JP2002102376A - 排煙用ダクトおよび該ダクトを用いた加圧防煙システム - Google Patents

排煙用ダクトおよび該ダクトを用いた加圧防煙システム

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JP2002102376A
JP2002102376A JP2000302010A JP2000302010A JP2002102376A JP 2002102376 A JP2002102376 A JP 2002102376A JP 2000302010 A JP2000302010 A JP 2000302010A JP 2000302010 A JP2000302010 A JP 2000302010A JP 2002102376 A JP2002102376 A JP 2002102376A
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JP
Japan
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room
smoke
living room
sound
duct
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Application number
JP2000302010A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hirota
広田正之
Hideki Mizuochi
水落秀木
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Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】居室内に遮音室があっても、居室内から遮音
室、大気へ或いは遮音室から居室、大気へと排煙をスム
ーズに行い避難路への漏煙を長時間防止する。 【解決手段】天井チャンバ12、12’を有する居室2
と、該居室2内に遮音壁22により区画形成される遮音
室9と、前記天井チャンバの遮音壁を貫通して配設され
る排煙用ダクト23とを備え、該排煙用ダクトは遮音材
で形成されるとともに複数の屈曲部23cを有する。こ
れを加圧防煙システムに適用する場合には、廊下3と階
段室6との間に設けられる附室5と、天井チャンバを大
気に連通させる圧力逃し口16と、前記附室に接続され
た加圧ファン19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィスビルやホ
テル等の建物において、火災によって居室内に発生した
煙の拡散を防止するための排煙用ダクトおよび該ダクト
を用いた加圧防煙システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスビルやホテル等の建物に
おいて、火災によって居室内に発生した煙が廊下や階段
室への流動を防ぐシステムとして、廊下と階段室の間に
ある附室に給気加圧を行い、居室(火災室)から排煙フ
ァンによる機械排煙を行うことにより、廊下と火災室の
差圧を確保し、廊下への漏煙を防止していた。ところ
が、この機械排煙システムは、居室内の広い範囲の煙を
排出するため、排煙ファンの能力を大きくしなければな
らずコストが増大すると共に、排煙温度が280℃を越
えると防火ダンパの閉鎖によって、排煙が停止してしま
うため、火災室の煙層降下や圧力上昇等が起こり、避難
や消防活動上の支障が生じるという欠点を有している。
【0003】そこで、特開平6−42785号公報にお
いては、火災時に附室を給気加圧するとともに火災室の
圧力逃し口を開けることにより、気圧の高い附室から廊
下へ、また廊下から火災室へと流れる気流を発生させ、
煙を火災室内に押し込めて廊下や附室への煙の拡散を防
止するシステムを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オフィスビ
ル等の建物においては、通常、居室の内部に遮音壁で区
画した会議室、応接室等の遮音室を設けている。しかし
ながら、上記従来の加圧防煙システムにおいては、居室
と遮音室が遮蔽壁で気密に区画されているため、火災室
で発生した煙が遮音室で妨げられ、煙が火災室に閉じこ
められ、避難路が確保できなくなるという問題を有して
いる。この問題は、居室の外壁に排煙ファンを設置する
機械排煙システムにおいても同様であり、遮音室で発生
した煙の逃げ場なく、煙が火災室に閉じこめられ、避難
路が確保できなくなるという問題を有している。
【0005】本発明は、上記問題を解決するものであっ
て、居室内に遮音室があっても、居室内から遮音室、大
気へ或いは遮音室から居室、大気へと排煙をスムーズに
行うことができ避難路への漏煙を長時間防止することが
できる排煙用ダクトおよび該ダクトを用いた加圧防煙シ
ステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の排煙
用ダクトは、天井チャンバを有する居室と、該居室内に
遮音壁により区画形成される遮音室と、前記天井チャン
バの遮音壁を貫通して配設される排煙用ダクトとを備
え、該排煙用ダクトは遮音材で形成されるとともに複数
の屈曲部を有することを特徴とし、また、本発明の加圧
防煙システムは、天井チャンバを有する居室と、該居室
内に遮音壁により区画形成される遮音室と、居室に連通
される廊下と、前記廊下と階段室との間に設けられる附
室と、天井チャンバの遮音壁を貫通して配設される排煙
用ダクトと、前記天井チャンバを大気に連通させる圧力
逃し口と、前記附室に接続された加圧ファンとを備え、
前記排煙用ダクトは遮音材で形成されるとともに複数の
屈曲部を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照しつつ説明する。図1〜図3は、本発明の排煙用ダ
クトを加圧防煙システムに適用した実施形態を示し、図
1は模式的平面図、図2は、図1のX−X線に沿う断面
図、図3(A)は、図1のY−Y線に沿う断面図、図3
(B)は図3(A)のZ−Z線に沿う断面図である。
【0008】図1において、建物1の内部には、居室
2、廊下(エレベータホールを含む)3、エレベータシ
ャフト4、階段室6に隣接する附室5等が設けられ、居
室2の窓側外周にはバルコニー7が設けられている。ま
た、居室2の隅部には会議室等の遮音室9が設けられて
いる。
【0009】図2において、居室2の上部には天井ボー
ド10が配設され、上階スラブ11との間に天井チャン
バ12が形成され、天井チャンバ12には複数の吸込口
12aが形成されている。図3(A)に示すように、バ
