JP2001348261A - Alc薄板の製造方法 - Google Patents
Alc薄板の製造方法Info
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- JP2001348261A JP2001348261A JP2000164091A JP2000164091A JP2001348261A JP 2001348261 A JP2001348261 A JP 2001348261A JP 2000164091 A JP2000164091 A JP 2000164091A JP 2000164091 A JP2000164091 A JP 2000164091A JP 2001348261 A JP2001348261 A JP 2001348261A
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
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- Organic Chemistry (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Manufacturing Of Tubular Articles Or Embedded Moulded Articles (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ALC薄板のセット棒あとの耐透水性の向
上。 【解決手段】 ALC原料スラリーに、特定の水溶性セ
ルロースを特定量含有せしめる。
上。 【解決手段】 ALC原料スラリーに、特定の水溶性セ
ルロースを特定量含有せしめる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートクレーブ養
生された軽量気泡コンクリート(ALC)の製造方法に
関し、特にメタルラスで補強された板厚50mm以下の
薄板の製造方法に関する。
生された軽量気泡コンクリート(ALC)の製造方法に
関し、特にメタルラスで補強された板厚50mm以下の
薄板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板厚が20〜50mmでメタルラス類の
補強材を使用したALCの製造方法は、一般にセメン
ト、石膏及び所定の粒度に調整された生石灰、珪石等を
主原料とするALC用原料に、発泡剤及び水を加えて混
合して原料スラリー(以下、組成物あるいは単にスラリ
ーともいう)となし、図1、図2に示すように直径3〜
6mmの支持治具となるセット棒1に補強材となるメタ
ルラス2を挟持させ、そのメタルラス2を配置した型枠
3内に前記スラリーをA線に示す高さまで注入して静置
する。次いでスラリーが発泡しB線に示す高さまで増量
し、スラリーがまだ流動性を有する段階でセット棒1を
引き抜きセット棒1の穴を中実化させていた。
補強材を使用したALCの製造方法は、一般にセメン
ト、石膏及び所定の粒度に調整された生石灰、珪石等を
主原料とするALC用原料に、発泡剤及び水を加えて混
合して原料スラリー(以下、組成物あるいは単にスラリ
ーともいう)となし、図1、図2に示すように直径3〜
6mmの支持治具となるセット棒1に補強材となるメタ
ルラス2を挟持させ、そのメタルラス2を配置した型枠
3内に前記スラリーをA線に示す高さまで注入して静置
する。次いでスラリーが発泡しB線に示す高さまで増量
し、スラリーがまだ流動性を有する段階でセット棒1を
引き抜きセット棒1の穴を中実化させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】板厚が20〜50mm
でメタルラス類の補強材を使用したALC薄板の製造方
法では、メタルラス2をできるだけ板厚の中心部に配置
することが必要である。メタルラスの変位は、注入後の
発泡とともに微少ではあるが型枠3の内側に変位し、そ
の後外側に数mm変位する。よって、直径3〜6mmの
セット棒1ではメタルラス2の変位を完全に抑えること
は出来ない。この解決方法としてセット棒1の直径を大
きくすることによりメタルラス2の変位量を小さくする
ことが出来る。メタルラス2の変位を抑える効果はセッ
ト棒1の直径7〜10mmで顕著である。しかし、直径
を5〜10mmとしたセット棒1の中実化部分は、発泡
した気泡の一部が散逸や消泡して充分に膨張しなかった
り、気泡が発泡方向上部に集合し、均一な細かい気泡を
持つ組織を得ることが困難であった。
でメタルラス類の補強材を使用したALC薄板の製造方
法では、メタルラス2をできるだけ板厚の中心部に配置
することが必要である。メタルラスの変位は、注入後の
発泡とともに微少ではあるが型枠3の内側に変位し、そ
の後外側に数mm変位する。よって、直径3〜6mmの
セット棒1ではメタルラス2の変位を完全に抑えること
は出来ない。この解決方法としてセット棒1の直径を大
きくすることによりメタルラス2の変位量を小さくする
ことが出来る。メタルラス2の変位を抑える効果はセッ
