JP2001352354A - 通信装置、通信方法、及び媒体 - Google Patents

通信装置、通信方法、及び媒体

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JP2001352354A
JP2001352354A JP2000172127A JP2000172127A JP2001352354A JP 2001352354 A JP2001352354 A JP 2001352354A JP 2000172127 A JP2000172127 A JP 2000172127A JP 2000172127 A JP2000172127 A JP 2000172127A JP 2001352354 A JP2001352354 A JP 2001352354A
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communication device
band
frequency
received signal
communication
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Katsuo Saito
勝雄 斉藤
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  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 局発の周波数安定度が低くてもS/Nを劣化
させることなく高速に通信できるようにする。 【解決手段】 発振周波数が数十GHzの局部発振器を
有する送受信器において、通過帯域の中心周波数が異な
る複数の帯域濾波器を設け、検出したキャリア周波数に
見合った中心周波数を持つ帯域濾波器を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信速度の高速化
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の送受信装置を図5に基づいて説明
する。図5において、201は送受信兼用の空中線であ
り、空中を伝播してきた電波を受信すると共に、送信電
力を空中に放射するものである。
【0003】空中線201で受信された信号は、低雑音
増幅器202で増幅され、周波数変換器203に供給さ
れる。周波数変換器203の他の入力端には局部発振器
204からの出力が供給されており、受信信号は、周波
数変換器203により局部発振器204からの出力周波
数に基づいて周波数変換されて、帯域濾波器205に供
給される。
【0004】帯域濾波器205は、受信信号の所定帯域
外の不要信号、ノイズを除去し、受信信号から所定帯域
成分のみを取出す。所定の帯域成分のみからなる帯域濾
波器205の出力信号は、可変増幅器206に入力さ
れ、受信信号レベルに応じて適当なレベルの信号に増幅
される。適当な信号レベルに増幅された受信信号は、検
波器207に供給されて包路線検波、もしくは二乗検波
され、その受信信号のキャリア成分が除去されて、デー
タ成分のみが取出される。
【0005】検波器207の出力は、復調器208に供
給されてクロックの再生、データの判定が行われ、受信
データとして取込まれる。
【0006】一方、送信データは、変調器209に入力
され、所望の周波数のキャリア信号を位相変調、もしく
振幅変調し、送信データの信号帯域に応じた帯域を有す
る変調信号として、周波数変換器210に供給される。
【0007】周波数変換器210では、局部発振器20
4の出力周波数と上記変調信号とを乗算することにより
無線周波数に変換する。そして、電力増幅器211によ
り所望の電力に増幅されて、空中線201を介して空中
に放射される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無線LAN
等のデジタル無線通信装置の局部発振器においては、通
常、非常に高い周波数安定度を要求される。
【0009】このような周波数安定度の高い発振器を実
現するためには、原発の発振素子としては周波数安定度
の高いものを用い、その発振周波数を基準として所望の
発振周波数に分周し、基準となる周波数との位相差を制
御することにより、周波数安定度の高い局部発振器を実
現している。
【0010】しかしながら、近年、デジタル無線通信装
置の伝送容量が増加しており、それに伴って、高い送受
信周波数を用いないと、限られた伝送帯域内だけで伝送
速度を高速化することは難しくなってきている。
【0011】すなわち、現状では、PHSや無線LAN
等の送受信周波数は、数GHz程度であり、全く問題無
く高い周波数安定度の発振器を実現することが可能であ
るが、数十GHz程度の送受信周波数を用いるとなれ
ば、実現することがかなり難しくなってくる。
【0012】すなわち、実現しようとすれば可能ではあ
るが、発振器の出力を数回にわたって逓倍することによ
り数十GHzの局発を得る等しなければならず、数回の
逓倍により信号の損失が増加すると共に雑音電力も増加
し、局発としてのC/Nが徐々に劣化してしまう。
【0013】また、逓倍せずに直接所望の周波数を発振
させるには、民生用レベルでは限界がある。例えば、ガ
ンダイオードで所望の周波数を直接発振させることは可
能であるが、周波数の安定度を高くすべく発振出力に位
相ロックをかけようとすると、非常に高速な動作が可能
な分周器が必要となると共に、非常に高安定な発振器が
必要となり、コスト高となる欠点がある。
【0014】また、高い周波数安定度の発振器を用いて
ロックをかけたとしても、安定度が1ppmの場合、例
えば50GHzの局発であれば、±50KHzの偏差を
吸収することはできない。この場合でも、送信器と受信
器の双方の局発の偏差は100KHzとなってしまう。
【0015】更には、ガンダイオードの直接発振による
局発は、周波数の微調整が機械的に行われるため、発振
周波数のばらつき、また温度変化による周波数変動の吸
収が難しいという欠点がある。
【0016】このように、局発の周波数が変化すること
により、受信のS/Nを決定する最も重要な受信のIF
段に用いる帯域濾波器の帯域外に受信信号がシフトし、
受信信号レベルが低下し、S/Nを劣化させるという欠
点がある。
【0017】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その課題は、局発の周波数安定度が低くてもS
