JP2001349339A - 車両用軸継手 - Google Patents

車両用軸継手

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JP2001349339A JP2000171047A JP2000171047A JP2001349339A JP 2001349339 A JP2001349339 A JP 2001349339A JP 2000171047 A JP2000171047 A JP 2000171047A JP 2000171047 A JP2000171047 A JP 2000171047A JP 2001349339 A JP2001349339 A JP 2001349339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性の低下や装置の大型化を招くことな
く、振動吸収性能を高める。 【解決手段】 第1軸と第2軸の突合せ部に配置した環
状プレート24に、円周方向等間隔に複数の挿通孔25
を形成する。第1軸と第2軸を環状プレート24の挿通
孔25部分に円周方向で交互に結合する。環状プレート
24上の挿通孔25,25間の連結アーム部29には、
隣接する挿通孔25,25の中心を直線で結ぶ仮想線p
を通るように肉抜き孔30を形成し、連結アーム部29
を第1アーム部29aと第2アーム部29bとに分割形
成する。環状プレート24全体を薄肉にしたり、その径
を大きくすることなく、各連結アーム部24aの剛性を
低減し、振動吸収性能を高めることが可能となる。モー
メントによる一方のアーム部29aの変形を他方のアー
ム部29bによって抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のプロペラシ
ャフト部分等に用いられる軸継手に関し、とりわけ、軸
方向の振動を弾性的に吸収する機能を備えた軸継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両のプロペラシャフト部分に用いられ
る軸継手として、ゴム弾性体を用いたものが知られてい
る(例えば、実開昭63-178632号公報参照)。
【0003】この軸継手は、図9,図10に示すよう
に、ゴム弾性体から成る略円環状の本体部1に周方向等
間隔に複数のブッシュ2が設けられ、隣接するブッシュ
2,2相互が剛性の高い補強線材8によって連結されて
いる。第1軸3と第2軸4の各端部には、複数の分岐ア
ーム(結合部)5a,6aを有するヨーク5,6が夫々
取付けられ、この両ヨーク5,6の分岐アーム5a,6
aが軸継手のブッシュ2に円周方向で交互にボルト12
(締結手段)によって結合されている。そして、第1軸
3の先端部は軸継手の本体部1を貫通して突出し、第2
軸4にゴムブッシュ7を介してセンタリングされてい
る。
【0004】この軸継手の場合、隣接するブッシュ2が
補強線材8によって結合されているため、両軸3,4間
の軸方向の相対変位は弾性的に許容し、回転方向の動力
は補強線材8の張力によって剛的に伝達することができ
る。
【0005】しかし、この従来からある軸継手において
は、部品点数が多いうえに装置全体が大型化し易い等の
問題があり、近年、これに代わる軸継手として金属プレ
ート等を用いたものも開発されている(例えば、実開昭
60−189620号公報参照)。
【0006】この軸継手は、図11に示すように、金属
製の環状プレート9に円周方向に等間隔にボルト(締結
手段)の挿通孔10…が設けられ、これらの挿通孔10
…に、第1軸側の結合部と第2軸側の結合部(図示は省
略してあるが、図9,図10の分岐アーム5a,6aに
相当。)が円周方向で交互になるように結合されてい
る。そして、環状プレート9は剛性の高い金属によって
一定の肉厚で、かつ、一定の径方向幅A’の円環状に形
成されている。尚、同図中11は、ボルト締結時に用い
られるワッシャである。
【0007】したがって、今、環状プレート9上の隣接
する挿通孔10,10間の領域を連結アーム部9aと呼
ぶとすると、各連結アーム部9aは、軸方向の振動入力
に対し曲げ方向に弾性変形してその振動を吸収すること
ができ、回動方向の入力に対しては変形を生じることな
くトルクを剛的に伝達することができる。また、この軸
継手の場合、第1軸と第2軸は剛性の高いの環状プレー
ト9を介してセンタリングされるため、特別なセンタリ
ング機構を設ける必要もない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この従来の軸継手の場
合、振動吸収性能を高めるためには前記各連結アーム部