ト棒1の直径7〜10mmで顕著である。しかし、直径
を5〜10mmとしたセット棒1の中実化部分は、発泡
した気泡の一部が散逸や消泡して充分に膨張しなかった
り、気泡が発泡方向上部に集合し、均一な細かい気泡を
持つ組織を得ることが困難であった。
【0004】従って、セット棒1を引き抜いたあとの中
実化部分は、周囲のセット棒1の存在しなかった部分と
透水性が異なり、このため施工時の防水処理や塗装が不
完全な場合には漏水の原因になることがあった。
実化部分は、周囲のセット棒1の存在しなかった部分と
透水性が異なり、このため施工時の防水処理や塗装が不
完全な場合には漏水の原因になることがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの問題点を解決す
るため鋭意検討の結果、本発明に到達した。すなわち本
発明は、下記の通りである。直径5〜10mmのセット
棒により保持された複数枚のメタルラスが配置された型
枠内に、金属アルミニウム発泡剤および水溶性セルロー
スを含有するALC原料スラリーを注入し、発泡させ、
ゲル化途上で未だ流動性を有している間に、セット棒を
抜き取って、原料スラリーの自崩壊性によってセット棒
の抜きあとを埋め、中実化する、ALC薄板の製造方法
であって、水溶性セルロースとして、0.01規定Na
OH溶液に水溶性セルロースを1重量%溶解したときの
ゲル化温度が、原料スラリーの注入温度より0〜15℃
高いものを、原料スラリー中に固形分換算で0.002
重量%以上0.015重量%以下含有することを特徴と
する、ALC薄板の製造方法。
るため鋭意検討の結果、本発明に到達した。すなわち本
発明は、下記の通りである。直径5〜10mmのセット
棒により保持された複数枚のメタルラスが配置された型
枠内に、金属アルミニウム発泡剤および水溶性セルロー
スを含有するALC原料スラリーを注入し、発泡させ、
ゲル化途上で未だ流動性を有している間に、セット棒を
抜き取って、原料スラリーの自崩壊性によってセット棒
の抜きあとを埋め、中実化する、ALC薄板の製造方法
であって、水溶性セルロースとして、0.01規定Na
OH溶液に水溶性セルロースを1重量%溶解したときの
ゲル化温度が、原料スラリーの注入温度より0〜15℃
高いものを、原料スラリー中に固形分換算で0.002
重量%以上0.015重量%以下含有することを特徴と
する、ALC薄板の製造方法。
【0006】本発明は、特定の性能を有する水溶性セル
ロースのゲル化による急激な増粘現象を利用し、かつゲ
ル化する直前のスラリーが流動性を保持する範囲でセッ
ト棒1を引き抜きスラリーの自崩壊性を利用したもので
ある。注入時には低い粘性のため流動性を有し、注入後
25〜35分後にセット棒1を引き抜きセット棒1の穴
を中実化させ、その後スラリ-の温度上昇によりゲル化
温度に達するため、増粘し所定の効果を上げることがで
きる。
ロースのゲル化による急激な増粘現象を利用し、かつゲ
ル化する直前のスラリーが流動性を保持する範囲でセッ
ト棒1を引き抜きスラリーの自崩壊性を利用したもので
ある。注入時には低い粘性のため流動性を有し、注入後
25〜35分後にセット棒1を引き抜きセット棒1の穴
を中実化させ、その後スラリ-の温度上昇によりゲル化
温度に達するため、増粘し所定の効果を上げることがで
きる。
【0007】セット棒1を引き抜く時間は、スラリーの
流動性を保持する範囲でゲル化する温度に近い方が有効
であり、あらかじめ所定のALC組成でのスラリーの温
度上昇を測定し決定することが出来る。なお、水溶性セ
ルロースは水溶液中のゲル化温度に比べて、アルカリ溶
液中ではゲル化温度が低くなるため、グレードの選定
は、前もってALCスラリー中でのゲル化温度を測定し
ておく必要があるが、これは、0.01規定のNaOH
水溶液中でのゲル化温度とほぼ等しいため、後者で代用
できる。
流動性を保持する範囲でゲル化する温度に近い方が有効
であり、あらかじめ所定のALC組成でのスラリーの温
度上昇を測定し決定することが出来る。なお、水溶性セ
ルロースは水溶液中のゲル化温度に比べて、アルカリ溶
液中ではゲル化温度が低くなるため、グレードの選定
は、前もってALCスラリー中でのゲル化温度を測定し
ておく必要があるが、これは、0.01規定のNaOH
水溶液中でのゲル化温度とほぼ等しいため、後者で代用
できる。
【0008】使用する水溶性セルロースのゲル化温度
は、ALC用組成物の型枠への注入終了後から予定発泡
量の50%が発泡するまでの間に、ゲル化することが必
要なため、注入時のALC用組成物の温度と比べて0〜
15℃高いことが必要である。スラリー温度未満の場
合、混合時に既に増粘してしまうため流動性が著しく悪
くなり好ましくない。また、スラリー温度より15℃を
超える場合、増粘が発泡後半に起こるため添加する効果
が得られない。
は、ALC用組成物の型枠への注入終了後から予定発泡
量の50%が発泡するまでの間に、ゲル化することが必
要なため、注入時のALC用組成物の温度と比べて0〜
15℃高いことが必要である。スラリー温度未満の場
合、混合時に既に増粘してしまうため流動性が著しく悪