/Nを劣化させることなく高速に通信できるようにする
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手投】上記課題を解決するた
め、本発明の通信装置は、それぞれ異なる中心周波数を
持つ複数の帯域濾波手段と、受信信号に応じて前記複数
の帯域濾波手段の中から1つの帯域濾波手段を選択する
選択手段を備えている。
【0019】また、本発明の通信方法は、それぞれ異な
る中心周波数を持つ複数の帯域濾波手段の中から受信信
号に応じて1つの帯域濾波手段を選択している。
【0020】また、本発明は、通信装置に適用可能なコ
ンピュータ読取可能な媒体において、それぞれ異なる中
心周波数を持つ複数の帯域濾波手段の中から受信信号に
応じて1つの帯域濾波手段を選択している。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明を適用した送受信装置の概略
構成を示すブロック図であり、図5に示した従来例との
相違点は、受信側の周波数変換器103の出力に帯域濾
波器群105を接続するとともに、周波数変換器103
の出力信号をキャリア検出器112に導いて受信信号か
らキャリア周波数を検出し、そのキャリア周波数に見合
った帯域濾波器群105中の所定の帯域濾波器を選択す
る点にある。
【0023】なお、制御部113は、CPU113a、
ROM113b、RAM113cを有しており、CPU
113aは、ROM113bに格納されたプログラムに
従って、後述するキャリア周波数の検出処理、帯域濾波
器の選択(切替)処理を行う。この際、CPU113a
は、RAM113cをワークエリア等として利用する。
【0024】また、局部発振器104は、数十GHzの
周波数を直接発振するガンダイオードを有しているが、
このガンダイオードの代わりに、インパットダイオー
ド、LSA(Limited Space−charg
e Accumulation)ダイオード等を用いる
ことも可能である。
【0025】図2は、帯域濾波器群105の構成を示し
た図である。この帯域濾波器群105は、中心周波数の
異なる複数の帯域濾波器302a,302b,…302
nが信号のパスに並列に設置されており、制御部113
からの濾波器切替信号1aに基づいて、スイッチ30
1,303を切替えることにより、複数の帯域濾波器3
02a,302b,…302nの中から1つを選択す
る。
【0026】なお、ROM113bには、各帯域濾波器
302a,302b,…302nの通過帯域の中心周波
数が記憶されている。
【0027】図3は、キャリア検出器112の構成を示
すブロック図である。キャリア検出器112は、乗算器
401、電圧制御発振器402、LPF(ローパスフィ
ルタ)403,406、位相比較器404、分周器40
5を有している。
【0028】図1の低雑音増幅器102、及び周波数変
換器103を介して入力された受信信号1cは、キャリ
ア検出器112内の乗算器401に入力されて、電圧制
御発振器402の出力信号4aと乗算される。ここで、
電圧制御発振器402の出力信号4aと受信信号1cの
周波数が離れている場合は、乗算器401の出力信号
は、LPF403を通過せず、LPF403の出力信号
1bは、ノイズレベルに近い値となって、制御部113
に入力される。
【0029】このように、LPF403の出力信号1b
がノイズレベルに近い場合には、制御部113は、周波
数更新信号1dを分周器405に送出することにより、
分周器405の出力周波数を変化させる。この分周器4
05の出力周波数及び位相は、位相比較器404によ
り、電圧制御発振器402の発振周波数及び位相(出力
信号4a)と比較され、その誤差に比例した直流電圧が
生ずる。この誤差電圧は、LPF406を介して、電圧
制御発振器402に入力される。
【0030】すなわち、電圧制御発振器402、位相比
較器404、LPF406により、PLL(Phase
Locked Loop)回路が構成されており、分
周器405の出力周波数及び位相と電圧制御発振器40
2の発振周波数及び位相の差を低減させる方向に電圧制
御発振器402の発振周波数を変化させるようになって
いる。
【0031】受信信号1cと電圧制御発振器402の発
振周波数が近い時には、乗算器401の出力信号はLP
F403を通過し、LPF403の出力信号1bは、ほ
ぼ直流に近い電圧を発生する。このように、受信信号1
cと電圧制御発振器402の発振周波数が近く、LPF
403の出力信号1bがほぼ直流に近い電圧となった場
合は、受信信号1c中のキャリア周波数を電圧制御発振
器402の発振周波数として検出したことを意味するの
で、制御部113は、この時の電圧制御発振器402の
出力信号4aの周波数を、RAM113cに記憶してお
く。
【0032】また、上記のように、制御部113のRO
M113bには、各帯域濾波器302a,302b,…
302nの通過帯域の中心周波数が記憶されており、検
出したキャリア周波数に最も近い中心周波数を持つ帯域
濾波器302a,302b,…302nを選択するため
の周波数切替信号1aを送出する。
【0033】このようなキャリア周波数検出に基づく帯
域濾波器302a,302b,…302nの切替処理
を、図4のフローチャートに従って詳細に説明する。な
お、帯域濾波器の切替処理は、装置への電源投入時、若
しくはその後定期的に行われるものである。また、図示
省略した送信器は、定期的に無変調キャリア信号を送信
している。
【0034】図4において、制御部113は、まず、送
信信号を受信し、その受信信号からキャリア周波数(キ
ャリア信号)を検出したか否かを判断する(ステップS
1)。その結果、キャリア信号を検出していなければ、
電圧制御発振器402の発振周波数(出力信号4aの周
波数)を更新をすべく、周波数更新信号1dを分周器4
05に送出して(ステップS2)、ステップS1に戻
る。
【0035】一方、キャリア信号を検出したときは、そ
の信号レベルが最大レベルであるか否かを判断する(ス
テップS3)。その結果、最大レベルでなければ、電圧
制御発振器402の発振周波数を更新をすべく、周波数
更新信号1dを分周器405に送出して(ステップS
2)、ステップS1に戻る。
【0036】一方、検出したキャリア信号の信号レベル
が最大であれば、そのキャリア信号の周波数に最も近い
