JP5895588B2 - 水中不分離グラウト組成物、グラウトスラリー及びグラウト硬化体 - Google Patents
水中不分離グラウト組成物、グラウトスラリー及びグラウト硬化体 Download PDFInfo
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Description
以下、本発明のグラウト組成物の好適な実施形態を以下に説明する。本実施形態のグラウト組成物は、ポルトランドセメント、細骨材、増粘剤及び流動化剤を有し、該流動化剤は、側鎖長さの異なる2種類のポリカルボン酸系流動化剤を併用する際の含有割合が特定の関係を満たすグラウト組成物である。
本発明のグラウトスラリーは、上述のグラウト組成物と水とを配合し、混練することによって調製することができる。本発明のグラウトスラリーの好適な実施形態を以下に説明する。
本発明のグラウト硬化体は、上述のグラウトスラリーを硬化させることによって得ることができる。本発明のグラウト硬化体の好適な実施形態を以下に説明する。
以下(1)〜(5)に示す原材料を準備した。
(1)ポルトランドセメント
・早強ポルトランドセメント(宇部三菱セメント株式会社製、ブレーン比表面積=4500cm2/g)
(2)細骨材
・珪砂:表1に示す粒子径の分布を有する。
・ヒドロキシプロピルメチルセルロース系増粘剤(信越化学社製、粘度43600mPa・s)
(4)流動化剤
・流動化剤a(BASF社製、側鎖長さ:76nm、式(A2)及び(B)で表される構造単位を有し、オキシエチレン基の繰り返し単位数n:160、Na量:2700μg/g)
・流動化剤b(BASF社製、側鎖長さ:35nm、式(A)、(B)及び(C)で表される構造単位を有し、オキシエチレン基の繰り返し単位数m:42、Na量:9900μg/g)
(5)無機系膨張材
・生石灰−石膏系膨張材(太平洋マテリアル社製)
上述の(1)ポルトランドセメント、(2)細骨材、(3)増粘剤、(4)流動化剤及び(5)無機系膨張材を表2に示す割合(質量部)で配合し、各実施例及び各比較例のグラウト組成物を調製した。
実施例及び比較例で得られた各グラウト組成物2kgに対して、水460g(グラウト組成物100質量部に対して、水23質量部)を配合して混練し、各実施例及び各比較例のグラウトスラリーを調製した。混練は、各恒温室(5、20、30℃)、相対湿度65%の条件下でケミスターラーを用いて、回転数700rpmで2分間行った。
JSCE−D 104−2007「コンクリート用水中不分離性混和剤品質規格、6.1.6(1)スランプフロー」に記載の試験方法に準拠してフロー値を測定した。フローコーンは、JIS R 5201−1997「セメントの物理試験方法」に記載のものを使用し、混練直後のグラウトスラリーをフローコーンに充填し、直ぐにフローコーンを引き上げてから5分経過した時点で、フロー値を測定した。また、当該グラウトスラリーを60分間静置した後に上記手順を繰り返し、60分後のフロー値を測定した。フロー値を流動性(初期の流動性)の指標とし、60分後のフロー値を流動保持性(長期の流動性)の指標とした。また、混練直後のフロー値及び60分後のフロー値を施工箇所での充填性の指標とした。
(2)フロー差
上述の試験方法で得られたフロー値及び60分後のフロー値について、5℃、20℃及び30℃におけるフロー値の最大値と最小値との差をフロー差とし、使用温度の違いによる流動性及び流動保持性への影響度、すなわち施工性の指標とした。
(3)懸濁物質量
JSCE−D 104−2007「コンクリート用水中不分離性混和剤品質規格、付属書2:水中不分離性コンクリートの水中分離度試験方法」に記載の試験方法に準拠して懸濁物質量を測定した。懸濁物質量を水中不分離性の指標とした。
(3)圧縮強度
実施例1で20℃恒温室にて調製したグラウトスラリーを用いて作製したグラウト硬化体の水中及び気中での圧縮強度を、JSCE−D 104−2007「2.コンクリート用水中不分離性混和剤品質規格、6.1.6(6)圧縮強度」に記載の試験方法に準拠して測定した。ただし、供試体(グラウト硬化体)として、直径50mm、高さ100mmの円柱供試体を用いて、7日及び28日の各材齢にて測定した。測定結果を表4に示す。
実施例1で20℃恒温室にて調製したグラウトスラリーを用いて作製したグラウト硬化体の水中気中強度比を、JSCE−D 104−2007「2.コンクリート用水中不分離性混和剤品質規格、6.1.7(7) 水中気中強度比」に記載の試験方法に準拠して算出した。結果を表4に示す。
Claims (5)
- ポルトランドセメント、細骨材、増粘剤及び流動化剤を含む水中不分離グラウト組成物であって、
前記流動化剤が、側鎖長さ50nm超であるポリカルボン酸系流動化剤(流動化剤a)と側鎖長さ50nm以下であるポリカルボン酸系流動化剤(流動化剤b)の2種を併用してなり、
前記流動化剤aのポリオキシエチレン鎖の単位構造であるオキシエチレン基の繰り返し数nが120〜180であり、
前記流動化剤aのナトリウム含有量が2400〜3000μg/gであり、
前記流動化剤bのポリオキシエチレン鎖の単位構造であるオキシエチレン基の繰り返し数mが40〜45であり、
前記流動化剤bのナトリウム含有量が8500〜11000μg/gであり、
前記流動化剤の総量(100質量%)を基準とする流動化剤a及び流動化剤bの含有割合は45:55〜55:45であり、
前記増粘剤は、セルロース系増粘剤であり、20℃における前記増粘剤の2質量%水溶液の粘度が、40000〜50000mPa・sであり、
前記ポルトランドセメント100質量部に対して、前記流動化剤の総量0.15〜0.55質量部、前記増粘剤0.05〜0.65質量部、前記細骨材60〜100質量部である、
水中不分離グラウト組成物。 - さらに、生石灰−石膏系膨張材を含み、前記ポルトランドセメント100質量部に対して、前記生石灰−石膏系膨張材1〜10質量部である、請求項1に記載の水中不分離グラウト組成物。
- 前記細骨材の粒子径が、150μm以上1200μm未満の範囲である、請求項1又は請求項2に記載の水中不分離グラウト組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中不分離グラウト組成物と、水と、を含む、グラウトスラリー。
- 請求項4に記載のグラウトスラリーを硬化して得られる、グラウト硬化体。
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