JP2001347727A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001347727A
JP2001347727A JP2000174338A JP2000174338A JP2001347727A JP 2001347727 A JP2001347727 A JP 2001347727A JP 2000174338 A JP2000174338 A JP 2000174338A JP 2000174338 A JP2000174338 A JP 2000174338A JP 2001347727 A JP2001347727 A JP 2001347727A
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Masahiko Matsuura
昌彦 松浦
Kisho Amarigome
希晶 余米
Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
Hiroshi Mizuno
博 水野
Takaharu Kurita
隆治 栗田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通、可逆性のいずれの画像表示媒体のいず
れにでも画像形成でき、今日の環境負荷低減の要請に応
えることができる、画像形成装置を提供する。オペレー
タが選択した種類の画像表示媒体とは異なる種類の画像
表示媒体に画像形成しようとする無駄や誤りを抑制でき
る画像形成装置を提供する。表裏面が所定方向とは異な
る向きにセットされている可逆性画像表示媒体に画像形
成しようとする無駄や誤りを抑制できる画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 媒体PPに画像形成する第1の画像形成
部と、媒体TP画像形成する第2の画像形成部と、画像
形成に供されようとする画像表示媒体の種類を検出する
媒体種検出装置と、検出される媒体種類がオペレータが
選択した種類と異なっていると、画像形成を禁止する、
又は他の種類の媒体に画像形成する、又はそのまま排出
する手段とを有する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は普通紙等の普通画像
表示媒体及び書き換え可能の可逆性画像表示媒体のいず
れにでも画像形成できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、コンピュータ、ワードプロセッサ
等により作成した文章、図形等の表示はCRTディスプ
レイ等のディスプレイで表示したり、プリンタで紙等の
媒体に出力表示する等によりなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CRTディス
プレイ等のディスプレイによる画像表示では、ディスプ
レイに表示される画像は、紙等にプリンタ等によって表
示された画像と比べると解像度が低く、鮮明、精細な画
像を得るには限界がある。また、ディスプレイによる画
像表示では比較的解像度が低いことや、ディスプレイか
らの発光により長時間の目視作業では眼が非常に疲れや
すい。
【0004】この点、紙等の画像表示媒体に文字、図形
等を表示する場合には、高解像度で鮮明に画像表示で
き、画像を見るあたってその画像は人目に優しい。
【0005】これらが原因で、コンピュータ、ワードプ
ロセッサ等により作成した文章、図形等の表示は、その
文章等が一時的に見読に供されれば足りるような場合
や、ドラフト(原稿、草稿)のように未だ訂正が加えら
れる可能性のある段階にあるときでも、殆どの場合、紙
等の媒体にプリンタ等によって出力表示される。
【0006】そして、画像表示された紙等の媒体は用済
みとなったあとは廃棄されたり、焼却されたりし、多く
の資源が消費されている。プリンタ等においてはトナ
ー、インク、熱転写シート等の消耗品が多量に消費され
ている。さらに、新しい紙等の表示媒体、トナー、イン
ク等を得るためにさらにそれらの資源、それらの製作エ
ネルギーが必要となる。
【0007】かかる現状は今日求められている環境負荷
の低減に反する結果となっている。
【0008】そこで本発明は、普通紙等の普通画像表示
媒体及び書き換え可能(つまり画像書き込み、画像消
去、書き込んだ画像の書き換えが可能)の可逆性画像表
示媒体のいずれにでも画像形成でき、書き換え可能であ
るために繰り返し使用できる可逆性画像表示媒体にも画
像形成できることで、それだけ今日の環境負荷低減の要
請に応えることができるとともに、従来どおりの普通画
像表示媒体にも画像形成できることで従来の画像形成装
置と比べても格別支障がない画像形成装置を提供するこ
とを課題とする。
【0009】また本発明は画像形成装置のオペレータが
選択した種類の画像表示媒体とは異なる種類の画像表示
媒体に画像形成しようとする無駄や誤りを抑制できる画
像形成装置を提供することを課題とする。
【0010】また本発明は可逆性画像表示媒体に画像形
成するにあたり、表裏面が所定方向とは異なる向きにセ
ットされている可逆性画像表示媒体に画像形成しようと
する無駄や誤りを抑制できる画像形成装置を提供するこ
とを課題とする。
【0011】また本発明は、普通画像表示媒体に対し可
逆性画像表示媒体への画像形成動作がなされたり、或い
は可逆性画像表示媒体に対し普通画像表示媒体への画像
形成動作がなされるという誤りを抑制できる画像形成装
置を提供することを課題とする。
【0012】また本発明は普通画像表示媒体、可逆性画
像表示媒体のいずれにでも画像形成できるわりには使い
易く、便利な画像形成装置を提供することを課題とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は次の5タイプの
画像形成装置を提供する。 (1)第1タイプの画像形成装置 普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、
可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
と、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画
像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出
する媒体種検出装置と、媒体種検出装置で検出される画
像表示媒体の種類がオペレータが選択した種類と一致し
ていると、前記第1及び第2の画像形成部のうちその種
類の画像表示媒体に画像形成する画像形成部による画像
形成が許可され、異なっていると、その異なっている種
類の画像表示媒体への画像形成が禁止される画像形成装
置。 (2)第2タイプの画像形成装置 普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、
可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
と、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画
像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出
する媒体種検出装置と、媒体種検出装置で検出される画
像表示媒体の種類がオペレータが選択した種類と一致し
ていると、前記第1及び第2の画像形成部のうちその種
類の画像表示媒体に画像形成する画像形成部による画像
形成が許可され、異なっていると、その異なっている種
類の画像表示媒体に画像形成する画像形成部による画像
形成が許可される画像形成装置。 (3)第3タイプの画像形成装置 普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、
可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
と、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画
像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出
する媒体種検出装置と、媒体種検出装置で検出される画
像表示媒体の種類がオペレータが選択した種類と一致し
ていると、前記第1及び第2の画像形成部のうちその種
類の画像表示媒体に画像形成する画像形成部による画像
形成が許可され、異なっていると、その異なっている種
類の画像表示媒体は画像形成されることなく排出される
画像形成装置。 (4)第4タイプの画像形成装置 普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、
可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
と、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画
像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出
する媒体種検出装置と、可逆性画像表示媒体についてそ
の表裏面が所定の方向に向いているか否かを検出する媒
体面の向き検出装置とを備えており、媒体種検出装置で
検出される画像表示媒体の種類が可逆性画像表示媒体で
あり、且つ、媒体面の向き検出装置で検出される該可逆
性画像表示媒体の表裏面の向きが所定方向に向いている
と、前記第2の画像形成部による画像形成が許可され、
該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが所定方向に向け
られていないと、該第2画像形成部による画像形成が禁
止される画像形成装置。 (5)第5タイプの画像形成装置 普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、
可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
と、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画
像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出
する媒体種検出装置と、可逆性画像表示媒体についてそ
の表裏面が所定の方向に向いているか否かを検出する媒
体面の向き検出装置とを備えており、媒体種検出装置で
検出される画像表示媒体の種類が可逆性画像表示媒体で
あり、且つ、媒体面の向き検出装置で検出される該可逆
性画像表示媒体の表裏面の向きが所定方向に向いている
と、前記第2の画像形成部による画像形成が許可され、
該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが所定方向に向け
られていないと、該表裏面が所定方向に向けられていな
い可逆性画像表示媒体は画像形成されることなく排出さ
れる画像形成装置。
【0014】第4、第5のタイプの画像形成装置では媒
体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類が普通画
像表示媒体であるときは、該媒体の表裏面の向きに関係
なく第1画像形成部による画像形成が許可されるように
してもよい。
【0015】本発明にかかるいずれの画像形成装置にお
いても、前記媒体種検出装置として次のものを例示でき
る。 a)画像形成装置に設けられたカセット装着部に装着さ
れるカセットに収容される画像表示媒体に設けられてい
る媒体種表示部に基づいて、画像形成に供されようとす
る画像表示媒体が普通画像表示媒体であるか可逆性画像
表示媒体であるかを検出する装置、 b)画像形成装置に設けられたカセット装着部に装着さ
れるカセットに設けられた、該カセットに収容される画
像表示媒体の種類を表示する媒体種表示部に基づいて、
画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
装置。
【0016】カセット装着部を設けるとき、本発明の画
像形成装置は該カセット装着部を一つ備えているだけで
もよく、複数備えていてもよい。複数設けられている場
合、各カセット装着部に対し前記a)、b)いずれかの
媒体種検出装置を設けてもよい。
【0017】上記したいずれのタイプの画像形成装置に
おいても、普通画像表示媒体及び書き換え可能(つまり
画像書き込み、画像消去、書き込んだ画像の書き換えが
可能)の可逆性画像表示媒体のいずれにでも画像形成で
きる。従って例えば一時的見読に供されれば足りるよう
な画像や、未だ訂正が加えられる段階にある原稿画像等
については可逆性画像表示媒体に出力表示でき、或いは
必要に応じて従来からの普通画像表示媒体にも出力表示
もできる。また、完成した画像等については長期保存、
他者へのプレゼンテーション等のために従来どおり普通
画像表示媒体に出力表示でき、場合によっては可逆性画
像表示媒体へも出力表示できる。
【0018】このように書き換え可能であるために繰り
返し使用できる可逆性画像表示媒体にも画像を出力表示
できることで、それだけ今日の省資源、省エネルギー等
の環境負荷低減の要請に応えることができる。また、従
来どおりの普通画像表示媒体にも画像を表示できること
で従来の画像形成装置と比べても格別の支障はない。
【0019】本発明に係る第1、第2、第3の各タイプ
の画像形成装置において、オペレータによる画像表示媒
体の種類の選択は、例えば、カセット装着部を複数備え
た画像形成装置では、該画像形成装置に普通画像表示媒
体及び可逆性画像表示媒体のうちいずれの媒体に画像形
成するかをオペレータが選択指定できる媒体種指定部を
設けて、これにより選択指定することができる。
【0020】また、例えば画像形成装置がカセット装着
部を一つだけ備えている場合において、そのカセット装
置部に対して前記の媒体種検出手段が設けられるときに
は、オペレータが選択した画像表示媒体専用の媒体収容
カセットがそこに装着されることで、結果として媒体種
が選択指定されるようにしてもよい。
【0021】第1タイプの画像形成装置では、媒体種検
出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペレータが
選択した種類と異なっていると、その異なっている種類
の画像表示媒体への画像形成が禁止される。よってオペ
レータが選択した種類の画像表示媒体とは異なる種類の
画像表示媒体に画像形成しようとする無駄や誤りを抑制
できる。従って使い易く、無駄や誤りが抑制される分、
作業効率を向上させることができる。
【0022】第2タイプの画像形成装置では、媒体種検
出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペレータが
選択した種類と異なっていると、その異なっている種類
の画像表示媒体に画像形成する画像形成部による画像形
成が許可される。
【0023】よって、普通画像表示媒体に対し可逆性画
像表示媒体への画像形成動作がなされたり、或いは可逆
性画像表示媒体に対し普通画像表示媒体への画像形成動
作がなされるという誤りを抑制できる。
【0024】また、その異なっている種類の画像表示媒
体に画像形成する画像形成部による画像形成が許可され
るので、オペレータの手間が省け、それだけ使い易い。
【0025】なお、媒体種検出装置で検出される画像表
示媒体の種類がオペレータが選択した種類と異なってい
る場合として、・媒体収容カセット装着部を複数備えた
画像形成装置において普通画像表示媒体及び可逆性画像
表示媒体のうちいずれの媒体に画像形成するかをオペレ
ータが選択指定できる媒体種指定部が設けられていると
きに、その指定部によりオペレータが任意に選択指定し
た媒体種と異なる媒体種が検出される場合、・カセット
装着部を一つだけ備えている画像形成装置においてその
カセット装着部に誤ってオペレータの選択していない種
類の媒体が収容されているカセットが装着された場合、
・オペレータが選択した種類の媒体を収容するカセット
に異なる種類の媒体が混在している場合を例示できる。
【0026】第3タイプの画像形成装置では、媒体種検
出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペレータが
選択した種類と異なっていると、その異なっている種類
の画像表示媒体は画像形成されることなく排出される。
このように媒体が排出される場合でも、その後に媒体種
検出装置によりオペレータが選択した種類と一致する画
像表示媒体が確認されると、その種類の画像表示媒体に
画像形成する画像形成部による画像形成が許可されるよ
うにしてもよい。
【0027】よって、オペレータが選択した種類の画像
表示媒体とは異なる種類の画像表示媒体に画像形成しよ
うとする無駄や誤りを抑制できる。従って使い易い。ま
た、作業効率がよい。
【0028】本発明に係る第4タイプの画像形成装置で
は、媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類が
可逆性画像表示媒体であり、且つ、媒体面の向き検出手
段で検出される該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが
所定方向に向いていないときは、該可逆性画像表示媒体
への第2画像形成部による画像形成が禁止される。
【0029】よって表裏面が所定方向とは異なる向きに
セットされている(例えば表面が画像を形成する側に向
けられるべきであるのに、そう向けられていない)可逆
性画像表示媒体に画像形成しようとする無駄や誤りを抑
制できる。従って使い易く、無駄や誤りが抑制される
分、作業効率を向上させることができる。
【0030】本発明に係る第5タイプの画像形成装置で
