JP2001349590A - 加圧防煙システム - Google Patents

加圧防煙システム

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JP2001349590A
JP2001349590A JP2000167021A JP2000167021A JP2001349590A JP 2001349590 A JP2001349590 A JP 2001349590A JP 2000167021 A JP2000167021 A JP 2000167021A JP 2000167021 A JP2000167021 A JP 2000167021A JP 2001349590 A JP2001349590 A JP 2001349590A
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JP
Japan
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room
smoke
living room
pressure
corridor
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Pending
Application number
JP2000167021A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hirota
広田正之
Hideki Mizuochi
水落秀木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】機械排煙を行うことなく簡単な構成により避難
路への漏煙を長時間防止する。 【解決手段】天井チャンバ12を有する居室2と、該居
室に連通される廊下3と、前記廊下に連通されるエレベ
ータシャフト4、附室5および階段室6と、前記天井チ
ャンバを大気に連通させる圧力逃し口16と、前記エレ
ベータシャフトおよび附室に接続された加圧ファン1
7、19とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスビルやホ
テル等の建物において、火災によって居室内に発生した
煙の拡散を防止する加圧防煙システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスビルやホテル等の建物に
おいて、火災によって居室内に発生した煙が廊下や階段
室への流動を防ぐシステムとして、廊下と階段室の間に
ある附室に給気加圧を行い、居室(火災室)から排煙フ
ァンによる機械排煙を行うことにより、廊下と火災室の
差圧を確保し、廊下への漏煙を防止していた。ところ
が、この機械排煙システムは、居室内の広い範囲の煙を
排出するため、排煙ファンの能力を大きくしなければな
らずコストが増大すると共に、排煙温度が280℃を越
えると防火ダンパの閉鎖によって、排煙ファンが停止し
てしまうため、火災室の煙層降下や圧力上昇等が起こ
り、避難や消防活動上の支障が生じるという欠点を有し
ている。
【0003】そこで、特開平6−42785号公報にお
いては、火災時に附室を給気加圧するとともに火災室の
圧力逃し口を開けることにより、気圧の高い附室から廊
下へ、また廊下から火災室へと流れる気流を発生させ、
煙を火災室内に押し込めて廊下や附室への煙の拡散を防
止するシステムを提案している。このシステムにおいて
は、前記圧力逃し口として壁貫式のヒートポンプの熱交
換用の開口部を利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オフィスビ
ル、ホテル等の建物においては、通常、廊下に隣接して
エレベータシャフトが貫通しており、従来の方式では、
気圧の高い附室から廊下へ、また廊下からエレベータシ
ャフトへと流れる気流が生じ、火災室から廊下、エレベ
ータシャフトへと流れる気流も発生してしまうという問
題を有している。また、圧力逃し口として壁貫式のヒー
トポンプの熱交換用の開口部を利用しており、開口部の
位置が居室の比較的低い位置にあるため、居室の間仕切
りの新設や移設によっては排煙が困難になるスペースが
生じ、避難路が確保できなくなるという問題を有してい
る。
【0005】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、機械排煙を行うことなく簡単な構成により避難路へ
の漏煙を長時間防止することができる加圧防煙システム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の請求
項1記載の加圧防煙システムは、天井チャンバを有する
居室と、該居室に連通される廊下と、前記廊下に連通さ
れるエレベータシャフト、附室および階段室と、前記天
井チャンバを大気に連通させる圧力逃し口と、前記エレ
ベータシャフトおよび附室に接続された加圧ファンとを
備えることを特徴とし、請求項2記載の発明は、前記居
室の窓側周囲に形成されたバルコニーと、該バルコニー
の上部に形成された排気チャンバとを備え、前記圧力逃
し口を天井チャンバと排気チャンバの間に設けたことを
