JP2001350300A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法

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JP2001350300A JP2000167283A JP2000167283A JP2001350300A JP 2001350300 A JP2001350300 A JP 2001350300A JP 2000167283 A JP2000167283 A JP 2000167283A JP 2000167283 A JP2000167283 A JP 2000167283A JP 2001350300 A JP2001350300 A JP 2001350300A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間で、しかも高精度に画像濃度を安定化
させることができる画像形成装置および画像形成方法を
提供する。 【解決手段】 濃度調整を行うにあたって、単に現像バ
イアスVbを変化させるのではなく、露光ユニットによ
る感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイアス
Vb01,Vb02,Vb03,Vb04に対応する帯電バイアスV
a01,Va02,Va03,Va04をそれぞれ設定し、4種類の
バイアスを設定する。そして、各バイアス設定でパッチ
画像を順次形成し、各パッチ画像の濃度に基づいて目標
濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帯電手段に帯電
バイアスを与えて感光体の表面を帯電させた後、この感
光体の表面に露光手段によって静電潜像を形成し、さら
に現像手段に現像バイアスを与えて前記静電潜像をトナ
ーにより顕在化してトナー像を形成する画像形成装置お
よび画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置では、感光体およ
びトナーの疲労・経時変化や、装置周辺における温湿度
の変化などに起因して、画像濃度が変化することがあ
る。そこで、従来より帯電バイアス、現像バイアス、露
光量などを適宜調整して画像濃度を安定化させる技術が
数多く提案されている。例えば、特開平10−2399
24号公報に記載の発明では、帯電バイアスおよび現像
バイアスを適宜調整することで画像濃度の安定化を図っ
ている。すなわち、この従来技術では、帯電バイアスお
よび現像バイアスを変えながら、基準パッチ画像を感光
体上に形成し、各基準パッチの画像濃度を検出してい
る。そして、これらの検出値に基づき特定階調で所定の
目標濃度を得るために最適な帯電バイアスおよび現像バ
イアスを決定している(第1従来技術)。
【0003】また、上記公報では、濃度調整を2段階で
行う技術(第2従来技術)も記載されている。この第2
従来技術では、高濃度側を保証するために、感光体の表
面電位と現像バイアスとの関係を仮設定しておき、次い
で高濃度の状態を保持しながら、低濃度の保証をするた
めに、現像バイアスと感光体の表面電位の関係を整え
る、という2段階の濃度調整を行っている。このように
高濃度と低濃度の2点をコントロールすることによって
画像の安定性を向上させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、第1従来技
術の如く特定階調での濃度調整を行っただけでは画像を
安定して形成することは難しく、画像を安定して形成す
るためには第2従来技術のように少なくとも2つの階調
で濃度調整を行うのが望ましい。
【0005】しかしながら、第2従来技術では、濃度調
整を2段階で行う必要があり、濃度調整に時間がかか
り、スループットの低下を招くという別の問題がある。
また、第2従来技術では、現像バイアスおよび帯電バイ
アスの一方を固定しつつ、他方を変化させながらパッチ
画像を形成し、各パッチ画像の濃度に基づき一の階調で
の濃度調整を行っているため、画像を安定化させるため
の現像バイアスの最適解が得られないことがある。な
お、その理由については、後の「発明の実施の形態」の
項で詳述する。
【0006】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、短時間で、しかも高精度に画像濃度を安定化させ
ることができる画像形成装置および画像形成方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像形
成装置は、感光体の表面を帯電させる帯電手段と、前記
感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静
電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する現
像手段と、前記現像手段によって前記感光体上に形成さ
れたトナー像、あるいは当該トナー像が転写媒体に転写
されてなるトナー像をパッチ画像として、その画像濃度
を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段の検出結
果に基づき、前記帯電手段に与える帯電バイアスと前記
現像手段に与える現像バイアスとを制御してトナー像の
画像濃度を目標濃度に調整する制御手段とを備えたもの
であり、上記目的を達成するため、制御手段を以下のよ
うに構成している。この制御手段は、現像バイアスを変
化させるとともに、前記露光手段による前記感光体の表
面電位の減衰特性に基づき各現像バイアスに対応する帯
電バイアスを設定しながら、複数のパッチ画像を順次形
成し、前記濃度検出手段によって検出された各パッチ画
像の濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現
像バイアスを決定している。
【0008】また、この発明にかかる画像形成方法は、
帯電手段に帯電バイアスを与えて感光体の表面を帯電さ
せた後、この感光体の表面に露光手段によって静電潜像
を形成し、さらに現像手段に現像バイアスを与えて前記
