JP3033722B2 - マルチプロセッサシステムに於けるtod一致制御装置 - Google Patents

マルチプロセッサシステムに於けるtod一致制御装置

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JP3033722B2
JP3033722B2 JP9289950A JP28995097A JP3033722B2 JP 3033722 B2 JP3033722 B2 JP 3033722B2 JP 9289950 A JP9289950 A JP 9289950A JP 28995097 A JP28995097 A JP 28995097A JP 3033722 B2 JP3033722 B2 JP 3033722B2
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和之 野田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチプロセッサ
システムにおけるTOD一致制御装置に関し、特にプロ
セッサに内蔵するタイマー(TOD)の値が、複数のプ
ロセッサ間でずれないようにするための、TOD一致制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のTOD一致制御は、例え
ば特開平6−175982号公報に記載されているよう
に、複数のプロセッサ内のTODを更新する際は、マス
タープロセッサが、スレーブプロセッサに対し、該スレ
ーブプロセッサ内のカウンタのカウントアップ信号の抑
止信号を通知し、各スレーブプロセッサ内では、実行中
の命令を中止し、自プロセッサ内のカウンタのカウント
アップを抑止した後、カウンタの値をTODにロードす
るようにしている。また、スレーブプロセッサにおける
命令再開動作に関しては、マスタープロセッサがスレー
ブプロセッサに対しカウンタのカウントアップ抑止解除
信号を通知した後、各スレーブプロセッサ内において、
カウンタのカウントアップ信号抑止解除をした後、命令
実行を再開している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のマルチ
プロセッサシステムにおけるTOD一致制御方式では、
カウンタの値をTODにロードする際、プロセッサ内
で、HW的にカウンタのカウントアップ信号を抑止、解
除する機構が必要であるため、TOD一致制御を実現す
る為だけに、プロセッサ内に余計なHWの作り込みが必
要になり、マルチプロセッサシステムでは、このHWの
作り込みにバグがあった場合、致命的であり、即時再設
計、再製造となってしまうという第1の問題点がある。
【0004】また、スレーブプロセッサがTOD値をロ
ードする際、マスタプロセッサからの割り込みにより、
実行中の命令を一時中断するため、一つのプロセスを中
断し、再開する場合は、OSの介入によりプロセスの待
避、再開の処理をしなければならず、これを多数のプロ
セッサで行う場合は、OSのオーバヘッドが大きくなっ
てしまうという第2の問題点がある。この第2の問題点
は、近年ではTODの値の精度がマイクロ秒単位にまで
向上しているため、増幅され、深刻な事態に至ることも
ある。
【0005】本発明により達成しようとする目的は、マ
ルチプロセッサシステムにおけるTOD一致制御におい
て、プロセッサ内に特別なHW制御機構を持たずに、且
つOSのオーバーヘッドを増やさず、且つシステム全体
の命令実行性能が、プロセッサ間の干渉により落ちてし
まうことを避けることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1又は2
のTOD一致制御装置は、それぞれが、ソフトウェアに
よって認識される時刻を保持する時計および該時計を更
新するためのカウンタを内蔵する複数のプロセッサと、
前記カウンタをカウントアップするためのカウントアッ
プ信号を生成するカウントアップ信号生成手段と、該カ
ウントアップ信号の出力を抑止するカウントアップ信号
抑止制御手段と、 前記プロセッサと前記カウントアップ
信号生成手段および前記カウントアップ信号抑止制御手
段との間の信号の伝達が1マシンタイム以上の時間を要
する場合には、各プロセッサ群と前記カウントアップ信
号生成手段および前記カウントアップ信号抑止制御手
段、各プロセッサ群と他のプロセッサ群、並びに筐体間
を接続する各中継手段の内に前記信号を遅延させる遅延