は、媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類が
可逆性画像表示媒体であり、且つ、媒体面の向き検出手
段で検出される該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが
所定方向に向けられていないときは、その可逆性画像表
示媒体は画像形成されることなく排出される。このよう
に媒体が排出される場合でも、その後に媒体種検出装置
及び媒体面の向き検出装置により表裏面が所定方向に向
けられた可逆性画像表示媒体が確認されると、その可逆
性画像表示媒体に第2画像形成部による画像形成が許可
されるようにしてもよい。
【0031】よって表裏面が所定方向とは異なる向きに
セットされている可逆性画像表示媒体に画像形成されよ
うとする無駄や誤りを抑制できる。従って使い易い。ま
た、作業効率がよい。
【0032】本発明に係るいずれの画像形成装置におい
ても、普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成
部は間接記録方式の画像形成部であっても、直接記録方
式の画像形成部であってもよい。
【0033】かかる間接記録方式の画像形成部の代表例
として、静電潜像担持体に、形成すべき画像に応じた静
電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、
該トナー像を普通画像表示媒体へ転写定着させる電子写
真方式の画像形成部を挙げることができる。
【0034】またかかる直接記録方式の画像形成部とし
て、形成すべき画像に応じて画像表示媒体へインクを飛
翔させ画像形成するインクジェット方式の画像形成部、
昇華型インクを塗布した転写フィルムから、形成すべき
画像に応じて画像表示媒体へインクを熱転写させて画像
を形成する昇華型熱転写方式の画像形成部、感熱インク
を塗布した転写フィルムから、形成すべき画像に応じて
画像表示媒体へ該インクを熱転写して画像を形成する感
熱転写方式の画像形成部等を例示できる。
【0035】普通画像表示媒体としては、普通紙、オー
バーヘッドプロジェクタ用シート等を例示できるが、こ
れらの中から、第1の画像形成部における普通画像表示
媒体への画像プリント方式に応じて適当な画像表示媒体
を使用できる。
【0036】前記第2の画像形成部としては、例えば、
電界駆動型の可逆性画像表示媒体に、形成すべき画像に
応じた電界にて画像を表示させる画像形成部や、磁気駆
動型の可逆性画像表示媒体に、形成すべき画像に応じた
磁界にて画像を表示させる画像形成部を挙げることがで
きる。
【0037】かかる電界駆動型の可逆性画像表示媒体及
び磁気駆動型の画像表示媒体については後ほど説明す
る。可逆性画像表示媒体への画像形成部についても後ほ
どさらに説明する。
【0038】なお電界駆動型可逆性画像表示媒体であっ
て磁性現像粒子を含む媒体を使用するときは、第2の画
像形成部は該可逆性画像表示媒体への電界による画像形
成にあたり、乾式現像粒子を磁気攪拌する装置を設けて
もよい。
【0039】以上説明した本発明に係る画像形成装置に
おいて、画像形成部の構成に応じて使用できる電界駆動
型の可逆性画像表示媒体として、乾式帯電粒子内包型の
画像表示媒体、電気泳動型の画像表示媒体、ツイストボ
ール型の画像表示媒体などを例示できる。これらについ
て説明する。 <乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体>所定のギャップ
をおいて対向する2枚の基板(少なくとも一方は光透過
性を有する)間に形成された現像剤収容セルに乾式現像
剤が内包され、該乾式現像剤は互いに帯電極性の異な
る、且つ、互いに光学的反射濃度の異なる(換言すれ
ば、「コントラストの異なる」或いは「色の異なる」)
少なくとも2種類の、摩擦帯電性を有する乾式現像粒子
を含んでいる可逆性画像表示媒体。
【0040】この画像表示媒体は、前記少なくとも2種
類の乾式現像粒子が互いに異なる帯電極性に摩擦帯電し
た状態で、表示しようとする画像に応じた電界を付与す
ることで、媒体内部で電界の向きに応じて、それぞれの
極性に帯電した現像粒子が互いに反対方向に移動してコ
ントラストのある画像を表示するものである。
【0041】かかる乾式帯電性粒子内包型媒体のさらな
る例として、所定のギャップをおいて対向する2枚の基
板(少なくとも一方は光透過性を有する)間に形成され
た現像剤収容セルに乾式現像剤が内包され、該乾式現像
剤は互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射
濃度の異なる(換言すれば、「コントラストの異なる」
或いは「色の異なる」)少なくとも2種類の、摩擦帯電
性を有する乾式現像粒子を含んでおり、該2種類の現像
粒子のうち少なくとも一方が磁性粒子である画像表示媒
体を挙げることができる。
【0042】この画像表示媒体は、先に述べた画像表示
媒体と同様にして画像表示できる。そして乾式現像剤を
構成する前記少なくとも2種類の現像粒子のうち少なく
とも一方が磁性粒子であるから、現像剤(現像粒子)を
磁場、例えば振動磁場により攪拌することができ、かか
る現像剤の攪拌により媒体の初期化、画像形成(画像表
示)に先立つ前回画像の消去(初期化の一種)や、画像
表示において現像粒子を画像表示のための静電場で動き
やすくすることができ、それだけ良好に画像表示でき
る。
【0043】この磁性粒子を採用する乾式帯電粒子内包
型の可逆性画像表示媒体を用いるときは、これに画像形
成する画像形成部に、該可逆性画像表示媒体への電界に
よる画像形成にあたり乾式現像粒子を磁気攪拌する装置
を設けてもよい。
【0044】セルに内包される現像粒子の粒径は例えば
1μm〜100μm程度とすればよい。現像粒子の構成
例として、バインダー樹脂に各種着色剤、帯電制御剤等
が分散された微粒子を挙げることができる。流動性向上
剤等の第3成分(粒子)を添加、混合しても構わない。 <電気泳動型の画像表示媒体>2枚の基板をスペーサを
介して間隔を開けて対向配置して密封空間を形成し、該
空間に電気泳動能のある粒子をそれと色の異なる分散媒
中に分散させた表示液を充填したもので、画像に応じた
電界を付与して表示液中の粒子を泳動させることで、粒
子の色若しくは分散媒の色で画像表示を行うものであ
る。
【0045】かかる表示液は通常イソパラフィン系など
の分散媒、二酸化チタンなどの粒子、この粒子と色のコ
ントラストを付けるための染料、界面活性剤などの分散
剤及び荷電付与剤等の添加剤から構成される。 <ツイストボール型の画像表示媒体>代表的な例は、ジ
リコン(gyricon)ベースの電子紙ディスプレイ
としても知られ、通常シート状で、米国特許第4,12
6,854号及び米国特許第4,143,103号に開
示されている媒体である。しかしこれに限定されるもの
ではない。すなわち、一方の半球面と他方の半球面とが
異なる色を呈する(例えば一方の半球面が白色、他方の
半球面が白以外の色、例えば黒色に着色されている)2
色球体が液体又は液状ワックス等で囲繞された状態で絶
縁性保持媒質におけるキャビティに封入され、画像に応
じた外部電界の付与により、該キヤビテイ内でその電気
的異方性に従って回転することで画像表示を行うもので
あればよい。また、ワックスの融点を超える加熱と、外
部電界の作用下で画像表示できる一方、およそワックス
の融点以下に冷却することで画像を不動化させ得るもの
でもよい。 <磁気駆動型の画像表示媒体>また本発明に係る画像形
成装置において、画像形成部の構成に応じて使用できる
磁気駆動型の可逆性画像表示媒体として次のものを例示
できる。 a)所定のギャップをおいて対向する2枚の基板間に形
成されたセルに磁性粒子を分散させた分散液が内包され
ており、該磁性粒子と分散液は互いに光学的反射濃度が
異なっている画像表示媒体、 b)基板の片面に、磁性粒子を分散させた分散液を封入
したマイクロカプセルの塗布層を形成した画像表示媒体
であり、前記マイクロカプセル内の磁性粒子及び分散液
は互いに光学的反射濃度が異なっている画像表示媒体こ
れら可逆性画像表示媒体はいずれも、付与する電界或い
は磁界を選ぶことで画像表示(画像書き込み)、画像消
去、一旦書き込んだ画像の書き換えが可能で、繰り返し
使用できる。よって一旦画像表示したあとでも廃棄する
必要はない。
【0046】また、乾式帯電粒子内包型媒体における現
像粒子、電気泳動型媒体における電気泳動能を有する粒
子等、ツイストボール型媒体における球体等、磁気駆動
型媒体における磁性粒子等はいずれも媒体内に閉じ込め
られていて消費されないし、外部からの現像剤の供給を
要しないから、従来における画像表示にまつわる紙等の
画像表示媒体、現像剤、インク等の消耗品の使用を大幅
に低減することができる。
【0047】さらに、これら可逆性画像表示媒体はいず
れも、普通紙等への従来の画像形成にくらべると、トナ
ー画像の加熱定着、インクの飛翔や転写フィルムからの
加熱転写等が不要であり、それだけ作像エネルギー(特
に電力)を大幅に節約できる、より高速で画像出力する
こともできる。
【0048】そしてこれらにより画像形成装置のランニ
ングコストを低く抑えることが可能となる。
【0049】かくして今日の環境負荷低減に応えること
ができる。
【0050】さらに、これら可逆性画像表示媒体はいず
れも、コントラスト良好に画像表示でき、解像度高く表
示させる構成とすることも可能である。
【0051】特に乾式帯電粒子内包型媒体は、液体を介
在させないため現像粒子の沈降、擬集が発生し難く、よ
ってコントラストの低下が起こり難い、長期にわたり高
コントラストの安定した画像表示を行えるといった利点
がある。解像度の点でも高解像度を達成できる。また各
セルに内包された少なくとも2種類の現像粒子が摩擦帯
電により互いに逆極性に帯電している状態で前記両電極
間に電圧を印加して画像表示を行うので、該粒子が移動
しやすく、従ってそれだけ画像表示のための駆動電圧は
低く済む。
【0052】本発明に係る画像形成装置において採用で
きる、電界駆動型又は磁気駆動型の可逆性画像表示媒体
への画像形成部としては次のものを例示できる。 <電界駆動型可逆性画像表示媒体への画像形成部>電界
駆動型の可逆性画像表示媒体には形成しようとする画像
に応じた電界(静電場)を該媒体に形成することで画像
表示できる。よって画像形成部としては、かかる電界
(静電場)を形成できるものとして、静電潜像を利用す
るもの、書き込み電極を利用するものを例示できる。 ・静電潜像を利用する画像形成部 媒体の2枚の基板のうちいずれか一方(例えば画像観察
側の基板)の表面に、表示しようとする画像に対応した
静電潜像を形成するか、又は外部で形成した静電潜像を
接近させ、該静電潜像に基づいて静電場を形成するも
の。
【0053】この場合静電場の形成は、静電潜像の形成
と同時的になされてもよいし、静電潜像形成後になされ
てもよい。静電場の形成は、例えば静電潜像を形成する
又は接近させる基板とは反対側の基板に該静電場形成の
ための所定電位を設定することで行える。該所定の電位
の設定は例えば反対側基板に予め設けた或いは接触させ
た対向電極にバイアスを印加するか、該対向電極を接地
する等で行える。
【0054】静電潜像は、例えば直接静電潜像形成装置
を用いて媒体表面(基板表面)に直接形成してもよい
し、外部静電潜像形成装置を用いて媒体外部で形成した
静電潜像を媒体表面(基板表面)に転写形成又は接近さ
せてもよい。
【0055】直接静電潜像形成装置としては、表示しよ
うとする画像に応じて媒体表面に放電して静電潜像電荷
をのせる各種の放電型静電潜像形成装置、表示しようと
する画像に応じて媒体表面に電荷注入して静電潜像電荷
をのせる各種の電荷注入型の静電潜像形成装置を例示で
きる。前者の例としてイオンフロー型の装置や、所定方
向(例えば基板を装置で走査するときの主走査方向)に
記録電極を配列した静電記録ヘッドを有するマルチスタ
イラス型の装置を挙げることができ、後者の例として所
定方向(例えば基板を装置で走査するときの主走査方
向)に記録電極を配列するとともに該記録電極に隣り合
わせて隣接制御電極を配列した静電記録ヘッドを有する
マルチスタイラス型装置を挙げることができる。
【0056】外部静電潜像形成装置としては、静電潜像
担持体上に表示しようとする画像に対応した静電潜像を
形成し、該静電潜像担持体上の静電潜像を前記媒体基板
表面に転写又は接近させるものを例示できる。さらに言
えば、感光体のような光導電体上に表示しようとする画
像に対応した静電潜像を形成し、該光導電体上の静電潜
像を前記媒体基板表面に転写するもの又は接近させるも
のや、誘電体上に表示しようとする画像に対応した静電
潜像を形成し、該誘電体上の静電潜像を前記媒体基板表
面に転写するもの又は接近させるものを例示できる。
【0057】このような外部静電潜像形成装置、特に感
光体のような光導電体に静電潜像を形成する装置は、普
通画像表示媒体への画像形成部が静電潜像担持体として
感光体のような光導電体を有する電子写真方式の画像形
成部であるときに、該感光体等の共通化を図ることがで
きる利点がある。 ・書き込み電極を利用する画像形成部 画像表示媒体の基板に接触又は近接配置される画像書き
込み電極を有し、該電極に表示しようとする画像に対応
したバイアスを印加する画像形成装置。
【0058】例えば、画像表示媒体の一方の基板(例え
ば画像観察側の基板)に接触又は近接配置される画素ご
との個別電極を有するとともに該媒体の他方の基板に接
触又は近接配置される対向電極を有し、各個別電極に表
示しようとする画像に対応したバイアスを印加する画像
形成装置を挙げることができる。 <磁気駆動型可逆性画像表示媒体への画像形成部>画像
書き込み用磁気ヘッドを有する画像形成部を挙げること
ができる。また、電界駆動型、磁気駆動型のいずれの可
逆性画像表示媒体に画像形成する画像形成部の場合で
も、媒体を初期化したり、初期化の一種として画像表示
前に前回表示の画像を消去する画像消去装置を含んでい
てもよい。また、媒体の初期化を行ったり、画像表示前
に前回表示の画像を消去したり、画像表示にあたって現
像粒子の流動性を高める(特に乾式帯電粒子内包型媒体
の場合に媒体内現像粒子の流動性を高める)等のために
現像剤攪拌装置を含んでいてもよい。画像消去装置と現
像剤攪拌装置の双方を含んでいてもよい。
【0059】画像消去装置は、例えば画像表示媒体にお
ける現像剤を構成している現像粒子を移動させる電界を
形成するイレース電界形成装置、現像剤に攪拌力を作用
させる攪拌装置、又はこれらの両者を含んでいる装置を
例示できる。攪拌力の付与は、例えば現像剤に対し交番
電界を形成する、振動磁場を形成する、超音波を照射す
る、機械的振動を付与する、これらを組み合わせる等に
より行える。
【0060】イレース電界形成装置としては、例えば、
乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体に対して、2
種類の現像粒子のうち一方の同じ光学的反射濃度の(換
言すれば、「同じコントラストの」或いは「同じ色
の」)現像粒子を一方の基板側へ集めるとともに、他方
の同じ光学的反射濃度の現像粒子を他方の基板側へ集め
るように電界を形成する装置を挙げることができる。こ
の装置よると、媒体の初期化を行ったり、画像消去でき
るとともに、次に新たな画像を形成するとき、画像部の
み現像粒子を移動させるだけでよいから、それだけ画像
表示が円滑、確実に、高品質になされる。
【0061】かかるイレース電界形成装置としては、可
逆性画像表示媒体を間にして配置される一対の電極又は
誘電体と、これらにバイアス電圧を印加する電源装置と
を含んでいるものを例示できる。
【0062】この他さらに、画像表示媒体に放電して電
界を形成する各種の放電型電界形成装置、画像表示媒体
に電荷注入して電界を形成する各種の電荷注入型電界形
成装置を例示できる。前者の例としてコロナ帯電装置、
イオンフロー型の電界形成装置、所定方向に電極を配列
したヘッドを有するマルチスタイラス型の電界形成装置
を挙げることができ、後者の例として所定方向に電極を
配列するとともに該電極に隣り合わせて隣接制御電極を
配列したヘッドを有するマルチスタイラス型電界形成装
置を挙げることができる。
【0063】また攪拌装置として、次のものを例示でき
る。 ・可逆性画像表示媒体に対し交番電界を形成する装置。
【0064】この装置は現像剤粒子の少なくとも1種が
絶縁性である場合に利用できる。 ・可逆性画像表示媒体に対し振動磁場を形成する装置。
【0065】この装置は現像剤粒子の少なくとも1種が
磁性体を含んでいる場合に利用できる。 ・可逆性画像表示媒体に対し超音波を照射する装置。 ・可逆性画像表示媒体に対し機械的振動を与える装置。 ・上記装置を2以上組み合わせた装置。
【0066】これらの中でも交番電界形成装置及び振動
磁場形成装置が特に有効である。
【0067】なお、第1タイプの画像形成装置における
普通画像表示媒体への第1画像形成部及び可逆性画像表
示媒体への第2画像形成部は別々に設けられていてもよ
いが、一部を共通にしていてもよい。もっとも、画像表
示媒体へ画像を書き込む書き込みヘッドについては別々
に設ける方がヘッド制御が容易である。
【0068】以上、可逆性画像表示媒体、画像形成部等
について説明したが、代表例として次の画像形成装置を
挙げることができる。すなわち、普通画像表示媒体に画
像形成する第1の画像形成部は、表示しようとする画像
に応じた静電潜像を静電潜像担持体上に形成し、該静電
潜像を現像器で現像してトナー像とし、該トナー像を転
写器で普通画像表示媒体に転写し、定着器で定着させる
電子写真方式の画像形成部であり、可逆性画像表示媒体
に画像形成する第2の画像形成部は電界駆動型可逆性画
像表示媒体に画像形成する画像形成部である画像形成装
置を挙げることができる。
