JP2001351774A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱装置および画像形成装置

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JP2001351774A JP2000173832A JP2000173832A JP2001351774A JP 2001351774 A JP2001351774 A JP 2001351774A JP 2000173832 A JP2000173832 A JP 2000173832A JP 2000173832 A JP2000173832 A JP 2000173832A JP 2001351774 A JP2001351774 A JP 2001351774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板(摺動板)と、回転体の支持部材との間
に断熱層を設けたことにより、支持部材へのヒートリー
クによる熱効率低下やクイックスタート性を改善した加
熱装置および画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 磁束発生手段18、前記磁束発生手段1
8の発生磁束の作用により電磁誘導発熱する回転体1
0、前記回転体10と圧接して加熱ニップ部Nを形成す
る加圧部材30、前記回転体10を支持する支持部材1
6a,16b、前記支持部材16bの加熱ニップ部Nに
相対する部分に配置された基板40とを有し、前記加熱
ニップ部Nで被加熱材Pを挟持搬送して被加熱材Pを加
圧及び加熱する加熱装置において、前記基板40と前記
支持部材16bの間に断熱層50を設けること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被加熱材を加圧・
加熱する加熱装置、及び前記加熱装置を被記録材上に形
成担持させた画像を加熱処理する手段として具備した電
子写真装置・静電記録装置等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】便宜上、複写機・プリンタ等の画像形成
装置に具備され、トナー画像を被記録材に加熱定着させ
る像加熱装置(定着装置)を例にして説明する。
【0003】画像形成装置において、電子写真プロセス
・静電記録プロセス・磁気記録プロセス等の適宜の画像
形成プロセス手段部で被記録材(転写材シート・エレク
トロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印
刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接
方式にて形成担持させた目的の画像情報の未定着画像
(トナー画像)を被記録材面に永久固着画像として加熱
定着させる定着装置としては熱ローラ方式の装置が広く
用いられていた。近時はクイックスタートや省エネルギ
ーの観点からフィルム加熱方式の装置が実用化されてい
る。また電磁誘導加熱方式の装置も提案されている。
【0004】a)熱ローラ方式 これは、定着ローラ(加熱ローラ)と加圧ローラとの圧
接ローラ対を基本構成とし、前記ローラ対を回転させ、
前記ローラ対の相互圧接部である定着ニップ部(加熱ニ
ップ部)に画像定着すべき未定着トナー画像を形成担持
させた被記録材を導入して挟持搬送させて、定着ローラ
の熱と、定着ニップ部の加圧力にて未定着トナー画像を
被記録材面に熱圧定着させるものである。
【0005】定着ローラは、一般に、アルミニウムの中
空金属ローラを基体(芯金)とし、その内空に熱源とし
てのハロゲンランプを挿入配設してあり、ハロゲンラン
プの発熱で加熱され、外周面が所定の定着温度に維持さ
れるようにハロゲンランプヘの通電が制御されて温調さ
れる。
【0006】特に、最大4層のトナー画像層を十分に加
熱溶融させて混色させる能力を要求される、フルカラー
の画像形成を行なう画像形成装置の定着装置としては、
被記録材とトナー層との界面まで十分に加熱しないと定
着不良が発生するので、定着ローラの芯金を高い熱容量
を有するものにし、またその芯金外周にトナー画像を包
み込んで均一に溶融するためのゴム弾性層を具備させ、
そのゴム弾性層を介してトナー画像の加熱をおこなって
いる。また加圧ローラ内にも熱源を具備させて加圧ロー
ラも加熱・温調する構成にしたものもある。
【0007】b)フィルム加熱方式 フィルム加熱方式の定着装置は、例えば特開昭63−3
13182号公報・特開平2−157878号公報・特
開平4−44075号公報・特開平4−204980号
公報等に提案されている。
【0008】即ち、一般に加熱体としてのセラミックヒ
ータと、加圧部材としての加圧ローラとの間に耐熱性フ
ィルム(定着フィルム)を挟ませてニップ部を形成さ
せ、前記ニップ部のフィルムと加圧ローラとの間に画像
定着すべき未定着トナー画像を形成担持させた被記録材
を導入してフィルムと一緒に挟持搬送させることで、ニ
ップ部において、被記録材にフィルムを介してセラミッ
クヒータの熱を与えると共に、ニップ部の圧力を与え
て、未定着トナー画像を被記録材面に熱圧定着させるも
のである。
【0009】このフィルム加熱方式の定着装置は、セラ
ミックヒータ及びフィルムに低熱容量の部材を用いるこ
とによりオンデマンドタイプの装置を構成することがで
き、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセ
ラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた
