JP2001353938A - 画像形成装置の制御方法及び記録媒体 - Google Patents

画像形成装置の制御方法及び記録媒体

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JP2001353938A
JP2001353938A JP2000215197A JP2000215197A JP2001353938A JP 2001353938 A JP2001353938 A JP 2001353938A JP 2000215197 A JP2000215197 A JP 2000215197A JP 2000215197 A JP2000215197 A JP 2000215197A JP 2001353938 A JP2001353938 A JP 2001353938A
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希晶 余米
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博 水野
Hidetoshi Miyamoto
英稔 宮本
Masahiko Matsuura
昌彦 松浦
Takaharu Kurita
隆治 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置について画像形成操作をわかり
易く、容易化するための画像形成装置の制御方法を提供
する。該画像形成装置の制御方法を実行するためのプロ
グラムを格納した記録媒体を提供する。 【解決手段】 普通画像表示媒体PPに画像形成する第
1の画像形成部と、可逆性画像表示媒体TPに画像形成
する第2の画像形成部とを備え、媒体PPへの画像形
成、媒体TPへの画像形成のいずれも行える画像形成装
置PRTの制御方法であり、画像データを送ってくる画
像情報入力機器PCに、画像形成装置の状態情報、画像
形成装置の設定状態情報及びユーザー入力状態情報等を
送信し、該情報、ユーザー入力状態、画像データ、使用
アプリケーション及び画像入力機器の種類等に基づい
て、画像情報入力機器PCにおいて画像形成装置PRT
へ送信する画像データの処理方法を選択すること、機器
PC又は装置PRTにおいて装置PRTにおける状態及
び(又は)設定状態を変更することのうち1又は2以上
を行うことを含む画像形成装置の制御方法、並びにこれ
を実行するプログラム格納の記録媒体DSK。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は普通紙等の普通画像
表示媒体及び書き換え可能の可逆性画像表示媒体のいず
れにでも画像形成できる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、コンピュータ、ワードプロセッサ
等により作成した文章、図形等の表示はCRTディスプ
レイ等のディスプレイで表示したり、プリンタで紙等の
媒体に出力表示する等によりなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、CRTディス
プレイ等のディスプレイによる画像表示では、ディスプ
レイに表示される画像は、紙等にプリンタ等によって表
示された画像と比べると解像度が低く、鮮明、精細な画
像を得るには限界がある。また、ディスプレイによる画
像表示では比較的解像度が低いことや、ディスプレイか
らの発光により長時間の目視作業では眼が非常に疲れや
すい。
【0004】この点、紙等の画像表示媒体に文字、図形
等を表示する場合には、高解像度で鮮明に画像表示で
き、画像を見るあたってその画像は人目に優しい。
【0005】これらが原因で、コンピュータ、ワードプ
ロセッサ等により作成した文章、図形等の表示は、その
文章等が一時的に見読に供されれば足りるような場合
や、ドラフト(原稿、草稿)のように未だ訂正が加えら
れる可能性のある段階にあるときでも、殆どの場合、紙
等の媒体にプリンタ等によって出力表示される。
【0006】そして、画像表示された紙等の媒体は用済
みとなったあとは廃棄されたり、焼却されたりし、多く
の資源が消費されている。プリンタ等においてはトナ
ー、インク、熱転写シート等の消耗品が多量に消費され
ている。さらに、新しい紙等の表示媒体、トナー、イン
ク等を得るためにさらにそれらの資源、それらの製作エ
ネルギーが必要となる。
【0007】かかる現状は今日求められている環境負荷
の低減に反する結果となっている。
【0008】そこで本発明者等は、鋭意研究の結果、普
通紙等の普通画像表示媒体及び書き換え可能(つまり画
像形成、画像消去、一旦書き込んだ画像の書き換えが可
能)の可逆性画像表示媒体のいずれにでも画像形成で
き、書き換え可能であるために繰り返し使用できる可逆
性画像表示媒体にも画像形成できることで、それだけ今
日の環境負荷低減の要請に応えることができるととも
に、従来どおりの普通画像表示媒体にも画像形成できる
ことで従来の画像形成装置と比べても格別支障がない画
像形成装置を開発するに至った。
【0009】しかし、かかる画像形成装置は、普通画像
表示媒体、可逆性画像表示媒体のいずれにでも画像形成
できるが故に画像形成操作が複雑化し易い。
【0010】そこで本発明は、かかる画像形成装置につ
いて画像形成操作をわかり易く、容易化するための該画
像形成装置の制御方法を提供することを課題とする。
【0011】また本発明は、該画像形成装置の制御方法
を実行するためのプログラムを格納した記録媒体を提供
することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
像形成部と、可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の
画像形成部とを備え、第1の画像形成部による普通画像
表示媒体への画像形成、第2の画像形成部による可逆性
画像表示媒体への画像形成のいずれも行える画像形成装
置の制御方法であり、該画像形成装置に画像データを送
る画像情報入力機器に、少なくとも該画像形成装置にお
ける所定事項の状態に関する情報、該画像形成装置にお
ける画像形成のための設定状態に関する情報及び該画像
形成装置におけるユーザーによる入力状態に関する情報
のうち1又は2以上を送信すること、少なくとも前記画
像形成装置から画像情報入力機器へ送信される情報、該
画像情報入力機器におけるユーザーによる入力状態、該
画像情報入力機器における画像データ、該画像情報入力
機器における使用アプリケーション及び該画像入力機器
の種類のうち1又は2以上に基づいて、(1)該画像情
報入力機器において前記画像形成装置へ送信する画像デ
ータの処理方法を選択すること、(2)該画像情報入力
機器において前記画像形成装置における状態及び(又
は)前記画像形成装置における画像形成のための設定状
態を変更すること、(3)前記画像形成装置において前
記画像形成装置における状態及び(又は)前記画像形成
装置における画像形成のための設定状態を変更すること
のうち1又は2以上を行うこと、を含む画像形成装置の
制御方法を提供する。
【0013】この制御方法においては、前記画像形成装
置から画像情報入力機器へ送信される情報の中に、必要
に応じ、画像形成装置における画像データに関する情報
を含めてもよい。
【0014】また本発明は、前記課題を解決するため
に、普通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部
と、可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成
部とを備え、第1の画像形成部による普通画像表示媒体
への画像形成、第2の画像形成部による可逆性画像表示
媒体への画像形成のいずれも行える画像形成装置の制御
のためのコンピュータで読み取り可能のプログラムを格
納した記録媒体であり、前記プログラムに、該画像形成
装置に画像データを送る画像情報入力機器へ該画像形成
装置から送信されてくる、該画像形成装置における所定
事項の状態に関する情報、該画像形成装置における画像
形成のための設定状態に関する情報及び該画像形成装置
におけるユーザーによる入力状態に関する情報を受信す
ること、少なくとも前記画像形成装置から画像情報入力
機器へ送信されてくる情報、該画像情報入力機器におけ
るユーザーによる入力状態、該画像情報入力機器におけ
る画像データ、該画像情報入力機器における使用アプリ
ケーション及び該画像入力機器の種類のうち1又は2以
上に基づいて、(1)該画像情報入力機器において前記
画像形成装置へ送信する画像データの処理方法を選択す
ること、(2)該画像情報入力機器において前記画像形
成装置における状態及び(又は)前記画像形成装置にお
ける画像形成のための設定状態を変更することのうち少
なくともいずれかを実行すること、を可能にするプログ
ラムが含まれている記録媒体を提供する。
【0015】この記録媒体においては、画像情報入力機
器へ画像形成装置から該画像形成装置における画像デー
タに関する情報の送信が可能であるならば、必要に応
じ、該情報も受信できるプログラムが格納されていても
よい。
【0016】本発明に係る記録媒体は、画像情報入力機
器に着脱できるものであってもよいし、画像情報入力機
器に固定的に装填されていてもよい。
【0017】本発明に係る画像形成装置の制御方法及び
記録媒体によると、画像情報入力機器に画像形成装置に
おける前記の情報を送信でき、これら情報と画像情報入
力機器における前記の情報或いは状態とから、ユーザー
は、(1)該画像情報入力機器において前記画像形成装
置へ送信する画像データの処理方法を選択する、(2)
該画像情報入力機器において前記画像形成装置における
状態及び(又は)前記画像形成装置における画像形成の
ための設定状態を変更する、(3)前記画像形成装置に
おいて前記画像形成装置における状態及び(又は)前記
画像形成装置における画像形成のための設定状態を変更
する、といったジョブ制御のうち1又は2以上を実行し
て、各種状態、状況等に適切に対応できる。それだけ画
像形成操作がわかりやすく、容易となる。
【0018】前記の「画像形成装置における所定事項に
ついての状態」等について以下に順次説明する。 <画像形成装置における状態>「画像形成装置における
所定の事項についての状態」としては大別して(A1)
画像表示媒体に関する状態、(A2)画像形成エレメン
ト(現像器、定着器等)の状態、(A3)画像形成装置
の動作モード、(A4)エラー発生状況等、を例示でき
る。
【0019】これらのそれぞれについてさらに例示する
と次のとおりである。
【0020】なお、「画像表示媒体」については以下、