ルコニー7の下部には腰壁7aが形成され、上部には垂
壁7bが形成されている。垂壁7bと外壁15との間に
は区画ボード13が配設され、上階バルコニー7との間
に排気チャンバ14が形成されている。区画ボード13
には複数の排気口13aが形成されている。なお、図3
(A)において、21は窓を示している。
【0010】居室2の窓側三方の外壁15には、天井チ
ャンバ12と排気チャンバ14を接続する複数の圧力逃
し口16が設けられ、この圧力逃し口16にはダンパ1
6aが設けられている。なお、常時はダンパ16aは閉
鎖されている。そして、エレベータシャフト4と附室5
には加圧ファン17、19が接続されている。また、附
室5と廊下3の間には、附室5の圧力が所定値以上にな
ると開くリリーフダンパ20が設置されている。
【0011】図3(A)において、遮音室9は、遮音壁
22で区画形成されている。そして、居室2の天井チャ
ンバ12と遮音室9の天井チャンバ12’の境界にある
遮音壁22に、本発明の排煙用ダクト23が貫通されて
いる。排煙用ダクト23は、グラスウール等の遮音材で
形成され、図3(B)にも示すように、天井チャンバ1
2内に上方に向けて開口する吸入部23aと、天井チャ
ンバ12’内に下方に向けて開口する排気部23bと、
吸入部23aと排気部2bを接続する複数の屈曲部23
c(図の例では合計4箇所)とから構成され、遮音材と
複数の屈曲部により音を遮断するようにしている。
【0012】上記構成において、居室4の火災時には、
火災検知器によりダンパ12が開き、天井チャンバ12
を排気チャンバ14を介して大気に連通させるともに、
加圧ファン17、19を運転する。これによりエレベー
タシャフト4および附室5と大気との差圧により、各室
の加圧レベルは、エレベータシャフト4および附室5が
++と高く、廊下3は+でやや高く、階段室6及び居室
2は±で圧力レベルがより低くなる。従って、エレベー
タシャフト4および附室5において加圧された空気は、
廊下3を経て居室2内に入り、居室2内を上昇して天井
チャンバ12から圧力逃し口16、排気チャンバ14、
排気口13aを経て大気に排出される。このとき、居室
2内で発生した煙は速やかに上昇して天井チャンバ12
内に導入され、圧力逃し口16を経て大気に排出され
る。また、居室2の天井チャンバ12内の煙は、圧力逃
しダクト23から遮音室9の天井チャンバ12’に流
れ、さらに圧力逃し口16を経て大気に排出される。
【0013】以上、本発明の排煙用ダクトを加圧防煙シ
ステムに適用した実施形態について説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施形態においては、エレベータシャ
フトと附室を加圧しているが、附室のみを加圧するよう
にしてもよい。また、上記実施形態においては、バルコ
ニーの排気チャンバから排煙させるようにしているが、
バルコニーの無い建物において、天井チャンバと大気を
直接圧力逃し口を介して連通させるようにしてもよい。
【0014】次に、本発明の排煙用ダクトを機械排煙シ
ステムに適用した実施形態について説明する。この場合
には、圧力逃し口16の代わりに、居室2の外壁15の
適所に排煙ファンを有する排煙口を設ける。そして、遮
音室9の火災時には、遮音室9内で発生した煙は速やか
に上昇して天井チャンバ12’、排煙用ダクト23から
居室2の天井チャンバ12に流れ、さらに前記排煙口を
経て大気に排出される。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の排煙用ダクトによれば、居室内に遮音室があっても、
居室内から遮音室、大気へ或いは遮音室から居室、大気
へと排煙をスムーズに行うことができ避難路への漏煙を
長時間防止することができる。また、本発明の排煙用ダ
クトを加圧防煙システムに適用した場合には、遮音室が
あっても加圧防煙をスムーズに行うことができ、また、
機械排煙を行わないので排煙温度が所定値を越えた場合
でも排煙が継続して行われるため、火災室の煙層降下お
よび廊下、附室等の避難路への漏煙を長時間防止するこ
とができる。また、天井チャンバを排煙経路とするた
め、居室の間仕切りを自由に変更することができ、さら
に、排煙ダクトスペースが不要となり、天井高を確保し
つつ階高縮小が可能になるとともに、機械排煙の縦シャ
フトや防煙垂壁が不要になるため、床面積を増大させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の排煙用ダクトを加圧防煙システムに適
用した実施形態を示す模式的平面図である。
【図2】図1のX−X線に沿う断面図である。
【図3】図3(A)は、図1のY−Y線に沿う断面図、
図3(B)は、図3(A)のZ−Z線に沿う断面図であ
る。
【符号の説明】
2…居室 3…廊下 5…附室 6…階段室 9…遮音室 12、12’…天井チャンバ 16…圧力逃し口 19…加圧ファン 22…遮音壁 23…排煙用ダクト 23c…屈曲部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】天井チャンバを有する居室と、該居室内に
    遮音壁により区画形成される遮音室と、前記天井チャン
    バの遮音壁を貫通して配設される排煙用ダクトとを備
    え、該排煙用ダクトは遮音材で形成されるとともに複数
    の屈曲部を有することを特徴とする排煙用ダクト。
  2. 【請求項2】天井チャンバを有する居室と、該居室内に
    遮音壁により区画形成される遮音室と、居室に連通され
    る廊下と、前記廊下と階段室との間に設けられる附室
    と、天井チャンバの遮音壁を貫通して配設される排煙用
    ダクトと、前記天井チャンバを大気に連通させる圧力逃
    し口と、前記附室に接続された加圧ファンとを備え、前
    記排煙用ダクトは遮音材で形成されるとともに複数の屈
    曲部を有することを特徴とする加圧防煙システム。
JP2000302010A 2000-10-02 2000-10-02 排煙用ダクトおよび該ダクトを用いた加圧防煙システム Pending JP2002102376A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010018966A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Ohbayashi Corp 建築空間の間仕切り方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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