【0069】この画像形成装置は第1、第2の画像形成
部において多くの部品を共通化しやすい。この画像形成
装置においては、第2画像形成部は、静電潜像担持体を
使用しない書き込みヘッド(例えばイオンフローヘッ
ド)を利用するものであってもよいが、例えば、前記静
電潜像担持体上に表示しようとする画像に応じた静電潜
像を形成し、該静電潜像を電界駆動型可逆性画像表示媒
体の表面に接近させ若しくは接触させ又は転写し、該静
電潜像に基づいて可逆性画像表示媒体に表示しようとす
る画像に応じた電界を形成して画像形成するものとして
もよい。
【0070】本発明に係る画像形成装置では、第1の画
像形成部で画像表示できる状態から第2の画像形成部で
画像形成できる状態へ変更する場合、或いはその逆の場
合のために、必要に応じ、画像形成部における画像形成
エレメントの設定を切り換える手段を設けることができ
る。かかる切り換え設定手段を設ける場合の代表例とし
て、第1、第2の画像形成部において画像形成エレメン
トの1又は2以上が共通になっている場合を挙げること
ができる。
【0071】第1、第2の各画像形成部の構成によって
も異なってくるが、考えられる画像形成エレメント設定
切り換えを例示すると以下のとおりである。
【0072】例えば第1画像形成部を電子写真方式の画
像形成部とし、この第1画像形成部による画像形成から
第2画像形成部による可逆性画像表示媒体(例えば電界
駆動型可逆性画像表示媒体)への画像形成に切り換える
にあたり次のような設定変更を例示できる。 (1) 現像エレメントを制御する。
【0073】例えば次のようにして非現像設定とする。 ・現像ローラを退避させる。 ・現像装置自体を退避させる。 ・現像ローラの駆動を停止する。 ・現像装置全体の駆動を停止する。 ・現像バイアスを制御する。 ・現像剤を退避させる( 現像剤の供給を停止する) 。
【0074】現像装置の種類の観点からすると、例え
ば、 ・接触式一成分現像装置については、現像ローラを退避
させる、現像装置を退避させる等。 ・非接触式一成分現像装置については、現像ローラを退
避させる、現像装置を退避させる、現像ローラを停止さ
せる、現像バイアスを制御する等。 ・接触式二成分現像装置については、現像ローラを退避
させる、現像装置を退避させる、現像ローラ内蔵の磁石
部材について磁極位置を変更する、現像剤の搬送乃至供
給を停止する等。 ・非接触式二成分現像装置については、現像ローラを退
避させる、現像装置を退避させる、現像ローラ内蔵の磁
石部材について磁極位置を変更する、現像剤の搬送乃至
供給を停止する、現像バイアスを制御する等。
【0075】接触式一成分現像装置の場合、現像ローラ
の回転停止は、現像装置全体の駆動停止により行っても
よい。現像バイアスは比較的低電圧なため、現像ローラ
さえ退避させれば済む場合があり、そのときは現像バイ
アスの制御又は停止は必須ではない。
【0076】非接触一成分現像装置の場合、現像ローラ
の回転停止は、現像装置全体の駆動停止により行っても
よい。この現像装置の場合、もともと非接触でトナーが
飛翔する高電圧バイアスが印加されているため、現像バ
イアスをトナーが飛翔しない状態まで低下させる制御又
はバイアス印加停止が求められる。
【0077】接触式二成分現像装置の場合、二成分現像
剤が感光体に接触することで現像が行われるため、現像
ローラ又は現像装置の退避が有効である。また通常、ト
ナーと磁性キャリアからなる二成分現像剤が使用される
が、現像ローラ上の現像剤は、現像ローラにおける磁石
部材の磁極上で現像剤穂(磁気ブラシ)として立ち、磁
極間では該穂が寝る。一般的に二成分現像剤による現像
の場合、感光体に対向する位置に磁極(現像磁極)を配
置し、磁気ブラシを立たせて感光体に接触させて現像を
行っている。よってこの磁極位置をずらし、感光体に対
向する位置に極間を配置することで、磁気ブラシが寝た
状態となり、磁気ブラシを非接触状態にすることができ
る。実際的には現像ローラにおける磁極部材(例えば磁
極ローラ)を回転させて、感光体に最近接する位置に、
現像極とそれに隣り合う磁極との間を対向させることが
有効である。
【0078】また、現像ローラに現像剤を搬送する搬送
部材の駆動を停止し、しばらく現像ローラを回転させる
ことで現像ローラ上の現像剤を一掃することも可能であ
る。
【0079】非接触式二成分現像装置の場合、接触式二
成分現像装置の場合と同様である。しかし、この現像装
置の場合、もともと非接触でトナーが飛翔する高電圧バ
イアスが印加されているため、現像バイアスをトナーが
飛翔しない状態まで低下させる制御又はバイアス印加停
止が求められる。 (2) 帯電エレメントの制御 例えば、感光体表面電位を制御する。可逆性画像表示媒
体の種類に応じて制御すればよい。 (3) 露光エレメントの制御 例えば感光体への画像露光強度を制御する。特に、帯電
エレメントを制御した場合、露光量によっては露光箇所
が十分に電位減衰しない場合があるので、この場合は露
光強度(例えば露光用の半導体レーザの強度)を高め
る。 (4) 転写エレメントの制御 例えば転写バイアスを制御する、前記の磁性粒子を内包
する乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体を使用す
る場合には振動磁界を作用させる等。
【0080】後者については、例えば、転写ローラに内
蔵されているマグネットローラを回転させる、転写ロー
ラ下流側に、媒体搬送路に向けて異なる磁極を平行に配
列した磁気シートを用いる等。 (6) クリーナエレメントの制御。
【0081】例えばクリーニング部材を感光体から退避
させる。 (7) 定着エレメントの制御 例えば、 ・普通画像表示媒体の搬送路とは別の定着器を迂回する
搬送路を用いる、 ・定着ローラ対を分離させる、 ・定着器の定着温度を下げる(例えば加熱ヒータをオフ
する)、 ・定着器の定着圧力を下げる(例えば1.5kg/cm
2 以下、より好ましくは0.5〜1kg/cm2 程度に
下げる)等。 (8) 媒体排出トレイを変更する。
【0082】特に普通画像表示媒体の搬送路とは別の、
定着器を迂回する搬送路を用いる場合。
【0083】普通画像表示媒体の排出トレイと可逆性画
像表示媒体の排出トレイを別々にすると、これら2種類
の媒体が混在する恐れが低減し、再度可逆性画像表示媒
体を使用するときに媒体種を間違える恐れが低減する。 (9) 可逆性画像表示媒体用の画像書き込みヘッドを動作
させる。 (10)可逆性画像表示媒体の画像消去装置を動作させる。
【0084】例えば、可逆性画像表示媒体に画像初期化
電界を印加する装置を動作させる、或いは可逆性画像表
示媒体に画像初期化電界及び磁界を印加する装置を動作
させる。 (11)上記のいずれかの2又はそれ以上の任意の組み合わ
せ。
【0085】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0086】先ず、本発明に係る画像形成装置に使用で
きる可逆性画像表示媒体について説明する。 <乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体>図1及び
図2に乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体の1例
を示す。図1(A)は可逆性画像表示媒体12の画像表
示前の断面図であり、図1(B)は画像表示時の1例の
断面図である。図2は媒体12の一部を切り欠いて示す
平面図である。
【0087】図1及び図2に示す画像表示媒体12は、
全体が矩形の媒体であり、第1基板121、第2基板1
22及びこれら両基板間の隔壁123を含んでいる。第
1基板121と隔壁123とは透明なポリエチレンテレ
フタレート(PET)を加熱型押し成形して一体的に形
成されている。第2基板122も透明なPET基板であ
り、その外面にはアルミニウム蒸着層13を形成してあ
る。
【0088】隔壁123は媒体12の縦方向辺と平行に
延びる複数本の縦仕切り壁123aからなり、各隣り合
う縦仕切り壁の間に現像剤収容セル124が提供されて
いる。各セル124には相互に摩擦帯電した白色現像粒
子WP及び黒色現像粒子BPを含む現像剤DLが収容さ
れている。
【0089】媒体12の周縁部において両基板121、
122はヒートシールされて封止部120とされてい
る。封止部120のうち縦仕切り壁123aの長手方向
における両端部に連設されて各セルの両端部を封止して
いる部分120aはセル124を形成する仕切り壁を兼
ねている。
【0090】各セルは密閉されており、該セルから現像
剤DLが漏れ出ることはない。
【0091】隔壁123(仕切り壁123a)は両基板
121、122間を所定のギャップに維持するスペーサ
を兼ねている。
【0092】基板121は平均厚さ25μmmであり、
基板122も厚さ25μmである。各仕切り壁123a
は幅α=20μm、高さh=100μm、隣り合う仕切
り壁間隔pt=200μmである。現像剤DLは両基板
貼り合わせ前に各セル124に90%の高さまで収容さ
れ、その後基板121上の縦仕切り壁123aの上端面
に光硬化性接着剤123bを薄く塗布し、その上から基
板122を密着させ、紫外線照射により該接着剤を硬化
させ、さらに両基板の周縁部をヒートシールしてある。
【0093】前記セルにおける現像粒子及び現像剤の詳
細は次のとおりである。 ・白色現像粒子WP 熱可塑性ポリエステル樹脂(軟化点121℃、ガラス転
移点67℃)100重量部と、酸化チタン(石原産業社
製:CR−50)40重量部と、負荷電制御剤としてサ
リチル酸亜鉛錯体(オリエント化学社製:ボントロンE
−84)5重量部とをヘンシェルミキサーで十分に混合
した後、2軸押し出し機で混練後冷却した。該混練物を
粗粉砕し、その後ジェット粉砕機で粉砕し、風力分級し
て、体積平均粒径10.1μmの白色微粉末を得た。そ
の後に疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:アエロ
ジルR−972)0.3重量部を加え、ヘンシェルミキ
サーにより混合処理を行い白色現像粒子WPを得た。 ・黒色現像粒子BP スチレンーnブチルメタクリレート系樹脂(軟化点13
2℃、ガラス転移点65℃)100重量部と、カーボン
ブラック(ライオン油脂社製,ケッチェンブラックE
C)を4重量部と、シリカ(日本アエロジル社製 ♯2
00)を1.5重量部と、マグネタイト系磁性粉(RB
−BL チタン工業社製)500重量部とをヘンシェル
ミキサーで充分混合した後、ベント二軸混練装置で混練
した。
【0094】この混練物を冷却後フェザーミルで粗粉砕
した後、ジェットミルで微粉砕し、これを風力分級機で
分級して、体積平均粒径25μmの黒色粒子BPを得
た。 ・現像剤DL 前記白色粒子WPと黒色粒子BPを白色粒子12g、黒
色粒子88gの割合でポリエチレン製のボトルに入れ、
ボールミル架台にて回転させて30分間混合攪拌を行い
現像剤DLを得た。白色粒子はマイナスに、また黒色粒
子はプラスに帯電していた。この現像剤DLを使用し
た。
【0095】以下、ここで使用することがある上記媒体
12を「媒体TP1」という。 <電気泳動型の可逆性画像表示媒体>図3は電気泳動型
の可逆性画像表示媒体14の構造例を示している。
【0096】図3に示す媒体14は、透明支持基板14
6に支持された電界発色層140を備えている。電界発
色層140は帯電着色粒子141を絶縁性液体142中
に分散させた現像液143を透明導電層144と絶縁層
145の間に密封したものである。絶縁性の液体142
には高純度石油(例えばエッソ社 商品名アイソパー)
を用い、これにイオン性界面活性剤及び染料を含有さ
せ、有機物粒子141を混合して現像液143としてあ
る。このイオン性界面活性剤が顔料を含有した有機物着
色粒子141に吸着して該粒子が電気化学的に安定的に
帯電する。この帯電着色粒子141が液142中に分散
して電気泳動の性質を示す。
【0097】この媒体14は、電界が加わらないか、所
定の電界とは逆電界が加わっているときは、絶縁性液体
142中の染料の色が見えているが、静電潜像が書き込
まれると、帯電着色粒子141が透明導電層144の方
へ移動し、その顔料が見える。
【0098】この媒体14は媒体内の絶縁性液体142
に分散している帯電現像粒子(ここでは帯電着色粒子)
141に対し表示しょうとする画像に対応して静電場を
形成することで画像表示させることができる。
【0099】以上構造例を示したが、ここでは電気泳動
型可逆性画像表示媒体を用いるときは、図1及び図2の
画像表示媒体12において現像剤DLに代えて各セル
に、帯電着色粒子141を絶縁性液体142中に分散さ
せた現像液143を封入した電気泳動型画像表示媒体T
P2を用いる。
【0100】但し、現像液143の封入は、第1、第2
の基板を液注入口を残して貼り合わせたのち該注入口か
ら各セルに気泡が混入しないように入れ、その後注入口
をヒートシールして行ってある。
【0101】各セルにおける現像液の詳細は次のとおり
である。
【0102】イソパラフィン系炭化水素(エクソン化学
(株)製 アイソパG)100mlに黒色染料(BAS
F社製 スーダンブラックX60)1gを添加して十分
に溶解混合させ、着色液体を作製した。
【0103】これに二酸化チタン粒子(石原産業社製
CR−50)の10gと、0.5wt%のスルホールB
a−30N((株)松村石油研究所製バリウムスルホネ
ート)のIPソルベント1620溶液の70gとを混合
し、サンドグラインダー(IGARASHI KIKA
I SEIZO CO.,Ltd.製)を用い、メディ
アとして直径1mmのガラスビーズ(150cc)を用
いて、ウォータージャケット付1/8GLべッセルに
て、冷却水温度20℃、ディスク回転数2000rpm
で15時間処理することにより湿式グラインディングし
た。
【0104】この濃厚液体現像剤100重量部に、IP
ソルベント1620を900重量部加えて希釈して、
T.K.オートホモミクサーM型(特殊機化工業(株)
製)を用いて10000rpmにて5分間分散処理する
ことにより現像液を得、これを現像液143として用い
た。
【0105】以下、ここで使用することがある、この具
体例の電気泳動型画像表示媒体を「媒体TP2」とい
う。 <ツイストボール型の可逆性画像表示媒体>図4はツイ
ストボール型の可逆性画像表示媒体15の構造例を示し
ている。
【0106】図4に示す媒体15は、透明支持基板15
6に支持された電界発色層150を有している。電界発
色層150は、片面に着色151aした片面着色球15
1を絶縁性液体152で囲繞してその中に浮かせ、該液
体ごと絶縁性保持媒質153に埋め込み、該媒質153
の片面に透明導電層154を、反対側面に絶縁層155
を形成したものである。
【0107】片面着色球151は、例えばTiO2 を主
成分とするガラスの白色球を適当な台上に一様に配置し
上面からクロム等を蒸着することで作製される。その大
きさは30μm〜100μmの範囲でよいが、10μm
以下とすれば、より解像度が高くなる。
【0108】この片面着色球151を、例えばエラスト
マーのような絶縁性保持媒質153中に分散させ、この
媒質153をトルエン等の有機溶媒にイオン性界面活性
剤を溶かした溶液に浸たすことにより膨潤させ、それに
より片面着色球151の周囲に絶縁性液体152を溜ま
らせる。かくして片面着色球151は絶縁性液体層15
2で囲繞され、回転可能な状態で該液体ごと絶縁性保持
媒質153に埋め込まれた状態が得られる。
【0109】片面着色球151は一方の半球面と他方の
半球面とが性質が異なるため、これら両面においてイオ
ンの吸着の量が異なる。よって媒体15に電界をかける
と、電界の方向により片面着色粒子151の面の向きが
変化する。従つて片面着色球151の着色面が見えた
り、着色していない面が見えたりすることで画像表示さ
れる。
【0110】以上構造例を示したが、ここではツイスト
ボール型可逆性画像表示媒体を用いるときは、次の工程
で作製したものを用いる。以下、ここで使用することが
ある、次の工程で製造したツイストボール型可逆性画像
表示媒体を「媒体TP3」という。
【0111】媒体TP3は、球状体であって、一方の半
球面がポリ(トリフルオロエチルメタクリレート)で被
覆された白色面であり、他方の半球面が青色である粒径
17μmの2色球を用いた画像表示媒体を調製した。こ
こで用いた球体形成のための樹脂はポリエステル樹脂で
あり、白色顔料は二酸化チタンであり、青色顔料は銅フ
タロシアニンである。 第1工程:白色単色球の調製 50gのスルホン化ポリエステル樹脂、コポリ(プロピ
レンージェチレンーテレフタレート)コポリ(プロピレ
ンージェチレンー5−スルホーイソフタレート)を60
℃で250gの水中に分散させた。得られたポリエステ
ルエマルジョンをその後室温約25℃まで冷却し、これ
にサンケミカルズ(Sun Chemicals)社か
ら入手可能な水中酸化チタン分散物(固体50%)の1
0gを添加した。得られた混合物に1重量%の塩化マグ
ネシウム水溶液(50ml)をゆっくり添加しながら、
約1000rpmで均一化混合処理した。その後、得ら
れた混合物を1リットルのケトルに移した。得られた混
合物について一晩(約18時間)、200rpmで攪拌
し、55℃まで加熱した。かくして、コールターカウン
タを用いて測定すると直径が17μm、幾何サイズ分布
が1.13の白色単色球が50g得られた。 第2工程:前記白色単色球の表面重合水100g中の
(第1工程において以上のように調製された)白色球1
0gに0.25gの硝酸アンモニウムセリウムと、1m
lの硝酸1N溶液を添加した。得られた混合物を3時間
攪拌し、その後白色球を濾過し、該球を100mlの水
中に再懸濁させた。それから、これに0.25gの過硫
酸カリウム、0.25gの二亜硫酸ナトリウム及び0.
