JP6899284B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に関する。
特許文献1には、商用電源から供給される交流電力を、直流電力に変換して正極出力線および負極出力線に出力するスイッチング電源回路であって、接地電位と負極出力線を接続するキャパシタを備えているスイッチング電源回路が開示されている。このスイッチング電源回路では、接地電位と負極出力線を接続するキャパシタによって、リンギングノイズの回り込みを抑制することができる。
特開2007−295645号公報
上記のようなスイッチング電源回路を、バーナと、バーナへのガスの供給を許容する開状態と、バーナへのガスの供給を禁止する閉状態の間で切り換え可能な電気的駆動弁と、バーナに設けられたイグナイタと、バーナに設けられており、接地電位を基準とする熱起電力を出力電圧として出力する熱電対と、電気的駆動弁およびイグナイタの動作を制御するとともに、熱電対の出力電圧に基づいてバーナの着火の有無を判定する制御装置を備える燃焼装置に適用することがある。この場合、電気的駆動弁、イグナイタおよび制御装置には、スイッチング電源回路から直流電力が供給される。このような燃焼装置においては、バーナの燃焼を開始する際に、ガスが充満した状態で着火してしまうことを抑制するために、イグナイタを駆動している状態で、電気的駆動弁を閉状態から開状態に切り換える着火処理が行われることがある。
イグナイタや電気的駆動弁は駆動時に大きな電流を必要とするため、上記のような着火処理を行う際には、スイッチング電源回路から大きな電流を出力する必要がある。スイッチング電源回路から大きな電流を出力する際に、キャパシタにオープン故障やショート故障が生じていると、リンギングノイズの回り込みや電流の直流成分の影響によって、制御装置が認識する熱電対の出力電圧が変動することがある。着火処理を行う際に、実際にはバーナが着火しておらず、実際の熱電対の熱起電力に変動がないにも関わらず、制御装置が認識する熱電対の出力電圧に変動が生じると、制御装置においてバーナが着火したと誤判定してしまうおそれがある。
本明細書では、スイッチング電源回路を備える燃焼装置において、バーナが着火したと誤判定してしまうことを防止することが可能な技術を提供する。
本明細書が開示する燃焼装置は、バーナと、バーナへのガスの供給を許容する開状態と、バーナへのガスの供給を禁止する閉状態の間で切り換え可能な電気的駆動弁と、バーナに設けられたイグナイタと、バーナに設けられており、接地電位を基準とする熱起電力を出力電圧として出力する熱電対と、電気的駆動弁およびイグナイタの動作を制御するとともに、熱電対の出力電圧に基づいてバーナの着火の有無を判定する制御装置と、商用電源から供給される交流電力を、直流電力に変換して正極出力線および負極出力線に出力するスイッチング電源回路であって、接地電位と負極出力線を接続するキャパシタを備えているスイッチング電源回路を備えている。電気的駆動弁、イグナイタおよび制御装置には、スイッチング電源回路から直流電力が供給されている。制御装置は、バーナの燃焼を開始する際に、イグナイタを駆動している状態で、電気的駆動弁を閉状態から開状態に切り換える着火処理を実行する。制御装置は、着火処理を実行した後、熱電対の出力電圧が第1しきい値を超えると、バーナが着火したと判定する着火判定処理を実行する。制御装置は、バーナが着火したと判定した後、所定時間が経過しても熱電対の出力電圧が所定量以上増加しない場合に、バーナが着火したとの判定をキャンセルする着火判定キャンセル処理を実行する。制御装置は、バーナが着火したと判定した後、熱電対の出力電圧が減少した場合に、バーナが失火したと判定する失火判定処理を実行する。制御装置は、着火処理を実行する前の熱電対の出力電圧が第2しきい値を超える場合には、着火判定キャンセル処理を実行しない。
着火処理を行う際に、キャパシタにオープン故障やショート故障が生じており、スイッチング電源回路が大きな電流を出力することに起因して熱電対の出力電圧が変動する場合、その変動幅が時間とともに増加していくことはない。これに対して、バーナが着火したことに起因する熱電対の出力電圧の増加は、その増加幅は時間とともに増大していく。そこで、上記の燃焼装置では、バーナが着火したと判定した後、所定時間が経過しても熱電対の出力電圧が所定量以上増加しない場合に、バーナが着火したとの判定をキャンセルする。このような構成とすることによって、バーナが着火したと誤判定してしまうことを防止することができる。
