JP2001345550A - はんだ付け用加熱炉 - Google Patents

はんだ付け用加熱炉

Info

Publication number
JP2001345550A
JP2001345550A JP2000165624A JP2000165624A JP2001345550A JP 2001345550 A JP2001345550 A JP 2001345550A JP 2000165624 A JP2000165624 A JP 2000165624A JP 2000165624 A JP2000165624 A JP 2000165624A JP 2001345550 A JP2001345550 A JP 2001345550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot air
heating
heating chamber
soldering
air circulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000165624A
Other languages
English (en)
Inventor
Gosuke Nakao
剛介 中尾
Taro Matsuoka
太郎 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP2000165624A priority Critical patent/JP2001345550A/ja
Publication of JP2001345550A publication Critical patent/JP2001345550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】はんだ付けむらやはんだの酸化を抑え、良好な
はんだ付けを行うことができるようにしたはんだ付け用
加熱炉を提供する。 【解決手段】回路基板5を加熱する複数の加熱室1〜4
と、該基板の搬送路6と、加熱室内に配設された輻射パ
ネルヒータ7、8及び熱風循環用送風機10と、加熱室
内にあって、輻射パネルヒータ7の両側方近傍に形成さ
れ、前記送風機10から輻射パネルヒータ7を通して搬
送路側へ吹き出された熱風を吸引する熱風横吸引口と、
加熱室内に形成され、熱風横吸引口から吸引された熱風
を前記送風機10へ還流させる熱風循環横戻り流路と、
前記加熱室内にあって、搬送路6の長手方向における輻
射パネルヒータ7の前後方近傍に形成され、搬送路側に
吹き出された熱風の一部を吸引する熱風縦吸引口19
と、該吸込口19から吸引された熱風を前記送風機10
へ還流させる熱風循環縦戻り流路21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品をプリン
ト配線板(PWB)、回路基板等(以下回路基板と総称
する)に実装するためのはんだ付け用加熱炉に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】電子部品等のワークを回路基板にはんだ
付けにより実装する場合には、該ワークを所定の位置に
搭載した回路基板を加熱炉に通し、はんだを溶融させて
はんだ付けを行う。この場合、加熱炉内には窒素ガス等
の不活性ガスを充満させ、回路基板やワークの酸化を防
止している。
【0003】従来のこの種のはんだ付け用加熱炉は図5
に示す通りである。図示するものでは、4つの加熱室、
即ち、予備加熱室1、中間加熱室2、3及び溶融加熱室
4が回路基板5の進行方向に沿って縦列して配設されて
いる。各加熱室1〜4内には図示しない供給源から不活
性ガスが充填され、不活性ガス雰囲気下で回路基板5が
加熱され、これに電子部品等のワークがはんだ付けされ
るようになっている。6は回路基板5を各加熱室1〜4
内へ搬入させ、各加熱室1〜4外へ搬出させる搬送路
で、チェーンコンベア等で構成される。
【0004】各加熱室1〜4内には、搬送路6の上下に
位置し、且つ、搬送路6に近い側に、複数の熱風吹出口
9を有する方形状の輻射パネルヒータ7、8が配設され
る。熱風吹出口9は、図6に示すように、各々矩形状の
貫通穴で構成され、搬送路6の長手方向及び幅方向に所
定間隔をおいて配列される。なお、図6に示すものは、
中間加熱室3及び溶融加熱室4の例であるが、予備加熱