静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成する
画像形成方法であって、上記目的を達成するため、現像
バイアスを変化させるとともに、前記露光手段による前
記感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイアス
に対応させながら帯電バイアスを設定しつつ、複数のパ
ッチ画像を順次形成し、各パッチ画像の濃度に基づいて
目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決定し
ている。
【0009】上記のように構成された発明では、現像バ
イアスを変化しつつ複数のパッチ画像を形成するが、露
光手段による感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現
像バイアスに対応させながら帯電バイアスを設定してい
る。このように減衰特性を考慮しつつ設定された各バイ
アス設定でパッチ画像が形成された後、各パッチ画像の
濃度に基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バ
イアスが決定される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について詳述
するのに先立って、本発明の基本的原理について説明す
る。
【0011】A.発明の基本的原理 画像を安定して形成するためには、上記第2従来技術で
も行っているように、高濃度側での濃度調整を行った後
で、低濃度側での濃度調整を行うのが望ましい。ここ
で、高濃度側での濃度調整(以下「高濃度側調整」とい
う)を行うためには、例えば帯電バイアスを固定しつつ
現像バイアスを変化させながら、複数の高濃度側調整用
のパッチ画像(例えばベタ画像)を形成し、各パッチ画
像の濃度に基づき目標濃度を得るために必要な最適現像
バイアスに求めるようにすればよい。また、低濃度側で
の濃度調整(以下「低濃度側調整」という)を行うため
には、例えば現像バイアスを高濃度側調整によって求め
られた最適現像バイアスに固定した状態で帯電バイアス
を変化させながら、複数の低濃度側調整用のパッチ画像
(例えばハーフトーン画像)を形成し、各パッチ画像の
濃度に基づき目標濃度を得るために必要な最適帯電バイ
アスに求めるようにすればよい。
【0012】このように、濃度調整を2段階(高濃度側
調整および低濃度側調整)で行うことで画像を安定して
形成することができると考えられるが、実際には以下に
説明する問題が生じて画像を高精度に安定させるまでに
は至らない。というのも、低濃度側調整では、帯電バイ
アスを変化させながら、低濃度側調整用のパッチ画像を
形成しているが、このとき帯電バイアスの変化に連動し
て潜像低部電位(明部電位)Vonが大きく変化すること
があるからである。
【0013】図1は感光体に対して種々の露光パワーで
露光したときの表面電位の減衰を示すグラフであり、互
いに異なる帯電バイアスVa-1〜Va-4で帯電させた場合
の光減衰曲線C(Va-1),C(Va-2),C(Va-3),C(V
a-4)を示している。同図中の「露光パワー」は露光手段
から感光体の単位面積当たりに照射される露光量であ
る。同図から明らかなように、露光された感光体の表面
領域での表面電位、つまり潜像低部電位は露光手段から
感光体に与えられる露光パワーおよび帯電バイアスに応
じて変化するが、露光パワーが比較的大きな時には帯電
バイアスの値にかかわらず潜像低部電位はほぼ一致して
いる。
【0014】これに対して、露光パワーが比較的小さい
時には、帯電バイアスに応じて表面電位が異なっている
ため、高濃度側調整によって最適現像バイアスを求める
とともに、低濃度側調整によって最適帯電バイアスを求
め、それらのバイアス設定で画像形成したとしても、必
ずしも画像を安定して目標濃度で形成することができる
というわけではない。というのも、高濃度側調整時にお
いて設定された帯電バイアスが帯電バイアスの最適解
(最適帯電バイアス)から大きくずれていると、高濃度
側調整時でのコントラスト電位(=現像バイアス−表面
電位)が最適帯電バイアス設定後のコントラスト電位と
相違してしまうためである。このようにコントラスト電
位が変動してしまうと、画像濃度を安定させることは難
しくなる。
【0015】しかしながら、種々の検討の結果、高濃度
側調整時にあたって現像バイアスの変化に応じて帯電バ
イアスを変化させることで、露光パワーが比較的小さい
ために発生する上記問題を解消することができる。な
お、具体的な帯電バイアスの変化態様について説明する
のに先立って、現像バイアスVbとコントラスト電位と
の関係について説明する。
【0016】高濃度側調整時において、例えば図2に示
すように、帯電バイアスをバイアスVa-2に固定する
と、露光パワーP1でパッチ画像の潜像を形成したとき
の潜像低部電位は電位Von1となる。そして、この状態
で現像バイアスVbを変化させると、現像バイアスVbの
変化に伴ってコントラスト電位Vcon1が変化し、パッチ
画像の濃度が変化する。
【0017】一方、上記した低濃度側調整を行うため
に、例えば図3に示すように現像バイアスを上記高濃度
側調整によって求められた最適現像バイアスVbに固定
しながら、帯電バイアスを種々の帯電バイアスに設定し
て低濃度調整用のパッチ画像を形成する。ここで、低濃
度調整用パッチ画像は低濃度画像を実現するため、例え
ば露光パワーP1のビームを用いて面積率を低くしたパ
ターンによるハーフトーン画像で形成したり、露光パワ
ーを露光パワーP1よりも弱めた露光ビームで形成した
りするなどの方法があるが、いずれの場合でもマクロ的
にみれば露光パワーが露光パワーP1よりも小さな露光
パワーP2の露光ビームによってパッチ画像を形成して
いることと等価である。そこで、図3のように露光パワ
ーP2(<P1)で低濃度調整用パッチ画像の潜像を形成
した時の潜像低部電位を見ると、帯電バイアスごとに大
きく異なっている。
【0018】例えば、帯電バイアスVa-2のときには潜
