JP2001350633A - 信号処理装置 - Google Patents

信号処理装置

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JP2001350633A
JP2001350633A JP2001109560A JP2001109560A JP2001350633A JP 2001350633 A JP2001350633 A JP 2001350633A JP 2001109560 A JP2001109560 A JP 2001109560A JP 2001109560 A JP2001109560 A JP 2001109560A JP 2001350633 A JP2001350633 A JP 2001350633A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CPU,DSPの命令で動作する周辺ブロッ
クを、割り込み無効時に入力された割り込みを保持す
る、破棄するそれぞれの処理タイプのCPU,DSPに
適合させる。 【解決手段】 CPU,DSPから機能マクロ4への命
令を外部割り込み信号2により無効にするキャンセル回
路5と、選択信号3によりキャンセル回路5の有効、無
効を上記処理タイプに応じて選択する選択回路6とを設
けることにより、機能マクロ4にCPU,DSPからの
命令を伝達するか否かを決める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPUやDSPの
周辺処理装置として用いられる半導体集積回路に適用し
て好適な信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体集積回路は、プロセスの発
達と共に1チップ内に集積されるトランジスタ数、論理
素子数も100万をはるかに超える大規模なものへと変
わりつつある。同時にCADの発達により、より複雑で
大規模な論理設計が短期間で可能になった。これらの事
情を受けて大きく発展している分野がASIC(特定用
途向け専用LSI)開発である。
【0003】従来の装置・システムにおいて汎用CPU
(中央処理装置)、DSP(ディジタル信号処理装置)
では実現しにくい、または実現できない部分がASIC
で補完されていた。それが現在ではCPU、DSPでさ
え1つのコアとなり、ASICを構成する部品となりつ
つある。さらに、そのCPU、DSPコアも従来あった
汎用CPU、DSPをそのままの形ではなく、CPU、
DSP内の基幹部分と周辺ブロック部分とに分けて、そ
れぞれ部品化してユーザに供給する形に成りつつある。
従って、今後のASIC開発は、必要な処理能力を持っ
たCPU、DSPの基幹部分+必要な機能を持った周辺
ブロック群+特定用途部分(ユーザ独自設計)の形にな
ると考えられる。
【0004】次に、CPU、DSPの基幹部分と周辺ブ
ロックとの一般的な関係について述べる。周辺ブロック
は、CPU、DSPの基幹部分とアドレスバス、データ
バスで接続され、その動作を制御される。また、周辺ブ
ロックは、その動作の区切りをCPU、DSPの基幹部
分に報知するために、割り込み信号をCPU、DSPの
基幹部分に出す。これ以外では通常、周辺ブロックはC
PU、DSPの基幹部分とは独立した動作をする。
【0005】CPU、DSPの基幹部分は、周辺ブロッ
クからの上記報知のための割り込み信号を受けること
で、そのブロックが1つの動作を終了したことを知り、
次の動作を命令することができる。逆に言えば、周辺ブ
ロックから上記報知のための割り込み信号をもらうまで
は、CPU、DSPの基幹部分は周辺ブロックがどのよ
うな動作をしているか全くの関知外である。
【0006】周辺ブロックの動作とCPU、DSPの基
幹部分の動作とを分ける理由はいくつかある。第1に
は、周辺動作の処理時間がCPU、DSPの基幹部分の
動作に比べて非常に長い場合である。こういった処理を
CPU、DSPの基幹部分に割り当てると待ち状態ばか
りとなり、非常に効率が悪くなる。例えば調歩同期など
のデータ転送処理がそれに当たる。
【0007】第2には、CPU、DSPの基幹部分の負
荷に影響されてはいけない動作の場合である。CPU、
DSPの基幹部分には常に様々な外部要因が入るため、
その処理速度は絶えず変化しているが、例えばタイマ動
作などは絶対時間で動作しなければならないため、周辺
ブロックとして独立させる必要がある。第3には、CP
U、DSPの基幹部分では制御できない場合である。例
えばアナログ入出力のCPU、DSPの省電力のための
クロック制御や電力制御などがそれに当たる。
【0008】また、CPU、DSPの基幹部分と周辺ブ
ロックとの関係には別の面もある。周辺ブロックには、
上述したように通信制御や時間制御がある。これらの制
御の多くは標準的な手法が確立されているので、他シス