5gのトリフルオロエチルアクリレートを添加した。得
られた混合物を室温(約25℃)で3時間攪拌し、かく
して得られた表面グラフト単色球を濾過し、水で洗浄
し、約1リットルの水中に再懸濁させた。 第3工程:ガラス上での球の銅フタロシアニンを用いた
熱蒸着コーテイング 得られた単色荷電白色球懸濁液を用いて、ガラススライ
ド基板上に、ラングミュアーブロジェット技術により、
約500ナノメートル未満(ここでは約400ナノメー
トル)の厚さの塗布層を形成した。この塗布層を約18
時間空気乾燥させた。該乾燥白色球に対し、約0.00
01mmHg〜約0.1mmHgの真空雰囲気において
銅フタロシアニン顔料を真空蒸着させた。
【0112】このうよにして白色/青色の2色球を得
た。この2色球では青色と白色の部分の割合はほとんど
等しくなった。0.3μmの厚さのフタロシアニン層は
球の直径にほとんど影響せず、得られた2色球の直径は
約17μmのままである。この媒体では、球のフルオロ
アクリレートで処理した白色側、銅フタロシアニンによ
り青色コートした側はそれぞれ異なる帯電極性で帯電し
ている。 第4工程:画像表示媒体の製造 ・以上の工程により調製した2色球50gをドウコーニ
ング(Dow Corning)社から入手可能なシル
ガード(SYLGARD)(登録商標)185シリコン
エラストマーキット50gと共に混合した。 ・P.ガードナーカンパニー(P.Gardner C
ompamy)から入手可能な、ギャップが約20μm
〜約500μmの8−パスウェットフィルム塗布器など
の計量バーを用いて、前記混合物をガラス板表面上で広
げてシートを形成し、該シートを約80℃から約100
℃の温度で、約3時間から約24時間の間シルガード
(SYLGARD)エラストマーシートを架橋させた。 ・次いで、約50ml〜約500mlののアイソパー又
はシリコン油などの適当な油を入れた容器にそのシート
を浸すことによりシートを可塑化させ、そのシート内に
油充填孔を形成した。 ・さらに該シートを油容器から取り出し、約15μmの
厚さのマイラー(MYLAR)基板の間に密封した。な
お、片方のマイラー基板(裏面側基板)には予め導電性
層(例えばAl蒸着処理による導電性層)を形成してお
いた。
【0113】このようにして、ツイストボール型可逆性
画像表示媒体(TP3)を得た。 <磁気駆動型の可逆性画像表示媒体>図5は磁気駆動型
の可逆性画像表示媒体16の構造例を示している。
【0114】図5に示す媒体16は、光吸収性黒色磁性
粒子164と、分散媒、所望により増ねん剤、着色剤を
成分とした塑性分散液体165とを、少なくとも画像観
察側が透明な2枚の基板161、162の間を小室16
3に仕切って形成した多セル構造シート160の各小室
163に封入してなる画像表示媒体である。
【0115】なお、このような構造の媒体に代えて、同
様の光吸収性黒色磁性粒子164と塑性分散液体165
とを封入した多数のマイクロカプセルの塗布層を透明基
板の片面に形成した画像表示媒体でもよい。
【0116】このような画像表示媒体は、図5に例示す
るように、表側(画像観察側)基板161の基板面から
磁気ヘッドH2を用いて、形成しようとする画像に応じ
て画素ごとに所定の磁界を形成することで、磁気力によ
り吸引された磁性粒子164が泳動して、塑性分散液体
165と磁性粒子164の色のコントラストの差で画像
を表示する。
【0117】なお、書込み用の磁気ヘッドH2として
は、例えば、媒体16の小室163(或いはマイクロカ
プセル型媒体のマイクロカプセル)内の磁性粒子164
を表基板161側に磁力で引き寄せ得るように表基板1
61側に設けられた電磁石171群と、各電磁石171
に直流電流を供給する直流電源172とを備えたものを
挙げることができる。
【0118】塑性分散液体165の着色材としては、白
色顔料その他の顔料や染料を使用することができる。か
かる着色剤は、例えば塑性分散液体に対し10%以下好
ましくは3%以下の量添加して、塑性分散液体165と
磁性粒子164のコントラストを高めることができ、そ
れにより画像表示を鮮明にすることができる。
【0119】光吸収性黒色磁性粒子164は、マグネタ
イト、フェライト等の磁性体と、着色剤としてカーボン
ブラックと、バインダー樹脂とを混練し、粉砕して、粒
子径5μm〜100μm程度としたものが好ましい。
【0120】光吸収性黒色磁性粒子164は塑性分散液
体165に対して5重量%〜30重量%、より好ましく
は10重量%〜20重量%させるのが好ましい。
【0121】塑性分散液体165を構成する前記の分散
媒としては、アイソパー(エッソ化学株式会社製のイソ
パラフィン溶剤)に代表されるパラフィン系溶剤や、シ
リコーンオイル等が好適に用いられる。
【0122】以上構造例を示したが、ここでは磁気駆動
型可逆性画像表示媒体を用いるときは、次の工程で作製
したものを用いる。以下、ここで使用することがある、
次の工程で製造した磁気駆動型可逆性画像表示媒体を
「媒体TP4」という。 ・第1工程:塑性分散液の製造 アイソパーM(エツソ化学株式会社製のイソパラフィン
溶剤)80.0重量部に、ビスアマイドKH(日本化成
株式会社製のメチレンビスー12−ヒドロキシステアリ
ン酸アマイド)2.5重量部を加え、加熱溶解した後冷
却し、ビスアマイドKHの分散液体を得た。
【0123】この分散液体82.5重量部とタイペーク
CR−50(石原産業株式会社製の酸化チタン)1重量
部を、T.K.ホモミキサー(特殊機化工業株式会社製
の湿式分散機)を使用して白色分散液体83.5重量部
を得た。
【0124】熱可塑性ポリエステル樹脂(軟化点121
℃、ガラス転移点67℃)100重量部と、カーボンブ
ラック(ライオン油脂社製 ケッチェンブラックEC)
4重量部と、シリカ(日本アエロジル社製 #200)
1.5重量部、マグネタイト系磁性粉(RB−BL、チ
タン工業社製)500重量部とをへンシェルミキサーで
充分混合した後、ベント二軸混練装置で混練した。この
混練物を冷却後フェザーミルで粗粉砕した後、ジェット
ミルで微粉砕し、これを風力分級機で分級して体積平均
粒径が25μmの黒色磁性粒子を得た。
【0125】この黒色磁性粒子16.5重量部を前記白
色分散液体83.5重量部に混合して、100重量部の
塑性分散液体を製造した。 第2工程:磁気駆動型媒体の作製 先ず、表面側の透明な基板として厚さ約100μmの塩
化ビニルシートに、厚さ約25μmの塩化ビニルで形成
した1辺が約2mmの略正六角形で高さが約300μm
のハニカム構造の多セル板を、エチレンー酢酸ビニル系
接着剤を用いて接着し、多セル(多小室)構造を形成し
た。次に、多セル構造の各小室に前記塑性分散液体を充
填し、裏面側の基板として透明な厚さ約100μmの塩
化ビニルシートを用い、これをエポキシ系接着剤を用い
て前記多セル板に貼り合わせ、各小室をシールし、磁気
駆動型媒体TP4を作製した。次に図面を参照して本発
明に係る画像形成装置の幾つかの例を説明していく。
【0126】以下の説明において、 普通紙等の普通画像表示媒体は「媒体PP」 可逆性画像表示媒体は 「媒体TP」 と称する
ことがある。
【0127】また、電界駆動型、磁気駆動型の可逆性画
像表示媒体のうちここで使用するものについては、既に
述べたとおり、 乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体は 「媒体TP1」 電気泳動型の可逆性画像表示媒体は 「媒体TP2」 ツイストボール型可逆性画像表示媒体は 「媒体TP3」 磁気駆動型の可逆性画像表示媒体は 「媒体TP4」 と称することがある。さらに、 普通紙等の普通画像表示媒体への画像形成モードは「PPモード」 可逆性画像表示媒体への画像形成モードは 「TPモード」 と称することがある。 <図6の画像形成装置A1>この画像形成装置A1は、
ドラム型感光体211、感光体211の周囲に順次配置
された帯電器(ここでは帯電ローラ)212、画像露光
部213、現像器214、転写器(ここでは転写ロー
ラ)215及びクリーナ(ここではクリーニンブレー
ド)216を有している。
【0128】現像器214は本例では接触式の一成分現
像器であり、現像ローラ214aを有しており、正帯電
性のトナーを収容している。転写ローラ215は回転駆
動可能のマグネットローラ215aを内蔵している。
【0129】感光体211は図示を省略した駆動装置に
より図中、時計方向回りに回転駆動される。帯電ローラ
212、現像ローラ214a、転写ローラ215、或い
はさらにマグネットローラ215aもそれぞれ所定方向
に回転駆動される。
【0130】帯電ローラ212には電源PW1から感光
体帯電用電圧を印加できる。転写ローラ215は、後述
する制御部271Aの指示のもとに電源PW2又はPW
3に切り替え接続可能で、電源PW2からは感光体上の
トナー像を媒体PPへ転写する転写電圧が、電源PW3
からは媒体TPに画像形成するためのバイアス電圧が印
加される。現像ローラ214aには電源PW4から現像
バイアスが印加される。
【0131】装置A1はさらに、感光体211と転写ロ
ーラ215とのニップ部より上流側にタイミングローラ
対22、さらにその上流側にイレーサローラ対270、
さらにその上流側に画像表示媒体を収容するカセットC
ASを脱離可能に装着できる一つのカセット装着部CA
を有している。装着されるカセットCASには画像表示
媒体を1枚ずつ引き出す引出しローラPR1が臨む。
【0132】カセット装着部CSには媒体種検出装置が
設けられているが、これについては後述する。
【0133】カセットCASから引き出される画像表示
媒体は媒体搬送路25を通ってタイミングローラ対22
に達することができる。
【0134】通路25には、媒体TP用の回転駆動され
る前記のイレーサローラ対270が臨んでいる。イレー
サローラ対270のうち一方(ここでは上側)のローラ
には電源PW5から画像イレース用のバイアスを印加で
き、他方のローラ(ここでは下側ローラ)は接地され
る。また、ローラ対270のうち少なくとも一方のロー
ラ(ここでは下側ローラ)に回転駆動されるマグネット
ローラ270aを内蔵している。
【0135】装置A1はさらに、感光体211と転写ロ
ーラ215とのニップ部より下流側にソレノイドSOL
1で駆動される媒体搬送路の切り換え爪24を有してい
る。
【0136】該爪24の部位からは、定着ローラ対2
3、排出ローラ対PPR2を経て排出トレイPPTへ到
る媒体PP用搬送路261が延びているとともに、定着
器23を迂回して排出ローラ対TPR2を経て排出トレ
イTPTへ到る媒体TP用搬送路262が延びている。
搬送路261、262には適当な位置に媒体案内ローラ
対Rを設けてある。
【0137】さらに、画像露光部213の上方にはこの
画像装置全体の動作を制御する制御部271Aが設置さ
れており、これには操作パネルPA4が接続されてい
る。
【0138】図7は装置A1の制御回路の概略を示すブ
ロック図である。
【0139】図7に示すように、装置A1における制御
部271Aは中央制御部Ccont1のほか、該中央制
御部に接続された、装置動作制御のためのプログラムや
プログラム実行に必要な種々の設定データを格納する記
憶部Mem1、各種エレメント動作のタイミング生成の
ための内部タイマーTM等からなっている。
【0140】中央制御部Ccont1には図示省略の入
力ポートを介して後述するレジスト前センサ、定着ロー
ラ対23における温度検出センサ、媒体供給カセットに
対する媒体有無検出センサPAM(図24等参照)等の
各種検知器等からの情報が入力される。また中央制御部
Ccont1には画像データ記憶部Mm、操作パネルP
A4、動作制御されるべき各種エレメントが接続されて
いる。
【0141】画像データ記憶部Mmはコンピュータ、フ
アクシミリ受信機、スキャナ等の外部の画像情報入力部
CPから転送されてくる画像データを一旦格納しておく
記憶部である。
【0142】動作制御されるべき各種エレメントとは、
感光体211の回転駆動部、帯電ローラ212の回転駆
動部及び該ローラに接続された電源PW1、画像露光部
213、現像装置214の駆動部及び現像バイアス電源
PW4、転写ローラ215の駆動部及び該ローラに接続
された転写電源PW2、マグネットローラ215a、媒
体引き出しローラPR1の駆動部、イレーサローラ対2
70の駆動部及び電源PW5、切り換え爪24の駆動ソ
レノイドSOL1、定着ローラ対23の駆動部、排出ロ
ーラPPR2、TPR2の駆動部、これらに関係する部
分等である。
【0143】操作パネルPA4には、画像形成開始を指
示するキーPKA等が設けられている。
【0144】パーソナルコンピュータ、ファクシミリ受
信機等、さらには各種通信ネットワークに接続されたこ
れらの機器等の画像情報入力部CPから中央制御部Cc
ont1に画像出力コマンドを入力できるし、画像デー
タ記憶部Mmに画像データを転送して該記憶部に一旦格
納することができる。
【0145】画像データ記憶部Mmに格納された画像デ
ータは所定時間が経過するか、又は媒体PP、媒体TP
のうち所定の画像表示媒体への画像形成時に呼び出され
て消滅する。
【0146】この画像形成装置A1においては、当初の
画像出力指示は画像情報入力部CPから中央制御部Cc
ont1へ行う。
【0147】この画像出力コマンドにより画像情報入力
部CPから転送される画像データが一旦画像データ記憶
部Mmに格納される。
【0148】中央制御部Ccont1はこのように画像
データ記憶部Mmに記憶されたデータから媒体TP用の
変換画像データを形成する機能を有しており、ここでは
解像度を下げるべく、記憶部Mmに記憶された例えば6
00dpiの画像データから300dpiの変換画像デ
ータを形成し、この変換画像データをもって媒体TPに
画像形成する。媒体PPへの画像形成については画像デ
ータ記憶部Mmに記憶されている画像データそのままに
従って行う。
【0149】画像データ記憶部Mmは複数ページ分の画
像データを保存できる容量を有している。画像情報の保
存、消去はページ毎に行われるが、プリントジョブ毎に
行われてもよい。また同様に、媒体PPで画像出力する
ときも、それはページ毎に行われるが、プリントジョブ
毎になされてもよい。
【0150】またTPモードのための画像データの変換
は、ここでは解像度を本来の解像度より下げることで行
うが、TPモードのための画像データの変換は、これに
限定されるものでない。
【0151】例えば、画像情報入力部CPからの画像デ
ータが解像度1200dpi、ソリッド部の画像濃度1
00%のデータであるとき、PPモードではこの画像デ
ータに従って画像形成し、TPモードでは、これを解像
度300dpi、ソリッド部の画像濃度70%のデータ
に変換して、該変換後のデータに従って媒体TPに画像
を形成するようにしてもよい。
【0152】また、例えば画像情報入力部CPからの画
像データがカラー画像データであるとき、これをモノク
ロ画像データに変換する、或いはそれに加えて階調数を
大幅に少なくして媒体TPに画像形成してもよい。
【0153】なお、かかる画像データ記憶部は必ずしも
要しない。媒体PP、媒体TPのいずれに画像形成する
場合であれ、制御部は転送されてくる画像データに基づ
いて画像形成してもよい。画像データ記憶部を設ける場
合でも、媒体PP、媒体TPのいずれの媒体への画像形
成であれ、画像データ記憶部に一端格納された画像デー
タに従って(媒体TPへ画像形成するときでも画像デー
タを変換しないで)画像形成するようにしてもよい。い
ずれにしても、画像データ記憶部を設け、転送されてく
る画像データを一旦これに格納し、この格納画像データ
に基づいて媒体PPにも、媒体TPにも画像形成できる
ようにしておくと、媒体種が異なるごとに再度画像デー
タの転送を受ける必要がなく、使い易く、便利になる。
【0154】さてここでは、電源を投入した初期状態に
おいてPPモードを標準モード(観点を代えればオぺレ
ータが選択したモード)として媒体PPに画像形成でき
るように画像形成エレメントが標準状態設定される。
【0155】標準状態設定から非標準状態への設定切り
換えは、後述する媒体種検出装置で標準モードに対応し
ない画像表示媒体が検出されたとき、制御部271Aの
指示に基づいてなされる。
【0156】この画像形成装置A1は前記の媒体種検出
装置として図24から図27に示す装置のうちいずれか
を備えている。本発明に係る画像形成装置では、標準モ
ード或いはオペレータが選択指定したモード)に対応す
る画像表示媒体は媒体PPでも、媒体TPでもよく、非
標準モード対応の画像表示媒体についても媒体TPでも
媒体PPでもよい。しかし、以下の媒体種検出装置に係
る説明では、媒体PPを標準モード対応媒体(或いはオ
ペレータが選択指定した媒体)、媒体TPを非標準モー
ド対応媒体として説明する。
【0157】図24に示す媒体種検出装置は、図(C)
に示すようにカセット底面のコーナ部に光透過窓LWを
形成した、媒体PP、媒体TPのいずれでも収容できる
カセットCAS1と、画像形成装置装置本体に該カセッ
トが装着されたとき、該光透過窓LWの上下に位置する
発光素子LEと受光素子LRを含んでいる。
【0158】このカセットに図(A)に示すように角部
q1を落とした或いは図(B)のように角部に透孔q2
を形成した媒体TPを収容して装置本体に収容すると、
媒体の落とされた角部q1又は透孔q2の部分が発光、
受光素子に臨み、発光素子LEからの光が受光素子LR
で検出され、これにより媒体TPであることが分かる。
【0159】一方、該カセットCAS1に角部が落とさ
れたり、透孔が形成されていない媒体PPを収容して装
置本体に装着すると、発光素子LEからの光が受光素子
LRで検出できなくなり、これにより該媒体PPが検出
される。
【0160】なお、画像形成装置本体のカセット装着部
にはカセットの有無を検出するカセットセンサCS1が
設けられてるとともに、装着されるカセットにおける画
像表示媒体の有無を検出するセンサPAMも設けられて
いる。この点は後述する媒体種検出装置を採用するとき
でも同様である。
【0161】図25に示す媒体種検出装置は、図
(B)、図(C)に示すように、媒体PP、媒体TPの
いずれでも収容できるカセットCAS2が画像形成装置
装置本体に装着されたとき、該カセットに収容されてい
る媒体に対向する位置にある発光素子LEと受光素子L
R、或いはさらに発光素子LE’と受光素子LR’を含
んでいる。
【0162】このカセットに図(A)に示すように端部
に光反射面r1を形成した媒体TP、或いは図(C)の
ように、端部の表側に表側であることを示す光反射面r
2を形成した媒体TPを収容して装置本体に収容する
と、発光素子LEから発せられた光が媒体の反射面r1
又はr2で反射して受光素子LRで受けられ、これによ
り媒体TPであることが分かる。図(C)、図(D)の
場合はさらに媒体TPが表向きであることも分かる。
【0163】図(C)、図(D)の場合において、媒体
TPが裏向けてカセットに収容されていると、媒体TP
裏面の光反射面r2’が発光素子LE’と受光素子L
R’により検出され、これにより媒体TPであることが
分かるとともに裏面が上を向いていることも分かる。
【0164】カセットCAS2に反射面r1、r2、r
2’のいずれも設けていない媒体PPを収容して装置本
体に装着すると、発光素子LE、LE’からの光は受光
素子LR、LR’で検出できないか、検出できても受光
量が低く、これにより媒体PPであることが検出され
る。
【0165】図25の媒体種検出装置は、カセットCA