くなり好ましくない。また、スラリー温度より15℃を
超える場合、増粘が発泡後半に起こるため添加する効果
が得られない。
【0009】水溶性セルロースの添加量は、対固形分
0.002重量%以上でかつ0.015重量%以下とす
る。0.002重量%未満の添加量の場合は必要な増粘
効果が得られず、0.015重量%を越える添加量の場
合はセット棒1の穴の中実化が不完全で重質化部分と粗
大気泡部分を合わせ持ち、均一な気泡構造となりにく
い。さらに、0.05重量%を越える添加量の場合は増
粘が大き過ぎ、発泡時にメタルラスの垂直上方へ回り込
めず、地割れのような空洞が生成するために実用不能で
ある。
0.002重量%以上でかつ0.015重量%以下とす
る。0.002重量%未満の添加量の場合は必要な増粘
効果が得られず、0.015重量%を越える添加量の場
合はセット棒1の穴の中実化が不完全で重質化部分と粗
大気泡部分を合わせ持ち、均一な気泡構造となりにく
い。さらに、0.05重量%を越える添加量の場合は増
粘が大き過ぎ、発泡時にメタルラスの垂直上方へ回り込
めず、地割れのような空洞が生成するために実用不能で
ある。
【0010】一般に水溶性セルロースは、メチルセルロ
ース、エチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース等の水溶性セルロースエーテル
から選ばれるものであり、メチルセルロースのメトキシ
基の84%〜93%をヒドロキシプロポキシ基に置換し
たものも含まれ、そのエーテルの置換基の量および置換
基の種類などによりそのゲル化温度が種々変化するもの
である。
ース、エチルセルロース、メチルエチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース等の水溶性セルロースエーテル
から選ばれるものであり、メチルセルロースのメトキシ
基の84%〜93%をヒドロキシプロポキシ基に置換し
たものも含まれ、そのエーテルの置換基の量および置換
基の種類などによりそのゲル化温度が種々変化するもの
である。
【0011】また、これらセルロースはその分子量によ
り粘度が異なるものである。しかし、ゲル化する前の粘
度は分子量により大幅に変化するので、あまり分子量が
高く、粘度が高すぎるものの使用は避ける方が好まし
い。しかし、ゲル化すると分子量による粘度変化は少な
くなるので、それ程分子量は気にする必要はない。これ
らのセルロースの中から上記の如く、0.01規定のN
aOH水溶液中での1%溶液のゲル化温度が、上記条件
を満たすものを選択すればよい。一般的には分子量5万
〜12万のものが使用される。また、本発明に用いるセ
ルロースはグリオキザールで表面処理されたものである
ことが、溶解し易さの点で好ましい。
り粘度が異なるものである。しかし、ゲル化する前の粘
度は分子量により大幅に変化するので、あまり分子量が
高く、粘度が高すぎるものの使用は避ける方が好まし
い。しかし、ゲル化すると分子量による粘度変化は少な
くなるので、それ程分子量は気にする必要はない。これ
らのセルロースの中から上記の如く、0.01規定のN
aOH水溶液中での1%溶液のゲル化温度が、上記条件
を満たすものを選択すればよい。一般的には分子量5万
〜12万のものが使用される。また、本発明に用いるセ
ルロースはグリオキザールで表面処理されたものである
ことが、溶解し易さの点で好ましい。
【0012】ALC原料スラリーの型枠への注入温度は通常
40℃以上、好ましくは50℃程度であるので、メチル
セルロースの場合は、そのセルロース基当りの置換基が
1.4〜1.9で、メトキシ基を19〜30%、ヒドロキ
シプロポキシ基を4〜12%含むものが好ましい。
40℃以上、好ましくは50℃程度であるので、メチル
セルロースの場合は、そのセルロース基当りの置換基が
1.4〜1.9で、メトキシ基を19〜30%、ヒドロキ
シプロポキシ基を4〜12%含むものが好ましい。
【0013】例えば、メチルセルロースの中で、セルロ
ース基当りの置換度(3個のOH基の中で何個置換され
ているのかを示す値)が1.8〜1.9でメトキシ基が2
8〜30%、ヒドロキシ基が 7〜12%で分子量が8
6000のものは、前記のゲル化温度は50℃であり、
セルロース基当りの置換度が1.7〜1.8でメトキシ基
が27〜29%、ヒドロキシ基が 4〜 8%で分子量が
86000のものは、前記のゲル化温度は55℃であ
り、セルロース基当りの置換度が1.3〜1.4でメトキ
シ基が19〜24%、ヒドロキシ基が4〜12%で分子
量が120000のものは、前記のゲル化温度は65℃
である。
ース基当りの置換度(3個のOH基の中で何個置換され
ているのかを示す値)が1.8〜1.9でメトキシ基が2
8〜30%、ヒドロキシ基が 7〜12%で分子量が8
6000のものは、前記のゲル化温度は50℃であり、
セルロース基当りの置換度が1.7〜1.8でメトキシ基
が27〜29%、ヒドロキシ基が 4〜 8%で分子量が
86000のものは、前記のゲル化温度は55℃であ
り、セルロース基当りの置換度が1.3〜1.4でメトキ