手段とを有する。 本発明の請求項3又は4のTOD一致
制御装置は、それぞれが、ソフトウェアによって認識さ
れる時刻を保持する時計および該時計を更新するための
カウンタを内蔵する複数のプロセッサと、前記カウンタ
をカウントアップするためのカウントアップ信号を生成
するカウントアップ信号生成手段と、該カウントアップ
信号の出力を抑止するカウントアップ信号抑止制御手段
と、前記プロセッサのうちのマスタプロセッサからの要
求信号に応答して、前記カウントアップ信号の抑止また
は生成を行い、該抑止または生成が前記全てのプロセッ
サに同時に伝達できるようにする手段とを有し、 前記カ
ウントアップ信号が抑止された後、前記マスタープロセ
ッサがスレーブプロセッサに対し、前記カウンタの値か
らTOD値を読み込むためのTODロード命令の実行を
指示し、TODロード命令の実行を終了したスレーブプ
ロセッサから前記マスタープロセッサに対してリプライ
信号を送信させ、該リプライ通信が全スレーブプロセッ
サから送信された後、前記マスタープロセッサから前記
カウンタのカウントアップ信号をスタートさせるように
したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施例を図面を
参照して詳細に説明する。
【0008】図1は、本発明の一実施例を示す図であ
る。筐体0系、筐体1系は、それぞれ独立して動作可能
なシステム筐体であり、図中においては、筐体0系と筐
体1系がメモリ密結合により論理的に一つのシステムと
して動作している場合の構成を示しており、それぞれ二
つのCPUカードと一つの筐体間インタフェースカード
からなる。
【0009】CPUカード0は、プロセッサ00〜0
3、CPUカード1はプロセッサ10〜13、CPUカ
ード2はプロセッサ20〜23、CPUカード3はプロ
セッサ30〜33の各4個のプロセッサをそれぞれ搭載
する。
【0010】また、筐体間インタフェースカード4およ
び筐体間インタフェースカード5は、筐体0系と筐体1
系とのインタフェースを制御するプロセッサ非搭載の筐
体間インタフェース制御カードである。
【0011】中継LSI04,中継LSI14,中継L
SI24,中継34は、それぞれプロセッサを搭載した
CPUカード0、1、2、3に搭載され、中継LSI4
4,中継LSI54は、それぞれプロセッサを搭載しな
い筐体間インタフェースカード4、5に搭載されるが、
それらの内部構成は、図2に示す通り同一である。
【0012】また、図1において、300は、カウンタ
カウントアップ信号制御部であり、論理和ゲート12
0,アンドゲート121,フラグ123およびカウント
アップ信号生成部124からなる。カウントアップ信号
生成部124は、全プロセッサに送信するカウントアッ
プ信号を生成する。論理和ゲート120は、中継LSI
04,14,24から送信されるカウントアップ抑止要
求信号の倫理和を出力し、フラグ123は、信号線12
5を介して送信される論理和ゲート120の出力を1T
間保持し、出力に於いて、保持した値の反転論理値を出
力する。アンドゲート121は、信号線126を介して
送信されるフラグ123の出力とカウントアップ信号生
成部124の出力を伝える信号線127の値とを論理積
をとる。
【0013】図2は、図1中に示す中継LSI04,1
4,24,34,44および54の内部構成を示したも
のであり、9つのフラグ401,403,404,40
5,406,407,408,409,412と、2つ
のセレクタ440,441と、論理和ゲート450と、
これらの間を接続する信号線からなる。
【0014】本中継LSI400は、カウントアップ信
号,カウントアップ抑止要求信号を中継するが、筐体0
系のCPUカード0,1、筐体0系の筐体間インタフェ
ースカード4、筐体1系の筐体間インタフェースカード
5または筐体間1系のCPUカード2,3に搭載される
かによって各信号のパスが異なる。
【0015】すなわち、カウントアップ信号は、CPU
カード0,1では信号線410→信号線418〜42
1、筐体間インタフェースカード4では信号線410→
信号線413、筐体間インタフェースカード5では信号
線422→信号線424,425、CPUカード2,3
では信号線414→信号線424〜427のパスで伝搬
する。
【0016】また、カウントアップ抑止要求信号は筐体
0系のCPUカード0,1搭載のプロセッサ00等から
発行される場合は、CPUカード0,1では信号線42
8〜431→信号線433→信号線437、筐体間イン