単に「媒体」ということがある。
【0021】普通紙等の普通画像表示媒体については
「媒体PP」又は単に「PP」ということがある。
【0022】可逆性画像表示媒体については「媒体T
P」又は単に「TP」ということがある。 (A1)画像表示媒体に関する情報 準備されている媒体の種類、媒体における画像形成面の
状態、媒体切れ、媒体の表裏面の向き(表裏面の間違い
状態)、媒体種の間違い、媒体種の設定、媒体における
上書き禁止の有無、媒体供給カセットの有無、媒体TP
等。 (A2)画像形成エレメントの状態 現像器のセット位置や現像モード、定着器のセット位置
や定着モードさらには定着温度、クリーナー、転写機
構、媒体搬送機構などの各種エレメントの状態。(A
3)プリンタの動作モード。
【0023】待機モード、省エネモード、起動モード、
印刷モード、通信モードなど。 (A4)エラー発生状況 媒体詰まり、媒体切れ、設定ミスなど。
【0024】上記(A1)の媒体に関する情報は、後ほ
ど画像形成装置設定の例示において述べる各種の媒体種
検出装置を利用して得ることができる。また、ユーザー
が手動入力することでも得られる。
【0025】媒体に関する状態のうち媒体TPの状態の
検出については、劣化度、寿命、使用回数、上書き禁止
情報、初期化の有無などを検知してもよい。
【0026】劣化度、寿命、使用回数についての媒体T
Pの状態は、媒体TPに刻印する、印刷する、バーコー
ドなどのマークをつけるなど、様々な方法が採用でき
る。
【0027】また、プリンタの印字部よりも上流側にお
てい媒体搬送路にテスト印字機構を設け、該テスト印字
機構による媒体TPの印字部分における色の変化の有
無、コントラスト等から検知してもよい。上き禁止は、
上書き禁止のマーク、目印、機構などを定めておき、各
種検出手段で検知できる。
【0028】上記(A2)の画像形成装置の各種エレメ
ント状態の検出については、現像器のセット位置及びモ
ード、定着器のセット位置、モード及び定着温度、クリ
ーナー、転写機構、さらには、給紙カセットの選択、媒
体排出トレイの選択などの媒体の供給や搬送の機構等の
画像形成装置の動作モードに応じて設定が変更される可
能性のあるエレメントの状態や動作モードを検知しても
よい。
【0029】定着器温度の検出は、定着器に設けられて
いる温度制御用の温度検知手段をそのまま利用してもよ
い。また、媒体TP専用の温度検知手段を設けてもよ
い。
【0030】上記(A4)の媒体詰まり、媒体切れ、設
定ミスなどのエラー発生状況は、画像形成装置のエラー
検出手段をそのまま利用して検出できる。
【0031】また、媒体TPの寿命検知など、媒体TP
専用のエラー検出手段を設けてもよい。 <画像形成装置における画像形成のための設定状態>
「画像形成装置における画像形成のための設定状態」と
しては大別して (B1)画像形成装置における媒体設定状態、(B2)
画像形成モード(プリントモード)を例示できる。各々
についてさらに説明する。 (B1)媒体設定状態 媒体設定については、画像形成装置を含むシステムが検
知する場合と、ユーザーが手動で媒体設定入力すること
で検出される場合などがある。
【0032】前者については、様々の媒体種検出装置を
利用できる。該媒体種検出装置による媒体種の検出によ
り画像形成に供する媒体種の設定も可能である。
【0033】かかる媒体種検出装置としては次のものを
例示できる。 a)画像形成装置に設けられたカセット装着部に装着さ
れるカセットに設けられた、該カセットに収容される媒
体の種類を示す媒体表示部に基づいて、画像形成に供さ
れようとする媒体が普通紙等の普通画像表示媒体(媒体
PP)であるか、可逆性画像表示媒体(媒体TP)であ
るかを検出する装置、 b)画像形成装置に設けられたカセット装着部に装着さ
れるカセットに収容される媒体に設けられている媒体表
示部に基づいて、画像形成に供されようとする媒体が媒
体PPであるか、媒体TPであるかを検出する装置。
【0034】後者b)の媒体検出装置の場合における媒
体に設けられている媒体表示部としては、媒体のサイ
ズ、媒体PPと媒体TPを区別できるように例えば媒体
TPに設けた切り込み、切り欠け、透孔、媒体TPに設
けた特別の印やマーク、これらの他、媒体の静電容量、
表面抵抗、導電率、磁気量、分光反射特性、厚み、空気
透過率、重量、柔軟性等の諸物性等を例示できる。
【0035】これらの媒体表示部を光センサー等の各種
センサーで検出することで媒体種のの検出及び設定が可
能である。 c)以上の他、画像形成装置の画像形成部(印字部)よ
り上流側の媒体搬送路に設けられるテスト印字機構と、
該印字機構による媒体上の印字対象部分の物性変化を検
出するセンサとを含む装置も挙げることができる。例え
ば該テスト印字機構による媒体への印字操作よる媒体の
色の変化の有無等を検出することで媒体種を検出でき
る。
【0036】ユーザーが手動で媒体設定入力する場合と
しては、画像形成装置の操作パネル上における媒体種選
択指定部において画像形成に供しようとする媒体種を選
択指定する場合、ユーザーがカセットに設けられた媒体
選択機構を操作して初手の媒体を収容し、該選択機構に
おける操作結果をカセット装着部のセンサが検出するこ
とで媒体種検出と、画像形成に供しようとする媒体の設
定とを行う場合等を例示できる。 (B2)画像形成モード(プリントモード) 画像形成モードについては、PPモード、TPモード、
試し刷りモード、編集印刷モードなどが挙げられる。
【0037】PPモードとは、媒体PPに印刷するモー
ドで、画像情報(画像データ)を媒体PPに最適化して
印刷するモードである。
【0038】TPモードとは、媒体TPに印刷するモー
ドで、画像情報(画像データ)を媒体TPに最適化して
印刷するモードである。
【0039】試し刷りモードとは、画像情報を媒体TP
を用いてTPモードで印刷したのち、画像形成装置上の
画像データ記憶部に保存されている画像データに従って
再度媒体PPにPPモードで印刷するモードである。
【0040】編集印刷モードとは、複数ページを1枚に
印刷するモード、画像を拡大又は縮小して印刷するモー
ド、画像を部分的に拡大又は縮小して印刷するモード、
縦横変倍して印刷するモードなどである。
【0041】その他のモード設定については、イレース
モード、上書き禁止モード、印刷終了モード、強制停止
モード、強制排出モードなどが挙げられる。
【0042】イレースモードとは、画像を書き込んであ
る媒体TPについて画像を消去するモードで、白ベタ印
刷のほか、黒ベタ印刷、任意の画像印刷などをしてもよ
い。
【0043】上書き禁止モードとは、何らかの手段で上
書き禁止情報を検知した場合、或いは、既に画像書き込
みがされている場合などに、印刷を終了、強制排出など
の処理をするモードである。
【0044】印刷終了モード、強制停止モードとは、エ
ラー検知などにより印刷を停止する必要が生じた場合、
画像形成装置側で、印刷を中止するモードである。
【0045】強制排出モードとは、媒体種の選択ミスな
どにより、印刷時に強制的にこれを排出する必要が生じ
たときに利用されるモードである。 <ユーザーの入力状態>ユーザーの行う入力のうちプリ
ント結果に影響を与える入力としては、 ・コンピュータ等の画像情報入力機器上においては、解
像度、プリント速度、印刷モード、媒体設定、割り付
け、オーバーレイ、ハーフトーン、色情報、階調、印刷
品位、部数、印刷ページ数などのプリンタドライバの設
定操作などを例示でき、 ・画像形成装置(プリンタ)上においては、PPモー
ド、TPモード、媒体設定、試し刷りモード等の設定の
ためのキー操作等の各種操作を例示できる。 <画像データ(プリントデータ)>画像データ(プリン
トデータ)とは、画像形成する(プリントする)デー
タ、スタイル、メールヘッダ、htlm形式などの固有
の書式、データサイズ、色情報、階調、印刷ページ数、
印刷部数、解像度、ハーフトーン、変更履歴、ページメ
モリ内の画像データと送信画像データの差異などの情報
を指す。 <アプリケーション或いはアプリケーションソフト>ア
プリケーション(アプリケーションソフト)とは、プリ
ント動作命令を発するアプリケーション(アプリケーシ
ョンソフト)を指し、ワードプロセッサ、表1算ソフ
ト、メーラー、htlm閲覧ソフトなどを指す。 <画像情報入力機器の種類>画像情報入力機器とは、画
像形成装置(プリンタ)に画像情報を送る機器を指し、
パーソナルコンピュータ等のコンピュータ、ファクシミ
リ受信機、プリントサーバなど、画像データを直接操作
する機器から送信データをプリンタに中継する機器まで
を指す。次に、前記の「プリンタへ送信する画像データ
の処理方法の選択」等のジョブ制御について説明する。 <プリンタへ送信する画像データの処理方法の選択>画
像データの処理方法の選択とは、印字データの処理方
法、処理する機器などを組み合わせた、複数の処理方法
から処理方法を選択することを意味する。
【0046】処理方法は、解像度の変調、色情報の変
更、階調数の変更、媒体TPの状態の情報(劣化度、使
用回数、目印など)の追加や変更、媒体(例えばTP)
に対する目印、文字、画像などの情報の追加や変更など
であり、本来の印字データに変更、追加、削除を加え、
異なる印刷結果を得るための処理のことである。勿論、
処理結果として、本来の印刷結果と同一になっても構わ
ない。
【0047】目印、文字、画像などの情報には、意味の
ある情報または意味の無い情報でも構わず、広告などの
情報、プリンタエラー情報など、様々な印字データの変
更、追加等が考えられる。
【0048】印字データの制御は、必ずしもすべての印
字データについて行われなくてもよい。また、処理結果
が、本来の印字データと同一になってもよく、画像形成
装置への入力の結果、印字データがそのまま印字されて
もよい。
【0049】印字データを処理する機器は、パーソナル
コンピュータ、プリンタ、プリントサーバ、ファクシミ
リ機等いずれでもよく、いずれにおいて処理しても構わ
ない。また、パーソナルコンピュータ上で処理したデー
タを途中経由するプリントサーバ上で再度処理するな
ど、複数の機器で複数回処理しても構わない。<画像形
成装置の状態の変更及び画像形成装置設定状態の変更>
画像形成装置の状態及び画像形成装置の設定状態の変更
は、画像情報入力機器で行えばよいが、必要に応じて画
像形成装置上で行ってもよい。
【0050】画像情報入力機器にそれらの状態を示し、
手動で画像情報入力機器又は画像形成装置の設定を変更
してもよい。
【0051】画像形成装置の状態及び画像形成装置の設
定状態についての変更内容は、先に<画像形成装置の状
態>及び<画像形成装置における画像形成のための設定
状態>で説明した各種の状態等が含まれる。既述の<画