像低部電位は電位Von2-2となり、コントラスト電位は
Vcon2-2となる一方、帯電バイアスVa-3のときには潜
像低部電位は電位Von2-3となり、コントラスト電位は
Vcon2-3となる。このように、帯電バイアスVaの変化
に伴ってコントラスト電位Vcon2が変化し、低濃度調整
用パッチ画像の濃度が変化する。
【0019】ここで、低濃度側調整を行った結果、この
濃度調整によって得られた解、つまり最適帯電バイアス
が高濃度側調整時において設定された帯電バイアス(図
2では帯電バイアスVa-2に設定されている)と異なる
と、高濃度側調整時で決定したコントラスト電位Vcon1
を変えてしまい、最適現像バイアスを印加しているにも
かかわらず、画像濃度が目標濃度からずれてしまう可能
性がある。特に、露光パワーP1が低くなると、その可
能性はより高くなる。
【0020】ここで、光減衰曲線C(Va-a),C(Va-b)
に基づき現像バイアスVbとコントラスト電位との関係
を求めると、図4に示す関係が得られる。同図におい
て、横軸は現像バイアスVbを示し、縦軸はコントラス
ト電位を示している。また、直線L(P1,Va-a)、直
線L(P1,Va-b)、直線L(P2,Va-a)、直線L
(P2,Va-b)は、それぞれ図5中のコントラスト電位
Vcon1-a、Vcon1-b、Vcon2-a、Vcon2-bを示してい
る。
【0021】帯電バイアスVa-aでパッチ画像を形成す
る場合には、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラ
スト電位Vcon1-aは図4の直線L(P1,Va-a)に示す
ように比例変化する。また、帯電バイアスVa-bでパッ
チ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの変化に
伴ってコントラスト電位Vcon1-bは図4の直線L(P
1,Va-b)に示すように比例変化する。また、帯電バイ
アスVa-aで低濃度調整用パッチ画像を形成する場合に
は、現像バイアスVbの変化に伴ってコントラスト電位
Vcon2-aは図4の直線L(P2,Va-a)に示すように比
例変化する。さらに、帯電バイアスVa-bで低濃度調整
用パッチ画像を形成する場合には、現像バイアスVbの
変化に伴ってコントラスト電位Vcon2-bは図4の直線L
(P2,Va-b)に示すように比例変化する。こうして、
光減衰曲線に基づき現像バイアス−コントラスト電位特
性が求まる。
【0022】そこで、高濃度側調整時における目標濃度
に対応する目標コントラスト電位Vcon01と、帯電バイア
ス算出処理における目標濃度に対応する目標コントラス
ト電位Vcon02とが存在するが、より高精度に濃度調整を
実行するためには、これら2つの目標コントラスト電位
Vcon01,Vcon02が同時に満足されるように最適現像バ
イアスVbおよび最適帯電バイアスVaを設定する必要が
ある。
【0023】ここでは、高濃度側調整時において、図6
に示すように、現像バイアスVbの可変範囲内で現像バ
イアスVbを変化させると同時に、帯電バイアスVa-aか
ら帯電バイアスVa-bに変化させている。そして、2つ
の目標コントラスト電位Vcon01,Vcon02がほぼ同一の
現像バイアスVb0で同時に満足されるように、帯電バイ
アスVa-a,Va-bを設定すると、高精度に最適現像バイ
アスVbおよび最適帯電バイアスVaを設定することがで
きる。
【0024】高濃度側調整時における帯電バイアスの変
化態様としては、以下に説明する5つの態様があるが、
いずれの変化態様においても帯電バイアスは現像バイア
スの増大に伴って増大している。
【0025】(1)第1変化態様:図7 図7は、高濃度側調整時における現像バイアスおよび帯
電バイアスの第1変化態様を示す図である。この第1変
化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−V
a-a)を現像バイアスの変化量ΔVbと等しく設定してお
り、帯電バイアスVaは次式、 Va=Vb+C (ただし、Cは画像形成装置の構成・動作などに応じて
決まる定数である。)に示す値に設定される。
【0026】(2)第2変化態様:図8 図8は、高濃度側調整時における現像バイアスおよび帯
電バイアスの第2変化態様を示す図である。この第2変
化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−V
a-a)が現像バイアスの変化量ΔVbよりも小さくなるよ
うに設定している。このような設定は、図9に示すよう
に、高濃度側調整時における露光パワーP1が比較的高
く、帯電バイアスの変化に伴う潜像低部電位Von1の変
化が少ないのに対し、低濃度側調整時における露光パワ
ーP2が比較的低く、帯電バイアスの変化に伴う電位Vo
n2の変化が大きい場合に適している。その理由につい
て、図9ないし図11を参照しつつ説明する。
【0027】図9に示すような光減衰特性を有する場
合、図10中の直線L(P2,Va-a)および直線L(P
2,Va-b)が比較的大きく離間する。このため、帯電バ
イアスを帯電バイアスVa-aから帯電バイアスVa-bに変
化させたとしても、コントラスト電位Vcon2の変化量は
少なく、低濃度調整用パッチ画像(中間調画像)の目標
濃度に対応する目標コントラスト電位Vcon02を得るため
の適正値を求めることができない場合がある。
【0028】そこで、この第2変化態様では、帯電バイ
アスの変化量ΔVaを現像バイアスVbの変化量ΔVbよ
りも小さく設定している。このため、直線L(P2,Va
-b)が図11に示すように直線L(P2,Va-a)側に近
づき、コントラスト電位Vcon2の変化量は大きくなる。
その結果、目標コントラスト電位Vcon02を得るための適
正値(最適現像バイアスおよび最適帯電バイアス)を確
実に求めることができるようになる。
【0029】(3)第3変化態様:図12 図12は、高濃度側調整時における現像バイアスおよび
帯電バイアスの第3変化態様を示す図である。この第3
変化態様では、帯電バイアスの変化量ΔVa(=Va-b−