テムとの互換性の上からも必ず同じI/Fを用いること
が要求される。逆に言えば、周辺ブロックは独自性をあ
まり必要としない部分である。これに対してCPU、D
SPの基幹部分は各ベンダーの独自性が必須である。
【0009】次に、CPU、DSPの基幹部分が外部等
からの割り込み信号を受けてからの動作を割り込み処理
と呼ぶ。割り込み処理は、CPU、DSPの基幹部分の
プログラムの流れに対して新たな分岐処理を発生する。
従って、通常は外部からの割り込み信号には優先度を設
定したり、場合によっては割り込み処理対象からはずす
マスクを設定したり(例えば特開平4─160650号
公報など)することにより、CPU、DSPの基幹部分
のプログラムの全体の流れが乱れないように調節してい
る。
【0010】一方、ASICユーザは、システムの能力
を決定するCPU、DSPの基幹部分と周辺ブロックと
を、各々独立に選択できる方が便利である。これは、前
者を選択すると後者の一部しか使えないライブラリで
は、設計のフレキシビリティが下がってしまうからであ
る。また、ライブラリを提供するASICベンダーとし
ても、CPU、DSPの基幹部分毎に周辺ブロック群を
準備しようとすれば、その工数は膨大なものになり、結
局、タイムリーな製品のリリースはできなくなる。
【0011】CPU、DSPの基幹部分と周辺ブロック
とは前述したように、アドレスバス、データバス、割り
込み信号で接続されるので、I/F上はどのCPU、D
SPの基幹部分と共通な周辺ブロックを開発することは
可能である。そこで問題となるのは、CPU、DSPの
基幹部分が割り込みを認識する条件の違いである。
【0012】図5に従来の周辺ブロックを示す。この周
辺ブロックは、不図示のCPU、DSPの基幹部分と接
続されたアドレスバス9及びデータバス10の内容をデ
コードするアドレスデコーダ8と、機能を担当する機能
マクロ4と、アドレスデコーダ8からの命令を、外部か
らの割り込み信号2により無効とするキャンセル回路5
とにより構成される。アドレスデコーダ8は、機能マク
ロ4へのスタート信号1を生成するものとし、機能マク
ロ4は、外部からの割り込み信号2が立ち下がると、動
作を停止してアイドル状態に戻るものとする。
【0013】図6に、図5に示した周辺ブロックの動作
タイミングチャートを示す。この周辺ブロックに対する
CPU、DSPの基幹部分からの命令フロー21のスタ
ート命令の部分は、仮に図8のアセンブラで書かれてい
るものとする。このアセンブラは、周辺ブロックに対す
るスタート命令の前方で割り込み無効命令を発行し、後
方で割り込み有効命令を発行している。これによりCP
U、DSPの基幹部分は、図6のように、スタート命令
の前後の期間で、外部からの割り込み無効期間に設定さ
れる。これは前述したように、ソフトの流れを乱さない
ための一般的な手法である。
【0014】図6の機能マクロ動作状態22において、
実行状態に入った周辺ブロックは、割り込み有効命令の
後で割り込み信号2が立ち下がることにより、アイドル
状態に戻る。尚、通常の割り込み信号2は、CPU、D
SPの基幹部分とは全く独立した外部要因によるものが
多いので、以下の説明では、割り込み信号2は外部割り
込み信号とする。
【0015】図7は、割り込み信号2がスタート命令の
直前で立ち下がった場合を示している。この時点ではC
PU、DSPの基幹部分も割り込み無効状態になってい
るため、この割り込み信号2はスタート命令の発行には
影響しない。また、周辺ブロックは、割り込み信号2が
立ち下がっているので、キャンセル回路5によりスター
ト命令は無視される。
【0016】上記割り込み無効状態での割り込みに対す
る取り扱いとして、CPU、DSPの基幹部分が、その
割り込みを保持するものと、破棄するものとがある。こ
れはCPU、DSPの基幹部分の設計仕様に依存してい
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図5および図7で示し
た周辺ブロックは、割り込み無効状態での割り込み直後
のスタート命令はキャンセル回路5により無視される仕
ようになっているが、CPU、DSPの基幹部分が割り
込み無効状態での割り込みを保持するタイプの場合に
は、割り込み有効状態に戻った後に割り込みが有ったこ
とを認識するので、周辺ブロックがスタート命令を無視
したことは容易に類推できる。
【0018】ところが、CPU、DSPの基幹部分が割
り込み無効状態での割り込みを破棄するタイプの場合に
は、周辺ブロックがスタート命令を無視した理由がわか
らず、システムとして破綻する。従って、このようなC
PU、DSPの基幹部分に適した周辺ブロックの動作と
しては、スタート命令直前に外部からの割り込みが有っ
ても無くても、スタート命令が来たら動作を始めること
ができるということになる。
【0019】このためCPU、DSPの基幹部分が割り
込み無効状態での割り込みを保持するか破棄するかにそ