タフェースカード4では、信号線422→信号線42
4、筐体間インタフェースカード5では信号線414→
信号線418〜419、CPUカード2,3では信号線
422→信号線424〜427のパスで伝搬する。
【0017】一方、カウントアップ抑止要求信号が、筐
体1のCPUカード2,3搭載のプロセッサ20等から
発行される場合は、CPUカード2,3では信号線42
8〜431→信号先436→信号線437、筐体間イン
タフェースカード5では信号線428→信号線436→
信号線437、筐体間インタフェースカード4では信号
先422→信号線424、CPUカード0,1では信号
線410→信号線418〜421のパスで伝搬する。
【0018】450は、信号線428,429,43
0,431の論理和をとる論理和ゲートである。409
は信号線432を介して論理和ゲート450の出力を1
T間受けるフラグ、408はフラグ409を1T受ける
フラグ、407はフラグ408をT受けるフラグであ
り、中継LSIが筐体0系のCPUカード0,1に搭載
されている場合に筐体0系のプロセッサ00,10等か
ら出力されるカウントアップ抑止要求信号と、筐体1系
のプロセッサ20,30等から送られてくるカウントア
ップ抑止要求信号とのタイミングを合わせる為の機能を
持つ。
【0019】403および406は、それぞれセレクタ
440,441を制御するフラグである。
【0020】フラグ403は中継LSIが筐体1系の筐
体間インタフェースカード5またはCPUカード2,3
に搭載された時点で、バックボードからの信号パスによ
り、自動的に論理値”1”が立つようになっており、ま
たフラグ406は、中継LSIが筐体0系の筐体間イン
タフェースカード4、筐体1系の筐体間インタフェース
カード5または筐体1系のCPUカード2,3に搭載さ
れている場合に、自動的にバックボードからの信号線の
パスにより、論理値”1”にセットされる。
【0021】セレクタ440は、フラグ403が”0”
のときは信号線415、”1”のときは414を選択
し、セレクタ441は、フラグ406が”0”のときは
フラグ407、”1”の時は信号線436を選択する。
【0022】図3は、プロセッサ00をマスタとした場
合の、TOD一致制御全体の流れを、特にプロセッサ間
通信を中心に説明したフローチャートである。図3中、
マスタプロセッサ00とスレーブプロセッサ01〜0
3,10〜13,20〜23,30〜33は、論理的な
配置であり、論理的な制御関係を示すものである。
【0023】600は、マスタプロセッサ00が、カウ
ンタカウントアップ抑止要求信号を出力する処理を示
し、601は、マスタプロセッサ00がプロセッサ間通
信にてスレーブプロセッサ01から03等に対し、TO
Dロード命令を発行する処理を示す。601から各スレ
ーブプロセッサに引いた実線は、TODロード命令の実
行を指示する通信イメージを示し、各スレーブプロセッ
サからマスタプロセッサに引かれた点線は、各スレーブ
プロセッサ内において、TODロード命令が実行終了し
た旨を示す、リプライ通信のイメージを示したものであ
る。601で示すマスタプロセッサ00からの点線はマ
スタプロセッサ00が、各スレーブプロセッサからのリ
プライ通信を待ち合わせているイメージを示す。602
は、マスタプロセッサ00内での判断を示すイメージで
あり、全スレーブプロセッサからリプライが帰った場合
は、Yes側の処理(603)に移り、全プロセッサか
らリプライが帰らない場合は、No側の処理(60
2)、即ち待ち合わせ続行の状態となる。603は、全
スレーブプロセッサからリプライが帰った場合に、マス
タプロセッサ内に於いてTODのロード命令を実行する
処理を示す。604は、マスタプロセッサ00が出力中
の、カウンタカウントアップ抑止要求信号を、論理信
号”1”から”0”に落とす処理を示す。
【0024】尚、以上の通信は、既存のプロセッサ間通
信手段において、マイクロプログラム制御で行われるも
のであり、特にHWとして新規に作り込む必要はない。
【0025】次に、本実施例のカウントアップ動作につ
いて、先ず説明する。
【0026】カウントアップ信号生成部124は、各プ
ロセッサ00〜03,10〜13,20〜23,30〜
33が有するカウンタをカウントアップさせるべくカウ
ントアップ信号を常時出力している。このカウントアッ
プ信号は、アンバゲート121を経て、信号線100,
101,104によりそれぞれ中継LSI04,14,
44に出力する。