シ基が19〜24%、ヒドロキシ基が4〜12%で分子
量が120000のものは、前記のゲル化温度は65℃
である。
【0014】補強材としてのメタルラスは、平ラス・こ
ぶラス・波形ラス・リブラスなどが一般的であるが、平
ラスが多く用いられる。補強効果を大きくする場合、厚
さを大きく、質量の高いものが選択される。また、2ミ
リから4ミリ程度の細い鉄筋を格子状に溶接した金網を
代用することもできる。不完全な施工による漏水を防止
出来る気泡状態は以下のように判定することが出来る。
すなわち図3に示すように発泡方向の上部にロートをセ
ットしその周囲をシーリング材にてシーリングして、5
分間の水の透水量を測定する透水試験方法において、セ
ット棒1の部分の透水値△Vが5cc/5min以下で
は漏水は発生しない。この値が5cc/5minを越え
ると、不完全な施工の場合、漏水が発生しうるので、こ
の値を基準とすることが出来る。
ぶラス・波形ラス・リブラスなどが一般的であるが、平
ラスが多く用いられる。補強効果を大きくする場合、厚
さを大きく、質量の高いものが選択される。また、2ミ
リから4ミリ程度の細い鉄筋を格子状に溶接した金網を
代用することもできる。不完全な施工による漏水を防止
出来る気泡状態は以下のように判定することが出来る。
すなわち図3に示すように発泡方向の上部にロートをセ
ットしその周囲をシーリング材にてシーリングして、5
分間の水の透水量を測定する透水試験方法において、セ
ット棒1の部分の透水値△Vが5cc/5min以下で
は漏水は発生しない。この値が5cc/5minを越え
ると、不完全な施工の場合、漏水が発生しうるので、こ
の値を基準とすることが出来る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に実施例によって本発明を更に
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0016】
【実施例1】ALC用組成物は、セメント27重量%、
生石灰6重量%、珪石40重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑25重
量%の割合からなる混合物100重量部に水73重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物を、メタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配
置した型枠内に注入し、注入から32分経過した後に直
径10mmのセット棒1を引き抜いた。
生石灰6重量%、珪石40重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑25重
量%の割合からなる混合物100重量部に水73重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物を、メタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配
置した型枠内に注入し、注入から32分経過した後に直
径10mmのセット棒1を引き抜いた。
【0017】この結果、セット棒1の穴の中実化部の気
泡は、セット棒1の存在しなかった部分と大差のない均
一な細かい気泡が得られた。さらに、セット棒1の穴の
中実化部の透水値△Vは2.06cc/5min(n=
7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかった部分
の透水値△Vは2.17cc/5min(n=7の平均
値)で、ほぼ同等の結果を示した。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロースを添加しなかったものは、セット棒1
の穴の中実化部の透水値△Vは9.67cc/5min
(n=7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかっ
た部分の透水値△Vは1.84cc/5minであり、
セット棒1の中実化部とその他の部分では大きく異なる
結果を示した。
泡は、セット棒1の存在しなかった部分と大差のない均
一な細かい気泡が得られた。さらに、セット棒1の穴の
中実化部の透水値△Vは2.06cc/5min(n=
7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかった部分
の透水値△Vは2.17cc/5min(n=7の平均
値)で、ほぼ同等の結果を示した。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロースを添加しなかったものは、セット棒1
の穴の中実化部の透水値△Vは9.67cc/5min
(n=7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかっ
た部分の透水値△Vは1.84cc/5minであり、
セット棒1の中実化部とその他の部分では大きく異なる
結果を示した。
【0018】
【実施例2】ALC用組成物は、セメント31重量%、