像形成装置の状態及び>(又は)<画像形成装置におけ
る画像形成のための設定状態>についての検知に応じ
て、<画像形成装置へ送信する画像データの処理方法の
選択>及び(又は)<画像形成装置の状態の変更及び画
像形成装置設定状態の変更>といった制御を行う。これ
らの検知および制御は、必ずしもそれぞれ一つである必
要はなく、複数の検知を組み合わせて、複数の処理を行
うことも可能である。次表にその具体例をまとめて示
す。なお、必ずしもこれらの例に制限されるものではな
い。
【0052】
【表1】
【0053】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
像形成部は間接記録方式の画像形成部であっても、直接
記録方式の画像形成部であってもよい。
【0054】かかる間接記録方式の画像形成部の代表例
として、静電潜像担持体に、形成すべき画像に応じた静
電潜像を形成し、該静電潜像を現像してトナー像とし、
該トナー像を普通画像表示媒体へ転写定着させる電子写
真方式の画像形成部を挙げることができる。
【0055】またかかる直接記録方式の画像形成部とし
て、形成すべき画像に応じて画像表示媒体へインクを飛
翔させ画像形成するインクジェット方式の画像形成部、
昇華型インクを塗布した転写フィルムから、形成すべき
画像に応じて画像表示媒体へインクを熱転写させて画像
を形成する昇華型熱転写方式の画像形成部、感熱インク
を塗布した転写フィルムから、形成すべき画像に応じて
画像表示媒体へ該インクを熱転写して画像を形成する感
熱転写方式の画像形成部等を例示できる。
【0056】普通画像表示媒体としては、普通紙、オー
バーヘッドプロジェクタ用シート等を例示できるが、こ
れらの中から、第1の画像形成部における普通画像表示
媒体への画像プリント方式に応じて適当な画像表示媒体
を使用できる。
【0057】前記第2の画像形成部としては、例えば、
電界駆動型の可逆性画像表示媒体に、形成すべき画像に
応じた電界にて画像を表示させる画像形成部や、磁気駆
動型の可逆性画像表示媒体に、形成すべき画像に応じた
磁界にて画像を表示させる画像形成部を挙げることがで
きる。
【0058】かかる電界駆動型の可逆性画像表示媒体及
び磁気駆動型の画像表示媒体については後ほど説明す
る。可逆性画像表示媒体への画像形成部についても後ほ
どさらに説明する。
【0059】なお電界駆動型可逆性画像表示媒体であっ
て磁性現像粒子を含む媒体を使用するときは、第2の画
像形成部は該可逆性画像表示媒体への電界による画像形
成にあたり、乾式現像粒子を磁気攪拌する装置を設けて
もよい。
【0060】前記した電界駆動型の可逆性画像表示媒体
として、乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体、電気泳動
型の画像表示媒体、ツイストボール型の画像表示媒体な
どを例示できる。これらについて説明する。 <乾式帯電粒子内包型の画像表示媒体>所定のギャップ
をおいて対向する2枚の基板(少なくとも一方は光透過
性を有する)間に形成された現像剤収容セルに乾式現像
剤が内包され、該乾式現像剤は互いに帯電極性の異な
る、且つ、互いに光学的反射濃度の異なる(換言すれ
ぱ、「コントラストの異なる」或いは「色の異なる」)
少なくとも2種類の、摩擦帯電性を有する乾式現像粒子
を含んでいる可逆性画像表示媒体。
【0061】この画像表示媒体は、前記少なくとも2種
類の乾式現像粒子が互いに異なる帯電極性に摩擦帯電し
た状態で、表示しようとする画像に応じた電界を付与す
ることで、媒体内部で電界の向きに応じて、それぞれの
極性に帯電した現像粒子が互いに反対方向に移動してコ
ントラストのある画像を表示するものである。
【0062】かかる乾式帯電性粒子内包型媒体のさらな
る例として、所定のギャップをおいて対向する2枚の基
板(少なくとも一方は光透過性を有する)間に形成され
た現像剤収容セルに乾式現像剤が内包され、該乾式現像
剤は互いに帯電極性の異なる、且つ、互いに光学的反射
濃度の異なる(換言すれば、「コントラストの異なる」
或いは「色の異なる」)少なくとも2種類の、摩擦帯電
性を有する乾式現像粒子を含んでおり、該2種類の現像
粒子のうち少なくとも一方が磁性粒子である画像表示媒
体を挙げることができる。
【0063】この画像表示媒体は、先に述べた画像表示
媒体と同様にして画像表示できる。そして乾式現像剤を
構成する前記少なくとも2種類の現像粒子のうち少なく
とも一方が磁性粒子であるから、現像剤(現像粒子)を
磁場、例えば振動磁場により攪拌することができ、かか
る現像剤の攪拌により媒体の初期化、画像形成(画像表
示)に先立つ前回画像の消去(初期化の一種)や、画像
表示において現像粒子を画像表示のための静電場で動き
やすくすることができ、それだけ良好に画像表示でき
る。
【0064】この磁性粒子を採用する乾式帯電粒子内包
型の可逆性画像表示媒体を用いるときは、これに画像形
成する画像形成部に、該可逆性画像表示媒体への電界に
よる画像形成にあたり乾式現像粒子を磁気攪拌する装置
を設けてもよい。
【0065】セルに内包される現像粒子の粒径は例えば
1μm〜100μm程度とすればよい。現像粒子の構成
例として、バインダー樹脂に各種着色剤、帯電制御剤等
が分散された微粒子を挙げることができる。流動性向上
剤等の第3成分(粒子)を添加、混合しても構わない。 <電気泳動型の画像表示媒体>2枚の基板をスペーサを
介して間隔を開けて対向配置して密封空間を形成し、該
空間に電気泳動能のある粒子をそれと色の異なる分散媒
中に分散させた表示液を充填したもので、画像に応じた
電界を付与して表示液中の粒子を泳動させることで、粒
子の色若しくは分散媒の色で画像表示を行うものであ
る。
【0066】かかる表示液は通常イソパラフィン系など
の分散媒、二酸化チタンなどの粒子、この粒子と色のコ
ントラストを付けるための染料、界面活性剤などの分散
剤及び荷電付与剤等の添加剤から構成される。 <ツイストボール型の画像表示媒体>代表的な例は、ジ
リコン(gyricon)ベースの電子紙ディスプレイ
としても知られ、通常シート状で、米国特許第4,12
6,854号及び米国特許第4,143,103号に開
示されている媒体である。しかしこれに限定されるもの
ではない。すなわち、一方の半球面と他方の半球面とが
異なる色を呈する(例えば一方の半球面が白色、他方の
半球面が白以外の色、例えば黒色に着色されている)2
色球体が液体又は液状ワックス等で囲繞された状態で絶
縁性保持媒質におけるキャビティに封入され、画像に応
じた外部電界の付与により、該キヤビテイ内でその電気
的異方性に従って回転することで画像表示を行うもので
あればよい。また、ワックスの融点を超える加熱と、外
部電界の作用下で画像表示できる一方、およそワックス
の融点以下に冷却することで画像を不動化させ得るもの
でもよい。磁気駆動型の可逆性画像表示媒体として次の
ものを例示できる。 a)所定のギャップをおいて対向する2枚の基板間に形
成されたセルに磁性粒子を分散させた分散液が内包され
ており、該磁性粒子と分散液は互いに光学的反射濃度が
異なっている画像表示媒体、 b)基板の片面に、磁性粒子を分散させた分散液を封入
したマイクロカプセルの塗布層を形成した画像表示媒体
であり、前記マイクロカプセル内の磁性粒子及び分散液
は互いに光学的反射濃度が異なっている画像表示媒体 以上の他、可逆性画像表示媒体として、書き換え可能の
画像ディスプレイも例示できる。
【0067】かかる画像ディスプレイとして、駆動方式
の観点からすると、電極(例えば画素ごとの個別電極)
を有する例えばマトリクス駆動型の可逆性画像ディスプ
レイを挙げることができる。その場合、さらに電極への
信号付与コントローラを有するものでもよい。電極への
電圧を印加したあとも画像を記憶している画像記憶性を
有するものでもよい。かかる可逆性画像ディスプレイは
表示に供する媒体の観点からすると、液晶表示パネル、
エレクトロルミネッセンスパネル等のパネルディスプレ
イを挙げることができる。
【0068】これら可逆性画像表示媒体はいずれも、付
与する電界或いは磁界を選ぶことで画像表示(画像書き
込み)、画像消去、一旦書き込んだ画像の書き換えが可
能で、繰り返し使用できる。よって一旦画像表示したあ
とでも廃棄する必要はない。
【0069】また、外部からの現像剤の供給を要しない
から、従来における紙等の画像表示媒体、現像剤、イン
ク等の消耗品の使用を大幅に低減することができる。
【0070】電界駆動型又は磁気駆動型の可逆性画像表
示媒体への画像形成部としては次のものを例示できる。 <電界駆動型可逆性画像表示媒体への画像形成部>電界
駆動型の可逆性画像表示媒体には形成しようとする画像
に応じた電界(静電場)を該媒体に形成することで画像
表示できる。よって画像形成部としては、かかる電界
(静電場)を形成できるものとして、静電潜像を利用す
るもの、書き込み電極を利用するものを例示できる。 ・静電潜像を利用する画像形成部 媒体の2枚の基板のうちいずれか一方(例えば画像観察
側の基板)の表面に、表示しようとする画像に対応した
静電潜像を形成するか、又は外部で形成した静電潜像を
接近させ、該静電潜像に基づいて静電場を形成するも
の。
【0071】この場合静電場の形成は、静電潜像の形成
と同時的になされてもよいし、静電潜像形成後になされ
てもよい。静電場の形成は、例えば静電潜像を形成する
又は接近させる基板とは反対側の基板に該静電場形成の
ための所定電位を設定することで行える。該所定の電位
の設定は例えば反対側基板に予め設けた或いは接触させ
た対向電極にバイアスを印加するか、該対向電極を接地
する等で行える。
【0072】静電潜像は、例えば直接静電潜像形成装置
を用いて媒体表面(基板表面)に直接形成してもよい
し、外部静電潜像形成装置を用いて媒体外部で形成した
静電潜像を媒体表面(基板表面)に転写形成又は接近さ
せてもよい。
【0073】直接静電潜像形成装置としては、表示しよ
うとする画像に応じて媒体表面に放電して静電潜像電荷
をのせる各種の放電型静電潜像形成装置、表示しようと
する画像に応じて媒体表面に電荷注入して静電潜像電荷
をのせる各種の電荷注入型の静電潜像形成装置を例示で
きる。前者の例としてイオンフロー型の装置や、所定方
向(例えば基板を装置で走査するときの主走査方向)に
記録電極を配列した静電記録ヘッドを有するマルチスタ
イラス型の装置を挙げることができ、後者の例として所
定方向(例えば基板を装置で走査するときの主走査方
向)に記録電極を配列するとともに該記録電極に隣り合
わせて隣接制御電極を配列した静電記録ヘッドを有する
マルチスタイラス型装置を挙げることができる。
【0074】外部静電潜像形成装置としては、静電潜像