室1及び中間加熱室2の場合も同様な構成になってい
る。
【0005】搬送路6の上方に配設された輻射パネルヒ
ータ7の外側、即ち、各加熱室1〜4内において搬送路
6より遠い側には、送風ファン等の熱風循環用送風機1
0が配設される。11は熱風循環用送風機10と各加熱
室天井壁12との間に設けられた熱風加熱ヒータであ
る。
【0006】各加熱室1〜4内にあって、搬送路6の幅
方向における輻射パネルヒータ7の両側方近傍には、図
7に示すように、熱風循環用送風機10から輻射パネル
ヒータ7の熱風吹出口9を通り搬送路6側へ吹き出され
て搬送路6の幅方向へ分流した熱風を吸引する熱風横吸
引口13が搬送路6の長手方向に沿って形成される。ま
た、各加熱室1〜4内には、図6、7に示すように、熱
風横吸引口13に連通して、熱風横吸引口13から吸引
された熱風を、熱風循環用送風機10へ還流させる熱風
循環横戻り流路15が形成される。具体的には、該戻り
流路15は加熱室側壁14及び加熱室天井壁12と、こ
れらの内側に所定間隔をおいて配置された案内板16と
により構成される。なお、図7に示すものは、中間加熱
室3の例であるが、それ以外の加熱室の場合も同様な構
成になっている。
【0007】各加熱室1〜4は、それぞれ輻射パネルヒ
ータ7、8、熱風循環用送風機10、熱風加熱ヒータ1
1及び熱風循環横戻り流路15を備え、図示しない温度
制御手段により、各々独立して温度制御されるようにな
っている。なお、図5において、17は予備加熱室1の
入口側に設けられた回路基板搬入口、18は溶融加熱室
4の出口側に設けられた回路基板搬出口である。従来の
はんだ付け用加熱炉は上記のような構成になっている。
【0008】このような構成のはんだ付け用加熱炉を使
用する場合には、電子部品等のワークを所定の位置に搭
載した回路基板5を、図5に示すように、回路基板搬入
口17から予備加熱室1内に搬入させる。そして、回路
基板5を進行させながら、回路基板5のはんだ付け部分
を所定温度にまで予備加熱する。次に、回路基板5を中
間加熱室2、3内に搬入させて、その所定温度を保持す
るように中間加熱する。さらに、回路基板5を溶融加熱
室4に搬入して、該はんだ付け部分をはんだの溶融温度
まで加熱してはんだ付けを行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のはんだ付け用加
熱炉は、各加熱室1〜4が各々独立して温度制御される
ようになっているが、図5から明らかなように、予備予
備加熱室1から溶融加熱室4に至るまで、各加熱室内の
輻射パネルヒータ7と搬送路6との間の空間部分が加熱
炉の長手方向に連通している。
【0010】このため、各加熱室1〜4の熱風循環用送
風機10から輻射パネルヒータ7の熱風吹出口9を通り
搬送路6側へ吹き出された熱風が、他の加熱室側へ侵入
して相互に混ざり合う。そうすると、各加熱室1〜4内
の熱風温度は異なる場合が多いので、これら加熱室内の
熱風温度が変化したり、熱風流が乱れたりして、各加熱
室1〜4の加熱温度を独立して制御することが難しく、
はんだ付けむらが発生する恐れがあった。また、輻射パ
ネルヒータ7と搬送路6との間の空間部分を各加熱室1
〜4の熱風が自由に行き来し易くなるため、熱風速が増
加する。そうすると、加熱炉内の酸素濃度が上昇して、
はんだが酸化し易くなり、はんだ付け不良が発生する恐
れもあった。
【0011】本発明は上記の課題を解決し、はんだ付け
むらやはんだの酸化を抑え、良好なはんだ付けを行うこ
とができるようにしたはんだ付け用加熱炉を提供するも
のである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明の請求項1に記載されたはんだ付
け用加熱炉は、回路基板の進行方向に縦列して配設され
た、回路基板を加熱する複数の加熱室と、回路基板の搬
送路と、加熱室内にあって、搬送路に近い側に配設され
た、熱風吹出口を有する輻射パネルヒータ及び搬送路か
ら遠い側に配設された熱風循環用送風機と、加熱室内に
あって、搬送路の幅方向における輻射パネルヒータの両
側方近傍に形成され、熱風循環用送風機から輻射パネル
ヒータの熱風吹出口を通り搬送路側へ吹き出されて搬送
路の幅方向へ分流した熱風を吸引する熱風横吸引口と、
加熱室内に形成され、熱風横吸引口から吸引された熱風