9aの軸方向剛性を低減する必要があるが、環状プレー
ト9全体の肉厚を薄くするのには限界があり、また、ア
ーム部9aの長さを長くしようとすると継手全体の大型
化を招く。
【0009】つまり、環状プレート9は、振動吸収のた
めに軸方向に変位したとき、締結手段との相対変位や環
状プレート同士の相対変位によって挿通孔10の周域部
分に摩耗を生じるが、環状プレート全体の肉厚を薄くし
ていくと、板厚に対しての摩耗量が多くなることから耐
久性の低下を来し易くなり、このことが原因して環状プ
レート9全体の厚みはある程度以上には薄くすることが
できない。そして、連結アーム部9aは、その長さを単
純に長くしようとすると、環状プレート9の外径が大き
くなり、それに伴って軸継手全体が大型化してしまう。
【0010】そこで本発明は、耐久性の低下や装置の大
型化を招くことなく、振動吸収性能を高めることのでき
る車両用軸継手を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1に記載の発明は、第1軸と
第2軸の突合せ部に回動方向の剛性の大きい環状プレー
トを配置し、前記第1軸と第2軸の各端部に円周方向に
間隔をおいて設けられた結合部を、第1軸側のものと第
2軸側のものが円周方向で交互になるように、前記環状
プレートに締結手段を介して結合し、前記環状プレート
上の、締結手段の挿通孔間に位置される連結アーム部の
弾性変形により、軸方向の振動を吸収するようにした車
両用軸継手において、前記連結アーム部に肉抜き孔を形
成し、連結アーム部を、隣接する挿通孔の中心を直線で
結ぶ仮想線よりも径方向外側に位置される第1アーム部
と、同仮想線よりも径方向内側に位置される第2アーム
部とに分割形成するようにした。
【0012】したがって、この発明の場合、連結アーム
部に肉抜き孔を形成したために、環状プレートの厚さを
薄くしたり、径を増大させることなく、連結アーム部の
軸方向剛性を下げることができる。しかも、第1アーム
部と第2アーム部は仮想線に対して径方向外側と内側に
位置されるため、隣接する連通孔間に作用する引張力や
押付力が一方のアーム部にモーメントとして作用して
も、そのアーム部の変形は他方のアーム部によって抑え
られる。
【0013】請求項2に記載の発明は、肉抜き孔を、環
状プレート上の各挿通孔の中心を通るピッチ円と同心の
円弧状に形成し、環状プレートの内周面を前記ピッチ円
と同心に形成するようにした。したがって、この発明の
場合、第1アーム部と第2アーム部に幅の狭い部分が部
分的にできにくくなるうえ、環状プレートの径方向内側
に有効利用できる広い円形スペースが確保される。
【0014】請求項3に記載の発明は、第1アーム部と
第2アーム部の長さを略等しく設定するようにした。こ
の発明の場合、隣接する挿通孔間に作用する引張力や押
付力による応力が第1アーム部と第2アーム部に均等に
分散される。
【0015】請求項4に記載の発明は、第1アーム部と
第2アーム部を前記仮想線に対して平行に形成するよう
にした。この発明の場合、環状プレートの径方向外側方
向の必要外の膨らみが無くなる。
【0016】請求項5に記載の発明は、主方向のトルク
伝達時に、引張力が作用しない挿通孔間の第2アーム部
を無くすようにした。したがって、すべての連結アーム
部に第2アーム部を設ける場合に比較して全体が軽量化
される。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図1〜
図8に基づいて説明する。
【0018】まず、図1,図2に示す第1の実施形態に
ついて説明する。
【0019】図2は、本発明にかかる軸継手を適用した
車両のプロペラシャフト部分の断面を示すものであり、
20は、変速機側の出力軸、21は、プロペラシャフト
のシャフト本体である。尚、この実施形態においては、
この出力軸20とシャフト本体21が本発明における第
1軸と第2軸を構成している。
【0020】出力軸20側の端部には鍛造製のヨーク2
2が結合され、シャフト本体21側の端部にはプレス成
形されたヨーク23が溶接固定されている。これらのヨ
ーク22,23はいずれも三叉状に等間隔に分岐した分
岐アーム22a,23aを有し、これらの各分岐アーム
22a,23aの先端が結合部とされている。そして、
両ヨーク22,23の間には重合した二枚の金属製の環
状プレート24,24が配置され、両ヨーク22,23
がこれらの環状プレート24,24を介して連結されて
いる。本発明にかかる軸継手はヨーク22,23とこの
環状プレート24,24を主だった部品として構成され
ている。