【0027】中継LSI04,14においては、図2の
信号線410から入力し、信号線418〜421によ
り、配下の4つのプロセッサ00〜03,10〜13に
供給される。また、中継LSI44においては、図1の
信号線410から入力し、信号線413により、筐体間
インタフェースカード5の中継LSI54に供給され
る。
【0028】筐体1系では、筐体インタフェースカード
5の中継LSI54においては、信号線414からセレ
クタ440を経て信号線418,419により、CPU
カード2,3に供給される。CPUカード2,3では、
信号線414からセレクタ440を経て信号線418〜
421により配下のプロセッサ20〜23,30〜33
に供給される。
【0029】[プロセッサ00がマスタとしてTODロ
ード命令を発行する場合の全体の流れ]次に、図3によ
り、カウントアップ信号の抑止動作およびカウントアッ
プ信号の抑止解除動作の全体の流れについて説明する。
図3では、プロセッサ00がマスター、プロセッサ01
〜03,10〜13,20〜23,30〜33がスレー
ブとした場合を想定している。
【0030】プロセッサ00は、カウントアップ抑止要
求信号をまず出力し、次にTODロード命令を、プロセ
ッサ間通信により各スレーブプロセッサに指示する。プ
ロセッサ間通信については、マイクロプログラム制御で
あるため、全プロセッサ内のカウンタがストップするま
での時間に比べて、遥かに大きい為、TODロード命令
の実行指示のタイミングでは、既にストップしている。
【0031】スレーブプロセッサ01等内においては、
実行中のプロセスが終了したタイミングで、TODロー
ド命令を実行する。従って、プロセッサ毎にTODロー
ド命令を実行するタイミングは異なる。TODロード命
令の実行が終了したプロセッサは、マスタプロセッサ0
0にTOD命令の実行終了を知らせるリプライ通信を返
すが、タイミングは各スレーブプロセッサ毎に異なる。
また、TODロード命令の実行を終了したスレーブプロ
セッサは、通常の命令プロセスの実行を開始する。
【0032】一方、マスタープロセッサ00は全てのス
レーブプロセッサからのリプライ通信が帰るまで、待機
状態にあり、全スレーブプロセッサからのリプライ通信
が帰った時点で、自プロセッサ内にてTODロード命令
を実行し、出力中のカウンタアップ抑止要求信号を論理
値”1”から論理値”0”に落とし、通常の命令プロセ
スの実行を開始する。
【0033】[プロセッサ00がマスタとしてTODロ
ード命令を発行する場合のカウントアップ信号抑止動作
の説明]まず、プロセッサ00から、カウントアップ抑
止要求信号を中継LSI04に送信し(図1中の点線の
信号線、図2の信号線428に相当)、図2の論理和ゲ
ート450にて論理値”1”を出力し、フラグ409、
フラグ408、フラグ407により3T間持ち回りし
て、セレクタ441に達する。このとき、前述のように
フラグ406の値は”0”であるので、セレクタ441
は、フラグ407をセレクトし、信号線437(図1の
信号線110に相当)を介してカウントアップ制御部3
00に論理値”1”が送信される。
【0034】カウントアップ制御部300においては、
論理値”1”は論理和ゲート120に達し、論理和ゲー
ト120は論理値”1”を出力し、信号線125を介し
てフラグ123に入力する。フラグ123では、出力に
おいて論理が反転する為、論理値”0”を出力し、信号
線126を介して、アンドゲート121に入力する。一
方カウントアップ信号生成部124からは、常時カウン
トアップ信号が出力されている。従って、信号線126
からの論理値”0”のアンドゲート121への入力によ
り、アンドゲート121の出力は”1”から”0”へと
変化する。これに従い、図1に於ける信号線100、1
01、104も論理値”1”から”0”へと変化し、そ
れぞれCPUカード0、CPUカード1、筐体間インタ
フェースカード4の中継LSI04,14,44に入力
する。
【0035】一方、筐体1系のプロセッサ内のカウント
アップ信号抑止制御に関しては、図1に於ける信号線1
04が”1”から”0”に変化した際、筐体0系の中継
LSI44内では、図2に於ける信号線422に相当す
るパスで入力され、フラグ405にて1T保持された
後、信号線424を介して(図1の信号線105に相
当)筐体1系の筐体間インタフェースカード5に搭載さ
れた中継LSI54に入力される。
【0036】中継LSI54では、図2に於ける、信号
線414の信号線で入力され、前述のようにフラグ40