を熱風循環用送風機へ還流させる熱風循環横戻り流路と
を備えたはんだ付け用加熱炉において、前記加熱室内に
あって、搬送路の長手方向における輻射パネルヒータの
前後方近傍に形成され、熱風循環用送風機から輻射パネ
ルヒータの熱風吹出口を通り搬送路側へ吹き出されて搬
送路の長手方向に沿って前後方へ分流した熱風を吸引す
る熱風縦吸引口と、加熱室内に形成され、熱風縦吸引口
から吸引された熱風を熱風循環用送風機へ還流させる熱
風循環縦戻り流路とを備えて構成される。
【0013】このように構成されているので、複数の加
熱室内の輻射パネルヒータと搬送路間の空間部分は加熱
炉に長手方向に連通しており、熱風循環用送風機から輻
射パネルヒータの熱風吹出口を通って搬送路側へ吹き出
された熱風が搬送路の長手方向に沿って前後方へ分流
し、他の加熱室側へ侵入しようとする。しかしながら、
該熱風は搬送路の長手方向に沿って輻射パネルヒータの
前後方近傍に形成された熱風縦吸引口から吸引され、熱
風循環縦戻り流路を通って熱風循環用送風機に還流され
る。
【0014】これにより、加熱室内の前記熱風が他の加
熱室へ侵入したり、他の加熱室から侵入してこなくな
り、各加熱室内の異なる温度の熱風が相互に混ざり合わ
なくなる。そのため、各加熱室内の熱風温度の変化や乱
れが減少し、各加熱室内の加熱温度を独立して制御し易
くなり、はんだ付けむらを抑えることができる。また、
熱風が複数の加熱室間を自由に行き来しなくなるので、
各加熱室内の熱風速の増加が抑えられ、これにより、加
熱炉内の酸素濃度を低く維持することが可能となり、は
んだが酸化しにくくなって、はんだ付け不良を防止する
こともできる。
【0015】本発明の請求項2に記載されたはんだ付け
用加熱炉は、請求項1に記載されたものにおいて、前記
熱風循環横戻り流路及び熱風循環縦戻り流路の少なくと
も一方の流路内に、熱風循環用送風機へ還流する熱風の
風量を調節する熱風量調節ダンパを設けたものである。
【0016】このような構成によると、熱風横吸引口と
熱風縦吸引口から吸引される熱風量の吸引バランスを制
御することが容易となり、各加熱室の温度制御をより精
度よく容易に行うことができる。
【0017】本発明の請求項3に記載されたはんだ付け
用加熱炉は、請求項1記載のものにおいて、前記熱風循
環横戻り流路近傍の加熱室側壁自体またはその外面を熱
伝導性の高い部材で構成したものである。
【0018】このような構成によると、加熱炉の各加熱
室内を浮遊するはんだフラックスその他の汚染物質をこ
の熱伝導性の高い部材で冷却し、加熱室側壁内面に付着
させて回収することができ、加熱炉の保守が容易になる
ほか、加熱室内を清浄な状態に保持してフラックス等の
汚染物質の溶融はんだ中への混入を抑え、電子部品等の
ワークをはんだ付けにより実装された回路基板の品質を
より向上させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るはんだ付け用
加熱炉の実施形態を図1〜4により詳細に説明する。な
お、従来の技術で説明したはんだ付け用加熱炉と同一構
成、機能を有する部品には同一符号を用いている。この
実施形態のはんだ付け用加熱炉は、図1に示すように、
4つの加熱室、即ち、予備加熱室1、中間加熱室2、3
及び溶融加熱室4が回路基板5の進行方向に沿って縦列
して配設される。各加熱室1〜4内には図示しない供給
源から不活性ガスが充填され、不活性ガス雰囲気下で回
路基板5が加熱され、これに電子部品等のワークがはん
だ付けされるようになっている。6は回路基板5を各加
熱室1〜4内へ搬入させ、各加熱室1〜4外へ搬出させ
る搬送路で、チェーンコンベア等で構成される。
【0020】各加熱室1〜4内には、搬送路6の上下に
位置し、且つ、搬送路6に近い側に、複数の熱風吹出口
9を有する方形状の輻射パネルヒータ7、8が配設され
る。熱風吹出口9は、図2に示すように、各々矩形状の
貫通穴で構成され、搬送路6の長手方向及び幅方向に所
定間隔をおいて配列される。なお、図2に示すものは、
中間加熱室3及び溶融加熱室4の例であるが、予備加熱
室1及び中間加熱室2の場合も同様な構成になってい
る。
【0021】搬送路6の上方に配設された輻射パネルヒ
ータ7の外側、即ち、各加熱室1〜4内において搬送路
6より遠い側には、送風ファン等の熱風循環用送風機1