バーナの燃焼を開始する際に、前回のバーナの燃焼からそれほど時間が経過していない場合など、着火処理を実行する時点で、すでに熱電対が高温となっていることがある。このような場合、バーナが着火していなければ、熱電対の温度が徐々に低下していき、熱電対の出力電圧も徐々に低下していく。このため、着火処理を行う前から熱電対が高温となっている場合には、キャパシタのオープン故障やショート故障によって、バーナが着火したと誤判定した場合に、上記した着火判定キャンセル処理を実行しなくても、熱電対の出力電圧が減少して、制御装置はバーナが失火したと判定することができる。上記の構成では、着火処理を実行する前の熱電対の出力電圧が高い場合、すなわち着火処理を実行する前から熱電対が高温となっている場合に、着火判定キャンセル処理を行わないので、制御装置における処理負荷を軽減することができる。
実施例に係る衣類乾燥機2の構成を模式的に示す図。 実施例に係る電子ユニット70の回路構成の概略を示す図。 実施例に係る電子ユニット70の回路構成の概略を示す図。 実施例に係る熱電対31の出力電圧の経時的変化を示す図。
(実施例)
以下では図面を参照しながら、燃焼装置の一実施形態に係る衣類乾燥機2について説明する。図1に示すように、衣類乾燥機2は、筐体4と、ドア6と、ドラム10と、ファン14と、バーナ30と、電子ユニット70と、を備えている。
筐体4は、衣類乾燥機2の本体である。衣類乾燥機2の上記の各要素は筐体4内に収容されている。筐体4の前面(図1の左側)には、表示部及び操作部(図示しない)が設けられている。表示部は様々な情報が表示されるディスプレイである。操作部は複数のボタンを備える。利用者は、操作部を介して、衣類乾燥機2に様々な指示を入力可能である。ドア6は、筐体4の前面に設けられた扉である。
ドラム10は、乾燥の対象の衣類Cを収容する容器である。ドラム10は、モータ12によって回転させられる。ドラム10の前面側には前面開口部10aが開口しており、ドア6によって閉塞される。衣類乾燥機2の利用者は、ドア6を開けて、前面開口部10aを介してドラム10内に衣類Cを投入するとともに、ドラム10内から衣類Cを取り出すことができる。また、ドラム10の前面側であって、前面開口部10aの側方には、ドラム10内にバーナ30で加熱された後の空気を送り込むための吹出口36も開口されている。
ドラム10内には、電極50及び衣類温サーミスタ60が設けられている。電極50は、衣類Cに含まれる水分を検出する。衣類温サーミスタ60は、ドラム10内の衣類Cの温度を検出する。ドラム10の回転に伴って衣類Cが電極50及び衣類温サーミスタ60に接触することにより、電極50は衣類Cの水分を検出し、衣類温サーミスタ60は衣類温を検出することができる。
また、ドラム10の後面側(図1の右側)には後面開口部10bが開口している。後面開口部10bはリントフィルタ16によって閉塞されている。リントフィルタ16は、ドラム10内の衣類C等から発生した糸くず(リント)等を収集するためのフィルタである。リントフィルタ16は、空気を通過させるが、空気に含まれる糸くず等を通過させずに捕捉する。
ファン14は、ドラム10の後側に配置されている。ファン14を作動させることにより、筐体4の外部からドラム10内に空気を送り込むとともに(図1の矢印W1〜W3参照)、ドラム10内の空気を、筐体4の背面(図1中の右側)近傍の上面に形成された排気口20に向けて送り出す(図1の矢印W4〜W6参照)ことができる。排気温サーミスタ22は、排気口20の近傍に設けられており、ドラム10内から排気口20に向けて送り出される空気の温度を検出するサーミスタである。