Va-a)が現像バイアスの変化量ΔVbよりも大きくなる
ように設定している。このような設定は、図13に示す
ように、高濃度側調整時における露光パワーP1が比較
的高く、帯電バイアスの変化に伴う潜像低部電位Von1
の変化が少なく、しかも低濃度側調整時における露光パ
ワーP2も比較的高く、帯電バイアスの変化に伴う電位
Von2の変化も比較的小さい場合に適したものである。
その理由について、図13ないし図15を参照しつつ説
明する。
【0030】図13に示すような光減衰特性を有する場
合、図14中の直線L(P2,Va-a)および直線L(P
2,Va-b)が相互に比較的接近している。この場合、帯
電バイアスを帯電バイアスVa-aから帯電バイアスVa-b
に変化させたとしても、低濃度調整用パッチ画像の潜像
低部電位Von2-a,Von2-bはわずかしか変化せず、最適
解(最適帯電バイアス)も事実上一義的に決まってしま
う。このため、図14に示すように、高濃度調整用パッ
チ画像の目標コントラスト電位Vcon01と低濃度調整用パ
ッチ画像の目標コントラスト電位Vcon02との間で整合性
が取れないことがある。換言すると、それぞれの目標コ
ントラスト電位を満足する最適現像バイアスVb0の間に
ずれ量ΔVb0が生じてしまうことがある。
【0031】そこで、この第3変化態様では、帯電バイ
アスの変化量ΔVaを現像バイアスVbの変化量ΔVbよ
りも大きく設定している(図12)。このため、直線L
(P2,Va-b)が図15に示すように直線L(P2,Va
-a)から離れ、最適解の領域が広がり、高濃度調整用パ
ッチ画像の目標コントラスト電位Vcon01と低濃度調整用
パッチ画像の目標コントラスト電位Vcon02との間で整合
性を図ることができる。
【0032】(4)第4変化態様:図17 帯電バイアスについては、上記したように目標コントラ
スト電位Vcon01を満足する現像バイアスVb01と、目標
コントラスト電位Vcon02を満足する現像バイアスVb02
とがほぼ等しくなるように現像バイアスの変化に対応し
て設定するのが望ましい。しかしながら、画像形成プロ
セスによっては、上記したように帯電バイアスを線形で
変化させたのでは両現像バイアスVb01,Vb02を一致さ
せることが困難な場合がある。例えば第1変化態様(図
7)で帯電バイアスを変化させたときに、図16に示す
ように現像バイアスVb02が現像バイアスVb01よりも小
さくなり、現像バイアスのずれ量ΔVb0を生じることが
ある。
【0033】このような場合には、図17に示すように
帯電バイアスを対数形で変化させることで目標コントラ
スト電位Vcon02を満足する現像バイアスVb02が現像バ
イアスVb01に近づき、両現像バイアスVb01,Vb02を
ほぼ一致させることが可能となる(図18)。
【0034】(5)第5変化態様:図20 また、第1変化態様(図7)で帯電バイアスを変化させ
たときに、図19に示すように現像バイアスVb02が現
像バイアスVb01よりも大きくなり、現像バイアスのず
れ量ΔVb0を生じることがある。このような場合には、
図20に示すように帯電バイアスを指数形で変化させる
ことで目標コントラスト電位Vcon02を満足する現像バイ
アスVb02を現像バイアスVb01に近づけ、ほぼ一致させ
ることが可能となる(図21)。
【0035】以上の解析からわかるように、高濃度側調
整時に、現像バイアスを変化させるとともに、露光手段
による感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイ
アスに対応する帯電バイアスを設定しながら、複数の高
濃度側パッチ画像を順次形成し、各パッチ画像の濃度に
基づいて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアス
を決定するようにすれば、高濃度側および低濃度側で目
標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを正確に求
めることができる。しかも、低濃度側調整を行う必要が
なくなり、2段階の濃度調整を行っていた第2従来技術
に比べて濃度調整時間を短縮することができ、スループ
ットを向上させることができる。
【0036】なお、最適帯電バイアスについては、次の
ようにして求めればよい。すなわち、現像バイアスと帯
電バイアスとは上記減衰特性に応じて予め第1〜第5変
化態様で示すような相関関係が設定されているため、こ
の相関関係をROMやRAMなどの記憶手段にテーブル
状あるいは相関関数として記憶しておき、上記のように
して求められた最適現像バイアスに対応する帯電バイア
スを求め、これを最適帯電バイアスとすればよく、低濃
度側調整用のパッチ画像を形成することなく、最適帯電
バイアスを設定することができる。
【0037】B.実施形態 次に、上記した発明の基本的原理を利用した画像形成装
置の一実施形態について説明する。
【0038】図22は、この発明にかかる画像形成装置
の一の実施形態を示す図である。また、図23は図22
の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
この画像形成装置は、イエロー(Y)、シアン(C)、
マゼンタ(M)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね
合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)
のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置であ
る。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの
外部装置から画像信号が制御ユニット1のメインコント
ローラ11に与えられると、このメインコントローラ1
1からの指令に応じてエンジンコントローラ12がエン
ジン部Eの各部を制御してシートSに画像信号に対応す
る画像を形成する。
【0039】このエンジン部Eでは、像担持体ユニット
2の感光体21にトナー像を形成可能となっている。す