生石灰7重量%、珪石36重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑24重
量%の割合からなる混合物100重量部に水71重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物をメタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配置
した型枠内に注入し、注入から28分経過した後に直径
10mmのセット棒1を引き抜いた。
生石灰7重量%、珪石36重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑24重
量%の割合からなる混合物100重量部に水71重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物をメタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配置
した型枠内に注入し、注入から28分経過した後に直径
10mmのセット棒1を引き抜いた。
【0019】この結果、セット棒1の穴の中実化部の気
泡は、セット棒1の存在しなかった部分と大差のない均
一な細かい気泡が得られた。さらに、セット棒1の穴の
中実化部の透水値△Vは2.49cc/5min(n=
7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかった部分
の透水値△Vは2.63cc/5min(n=7の平均
値)と、ほぼ同等の結果を示した。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロースを添加しなかったものは、セット棒1
の穴の中実化部の透水値△Vは11.81cc/5mi
n(n=7の平均値)であり、セット棒1の存在しなか
った部分の透水値△Vは2.27cc/5minで、セ
ット棒1の中実化部とその他部分では大きく異なる結果
を示した。
泡は、セット棒1の存在しなかった部分と大差のない均
一な細かい気泡が得られた。さらに、セット棒1の穴の
中実化部の透水値△Vは2.49cc/5min(n=
7の平均値)であり、セット棒1の存在しなかった部分
の透水値△Vは2.63cc/5min(n=7の平均
値)と、ほぼ同等の結果を示した。一方、ヒドロキシプ
ロピルセルロースを添加しなかったものは、セット棒1
の穴の中実化部の透水値△Vは11.81cc/5mi
n(n=7の平均値)であり、セット棒1の存在しなか
った部分の透水値△Vは2.27cc/5minで、セ
ット棒1の中実化部とその他部分では大きく異なる結果
を示した。
【0020】
【実施例3】ALC用組成物は、セメント27重量%、
生石灰6重量%、珪石40重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑25重
量%の割合からなる混合物100重量部に水73重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物をメタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配置
した型枠内に注入し、注入から32分経過した後に直径
5mmのセット棒1を引き抜いた。
生石灰6重量%、珪石40重量%、石膏2重量%、AL
C半製品(オートクレーブ前の成型品)の解砕屑25重
量%の割合からなる混合物100重量部に水73重量部
と金属アルミニウム0.07重量部と「1%溶液のゲル
化温度は、水中では65℃であるが、0.01規定のN
aOH水溶液中では55℃を示す」ヒドロキシプロピル
セルロース(商品名:信越化学hiメトローズ65H−4
00)0.01重量部とを加えて、スラリー温度が48
℃になるように調整した。この混練直後のALC用組成
物をメタルラスをセット棒により多数垂直に保持し配置
した型枠内に注入し、注入から32分経過した後に直径
5mmのセット棒1を引き抜いた。
【0021】この結果、図2に示すメタルラス2の変位
量は3.5mmとなり、セット棒1の直径10mmの変
位量1.7mmと比較して大きな値を示した。セット棒
1の穴の中実化部の気泡は、セット棒1の存在しなかっ
た部分と大差のない均一な細かい気泡が得られた。さら
に、セット棒1の穴の中実化部の透水値△Vは1.90
cc/5min(n=7の平均値)であり、セット棒1
の存在しなかった部分の透水値△Vは2.09cc/5
min(n=7の平均値)で、ほぼ同等の結果を示し
た。
量は3.5mmとなり、セット棒1の直径10mmの変
位量1.7mmと比較して大きな値を示した。セット棒
1の穴の中実化部の気泡は、セット棒1の存在しなかっ
た部分と大差のない均一な細かい気泡が得られた。さら
に、セット棒1の穴の中実化部の透水値△Vは1.90
cc/5min(n=7の平均値)であり、セット棒1
の存在しなかった部分の透水値△Vは2.09cc/5
min(n=7の平均値)で、ほぼ同等の結果を示し
た。
【0022】一方、ヒドロキシプロピルセルロースを添