状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形
成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスター
ト性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さい(省電
力)等の利点がある。
【0010】c)電磁誘導加熱方式 特開平7−114276号公報には、フィルム自身ある
いはフィルムに近接させた導電性部材に渦電流を発生さ
せジュール熱によって発熱させる加熱装置が提案されて
いる。この電磁誘導・フィルム加熱方式は、発熱域を被
加熱体に近くすることができるため、消費エネルギーの
効率アップが達成できる。
【0011】電磁誘導・フィルム加熱方式の加熱装置に
おいて、回転体としての円筒状もしくはエンドレスフィ
ルム状のフィルムの駆動方法としては、フィルム内周面
を案内するフィルムガイドと加圧ローラとで圧接された
フィルムを加圧ローラの回転駆動によって従動回転させ
る方法(加圧ローラ駆動方式)や、逆に駆動ローラとテ
ンションローラによって張架されたエンドレスフィルム
状のフィルムの駆動によって加圧ローラを従動回転させ
るもの等がある。
【0012】電磁誘導方式の装置においては、フィルム
支持部材の、フィルムと加圧ローラの圧接によって形成
される定着ニップ部に相当する部分に、支持部材よりも
摺動性の良い基板(以後摺動板と呼ぶ)を、熱硬化性接
着剤を用いて接着し、固定している。
【0013】耐熱性があり、摺動性の高い部材を摺動板
として用いることで、回転トルクを低減することができ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】電磁誘導加熱方式の定
着器は、室温状態にある定着器をプリント信号が与えら
れてから如何にすばやく所望の定着温度に到達させるか
が重要であるが、摺動板を支持部材に固定させて使用す
る系においては、ニップ部で発熱体であるフィルム内面
と摺動板が接触しており、フィルムの熱の支持部材への
逃げがあるため、それが熱効率低下の原因の一つとなっ
ており、立ち上がり時間が長くなる、消費電力が増大す
る、等の問題が生じている。
【0015】そこで、本発明は上記問題点を解決し、支
持部材へのヒートリークによる熱効率低下やクイックス
タート性を改善した加熱装置および画像形成装置の提供
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の加熱装置および
画像形成装置は、上記課題を解決するために下記の構成
を特徴とするものである。
【0017】〔1〕:磁束発生手段、前記磁束発生手段
の発生磁束の作用により電磁誘導発熱する回転体、前記
回転体と圧接して加熱ニップ部を形成する加圧部材、前
記回転体を支持する支持部材、前記支持部材の加熱ニッ
プ部に相当する部分に配置された基板とを有し、前記加
熱ニップ部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を加圧及
び加熱する加熱装置において、前記基板と前記支持部材
の間に断熱層を設けることを特徴とする加熱装置。
【0018】〔2〕:前記断熱層は、前記基板よりも熱
伝導性が低いことを特徴とする〔1〕に記載の加熱装
置。
【0019】〔3〕:前記断熱層は、前記支持部材より
も熱伝導性が低いことを特徴とする〔1〕または〔2〕
に記載の加熱装置。
【0020】〔4〕:前記断熱層は、発泡ガラスコート
層を有することを特徴とする〔1〕から〔3〕のいずれ
かに記載の加熱装置。
【0021】〔5〕:前記断熱層は、グラスウール層を
有することを特徴とする〔1〕から〔4〕のいずれかに
記載の加熱装置。
【0022】〔6〕:前記断熱層は、前記基板の支持部
材側の面の加熱ニップ部に相当する部分の少なくとも3
0%を覆うことを特徴とする〔1〕から〔5〕のいずれ
かに記載の加熱装置。
【0023】〔7〕:前記断熱層は、空気層を有するこ
とを特徴とする〔1〕から〔6〕のいずれかに記載の加
熱装置。
【0024】〔8〕:前記空気層は、前記基板の支持部
材側の面の加熱ニップ部に相当する部分の30〜80%
を占めることを特徴とする〔7〕に記載の加熱装置。
【0025】
〔9〕:前記回転体は可撓性を有するエン
ドレスフィルムであることを特徴とする〔1〕から
〔8〕のいずれかに記載の加熱装置。
【0026】〔10〕:被加熱材が未定着像を形成担持
させた被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加
熱定着させる加熱定着装置であることを特徴とする
〔1〕から
〔9〕のいずれかに記載の加熱装置。
【0027】〔11〕:被記録材に未定着像を形成担持
させる作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像
を定着させる定着手段を有し、定着手段が〔1〕から
〔10〕のいずれかに記載の加熱装置であることを特徴
とする画像形成装置。
【0028】〈作 用〉電磁誘導発熱する回転体(エン
ドレスフィルム)に接する基板(摺動板)から支持部材
へリークする熱量を低減できるため、さらなるクイック
スタート化が可能になるとともに、消費エネルギーを減
らすことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】〈第1の実施形態例〉 (1)画像形成装置例 図2は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の
