JP2001346327A - 電気機器のアース接続装置 - Google Patents

電気機器のアース接続装置

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JP2001346327A
JP2001346327A JP2000161328A JP2000161328A JP2001346327A JP 2001346327 A JP2001346327 A JP 2001346327A JP 2000161328 A JP2000161328 A JP 2000161328A JP 2000161328 A JP2000161328 A JP 2000161328A JP 2001346327 A JP2001346327 A JP 2001346327A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極性に対応した確実なアース接続が自動的に
行なわれる電気機器のアース接続装置を提供する。 【解決手段】 一方の配線1aがアースされた商用電源1
から電力供給を受ける電気機器2において、商品一次側
の受給配線の一方2aに検知電流制限抵抗(R1 )及び回
路開閉手段(RY1)、他方2bに検知電流制限抵抗(R
2 )及び回路開閉手段(RY2)を各々備え、回路開閉
手段(RY1)、(RY2)の閉状態における電流(I
1 orI2 )を検知して極性判定する極性判定回路3a、3b
を備え、この判定出力結果によってアース端子接続回路
のグランド(G)が前記一方の配線1aに接続されるよう
制御手段4により動作制御される切替手段5を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方の配線がアー
スされた商用電源から電力供給を受ける電気機器におい
て、確実なアース接続が自動的に行なわれる電気機器の
アース接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、浴湯を保温し浄化する循環式
保温浄化装置等の電気機器では、アース接続が行われて
いる。すなわち、この種の電気機器では、ヒータ負荷の
絶縁破壊により漏電が起こると、浴湯を介して人が感電
する恐れがあり、これを防止するために、ヒータの外殻
金属部と電気機器のアース端子とを接続していた。この
場合、漏電が起こった際に、電気機器内部の漏電検知回
路が動作し、ヒータへの電力供給が遮断されて感電は未
然に防止される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、一方の配線がアースされた商用電
源から電力供給を受ける場合、極性が逆であると、アー
ス端子接続回路のグランドと同商用電源のアースされた
一方の配線とが接続されず、種々のトラブルを生じる
(特開平1−144322号公報参照)。
【0004】又、上記従来の技術にあっては、ヒータの
外殻金属部と内部アース線の端部とをアース端子金具を
介しネジ締めにより接続しているが、ネジの緩みによる
アース抵抗の変化や、アース工事を忘れたり不確実なア
ース工事が行われたり、環境の変化によるアース抵抗の
変化等によって、漏電が確実に検知されないことがあ
り、感電の恐れは十分に解消されない。そこで、アース
抵抗変化検出回路を設けようとすると、この場合には、
検出回路用直流電源のグランドと前記商用電源のアース
された一方の配線とが接続されないと、検知電流は流れ
ず同アース抵抗変化検出回路が機能しない。この場合
も、極性の正逆が問題となって、トラブル発生の原因と
なる。
【0005】このような場合、特開平1−144322
号公報に示されるように、電源極性の正逆を検知し、電
源極性が逆である場合には動作不能として、その原因を
表示し使用者に知らせたりすることも考えられる。しか
し、この場合、使用者が電源極性を正しくする対応措置
を講じる必要があり、使用者にとっては不便で負担のか
かるものとなる。
【0006】本発明は、上記従来の技術における問題を
悉く解決するために発明されたもので、その課題は、極
性に対応した確実なアース接続が自動的に行なわれる電
気機器のアース接続装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電気機器のアース接続装置は、一方の配線がアースされ
た商用電源から電力供給を受ける電気機器において、商
品一次側の受給配線の一方に検知電流制限抵抗(R1 )
及び回路開閉手段(RY1)、他方に検知電流制限抵抗
(R2 )及び回路開閉手段(RY2)を各々備え、両回
路開閉手段(RY1)、(RY2)の閉状態における電