担持体上に表示しようとする画像に対応した静電潜像を
形成し、該静電潜像担持体上の静電潜像を前記媒体基板
表面に転写又は接近させるものを例示できる。さらに言
えば、感光体のような光導電体上に表示しようとする画
像に対応した静電潜像を形成し、該光導電体上の静電潜
像を前記媒体基板表面に転写するもの又は接近させるも
のや、誘電体上に表示しようとする画像に対応した静電
潜像を形成し、該誘電体上の静電潜像を前記媒体基板表
面に転写するもの又は接近させるものを例示できる。
【0075】このような外部静電潜像形成装置、特に感
光体のような光導電体に静電潜像を形成する装置は、普
通画像表示媒体への画像形成部が静電潜像担持体として
感光体のような光導電体を有する電子写真方式の画像形
成部であるときに、該感光体等の共通化を図ることがで
きる利点がある。 ・書き込み電極を利用する画像形成部 画像表示媒体の基板に接触又は近接配置される画像書き
込み電極を有し、該電極に表示しようとする画像に対応
したバイアスを印加する画像形成装置。
【0076】例えば、画像表示媒体の一方の基板(例え
ば画像観察側の基板)に接触又は近接配置される画素ご
との個別電極を有するとともに該媒体の他方の基板に接
触又は近接配置される対向電極を有し、各個別電極に表
示しようとする画像に対応したバイアスを印加する画像
形成装置を挙げることができる。 <磁気駆動型可逆性画像表示媒体への画像形成部>画像
書き込み用磁気ヘッドを有する画像形成部を挙げること
ができる。また、電界駆動型、磁気駆動型のいずれの可
逆性画像表示媒体に画像形成する画像形成部の場合で
も、媒体を初期化したり、初期化の一種として画像表示
前に前回表示の画像を消去する画像消去装置を含んでい
てもよい。また、媒体の初期化を行ったり、画像表示前
に前回表示の画像を消去したり、画像表示にあたって現
像粒子の流動性を高める(特に乾式帯電粒子内包型媒体
の場合に媒体内現像粒子の流動性を高める)等のために
現像剤攪拌装置を含んでいてもよい。画像消去装置と現
像剤攪拌装置の双方を含んでいてもよい。
【0077】画像消去装置は、例えば画像表示媒体にお
ける現像剤を構成している現像粒子を移動させる電界を
形成するイレース電界形成装置、現像剤に攪拌力を作用
させる攪拌装置、又はこれらの両者を含んでいる装置を
例示できる。攪拌力の付与は、例えば現像剤に対し交番
電界を形成する、振動磁場を形成する、超音波を照射す
る、機械的振動を付与する、これらを組み合わせる等に
より行える。
【0078】イレース電界形成装置としては、例えば、
乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体に対して、2
種類の現像粒子のうち一方の同じ光学的反射濃度の(換
言すれば、「同じコントラストの」或いは「同じ色
の」)現像粒子を一方の基板側へ集めるとともに、他方
の同じ光学的反射濃度の現像粒子を他方の基板側へ集め
るように電界を形成する装置を挙げることができる。こ
の装置よると、媒体の初期化を行ったり、画像消去でき
るとともに、次に新たな画像を形成するとき、画像部の
み現像粒子を移動させるだけでよいから、それだけ画像
表示が円滑、確実に、高品質になされる。
【0079】かかるイレース電界形成装置としては、可
逆性画像表示媒体を間にして配置される一対の電極又は
誘電体と、これらにバイアス電圧を印加する電源装置と
を含んでいるものを例示できる。
【0080】この他さらに、画像表示媒体に放電して電
界を形成する各種の放電型電界形成装置、画像表示媒体
に電荷注入して電界を形成する各種の電荷注入型電界形
成装置を例示できる。前者の例としてコロナ帯電装置、
イオンフロー型の電界形成装置、所定方向に電極を配列
したヘッドを有するマルチスタイラス型の電界形成装置
を挙げることができ、後者の例として所定方向に電極を
配列するとともに該電極に隣り合わせて隣接制御電極を
配列したヘッドを有するマルチスタイラス型電界形成装
置を挙げることができる。
【0081】また攪拌装置として、次のものを例示でき
る。 ・可逆性画像表示媒体に対し交番電界を形成する装置。
【0082】この装置は現像剤粒子の少なくとも1種が
絶縁性である場合に利用できる。 ・可逆性画像表示媒体に対し振動磁場を形成する装置。
【0083】この装置は現像剤粒子の少なくとも1種が
磁性体を含んでいる場合に利用できる。 ・可逆性画像表示媒体に対し超音波を照射する装置。 ・可逆性画像表示媒体に対し機械的振動を与える装置。 ・上記装置を2以上組み合わせた装置。
【0084】これらの中でも交番電界形成装置及び振動
磁場形成装置が特に有効である。
【0085】なお、第1タイプの画像形成装置における
普通画像表示媒体への第1画像形成部及び可逆性画像表
示媒体への第2画像形成部は別々に設けられていてもよ
いが、一部を共通にしていてもよい。もっとも、画像表
示媒体へ画像を書き込む書き込みヘッドについては別々
に設ける方がヘッド制御が容易である。
【0086】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0087】先ず、本発明に係る画像形成装置に使用で
きる可逆性画像表示媒体について説明する。 <乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体>図1及び
図2に乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体の1例
を示す。図1(A)は可逆性画像表示媒体12の画像表
示前の断面図であり、図1(B)は画像表示時の1例の
断面図である。図2は媒体12の一部を切り欠いて示す
平面図である。
【0088】図1及び図2に示す画像表示媒体12は、
全体が矩形の媒体であり、第1基板121、第2基板1
22及びこれら両基板間の隔壁123を含んでいる。第
1基板121と隔壁123とは透明なポリエチレンテレ
フタレート(PET)を加熱型押し成形して一体的に形
成されている。第2基板122も透明なPET基板であ
り、その外面にはアルミニウム蒸着層13を形成してあ
る。
【0089】隔壁123は媒体12の縦方向辺と平行に
延びる複数本の縦仕切り壁123aからなり、各隣り合
う縦仕切り壁の間に現像剤収容セル124が提供されて
いる。各セル124には相互に摩擦帯電した白色現像粒
子WP及び黒色現像粒子BPを含む現像剤DLが収容さ
れている。
【0090】媒体12の周縁部において両基板121、
122はヒートシールされて封止部120とされてい
る。封止部120のうち縦仕切り壁123aの長手方向
における両端部に連設されて各セルの両端部を封止して
いる部分120aはセル124を形成する仕切り壁を兼
ねている。
【0091】各セルは密閉されており、該セルから現像
剤DLが漏れ出ることはない。
【0092】隔壁123(仕切り壁123a)は両基板
121、122間を所定のギャップに維持するスペーサ
を兼ねている。
【0093】基板121は平均厚さ25μmmであり、
基板122も厚さ25μmである。各仕切り壁123a
は幅α=20μm、高さh=100μm、隣り合う仕切
り壁間隔pt=200μmである。現像剤DLは両基板
貼り合わせ前に各セル124に90%の高さまで収容さ
れ、その後基板121上の縦仕切り壁123aの上端面
に光硬化性接着剤123bを薄く塗布し、その上から基
板122を密着させ、紫外線照射により該接着剤を硬化
させ、さらに両基板の周縁部をヒートシールしてある。
【0094】前記セルにおける現像粒子及び現像剤の詳
細は次のとおりである。 ・白色現像粒子WP 熱可塑性ポリエステル樹脂(軟化点121℃、ガラス転
移点67℃)100重量部と、酸化チタン(石原産業社
製:CR−50)40重量部と、負荷電制御剤としてサ
リチル酸亜鉛錯体(オリエント化学社製:ボントロンE
−84)5重量部とをヘンシェルミキサーで十分に混合
した後、2軸押し出し機で混練後冷却した。該混練物を
粗粉砕し、その後ジェット粉砕機で粉砕し、風力分級し
て、体積平均粒径10.1μmの白色微粉末を得た。そ
の後に疎水性シリカ粒子(日本アエロジル社製:アエロ
ジルR−972)0.3重量部を加え、ヘンシェルミキ
サーにより混合処理を行い白色現像粒子WPを得た。 ・黒色現像粒子BP スチレン−nブチルメタクリレート系樹脂(軟化点13
2℃、ガラス転移点65℃)100重量部と、カーボン
ブラック(ライオン油脂社製,ケッチェンブラックE
C)を4重量部と、シリカ(日本アエロジル社製 #2
00)を1.5重量部と、マグネタイト系磁性粉(RB
−BL−P チタン工業社製)500重量部とをヘンシ
ェルミキサーで充分混合した後、ベント二軸混練装置で
混練した。
【0095】この混練物を冷却後フェザーミルで粗粉砕
した後、ジェットミルで微粉砕し、これを風力分級機で
分級して、体積平均粒径25μmの黒色粒子BPを得
た。 ・現像剤DL 前記白色粒子WPと黒色粒子BPを白色粒子12g、黒
色粒子88gの割合でポリエチレン製のボトルに入れ、
ボールミル架台にて回転させて30分間混合攪拌を行い
現像剤DLを得た。白色粒子はマイナスに、また黒色粒
子はプラスに帯電していた。この現像剤DLを使用し
た。
【0096】以下、ここで使用することがある上記媒体
12を「媒体TP1」という。 <電気泳動型の可逆性画像表示媒体>図3は電気泳動型
の可逆性画像表示媒体14の構造例を示している。
【0097】図3に示す媒体14は、透明支持基板14
6に支持された電界発色層140を備えている。電界発
色層140は帯電着色粒子141を絶縁性液体142中
に分散させた現像液143を透明導電層144と絶縁層
145の間に密封したものである。絶縁性の液体142
には高純度石油(例えばエッソ社 商品名アイソパー)
を用い、これにイオン性界面活性剤及び染料を含有さ
せ、有機物粒子141を混合して現像液143としてあ
る。このイオン性界面活性剤が顔料を含有した有機物着
色粒子141に吸着して該粒子が電気化学的に安定的に
帯電する。この帯電着色粒子141が液142中に分散
して電気泳動の性質を示す。
【0098】この媒体14は、電界が加わらないか、所
定の電界とは逆電界が加わっているときは、絶縁性液体
142中の染料の色が見えているが、静電潜像が書き込
まれると、帯電着色粒子141が透明導電層144の方
へ移動し、その顔料が見える。
【0099】この媒体14は媒体内の絶縁性液体142
に分散している帯電現像粒子(ここでは帯電着色粒子)
141に対し表示しようとする画像に対応して静電場を
形成することで画像表示させることができる。 <ツイストボール型の可逆性画像表示媒体>図4はツイ
ストボール型の可逆性画像表示媒体15の構造例を示し
ている。
【0100】図4に示す媒体15は、透明支持基板15