【0021】各環状プレート24には6つの挿通孔25
が同心円上に等間隔に形成されており、出力軸20側と
シャフト本体21側の各分岐アーム22a,23aが、
円周方向で交互になるように両環状プレート24,24
の挿通孔25部分にボルト26及びナット27(締結手
段)によって締結されている。この各締結にあたって
は、両環状プレート24,24の外面側に夫々ワッシャ
28,28が重合配置され、この一対のワッシャ28,
28で両環状プレート24,24を直接挟み込むかたち
となっている。
【0022】ここで、図1に示すように、両環状プレー
ト24,24は、その外周面が円形状に形成される一方
で、内周面が各挿通孔25の対応位置に頂部を有する六
角形状に形成され、隣接する挿通孔25,25間の連結
アーム部29には長孔状の肉抜き孔30が形成されてい
る。この肉抜き孔30は、隣接する挿通孔25の中心を
直線で結ぶ仮想線pを通るように形成され、連結アーム
部29を、仮想線pよりも径方向外側に位置される第1
アーム部29aと、同仮想線pよりも径方向内側に位置
される第2アーム部29bとに分離するようになってい
る。また、肉抜き孔30の各端部には円弧状の丸みが設
けられ、応力集中の緩和とそれによる耐久性の向上が図
られている。
【0023】したがって、第1アーム部29aと第2ア
ーム部29bの各径方向幅を合わせた幅は挿通孔25周
域の幅Aよりも狭くなっており、しかも、第1,第2ア
ーム部29a,29bは、その各径方向幅の中心q1
2が仮想線pの径方向外側と内側を通ることから、こ
れらの各長さは仮想線pよりも長く設定されている。
【0024】また、上記肉抜き孔30や内周面側の六角
形状は、環状プレート24に挿通孔25等をプレス成形
する際に同時に打ち抜かれて形成されている。したがっ
て、この環状プレート24は、一度のプレス作業によっ
て製造を完了することができ、特別な後加工が必要でな
いため、低コストでの製造が可能である。
【0025】この軸継手は、以上で構成を述べたよう
に、肉抜き孔30を設けることにより連結アーム部29
全体の径方向幅を狭め、かつ、第1,第2連結アーム部
29a,29bの各長さを長く設定してあるため、これ
らの相乗効果によって連結アーム部29の軸方向剛性を
充分に低減し、振動吸収性能を確実に高めることができ
る。しかも、環状プレート24を必要以上に薄肉にした
り、径を大きくする必要がないため、挿通孔25周域の
摩耗の増大による耐久性の低下や、軸継手全体の大型化
を招くこともない。
【0026】さらに、この軸継手は、環状プレート24
の各連結アーム部29が、仮想線pの径方向外側を通る
第1アーム部29aと内側を通る第2アーム部29bと
に分離形成されているため、隣接する挿通孔25,25
間に作用する引張力や押付力に起因したモーメントによ
り、連結アーム部29に座屈が生じる不具合も生じな
い。
【0027】即ち、図7の比較例のように、連結アーム
部129は、その径方向幅を挿通孔25周域の径方向幅
よりも狭めて仮想線pの径方向外側若しくは内側に形成
すれば、軸方向剛性を低く設定することができるが、こ
のように連結アーム部129を仮想線pの径方向外側と
内側のいずれかに偏寄させると、隣接する挿通孔25,
25に作用する回転駆動力による引張力F1や押付力F2
が各連結アーム部129にモーメントとして作用する。
例えば、同図の例のようにの各連結アーム部129を仮
想線pの径方向外側に形成した場合には、引張力F1
連結アーム部129の略中間位置を基点に挿通孔25,
25相互を離反させるようにモーメントM1生じさせ、
押付力F2は逆に連結アーム部129の略中間位置を基
点に挿通孔25,25相互を近接させるようにモーメン
トM2を生じさせる。そして、このときの引張力F1によ
るモーメントM1は、連結アーム部129の略中間位置
の径方向外側部に図8に示すような口開きを起こすよう
な座屈aを生じさせ、押付力F2によるモーメントM2
逆に径方向内側部に同様の座屈bを生じさせる。
【0028】しかし、この実施形態においては、連結ア
ーム部29が仮想線pよりも外側の第1アーム部29a
と内側の第2アーム部29bとに分割形成されているた
め、一方のアーム部29a(29b)に比較例のような
モーメントが作用しても、そのモーメントによる一方の
アーム部29a(29b)の変形を他方のアーム部29
b(29a)で抑えることができ、このことから比較例
のような座屈の発生は確実に阻止することができる。し
たがって、座屈部分が形状復帰する際に生じる反転音
や、環状プレート24,24間での異物の噛み込み等は
未然に防止することができる。
【0029】尚、各連結アーム部29に肉抜き孔30を