0が配設される。11は熱風循環用送風機と各加熱室天
井壁12との間に設けられた熱風加熱ヒータである。
【0022】各加熱室1〜4内にあって、搬送路6の幅
方向における輻射パネルヒータ7の両側方近傍には、図
3に示すように、熱風循環用送風機10から輻射パネル
ヒータ7の熱風吹出口9を通り搬送路6側へ吹き出され
て搬送路6の幅方向へ分流した熱風を吸引する熱風横吸
引口13が搬送路6の長手方向に沿って形成される。ま
た、各加熱室1〜4内には、図2,3に示すように、熱
風横吸引口13に連通して、熱風横吸引口13から吸引
された熱風を、熱風循環用送風機10へ還流させる熱風
循環横戻り流路15が形成される。具体的には、該戻り
流路15は加熱室側壁14及び加熱室天井壁12と、こ
れらの内側に所定間隔をおいて配置された案内板16と
により構成される。なお、図3に示すものは、中間加熱
室3の例であるが、それ以外の加熱室の場合も同様な構
成になっており、熱風横吸引口13及び熱風循環横戻り
流路15が形成される。また、図1において、17は予
備加熱室1の入口側に設けられた回路基板搬入口、18
は溶融加熱室4の出口側に設けられた回路基板搬出口で
ある。
【0023】更に、前記各加熱室1〜4内にあって、搬
送路6の長手方向における輻射パネルヒータ7の前後方
近傍には、図1,4に示すように、熱風循環用送風機1
0から輻射パネルヒータ7の熱風吹出口9を通り搬送路
6側へ吹き出されて搬送路6の長手方向に沿って前後方
へ分流した熱風を吸引する熱風縦吸引口19が搬送路6
の幅方向に沿って形成される。また、各加熱室1〜4内
には、熱風縦吸引口19に連通して、熱風縦吸引口19
から吸引された熱風を、熱風循環用送風機10へ還流さ
せる熱風循環縦戻り流路21が形成される。具体的に
は、該戻り流路21は加熱室縦壁20及び加熱室天井壁
12と、これらの内側に所定間隔をおいて配置された案
内板16とにより構成される。各加熱室1〜4は、それ
ぞれ輻射パネルヒータ7、8、熱風循環用送風機10、
熱風加熱ヒータ11、熱風循環横戻り流路15及び熱風
循環縦戻り流路21を備え、図示しない温度制御手段に
より、各々独立して温度制御されるようになっている。
【0024】次に、図2〜4に示すように、各加熱室1
〜4内の熱風循環横戻り流路15及び熱風循環縦戻り流
路21内の中間所定位置には、熱風横吸引口13及び熱
風縦吸引口19から吸引され、熱風循環用送風機10へ
還流される熱風の風量を調節する熱風量調節ダンパ22
が設けられている。この調節ダンパ22は、例えば、長
方形状の回動板を、加熱室側壁14又は案内板16、加
熱室縦壁20又は案内板16に回動自在に取り付け、回
動板の取付け角度(傾斜角度)を変化させることによ
り、前記両流路15、21の熱風通過面積を大小変化さ
せ、熱風量を調節するようにしたものである。この調節
ダンパ22を設けることにより、前記熱風横吸引口13
と熱風縦吸引口19から吸引される熱風量の吸引バラン
スを制御することが容易となる。従って、各加熱室1〜
4の温度制御をより精度よく容易に行うことが可能とな
る。
【0025】更に、図2、3に示すように、各加熱室1
〜4の前記熱風循環横戻り流路15近傍における加熱室
側壁14の外面は、これに熱伝導性の高い部材である、
例えば、銅、アルミニウム製の冷却フィン23を所定間
隔をおいて突設することにより、熱伝導性の高い部材で
構成される。
【0026】このような構成によると、加熱炉の各加熱
室1〜4内を浮遊するはんだフラックスその他の汚染物
質を効率よく冷却し、加熱室側壁14の内面に付着させ
て回収することができ、加熱炉の保守が容易になるほ
か、加熱室内が清浄になるので、はんだ付け不良をより
一層防止することができる。なお、前記加熱室側壁14
の外面を熱伝導性の高い部材である冷却フィン23で構
成する代わりに、該加熱室側壁14自体を熱伝導性の高
い部材であるアルミニウム板で構成するようにしてもよ
い。
【0027】このはんだ付け用加熱炉を用いて回路基板
5に実装される電子部品等のワークにはんだ付けを行う
場合には、図1に示すように、搬送路6により、はんだ
付けを行う回路基板5を搬送して、図1の右側の回路基
板搬入口17から予備加熱室1に搬入する。次に該回路
基板5を左側に進行させながら、搬送路6の上下に配設
された輻射パネルヒータ7、8で該回路基板5を輻射加