バーナ30は、ドラム10の下方に配置されている。バーナ30は、ガスを燃焼させた燃焼熱を利用して、外部から吹出口36を介してドラム10内に送りこまれる空気を加熱する(矢印W3参照)。バーナ30には、放電によってガスに着火するイグナイタ29と、着火の有無を検出する熱電対31が設けられている。バーナ30には、ガス供給管32を介して燃料であるガスが供給される。ガス供給管32には、ガス供給管32を開閉するための第1電磁弁33、第2電磁弁34と、ガス供給管32を流れるガスの流量を調整するための比例弁35が設けられている。バーナ30と吹出口36との間には吹出温サーミスタ40が設けられている。吹出温サーミスタ40は、バーナ30で加熱された後の空気(即ち、吹出口36からドラム10内に送り込まれる空気(矢印W3参照))の温度を検出するサーミスタである。
電子ユニット70は、上述の衣類乾燥機2の筐体4内の各構成要素と電気的に接続されている。電子ユニット70は、各構成要素に電力を供給するとともに、各構成要素の動作を制御する。
図2および図3は、電子ユニット70の回路構成の概略を示している。電子ユニット70は、スイッチング電源回路72(図2参照)と、降圧回路74(図2参照)と、CPU76(図2、図3参照)と、熱電対検出回路78(図3参照)と、第1電磁弁駆動回路80(図3参照)と、第2電磁弁駆動回路82(図3参照)と、イグナイタ駆動回路84(図3参照)を備えている。
図2に示すスイッチング電源回路72は、商用電源100から供給される交流電力を変換して、正極出力線72aおよび負極出力線72bに直流電力を出力する。スイッチング電源回路72は、整流回路102、電解キャパシタ104、トランス106、スイッチング素子108、スイッチング制御回路110、電解キャパシタ112、キャパシタ114、キャパシタ116を備えている。
整流回路102は、商用電源100から入力される交流電力を整流して、正極出力線102aと負極出力線102bに直流電力を出力する。整流回路102は、図示しないノイズフィルタを備えており、当該ノイズフィルタを介して接地電位である筐体4に接続されている。電解キャパシタ104は、整流回路102の正極出力線102aと負極出力線102bの間に接続されており、整流回路102の出力を平滑化する。整流回路102の負極出力線102bは、キャパシタ114を介して接地電位である筐体4に接続されている。
トランス106は、一次コイル118と、二次コイル120と、補助コイル122を備えている。一次コイル118はスイッチング素子108と直列回路を構成しており、当該直列回路は整流回路102の正極出力線102aと負極出力線102bの間に接続されている。スイッチング素子108の導通および非導通が切り換わることで、トランス106において、一次コイル118に交流電圧が印加され、二次コイル120と補助コイル122にそれぞれ誘導起電力が生じる。補助コイル122はスイッチング制御回路110に接続されている。スイッチング制御回路110は、補助コイル122に生じた誘導起電力に応じて、スイッチング素子108の導通および非導通の切り換えを制御する。二次コイル120は、スイッチング電源回路72の正極出力線72aと負極出力線72bの間に接続されている。電解キャパシタ112は、スイッチング電源回路72の正極出力線72aと負極出力線72bの間に接続されており、スイッチング電源回路72の出力を平滑化する。スイッチング電源回路72の負極出力線72bは、キャパシタ116を介して接地電位である筐体4に接続されている。スイッチング電源回路72の正極出力線72aは、電子ユニット70の第1正電源電位124に接続しており、スイッチング電源回路72の負極出力線72bは、電子ユニット70の第1負電源電位126に接続している。スイッチング電源回路72によって、第1正電源電位124と第1負電源電位126の間には、例えば13Vの直流電圧が供給される。
降圧回路74は、DC−DCコンバータ128と、電解キャパシタ130を備えている。DC−DCコンバータ128は、スイッチング電源回路72から入力される直流電力(例えば13V)を降圧して、正極出力線74aと負極出力線74bに、より低い電圧の直流電力(例えば5V)を出力する。電解キャパシタ130は、正極出力線74aと負極出力線74bの間に接続されており、降圧回路74の出力を平滑化する。降圧回路74の正極出力線74aは、電子ユニット70の第2正電源電位132に接続しており、降圧回路74の負極出力線74bは、電子ユニット70の第2負電源電位134に接続している。降圧回路74によって、第2正電源電位132と第2負電源電位134の間には、例えば5Vの直流電圧が供給される。CPU76には、第2正電源電位132と第2負電源電位134から電力が供給される。