S2に媒体PPと媒体TPが混在しているときでもそれ
ぞれ検出できる。
【0166】なお、光反射面r1、r2、r2’に代え
て、媒体PP、媒体TPに異なる静電容量、表面抵抗
値、磁気量等を持たせて、これを検出することで媒体P
P、媒体TPを判別できるようにしてもよい。
【0167】図26に示す媒体種検出装置は、図(A)
に示すように、媒体TPを収容するカセットCAS3で
あって側面に高反射濃度面r’を有するものと、媒体P
Pを収容するカセットCAS3’であって側面に低反射
濃度面r”を有するものと、カッセトが装置本体に装着
されるとカセットの装着を検出するカセットセンサCS
1と、装着されたカセットの反射面r’またはr”に臨
む発光素子LE及び受光素子LRとを含んでいる。
【0168】カセットCAS3が装着され、カセットセ
ンサCS1がこれを検出するとともに発光素子LE及び
受光素子LRが高反射濃度面r’を検出することで媒体
TPが検出される。
【0169】また、カセットCAS3’が装着され、カ
セットセンサCS1がこれを検出するとともに発光素子
LE及び受光素子LRが低反射濃度面r”を検出するこ
とで媒体PPが検出される。
【0170】図27に示す媒体種検出装置は、画像形成
装置本体のカセット装着部に設けられた二組のセンサ、
すなわち、装着されてくるカセットの前端面に押され、
バネSP1に抗して後退するピンPN1及び該ピンの後
退により起動されるスイッチSW1とからなるセンサ
と、装着されてくるカセットの側面に設けられた溝に嵌
合し、媒体TPを収容するカセットCAS4のようにそ
の溝gが短いときは、溝が尽きたカセット側面部に押さ
れ、バネSP2に抗して後退し、スイッチSW2を起動
するが、媒体PP収容のカセットCAS4’のようにそ
の溝g’が長いときには、該溝g’内に嵌合したままで
後退しないピンPN2を含むセンサとである。
【0171】スイッチSW1、SW2の双方が起動され
るときには媒体TPと判別され、スイッチSW1のみ起
動される場合には媒体PPと判別される。画像形成エレ
メントの切り換え設定について以下に説明する。
【0172】この画像形成装置では次のようにエレメン
トの切り換え設定がなされる。ここではPPモードによ
る画像形成を標準モードとし(或いは観点を変えてオペ
レータが選択しているモードとし)、TPモードによる
画像形成を非標準モードとしているのでそれに従って説
明する。なお、TPモードによる画像形成を標準モード
とし、PPモードによる画像形成を非標準モードとする
ときは、以下の標準モードを非標準モードと、非標準モ
ードを標準モードと考えればよい。 <イレーサローラ対270> 標準モード :電源PW5によるバイアス印加停止、マ
グネットローラ270aの回転停止。 非標準モード:電源PW5によるバイアス印加、マグネ
ットローラ270aを回転させる。 <現像器214> 標準モード :現像位置に配置。現像器駆動。電源PW
4から現像バイアス印加。 非標準モード:現像位置から退避。現像器停止。現像バ
イアス印加停止。 <転写ローラ215> 標準モード :電源PW2による転写バイアス印加、マ
グネットローラ215aの回転停止。 非標準モード:電源PW3によるバイアス印加、マグネ
ットローラ215aを回転させる。 <クリーニングブレード216> 標準モード :感光体211に接触配置。 非標準モード:感光体211から退避(感光体の摩耗を
抑制できる)。 <切り換え爪24> 標準モード :定着器23へ媒体PPを向かわせる位置
に配置。 非標準モード:媒体TPに定着器23を迂回させる位置
に配置。 <定着器23> 標準モード :定着器23駆動。 非標準モード:定着器23停止。 <排出ローラ対PPR2、TPR2> 標準モード :排出ローラ対PPR2駆動。 非標準モード:排出ローラ対TPR2駆動。
【0173】前記の現像器214の現像位置からの退避
は、ここでは図28に示すように、カム機構を含む現像
器駆動機構による。この駆動機構は、現像器ケース21
4cを支持軸214bで回動可能に支持する一方、ケー
ス214cの後部底に偏心カムCM1を当接させ、ケー
ス上の軸214dとカム偏心軸CM1aとを引っ張りバ
ネSP3で連結したものである。偏心カムCM1を図示
省略の駆動モータでバネSP3に抗して回転させること
で現像装置全体を図(A)に示す現像位置から図(B)
に示す退避位置へ回動させることができる。
【0174】図示を省略しているが、現像器214を感
光体211に直線運動的に接近離反可能に設置して、該
現像器をカム機構を含む駆動機構で現像位置又は退避位
置に設定することもできる。また、カム機構を含む駆動
機構に代えてソレノイドを含む駆動機構その他の駆動機
構も採用できる。
【0175】なお、現像器の標準状態設定と、非標準状
態設定との切り換えについては既述のとおり現像器の種
類等に応じて種々採用できる。例えば、接触式二成分現
像器の場合には、図29(A)に示すように現像ローラ
DRにおける磁極ローラMGのいずれかの磁極(図示例
ではN極)を現像領域へ向け、この状態で現像領域に現
像剤DPの磁気ブラシを立てて感光体211に接触させ
る設定(現像器使用設定)と、図29(B)に示すよう
に、磁極ローラMGを少し回転させて、N極とS極との
間部分を現像領域に向かわせ、それにより現像領域では
磁気ブラシを寝かせて感光体211に接触しない設定
(非現像設定)とを相互に切り換えることができる。
【0176】また、図30(A)に示すように、回転す
る現像剤供給ローラSRから回転する現像ローラDRに
現像剤を供給して該現像剤を現像領域へ供給できる設定
(現像器使用設定)と、図30(B)に示すように、供
給ローラSRの回転を停止し、その後現像ローラDRの
みを回転させて該現像ローラ上の現像剤DPを一掃した
のち該現像ローラを停止させる設定(非現像設定)とを
相互に切り換えることもできる。
【0177】クリーニングブレード216の感光体21
1からの退避については、ここでは図31に示すよう
に、カム機構を含むブレード駆動機構による。この駆動
機構は、ブレード216を支持軸216aでブレードケ
ース216bに回動可能に支持する一方、ブレード21
6の後端部に偏心カムCM2を当接させ、支持軸216
aとケース上の軸216cとを引っ張りバネSP4で連
結したものである。偏心カムCM2を図示省略の駆動モ
ータでバネSP4に抗して回転させることでブレード2
16を図(A)に示す感光体接触位置から図(B)に示
す退避位置へ回動させることができる。
【0178】また、カム機構を含む駆動機構に代えてソ
レノイドを含む駆動機構その他の駆動機構も採用でき
る。
【0179】切り換え爪24の位置変更についてはここ
ではソレノイドSOL1にて行う。
【0180】以上説明した画像形成装置A1では、PP
モードによる画像形成が標準モードとして設定されてい
る。
【0181】各画像エレメントは制御部271Aの指示
のもとに媒体PPに画像形成できる標準状態設に設定さ
れている。
【0182】図7は制御部271Aの制御の一部を概略
的に示すフローチャートである。
【0183】図7を参照して説明すると、画像形成はプ
リント開始指示キーPKAを押してスタートさせるので
あるが、カセット装着部CSにカセットCASが装着さ
れており、カセット内に媒体PPがあると、前記の媒体
種検出装置が該媒体PPを検出し、それにより画像形成
エレメントの標準状態設定が維持される。なおカセット
CASは、先に媒体種出装置に関連して説明した媒体P
P、媒体TPいずれでも収容できるカセットCAS1又
はCAS2を用い、これに媒体PPを入れておくか、或
いは媒体PP専用のカセットCAS3’又はCAS4’
を用いる。
【0184】そして標準状態設定(PP設定)であるこ
とが確認されたのち、或いは先行画像形成において媒体
TPが混在していた結果、その媒体TPへの画像形成の
ために非標準状態設定(TP設定)となっているとPP
設定へ復帰されたのち、カセットCASに臨む媒体供給
ローラPR1、タイミングローラ対22、感光体21
1、電源PW1に接続された帯電ローラ212、画像露
光部213、現像ローラ214a、電源PW2に接続さ
れる転写ローラ215、定着ローラ対23及び排出ロー
ラ対PPR2が制御部271Aの指示のもとに所定のタ
イミングで動作してPPモードで媒体PPに画像形成さ
れ、トレイPPTに排出される。その後制御動作のメイ
ンルーチンへ戻る。このPPモードのときには、切り換
え爪24は媒体搬送路261へ媒体PPを導くように配
置される。これらは媒体PPへの画像形成部を構成す
る。
【0185】このPPモードにおいてカセットCAS1
又はCAS2を用いるときに媒体TPが混在している
と、媒体種検出装置がこれを検出する。すると画像形成
エレメントはPP設定からTP設定へ切り換えられ、該
媒体TPが表向きであるとそれに画像形成され、裏向き
であると画像形成が禁止される(或いはそのまま画像形
成されずに排出される)。
【0186】また、カセットCASとして媒体種検出装
置に関連して説明した媒体TPを収容したカセットCA
S1又はCAS2、或いは媒体TPを収容したカセット
CAS3又はCAS4をカセット装着部CSに装着する
と、前記の媒体種検出装置により該媒体TPが検出さ
れ、それにより画像形成エレメントの標準状態設定(P
P設定)が制御部271Aの指示のもとに非標準状態
(TP設定)に切り換え設定される。
【0187】この状態で操作パネルPA4におけるプリ
ント開始指示キーPKAが押されると、画像形成に供さ
れようとする媒体が媒体TPであれば、そして媒体TP
が表向きのときはカセットCASに臨む媒体供給ローラ
PR1、電源PW5に接続されたイレーサローラ対27
0、マグネットローラ270a、タイミングローラ対2
2、感光体211、電源PW1に接続された帯電ローラ
212、画像露光部213、電源PW3から画像書き込
みバイアス電圧を印加される転写ローラ215及び排出
ローラ対TPR2が制御部271Aの指示のもとに所定
のタイミングで動作してTPモードで媒体TPに画像形
成され、トレイTPTに排出される。その後制御動作の
メインルーチンへ戻る。このTPモードのときには、切
り換え爪24は迂回路262へ媒体TPを導くように配
置される。これらは媒体TPへの画像形成部を構成す
る。媒体TPが表向きでないときは、該媒体TPへの画
像形成が禁止される(或いは該媒体TPが画像形成され
ずに排出される)。
【0188】また、媒体TPに媒体PPが混在していた
ときには、これが検出され、それによりPP設定へ復帰
してその媒体PPに画像形成される。
【0189】カセットが装着されていないとき、装着さ
れていても媒体が収容されていないときは、いずれも画
像出力が禁止される。また、カセットを取り外すと標準
設定(PP設定)可能となる。
【0190】前記の操作パネルPA4には、図8(A)
に示すように、オペレータがPP設定をTP設定へ切り
換え指示する切り換え指示部MC1及び表示部DISを
設けてもよい。そして制御部Ccont1に図8(B)
の動作を行わせてもよい。
【0191】この場合、画像形成に供されようとする媒
体が媒体PPであって指示部MC1による切り換え指示
がなければ、媒体PPに画像形成される。画像形成に供
されようとする媒体が媒体PPであるにも拘らず指示部
MC1による切り換え指示があれば、画像形成が禁止さ
れ(或いは該媒体PPは画像形成されずに排出され)、
表示部DISにその旨が警告表示される。
【0192】画像形成に供されようとする媒体が媒体T
Pであって指示部MC1による切り換え指示があれば、
媒体TPに、それが表向きであれば、画像形成される。
画像形成に供されようとする媒体が媒体TPであるにも
拘らず指示部MC1による切り換え指示が無ければ画像
形成が禁止され(或いは該媒体TPは画像形成されずに
排出され)、表示部DISにその旨が表示される。
【0193】また、前記の操作パネルPA4には、図9
(A)に示すように、オペレータが任意に標準モードと
してPP設定又はTP設定できるスイッチSWA1を設
けるとともに表示部DISを設け、制御部271Aに図
9(B)に示す制御を行わせてもよい。なお、スイッチ
SWA1を押すと例えばランプPPLが点灯してPP設
定が選択され、もう一度押すとランプTPLが点灯して
TP設定が選択され、このようにスイッチを押すごとに
画像形成エレメント設定を切り換えることができる。
【0194】この例では、オペレータが標準設定として
PP設定を選択していたとすると、画像形成に供されよ
うとする媒体が媒体PPであれば、その媒体PPに画像
形成される。画像形成に供されようとする媒体が媒体T
Pであると、画像形成が禁止され(或いはその媒体TP
は画像形成されずに排出され)、表示部DISにその旨
が警告表示される。
【0195】オペレータが標準設定としてTP設定を選
択していたとすると、画像形成に供されようとする媒体
が媒体TPであれば、そしてその媒体TPが表向きであ
れば、その媒体TPに画像形成される。画像形成に供さ
れようとする媒体が媒体TPであるが裏向きであると、
或いは媒体PPであると、画像形成が禁止され(或いは
その媒体TP又は媒体PPは画像形成されずに排出さ
れ)、表示部DISにその旨が警告表示される。
【0196】また図9(B)に示す制御に代えて、制御
部271Aに図10に示す制御を行わせてもよい。
【0197】この制御は、オペレータが標準設定として
PP設定を選択していたときでも、画像形成に供されよ
うとする媒体が媒体TPであり、且つ、表向きであれ
ば、その媒体TPに画像形成させ、逆にオペレータが標
準設定としてTP設定を選択していたときでも、画像形
成に供されようとする媒体が媒体PPであれば、その媒
体PPに画像形成させるものである。
【0198】また図9(B)に示す制御に代えて、制御
部271Aに図11に示す制御を行わせてもよい。
【0199】この制御は次のものである。すなわち、オ
ペレータが標準設定としてPP設定を選択していたとき
に、画像形成に供されようとする媒体が媒体TPであれ
ば、その媒体TPを画像形成せずに排出し、その後媒体
PPが供給されると、該媒体PPに画像形成する。ま
た、オペレータが標準設定としてTP設定を選択してい
たときに、画像形成に供されようとする媒体が媒体PP
であれば、その媒体PPを画像形成せずに排出する。そ
の後媒体TPが供給されると、表向きであればその媒体
TPに画像形成し、裏向きであれば画像形成せずに排出
する。その後表向きの媒体TPが供給されると、それに
画像形成する。
【0200】次に以上説明した画像形成装置による普通
紙を用いるPPモードによる画像形成、媒体TP1を用
いるTPモードによる画像形成についてさらに詳述す
る。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) カセットCASに収容された媒体PP(普通紙)は、引
き出しローラPR1によりカセットから引き出され、タ
イミングローラ対22に搬送され、そのニップ部につき
当てられる。このとき、図示を省略したレジスト前セン
サーにより媒体PPの先端が検知されて、この媒体PP
に対する感光体上トナー画像の転写のタイミングがとら
れる。
【0201】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。露光された
部分は表面電位が0V付近まで減衰し、それ以外の部分
は+500Vが維持されている。
【0202】この静電潜像は現像器214へ到来する
が、そこの現像ローラ214aは電源PW4から現像バ
イアス+400Vが印加されている。
【0203】よって感光体211上の静電潜像と現像ロ
ーラ214aの間で形成される電界により、トナーによ
る静電潜像の現像が行われ、可視像化される。すなわち
露光された部分にのみトナーが現像される。
【0204】次いで、タイミングローラ対22から、感
光体上のトナー像と同期をとって送り出された媒体PP
に、転写ローラ215により、感光体上トナー画像が転
写される。このとき転写ローラ215には−1000V
のバイアスが印加され、静電的に感光体上から媒体PP
上に正帯電性のトナーが転写される。
【0205】感光体211はその後、感光体上に残存す
る転写残トナーがクリーニングブレード216にて清掃
除去され、再び帯電ローラ212にて表面電位が初期化
され、次の画像形成に備えられる。
【0206】トナー画像を転写された媒体PPは、定着
ローラ対23を通過することで、トナー画像が加熱加圧
下に媒体上に定着され、そのあとトレイPPTに排出さ
れる。 ・TPモード(媒体TPl使用)カセットCASに収容
された媒体TP1は、引き出しローラPR1によりカセ
ットから引き出され、イレーサローラ対270を経てタ
イミングローラ対22に搬送され、そのニップ部につき
当てられる。このとき、図示を省略したレジスト前セン
サーにより媒体TP1の先端が検知されて、この媒体T
P1に対する画像書き込みのタイミングがとられる。
【0207】電源PW5からバイアス電圧+250Vを
印加されるイレーサローラ対270は媒体TP1中の白
色現像粒子を一方の基板側へ、黒色現像粒子を他方の基
板側へ移動させて媒体TP1を初期化(画像が形成され
ていたときにはこれの消去も含む)し、また、回転する
マグネットローラ270aは媒体TP1に内包された磁
性粒子を含む現像剤に振動磁場を与えてこれを攪拌し、
それにより、現像粒子の流動性を向上させて媒体TP1
の初期化を容易化する。
【0208】なおイレーサローラ対270はタイミング
ローラ対22の上流側、下流側のどちらに配置されても
構わない。また、一つのローラ対でイレーサローラ対と
タイミングローラ対を兼ねさせても構わない。
【0209】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。
【0210】次いで、タイミングローラ対22から送り
出された媒体TP1に静電潜像が対向するとともに、電
源PW3から画像書き込み用バイアスを印加された転写
ローラ(この場合対向電極として作用するローラ)21
5により、感光体上の静電潜像に応じたコントラスト画
像が該媒体TP1に形成される。このとき、感光体の周
速と転写ローラ(対向電極ローラ)の周速との周速比
(θ)はθ=1で一定とし、転写ローラには+250V
のバイアスを印加し、感光体と転写ローラ(対向電極ロ
ーラ)とが対向する領域に形成される静電場と媒体TP
1内部に内包されている帯電粒子との間に働くクーロン
力により画像を形成する。また、この画像形成にあた
り、転写ローラ215に内蔵されているマグネットロー
ラ215aを回転駆動して、媒体TP1内現像粒子を磁
気攪拌してその流動性を向上させる状態で画像形成す
る。
【0211】なお、この画像形成にあたり、感光体の帯
電電位をより上げ(例えば+1000Vに上げ)、さら
に転写ローラへの印加バイアスも上げると(例えば+5
00Vに上げると)、媒体TP1内包の現像粒子を駆動
する電界は前述の2倍となり、画像表示を高速化でき
る。このとき感光体の表面電位が上昇する分、露光強度
を増加させて、潜像を確実に形成することが好ましい。
かくして画像形成された媒体TP1は、通路262を通
ってトレイTPTに排出される。
【0212】なお、トレイPPTとTPTは同じトレイ
としてもよい。
【0213】画像形成装置A1には、媒体PPへのトナ
ー画像転写後、或いは媒体TPへの画像書き込み後、次
の帯電ローラ212による帯電に先立って感光体212
上の残留電荷を消去する電荷イレーサを設けてもよい。
この点は、後述する画像形成装置においても同様であ
る。 <図12の画像形成装置A2>画像形成装置A2は、図