熱する。これと同時に、熱風加熱ヒータ11で加熱され
た熱風を熱風循環用送風機10で輻射パネルヒータ7側
に吐出させ、その熱風吹出口9を通して吹き出させて回
路基板5上に吹きかけ、該回路基板5を対流加熱する。
その後、該熱風を搬送路6の幅方向及び長手方向の前後
方へ分流させ、熱風横吸引口13及び熱風縦吸引口19
で吸引して、熱風循環横戻り流路15及び熱風循環縦戻
り流路21へ導入し、両戻り流路15、21を通して、
それぞれ熱風循環用送風機10へ還流して戻し、以後熱
風循環を繰り返して回路基板5の対流加熱を行う。
【0028】次に、このようにして所定温度に予備加熱
された回路基板5を中間加熱室2、3に搬送する。そし
て、これら加熱室2,3内において、該回路基板5を前
記したのと同様な加熱方法で輻射、対流加熱するが、こ
こでは、予備加熱により上昇した所定温度がほぼ一定温
度に保持されるように中間加熱する。その後、該回路基
板5を溶融加熱室4に搬送して、回路基板5と前記ワー
クとのはんだ付け部分をはんだの溶融温度にまで加熱上
昇させてはんだ付けを行い、前記ワークを回路基板5に
実装する。
【0029】本発明の前記実施形態では、各加熱室1〜
4において、回路基板5を対流加熱する熱風循環用送風
機10を搬送路6の上方に配設したが、搬送路6の下方
に配設したり、搬送路6の上下両方に配設したりするよ
うにしてもよい。また、熱風循環縦戻り流路21は各加
熱室1〜4内に形成したが、一部の加熱室内にだけ形成
するようにしてもよい。この場合は、加熱炉の後段に配
設された中間加熱室3及び溶融加熱室4、又は溶融加熱
室4内に形成することが好ましい。
【0030】また、熱風量調節ダンパ22は、本発明に
おいて必須ではないが、設ける場合には、各加熱室1〜
4内の熱風循環横戻り流路15及び熱風循環縦戻り流路
21のいずれか一方の戻り流路に設けるようにしてもよ
い。この場合、熱風循環横戻り流路15の方に設ける方
が好ましい。更に、加熱室側壁14自体又は加熱室側壁
14の外面を熱伝導性の高い部材で構成することも、本
発明において必須ではないが、このような構成を全加熱
室ではなく、一部の加熱室で適用するようにしてもよ
い。この場合、中間加熱室3及び溶融加熱室4の両加熱
室、又は溶融加熱室4で適用することが好ましい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載のはんだ付け用加熱炉によると、前記加熱室内にあ
って、搬送路の長手方向における輻射パネルヒータの前
後方近傍に形成され、熱風循環用送風機から輻射パネル
ヒータの熱風吹出口を通り搬送路側へ吹き出されて搬送
路の長手方向に沿って前後方へ分流した熱風を吸引する
熱風縦吸引口と、加熱室内に形成され、熱風縦吸引口か
ら吸引された熱風を熱風循環用送風機へ還流させる熱風
循環縦戻り流路とを備えているので、加熱室内の前記熱
風が他の加熱室へ侵入したり、他の加熱室から侵入して
こなくなる。このため、各加熱室内の熱風温度の変化や
乱れが減少し、各加熱室内の加熱温度を独立して制御し
易くなり、はんだ付けむらを抑えることができる。ま
た、熱風が複数の加熱室間を自由に行き来しなくなるの
で、各加熱室内の熱風速の増加が抑えられ、加熱炉内の
酸素濃度を低く維持することが可能となる。従って、は
んだの酸化が抑えられ、はんだ付け不良を防止すること
もできる。
【0032】また、本発明の請求項2に記載された加熱
炉のように、熱風循環横戻り流路及び熱風循環縦戻り流
路の少なくとも一方の流路内に、熱風循環用送風機へ還
流する熱風の風量を調節する熱風量調節ダンパを設ける
ことにより、熱風横吸引口と熱風縦吸引口から吸引され
る熱風量の吸引バランスを制御することが容易となり、
各加熱室の温度制御をより精度よく容易に行うことがで
きる。
【0033】更に、本発明の請求項3に記載された加熱
炉のように、前記熱風循環横戻り流路近傍の加熱室側壁
自体またはその外面を熱伝導性の高い部材で構成するこ
とにより、加熱炉の各加熱室内を浮遊するはんだフラッ
クスその他の汚染物質をこの熱伝導性の高い部材で冷却
し、加熱室側壁内面に付着させて回収することができ、
加熱炉の保守が容易になる。また、加熱室内を清浄な状
態に保持してフラックス等の汚染物質の溶融はんだ中へ
の混入を抑え、電子部品等のワークを実装された回路基