特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明の加圧防煙
システムの1実施形態を示し、図1は模式的平面図、図
2は、図1のX−X線に沿う断面図、図3は、図2のバ
ルコニーの拡大断面図である。
【0008】図1において、建物1の内部には、居室
2、廊下(エレベータホールを含む)3、エレベータシ
ャフト4、階段室6に隣接する附室5等が設けられ、居
室2の窓側外周にはバルコニー7が設けられている。ま
た、居室2の隅部には会議室9が設けられている。
【0009】図2において、居室2の上部には天井ボー
ド10が配設され、上階スラブ11との間に天井チャン
バ12が形成され、天井チャンバ12には複数の吸込口
12aが形成されている。図3に示すように、バルコニ
ー7の下部には腰壁7aが形成され、上部には垂壁7b
が形成されている。垂壁7bと外壁15との間には区画
ボード13が配設され、上階バルコニー7との間に排気
チャンバ14が形成されている。区画ボード13には複
数の排気口13aが形成されている。なお、図3におい
て、21は窓を示している。
【0010】居室2の窓側三方の外壁15には、天井チ
ャンバ12と排気チャンバ14を接続する複数の圧力逃
し口16が設けられ、この圧力逃し口16にはダンパ1
6aが設けられている。なお、常時はダンパ16aは閉
鎖されている。そして、エレベータシャフト4と附室5
には加圧ファン17、19が接続されている。また、附
室5と廊下3の間には、附室5の圧力が所定値以上にな
ると開くリリーフダンパ20が設置されている。
【0011】上記構成において、居室4の火災時には、
火災検知器によりダンパ12が開き、天井チャンバ12
を排気チャンバ14を介して大気に連通させるともに、
加圧ファン17、19を運転する。これによりエレベー
タシャフト4および附室5と大気との差圧により、各室
の加圧レベルは、エレベータシャフト4および附室5が
++と高く、廊下3は+でやや高く、階段室6及び居室
2は±で圧力レベルがより低くなる。従って、エレベー
タシャフト4および附室5において加圧された空気は、
廊下3を経て居室2内に入り、居室2内を上昇して天井
チャンバ12から圧力逃し口16、排気チャンバ14、
排気口13aを経て大気に排出される。このとき、居室
2内で発生した煙は速やかに上昇して天井チャンバ12
内に導入され、圧力逃し口16を経て大気に排出され
る。
【0012】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、バ
ルコニーの排気チャンバから排煙させるようにしている
が、バルコニーの無い建物において、天井チャンバと大
気を直接圧力逃し口を介して連通させるようにしてもよ
い。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、機械排煙を行わないので排煙温度が所定値を
越えた場合でも排煙が継続して行われるため、火災室の
煙層降下および廊下、エレベータシャフト、附室等の避
難路への漏煙を長時間防止することができる。また、天
井チャンバを排煙経路とするため、居室の間仕切りを自
由に変更することができ、さらに、排煙ダクトスペース
が不要となり、天井高を確保しつつ階高縮小が可能にな
るとともに、機械排煙の縦シャフトや防煙垂壁が不要に
なるため、床面積を増大させることができる。また、エ
レベータシャフトを加圧するため、エレベータ前面のシ
ャッターが不要になる。さらに、バルコニーの排気チャ
ンバから排煙させる場合には、風圧の影響を減少させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加圧防煙システムの1実施形態を示す
模式的平面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図2のバルコニーの拡大断面図である。
【符号の説明】
2…居室 3…廊下 4…エレベータシャフト 5…附室 6…階段室 7…バルコニー 12…天井チャンバ 14…排気チャンバ 16…圧力逃し口 17、19…加圧ファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井チャンバを有する居室と、該居室に連
    通される廊下と、前記廊下に連通されるエレベータシャ
    フト、附室および階段室と、前記天井チャンバを大気に
    連通させる圧力逃し口と、前記エレベータシャフトおよ
    び附室に接続された加圧ファンとを備えることを特徴と
    する加圧防煙システム。
  2. 【請求項2】前記居室の窓側周囲に形成されたバルコニ
    ーと、該バルコニーの上部に形成された排気チャンバと
    を備え、前記圧力逃し口を天井チャンバと排気チャンバ
    の間に設けたことを特徴とする請求項1記載の加圧防煙
    システム。
JP2000167021A 2000-06-05 2000-06-05 加圧防煙システム Pending JP2001349590A (ja)

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