6の画像形成装置A1において、帯電ローラ212に代
えてコロナ帯電器212’を採用し、定着ローラ対23
の上下ローラを相対的に反対方向へ移動させ得るように
したものである。
【0214】定着ローラ対23については、PPモード
の画像形成時には、装置A2全体の動作を制御する制御
部272Aの指示のもとにカム機構を含む駆動機構23
0が上下ローラを媒体PPへの画像定着可能な状態に設
定し、TPモードによる画像形成時には制御部272A
の指示のもとに駆動機構230が上下ローラの相互圧接
力(ニップ部圧力)を低減させるものである。TPモー
ドにおいてはさらに加熱ヒータ231H(図22参照)
がオフされる。
【0215】駆動機構230は図32に示すように、加
熱ヒータ231Hを内蔵した上側の定着ローラ231を
定位置に配置しておき、下側の圧接ローラ232を上下
動可能に設け、下側ローラ232の軸部分を圧縮バネS
P5を介してアーム部材LAにて支持し、該アーム部材
は一端を基点にして揺動可能とし、該アーム部材の自由
端部に偏心カムCM3を当接させたものである。
【0216】偏心カムCM3を回動させて揺動アーム部
材LAをバネSP5に抗して持ち上げることで、PPモ
ードでの正規のニップ部圧力を得ることができ、揺動ア
ーム部材LAを下降させることで、TPモードに適した
低いニップ部圧力を設定することができる。
【0217】定着ローラ対23下流側の媒体通路26は
途中に媒体PPをトレイPPTへ、媒体TPをトレイT
PTへ向かわせるソレノイドSOL2駆動の切り換え爪
28を設置してある。爪28の位置は制御部272Aの
指示のもとにPPモード、TPモードに応じてソレノイ
ド駆動にて設定される。
【0218】現像器214はここではシアン現像器C
Y、マゼンタ現像器MA、イエロー現像器YE、ブラッ
ク現像器BKを含むフルカラー現像器である。
【0219】また、感光体211には、クリーニングブ
レード216と帯電ローラ212との間に感光体上の残
留電荷を消去するイレーサIRを臨設してある。
【0220】その他の点は画像形成装置A1と実質上同
じである。装置A1と同じ部分については装置A1と同
じ参照符号を付してある。制御部272Aには装置A1
におけると同様の操作パネルPA4が接続される。
【0221】画像形成エレメントの設定の切り換え、画
像形成処理等も、図7から図11のいずれかに示す制御
のもとに装置A1の場合と同様に行える。
【0222】この画像形成装置A2による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP1を用いるTPモード
画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) 定着ローラ対23において上下ローラが画像定着可能に
セットされ、爪28がトレイPPTへ媒体PPを向かわ
せる位置をとる。
【0223】静電潜像の形成及び現像処理は次のように
なされる。すなわち、先ず感光体211表面が帯電器2
12’により+500Vに帯電され、その帯電域に画像
露光部213から画像露光されてシアン潜像が形成され
る。このシアン潜像がシアン現像器CYにより、現像バ
イアス+400Vのもとに正帯電性のシアン現像剤にて
現像され、シアントナー像となる。
【0224】シアントナー像を担持した感光体211
は、画像の乱れを防止するため、圧接が解除された転写
ローラ215及びクリーニングブレード216の領域を
通過して、イレーサIRにより残留電荷が消去され、再
び帯電器212’で一様に+500Vに帯電される。
【0225】次に第1色目のシアン潜像の場合と同様の
動作で、順次マゼンタ、イエロー、ブラックのトナー像
が重ね形成される。このようにして4色分のトナー像が
形成されたのち、転写ローラ215が感光体211に圧
接され、タイミングローラ対22から供給されてくる媒
体PPに、転写電圧約−1500Vのもとに感光体上の
トナー像が転写される。
【0226】その後、クリーニングブレード216は感
光体に接触配置され、残留現像剤を除去清掃する。ま
た、イレーサIRが残留電荷を消去する。
【0227】媒体PPは、その上に転写されたトナー像
が定着ローラ対23にて定着され、排出トレイPPTに
排出される。
【0228】なお、転写ローラ215の感光体への圧
接、離間は図33に示す駆動機構200にてなされる。
すなわち、一端を基点に揺動可能のアームLA’を転写
ローラ215のシャフトの下面側にあてがい、該アーム
LA’の自由端部下面に偏心カムCM4を当接させ、こ
れを図示省略のモータで回動させることで、図(A)に
示す感光体211への圧接位置(転写位置)から図
(B)に示す離間位置(非転写位置)へ昇降させること
ができるものである。
【0229】クリーニングブレード216の感光体21
1への接触離反については図31に示す機構と同様であ
る。
【0230】上記以外は、画像形成装置A1の場合と同
様である。 ・TPモード(媒体TP1使用) 定着ローラ対23のニップ部圧力が媒体TP1の画像損
傷を招かない程度で、且つ、媒体TP1を円滑に通過さ
せる程度に低く設定され、さらに爪28がトレイTPT
へ媒体TP1を向かわせる位置をとる。
【0231】画像露光部213から感光体211への画
像露光は、画像データ記憶部Mmに記憶された画像デー
タを変換した変換画像データに従ってなされる。ここで
は、記憶部Mmに記憶されているカラー画像データから
モノクロ画像データが変換形成され、これに従って感光
体に画像露光される。
【0232】なお、モノクロ画像データへの変換に代え
て、カラー画像データの256階調を4階調へ下げた変
換データを用いてもよい。
【0233】上記以外は、画像形成装置A1の場合と同
様である。
【0234】トレイPPTとTPTは同じトレイとして
もよい。 <図13の画像形成装置A3>画像形成装置A3は媒体
TPとして電気泳動型の媒体TP2又はツイストボール
型の媒体TP3を用いるものである。
【0235】装置A3は、図6の装置A1において、イ
レーサローラ対270及び内蔵マグネットローラ270
aを取り除くとともに、転写ローラ215から内蔵マグ
ネットローラ215aを取り除き、タイミングローラ対
22にイレーサローラ対を兼ねさせたものである。タイ
ミングローラ対22のうち上側ローラ221にはTPモ
ードにおいて電源PW5からバイアス印加可能であり、
下側ローラ222は接地されている。
【0236】その他の点は画像形成装置A1と同様の構
成である。装置A1と同じ部分については装置A1と同
じ参照符号を付してある。
【0237】画像形成エレメントの設定の切り換え、画
像形成処理等も装置A1で説明したと同様に行える。
【0238】媒体PPへの画像形成動作及び媒体TPへ
の画像形動作はいずれも装置A3全体の動作を制御する
制御部274Aにて制御される。制御部274Aには装
置A1におけると同様の操作パネルPA4が接続され
る。
【0239】この画像形成装置A3による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP2、媒体TP3を用い
るTPモード画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) 画像形成装置A1の場合と同様である。 ・TPモード(TP2使用) 装置A3においてはカセットCASに電気泳動型の媒体
TP2を収容する。カセットCAS内の媒体TP2は引
き出しローラPR1によりカセットから引き出され、タ
イミングローラ対22に搬送され、そのニップ部につき
当てられる。このとき、図示を省略したレジスト前セン
サーにより媒体TP2の先端が検知されて、この媒体T
P2に対する画像書き込みのタイミングがとられる。
【0240】電源PW5からバイアス電圧+250Vを
印加されるタイミングローラ対22は媒体TP2中の電
気泳動能を有する白色の現像粒子141を表側基板に
(図中、上側基板)へ移動させて媒体TP2を初期化す
る。この初期化により媒体TP2は白く見える。
【0241】なお装置A1で用いたイレーサローラ対2
70を採用してもよい。
【0242】感光体211は帯電ローラ212により感
光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯電域に画
像露光部213から画像露光され、形成しようとする画
像に応じた静電潜像が形成される。
【0243】次いで、タイミングローラ対22から送り
出された媒体TP2に静電潜像が対向するとともに、電
源PW3から画像書き込み用バイアスを印加された転写
ローラ(この場合対向電極)215により、感光体上の
静電潜像に応じたコントラスト画像が該媒体TP2に形
成される。このとき、転写ローラには+250Vのバイ
アスを印加し、感光体と転写ローラ(対向電極ローラ)
とが対向する領域に形成される静電場と媒体TP2内部
に内包されている帯電泳動性粒子141との間に働くク
ーロン力による電気泳動により白色粒子141を裏側へ
移動させて画像を形成する。
【0244】かくして画像形成された媒体TP2は、通
路262を通ってトレイTPTに排出される。
【0245】なお、トレイPPTとTPTは同じトレイ
としてもよい。 ・TPモード(媒体TP3使用) 媒体TP2の場合と同様の条件で同様にして画像形成で
きる。
【0246】媒体TP3を用いる場合には、電源PW5
からバイアスを印加されたタイミングローラ対22によ
る媒体初期化により、媒体TP3内部に内包分散されて
いる電気的異方性を有する回転可能な2色性球状体15
1の同じ色の半球面が一斉に上側又は下側に向けられ
る。
【0247】画像形成時には、感光体211と転写ロー
ラ(対向電極ローラ)215とが対向する領域におい
て、この間に形成される静電場により、媒体TP3内部
の2色性球状体151が回転し、画像形成が行われる。
白色面が表面に露出された部分は白く、着色面151a
が表面に露出された部分はその着色面の色が見える。。
【0248】なお、媒体TP2、媒体TP3のいずれに
画像形成するときでも、感光体の帯電電位をより上げ
(例えば+1000Vに上げ)、さらに転写ローラへの
印加バイアスも上げると(例えば+500Vに上げる
と)、媒体TP2、媒体TP3に内包された現像粒子1
41、151を駆動する電界は前述の2倍となり、画像
表示を高速化できる。このとき感光体の表面電位が上昇
する分、露光強度を増加させて、潜像を確実に形成する
ことが好ましい。
【0249】かくして画像形成された媒体TP3は、通
路262を通ってトレイTPTに排出される。
【0250】トレイPPTとTPTは同じトレイとして
もよい。 <図14の画像形成装置A4>画像形成装置A4は図6
の画像形成装置A1において、カセット装着部CS’を
追加し、ここに媒体PPを収容するカセットPPCを装
着するものである。装着されたカセットPPCには媒体
引き出しローラPPR1が臨む。カセットPPCは、前
記カセットCSA1又はCAS2であって媒体PPを収
容したもの、或いは前記の媒体PP専用カセットCAS
3’又はCAS4’である。
【0251】下側のカセット装着部CSにはカセットT
PCが装着され、該カセットに媒体引き出しローラTP
R1が臨む。カセットTPCは、前記カセットCSA1
又はCAS2であって媒体TPを収容したもの、或いは
前記の媒体TP専用カセットCAS3又はCAS4であ
る。
【0252】カセット装着部CS、CS’のそれぞれに
対して前記の媒体検出装置のいずれかが設けられてい
る。
【0253】媒体PPへの画像形成動作及び媒体TPへ
の画像形動作はいずれも装置A4全体の動作を制御する
制御部271A’にて制御される。
【0254】図15は装置A4の制御回路の概略を示す
ブロック図である。
【0255】図15に示すように、装置A4における制
御部271A’は中央制御部Ccont2のほか、該中
央制御部に接続された、装置動作制御のためのプログラ
ムやプログラム実行に必要な種々の設定データを格納す
る記憶部Mem2、各種エレメント動作のタイミング生
成のための内部タイマーTM等からなっている。
【0256】中央制御部Ccont2には図示省略の入
力ポートを介して後述するレジスト前センサ、定着ロー
ラ対23における温度検出センサ、媒体供給カセットに
対する媒体有無検出センサPAM(図24等参照)等の
各種検知器等からの情報が入力される。また中央制御部
Ccont2には画像データ記憶部Mm、操作パネルP
A5、動作制御されるべき各種エレメントが接続されて
いる。
【0257】画像データ記憶部Mmはコンピュータ、フ
アクシミリ受信機、スキャナ等の外部情報入力CPから
転送されてくる画像データを一旦格納しておく記憶部で
ある。
【0258】制御部271A’には操作パネルPA5が
接続されており、これには次のものが設けられている。 ・画像形成開始を指示するキーPKA(装置A1で採用
したものと同じ構造のもの)、 ・使用カセットとして媒体PP収容のカセットPPC又
は媒体TP収容のカセットTPCを選択指定できるとと
もに、該カセットの選択指定により標準モードとしてP
Pモード又はTPモードを選択指定できる標準モード設
定用スイッチSWA2(装置A1で採用したスイッチS
WA1と同様のもの)、 ・コンピュータ等の画像形成装置外部の画像情報入力部
CPから所定種類の画像データ入力操作があると、オペ
レータがそのデータについて画像出力を希望している種
類の媒体に画像形成すべく、必要に応じ、画像形成エレ
メント設定が切り換えられるように予め指定しておくた
めの画像データ種指定部K1、 ・所定の画像データ送信元からの画像データ入力がある
と、オペレータがその送信元からのデータについて画像
出力を希望している種類の媒体に画像形成すべく、必要
に応じ、画像形成エレメント設定が切り換えられるよう
に予め指定しておくための送信元指定部K2、前記指定
部K1、K2は、換言すれば、所定種類の、或いは所定
送信元からの画像データについてはオペレータが予め指
定している種類の媒体へ画像形成することを指定するも
のである。 ・画像形成に供されようとする画像表示媒体が指定モー
ドに対応しない画像表示媒体であるとき、その旨を表示
する表示部DIS(装置A1で採用したものと同じ構造
のもの)。
【0259】表示部DISはまた、送信されてきて画像
データ記憶部Mmに記憶されたデータのファイル一欄も
表示する。操作パネルPA5には、オペレータが複数の
ファイルからプリントアウトを希望するファイルを選択
指定するカーソルキーSKも設けられている。プリント
開始指示キーPKAを押す前にこのキーでファイルを選
択する操作をしないときは、現在選択されているファイ
ルがプリントアウトされる。
【0260】この画像形成装置A4においては、当初の
画像出力指示は画像情報入力部CPから中央制御部Cc
ont2へ行う。
【0261】この画像出力コマンドにより画像情報入力
部CPから転送される画像データが一旦画像データ記憶
部Mmに格納される。
【0262】中央制御部Ccont2はこのように画像
データ記憶部Mmに記憶されたデータから媒体TP用の
変換画像データを形成する機能を有しており、ここでは
解像度を下げるべく、記憶部Mmに記憶された例えば6
00dpiの画像データから300dpiの変換画像デ
ータを形成し、この変換画像データをもって媒体TPに
画像形成する。媒体PPへの画像形成については画像デ
ータ記憶部Mmに記憶されている画像データそのままに
従って行う。
【0263】画像データ記憶部Mmは複数ページ分の画
像データを保存できる容量を有している。画像情報の保
存、消去はページ毎に行われるが、プリントジョブ毎に
行われてもよい。また同様に、媒体PPで画像出力する
ときも、それはページ毎に行われるが、プリントジョブ
毎になされてもよい。
【0264】またTPモードのための画像データの変換
は、解像度を本来の解像度より下げることで行ったが、
TPモードのための画像データの変換は、これに限定さ
れるものではない。
【0265】なお、この画像形成装置においても、かか
る画像データ記憶部は必ずしも要しない。媒体PP、媒
体TPのいずれに画像形成する場合であれ、制御部は転
送されてくる画像データに基づいて画像形成してもよ
い。画像データ記憶部を設ける場合でも、媒体PP、媒
体TPのいずれの媒体への画像形成であれ、画像データ
記憶部に一端格納された画像データに従って(媒体TP
へ画像形成するときでも画像データを変換しないで)画
像形成するようにしてもよい。いずれにしても、画像デ
ータ記憶部を設け、転送されてくる画像データを一旦こ
れに格納し、この格納画像データに基づいて媒体PPに
も、媒体TPにも画像形成できるようにしておくと、媒
体種が異なるごとに再度画像データの転送を受ける必要
がなく、使い易く、便利になる。
【0266】この画像形成装置A4において、画像形成
エレメントの切り換え設定は、次の条件のいずれかによ
り制御部271A’の指示に基づいてなされる。 ・オペレータがスイッチSWA2を、標準モードと決め
た(換言すれば自身が選択した)PPモード又はTPモ
ードとは反対側へ切り換える場合、 ・画像情報入力部CPから前記の画像データ種指定部K
1で指定された所定種類の画像データの入力操作があっ
たときにおいて、その画像データを出力すべき画像表示
媒体に画像形成できるエレメント設定になっていないと
き、 ・送信元指定部K2で指定した送信元から画像データが
転送されてきたときにおいて、その画像データを出力す
べき画像表示媒体に画像形成できるエレメント設定にな
っていないとき。
【0267】ここではスイッチSWA2によりPPモー
ドを標準モードとして指定すると、制御部271A’の
指示のもとに、画像形成エレメントはPPモードで媒体
PPに画像形成できる標準状態に設定される。この設定
では、媒体引き出しローラPPR1が動作する。
【0268】かかる標準状態設定から、オペレータがス
イッチSWA2操作により非標準モードであるTPモー
ドを指定すると、或いは画像情報入力部から前記の画像
データ種指定部K1で指定された所定種類の画像データ
の入力操作があると、或いは送信元指定部K2で指定し
た送信元から画像データが転送されてくると、制御部2
71A’の指示のもとに、画像形成エレメントはTPモ
ードで媒体TPに画像形成できる非標準状態に設定され
る。この設定では媒体引き出しローラTPR1が動作す
る。
【0269】図16は制御部271A’の制御の一部を
概略的に示すフローチャートである。
【0270】図16を参照して説明すると、スイッチS
WA2操作によりPPモードを標準モードとして画像形
成エレメントを設定してある状態で、プリント開始指示
キーPKAを押すと、カセット装着部CS’に装着され
たカセットPPCに媒体PPが収容されているならば、
前記の媒体種検出装置により該媒体PPが検出され、
る。それにより画像形成エレメントの標準状態設定が維
持される。そして指定部K1、K2による指定がない
と、或いは画像データ種や送信元を指定していても、そ
の指定した画像データ種や指定した送信元からのデータ
が送信されてきていないと、媒体PPに画像形成され
る。
【0271】しかし、装着部CS’に装着されるカセッ
トとしてカセットCAS1又はCAS2を用いている場
合において該カセット内に媒体TPが入れられていた
り、媒体TPが混在している場合や、カセットとしてC
AS3又はCAS4が装着されるときには、媒体種検出
装置において媒体TPが検出される。このときは媒体T
Pへの画像形成が禁止される(或いは該媒体TPは画像
形成されずに排出される)とともに表示部DISにその