図3に示すように、熱電対31は、熱電対検出回路78を介してCPU76に接続されている。熱電対31の正極信号線31aと負極信号線31bは、熱電対検出回路78に接続されている。また、熱電対31の負極信号線31bは、接地電位である筐体4に接続されている。熱電対31は、熱電対31の温度に応じて、接地電位を基準とする熱起電力を生じて、熱電対検出回路78に出力電圧として出力する。熱電対検出回路78は、熱電対31の出力電圧をデジタル値に変換してCPU76に送信する。CPU76は、熱電対31の出力電圧が着火検知レベルを超えると、バーナ30が着火したと判定する。なお、熱電対検出回路78には、第2正電源電位132と第2負電源電位134から電力が供給される。
第1電磁弁33は、第1電磁弁駆動回路80を介して、CPU76に接続されている。第1電磁弁駆動回路80は、CPU76からの制御信号に応じて、第1正電源電位124と第1負電源電位126から供給される電力を、第1電磁弁33に供給する。第1電磁弁33は、電力が供給されていない場合に閉状態となっており、電力が供給されると開状態となる。CPU76は、第1電磁弁駆動回路80を介して、第1電磁弁33の開閉動作を制御することができる。
第2電磁弁34は、第2電磁弁駆動回路82を介して、CPU76に接続されている。第2電磁弁駆動回路82は、CPU76からの制御信号に応じて、第1正電源電位124と第1負電源電位126から供給される電力を、第2電磁弁34に供給する。第2電磁弁34は、電力が供給されていない場合に閉状態となっており、電力が供給されると開状態となる。CPU76は、第2電磁弁駆動回路82を介して、第2電磁弁34の開閉動作を制御することができる。
イグナイタ29は、イグナイタ駆動回路84を介して、CPU76に接続されている。イグナイタ駆動回路84は、CPU76からの制御信号に応じて、第1正電源電位124と第1負電源電位126から供給される電力を、イグナイタ29に供給する。イグナイタ29は、電力が供給されていない場合は動作を停止しており、電力が供給されると放電動作を実行する。CPU76は、イグナイタ駆動回路84を介して、イグナイタ29の放電動作を制御することができる。
なお、図2、図3には図示していないが、電子ユニット70は他にも、電極50、衣類温サーミスタ60、排気温サーミスタ22等の検出信号をCPU76に入力するための検出回路や、CPU76の制御によってモータ12、ファン14、比例弁35を駆動するための駆動回路を備えている。また、電子ユニット70の具体的な構成は、図2、図3に図示するものに限られるものではなく、上記と同様の機能を発揮するものであれば、どのような構成のものであってもよい。
図4に示すように、衣類乾燥機2においてユーザから運転の開始が指示されると(図4の時刻T1)、CPU76は、バーナ30を着火するために、イグナイタ29による放電動作を開始する(図4の時刻T2)。その状態で、CPU76は、第1電磁弁33および第2電磁弁34の故障の有無を検査する。具体的には、CPU76は、イグナイタ29による放電動作を行っている状態で、第1電磁弁33を閉じたまま第2電磁弁34を開く(図4の時刻T3)。第1電磁弁33が正常であれば、この状態ではバーナ30が着火することは無いが、第1電磁弁33がオープン故障している場合、この状態でバーナ30が着火する。このため、この状態でバーナ30の着火を検出した場合には、CPU76は、第1電磁弁33がオープン故障をしていると判断し、第2電磁弁34を閉じてユーザに異常を報知する。第1電磁弁33が正常であることが確認されると、CPU76は、イグナイタ29による放電動作を行っている状態で、第2電磁弁34を閉じて第1電磁弁33を開く(図4の時刻T4)。第2電磁弁34が正常であれば、この状態ではバーナ30が着火することは無いが、第2電磁弁34がオープン故障している場合、この状態でバーナ30が着火する。このため、この状態でバーナ30の着火を検出した場合には、CPU76は、第2電磁弁34がオープン故障をしていると判断し、第1電磁弁33を閉じてユーザに異常を報知する。第2電磁弁34が正常であることが確認されると、CPU76は、イグナイタ29による放電動作を行っている状態で、第1電磁弁33と第2電磁弁34の両方を開く(図4の時刻T5)。