加しなかったものは、セット棒1の穴の中実化部の透水
値△Vは5.84cc/5min(n=7の平均値)で
あり、セット棒1の存在しなかった部分の透水値△Vは
1.93cc/5minで、セット棒1の中実化部とそ
の他部分では大きく異なる結果を示した。
加しなかったものは、セット棒1の穴の中実化部の透水
値△Vは5.84cc/5min(n=7の平均値)で
あり、セット棒1の存在しなかった部分の透水値△Vは
1.93cc/5minで、セット棒1の中実化部とそ
の他部分では大きく異なる結果を示した。
【0023】
【発明の効果】本発明により、セット棒抜きあとの中実
化部分の組織の耐透水性を向上させることができた。
化部分の組織の耐透水性を向上させることができた。
【図1】型枠にメタルラスを配置した状態を示す縦断面
説明図である。
説明図である。
【図2】型枠にメタルラスを配置した状態を示す横断面
説明図である。
説明図である。
【図3】透水試験法を説明する図であり、(b)は概略
説明斜視図であり、(a)は(b)の主要部拡大断面図
である。
説明斜視図であり、(a)は(b)の主要部拡大断面図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) //(C04B 28/18 (C04B 28/18 24:38 24:38 B 22:04) 22:04) 103:44 103:44 111:40 111:40
Claims (1)
- 【請求項1】 直径5〜10mmのセット棒により保持
された複数枚のメタルラスが配置された型枠内に、金属
アルミニウム発泡剤および水溶性セルロースを含有する
ALC原料スラリーを注入し、発泡させ、ゲル化途上で
未だ流動性を有している間に、セット棒を抜き取って、
原料スラリーの自崩壊性によってセット棒の抜きあとを
埋め、中実化する、ALC薄板の製造方法であって、水
溶性セルロースとして、0.01規定NaOH溶液に水
溶性セルロースを1重量%溶解したときのゲル化温度
が、原料スラリーの注入温度より0〜15℃高いもの
を、原料スラリー中に固形分換算で0.002重量%以
上0.015重量%以下含有することを特徴とする、A
LC薄板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164091A JP2001348261A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | Alc薄板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000164091A JP2001348261A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | Alc薄板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001348261A true JP2001348261A (ja) | 2001-12-18 |
Family
ID=18667754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000164091A Pending JP2001348261A (ja) | 2000-06-01 | 2000-06-01 | Alc薄板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001348261A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56159115A (en) * | 1980-05-12 | 1981-12-08 | Asahi Chemical Ind | Thin board for light bubble concrete construction and its manufacture |
JPS5941217A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-03-07 | 旭化成株式会社 | 軽量気泡コンクリ−ト建築用薄板の製造方法 |
JPH01100072A (ja) * | 1987-10-14 | 1989-04-18 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 軽量気泡コンクリートの製造方法 |
JPH10258422A (ja) * | 1997-03-19 | 1998-09-29 | Onoda Autoclaved Light Weight Concrete Co Ltd | 薄板状軽量気泡コンクリート建材の製造方法 |
-
2000
- 2000-06-01 JP JP2000164091A patent/JP2001348261A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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