旨が表示される。
【0272】また、PPC(PPモード)が指定されて
いるときであって、供給されようとする媒体が媒体PP
であるときでも、指定部K1で指定した種類の画像デー
タが送られてきたり、指定部K2で指定した送信元から
データが送られてきたときには、図17に示すように、
画像形成エレメントがTP設定に切り換えられ、このと
きカセットTPCが装着されていて媒体TPが入れられ
ており、且つ、表向きであると、該媒体TPに画像形成
される。その後、画像形成エレメントがPP設定へ復帰
する。しかし、供給されようとする媒体が媒体PPであ
ったり、媒体TPがあっても裏向きであると画像形成が
禁止される(或いは画像形成されずに排出される、或い
は、図示を省略しているがPP設定へ復帰せしめられて
媒体PPに画像形成される)とともに表示部DISにそ
の旨表示される。
【0273】また、非標準モードであるTPモードに切
り換え設定された場合(或いはTPモードが指定されて
いた場合)、カセット装着部CSに装着されるカセット
TPCに媒体TPが収容されていると、媒体種検出装置
により該媒体TPが検出され、それにより画像形成エレ
メントの非標準状態設定が維持される。そしてキーPK
Aが押されると媒体TPに画像形成される。但し、媒体
TPが裏向きであると画像形成が禁止され(或いは画像
形成されずにそのまま媒体TPが排出され)、その旨表
示部DISに表示される。
【0274】カセットとしてカセットCAS1又はCA
S2を用いている場合において該カセット内に媒体PP
が入れられていたり、媒体PPが混在している場合や、
カセットとして媒体PP専用のカセットCAS3’又は
CAS4’が装着されるときには、媒体種検出装置にお
いて媒体PPが検出される。このときは媒体PPへの画
像形成が禁止され(或いは該媒体PPは画像形成されず
に排出される)とともに表示部DISにその旨が表示さ
れる。
【0275】なお、カセットが装着されていない場合
や、装着されていても媒体が収容されていないときは、
いずれも画像形成が禁止される。
【0276】この画像形成装置A4による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP1を用いるTPモード
画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) カセットPPCに収容された媒体PP(普通紙)は、引
き出しローラPPR1によりカセットから引き出され、
タイミングローラ対22に搬送され、そのニップ部につ
き当てられる。このとき、図示を省略したレジスト前セ
ンサーにより媒体PPの先端が検知されて、この媒体P
Pに対する感光体上トナー画像の転写のタイミングがと
られる。
【0277】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。露光された
部分は表面電位が0V付近まで減衰し、それ以外の部分
は+500Vが維持されている。
【0278】この静電潜像は現像器214へ到来する
が、そこの現像ローラ214aは電源PW4から現像バ
イアス+400Vが印加されている。
【0279】よって感光体211上の静電潜像と現像ロ
ーラ214aの間で形成される電界により、トナーによ
る静電潜像の現像が行われ、可視像化される。すなわち
露光された部分にのみトナーが現像される。
【0280】次いで、タイミングローラ対22から、感
光体上のトナー像と同期をとって送り出された媒体PP
に、転写ローラ215により、感光体上トナー画像が転
写される。このとき転写ローラ215には−1000V
のバイアスが印加され、静電的に感光体上から媒体PP
上に正帯電性のトナーが転写される。
【0281】感光体211はその後、感光体上に残存す
る転写残トナーがクリーニングブレード216にて清掃
除去され、再び帯電ローラ212にて表面電位が初期化
され、次の画像形成に備えられる。
【0282】トナー画像を転写された媒体PPは、定着
ローラ対23を通過することで、トナー画像が加熱加圧
下に媒体上に定着され、そのあとトレイPPTに排出さ
れる。 ・TPモード(媒体TPl使用) カセットTPCに収容された媒体TP1は、引き出しロ
ーラTPR1によりカセットから引き出され、イレーサ
ローラ対270を経てタイミングローラ対22に搬送さ
れ、そのニップ部につき当てられる。このとき、図示を
省略したレジスト前センサーにより媒体TP1の先端が
検知されて、この媒体TP1に対する画像書き込みのタ
イミングがとられる。
【0283】電源PW5からバイアス電圧+250Vを
印加されるイレーサローラ対270は媒体TP1中の白
色現像粒子を一方の基板側へ、黒色現像粒子を他方の基
板側へ移動させて媒体TP1を初期化(画像が形成され
ていたときにはこれの消去も含む)し、また、回転する
マグネットローラ270aは媒体TP1に内包された磁
性粒子を含む現像剤に振動磁場を与えてこれを攪拌し、
それにより、現像粒子の流動性を向上させて媒体TP1
の初期化を容易化する。
【0284】なおイレーサローラ対270はタイミング
ローラ対22の上流側、下流側のどちらに配置されても
構わない。また、一つのローラ対でイレーサローラ対と
タイミングローラ対を兼ねさせても構わない。
【0285】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。
【0286】次いで、タイミングローラ対22から送り
出された媒体TP1に静電潜像が対向するとともに、電
源PW3から画像書き込み用バイアスを印加された転写
ローラ(この場合対向電極として作用するローラ)21
5により、感光体上の静電潜像に応じたコントラスト画
像が該媒体TP1に形成される。このとき、感光体の周
速と転写ローラ(対向電極ローラ)の周速との周速比
(θ)はθ=1で一定とし、転写ローラには+250V
のバイアスを印加し、感光体と転写ローラ(対向電極ロ
ーラ)とが対向する領域に形成される静電場と媒体TP
1内部に内包されている帯電粒子との間に働くクーロン
力により画像を形成する。また、この画像形成にあた
り、転写ローラ215に内蔵されているマグネットロー
ラ215aを回転駆動して、媒体TP1内現像粒子を磁
気攪拌してその流動性を向上させる状態で画像形成す
る。
【0287】なお、この画像形成にあたり、感光体の帯
電電位をより上げ(例えば+1000Vに上げ)、さら
に転写ローラへの印加バイアスも上げると(例えば+5
00Vに上げると)、媒体TP1内包の現像粒子を駆動
する電界は前述の2倍となり、画像表示を高速化でき
る。このとき感光体の表面電位が上昇する分、露光強度
を増加させて、潜像を確実に形成することが好ましい。
かくして画像形成された媒体TP1は、通路262を通
ってトレイTPTに排出される。
【0288】なお、トレイPPTとTPTは同じトレイ
としてもよい。
【0289】図16に示す制御に代えて、制御部271
A’に図18に示す制御を行わせてもよい。
【0290】この制御は次のとおりである。すなわち、
カセットPPC(PPモード)が選択指定されている状
態では、画像形成に供されようとする媒体が媒体PP
で、指定部K1、K2の指定に係る画像データの転送が
ないときは、該媒体PPに画像形成されるが、供給され
ようとする媒体が媒体TPのときは、それが表向きであ
れば画像形成エレメントをTP設定に切り換えて、該媒
体TPに画像形成し、その後PP設定に復帰させ、媒体
TPが裏向きであれば、画像形成を禁止し(或いは、該
媒体TPを画像形成せずに排出し)、表示部DISにそ
の旨表示する。
【0291】画像形成に供されようとする媒体が媒体P
Pで、指定部K1、K2の指定に係る画像データの転送
があるときは、図17に示す制御を行う。
【0292】カセットTPC(TPモード)が選択指定
されている状態では、画像形成に供されようとする媒体
が媒体TPで、表向きであれば、該媒体TPに画像形成
するが、裏向きならば画像形成を禁止し(或いはそのま
ま排出し)、表示部にその旨表示させる。供給されよう
とする媒体が媒体PPならば、画像形成エレメントをP
P設定へ切り換えて、該媒体PPに画像形成し、その後
TP設定へ復帰させておく。
【0293】いずれにしても、カセットが装着されてい
なかったり、装着されていても媒体が無い場合に画像形
成を禁止し、その旨を表示部に表示させる。
【0294】また、図16に示す制御に代えて、制御部
271A’に図19に示す制御を行わせてもよい。
【0295】この制御は次のとおりである。すなわち、
カセットPPC(PPモード)が選択指定されている状
態では、画像形成に供されようとする媒体が媒体PP
で、指定部K1、K2の指定に係る画像データの転送が
ないときは、該媒体PPに画像形成されるが、供給され
ようとする媒体が媒体TPのときは、該媒体TPを画像
形成することなく排出する。その後媒体PPが供給され
てくると、これに画像形成する。画像形成に供されよう
とする媒体が媒体PPで、指定部K1、K2の指定に係
る画像データの転送があると、図17に示す制御を行
う。
【0296】カセットTPC(TPモード)が選択指定
されている状態では、画像形成に供されようとする媒体
が媒体TPで、表向きであれば、該媒体TPに画像形成
するが、裏向きならば該媒体TPを画像形成せずにその
まま排出する。その後表向きの媒体TPが供給されてく
ると、該媒体TPに画像形成する。画像形成に供されよ
うとする媒体が媒体PPのときには、該媒体PPを画像
形成せずにそのまま排出する。その後表向きの媒体TP
が供給されてくると、該媒体TPに画像形成する。
【0297】いずれにしても、カセットが装着されてい
なかったり、装着されていても媒体が無い場合に画像形
成を禁止し、その旨を表示部に表示させる。 <図20の画像形成装置A5>図20の画像形成装置A
5は図14の画像形成装置A4において、固定型の定着
ローラ対23を、図12の装置A2における可動型定着
ローラ対23と同じものに変更し、さらに装置A2にお
けるもと同じ一本化された媒体搬送路26及び切り換え
爪28を採用したものである。
【0298】媒体PPへの画像形成動作及び媒体TPへ
の画像形動作はいずれも装置A4全体の動作を制御する
制御部272A’にて制御される。
【0299】その他の点は装置A4と同様であり、装置
A4における部品と同じものには同じ参照符号を付して
ある。制御部272A’には装置A4におけると同様の
操作パネルPA5を接続してある。
【0300】画像形成エレメントの設定の切り換え、画
像形成処理等も装置A4で説明したと同様に行える。
【0301】この画像形成装置A5による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP1を用いるTPモード
画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) 定着ローラ対23において上下ローラが画像定着可能に
セットされ、爪28がトレイPPTへ媒体PPを向かわ
せる位置をとる。それ以外は、画像形成装置A4の場合
と同様である。 ・TPモード(媒体TP1使用) 定着ローラ対23のニップ部圧力が媒体TP1の画像損
傷を招かない程度で、且つ、媒体TP1を円滑に通過さ
せる程度に低く設定され、さらに爪28がトレイTPT
へ媒体TP1を向かわせる位置をとる。それ以外は、画
像形成装置A1の場合と同様である。
【0302】トレイPPTとTPTは同じトレイとして
もよい。 <図21の画像形成装置A6>画像形成装置A6はPP
モードにおいては媒体PPに、TPモードにおいては媒
体TP2又は媒体TP3に画像形成する装置である。
【0303】装置A6は、図14に示す装置A4におい
て、イレーサローラ対270及び内蔵マグネットローラ
270aを取り除くとともに、転写ローラ215から内
蔵マグネットローラ215aを取り除き、タイミングロ
ーラ対22にイレーサローラ対を兼ねさせたものであ
る。タイミングローラ対22のうち上側ローラにはTP
モードにおいて電源PW5からバイアス印加可能であ
り、下側ローラは接地されている。
【0304】媒体PPへの画像形成動作及び媒体TPへ
の画像形動作はいずれも装置A6全体の動作を制御する
制御部274A’にて制御される。制御部274A’に
は装置A4におけると同様の操作パネルPA5を接続し
てある。
【0305】その他の点は画像形成装置A4と同様の構
成である。装置A4と同じ部分については装置A4と同
じ参照符号を付してある。
【0306】画像形成エレメントの設定の切り換え、画
像形成処理等も装置A4で説明したと同様に行える。
【0307】この画像形成装置A6による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP2、媒体TP3を用い
るTPモード画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) 画像形成装置A4の場合と同様である。 ・TPモード(TP2又はTP3使用) TPモードで画像形成するときは、カセットTPCに媒
体TP2又は媒体TP3が収容され、媒体引き出しロー
ラTPR1が使用される以外は、図8に示す画像形成装
置A3において媒体TP2又は媒体TP3に画像形成す
る場合と同様である。 <図22に示す画像形成装置A7>画像形成装置A7
は、図14の画像形成装置A4における媒体TPへの画
像形成部に代えて、イオンフローヘッドH1利用の画像
形成部を採用し、装置A1(図6参照)等と同様にカセ
ット装着部を一つだけCSとし、ここにカセットCAS
を装着するようにしたものである。
【0308】媒体PPへの画像形成部は、装置A4にお
ける電子写真方式の画像形成部と次の点を除けば、実質
同じ構成のものである。すなわち、この装置A7のPP
モード画像形成部は、装置A4におけるカセット(ここ
ではカセットCAS)からタイミングローラ対22へ到
る媒体搬送路25の途中にソレノイドSOL3で駆動さ
れる媒体搬送路切り換え爪30を有する搬送路とし、定
着ローラ対23へ向かう媒体搬送路を切り換え爪24を
取り除いて一本化したものである。その他は装置A4に
おけるPPモード画像形成部と同様であり、装置A4に
おける部分と同じ部分には同じ参照符号を付してある。
媒体PPへの画像形成部の動作は装置A7全体の動作を
制御する制御部273Aにて制御される。
【0309】TPモード画像形成部は媒体TPへの画像
形成部であり、マグネットローラ270a内蔵のイレー
サローラ対270、タイミングローラ対220、画像書
き込み用のイオンフローヘッドH1及び対向電極e1、
媒体搬送方向に対して垂直方向に向けて複数の極を着磁
した磁極パターンを有して媒体通路260に臨むマグネ
ットシート29、前記の切り換え爪30からこれらを経
て媒体排出ローラ対TPR2へ至る媒体搬送路260を
この順序で備えたものである。
【0310】これらの部品のうち装置A4における部品
と実質上同じものについては装置A4と同じ参照符号を
付してある。
【0311】媒体TPへの画像形成部の動作も制御部2
73Aにて制御される。
【0312】制御部273Aには装置A1におけると同
様の操作パネルPA4を接続する。
【0313】イオンフローヘッドH1は、図13に拡大
して示すように、コロナイオンを発生させるコロナイオ
ン発生部c2と、該発生部で発生するコロナイオンを媒
体TP表面へ導くための書き込み電極e2と、正(又は
負)のコロナイオンを表示しようとする画像に応じて媒
体TP表面の画素対応部分へ導くための電圧を書き込み
電極e2へ印加する書き込み電極制御回路f2とを含ん
でいる。
【0314】コロナイオン発生部c2はシールドケース
c21内にコロナワイヤc22を張設し、このワイヤに
高圧電源Pc2からプラス(又はマイナス)の電圧(例
えば正又は負の4kV〜10kV程度の電圧)を印加し
てコロナイオンを発生させるものである。コロナワイヤ
c22としては、例えば60μm〜120μm径の金メ
ッキタングステン線を使用できる。
【0315】書き込み電極e2は、媒体TPに向けられ
るシールドケースc21の部分に臨設されており、上部
電極e21と下部電極e22とからなり、それらの中央
の透孔をコロナイオン流が通過できる。
【0316】電極制御回路f2は、制御電源Pc21、
バイアス電源Pc22及び制御部f21を含んでおり、
制御部f21は、媒体12へ向け導出しようとするイオ
ンの極性に応じたイオン引出し電圧を電極e21、e2
2に印加できる。
【0317】ここでは制御部f21の指示のもとに、上
部電極e21に正電圧を、下部電極e21に負電圧を印
加すると、正コロナイオンを媒体へ導くことができる
(図13(A))。上部電極e21に負電圧を、下部電
極e21に正電圧を印加すると、正コロナイオンを閉じ
込めておくことができる(図13(B))。
【0318】また書き込み電極e2に対向させて対向電
極(ここでは接地電極)e1を設ける。
【0319】かくして電界駆動型の媒体TPをヘッドH
1に対し相対的に移動させつつ、且つ、表示しようとす
る画像に応じて、制御部f21の指示のもとに、媒体T
P表面の複数の画素対応部分のうち表示しようとする画
像に応じた所定の画素対応部分については図13(A)
に示すように正コロナイオンを導き、他の画素について
は図13(B)に示すようにイオンの流出を阻止する。
【0320】このようにして画像を書き込める。
【0321】なお、放電ワイヤc22は固体放電素子に
代えることもできる。
【0322】この画像形成装置A7における画像形成エ
レメントの設定の切り換えは装置A1で説明したと同様
に、カセット装着部CSに設けた媒体種検出装置による
媒体種の検出により、或いは操作パネルPA4に設けら
れる切り換えスイッチSWA1の切り換えにより行え
る。標準モードでは、上段の感光体211を含む電子写
真方式の画像形成部が媒体PPに画像形成できる標準状
態に設定され、非標準モードでは下段のイオンフローヘ
ッドH1を含む画像形成部が媒体TPに画像形成できる
状態に設定される。
【0323】画像形成エレメントの設定の切り換え、画
像形成処理等は装置A1で説明したと同様に行える。
【0324】この画像形成装置A7による普通紙を用い
るPPモード画像形成、媒体TP1を用いるTPモード
画像形成は次の通りである。 ・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成) 画像形成装置A4の場合と同様である。 ・TPモード(媒体TP1使用) 媒体TP1への画像記録においては、カセットCAに収
容された媒体TP1が引き出しローラPR1によりカセ
ットから引き出され、切り換え爪30による媒体搬送路
の切り換えによりイレーサローラ対270を経てタイミ
ングローラ対220に搬送され、そのニップ部につき当
てられる。このとき、図示を省略したレジスト前センサ
ーにより媒体TP1の先端が検知されて、この媒体TP
1に対する画像書き込みのタイミングがとられる。
【0325】電源PW5からバイアス電圧+250Vを
印加されるイレーサローラ対270は媒体TP1を初期
化し、また、回転するマグネットローラ270aは媒体
TP1に内包された磁性粒子を含む現像剤に振動磁場を
与えてこれを攪拌し、それにより、現像粒子の流動性を
向上させて媒体TP1の初期化を容易化する。
【0326】なおイレーサローラ対270はタイミング
ローラ対220の上流側、下流側のどちらに配置されて
も構わない。また、一つのローラ対でイレーサローラ対
とタイミングローラ対を兼ねさせても構わない。
【0327】次いで、タイミングローラ対220から送