第1電磁弁33や第2電磁弁34を閉状態から開状態に切り換える際には、スイッチング電源回路72から第1電磁弁33や第2電磁弁34に大きな電流を供給する必要がある。同様に、イグナイタ29に放電動作を行わせる際には、スイッチング電源回路72からイグナイタ29に大きな電流を供給する必要がある。スイッチング電源回路72から大きな電流を供給する場合、キャパシタ116にオープン故障やショート故障が生じていると、電子ユニット70が認識する熱電対31の出力電圧に変動が生じることがある。
図2に示すスイッチング電源回路72において大きな電流を出力する際には、スイッチング電源回路72において大きなリンギングノイズが発生する。このリンギングノイズの出力側(すなわち、第1正電源電位124、第1負電源電位126や、第2正電源電位132、第2負電源電位134)への伝播は、通常はキャパシタ116によって抑制されている。しかしながら、キャパシタ116がオープン故障してしまうと、リンギングノイズが出力側に伝播して、筐体4の接地電位に対して、第1負電源電位126や第2負電源電位134の電位が変動してしまう。熱電対31は筐体4の接地電位を基準とする熱起電力を出力しているので、上記のようなリンギングノイズの伝播によって、実際の熱電対31の熱起電力に変動がないにも関わらず、CPU76が認識する熱電対31の出力電圧に変動が生じてしまう。
また、スイッチング電源回路72において大きな電流を出力する際には、スイッチング電源回路72の負極出力線72bに、大きな直流成分の電流が流れる。この電流の接地電位(筐体4)への流入は、通常はキャパシタ116によって抑制されている。しかしながら、キャパシタ116がショート故障してしまうと、この電流が接地電位(筐体4)に流れて、筐体4の接地電位に対して、第1負電源電位126や第2負電源電位134の電位が変動してしまう。熱電対31は筐体4の接地電位を基準とする熱起電力を出力しているので、上記のような直流成分の電流の流入によって、実際の熱電対31の熱起電力に変動がないにも関わらず、CPU76が認識する熱電対31の出力電圧に変動が生じてしまう。
図4に示すように、キャパシタ116が正常である場合には、熱電対31の出力電圧はバーナ30の着火の状態を反映したものとなる。イグナイタ29も正常に動作している場合には、第1電磁弁33と第2電磁弁34の両方が開くと(図4の時刻T5)、バーナ30が着火する。バーナ30の着火に伴い、熱電対31の出力電圧が増加していき、熱電対31の出力電圧が着火検知レベルに達した時点(図4の時刻T6)で、CPU76はバーナ30が着火したと判定する。その後、バーナ30の着火判定から所定時間が経過した時に(図4の時刻T8)、CPU76はイグナイタ29による放電動作を停止する。その後は、バーナ30は通常通りの燃焼動作を実行する。
なお、バーナ30の着火後、何らかの原因でバーナ30が失火することがある。バーナ30が失火すると、熱電対31は徐々に温度低下していくので、熱電対31の出力電圧は徐々に低下していく。このため、本実施例の衣類乾燥機2では、バーナ30が着火したと判定した後、熱電対31の出力電圧が減少した場合には、バーナ30が失火したと判定する。この場合、CPU76は、第1電磁弁33と第2電磁弁34を閉じてユーザに異常を報知する。
なお、図4に示すように、キャパシタ116が正常であるが、イグナイタ29が故障している場合には、第1電磁弁33と第2電磁弁34の両方を開いても、バーナ30は着火しない。この場合、熱電対31の出力電圧は一定であり、熱電対31の出力電圧が着火検知レベルを超えることはない。そこで、本実施例のCPU76は、第1電磁弁33と第2電磁弁34の両方を開いてから(図4の時刻T5)、所定時間が経過しても熱電対31の出力電圧が着火検知レベルに達しない場合には、イグナイタ29が故障していると判断し、第1電磁弁33と第2電磁弁34を閉じてユーザに異常を報知する。