流を検知して同受給配線での極性を判定する極性判定回
路を備え、該極性判定回路の出力結果によってアース端
子接続回路のグランド(G)が前記商用電源のアースさ
れた一方の配線に接続されるよう制御手段により動作制
御される切替手段を備えてなる。
【0008】したがって、この場合、極性判定回路によ
って商品一次側の受給配線での極性が判定され、該極性
判定回路の判定結果が制御手段に入力されて、該制御手
段により、アース端子接続回路のグランド(G)が商用
電源のアースされた一方の配線に接続されるよう切替手
段が動作制御される。そのため、極性に対応した確実な
アース接続が自動的に行なわれ、使用者にとっても便利
で負担のかからないものとなる。
【0009】本発明の請求項2記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項1記載の電気機器のアース接続
装置において、アース抵抗変化検出回路を備え、極性判
定回路の出力結果によって切替手段が制御手段により動
作制御されることで、同アース抵抗変化検出回路の検出
回路用直流電源のグランド(g)が商用電源のアースさ
れた一方の配線側に接続されるようになしたことを特徴
とする。
【0010】したがって、この場合は特に、極性に対応
するよう切替手段が制御手段により動作制御されること
で、アース抵抗変化検出回路の検出回路用直流電源のグ
ランド(g)が商用電源のアースされた一方の配線側に
接続される。そのため、アース抵抗変化検出回路には検
知電流が流れて、該アース抵抗変化検出回路はその機能
を果たし、これにより、アース抵抗が正常であるか否か
を検知することができる。すなわち、アース工事が適切
に行われているか、ネジの緩みや環境の変化によりアー
ス抵抗に異常が発生していないか等を検知することがで
き、未然に適切な対応措置を講じることができる。
【0011】本発明の請求項3記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項1又は2記載の電気機器のアー
ス接続装置において、商品一次側の両受給配線各々に極
性判定回路を配設し、両受給配線各々で電流が検知され
て極性が判定されるようになしたことを特徴とする。
【0012】したがって、この場合は特に、商品一次側
の両受給配線各々に極性判定回路が配設されているた
め、両回路開閉手段(RY1)、(RY2)を同時に閉
状態とし電流を流しても、両極性判定回路によって極性
が判定される。そのため、両回路開閉手段(RY1)、
(RY2)の動作制御が簡単となり、極性判定は効率化
されてその時間短縮が図られる。
【0013】本発明の請求項4記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項1又は2記載の電気機器のアー
ス接続装置において、商品一次側の両受給配線を収束一
本化する配線に極性判定回路を設け、両回路開閉手段
(RY1)、(RY2)を別々に閉状態として、各別の
閉状態における電流が同極性判定回路で検知されて極性
が判定されるようになしたことを特徴とする。
【0014】したがって、この場合は特に、商品一次側
の両受給配線を収束一本化する配線に極性判定回路が設
けられているため、該極性判定回路は一回路で済み、コ
ストダウンが図られる。又、両回路開閉手段(RY
1)、(RY2)は別々に閉状態とされ、各別の閉状態
における電流が同極性判定回路で検知されて、極性は支
障なく判定される。
【0015】本発明の請求項5記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項1〜4のいずれか一つに記載の
電気機器のアース接続装置において、両回路開閉手段
(RY1)、(RY2)いずれの閉状態にあっても極性
判定回路から出力結果が得られない場合、又は、両回路
開閉手段(RY1)、(RY2)いずれの閉状態にあっ
ても極性判定回路から出力結果が得られた場合に、同極
性判定回路が故障であると判断する判定部を備えたこと
を特徴とする。
【0016】したがって、この場合は特に、極性判定回
路が故障していると、該極性判定回路からの出力結果の
有無によって、そのことが判定部で判断されるため、安
全性の向上が図られる。
【0017】本発明の請求項6記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項5記載の電気機器のアース接続
装置において、判定部によって極性判定回路が故障であ
ると判断された場合に、電気機器の負荷をON・OFF
する開閉手段が制御手段の動作制御により開状態とされ