設けたことによる環状プレート24の回動方向の剛性低
下は、環状プレート24の重合枚数を適宜増加すること
によって補うことができる。
【0030】図3は、本発明の第2の実施形態を示すも
のであり、この実施形態の軸継手は、環状プレート34
の各連結アーム部39に形成する肉抜き孔40が各挿通
孔25の中心を通るピッチ円sと同心の円弧状に形成さ
れ、かつ、環状プレート34の外周面と内周面が前記ピ
ッチ円sと同心に形成されている。そして、肉抜き孔4
0は、第1の実施形態のものと同様に、仮想線pを挟ん
で径方向外側の第1アーム部39aと内側の第2アーム
部39bとに分離形成するようになっている。
【0031】したがって、この実施形態の軸継手におい
ては、基本的には第1の実施形態と同様の作用効果を得
ることができるが、さらに、肉抜き孔40が環状プレー
ト34の外周面及び内周面と同心の円弧状に形成されて
いることから、第1アーム部39aと第2アーム部39
bに局部的に径方向幅の狭い部分ができることがなく、
環状プレート34の内径を大きくしても強度的な問題が
生じないという利点がある。
【0032】よって、この軸継手を採用した場合には、
内周側に他部材と干渉することのない大きな円形スペー
スを確保することができるため、継手内周側の有効利用
を図ることができる。
【0033】また、図4は、本発明の第3の実施形態を
示すものである。この実施形態の軸継手は、連結アーム
部49に肉抜き孔50を形成することにより、第1アー
ム部49aと第2アーム部49bを分離形成する点は、
図1に示す第1の実施形態のものと同様であるが、図1
のものが第2アーム部29bを仮想線pにほぼ平行な直
線状に形成しているのに対し、第2アーム部49bを、
仮想線pを挟んで第1アーム部49aとほぼ対象な緩や
かな曲線状に形成している点で異なる。
【0034】この軸継手は、第1アーム部49aと第2
アーム部49bが略等しい長さに形成されているため、
環状プレート44上の隣り合う挿通孔25,25間に作
用する引張力や押付力による応力を両アーム部49a,
49bに均等に分散させることができる。したがって、
一方のアーム部の太さを太くする等の必要がないため、
軸継手全体を軽量化することができる。さらに、この軸
継手は、第1アーム部49aと第2アーム部49bを仮
想線pと対称形で、かつ、円弧形状に形成してあるた
め、挿通孔25,25間のアーム部49a,49bの長
さをより長くして軸方向剛性をより小さくすることがで
きる。また、第2アーム部49bが径方向内側に膨出さ
せて形成されているため、回転体としてのイナーシャは
低減される。
【0035】図5は、本発明の第4の実施形態を示すも
のであり、この実施形態の軸継手は、図4に示した第3
の実施形態と同様に、第1アーム部59aと第2アーム
部59bが略等しい長さに形成されているが、この両ア
ーム部59a,59bがさらに仮想線pに対して略平行
になるように形成されている。
【0036】したがって、この実施形態の軸継手は、第
3の実施形態と同様の効果を得ることができることに加
え、径方向内側と外側の膨らみを無くして、さらなる軽
量化を図ることができるという利点がある。
【0037】また、図6は、本発明の第5の実施形態を
示すものである。この実施形態で用いる環状プレート6
4は、図5に示したものを基本形状とし、図5に示した
ものの六つの連結アーム部59のうちの、円周方向に沿
って一つおきに位置されるものの第2アーム部59bを
無くしたものである。第2アーム部59bは、主方向の
トルク伝達時(例えば、前方加速時)に隣接する挿通孔
間25,25に引張力が作用する部分のもののみを残
し、他の部分のものは廃止している。
【0038】これは軸継手が主に引張力でトルクを伝達
することに着目したもので、主方向のトルク伝達時に引
張力の作用する連結アーム部59にだけ第2アーム部5
9bを設け、押付力の作用する連結アーム部59の第2
アーム59b部を廃止することにより、主な運転状況下
での環状プレート64の座屈を防止できるようにしたも
のである。
【0039】したがって、この軸継手においては、座屈
の発生防止と軽量化の両立を図ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
環状プレートの厚みを薄くしたり、径を増大させること
なく、連結アーム部の軸方向剛性を下げることができる
ため、耐久性の低下や装置の大型化等の不具合を招くこ
となく、振動吸収性能を確実に高めることができる。し
かも、この発明においては、隣接する連通孔間に作用す
る引張力や押付力が第1アーム部と第2アーム部のうち