画像形成装置は電子写真カラープリンタである。
【0030】101は有機感光体やアモルファスシリコ
ン感光体でできた感光体ドラム(像担持体)であり、矢
示の反時計方向に所定のプロセススピード(周速度)で
回転駆動される。
【0031】感光体ドラム101はその回転過程で帯電
ローラ等の帯電装置102で所定の極性・電位の一様な
帯電処理を受ける。
【0032】次いでその帯電処理面にレーザ光学箱(レ
ーザスキャナー)110から出力されるレーザ光103
による、目的の画像情報の走査露光処理を受ける。レー
ザ光学箱110は不図示の画像読み取り装置等の画像信
号発生装置からの目的画像情報の時系列電気デジタル画
素信号に対応して変調(オン/オフ)したレーザ光10
3を出力して回転感光体ドラム101面に走査露光した
目的画像情報に対応した静電潜像が形成される。109
はレーザ光学箱110からの出力レーザ光を感光体ドラ
ム101の露光位置に偏向させるミラーである。
【0033】フルカラー画像形成の場合は、目的のフル
カラー画像の第1の色分解成分画像、例えばイエロー成
分画像についての走査露光・潜像形成がなされ、その潜
像が4色カラー現像装置104のうちのイエロー現像器
104Yの作動でイエロートナー画像として現像され
る。そのイエロートナー画像は感光体ドラム101と中
間転写体ドラム105との接触部(或いは近接部)であ
る1次転写部T1において中間転写体ドラム105の面
に転写される。中間転写体ドラム105面に対するトナ
ー画像転写後の回転感光体ドラム101面はクリーナ1
07により転写残りトナー等の付着残留物の除去を受け
て清掃される。
【0034】上記のような帯電・走査露光・現像・一次
転写・清掃のプロセスサイクルが、目的のフルカラー画
像の第2の色分解成分画像(例えばマゼンタ成分画像、
マゼンタ現像器104Mが作動)、第3の色分解成分画
像(例えばシアン成分画像、シアン現像器104Cが作
動)、第4の色分解成分画像(例えば黒成分画像・黒現
像器104BKが作動)の各色分解成分画像について順
次実行され、中間転写体ドラム105面にイエロートナ
ー画像・マゼンタトナー画像・シアントナー画像・黒ト
ナー画像の都合4色のトナー画像が順次重ねて転写され
て目的のフルカラー画像に対応したカラートナー画像が
合成形成される。
【0035】中間転写体ドラム105は、金属ドラム上
に中抵抗の弾性層と高抵抗の表層を有するもので、感光
体ドラム101に接触して或いは近接して感光体ドラム
101と略同じ周速度で矢示の時計方向に回転駆動さ
れ、中間転写体ドラム105の金属ドラムにバイアス電
位を与えて感光体ドラム101との電位差で感光体ドラ
ム101側のトナー画像を前記中間転写体ドラム105
面側に転写させる。
【0036】上記の回転中間転写体ドラム105面に合
成形成されたカラートナー画像は、前記回転中間転写体
ドラム105と転写ローラ106との接触ニップ部であ
る二次転写部T2において、前記二次転写部T2に不図
示の給紙部から所定のタイミングで送り込まれた被記録
材Pの面に転写されていく。転写ローラ106は被記録
材Pの背面からトナーと逆極性の電荷を供給することで
中間転写体ドラム105面側から被記録材P側へ合成カ
ラートナー画像を順次に転写する。
【0037】二次転写部T2を通過した被記録材Pは中
間転写体ドラム105の面から分離されて像加熱装置
(定着装置)100へ導入され、未定着トナー画像の加
熱定着処理を受けてカラー画像形成物として機外の不図
示の排紙トレーに排出される。定着装置100について
は次の(2)項で詳述する。
【0038】被記録材Pに対するカラートナー画像転写
後の回転中間転写体ドラム105はクリーナ108によ
り転写残りトナー・紙粉等の付着残留物の除去を受けて
清掃される。このクリーナ108は常時は中間転写体ド
ラム105に非接触状態に保持されており、中間転写体
ドラム105から被記録材Pに対するカラートナー画像
の二次転写実行過程において中間転写体ドラム105に
接触状態に保持される。また転写ローラ106も常時は
中間転写体ドラム105に非接触状態に保持されてお
り、中間転写体ドラム105から被記録材Pに対するカ
ラートナー画像の二次転写実行過程において中間転写体
ドラム105に被記録材Pを介して接触状態に保持され
る。
【0039】また、白黒画像などモノカラー画像のプリ
ントモードや、両面画像プリントモード、或いは多重画
像プリントモードも実行できる。
【0040】両面画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1面目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されて再び
二次転写部T2へ送り込まれて2面に対するトナー画像
転写を受け、再度、像加熱装置100に導入されて2面
に対するトナー画像の定着処理を受けることで両面画像
プリントが出力される。
【0041】多重画像プリントモードの場合は、像加熱
装置100を出た1回目画像プリント済みの被記録材P
は不図示の再循環搬送機構を介して表裏反転されずに再
び二次転写部T2へ送り込まれて1回目画像プリント済
みの面に2回目のトナー画像転写を受け、再度、像加熱
装置100に導入されて2回目のトナー画像の定着処理
を受けることで多重画像プリントが出力される。 (2)定着装置100 本例において定着装置100は電磁誘導加熱方式の装置
である。図1は本例の定着装置100の要部の横断側面
模型図、図3,図4はこの正面模型図と横断正面模型図