るようになしたことを特徴とする。
【0018】したがって、この場合は特に、判定部によ
って極性判定回路が故障であると判断されると、電気機
器の負荷をON・OFFする開閉手段が制御手段の動作
制御によって開状態とされるため、その際、自動的に電
源供給が遮断されて安全性は更に向上される。
【0019】本発明の請求項7記載の電気機器のアース
接続装置は、上記請求項1〜6のいずれか一つに記載の
電気機器のアース接続装置において、漏電検知回路を備
え、極性判定回路による極性判定に際しては、同漏電検
知回路からの検知出力が制御手段で無視されるようにな
したことを特徴とする。
【0020】したがって、この場合は特に、極性判定回
路による極性判定に際し、漏電検知電流以上の電流が流
れても、漏電検知回路からの検知出力が制御手段で無視
されるため、該漏電検知回路の誤動作は防止され、動作
の安定性が向上される。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜3は、本発明の請求項1〜
3、5〜7に対応する一実施形態を示し、該実施形態の
電気機器のアース接続装置は、一方の配線1aがアースさ
れた商用電源1から電力供給を受ける電気機器2におい
て、極性に対応した確実なアース接続が自動的に行なわ
れるものである。
【0022】この場合に、商品一次側の受給配線の一方
2aに検知電流制限抵抗(R1 )及び回路開閉手段(RY
1)、他方2bに検知電流制限抵抗(R2 )及び回路開閉
手段(RY2)を各々備え、両回路開閉手段(RY
1)、(RY2)の閉状態における電流(I1 orI2 )
を検知して同受給配線2a、2bでの極性を判定する極性判
定回路3a、3bを備え、該極性判定回路3a、3bの出力結果
によってアース端子(c)接続回路のグランド(G)が
前記商用電源1のアースされた一方の配線1aに接続され
るよう制御手段4により動作制御される切替手段5を備
えている。
【0023】又、該実施形態の電気機器のアース接続装
置では、アース抵抗変化検出回路6を備え、極性判定回
路3a、3bの出力結果によって切替手段5が制御手段4に
より動作制御されることで、同アース抵抗変化検出回路
6の検出回路用直流電源のグランド(g)が商用電源1
のアースされた一方の配線1a側に接続されるようになし
ている。この場合、商品一次側の両受給配線2a、2b各々
に極性判定回路3a(=極性判定回路1)、極性判定回路
3b(=極性判定回路2)を配設し、両受給配線2a、2b各
々で電流(I1 orI2 )が検知されて極性が判定される
ようになしている。
【0024】又、実施形態の電気機器のアース接続装置
では、両回路開閉手段(RY1)、(RY2)いずれの
閉状態にあっても極性判定回路3a、3bから出力結果が得
られない場合、又は、両回路開閉手段(RY1)、(R
Y2)いずれの閉状態にあっても極性判定回路3a、3bか
ら出力結果が得られた場合に、同極性判定回路3a、3bが
故障であると判断する判定部7を備えている。この場
合、判定部7によって極性判定回路3a、3bが故障である
と判断された場合に、電気機器2の負荷(ヒータH)を
ON・OFFする開閉手段(RY5)が制御手段4の動
作制御により開状態とされるようになしている。
【0025】又、実施形態の電気機器のアース接続装置
では、漏電検知回路8を備え、極性判定回路3a、3bによ
る極性判定に際しては、同漏電検知回路8からの検知出
力が制御手段4で無視されるようになしている。
【0026】図1に示す如く、商用電源1の二本の配線
1a、1bのうち一方の配線1aは大地にアースされ、他方の
配線1bはアースされていない。まず、商品のプラグを投
入した後、制御手段4となるマイクロコンピュータが起
動されると、極性判定のために、両回路開閉手段(RY
1)、(RY2)を閉状態として、両検知電流制限抵抗
(R1 )、(R2 )に検知電流(I1 )(I2 )を流
す。この場合、受給配線の一方2a側では電位差が配線1a
(大地)に対し同電位となって検知電流(I1 )は流れ
ず、受給配線の他方2b側では電位差が100Vとなり1
00/R2 +Rt(アース接地抵抗)分の検知電流(I2
)が流れる。
【0027】その際、検知電流(I2 )が流れたことを
検知する極性判定回路3b(=極性判定回路2)の出力が
発生し、これを制御手段4となるマイクロコンピュータ
が検出して切替手段5を動作制御する。この場合、切替
手段5において、(RY3)では(B1−B2)と接続
され、(RY4)では(A1−A2)と接続され、これ
によって、アース端子(c)接続回路のグランド(G)
と商用電源1のアースされた一方の配線1aとが接続され