なわち、像担持体ユニット2は、図22の矢印方向に回
転可能な感光体21を備えており、さらに感光体21の
周りにその回転方向に沿って、帯電手段としての帯電ロ
ーラ22、現像手段としての現像器23Y,23C,2
3M,23K、およびクリーニング部24がそれぞれ配
置されている。帯電ローラ22は帯電バイアス発生部1
21から高電圧が印加されており、感光体21の外周面
に当接して外周面を均一に帯電させる。
【0040】そして、この帯電ローラ22によって帯電
された感光体21の外周面に向けて露光ユニット3から
レーザ光Lが照射される。この露光ユニット3は、図2
3に示すように、画像信号切換部122と電気的に接続
されており、この画像信号切換部122を介して与えら
れる画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査
露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を
形成する。例えば、エンジンコントローラ12のCPU
123からの指令に基づき、画像信号切換部122がパ
ッチ作成モジュール124と導通している際には、パッ
チ作成モジュール124から出力されるパッチ画像信号
が露光ユニット3に与えられてパッチ潜像が形成され
る。一方、画像信号切換部122がメインコントローラ
11のCPU111と導通している際には、ホストコン
ピュータなどの外部装置よりインターフェース112を
介して与えられた画像信号に応じてレーザ光Lを感光体
21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応す
る静電潜像が形成される。
【0041】こうして形成された静電潜像は現像部23
によってトナー現像される。すなわち、この実施形態で
は現像部23として、イエロー用の現像器23Y、シア
ン用の現像器23C、マゼンタ用の現像器23M、およ
びブラック用の現像器23Kがこの順序で感光体21に
沿って配置されている。これらの現像器23Y,23
C,23M,23Kは、それぞれ感光体21に対して接
離自在に構成されており、エンジンコントローラ12か
らの指令に応じて、上記4つの現像器23Y、23M、
23C、23Bのうちの一の現像器が選択的に感光体2
1に当接するとともに、現像バイアス発生部125によ
って高電圧が印加されて選択された色のトナーを感光体
21の表面に付与して感光体21上の静電潜像を顕在化
する。なお、ここで各現像器に与える電圧としては、単
に直流電圧を与えるようにしてもよいし、さらに交流電
圧を重畳するようにしてもよい。
【0042】現像部23で現像されたトナー像は、ブラ
ック用現像器23Kとクリーニング部24との間に位置
する一次転写領域R1で転写ユニット4の中間転写ベル
ト41上に一次転写される。なお、この転写ユニット4
の構造については後で詳述する。
【0043】また、一次転写領域R1から周方向(図2
2の矢印方向)に進んだ位置には、クリーニング部24
が配置されており、一次転写後に感光体21の外周面に
残留付着しているトナーを掻き落とす。
【0044】次に、転写ユニット4の構成について説明
する。この実施形態では、転写ユニット4は、ローラ4
2〜47と、これら各ローラ42〜47に掛け渡された
中間転写ベルト41と、この中間転写ベルト41に転写
された中間トナー像をシートSに二次転写する二次転写
ローラ48とを備えている。この中間転写ベルト41に
は、転写バイアス発生部126から一次転写電圧が印加
されている。そして、カラー画像をシートSに転写する
場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を
中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー像を形成す
るとともに、給排紙ユニット6の給紙部63によってカ
セット61、手差しトレイ62あるいは増設カセット
(図示省略)からシートSを取出して二次転写領域R2
に搬送する。そして、このシートSに、カラー像を二次
転写してフルーカラー画像を得る。また、モノクロ画像
をシートSに転写する場合には、感光体21上にブラッ
クトナー像のみを中間転写ベルト41上に形成し、カラ
ー画像の場合と同様にして二次転写領域R2に搬送され
てきたシートSに転写してモノクロ画像を得る。
【0045】なお、二次転写後、中間転写ベルト41の
外周面に残留付着しているトナーについては、ベルトク
リーナ49によって除去される。このベルトクリーナ4
9は、中間転写ベルト41を挟んでローラ46と対向し
て配置されており、適当なタイミングでクリーナブレー
ドが中間転写ベルト41に対して当接してその外周面に
残留付着しているトナーを掻き落す。
【0046】また、ローラ43の近傍には、後述するよ
うにして中間転写ベルト41の外周面に形成されるパッ
チ画像の濃度を検出するためのパッチセンサPSが配置
されるとともに、中間転写ベルト41の基準位置を検出
するための同期用読取センサRSが配置されている。
【0047】図22に戻ってエンジン部Eの構成説明を
続ける。転写ユニット4によってトナー像が転写された
シートSは、給排紙ユニット6の給紙部63によって所
定の給紙経路(2点鎖線)に沿って二次転写領域R2の
下流側に配設された定着ユニット5に搬送され、搬送さ
れてくるシートS上のトナー像をシートSに定着する。
そして、当該シートSはさらに給紙経路630に沿って
排紙部64に搬送される。
【0048】この排紙部64は2つの排紙経路641
a,641bを有しており、一方の排紙経路641aは
定着ユニット5から標準排紙トレイに延びるとともに、
他方の排紙経路641bは排紙経路641aとほぼ平行
に、再給紙部66とマルチビンユニットとの間に延びて
いる。これらの排紙経路641a,641bに沿って3
組のローラ対642〜644が設けられており、定着済
みのシートSを標準排紙トレイやマルチビンユニット側
に向けて排出したり、その他方面側にも画像を形成する
ために再給紙部66側に搬送したりする。
【0049】この再給紙部66は、図22に示すよう