図4に示すように、キャパシタ116がオープン故障またはショート故障している場合には、熱電対31の出力電圧は、バーナ30の着火の状態だけでなく、スイッチング電源回路72から出力される電流の状態も反映したものとなる。この場合、第1電磁弁33と第2電磁弁34の両方が開くと(図4の時刻T5)、バーナ30の着火の有無に関わらず、熱電対31の出力電圧が着火検知レベルを超えて増加し(図4の時刻T5)、CPU76はバーナ30が着火したと判定する。その後、バーナ30の着火判定から所定時間が経過した時に(図4の時刻T7)、CPU76はイグナイタ29による放電動作を停止する。この場合、イグナイタ29が正常に動作していれば、バーナ30への着火が行われて、熱電対31の出力電圧はバーナ30の着火の状態を反映してさらに増加する。この場合は、バーナ30に通常通りの燃焼動作を実行させても問題はない。しかしながら、イグナイタ29に故障が生じており、バーナ30への着火が行われていない場合には、第1電磁弁33と第2電磁弁34を開いたままにしておくと、バーナ30からガスが放出され続けてしまう。
そこで、本実施例の衣類乾燥機2では、CPU76は、熱電対31の出力電圧が着火検知レベルに達して、バーナ30が着火したと判定した後、所定時間(例えば30秒)が経過しても、熱電対31の出力電圧が所定量(例えば2mV)以上増加しない場合に、バーナ30が着火したとの判定をキャンセルする。この場合、CPU76は、第1電磁弁33と第2電磁弁34を閉じてユーザに異常を報知する。このような構成とすることによって、キャパシタ116の故障に起因してバーナ30が着火したと誤判定してしまうことを防止することができる。
なお、衣類乾燥機2の運転を開始する際に、前回の運転からそれほど時間が経過していない場合など、バーナ30が着火する前から熱電対31の温度が高い状態となっている場合がある。このような場合、バーナ30が着火していない状態では、キャパシタ116の故障の有無に関わらず、熱電対31の出力電圧は徐々に低下していく。このため、バーナ30が着火する前から熱電対31の温度が高い状態となっており、キャパシタ116が故障し、かつイグナイタ29が故障している場合、まず熱電対31の出力電圧が着火検知レベルを超えて増加した時点で(図4の時刻T5)、CPU76はバーナ30が着火したと判定する。その後、上記のような着火判定のキャンセル処理を行わなくても、熱電対31の出力電圧が徐々に低下することで、CPU76はバーナ30が失火したと判定し、第1電磁弁33と第2電磁弁34を閉じてユーザに異常を報知する。このため、本実施例のCPU76は、バーナ30が着火する前から熱電対31の温度が高い状態となっている場合、例えば時刻T5より前の熱電対31の出力電圧が所定のしきい値(例えば1mV)以上の場合には、上記のような着火判定のキャンセル処理を行わない。このような構成とすることで、CPU76における処理負荷を軽減することができる。
以上のように、本実施例の衣類乾燥機2は、バーナ30と、バーナ30へのガスの供給を許容する開状態と、バーナ30へのガスの供給を禁止する閉状態の間で切り換え可能な第1電磁弁33、第2電磁弁34(電気的駆動弁の一例)と、バーナ30に設けられたイグナイタ29と、バーナ30に設けられており、筐体4の接地電位を基準とする熱起電力を出力電圧として出力する熱電対31と、第1電磁弁33、第2電磁弁34およびイグナイタ29の動作を制御するとともに、熱電対31の出力電圧に基づいてバーナ30の着火の有無を判定するCPU76、熱電対検出回路78、第1電磁弁駆動回路80、第2電磁弁駆動回路82およびイグナイタ駆動回路84(制御装置の一例)と、商用電源100から供給される交流電力を、直流電力に変換して正極出力線72aおよび負極出力線72bに出力するスイッチング電源回路72であって、筐体4の接地電位と負極出力線72bを接続するキャパシタ116を備えているスイッチング電源回路72を備えている。第1電磁弁33、第2電磁弁34、イグナイタ29、CPU76、熱電対検出回路78、第1電磁弁駆動回路80、第2電磁弁駆動回路82およびイグナイタ駆動回路84には、スイッチング電源回路72から直流電力が供給されている。CPU76は、バーナ30の燃焼を開始する際に、イグナイタ29を駆動している状態で、第1電磁弁33、第2電磁弁34を閉状態から開状態に切り換える着火処理を実行する。CPU76は、着火処理を実行した後、熱電対31の出力電圧が着火検知レベル(第1しきい値の一例)を超えると、バーナ30が着火したと判定する着火判定処理を実行する。CPU76は、バーナ30が着火したと判定した後、所定時間(例えば30秒)が経過しても熱電対31の出力電圧が所定量(例えば2mV)以上増加しない場合に、バーナ30が着火したとの判定をキャンセルする着火判定キャンセル処理を実行する。