である。
【0042】図中、10は電磁誘導発熱する回転体とし
ての定着フィルム、15は磁場発生手段(磁束発生手
段)、16は該定着フィルム10の支持部材としてのフ
ィルムガイド部材、30は該定着フイルム10と圧接し
て加熱ニップ部(定着ニップ部)Nを形成する加圧部
材、40は該フィルムガイド部材16の定着ニップ部N
に相当する部分に配置された基板(摺動板)である。
【0043】磁場発生手段15は磁性コア17及び励磁
コイル18からなる。
【0044】磁性コア17は高透磁率の部材であり、フ
ェライトやパーマロイ等といったトランスのコアに用い
られる材料がよく、より好ましくは100kHz以上で
も損失の少ないフェライトを用いるのがよい。
【0045】励磁コイル18はコイル(線輪)を構成さ
せる導線(電線)として、一本ずつがそれぞれ絶縁被覆
された銅製の細線を複数本束ねたもの(束線)を用い、
これを複数回巻いて励磁コイルを形成している。本例で
は10ターン巻いて励磁コイル18を形成している。
【0046】絶縁被覆は定着フィルム10の発熱による
熱伝導を考慮して耐熱性を有する被覆を用いるのがよ
い。本実施形態例においてはポリイミドによる被覆を用
いており耐熱温度は220℃である。ここで、励磁コイ
ル18の外部から圧力をかけて密集度を向上させてもよ
い。
【0047】19は磁性コア17a,17b,17c及
び磁性コイル18と加圧用剛性ステー22との間を絶縁
する絶縁部材である。該絶縁部材19の材質としては絶
縁性に優れ、耐熱性のよいものがよく、例えばフェノー
ル樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミ
ド樹脂、PEEK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PF
A樹脂、PTFE樹脂、FEP樹脂、LCP樹脂等を選
択するとよい。
【0048】励磁コイル18には給電部18a・18b
に励磁回路27(図5)を接続してある。この励磁回路
27は20kHzから500kHzの高周波をスイッチ
ング電源で発生できるようになっている。
【0049】励磁コイル18は励磁回路27から供給さ
れる交番電流(高周波電流)によって交番磁束を発生す
る。
【0050】図6は交番磁束の発生の様子を模式的に表
したものである。磁束Cは発生した交番磁束の一部を表
す。磁性コア17に導かれた交番磁束Cは定着フィルム
10の電磁誘導発熱層1に渦電流を発生させる。この渦
電流は電磁誘導発熱層1の固有抵抗によって電磁誘導発
熱層1にジュール熱(渦電流損)を発生させる。ここで
の発熱量Qは電磁誘導発熱層1を通る磁束の密度によっ
て決まり図6のグラフような分布を示す。縦軸は定着フ
ィルム10の電磁誘導発熱層1での発熱量Qを表す。こ
こで、発熱域Hは最大発熱量をQとした場合、発熱量が
Q/e以上の領域と定義する。これは、定着に必要な発
熱量が得られる領域である。
【0051】この定着ニップ部Nの温度は、温度検知手
段を含む温調系により励磁コイル18に対する電流供給
が制御されることで所定の温度が維持されるように温調
される。26は定着フィルム10の温度を検知するサー
ミスタなどの温度センサ(温度検知手段)であり、本例
においては温度センサ26で測定した定着フィルム10
の温度情報をもとに定着ニップ部Nの温度を制御するよ
うにしている。
【0052】加圧部材としての加圧ローラ30は、芯金
30aと、前記芯金周りに同心一体にローラ状に成形被
覆させた、シリコーンゴム・フッ素ゴム・フッ素樹脂な
どの耐熱性・弾性材層30bとで構成されており、芯金
30aの両端部を装置の不図示のシャーシ側板金間に回
転自由に軸受け保持させて配設してある。
【0053】加圧用剛性ステイ22の両端部と装置シャ
ーシ側のバネ受け部材29a・29bとの間にそれぞれ
加圧バネ25a・25bを縮設することで加圧用剛性ス
テイ22に押し下げ力を作用させている。これによりフ
ィルムガイド部材16aの下面に配設した摺動板40の
下面と加圧ローラ30の上面とが定着フィルム10を挟
んで圧接して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。な
お、フィルムガイド部材16としては、耐熱フェノール
樹脂、LCP樹脂、PPS樹脂、PEEK樹脂等、耐熱
性に優れた樹脂を用いると良い。
【0054】加圧ローラ30は駆動手段Mにより矢示の
反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ30の回
転駆動による前記加圧ローラ30と定着フィルム10の
摩擦力で定着フィルム10に回転力が作用して、前記定
着フィルム10がその内面が定着ニップ部Nにおいて摺
動板40の下面に摺動しながら矢示の時計方向に加圧ロ
ーラ30の回転速度にほぼ対応した周速度をもってフィ
ルムガイド部材16aと16bの外回りを回転状態にな
る。
【0055】而して、加圧ローラ31が回転駆動され、
それに伴って定着フィルム10が回転し、励磁回路27
から励磁コイル18への給電により上記のように定着フ
ィルム10の電磁誘導発熱がなされて定着ニップ部Nが
所定の温度に立ち上がって温調された状態において、画
像形成手段部から搬送された未定着トナー画像tが形成
された被記録材Pが定着ニップ部Nの定着フィルム10
と加圧ローラ30との間に画像面が上向き、即ち定着フ
ィルム面に対向して導入され、定着ニップ部Nにおいて
画像面が定着フィルム10の外面に密着して定着フィル
ム10と一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。