6に支持された電界発色層150を有している。電界発
色層150は、片面に着色151aした片面着色球15
1を絶縁性液体152で囲繞してその中に浮かせ、該液
体ごと絶縁性保持媒質153に埋め込み、該媒質153
の片面に透明導電層154を、反対側面に絶縁層155
を形成したものである。
【0101】片面着色球151は、例えばTiOを主
成分とするガラスの白色球を適当な台上に一様に配置し
上面からクロム等を蒸着することで作製される。その大
きさは30μm〜100μmの範囲でよいが、10μm
以下とすれば、より解像度が高くなる。
【0102】この片面着色球151を、例えばエラスト
マーのような絶縁性保持媒質153中に分散させ、この
媒質153をトルエン等の有機溶媒にイオン性界面活性
剤を溶かした溶液に浸たすことにより膨潤させ、それに
より片面着色球151の周囲に絶縁性液体152を溜ま
らせる。かくして片面着色球151は絶縁性液体層15
2で囲繞され、回転可能な状態で該液体ごと絶縁性保持
媒質153に埋め込まれた状態が得られる。
【0103】片面着色球151は一方の半球面と他方の
半球面とが性質が異なるため、これら両面においてイオ
ンの吸着の量が異なる。よって媒体15に電界をかける
と、電界の方向により片面着色粒子151の面の向きが
変化する。従って片面着色球151の着色面が見えた
り、着色していない面が見えたりすることで画像表示さ
れる。 <磁気駆動型の可逆性画像表示媒体>図5は磁気駆動型
の可逆性画像表示媒体16の構造例を示している。
【0104】図5に示す媒体16は、光吸収性黒色磁性
粒子164と、分散媒、所望により増ねん剤、着色剤を
成分とした塑性分散液体165とを、少なくとも画像観
察側が透明な2枚の基板161、162の間を小室16
3に仕切って形成した多セル構造シート160の各小室
163に封入してなる画像表示媒体である。
【0105】なお、このような構造の媒体に代えて、同
様の光吸収性黒色磁性粒子164と塑性分散液体165
とを封入した多数のマイクロカプセルの塗布層を透明基
板の片面に形成した画像表示媒体でもよい。
【0106】このような画像表示媒体は、図5に例示す
るように、表側(画像観察側)基板161の基板面から
磁気ヘッドH2を用いて、形成しようとする画像に応じ
て画素ごとに所定の磁界を形成することで、磁気力によ
り吸引された磁性粒子164が泳動して、塑性分散液体
165と磁性粒子164の色のコントラストの差で画像
を表示する。
【0107】なお、書込み用の磁気ヘッドH2として
は、例えば、媒体16の小室163(或いはマイクロカ
プセル型媒体のマイクロカプセル)内の磁性粒子164
を表基板161側に磁力で引き寄せ得るように表基板1
61側に設けられた電磁石171群と、各電磁石171
に直流電流を供給する直流電源172とを備えたものを
挙げることができる。
【0108】塑性分散液体165の着色材としては、白
色顔料その他の顔料や染料を使用することができる。か
かる着色剤は、例えば塑性分散液体に対し10%以下好
ましくは3%以下の量添加して、塑性分散液体165と
磁性粒子164のコントラストを高めることができ、そ
れにより画像表示を鮮明にすることができる。
【0109】光吸収性黒色磁性粒子164は、マグネタ
イト、フェライト等の磁性体と、着色剤としてカーボン
ブラックと、バインダー樹脂とを混練し、粉砕して、粒
子径5μm〜100μm程度としたものが好ましい。
【0110】光吸収性黒色磁性粒子164は塑性分散液
体165に対して5重量%〜30重量%、より好ましく
は10重量%〜20重量%させるのが好ましい。
【0111】塑性分散液体165を構成する前記の分散
媒としては、アイソパー(エッソ化学株式会社製のイソ
パラフィン溶剤)に代表されるパラフィン系溶剤や、シ
リコーンオイル等が好適に用いられる。次に図面を参照
して本発明に係る画像形成装置の幾つかの例を説明して
いく。
【0112】併せて本発明に係る画像形成装置に関する
情報の表示の幾つかの例についても説明する。
【0113】以下の説明において、普通紙等の普通画像
表示媒体は「媒体PP」又は「PP」可逆性画像表示媒
体は 「媒体TP」又は「TP」と称することが
ある。また、普通紙等の普通画像表示媒体への画像形成
モードは「PPモード」可逆性画像表示媒体への画像形
成モードは 「TPモード」と称することがあ
る。 <図6の画像形成装置(プリンタ)PRT>この画像形
成装置PRTは、ドラム型感光体211、感光体211
の周囲に順次配置された帯電器(ここでは帯電ローラ)
212、画像露光部213、現像器214、転写器(こ
こでは転写ローラ)215及びクリーナ(ここではクリ
ーニンブレード)216を有している。
【0114】現像器214は本例では接触式の一成分現
像器であり、現像ローラ214aを有しており、正帯電
性のトナーを収容している。転写ローラ215は回転駆
動可能のマグネットローラ215aを内蔵している。
【0115】感光体211は図示を省略した駆動装置に
より図中、時計方向回りに回転駆動される。帯電ローラ
212、現像ローラ214a、転写ローラ215、或い
はさらにマグネットローラ215aもそれぞれ所定方向
に回転駆動される。
【0116】帯電ローラ212には電源PW1から感光
体帯電用電圧を印加できる。転写ローラ215は、後述
する制御部271Aの指示のもとに電源PW2又はPW
3に切り替え接続可能で、電源PW2からは感光体上の
トナー像を媒体PPへ転写する転写電圧が、電源PW3
からは媒体TPに画像形成するためのバイアス電圧が印
加される。現像ローラ214aには電源PW4から現像
バイアスが印加される。
【0117】装置PRTはさらに、感光体211と転写
ローラ215とのニップ部より上流側にタイミングロー
ラ対22、さらにその上流側にイレーサローラ対27
0、さらにその上流側に画像表示媒体を収容する上下2
段のカセット装着部CS’、CSを有している。上段カ
セット装着部CS’には媒体PP(ここでは普通紙)を
収容するカセットPPCを脱離可能に装着でき、下段の
カセット装着部CSには媒体TP1を収容するカセット
TPCを脱離可能に装着できる。
【0118】装着されるカセットPPCには画像表示媒
体を1枚ずつ引き出す引出しローラPPR1が、カセッ
トTPCには画像表示媒体を1枚ずつ引き出す引出しロ
ーラTPR1が臨む。
【0119】カセット装着部CS’、CSに、或いはそ
の近傍に媒体種検出装置が設けられるが、これについて
は後述する。
【0120】カセットPPCから引き出される画像表示
媒体は媒体搬送路251、25を通ってタイミングロー
ラ対22に達することができる。
【0121】カセットTPCから引き出される画像表示
媒体は媒体搬送路252、25を通ってタイミングロー
ラ対22に達することができる。
【0122】通路252には、媒体TP用の回転駆動さ
れるイレーサローラ対270が臨んでいる。イレーサロ
ーラ対270のうち一方(ここでは上側)のローラには
電源PW5から画像イレース用のバイアスを印加でき、
他方のローラ(ここでは下側ローラ)は接地される。ま
た、ローラ対270のうち少なくとも一方のローラ(こ
こでは下側ローラ)に回転駆動されるマグネットローラ
270aを内蔵している。
【0123】装置PRTはさらに、感光体211と転写
ローラ215とのニップ部より下流側にソレノイドSO
L1で駆動される媒体搬送路の切り換え爪24を有して
いる。 該爪24の部位からは、定着ローラ対23、排
出ローラ対PPR2を経て排出トレイPPTへ到る媒体
PP用搬送路261が延びているとともに、定着器23
を迂回して排出ローラ対TPR2を経て排出トレイTP
Tへ到る媒体TP用搬送路262が延びている。搬送路
261、262には適当な位置に媒体案内ローラ対Rを
設けてある。
【0124】さらに、画像露光部213の上方にはこの
画像装置全体の動作を制御する制御部271Aが設置さ
れており、これには操作パネルPA5が接続されてい
る。この画像形成装置PRTは媒体種検出装置として図
22から図25に示す装置のうちいずれか、或いはさら
に後述するもの等が設けられる。
【0125】図22に示す媒体種検出装置は、図(C)
に示すようにカセット底面のコーナ部に光透過窓LWを
形成した、媒体PP、媒体TPのいずれでも収容できる
カセットCAS1と、画像形成装置装置本体に該カセッ
トが装着されたとき、該光透過窓LWの上下に位置する
発光素子LEと受光素子LRを含んでいる。
【0126】このカセットに図(A)に示すように角部
q1を落とした或いは図(B)のように角部に透孔q2
を形成した媒体TPを収容して装置本体に収容すると、
媒体の落とされた角部q1又は透孔q2の部分が発光、
受光素子に臨み、発光索子LEからの光が受光素子LR
で検出され、これにより媒体TPであることが分かる。
【0127】一方、該カセットCAS1に角部が落とさ
れたり、透孔が形成されていない媒体PPを収容して装
置本体に装着すると、発光素子LEからの光が受光素子
LRで検出できなくなり、これにより該媒体PPが検出
される。
【0128】なお、画像形成装置本体のカセット装着部
にはカセットの有無を検出するカセットセンサCS1が
設けられてるとともに、装着されるカセットにおける画
像表示媒体の有無を検出するセンサPAMも設けられて
いる。この点は後述する媒体種検出装置を採用するとき
でも同様である。
【0129】図23に示す媒体種検出装置は、図
(B)、図(C)に示すように、媒体PP、媒体TPの
いずれでも収容できるカセットCAS2が画像形成装置
装置本体に装着されたとき、該カセットに収容されてい
る媒体に対向する位置にある発光素子LEと受光素子L
R、或いはさらに発光素子LE’と受光素子LR’を含
んでいる。
【0130】このカセットに図(A)に示すように端部
に光反射面r1を形成した媒体TP、或いは図(C)の
ように、端部の表側に表側であることを示す光反射面r
2を形成した媒体TPを収容して装置本体に収容する
と、発光素子LEから発せられた光が媒体の反射面r1
又はr2で反射して受光素子LRで受けられ、これによ
り媒体TPであることが分かる。図(C)、図(D)の
場合はさらに媒体TPが表向きであることも分かる。
【0131】図(C)、図(D)の場合において、媒体
TPが裏向けてカセットに収容されていると、媒体TP
裏面の光反射面r2’が発光素子LE’と受光素子L
R’により検出され、これにより媒体TPであることが
分かるとともに裏面が上を向いていることも分かる。
【0132】カセットCAS2に反射面r1、r2、r
2’のいずれも設けていない媒体PPを収容して装置本
体に装着すると、発光素子LE、LE’からの光は受光