れぞれに適合した機能的には同じ2つの周辺ブロックが
必要となる。このことは、従来の技術で述べたライブラ
リ供給元の開発工数・管理工数が著しく増加したり、あ
るCPU、DSPの基幹部分には使えない周辺ブロック
が発生したりするという問題を生じる。
【0020】本発明は上記のような問題を解決するため
になされたもので、CPU、DSPの命令で動作する周
辺ブロックを割り込み無効時に入力された割り込みを保
持する、破棄するそれぞれの処理タイプのCPU、DS
Pに適合させることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、主処理手段からの所定の命令によ
り動作されると共に、割り込み信号を受けて所定の状態
になるようになされた周辺処理手段と、上記割り込み信
号に応じて上記所定の命令を無効にする命令無効手段
と、選択信号に応じて上記命令無効手段による上記無効
にする動作を行わせるか否かを選択する選択手段とを設
けている。
【0022】また、上記主処理手段の処理タイプが、こ
の主処理手段が割り込み無効状態にあるときに入る上記
割り込み信号を破棄するタイプである場合には、上記選
択手段により、上記命令無効手段に上記無効にする動作
を行わせないようにしてよく、また、上記処理タイプ
が、上記割り込み無効状態にあるときに入る上記割り込
み信号を保持するタイプである場合には、上記選択手段
により上記無効にする動作を行わせるようにしてよい。
【0023】また、上記主処理手段は、CPUの基幹部
分、あるいはDSPの基幹部分であってよい。さらに、
上記主処理手段により上記選択信号が設定される設定手
段を設けてもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態を示すブロック図であり、図5と対応する部分に
は同一番号が付されている。図1において、主処理手段
としての不図示のCPU、DSPの基幹部分から出され
る命令は、アドレスバス9及びデータバス10を介して
アドレスデコーダ8に送られ、ここで周辺処理手段とし
ての機能マクロ4を動作させるスタート信号1が生成さ
れる。キャンセル回路5を通じてスタート信号1を受け
た機能マクロ4は動作を開始し、割り込み信号2が発生
すると、機能マクロ4は動作を停止してアイドル状態と
なる。尚、この回路では、外部割り込み発生を割り込み
信号2の立ち下がり波形とする。
【0025】また、上記CPU、DSPの基幹部分から
出されるスタート信号1を割り込み信号2でキャンセル
する命令無効手段としてのキャンセル回路5と、選択信
号3によりキャンセル回路5の有効、無効を選択する選
択回路6とが設けられている。この選択回路6は、選択
信号が“H”レベルのときキャンセル回路5を無効とす
るようになされている。
【0026】次に、CPU、DSPの基幹部分から出さ
れるスタート信号1の直前で割り込みが発生した場合に
ついて選択信号3のレベル別に説明する。図2は、割り
込み無効状態時に選択信号3を“H”レベルにした場合
のタイミングチャートである。尚、動作の基になるアセ
ンブラは前述した図8で示すコードであるものとする。
【0027】図1、図2において、選択回路6はキャン
セル回路5を無効にしている。また、CPU、DSPの
基幹部分から出されるスタート信号1の直前で発生した
割り込み信号2による割り込みは、割り込み無効命令に
より無効になる。従って、スタート命令があれば、機能
マクロ4はアイドル状態から動作を開始する。
【0028】上記動作によれば、選択信号を“H”レベ
ルにしてキャンセル回路5を無効にした場合は、CP
U、DSPの基幹部分が、割り込み無効状態で入った割
り込み信号2を破棄するタイプのものである場合に、こ
の周辺ブロックの動作は、CPU、DSPの基幹部分の
把握する割り込み状態と適合することになる。
【0029】図3は選択信号3を“L”レベルにした場
合のタイミングチャートである。動作の基になるアセン
ブラは図8で示すコードである。図1、図3において、
キャンセル回路5は有効に動作する。これによってCP
U、DSPの基幹部分から出されるスタート命令の直前
で発生した割り込みは有効となり、スタート命令が入っ
ても、キャンセル回路5がスタート信号1をキャンセル
し、機能マクロ4は動作を開始せず、アイドル状態が続
くことになる。
【0030】上記動作によれば、選択信号を“L”レベ
ルにしてキャンセル回路5を動作させた場合は、CP
U、DSPの基幹部分が、割り込み無効状態で入った割
り込みを保持するタイプのものである場合に、この周辺
ブロックの動作は、CPU、DSPの基幹部分の把握す
る割り込み状態と適合することになる。
【0031】このように本実施の形態によれば、タイプ
の異なるCPU、DSPの基幹部分に対して、共通の機
能マクロ4を選択信号3を切り替えるだけで適合させる
ことができる。これによってタイプ毎にほぼ同じ機能を