中心周波数を持つ帯域濾波器302a,302b,…3
02nを選択すべく、濾波器切替信号1aを送出して
(ステップS4)、終了する。
【0037】このように、本実施形態では、発振周波数
が数十GHzの局部発振器を有する送受信器において、
通過帯域の中心周波数が異なる複数の帯域濾波器を設
け、検出したキャリア周波数に見合った中心周波数を持
つ帯域濾波器を選択している。
【0038】従って、送信器若しくは受信器の局発の周
波数が変動したとしても、その変動に追従して数十GH
zの帯域の高速信号を正常に受信することが可能とな
り、帯域濾波器の帯域を大幅に広げる必要もなく、受信
信号のS/N劣化を防止することが可能となる。
【0039】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れることなく、例えば、キャリア検出器を用いずに、帯
域濾波器群の中から検波器の出力が最大となる帯域濾波
器を選択することも可能である。
【0040】また、本発明は、送受信装置のみならず、
受信専用の受信装置に適用することも可能である。さら
に、数十GHz以上の発振周波数を持つ局部発振器を用
いる場合にも適用でき、また、無線通信装置のみなら
ず、有線通信装置に適用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
それぞれ異なる中心周波数を持つ複数の帯域濾波手段
と、受信信号に応じて前記複数の帯域濾波手段の中から
1つの帯域濾波手段を選択する選択手段を備えたので、
局発の周波数安定度が低くてもS/Nを劣化させること
なく高速に通信することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した送受信装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】帯域濾波器群の構成を示すブロック図である。
【図3】キャリア検出器の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】帯域濾波器の選択(切替)処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】従来の送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1a…濾波器切替信号 1d…周波数更新信号 104…局部発振器 105…帯域濾波器群 107…検波器 112…キャリア検出器 113…制御部 113a…CPU 113b…ROM 113c…RAM 302a〜302n…帯域濾波器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ異なる中心周波数を持つ複数の
    帯域濾波手段と、 受信信号に応じて前記複数の帯域濾波手段の中から1つ
    の帯域濾波手段を選択する選択手段を備えたことを特徴
    とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、受信信号から検出した
    キャリア周波数に応じて、前記複数の帯域濾波手段の中
    から1つの帯域濾波手段を選択することを特徴とする請
    求項1記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記選択手段は、前記複数の帯域濾波手
    段の中から検波手段の出力が最大となる帯域濾波手段を
    選択することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、定期的に一定期間動作
    することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    通信装置。
  5. 【請求項5】 前記選択手段は、定期的に送信されてく
    る無変調のキャリア信号を受信して、定期的に一定期間
    動作することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記通信装置は、数十GHz以上の発振
    周波数を持つ局部発振手段を有することを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記局部発振手段は、発振素子としてガ
    ンダイオードを含むことを特徴とする請求項6記載の通
    信装置。
  8. 【請求項8】 前記局部発振手段は、発振素子としてイ
    ンパットダイオードを含むことを特徴とする請求項6記
    載の通信装置。
  9. 【請求項9】 前記局部発振手段は、発振素子としてL
    SA(Limited Space−charge A
    ccumulation)ダイオードを含むことを特徴
    とする請求項6記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 前記通信装置は、送受信装置により構
    成されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記
    載の通信装置。
  11. 【請求項11】 前記通信装置は、受信装置により構成
    されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載
    の通信装置。
  12. 【請求項12】 前記通信装置は、無線通信装置により
    構成されたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    に記載の通信装置。
  13. 【請求項13】 前記通信装置は、デジタル無線通信装
    置により構成されたことを特徴とする請求項12記載の
    通信装置。
  14. 【請求項14】 それぞれ異なる中心周波数を持つ複数
    の帯域濾波手段の中から受信信号に応じて1つの帯域濾
    波手段を選択することを特徴とする通信方法。
  15. 【請求項15】 通信装置に適用可能なコンピュータ読
    取可能な媒体において、 それぞれ異なる中心周波数を持つ複数の帯域濾波手段の
    中から受信信号に応じて1つの帯域濾波手段を選択する
    内容を有することを特徴とする媒体。
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