る。又、この場合、アース抵抗変化検出回路6では、そ
の検出回路用直流電源のグランド(g)が商用電源1の
アースされた一方の配線1a側に接続される。
【0028】又、電気機器2は浴湯を保温し浄化する循
環式保温浄化装置であってヒータHを有し、該電気機器
2の負荷はヒータ負荷9である。この種の電気機器で
は、ヒータ負荷9の絶縁破壊により漏電が起こると、浴
湯を介して人が感電する恐れがあり、これを防止するた
めに、図2に示す如く、ヒータHの外殻金属部10と内部
アース線12の端部とをアース端子金具11を介しネジ13締
めによりアース接続している。この場合、ネジ13の緩み
等でアース接続状態に異常があるとアース抵抗が変化す
るので、制御手段4による動作制御で(RY7)を閉状
態とし、前記アース抵抗変化検出回路6によって検知す
ることができる。
【0029】そして、漏電が起こった際には漏電検知回
路8が動作し、ヒータHへの電力供給が遮断されて感電
は未然に防止される。図3には、該実施形態のアース接
続装置における動作制御のフローを示している。ここで
は、前記とは逆に、商品一次側の受給配線の他方2bが商
用電源1のアースされた一方の配線1aに接続されている
と、切替手段5において、(RY3)では(B1−B
3)と接続され、(RY4)では(A1−A3)と接続
される場合についても示している。又、商品のプラグを
投入した後、漏電検知回路8は判定禁止状態(RY6=
OFF状態)にあるが、前記切替手段5における接続完
了以降は、同漏電検知回路8が判定許可状態(RY6=
ON状態)とされる。
【0030】したがって、該実施形態の電気機器のアー
ス接続装置においては、極性判定回路3a(=極性判定回
路1)、極性判定回路3b(=極性判定回路2)によって
商品一次側の受給配線2a、2bでの極性が判定され、該極
性判定回路3a、3bの判定結果は制御手段4に入力され
る。そして、制御手段4により、アース端子接続(c)
回路のグランド(G)が商用電源1のアースされた一方
の配線1aに接続されるよう切替手段5が動作制御され
る。そのため、極性に対応した確実なアース接続が自動
的に行なわれる。
【0031】又、この場合、極性に対応するよう切替手
段5が制御手段4により動作制御されることで、アース
抵抗変化検出回路6の検出回路用直流電源のグランド
(g)が商用電源1のアースされた一方の配線1a側に接
続される。そのため、アース抵抗変化検出回路6には検
知電流が流れて、該アース抵抗変化検出回路6はその機
能を果たし、これにより、アース抵抗が正常であるか否
かを検知することができる。すなわち、アース工事が適
切に行われているか、ネジ13の緩みや環境の変化により
アース抵抗に異常が発生していないか等を検知すること
ができ、未然に適切な対応措置を講じることができる。
【0032】又、該実施形態の電気機器のアース接続装
置においては、商品一次側の両受給配線2a、2bの各々に
極性判定回路3a、3bが配設されているため、両回路開閉
手段(RY1)、(RY2)を同時に閉状態とし電流
(I1 、I2 )を流しても、両極性判定回路3a、3bによ
って極性が判定される。そのため、制御手段4による両
回路開閉手段(RY1)、(RY2)の動作制御が簡単
となり、極性判定は効率化されてその時間短縮が図られ
る。
【0033】又、該実施形態の電気機器のアース接続装
置においては、極性判定回路3a、3bが故障(検知電流制
限抵抗(R1 、R2 )、アース接地抵抗(Rt )の抵抗
値開放による故障)していると、該極性判定回路3a、3b
からの出力結果の有無(両検知電流(I1 、I2 )共に
流れない)により、そのことが制御手段4内の判定部7
で判断されるため、安全性の向上が図られる。そして、
判定部7によって極性判定回路3a、3bが故障であると判
断されると、電気機器2のヒータ負荷9をON・OFF
する開閉手段(RY5)が制御手段4の動作制御によっ
て開状態とされるため、その際、自動的に電源供給が遮
断されて安全性は更に向上される。
【0034】又、該実施形態の電気機器のアース接続装
置においては、極性判定回路3a、3bによる極性判定に際
し、漏電検知電流以上の電流が流れても、漏電検知回路
8からの検知出力が制御手段4で無視されて極性判定は
行われる(制御手段4で検知電流を流した際には漏電検
知回路8の出力が同制御手段4で無視されて、極性判定
は支障なく行われる)。そのため、漏電検知回路8の
(RY6)による誤動作は防止され、動作の安定性が向
上される。
【0035】図4、5は、本発明の請求項1、2、4〜
7に対応する一実施形態を示し、該実施形態の電気機器