板の品質をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るはんだ付け用加熱炉の概略構成を
示す図である。
【図2】図1のX−X矢視平断面図である。
【図3】図1のY−Y矢視横断面図である。
【図4】図2のZ−Z線矢視縦断面図である。
【図5】従来のはんだ付け用加熱炉の概略構成を示す図
である。
【図6】図5のX−X線矢視平断面図である。
【図7】図5のY−Y線矢視横断面図である。
【符号の説明】
1 予備加熱室 2、3 中間加熱室 4 溶融加熱室 5 回路基板 6 搬送路 7、8 輻射パネルヒータ 9 熱風吹出口 10 熱風循環用送風機 11 熱風加熱ヒータ 12 加熱室天井壁 13 熱風横吸引口 14 加熱室側壁 15 熱風循環横戻り流路 16 案内板 17 回路基板搬入口 18 回路基板搬出口 19 熱風縦吸引口 20 加熱室縦壁 21 熱風循環縦戻り流路 22 熱風量調節ダンパ 23 冷却フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B23K 101:42 B23K 101:42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板の進行方向に縦列して配設され
    た、回路基板を加熱する複数の加熱室と、回路基板の搬
    送路と、加熱室内にあって、搬送路に近い側に配設され
    た、熱風吹出口を有する輻射パネルヒータ及び搬送路か
    ら遠い側に配設された熱風循環用送風機と、加熱室内に
    あって、搬送路の幅方向における輻射パネルヒータの両
    側方近傍に形成され、熱風循環用送風機から輻射パネル
    ヒータの熱風吹出口を通り搬送路側へ吹き出されて搬送
    路の幅方向へ分流した熱風を吸引する熱風横吸引口と、
    加熱室内に形成され、熱風横吸引口から吸引された熱風
    を熱風循環用送風機へ還流させる熱風循環横戻り流路と
    を備えたはんだ付け用加熱炉において、前記加熱室内に
    あって、搬送路の長手方向における輻射パネルヒータの
    前後方近傍に形成され、熱風循環用送風機から輻射パネ
    ルヒータの熱風吹出口を通り搬送路側へ吹き出されて搬
    送路の長手方向に沿って前後方へ分流した熱風を吸引す
    る熱風縦吸引口と、加熱室内に形成され、熱風縦吸引口
    から吸引された熱風を熱風循環用送風機へ還流させる熱
    風循環縦戻り流路とを備えたことを特徴とするはんだ付
    け用加熱炉。
  2. 【請求項2】 前記熱風循環横戻り流路及び熱風循環縦
    戻り流路の少なくとも一方の流路内に、熱風循環用送風
    機へ還流する熱風の風量を調節する熱風量調節ダンパを
    設けたことを特徴とする請求項1記載のはんだ付け用加
    熱炉。
  3. 【請求項3】 前記熱風循環横戻り流路近傍の加熱室側
    壁自体またはその外面を熱伝導性の高い部材で構成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載のはんだ付け用
    加熱炉。
JP2000165624A 2000-06-02 2000-06-02 はんだ付け用加熱炉 Pending JP2001345550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165624A JP2001345550A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 はんだ付け用加熱炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000165624A JP2001345550A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 はんだ付け用加熱炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345550A true JP2001345550A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18669070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000165624A Pending JP2001345550A (ja) 2000-06-02 2000-06-02 はんだ付け用加熱炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001345550A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300435A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Chugai Ro Co Ltd 循環式焼成炉