に、上記のように排紙部64から反転搬送されてきたシ
ートSを再給紙経路664(2点鎖線)に沿って給紙部
63のゲートローラ対637に搬送するものであり、再
給紙経路664に沿って配設された3つの再給紙ローラ
対661〜663で構成されている。このように、排紙
部64から搬送されてきたシートSを再給紙経路664
に沿ってゲートローラ対637に戻すことによって給紙
部63においてシートSの非画像形成面が中間転写ベル
ト41を向いて当該面に画像を二次転写可能となる。
【0050】なお、図23において、符号113はホス
トコンピュータなどの外部装置よりインターフェース1
12を介して与えられた画像を記憶するためにメインコ
ントローラ11に設けられた画像メモリであり、符号1
27はエンジン部Eを制御するための制御データやCP
U123における演算結果などを一時的に記憶するため
のRAMであり、さらに符号128はCPU123で行
う演算プログラムなどを記憶するROMである。特に、
この実施形態では、露光ユニット3による感光体21の
表面電位の減衰特性に対応する現像バイアスと帯電バイ
アスとの相関関係を予め求めておき、本発明の「記憶手
段」として機能するROM128に記憶させている。
【0051】次に、上記のように構成される画像形成装
置における画像の濃度調整動作について説明する。
【0052】図24は、図22の画像形成装置における
濃度調整動作を示すフローチャートである。また、図2
5は、図24の処理内容を示す模式図である。なお、こ
の実施形態では、露光ユニット3による感光体21の表
面電位の減衰特性に基づき、例えば図25(a)に示す
ように現像バイアスと帯電バイアスとの相関関係(第1
変化態様)が設定されている。
【0053】この画像形成装置では、例えば画像形成装
置本体のメイン電源を投入した後や数時間毎に濃度調整
動作を実行するように構成されている。まず、ステップ
S1でパッチ画像を作成する色を最初の色、例えばイエ
ローに設定する(ステップS1)。そして、現像バイア
ス発生部125によって現像部23に供給可能な現像バ
イアスの可変帯域のうち4点Vb01,Vb02,Vb03,Vb
04を現像バイアスとして設定するとともに、ROM12
8に記憶されている相関関係にしたがって各現像バイア
スVb01,Vb02,Vb03,Vb04に対応する帯電バイアス
Va01,Va02,Va03,Va04をそれぞれ設定し、4種類
のバイアスを設定する(ステップS2)。すなわち、次
の4組の帯電・現像バイアス (Va01,Vb01)=(Vb01+C,Vb01) (Va02,Vb02)=(Vb02+C,Vb02) (Va03,Vb03)=(Vb03+C,Vb03) (Va04,Vb04)=(Vb04+C,Vb04) を設定する。
【0054】このようなバイアス設定で4つのイエロー
ベタ画像(図26)を感光体上に順次形成し、さらに図
27(a)に示すように、これらを中間転写ベルト41
の外周面に転写してパッチ画像PI1を形成する(ステ
ップS3)。なお、この実施形態では、パッチ画像PI
1をベタ画像としているが、ベタ画像の代わりに他の高
濃度側調整用のパッチ画像、例えば、その面積率が約8
0%以上の画像をパッチ画像として用いてもよい。
【0055】次のステップS4は、すべてのパッチ作成
色についてパッチ画像を作成したか否かを判断し、「N
O」と判断される間は、パッチ作成色を次の色に設定し
(ステップS5)、ステップS2,S3を繰り返して図
27(b)〜(d)に示すようにシアン(C)、マゼン
タ(M)、ブラック(K)の順序で中間転写ベルト41
の外周面上にパッチ画像PI1をさらに形成していく。
【0056】一方、ステップS4で「YES」と判断す
ると、16(=4種類×4色)個のパッチ画像PI1の
画像濃度をパッチセンサPSで測定する(ステップS
6)。この実施形態では、すべてのパッチ作成色につい
てパッチ画像PI1を形成した後で、一括してパッチ画
像PI1の画像濃度を測定しているが、各パッチ作成色
のパッチ画像PI1を形成する毎にパッチ画像PI1の画
像濃度を順次測定するようにしてもよい。
【0057】これに続いて、ステップS7で目標濃度に
対応する現像バイアスを求め、これを最適現像バイアス
としてRAM127に一時的に記憶する。ここで、測定
結果(画像濃度)が目標濃度と一致している場合には、
その画像濃度に対応する現像バイアスを最適現像バイア
スとすればよく、また一致しない場合には、図25
(b)に示すように、目標濃度を挟むデータD(Va0
2,Vb02),D(Va03,Vb03)に基づく直線補間や平
均化処理などによって最適現像バイアスを求めることが
できる。
【0058】また、この実施形態では、減衰特性に基づ
き現像バイアスと帯電バイアスとが Va=Vb+C という相関関係を有しているため、この関係から最適現
像バイアスに対応する帯電バイアスを求め、これを最適
帯電バイアスとしてRAM127に一時的に記憶する
(ステップS8)。
【0059】こうして濃度調整が完了すると、上記のよ
うにして算出された最適現像バイアスおよび最適帯電バ
イアスをRAM127から読み出し、それらを現像バイ
アスおよび帯電バイアスとしてそれぞれ設定する。そし
て、これらの設定の下で画像形成を行うと、目標濃度で
画像を形成することができ、画像濃度の安定化を図るこ
とができる。
【0060】以上のように、この実施形態によれば、高
濃度側調整のみによって目標濃度を得るために必要な最
適現像バイアスおよび最適帯電バイアスを決定してお
り、2段階の濃度調整を行っていた第2従来技術に比べ
て濃度調整時間を短縮することができ、スループットを
向上させることができる。
【0061】また、濃度調整を行うにあたって、単に現
像バイアスを変化させるのではなく、露光ユニット3に
よる感光体21の表面電位の減衰特性に基づき各現像バ
イアスに対応する帯電バイアスを設定しながら(ステッ
プS2)、複数の高濃度側パッチ画像PI1を順次形成
し、各パッチ画像PI1の濃度に基づいて目標濃度を得
るために必要な最適現像バイアスを決定しているため、
高濃度側および低濃度側で目標濃度を得るために必要な
