効果を得ることができる。まず、遊技用ワンチップマイコン45は、入力ポート回路50から取り込まれる様々なセンサ信号のうち特定のセンサ信号(遊技用ROM103のフィードバック入力監視領域で指定された信号)を管理ブロックBの管理用ワークRAM111に転送するとともに、その管理用ブロックBで、転送された信号が正常に変化しているか否か、すなわち、正規の遊技用ワンチップマイコン45からの駆動信号に応答して生起する所定の制御負荷の状態変化に対応する変化を呈しているか否かを判定する。具体的には、たとえば、その所定の制御負荷が普電SOL70等のアクチュエータであればそのアクチュエータが正常に動いているか否か、あるいは、その所定の制御負荷が特図表示器65等の表示ランプであれば、その表示ランプが正常に点灯/非点灯しているか否かを判定する。
そして、特定のセンサ信号が正常に変化している場合は、不正マイコンの組み込みがないものと判断して、遊技用ワンチップマイコン45のパッケージ本体(図7の薄板矩形状本体96)に設けられている発光素子98を点灯し、そうでない場合、つまり、特定のセンサ信号が正常に変化していない場合は、不正マイコンが組み込まれている可能性が高いと判断して、遊技用ワンチップマイコン45のパッケージ本体(図7の薄板矩形状本体96)に設けられている発光素子98を消灯する。この場合、発光素子98を点灯は「正常」を表し、消灯は「異常」を表すから、この発光素子98の点灯/消灯を目視で確認するだけで、不正マイコンの組み込みの有無を確実に見分けることができるという格別の効果が得られる。
また、この実施形態では、特定のセンサ信号を管理ブロックBに転送し、その管理ブロックBで不正マイコンの組み込みの有無を判定しているため、遊技制御ブロックAは、もっぱら遊技制御にだけリソースを占有使用することができ、不正マイコンの組み込み判断に伴う遊技制御のパフォーマンス低下を招かない。
図13は、上記の実施形態の改良例を示す図であり、発光素子98を単なる報知ランプとして利用するだけでなく、ワイヤレス通信媒体としても利用するようにした例である。すなわち、図4、図5、図7及び図8に示すように、遊技用ワンチップマイコン45と情報収集端末46は、各々に設けられた発光素子98と受光素子76の間で送受信される光で接続されており、さらに、好ましくは、その光と平行して、各々に設けられた発振器99と受信器77の間で送受信される無線電波によっても接続されており、このように、遊技用ワンチップマイコン45と情報収集端末46の間を“ワイヤレス”で接続することにより、遊技用ワンチップマイコン45の異常判定結果を情報収集端末46へと転送することができるようになっている。
この改良例では、まず、出力ポート115に接続有りか否かを判定し(ステップS32)、接続有りの場合は、光または無線電波を介して情報収集端末46の認証を行い(ステップS33)、正規の端末であればチップID(遊技用ワンチップマイコン45の固有情報)を端末宛てに送信し(ステップS34)、異常監視タイマをリセットする(ステップS35)。
次いで、前記の異常監視処理(図12)と同様に、遊技制御ブロックAから管理ブロックBに転送されたフィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化があるか否かを判定し(ステップS36)、フィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化がある場合は、不正マイコンの組み込みがないものと判断し、端末宛てに正常報知信号を出力(ステップS37)する一方、フィードバック入力監視対象のデータ(たとえば、特図表示検出器59の検出信号)に変化がない場合は、異常監視タイマのタイムアップを判定(ステップS38)してタイムアップであれば、不正マイコンの組み込みの可能性があると判断し、端末宛てに異常報知信号を出力(ステップS39)するという処理を実行する。
このようにすると、情報収集端末46で、遊技用ワンチップマイコン45のIDとともに、不正マイコンの組み込み有無の判断情報も収集することができ、遊技場内部ネットワークを介して、遊技場内のすべての遊技機の正常/異常を集中管理することが可能になる。
加えて、この変形例によれば、遊技用ワンチップマイコン45から情報収集端末46へのデータ転送を光または無線電波を用いた“ワイヤレス”で行っているため、データ転送路上に“ぶら下がり基板”等の不正部品を入れれられるおそれがなく、セキュリティの向上を図ることもできる。なお、この変形例では、光と無線電波の平行伝送としているが、これはベストモードの実施例を示しているに過ぎない。光または無線電波の一方だけであってもよい。