3が論理値”1”であることから、セレクタ440にて
セレクトされ、フラグ404で1T保持された後、信号
線418,419を介して(図1の信号線102,10
3に相当)中継LSI24,中継LSI34に入力され
る。中継LSI24,34では、図2に於ける信号線4
22に相当するパスで入力され、フラグ405にて1T
保持された後、信号線424,425,426,427
に相当するパスで、中継LSI24に於いてはプロセッ
サ20,21,22,24に、中継LSI34に於いて
はプロセッサ30,31,32,34に入力する。
【0037】この結果、プロセッサ00から出力された
カウントアップ抑止要求信号により、全プロセッサ内の
カウントアップ信号が同時に論理値”0”となり、従っ
て全カウンタが同時にストップすることになる。上記の
動作は、プロセッサ00〜03およびプロセッサ10〜
13のいずれのプロセッサからカウントアップ抑止要求
信号が出されても同じようにして、全カウンタが同時に
ストップすることになる。
【0038】[プロセッサ20がマスタとしてTODロ
ード命令を発行する場合のカウントアップ信号抑止動作
の説明]まず、プロセッサ20から、カウントアップ抑
止要求信号を中継LSI24に送信し(図1中の点線の
信号線、図2の信号線428に相当)、図2の論理和ゲ
ート450にて論理値”1”を出力し、フラグ409で
1T間受けた後、信号線436を介してセレクタ441
に達する。このとき、前述のようにフラグ406は論理
値”1”を示しているので、セレクタ441は、フラグ
409の直接の出力である信号線436のパスをセレク
トし、信号線437(図1に於いては、信号線111に
相当)を介して論理値”1”を出力する。
【0039】この論理”1”は信号線111を介して、
中継LSI54に入力され、このとき、図2に於ける信
号線428に相当するパスから入力することになる。中
継LSI54に於いても、中継LSI24に於けるのと
同様、図2に於ける信号線428、フラグ409、セレ
クタ441、信号線437(図1に於ける信号線11
5)を経て、論理値”1”の信号が中継LSI44に送
信される。
【0040】中継LSI44内に於いても同じく、図2
に於ける信号線428、フラグ409、セレクタ44
1、信号線437(図1に於ける信号線114)を経
て、図1に於けるカウントアップ制御部300の倫理和
ゲート120に送信される。論理和ゲート120の出力
は論理値”1”となり、その後のカウントアップ制御部
300内の論理動作、アンドゲート121の出力が各プ
ロセッサに到達するパス、全プロセッサ内のカウンタが
どうタイミングでストップするまでの動作は、プロセッ
サ00からカウントアップ抑止要求信号が出力される場
合と同じである。
【0041】また、カウントアップ信号の抑止解除動
作、即ちカウントアップ抑止要求信号を、マスタプロセ
ッサが論理値”1”から”0”に落とし、全カウンタが
スタートするまでの、制御順序、信号の流れるパス、タ
イミングなどは、カウンタをストップさせる場合と全く
同じである。
【0042】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、TODの一致制
御をする為だけに、プロセッサ内で、HW的にカウンタ
のカウントアップ信号を抑止、解除する機構を持たなく
て済むことである。その結果、TOD一致制御を実現す
る為だけに、プロセッサ内に余計なHWの作り込みが不
要になり、従来技術によるときは、マルチプロセッサシ
ステムでは、HWの作り込みにバグがあった場合、致命
的であり、即時再設計、再製造となってしまい、しかも
プロセッサに使用されるテクノロジーは非常に高度であ
り、HW規模も非常に大きく再設計、再製造に要する工
数、費用は莫大なものになるが、このような問題を解消
できる。
【0043】また、第2の効果は、スレーブプロセッサ
がTOD値をロードする際、マスタプロセッサからの割
り込みにより、実行中の命令を一時中断する必要がない
ことである。その結果、従来技術によれば、一つのプロ
セスを中断し、再開する場合は、OSの介入によりプロ
セスの待避、再開の処理をしなければならず、これを多
数のプロセッサで行う場合は、OSのオーバヘッドが大
きくなってしまうが、このような問題を解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】図1に於ける中継LSIの詳細図である。
【図3】本発明におけるTOD一致制御全体の制御の流