最適現像バイアスを正確に求めることができる。また、
帯電バイアスについても、上記減衰特性に基づき最適現
像バイアスに対応させながら、最適帯電バイアスを求め
ているため、高濃度側および低濃度側で目標濃度を得る
ために必要な最適帯電バイアスを正確に求めることがで
きる。
【0062】C.その他 なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものでは
なく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの
以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上
記実施形態では、図27に示すようにパッチ画像PI1
を各色毎にクラスタ状に形成しているが、図28に示す
ように各色交互に形成するようにしてもよい。より具体
的には、まず各イエローパッチ画像PI1(Y)を比較的広
い間隔で中間転写ベルト41上に配列形成する。そし
て、次のシアンパッチ画像PI1(C)についてはイエロー
パッチ画像PI1(Y)から副走査方向(同図の右手方向)
に1パッチ画像分に加えてパッチ間隔分シフトした位置
に各シアンパッチ画像PI1(C)を順次配列形成する。そ
の後、マゼンタパッチ画像PI1(M)およびブラックPI
1(K)についても同様にして形成される。このように各パ
ッチ画像を比較的広い間隔で形成する場合には、バイア
ス切替の安定時間を確保することができ、各パッチ画像
を設定バイアスで確実に形成することができる。
【0063】また、上記実施形態では、帯電手段として
帯電ローラ22を用いているが、非接触帯電手段によっ
て感光体21を帯電させる画像形成装置に対しても、本
発明を適用することができる。
【0064】また、上記実施形態では、4色のトナーを
用いたカラー画像を形成することができる画像形成装置
であったが、本発明の適用対象はこれに限定されるもの
ではなく、モノクロ画像のみを形成する画像形成装置に
も当然に適用することができる。また、上記実施形態に
かかる画像形成装置は、ホストコンピュータなどの外部
装置よりインターフェース112を介して与えられた画
像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートな
どのシートに形成するプリンタであるが、本発明は複写
機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成装
置全般に適用することができる。
【0065】また、上記実施形態では、感光体21上の
トナー像を中間転写ベルト41に転写し、このトナー像
をパッチ画像として、その画像濃度を検出するととも
に、その検出結果に基づき最適現像バイアスおよび最適
帯電バイアスを算出しているが、中間転写ベルト以外の
転写媒体(転写ドラム、転写ベルト、転写シート、中間
転写ドラム、中間転写シート、反射型記録シートあるい
は透過性記憶シートなど)にトナー像を転写してパッチ
画像を形成する画像形成装置にも本発明を適用すること
ができる。また、転写媒体にパッチ画像を形成する代わ
りに、感光体上のパッチ画像の濃度を検出するパッチセ
ンサを設け、このパッチセンサによって感光体上の各パ
ッチ画像の画像濃度を検出し、その検出結果に基づき最
適現像バイアスおよび最適帯電バイアスを算出するよう
にしてもよい。
【0066】さらに、上記実施形態では、4種類のバイ
アス値を設定しているが、レンジ内でのバイアス設定数
(パッチ画像数)はこれに限定されるものではなく、複
数種類であれば任意である。
【0067】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、現像
バイアスを変化させるとともに、露光手段による感光体
の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイアスに対応さ
せながら帯電バイアスを設定しつつ、複数のパッチ画像
を順次形成し、各パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度
を得るために必要な最適現像バイアスを決定するように
構成しているので、2段階の濃度調整を行っていた第2
従来技術に比べて濃度調整時間を短縮することができ、
スループットを向上させることができる。
【0068】また、濃度調整を行うにあたって、単に現
像バイアスを変化させるのではなく、上記減衰特性に基
づき各現像バイアスに対応する帯電バイアスを設定しな
がら、複数のパッチ画像を形成しているので、高濃度側
および低濃度側で目標濃度を得るために必要な最適現像
バイアスを正確に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感光体に対して種々の露光パワーで露光したと
きの表面電位の減衰を示すグラフである。
【図2】帯電バイアスを固定しながら現像バイアスを変
化させた場合の現像バイアスとコントラスト電位との関
係を示す図である。
【図3】現像バイアスを固定しながら帯電バイアスを変
化させた場合の帯電バイアスとコントラスト電位との関
係を示す図である。
【図4】現像バイアスとコントラスト電位との関係を示
す図である。
【図5】帯電バイアスが変化することに伴うコントラス
ト電位および潜像低部電位の変動を示す図である。
【図6】第1変化態様で帯電バイアスを設定したときの
現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図であ
る。
【図7】第1変化態様での帯電バイアスと現像バイアス
との関係を示す図である。
【図8】第2変化態様での帯電バイアスと現像バイアス
との関係を示す図である。
【図9】露光パワーと表面電位との関係を示す図であ
る。
【図10】図9に示す露光パワーでの現像バイアスとコ
ントラスト電位との関係を示す図である。
【図11】第2変化態様で帯電バイアスを設定したとき
の現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図で
ある。
【図12】第3変化態様での帯電バイアスと現像バイア