この定着ニップ部Nを定着フィルム10と一緒に被記録
材Pが挟持搬送されていく過程において定着フィルム1
0の電磁誘導発熱で加熱されて被記録材P上の未定着ト
ナー画像tが加熱定着される。この際、入口ガイド上で
被記録材Pと未定着トナー画像tが予備加熱される。被
記録材Pは定着ニップ部Nを通過すると回転定着フィル
ム10の外面から分離して排出搬送されていく。被記録
村上の加熱定着トナー画像は定着ニップ部通過後、冷却
して永久固着像となる。
【0056】フランジ部材23a・23bは定着フィル
ム10の回転時に前記定着フィルム10の端部を受けて
定着フィルム10のフィルムガイド部材長手に沿う寄り
移動を規制する役目をする。このフランジ部材23a・
23bは定着フィルム10に従動で回転する構成にして
もよい。本例ではトナーtに低軟化物質を含有させたト
ナーを使用したため、定着装置100にオフセット防止
のためのオイル塗布機構を設けていないが、低軟化物質
を含有させていないトナーを使用した場合にはオイル塗
布機構を設けてもよい。また、低軟化物質を含有させた
トナーを使用した場合にもオイル塗布や冷却分離をおこ
なってもよい。
【0057】図8は本例における定着フィルム10の層
構成模型図である。本例の定着フィルム10は、電磁誘
導発熱性の定着フィルム10の基層となる金属フィルム
等でできた発熱層1と、その外面に積層した弾性層2
と、その外面に積層した離型層3の複合構造のものであ
る。発熱層1と弾性層2との間の接着、弾性層2と離型
層3との間の接着のため、各層間にプライマー層(不図
示)を設けてもよい。定着フィルム10において発熱層
1が内面側であり、離型層3が外面側である。前述した
ように、発熱層1に交番磁束が作用することで前記発熱
層1に渦電流が発生して前記発熱層1が発熱する。その
熱が弾性層2・離型層3を介して定着フィルム10を加
熱し、前記定着ニップNに通紙される被加熱材としての
被記録材を加熱してトナー画像の加熱定着がなされる。
【0058】発熱層1はニッケル、鉄、強磁性SUS、
ニッケル−コバルト合金といった強磁性体の金属を用い
るとよい。
【0059】非磁性の金属でも良いが、より好ましくは
磁束の吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス、コバ
ルト−ニッケル合金等の金属が良い。
【0060】その厚みは次の式で表される表皮深さより
厚くかつ200μm以下にすることが好ましい。表皮深
さσ[m]は、励磁回路の周波数f[Hz]と透磁率μ
と固有抵抗ρ[Ωm]で、 σ=503×(ρ/fu)1/2 と表される。
【0061】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強
度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネル
ギーはこの深さまでで吸収されている(図7)。
【0062】発熱層1の厚さは好ましくは1〜100μ
mがよい。発熱層1の厚みが1μmよりも小さいとほと
んどの電磁エネルギーが吸収しきれないため効率が悪く
なる。また、発熱層が100μmを超えると剛性が高く
なりすぎ、また屈曲性が悪くなり回転体として使用する
には現実的ではない。従って、発熱層1の厚みは1〜1
00μmが好ましい。
【0063】弾性層2は、シリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、フルオロシリコーンゴム等で耐熱性がよく熱伝導率
がよい材質である。
【0064】弾性層2の厚さは10〜500μmが好ま
しい。この弾性層2は定着画像品質を保証するために必
要な厚さである。
【0065】カラー画像を印刷する場合、特に写真画像
などでは被記録材P上で大きな面積に渡ってベタ画像が
形成される。この場合、被記録材の凹凸あるいはトナー
層の凹凸に加熱面(離型層3)が追従できないと加熱ム
ラが発生し、伝熱量が多い部分と少ない部分で画像に光
沢ムラが発生する。伝熱量が多い部分は光沢度が高く、
伝熱量が少ない部分では光沢度が低い。弾性層2の厚さ
としては、10μm以下では被記録材あるいはトナー層
の凹凸に追従しきれず画像光沢ムラが発生してしまう。
また、弾性層2が1000μm以上の場合には弾性層の
熱抵抗が大きくなりクイックスタートを実現するのが難
しくなる。より好ましくは弾性層2の厚みは50〜50
0μmがよい。
【0066】弾性層2の硬度は、硬度が高すぎると被記
録材あるいはトナー層の凹凸に追従しきれず画像光沢ム
ラが発生してしまう。そこで、弾性層2の硬度としては
60°(JIS−K A型試験機)以下、より好ましく
は45°(JIS−K A型試験機)以下がよい。
【0067】弾性層2の熱伝導率λに関しては、 6×10-4〜2×10-3[cal/cm・sec・deg.] がよい。
【0068】熱伝導率λが6×10-4[cal/cm・sec・de
g.]よりも小さい場合には、熱抵抗が大きく、定着フィ
ルムの表層(離型層3)における温度上昇が遅くなる。
【0069】熱伝導率λが2×10-3[cal/cm・sec・de
g.]よりも大きい場合には、硬度が高くなりすぎたり、
圧縮永久歪みが悪化する。
【0070】よって熱伝導率λは6×10-4〜2×10
-3[cal/cm・sec・deg.]がよい。より好ましくは8×1
-4〜1・5×10-3[cal/cm・sec・deg.]がよい。
【0071】離型層3はフッ素樹脂、シリコーン樹脂、
フルオロシリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴ
ム、PFA、PTFE、FEP等の離型性かつ耐熱性の
よい材料を選択することができる。
【0072】離型層3の厚さは1〜100μmが好まし
い。離型層3の厚さが1μmよりも小さいと塗膜の塗ム
ラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足すると
いった問題が発生する。
【0073】また、離型層が100μmを超えると熱伝
導が悪化するという問題が発生し、特に樹脂系の離型層
の場合は硬度が高くなりすぎ、弾性層2の効果がなくな
ってしまう。
【0074】また図9に示すように、定着フィルム10
の構成において、発熱層1の弾性層2とは反対面側に断
熱性または滑り性のある内面層4を設けてもよい。
【0075】内面層4としては、フッ素樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PE
EK樹脂、PES樹脂、PPS樹脂、PFA樹脂、PT
FE樹脂、FEP樹脂などの耐熱樹脂がよい。
【0076】また、内面層4の厚さとしては10〜10
00μmが好ましい。内面層4の厚さが10μmよりも
小さい場合には断熱効果が得られず、また、耐久性も不
足する。一方、1000μmを超えると磁性コア17及
び励磁コイル18から発熱層1の距離が大きくなり、磁
束が十分に発熱層1に吸収されなくなる。
【0077】内面層4は、発熱層1に発生した熱が定着
フィルム10の内側に向かわないように断熱できるの
で、内面層4がない場合と比較して被記録材P側への熱
供給効率が良くなる。よって、消費電力を抑えることが
できる。
【0078】本実施の形態においては、図1に示すよう
に、摺動板40をフィルムガイド部材16bに固定する
際、摺動板40とフィルムガイド部材16bの間に断熱
層である空気層50を介在させる。好ましくは、摺動板
40の定着フィルム10とは接しない側(支持部材側)
の面の加熱ニップ部nに相当する部分(加熱ニップ部n
の直上部分)の30〜80%が空気層50と接するよう
な構成にすると良い。その割合が30%よりも小さいと
断熱効果が小さく、また80%よりも大きいと十分な強
度が得られず、画像に対する悪影響が心配される。
【0079】図10(a)はフィルムガイド部材16の
横断側面模型図、図10(b)は該フィルムガイド部材
16の正面模型図である。同図に示すようにフィルムガ
イド部材16の下面に摺動板40の厚みより深い溝を設
け、摺動板40の厚み分の位置に受け止め部(斜線部)
16cを設けてフィルムガイド部材16との間に空気層
50が形成されるようにし、該摺動板40の定着フィル
ム10とは接しない側の数箇所を熱硬化性接着剤で接着
する。
【0080】摺動板40は、アルミナの基板にガラスコ
ートしたもので、ガラスコート層の熱伝導率は約4×1
-3[cal/cm・sec・deg.]、アルミナ基板の熱伝導率は
約5×10-2[cal/cm・sec・deg.]であり、又、フィル
ムガイド部材16としてフェノール樹脂を用いた場合、
フェノール樹脂の熱伝導率は約3×10-3[cal/cm・sec
・deg.]である。一方、空気の熱伝導率は、約8×10
-5[cal/cm・sec・deg.]であるので、摺動板40の全面
がフィルムガイド部材16bに接している場合と比較し
て、十分な断熱効果があり、ヒートリークは改善され
る。
【0081】具体的には、上記の定着フィルム10と加
圧ローラ30を用いた定着装置で、加圧ローラを毎秒
0.8回転の速度で回転させた際、従来の構成である、
摺動板40の全面をフィルムガイド部材16bに接着さ
せた場合の定着装置の立ち上がり時間が22secであ
ったのに対し、フィルムガイド部材16bと摺動板40
の間に空気層50を介在させた場合の定着装置の立ち上
がり時間は、19secとなった。
【0082】以上のように、フィルムガイド部材16b
と摺動板40との間に、断熱層である空気層50を介在
させることにより、フィルムガイド部材16へのヒート
リークが抑制され、定着装置100の素早い立ち上げが
可能となった。
【0083】〈第2の実施形態例〉本実施形態例におい
ては、図11に示すように第1の実施形態例と比べ、断
熱層として、耐熱性が有り、内部に多数の気泡を有する
発泡ガラス層51を用いた点が異なっており、その他の
構成は第1の実施形態例と同様の構成である。尚、前記
第1の実施形態例と同様に構成されるものは同一の符号
を付して説明を省略する。
【0084】発泡ガラスの熱伝導率は約2×10-3[ca
l/cm・sec・deg.]であり、十分な断熱効果がある。又、
アルミナ基板を発泡ガラスでコートしたもの(発泡ガラ
スコート層)を、直接フィルムガイド部材16bに接着
する構成であるため、基板が断熱材で覆われる割合を多
くすることが可能である。好ましくは、摺動板40のフ
ィルムガイド部材16b側の加熱ニップ部nに相当する
部分の少なくとも30%を断熱材で覆うと良い。また、
前述の空気層を設けた場合と比べても、高い強度を有し
ているうえ、フィルムガイド部材16bの形状を簡素化
できるメリットがある。
【0085】また、本例の断熱層として断熱効果の高い
グラスウールを摺動板40とフィルムガイド部材16b
の間に配設しても良い。
【0086】このような構成により、従来よりもフィル
ムガイド部材16へのヒートリークが抑制され、定着装
置の立ち上がり時間が20secとなった。
【0087】〈第3の実施形態例〉本実施形態例におい
ては、第1の実施形態の構成に加えて、第2の実施形態
で示したアルミナ基板を発泡ガラス層51でコートした