の一方にモーメントとして作用しても、そのアーム部の
変形を他方のアーム部によって抑えることができるた
め、モーメントの作用によるアーム部中央付近の座屈の
発生を無くすことができ、この座屈に起因する反転音の
発生や、環状プレートを複数枚重ねて用いたときの異物
の噛み込み等を確実に防止することができる。
【0041】請求項2に記載の発明は、第1アーム部と
第2アーム部に極端に幅の狭い部分を作ることなく、環
状プレートの径方向内側に広い円形スペースを確保する
ことができるため、他部材との干渉を招くことなく径方
向内側スペースを有効利用できる、というさらなる効果
を奏する。
【0042】請求項3に記載の発明は、隣接する挿通孔
間に作用する引張力や押付力による応力を第1アーム部
と第2アーム部に均等に分散させることができるため、
強度向上のために一方のアーム部の幅を増大させる等の
必要がなく、その分軸継手全体の軽量化を図ることがで
きる。
【0043】請求項4に記載の発明は、環状プレートの
径方向外側方向の必要外の膨らみがなくなるため、その
分、軸継手全体を小型・軽量化することができる。
【0044】請求項5に記載の発明は、主方向のトルク
による引張力が大きく作用する部分だけに第2アーム部
が設けられるため、座屈による異音の発生や異物の噛み
込み等を軸継手の大幅な重量増加を招くことなく効率良
く防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す環状プレートの
平面図。
【図2】同実施形態を示す軸継手の断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す環状プレートの
平面図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す環状プレートの
平面図。
【図5】本発明の第4の実施形態を示す環状プレートの
平面図。
【図6】本発明の第5の実施形態を示す環状プレートの
平面図。
【図7】本発明の比較例を示す環状プレートの平面図。
【図8】同比較例を示す図7のa,b部分の側面図。
【図9】従来の技術を示す断面図。
【図10】同技術を示すC矢視図。
【図11】別の従来の技術を示す環状プレートの平面
図。
【符号の説明】
20…出力軸(第1軸) 21…シャフト本体(第2軸) 22a,23a…分岐アーム(結合部) 24,34,44,54,64…環状プレート 25…挿通孔 26…ボルト(締結手段) 27…ナット(締結手段) 29,39,49,59…連結アーム部 29a,39a,49a,59a…第1アーム部 29b,39b,49b,59b…第2アーム部 30…肉抜き孔 p…仮想線 s…ピッチ円

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1軸と第2軸の突合せ部に回動方向の
    剛性の大きい環状プレートを配置し、前記第1軸と第2
    軸の各端部に円周方向に間隔をおいて設けられた結合部
    を、第1軸側のものと第2軸側のものが円周方向で交互
    になるように、前記環状プレートに締結手段を介して結
    合し、前記環状プレート上の、締結手段の挿通孔間に位
    置される連結アーム部の弾性変形により、軸方向の振動
    を吸収するようにした車両用軸継手において、 前記連結アーム部に肉抜き孔を形成し、連結アーム部
    を、隣接する挿通孔の中心を直線で結ぶ仮想線よりも径
    方向外側に位置される第1アーム部と、同仮想線よりも
    径方向内側に位置される第2アーム部とに分割形成した
    ことを特徴とする車両用軸継手。
  2. 【請求項2】 肉抜き孔を、環状プレート上の各挿通孔
    の中心を通るピッチ円と同心の円弧状に形成し、環状プ
    レートの内周面を前記ピッチ円と同心に形成したことを
    特徴とする請求項1に記載の車両用軸継手。
  3. 【請求項3】 第1アーム部と第2アーム部の長さを略
    等しく設定したことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用軸継手。
  4. 【請求項4】 第1アーム部と第2アーム部を前記仮想
    線に対して平行に形成したことを特徴とする請求項3に
    記載の車両用軸継手。
  5. 【請求項5】 主方向のトルク伝達時に、引張力が作用
    しない挿通孔間の第2アーム部を無くしたことを特徴と
    する請求項1〜4に記載の車両用軸継手。
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