スとの関係を示す図である。
【図13】露光パワーと表面電位との関係を示す図であ
る。
【図14】図13に示す露光パワーでの現像バイアスと
コントラスト電位との関係を示す図である。
【図15】第3変化態様で帯電バイアスを設定したとき
の現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図で
ある。
【図16】現像バイアスとコントラスト電位との関係を
示す図である。
【図17】第4変化態様での帯電バイアスと現像バイア
スとの関係を示す図である。
【図18】第4変化態様で帯電バイアスを設定したとき
の現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図で
ある。
【図19】現像バイアスとコントラスト電位との関係を
示す図である。
【図20】第5変化態様での帯電バイアスと現像バイア
スとの関係を示す図である。
【図21】第5変化態様で帯電バイアスを設定したとき
の現像バイアスとコントラスト電位との関係を示す図で
ある。
【図22】この発明にかかる画像形成装置の一の実施形
態を示す図である。
【図23】図22の画像形成装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図24】図22の画像形成装置における濃度調整動作
を示すフローチャートである。
【図25】図24の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図26】パッチ画像を示す図である。
【図27】パッチ画像の形成順序を示す図である。
【図28】他の実施形態におけるパッチ画像の形成順序
を示す図である。
【符号の説明】
1…制御ユニット(制御手段) 2…像担持体ユニット 3…露光ユニット 11…メインコントローラ(制御手段) 12…エンジンコントローラ(制御手段) 21…感光体 22…帯電ローラ(帯電手段) 23…現像部 23Y,23C,23M,23K…現像器 41…中間転写ベルト(転写媒体) 121…帯電バイアス発生部 123…CPU(制御部) 125…現像バイアス発生部 128…ROM(記憶手段) PI1…パッチ画像 PS…パッチセンサ(濃度検出手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H003 AA02 BB11 CC04 DD03 DD08 2H027 DA02 DA04 DA09 DA10 DE05 DE07 EA01 EA05 EA18 EB04 EC03 EC09 ED03 ED09 EE07 EF02 2H073 BA04 BA13 BA28 BA45 CA22 2H077 AD36 DA03 DB08 DB12 DB13 DB14 GA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体の表面を帯電させる帯電手段と、 前記感光体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、 前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナー像を形成
    する現像手段と、 前記現像手段によって前記感光体上に形成されたトナー
    像、あるいは当該トナー像が転写媒体に転写されてなる
    トナー像をパッチ画像として、その画像濃度を検出する
    濃度検出手段と、 前記濃度検出手段の検出結果に基づき、前記帯電手段に
    与える帯電バイアスと前記現像手段に与える現像バイア
    スとを制御してトナー像の画像濃度を目標濃度に調整す
    る制御手段とを備え、 前記制御手段は、 現像バイアスを変化させるとともに、前記露光手段によ
    る前記感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイ
    アスに対応する帯電バイアスを設定しながら、複数のパ
    ッチ画像を順次形成し、前記濃度検出手段によって検出
    された各パッチ画像の濃度に基づいて目標濃度を得るた
    めに必要な最適現像バイアスを決定することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、現像バイアスと帯電バ
    イアスとの相関関係を前記減衰特性に対応させて記憶す
    る記憶部を有しており、最適現像バイアスに対応する帯
    電バイアスを最適帯電バイアスとして前記相関関係から
    求める請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、現像バイアスの増大に
    伴って帯電バイアスが増大するように帯電バイアスを設
    定する請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、現像バイアスの変化に
    伴い帯電バイアスを線形で変化させる請求項3記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、現像バイアスの変化に
    伴い帯電バイアスを非線形で変化させる請求項3記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 帯電手段に帯電バイアスを与えて感光体
    の表面を帯電させた後、この感光体の表面に露光手段に
    よって静電潜像を形成し、さらに現像手段に現像バイア
    スを与えて前記静電潜像をトナーにより顕在化してトナ
    ー像を形成する画像形成方法において、 現像バイアスを変化させるとともに、前記露光手段によ
    る前記感光体の表面電位の減衰特性に基づき各現像バイ
    アスに対応させながら帯電バイアスを設定しつつ、複数
    のパッチ画像を順次形成し、各パッチ画像の濃度に基づ
    いて目標濃度を得るために必要な最適現像バイアスを決
    定することを特徴とする画像形成方法。
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