れを示したフローチャートである。
【符号の説明】
0 CPUカード 1 CPUカード 2 CPUカード 3 CPUカード 4 筐体間インタフェースカード 5 筐体間インタフェースカード 00 プロセッサ 01 プロセッサ 02 プロセッサ 03 プロセッサ 04 中継LSI 10 プロセッサ 11 プロセッサ 12 プロセッサ 13 プロセッサ 14 中継LSI 20 プロセッサ 21 プロセッサ 22 プロセッサ 23 プロセッサ 24 中継LSI 30 プロセッサ 31 プロセッサ 32 プロセッサ 33 プロセッサ 34 中継LSI 120 論理和ゲート 121 アンドゲート 123 フラグ 124 カウントアップ信号生成部 401 フラグ 402 フラグ 403 フラグ 404 フラグ 405 フラグ 406 フラグ 407 フラグ 408 フラグ 409 フラグ 440 セレクタ 441 セレクタ 450 論理和ゲート

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれが、ソフトウェアによって認識
    される時刻を保持する時計および該時計を更新するため
    のカウンタを内蔵するプロセッサからなるマルチプロセ
    ッサシステムに於けるTOD一致制御装置において、前
    記カウンタをカウントアップするためのカウントアップ
    信号を生成するカウントアップ信号生成手段と、該カウ
    ントアップ信号の出力を抑止するカウントアップ信号抑
    止制御手段とを前記プロセッサ外に一式設け、前記プロ
    セッサのうちのマスタプロセッサからの要求信号に応答
    して、前記カウントアップ信号の抑止または生成を行
    い、前記プロセッサと前記カウントアップ信号生成手段およ
    び前記カウントアップ信号抑止制御手段との間の信号伝
    達が1マシンタイム以上の時間を要する場合には、各プ
    ロセッサ群と前記カウントアップ信号生成手段および前
    記カウントアップ信号抑止制御手段、各プロセッサ群と
    他のプロセッサ群、並びに筐体間を接続する各中継手段
    の内に前記信号を遅延させる遅延手段を挿入することに
    より、前記信号が前記全てのプロセッサに同時に伝達さ
    れる ことを特徴とするTOD一致制御装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延手段は、いずれのプロセッサが
    マスタプロセッサとなった場合においても、前記同時伝
    達を実現できるのに必要な数だけ設け、当該プロセッサ
    群と前記マスタプロセッサとの相対的位置関係により選
    択することを特徴とする請求項1記載のTOD一致制御
    装置。
  3. 【請求項3】 それぞれが、ソフトウェアによって認識
    される時刻を保持する時計および該時計を更新するため
    のカウンタを内蔵するプロセッサからなるマルチプロセ
    ッサシステムに於けるTOD一致制御装置において、 前記カウンタをカウントアップするためのカウントアッ
    プ信号を生成するカウントアップ信号生成手段と、該カ
    ウントアップ信号の出力を抑止するカウントアップ信号
    抑止制御手段とを前記プロセッサ外に一式設け、前記プ
    ロセッサのうちのマスタプロセッサからの要求信号に応
    答して、前記カウントアップ信号の抑止または生成を行
    い、該抑止または生成が前記全てのプロセッサに同時に
    伝達できるようにするとともに、 前記カウントアップ信号が抑止された後、前記マスター
    プロセッサがスレーブ プロセッサに対し、前記カウンタ
    の値からTOD値を読み込むためのTODロード命令の
    実行を指示し、TODロード命令の実行を終了したスレ
    ーブプロセッサから前記マスタープロセッサに対してリ
    プライ信号を送信させ、該リプライ通信が全スレーブプ
    ロセッサから送信された後、前記マスタープロセッサか
    ら前記カウンタのカウントアップ信号をスタートさせる
    ようにしたことを特徴とする TOD一致制御装置。
  4. 【請求項4】 前記TODロード命令の実行の指示およ
    び前記リプライ通信は、プロセッサ間通信により行う
    とを特徴とする請求項3記載のTOD一致制御装置。
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