ものを摺動板40として用いており、二重の断熱層を有
する構成となっている。その他の構成及び作用について
は第1の実施形態と同一なので、同一の構成部分には同
一の符号を付し、再度の説明を省略する。
【0088】図12に示すように空気層50での断熱効
果に加え、発泡ガラスコート層51による断熱効果があ
るため、空気層50に伝わる熱量そのものが減少し、ヒ
ートリークに対しより大きな効果がある。
【0089】具体的には、このような構成により、フィ
ルムガイド部材16へのヒートリークが抑制され、定着
装置の立ち上がり時間は18secとなった。
【0090】(第4の実施形態例)本実施形態例におい
ては、図13に示すように、第1の実施形態の構成に加
えて、摺動板40とフィルムガイド部材16bの間にグ
ラスウール層52を介在させることで、二重の断熱層と
している。その他の構成及び作用については第1の実施
形態と同一なので、同一の構成部分は同一の符号を付し
て、再度の説明は省略する。
【0091】具体的には、グラスウールは発泡ガラスコ
ートよりも1桁以上熱伝導性が低く、良好な断熱性を示
すグラスウール層52を、フィルムガイド部材16bに
接着して挿入している。
【0092】この構成では、断熱効果の高い空気層50
に加え、第1の実施形態例では熱の逃げ道となっていた
摺動板40とフィルムガイド部材16bの接する部分1
6cを、断熱効果の高いグラスウール層52で構成する
ことで、さらに大きな断熱効果が得られる。
【0093】具体的には、このような構成により、フィ
ルムガイド部材16へのヒートリークが抑制され、定着
装置の立ち上がり時間は17secとなった。
【0094】(第5の実施形態例)本実施形態例におい
ては、図14に示すように、第3の実施形態の構成と第
4の実施形態の構成を組み合わせることで、三重の断熱
層としている。その他の構成及び作用については第1の
実施形態と同一なので、同一の構成部分に同一の符号を
付して、再度の説明を省略する。
【0095】具体的には、アルミナ基板を発泡ガラス層
51でコートしたものを摺動板40として用い、摺動板
40とフィルムガイド部材16bの間に空気層50を介
在させ、さらに摺動板40とフィルムガイド部材16b
の接着部分にグラスウール層52を配設している。
【0096】発泡ガラス層51を有する摺動板40を用
いることで・フィルムガイド部材16方向への熱量を抑
制できる上、断熱性の高い空気層50及びグラスウール
層52を用いることにより、摺動板40とフィルムガイ
ド部材16bの接触面積をほぼゼロにできるため、断熱
効果は非常に大きい。
【0097】具体的には、このような構成により、フィ
ルムガイド部材16へのヒートリークがさらに抑制さ
れ、定着装置の立ち上がり時間は15secとなった。
【0098】(その他の実施形態例) 1)電磁誘導発熱性の定着フィルム10は、モノクロあ
るいは1パスマルチカラー画像などの加熱定着用の場合
は、弾性層2を省略した形態のものとすることもでき
る。発熱層1は樹脂に金属フィラーを混入して構成した
ものとすることもできる。発熱層単層の部材とすること
もできる。
【0099】2)加熱装置としての定着装置100の装
置構成は実施形態例の加圧ローラ駆動方式に限られるも
のではない。
【0100】例えば、図15のように、フィルムガイド
16と、駆動ローラ31と、テンションローラ32との
間に、電磁誘導発熱性のエンドレスフィルム状の定着フ
ィルム10を懸回張設し、フィルムガイド16の下面部
と、加圧部材としての加圧ローラ30とを定着フィルム
10を挟んで圧接させて定着ニップ部Nを形成させ、定
着フィルム10を駆動ローラ31によって回転駆動させ
る装置構成にすることもできる。この場合、加圧ローラ
30は従動回転ローラである。
【0101】3)加圧部材30はローラ体に限らず、回
動フィルム型など他の形態の部材にすることもできる。
【0102】また加圧部材30側からも被記録材に熱エ
ネルギーを供給するために、加圧部材30側にも電磁誘
導加熱などの発熱手段を設けて所定の温度に加熱・温調
する装置構成にすることもできる。
【0103】4)本発明の加熱装置は上記実施形態例で
示した画像加熱定着装置に限らず、画像を担持した被記
録材を加熱して艶等の表面性を改質する像加熱装置、仮
定着する像加熱装置、その他、被加熱材の加熱乾操装
置、加熱ラミネート装置など、広く被加熱材を加熱処理
する手段・装置として使用できる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板(摺動板)と、回転体の支持部材との間に断熱層を
設けたことにより、支持部材へのヒートリークによる熱
効率低下やクイックスタート性を改善した加熱装置およ
び画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加熱装置としての定着装置要部の横断側面模
型図
【図2】 第1の実施形態例に用いた画像形成装置の概
略構成図
【図3】 同実施形態例の定着装置要部の正面模型図
【図4】 同実施形態例の定着装置要部の横断正面模型
【図5】 磁場発生手段模型図
【図6】 磁場発生手段と発熱量Qの関係を示した図
【図7】 発熱層深さと電磁波強度の関係を示したグラ
【図8】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その1)
【図9】 電磁誘導発熱性の定着フィルムの層構成模型
図(その2)
【図10】 第1の実施形態例におけるフィルムガイド
部材の横断側面模型図及び正面模型図