有する周辺ブロックを多数準備する必要がなくなる。
【0032】図4に本発明の第2の実施の形態を示す。
本実施の形態においては、図1の第1の実施の形態で外
部から入力した選択信号3を、アドレスデコーダ8によ
り設定される設定手段としての内部レジスタ11の出力
としている。本実施の形態による回路を用いて、図2で
示したタイミングチャートと同等の動作をさせるには、
割り込み無効・有効命令の後に、アドレスデコーダ8に
より上記内部レジスタ11を“1”又は“0”に設定す
ればよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、周
辺ブロックとCPU、DSP等の主処理手段からの命令
を外部割り込み信号に応じて無効にするように構成する
と共に、選択信号により上記無効にする動作を行うか否
かを選択できるように構成したことにより、CPU、D
SPの基幹部分等が割り込み無効状態で入力された割り
込みを破棄するタイプ、保持するタイプの両タイプに対
して選択信号を切り替えるだけで適応させることができ
る。このため上記2つのタイプ毎に割り込みの扱いだけ
が異なるほぼ同じ機能の周辺ブロックを複数開発する必
要がなくなり、ライブラリの開発工数・管理工数が激減
するという効果がある。また、開発TATが短縮するこ
とにより、ユーザに対して早期にリリースすることがで
きる。また、CPU、DSPの基幹部分のタイプ別に開
発する必要がないため、1つ開発するだけでユーザはど
のCPU、DSPの基幹部分とも組み合わすことができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】第1の実施の形態において選択信号レベル=
“H”の場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図3】第1の実施の形態において選択信号レベル=
“L”の場合の動作を示すタイミングチャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】従来の信号処理装置のブロック図である。
【図6】従来の周辺ブロックの動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図7】従来の周辺ブロックのスタート信号の直前で割
り込みが発生した場合のタイミングチャートである。
【図8】周辺ブロックをスタートさせるアセンブラコー
ドの構成図である。
【符号の説明】
1 スタート信号 2 割り込み信号 3 選択信号 4 機能マクロ 5 キャンセル回路 6 選択回路 7 出力 8 アドレスデコーダ 9 アドレスバス 10 データバス 11 内部レジスタ 21 命令フロー 22 マクロ動作状態

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主処理手段からの所定の命令により動作
    されると共に、割り込み信号を受けて所定の状態になる
    ようになされた周辺処理手段と、 上記割り込み信号に応じて上記所定の命令を無効にする
    命令無効手段と、 選択信号に応じて上記命令無効手段による上記無効にす
    る動作を行わせるか否かを選択する選択手段とを備えた
    信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記主処理手段の処理タイプが、この主
    処理手段が割り込み無効状態にあるときに入る上記割り
    込み信号を破棄するタイプである場合に、上記選択手段
    は、上記命令無効手段に上記無効にする動作を行わせな
    いことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 【請求項3】 上記主処理手段の処理タイプが、この主
    処理手段が割り込み無効状態にあるときに入る上記割り
    込み信号を保持するタイプである場合に、上記選択手段
    は、上記命令無効手段に上記無効にする動作を行わせる
    ようにすることを特徴とする請求項1記載の信号処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記主処理手段が、CPUの基幹部分で
    あることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  5. 【請求項5】 上記主処理手段が、DSPの基幹部分で
    あることを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記主処理手段により上記選択信号が設
    定される設定手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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