CN104697333A (zh) * 2015-02-03 2015-06-10 杭州金舟科技股份有限公司 一种实现热对流及二次辐射的双功能均匀加热装置
WO2023188840A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社タムラ製作所 搬送加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006300435A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Chugai Ro Co Ltd 循環式焼成炉
CN104697333A (zh) * 2015-02-03 2015-06-10 杭州金舟科技股份有限公司 一种实现热对流及二次辐射的双功能均匀加热装置
WO2023188840A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社タムラ製作所 搬送加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3515058B2 (ja) リフロー半田付け装置
JP2731665B2 (ja) リフローはんだ付け装置
JP2011119544A (ja) リフロー装置
JP2001345550A (ja) はんだ付け用加熱炉
JP2018162932A (ja) リフロー装置
JP2022065287A (ja) 搬送加熱装置
JP3445356B2 (ja) はんだ付け基板の冷却装置
JP2003332725A (ja) リフロー加熱方法およびリフロー加熱装置
JP2502826B2 (ja) プリント基板のリフロ−はんだ付け方法
JPH05161961A (ja) リフロー炉
JP4092258B2 (ja) リフロー炉およびリフロー炉の温度制御方法
JP3582989B2 (ja) リフローはんだ付け装置
JP2006156487A (ja) リフロー炉窒素ガス消費量の低減化装置とその方法
JPH0661640A (ja) リフロー装置およびリフロー方法
JPH1117327A (ja) リフローはんだ付け装置
JP3592033B2 (ja) リフローはんだ付け方法およびその装置
JPH0741408B2 (ja) リフロー炉およびそれに用いる面吹出し型ヒータ
JP2007035774A (ja) リフローはんだ付け装置およびリフローはんだ付け方法
JP3442597B2 (ja) 搬送コンベア
JP3969975B2 (ja) リフローはんだ付け装置
JP4778998B2 (ja) リフロー装置
JPWO2008146815A1 (ja) 加熱炉
JPH1168303A (ja) リフローはんだ付け装置
JP2847020B2 (ja) リフローはんだ付け装置
JP4041627B2 (ja) 加熱装置と加熱方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070316

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20070502

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090616

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090729

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090811

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091222