素子LR、LR’で検出できないか、検出できても受光
量が低く、これにより媒体PPであることが検出され
る。
【0133】図23の媒体種検出装置は、カセットCA
S2に媒体PPと媒体TPが混在しているときでもそれ
ぞれ検出できる。
【0134】なお、光反射面r1、r2、r2’に代え
て、媒体PP、媒体TPに異なる静電容量、表面抵抗
値、磁気量等を持たせて、これを検出することで媒体P
P、媒体TPを判別できるようにしてもよい。
【0135】図24に示す媒体種検出装置は、図(A)
に示すように、媒体TPを収容するカセットCAS3で
あって側面に高反射濃度面r’を有するものと、媒体P
Pを収容するカセットCAS3’であって側面に低反射
濃度面r”を有するものと、カッセトが装置本体に装着
されるとカセットの装着を検出するカセットセンサCS
1と、装着されたカセットの反射面r’またはr”に臨
む発光素子LE及び受光素子LRとを含んでいる。
【0136】カセットCAS3が装着され、カセットセ
ンサCS1がこれを検出するとともに発光素子LE及び
受光素子LRが高反射濃度面r’を検出することで媒体
TPが検出される。
【0137】また、カセットCAS3’が装着され、カ
セットセンサCS1がこれを検出するとともに発光素子
LE及び受光素子LRが低反射濃度面r”を検出するこ
とで媒体PPが検出される。
【0138】図25に示す媒体種検出装置は、画像形成
装置本体のカセット装着部に設けられた二組のセンサ、
すなわち、装着されてくるカセットの前端面に押され、
バネSP1に抗して後退するピンPN1及び該ピンの後
退により起動されるスイッチSW1とからなるセンサ
と、装着されてくるカセットの側面に設けられた溝に嵌
合し、媒体TPを収容するカセットCAS4のようにそ
の溝gが短いときは、溝が尽きたカセット側面部に押さ
れ、バネSP2に抗して後退し、スイッチSW2を起動
するが、媒体PP収容のカセットCAS4’のようにそ
の溝g’が長いときには、該溝g’内に嵌合したままで
後退しないピンPN2を含むセンサとである。
【0139】スイッチSW1、SW2の双方が起動され
るときには媒体TPと判別され、スイッチSW1のみ起
動される場合には媒体PPと判別される。
【0140】画像形成装置PRTにおいては、カセット
装着部CS’に媒体PPを収容するカセットPPCを装
着するものであるが、該カセットPPCは、前記カセッ
トCSA1又はCAS2であって媒体PPを収容したも
の、或いは前記の媒体PP専用カセットCAS3’又は
CAS4’である。
【0141】また、下側のカセット装着部CSにはカセ
ットTPCが装着されるが、該カセットTPCは、前記
カセットCSA1又はCAS2であって媒体TPを収容
したもの、或いは前記の媒体TP専用カセットCAS3
又はCAS4である。
【0142】カセット装着部CS、CS’のそれぞれに
対して必要に応じ前記の媒体種検出装置のいずれかが設
けられる。
【0143】媒体PPへの画像形成動作及び媒体TPへ
の画像形動作はいずれも装置PRT全体の動作を制御す
る制御部271Aにて制御される。
【0144】図7は装置A4の制御回路の概略を示すブ
ロック図である。
【0145】図7に示すように、装置PRTにおける制
御部271Aは中央制御部Ccont1のほか、該中央
制御部に接続された、装置動作制御のためのプログラム
やプログラム実行に必要な種々の設定データを格納する
記憶部Mem1、各種エレメント動作のタイミング生成
のための内部タイマーTM等からなっている。
【0146】中央制御部Ccont1には図示省略の入
力ポートを介して後述するレジスト前センサ、媒体排出
センサ等によるタンミング検知信号や、定着ローラ対2
3における温度検出センサによる温度検知信号、前記の
媒体種検出装置からの媒体種検出信号、媒体の状態(表
裏の向き等)信号、媒体供給カセットにおけるセンサP
AM(図24等参照)による媒体有無検出信号等の各種
検知器等からの情報が入力される。また中央制御部Cc
ont1には画像データ記憶部Mm、操作パネルPA
5、動作制御されるべき各種エレメントが接続されてい
る。各種エレメントへは制御信号が出力される。
【0147】画像データ記憶部Mmはパーソナルコンピ
ュータ、フアクシミリ受信機、プリントサーバー等の画
像情報入力機器PCから転送されてくる画像データを一
旦格納しておく記憶部である。
【0148】前記の動作制御されるべき各種エレメント
とは、感光体211の回転駆動部、帯電ローラ212の
回転駆動部及び該ローラに接続された電源PW1、画像
露光部213、現像装置214の駆動部及び現像バイア
ス電源PW4、転写ローラ215の駆動部及び該ローラ
に接続された転写電源PW2、マグネットローラ215
a、媒体引き出しローラPR1の駆動部、イレーサロー
ラ対270の駆動部及び電源PW5、切り換え爪24の
駆動ソレノイドSOL1、定着ローラ対23の駆動部、
排出ローラPPR2、TPR2の駆動部、これらに関係
する部分等である。
【0149】操作パネルPA5には、画像形成開始を指
示するキーPKA、表示部DIS、カセットPPC内媒
体の有無を知らせるランプPP−EL、カセットTPC
内媒体の有無を知らせるランプTP−EL、印刷可能を
示すランプOK等が設けられている。
【0150】この画像形成装置PRTに接続される画像
情報入力機器PCは中央制御部CPUを有し、これにメ
モリMM、キーボード等の操作部OP、表示部DI
S’、記録媒体ディスクDSKのドライバDRVが接続
されている。
【0151】この画像情報入力機器PCの中央制御部C
PUから中央制御部Ccont1に画像出力コマンドで
きるし、画像データ記憶部Mmに画像データを転送して
該記憶部に一旦格納することができる。
【0152】中央制御部Ccont1はこのように画像
データ記憶部Mmに記憶されたデータに基づいて媒体へ
の画像形成を指示する。
【0153】記録媒体ディスクDSKは本発明に係る記
録媒体の1例であり、後述する各種制御を可能とする、
コンピュータにて読み取り可能のプログラムを格納する
ものである。
【0154】次に以上説明した画像形成装置による普通
紙を用いるPPモードによる画像形成、媒体TP1を用
いるTPモードによる画像形成の例について説明する。
・PPモード(普通紙に電子写真方式により画像形成)
カセットPPCに収容された媒体PP(普通紙)は、引
き出しローラPPR1によりカセットから引き出され、
タイミングローラ対22に搬送され、そのニップ部につ
き当てられる。このとき、図示を省略したレジスト前セ
ンサーにより媒体PPの先端が検知されて、この媒体P
Pに対する感光体上トナー画像の転写のタイミングがと
られる。
【0155】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。露光された
部分は表面電位が0V付近まで減衰し、それ以外の部分
は+500Vが維持されている。
【0156】この静電潜像は現像器214へ到来する
が、そこの現像ローラ214aは電源PW4から現像バ
イアス+400Vが印加されている。
【0157】よって感光体211上の静電潜像と現像ロ
ーラ214aの間で形成される電界により、トナーによ
る静電潜像の現像が行われ、可視像化される。すなわち
露光された部分にのみトナーが現像される。
【0158】次いで、タイミングローラ対22から、感
光体上のトナー像と同期をとって送り出された媒体PP
に、転写ローラ215により、感光体上トナー画像が転
写される。このとき転写ローラ215には−1000V
のバイアスが印加され、静電的に感光体上から媒体PP
上に正帯電性のトナーが転写される。
【0159】感光体211はその後、感光体上に残存す
る転写残トナーがクリーニングブレード216にて清掃
除去され、再び帯電ローラ212にて表面電位が初期化
され、次の画像形成に備えられる。
【0160】トナー画像を転写された媒体PPは、定着
ローラ対23を通過することで、トナー画像が加熱加圧
下に媒体上に定着され、そのあとトレイPPTに排出さ
れる。 ・TPモード(媒体TP1使用) カセットTPCに収容された媒体TP1は、引き出しロ
ーラTPR1によりカセットから引き出され、イレーサ
ローラ対270を経てタイミングローラ対22に搬送さ
れ、そのニップ部につき当てられる。このとき、図示を
省略したレジスト前センサーにより媒体TP1の先端が
検知されて、この媒体TP1に対する画像書き込みのタ
イミングがとられる。
【0161】電源PW5からバイアス電圧+250Vを
印加されるイレーサローラ対270は媒体TP1中の白
色現像粒子を一方の基板側へ、黒色現像粒子を他方の基
板側へ移動させて媒体TP1を初期化(画像が形成され
ていたときにはこれの消去も含む)し、また、回転する
マグネットローラ270aは媒体TP1に内包された磁
性粒子を含む現像剤に振動磁場を与えてこれを攪拌し、
それにより、現像粒子の流動性を向上させて媒体TP1
の初期化を容易化する。
【0162】なおイレーサローラ対270はタイミング
ローラ対22の上流側、下流側のどちらに配置されても
構わない。また、一つのローラ対でイレーサローラ対と
タイミングローラ対を兼ねさせても構わない。
【0163】一方、感光体211は、帯電ローラ212
により感光体表面が+500Vに帯電させられ、この帯
電域に画像露光部213から画像露光され、形成しよう
とする画像に応じた静電潜像が形成される。
【0164】次いで、タイミングローラ対22から送り
出された媒体TP1に静電潜像が対向するとともに、電
源PW3から画像書き込み用バイアスを印加された転写
ローラ(この場合対向電極として作用するローラ)21
5により、感光体上の静電潜像に応じたコントラスト画
像が該媒体TP1に形成される。
【0165】このとき、図示を省略した現像器退避機構
により現像装置を退避させておく。なお、現像器の種類
によっは必ずしも現像器を退避させる必要はなく、トナ
ーで現像しないように、且つ、静電潜像を乱さないよう
にできるのであれば、その手段を採用してもよい。
【0166】また、感光体の周速と転写ローラ(対向電
極ローラ)の周速との周速比(θ)はθ=1で一定と
し、転写ローラには+250Vのバイアスを印加し、感
光体と転写ローラ(対向電極ローラ)とが対向する領域
に形成される静電場と媒体TP1内部に内包されている
帯電粒子との間に働くクーロン力により画像を形成す
る。また、この画像形成にあたり、転写ローラ215に
内蔵されているマグネットローラ215aを回転駆動し
て、媒体TP1内現像粒子を磁気攪拌してその流動性を
向上させる状態で画像形成する。
【0167】かくして画像形成された媒体TP1は、通
路262を通ってトレイTPTに排出される。
【0168】なお、トレイPPTとTPTは同じトレイ