のアース接続装置では、商品一次側の両受給配線2a、2b
を収束一本化する配線に極性判定回路3を設けている。
そして、両回路開閉手段(RY1)、(RY2)を別々
に閉状態とすることにより、各別の閉状態における電流
(I1 oRI2 )が同極性判定回路3で検知されて極性が
判定されるようになしている。
【0036】この場合、制御手段4は極性判定するため
に最初、回路開閉手段(RY1)を閉状態にして、検知
電流制限抵抗(R1 )に検知電流(I1 )を流す。極性
判定回路3には出力されず、そのことが制御手段4に記
憶される。次に、回路開閉手段(RY1)を開状態にし
た後、回路開閉手段(RY2)を閉状態として、検知電
流制限抵抗(R2 )に検知電流(I2 )を流す。極性判
定回路3に出力がなされ、そのことが制御手段4に記憶
される。このように、回路開閉手段(RY2)を閉状態
としたときにのみ極性判定回路3に出力がなされたた
め、その後に、図4に示す如く、制御手段4の動作制御
によって切替手段5が接続される。
【0037】すなわち、ここで、切替手段5において、
(RY3)では(B1−B2)と接続され、(RY4)
では(A1−A2)と接続され、これによって、アース
端子(c)接続回路のグランド(G)と商用電源1のア
ースされた一方の配線1aとが接続される。又、この場
合、アース抵抗変化検出回路6では、その検出回路用直
流電源のグランド(g)が商用電源1のアースされた一
方の配線1a側に接続される。又、図5には、該実施形態
のアース接続装置における動作制御のフローを示してい
る。ここでは、前記とは逆に、商品一次側の受給配線の
他方2bが商用電源1のアースされた一方の配線1aに接続
されていると、切替手段5において、(RY3)では
(B1−B3)と接続され、(RY4)では(A1−A
3)と接続される場合についても示している。
【0038】したがって、該実施形態のアース接続装置
においては、商品一次側の両受給配線2a、2bを収束一本
化する配線に極性判定回路3が設けられているため、該
極性判定回路3は一回路で済み、コストダウンが図られ
る。又、両回路開閉手段(RY1)、(RY2)は別々
に閉状態とされ、各別の閉状態における電流(I1 orI
2 )が同極性判定回路3で検知されて、極性は支障なく
判定される。なお、それ以外は、上記実施形態と同様に
構成され、同上記実施形態におけると同様の作用効果が
奏されるので、その説明を省略する。
【0039】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1記載の電
気機器のアース接続装置では、極性判定回路の出力結果
によって、アース端子接続回路のグランドが商用電源の
アースされた一方の配線に接続されるよう切替手段が制
御手段により動作制御され、極性に対応した確実なアー
ス接続が自動的に行なわれる。
【0040】又、本発明の請求項2記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、アース抵抗変化検出回路の検
出回路用直流電源のグランドが商用電源のアースされた
一方の配線側に接続されて、該アース抵抗変化検出回路
はその機能を果たし、これによって、アース抵抗が正常
であるか否かを検知することができる。
【0041】又、本発明の請求項3記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、両回路開閉手段を同時に閉状
態として電流を流しても、両極性判定回路により極性が
判定されて、両回路開閉手段の動作制御は簡単となり、
極性判定が効率化されてその時間短縮も図られる。
【0042】又、本発明の請求項4記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、商品一次側の両受給配線を収
束一本化する配線に極性判定回路が設けられて、該極性
判定回路は一回路で済み、コストダウンが図られ、両回
路開閉手段は別々に閉状態とされて、同極性判定回路で
極性が支障なく判定される。
【0043】又、本発明の請求項5記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、極性判定回路の故障が判定部
で判断されて、安全性の向上が図られる。
【0044】又、本発明の請求項6記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、判定部で極性判定回路が故障
であると判断されると、電気機器の負荷をON・OFF
する開閉手段が自動的に開状態とされ、安全性は更に向
上される。