また、本実施例の衣類乾燥機2では、CPU76は、バーナ30が着火したと判定した後、熱電対31の出力電圧が減少した場合に、バーナ30が失火したと判定する失火判定処理を実行する。CPU76は、着火処理を実行する前の熱電対31の出力電圧が第2しきい値(例えば1mV)を超える場合には、着火判定キャンセル処理を実行しない。
上記の実施例では、燃焼装置が衣類乾燥機2である場合について説明したが、これに限られるものではない。燃焼装置は、例えば給湯機や暖房機、ガス調理器等であってもよい。
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2 :衣類乾燥機
4 :筐体
6 :ドア
10 :ドラム
10a :前面開口部
10b :後面開口部
12 :モータ
14 :ファン
16 :リントフィルタ
20 :排気口
22 :排気温サーミスタ
29 :イグナイタ
30 :バーナ
31 :熱電対
31a :正極信号線
31b :負極信号線
32 :ガス供給管
33 :第1電磁弁
34 :第2電磁弁
35 :比例弁
36 :吹出口
40 :吹出温サーミスタ
50 :電極
60 :衣類温サーミスタ
70 :電子ユニット
72 :スイッチング電源回路
72a :正極出力線
72b :負極出力線
74 :降圧回路
74a :正極出力線
74b :負極出力線
76 :CPU
78 :熱電対検出回路
80 :第1電磁弁駆動回路
82 :第2電磁弁駆動回路
84 :イグナイタ駆動回路
100 :商用電源
102 :整流回路
102a :正極出力線
102b :負極出力線
104 :電解キャパシタ
106 :トランス
108 :スイッチング素子
110 :スイッチング制御回路
112 :電解キャパシタ
114 :キャパシタ
116 :キャパシタ
118 :一次コイル
120 :二次コイル
122 :補助コイル
124 :第1正電源電位
126 :第1負電源電位
128 :DC−DCコンバータ
130 :電解キャパシタ
132 :第2正電源電位
134 :第2負電源電位

Claims (1)

  1. バーナと、
    バーナへのガスの供給を許容する開状態と、バーナへのガスの供給を禁止する閉状態の間で切り換え可能な電気的駆動弁と、
    バーナに設けられたイグナイタと、
    バーナに設けられており、接地電位を基準とする熱起電力を出力電圧として出力する熱電対と、
    電気的駆動弁およびイグナイタの動作を制御するとともに、熱電対の出力電圧に基づいてバーナの着火の有無を判定する制御装置と、
    商用電源から供給される交流電力を、直流電力に変換して正極出力線および負極出力線に出力するスイッチング電源回路であって、接地電位と負極出力線を接続するキャパシタを備えているスイッチング電源回路を備える燃焼装置であって、
    電気的駆動弁、イグナイタおよび制御装置には、スイッチング電源回路から直流電力が供給されており、
    制御装置は、バーナの燃焼を開始する際に、イグナイタを駆動している状態で、電気的駆動弁を閉状態から開状態に切り換える着火処理を実行し、
    制御装置は、着火処理を実行した後、熱電対の出力電圧が第1しきい値を超えると、バーナが着火したと判定する着火判定処理を実行し、
    制御装置は、バーナが着火したと判定した後、所定時間が経過しても熱電対の出力電圧が所定量以上増加しない場合に、バーナが着火したとの判定をキャンセルする着火判定キャンセル処理を実行し、
    制御装置は、バーナが着火したと判定した後、熱電対の出力電圧が減少した場合に、バーナが失火したと判定する失火判定処理を実行し、
    制御装置は、着火処理を実行する前の熱電対の出力電圧が第2しきい値を超える場合には、着火判定キャンセル処理を実行しない、燃焼装置。
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