としてもよい。
【0169】また、この画像形成装置では、媒体TP1
については定着器23を迂回させたが、媒体TP1につ
いても定着器23の部分を通過させるようにし、且つ、
そのとき定着器23を退避させる等、媒体TP1に悪影
響を与えないようにしてもよい。
【0170】また画像形成装置PRTには、媒体PPへ
のトナー画像転写後、或いは媒体TPへの画像書き込み
後、次の帯電ローラ212による帯電に先立って感光体
212上の残留電荷を消去する電荷イレーサを設けても
よい。この点は以下に説明する画像形成装置においても
同様である。 <図8の画像形成装置(プリンタ)PRT>図8に示す
画像形成装置PRTは、図6に示す画像形成装置におい
て、画像形成後の媒体は媒体PPであれ、媒体TPであ
れ、定着器23の部分を通って搬送路260によりトレ
イPPT又はTPTへ向かうように構成したものであ
る。搬送路260にはソレノイドSOL2駆動の搬送路
切り換え爪28を設けてある。また定着器温度を検出す
るセンサS3を設けてあり、これによる温度情報は制御
部271A’に入力される。
【0171】制御部271A’は図6の画像形成装置に
おける制御部271Aと基本的に同構成であり、この画
像形成装置は制御部271A’の指示に基づいて動作す
る。制御部271A’には操作パネルPA5が接続され
ており、図6に示すと同様の画像情報入力機器PCが接
続される。
【0172】以上の他は図6に示す装置と同様であり、
同じ部品には同じ参照符号を付してある。 <図9の画像形成装置(プリンタ)PRT>図9に示す
画像形成装置PRTは図6の画像形成装置において、カ
セット装着部をイレーサローラ対270を従えたカセッ
ト装着部CS一つとし、ここにカセットCASを装着す
るようにしたものである。
【0173】その他のは図6に示す装置と同様であり、
同じ部品、基本的に同構成の部品には同じ参照符号を付
してある。次に、画像形成装置(プリンタ)PRTにお
ける状態や装置PRTにおける設定状態の検知とジョブ
制御の具体的な例を示す。但し、煩雑になるのを避ける
ため、例示した検知以外の検知結果は全て正常であると
する。
【0174】また、以下の説明で参照する画像形成装置
制御部及び(又は)画像情報入力機器の制御部の制御動
作を示すフローチャート等においては、画像形成は「印
刷」又は「プリント」と表示し、画像形成装置PRTは
プリンタと表示する。画像情報入力機器PCは「画像入
力機」、「画像入力部」と表示することがある。パーソ
ナルコンピュータについては「PC」と表示する。媒体
PPには普通紙を用いる。
【0175】また、媒体の供給について「給紙」、媒体
は「用紙」と表示することがある。 実施例1 図6の画像形成装置(プリンタ)PRTを用いる。印刷
動作命令が「TPモード印刷」(TP印刷)の場合の制
御方法について、図10のフローチャートを参照して説
明する。
【0176】画像情報入力機器から「TP印刷」の印刷
動作命令がプリンタPRTに送られると、プリンタはプ
リンタの印刷モードが「TP印刷モード」であるかどう
かの検出結果を画線情報入力機器に送信する。「TP印
刷」であれば、引き続き媒体種検知を行う。一方、プリ
ンタの印刷モードが「TP印刷」でなければ、画像情報
入力機器はプリンタにTP印刷モードへの変更命令を送
信し、「TP印刷」モードに変更できしだい、媒体種
(用紙種)検出を行う。
【0177】用紙種検出の結果、媒体が媒体TPでなけ
れば他の給紙手段(他の媒体カセット)の検知を行い、
媒体TPが供給可能かどうかを検知する。供給できなけ
れば、印刷を停止する。また、警告等のメッセージなど
を表示してもよい。
【0178】媒体TPを供給できるようであれば、画像
情報入力機器から画像データを送信する。この画像デー
タは、TP印刷に最適化されている。たとえばモノクロ
4階調300dpiなどが用いられる。
【0179】媒体種検知については、既述のいずれかの
媒体種検出装置によりカセット側で行う。或いは、カセ
ットに媒体に応じた目印、例えば媒体PP用のカセット
であれば、プリンタ本体と接する部分に穴を設けてお
き、媒体TP用カセットであればかかる穴を設けない。
そして該穴の開いている、或いは開いていない部分をプ
リンタ本体に設けた圧力センサーで検知するなどの方法
も用いることができる。
【0180】また、カセットに設けた媒体(用紙)設定
切り替えスイッチをユーザーが操作して、これを検出す
るようにしてもよい。 実施例2 実施例1において、媒体種検知をテスト印字で行うほか
ほ実施例1と同様に行った。
【0181】この場合、表示制御動作は図10と同様で
ある。
【0182】検出方法は、図11に示すように、装置P
RTにおいて、タイミングローラ対22の若干上流側に
テスト印字機構prtを設け、これで媒体にテストパタ
ーンを印字し、そのパターンを光学センサーなど検出セ
ンサS1で判別する。
【0183】媒体TPであれば、テストパターンが印字
され、媒体PPであれば何も印字されない。これにより
センサS1で媒体種を検出できる。
【0184】なお、この場合、カセットでの媒体種検出
と組み合わせてもよい。 実施例3 実施例2において、媒体種検出を媒体形状等で行うほか
は実施例2と同様である。媒体形状等としてはサイズ、
形状等のうち少なくとも一つが媒体PPと異なりそれに
より媒体種が検出可能であればどのような形状等でも使
用可能である。
【0185】図12(A)に示す例では、媒体TPの角
部を落としてあり、図12(B)に示す例では、媒体T
Pの角部に透孔を設けてある。これを図12(C)に示
すようにタンミングローラ対22の若干上流側に設けた
光学センサS2で検出する。
【0186】また、媒体PPであると検知された場合に
は、これを強制的に排出し、他のカセットの検知を行
う。 実施例4 実施例3において、媒体種検知を用紙のマークや印で行
うほかは実施例3と同様である。
【0187】検知は、実施例3と同様にできる。
【0188】マークや印としては、図13に示すよう
に、文字情報、パターン画像など任意である。また、表
示位置は媒体の一部でも、全体的でもよい。 実施例5 実施例1において、媒体TPの表裏をテスト印字で検出
する他は、実施例2と同様である。
【0189】媒体種の検出は実施例1と同様に行い、媒
体TPを供給する。
【0190】媒体TPの表裏を実施例2におけるテスト
印字機構による媒体種検出と同様に行った。 テスト印
字機構による印字テストパターンが検出されれば、媒体
TPは正常な向きにあり、そうでなければ媒体TPの向
きが裏向き又は媒体セットミスと判別する。 実施例6 図8に示す装置PRTを用いた。
【0191】媒体種検出のかわりに定着器温度検出を行
う他は、実施例2と同様である。
【0192】図14にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。
【0193】印刷命令により印刷モードの確認、変更が
行われる。定着器温度検知が行われる。TPモードに対
して定着器温度が正常のときは印刷を行い、高温であれ
ば、ユーザーにPPモードで印刷するか否かを確認し、
Yesであれば媒体PPに印刷する。NOであれば、正
常温度になるまで待機モードに入る。
【0194】定着機温度が正常になりしだい、TPモー
ドで印刷する。また、待機中、ユーザーが印刷中止を選
択すると、印刷を中止する。 実施例7 図9に示すカセット装着部が一つの装置PRTを用いた
他は、実施例1と同様である。
【0195】図15にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。
【0196】媒体TPへの印刷命令によって、プリンタ
の印刷モードがTPモードに設定される。その後、媒体
種の検知が媒体種検知センサS4で行われ、媒体種が媒
体TPであれば、印刷を開始する。一方、エラーを検出
すれば、印刷を中止する。
【0197】図16に示すように、媒体種が異なる場
合、PPモードに切り換わるようにしてもよい。 実施例8 例えば図6の装置PRTにおいて、ユーザーが印刷モー
ドを指定せず、プリンタドライバ上で印刷する画像デー
タの自動判別によって印刷モードの変更を行う場合であ
る。
【0198】図17にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。
【0199】ユーザーが印刷モードを指定せず印刷を行
うと、プリンタドライバが、その画像データを検知し、
まず、「From:」、「To:」、「Message
−ID:」などのメールヘッダの有無を検知する。その
結果、メールデータであることを検知するとTPモード
で印刷を行う。メールデータではない場合、次に「ht
tp」、「www」などのhtml文書特有のスタイル
の検知を行い、html文書であるかどうかを判別す
る。 実施例9 例えば図6の装置PRTにおいて、ユーザーが印刷モー
ドを指定せず、プリンタドライバ上で、印刷命令を受け
たアプリケーション又はアプリケーションの印刷設定の
自動判別によって印刷モードの設定を行う場合である。
【0200】図18にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。
【0201】ユーザーが印刷モードを指定せず印刷を行
うと、プリンタドライバが、その印刷命令を受けたアプ
リケーション又は、その印刷設定を検知する。その結
果、アプリケーションがメーラ、html閲覧ソフトで
あることを検知するとTPモードで印刷を行う。そうで
ない場合、PPモードで印刷する。 実施例10 例えば図6の装置PRTにおいて、ユーザーが印刷モー
ドを指定せず、プリンタが印刷画像データを送信した画
像情報入力機器の種類を検知した結果によって印刷モー
ドの設定を行う場合である。。
【0202】図19にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。図19においては、「PC」はパーソナルコ
ンピュータである。 実施例11 例えば図6の装置PRTにおいて、ユーザーが印刷モー
ドを指定せず、データの変更履歴を検知する場合であ
る。
【0203】図20にこの場合の制御動作フローチャー
トを示す。
【0204】変更履歴は、アプリケーション若しくはプ
リンタドライバが、変更履歴のファイル上で、前回印刷
時からの変更履歴の有無を検知する。または、前回印刷
時からのキー入力をモニタしてもよい。
【0205】検知の結果、変更があればTPモードで印
刷し、なければPPモードで印刷する。 実施例12 例えば図6の装置PRTにおいて、プリンタのプリント
モードが有効で、ユーザーが印刷モードを指定せずに印
刷した場合である。
【0206】印刷命令によって、プリンタの印刷モード