【0045】又、本発明の請求項7記載の電気機器のア
ース接続装置では、特に、極性判定の際に漏電検知回路
からの検知出力が制御手段で無視されて、該漏電検知回
路の誤動作は防止され、動作の安定性が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電気機器のアース接
続装置を示す回路図。
【図2】同電気機器のアース接続装置における内部アー
ス線の接続部位を示す(a)は平面図、(b)は正面
図。
【図3】同電気機器のアース接続装置における動作制御
を示すフローチャート。
【図4】別の実施形態である電気機器のアース接続装置
を示す回路図。
【図5】同電気機器のアース接続装置における動作制御
を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 商用電源 1a 商用電源の一方の配線 1b 商用電源の他方の配線 2 電気機器 2a 受給配線の一方 2b 受給配線の他方 3 極性判定回路 3a 極性判定回路1 3b 極性判定回路2 4 制御手段 5 切替手段 6 アース抵抗変化検出回路 7 判定部 8 漏電検知回路 R1 、2 検知電流制限抵抗 RY1、2 回路開閉手段 RY5 電気機器の負荷をON・OFFする開閉手段 G アース端子接続回路のグランド g 検出回路用直流電源のグランド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の配線がアースされた商用電源から
    電力供給を受ける電気機器のアース接続装置であって、
    商品一次側の受給配線の一方に検知電流制限抵抗(R1
    )及び回路開閉手段(RY1)、他方に検知電流制限
    抵抗(R2 )及び回路開閉手段(RY2)を各々備え、
    両回路開閉手段(RY1)、(RY2)の閉状態におけ
    る電流を検知して同受給配線での極性を判定する極性判
    定回路を備え、該極性判定回路の出力結果によってアー
    ス端子接続回路のグランド(G)が前記商用電源のアー
    スされた一方の配線に接続されるよう制御手段により動
    作制御される切替手段を備えてなる電気機器のアース接
    続装置。
  2. 【請求項2】 アース抵抗変化検出回路を備え、極性判
    定回路の出力結果によって切替手段が制御手段により動
    作制御されることで、同アース抵抗変化検出回路の検出
    回路用直流電源のグランド(g)が商用電源のアースさ
    れた一方の配線側に接続されるようになしたことを特徴
    とする請求項1記載の電気機器のアース接続装置。
  3. 【請求項3】 商品一次側の両受給配線各々に極性判定
    回路を配設し、両受給配線各々で電流が検知されて極性
    が判定されるようになしたことを特徴とする請求項1又
    は2記載の電気機器のアース接続装置。
  4. 【請求項4】 商品一次側の両受給配線を収束一本化す
    る配線に極性判定回路を設け、両回路開閉手段(RY
    1)、(RY2)を別々に閉状態として、各別の閉状態
    における電流が同極性判定回路で検知されて極性が判定
    されるようになしたことを特徴とする請求項1又は2記
    載の電気機器のアース接続装置。
  5. 【請求項5】 両回路開閉手段(RY1)、(RY2)
    いずれの閉状態にあっても極性判定回路から出力結果が
    得られない場合、又は、両回路開閉手段(RY1)、
    (RY2)いずれの閉状態にあっても極性判定回路から
    出力結果が得られた場合に、同極性判定回路が故障であ
    ると判断する判定部を備えたことを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか一つに記載の電気機器のアース接続装
    置。
  6. 【請求項6】 判定部によって極性判定回路が故障であ
    ると判断された場合に、電気機器の負荷をON・OFF
    する開閉手段が制御手段の動作制御により開状態とされ
    るようになしたことを特徴とする請求項5記載の電気機
    器のアース接続装置。
  7. 【請求項7】 漏電検知回路を備え、極性判定回路によ
    る極性判定に際しては、同漏電検知回路からの検知出力
    が制御手段で無視されるようになしたことを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一つに記載の電気機器のアース
    接続装置。
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