り出された媒体TP1は、イオンフローヘッドH1へ向
け搬送される。
【0328】ヘッドH1に搬送された媒体TP1は該ヘ
ッドにて、形成しようとする画像に対応する静電潜像が
形成される。
【0329】この静電潜像が形成された媒体TP1はマ
グネットシート29を通過するとき、現像粒子が振動磁
場でが攪拌されるとともに静電潜像に基づくクーロン力
を受けて動かされることで、静電潜像に応じたコントラ
スト画像が形成される。
【0330】このとき、媒体TP1裏面側にある導電性
層に任意のバイアスを印加しても構わない。バイアス印
加するときは画像部の表面電位と非画像部の表面電位の
間の値であることが好ましい。
【0331】次いで、画像形成された媒体TP1は、排
出ローラ対TPR2にてトレイTRTへ排出される。
【0332】装置A6においても、トレイPPTとTP
Tは同じトレイとしてもよい。
【0333】装置A6におけるイオンフローヘッドH1
を用いる媒体TP用画像形成部に代えて図5に示すよう
な磁気ヘッドH2を用いる媒体TP4への画像形成部を
採用することも可能である。
【0334】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、普
通紙等の普通画像表示媒体及び書き換え可能(つまり画
像書き込み、画像消去、書き込んだ画像の書き換えが可
能)の可逆性画像表示媒体のいずれにでも画像形成で
き、書き換え可能であるために繰り返し使用できる可逆
性画像表示媒体にも画像形成できることで、それだけ今
日の環境負荷低減の要請に応えることができるととも
に、従来どおりの普通画像表示媒体にも画像形成できる
ことで従来の画像形成装置と比べても格別支障がない画
像形成装置を提供することができる。
【0335】また本発明によると、普通画像表示媒体、
可逆性画像表示媒体のいずれにでも画像形成できるわり
には使い易く、便利な画像形成装置を提供することがで
きる。
【0336】また本発明によると、普通画像表示媒体に
対し可逆性画像表示媒体への画像形成動作がなされた
り、或いは可逆性画像表示媒体に対し普通画像表示媒体
への画像形成動作がなされるという誤りを無くすことが
できる画像形成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式帯電粒子内包型画像表示媒体例を示す図で
あり、図(A)は画像表示前の断面図であり、図(B)
は画像表示時の1例の断面図である。
【図2】図1に示す画像表示媒体の、一部を切り欠いて
示す平面図である。
【図3】電気泳動型画像表示媒体の構造例を示す図であ
る。
【図4】ツイストボール型画像表示媒体の構造例を示す
図である。
【図5】磁気駆動型の画像表示媒体の構造例を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る画像形成装置の1例の概略構成を
示す図である。
【図7】図(A)は図6に示す装置の制御回路の概略を
示すブロック図であり、図(B)は制御部の動作の本発
明に係る部分を示すフローチャートである。
【図8】図(A)は図6に示す装置の制御回路の他の例
の概略を示すブロック図であり、図(B)は制御部の動
作の本発明に係る部分を示すフローチャートである。
【図9】図(A)は図6に示す装置の制御回路のさらに
他の例の概略を示すブロック図であり、図(B)は制御
部の動作の本発明に係る部分を示すフローチャートであ
る。
【図10】図(A)は図6に示す装置の制御動作のさら
に他の例を示すフローチャートである。
【図11】図(A)は図6に示す装置の制御動作のさら
に他の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構
成を示す図である。
【図13】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成を示す図である。
【図14】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成を示す図である。
【図15】図(A)は図14に示す装置の制御回路の概
略を示すブロック図である。
【図16】図14に示す装置における制御部の動作の本
発明に係る部分の一部を示すフローチャートである。
【図17】図14に示す装置における制御部の動作の本
発明に係る部分の残部を示すフローチャートである。
【図18】図14に示す装置の制御動作のさらに他の例
を示すフローチャートである。
【図19】図14に示す装置の制御動作のさらに他の例
を示すフローチャートである。
【図20】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成を示す図である。
【図21】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成を示す図である。
【図22】本発明に係る画像形成装置のさらに他の例の
概略構成を示す図である。
【図23】図12に示すイオンフローヘッドを拡大して
示すもので、図(A)はイオンフロー状態を、図(B)
はイオンフロー停止状態を示している。
【図24】媒体種検出装置の1例を示す図で、図(A)
及び図(B)は媒体種検出可能の媒体TP例の平面図、
図(C)は該媒体を検出する様子を示す図である。
【図25】媒体種検出装置の他の例を示す図で、図
(A)及び図(C)は媒体種検出可能の媒体TPの他の
例の平面図であり、図(B)及び(D)は該媒体を検出
する様子を示す図である。
【図26】媒体種検出装置のさらに他の例を示す図で、
図(A)は媒体TPを収容する専用カセットで媒体TP
を検出する様子を示し、図(B)は媒体PPを収容する
専用カセットで媒体PPを検出する様子を示している。
【図27】媒体種検出装置のさらに他の例を示す図で、
図(A)は媒体TPを収容する専用カセットで媒体TP
を検出する様子を示し、図(B)は媒体PPを収容する
専用カセットで媒体PPを検出する様子を示している。
【図28】現像器を現像状態、非現像状態に切り換え設
定する駆動機構例を示す図である。
【図29】二成分現像器において、現像器を現像状態、
非現像状態に切り換え設定する例を示す図である。
【図30】二成分現像器において、現像器を現像状態、
非現像状態に切り換え設定する他の例を示す図である。
【図31】クリーニングブレードをクリーニング状態、
非クリーニング状態に切り換え設定する駆動機構例を示
す図である。
【図32】定着ローラ対を正規の定着状態、非定着状態
に切り換え設定する駆動機構例を示す図である。
【図33】転写ローラを正規の転写状態、退避状態に切
り換え設定する駆動機構例を示す図である。
【符号の説明】
PP 普通画像表示媒体 TP 可逆性画像表示媒体 12 乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体 121、122 基板 123 隔壁 123a 縦仕切り壁 13 アルミニウム蒸着層(導電層) 124 現像剤収容セル 120 封止部 WP 白色現像粒子 BP 黒色現像粒子 DL 現像剤 α 仕切り壁幅 h 仕切り壁高さ pt 仕切り壁間隔 14 電気泳動型の可逆性画像表示媒体 140 電界発色層 141 帯電着色粒子 142 絶縁性液体 143 現像液 144 透明導電層 145 絶縁層 146 透明支持基板 15 ツイストボール型の可逆性画像表示媒体 150 電界発色層 151 片面着色球 151a 着色 152 絶縁性液体 153 絶縁性保持媒質 154 透明導電層 155 絶縁層 156 透明支持基板 16 磁気駆動型の可逆性画像表示媒体 161、162 基板 163 小室 164 光吸収性黒色磁性粒子 165 塑性分散液体 160 多セル構造シート A1 画像形成装置 211 ドラム型感光体 212 帯電器(帯電ローラ) 213 画像露光部 214 現像器 214a 現像ローラ 215 転写器(転写ローラ) 215a マグネットローラ 216 クリーナ(クリーニンブレード) PW1、PW2、PW3、PW4、PW5 電源 22 タイミングローラ対 CAS カセット CA カセット装着部 PR1 媒体引出しローラ 25 媒体搬送路 270 イレーサローラ対 270a マグネットローラ SOL1 ソレノイド 24 切り換え爪 PRT、TRT 媒体排出トレイ 261、262 媒体搬送路 R 媒体案内ローラ対 271A 制御部 PA4 操作パネル PKA 画像形成開始を指示するキー SWA1 標準モード設定スイッチ DIS 表示部 CAS1、CAS2、CAS3、CAS3’、CAS
4、CAS4’ カセット LW 光透過窓 LE 発光素子 LR 受光素子 q1 媒体TPの落とされた角部 q2 媒体TPの透孔 r1、r2 媒体TPの光反射面 r’ 高反射濃度面 r” 低反射濃度面 CS1 カセットセンサ PAM 媒体有無検出センサ SP1、SP2 バネ SW1、SW2 g 短い溝 g’ 長い溝 PN1、PN2 ピン 214c 現像器ケース 214d 支持軸 CM1 偏心カム CM1a カム偏心軸 SP3 引っ張りバネ DR 現像ローラ MG 磁極ローラ DP 二成分現像剤 SR 現像剤供給ローラ 216a クリーニングブレード216の支持軸 216b ブレードケース CM2 偏心カム 216c ケース216b上の軸 SP4 引っ張りバネ A2 画像形成装置 272A 制御部 230 定着ローラ対23の駆動機構 231 上側定着ローラ 232 下側圧接ローラ 231H 加熱ヒータ LA アーム部材 CM3 偏心カム SP5 圧縮バネ 26 媒体通路 28 切り換え爪 SOL2 ソレノイド 200 転写ローラ圧接離反駆動機構 LA’ アーム部材 CM4 偏心カム A3 画像形成装置 221 タイミングローラ対22の上側ローラ 222 タイミングローラ対22の下側ローラ A4 画像形成装置 CS’ カセット装着部 271A’ 制御部 PA5 操作パネル PKA1 画像形成開始を指示するキー K1 画像データ種指定部 K2 送信元指定部 A5 画像形成装置 28 切り換え爪 272A’制御部 A6 画像形成装置 274A’制御部 A7 画像形成装置 H1 イオンフローヘッド e1 対向電極 30 媒体切り換え爪 SOL3 ソレノイド 273A 制御部 220 タイミングローラ対 29 マグネットシート H2 磁気ヘッド 171 電磁石 172 電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 英稔 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 水野 博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 栗田 隆治 大阪府大阪狭山市狭山5−2232−3−2− 1116 Fターム(参考) 2C061 AQ06 AS15 GG03 GG07 GG18 GG23 GG28 HH13 HJ06 HK07 HL02 HN02 HN24 2H027 DC02 DC19 DC20 EC06 ED08 ED16 ED24 ED27 ED30 FA30 FB17 ZA07 ZA10 2H078 AA20 CC05 CC10 DD01 DD15 DD21 DD45 DD51 FF58 5C062 AB22 AB23 AB29 AB42 AB46 AC04 AC05 AC22 AC65

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、 可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
    と、 画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
    示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
    媒体種検出装置と、 媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペ
    レータが選択した種類と一致していると、前記第1及び
    第2の画像形成部のうちその種類の画像表示媒体に画像
    形成する画像形成部による画像形成が許可され、異なっ
    ていると、その異なっている種類の画像表示媒体への画
    像形成が禁止されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、 可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
    と、 画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
    示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
    媒体種検出装置と、 媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペ
    レータが選択した種類と一致していると、前記第1及び
    第2の画像形成部のうちその種類の画像表示媒体に画像
    形成する画像形成部による画像形成が許可され、異なっ
    ていると、その異なっている種類の画像表示媒体に画像
    形成する画像形成部による画像形成が許可されることを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、 可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
    と、 画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
    示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
    媒体種検出装置と、 媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類がオペ
    レータが選択した種類と一致していると、前記第1及び
    第2の画像形成部のうちその種類の画像表示媒体に画像
    形成する画像形成部による画像形成が許可され、異なっ
    ていると、その異なっている種類の画像表示媒体は画像
    形成されることなく排出されることを特徴とする画像形
    成装置。
  4. 【請求項4】前記オペレータが選択した種類とは異なっ
    ている種類の画像表示媒体が排出されたあと、前記媒体
    種検出装置によりオペレータが選択した種類の画像表示
    媒体が確認されると、該画像表示媒体への画像形成が許
    可される請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、 可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
    と、 画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
    示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
    媒体種検出装置と、 可逆性画像表示媒体についてその表裏面が所定の方向に
    向いているか否かを検出する媒体面の向き検出装置とを
    備えており、 媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類が可逆
    性画像表示媒体であり、且つ、媒体面の向き検出装置で
    検出される該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが所定
    方向に向いていると、前記第2の画像形成部による画像
    形成が許可され、該可逆性画像表示媒体の表裏面の向き
    が所定方向に向けられていないと、該第2画像形成部に
    よる画像形成が禁止されることを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、 可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部
    と、 画像形成に供されようとする画像表示媒体が普通画像表
    示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを検出する
    媒体種検出装置と、 可逆性画像表示媒体についてその表裏面が所定の方向に
    向いているか否かを検出する媒体面の向き検出装置とを
    備えており、 媒体種検出装置で検出される画像表示媒体の種類が可逆
    性画像表示媒体であり、且つ、媒体面の向き検出装置で
    検出される該可逆性画像表示媒体の表裏面の向きが所定
    方向に向いていると、前記第2の画像形成部による画像
    形成が許可され、該可逆性画像表示媒体の表裏面の向き
    が所定方向に向けられていないと、該表裏面が所定方向
    に向けられていない可逆性画像表示媒体は画像形成され
    ることなく排出されることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】前記表裏面が所定方向に向けられていない
    可逆性画像表示媒体が排出されたあと、前記媒体種検出
    装置及び媒体面の向き検出装置により表裏面が所定方向
    に向けられた可逆性画像表示媒体が確認されると、該表
    裏面が所定方向に向けられた可逆性画像表示媒体への画
    像形成が許可される請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】媒体種検出装置で検出される画像表示媒体
    の種類が普通画像表示媒体であるときは、該媒体の表裏
    面の向きに関係なく第1画像形成部による画像形成が許
    可される請求項5、6又は7記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】前記媒体種検出装置は1又は2以上設けら
    れており、そのうち少なくとも一つは、画像形成装置に
    設けられたカセット装着部に装着されるカセットに収容
    される画像表示媒体に設けられている媒体種表示部に基
    づいて、画像形成に供されようとする画像表示媒体が普
    通画像表示媒体であるか可逆性画像表示媒体であるかを
    検出する装置である請求項1から8のいずれかに記載の
    画像形成装置。
  10. 【請求項10】前記媒体種検出装置1又は2以上設けら
    れており、そのうち少なくとも一つはは、画像形成装置
    に設けられたカセット装着部に装着されるカセットに設
    けられた、該カセットに収容される画像表示媒体の種類
    を表示する媒体種表示部に基づいて、画像形成に供され
    ようとする画像表示媒体が普通画像表示媒体であるか可
    逆性画像表示媒体であるかを検出する装置である請求項
    1から8のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】前記カセット装着部が複数設けられてお
    り、各カセット装着部に対し前記媒体種検出装置が設け
    られている請求項9又は10記載の画像形成装置。
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