が有効かどうかを検知し、無効であればプリンタドライ
バの印刷モードで印刷する。有効であれば、その印刷モ
ードが何モードであるかを検知し、そのモードで印刷す
る。サポートしていないそれ以外の印刷モードの場合
は、プリンタの印刷ドライバの設定で印刷する。
【0207】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、普
通画像表示媒体に画像形成する第1の画像形成部と、可
逆性画像表示媒体に画像形成する第2の画像形成部とを
備え、第1の画像形成部による普通画像表示媒体への画
像形成、第2の画像形成部による可逆性画像表示媒体へ
の画像形成のいずれも行える画像形成装置について画像
形成操作をわかり易く、容易化するための該画像形成装
置の制御方法を提供することができる。
【0208】また本発明によると、該画像形成装置の制
御方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式帯電粒子内包型画像表示媒体例を示す図で
あり、図(A)は画像表示前の断面図であり、図(B)
は画像表示時の1例の断面図である。
【図2】図1に示す画像表示媒体の、一部を切り欠いて
示す平面図である。
【図3】電気泳動型画像表示媒体の構造例を示す図であ
る。
【図4】ツイストボール型画像表示媒体の構造例を示す
図である。
【図5】磁気駆動型の画像表示媒体の構造例を示す図で
ある。
【図6】本発明に係る画像形成装置の1例の概略構成を
示す図である。
【図7】図6に示す装置の制御回路の概略を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明に係る画像形成装置の他の例の概略構成
を示す図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置の他の例の一部を示
す図である。
【図10】本発明に係る制御の1例を示すフローチャー
トである。
【図11】テスト印字機構による媒体種検出例を示す図
である。
【図12】媒体の形状等による媒体種検出例を示す図で
ある。
【図13】媒体上の文字等による媒体検出例を示す図で
ある。
【図14】本発明に係る制御の他の例を示すフローチャ
ートである。
【図15】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図16】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図17】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図18】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図19】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図20】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図21】本発明に係る制御のさらに他の例を示すフロ
ーチャートである。
【図22】媒体種検出装置の1例を示す図で、図(A)
及び図(B)は媒体種検出可能の媒体TP例の平面図、
図(C)は該媒体を検出する様子を示す図である。
【図23】媒体種検出装置の他の例を示す図で、図
(A)及び図(C)は媒体種検出可能の媒体TPの他の
例の平面図であり、図(B)及び(D)は該媒体を検出
する様子を示す図である。
【図24】媒体種検出装置のさらに他の例を示す図で、
図(A)は媒体TPを収容する専用カセットで媒体TP
を検出する様子を示し、図(B)は媒体PPを収容する
専用カセットで媒体PPを検出する様子を示している。
【図25】媒体種検出装置のさらに他の例を示す図で、
図(A)は媒体TPを収容する専用カセットで媒体TP
を検出する様子を示し、図(B)は媒体PPを収容する
専用カセットで媒体PPを検出する様子を示している。
【符号の説明】
PP 普通画像表示媒体、 TP 可逆性画像表示媒
体、12 乾式帯電粒子内包型の可逆性画像表示媒体、
121、122 基板、123 隔壁、 123a
縦仕切り壁、13 アルミニウム蒸着層(導電層)12
4 現像剤収容セル、 120 封止部、 WP 白色
現像粒子、BP 黒色現像粒子、 DL 現像剤、 α
仕切り壁幅、 h 仕切り壁高さpt 仕切り壁間
隔、 14 電気泳動型の可逆性画像表示媒体140
電界発色層、 141 帯電着色粒子、 142 絶縁
性液体、143 現像液、 144 透明導電層、 1
45 絶縁層、146 透明支持基板、 15 ツイス
トボール型の可逆性画像表示媒体、150 電界発色
層、 151 片面着色球、 151a 着色、152
絶縁性液体、 153 絶縁性保持媒質、 154
透明導電層、155 絶縁層、 156 透明支持基
板、16 磁気駆動型の可逆性画像表示媒体、 16
1、162 基板、163 小室、 164 光吸収性
黒色磁性粒子、 165 塑性分散液体、160 多セ
ル構造シート、PRT 画像形成装置、 211 ド
ラム型感光体、212 帯電器(帯電ローラ)、 21
3 画像露光部、 214 現像器、214a 現像ロ
ーラ、 215 転写器(転写ローラ)、215a マ
グネットローラ、 216 クリーナ(クリーニンブレ
ード)、PW1、PW2、PW3、PW4、PW5 電
源22 タイミングローラ対、CAS カセット、CA
カセット装着部、PR1 媒体引出しローラ、25、
251、252 媒体搬送路、270 イレーサローラ
対、 270a マグネットローラ、SOL1、SOL
2 ソレノイド、 24、28 切り換え爪、PRT、
TRT 媒体排出トレイ、261、262、260 媒
体搬送路、 R 媒体案内ローラ対、271A’、27
C 制御部、 PA5、PA5’ 操作パネル、PKA
画像形成開始を指示するキー、 DIS、DIS’
表示部CAS1、CAS2、CAS3、CAS3’、C
AS4、CAS4’カセット、LW 光透過窓、 LE
発光素子、 LR 受光素子、q1 媒体TPの落と
された角部、 q2 媒体TPの透孔、r1、r2 媒
体TPの光反射面、r’高反射濃度面、r”低反射濃度
面、CS1 カセットセンサ、PAM 媒体有無検出セ
ンサ、SP1、SP2 バネSW1、SW2 スイッ
チ、g 短い溝、g’ 長い溝、PN1、PN2 ピン
prt テスト印字機構、 S1、S2、S3、S4
センサ、PC 画像情報入力機器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 英稔 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 松浦 昌彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 栗田 隆治 大阪府大阪狭山市狭山5−2232−3−2− 1116 Fターム(参考) 2C061 GG03 GG07 GG18 GG23 GG28 GG37 HM00 HN06 HN20 2H027 DC02 DC19 EE07 EE08 EE10 FA35 FB06 FB13 5B021 AA01 BB01 CC05 KK00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の
    画像形成部とを備え、第1の画像形成部による普通画像
    表示媒体への画像形成、第2の画像形成部による可逆性
    画像表示媒体への画像形成のいずれも行える画像形成装
    置の制御方法であり、 該画像形成装置に画像データを送る画像情報入力機器
    に、 少なくとも該画像形成装置における所定事項の状態に関
    する情報、該画像形成装置における画像形成のための設
    定状態に関する情報及び該画像形成装置におけるユーザ
    ーによる入力状態に関する情報のうち1又は2以上を送
    信すること、 少なくとも前記画像形成装置から画像情報入力機器へ送
    信される情報、該画像情報入力機器におけるユーザーに
    よる入力状態、該画像情報入力機器における画像デー
    タ、該画像情報入力機器における使用アプリケーション
    及び該画像入力機器の種類のうち1又は2以上に基づい
    て、 (1)該画像情報入力機器において前記画像形成装置へ
    送信する画像データの処理方法を選択すること、(2)
    該画像情報入力機器において前記画像形成装置における
    状態及び(又は)前記画像形成装置における画像形成の
    ための設定状態を変更すること、(3)前記画像形成装
    置において前記画像形成装置における状態及び(又は)
    前記画像形成装置における画像形成のための設定状態を
    変更することのうち1又は2以上を行うこと、 を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  2. 【請求項2】普通画像表示媒体に画像形成する第1の画
    像形成部と、可逆性画像表示媒体に画像形成する第2の
    画像形成部とを備え、第1の画像形成部による普通画像
    表示媒体への画像形成、第2の画像形成部による可逆性
    画像表示媒体への画像形成のいずれも行える画像形成装
    置の制御のためのコンピュータで読み取り可能のプログ
    ラムを格納した記録媒体であり、前記プログラムに、 該画像形成装置に画像データを送る画像情報入力機器へ
    該画像形成装置から送信されてくる該画像形成装置にお
    ける所定事項の状態に関する情報、該画像形成装置にお
    ける画像形成のための設定状態に関する情報及び該画像
    形成装置におけるユーザーによる入力状態に関する情報
    を受信すること、 少なくとも前記画像形成装置から画像情報入力機器へ送
    信されてくる情報、該画像情報入力機器におけるユーザ
    ーによる入力状態、該画像情報入力機器における画像デ
    ータ、該画像情報入力機器における使用アプリケーショ
    ン及び該画像入力機器の種類のうち1又は2以上に基づ
    いて、 (1)該画像情報入力機器において前記画像形成装置へ
    送信する画像データの処理方法を選択すること、(2)
    該画像情報入力機器において前記画像形成装置における
    状態及び(又は)前記画像形成装置における画像形成の
    ための設定状態を変更することのうち少なくともいずれ
    かを実行すること、 を可能にするプログラムが含まれていることを特徴とす
    る記録媒体。
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