【図11】 第2の実施形態例における加熱装置として
の定着装置要部の横断側面模型図
【図12】 第3の実施形態例における加熱装置として
の定着装置要部の横断側面模型図
【図13】 第4の実施形態例における加熱装置として
の定着装置要部の横断側面模型図
【図14】 第5の実施形態例における加熱装置として
の定着装置要部の横断側面
【図15】 その他の加熱装置例の構成略図
【符号の説明】
1 発熱層 2 弾性層 3 離型層 4 内面層 10 定着フィルム 15 磁場発生手段 16 フィルムガイド 16a・16b フィルムガイド部材 17 磁性コア 18 励磁コイル 18a 給電部 19 絶縁部材 22 加圧用剛性ステイ 23a・23b 定着フィルム端部の規制・保持
用フランジ部材 25a 加圧バネ 26 温度センサ(温度検知素子・サーミスタ) 27 励磁回路 29a 部材 30 加圧部材(加圧ローラ) 30a 芯金 30b 耐熱性・弾性材層 31 加圧ローラ(駆動ローラ) 32 テンションローラ 40 摺動板 50 断熱層(空気層) 51 断熱層(発泡ガラス層・発泡ガラスコート層) 52 断熱層(グラスウール層) 100 像加熱装置 101 回転感光体ドラム 102 帯電装置 103 レーザ光 104 カラー現像装置 105 中間転写体ドラム 106 転写ローラ 107 クリーナ 108 クリーナ 110 レーザ光学箱 N 定着ニップ部 P 被記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA30 BA05 BA11 BA12 BA25 BA26 BA27 BA31 BA32 BE03 BE06 3K059 AD02 AD03 CD52

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁束発生手段、前記磁束発生手段の発生
    磁束の作用により電磁誘導発熱する回転体、前記回転体
    と圧接して加熱ニップ部を形成する加圧部材、前記回転
    体を支持する支持部材、前記支持部材の加熱ニップ部に
    相当する部分に配置された基板とを有し、前記加熱ニッ
    プ部で被加熱材を挟持搬送して被加熱材を加圧及び加熱
    する加熱装置において、 前記基板と前記支持部材の間に断熱層を設けることを特
    徴とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記断熱層は、前記基板よりも熱伝導性
    が低いことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 前記断熱層は、前記支持部材よりも熱伝
    導性が低いことを特徴とする請求項1または2に記載の
    加熱装置。
  4. 【請求項4】 前記断熱層は、発泡ガラスコート層を有
    することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載
    の加熱装置。
  5. 【請求項5】 前記断熱層は、グラスウール層を有する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の加
    熱装置。
  6. 【請求項6】 前記断熱層は、前記基板の支持部材側の
    面の加熱ニップ部に相当する部分の少なくとも30%を
    覆うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
    の加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記断熱層は、空気層を有することを特
    徴とする請求項1から6のいずれかに記載の加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記空気層は、前記基板の支持部材側の
    面の加熱ニップ部に相当する部分の30〜80%を占め
    ることを特徴とする請求項7に記載の加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記回転体は可撓性を有するエンドレス
    フィルムであることを特徴とする請求項1から8のいず
    れかに記載の加熱装置。
  10. 【請求項10】 被加熱材が未定着像を形成担持させた
    被記録材であり、装置が未定着像を被記録材に加熱定着
    させる加熱定着装置であることを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれかに記載の加熱装置。
  11. 【請求項11】 被記録材に未定着像を形成担持させる
    作像手段と、被記録材に形成担持させた未定着像を定着
    させる定着手段を有し、定着手段が請求項1から10の
    いずれかに記載の加熱装置であることを特徴とする画像
    形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6837943B2 (en) * 2002-12-17 2005-01-04 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for cleaning a semiconductor substrate
JP2017026735A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 キヤノン株式会社 定着装置

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