パチンコ遊技機10(遊技機)の正面図である。 遊技盤18の正面図である。 パチンコ遊技機10の背面図である。 遊技制御装置41の電気的な内部ブロック構成図である。 情報収集端末装置46のブロック図である。 遊技機本体11に設けられた各種センサと電動役物等の各種制御負荷との関係図である。 遊技用ワンチップマイコン45の外観図である。 遊技用ワンチップマイコン45のブロック図である。 遊技制御装置41の制御処理を示す図である。 遊技用ワンチップマイコン45の遊技用ROM103と遊技用RAM104の要部メモリマップ図である。 フィードバック入力データの転送イメージ図である。 管理ブロックBで実行される異常監視処理及び異常報知処理のフローチャート図である。 実施形態の改良例を示す図である。 遊技機の概略構成図及び不正行為の概念図である。
符号の説明
A 遊技ブロック
B 管理ブロック
10 遊技機
45 遊技用マイクロコンピュータ
48a プリント配線
57 基板内バス(データバス)
91 発光素子(出力手段)
92 受光素子(状態検出手段)
93 発光素子(出力手段)
94 受光素子(状態検出手段)
98 発光素子(報知手段)
99 発振器(報知手段)
102 遊技用CPU(設定手段)
104 遊技用RAM(メモリ)
110 管理用ファーム(状態変化判定手段、遊技情報転送手段)
111 管理用ワークRAM(メモリ)
115 出力ポート(報知手段)

Claims (4)

  1. 遊技機の動作を制御する遊技用マイクロコンピュータを備えた遊技機において、
    データバスを介した前記遊技用マイクロコンピュータからの出力信号に基づいて出力状態が変化する出力手段と、
    前記出力状態を検出する状態検出手段と、
    前記遊技用マイクロコンピュータを実装するとともに前記遊技用マイクロコンピュータから外部に出力する信号を伝送するためのプリント配線を形成した遊技制御基板と、を備え、
    前記遊技用マイクロコンピュータは、
    少なくとも所定時間毎に前記出力手段の出力状態を変化させたときに、前記状態検出手段によって検出された前記出力状態が所定時間毎に変化しているか否かを判定する状態変化判定手段と、
    前記状態変化判定手段による判定結果を前記データバス及び前記プリント配線を介さない出力信号に基づいて報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技機の動作を制御する遊技用マイクロコンピュータを備えた遊技機において、
    データバスを介した前記遊技用マイクロコンピュータからの出力信号に基づいて出力状態が変化する出力手段と、
    前記出力状態を検出する状態検出手段と、を備え、
    前記遊技用マイクロコンピュータは、
    少なくとも所定時間毎に前記出力手段の出力状態を変化させたときに、前記状態検出手段によって検出された前記出力状態が所定時間毎に変化しているか否かを判定する状態変化判定手段と、
    前記状態変化判定手段による判定結果をワイヤレスで報知する報知手段と、
    を備えることを特徴とする遊技機。
  3. 前記遊技用マイクロコンピュータは、
    マイクロコンピュータの集積回路とともに樹脂モールドした本体に前記報知手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技用マイクロコンピュータは、
    遊技制御処理を行う遊技ブロック及び遊技ブロックから独立して動作する管理ブロックを有し、
    前記遊技ブロックは、
    前記状態検出手段が検出した出力状態の情報を、前記遊技ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域に設定する設定手段を備え、
    前記管理ブロックは、
    前記遊技ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域から前記管理ブロックによって読み書き可能なメモリの所定領域に、前記出力状態の情報を転送する遊技情報転送手段と、
    前記状態変化判定手段と、
    前記報知手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の遊技機。
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